JP2023040318A - 撮像回路および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模を抑制しつつ、出力の種類を切り替えることが可能な撮像回路および撮像装置を提供する。【解決手段】本開示による撮像回路は、入射光を光電流に変換する光電変換素子と、前記光電流を電圧信号に変換する第1トランジスタと、前記電圧信号を増幅する第2トランジスタと、前記第1トランジスタに供給される電流を制御する第3トランジスタと、前記第2トランジスタに接続された第4トランジスタとを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、撮像回路および撮像装置に関する。
一般的な撮像装置では、同期信号のタイミングで画像データ(フレーム)を撮像する、同期型の撮像素子がしばしば用いられる。ただし、同期型の撮像素子は、同期信号の周期(例えば、1/60秒)ごとにしか画像データを得ることができず、画像データをより高速に取得する用途には適さない。そこで、非同期型の撮像素子が提案されている。非同期型の撮像素子の画素は、アドレスごとに、光量がしきい値を超えた旨をイベントとしてリアルタイムに検出することが可能なイベント検出回路を有する。
特表2016-533140号公報
非同期型の固体撮像素子は、同期型の固体撮像素子と比べて高速にデータを生成し、出力することが可能である。非同期型の固体撮像素子を使うと、例えば、交通分野において、人または障害物を画像認識する処理を高速に実行して、安全性を向上させることができる。しかし、アドレスイベント検出回路と同期型の検出回路を各画素に設けると、実装面積が大きくなってしまう課題がある。
本開示は、回路規模を抑制しつつ、出力の種類を切り替えることが可能な撮像回路および撮像装置を提供する。
本開示による撮像回路の一態様は、入射光を光電流に変換する光電変換素子と、前記光電流を電圧信号に変換する第1トランジスタと、前記電圧信号を増幅する第2トランジスタと、前記第1トランジスタに供給される電流を制御する第3トランジスタと、前記第2トランジスタに接続された第4トランジスタとを備えていてもよい。
前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子を連結する第1ノードと、第1基準電位との間に接続された第5トランジスタをさらに備えていてもよい。
前記第1ノードの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続されていてもよい。
前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使う第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備えていてもよい。
前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されていてもよい。
前記光電変換素子と、前記第1トランジスタの第1端子および前記第2トランジスタの制御電極を連結する第2ノードとの間に接続された第6トランジスタをさらに備えていてもよい。
前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは、多段型の対数変換回路に含まれていてもよい。
前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第2端子を連結する第3ノードと、第2基準電位との間に接続された第6トランジスタをさらに備えていてもよい。
前記第3トランジスタをオンにし、前記第4トランジスタをオフにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第6トランジスタをオンにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第6トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備えていてもよい。
前段に前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子が接続されている第1スイッチと、前段に前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第1端子が接続されている第2スイッチとをさらに備え、前記第4トランジスタは、前記第2トランジスタと第2基準電位との間に接続されていてもよい。
前記第1スイッチの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続され、前記第2スイッチの後段には、アナログデジタル変換器が接続されていてもよい。
前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第1スイッチをオフにし、前記第2スイッチをオンにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備えていてもよい。
前記光電変換素子と、前記第5トランジスタが別のチップまたは基板に実装されていてもよい。
本開示の一態様による撮像装置は、アナログデジタル変換器と、複数の撮像回路とを備え、それぞれの前記撮像回路の第4トランジスタの第1端子は、信号線を介して前記アナログデジタル変換器に接続されていてもよい。
第3スイッチと、第4スイッチと、電流源とをさらに備え、前記第3スイッチは、前記信号線と、第2基準電位との間に接続され、前記第4スイッチおよび前記電流源は、前記信号線と前記第2基準電位との間に直列に接続されていてもよい。
第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使い、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備えていてもよい。
前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されていてもよい。
少なくともふたつの前記撮像回路の浮遊拡散層は、第7トランジスタを介して接続されていてもよい。
少なくともふたつの前記撮像回路の第1トランジスタの第2端子は、第8トランジスタを介して接続されていてもよい。
複数の前記撮像回路の光電変換素子、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび前記第4トランジスタは、同一のチップまたは基板に実装されていてもよい。
本開示による撮像装置の構成例を示したブロック図。 撮像素子の積層構造の例を示した図。 本開示による受光チップの例を示した平面図。 本開示による検出チップの例を示した平面図。 アドレスイベント検出部の例を示した平面図。 アドレスイベント検出回路の構成例を示したブロック図。 アドレスイベント検出回路の例を示した回路図。 本開示による撮像回路の例を示した回路図。 図8の回路の設定例を示したテーブル。 変形例1による撮像回路の例を示した回路図。 図10の回路の設定例を示したテーブル。 対数読み出しと線形読み出しの切り替え処理の例を示したフローチャート。 対数読み出しと線形読み出しの切り替え処理の例を示したフローチャート。 変形例2による撮像回路の例を示した回路図。 変形例3による撮像回路の例を示した回路図。 変形例4による撮像回路の例を示した回路図。 変形例5による撮像回路の例を示した回路図。 変形例6による撮像回路の例を示した回路図。 変形例7による撮像回路の例を示した回路図。 変形例8による撮像回路の例を示した回路図。 変形例9による撮像回路の例を示した回路図。 変形例10による撮像回路の例を示した回路図。 変形例11による撮像回路の例を示した回路図。 図23の回路の設定例を示したテーブル。 変形例12による撮像回路の例を示した回路図。 変形例13による撮像回路の例を示した回路図。 変形例14による撮像回路の例を示した回路図。 変形例15による撮像回路の例を示した回路図。 撮像回路の実装例1を示した図。 撮像回路の実装例2を示した図。 撮像回路の実装例3を示した図。 撮像回路の実装例4を示した図。 撮像回路の実装例5を示した図。 撮像回路の実装例6を示した図。 撮像回路の実装例7を示した図。 撮像回路の実装例8を示した図。 検出回路の実装例1を示した図。 検出回路の実装例2を示した図。 検出回路の実装例3を示した図。 検出回路の実装例4を示した図。 検出回路の実装例5を示した図。 検出回路の実装例6を示した図。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図。 撮像部及び車外情報検出部の設置位置の例を示す図。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[撮像装置の構成例]
図1は、本開示による撮像装置の構成例を示したブロック図である。図1の撮像装置100は、撮像レンズ110、撮像素子200、記憶部120および制御部130を備える。撮像装置100は、例えば、ウェアラブルデバイスに搭載されるカメラまたは車載カメラである。
撮像レンズ110は、入射光を撮像素子200上に集光する。
撮像素子200は、複数の画素を有する。複数の画素のそれぞれは、輝度の変化量の絶対値がしきい値を超えた場合、アドレスイベントを生成する。アドレスイベントは、例えば、オンイベントと、オフイベントとを含む。ここで、オンイベントは、検出輝度が第1しきい値を超えたことを示す。オフイベントは、検出輝度が第2しきい値を下回ったことを示す。例えば、第1しきい値として、基準値より大きい値を使うことができる。また、第2しきい値として、基準値より小さい値を使うことができる。ただし、第1しきい値および第2しきい値の設定方法を限定するものではない。
撮像素子200の各画素は、アドレスイベントの検出結果を示す検出信号を出力する。それぞれの検出信号は、例えば、オンイベントの有無を示すオンイベント検出信号VCHと、オフイベントの有無を示すオフイベント検出信号VCLとを含む。なお、撮像素子200内の画素は、オンイベントとオフイベントの両方を検出対象としてもよいし、これらのイベントのいずれかを検出対象としてもよい。
撮像素子200は、検出信号より画像データを生成することができる。また、撮像素子200は、画像データに対して認識処理などの所定の処理を実行する。そして、撮像素子200は、信号線209を介して、処理後のデータを記憶部120に出力する。
記憶部120は、撮像素子200から出力されたデータを記録するものである。制御部130は、撮像素子200を制御し、所望のタイミングにおける画像データの撮像を実現する。
[撮像素子の構成例]
図2は、撮像素子200の積層構造の一例を示している。図2の撮像素子200は、検出チップ202と、検出チップ202の上に積層された受光チップ201とを備える。ビアなどの接続部を介し、これらのチップ間を電気的に接続することが可能である。電気的な接続は、ビアに限らず、例えば、Cu-Cu接合またはバンプによるものであってもよい。
図3は、受光チップ201の一例を示した平面図である。受光チップ201には、受光部220が設けられている。受光部220には、二次元格子状に複数のフォトダイオード221が配列される。フォトダイオード221は、入射光を光電変換し光電流を生成するように構成されている。これらのフォトダイオード221のそれぞれには、例えば、行アドレスと、列アドレスとを含む画素アドレスが割り当てられる。このため、行アドレス、列アドレスまたは画素アドレスを指定し、各種の制御を行うことが可能である。
図4は、検出チップ202の一例を示した平面図である。図4の検出チップ202は、信号処理回路230と、行駆動回路251と、列駆動回路252と、アドレス保持部253と、アドレスイベント検出部260とを備えている。
アドレスイベント検出部260は、複数のフォトダイオード221(画素)のそれぞれについて輝度の変化量の絶対値が所定のしきい値を超えたとき、アドレスイベントを生成する。そして、アドレスイベント検出部260は、各画素について、アドレスイベントの検出結果を示した検出信号を生成する。そして、アドレスイベント検出部260は、イネーブル信号に応じて検出信号を信号処理回路230に入力する。
ここで、イネーブル信号とは、各画素について、検出信号の出力を有効にするか否かを指定する信号である。イネーブル信号が出力を有効化させる波形である場合には、対応する画素から検出信号が出力される。一方、イネーブル信号が出力を無効化にさせる波形である場合には、対応する画素から検出信号は出力されない。
行駆動回路251は、行アドレスを選択し、当該行アドレスに対応する検出信号をアドレスイベント検出部260に出力するように構成されている。
列駆動回路252は、列アドレスを選択し、当該列アドレスに対応する検出信号をアドレスイベント検出部260に出力させるように構成されている。
アドレス保持部253は、異常が生じた欠陥画素の画素アドレスを保持するように構成されている。
信号処理回路230は、アドレスイベント検出部260からの検出信号に対して所定の信号処理を実行するものである。この信号処理回路230は、検出信号を画素信号として二次元格子状に配列し、画像データを取得する。そして、信号処理回路230は、その画像データに対して画像認識処理などの信号処理を実行する。
なお、信号処理回路230は、画素ごとにアドレスイベントの検出頻度を取得し、検出頻度の統計量に基づいて欠陥画素を特定する機能を備えていてもよい。この場合、信号処理回路230は、その欠陥画素の画素アドレスをアドレス保持部253に保持する。また、信号処理回路230は、画素毎にイネーブル信号を生成し、アドレスイベント検出部260に供給する。欠陥画素に対応するイネーブル信号については、出力を無効にする波形のイネーブル信号が出力される。
図5は、アドレスイベント検出部260の平面図の一例である。図5にアドレスイベント検出部260には、二次元格子状に複数のアドレスイベント検出回路300が配列されている。それぞれのアドレスイベント検出回路300には画素アドレスが割り当てられる。また、アドレスイベント検出回路300は、同一アドレスまたは対応するアドレスのフォトダイオード221と接続される。
アドレスイベント検出回路300は、対応するフォトダイオード221からの光電流に応じた電圧信号を量子化するように構成されている。また、アドレスイベント検出回路300は、イネーブル信号に応じて量子化された電圧信号を検出信号として出力するように構成されている。
[アドレスイベント検出回路の構成例]
図6は、アドレスイベント検出回路300の構成例を示したブロック図である。図6のアドレスイベント検出回路300は、電流電圧変換回路310と、バッファ320と、減算器430と、量子化器340と、転送回路350と、N型トランジスタ361および362とを備えている。
電流電圧変換回路310は、対応するフォトダイオード221からの電流信号を電圧信号に変換するように構成されている。また、電流電圧変換回路310は、電圧信号をバッファ320に供給する。
バッファ320は、入力された電圧信号を減算器430に出力するように構成されている。バッファ320を使うことにより、後段の回路を駆動する電力を増やすことができる。また、バッファ320により、後段のスイッチング動作に伴うノイズのアイソレーションを確保することができる。
減算器430は、減算処理を実行することにより、補正信号の変化量を求めるように構成されている。減算器430は、変化量を微分信号として後段の量子化器340に供給する。
量子化器340は、微分信号を所定のしきい値と比較し、アナログの微分信号をデジタルの検出信号に変換するように構成されている。この処理は、量子化処理に相当する。量子化器340は、例えば、微分信号を第1しきい値および第2しきい値と比較し、比較結果を2ビットの検出信号として転送回路350に供給する。なお、量子化器340は、比較器の一例である。
N型トランジスタ361および362は、イネーブル信号に応じて電流電圧変換回路310、バッファ320、減算器430、量子化器340および転送回路350に供給される電力のオンオフをすることができる。これらのN型トランジスタとして、例えば、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタを使うことができる。N型トランジスタ361および362は、電源端子と、電源線363との間に直列に接続され、それらのゲートには、信号処理回路230から供給されたイネーブル信号ENxおよびENyが入力される。電源線363は、電流電圧変換回路310、バッファ320、減算器430、量子化器340のそれぞれの電源端子に接続される。なお、N型トランジスタ361および362は、トランジスタの一例である。
ここで、イネーブル信号ENxおよびENyは、画素アドレスが(x、y)の画素の出力を有効にするか否かを指示する信号である。例えば、有効にする場合にイネーブル信号ENxおよびENyの両方にハイレベルが設定される。また、無効にする場合、イネーブル信号ENxまたはENyの少なくとも一方にローレベルが設定される。
転送回路350は、列駆動回路252からの列駆動信号に応じて、検出信号を信号処理回路230に転送するように構成されている。
図7は、一般的なアドレスイベント検出回路の例を示した回路図である。ここで、アドレスイベント回路は、撮像回路の一例である。図7では、図6のフォトダイオード221と、電流電圧変換回路310と、バッファ320と、減算器430と、量子化器340と、転送回路350とに相当する部分が詳細に示されている。
図7のアドレスイベント検出回路は、フォトダイオードPDと、電流電圧変換回路2と、バッファ3と、減算器4と、量子化器5と、ロジック回路6とを含む。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。グラウンドとして、例えば、回路の基準電位または基板の基準電位を使うことができる。ただし、グラウンドとして使われる基準電位の種類を限定するものではない。
図7の電流電圧変換回路2は、一般的な対数出力を行う検出回路となっている。電流電圧変換回路2は、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ23とを含んでいる。トランジスタ20およびトランジスタ21として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。また、トランジスタ23として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。トランジスタ23のゲート端子には、バイアス電圧PBiasが印加されている。バイアス電圧PBiasの値に応じて、トランジスタ23を電流源トランジスタとして使うことができる。
トランジスタ20のソースは、フォトダイオードPDのカソードに接続されている。トランジスタ20のドレインは、電源電位に接続されている。トランジスタ20のゲートは、トランジスタ21のソースに接続されている。そして、トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続されている。また、トランジスタ23のドレインは、トランジスタ20のゲートおよびトランジスタ21のソースに接続されている。また、トランジスタ21のゲートは、トランジスタ20のソースおよびフォトダイオードPDのカソードに接続されている。トランジスタ21のドレインは、グラウンドに接続されている。
電流電圧変換回路2は、フォトダイオードPDを流れる電流を対数出力の電圧値に変換する。図7の電流電圧変換回路2は、ソース接地型の対数変換回路であるが、この構成は一例にしかすぎない。したがって、電流を電圧に変換するその他の構成の回路を用いてもよい。例えば、電流電圧変換回路2として、ダイオード型の回路、ゲート接地型の回路またはゲインブースト型(多段型)の対数変換回路を使ってもよい。
バッファ3は、トランジスタ30と、電流源S1とを含んでいる。トランジスタ30として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。電流源S1として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。トランジスタ30のソースは、電源電位に接続されている。また、トランジスタ30のゲートは、電流電圧変換回路2(図7の例の場合、トランジスタ23のドレインおよびトランジスタ21のソースの間にあるノード)に接続されている。電流源S1は、トランジスタ30のドレインとグラウンドとの間に接続されている。
バッファ3は、インピーダンス変換を行うソースフォロワ回路となっている。ソースフォロワ回路を使うことにより、電流電圧変換回路2から出力される電圧信号の振幅に関わらず、高い入力インピーダンスと、低い出力インピーダンスを維持することが可能となる。
減算器4は、キャパシタC1と、キャパシタC2と、トランジスタ31と、トランジスタ32と、電流源S2とを備えている。トランジスタ31およびトランジスタ32として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。電流源S2として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。
トランジスタ32のソースは、電源電位に接続されている。電流源S2は、トランジスタ32のドレインと、グラウンドとの間に接続されている。また、トランジスタ32のドレインおよび電流源S2を連結するノードと、トランジスタ30のドレインおよび電流源S1を連結するノードとの間には、キャパシタC1と、キャパシタC2が直列に接続されている。トランジスタ32のゲートと、トランジスタ31のソースは、いずれもキャパシタC1およびキャパシタC2を連結するノードに接続されている。トランジスタ31のドレインは、トランジスタ32のドレインおよび電流源S2を連結するノードに接続されている。
トランジスタ32および電流源S2は、トランジスタ32のゲートを入力側、トランジスタ32のドレインおよび電流源S2を連結するノードを出力側とする、インバータを形成する。このインバータは、入力電圧を反転して出力するように構成されている。キャパシタC2は、インバータに並列に接続されている。トランジスタ31のゲート電圧は、行駆動信号によって制御される。したがって、トランジスタ31のソース/ドレイン間は、行駆動信号に応じてオンオフする。
トランジスタ31のソース/ドレイン間が導通状態となったときにキャパシタC1のバッファ3側(入力側)に電圧信号Vinitが入力されると、キャパシタC1の反対側は、仮想接地端子となる。仮想接地端子の電位をゼロとすると、キャパシタC1に蓄えられている電位Qinitは、キャパシタC1の静電容量をc1とすると、下記の式(1)のように表される。
Figure 2023040318000002
一方、このときキャパシタC2の両端は、短絡されているため、キャパシタC2の蓄積電荷はほぼゼロになる。
次に、トランジスタ31のソース/ドレイン間が非導通状態となったときの動作について述べる。この場合、キャパシタC1のバッファ3側(入力側)の電圧がVafterに変化した場合を考える。この場合、キャパシタC1に蓄えられる電荷Qafterは、下記の式(2)のようになる。
Figure 2023040318000003
一方、このときキャパシタC2に蓄えられる電荷Q2は、出力電圧をVout、キャパシタC2の静電容量をc2とすると、下記の式(3)のようになる。
Figure 2023040318000004
トランジスタ31のソース/ドレイン間の導通状態に関わらず、キャパシタC1およびキャパシタC2の総電荷量は変化しないため、下記の式(4)が成立する。
Figure 2023040318000005
式(1)~(3)を式(4)に代入すると、下記の式(5)を得ることができる。
Figure 2023040318000006
式(5)は、電圧信号の減算動作を示している。減算動作の利得は、c1/c2となる。利得を最大化するために、c1の値が大きく、なおかつc2の値が小さくなるような設計を行うことができる。ただし、c2の値を小さく設定しすぎると、kTCノイズが増大し、特性に影響する可能性がある。したがって、利得とノイズのトレードオフを考慮した設計を行う必要がある。なお、画素ごとに減算器4を含むアドレスイベント検出回路が実装されるため、キャパシタC1およびキャパシタC2には、面積上の制約がある。
量子化器5は、トランジスタ33~36を備えている。トランジスタ33およびトランジスタ34として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。また、トランジスタ35およびトランジスタ36として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。
トランジスタ33のソースは、電源電位に接続されている。また、トランジスタ33のドレインは、トランジスタ35のソースに接続されている。トランジスタ35のドレインは、グラウンドに接続されている。トランジスタ34のソースは、電源電位に接続されている。また、トランジスタ34のドレインは、トランジスタ36のソースに接続されている。トランジスタ36のドレインは、グラウンドに接続されている。量子化器5は、入力端子を介して、トランジスタ32のドレインおよび電流源S2の間にあるノード(減算器4)に接続されている。また、量子化器5の入力端子は、トランジスタ33のゲートおよびトランジスタ34のゲートに接続されている。
トランジスタ35のゲートには、バイアス電圧Vbonが印加されている。一方、トランジスタ36のゲートには、バイアス電圧Vboffが印加されている。ここで、バイアス電圧Vbonは、第1しきい値に相当し、バイアス電圧Vboffは、第2しきい値に相当する。また、量子化器5の一方の出力端子は、トランジスタ33のドレインおよびトランジスタ35のソースを連結するノードに接続されている。この出力端子の電圧は、オンイベント検出信号VCHに相当する。量子化器5の他方の出力端子は、トランジスタ34のドレインおよびトランジスタ36のソースを連結するノードに接続されている。この出力端子の電圧は、オフイベント検出信号VCLに相当する。
すなわち、量子化器5は、微分信号が第1しきい値を超えた場合に、ハイレベルのオンイベント検出信号VCHを出力し、微分信号が第2しきい値を下回った場合に、ローレベルのオフイベント検出信号VCLを出力するように構成されている。
ロジック回路6は、上述の信号処理回路230に相当する。すなわち、ロジック回路6は、量子化器5から入力されたオンイベント検出信号VCHおよびオフイベント検出信号VCLに基づいて各種の信号処理を行うことができる。ロジック回路6は、図7に示したアドレスイベント検出回路(画素)だけでなく、その他のアドレスイベント検出回路にも接続されていてもよい。これにより、ロジック回路6は、検出信号を画素信号として二次元格子状に配列し、画像データを取得することができる。そして、ロジック回路6は、その画像データに対して画像認識処理などの信号処理を実行することができる。
図7に示したアドレスイベント検出回路は、対数出力を行うものである。ただし、近年は、対数出力に加えて線形出力も行うことが可能なアドレスイベント検出回路も開発されている。しかし、対数出力と線形出力を切り替える機能を提供するために回路規模が大きくなってしまい、省電力化および小型化が困難であった。
そこで、本開示は、回路規模を抑制しつつ、対数出力と線形出力を切り替えることが可能な撮像回路および撮像装置を提供する。
図8の回路図は、対数出力と線形出力を切り替えることが可能な回路の例を示している。図8は、2画素分のアドレスイベント検出回路を含んでいる。ただし、本開示による撮像装置が有する画素数は、これより多くてもよい。それぞれのアドレスイベント検出回路は、検出回路2Dと、バッファ3と、減算器4と、量子化器5とを備えている。このうち、図8のバッファ3、減算器4および量子化器5の構成は、図7のアドレスイベント検出回路と同様である。図示されていないものの、量子化器5の後段には、ロジック回路6が接続されていてもよい。
検出回路2Dは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22と、トランジスタ23と、トランジスタ25と、トランジスタ26とを備えている。例えば、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ25およびトランジスタ26として、NMOSトランジスタを使うことができる。例えば、トランジスタ23として、PMOSトランジスタを使うことができる。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。グラウンドとして、例えば、回路の基準電位または基板の基準電位を使うことができる。ただし、グラウンドとして使われる基準電位の種類を限定するものではない。
フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。一方、トランジスタ25のソースは、トランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ25のソースと、トランジスタ21のゲートとの間の電気的な接続の少なくとも一部は、浮遊拡散層(FD)47によって形成されていてもよい。また、トランジスタ20のソースは、トランジスタ25のソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ20のドレインは、トランジスタ22のドレインに接続されている。トランジスタ22のソースは、電源電位に接続されている。トランジスタ22のゲートには、バイアス電圧RSTが印加される。バイアス電圧RSTは、アドレスイベント検出回路の設定に応じて制御される。
トランジスタ20のゲートは、トランジスタ21のソースおよびトランジスタ23のドレインを連結するノードに接続されている。トランジスタ21のソースおよびトランジスタ23のドレインを連結するノードは、信号線Houtを介してバッファ3の入力側(トランジスタ30のゲート)に接続されている。ここで、信号線Houtは、検出回路2Dの第1出力端子に相当する。トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続されている。一方、トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加されている。バイアス電圧PBiasに応じて、トランジスタ23を電流源トランジスタとして使ったり、トランジスタ23のソース/ドレイン間を非導通状態にしたりすることができる。
トランジスタ21のドレインは、トランジスタ26のドレインに接続されている。トランジスタ26のゲートに印加されるバイアス電圧は、制御可能である。トランジスタ26のソースは、信号線Voutに接続されている。トランジスタ26のソースは、検出回路2Dの第2出力端子に相当する。信号線Voutは、垂直信号線の一例である。図8に示したように、信号線Voutには、複数の検出回路2Dの第2出力端子が接続されていてもよい。なお、信号線Voutは、トランジスタ31のゲート電圧を制御する信号線とは、別途設けられた信号線であってもよい。
信号線Voutは、アナログデジタル変換器43に接続されている。また、信号線Voutは、スイッチ40を介してグラウンドと接続されている。さらに、信号線Voutと、グラウンドとの間には、スイッチ41および電流源42が直列に接続されている。スイッチ40、スイッチ41および電流源42として、例えば、FET(電界効果トランジスタ)を使うことができる。
このように、検出回路2Dは、図7の電流電圧変換回路2に、トランジスタ22と、トランジスタ25と、トランジスタ26とを追加した回路に相当する。このうち、トランジスタ22およびトランジスタ26が対数出力と線形出力との間の切り替えを実現するために追加されたトランジスタに相当する。一方、トランジスタ25は、相関二重サンプリング(CDS)のための任意的なスイッチである。後述するように、トランジスタ25を省略した構成の回路を使ってもよい。
図8のトランジスタ21は、増幅トランジスタに相当する。図8の回路では、増幅トランジスタのソースとドレインがそれぞれ別個の信号処理回路に接続されていることがわかる。例えば、図8の回路の場合、増幅トランジスタのソース側がロジック回路6(DVS回路)に接続され、増幅トランジスタのドレイン側がアナログデジタル変換器43に接続されている。ただし、増幅トランジスタのソース側/ドレイン側が接続される信号処理回路の種類は、図8の例と異なっていてもよい。
また、信号線Voutの接続先となるアナログデジタル変換器43の種類については特に問わない。例えば、アナログデジタル変換器43は、カラムADCであってもよい。この場合、1カラムまたは複数カラムに、1以上のカラムADCが用意される。カラムADCは、複数カラムで共用されるものであってもよい。また、アナログデジタル変換器43は、領域ADCであってもよいし、画素ごとに用意されるADCであってもよい。また、アナログデジタル変換器43が実装される場所については特に問わない。例えば、アナログデジタル変換器43は、フォトダイオードPDとは異なるチップに実装されていてもよい。
ここで、図9のテーブルを参照しながら、図8の回路の動作を説明する。図8の回路では、同じ信号線Voutに接続されている検出回路2Dのグループ(行または列)ごとに対数出力または線形出力を切り替えることができる。
はじめに、対数出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートのバイアス電圧RSTは、電源電位に設定される。また、トランジスタ23のゲートのバイアス電圧PBiasは、トランジスタ23を電流源として動作させる電圧に設定される。さらに、トランジスタ26のゲートのバイアス電圧は、トランジスタ26のソース/ドレイン間を導通させる電圧に設定される。スイッチ40は、オンに、スイッチ41は、オフに、それぞれ設定される。なお、トランジスタ25のソース/ドレイン間は、対数出力による検出を行っている期間、オンに設定される。このため、対数出力が行われる場合、信号線Voutがグラウンドされる。そして、トランジスタ25がオンになっている場合、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2D(信号線Hout)の第1出力端子を介して後段の回路(バッファ3)に出力される。
次に、線形出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートのバイアス電圧RSTには、パルス状の電圧信号が印加される。また、トランジスタ23のゲートのバイアス電圧PBiasは、グラウンド電位に設定される。さらに、トランジスタ26のゲートのバイアス電圧は、トランジスタ26のソース/ドレイン間を導通させる電圧に設定される。スイッチ40は、オフに、スイッチ41は、オンに、それぞれ設定される。なお、トランジスタ25のソース/ドレイン間は、線形出力による検出を行っている期間と、リセット処理が行われている期間、オンに設定される。このため、線形出力が行われる場合、信号線Voutには、電流源42より電流が供給される。そして、トランジスタ25がオンになっている場合、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2Dの第2出力端子を介して信号線Voutに出力される。アナログデジタル変換器43は、電圧信号をデジタル信号に変換することができる。
なお、図8に示した回路の極性を反転させた回路を使ってもよい。この場合、フォトダイオードPDのアノードに代わり、カソードが基準電位に接続される。また、図8のPMOSトランジスタがNMOSトランジスタに、NMOSトランジスタがPMOSトランジスタにそれぞれ置き換えればよい。すなわち、光電変換素子の端子の接続関係およびトランジスタの伝導型を反転させることによって回路の極性を反転することが可能である。同様に、以下に示す複数の回路についても、極性を反転させることが可能である。また、グラウンドおよび電源電位は、いずれも基準電位の例であり、極性に応じて任意の電位を使うことが可能である。
図8に示した回路は、対数出力と線形出力とを切り替え可能な回路の一例にしかすぎない。したがって、これとは異なる構成の回路を用いて対数出力と線形出力の切り替えを行ってもよい。
本開示による撮像回路は、光電変換素子と、第1トランジスタと、第2トランジスタと、第3トランジスタと、第4トランジスタとを備えていてもよい。光電変換素子は、入射光を光電流に変換する。第1トランジスタは、光電流を電圧信号に変換する。第2トランジスタは、電圧信号を増幅する。第3トランジスタは、第1トランジスタに供給される電流を制御する。第4トランジスタは、第2トランジスタに接続されている。上述のトランジスタ20は、第1トランジスタの一例である。トランジスタ21は、第2トランジスタの一例である。バイアス電圧RSTがゲートに印加されているトランジスタ(例えば、トランジスタ22)は、第3トランジスタの一例である。トランジスタ26は、第4トランジスタの一例である。フォトダイオードPDは、光電変換素子の一例である。
また、本開示による撮像回路は、第1トランジスタの制御電極および第2トランジスタの第1端子を連結する第1ノードと、第1基準電位との間に接続された第5トランジスタをさらに備えていてもよい。ここで、MOSトランジスタのゲートは、トランジスタの制御電極の一例である。MOSトランジスタのソースは、トランジスタの第1端子の一例である。電源電位VDDは、第1基準電位の一例である。トランジスタ23は、第5トランジスタの一例である。ただし、極性の異なる回路を実装する場合、第1端子および第1基準電位の対応関係は、上述とは異なっていてもよい。
さらに、本開示による撮像回路は、光電変換素子と、第1トランジスタの第1端子および第2トランジスタの制御電極を連結する第2ノードとの間に接続された第6トランジスタをさらに備えていてもよい。トランジスタ25は、第6トランジスタの一例である。
さらに、本開示による撮像回路では、第1ノードの後段に、バッファ、減算器および量子化器が接続されていてもよい。トランジスタ23およびトランジスタ21を連結するノードは、第1ノードの一例である。
本開示による撮像回路は、制御部をさらに備えていてもよい。制御部は、第1モードと、第2モードを切り替え可能に構成されていてもよい。第1モードでは、第3トランジスタおよび第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使うことができる。第2モードでは、第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタをオフにすることができる。
本開示による撮像装置は、アナログデジタル変換器と、複数の撮像回路を備えていてもよい。それぞれの撮像回路の第4トランジスタの第1端子は、信号線を介してアナログデジタル変換器に接続されていてもよい。また、本開示による撮像装置は、第3スイッチと、第4スイッチと、電流源とをさらに備えていてもよい。第3スイッチは、信号線と、第2基準電位との間に接続されている。第4スイッチおよび電流源は、信号線と第2基準電位との間に直列に接続されている。
図10の回路図は、変形例1による撮像回路の例を示している。図10のアドレスイベント回路は、検出回路2Aと、バッファ3と、減算器4と、量子化器5、ロジック回路6とを備えている。バッファ3、減算器4、量子化器5およびロジック回路6の構成は、図7のアドレスイベント回路と同様である。検出回路2Aは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22と、トランジスタ23と、トランジスタ24と、スイッチLogENと、スイッチLinENとを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22およびトランジスタ24として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。トランジスタ23として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。グラウンドとして、例えば、回路の基準電位または基板の基準電位を使うことができる。ただし、グラウンドとして使われる基準電位の種類を限定するものではない。
フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ20のソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ20のドレインは、トランジスタ22のドレインに接続されている。トランジスタ22のソースは、電源電位に接続されている。また、トランジスタ22のゲートには、バイアス電圧RSTが印加されている。一方、トランジスタ20のゲートは、トランジスタ21のソース、トランジスタ23のドレインおよびスイッチLogENに接続されている。トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続されている。トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加されている。
トランジスタ21のドレインは、スイッチLinENおよびトランジスタ24のソースに接続されている。トランジスタ24のゲートには、バイアス電圧NBiasが印加されている。また、トランジスタ24のドレインは、グラウンドに接続されている。スイッチLogENは、トランジスタ23のドレインおよびトランジスタ21のソースを連結するノードと、検出回路2Aの出力端子との間に接続されている。一方、スイッチLinENは、トランジスタ21のドレインおよびトランジスタ24のソースを連結するノードと、検出回路2Aの出力端子との間に接続されている。検出回路2Aの出力端子は、バッファ3の入力側(トランジスタ30のゲート)に接続されている。
ここで、図11のテーブルを参照しながら、図10の回路の動作を説明する。
はじめに、対数出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートのバイアス電圧RSTは、電源電位に設定される。また、トランジスタ23のゲートのバイアス電圧PBiasは、トランジスタ23を電流源として動作させる電圧に設定される。さらに、トランジスタ24のゲートのバイアス電圧は、電源電位に設定される。スイッチLogENは、オンに、スイッチLinENは、オフに、それぞれ設定される。対数出力が行われる場合、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2Aの出力端子を介して後段の回路(バッファ3)に出力される。
次に、線形出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートのバイアス電圧RSTには、パルス状の電圧信号が印加される。また、トランジスタ23のゲートのバイアス電圧PBiasは、グラウンド電位に設定される。さらに、トランジスタ24のゲートのバイアス電圧は、トランジスタ24を電流源として動作させる電圧に設定される。スイッチLogENは、オフに、スイッチLinENは、オンに、それぞれ設定される。線形出力が行われる場合も、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2Aの出力端子を介して後段の回路(バッファ3)に出力される。
図10の回路において、ロジック回路6は、それぞれの画素ごとに設けられていてもよいし、複数の画素で共用されていてもよい。また、ロジック回路6は、フォトダイオードPDと同一のチップに実装されていてもよいし、フォトダイオードPDと異なるチップに実装されていてもよい。
図10の回路では、増幅トランジスタ(トランジスタ21)のソースとドレインには、それぞれ異なるスイッチが接続されている。スイッチLinENおよびスイッチLogENのいずれがオンとなっている場合においても、検出信号は、ロジック回路6(DVS回路)またはその前段の回路に供給される。したがって、図10のロジック回路6として、スイッチLinENおよびスイッチLogENの状態に応じてモードが切り替え可能な回路を使うことができる。例えば、ロジック回路6は、スイッチLogENがオンであるときに、対数出力に対応した第1モードで動作することができる。また、ロジック回路6は、スイッチLinENがオンであるときに、線形出力に対応した第2モードで動作することができる。例えば、光量に基づき上述のロジック回路6のモードを切り替えることができる。光量は、例えば、専用の画素または外部のセンサによって計測することができる。例えば、露光時間またはアナログゲインを調整した画素を使って光量を計測してもよい。
本開示による撮像回路は、前段に第1トランジスタの制御電極および第2トランジスタの第1端子が接続されている第1スイッチと、前段に第2トランジスタの第2端子および第4トランジスタの第1端子が接続されている第2スイッチとをさらに備えていてもよい。この場合、第4トランジスタは、第2トランジスタと第2基準電位との間に接続されていてもよい。図10のトランジスタ24は、第4トランジスタの一例である。スイッチLogENは、第1スイッチの一例である。スイッチLinENは、第2スイッチの一例である。グラウンドは、第2基準電位の一例である。第1スイッチの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続され、第2スイッチの後段には、アナログデジタル変換器が接続されていてもよい。
図12は、対数読み出しと線形読み出しの切り替え処理の例を示したフローチャートである。図10の回路の場合、第1モードは、対数読み出しに、第2モードは、線形読み出しにそれぞれ相当する。モード切り替えは、画素アレイ全体について行われてもよいし、画素アレイの一部について行われてもよい。以下では、図12のフローチャートを参照しながら処理を説明する。
はじめに、撮像回路は、所定の期間、対数読み出しを行う(ステップS10)。次に、環境における光量を計測する(ステップS11)。そして、計測された光量がしきい値未満であるか否かを判定する(ステップS12)。計測された光量がしきい値未満である場合(ステップS12のYES)、撮像回路を対数読み出しから線形読み出しに切り替える(ステップS13)。次に、撮像回路は、所定の期間、線形読み出しを行う(ステップS14)。そして、一定期間の経過後、撮像回路は、対数読み出しに切り替わる(ステップS15)。例えば、タイマ回路を使い、ステップS15における時間の計測を行うことができる。一方、計測された光量がしきい値以上である場合(ステップS12のNO)、撮像回路は、所定の期間、対数読み出しを行う(ステップS10)。
図12では、光量が比較的少ないときに線形読み出しに切り替わる処理の例を示した。ただし、読み出し方法の切り替え条件はこれとは異なっていてもよい。例えば、図13のフローチャートのように、光量が比較的多いときに線形読み出しに切り替わる処理を採用してもよい。以下では、図13のフローチャートを参照しながら処理を説明する。
はじめに、撮像回路は、所定の期間、対数読み出しを行う(ステップS20)。次に、環境における光量を計測する(ステップS21)。そして、計測された光量がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。計測された光量がしきい値以上である場合(ステップS22のYES)、撮像回路を対数読み出しから線形読み出しに切り替える(ステップS23)。次に、撮像回路は、所定の期間、線形読み出しを行う(ステップS24)。そして、一定期間の経過後、撮像回路は、対数読み出しに切り替わる(ステップS25)。例えば、タイマ回路を使い、ステップS25における時間の計測を行うことができる。一方、計測された光量がしきい値未満である場合(ステップS22のNO)、撮像回路は、所定の期間、対数読み出しを行う(ステップS20)。
このように、制御部は、計測された光量に応じて第1モードまたは第2モードの切り替えを行うように構成されていてもよい。
図14は、変形例2による撮像回路の例を示している。図14のアドレスイベント回路は、検出回路2Cと、バッファ3と、減算器4と、量子化器5、ロジック回路6とを備えている。バッファ3、減算器4、量子化器5およびロジック回路6の構成は、図7のアドレスイベント回路と同様である。検出回路2Cの構成は、フォトダイオードPDのカソードと、トランジスタ20のソースおよびトランジスタ21のゲートを連結するノードとの間に、トランジスタ25が設けられている点を除けば、図10の検出回路2Aと同様である。すなわち、トランジスタ25のドレインは、フォトダイオードPDのカソードに接続されている。また、トランジスタ25のソースは、トランジスタ20のソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。
対数出力による検出を行っている期間、トランジスタ25のソース/ドレイン間をオンに設定することができる。また、線形出力による検出を行っている期間と、リセット処理が行われている期間、トランジスタ25のソース/ドレイン間をオンに設定することができる。
図14の回路においても、ロジック回路6を第1モード(対数読み出し)または第2モード(線形読み出し)にして使用することができる。例えば、ロジック回路6は、第1モードにおいて、計測される光量のコントラスト比がしきい値を超えるか否かによって被写体の動きを検出することができる。また、ロジック回路6は、第2モードにおいて、計測される光量の差がしきい値を超えるか否かによって被写体の動きを検出することができる。ただし、ロジック回路6は、その他の基準によって被写体の動きを検出してもよい。
図15は、変形例3による撮像回路の例を示している。図15のアドレスイベント回路は、検出回路2Bと、バッファ3と、減算器4と、量子化器5、ロジック回路6とを備えている。バッファ3、減算器4、量子化器5およびロジック回路6の構成は、図7のアドレスイベント回路と同様である。一方、検出回路2Bの構成は、スイッチLinENの出力側の接続先を除けば、図10の検出回路2Aと同様である。すなわち、スイッチLinENの出力側は、バッファ3ではなく、信号線Voutに接続されている。このように、対数出力の信号と線形出力の信号を異なる回路に出力してもよい。
図16は、変形例4による撮像回路の例を示している。図16では、複数の検出回路2dが信号線Voutに接続されている。検出回路2dは、図8の検出回路2Dのトランジスタ25を省略したものに相当する。
それぞれの検出回路2dでは、増幅トランジスタ(トランジスタ21)のドレインがトランジスタ26を介して信号線Voutに接続されている。具体的には、トランジスタ21のドレインがトランジスタ26のドレインに接続され、トランジスタ26のソースが信号線Voutに接続されている。また、図16に示したように、信号線Voutとグラウンドとの間にスイッチ40を設けてもよい。ここで。スイッチ40は、画素アレイの外側に実装されていてもよい。
図17は、変形例5による撮像回路の例を示している。図17の回路は、図16の回路に、スイッチ41および電流源42を追加したものに相当する。スイッチ41および電流源42は、信号線Voutとグラウンドとの間に、直列に接続されている。スイッチ41および電流源42は、スイッチ40からみて並列に接続されている。図17の構成において、スイッチ40をオフ、スイッチ41をオンにし、検出回路2dで線形出力を行った場合、信号線Voutより階調信号を読み出すことができる。
図18は、変形例6による撮像回路の例を示している。図18の回路は、図17のそれぞれの撮像回路のフォトダイオードPDのカソードと、浮遊拡散層47との間にトランジスタ25を追加したものに相当する。すなわち、トランジスタ25のドレインは、フォトダイオードPDのカソードに接続されている。一方、トランジスタ25のソースは、浮遊拡散層47に接続されている。
なお、本開示による撮像回路では、浮遊拡散層47の容量を可変にしてもよい。また、ひとつの浮遊拡散層を複数のフォトダイオードPDで共有してもよい。さらに、変換トランジスタ(トランジスタ20)のフォトダイオードPDと反対側の容量を可変にしてもよい。
図19は、変形例7による撮像回路の例を示している。図19の検出回路2Eは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22と、トランジスタ23と、トランジスタ24と、トランジスタ25とを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24およびトランジスタ25は、NMOSトランジスタである。一方、トランジスタ23は、PMOSトランジスタである。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。また、フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。トランジスタ25のソースは、トランジスタ20のソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ20のゲートは、トランジスタ21のソース、トランジスタ23のドレインおよび信号線Hout(第1出力端子)に接続されている。トランジスタ20のドレインは、トランジスタ22のドレインに接続されている。また、トランジスタ22のソースは、電源電位に接続されている。トランジスタ22のゲートには、バイアス電圧RSTが印加されている。トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続されている。また、トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加されている。
トランジスタ21のドレインおよびトランジスタ24のソースは、第2出力端子を介して信号線Voutに接続されている。トランジスタ24のドレインは、グラウンドに接続されている。また、トランジスタ24のゲートには、バイアス電圧NBiasが印加されている。
図19の検出回路2Eの動作は、スイッチLinENおよびスイッチLogENがない点を除けば、図14の検出回路2Cと同様である。
図20は、変形例8による撮像回路の例を示している。図20の検出回路2Fは、検出回路2Dにトランジスタ27を追加したものに相当する。すなわち、トランジスタ27のソースは、トランジスタ22のドレインおよびトランジスタ20のドレインに接続されている。一方、トランジスタ27のドレインは、他の検出回路2Fのトランジスタ27のドレインに接続されている。
このように、本開示による撮像回路では、第1トランジスタのフォトダイオードPDの反対側(トランジスタ20のドレイン)にあるノードを、1以上のトランジスタを介して、別の画素の対応するノードに接続してもよい。第1トランジスタは、光電流を電圧信号に変換するトランジスタを示している。
図21は、変形例9による撮像回路の例を示している。図21の検出回路2Gでは、トランジスタ22のソース(対数変換側)が接続される電源電位VRと、トランジスタ23のソース(増幅器側)が接続される電源電位VDDが異なっている。例えば、電源電位VRと、電源電位VDDとして、異なる電源を使ってもよい。また、同一の電源回路から分圧をし、異なる電位を生成してもよい。この場合、検出回路(画素)内のスイッチを省略することが可能である。また、撮像回路は、フォトダイオードPDと、浮遊拡散層47との間で完全転送が可能に構成されていてもよい。
図22は、変形例10による撮像回路の例を示している。図22の検出回路2Hは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22と、トランジスタ23と、トランジスタ25と、トランジスタ26と、トランジスタ28と、トランジスタ29とを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ25、トランジスタ26、トランジスタ28およびトランジスタ29として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。トランジスタ23として、例えば、PMOSトランジスタを使うことができる。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。一方、フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。トランジスタ25のソースは、トランジスタ21のゲートおよびトランジスタ20のソースに接続されている。トランジスタ21のソースは、トランジスタ29のドレインおよびトランジスタ20のゲートに接続されている。トランジスタ21のドレインは、トランジスタ26のドレインに接続されている。トランジスタ26のゲートに印加されるバイアス電圧は、制御可能である。トランジスタ26のソースは、検出回路2Hの第2出力端子に相当しており、信号線Voutに接続されている。
トランジスタ20のドレインは、トランジスタ29のゲートおよびトランジスタ28のソースに接続されている。トランジスタ28のゲートは、トランジスタ29のソース、トランジスタ23のドレインおよび信号線Houtに接続されている。信号線Houtは、検出回路の第1出力端子に相当し、バッファ3(トランジスタ30のゲート)に接続されている。トランジスタ28のドレインは、トランジスタ22のドレインに接続されている。トランジスタ22のゲートには、バイアス電圧RSTが印加されている。トランジスタ22のソースは、電源電位に接続されている。一方、トランジスタ23のゲートにはバイアス電圧PBiasが印加されている。トランジスタ23のソースは、電源電位に接続されている。
図22の検出回路は、対数変換回路が2段となったゲインブースト型の回路となっている。ゲインブースト型の回路を使うことにより、検出回路の感度を向上させ、電流電圧変換のゲインを大きくすることができる。このように、本開示による撮像回路で使うことができる電流電圧変換回路の構成を限定するものではない。また、画素アレイ内の画素によって、異なる構成の電流電圧変換回路が実装されていてもよい。
図23は、変形例11による撮像回路の例を示している。図23の検出回路2Iは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22と、トランジスタ23と、トランジスタ25と、トランジスタ26と、トランジスタ44とを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ25、トランジスタ26およびトランジスタ44として、例えば、NMOSトランジスタを使うことができる。トランジスタ23として、例えば、PMOSNMOSトランジスタを使うことができる。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。トランジスタ25のソースは、トランジスタ20のソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ20のゲートは、トランジスタ21のソース、トランジスタ23のドレインおよび信号線Houtに接続されている。信号線Houtは、検出回路2Iの第1出力端子に相当する。トランジスタ20のドレインは、トランジスタ22のドレインに接続されている。トランジスタ22のゲートには、バイアス電圧RSTx(x=0、1、2・・・)が印加される。トランジスタ22のソースは、電源電位に接続されている。トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加されている。トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続されている。
一方、トランジスタ21のドレインは、トランジスタ26のドレインおよびトランジスタ44のソースに接続されている。トランジスタ44のゲートには、バイアス電圧SWxD(x=0、1、2・・・)が印加される。トランジスタ44のドレインは、グラウンドに接続される。トランジスタ26のゲートには、バイアス電圧SWxL(x=0、1、2・・・)が印加される。また、トランジスタ26のソースは、検出回路2Iの第2出力端子に相当し、信号線Voutに接続されている。
なお、バッファ3、減算器4、量子化器5の構成は、上述の各図と同様である。また、図示されていないが、量子化器5の後段には、ロジック回路6が接続されているものとする。
本開示による撮像回路は、第2トランジスタの第2端子および第4トランジスタの第2端子を連結する第3ノードと、第2基準電位との間に接続された第6トランジスタをさらに備えていてもよい。MOSトランジスタのドレインは、トランジスタの第2端子の一例である。トランジスタ21およびトランジスタ26を連結するノードは、第3ノードの一例である。トランジスタ44は、第6トランジスタの一例である。グラウンドは、第2基準電位の一例である。ただし、回路の極性に応じて、トランジスタの第2端子および第2基準電位の対応関係は、上述とは異なるものであってもよい。
ここで、図24のテーブルを参照しながら、図23の回路の動作を説明する。
はじめに、対数出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートに印加されるバイアス電圧RSTxは、電源電位に設定される。また、トランジスタ23のゲートに印加されるバイアス電圧PBiasは、トランジスタ23を電流源として動作させる電圧に設定される。トランジスタ26のゲートに印加されるバイアス電圧SWxLは、ローになる。これにより、トランジスタ26のソース/ドレイン間は非導通状態となる。トランジスタ44のゲートに印加されるバイアス電圧SWxDは、ハイになる。これにより、トランジスタ44のソース/ドレイン間は導通状態となる。スイッチ40は、オフに、スイッチ41は、オンに、それぞれ設定される。対数出力が行われる場合、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2Aの出力端子を介して後段の回路(バッファ3)に出力される。
次に、線形出力を行う場合における設定について説明する。この場合、トランジスタ22のゲートに印加されるバイアス電圧RSTxには、パルス状の電圧信号が印加される。また、トランジスタ23のゲートに印加されるバイアス電圧PBiasは、グラウンド電位に設定される。トランジスタ26のゲートに印加されるバイアス電圧SWxLは、ハイになる。これにより、トランジスタ26のソース/ドレイン間は導通状態となる。トランジスタ44のゲートに印加されるバイアス電圧SWxDは、ローになる。これにより、トランジスタ44のソース/ドレイン間は非導通状態となる。スイッチ40は、オンに、スイッチ41は、オフに、それぞれ設定される。線形出力が行われる場合も、フォトダイオードPDの光電流は、電圧信号に変換され、検出回路2Aの出力端子を介して後段の回路(バッファ3)に出力される。
本開示による撮像回路は、制御部を備えていてもよい。制御部は、第1モードと、第2モードを切り替え可能に構成されていてもよい。第1モードでは、第3トランジスタをオンにし、第4トランジスタをオフにし、第5トランジスタを電流源として使い、第6トランジスタをオンにすることができる。第2モードでは、第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタをオフにし、第6トランジスタをオフにすることができる。
また、第1モードでは、第3トランジスタおよび第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使い、第1スイッチをオンにし、第2スイッチをオフにすることができる。この場合、第2モードでは、第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタをオフにし、第1スイッチをオフにし、第2スイッチをオンにすることができる。
さらに、第1モードでは、第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使い、第3スイッチをオンにし、第4スイッチをオフにすることができる。第2モードでは、第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタをオフにし、第3スイッチをオンにし、第4スイッチをオフにすることができる。
図25は、変形例12による撮像回路の例を示している。図25では、検出回路2Dの浮遊拡散層47どうしがトランジスタ45を介して接続されている。すなわち、トランジスタ45のソースは、一方の検出回路2Dの浮遊拡散層47に接続されている。また、トランジスタ45のゲートは、他方の検出回路2Dの浮遊拡散層47に接続されている。トランジスタ45は、例えば、NMOSトランジスタである。このように、本開示による撮像回路では、少なくともひとつのトランジスタを介して複数の検出回路の浮遊拡散層どうしを接続してもよい。これにより、浮遊拡散層の加算信号(FD加算信号)を後段の回路に出力し、被写体の検出を行うことが可能となる。また、ノイズの影響が低減され、検出回路の出力電圧が安定化される。すなわち、少なくともふたつの撮像回路の浮遊拡散層は、第7トランジスタを介して接続されていてもよい。トランジスタ45は、第7トランジスタの一例である。
図26は、変形例13による撮像回路の例を示している。図26の検出回路2Jは、上述の検出回路2Dにトランジスタ46を追加したものに相当する。トランジスタ46は、例えば、NMOSトランジスタである。トランジスタ46のソースは、トランジスタ22のドレインおよびトランジスタ20のドレインを連結するノードに接続されている。一方、トランジスタ46のドレインは、他の検出回路2Jのトランジスタ46のドレインに接続されている。このように、本開示による撮像回路では、異なる検出回路にあるリセットトランジスタ(トランジスタ22)のソース間を、少なくともひとつのトランジスタを介して接続してもよい。これにより、ノイズの影響を低減し、検出回路の出力電圧を安定化させることができる。すなわち、少なくともふたつの撮像回路の第1トランジスタの第2端子は、第8トランジスタを介して接続されていてもよい。トランジスタ46は、第8トランジスタの一例である。
図27は、変形例14による撮像回路の例を示している。図27の検出回路2Kは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22Aと、トランジスタ23と、トランジスタ24とを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22Aおよびトランジスタ24は、例えば、NMOSトランジスタである。トランジスタ23は、例えば、PMOSトランジスタである。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。一方、フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。トランジスタ25のソースは、トランジスタ21のゲートおよびトランジスタ22Aのソースに接続されている。また、トランジスタ22Aのドレインは、トランジスタ20のソースに接続されている。トランジスタ22Aのゲートには、バイアス電圧RSTが印加されている。トランジスタ20のゲートは、トランジスタ23のドレイン、トランジスタ21のソースおよび信号線Houtに接続されている。このうち、信号線Houtは、検出回路2Kの第1出力端子に相当する。第1出力端子には、例えば、上述のバッファ3が接続される。トランジスタ20のドレインは、電源電位に接続される。
トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加される。また、トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続される。トランジスタ21のドレインは、第2出力端子を介して信号線Voutに接続されている。また、トランジスタ21のドレインは、トランジスタ24のソースに接続されている。トランジスタ24のゲートには、バイアス電圧NBiasが印加される。また、トランジスタ24のドレインは、グラウンドに接続される。
トランジスタ20は、変換トランジスタに、トランジスタ21は、増幅トランジスタにそれぞれ相当している。一方、トランジスタ22Aは、検出回路内における電圧のリセット用トランジスタ(リセットスイッチ)に相当している。図27に示したように、リセット用トランジスタを電源電位と、変換トランジスタとの間ではなく、変換トランジスタと、浮遊拡散層との間に接続してもよい。このように、本開示による撮像回路では、リセット用トランジスタが接続される位置を限定するものではない。
図28は、変形例15による撮像回路の例を示している。図28の検出回路2Lは、フォトダイオードPDと、トランジスタ20と、トランジスタ21と、トランジスタ22Aと、トランジスタ23と、トランジスタ24と、トランジスタ28と、トランジスタ29とを備えている。トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22A、トランジスタ24、トランジスタ28およびトランジスタ29は、例えば、NMOSトランジスタである。トランジスタ23は、例えば、PMOSトランジスタである。
フォトダイオードPDのアノードは、グラウンドに接続されている。一方、フォトダイオードPDのカソードは、トランジスタ25のドレインに接続されている。トランジスタ25のソースは、トランジスタ22Aのソースおよびトランジスタ21のゲートに接続されている。トランジスタ22Aのゲートには、バイアス電圧RSTが印加されている。トランジスタ22Aのドレインは、トランジスタ20のソースに接続されている。トランジスタ20のゲートは、トランジスタ29のドレインおよびトランジスタ21のソースに接続されている。
また、トランジスタ20のドレインは、トランジスタ28のソースおよびトランジスタ29のゲートに接続されている。トランジスタ28のゲートは、トランジスタ23のドレイン、トランジスタ29のソースおよび信号線Houtに接続されている。ここで、信号線Houtは、検出回路2Lの第1出力端子に相当する。第1出力端子は、例えば、上述のバッファ3に接続される。トランジスタ28のドレインは、電源電位に接続される。トランジスタ23のゲートには、バイアス電圧PBiasが印加される。また、トランジスタ23のソースは、電源電位VDDに接続される。
検出回路2Lは、対数変換回路が多段であるゲインブースト型の電流電圧変換回路を含んでいる。ゲインブースト型の電流電圧変換回路が採用される場合においても、変換トランジスタと、浮遊拡散層との間に、リセット用のトランジスタ(リセットスイッチ)を設けてもよい。
本開示による撮像回路において、第1トランジスタおよび第2トランジスタは、多段型の対数変換回路に含まれているものであってもよい。
本開示による撮像回路は、各種の態様で実装することが可能である。図29~図42では、同一チップまたは基板に実装される素子が太線で囲まれている。以下では、図29~図36を参照しながら、本開示による撮像回路の実装例について説明する。
図29に示したように、フォトダイオードPDを検出回路のその他の素子と別個のチップまたは基板に実装してもよい。なお、図29の実装を採用する場合、トランジスタ25(転送ゲート)は、完全転送を行わないトランジスタであってもよい。また、トランジスタ25を省略してもよい。さらに、図30に示すように、フォトダイオードPDとトランジスタ25(転送ゲート)を検出回路のその他の素子と別個のチップまたは基板に実装してもよい。すなわち、本開示による撮像回路では、光電変換素子と、第5トランジスタが別のチップまたは基板に実装されていてもよい。
図31に示したように、フォトダイオードPD、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ25および浮遊拡散層47を検出回路のその他の素子と別個のチップまたは基板に実装してもよい。図31の実装を採用する場合、チップまたは基板は、複数箇所において電気的な接続を有する。また、図31の実装では、検出回路と信号線Voutとの間のスイッチに相当するトランジスタ26がフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装されていない。また、PMOSトランジスタであるトランジスタ23もフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装されていない。検出回路の他のトランジスタと伝導型の異なるPMOSトランジスタは、Well分離が必要であるため、広い領域を占有する。このため、フォトダイオードPDおよびNMOSトランジスタと別チップまたは別基板に実装した方が好ましい場合がある。図31と極性が反転した回路を使う場合も、伝導型の異なるトランジスタをフォトダイオードと別個のチップまたは基板に実装してもよい。
図32に示したように、検出回路のうち、伝導型の異なるトランジスタ23(PMOSトランジスタ)以外の素子を同一のチップまたは基板に実装してもよい。図32の実装を採用する場合、検出回路と信号線Voutとの間のスイッチに相当するトランジスタ26がフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装される。図32の場合、信号線Voutおよびそれより後段の回路が検出回路とは、別個のチップまたは基板に実装されることになる。
図33に示したように、複数の検出回路のうち、伝導型の異なるトランジスタ23(PMOSトランジスタ)以外の素子と、信号線VoutをフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装してもよい。このように、複数の撮像回路の光電変換素子、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび第4トランジスタは、同一のチップまたは基板に実装されていてもよい。また、図34に示したように、複数の検出回路のうち、伝導型の異なるトランジスタ23(PMOSトランジスタ)以外の素子と、信号線Vout、スイッチ40と、スイッチ40からグラウンド(基準電位)までの配線とをフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装してもよい。
図35に示したように、複数の検出回路のうち、伝導型の異なるトランジスタ23(PMOSトランジスタ)以外の素子と、信号線Vout、スイッチ40と、スイッチ40からグラウンド(基準電位)までの配線と、スイッチ41と、電流源42と、電流源42からグラウンド(基準電位)までの配線とをフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装してもよい。
図36では、トランジスタ30および電流源S1を含むバッファ3が太線で囲まれている。バッファ3は、検出回路のフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装されていてもよい。また、バッファ3は、検出回路のフォトダイオードPDと別個のチップまたは基板に実装されていてもよい。
以下では、図37~図42を参照しながら、撮像回路の実装例について説明する。
図37に示したように、フォトダイオードPDを検出回路のその他の素子と別個のチップまたは基板に実装してもよい。また、図38に示したように、フォトダイオードPDと、トランジスタ25とを検出回路のその他の素子と別個のチップまたは基板に実装してもよい。さらに、図39に示したように、検出回路のうち、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ25および浮遊拡散層47をフォトダイオードPDと同一のチップまたは基板に実装してもよい。
図40に示したように、フォトダイオードPD、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24、トランジスタ25および浮遊拡散層47を同一のチップまたは基板に実装してもよい。図40では、検出回路の他のトランジスタと伝導型の異なるトランジスタ23がフォトダイオードPDとは別のチップまたは基板に実装されている。これにより、Well分離を行い、全般的な実装の小型化を実現することができる。
図41に示したように、フォトダイオードPD、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24、トランジスタ25、浮遊拡散層47およびスイッチLinENを同一のチップまたは基板に実装してもよい。例えば、スイッチLinENがMOSトランジスタであり、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24およびトランジスタ25の共通の伝導型である場合、図41の実装を採用してもよい。ただし、スイッチLinENおよびスイッチLogENの実装方式を限定するものではない。
また、図42に示したように、フォトダイオードPD、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24、トランジスタ25、浮遊拡散層47、スイッチLinENおよびスイッチLogENを同一のチップまたは基板に実装してもよい。例えば、スイッチLinENおよびスイッチLogENがMOSトランジスタであり、トランジスタ20、トランジスタ21、トランジスタ22、トランジスタ24およびトランジスタ25の共通の伝導型である場合、図42の実装を採用してもよい。
本開示による撮像回路を使うと、トランジスタ数を削減しつつ、対数出力と線形出力を切り替え可能なアドレスイベント回路を実現することができる。これにより、撮像回路の用途または環境に応じて、使用する出力の種類を切り替え、高速なイベントの読み出しを行うことができる。これにより、回路規模を抑制しつつ、高速にデータを生成し、出力することが可能な非同期型の撮像素子を実現することができる。例えば、交通分野において、人または障害物を画像認識する処理を高速に実行して、安全性を向上させることができる。
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図43は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図43に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図43の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図44は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図44では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図44には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、撮像部12031に、上述の撮像回路を含む測距装置90と、光源91を実装することができる。撮像部12031に、本開示に係る技術を適用することにより、幅広い明るさダイナミックレンジの環境において、正確な距離情報を得ることができ、車両12100の機能性および安全性を高めることができる。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
入射光を光電流に変換する光電変換素子と、
前記光電流を電圧信号に変換する第1トランジスタと、
前記電圧信号を増幅する第2トランジスタと、
前記第1トランジスタに供給される電流を制御する第3トランジスタと、
前記第2トランジスタに接続された第4トランジスタとを備える、
撮像回路。
(2)
前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子を連結する第1ノードと、第1基準電位との間に接続された第5トランジスタをさらに備える、
請求項1に記載の撮像回路。
(3)
前記第1ノードの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続されている、
(2)に記載の撮像回路。
(4)
前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使う第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
(2)または(3)に記載の撮像回路。
(5)
前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されている、
(4)に記載の撮像回路。
(6)
前記光電変換素子と、前記第1トランジスタの第1端子および前記第2トランジスタの制御電極を連結する第2ノードとの間に接続された第6トランジスタをさらに備える、
(1)ないし(5)のいずれか一項に記載の撮像回路。
(7)
前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは、多段型の対数変換回路に含まれている、
(1)ないし(6)のいずれか一項に記載の撮像回路。
(8)
前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第2端子を連結する第3ノードと、第2基準電位との間に接続された第6トランジスタをさらに備える、
(2)ないし(5)のいずれか一項に記載の撮像回路。
(9)
前記第3トランジスタをオンにし、前記第4トランジスタをオフにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第6トランジスタをオンにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第6トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
(8)に記載の撮像回路。
(10)
前段に前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子が接続されている第1スイッチと、
前段に前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第1端子が接続されている第2スイッチとをさらに備え、
前記第4トランジスタは、前記第2トランジスタと第2基準電位との間に接続されている、
(2)ないし(4)のいずれか一項に記載の撮像回路。
(11)
前記第1スイッチの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続され、
前記第2スイッチの後段には、アナログデジタル変換器が接続されている、
(10)に記載の撮像回路。
(12)
前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第1スイッチをオフにし、前記第2スイッチをオンにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
(11)に記載の撮像回路。
(13)
前記光電変換素子と、前記第5トランジスタが別のチップまたは基板に実装されている、
(2)ないし(4)のいずれか一項に記載の撮像回路。
(14)
アナログデジタル変換器と、
複数の請求項1ないし5のいずれか一項に記載の撮像回路とを備え、
それぞれの前記撮像回路の第4トランジスタの第1端子は、信号線を介して前記アナログデジタル変換器に接続されている、
撮像装置。
(15)
第3スイッチと、
第4スイッチと、
電流源とをさらに備え、
前記第3スイッチは、前記信号線と、第2基準電位との間に接続され、
前記第4スイッチおよび前記電流源は、前記信号線と前記第2基準電位との間に直列に接続されている、
(14)に記載の撮像装置。
(16)
第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使い、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
(15)に記載の撮像装置。
(17)
前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されている、
(16)に記載の撮像装置。
(18)
少なくともふたつの前記撮像回路の浮遊拡散層は、第7トランジスタを介して接続されている、
(14)または(15)に記載の撮像装置。
(19)
少なくともふたつの前記撮像回路の第1トランジスタの第2端子は、第8トランジスタを介して接続されている、
(14)または(15)に記載の撮像装置。
(20)
複数の前記撮像回路の光電変換素子、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび前記第4トランジスタは、同一のチップまたは基板に実装されている、
(14)に記載の撮像装置。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
Hout、Vout 信号線
PD フォトダイオード
S1、S2、42 電流源
2 対数変換回路
2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H、2I、2J、2K、2L、2d 検出回路
3、320 バッファ
4、330 減算器
5、340 量子化器
6 ロジック回路
40、41 スイッチ
42 電流源
43 アナログデジタル変換器(ADC)
100 撮像装置
300 アドレスイベント検出回路
310 電流電圧変換回路
350 転送回路

Claims (20)

  1. 入射光を光電流に変換する光電変換素子と、
    前記光電流を電圧信号に変換する第1トランジスタと、
    前記電圧信号を増幅する第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタに供給される電流を制御する第3トランジスタと、
    前記第2トランジスタに接続された第4トランジスタとを備える、
    撮像回路。
  2. 前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子を連結する第1ノードと、第1基準電位との間に接続された第5トランジスタをさらに備える、
    請求項1に記載の撮像回路。
  3. 前記第1ノードの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続されている、
    請求項2に記載の撮像回路。
  4. 前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使う第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
    請求項2に記載の撮像回路。
  5. 前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されている、
    請求項4に記載の撮像回路。
  6. 前記光電変換素子と、前記第1トランジスタの第1端子および前記第2トランジスタの制御電極を連結する第2ノードとの間に接続された第6トランジスタをさらに備える、
    請求項1に記載の撮像回路。
  7. 前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは、多段型の対数変換回路に含まれている、
    請求項1に記載の撮像回路。
  8. 前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第2端子を連結する第3ノードと、第2基準電位との間に接続された第6トランジスタをさらに備える、
    請求項2の撮像回路。
  9. 前記第3トランジスタをオンにし、前記第4トランジスタをオフにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第6トランジスタをオンにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第6トランジスタをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
    請求項8に記載の撮像回路。
  10. 前段に前記第1トランジスタの制御電極および前記第2トランジスタの第1端子が接続されている第1スイッチと、
    前段に前記第2トランジスタの第2端子および前記第4トランジスタの第1端子が接続されている第2スイッチとをさらに備え、
    前記第4トランジスタは、前記第2トランジスタと第2基準電位との間に接続されている、
    請求項2に記載の撮像回路。
  11. 前記第1スイッチの後段には、バッファ、減算器および量子化器が接続され、
    前記第2スイッチの後段には、アナログデジタル変換器が接続されている、
    請求項10に記載の撮像回路。
  12. 前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタを電流源として使い、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第1スイッチをオフにし、前記第2スイッチをオンにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
    請求項11に記載の撮像回路。
  13. 前記光電変換素子と、前記第5トランジスタが別のチップまたは基板に実装されている、
    請求項2に記載の撮像回路。
  14. アナログデジタル変換器と、
    複数の請求項1ないし5のいずれか一項に記載の撮像回路とを備え、
    それぞれの前記撮像回路の第4トランジスタの第1端子は、信号線を介して前記アナログデジタル変換器に接続されている、
    撮像装置。
  15. 第3スイッチと、
    第4スイッチと、
    電流源とをさらに備え、
    前記第3スイッチは、前記信号線と、第2基準電位との間に接続され、
    前記第4スイッチおよび前記電流源は、前記信号線と前記第2基準電位との間に直列に接続されている、
    請求項14に記載の撮像装置。
  16. 第3トランジスタおよび前記第4トランジスタをオンにし、第5トランジスタを電流源として使い、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第1モードと、前記第3トランジスタの制御電極にパルス電圧を印加し、前記第4トランジスタをオンにし、前記第5トランジスタをオフにし、前記第3スイッチをオンにし、前記第4スイッチをオフにする第2モードを切り替え可能に構成された制御部をさらに備える、
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記制御部は、計測された光量に応じて前記第1モードまたは前記第2モードの切り替えを行うように構成されている、
    請求項16に記載の撮像装置。
  18. 少なくともふたつの前記撮像回路の浮遊拡散層は、第7トランジスタを介して接続されている、
    請求項14に記載の撮像装置。
  19. 少なくともふたつの前記撮像回路の第1トランジスタの第2端子は、第8トランジスタを介して接続されている、
    請求項14に記載の撮像装置。
  20. 複数の前記撮像回路の光電変換素子、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタおよび前記第4トランジスタは、同一のチップまたは基板に実装されている、
    請求項14に記載の撮像装置。
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