JP2023034833A - ヘアアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】髪を傷めることなく良好にヘアスタイルをアレンジ可能なヘアアイロンを提供する。【解決手段】基端部12から延出したアーム部13A,13Bを備え、前記アーム部13A,13Bは、表面プレート42と、前記表面プレート42の裏面に沿って広がる炭素含有熱伝導層43と、前記炭素含有熱伝導層43の裏側に配置された発熱体44と、を備えている。【選択図】図11

Description

本発明は、ヘアアイロンに関する。
従来、ヘアスタイルのアレンジのために用いられるヘアアイロンが知られている。例えば下記特許文献1に記載されたヘアアイロンは、開閉可能に連結された一対のアイロン片を備えている。使用者は、一対のアイロン片の間に髪を挟み、髪に熱を加え、ヘアスタイルをアレンジする。
特開2020-150999号公報
上記のようなヘアアイロンは、髪を傷めることなく良好にヘアスタイルをアレンジしたい、という要望がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、髪を傷めることなく良好にヘアスタイルをアレンジ可能なヘアアイロンを提供することを目的とする。
本発明のヘアアイロンは、基端部から延出したアーム部を備え、前記アーム部は、表面プレートと、前記表面プレートの裏面に沿って広がる炭素含有熱伝導層と、前記炭素含有熱伝導層の裏側に配置された発熱体と、を備えているものである。
本発明によれば、発熱体の熱は、炭素含有熱伝導層によって表面プレートの面方向に伝わるから、表面プレートの温度を均一にしやすい。また、炭素含有熱伝導層によって遠赤外線が発生するから、髪の表面の熱的なダメージを抑えつつ、髪の深部まで加熱できる。したがって、髪を傷めることなく良好にヘアスタイルをアレンジできる。
本実施例におけるヘアアイロンを示す斜視図 開状態のヘアアイロンを示す縦断面図 スイッチの近傍を示す一部拡大斜視図 ロック状態の基端部の一部を示す拡大縦断面図 ロック部材がロック位置に配置された状態の基端部の一部を示す拡大平断面図 ロック部材がロック解除位置に配置された状態の基端部の一部を示す拡大平断面図 ロック状態のロック部を示す一部切り欠き斜視図 ロック解除状態のロック部を示す一部切り欠き斜視図 上側のアーム部の挟持部を示す縦断面図 上側のアーム部の挟持部を下側から見た平面図 上側のアーム部の挟持部を示す分解斜視図 ヘアアイロンに電源装置を接続した場合の処理を示すフローチャート 比較例の円錐コイルバネの構成を示す表 比較例の円錐コイルバネの構成を示す図 比較例の円錐コイルバネの荷重及びたわみの算出結果を示す表 比較例の円錐コイルバネの荷重-たわみ曲線を示すグラフ
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のヘアアイロンにおいて、前記炭素含有熱伝導層は、グラファイトシートを含んでいるものとしてもよい。このような構成によれば、炭素含有熱伝導層を薄くし、ヘアアイロンを小型化できる。加えて、表面プレートの表面温度を均一にすることができるから、局所的な温度上昇による毛髪のタンパク質変性のムラを起こりにくくできる。
また、本発明のヘアアイロンにおいて、前記炭素含有熱伝導層は、可撓性を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、炭素含有熱伝導層は、割れないから、容易に取り扱うことができる。
また、本発明のヘアアイロンにおいて、発熱体は、フィルムヒータを含んでいるものとしてもよい。このような構成によれば、発熱体を薄くし、アーム部を小型化できる。フィルムヒータの熱は、ヒーター線から炭素含有熱伝導層によって面方向に広がる。したがって、アーム部を小型化しつつ、表面プレートの温度を面方向に均一にできる。
また、本発明のヘアアイロンは、電池を収容する電池収容部を有し、前記電池からの電力で作動するものとしてもよい。このような構成によれば、コンセントのない場所で使うことができるから、携帯用として使いやすくできる。
また、本発明のヘアアイロンは、USBケーブルの差し込み口を有し、前記USBケーブルを介して電源装置と接続自在であり、前記電源装置の出力が所定値より高いときには前記電源装置からの電力で作動し、前記電源装置の出力が所定値より低いときには前記電池からの電力で作動するものとしてもよい。このような構成によれば、所定値より高い出力の電源装置を接続した場合には、電源装置の電力で作動するから、電池を長持ちさせることができるし、電池が充電されていなくても使用できる。所定値より低い出力の電源装置を接続した場合には、電池からの電力で作動するから、出力不足によって性能が悪くなることを防止できる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1~図16を参照しつつ詳細に説明する。本実施例におけるヘアアイロン10は、ヘアスタイルをアレンジするために用いられる。ヘアアイロン10は、ストレートアイロンであり、図1に示すように、基端部12において連結された一対のアーム部13A,13Bを有している。ヘアアイロン10は、一対のアーム部13A,13Bを開いてその間に髪を挟み、髪に熱を加え、ヘアスタイルをアレンジする。ヘアアイロン10を使用しないときには、一対のアーム部13A,13Bを閉じた状態にする。
以下、ヘアアイロン10において一対のアーム部13A,13Bが開いた状態を開状態、一対のアーム部13A,13Bが閉じた状態を閉状態と称する。各構成部材の説明において、図1のY軸の正方向側(表示部14が設けられている側)を上側、図1のY軸の負方向側を下側、X軸の正方向側(アーム部13A,13Bの先端側)を前側、X軸の負方向側(基端部12が設けられている側)を後側とする。X軸方向は、前後方向もしくは長さ方向、Y軸方向は上下方向もしくは厚さ方向、Z軸方向は左右方向もしくは幅方向を示す。各アーム部13A,13Bの説明では、一対のアーム部13A,13Bの互いに対向する側を内側もしくは表側とし、互いに対向する側とは反対側を外側もしくは裏側とする。
表示部14は、上側のアーム部13Aの外面に設けられている。表示部14は、例えばLEDを有している。表示部14には、電源のオンオフ、設定温度、充電状態等が示される。
ヘアアイロン10は、髪を挟持する挟持部15と、使用者が把持する把持部16とを備えている。挟持部15は、ヘアアイロン10の前側の部分である。把持部16は、ヘアアイロン10の後側の部分である。閉状態において挟持部15の長さ寸法、幅寸法及び厚さ寸法は、把持部16の長さ寸法、幅寸法及び厚さ寸法よりも小さい。
ヘアアイロン10は、キャップケース17を備えている。キャップケース17は、閉状態の挟持部15に前方から被せられる。
ヘアアイロン10は、櫛状部18を備えている。櫛状部18は、挟持部15の左右両側に設けられている。櫛状部18は、後述するハウジング24の左右両縁に沿って挟持部15の概ね全長に形成されている(図10参照)。櫛状部18は、前後方向に並んだ複数の突起19を有している。各突起19は、突出端側が尖った三角形状であり、等間隔で配置されている。櫛状部18を設けることによって、ハウジング24の表面積を増やし、効率よく熱を放散し、ハウジング24の温度を減少しやすくすることができる。
ヘアアイロン10は、USBケーブル21の差し込み口22を有している。差し込み口22は、USB Type-Cに対応している。差し込み口22は、上側のアーム部13Aの基端部12に設けられ、後側に開口している。ヘアアイロン10は、USBケーブル21を介して図示しない電源装置と接続される。電源装置は、USB PD(Power Delivery)規格に準拠したものを使用できる。
一対のアーム部13A,13Bは、図2に示すように、基端部12に設けられたヒンジ部23を中心に開状態と閉状態とに変位自在である。図2には、開状態のヘアアイロン10を示す。一対のアーム部13A,13Bはそれぞれ、基端部12から前方に向かって直線状に延出している。
各アーム部13A,13Bは、前後方向に長いハウジング24を備えている。ハウジング24の内部には、ヘアアイロン10を構成する部品が収容されている。ハウジング24の横断面は、図7に示すように、弧状に湾曲している。ハウジング24の左右両縁は、ハウジング24の左右方向中央部よりも表側に位置している。
ハウジング24は、図2に示すように、電池25を収容する電池収容部26を有している。電池25は、リチウムイオン電池等の充電式の二次電池である。電池25は、USBケーブル21を介して電源装置を接続することで充電される。ヘアアイロン10は、電池25から供給される電力によって作動する。
電池収容部26は、下側のアーム部13Bの把持部16に設けられている。電池収容部26の表側は、電池カバー27によって閉塞されている。電池カバー27は着脱自在である。電池カバー27を取り外すことによって、電池収容部26の電池25を出し入れできる。
ヘアアイロン10は、図3に示すように、電源のオンオフ及び後述する発熱体44の設定温度を切り替えるスイッチ28を備えている。スイッチ28は、上側のアーム部13Aの内面に設けられている。スイッチ28が上側のアーム部13Aの内面に設けられていることによって、外面に設けられている場合よりも誤操作を防ぐことができる。スイッチ28は、前後方向にスライド自在である。スイッチ28の電源オフ位置は、電源オン位置よりも後側である。図3には、電源オン位置のスイッチ28を示す。電源オン位置のスイッチ28は、挟持部15にキャップケース17が被せられると、キャップケース17に設けられた押圧部17Aによって後側に押され、電源オフ位置に移動する。
基端部12は、図4に示すように、一対のアーム部13A,13Bを閉状態に保持するロック部30を有している。ロック部30は、上側に設けられた第一ロック部31と、下側に設けられた第二ロック部32とを有している。第一ロック部31と第二ロック部32とは、一対のアーム部13A,13Bが閉状態から開状態に変位しようとすると当接し、それ以上の変位を抑制する。
第一ロック部31は、上側のアーム部13Aのハウジング24から下向きに突出している。
第二ロック部32は、下側のアーム部13Bに保持されたロック部材33に設けられている。ロック部材33は、回転軸部33Aを中心にロック位置(図5参照)とロック解除位置(図6参照)との間を左右に揺動する。図5及び図6には、第一ロック部31を下側に投影した線を想像線で示す。
ロック部材33は、図4に示すように、本体部34と操作部35とを備えている。本体部34は、板状をなしている。第二ロック部32は、本体部34から上方に突出している。本体部34は、ロック部材33の位置を保持するロック保持部36を有している。ロック保持部36は、本体部34の裏面に形成された凹みである。ロック保持部36は、下側のアーム部13Bに備えられた突起部37に嵌まる。突起部37は、バネ部材38によって、上下方向に弾性変位する。バネ部材38の弾性力は、突起部37を上方向に移動させる方向に作用する。
ロック保持部36は、左右に一対設けられている。図5に示すように、左側のロック保持部36が突起部37に嵌まることによって、ロック部材33はロック位置に保持される。図6に示すように、右側のロック保持部36が突起部37に嵌まることによって、ロック部材33はロック解除位置に保持される。
操作部35は、本体部34の後面に突出して設けられている。操作部35は、ハウジング24から後側に突出している。操作部35を左右に移動させることによって、第二ロック部32の位置を、ロック位置又はロック解除位置に変えることができる。この際、突起部37が弾性変位することによって、使用者はクリック感を得られる。
第一ロック部31と第二ロック部32との当接面31A,32Aは、図7に示すように、傾斜面である。当接面31A,32A同士が上下方向に当たった場合、当接面31A,32Aにおいて、第二ロック部32をロック解除方向(図7では左方)に押す力が生じる。第二ロック部32をロック解除方向に押す力が、突起部37を下方に変位させる力より大きくなると、ロック保持部36が突起部37から離脱し、ロック部材33はロック解除位置に移動する(図8参照)。
上側のアーム部13Aの挟持部15と下側のアーム部13Bの挟持部15とは概ね同じ構成である。ここでは、上側のアーム部13Aの挟持部15の構成を説明し、下側のアーム部13Bの挟持部15の構成は説明を省略する。
上下のアーム部13A,13Bの挟持部15はそれぞれ、図9に示すように、プレート40と、弾性部材41と、を備えている。
プレート40は、図10に示すように、全体として、前後方向に長い略長方形の板状である。プレート40の表面の長さ寸法は60mm、幅寸法は12mmである。プレート40は、図11に示すように、表側から順に、表面プレート42、炭素含有熱伝導層43、発熱体44、熱伝導層45、温度センサ46、弾性シート47、絶縁シート48、押さえ部材49、温度ヒューズ51、及びブラケット52を備えている。
表面プレート42は、前後方向に長い略長方形の板状である。表面プレート42は、髪に接触する接触面を形成する。表面プレート42には、表裏方向に貫通する孔53が複数形成されている。孔53は表面プレート42の長さ方向に等ピッチで配置されている。表面プレート42の表側は、低摩擦シートで覆われている。表面プレート42は、外周縁に沿って周壁54を有している。周壁54は、炭素含有熱伝導層43、発熱体44、熱伝導層45、弾性シート47、絶縁シート48及び押さえ部材49の外周側を囲う。周壁54は、裏側に突出する複数の突片54Aを有している。突片54Aは、ハウジング24に対するプレート40の表裏方向の変位を案内する。
炭素含有熱伝導層43は、グラファイトシートによって構成されている。炭素含有熱伝導層43は、前後方向に長い長方形状であり、表面プレート42の裏面と同等の大きさを有している。炭素含有熱伝導層43の厚さ寸法は均一である。炭素含有熱伝導層43は、薄いシート状であり、可撓性を有している。炭素含有熱伝導層43は可撓性を有しているから薄くても割れにくい。炭素含有熱伝導層43が薄いことによって、ハウジング24内の空間を有効に利用できる。炭素含有熱伝導層43がグラファイトシートによって構成されているから、表面プレート42の表面温度を均一にすることができる。これによって、局所的な温度上昇による毛髪のタンパク質変性のムラを起こりにくくできる。
炭素含有熱伝導層43は、炭素を多く含有し、金属よりも高い熱伝導率を有している。炭素含有熱伝導層43は、表面プレート42と発熱体44との間に挟まれている。熱伝導率の高い炭素含有熱伝導層43を表面プレート42と発熱体44との間に設けることによって、発熱体44の熱は、速やかに表面プレート42に伝わる。また、発熱体44の熱は、炭素含有熱伝導層43の面方向に速やかに伝わり、表面プレート42の全体の温度を均一に上げる。炭素含有熱伝導層43は、熱によって遠赤外線を放出する。遠赤外線は、表面プレート42の孔53を通って髪に放射される。
発熱体44は、可撓性を有する面状発熱体である。発熱体44は、絶縁性のフィルムに図示しないヒーター線を配置したフィルムヒータによって構成されている。ヒーター線は、フィルムの全面に配置されている。発熱体44は、前後方向に細長い略長方形である。発熱体44は、薄くて軽量である。発熱体44の前後両端部に、電極が設けられている。電極は、押さえ部材49の裏面に固定される(図9参照)。
熱伝導層45は、熱伝導率の高い金属箔(例えばアルミ箔)等によって構成されている。熱伝導層45は、前後方向に長い略長方形であり、発熱体44の裏面の全体に薄く広がっている。熱伝導層45は、発熱体44の裏面に貼り付けられている。熱伝導層45は、発熱体44の温度を温度センサ46に効率よく伝える。熱伝導層45と炭素含有熱伝導層43とは、概ね同じ大きさである。
温度センサ46は、NTCサーミスタ等である。温度センサ46は、発熱体44の温度を検知する。
弾性シート47は、温度センサ46を熱伝導層45側に押さえつけている(図9参照)。弾性シート47は、シリコンシートである。弾性シート47によって、プレート40を構成する部品は密着した状態になっている。弾性シート47は、絶縁シート48を固定する突部55を有している。
絶縁シート48は、マイカシートである。絶縁シート48は、プレート40を構成する部品を絶縁している。
押さえ部材49は、前後方向に長い略長方形の板状である。押さえ部材49には、温度ヒューズ51を配置する配置部56が設けられている。
ブラケット52は、前後方向に長い略長方形の板状である。ブラケット52は、押さえ部材49との間に温度ヒューズ51を固定している。ブラケット52の前後両端は、ハウジング24に引っ掛かる突出片52Aを有している。これによって、プレート40の離脱は防止される。
ブラケット52は、弾性部材41を位置決めする位置決め部57を有している。位置決め部57は、ブラケット52の裏面に突出して設けられている。位置決め部57は、ブラケット52の前後2箇所に設けられている。位置決め部57は、温度ヒューズ51の前後両側に位置している(図9参照)。
弾性部材41は、図9に示すように、プレート40の裏側を支持している。プレート40は、弾性部材41によってハウジング24から浮いた状態に保持される。弾性部材41は、前後2カ所に配置されている。弾性部材41は、側面視で先細り状である。弾性部材41は、平面視で円形状である(図10参照)。弾性部材41は、表側から裏側への荷重が大きい時よりも小さい時の方が圧縮しやすい非線形のばね特性を有している。言い換えると、弾性部材41の変形のしにくさは、圧縮の初期において一定であり、圧縮の途中以降では、圧縮量が大きくなるにつれて大きくなる。弾性部材41の軸方向の最大圧縮量は、例えば1.5mmである。弾性部材41の最大圧縮量が大きいことによって、プレート40は表裏方向に大きく変位できる。
弾性部材41の軸方向における一端部は小径部41Aであり、他端部は大径部41Bである。小径部41Aの径寸法は、大径部41Bの径寸法よりも小さい。小径部41Aはプレート40側に配置され、大径部41Bはハウジング24側に配置される。小径部41Aは、ブラケット52に設けられた位置決め部57の外周側に嵌まる。
弾性部材41は、円錐コイルバネである。円錐コイルバネは、表側から裏側への荷重が大きい時よりも小さい時の方が圧縮しやすい非線形弾性を有している。円錐コイルバネは、圧縮されたときにコイル部分が干渉しないという特長を有している。円錐コイルバネの荷重とたわみの関係は、非線形である。このため、円錐コイルバネにかかる荷重が大きくなるほど、円錐コイルバネのたわみの変化量は小さくなる。
ばね特性が異なる3つの円錐コイルバネ(ばね1、ばね2及びばね3と称する)を用いて、ヘアアイロン10の使用感を比較した。各ばね1,2,3の構成は、図13及び図14に示すとおりである。図13の表には、各ばね1,2,3の材料、横弾性係数、線径、最小平均径、最大平均径、巻き数、最大径側座巻き数、最小径側座巻き数、ばね定数、ピッチ角、有効コイル自由高さを示す。
各ばね1,2,3の荷重は、下記の計算式1を用いて算出した。各ばね1,2,3のたわみは、下記の計算式2を用いて算出した。
計算式1:π×d×G×(α-d´/(2×π×Rs))/(32×Rs
計算式2:n/(R2-R1)×16×P×(Rs-R1)/(G×d)+π×α×(R2-Rs)-d´×(R2-Rs))
計算式1,2において、d:線径、G:横弾性係数、α:ピッチ角、d´:高さ方向密着ピッチ、Rs:接着開始半径、R1:最小平均半径、R2:最大平均半径、P:荷重、である。
各ばね1,2,3の荷重及びたわみを計算式1及び計算式2を用いて算出した。算出結果及びグラフは、図15及び図16に示す。図16のグラフによれば、同一の撓み量となる荷重は、ばね3が最も大きく、ばね1が最も小さい。
各ばね1,2,3を弾性部材41として用いたヘアアイロン10の使用感を、複数の美容師に評価してもらった。結果は次のとおりである。ばね3を弾性部材41として用いたヘアアイロン10の使用感は、ばね1及びばね2を弾性部材41として用いたヘアアイロン10の使用感よりも良好である。ばね2を弾性部材41として用いたヘアアイロン10の使用感は、ばね1を弾性部材41として用いたヘアアイロン10の使用感よりも良好である。この評価結果によれば、使用者は、プレート40の変位に手応えを得られるほど、使用感が良い、と感じることがわかる。つまり、使用者は、弱い力でプレート40を容易に変位し得ることに加えて、プレート40の変位に手応えを得られることによって、指先の動きがプレート40に伝わりやすい、と感じ、使用感が良いと感じる。
次に、本実施例のヘアアイロン10の使用例を説明する。ヘアアイロン10は手のひらサイズであり、長さ寸法及び幅寸法は小さい。ヘアアイロン10のプレート40は小さいため、前髪やもみ上げ等の細かいアレンジに適している。
電池25の充電は、ヘアアイロン10にUSBケーブル21を差して電源装置を接続すると開始される。電池25の充電完了は、表示部14に表示される。電池25の充電が完了したら、USBケーブル21を抜く。ヘアアイロン10は、コードレスで使用できるから、外出先での使用に適している。
ヘアアイロン10は、電池25のみならず、USBケーブル21を介して接続された電源装置からの電力でも作動する。図12は、ヘアアイロン10にUSBケーブル21を介して電源装置を接続した場合の処理を示すフローチャートである。この処理は、USBケーブル21を介してヘアアイロン10に電源装置を接続し、ヘアアイロン10の電源をオンにすると開始される。処理が開始されると、ヘアアイロン10の制御回路は、電源装置の出力が所定値(例えば36W)よりも高いか否かを判定する(S10)。電源装置の出力が所定値よりも高いと判定した場合(S10:YES)、ヘアアイロン10の制御回路は、電源装置からの電力で発熱体44の温度を上昇させる(S11)。一方、電源装置の出力が所定値よりも低いと判定した場合(S10:NO)、ヘアアイロン10の制御回路は、電池25の充電が十分であるか否かを判定する(S12)。電池25の充電が不十分であると判定した場合(S12:NO)、電池25を充電する(S13)。一方、電池25の充電が十分であると判定した場合(S12:YES)、ヘアアイロン10の制御回路は、電池25からの電力で発熱体44の温度を上昇させる(S14)このフローチャートは、ヘアアイロン10の電源をオフにすると終了する。
使用者は、キャップケース17を取り外し、ロック部材33の操作部35をロック解除位置に移動させ、ヘアアイロン10を開状態にする。このとき、使用者が、操作部35をロック解除位置に移動させずに、ヘアアイロン10を無理に開状態にしようとした場合、第一ロック部31と第二ロック部32とが当たる。これによって、使用者は、ヘアアイロン10がロック状態であることに気づくことができる。それでもなお、使用者が、ヘアアイロン10を無理に開状態にしようとした場合、第一ロック部31と第二ロック部32との当接力が増して、ロック部材33はロック解除位置に移動する。これによって、ヘアアイロン10の基端部12の破損は、防止される。
使用者は、ヘアアイロン10を開状態にした後、スイッチ28を前方へスライド移動させる。電源がオンになり、ヘアアイロン10は、電池25もしくは電源装置からの電力で作動する。電池25の充電が不十分である場合、充電不足であることが表示部14に表示される。発熱体44の温度は、電源をオンにしてから早い時間(40秒程度)で設定温度まで上昇する。
使用者は、一対のアーム部13A,13Bの間に髪を挟む。プレート40は、髪に密着するべく変位する。プレート40のストロークは大きいから、プレート40の表面は髪に密着しやすい。また、プレート40は弱い力で容易に変位するから、使用者は、指先の動きがプレート40に伝わりやすいと感じる。
発熱体44の熱は、炭素含有熱伝導層43によって表面プレート42に効率よく伝達される。プレート40の表面全体は概ね均一に昇温し、プレート40は、髪に均一に熱を加える。また、炭素含有熱伝導層43から遠赤外線が髪に放射される。これによって、髪に水分を残しながら速やかに髪をアレンジできる。また、櫛状部18の突起19によって、髪の流れをよくすることができる。
発熱体44の熱は炭素含有熱伝導層43によって表面プレート42に効率よく伝達されるから、ハウジング24の内部に籠りにくい。また、ハウジング24の内部の熱は、櫛状部18によって効率よく外部に放出される。したがって、挟持部15の外面が高温になることを抑制できるから、使用者は、挟持部15の外面を把持してヘアアイロン10を動かすことができる。
使用者は、ヘアアイロン10を使用した後、スイッチ28を電源オフ位置にスライドさせて電源を切る。その後、ヘアアイロン10を閉状態にし、ロック部材33の操作部35をロック位置に移動させる。これによって、第一ロック部31と第二ロック部32とが上下方向に対向し、ヘアアイロン10はロック状態に保持される。その後、キャップケース17を被せ付ける。
ここで、スイッチ28を電源オフ位置に移動することを失念したままヘアアイロン10を閉状態にしたとしても、キャップケース17を被せ付けることによってスイッチ28は電源オフ位置に移動させられる。したがって、ヘアアイロン10は、電源オンのまま留め置かれることを防ぐことができる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。本実施例のヘアアイロン10は、基端部12から延出したアーム部13A,13Bを備えている。アーム部13A,13Bは、表面プレート42と、表面プレート42の裏面に沿って広がる炭素含有熱伝導層43と、炭素含有熱伝導層43の裏側に配置された発熱体44と、を備えている。この構成によれば、発熱体44の熱は、炭素含有熱伝導層43によって表面プレート42の面方向に伝わるから、表面プレート42の温度を均一にしやすい。また、炭素含有熱伝導層43によって遠赤外線が発生するから、髪の表面の熱的なダメージを抑えつつ、髪の深部まで加熱できる。したがって、髪を傷めることなく良好にヘアスタイルをアレンジできる。
また、炭素含有熱伝導層43は、グラファイトシートを含んでいる。この構成によれば、炭素含有熱伝導層43を薄くし、ヘアアイロン10を小型化できる。加えて、表面プレート42の表面温度を均一にすることができるから、局所的な温度上昇による毛髪のタンパク質変性のムラを起こりにくくできる。
また、炭素含有熱伝導層43は、可撓性を有している。この構成によれば、炭素含有熱伝導層43は、割れないから、容易に取り扱うことができる。
また、発熱体44は、フィルムヒータを含んでいる。この構成によれば、発熱体44を薄くし、アーム部13A,13Bを小型化できる。フィルムヒータの熱は、ヒーター線から炭素含有熱伝導層43によって面方向に広がる。したがって、アーム部13A,13Bを小型化しつつ、表面プレート42の温度を面方向に均一にできる。
また、ヘアアイロン10は、電池25を収容する電池収容部26を有し、電池25からの電力で作動する。この構成によれば、コンセントのない場所で使うことができるから、携帯用として使いやすくできる。
また、ヘアアイロン10は、USBケーブル21の差し込み口22を有し、USBケーブル21を介して電源装置と接続自在である。電源装置の出力が所定値より高いときには電源装置からの電力で作動し、電源装置の出力が所定値より低いときには電池25からの電力で作動する。この構成によれば、所定値より高い出力の電源装置を接続した場合には、電源装置の電力で作動するから、電池25を長持ちさせることができるし、電池25が充電されていなくても使用できる。所定値より低い出力の電源装置を接続した場合には、電池25からの電力で作動するから、出力不足によって性能が悪くなることを防止できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例においてヘアアイロン10は、一対のアーム部13A,13Bの間に髪を挟むストレートアイロンである。これに限らず、ヘアアイロンは、基端部から延出する一本の円筒状のアーム部と、アーム部の外周面に沿うプレート部とを有し、アーム部とプレート部との間に髪をはさむカールアイロンであってもよい。
(2)上記実施例において炭素含有熱伝導層43は、可撓性を有するシートである。これに限らず、炭素含有熱伝導層は、硬い板部材であってもよいし、炭素材料を吹き付けたものであってもよい。
(3)上記実施例において弾性部材41は円錐コイルバネである。これに限らず、弾性部材は、表側から裏側への荷重が大きい時よりも小さい時の方が圧縮しやすいものであればよく、例えば弾力材料で形成したブロック状のものであってもよいし、複数のバネ部材を組み合わせたものであってもよい。複数の弾性部材を組み合わせる場合、弾性力の異なるものを組み合せてもよい。また、弾性部材は、ゴム、板バネ、不等ピッチコイルばねやテーパーコイルばね等であってもよい。
(4)上記実施例において円錐コイルバネの小径部41Aはプレート40側、大径部41Bはハウジング24側に配置されている。これに限らず、円錐コイルバネの小径部をハウジング側、大径部をプレート側に配置してもよい。
(5)上記実施例において弾性部材41はプレート40の2箇所を支持している。これに限らず、弾性部材はプレートの3箇所以上を支持してもよい。
(6)上記実施例において電池25は充電式である。これに限らず、電池は、例えば乾電池であってもよい。
(7)上記実施例では、プレート40の寸法を例示した。これに限らず、プレートの寸法は適宜変更できる。
10…ヘアアイロン
12…基端部
13A,13B…アーム部
21…USBケーブル
22…差し込み口
25…電池
26…電池収容部
42…表面プレート
43…炭素含有熱伝導層
44…発熱体

Claims (6)

  1. 基端部から延出したアーム部を備え、
    前記アーム部は、表面プレートと、前記表面プレートの裏面に沿って広がる炭素含有熱伝導層と、前記炭素含有熱伝導層の裏側に配置された発熱体と、を備えている、ヘアアイロン。
  2. 前記炭素含有熱伝導層は、グラファイトシートを含んでいる、請求項1に記載のヘアアイロン。
  3. 前記炭素含有熱伝導層は、可撓性を有している、請求項1又は請求項2に記載のヘアアイロン。
  4. 前記発熱体は、フィルムヒータを含んでいる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のヘアアイロン。
  5. 電池を収容する電池収容部を有し、
    前記電池からの電力で作動する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヘアアイロン。
  6. USBケーブルの差し込み口を有し、
    前記USBケーブルを介して電源装置と接続自在であり、
    前記電源装置の出力が所定値より高いときには前記電源装置からの電力で作動し、
    前記電源装置の出力が所定値より低いときには前記電池からの電力で作動する、請求項5に記載のヘアアイロン。
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