JP2023034506A - 頭皮洗浄用ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】マッサージ効果と洗浄力との双方に優れる頭皮洗浄用ブラシを提供する。【解決手段】把持部7を有するベース部材3と、前記ベース部材3から突設された突起部20と、前記ベース部材3における前記突起部20が突設されていない領域に設けられた押し当て部30とを備える頭皮洗浄用ブラシ1。押し当て部30は、突起部20よりも柔らかく構成され、毛束40によって形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、頭皮を洗浄するための頭皮洗浄用ブラシに関する。
従来、毛髪や頭皮を洗浄する際に使用する頭皮洗浄用ブラシとして、種々の形態のものが知られている。
例えば、特許文献1には、把持可能な基台と、この基台の側面側に設けられたマッサージ用の突起部と、前記基台における手のひらと向かい合わないブラシ面に設けられた複数のブラシ毛とを備える頭皮洗浄用ブラシが提案されている。前記ブラシ毛は、先端に向かって先細り状に形成され、互いに間隔を開けて複数設けられている。
例えば、特許文献2には、把持部を有する基台と、前記基台の植毛面に互いに間隔を空けて植毛された複数の毛束と、前記植毛面における複数の毛束よりも外周側に、二本で対をなすように突設された複数の弾性体とを備える頭皮洗浄用ブラシが提案されている。前記複数の毛束は、二本の弾性体を結ぶ領域内のみに配置され、二本の弾性体とその間に配置された毛束とからなるブラシ列が、互いに平行に複数組形成されている。
特開2020-96775号公報 特開2015-109906号公報
特許文献1の頭皮洗浄用ブラシは、突起部によってマッサージ効果が得られるものの、ブラシ毛による洗浄効果が十分とはいい難い。また、特許文献2の頭皮洗浄用ブラシは、弾性体の突起によってマッサージ効果が得られるものの、毛束による洗浄力が十分とはいい難い。
このように、従来の頭皮洗浄用ブラシは、マッサージ効果と洗浄力との双方に優れているとはいい難い。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、マッサージ効果と洗浄力との双方に優れる頭皮洗浄用ブラシを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る頭皮洗浄用ブラシの特徴構成は、
把持部を有するベース部材と、
前記ベース部材から突設された突起部と、
前記ベース部材における前記突起部が突設されていない領域に設けられた押し当て部と
を備えることにある。
ここで、「押し当て部」とは、頭皮に対して面接触することが可能なパッド状の部分を意味し、この押し当て部には、一つの成形体によって構成されているものの他、複数の成形体の集合体が互いに接触することによって構成されているものも包含される。
本構成の頭皮洗浄用ブラシによれば、使用者が把持部を掴み、突起部及び押し当て部を頭皮に対して押し付けた状態で頭皮に沿って移動させると、突起部によって頭皮が押圧されながら擦られるため、マッサージ効果に優れる。また、突起部によって頭髪をかき分けることができ、さらに、このように突起部によって頭髪をかき分けながら、押し当て部によって頭皮を洗浄することができるため、洗浄力に優れる。従って、本構成の頭皮洗浄用ブラシは、マッサージ効果と洗浄力との双方に優れる。
本発明の頭皮洗浄用ブラシにおいて、
前記押し当て部は、前記突起部よりも柔らかく構成されていることが好ましい。
ここで、「押し当て部が突起部よりも柔らかく」とは、同じ押圧力を加えられたとき、押し当て部の方が突起部よりも変形し易いことを意味する。
このように、押し当て部が突起部よりも柔らかいことによって、使用者から同じ押圧力を加えられたとき、押し当て部の方が突起部よりも大きく変形することができる。このように変形の程度に差をつけることによって、押し当て部が突起部よりも小さな押圧力で頭皮を押圧しながら頭皮を比較的広範囲に擦することができるため、頭皮の汚れを除去し易くなる。よって、押し当て部による洗浄力がより向上する。
本発明の頭皮洗浄用ブラシにおいて、
前記押し当て部は、毛束によって形成されていることが好ましい。
ここで、「毛束」とは、複数の毛材料が長さ方向で束ねられているものを意味する。
このように、押し当て部が毛束によって形成されていることによって、毛束を構成する各毛材料として突起部よりも硬いものを使用したとしても、毛束の全体としては突起部よりも柔らかく(撓み易く)することができる。これによって、押し当て部を比較的大きく変形させながら、当該押し当て部を構成する各毛材料の先端によって頭皮を洗浄することができる。
本発明の頭皮洗浄用ブラシにおいて、
前記突起部は、前記ベース部材の周縁に沿って環状に複数配置され、
前記押し当て部は、前記ベース部材の中央側に配置されていることが好ましい。
このように、複数の突起部がベース部材の周縁に沿って環状に配置され、押し当て部がベース部材の中央側に配置されている。これによって、当該頭皮洗浄用ブラシを、頭皮に沿ってどの方向に移動させても、突起部が移動した軌跡に追従するように押し当て部を移動させることができる。よって、より確実に突起部によって頭髪がかき分けられた状態で、押し当て部によって頭皮を洗浄することができる。
本発明の頭皮洗浄用ブラシにおいて、
前記押し当て部の表面は、凸部を有するように形成されていることが好ましい。
押し当て部の表面が凸部を有することによって、押し当て部の表面における凸部が形成されている領域と、形成されていない領域とで頭皮に対する押圧力や押圧状態を異なるものとすることができる。これによって、押し当て部の洗浄力がより向上する。
図1は、本発明の一実施形態に係る頭皮洗浄用ブラシの斜視図である。 図2は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの側面図である。 図3は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの使用態様の一例を示す平面図である。 図4は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの一部を分解して示した縦断面図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。なお、以下の説明においては、本発明に係る頭皮洗浄用ブラシを、把持部が下方に位置するようにして使用者が把持する一態様を示し、上下方向は、この一態様での上下方向に一致させている。ただし、本発明に係る頭皮洗浄用ブラシは、把持部が上方以外に位置するようにして使用者が把持する場合がある。また、本発明に係る頭皮洗浄用ブラシは、頭皮の洗浄時には、頭皮と反対の側に把持部が位置するようにして使用されることが通常であり、その使用態様は、以下の実施形態に限定されるものではない。
<頭皮洗浄用ブラシの概略説明>
図1は、本発明の一実施形態に係る頭皮洗浄用ブラシの斜視図である。図2は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの側面図である。図3は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの使用態様の一例を示す平面図である。図4は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシの一部を分解して示した縦断面図である。
図1~図4に示すように、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1は、把持部7を有するベース部材3と、ベース部材3から突設された突起部20と、ベース部材3における突起部20が突設されていない領域に設けられた押し当て部30とを備える。
図2及び図3に示すように、使用者は、例えば、ベース部材3の把持部7を手指で挟みながら当該頭皮洗浄用ブラシを掴み、突起部20及び押し当て部30を頭皮に押し当てた状態で頭皮に沿って移動させる。この押し当て、及び移動によって、突起部20によって頭皮を押圧すると共に、頭髪をかき分けることができる。また、突起部20によって頭髪がかき分けられた状態で、押し当て部30によって頭皮を洗浄することができる。この洗浄の際には、必要に応じて水、シャンプー等の洗浄剤を使用することができる。
<ベース部材>
ベース部材3は、突起部20及び押し当て部30が突設されるように構成されている基台部5と、この基台部5における突起部20及び押し当て部30と反対の側から突設され、使用者が掴むことができるように構成されている把持部7とを有する。
図4に示すように、基台部5における把持部7と反対の側には、突起部20が突設された土台部21が嵌め込まれるように構成された凹部9が形成されている。凹部9に土台部21が嵌め込まれることによって、この土台部21を介して基台部5から(すなわち、ベース部材3から)複数の突起部20が突設されている。土台部21は筒状に形成され、その一端側の外面(把持部7と反対の側の面、図1の上面)に複数の突起部20が突設されている。土台部21の前記外面は、洗浄面(ブラシ面)を構成している。土台部21の内周面と、凹部9の底面とで、押し当て部30が嵌め込まれる嵌込部11が形成されている。凹部9の底面の一部(土台部21と接触していない部分)は、嵌込部11の底面を構成しており、これを底面13とする。嵌込部11の底面13は、把持部7と反対の側(図4の上方)に突出している複数の第1凸部15を有している。第1凸部15は、後述する押し当て部30の第2凸部33と平面視で(図3の紙面に垂直な方向、及び図4の上下方向に視て)重なる位置に、第2凸部33と同じ寸法、同じ形状に形成されている。
ベース部材3(すなわち、基台部5及び把持部7)は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)樹脂等のプラスチック製の成形体である。把持部7は、基台部5と一体に成形されていても、基台部5と別体で成形された後、基台部5に接着されていてもよいが、製造し易さ、強度等を考慮すると、基台部5と一体に成形されることが好ましい。
基台部5の外面形状は、特に限定されず、例えば図2及び図4に示すように、楕円錐台状に形成されていてもよい。基台部5の寸法は、特に限定されず、使用者が手で支持することができるように適宜設定されればよい。
把持部7の配置、形状、寸法は、特に限定されず、使用者が手で把持することできるように適宜設定されればよい。
<突起部>
突起部20は、頭皮に押し当てられることによって頭皮を押圧することができるように構成されている。突起部20は、ベース部材3から突設されている。具体的には、突起部20は、上述した土台部21から突設されている。
突起部20が頭皮を押圧する際に比較的小さい力で比較的狭い領域を押圧できるという点で、突起部20は、先端に向かって外周径が小さくなるような先細り状に形成されていることが好ましい。例えば図1に示すように、突起部20は、先端が丸く形成された円錐状に形成されている。突起部20が頭皮を押圧する際に頭皮の損傷を抑制し得るという点を考慮すれば、突起部20は、弾性素材で構成されていることが好ましく、例えばシリコーンゴムで構成されていることが好ましい。
本実施形態では、突起部20は、土台部21上に、互いに間隔を開けて複数突設されている。突起部20の数量、及び隣接する突起部20の間隔は、特に限定されず、頭皮に対するマッサージ効果、頭髪をかき分ける程度等を考慮して、適宜設定されればよい。
例えば、把持部7を掴む方向、及び頭皮に対して当該頭皮洗浄用ブラシ1を移動させる方向等によらず、マッサージ効果、及び頭髪のかき分けの程度を同程度にすることができるという点を考慮して、例えば、突起部20は、互いに等間隔に設けられている。
例えば図1には、突起部20が12本設けられた態様を示すが、突起部20の数量は、この数量に特に限定されるものではなく、例えば10~14本程度で適宜設定されてもよい。
突起部20の基端部の外径、突出長さといった寸法も、頭皮に対するマッサージ効果、頭髪をかき分ける程度等を考慮して、適宜設定されればよい。
突起部20は、土台部21と一体に形成されていても、土台部21と別体で形成されていてもよいが、製造し易さを考慮すると、例えば図4に示すように、土台部21と一体に形成されていることが好ましい。
<押し当て部>
押し当て部30は、頭皮と面接触することができるように構成されている。この押し当て部30は、頭皮を洗浄することができるように構成されている。押し当て部30は、ベース部材3の把持部7と反対の側における突起部20が形成されていない領域から突設されている。具体的には、押し当て部30は、上述した嵌込部11に嵌め込まれ、この嵌込部11から突設されている。
本実施形態では、押し当て部30は、突起部20よりも柔らかく構成されている。押し当て部30が突起部20よりも柔らかいことによって、使用者から同じ押圧力を加えられたとき、押し当て部30の方が突起部20よりも大きく変形することができる。このように変形の程度に差をつけることによって、押し当て部30が突起部20よりも小さな押圧力で頭皮を押圧しながら頭皮を比較的広範囲に擦することができるため、頭皮の汚れが除去され易くなる。よって、押し当て部30の洗浄力がさらに優れたものとなる。
このような押し当て部30は、一つの成形体によって構成されていてもよく、複数の成形体の集合体が互いに接触することによって構成されていてもよい。押し当て部30が、一つの成形体によって構成されている場合、押し当て部30としては、例えば中実の塊状体によって形成されているもの、中空の塊状体によって形成されているもの、多孔質(スポンジ状)の塊状体によって形成されているもの等が挙げられる。押し当て部30が、複数の成形体の集合体が互いに接触することによって構成されている場合、押し当て部30としては、例えば毛束によって形成されているもの等が挙げられる。
これらのうち、本実施形態では、押し当て部30を、十分な洗浄力を有しつつ突起部20よりも柔らかく形成し易いという点を考慮して、押し当て部30は、例えば図4に示すように、毛束40によって形成されている。押し当て部30が毛束40によって形成されていることによって、毛束40を構成する各毛材料として突起部20よりも硬いものを使用したとしても、毛束40の全体としては突起部20よりも柔らかく(撓み易く)することができる。これによって、押し当て部30を比較的大きく変形させながら、当該押し当て部30を構成する各毛材料の先端によって頭皮を洗浄することができる。よって、押し当て部30による洗浄力がより向上する。毛束40では、毛束40を構成する複数の毛材料が、互いに間隔を空けることなく(すなわち、互いに接触した状態で)配置されている。毛束を構成する毛材料としては、人間や動物の毛などの動物性天然毛の他、植物性繊維で形成された植物性天然毛、化学繊維で形成された人工毛が挙げられる。なお、毛束には、各種繊維を束ねた繊維束も包含される。
押し当て部30の形状は、特に限定されず、頭皮と面接触することができ、また、頭皮を洗浄することができるような形状に適宜設定されればよい。例えば、押し当て部30の形状としては、円柱状、楕円柱状、円錐台状、多角柱状等が挙げられる。これらのうち、例えば図3に示すように、ベース部材3の外周形状が楕円形状である場合、この外周形状に合わせて、押し当て部30が楕円柱状に形成されてもよい。
本実施形態では、図1、図3及び図4に示すように、押し当て部30の表面31は、把持部7と反対の側(図1の上方)に突出する複数の第2凸部33を有する。押し当て部30の表面31が第2凸部33を有することによって、押し当て部30の表面31における第2凸部33が形成されている領域と、形成されていない領域とで頭皮に対する押圧力や押圧状態を異なるものとすることができる。これによって、押し当て部30の洗浄力がより向上する。
押し当て部30における第2凸部33の配置、形状、数量、寸法、及び突出長さ等は、特に限定されず、押し当て部30の洗浄力が向上するように適宜設定されればよい。例えば図3には、押し当て部30の全面にわたって平面視(図3参照)で円形状、側面視(図4参照)で円弧状の第2凸部33が19個形成されている態様を示すが、第2凸部33の配置、形状、寸法、数量、突出長さ等は、これらに特に限定されるものではない。
本実施形態では、図3に示すように、各突起部20に内周側からそれぞれ隣接するように、第2凸部33が配置されていることが好ましい。第2凸部33がこのように配置されていることで、頭皮洗浄用ブラシ1を頭皮に押し当てた状態で、どの方向に移動させても、突起部20に続いて第2凸部33が頭皮を擦ることができるため、頭皮洗浄用ブラシ1の洗浄力が向上する。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、平面視において、ベース部材3の中心を挟んで互いに対向する位置に配置された任意の一対の突起部20の先端を結ぶ位置に、複数の第2凸部33が配置されていることが好ましい。第2凸部33がこのように配置されていることで、頭皮洗浄用ブラシ1を頭皮に押し当てた状態で、どの方向に移動させても、突起部20に続いて複数の第2凸部33が頭皮を擦ることができるため、頭皮洗浄用ブラシ1の洗浄力が向上する。
本実施形態では、図4に示すように、例えば嵌込部11に嵌め込まれる前には全体的に同じ厚さを有する押し当て部30が、上述した第1凸部15が底面13に形成された嵌込部11に嵌め込まれている。これによって、第2凸部33を有する押し当て部30が形成されている。
具体的には、上述したように、嵌込部11の底面13は、押し当て部30の第2凸部33と平面視で(図3の紙面に垂直な方向、及び図4の上下方向に視て)重なる位置に、第2凸部33と同じ寸法、同じ形状の第1凸部15を有するように形成されている。すなわち、押し当て部30を嵌め込む方向において、嵌込部11の底面13の第1凸部15は、押し当て部30の表面31の第2凸部33と重なる位置に形成されている。
図4に示すように、このような底面13を有する嵌込部11に、同じ長さの複数の毛材料を有する毛束40が嵌め込まれる。毛束40を構成する各毛材料は、その長さ方向に移動可能に束ねられている。このとき、毛束40の一端部(下端部)が底面13に接触すると、毛束40を構成する毛材料の上下方向の配置は、底面13の表面形状に応じて決定される。すなわち、底面13における第1凸部15が形成されていない領域では、毛材料は、その分、下方に配置される。一方、底面13における第1凸部15が形成されている領域では、毛材料は、その第1凸部15の突出長さに応じて、その分、上方に配置される。このように、嵌込部11に毛束40が嵌め込まれることによって、押し当て部30の表面31には、嵌込部11の底面13の第1凸部15と同じ寸法、同じ形状の第2凸部33が形成される。
押し当て部30を構成する素材は、特に限定されず、適宜設定されればよい。例えば、押し当て部30が人工の毛束40によって形成されている場合、各毛材料(例えば繊維)を構成する素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルが挙げられ、これらのうち、ポリエステルが好ましい。また、各毛材料は、上述した樹脂素材中に竹炭等の無機素材が混合されて形成されていてもよい。毛材料が上述した無機素材を含有することによって、毛束40による洗浄性、すなわち押し当て部30の洗浄性が向上する。
毛束40を構成する毛材料の外径(直径)、長さ及び数量は、特に限定されず、適宜設定され得る。
毛材料の外径としては、例えば10~100μmが好ましく、50~100μmがより好ましい。このように、毛材料の外径が100μm以下であることによって、洗浄剤を泡立てた際、得られる泡が濃密かつキメ細かくなるため、頭皮の毛穴の汚れや角質を良好に洗い流すことができる。一方、毛材料の外径が10μm以上であることによって、毛材料の強度を十分に大きくすることができる。毛材料の長さとしては、例えば1~5cmが好ましく、2~4cmがより好ましい。毛材料の長さが1cm以上であることによって、毛材料が撓み易くなる。一方、毛材料の長さが5mm以下であることによって、毛材料が撓み過ぎることを抑制できる。
毛材料の数量としては、例えば単位面積(1cm)当たり1万5千~2万3千本であることが好ましく、1万6千~2万2千本であることがより好ましく、1万8千~2万本であることがさらに好ましい。例えば毛材料の数量が単位面積(1cm)当たり1万9千本であり、平面視での押し当て部30の形状が直径7cmの円形である場合、平面視での押し当て部30の面積が約38.5cmであるため、毛材料は約73万本となる。この場合、例えば外径が50~100μmである73万本の毛材料によって毛束40を構成することができる。
平面視において押し当て部30が占める領域の面積は、ベース部材3の外周に囲まれた全面積に対して50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。一方、平面視において前記押し当て部30が占める領域の面積は、ベース部材3の外周内の全面積に対して90%以下が好ましく、80%以下がより好ましい。前記押し当て部30の面積が上記範囲であることによって、突起部20が形成される領域を残しながらも、押し当て部30が占める領域の面積を比較的大きくすることができる。これによって、押し当て部30の洗浄力がより向上する。
<頭皮洗浄用ブラシの製造方法>
次いで、頭皮洗浄用ブラシ1の製造方法について説明する。
本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1は、例えば、まず、ベース部材3の基台部5における凹部9に、突起部20が突設された土台部21を嵌め込む。この際、必要に応じて凹部9に土台部21を接着剤等で接着する。次いで、土台部21の内周面と凹部9の底面とで形成された嵌込部11に、図4に示すように、同じ長さの複数の毛材料で構成された毛束40を嵌め込む。図4において、毛束40を構成する各毛材料は図の上下方向に沿うように配置され、図の左右方向において互いに接触している。
毛束40の一端部(図4の下端部)が嵌込部11の底面13に当接すると、毛束40を構成する各毛材料の上下方向の配置は、嵌込部11の底面13の形状に応じて決定される。本実施形態では、嵌込部11の底面13が第1凸部15を有するため、毛束40を構成する複数の毛材料のうち、第1凸部15に接触する毛材料は、第1凸部15に接触しない毛材料と比較して、第1凸部15の形状に応じて相対的に上方に配置される。これによって、毛束40の他端部(図4の上端部)の表面31は、第2凸部33を有するものとなる。毛束40を嵌込部11に嵌め込む際、接着剤等によってこれらが接着されてもよい。
<頭皮洗浄用ブラシの使用態様>
次いで、頭皮洗浄用ブラシ1の使用態様について説明する。
使用者は、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1の把持部7を掴み、突起部20及び押し当て部30を頭皮に押し当て、この状態で頭皮洗浄用ブラシ1を頭皮に沿って移動させる。これによって、使用者の頭皮を突起部20で押圧しつつ頭髪をかき分けることができる。また、このように頭髪をかき分けながら、押し当て部30によって頭皮を洗浄することができる。この際、使用者は、水、洗浄剤等を用いながら、上記した頭皮の洗浄作業を行ってもよい。
上述したように、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1は、把持部7を有するベース部材3と、ベース部材3から突設された突起部20と、ベース部材3における突起部20が突設されていない領域に設けられた押し当て部30とを備える。
本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1によれば、使用者が把持部7を掴み、突起部20及び押し当て部30を、頭皮に対して押し付けた状態で頭皮に沿って移動させると、突起部20によって頭皮が押圧されながら擦られるため、マッサージ効果に優れる。また、突起部20によって頭髪をかき分けることができ、さらに、このように突起部20によって頭髪をかき分けながら、押し当て部30によって頭皮を洗浄することができるため、洗浄力に優れる。従って、本実施形態の頭皮洗浄用ブラシ1は、マッサージ効果と洗浄力との双方に優れる。
本実施形態では、押し当て部30が、突起部20よりも柔らかく構成されている。このように、押し当て部30が突起部20よりも柔らかいことによって、使用者から同じ押圧力を加えられたとき、押し当て部30の方が突起部20よりも大きく変形することができる。このように変形の程度に差をつけることによって、押し当て部30が突起部20よりも小さな押圧力で頭皮を押圧しながら頭皮を比較的広範囲に擦することができるため、頭皮の汚れを除去し易くなる。よって、押し当て部30による洗浄力がより向上する。
本実施形態では、押し当て部30が、毛束40によって形成されている。このように、押し当て部30が毛束40によって形成されていることによって、毛束40を構成する各毛材料として突起部20よりも硬いものを使用したとしても、毛束40の全体としては突起部20よりも柔らかく(撓み易く)することができる。これによって、各毛材料を比較的大きく変形させながら、比較的硬い複数の毛材料の先端によって頭皮を洗浄することができる。
本実施形態では、突起部20が、ベース部材3の周縁に沿って環状に複数配置され、押し当て部30が、ベース部材3の中央側に配置されている。これによって、当該頭皮洗浄用ブラシ1を、頭皮に沿ってどの方向に移動させても、突起部20が移動した軌跡に追従するように押し当て部30を移動させることができる。よって、より確実に突起部20によって頭髪がかき分けられた状態で、押し当て部30によって頭皮を洗浄することができる。
本実施形態では、押し当て部30の表面31が、第2凸部33を有するように形成されている。押し当て部30の表面31が第2凸部33を有することによって、押し当て部30の表面31における第2凸部33が形成されている領域と、形成されていない領域とで頭皮に対する押圧力や押圧状態を異なるものとすることができる。これによって、押し当て部30の洗浄力がより向上する。
本実施形態では、ベース部材3が、押し当て部30が嵌め込まれる嵌込部11を有し、嵌込部11の底面13が、第1凸部15を有し、押し当て部30を嵌め込む方向において、嵌込部11の底面13の第1凸部15は、押し当て部30の表面31の第2凸部33と重なる位置に形成されている。これによって、嵌込部11の底面13の第1凸部15の形状や寸法に応じた第2凸部33を、押し当て部30の表面31に形成することができる。例えば、嵌込部11に嵌め込まれる前には突設方向の厚さ(又は長さ)が一定であるような材料を、嵌込部11に嵌め込む。これによって、押し当て部30の表面31を、嵌込部11の底面13の第1凸部15の形状や寸法に応じて突出している第2凸部33を有するように形成することができる。このように、予め第2凸部33を有する押し当て部30を準備しなくても済むため、当該頭皮洗浄用ブラシ1が製造性に優れるものとなる。
以上、本発明の頭皮洗浄用ブラシについて、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
例えば、上記実施形態では、突起部20がベース部材3の周縁に沿って環状に複数設けられ、ベース部材3の中央側に押し当て部30が設けられる態様を示す。しかし、その他、突起部20がベース部材3の周縁側以外に設けられてもよく、周縁側に加えて内周側にも設けられてもよい。この場合、押し当て部30は、突起部20の配置に応じて、ベース部材3における突起部20が突設されていない領域に設けられればよい。
例えば、上記実施形態では、押し当て部30が第2凸部33を有する態様を示すが、押し当て部30が第2凸部33を有しない態様を採用してもよい。
例えば、上記実施形態では、ベース部材3の嵌込部11の底面13が第1凸部15を有する態様を示すが、その他、ベース部材3の嵌込部11の底面13が第1凸部15を有しない態様を採用してもよい。このような嵌込部11に、予め表面が凸部を有するように構成された押し当て部が嵌め込まれてもよい。
本発明の頭皮洗浄用ブラシは、マッサージ効果と洗浄力との双方に優れるため、人間の頭皮の洗浄に適しており、その他、体毛を有する動物の皮膚等の洗浄にも適している。
1 頭皮洗浄用ブラシ
3 ベース部材
7 把持部
11 嵌込部
13 底面
15 第1凸部(嵌込部の底面の凸部)
20 突起部
30 押し当て部
31 表面
33 第2凸部(押し当て部の表面の凸部)
40 毛束

Claims (5)

  1. 把持部を有するベース部材と、
    前記ベース部材から突設された突起部と、
    前記ベース部材における前記突起部が突設されていない領域に設けられた押し当て部と
    を備える頭皮洗浄用ブラシ。
  2. 前記押し当て部は、前記突起部よりも柔らかく構成されている請求項1に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  3. 前記押し当て部は、毛束によって形成されている請求項1又は2に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  4. 前記突起部は、前記ベース部材の周縁に沿って環状に複数配置され、
    前記押し当て部は、前記ベース部材の中央側に配置されている請求項1~3の何れか一項に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
  5. 前記押し当て部の表面は、複数の凸部を有するように形成されている請求項1~4の何れか一項に記載の頭皮洗浄用ブラシ。
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