JP2023032311A - 撮像装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換時のダイナミックレンジ拡大、フレームレート高速化、消費電力低減を図る。【解決手段】撮像装置は、光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、信号線上の画素信号をAD変換し、画素信号に基づいて照度を判定するAD変換器と、信号線上の画素信号をAD変換器に入力するか否かと、AD変換器で判定した照度の判定信号を信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備える。画素部は、第1光電変換部と、第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を切り替える変換効率調整回路と、第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、判定信号を保持する保持回路と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、撮像装置及び電子機器に関する。
アナログの画素信号と線形変化する参照信号とをコンパレータにより比較し、参照信号が画素信号を横切るまでの時間をカウントすることにより、画素信号をAD(Analogue-to-Digital)変換するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ(以下、CISとも呼ぶ)が知られている。
CISには種々のタイプがあり、画素内に受光面積の異なる複数の光電変換素子を設けて、画素の感度や電荷-電圧変換効率を複数通りに切り替えてAD変換することで、光電変換時のダイナミックレンジを広げたCISが提案されている(特許文献1参照)。
特開2017-175345号公報
AD変換は通常、画素列単位で行われ、行(ライン)方向に配置された各画素の読み出しは1水平ライン期間内に行う必要がある。上述したように、各画素の読み出しを感度と変換効率を切替ながら行うと、読み出しに時間がかかるため、フレームレートを高速化できないという問題がある。また、感度や変換効率を切り替えるたびに垂直信号線上の画素信号を変更しなければならず、消費電力も増えてしまう。
そこで、本開示では、光電変換時のダイナミックレンジを広げつつ、フレームレートの高速化と消費電力の低減が可能な撮像装置及び電子機器を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本開示によれば、
光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器で判定した前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
前記画素部は、
第1光電変換部と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を切り替える変換効率調整回路と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、撮像装置が提供される。
前記切替回路は、前記画素部から前記信号線に画素信号を出力するか否かと、前記信号線に電流源を接続するか否かと、前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に供給するか否かと、前記信号線上の前記判定信号を前記保持回路に入力するか否かとを連動して切り替えてもよい。
前記保持回路が前記判定信号を保持した後、前記信号線には前記画素部からの画素信号が出力されてもよい。
第1方向及び第2方向に配置される複数の前記画素部を備え、
前記第2方向に配置される2以上の前記画素部のそれぞれから出力される前記画素信号は、共通の前記信号線に出力され、
前記信号線及び前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2方向に配置される2以上の前記画素部からなる画素列ごとに配置されてもよい。
前記画素部は、前記第1光電変換部よりも受光面積が小さい第2光電変換部を有し、
前記画素部は、前記第1光電変換部、前記第2光電変換部、及び前記変換効率調整回路を制御することにより、複数の感度及び複数の変換効率を組み合わせた複数の画素信号を前記信号線に出力してもよい。
前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する第1制御信号と、前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部を選択する第2制御信号とを選択する制御信号選択回路を有し、
前記画素部は、前記第2制御信号に基づいて選択された前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部で光電変換されて、前記第1制御信号に基づいて前記変換効率を調整した前記画素信号を前記信号線に出力してもよい。
前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
前記制御信号選択回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1読出し回路用の制御信号と、前記第2読出し回路用の制御信号とを選択してもよい。
前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号と、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号とのいずれか一方を選択して前記信号線に出力する画素信号選択器を有してもよい。
前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
前記第1読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替え、
前記第2読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替えてもよい。
前記アナログ-デジタル変換器は、
前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較するコンパレータと、
前記コンパレータにて前記画素信号と前記参照信号との一致が検出されるまで、カウント動作を行うカウンタと、を有し、
前記カウンタのカウント値に基づいて、前記信号線上の前記画素信号に応じたデジタル画素信号を生成し、
前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較することにより、前記照度の判定信号を生成してもよい。
前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と前記参照信号との比較により、撮像開始時点の照度が所定の基準レベル以上か否かを示す前記判定信号を生成してもよい。
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第1浮遊拡散領域と、
前記第2光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第2浮遊拡散領域と、を備え、
前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを前記コンパレータで比較した結果に基づいて、前記照度を判定してもよい。
前記コンパレータは、撮像を開始する際には、前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第1比較処理を行い、次に、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第2比較処理を行い、
前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2比較処理の結果に基づいて、前記照度を判定してもよい。
前記コンパレータは、前記第2比較処理により、撮像開始時点の照度が前記基準レベル以上か否かを判定し、
前記画素部は、前記照度が前記基準レベル以上の場合には、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力し、前記照度が前記基準レベル未満の場合には、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力してもよい。
前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル以上と判定されると、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第3比較処理を行い、次に前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第4比較処理を行ってもよい。
前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル未満と判定されると、前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第5比較処理を行い、次に、前記第5比較処理よりも電荷-電位変換効率を高くして前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第6比較処理を行い、次に、前記第6比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第7比較処理を行い、次に、前記第5比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第8比較処理を行ってもよい。
本開示によれば、撮像された画素信号に応じたデジタル画素信号を出力する撮像装置と、
前記デジタル画素信号に基づいて信号処理を行う信号処理部と、を備える電子機器であって、
前記撮像装置は、
光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
前記画素部は、
第1光電変換部と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を可変させる変換効率調整回路と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、電子機器が提供される。
本開示の第1の実施形態による撮像装置の概略構成を示すブロック図。 画素アレイ部の半導体チップと処理回路の半導体チップとを積層した撮像装置の例を示す概念図。 ハイダイナミックレンジの画素の基本構成を示す回路図。 図3の画素の露光開始時のタイミングチャート。 図3の画素信号読出し時のタイミングチャート。 第1の実施形態による撮像装置の主要部の回路図。 照度と垂直信号線の電位レベルとの関係を示す図。 第1の実施形態による撮像装置のタイミング図。 図7のラッチの第1具体例を示す回路図。 図7のラッチの第2具体例を示す回路図。 第2の実施形態による撮像装置の主要部の回路図。 図10の撮像装置のタイミング図。 図10の撮像装置の第1変形例の主要部の回路図。 図12の撮像装置のタイミング図。 図10の撮像装置の第2変形例の主要部の回路図。 図14の撮像装置のタイミング図。 第3の実施形態による撮像装置の主要部の回路図。 図16の撮像装置のタイミング図。 第4の実施形態による撮像装置の主要部の回路図。 図18の撮像装置のタイミング図。 図18の一変形例による撮像装置の主要部の回路図。 図20の撮像装置のタイミング図。 第1及び第2の実施形態による撮像装置の光入射面側の平面レイアウト図。 一変形例による平面レイアウト図。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図。
以下、図面を参照して、撮像装置100及び電子機器の実施形態について説明する。以下では、撮像装置100及び電子機器の主要な構成部分を中心に説明するが、撮像装置100及び電子機器には、図示又は説明されていない構成部分や機能が存在しうる。以下の説明は、図示又は説明されていない構成部分や機能を除外するものではない。
(第1の実施形態)
図1は本開示の第1の実施形態による撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。撮像装置100は、画素アレイ部101と、タイミング制御回路102と、垂直走査回路103と、DAC(デジタル-アナログ変換装置)104と、ADC(アナログ-デジタル変換装置)群105と、水平転送走査回路106と、アンプ回路107と、信号処理回路108とを備える。
画素アレイ部101には、入射光をその光量に応じた電荷量(画素信号)に光電変換する光電変換素子を含む単位画素(以下、単に画素とも称する)が行列状に配置されている。単位画素の具体的な回路構成については、図2を参照して後述する。また、画素アレイ部101には、行列状の画素配列に対して、行毎に画素駆動線109が図の左右方向(画素行の画素配列方向/水平方向)に沿って配線され、列毎に垂直信号線VSLが図の上下方向(画素列の画素配列方向/垂直方向)に沿って配線されている。画素駆動線109の一端は、垂直走査回路103の各行に対応した出力端に接続されている。なお、図1では、画素駆動線109を画素行毎に1本ずつ示しているが、各画素行に画素駆動線109を2本以上設けてもよい。
タイミング制御回路102は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(不図示)を備えている。タイミング制御回路102は、外部から与えられる制御信号等に基づいて、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直走査回路103、DAC104、ADC群105、及び、水平転送走査回路106等の駆動制御を行う。
垂直走査回路103は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成されている。ここでは、具体的な構成については図示を省略するが、垂直走査回路103は、読出し走査系と掃出し走査系とを含んでいる。
読出し走査系は、信号を読み出す単位画素について行単位で順に選択走査を行う。一方、掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対し、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行してその読出し行の単位画素の光電変換素子から不要な電荷を掃き出す(リセットする)掃出し走査を行う。この掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作又は電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応する。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。
垂直走査回路103によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される画素信号(アナログ信号)は、各列に対応する複数の垂直信号線VSLを介してADC群105に供給される。
DAC104は、線形変化するランプ波形の信号である参照信号RAMPを生成し、ADC群105に供給する。DAC104は、参照信号線114を介して複数のコンパレータ121に共通に接続されており、同じ参照信号RAMPを複数のコンパレータ121に供給する。参照信号線114は、参照信号RAMPを複数のコンパレータ121に伝達する。
ADC群105は、複数のコンパレータ121、複数のカウンタ122、及び、複数のラッチ回路123を備える。ADC群105は、画素アレイ部101からの画素信号(アナログ信号)をデジタル信号へ変換する。
コンパレータ121、カウンタ122、及び、ラッチ回路123は、それぞれ画素アレイ部101の画素列に対応して設けられ、ADC105aを構成する。ADC105aは、カラム方向の画素列ごとに設けられる。
コンパレータ121は、各画素から出力される画素信号と参照信号RAMPを、容量を介して加算した信号の電圧と、所定の基準電圧とを比較し、比較結果を示す出力信号をカウンタ122に供給する。
カウンタ122は、コンパレータ121の出力信号に基づいて、画素信号と参照信号RAMPとの電圧の大小関係が反転するまでの時間をカウントする。これにより、アナログの画素信号をカウント値により表されるデジタルの画素信号に変換する。カウンタ122は、カウント値をラッチ回路123に供給する。
ラッチ回路123は、カウンタ122から供給されるカウント値を保持する。また、ラッチ回路123は、信号レベルの画素信号に対応するデータ信号カウント値と、リセットレベルの画素信号に対応するリセット信号のカウント値との差分をとることにより、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)を行う。
水平転送走査回路106は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、ADC群105の画素列に対応した回路部分を順番に選択走査する。この水平転送走査回路106による選択走査により、ラッチ回路123に保持されているデジタルの画素信号が、水平転送線111を介して、順番にアンプ回路107に転送される。
アンプ回路107は、ラッチ回路123から供給されるデジタルの画素信号を増幅し、信号処理回路108に供給する。
信号処理回路108は、アンプ回路107から供給されるデジタルの画素信号に対して、所定の信号処理を行い、2次元の画像データを生成する。例えば、信号処理回路108は、縦線欠陥、点欠陥の補正、又は、信号のクランプを行ったり、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、及び、間欠動作などデジタル信号処理を行ったりする。信号処理回路108は、生成した画像データを後段の装置に出力する。
尚、図1に示す撮像装置100は、全体として1つの半導体チップとして構成してもよく、あるいは、複数の半導体チップで構成してもよい。撮像装置100を複数の半導体チップとして構成する場合、画素アレイ部101およびそれ以外の処理回路をそれぞれ別々の半導体チップ511、512として形成し、半導体チップ511と半導体チップ512とを積層してもよい。
例えば、図2は、画素アレイ部101の半導体チップ511と処理回路の半導体チップ512とを積層した撮像装置100の例を示す概念図である。図2に示されるように、撮像装置100は、積層される2枚の半導体チップ511および512で構成されている。尚、半導体チップの積層数は、3層以上であってもよい。
半導体チップ511は、半導体基板上に形成された画素アレイ部101を備える。半導体チップ512は、他の半導体基板上に形成されたADC群105、ロジック回路516および周辺回路517を備える。ロジック回路516は、タイミング制御回路102、垂直走査回路103、DAC104、水平転送走査回路106等を含む。周辺回路517は、信号処理回路108等を含む。
半導体チップ511の画素アレイ部101の各画素と半導体チップ512内のADC群105、ロジック回路516、および周辺回路517の各素子は、例えば、ビア領域513、514に設けられたTSV(Through Silicon Via)のような貫通電極等を用いて電気的に接続してもよい。ADC群105は、TSVを介して画素アレイ部101と信号の送受信を行うことができる。また、半導体チップ511の配線と半導体チップ512の配線とを接触させるように、両方の半導体チップを貼り合わせてもよい(Cu-Cu接合)。さらに、図示しないが、画素アレイ部101と、ADC群105、ロジック回路516および周辺回路517の少なくとも一部とを1つの半導体チップ511として構成し、その他の構成を他の半導体チップ512として構成してもよい。
図1の画素部内の各画素は、ハイダイナミックレンジ(以下、HDRとも呼ぶ)の画素信号を出力する。第1の実施形態による画素の具体的な構成を説明する前に、ハイダイナミックレンジの画素の基本構成について説明する。
(ハイダイナミックレンジの画素の基本構成)
図3はハイダイナミックレンジの画素の基本構成を示す回路図である。図3の画素PXは、第1光電変換部PD11a、第2光電変換部PD11b、第1~第4転送ゲート部T12a~T12d、リセットトランジスタT13、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域(フローティングディフュージョン)FD15a、第2浮遊拡散領域(フローティングディフュージョン)部FD15b、増幅トランジスタT16、及び、選択トランジスタT17を含むように構成される。
また、図3の画素PXは、行方向及び列方向に複数個ずつ配置されており、行方向に配置される画素行ごとに、図1の画素駆動線109が設けられている。図1の垂直走査回路103から複数の駆動線を介して、各種の駆動信号TGL、FCG、FDG、TGS、RST、SELが供給される。
第1光電変換部PD11aは、例えば、PN接合のフォトダイオードからなる。第1光電変換部PD11aは、受光した光量に応じた電荷を生成し、蓄積する。第2光電変換部PD11bは、第1光電変換部PD11aと同様に、例えば、PN接合のフォトダイオードからなる。第2光電変換部PD11bは、受光した光量に応じた電荷を生成し、蓄積する。
第1光電変換部PD11aと第2光電変換部PD11bを比較すると、第1光電変換部PD11aの方が第2光電変換部PD11bよりも受光面の面積が広くて、感度が高い。
第1転送ゲート部T12aは、第1光電変換部PD11aと第1浮遊拡散領域FD15aとの間に接続されている。第1転送ゲート部T12aのゲート電極には、駆動信号TGLが印加される。駆動信号TGLがアクティブ状態になると、第1転送ゲート部T12aが導通状態になり、第1光電変換部PD11aに蓄積されている電荷が、第1転送ゲート部T12aを介して第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。
第2転送ゲート部T12bは、電荷蓄積部104と第2浮遊拡散領域FD15bとの間に接続されている。第2転送ゲート部T12bのゲート電極には、駆動信号FCGが印加される。駆動信号FCGがアクティブ状態になると、第2転送ゲート部T12bが導通状態になり、電荷蓄積部104と第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合する。
変換効率切替トランジスタT12cは、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bとの間に接続されている。変換効率切替トランジスタT12cのゲート電極には、駆動信号FDGが印加される。駆動信号FDGがアクティブ状態になると、変換効率切替トランジスタT12cが導通状態になり、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bとのポテンシャルが結合する。
第4転送ゲート部T12dは、第2光電変換部PD11bと電荷蓄積部C14との間に接続されている。第4転送ゲート部T12dのゲート電極には、駆動信号TGSが印加される。駆動信号TGSがアクティブ状態になると、第4転送ゲート部T12dが導通状態になり、第2光電変換部PD11bに蓄積されている電荷が、第4転送ゲート部T12dを介して、電荷蓄積部C14に転送される。
また、第4転送ゲート部T12dのゲート電極の下部は、ポテンシャルが若干深くなっており、第2光電変換部PD11bの飽和電荷量を超え、第2光電変換部PD11bから溢れた電荷を電荷蓄積部C14に転送するオーバーフローパスが形成されている。なお、以下、第4転送ゲート部T12dのゲート電極の下部に形成されているオーバーフローパスを、単に第4転送ゲート部T12dのオーバーフローパスと称する。
リセットトランジスタT13は、電源電圧VDDを供給する電源(以下、電源のことをVDDとも呼ぶ場合がある)と第2浮遊拡散領域FD15bとの間に接続されている。リセットトランジスタT13のゲート電極には、駆動信号RSTが印加される。駆動信号RSTがアクティブ状態になると、リセットトランジスタT13が導通状態になる。これにより、例えば、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合した領域、又は、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合した領域の電位が、電源電圧VDDのレベルにリセットされる。
電荷蓄積部C14は、例えば、キャパシタからなり、電荷蓄積部C14の対向電極は、電源VDDの間に接続されている。電荷蓄積部C14は、第2光電変換部PD11bから転送される電荷を蓄積する。
第1浮遊拡散領域FD15a及び第2浮遊拡散領域FD15bは、第1または第2光電変換部PD11a、PD11bの電荷を電圧信号に電荷電圧変換して出力する。第1浮遊拡散領域FD15aおよび第2浮遊拡散領域FD15bの電気的な結合または切断によって、画素PXの浮遊拡散領域全体の容量を切り替えることができる。画素PXの浮遊拡散領域の容量の切り替えによって、画素PXは、複数の電荷電圧変換効率で画素信号を出力することができる。
増幅トランジスタT16は、ゲート電極が第1浮遊拡散領域FD15aに接続され、ドレイン電極が電源VDDに接続されており、第1浮遊拡散領域FD15aに保持されている電荷を読み出す読出し回路、所謂ソースフォロワ回路の入力部となる。すなわち、増幅トランジスタT16は、ソース電極が選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに接続されることにより、当該垂直信号線VSLの一端に接続される定電流源CS18とソースフォロワ回路を構成する。
選択トランジスタT17は、増幅トランジスタT16のソース電極と垂直信号線VSLとの間に接続されている。選択トランジスタT17のゲート電極には、駆動信号SELが印加される。駆動信号SELがアクティブ状態になると、選択トランジスタT17が導通状態になり、図3の画素PXが選択状態となる。これにより、増幅トランジスタT16から出力される画素信号が、選択トランジスタT17を介して、垂直信号線VSLに出力される。
なお、以下、各駆動信号がアクティブ状態になることを、各駆動信号がオンするともいい、各駆動信号が非アクティブ状態になることを、各駆動信号がオフするともいう。また、以下、各ゲート部又は各トランジスタが導通状態になることを、各ゲート部又は各トランジスタがオンするともいい、各ゲート部又は各トランジスタが非導通状態になることを、各ゲート部又は各トランジスタがオフするともいう。
(図3の画素PXの露光開始時の動作例)
まず、図4のタイミングチャートを参照して、図3の画素PXの露光開始時の動作例について説明する。この処理は、例えば、画素アレイ部101の画素行毎、又は、複数の画素行毎に、所定の走査順で行われる。なお、図4には、水平同期信号XHS、駆動信号SEL、RST、FDG、TGL、TGS、FCGのタイミングチャートが示されている。
まず、時刻t1において、水平同期信号XHSが入力され、図3の画素PXの露光処理が開始する。
次に、時刻t2において、駆動信号RST、FDGがオンし、リセットトランジスタT13、変換効率切替トランジスタT12cがオンする。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合され、結合した領域の電位が、電源電圧VDDのレベルにリセットされる。
次に、時刻t3において、駆動信号TGLがオンし、第1転送ゲート部T12aがオンする。これにより、第1光電変換部PD11aに蓄積されている電荷が、第1転送ゲート部T12aを介して、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合した領域に転送され、第1光電変換部PD11aがリセットされる。
次に、時刻t4において、駆動信号TGLがオフし、第1転送ゲート部T12aがオフする。これにより、第1光電変換部PD11aへの電荷の蓄積が開始され、露光期間が開始する。
次に、時刻t5において、駆動信号TGS、FCGがオンし、第4転送ゲート部T12d、第2転送ゲート部T12bがオンする。これにより、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合する。また、第2光電変換部PD11bに蓄積されている電荷が、第4転送ゲート部T12dを介して結合した領域に転送され、第2光電変換部PD11b及び電荷蓄積部C14がリセットされる。
次に、時刻t6において、駆動信号TGSがオフし、第4転送ゲート部T12dがオフする。これにより、第2光電変換部PD11bへの電荷の蓄積が開始される。
次に、時刻t7において、駆動信号FCGがオフし、第2転送ゲート部T12bがオフする。これにより、電荷蓄積部C14が、第2光電変換部PD11bから溢れ、第4転送ゲート部T12dのオーバーフローパスを介して転送されてくる電荷の蓄積を開始する。
次に、時刻t8において、駆動信号RST、FDGがオフし、リセットトランジスタT13、変換効率切替トランジスタT12cがオフする。
そして、時刻t9において、水平同期信号XHSが入力される。
(図3の画素PXの読み出し時の動作例)
次に、図5のタイミングチャートを参照して、図3の画素PXの画素信号の読み出し時の動作例について説明する。この処理は、例えば、画素アレイ部101の画素行毎、又は、複数の画素行毎に、図4の処理が行われてから所定の時間後に所定の走査順で行われる。なお、図5には、水平同期信号XHS、駆動信号SEL、RST、FDG、TGL、TGS、FCGのタイミングチャートが示されている。
まず、時刻t21において、水平同期信号XHSが入力され、図3の画素PXの読み出し期間が開始する。
次に、時刻t22において、駆動信号SEL、RST、FDGがオンし、選択トランジスタT17、リセットトランジスタT13、変換効率切替トランジスタT12cがオンする。これにより、図3の画素PXが選択状態になる。また、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合され、結合した領域の電位が、電源電圧VDDのレベルにリセットされる。
次に、時刻t23において、駆動信号RSTがオフし、リセットトランジスタT13がオフする。
次に、時刻t23と時刻t24の間の時刻taにおいて、結合された第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電位に基づく信号NH2が、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。信号NH2は、図3の第1光電変換部PD11a、浮遊拡散領域FD15aおよびFD15bのリセット状態を、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域を用いて検出した信号となる。
なお、以下、信号NH2のことを、高感度リセット信号NH2とも称する。
次に、時刻t24において、駆動信号FDGがオフし、変換効率切替トランジスタT12cがオフする。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルの結合が解消される。
次に、時刻t24と時刻t25の間の時刻tbにおいて、第1浮遊拡散領域FD15aの電位に基づく信号NH1が、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。信号NH1は、図3の第1光電変換部PD11aおよび第1浮遊拡散領域FD15aのリセット状態を、第1浮遊拡散領域FD15aを用いて検出した信号となる。
なお、以下、信号NH1のことを、高感度リセット信号NH1とも称する。
次に、時刻t25において、駆動信号TGLがオンし、第1転送ゲート部T12aがオンする。これにより、露光期間中に第1光電変換部PD11aで生成され、蓄積された電荷が、第1転送ゲート部T12aを介して第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。
この時刻t25において、画素信号の読み出しが開始され、露光期間が終了する。
次に、時刻t26において、駆動信号TGLがオフし、第1転送ゲート部T12aがオフする。これにより、第1光電変換部PD11aから第1浮遊拡散領域FD15aへの電荷の転送が停止する。
次に、時刻t26と時刻t27の間の時刻tcにおいて、第1浮遊拡散領域FD15aの電位に基づく信号SH1が、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。信号SH1は、露光期間中に第1光電変換部PD11aで生成された電荷を第1浮遊拡散領域FD15aに蓄積し、そのときの第1浮遊拡散領域FD15aの電位に基づく信号である。
なお、以下、信号SH1のことを、高感度データ信号SH1とも称する。
次に、時刻t27において、駆動信号FDG、TGLがオンし、変換効率切替トランジスタT12c、第1転送ゲート部T12aがオンする。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合し、時刻t25から時刻t26の間に転送しきれずに第1光電変換部PD11aに残っている電荷が、第1転送ゲート部T12aを介して、結合した領域に転送される。なお、高感度データ信号SH1の読み出し時には、取り扱う電荷量に対して電荷電圧変換する容量が小さいため、第1光電変換部PD11aに電荷が残っていても問題にはならない。第1光電変換部PD11aに残った電荷は、高感度データ信号SH2の読み出し時に電荷転送できればよく、第1光電変換部PD11aの電荷を毀損することはない。
次に、時刻t28において、駆動信号TGLがオフし、第1転送ゲート部T12aがオフする。これにより、第1光電変換部PD11aから第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合した領域への電荷の転送が停止する。
次に、時刻t28と時刻t29の間の時刻tdにおいて、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルを結合した領域の電位に基づく信号SH2が、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。信号SH2は、露光期間中に第1光電変換部PD11aで生成された電荷を第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域に蓄積し、そのときの第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域の電位に基づく信号である。従って、信号SH2の読み出し時に電荷電圧変換する容量は、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bを合わせた容量となり、時刻tcにおける高感度データ信号SH1の読み出し時より大きくなる。
なお、以下、信号SH2のことを、高感度データ信号SH2とも称する。
次に、時刻t29において、駆動信号RSTがオンし、リセットトランジスタT13がオンする。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルを結合した領域の電位が、電源電圧VDDのレベルにリセットされる。
次に、時刻t30において、駆動信号SELがオフし、選択トランジスタT17がオフする。これにより、図3の画素PXが非選択状態になる。
次に、時刻t31において、駆動信号RSTがオフし、リセットトランジスタT13がオフする。
次に、時刻t32において、駆動信号SEL、TGS、FCGがオンし、選択トランジスタT17、第4転送ゲート部T12d、第2転送ゲート部T12bがオンする。これにより、図3の画素PXが選択状態になる。また、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルが結合するとともに、第2光電変換部PD11bに蓄積されている電荷が、結合した領域に転送される。これにより、露光期間中に第2光電変換部PD11b及び電荷蓄積部C14に蓄積された電荷が、結合した領域に蓄積される。
次に、時刻t33において、駆動信号TGSがオフし、第4転送ゲート部T12dがオフする。これにより、第2光電変換部PD11bからの電荷の転送が停止する。
次に、時刻t33と時刻t34の間の時刻teにおいて、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域の電位に基づく信号SLが、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。信号SLは、第2光電変換部PD11bで生成され第2光電変換部PD11b及び電荷蓄積部C14に蓄積された電荷を、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域に蓄積したときの該結合領域の電位に基づく信号である。従って、信号SLの読み出し時に電荷電圧変換する容量は、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bを合わせた容量となる。この容量は、時刻tcにおける高感度データ信号SH1の読み出し時、及び、時刻tdにおける高感度データ信号SH2の読み出し時より大きくなる。
なお、以下、信号SLのことを、低感度データ信号SLとも称する。
次に、時刻t34において、駆動信号RSTがオンし、リセットトランジスタT13がオンする。これにより、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域がリセットされる。
次に、時刻t35において、駆動信号SEL、FCGがオフし、選択トランジスタT17、第2転送ゲート部T12bがオフする。これにより、図3の画素PXが非選択状態になる。また、電荷蓄積部C14のポテンシャルが、第1浮遊拡散領域FD15a及び第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルから切り離される。
次に、時刻t36において、駆動信号RSTがオフし、リセットトランジスタT13がオフする。
次に、時刻t37において、駆動信号SEL、FCGがオンし、選択トランジスタT17、第2転送ゲート部T12bがオンする。これにより、図3の画素PXが選択状態になる。また、電荷蓄積部C14のポテンシャルが、第1浮遊拡散領域FD15a及び第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルと結合する。
次に、時刻t37と時刻t38の間の時刻tfにおいて、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域の電位に基づく信号NLが、増幅トランジスタT16及び選択トランジスタT17を介して垂直信号線VSLに出力される。この信号NLは、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bの結合領域のリセット状態の電位に基づく信号となる。
なお、以下、信号NLのことを、低感度リセット信号NLとも称する。
次に、時刻t38において、駆動信号SEL、FDG、FCGがオフし、選択トランジスタT17、変換効率切替トランジスタT12c、第2転送ゲート部T12bがオフする。これにより、図3の画素PXが非選択状態になる。また、電荷蓄積部C14、第1浮遊拡散領域FD15a、及び、第2浮遊拡散領域FD15bのポテンシャルの結合が解消される。
次に、時刻t39において、水平同期信号XHSが入力され、図3の画素PXの画素信号の読み出し期間が終了する。
ADC群105は、図3に示すハイダイナミックレンジの画素PXからの画素信号をAD変換する。この場合、ADC群105は、1つの画素信号を読み出す際に、高感度リセット信号NH2、高感度リセット信号NH1、NL、高感度データ信号SH1、SH2、低感度データ信号SLおよび低感度リセット信号NLを順番にAD変換する。これらのAD変換は、1水平ライン期間内に行わなければならないため、フレームレートを高速化する妨げになりうる。また、画素信号を伝送する垂直信号線の電位が頻繁に変化するため、消費電力が増大する要因になりうる。
そこで、以下に説明する第1の実施形態及び第2の実施形態による撮像装置100は、感度及び変換効率を複数通りに切り替えても、フレームレートの高速化の妨げにならず、かつ消費電力も増大しないことを特徴とする。
(撮像装置100の主要部の構成)
図6は第1の実施形態による撮像装置100の主要部の回路図である。図6には、1つの画素部PXのみが図示されているが、実際には、行方向及び列方向に複数の画素部PXが配置されて図1の画素アレイ部101を構成している。なお、本明細書では、画素部PXを画素PXと略称で呼ぶ場合もある。
図6に示すように、画素部PXには垂直信号線VSLが接続されている。垂直信号線VSLは、列方向に配置される画素列ごとに設けられる。垂直信号線VSLは切替回路11を介してADC105aに接続されている。切替回路11は、より詳細には、垂直信号線VSL上の画素信号をADC105aに入力するか否かを切り替える第1切替回路12と、ADC105aでの照度の判定信号を垂直信号線VSLに出力するか否かを切り替える第2切替回路13とを有する。第1切替回路12と第2切替回路13は、連動して切替動作を行う。
照度の判定信号とは、撮像開始時に、ADC105aで照度が所定の基準レベル以上か否かを判定し、その判定結果を含む信号である。判定信号はハイレベルかローレベルで照度が基準レベル以上か否かを表す。例えば、判定信号がハイレベルであれば照度が基準レベル以上、ローレベルであれば照度が基準レベル未満としてもよいし、ハイレベルとローレベルの関係を逆にしてもよい。
本実施形態では、ADC105aからの判定信号を、垂直信号線VSLを介して画素部PXに伝送する。このため、画素部PXから垂直信号線VSLに出力される画素信号と判定信号とが垂直信号線VSL上で衝突しないようにする必要がある。よって、画素部PXには、画素信号を垂直信号線VSLに出力するか否かを切り替える第3切替回路14が設けられる。
画素部PXからの画素信号を垂直信号線VSLに出力する際には、垂直信号線VSLに電流源18を接続するのが一般的である。一方、ADC105aからの判定信号を、垂直信号線VSLを介して画素部PXに供給する際には、垂直信号線VSLに電流源18を接続するのは望ましくない。そこで、垂直信号線VSLに電流源18を接続するか否かを切り替える第4切替回路15が設けられる。
第1切替回路12、第2切替回路13、第3切替回路14、及び第4切替回路15は、連動して切替動作を行う。例えば、画素部PXからの画素信号を、垂直信号線VSLを介してADC105aに入力する場合は、第1切替回路12をオン、第2切替回路13をオフ、第3切替回路14をオン、第4切替回路15をオンする。これにより、垂直信号線VSLに電流源18が接続された状態で、画素部PXからの画素信号が垂直信号線VSLを通ってADC105aに入力される。この状態では判定信号は垂直信号線VSLに出力されない。
一方、ADC105aで判定を行った照度の判定信号を画素部PXに供給したい場合は、第1切替回路12をオフ、第2切替回路13をオン、第3切替回路14をオフ、第4切替回路15をオフする。これにより、垂直信号線VSLには判定信号のみが供給され、画素信号と電流源18は垂直信号線VSLから遮断される。
なお、電流源18を、複数のMOSトランジスタと定電流源からなるVSLブースト回路に置換して、垂直信号線VSLのセトリング時間を短縮するようにしてもよい。
画素部PXは、第1光電変換部PD11aと、第2光電変換部PD11bと、リセットトランジスタT13と、変換効率切替トランジスタT12cと、転送トランジスタT12a、T12b、T12dと、増幅トランジスタT16と、選択トランジスタT17と、制御信号選択回路(selector)19と、ラッチ20と、第3切替回路14と、第5切替回路16とを有する。画素部PXには、第1光電変換部PD11aと第2光電変換部PD11bのいずれか一方のみが配置されていてもよい。例えば、画素部PXに第2光電変換部PD11bが配置されており、第1光電変換部PD11aが配置されていなくても、切替回路11により、信号線上の画素信号をADC105aに入力するか否かと、ADC105aで判定した照度の判定信号を信号線に出力するか否かと、を連動して切り替えることができる。
第5切替回路16は、ADC105aから垂直信号線VSLを介して供給される判定信号をラッチ20に入力するか否かを切り替える。第5切替回路16は、上述した第1~第4切替回路12~15と連動して動作する。特に、第5切替回路16は第3切替回路14とは相反してオン又はオフする。すなわち、第3切替回路14がオンするときは、第5切替回路16はオフし、第5切替回路16がオンするときは、第3切替回路14はオフする。
ラッチ20は、第5切替回路16がオンのときに、ADC105aから垂直信号線VSLを介して伝送された判定信号を保持する。ラッチ20は、ラッチ信号に同期して判定信号を保持する。垂直信号線VSLを介して判定信号が伝送される期間は限られているため、ラッチ20で判定信号を保持することにより、その後に垂直信号線VSLで判定信号が伝送されなくなっても、画素部PXはラッチ20に保持された判定信号に応じた画素信号を垂直信号線VSLに出力することができる。
このように、ラッチ20は、ADC105aからの判定信号が一時的にしか垂直信号線VSLに伝送されないために必要となる。
制御信号選択回路19は、ラッチ20に保持された判定信号に基づいて、外部から入力される制御信号RST1、RST2、FDG1、FDG2、FCG1、FCG2、TGL、TGSの中から、リセットトランジスタT13と、変換効率切替トランジスタT12cと、転送トランジスタT12a、T12b、T12dの各ゲートに供給する信号を選択する。
ラッチ20に保持された判定信号は、照度が所定の基準レベル以上か否かを示す信号である。照度が基準レベル以上の場合、制御信号選択回路19は、リセットトランジスタT13のゲートに制御信号RST2を供給し、変換効率切替トランジスタT12cのゲートに制御信号FDG2を供給し、転送トランジスタT12bのゲートに制御信号FCG2を供給し、転送トランジスタT12dのゲートに制御信号TGSを供給する。
一方、照度が基準レベル未満の場合、制御信号選択回路19は、転送トランジスタT12aのゲートに制御信号TGLを供給し、リセットトランジスタT13のゲートに制御信号RST1を供給し、変換効率切替トランジスタT12cのゲートに制御信号FDG1を供給し、転送トランジスタT12bのゲートに制御信号FCG2を供給する。
本明細書では、第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する回路(転送トランジスタT12a、増幅トランジスタT16、選択トランジスタT17)を第1読出し回路と呼ぶ。また、第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する回路(転送トランジスタT12d、T12b、変換効率切替トランジスタT12c、増幅トランジスタT16、選択トランジスタT17)を第2読出し回路と呼ぶ。
図7は照度と垂直信号線VSLの電位レベルとの関係を示す図である。図7には、高感度かつ高変換効率(以下、SP1Hと呼ぶこともある)と、高感度かつ低変換効率(以下、SP1Lと呼ぶこともある)と、低感度かつ容量なし(以下、SP2Hと呼ぶ)と、低感度かつ容量あり(以下、SP2Lと呼ぶ)とで光電変換及びAD変換を行った場合を示している。図示のように、受光面積の大きい第1光電変換部PD11aを用いたSP1HとSP1Lは、照度がそれほど高くなくても、垂直信号線VSLの電位が飽和してしまう。一方、受光面積が小さい第2光電変換部PD11bを用いたSP2HとSP2Lは、照度が高くても、垂直信号線VSLの電位は飽和しない。
図7からわかるように、受光面積の小さい第2光電変換部PD11bを用いた方が、電位が飽和するおそれがなく、精度よく照度の判定ができる。そこで、本実施形態では、各画素PXの撮像を開始する際に、第2光電変換部PD11bを用いて照度が基準レベル以上か否かを判定する。照度が基準レベル以上であれば、第2光電変換部PD11bを用いて、低感度で複数回のAD変換を行い、照度が基準レベル未満であれば、第1光電変換部PD11aを用いて、高感度で変換効率を切替ながら、複数回のAD変換を行う。
図8は第1の実施形態による撮像装置100のタイミング図である。本実施形態では、撮像開始時に、第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷に応じた画素信号をADC105aに入力し、ADC105a内のコンパレータ121が画素信号と参照信号を比較して、照度が所定の基準レベル以上か否かを判定する。照度が基準レベル以上の場合(以下、高照度と呼ぶ)の場合には、1水平ライン期間内に、SP2H(リセット期間)、SP2H(データ取得期間)、SP2L(データ取得期間)、及びSP2L(リセット期間)のAD変換を順に行う。また、照度が基準レベル未満の場合(以下、低照度と呼ぶ)の場合には、1水平ライン期間内に、SP1L(リセット期間)、SP1H(リセット期間、データ取得期間)、SP1L(データ取得期間)のAD変換を順に行う。図8の上半分は高照度と判定された場合のタイミング図、下半分は低照度と判定された場合のタイミング図を示している。なお、本明細書に添付する図面では、SP2H(リセット期間)をSP2H(P相)、SP2H(データ取得期間)をSP2H(D相)、SP2L(データ取得期間)をSP2L(D相)、及びSP2L(リセット期間)をSP2L(P相)と表記する。
本明細書では、SP2H(リセット期間)を第1比較処理、SP2H(データ取得期間)を第2比較処理、SP2L(データ取得期間)を第3比較処理、SP2L(リセット期間)を第4比較処理、SP1L(リセット期間)を第5比較処理、SP1H(リセット期間)を第6比較処理、SP1H(データ取得期間)を第7比較処理、SP1L(データ取得期間)を第8比較処理と呼ぶ。
まず、時刻t1でリセットトランジスタT13がオンし、第2浮遊拡散領域FD15bの電荷が電源ノードに排出される。その後、第2光電変換部PD11bは光電変換(露光)を開始するが、転送トランジスタT12dがまだオフしているため、第2浮遊拡散領域FD15bは初期化電位を保持する。この電位に応じた画素信号が垂直信号線VSLに出力される。よって、ADC105a内のコンパレータ121は、第2浮遊拡散領域FD15bの初期化電位に応じた画素信号と参照信号とを比較する。時刻t3で、画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はローレベルになる。カウンタ122は、コンパレータ121の出力信号がローレベルになるまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Hのリセットレベルを表す。
その後、時刻t4で転送トランジスタT12dがオンすると、第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷が転送トランジスタT12dを介して第2浮遊拡散領域FD15dに移動し、データ取得期間の画素信号が垂直信号線VSLを介してADC105aに入力される。
時刻t5で、SP2Hのデータ取得期間に対応する画素信号と参照信号が交差すると、ADC105a内のコンパレータ121の出力はローレベルになる。この時点で、ADC105aは、照度が基準レベル以上か否かを判定し、判定信号を第2切替回路13を介して垂直信号線VSLに出力する。時刻t5でコンパレータ121の出力がローレベルになるのは、照度が基準レベル以上のときである。
以下ではまず、照度が基準レベル以上と判定された場合の撮像装置100の動作を説明する。この場合、撮像装置100は、図8の上半分のタイミングに従って動作する。照度が基準レベル以上と判定された場合は、受光面積が小さい第2光電変換部PD11bが継続して用いられ、受光面積が大きい第1光電変換部PD11aは用いられない。
照度が基準レベル以上と判定された場合、そのことを示す判定信号が垂直信号線VSLに出力される。判定信号が垂直信号線VSLに出力されるのは、時刻t6~t7の期間だけであり、垂直信号線VSLの電位が一時的に高くなる。
ADC105aが垂直信号線VSLに判定信号を出力する際には、第1切替回路12をオフ、第2切替回路13をオン、第3切替回路14をオフ、第4切替回路15をオフ、第5切替回路16をオンする。これにより、ADC105aからの判定信号は、垂直信号線VSLを介して画素部PX内のラッチ20に入力される。ラッチ20は、ラッチ信号が入力されたタイミングで判定信号を保持する。画素部PX内の制御信号選択回路19は、保持された判定信号に基づいて、各制御信号を選択する。具体的には、制御信号選択回路19は、リセットトランジスタT13のゲートに制御信号RST2を供給し、変換効率切替トランジスタT12cのゲートに制御信号FDG2を供給し、転送トランジスタT12bのゲートに制御信号FCG2を供給し、転送トランジスタT12dのゲートに制御信号TGSを供給する。
時刻t7以降は、第1切替回路12がオン、第2切替回路13がオフ、第3切替回路14がオン、第4切替回路15がオン、第5切替回路16がオフする。時刻t8で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Hのデータ(画素信号)レベルを表す。
時刻t9以降は、SP2Lのデータ(画素信号)の生成が行われる。時刻t10で、画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Lのデータ(画素信号)レベルを表す。
その後、時刻t11で制御信号RST2がハイになり、制御信号RST2は制御信号選択回路19を介してリセットトランジスタT13のゲートに入力され、リセットトランジスタT13はオンする。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電荷が排出される。よって、第1浮遊拡散領域FD15aの電位は急上昇し、垂直信号線VSL上の画素信号の信号レベルも急上昇する。その後、時刻t12で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Lのリセットレベルを表す。
一方、時刻t5で照度が基準レベル未満と判定されると、撮像装置100は、図8の下半分のタイミングで動作する。この場合、制御信号選択回路19は、ラッチ20で保持された判定信号に基づいて、各制御信号の切替を行う。照度が基準レベル未満の場合、画素部PXは、受光面積の大きい第1光電変換部PD11aを用いて画素信号を生成し、第2光電変換部PD11bは用いられない。
照度が基準レベル未満と判定された場合、判定信号が出力されるのは、時刻t6~t7の期間だけであり、垂直信号線VSLの電位は例えばローレベルに遷移する。ADC105aからの判定信号は、垂直信号線VSLを介して画素部PX内のラッチ20に入力される。ラッチ20は、ラッチ信号が入力されたタイミングに同期して、判定信号を保持する。画素部PX内の制御信号選択回路19は、保持された判定信号に基づいて、各制御信号を選択する。具体的には、制御信号選択回路19は、転送トランジスタT12aのゲートに制御信号TGLを供給し、リセットトランジスタT13のゲートに制御信号RST1を供給し、変換効率切替トランジスタT12cのゲートに制御信号FDG1を供給し、転送トランジスタT12bのゲートに制御信号FCG2を供給する。
時刻t7で、制御信号RST1がハイレベルになると、リセットトランジスタT13がオンし、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電荷が排出される。これにより、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電位が初期化され、垂直信号線VSL上の画素信号もリセット電位になる。その後、時刻t8で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Lのリセットレベルを表す。
その後、時刻t9で、制御信号FDG1がローレベルに遷移し、変換効率切替トランジスタT12cがオフする。これにより、時刻t9以降は、第1浮遊拡散領域FD15aが第2浮遊拡散領域FD15bから分離され、電荷-電圧変換効率が高くなる。その後、時刻t10で、画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Hのリセットレベルを表す。
時刻t11で、制御信号TGLがハイになり、転送トランジスタT12aがオンし、受光面積の大きい第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷が転送トランジスタT12aを介して第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。その後、時刻t12で、画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Hのデータ(画素信号)レベルを表す。
その後、時刻t13で、制御信号FDG1がハイレベルに遷移し、変換効率切替トランジスタT12cがオンする。これにより、時刻t13以降は、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bが結合され、電荷-電圧変換効率が低くなる。また、時刻t13で転送トランジスタT12aがオンし、第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷が転送トランジスタT12aを介して第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。その後、時刻t14で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Lのデータ(画素信号)レベルを表す。
図7のラッチ20の内部構成として種々の構成が考えられ、以下では代表的な内部構成を説明する。図9Aは図7のラッチ20の第1具体例を示す回路図である。図9Aのラッチ20は、4つのNANDゲートG1~G4で構成されている。NANDゲートG1は、ラッチ信号と入力信号との否定論理積の演算結果を出力する。NANDゲートG2は、入力信号とNANDゲートG4の出力信号との否定論理積の演算結果を出力する。NANDゲートG3は、NANDゲートG4の出力信号とラッチ信号の反転信号との否定論理積の演算結果を出力する。NANDゲートG4は、NANDゲートG1~G3の各出力信号の否定論理積の演算結果をラッチ20の保持信号として出力する。
図9Bは図7のラッチ20の第2具体例を示す回路図である。図9Bのラッチ20は、NMOSトランジスタ21とキャパシタ22を有する。NMOSトランジスタ21のゲートにラッチ信号が入力され、NMOSトランジスタ21のソースに入力信号が入力され、NMOSトランジスタ21のドレインからラッチ20の保持信号が出力される。キャパシタ22は、NMOSトランジスタ21のドレインと接地ノードの間に接続されている。
このように、第1の実施形態による撮像装置100では、撮像を開始する時点で照度が基準レベル以上か否かをADC105aで判定し、その判定信号を、垂直信号線VSLを介して画素部PXに伝送する。画素部PXは、判定信号をラッチ20で保持した上で、判定信号に基づいて制御信号選択回路19で各制御信号を選択し、画素部PX内の各トランジスタを動作させる。これにより、照度が基準レベル以上であれば、1水平ライン期間に、SP2Hのリセットレベル、SP2Hのデータ(画素信号)レベル、SP2Lのデータ(画素信号)レベル、SP2Lのリセットレベルを順に生成できる。また、照度が基準レベル未満であれば、1水平ライン期間に、SP1Lのリセットレベル、SP1Hのリセットレベル、SP1Hのデータ(画素信号)レベル、SP1Lのデータ(画素信号)レベルを順に生成できる。
第1の実施形態では、照度に応じて必要最小限の複数回のAD変換処理を行うため、フレームレートを高速化できるとともに、消費電力も削減できる。
また、第1の実施形態では、照度の判定信号を、垂直信号線VSLを介して画素部PXに伝送するため、別個に判定信号用の配線を設けなくて済み、配線数を削減できる。垂直信号線VSLを介して判定信号を伝送するには、垂直信号線VSLの機能を一時的に切り替えなければならない。このため、第1~第5切替回路12~16を連動して動作させることで、所定期間に限って、判定信号を垂直信号線VSLで伝送する。
このように、垂直信号線VSL上の判定信号は所定期間だけしか存在しないため、画素部PX内のラッチ20で判定信号を保持する。これにより、画素部PX内の制御信号選択回路19は、垂直信号線VSL上の判定信号が存在しなくなっても、保持された判定信号に基づいて制御信号の切替を行うことができる。
(第2の実施形態)
図10は第2の実施形態による撮像装置100の主要部の回路図である。図10の撮像装置100内の画素部PXは、図6の画素部PXとは構成が異なっている。一方、図10のADC105aの内部構成は図6のADC105aと同じである。以下では、図6の撮像装置100との相違点を中心に説明する。
図10の画素部PXは、図6の画素部PX内の制御信号選択回路19の代わりに、VSLセレクタ23を有する。VSLセレクタ23は、ラッチ20で保持された判定信号に基づいて、第1信号線VSL1と第2信号線VSL2のいずれか一方を選択する。VSLセレクタ23で選択された画素信号は、増幅トランジスタT16のゲートに入力される。第1信号線VSL1は、受光面積の大きい第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷に応じた第1画素信号を伝送する。第2信号線VSL2は、受光面積の小さい第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷に応じた第2画素信号を伝送する。
図10の画素部PXには、図6の画素部PXと同様に、第3切替回路14と第5切替回路16が設けられている。第3切替回路14は、画素部PXで生成された画素信号を垂直信号線VSLに出力するか否かを切り替える。第5切替回路16は、ADC105aから垂直信号線VSLを介して出力された判定信号をラッチ20に入力するか否かを切り替える。第1~第5切替回路12~16は、連動して切替動作を行う。
図11は図10の撮像装置100のタイミング図であり、図8と同様である。撮像を開始する際に、受光面積の小さい第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷に応じた第2画素信号に基づいて照度の判定を行う。よって、撮像を開始する時点では、VSLセレクタ23は第2信号線VSL2を選択する。
照度が基準レベル以上と判定されると、撮像装置100は、図11の上半分のタイミングで動作する。この場合、VSLセレクタ23が第2信号線VSL2上の第2画素信号を継続して選択した状態で、1水平ライン期間に、SP2H(リセット期間)、SP2H(データ取得期間)、SP2L(データ取得期間)、及びSP2L(リセット期間)の複数回のAD変換が順に行われる。
一方、照度が基準レベル未満と判定されると、撮像装置100は、図11の下半分のタイミングで動作する。この場合、時刻t7以降に、VSLセレクタ23は、第1信号線VSL1の選択に切り替える。そして、1水平ライン期間に、SP1L(リセット期間)、SP1H(リセット期間、データ取得期間)、SP1L(データ取得期間)の複数回のAD変換が順に行われる。
図12は図10の撮像装置100の第1変形例の主要部の回路図である。図12の撮像装置100は、図10のVSLセレクタ23の代わりに、第1画素信号用の第1増幅トランジスタT16a及び第1選択トランジスタT17aと、第2画素信号用の第2増幅トランジスタT16b及び第2選択トランジスタT17bと、第1画素信号を垂直信号線VSLに出力するか否かを切り替える第3a切替回路14aと、第2画素信号を垂直信号線VSLに出力するか否かを切り替える第3b切替回路14bとを有する。
第1増幅トランジスタT16aのゲートは、第1浮遊拡散領域FD15aに接続されている。第2増幅トランジスタT16bのゲートは、第2浮遊拡散領域FD15bに接続されている。第1選択トランジスタT17aのゲートと第2選択トランジスタT17bのゲートは、ラッチ20に接続されている。第3a切替回路14aは、第1選択トランジスタT17aのソースと垂直信号線VSLの間に接続されている。第3b切替回路14bは、第2選択トランジスタT17bのソースと垂直信号線VSLの間に接続されている。
ラッチ20は、ADC105aからの判定信号を保持する。ラッチ20は、照度が基準レベル以上の場合には、第2選択トランジスタT17bをオンするとともに第1選択トランジスタT17aをオフし、照度が基準レベル未満の場合には、第1選択トランジスタT17aをオンするとともに、第2選択トランジスタT17bをオフする。
図13は図12の撮像装置100のタイミング図である。図13のタイミング図は、図11と同様である。時刻5で照度が基準レベル以上か否かを示す判定信号が垂直信号線VSLに出力される。この判定信号は、ラッチ20に保持された後、第1選択トランジスタT17aと第2選択トランジスタT17bのいずれか一方がオンになって、1フレーム期間内に複数回のAD変換処理が行われる。
図14は図10の撮像装置100の第2変形例の主要部の回路図である。図14の撮像装置100は、画素部PXの内部構成を簡略化したものである。図14の画素部PXは、電荷-電圧変換効率を切り替える機能を有するものの、感度を変更する機能を持たない。画素部PXには、1個の光電変換部PD11のみが設けられている。判定信号を保持するラッチ20は、変換効率切替トランジスタT12cのオン又はオフを制御する。この他、画素部PXは、転送トランジスタT12aと、リセットトランジスタT13と、増幅トランジスタT16と、選択トランジスタT17と、第3切替回路14と、第5切替回路16とを有する。
撮像を開始する時点では、変換効率切替トランジスタT12cはオフであり、変換効率を高くしている。ADC105aにて照度が基準レベル以上と判定されると、ラッチ20は変換効率切替トランジスタT12cをオンして、変換効率を下げる。一方、照度が基準レベル未満と判定されると、ラッチ20は変換効率切替トランジスタT12cをオフのままにして、変換効率を高い状態にする。
図15は図14の撮像装置100のタイミング図である。上述したように、時刻t1の時点では、変換効率切替トランジスタT12cはオフであり、変換効率を高くしている。時刻t1でリセットトランジスタがオンし、浮遊拡散領域FDの電荷が排出される。その後、時刻t3で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はハイレベルに遷移する。なお、画素信号が参照信号と交差したときに、コンパレータ121の出力信号がローレベルに遷移するようにしてもよい。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントし、そのカウント値はリセットレベルを表す。
その後、時刻t4で転送トランジスタT12aがオンすると、光電変換部PD11で光電変換された電荷が転送トランジスタT12aを介して浮遊拡散領域FDに転送される。時刻t5で画素信号が参照信号と交差すると、コンパレータ121の出力信号はハイレベルに遷移する。カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントし、そのカウント値はデータ(画素信号)レベルを表す。
ADC105aは、時刻t5の時点で、照度が所定の基準レベル以上か否かを判定し、その判定結果を示す判定信号を垂直信号線VSLに出力する。図15の上半分のタイミングは、照度が基準レベル以上と判定された場合を示している。この場合、判定信号を保持したラッチ20は、変換効率切替トランジスタT12cをオフのままにする。
図15の下半分のタイミングは、照度が基準レベル未満と判定された場合を示している。この場合、判定信号を保持したラッチ20は、変換効率切替トランジスタT12cをオンにする。
なお、図10、図12、及び図14の画素部PX内のラッチ20の内部構成は、図9A又は図9Bと同じでもよいし、異なる構成でもよい。
このように、第2の実施形態では、第1光電変換部PD11aが第1画素信号を生成する信号経路と、第2光電変換部PD11bが第2画素信号を生成する信号経路とを別個に設けて、第1画素信号と第2画素信号のいずれか一方を選択して、垂直信号線VSLに出力する。これにより、図6の制御信号選択回路19が不要となる。
また、図14の撮像装置100のように、変換効率を切り替える機能を有するものの、感度を切り替える機能を省略することで、画素部PXの内部構成を簡略化しつつ、ADC105aからの照度の判定信号に基づいて、変換効率を切り替えた複数のAD変換処理を行うことができる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、照度の判定信号を垂直信号線VSLを介して画素部PXに送信する例を示したが、判定信号を伝送するための別個の伝送線L1を設けてもよい。
図16は第3の実施形態による撮像装置100の主要部の回路図である。図16の撮像装置100内の画素部PXは、図6の画素部PXと似通っているが、図6の画素部PX内のラッチ20と、第3切替回路14と、第5切替回路16は省略されている。
図16の撮像装置100は、垂直信号線VSLとは別個に、照度の判定信号を伝送する伝送線L1を備えている。ADC105aで照度の判定結果が出ると、ADC105aは伝送線L1に判定信号を伝送する。具体的には、判定信号に応じて伝送線L1の電位が変化し、変化後の電位が維持される。
画素部PXは、伝送線L1の電位により、照度の判定結果を把握できる。伝送線L1の電位は次に照度判定を行うまで維持されるため、画素部PX内にラッチ20を設ける必要がなくなる。また、垂直信号線VSLで判定信号を伝送するか、画素信号を伝送するかを切り替える必要がなくなるため、画素部PX内に第3切替回路14と第5切替回路16を設けなくて済む。
図17は図16の撮像装置100のタイミング図である。第1及び第2の実施形態と同様に、まずは受光面積の小さい第2光電変換部PD11bで光電変換された電荷に応じた画素信号を参照信号と比較して照度の判定を行う(時刻t1~t5)。
照度が基準レベル以上と判定されると、撮像装置100は、図17の上半分のタイミングで動作する。この場合、SP2H(データ取得期間)、SP2L(データ取得期間)、及びSP2L(リセット期間)の順に複数回のAD変換処理が行われる。
一方、照度が基準レベル未満と判定されると、撮像装置100は、図17の下半分のタイミングで動作する。この場合、時刻t6以降に、SP1L(リセット期間)、SP1H(リセット期間、データ取得期間)、及びSP1L(データ取得期間)の順に複数回のAD変換処理が行われる。
より詳細には、照度が基準レベル以上の場合は、時刻t7で画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Hのデータ(画素信号)レベルを表す。
その後、時刻t9で再び画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Lのデータ(画素信号)レベルを表す。
その後、時刻t10のときにリセットトランジスタがオンし、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電荷が排出される。その後、時刻t11で、画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP2Lのリセットレベルを表す。
照度が基準レベル未満の場合は、時刻t6で、リセットトランジスタがオンし、第1浮遊拡散領域FD15aと第2浮遊拡散領域FD15bの電荷が排出される。その後、時刻t7で、画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Lのリセットレベルを表す。
その後、時刻t8で、制御信号FDGがローレベルになり、変換効率切替トランジスタT12cがオフし、高変換効率になる。その後、時刻t9で、画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Hのリセットレベルを表す。
その後、時刻t10で転送トランジスタT12aがオンし、第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷が転送トランジスタT12aを通って第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。その後、時刻t11で、画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Hのデータ(画素信号)レベルを表す。
その後、時刻t12で、制御信号FDGがハイレベルになり、変換効率切替トランジスタT12cがオンし、低変換効率になる。また、時刻t12で、転送トランジスタT12aがオンし、第1光電変換部PD11aで光電変換された電荷が転送トランジスタT12aを通って第1浮遊拡散領域FD15aに転送される。その後、時刻t13で、画素信号が参照信号と交差してコンパレータ121の出力信号はローレベルに遷移する。これにより、カウンタ122は、画素信号が参照信号と交差するまでの時間をカウントする。このカウント値はSP1Lのデータ(画素信号)レベルを表す。
このように、第3の実施形態では、垂直信号線VSLとは別個の伝送線L1にて照度の判定信号を伝送するため、画素部PX内で判定信号を保持するラッチ20が不要となる。また、垂直信号線VSLで伝送される信号を切り替えなくて済むため、第1~第5切替回路12~16が不要となり、撮像部の内部構成を簡略化できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態による撮像装置100は、第2の実施形態による撮像装置100に判定信号用の伝送線L1を追加したものである。
図18は第4の実施形態による撮像装置100の主要部の回路図である。図18の撮像装置100は、図10の撮像装置100から第1~第5切替回路12~16を省略するとともに、判定信号を伝送するための専用の伝送線L1を備えている。
図19は図18の撮像装置100のタイミング図である。照度が基準レベル以上と判定されると、撮像装置100は、図19の上半分のタイミングで動作する。一方、照度が基準レベル未満と判定あれると、撮像装置100は、図19の下半分のタイミングで動作する。
図19のタイミング図は図17のタイミング図と似通っている。図17との違いは、照度が基準レベル未満の場合に、リセットトランジスタT13aがオンするタイミングである。図17では、照度の判定が終わった時刻t6でリセットトランジスタT13がオンするのに対して、図19では、照度の判定を開始する前の時刻t1でリセットトランジスタT13aがオンする。どちらの場合も、時刻t7で画素信号が参照信号と交差することにより、SP1Lのリセットレベルを生成できる。
図20は図18の一変形例による撮像装置100の主要部の回路図である。図20の撮像装置100は、図18の撮像装置100から第1~第5切替回路12~16を省略するとともに、判定信号を伝送するための専用の伝送線L1を備えている。
図21は図20の撮像装置100のタイミング図である。図21のタイミング図は図19のタイミング図と実質的に同じである。撮像を開始する時点で、受光面積の小さい第2光電変換部PD11bを用いて照度を判定し、照度が基準レベル以上であれば、SP2H(リセット期間)、SP2H(データ取得期間)、SP2L(データ取得期間)、SP2L(リセット期間)の順に複数回のAD変換処理を行い、照度が基準レベル未満であれば、SP1L(リセット期間)、SP1H(リセット期間、データ取得期間)、及びSP1L(データ取得期間)の順に複数回のAD変換処理が行われる。
このように、第4の実施形態では、照度の判定信号を、垂直信号線VSLとは異なる専用の伝送線L1で伝送するため、画素部PX内に判定信号を保持するラッチ20を設ける必要がなくなる他、垂直信号線VSLには画素信号しか伝送されなくなるため、第1~第5切替回路12~16が不要となる。よって、撮像部の内部構成を簡略化できる。
(撮像装置100の断面構造)
第1又は第2の実施形態による撮像装置100は、1個の半導体チップで実現可能である。図22は第1及び第2の実施形態による撮像装置100の光入射面側の平面レイアウト図である。図22の半導体チップは、大きくわけて3つの半導体領域(以下、第1~第3半導体領域)を備えている。第1~第3半導体領域は順に積層され、各半導体領域は複数の半導体層で形成されていてもよい。
光入射面側の第1半導体領域には、画素PXごとに、受光面積の大きい第1光電変換部PD11aと、受光面積の小さい第2光電変換部PD11bとが配置されている。読み出し回路の一部が第1半導体領域に配置されてもよい。
第2半導体領域には、各画素PXの読み出し回路の少なくとも一部(例えば、増幅トランジスタや選択トランジスタなど)が配置される。第3半導体領域には、ADC群105などが配置される。
第1半導体領域と第2半導体領域は、例えば第1基板上に積層される。第3半導体りょういきは、例えば第2基板上に形成される。第1基板と第2基板は、Cu-Cu接続やビア、バンプなどで接合される。
(撮像装置100の平面レイアウト)
図23は図22の一変形例による平面レイアウト図である。図23に示すように、矩形状の第1光電変換部PD11aの上には、第1オンチップレンズ151が配置されている。また、第1光電変換部PD11aの周囲に画素間遮光部181が配置されている。画素間遮光部181の外形形状は八角形であり、隣接した画素間遮光部の間に隙間が生じる。この隙間に、矩形状の第2光電変換部PD11bが配置されている。第2光電変換部PD11bの上には、第2オンチップレンズ152が配置されている。
図23は平面レイアウトの一例であり、これに限定されるものではない。図17は一変形例による平面レイアウト図である。図23では、画素間遮光部の形状が正八角形に近い形状であったのに対し、図17では、四角形の四隅をカットして八角形にした形状にしている。また、第2光電変換部PD11bの画素間遮光部は八角形ではなく、四角形としている。
<移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図24は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図24に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12030に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図24の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図25は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図25では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図25には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031等に適用され得る。具体的には、本開示の撮像装置100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、より鮮明な撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器で判定した前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
前記画素部は、
第1光電変換部と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を切り替える変換効率調整回路と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、撮像装置。
(2)前記切替回路は、前記画素部から前記信号線に画素信号を出力するか否かと、前記信号線に電流源を接続するか否かと、前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に供給するか否かと、前記信号線上の前記判定信号を前記保持回路に入力するか否かとを連動して切り替える、(1)に記載の撮像装置。
(3)前記保持回路が前記判定信号を保持した後、前記信号線には前記画素部からの画素信号が出力される、(2)に記載の撮像装置。
(4)第1方向及び第2方向に配置される複数の前記画素部を備え、
前記第2方向に配置される2以上の前記画素部のそれぞれから出力される前記画素信号は、共通の前記信号線に出力され、
前記信号線及び前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2方向に配置される2以上の前記画素部からなる画素列ごとに配置される、(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の撮像装置。
(5)前記画素部は、前記第1光電変換部よりも受光面積が小さい第2光電変換部を有し、
前記画素部は、前記第1光電変換部、前記第2光電変換部、及び前記変換効率調整回路を制御することにより、複数の感度及び複数の変換効率を組み合わせた複数の画素信号を前記信号線に出力する、(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の撮像装置。
(6)前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する第1制御信号と、前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部を選択する第2制御信号とを選択する制御信号選択回路を有し、
前記画素部は、前記第2制御信号に基づいて選択された前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部で光電変換されて、前記第1制御信号に基づいて前記変換効率を調整した前記画素信号を前記信号線に出力する、(5)に記載の撮像装置。
(7)前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
前記制御信号選択回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1読出し回路用の制御信号と、前記第2読出し回路用の制御信号とを選択する、(6)に記載の撮像装置。
(8)前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号と、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号とのいずれか一方を選択して前記信号線に出力する画素信号選択器を有する、(5)に記載の撮像装置。
(9)前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
前記第1読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替え、
前記第2読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替える、請求項5に記載の撮像装置。
(10)前記アナログ-デジタル変換器は、
前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較するコンパレータと、
前記コンパレータにて前記画素信号と前記参照信号との一致が検出されるまで、カウント動作を行うカウンタと、を有し、
前記カウンタのカウント値に基づいて、前記信号線上の前記画素信号に応じたデジタル画素信号を生成し、
前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較することにより、前記照度の判定信号を生成する、(5)乃至(9)のいずれか一項に記載の撮像装置。
(11)前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と前記参照信号との比較により、撮像開始時点の照度が所定の基準レベル以上か否かを示す前記判定信号を生成する、(10)に記載の撮像装置。
(12)前記第1光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第1浮遊拡散領域と、
前記第2光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第2浮遊拡散領域と、を備え、
前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを前記コンパレータで比較した結果に基づいて、前記照度を判定する、(10)又は(11)に記載の撮像装置。
(13)前記コンパレータは、撮像を開始する際には、前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第1比較処理を行い、次に、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第2比較処理を行い、
前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2比較処理の結果に基づいて、前記照度を判定する、(12)に記載の撮像装置。
(14)前記コンパレータは、前記第2比較処理により、撮像開始時点の照度が前記基準レベル以上か否かを判定し、
前記画素部は、前記照度が前記基準レベル以上の場合には、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力し、前記照度が前記基準レベル未満の場合には、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力する、(13)に記載の撮像装置。
(15)前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル以上と判定されると、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第3比較処理を行い、次に前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第4比較処理を行う、(14)に記載の撮像装置。
(16)前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル未満と判定されると、前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第5比較処理を行い、次に、前記第5比較処理よりも電荷-電位変換効率を高くして前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第6比較処理を行い、次に、前記第6比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第7比較処理を行い、次に、前記第5比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第8比較処理を行う、(14)又は(15)に記載の撮像装置。
(17)撮像された画素信号に応じたデジタル画素信号を出力する撮像装置と、
前記デジタル画素信号に基づいて信号処理を行う信号処理部と、を備える電子機器であって、
前記撮像装置は、
光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
前記画素部は、
第1光電変換部と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を可変させる変換効率調整回路と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、電子機器。
(18)光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
前記信号線に電流源を接続するか否かを切り替える第1切替回路と、
前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
前記切替回路にて前記電流源を前記信号線から遮断した状態で、前記照度の判定信号を前記信号線とは別個に設けられる配線に出力する判定信号生成回路と、を備え、
前記画素部は、
第1光電変換部と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を可変させる変換効率調整回路と、
前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、を備え、
前記変換効率調整回路は、前記配線上の前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、撮像装置。
(19)前記画素部は、前記第1光電変換部よりも受光面積が小さい第2光電変換部を有し、
前記画素部は、前記配線上の前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整するとともに、前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記信号線に出力する、(18)に記載の撮像装置。
(20)前記画素部は、前記配線上の前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する第1制御信号と、前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部を選択する第2制御信号とを選択する制御信号選択回路を有する、(19)に記載の撮像装置。
(21)前記画素部は、前記第2制御信号に基づいて選択された前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部で光電変換されて、前記第1制御信号に基づいて前記変換効率を調整した前記画素信号を前記信号線に出力する、(20)に記載の撮像装置。
(22)前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
前記制御信号選択回路は、前記配線上の前記判定信号に基づいて、前記第1読出し回路用の制御信号と、前記第2読出し回路用の制御信号とを選択する、(20)又は(21)に記載の撮像装置。
(23)前記画素部は、前記配線上の前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた第1画素信号と、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた第2画素信号とのいずれか一方を選択して前記信号線に出力する画素信号選択器を有する、(19)に記載の撮像装置。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
11 切替回路、12 第1切替回路、13 第2切替回路、14 第3切替回路、14a 第3a切替回路、14b 第3b切替回路、15 第4切替回路、16 第5切替回路、18 電流源、19 制御信号選択回路、20 ラッチ、21 PMOSトランジスタ、22 キャパシタ、23 VSLセレクタ、100 撮像装置、101 画素アレイ部、102 タイミング制御回路、103 垂直走査回路、104 電荷蓄積部、105 ADC群、106 水平転送走査回路、107 アンプ回路、108 信号処理回路、109 画素駆動線、111 水平転送線、114 参照信号線、121 コンパレータ、122 カウンタ、123 ラッチ回路、151 第1オンチップレンズ、152 第2オンチップレンズ、181 画素間遮光部、511 半導体チップ、512 半導体チップ、516 ロジック回路、517 周辺回路

Claims (17)

  1. 光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
    前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
    前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器で判定した前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
    前記画素部は、
    第1光電変換部と、
    前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を切り替える変換効率調整回路と、
    前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
    前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
    前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、撮像装置。
  2. 前記切替回路は、前記画素部から前記信号線に画素信号を出力するか否かと、前記信号線に電流源を接続するか否かと、前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に供給するか否かと、前記信号線上の前記判定信号を前記保持回路に入力するか否かとを連動して切り替える、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記保持回路が前記判定信号を保持した後、前記信号線には前記画素部からの画素信号が出力される、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 第1方向及び第2方向に配置される複数の前記画素部を備え、
    前記第2方向に配置される2以上の前記画素部のそれぞれから出力される前記画素信号は、共通の前記信号線に出力され、
    前記信号線及び前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2方向に配置される2以上の前記画素部からなる画素列ごとに配置される、請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記画素部は、前記第1光電変換部よりも受光面積が小さい第2光電変換部を有し、
    前記画素部は、前記第1光電変換部、前記第2光電変換部、及び前記変換効率調整回路を制御することにより、複数の感度及び複数の変換効率を組み合わせた複数の画素信号を前記信号線に出力する、請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する第1制御信号と、前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部を選択する第2制御信号とを選択する制御信号選択回路を有し、
    前記画素部は、前記第2制御信号に基づいて選択された前記第1光電変換部又は前記第2光電変換部で光電変換されて、前記第1制御信号に基づいて前記変換効率を調整した前記画素信号を前記信号線に出力する、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
    前記制御信号選択回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1読出し回路用の制御信号と、前記第2読出し回路用の制御信号とを選択する、請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記画素部は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号と、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号とのいずれか一方を選択して前記信号線に出力する画素信号選択器を有する、請求項5に記載の撮像装置。
  9. 前記画素部は、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を生成する第2読出し回路を有し、
    前記第1読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替え、
    前記第2読出し回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力するか否かを切り替える、請求項5に記載の撮像装置。
  10. 前記アナログ-デジタル変換器は、
    前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータにて前記画素信号と前記参照信号との一致が検出されるまで、カウント動作を行うカウンタと、を有し、
    前記カウンタのカウント値に基づいて、前記信号線上の前記画素信号に応じたデジタル画素信号を生成し、
    前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と参照信号とを比較することにより、前記照度の判定信号を生成する、請求項5に記載の撮像装置。
  11. 前記コンパレータは、前記信号線上の前記画素信号と前記参照信号との比較により、撮像開始時点の照度が所定の基準レベル以上か否かを示す前記判定信号を生成する、請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第1浮遊拡散領域と、
    前記第2光電変換部で光電変換された電荷を蓄積する第2浮遊拡散領域と、を備え、
    前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを前記コンパレータで比較した結果に基づいて、前記照度を判定する、請求項10に記載の撮像装置。
  13. 前記コンパレータは、撮像を開始する際には、前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第1比較処理を行い、次に、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第2比較処理を行い、
    前記アナログ-デジタル変換器は、前記第2比較処理の結果に基づいて、前記照度を判定する、請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記コンパレータは、前記第2比較処理により、撮像開始時点の照度が前記基準レベル以上か否かを判定し、
    前記画素部は、前記照度が前記基準レベル以上の場合には、前記第2光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力し、前記照度が前記基準レベル未満の場合には、前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を前記信号線に出力する、請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル以上と判定されると、前記第2光電変換部で光電変換されて前記第2浮遊拡散領域に蓄積された電荷に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第3比較処理を行い、次に前記第2浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第2浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号と前記参照信号とを比較する第4比較処理を行う、請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記コンパレータは、前記第2比較処理で前記照度が前記基準レベル未満と判定されると、前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第5比較処理を行い、次に、前記第5比較処理よりも電荷-電位変換効率を高くして前記第1浮遊拡散領域の電荷を排出した状態での前記第1浮遊拡散領域の電位に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第6比較処理を行い、次に、前記第6比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第7比較処理を行い、次に、前記第5比較処理と同じ電荷-電位変換効率で前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた前記画素信号を前記参照信号と比較する第8比較処理を行う、請求項14に記載の撮像装置。
  17. 撮像された画素信号に応じたデジタル画素信号を出力する撮像装置と、
    前記デジタル画素信号に基づいて信号処理を行う信号処理部と、を備える電子機器であって、
    前記撮像装置は、
    光電変換された画素信号を信号線に出力する画素部と、
    前記信号線上の前記画素信号をアナログ-デジタル変換するとともに、前記画素信号に基づいて照度を判定するアナログ-デジタル変換器と、
    前記信号線上の前記画素信号を前記アナログ-デジタル変換器に入力するか否かと、前記アナログ-デジタル変換器での前記照度の判定信号を前記信号線に出力するか否かと、を連動して切り替える切替回路と、を備え、
    前記画素部は、
    第1光電変換部と、
    前記第1光電変換部で光電変換された電荷を電圧に変換する際の変換効率を可変させる変換効率調整回路と、
    前記第1光電変換部で光電変換された電荷に応じた画素信号を信号線に出力する第1読出し回路と、
    前記判定信号を保持する保持回路と、を備え、
    前記変換効率調整回路は、前記保持回路で保持された前記判定信号に基づいて、前記変換効率を調整する、電子機器。
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