JP2023032022A - 圧電素子 - Google Patents

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Yusuke Mori
健志 木村
Kenji Kimura
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Abstract

【課題】圧電特性及び信頼性に優れた圧電素子を提供する。【解決手段】圧電素子1は、無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体10と、圧電素子本体10の表面に設けられた一対の電極21,22と、を備え、無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含む。圧電素子本体10において、表面は主相のみによって形成されており、内部は主相及び副相を含んで形成されている。【選択図】図7A

Description

本開示は、圧電素子に関する。
圧電素子は、電気エネルギーと機械エネルギーを相互に変換する機能を有し、様々な用途に利用されている。従来、圧電素子を構成する圧電素子本体には、PZT系(チタン酸ジルコン酸鉛系)などの鉛を含有する圧電磁器組成物が用いられてきたが、環境面や健康面への配慮から、鉛を含有しない無鉛圧電磁器組成物が提案されている。例えば下記特許文献1には、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物からなる第2結晶相を含む副相と、を有する無鉛圧電磁器組成物が開示されている。この無鉛圧電磁器組成物では、主相と副相とを混在させ、主相に形成される空孔を副相で充填して第1結晶相の構造を安定化することにより、圧電特性の向上が図られている。
しかしながら、上記のように、異成分からなる主相と副相とが混在する無鉛圧電磁器組成物では、主相と副相との粒界を起点として、クラック(亀裂)が生じる可能性がある。圧電素子本体を構成する無鉛圧電磁器組成物にクラックが生じると、絶縁抵抗が低下し、圧電素子としての機能が損なわれてしまう。
特開2019-31424号公報
本技術は、上記状況に鑑み、圧電素子本体の耐クラック特性を向上させ、圧電特性及び信頼性に優れた圧電素子を提供することを課題とする。
本開示に係る圧電素子は、無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体と、前記圧電素子本体の表面に設けられた一対の電極と、を備える圧電素子であって、前記無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を示すニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含み、前記圧電素子本体において、前記表面は、前記主相のみによって形成されており、内部は、前記主相及び前記副相を含んで形成されている、圧電素子である。
本開示によれば、圧電特性及び信頼性に優れた圧電素子を提供できる。
図1は、実施形態に係る圧電素子の斜視図である。 図2は、実施形態に係る圧電素子の製造方法を示すフローチャートである。 図3Aは、実施例に係る圧電素子の電極形成前の外観写真である。 図3Bは、実施例に係る圧電素子の電極形成後(図3B)の外観写真である。 図4Aは、実施例に係る圧電素子本体内部のレーザーマイクロ顕微鏡写真である。 図4Bは、実施例に係る圧電素子本体内部の主相部分のSEM写真である。 図5は、EPMAにより、実施例に係る圧電素子本体内部における各元素の定量分析を行った結果を示す図である。 図6は、XRDにより、実施例に係る圧電素子本体内部における主相部分と副相部分の構造解析を行った結果を示す図である。 図7Aは、XRDにより、バルク状に形成した実施例に係る圧電素子本体の内部と表面の構造解析を行った結果を示す図である。 及び 図7B及び図7Cは、図7Aの部分拡大図である。 図8Aは、XRDにより、シート状に形成した実施例に係る圧電素子本体の内部と表面の構造解析を行った結果を示す図である。 図8Bは図8Aの部分拡大図である。 図9は、実施例に係る圧電素子本体の抗折強度と第2結晶相の粒径との関係を表したグラフである。 図10は、実施例に係る圧電素子本体における、第1結晶相の粒径と第2結晶相の粒径との関係を表したグラフである。 図11は、実施例に係る圧電素子本体を備えた圧電素子の信頼性試験におけるクラック発生率を第2結晶相の粒径と共に示した表である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
<1> 本開示の圧電素子は、無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体と、前記圧電素子本体の表面に設けられた一対の電極と、を備える圧電素子であって、前記無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含み、前記圧電素子本体において、前記表面は、前記主相のみによって形成されており、内部は、前記主相及び前記副相を含んで形成されている。
<2> 上記<1>の圧電素子において、前記圧電素子本体は平板状に形成できる。
<3> 上記<1>又は<2>の圧電素子において、前記圧電素子本体の前記内部における前記第2結晶相の含有割合は、0.5体積%以上かつ5.0体積%以下とすることができる。
<4> 上記<1>から上記<3>の圧電素子において、前記第1結晶相の平均粒径を3.5μm以下、前記第2結晶相の平均粒径を34μm以下とすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の圧電素子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。なお、図面における部材の相対的な大きさや配置は必ずしも正確ではなく、説明の便宜を考慮して一部の部材の縮尺等を変更している。
<実施形態の詳細>
本実施形態に係る圧電素子1について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
図1に示すように、圧電素子1は、無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体10と、圧電素子本体10の表面に設けられた一対の電極21,22と、を備える。図1に例示する圧電素子1は、円板状をなす圧電素子本体10の平行な2つの主面(板面)に、それぞれ電極21,22が形成されている。圧電素子本体10は、厚み方向に分極されている。
圧電素子1を構成する圧電素子本体10の形状は、限定されるものではないが、主面の面積に対する厚みが十分に小さい平板状もしくはシート状であるものが好ましい。圧電素子本体10の厚みは、具体的には300μm以下、より詳しくは200μm以下とすることができる。厚みを小さくすることによって、表面に異成分の粒界が存在しないことによる以下に説明する本技術のメリット、すなわち耐クラック特性等の向上効果を一層顕著に得ることができるからである。なお、平板状には、2つの主面が互いに平行な平面である形状のみならず、わずかに反っていて2つの主面が厳密には平行でない形状や、一部に平行でない部分を有する形状等、全体として平板状と認識できる略平板状の形状が含まれるものとする。また、圧電素子本体10の平面形状は、円形状のほか、四角形状や多角形状、楕円形状、扇形状をはじめ、直線及び曲線を組み合わせて形成される任意の形状とできる。
圧電素子1は、振動検知用途や、圧力検知用途、発振用途、及び、圧電デバイス用途等の圧電素子利用装置に広く用いることが可能である。例えば、各種振動を検知するセンサ類(ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)、振動子、圧電アクチュエータ、フィルタ等の圧電デバイス、高電圧発生装置、マイクロ電源、各種駆動装置、位置制御装置、振動抑制装置、流体吐出装置(塗料吐出及び燃料吐出等)等の各種の装置に利用できる。本発明の実施形態に係る圧電素子は、特に、優れた熱耐久性が要求される用途(例えば、ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)に好適である。
圧電素子本体10を構成する無鉛圧電磁器組成物は、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含む。
第1結晶相をなすニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物は、組成式(KNaLiM1(M2M3)O3+h(但し、金属元素M1はCa,Baの一種以上、金属元素M2はNb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む一種以上、金属元素M3はFe,Co,Znの一種以上であり、a+b+c+d=1であり、a+b+cはゼロでなく、eは0.80<e<1.10を満たし、f+g=1であり、hは酸素の欠損あるいは過剰を示す値)で表される。このようなニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相は、圧電特性を示す。
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物のAサイトには、アルカリ金属のK,Na,Liの少なくともいずれかを含み(a+b+cはゼロでなく)、また、金属元素M1としてアルカリ土類金属のCa,Baを含み得る(a+b+c+d=1)。但し、係数dはゼロであっても良い、即ち、金属元素M1は含まなくともよい。また、ペロブスカイトのBサイトには、金属元素M1及びM2の少なくとも何れかを含む(f+g=1)。金属元素M2は、Nb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む一種以上である。Nbを含むニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物は、Nbを含まずタンタルを含むタンタル酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物に比べて、キュリー温度(Tc)が高い無鉛圧電磁器組成物を提供することができる点で好ましい。さらに、金属元素M3は、Fe,Co,Znの一種以上である。酸素の係数3+hのうち、係数hは、通常3である酸素の係数に対し、酸素の欠損あるいは過剰を示す正又は負の値である。
上記のようなニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物としては、例えば、組成式(K0.5Na0.5)NbO3,(K0.45Na0.45Li0.1)(Nb0.9Ti0.1)O2.95,(K0.5Na0.4Ba0.1)NbO3.05で表されるものが挙げられる。
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物の組成式における係数a~hの値としては、ペロブスカイト構造が成立する値の組み合わせのうちで、無鉛圧電磁器組成物の電気的特性又は圧電特性(特に圧電定数d33)の観点で好ましい値を選択できる。
具体的には、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物のAサイトには、アルカリ金属のK,Na,Liの少なくともいずれかを含み(a+b+cはゼロでなく)、KとNaの係数a,bは、典型的には0<a≦0.6及び0<b≦0.6である。Liの係数cは、ゼロでも良いが、0<c≦0.2が好ましく、0<c≦0.1がさらに好ましい。金属元素M1(具体的にはCa,Baの1種以上)の係数dは、ゼロでも良いが、0<d≦0.2が好ましく、0<d≦0.1がさらに好ましい。Aサイト全体に対する係数eは、0.80≦e≦1.10であり、0.84≦e≦1.08が好ましく、0.88≦e≦1.07がさらに好ましい。
酸素の係数(3+h)は、第1結晶相がペロブスカイト酸化物を構成する値を取り得る。係数hの典型的な値は、h=0であり、0≦h≦0.1が好ましい。なお、係数hの値は、第1結晶相の組成の電気的な中性条件から算出することができる。但し、第1結晶相の組成としては、電気的な中性条件からやや外れた組成も許容できる。
特に、組成式(KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+hでありKとNaとNbとを主な金属成分とするニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物で形成された第1結晶相は、圧電特性と、電気特性と、絶縁性と、高温耐久性とに優れ、また、-50℃~+150℃の間において急激な特性の変動がない無鉛圧電磁器組成物を提供できる。
第2結晶相をなすM-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)は、組成式(M4,Ti)O(但し、金属元素M4は、Fe,Co,Znの一種以上)で表される。このようなM-Ti-O系スピネル化合物からなる第2結晶相は、圧電特性を示さないが、第1結晶相で形成された主相内に散点状に分散して配置されて主相内の空孔を充填する。
第1結晶相で形成された主相と、第2結晶相で形成された副相と、を含む本件の無鉛圧電磁器組成物は、金属元素M1としてCa,Baの両者を含み、金属元素M2としてNb,Ti,Zrの何れをも含み、金属元素M3としてのFe,Co,Znは何れも含まない組成物であることが好ましい。この無鉛圧電磁器組成物は、特に圧電定数d33や電気機械結合係数Krなどの圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物となる。
本開示に係る圧電素子本体10の内部は、第1結晶相で形成された主相と、第2結晶相によって形成された副相と、を含んで形成されている。第2結晶相で形成された副相が、第1結晶相で形成された主相中の空孔を充填することによって、第1結晶相の構造が安定化される。この結果、圧電素子本体10内部における無鉛圧電磁器組成物は、空孔率の低い緻密な組成物となり、圧電定数d33や電気機械結合係数Kr等、優れた圧電特性が発現される。
圧電素子本体10の内部における第2結晶相の含有割合は、0.5体積%以上かつ5.0体積%以下であることが好ましい。圧電素子本体10を形成する無鉛圧電磁器組成物の内部において、第2結晶相の含有割合が低いと、主相に形成される空孔を充填する副相が少なくなり、空孔率が大きくなって強度が低下すると共に、リークが生じ易くなる。逆に、第2結晶相の含有割合が高すぎると、圧電特性を有する第1結晶相の含有割合が低くなって圧電体として十分な機能を発現できなくなる。第2結晶相の含有割合を上記範囲とすれば、強度と圧電特性とのバランスが取れた圧電素子1を得ることができる。
また、圧電素子本体10において、第1結晶相及び第2結晶相の粒径は、小さい方が好ましい。具体的には、第1結晶相の平均粒径D50は3.5μm以下、第2結晶相の平均粒径D50は34μm以下であることが好ましい。圧電素子本体10の全体について、第1結晶相及び第2結晶相の平均粒径D50を上記範囲とすれば、圧電素子本体10の耐クラック特性を向上させることができる。第1結晶相及び第2結晶相の平均粒径D50が小さく、副相が主相内に細かく分散した状態で配されると、両相の粒界においてクラックが生じ難くなると推察される。なお、耐クラック特性は、恒温恒湿下で圧電素子を駆動する信頼性試験を実施した際のクラック発生率で評価される特性をいう。圧電素子本体10を形成する無鉛圧電磁器組成物にクラックが生じると、絶縁抵抗が低下し、圧電素子1としての機能が損なわれてしまうため、耐クラック特性は、信頼性の高い圧電素子1を得る上で重要な指標となる。
本開示に係る圧電素子本体10の表面は、第1結晶相からなる主相のみによって形成されている。圧電素子本体の表面に異成分からなる結晶の粒界が存在していると、この粒界を起点として、クラックが生じ易くなる。本開示に係る圧電素子本体10は、表面が第1結晶相からなる主相のみによって形成されており、表面には異成分からなる結晶の粒界が存在しない。よって、圧電素子本体の全体に亘って互いに異なる成分が混在している構成と比較して、優れた耐クラック特性を発現可能である。また、圧電素子本体10の表面に異成分からなる相の粒界が存在していないため、圧電素子本体の全体に亘って主相と副相が混在している構成と比較して、抗折強度も向上する。よって、割れ難く強度の高い圧電素子を得ることができる。なお、抗折強度は、ロードセルによって圧電素子に荷重を負荷する抗折試験を実施した際の破断荷時の内部応力値をいう。
本実施形態に係る圧電素子1の製造方法の一例を、図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、まずステップS1,S2により、第1仮焼粉末を作製する。具体的には、ステップS1では、主相をなす第1結晶相の原料(第1原料)として、K2CO3粉末,Na2CO3粉末,Li2CO3粉末,CaCO3粉末,BaCO3粉末,Nb25粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末を用意し、設ける第1結晶相の組成式((KaNabLicM1de(M2fM3g)O3+h)における係数a~gの値に応じて秤量する。次いで、これらの第1原料の粉末にエタノールを加え、ボールミルを用いて15時間以上湿式混合して第1原料のスラリーを得る。
ステップS2では、第1原料のスラリーを乾燥して得られた混合粉末を、仮焼(大気雰囲気下において600℃~1200℃で1~10時間)して第1仮焼粉末を作製する。
一方、ステップS3,S4により、第2仮焼粉末を作製する。具体的には、ステップS3では、副相の主要部をなす第2結晶相の原料(第2原料)として、TiO2粉末のほか、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末のうちから必要なものを選択し、第2結晶相の組成式((M4,Ti)O4)に応じて秤量する。次いで、これら第2原料の粉末にエタノールを加え、ボールミルを用いて15時間以上湿式混合して第2原料のスラリーを得る。
ステップS4では、第2原料のスラリーを乾燥して得られた混合粉末を、仮焼(大気雰囲気下600℃~1200℃で1~10時間)して第2仮焼粉末を作製する。
ステップS5では、第1仮焼粉末(第1原料の仮焼粉末)と第2仮焼粉末(第2原料の仮焼粉末)をそれぞれ秤量し、ボールミルを用い、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとする。さらにこのスラリーを乾燥して得られた混合粉末を得る。なお、このステップS5における第1仮焼粉末と第2仮焼粉末との混合割合は、最終的に得たい無鉛圧電磁器組成物(圧電素子本体)における、副相の割合を考慮して決定するとよい。
ステップS6では、仮焼(大気雰囲気下600℃~1200℃で1時間~10時間)して、混合仮焼粉末を作製する。
ステップS7では、ステップS6で得られた仮焼粉末に、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとし、このスラリーをスプレードライ乾燥機により乾燥し造粒粉末を造粒する。この造粒粉末をプレス型に投入しプレス成型するか、押出成型機に投入して押出成型し、金型で打ち抜くことで所定の形状の成型体を得る。この成型体の形状としては、例えば、円板状、円柱状、矩形平板状などが挙げられる。その後、例えば圧力150MPaのCIP処理(冷間静水圧プレス処理)を行って、さらに圧密化した成型体を得る。
ステップS8では、ステップ7で得られた成型体を焼成する。具体的には、成型体を、例えば大気雰囲気下500℃~800℃で2時間~10時間保持し、バインダを除去(脱脂)する。さらに、得られた脱脂後の成型体を、例えば大気雰囲気下900℃~1400℃の中から選択される特定温度(例えば、1150℃)で1時間~10時間保持して焼成することによって、無鉛圧電磁器組成物(圧電素子本体)を得る。ステップS8における焼成は、密閉容器内に成型体を密封した状態で行う密封焼成をするのが好ましい。焼成中に、成型体に含まれるアルカリ金属(Li,Na,K)などの金属元素が、外部に揮発してしまうことを防止するためである。
ステップS9では、焼成によって得られた圧電素子本体の所定の位置に、所定形状の電極を形成する。例えば円板形状の圧電素子本体10の両面に、円形の電極21,22を一対形成する(図1参照)。このとき、圧電素子本体に研磨等を施すことはせず、焼成表面を表面に維持した状態で、電極21,22を形成する。
ステップS10では、形成した電極に直流高電圧を印加し、圧電素子本体(無鉛圧電磁器組成物)を分極する。なお、分極は、絶縁油中で行うほか、大気中や不活性気体中で行うこともできる。
以上により、分極された圧電素子本体10を有する圧電素子1が完成する。
この製造方法によれば、ステップS1~S4で第1,第2仮焼粉末を作製するので、第1結晶相及び第2結晶相の組成や割合を管理し易いという利点がある。
上記した圧電素子1に係る試料を作製し、分析及び評価を行った。図3Aから図12を参照しつつ、以下に説明する。
前述の製造方法に記載したステップS1~S8に従って、図3Aに示すような円板状の実施例に係る圧電素子本体10を作製した。さらに続けてステップS9を行うことにより、圧電素子本体10の円形状の2つの板面の略全面に、それぞれAgからなる電極層を焼き付けて電極21,22を形成し、ステップS10により、電極21,22が形成された圧電素子本体10を厚み方向に分極して、図3Bに示すような圧電素子1を作製した。
上記において、ステップS1では、K2CO3粉末,Na2CO3粉末,Li2CO3粉末,CaCO3粉末,BaCO3粉末,Nb25粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末を用意し、組成式((KaNabLicCad1Bad2e(Nbf1,Tif2,Zrf3)O3+h)で示される第1結晶相について、a=0.35,b=0.53,c=0.02,d1=0.04,d2=0.06,e=1.00,f1=0.91,f2=0.03,f3=0.06の量比となるように、第1原料を秤量した。
また、ステップS3では、Fe23粉末,CoO粉末,ZnO粉末,TiO2粉末を用意し、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示される第2結晶相について、Fe:Co:Zn:Ti=0.30:0.30:0.40:1.00の量比となるように、第2原料を秤量した。
ステップS8において、無鉛圧電磁器組成物からなる円板状の圧電素子本体10を得る際、圧電素子本体10を、プレス成型機によって直径30mm、厚さ4mmのバルク状に形成したものを実施例1とし、押出成型機によって厚さ100μmのシート状に形成した後、直径30mmに打ち抜いたものを実施例2とした。
上記のように作製した実施例1に係る圧電素子本体10の内部を、顕微鏡により観察すると共に、粒径分布を測定した。
具体的には、実施例1に係る圧電素子本体10を研磨して表面を除去し、測定に供試した。株式会社キーエンス製のレーザーマイクロスコープVK-X100を用い、主相及び副相を含む領域の観察を行った。また、JEOL製の反射型顕微鏡JSM-6390LAを用いて、65μm×45μmの視野範囲で主相部分の観察を行った。レーザーマイクロ顕微鏡写真を図4Aに、主相部分のSEM(走査電子顕微鏡)写真を図4Bに、それぞれ示す。
図4Aに表れているように、圧電素子本体10の内部では、第1結晶相で形成された淡色に見える主相中に、黒色に見える第2結晶相が散点状に分散して配置されている。また、図4Bより、第1結晶相中に空孔が認められるものの、その大きさは比較的小さく、空孔の存在率も高くないことが分かる。
続いて、実施例1に係る圧電素子本体10内部の主相及び副相部分について、組成分析を行った。
具体的には、実施例1に係る圧電素子本体10を研磨して表面を除去し、主相及び副相を含む領域について、EPMA(電子プローブマイクロアナライザー)を用いて元素分布を調査した。結果を、図5に示す。
12枚の画像のうち、1段目の画像は、左から、調査領域の反射電子像、及び、O,Na,Kの元素分布像である。2段目の画像は、左から、Ca,Ti,Fe,Coの元素分布像である。3段目の画像は、左から、Zn,Zr,Nb,Baの元素分布像である。なお、Liは、EPMAでは測定困難であるので、調査していない。反射電子像などから理解できるように、調査領域(画像)の大半は主相であるが、中央よりも右上部分に、粒径70μm程度の略三角形状の副相(反射電子像で主相よりも黒く表示)が位置している。なお、主相内に分布している小さな黒い点は、空孔あるいはくぼみである。
図5の各画像から理解できるように、Na,K,Nbについていえば、主相には多く存在しているが、副相ではNa,K,Nbの存在量が主相よりも少ないことが判る。一方、Ca,Ba,Zrについていえば、添加量自身が少ないので、画像からは判りにくいが、主相にはこれらの元素が存在しているが、副相にはこれらの元素はほぼ存在しないことが判る。一方、Tiは、主相にも若干含まれているが、副相に相対的に多量に含まれていることが判る。また、Fe,Co,Znは、副相には含まれているが、主相には含まれていないことが判る。
これらから、主相は、組成式(K,Na,Li,Ca,Ba)(Nb,Ti,Zr)O3で示されるペロブスカイト結晶(第1結晶相)で形成されていると考えられる。また、副相は、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示されるスピネル結晶(第2結晶相)で形成されていると考えられる。
続いて、各試料について、XRD(X線回折法)による構造解析を行った。
まずは、実施例1に係る圧電素子本体10内部の主相部分及び副相部分の構造解析を行った。
具体的には、実施例1に係る圧電素子本体10を研磨し表面を除去して、解析に供試した。XRDの測定機器としては微小X線回折装置を用い、CuKα線により2θ=20°~90°の範囲で解析を行った。結果を、図6に示す。
図6には、参照用に2つピークプロファイルも表示してある。このうち上段のピークプロファイルは、ペロブスカイト型結晶であるニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3であり、下段のピークプロファイルは、スピネル型結晶である鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504である。
観測されたX線の強度分布は、主相部分も副相部分も、ほぼ同様の波形を示しており、概ね、参照用(上段)のニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3のピークプロファイルにほぼ一致している。このことから、主相部分は、ニオブ酸カリウムナトリウムK0.48Na0.52NbO3あるいはこれに近似する組成のペロブスカイト型結晶粒子が含まれていることが理解できる。
一方、観測されたX線の強度分布のうち、黒矢印で示す部分は、主相部分のX線強度分布には存在しないが、副相部分のX線強度分布には存在するピークである。このピークは参照用(下段)の鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504のピークにほぼ一致することから、副相部分には、鉄チタン酸化物Fe2.50Ti0.504あるいはこれに近似する組成のスピネル型結晶粒子が含まれていることが理解できる。
これらの点からも、主相は、組成式(K,Na,Li,Ca,Ba)(Nb,Ti,Zr)O3で示されるペロブスカイト型結晶からなる第1結晶相で形成されていると考えられる。また、副相は、組成式(Fe,Co,Zn,Ti)O4で示されるスピネル型結晶からなる第2結晶相で形成されていると考えられる。
次に、実施例1に係るバルク状の圧電素子本体10の内部及び表面の構造解析を行った。
具体的には、「内部」については、上記解析と同様に、実施例1に係る圧電素子本体10を研磨し表面を除去して、解析に供試した。「表面」については、実施例1に係る圧電素子本体10を研磨等せずステップS8で焼成したままの状態で、その表面を解析した。結果を、図7A~図7Cに示す。
なお、図7B及び図7Cは、図7Aの部分拡大図であり、図7A~図7Cには、参照用としてスピネル型結晶であるコバルトチタン酸化物CoTiOのピークプロファイルも表示している。
図7B及び図7Cに表れているように、実施例1内部についてのプロファイルには、参照用のスピネル型結晶と同位置にピークが明確に認められるのに対し、実施例1表面についてのプロファイルには、同位置にピークは認められなかった。これより、圧電素子本体10の内部には、CoTiOに近似する組成のスピネル型結晶が含まれているのに対し、圧電素子本体10の表面には、スピネル型結晶が含まれていないことが分かる。
次に、実施例2に係るシート状の圧電素子本体10の内部及び表面の構造解析を行った。
解析にあたっては、実施例2に係る圧電素子本体10について、上記と同じく、表面を除去して「内部」の解析を行い、焼成した表面を残した状態で「表面」の解析を行った。結果を、図8A及び図8Bに示す。なお、図8Bは、図8Aの部分拡大図である。
図8Bに表れているように、実施例2内部についてのプロファイルには、参照用のスピネル型結晶と同位置にピークが認められるのに対し、実施例2表面についてのプロファイルには、同位置にピークは認められなかった。この結果からも、圧電素子本体10の表面にはスピネル型結晶が含まれていないことが分かる。なお、スピネル型結晶に相当するピークが、実施例2に関する図8A、図8Bよりも実施例1に関する図7A~図7Cにおいて明確に表れているのは、圧電素子本体10がシート状をなす実施例2よりもバルク状をなす実施例1の方が、表面の影響をより排除した状態で内部の解析を行えたためと推察される。
続いて、実施例2に係るシート状の圧電素子本体10について、ロードセルを用いて抗折強度を測定した。
本測定には、圧電素子本体10作製時の温度条件を変えることによって第2結晶相の平均粒径D50を3段階に異ならせた試料を、それぞれ複数個作製して供試した。第2結晶相の平均粒径D50は、堀場製作所製のレーザ回折・散乱式粒子径分布測定装置LA-950V2を用いて、体積累積中位径を算出した値である。結果を、図9に示す。
図9から分かるように、実施例2の圧電素子本体10は、何れも50MPa以上の高い抗折強度を示したが、第2結晶相の平均粒径D50が小さいほど、優れた抗折強度を示すことが分かった。特に、第2結晶相の平均粒径D50を50μm以下とすることで、80MPa以上の優れた抗折強度が発現されている。第2結晶相の平均粒径D50が小さいほど、第1結晶相内の空孔が充填され易くなり、圧電素子本体10の内部が緻密な構造となって、高い強度が発現されると推察される。
続いて、上記において抗折強度を測定した、第2結晶相の平均粒径D50を3段階に異ならせた試料について、この内部に存在する第1結晶相の平均粒径と第2結晶相の平均粒径との関係を調査した。
具体的には、第2結晶相の平均粒径D50を3段階に異ならせた実施例2に係る圧電素子本体10を研磨して表面を除去し、測定に供試した。第1結晶相については、JEOL製の反射型顕微鏡JSM-6390LAを用いて、65μm×45μmの視野範囲で観察を行い、第2結晶相については、株式会社キーエンス製のレーザーマイクロスコープVK-X100を用い、黒色に見える第2結晶相の粒子が100個程度になる視野範囲で観察を行った。そして、画像解析ソフトPhotoRulerを用いて、第1結晶相の平均粒径D50と第2結晶相の平均粒径(黒色粒子径)D50を算出した。結果を、図10に示す。
図10より、これらの試料において、第1結晶相の平均粒径D50は、第2結晶相の平均粒径D50に対し、傾きが正の一次関数で表されることが分かる。上記抗折試験において良好な結果を示した試料の第1結晶相の平均粒径D50は4.5μm以下であり、より優れた結果を示した試料の第1結晶相の平均粒径D50は3.8μm以下である。
続いて、実施例2に係る圧電素子本体10を備える圧電素子1の信頼性試験を行った。具体的には、実施例2に係るシート状の圧電素子本体10に、ステップS9により各々がAgからなる電極21,22を形成し、ステップS10により分極を行って圧電素子1を作製した後、この圧電素子1に振動板を接着してブザー素子を作製し、信頼性試験に供試した。信頼性試験では、ブザー素子を、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽中で504時間駆動させ、試験後のクラック発生率を調査した。結果を、図11の表に示す。
図11の表から分かるように、過酷な試験であるにもかかわらず、実施例に係るブザー素子のクラック発生率は55%以下と比較的低かった。特に、第2結晶相の平均粒径D50が34um以下の試料についてはクラックの発生が認められず、このような圧電素子を使用することで、非常に信頼性の高いデバイスを提供できることが確認された。これらについて、図11に表された第1結晶相の平均粒径D50と第2結晶相の平均粒径D50の関係を参照すれば、本信頼性試験において良好な結果を示した試料の第1結晶相の平均粒径D50は4.0μm以下であり、より優れた結果を示した試料の第1結晶相の平均粒径D50は3.5μm以下である。以上より、圧電素子本体10における第1結晶相の平均粒径D50が3.5μm以下であり、第2結晶相の平均粒径D50が34um以下であるような圧電素子1は、信頼性に特に優れたデバイスを提供できることが分かる。
以上記載したように、本実施形態に係る圧電素子1は、無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体10と、圧電素子本体10の表面に設けられた一対の電極21,22と、を備える圧電素子1であって、無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含み、圧電素子本体10において、表面は、主相のみによって形成されており、内部は、主相及び副相を含んで形成されている。
このような構成では、圧電素子本体10の表面に異成分からなる結晶の粒界が存在しないため、圧電素子本体10の全体に亘って互いに異なる成分が混在している構成と比較して、耐クラック特性が向上する。また、圧電素子本体10の内部では主相と副相とが混在しており、圧電素子本体10の全体が主相のみからなる構成と比較して、良好な圧電特性を発現可能である。これらの結果、良好な圧電特性を発現させながら、圧電素子本体10の耐クラック特性を向上させて信頼性にも優れた圧電素子1を得ることができる。また、このような構成の圧電素子1では、圧電素子本体10の全体に亘って主相と副相が混在している構成と比較して、抗折強度も向上する。よって、割れ難く強度の高い圧電素子1を得ることができる。
また、本実施形態に係る圧電素子1において、圧電素子本体10は、平板状に形成されていることが好ましい。このように構成すれば、圧電素子本体10の表面に異成分の粒界が存在しないことによるメリット、すなわち上記した耐クラック特性等の向上効果を一層顕著とすることができる。
また、本実施形態に係る圧電素子1において、圧電素子本体の内部における第2結晶相の含有割合は、0.5体積%以上かつ5.0体積%以下とすることが好ましい。このように構成すれば、強度と圧電特性とのバランスが取れた圧電素子1を得ることができる。
また、本実施形態に係る圧電素子1において、第1結晶相の平均粒径D50は3.5μm以下であり、第2結晶相の平均粒径D50は34μm以下であることが好ましい。このように構成すれば、圧電素子本体10にクラックが生じる可能性を極めて小さくし、信頼性の高い圧電素子1を得ることができる。
1…圧電素子、10…圧電素子本体、21,22…電極

Claims (4)

  1. 無鉛圧電磁器組成物からなる圧電素子本体と、
    前記圧電素子本体の表面に設けられた一対の電極と、を備える圧電素子であって、
    前記無鉛圧電磁器組成物は、
    圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる第1結晶相で形成された主相と、
    M-Ti-O系スピネル化合物(元素Mは1価~4価の元素)からなる第2結晶相で形成された副相と、を含み、
    前記圧電素子本体において、
    前記表面は、前記主相のみによって形成されており、
    内部は、前記主相及び前記副相を含んで形成されている、圧電素子。
  2. 前記圧電素子本体は平板状に形成されている、請求項1に記載の圧電素子。
  3. 前記圧電素子本体の前記内部における前記第2結晶相の含有割合は、0.5体積%以上かつ5.0体積%以下である、請求項1又は請求項2に記載の圧電素子。
  4. 前記圧電素子本体において、前記第1結晶相の平均粒径は3.5μm以下であり、前記第2結晶相の平均粒径は34μm以下である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の圧電素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024070625A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 日本特殊陶業株式会社 無鉛圧電組成物、及び圧電素子

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