JP2023030616A - 車両の前部構造 - Google Patents

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賢治 藤田
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Abstract

【課題】排水部材の排水経路以外への水の浸入抑制と、車両衝突時に排水部材と樋部材とが接触して突張る挙動に起因して、衝突性能に悪影響が生ずるのを抑制する点との両立を図る車両の前部構造の提供を目的とする。【解決手段】樋部材21は、フロントウインドシールド4から滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部28と、流路部28の車幅方向内側において水を排水部材40に排水する排水部29とを有し、流路部28は少なくとも一部が車両平面視で排水経路41と重複して設けられ、樋部材21は排水部29から滴下する水を排水経路41にガイドするガイド部31,32,33を有し、ガイド部31,32,33は少なくとも上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されたことを特徴とする。【選択図】図6

Description

この発明は車両の前部構造に関し、詳しくは、フロントウインドシールドの下方において車幅方向外側に排水する排水経路を有する排水部材と、上記排水部材の上方で、かつ、上記フロントウインドシールドの下方に位置する樋部材と、を備えたような車両の前部構造に関する。
従来、フロントウインドシールドから滴下する水をダッシュロアパネルの吸気口に侵入させないために樋部材としてのカウルセンタを設け、カウルセンタ下方の排水部材に滴下させ、滴下した水を車幅方向外側に排水する構造が知られている(特許文献1参照)。
上述の樋部材としてのカウルセンタは、基本的には水滴を車幅方向外側に流すものであるが、例えば、車両が縁石に乗り上げた場合など、車両が傾く姿勢となる場合には車幅方向中央側に水滴を流す構造となっている。
樋部材下方の排水部材における排水経路の車両前後方向の幅が狭い構造を採用した場合には、樋部材の流路部における車幅方向内側端部から上記排水経路に排水が行われると、排水経路以外の部位に水が浸入する場合がある。
このような問題点を解決するためには、流路部から排水経路に滴下する水滴を誘導するガイド部を設ける構造が考えられるが、この場合には、自車両と歩行者との衝突時に、上記排水経路の前端部を形成する縦壁と上記ガイド部とが接触して衝突物への入力荷重が増大するという懸念があった。
特開2016―215755号公報
そこで、この発明は、排水部材の排水経路以外への水の浸入抑制と、車両衝突時に排水部材と樋部材とが接触して突張る挙動に起因して、衝突性能に悪影響が生ずるのを抑制する点との両立を図る車両の前部構造の提供を目的とする。
この発明は、フロントウインドシールドの下方において車幅方向外側に排水する排水経路を有する排水部材と、上記排水部材の上方で、かつ、上記フロントウインドシールドの下方に位置する樋部材と、を備え、上記樋部材は、上記フロントウインドシールドから滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部と、上記流路部の車幅方向内側において上記水を上記排水部材に排水する排水部とを有し、該流路部は少なくとも一部が車両平面視で上記排水経路と重複して設けられ、上記樋部材は上記排水部から滴下する水を上記排水経路にガイドするガイド部を有し、上記ガイド部は少なくとも上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されたことを特徴とする車両の前部構造である。
この発明により、上記ガイド部を設けることで、排水経路以外の部位に水が浸入するのを抑制でき、またガイド部を緩衝材で構成することにより、車両と歩行者との衝突時に、上記緩衝材が排水部材と接触しても衝突荷重を吸収することにより、衝突物への入力を低減することができる。
要するに、排水部材の排水経路以外の部位に対する水の浸入の抑制と、車両衝突時において、排水部材と樋部材とが突張る挙動の抑制と、の両立を図ることができる。
この発明の態様として、上記流路部は車両側面視で略U字断面形状であり、当該流路部の後方に上記排水部としての孔部を備え、上記ガイド部は該孔部の下端から車両後方ほど下方に傾斜して設けられる孔部側ガイド部を備えてもよい。
この発明により、上記孔部側ガイド部を備えているので、孔部からの排水経路に対する排水を確実に行ないつつ、孔部側ガイド部が緩衝材であることから、上下方向の衝撃荷重吸収をも図ることができる。
また、この発明の態様として、上記孔部側ガイド部の下端部は、上記排水経路と車両平面視で重複して設けられてもよい。
この発明により、上記孔部側ガイド部の下端部が排水経路と重複することで、一旦、孔部側ガイド部が含んだ、または、孔部側ガイド部に付着して滴下する水も孔部側ガイド部の下端部から排水経路に確実に滴下し、排水経路以外の部位に水が浸入することを、より一層確実に抑制することができる。
さらに、この発明の態様として、ダッシュパネルの車幅方向一端側には、空調用の空気を取入れる吸気口が開口形成されており、上記ガイド部は、上記孔部の車幅方向における上記吸気口側で、かつ、上記流路部の下部に略U字断面形状に沿って設けられる吸気口側ガイド部を備えてもよい。
この発明により、上記孔部から滴下した水滴が、吸気口からの風により吸出され、飛沫を含んだ状態で車幅方向へ流れると、この飛沫を含んだ風は吸気口側ガイド部の車幅方向の壁面に当たって、当該吸気口側ガイド部に沿って排水経路に適確に滴下する。このように、孔部から吸気口に吸い出される飛沫を排水経路にガイドすることができる。
さらにまた、この発明の態様として、上記緩衝材は発泡樹脂材料で構成されてもよい。
この発明により、簡単な構成により上記緩衝材を形成することができる。
加えて、この発明の態様として、上記排水経路の前端部、または、後端部を構成して上下方向に延びる縦壁部を備え、該縦壁部と上記流路部とが車両平面視で重複して設けられてもよい。
この発明により、上記縦壁部で適切な排水経路を形成することができ、この縦壁部は流路部に対して上下方向に延びて近接することになるが、上記ガイド部が緩衝材で構成されることにより、衝突時に、縦壁部がガイド部を介して流路部に接触しても、衝突荷重の吸収により、衝突物への入力低減を図ることができる。
この発明によれば、排水部材の排水経路以外への水の浸入抑制と、車両衝突時に排水部材と樋部材とが接触して突張る挙動に起因して、衝突性能に悪影響が生ずるのを抑制する点との両立を図ることができるという効果がある。
車両の前部構造を示す平面図。 図1からカウルグリルを取外した状態の平面図。 図2の車両右側の斜視図。 車両の前部構造を示す正面斜視図。 樋部材の流路部を示す平面図。 図2のA-A線矢視断面図。 図2のB-B線矢視断面図。
排水部材の排水経路以外への水の浸入抑制と、車両衝突時に排水部材と樋部材とが接触して突張る挙動に起因して、衝突性能に悪影響が生ずるのを抑制する点との両立を図るという目的を、フロントウインドシールドの下方において車幅方向外側に排水する排水経路を有する排水部材と、上記排水部材の上方で、かつ、上記フロントウインドシールドの下方に位置する樋部材と、を備え、上記樋部材は、上記フロントウインドシールドから滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部と、上記流路部の車幅方向内側において上記水を上記排水部材に排水する排水部とを有し、該流路部は少なくとも一部が車両平面視で上記排水経路と重複して設けられ、上記樋部材は上記排水部から滴下する水を上記排水経路にガイドするガイド部を有し、上記ガイド部は少なくとも上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の前部構造を示し、図1は当該車両の前部構造を示す平面図、図2は図1からカウルグリルを取外した状態の平面図、図3は図2の車両右側の斜視図、図4は車両の前部構造を車両前方かつ車両上方から見た状態で示す正面斜視図である。
また、図5は樋部材いわゆるカウルセンタの流路部を示す平面図、図6は図2のA-A線矢視断面図、図7は図2のB-B線矢視断面図である。
車両の前部構造の説明に先立って、まず、前部車体構造について説明する。
図1~図3に示す、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルとしてのダッシュロアパネル3を設けている(図4参照)。このダッシュロアパネル3は、図4に示すように、車幅方向に延びており、当該ダッシュロアパネル3の車幅方向左右両端部は、図示しないヒンジピラーに連結されている。
上述のヒンジピラーは、車両の上下方向に延びるように立設されている。このヒンジピラーは、ヒンジピラーインナとヒンジピラーアウタとを接合固定して、車両の上下方向に延びるヒンジピラー閉断面を有する車体強度部材である。
上述のヒンジピラーの下端部には、当該下端部から車両後方に延びるサイドシルが設けられている。このサイドシルはサイドシルインナとサイドシルアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えた車体強度部材である。
また、上述のヒンジピラーの上端部には、当該上端部から後方かつ上方へ斜め方向に延びるフロントピラーが設けられている。このフロントピラーはフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを接合固定して、車両の後上方向に斜めに延びるフロントピラー閉断面を備えた車体強度部材である。
図1~図4に示すように、左右一対のフロントピラーと、車両上部前側に位置するフロントヘッダと、カウルパネルとで囲繞形成されたフロントウインドシールド配置用の開口部には、フロントウインドシールド4(いわゆる、フロントウインドガラス)が設けられている。
ここで、上述のダッシュロアパネル3は、図4に示すように、フロントウインドシールド4の下端部に位置し、車幅方向に延びてエンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るパネル部材である。
一方、図1~図3に示すように、上述の左右のヒンジピラーの上端前部には、当該上端前部から車両前方に延びるエプロンレインフォースメント5が左右一対に設けられている。
上述のエプロンレインフォースメント5はエプロンレインフォースメントフロント5Fとエプロンレインフォースメントリヤ5Rとを備えている。
図1~図3に示すように、ダッシュロアパネル3の車幅方向両端側から車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム6を設けている。このフロントサイドフレーム6は上述のエプロンレインフォースメント5に対して車幅方向内側で、かつ車両上下方向の下側に位置している。
また、上述のフロントサイドフレーム6は、フロントサイドフレームインナとフロントサイドフレームアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びるフロントサイドフレーム閉断面を備えた車体強度部材である。
図1~図3に示すように、上述のフロントサイドフレーム6に固定されて上方に突出し、図示しないフロントサスペンション装置のダンパ上部を支持するサスペンションタワー部7を設けている。図2に示すように、このサスペンションタワー部7は、エプロンレインフォースメント5の内側面を構成する前側サイドパネル8aと、上述のフロントサイドフレーム6との間に跨がって取付けられている。ここで、上述のサスペンションタワー部7としてはストラットタワー部を採用してもよい。
上述の前側サイドパネル8aに対して、車両前後方向に連続するように、後側サイドパネル8bが設けられている(図2参照)。
上述のフロントサイドフレーム6の前端部において、当該前端部とエプロンレインフォースメント5の前部とを車両上下方向に連結する連結部材(図示せず)を設けている。
一方、上述のエンジンルーム1の車幅方向左右両側部は、フロントフェンダパネル(図示せず)により覆われている。また、上述のエンジンルーム1の上方は、ボンネット(図示せず)により開閉可能に覆われている。
ここで、上述のフロントフェンダパネルはエプロンレインフォースメント5に対して複数の取付け部材を用いて固定されている。また、上述のボンネットは、ボンネットアウタパネルとボンネットインナパネルとを備え、ボンネットアウタパネルの周縁部をヘミング加工して、ボンネットアウタパネルとボンネットインナパネルとを一体化したものである。
図4に示すように、上述のダッシュロアパネル3の上端には上端折曲げ部が一体形成されると共に、車幅方向一端側、この実施例では車幅方向右端側には、空調用の空気を取入れる吸気口3aが開口形成されている。
上述のダッシュロアパネル3の上端折曲げ部には、ダッシュアッパパネルを介して断面略ハット形状のカウルパネルを設けている。当該カウルパネルと上述のダッシュアッパパネルとの間には、車幅方向に延びるカウル閉断面を形成して、カウル部の剛性向上を図るように形成している。
上述のカウルパネルの前低後高状に傾斜する上壁部には、接着剤を介して上述のフロントウインドシールド4が取付けられている。
図1に示すように、フロントウインドシールド4の下方(この実施例では、フロントウインドシールド4の傾斜下方)には、ダッシュロアパネル3の車両前方に位置する左右2分割構造のカウルグリル9を備えている。
図1に示すように、このカウルグリル9は車幅方向の略全幅にわたって延びている。また、図6、図7に示すように、このカウルグリル9は前後の上面部9a,9bと、前後の縦壁部9c,9dと、図示しないカウルシールを取付けるカウルシール取付け部9eとを備えている。
さらに、図1に示すように、上述のカウルグリル9の後側の上面部9bにおいて、車幅方向中間部位から車幅方向右側に片寄った部位には、メッシュ構造の外気導入孔10が開口形成されている。
上述の外気導入孔10は、図4で示したダッシュロアパネル3の吸気口3aから車幅方向他端側としての車幅方向内方側に離間した位置に形成されている。
図1、図2に示すように、カウルグリル9の車幅方向左側前方下部には、ホイールハウスパネル11が位置している。このホイールハウスパネル11上には、補機類としてのリザーバタンク(図示せず)と、補機類としてのヒューズボックスを収納するヒューズボックス収納ケース(図示せず)とを配置し、これら補機類の上方には、当該補機類を上方から覆うカバー部材12(図1参照)が設けられている。
また、図1、図2に示すように、カウルグリル9の車幅方向右側前方下部には、ホイールハウスパネル13が位置している。このホイールハウスパネル13上には、補機類としてのバッテリ(図示せず)と、補機類としてのヒューズボックスを収納するヒューズボックス収納ケース(図示せず)とを配置し、これら補機類の上方には当該補機材を上方から覆うカバー部材14(図1参照)が設けられている。
図6に示すように、カウルグリル9の下方には、当該カウルグリル9と協働して車幅方向に延びる閉断面15を形成する排水部材40が設けられている。この排水部材40は、図6、図7に示すように、フロントウインドシールド4の下方において車幅方向外側に排水する排水経路41を有している。
図2に示すように、フロントウインドシールド4の下方において、車幅方向中間部に間隔を隔てて左右の樋部材としてのカウルセンタ20,21が設けられている。これらの各カウルセンタ20,21はフロントウインドシールド4から滴下する水を受ける雨樋部材である。
左右の各カウルセンタ20,21は、何れもカウルグリル9と排水部材40との間の上述の閉断面15内に設けられている(図6参照)。
図3~図7には車両右側のカウルセンタ21のみを示すが、左右の各カウルセンタ20,21はカウルパネルの前壁部から車両前方に延びるように設けられている。車両左側のカウルセンタ20は図示しないワイパモータ(電装部品)の直後部に設けられている。
図6、図7において、16はダッシュアッパパネルから車両前方に延びるカウルレインアッパであり、17はダッシュロアパネル3の上部から車両前方に延びるカウルレインロアである。
また、図6、図7において、22はカウルレインロア17の前部からダッシュロアパネル3の前部を覆う第1インシュレータであり、23は少なくとも排水部材40の前部をその下方から覆う第2インシュレータである。
さらに、図2、図3、図4に示す24,25は仕切り壁であり、これら左右の仕切り壁24,25は当該仕切り壁24,25よりも車両前方のホットゾーンと、当該仕切り壁24,25よりも車両後方のクールゾーンとを仕切るものである。
これらの各仕切り壁24,25は、上下方向に延びる仕切り部25aと、仕切り部25a上端に一体形成した上壁部24b,25bと、を備えており、上壁部24b,25bの車幅方向内側端部は取付け部材26を用いて排水部材40の車幅方向端部に連結固定されている。上壁部24b,25bの車幅方向外側端部は取付け部材27を用いてエプロンレインフォースメントフロント5Fの上面部に連結固定されている。
図6、図7に示すように、車両右側のカウルセンタ21は、排水部材40の上方で、かつフロントウインドシールド4の下方に位置している。
上述のカウルセンタ21は、図4、図5に示すように構成している。
すなわち、車幅方向に延びる底壁21aと、底壁21aの前部から上方に立上がる前壁21bと、底壁21aの後部から後上に延びる後壁21cと、底壁21aの車幅方向内端の前側部から上方に立上がる内側壁21dと、底壁21aの車幅方向外端から上方に立上がる外側壁21eと、を備えている。
また、上述のカウルセンタ21は、フロントウインドシールド4から滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部28を有している。この流路部28は図5において点線で囲んで示すように、底壁21aの前側で、かつ前壁21bの直後部にてカウルセンタ21の車幅方向全幅にわたって形成されている。
上述の流路部28の車幅方向内側において水を排水部材40に排水する排水部29を有している。また、上述の流路部28の車幅方向外側において水を下方に排水する排水部30を有している。
図4、図5に示すように、上述の各排水部29,30はダッシュロアパネル3の吸気口3aから車幅方向に離間した位置に設けられている。
要するに、上述の車両の前部構造は、フロントウインドシールド4の下方において車幅方向外側に排水する排水経路41を有する排水部材40と、上記排水部材40の上方で、かつ、上記フロントウインドシールド4の下方に位置する樋部材としてのカウルセンタ21と、を備え、上記カウルセンタ21は、上記フロントウインドシールド4から滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部28と、上記流路部28の車幅方向内側において上記水を上記排水部材40に排水する排水部29とを有するものである。
しかも、図6、図7に示すように、上述の流路部28はその少なくとも一部が車両平面視で排水部材40の排水経路41と重複して設けられている。
また、カウルセンタ21は排水部29から滴下する水を上述の排水経路41にガイドする複数のガイド部31,32,33を有している(図4、図6、図7参照)。
そして、これらの各ガイド部31,32,33は少なくとも車両上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されており、緩衝材としては発泡樹脂材料が用いられている。
このように、上記ガイド部31,32,33を設けることで、排水経路41以外の部位に水が浸入するのを抑制し、またガイド部31,32,33を緩衝材で構成することにより、車両と歩行者との衝突時に、上記緩衝材が排水部材40と接触しても衝突荷重を吸収することにより、衝突物への入力を低減すべく構成している。
要するに、排水部材40の排水経路41以外の部位に対する水の浸入の抑制と、車両衝突時において、排水部材40とカウルセンタ21とが突張る挙動の抑制と、の両立を図るように構成したものである。
一方、上述の排水部材40は、図2、図4に示すように車幅方向に延びており、この排水部材40は同図に示すように、外気導入孔10(図1参照)に車両平面視で重複する位置において、上方に位置するトップデッキ部42を備えている。
上述の排水部材40の長手方向側、すなわち、排水部材40の上記トップデッキ部42の左右両側には、車幅方向外側ほど下方に傾斜する傾斜部43,44が形成されている。
図3に示すように、車両右側のカウルセンタ21における上述の排水部29は、排水部材40のトップデッキ部42と車幅方向において略同じ位置に設けられている。
これにより、カウルセンタ21の排水部29と排水部材40のトップデッキ部42との間の上下方向の距離が小さくなり、カウルセンタ21の排水部29から上下方向の距離が小さい排水部材40のトップデッキ部42に対して排水することで、飛沫が発生しにくくなるように構成している。
また、上述の排水部材40は、図6に示すように、排水部29と上下方向に対向する位置(図2のA-A線断面位置)においては、フロントウインドシールド4の傾斜下端からカウルグリル9の縦壁部9c下端の取付けフランジ部9fよりもさらに前方に位置する車両前後方向の長さを有している。
図6、図7に示すように、上述の排水部材40のトップデッキ部42において、排水経路41の前端部を構成して上下方向に延びる縦壁部45を備えており、この縦壁部45と上述の流路部28とが車両平面視で重複して設けられている。
図3、図4に示すように、上述の縦壁部45は排水経路41の前端部において上記トップデッキ部42の車幅方向全幅にわたって形成されている。
これにより、上記縦壁部45で適切な排水経路41を形成することができ、この縦壁部45は流路部28に対して上下方向に延びて近接することになるが、上記ガイド部31,32,33が緩衝材で構成されることにより、衝突時に、縦壁部45がガイド部31,32,33を介して流路部28に接触しても、衝突荷重の吸収により、衝突物への入力低減を図るように構成している。
図6に示すように、上述の流路部28は前壁28aと後壁28bとを有して車両側面視で略U字断面形状に形成されている。流路部28の前壁28aはカウルセンタ21の前壁21bに連続している。流路部28の後壁28bは図5に示すようにカウルセンタ21の底壁21aに連続している。
図6に示すように、上述の流路部28の後方、すなわち、流路部28の後壁28bには、上述の排水部29としての孔部29Aが開口形成されている。
そして、上述のガイド部31,32,33は、上記孔部29Aの下端から車両後方ほど下方に傾斜して設けられる孔部側ガイド部31を備えている。
このように、上記孔部側ガイド部31を備えているので、孔部29Aからの排水経路41に対する排水を確実に行ないつつ、孔部側ガイド部31が緩衝材であることから、上下方向の衝撃荷重吸収をも図るように構成したものである。
ここで、上述の孔部側ガイド部31の下端部は、排水経路41と車両平面視で重複して設けられている(図6参照)。
このように、上記孔部側ガイド部31の下端部が排水経路41と重複することで、一旦、孔部側ガイド部31が含んだ、または、孔部側ガイド部31に付着して滴下する水も孔部側ガイド部31の下端部から排水経路41に確実に滴下し、排水経路41以外の部位に水が浸入することを、より一層確実に抑制するように構成している。
図4、図7に示すように、上述のガイド部31,32,33は、孔部29Aの車幅方向におけるダッシュロアパネル3の吸気口3a側で、かつ流路部28の下部に略U字断面形状に沿って設けられる吸気口側ガイド部32,33を備えている。
図4に示すように、この実施例においては上記吸気口側ガイド部32,33は、車幅方向に間隔を隔てて2つ設けたが、この吸気口側ガイド部32,33は、単一であってもよく、または、3つ以上の複数であってもよい。
上記孔部29A(図6参照)から滴下した水滴が、吸気口3aからの風により吸出され、飛沫を含んだ状態で車幅方向へ流れると、この飛沫を含んだ風は吸気口側ガイド部32,33の車幅方向の壁面に当たって、当該吸気口側ガイド部32,33に沿って排水経路41に適確に滴下する。このように、孔部29Aから吸気口3aに吸い出される飛沫を上記吸気口側ガイド部32,33にて排水経路41にガイドすべく構成したものである。
上述の各ガイド部31,32,33は上下方向の衝撃荷重を吸収すべく発泡樹脂材料などの緩衝材にて構成されており、これにより、簡単な構成にて緩衝材を形成するように構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
以上のように、本実施例に係る車両の前部構造は、フロントウインドシールド4の下方において車幅方向外側に排水する排水経路41を有する排水部材40と、上記排水部材40の上方で、かつ、上記フロントウインドシールド4の下方に位置する樋部材(カウルセンタ21)と、を備え、上記樋部材(カウルセンタ21)は、上記フロントウインドシールド4から滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部28と、上記流路部28の車幅方向内側において上記水を上記排水部材40に排水する排水部29とを有し、該流路部28は少なくとも一部が車両平面視で上記排水経路41と重複して設けられ、上記樋部材(カウルセンタ21)は上記排水部29から滴下する水を上記排水経路41にガイドするガイド部31,32,33を有し、上記ガイド部31,32,33は少なくとも上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されたことを特徴としている(図6、図7参照)。
このような車両の前部構造によれば、上記ガイド部31,32,33を設けることで、排水経路41以外の部位に水が浸入するのを抑制でき、またガイド部31,32,33を緩衝材で構成することにより、車両と歩行者との衝突時に、上記緩衝材が排水部材40と接触しても衝突荷重を吸収することにより、衝突物への入力を低減することができる。
要するに、排水部材40の排水経路41以外の部位に対する水の浸入の抑制と、車両衝突時において、排水部材40と樋部材(カウルセンタ21)とが突張る挙動の抑制と、の両立を図ることができる。
また、かかる車両の前部構造においては、上記流路部28は車両側面視で略U字断面形状であり、当該流路部28の後方に上記排水部29としての孔部29Aを備え、上記ガイド部31,32,33は該孔部29Aの下端から車両後方ほど下方に傾斜して設けられる孔部側ガイド部31を備えている(図6参照)。
このような車両の前部構造によれば、上記孔部側ガイド部31を備えているので、孔部29Aからの排水経路41に対する排水を確実に行ないつつ、孔部側ガイド部31が緩衝材であることから、上下方向の衝撃荷重吸収をも図ることができる。
さらに、かかる車両の前部構造においては、上記孔部側ガイド部31の下端部は、上記排水経路41と車両平面視で重複して設けられている(図6参照)。
このような車両の前部構造によれば、上記孔部側ガイド部31の下端部が排水経路41と重複することで、一旦、孔部側ガイド部31が含んだ、または、孔部側ガイド部に付着して滴下する水も孔部側ガイド部31の下端部から排水経路41に確実に滴下し、排水経路41以外の部位に水が浸入することを、より一層確実に抑制することができる。
さらにまた、かかる車両の前部構造においては、ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3)の車幅方向一端側には、空調用の空気を取入れる吸気口3aが開口形成されており、上記ガイド部31,32,33は、上記孔部29Aの車幅方向における上記吸気口3a側で、かつ、上記流路部28の下部に略U字断面形状に沿って設けられる吸気口側ガイド部32,33を備えている(図4、図7参照)。
このような車両の前部構造によれば、上記孔部29Aから滴下した水滴が、吸気口3aからの風により吸出され、飛沫を含んだ状態で車幅方向へ流れると、この飛沫を含んだ風は吸気口側ガイド部32,33の車幅方向の壁面に当たって、当該吸気口側ガイド部32,33に沿って排水経路41に適確に滴下する。このように、孔部29Aから吸気口3aに吸い出される飛沫を排水経路41にガイドすることができる。
また、かかる車両の前部構造においては、上記緩衝材は発泡樹脂材料で構成されている(図6、図7参照)。
このような車両の前部構造によれば、簡単な構成により上記緩衝材を形成することができる。
さらに、かかる車両の前部構造においては、上記排水経路41の前端部、または、後端部を構成して上下方向に延びる縦壁部45を備え、該縦壁部45と上記流路部28とが車両平面視で重複して設けられている(図6、図7参照)。
このような車両の前部構造によれば、上記縦壁部45で適切な排水経路41を形成することができ、この縦壁部45は流路部28に対して上下方向に延びて近接することになるが、上記ガイド部31,32,33が緩衝材で構成されることにより、衝突時に、縦壁部45がガイド部31,32,33を介して流路部28に接触しても、衝突荷重の吸収により、衝突物への入力低減を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のダッシュパネルは、実施例のダッシュロアパネル3に対応し、
以下同様に、
樋部材は、カウルセンタ21に対応し、
ガイド部は、孔部側ガイド部31、吸気口側ガイド部32,33に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、フロントウインドシールドの下方において車幅方向外側に排水する排水経路を有する排水部材と、上記排水部材の上方で、かつ、上記フロントウインドシールドの下方に位置する樋部材と、を備えた車両の前部構造について有用である。
3…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)
3a…吸気口
4…フロントウインドシールド
21…カウルセンタ(樋部材)
28…流路部
29…排水部
29A…孔部
31…孔部側ガイド部(ガイド部)
32,33…吸気口側ガイド部(ガイド部)
40…排水部材
41…排水経路
45…縦壁部

Claims (6)

  1. フロントウインドシールドの下方において車幅方向外側に排水する排水経路を有する排水部材と、
    上記排水部材の上方で、かつ、上記フロントウインドシールドの下方に位置する樋部材と、を備え、
    上記樋部材は、上記フロントウインドシールドから滴下する水を受けて車幅方向に流す流路部と、
    上記流路部の車幅方向内側において上記水を上記排水部材に排水する排水部とを有し、
    該流路部は少なくとも一部が車両平面視で上記排水経路と重複して設けられ、
    上記樋部材は上記排水部から滴下する水を上記排水経路にガイドするガイド部を有し、
    上記ガイド部は少なくとも上下方向の衝撃荷重を吸収する緩衝材で構成されたことを特徴とする
    車両の前部構造。
  2. 上記流路部は車両側面視で略U字断面形状であり、当該流路部の後方に上記排水部としての孔部を備え、
    上記ガイド部は該孔部の下端から車両後方ほど下方に傾斜して設けられる孔部側ガイド部を備える
    請求項1に記載の車両の前部構造。
  3. 上記孔部側ガイド部の下端部は、上記排水経路と車両平面視で重複して設けられる
    請求項2に記載の車両の前部構造。
  4. ダッシュパネルの車幅方向一端側には、空調用の空気を取入れる吸気口が開口形成されており、上記ガイド部は、上記孔部の車幅方向における上記吸気口側で、かつ、上記流路部の下部に略U字断面形状に沿って設けられる吸気口側ガイド部を備える
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両の前部構造。
  5. 上記緩衝材は発泡樹脂材料で構成された
    請求項1~4の何れか一項に記載の車両の前部構造。
  6. 上記排水経路の前端部、または、後端部を構成して上下方向に延びる縦壁部を備え、
    該縦壁部と上記流路部とが車両平面視で重複して設けられる
    請求項1~5の何れか一項に記載の車両の前部構造。
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