JP2023029233A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄用テープを伸長させたときに該廃棄用テープと結合している部位が浮き上がりにくく、該廃棄用テープを伸長させやすい吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収体3を有する吸収性本体2を具備し、非肌対向面に廃棄用テープ10が設けられた吸収性物品1であって、吸収体3は、同一の又は異なる2枚の液透過性シートの間に吸収性ポリマーが挟持された構造を有する吸収シートを含み、廃棄用テープ10は、吸収性物品1の平面視において吸収体3と重なる位置に配されており、廃棄用テープ10から吸収体3までの厚み方向の領域において廃棄用テープ10から吸収体3の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化している。【選択図】図2

Description

本発明は廃棄用テープを備えた吸収性物品に関する。
使用後の廃棄を容易且つ衛生的に行い得る吸収性物品として、吸収性物品の外面に廃棄用テープが設けられ、小さく丸められた吸収性物品の状態を廃棄用テープで維持できるようにしたものが知られている。例えば、特許文献1には、後ウエストパネルの外面シートの外面に、テープファスナが固定された吸収性物品が記載されている。同文献の吸収性物品では、外面シートと、該外面シートの内面側に配されたイラストシートとが接合されており、これにより、テープファスナを使用したときに外面シートの一部が破れるおそれがないと、同文献には記載されている。
特開2015-154796号公報
特許文献1に記載の吸収性物品において、テープファスナは、該吸収性物品の平面視において吸収性コアと重なる位置に配されている。同文献に記載の吸収性コアは、超吸収性ポリマー粒子とフラッフパルプとを混合したものである。このような構成の吸収性コアを有しているので、同文献に記載の吸収性物品においては、テープファスナを使用するために該テープファスナを引っ張ったときに、該テープファスナと重なる位置に存在する吸収性コアがほぐれて、該テープファスナが、外面シート及びイラストシートとともに浮き上がってしまう場合がある。したがって、同文献に記載の吸収性物品は、テープファスナを伸長させにくく、また、該テープファスナが吸収性物品の外面から剥がれてしまうことを十分に防ぐことは容易でない。
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収体を有する吸収性本体を具備し、非肌対向面に廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
前記吸収体は、同一の又は異なる2枚の液透過性シートの間に吸収性ポリマーが挟持され、2枚の該液透過性シートの間を接合することによって吸収性ポリマーが固定された構造を有する吸収シートを含み、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記吸収体と重なる位置に配されており、
前記廃棄用テープから前記吸収体までの厚み方向の領域において該廃棄用テープから該吸収体の肌対向面側の前記液透過性シートまでの部材が一体化している、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、廃棄用テープを伸長させたときに該廃棄用テープと結合している部位が浮き上がりにくく、該廃棄用テープを伸長させやすい吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを展開して伸長させた状態を肌対向面側から見た平面図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、図1のIII-III線断面図である。 図4(a)は、図1に示すおむつの廃棄形態を形成する過程で、廃棄用テープを伸長させる様子を模式的に示す斜視図、図4(b)は、該廃棄用テープを丸めた状態のおむつの外面に巻き付けた状態を模式的に示す斜視図である。 図5(a)ないし(i)は、背側外装体における廃棄用テープが配された部分を非肌対向面側から見た平面図である。 図6(a)は、図1に示すおむつが有する吸収シートを模式的に示す断面図であり、図6(b)は、該吸収シートを模式的に示す斜視図である。
図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う。)1が示されている。図1に示すとおり、おむつ1は、その着用状態において着用者の腹側に配される腹側部A及び背側に配される背側部Bと、腹側部A及び背側部Bの間に位置する股下部Cとを有している。おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向Xと該縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。
おむつ1は、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体とを具備する。外装体は、腹側部Aに配される腹側外装体4Aと、背側部Bに配される背側外装体4Bとを含んでいる。吸収性本体2は、腹側外装体4Aと背側外装体4Bとの間に掛け渡して固定されている。
おむつ1は、腹側外装体4Aの縦方向Xに沿う両側部4e,4eと、背側外装体4Bの縦方向Xに沿う両側部4f,4fとが接合されて一対のサイドシール部(図示せず)、ウエスト開口部(図示せず)及び一対のレッグ開口部(図示せず)が形成されている。
腹側外装体4A及び背側外装体4Bは、外層シート42、該外層シート42の肌対向面側に配された内層シート41と、両シート41,42間に配された複数本の弾性部材43とを有する。本実施形態では、図2及び図3に示すとおり、腹側外装体4A及び背側外装体4Bを構成する各部材どうしは、接着剤6によって接合されている。具体的には、内層シート41と外層シート42とが接着剤6によって接合されている。
本実施形態では、吸収性本体2は、図2及び3に示すとおり、吸収体3と、該吸収体3の肌対向面側に配された表面シート21と、該吸収体3の非肌対向面側に配された裏面シート22とを有する。吸収体3は、図1に示すとおり、上層吸収体31と、該上層吸収体31の非肌対向面側に配された下層吸収体32とを含むが、吸収体3は、下層吸収体32のみから構成される単層のものであってもよい。上層吸収体31及び下層吸収体32は、図2に示すとおり、一体的にコアラップシート33によって被覆されているが、吸収体が下層吸収体32のみから構成される場合、下層吸収体32のみがコアラップシート33によって被覆される。
なお、本明細書において、吸収体3が下層吸収体32のみから構成される場合、下層吸収体32を、吸収体と読み替えることができる。
下層吸収体32は、図1に示すとおり、上層吸収体31に比べて縦方向Xの長さが長い。より具体的には、下層吸収体32は、上層吸収体31における背側部B側の端縁から延出する延出部32eを有する。本実施形態では、下層吸収体32は、縦方向Xの長さのみならず、横方向Yの長さも、上層吸収体31に比して長い。
下層吸収体32は、1枚の吸収シートからなる。吸収シートは、同一の又は異なる2枚の液透過性シートの間に吸収性ポリマーが挟持され、2枚の該液透過性シートの間を接合することによって吸収性ポリマーが固定された構造を有する。このような構造を有する吸収シートは、1枚の液透過性シートを湿潤させた状態下に、該液透過性シート上に吸収性ポリマーの粒子を散布し、該粒子が吸水することに起因して生じる粘着性を利用して、もう1枚のシートを重ね合わせて圧着することで製造される。そのような製造方法は、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平8-246395号公報に記載されている。
本実施形態では、上層吸収体31は、図1に示すとおり、横方向Yの長さ(幅)が縦方向Xの全長にわたって一定ではなく、縦方向Xの一端側が他端側に比べて横方向Yの長さが長く幅広である。本実施形態では、上層吸収体31の縦方向Xの両端部のうち、この相対的に幅広の縦方向端部が、吸収性物品の着用者の腹側(前側)に位置するように配置される。
上層吸収体31は、例えば、パルプを初めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体などから構成される。
本実施形態では、図2及び図3に示すとおり、吸収性本体2を構成する各部材どうしは、接着剤6によって接合されている。具体的には、裏面シート22と、コアラップシート33における下層吸収体32の非肌対向面を被覆する部分とが接着剤6によって接合されている。また、下層吸収体32の延出部32eと、コアラップシート33における該延出部32eの肌対向面を被覆する部分とが接着剤6によって接合されている。更に、コアラップシート33における該延出部32eの肌対向面を被覆する部分と、表面シート21とが接着剤6によって接合されている。
本実施形態では、図1ないし図3に示すとおり、おむつ1の非肌対向面に廃棄用テープ10が設けられている。具体的には、廃棄用テープ10は、背側外装体4Bの非肌対向面、即ち、背側外装体4Bの外層シート42の非肌対向面に固定されている。
廃棄用テープ10は、おむつ1の平面視において下層吸収体32と重なる位置に配されている。廃棄用テープ10は、その全体が下層吸収体32と重なっていてもよいし、その一部のみが下層吸収体32と重なっていてもよい。廃棄用テープ10は、その一部が上層吸収体31と重なっていてもよいが、重なっていないことが好ましい。廃棄用テープ10の固定位置の詳細については後述する。
廃棄用テープ10は、おむつ1の廃棄形態を維持するために用いられるものである。廃棄用テープ10は、おむつ1の背側外装体4Bにおける横方向Yの略中央部に位置している。また廃棄用テープ10は、その長手方向がおむつ1の縦方向Xに一致するように設けられている。
図2には、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10の断面構造が示されている。廃棄用テープ10は、主として3つの部位から構成されている。具体的には、廃棄用テープ10は、固定部12と、伸長部15と、止着部18とから構成されている。これら3つの部位は、この順で廃棄用テープ10の長手方向に沿って配置されている。また、これら3つの部位は、この順で積層された三つ折り状態になっている。固定部12と伸長部15との間には他の部材は介在しておらず、両者は直接に連設されている。同様に、伸長部15と止着部18との間にも他の部材は介在しておらず、両者は直接に連設されている。尚、図2においては、説明の便宜上、固定部12と伸長部15との間及び伸長部15と止着部18との間に隙間があるように図示している。
廃棄用テープ10における固定部12は、固定部用シート片13を有している。固定部用シート片13は、第1面13a及び第2面13bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において固定部用シート片13は、後述する折り返し部13’を除いて、第1面13aが伸長部15と対向し、第2面13bがおむつ1の外面と対向している。また、固定部12は固定部用粘着部14を有している。固定部用粘着部14は、固定部用シート片13の第2面13bに設けられている。固定部12は、固定部用粘着部14によって、おむつ1における背側外装体4Bの外面に固定されている。この固定部用粘着部14を介して、廃棄用テープ10は、おむつ1における背側外装体4Bの外面に着脱不能に固定されている。廃棄用テープ10をおむつ1の外面に固定する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の方法を用いることができる。本実施形態では、固定部12は、一方向に長い形状を有し、長手方向及び幅方向を有している。
伸長部15は、伸長部用シート片16を有している。伸長部用シート片16は、先に述べた固定部用シート片13と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。また、伸長部用シート片16は、固定部用シート片13と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。伸長部用シート片16は、第1面16a及び第2面16bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において伸長部用シート片16は、後述する折り返し部16’、及び折り返し部13’と重なる部分を除いて、第1面16aが止着部18と対向し、第2面16bが固定部12と対向している。
伸長部15は、伸長部用粘着部17を有している。伸長部用粘着部17は、伸長部用シート片16の第2面16bに設けられている。伸長部用粘着部17は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における伸長部15と固定部12との間を剥離可能に接合するものである。したがって、伸長部用粘着部17は、低粘着性の粘着剤から構成されていることが好ましい。
先に述べた固定部12は、図2に示すとおり、固定部用シート片13が、廃棄用テープ10の長辺方向X1における一端に伸長部15側に折り返された折り返し部13’を有している。そして、折り返し部13’が、伸長部15における伸長部用シート片16の一端と第2面16bの側で接合されている。これによって、固定部12と伸長部15とは直接に連設されている。固定部12と伸長部15とを連設する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着、これらの併用等の公知の方法を用いることができる。
廃棄用テープ10における止着部18は、おむつ1の外面における任意の位置に止着可能になっており、おむつ1の廃棄形態を廃棄用テープ10で維持するときに、おむつ1の外面に止着される部位である。廃棄用テープ10の長辺方向X1に止着部18における、伸長部15の折り返し部16’とは反対側の端部に摘まみ片23が設けられている。止着部18は廃棄用テープ10の先端域を形成しており、止着部用シート片19を有している。止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は伸長部用シート片16と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は伸長部用シート片16と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。止着部用シート片19は、第1面19a及び第2面19bを有している。本実施形態の三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において止着部用シート片19は、第2面19bが伸長部15と対向している。
止着部18は止着部用粘着部20を有している。止着部用粘着部20は、止着部用シート片19の第2面19bに設けられている。止着部用粘着部20は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における止着部18と伸長部15との間を剥離可能に接合し、且つ止着部18をおむつ1の外面における任意の位置に確実に止着するものである。この観点から止着部用粘着部20の粘着性の程度が決定されることが好ましい。
先に述べた伸長部15における伸長部用シート片16は、その長辺方向X1における一端が止着部18側に折り返された折り返し部16’が形成されている。そして、折り返し部16’が、止着部18における止着部用シート片19の一端と第2面19bの側で接合されている。これによって、伸長部15と止着部18とは直接に連設されている。止着部18における止着部用シート片19の他端には、第2面19b側に摘まみ片23が接合されている。摘まみ片23は、止着部用シート片19とは別体のシート片である。
伸長部15と止着部18とを連設する方法、及び摘まみ片23と止着部用シート片19とを接合する方法としては、それぞれ、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着、これらの併用等の公知の方法を用いることができる。
図4(b)には、使用後のおむつ1を廃棄するときの、おむつ1の廃棄形態が示されている。おむつ1を廃棄するときには、おむつ1を股下部Cからウエスト開口部に向けて巻き上げていき、図4(a)に示すような巻き上げ形態を作る。巻き上げ形態のおむつ1においては、背側部Bに設けられている廃棄用テープ10が、巻き上げたおむつ1の外側に露出している。
次いで、図4(a)に示すとおり、巻き上げ形態のおむつ1を一方の手で把持した状態で、他方の手で、摘まみ片23を把持して引っ張り、廃棄用テープ10の三つ折り状態を解除し、伸長部を引き延ばしながら、廃棄用テープ10を、巻き上げられて巻き上げ形態となったおむつ1の外周に巻き付け、止着部18を、巻き上げ形態のおむつ1の外周面の適切な位置に止着させる。尚、図4(b)には、止着部18を固定部12上に止着した例を示したが、止着部18を止着させる位置は、廃棄用テープ10の構成部材上に限られない。
図1に示す実施形態では、廃棄用テープ10から下層吸収体32までの厚み方向の領域において廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化している。以下、この点について詳述する。本実施形態では、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの厚み方向の領域において隣り合う部材どうしが接合されている。より具体的には、上述のように、背側外装体4B及び吸収性本体2は、それらを構成する部材どうしが接着剤6,27により接合されている。また、背側外装体4Bと吸収性本体2とも、図2及び図3に示すとおり、接着剤6によって接合されている。更に、背側外装体4Bの外面に廃棄用テープ10が固定部用粘着部14によって接合されている。隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6,27の存在位置は、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10と重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
本発明において「廃棄用テープから下層吸収体までの厚み方向の領域において廃棄用テープから下層吸収体の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化している」とは、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6,27が、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12近傍に位置する領域と、該固定部12と重なる領域とからなるテープ近傍領域R内に位置していることを意味する。ここで、テープ近傍領域Rとは、おむつ1の平面視において、廃棄用テープ10の固定部12の幅方向Yの長さLを100としたときに、該固定部12の周縁からの距離Dが好ましくは150以下、より好ましくは100以下、更に好ましくは75以下である領域を意味する(図5(a)ないし(i)参照)。より具体的には、テープ近傍領域Rは、前記距離Dが好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下の領域である(図5(a)ないし(i)参照)。
厚み方向において隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6,27の存在位置は、すべて重なっていてもよいし、一部のみ重なっていてもよい。
厚み方向において隣り合う部材どうしを接合する接着剤6,27は、各部材どうしの間の全域に塗布されていてもよいし、各部材どうしの間の一部にのみ塗布されていてもよい。例えば、各接着剤6,27は、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なる位置にのみ塗布されていてもよい。
接着剤6,27の塗布パターンは特に制限されず、例えば、ストライプ状、スパイラル状等であってもよい。
また、厚み方向において隣り合う部材どうしを接合する各接着剤6,27は、同種のものであってもよいし、異種のものであってもよい。
廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化していることの利点は以下に述べるとおりである。
廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化していると、三つ折り状態の廃棄用テープ10を図4(a)に示すとおり展開して伸長させたときに、該廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体として持ち上げられる。したがって、廃棄用テープ10が直接に固定されている部材である背側外装体4B及びその近傍の部材のみが浮き上がることを防ぐことができる。つまり、廃棄用テープ10を引っ張ったときに加わる力が、該廃棄用テープ10と該廃棄用テープ10が直接接合されている部材との接合部に集中することを防ぐことができる。その結果、廃棄用テープ10がおむつ1の外面から剥がれにくくなる。このことに起因して、本実施形態のおむつ1は、廃棄用テープ10を伸長させやすいという有利な効果を奏する。
廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一体化しているときの、隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6,27とテープ近傍領域Rとの位置関係について、背側外装体4Bと裏面シート22とを接合する第1接着剤6a、及び裏面シート22と下層吸収体32とを接合する第2接着剤6bを例に、図5(a)ないし(i)を参照しながら説明する。図5(a)ないし(i)では、第1接着剤6aが塗布された部分に右下がりの斜線を付しており、第2接着剤6bが塗布された部分に左下がりの斜線を付している。図5(a)は、背側外装体4B及び裏面シート22の一部を破断した状態を示している。
図5(a)に示す例では、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に塗布されており、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも長く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第1接着剤6aは、テープ近傍領域R内に位置している。
また、横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも長く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第2接着剤6bは、テープ近傍領域R内に位置している。
したがって、図5(a)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化しており、上述した効果が奏される。
図5(b)に示す例でも、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも短く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも長く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第2接着剤6bは、テープ近傍領域R内に位置している。
したがって、図5(b)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(c)に示す例でも、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも長く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第1接着剤6aは、テープ近傍領域R内に位置している。
横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも短く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
したがって、図5(c)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(b)又は(c)に示す例においては、おむつ1の平面視において、第1接着剤6a又は第2接着剤6bが廃棄用テープ10の固定部12と重なっているので、図5(a)に示す例に比して、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一層強固に一体化することになり、上述した効果が一層顕著に奏される。
図5(d)に示す例では、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に塗布されており、第2接着剤6bは、裏面シート22と下層吸収体32との間の全域に連続して塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも長く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第1接着剤6aは、テープ近傍領域R内に位置している。
したがって、図5(d)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(e)に示す例では、第1接着剤6aは、背側外装体4Bと裏面シート22との間に全域に連続して塗布されており、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも長く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっていない。しかしながら、第2接着剤6bは、テープ近傍領域R内に位置している。
したがって、図5(e)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(d)又は(e)に示す例においては、おむつ1の平面視において、第1接着剤6a又は第2接着剤6bが廃棄用テープ10の固定部12の全域と重なっているので、図5(b)又は(c)に示す例に比して、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一層強固に一体化することになり、上述した効果が一層顕著に奏される。
図5(f)に示す例では、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に塗布されており、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも短く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
また横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも短く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
したがって、図5(f)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(f)に示す例においては、おむつ1の平面視において、第1接着剤6a及び第2接着剤6bの両方が廃棄用テープ10の固定部12と重なっているので、図5(d)又は(e)に示す例に比して、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一層強固に一体化することになり、上述した効果が一層顕著に奏される。
図5(g)に示す例では、第1接着剤6aは、背側外装体4Bと裏面シート22との間に全域に連続して塗布されており、第2接着剤6bは、縦方向Xに延びるストライプ状に塗布されている。
横方向Yに隣り合う第2接着剤6b,6bどうしの間の距離Sbは、廃棄用テープ10の固定部12の横方向Lyの長さよりも短く、第2接着剤6bは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
したがって、図5(g)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(h)に示す例では、第1接着剤6aは、横方向Yに延びるストライプ状に塗布されており、第2接着剤6bは、裏面シート22と下層吸収体32との間の全域に連続して塗布されている。
縦方向Xに隣り合う第1接着剤6a,6aどうしの間の距離Saは、廃棄用テープ10の固定部12の縦方向Lxの長さよりも短く、第1接着剤6aは、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なっている。
したがって、図5(h)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材は一体化している。
図5(g)又は(h)に示す例においては、おむつ1の平面視において、第1接着剤6a及び第2接着剤6bの両方が廃棄用テープ10の固定部12と重なっているおり、且つ第1接着剤6a又は第2接着剤6bが廃棄用テープ10の固定部12の全域と重なっているので、図5(f)に示す例に比して、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一層強固に一体化することになり、上述した効果が一層顕著に奏される。
図5(i)に示す例では、第1接着剤6aは、背側外装体4Bと裏面シート22との間に全域に連続して塗布されており、第2接着剤6bは、裏面シート22と下層吸収体32との間の全域に連続して塗布されている。
したがって、図5(i)に示す例においても、廃棄用テープ10から下層吸収体32までの部材は一体化している。
図5(i)に示す例においては、おむつ1の平面視において、第1接着剤6a及び第2接着剤6bの両方が廃棄用テープ10の固定部12の全域と重なっているので、図5(g)又は(h)に示す例に比して、廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの部材が一層強固に一体化することになり、上述した効果が一層顕著に奏される。
廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの厚み方向の領域において隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6a,6bは、上述した効果が確実に奏されるようにする観点から、図5(a)~(e)に示すように、おむつ1の平面視においてテープ近傍領域R内で少なくとも一部が重なることが好ましい。また、隣り合う部材どうしを接合している各接着剤6a,6bは、上述した効果が一層顕著に奏されるようにする観点から、図5(f)~(h)に示すように、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なる領域内で少なくとも一部が重なることがより好ましく、図5(i)に示すように、おむつ1の平面視において廃棄用テープ10の固定部12と重なる領域内で、該領域内に位置する該接着剤6a,6bの全部が重なることが更に好ましい。
三つ折り状態の廃棄用テープ10においては、上述した効果が一層顕著に奏されるようにする観点から、固定部12のうち、少なくとも、該廃棄用テープ10の股下部C側の端部から、摘まみ片23の股下部C側の端部までの領域S(図2参照)と重なる領域が、おむつ1の平面視において下層吸収体32と重なるように位置していることが好ましい。
三つ折り状態の廃棄用テープ10は、その固定部12が、おむつ1の平面視において、下層吸収体32の延出部32e(図1参照)と重なるように位置していることが好ましい。下層吸収体32の延出部32eは、上層吸収体31から延出している部分であるので、おむつ1の平面視において該延出部32eには上層吸収体31は非存在である。三つ折り状態の廃棄用テープ10における固定部を、下層吸収体32の延出部32eと重なるように位置させることによって、廃棄用テープ10を引っ張ったときに上層吸収体31がほぐれて、該廃棄用テープ10が直接に固定されている部材(本実施形態では背側外装体4B)が浮き上がることが一層効果的に防止される。この効果が一層顕著に奏されるようにする観点から、三つ折り状態の廃棄用テープ10においては、固定部12のうち、少なくとも、該廃棄用テープ10の股下部C側の端部から、摘まみ片23の股下部C側の端部までの領域Sと重なる領域が、下層吸収体32の延出部32eと重なるように位置していることが好ましい。
三つ折り状態の廃棄用テープ10は、その平面視において、固定部12の全体が下層吸収体32の延出部32eと重なっていてもよく、あるいはその一部のみが下層吸収体32の延出部32eと重なっていてもよい。固定部12の一部のみが下層吸収体32の延出部32eと重なっている場合、該固定部12の他の部分は、上層吸収体31と重なっていてもよいが、重なっていないことが好ましい。尤も、廃棄用テープ10を引っ張ったときに上層吸収体31がほぐれて、該廃棄用テープ10が直接に固定されている部材が浮き上がることを一層効果的に防ぐ観点からは、三つ折り状態の廃棄用テープ10は、その平面視において、固定部12の全体が下層吸収体32の延出部32eと重なっていることが好ましい。廃棄用テープ10、特に廃棄用テープ10の固定部12が、上層吸収体31と重なっていないことにより、廃棄用テープ10を引っ張ったときに上層吸収体31がほぐれることを防止することができるので、該廃棄用テープ10が直接に固定されている部材(本実施形態では背側外装体4B)が浮き上がることを一層効果的に防止することができる。
本実施形態のおむつ1は、図1に示すとおり、下層吸収体32の延出部32eに、吸収性ポリマーが非存在であるポリマー非存在領域5を有する。おむつ1は、ポリマー非存在領域5を1つのみ有していてもよいし、2つ以上有していてもよい。図1には、2つのポリマー非存在領域5を有する状態が示されている。ポリマー非存在領域5の形状は特に制限されず、例えば、矩形形状、楕円形状又は円形状等であり得る。図1には、おむつ1の縦方向Xに長い矩形形状を有しているポリマー非存在領域5が示されている。なお、吸収性ポリマーが非存在とは、実質的に吸収性ポリマーが存在しないことであって、意図せず飛び散った吸収性ポリマーの存在を否定するものではない。
本実施形態では、ポリマー非存在領域5は、下層吸収体32を貫通するスリットになっている。ポリマー非存在領域5は、おむつ1の縦方向Xに長い矩形形状を有している限りにおいて、連続状態であることに限られず、不連続な点列や、長手方向に沿う短い線分列であってもよい。
廃棄用テープ10は、おむつ1の平面視において、固定部12が、ポリマー非存在領域5と重なるように位置にしていることが好ましい。こうすることにより、下層吸収体32が吸液し、該下層吸収体32の吸収性ポリマーが膨潤した場合であっても、固定部12と重なる位置においては、下層吸収体32に含まれる2枚の液透過性シートどうしが離間しにくいので、廃棄用テープ10を引っ張ったときに該廃棄用テープ10が直接に固定されている部材が浮き上がることを一層効果的に防ぐことができる。固定部12は、その全体がポリマー非存在領域5と重なっていてもよいし、その一部のみがポリマー非存在領域5と重なっていてもよい。ポリマー非存在領域5が複数存在する場合、固定部12は、平面視において、複数のポリマー非存在領域5のうち一部のポリマー非存在領域5と重なっていてもよいし、すべてのポリマー非存在領域5と重なっていてもよい。廃棄用テープ10が直接に固定されている部材が浮き上がることを一層効果的に防ぐ観点から、廃棄用テープ10においては、固定部12のうち、少なくとも、該廃棄用テープ10の股下部C側の端部から、摘まみ片23の股下部C側の端部までの領域S(図2参照)と重なる領域が、平面視においてポリマー非存在領域5と重なるように位置していることが好ましい。
下層吸収体32を構成する吸収シートは、図6(a)及び(b)に示すとおり、同一の又は異なる2枚の液透過性シート25a,25bの間に存在する接着剤27によって吸収性ポリマー26が固定された構造であることが好ましい。そのような構造の吸収シートは、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2018-102907号公報に記載されている。
図6(a)及び(b)に示す吸収シート25における接着剤27は、各シート25a,25bにおける吸収性ポリマー26に対向する面にそれぞれ配されている。吸収シート25における各液透過性シート25a,25bは、吸収性ポリマー26を介さずに、接着剤27によって直接接合されている部位28と、両液透過性シート25a,25bが吸収性ポリマーの粒子26を介して接着剤27によって接合された部位29とを有する。このような構成となっていることによって、吸収性ポリマーの粒子26を吸収シート25の所定の位置に保持させて、吸収性ポリマーの粒子26の意図しない移動や偏在をより低減できるとともに、吸収シート25の液吸収性をより高めることができる。
吸収シート25における接着剤27としては、吸収性ポリマー26の液吸収に伴う膨潤変化に追随して伸長し得る柔軟性を有するものを用いることが好ましい。このような原料としては、例えば、2-エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、シアノアクリレート、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル等をはじめとするビニルモノマーの(共)重合体(エチレン酢酸ビニル共重合体など)等を一種以上含有するアクリル系接着剤、ポリジメチルシロキサンポリマー重合体等を含有するシリコーン系接着剤、並びに、天然ゴム等を含む天然ゴム系接着剤、ポリイソプレン、クロロプレン等を一種以上含有するイソプレン系接着剤、スチレン-ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS)を一種以上含有するスチレン系接着剤等といった、ゴム系接着剤等が挙げられる。これらは単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。図6に示すとおり、接着剤27が、各シート25a,25bにおける吸収性ポリマー26に対向する面にそれぞれ配されている場合、一方の液透過性シート25aに配されている接着剤と、他方の液透過性シート25bに配されている接着剤とは、同種であってもよく、異種であってもよい。
吸収シート25は、おむつ1を平面視したときに廃棄用テープ10、より具体的には廃棄用テープ10の固定部12と重なる領域において、吸収性ポリマー26が吸液し膨潤した場合であっても、2枚の液透過性シート25a,25bどうしが、接着剤27により接着されていることが好ましい。下層吸収体32としてこのような吸収シート25を用いることにより、下層吸収体32が吸液し、該下層吸収体32の吸収性ポリマー26が膨潤した場合であっても、下層吸収体32に含まれる2枚の液透過性シート25a,25bどうしが離間しにくいので、廃棄用テープ10を引っ張ったときに該廃棄用テープ10が浮き上がることを一層効果的に防ぐことができる。
ここで、吸収性ポリマー26が吸液し膨潤した状態とは、吸収性ポリマー26が尿等を飽和状態まで吸収した状態を意味する。廃棄用テープ10を引っ張ったときに該廃棄用テープ10が浮き上がることを一層効果的に防ぐ観点から、吸収シート25は、吸収性ポリマー26が吸液した液量が、該吸収性ポリマー26の飽和吸水量に達した場合であっても、2枚の液透過性シート25a,25bどうしの接合状態が維持されるように両液透過性シート25a,25bどうしが、接着剤27により接着されており、両液透過性シート25a,25bどうしが剥離しないことが好ましい。より具体的には、吸収シート25を生理食塩水に30分間浸漬しても、2枚の液透過性シート25a,25bどうしが剥離しないことが好ましい。
本実施形態では、三つ折り状態に折り畳まれた廃棄用テープ10は、厚み方向において相対向している面どうしが剥離可能に接合されていることが好ましい。また、廃棄用テープ10の伸長部15は、該廃棄用テープ10の長辺方向に伸長可能であることも好ましい。廃棄用テープ10をこのような構成とすることで、廃棄用テープ10を引っ張ったときに該廃棄用テープ10の伸長部15が伸長するので、おむつ1が吸液し膨らんだ場合であっても、廃棄用テープ10を該おむつ1の外周に容易に巻き付けることができ、該おむつ1を容易に廃棄形態とすることができる。
本実施形態において、吸収体3は、上層吸収体31と下層吸収体32とを含んでいたが、これに代えて、吸収体3は、下層吸収体32のみからなるものであり、上層吸収体31を含んでいなくてもよい。つまり、吸収体3は、吸収シートのみからなるものであってもよい。吸収体3が吸収体シートのみからなることの利点は以下のとおりである。吸収体3が吸収体シートのみからなり、上層吸収体31が存在しないことにより、廃棄用テープ10を引っ張ったときに上層吸収体31がほぐれることがないので、該廃棄用テープ10が直接に固定されている部材(本実施形態では背側外装体4B)が浮き上がることを一層効果的に防止することができる。
次に、本実施形態のおむつ1の構成材料について説明する。
表面シート21としては、液透過性を有するシート、例えば、不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。表面シート21は、その肌対向面側が凹凸形状になっていてもよい。例えば、表面シート21の肌対向面側に、散点状に複数の凸部を形成することができる。あるいは、表面シート21の肌対向面側に、一方向に延びる畝部と溝部とを交互に形成することができる。そのような目的のために、2枚以上の不織布を用いて表面シート21を形成することもできる。
一方、裏面シート22としては、例えば、液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などを用いることができる。液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シート22の外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
コアラップシート33としては、例えば、親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
下層吸収体32を構成する吸収シートが有する液透過性シートとしては、木材パルプ等の繊維材料を主体とする繊維シート等を用いることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、図1に示す実施形態において、上層吸収体31は、縦方向Xの一端側が他端側に比べて横方向Yの長さが長く幅広であったが、上層吸収体31は、横方向Yの長さ(幅)が縦方向Xの全長にわたって一定であってもよい。
また、上述した実施形態においては、吸収性本体2、腹側外装体4A及び背側外装体4Bを構成する各部材どうしは接着剤6によって接合されていたが、例えば、熱融着、圧着等の接着剤以外の接合手段によって、厚み方向において隣り合う部材どうしを接合してもよい。また、接着剤による接合と、それ以外の接合手段による接合とを組み合わせてもよい。廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの隣り合う部材どうしを、接着剤以外の接合手段によって接合した場合であっても、廃棄用テープ10を伸長させたときに該廃棄用テープ10と結合している部位が浮き上がりにくく、該廃棄用テープ10を伸長させやすいという本発明の効果は奏される。廃棄用テープ10から下層吸収体32の肌対向面側の液透過性シートまでの隣り合う部材どうしを接着剤以外の接合手段によって接合する場合、該隣り合う部材同士の接合部の配置パターンは、上述した実施形態における接着剤6の配置パターンと同様とすることが好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
吸収体を有する吸収性本体を具備し、非肌対向面に廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
前記吸収体は、同一の又は異なる2枚の液透過性シートの間に吸収性ポリマーが挟持され、2枚の該液透過性シートの間を接合することによって吸収性ポリマーが固定された構造を有する吸収シートを含み、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記吸収体と重なる位置に配されており、
前記廃棄用テープから前記吸収体までの厚み方向の領域において該廃棄用テープから該吸収体の肌対向面側の前記液透過性シートまでの部材が一体化している、吸収性物品。
<2>
前記吸収体は前記吸収シートのみからなる、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記吸収体は、上層吸収体と、該上層吸収体の非肌対向面側に配された下層吸収体とを含み、
前記下層吸収体が、前記吸収シートからなる、前記<1>に記載の吸収性物品。
<4>
前記吸収性物品は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部と有しており、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記廃棄用テープから前記下層吸収体までの厚み方向の領域において隣り合う部材どうしを接合している各接着剤が、前記吸収性物品の平面視において該廃棄用テープの前記固定部近傍に位置する領域と、該固定部と重なる領域とからなるテープ近傍領域内に位置している、前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記テープ近傍領域は、前記吸収性物品の平面視において、前記廃棄用テープの前記固定部の幅方向の長さを100としたときに、該固定部の周縁からの距離が好ましくは150以下、より好ましくは100以下、更に好ましくは75以下の領域である、前記<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記テープ近傍領域は、前記廃棄用テープの前記固定部の周縁からの距離が好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下の領域である、前記<4>又は前記<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収性物品は、着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部と有しており、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記縦方向において、前記止着部における、前記伸長部とは反対側の端部に摘まみ片が設けられており、
三つ折り状態の前記廃棄用テープにおいては、前記固定部のうち、少なくとも、該廃棄用テープの前記股下部側の端部から、前記摘まみ片の前記股下部側の端部までの領域と重なる領域が、前記吸収性物品の平面視において前記下層吸収体と重なるように位置している、前記<3>~前記<6>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収性物品は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部と有しており、
前記下層吸収体は、前記上層吸収体における前記背側部側の端縁から延出する延出部を有し、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記延出部と重なる位置に配されている、前記<3>~前記<7>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<9>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記上層吸収体と重ならない位置に配されている、前記<8>に記載の吸収性物品。
<10>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
三つ折り状態の前記廃棄用テープは、前記固定部が、前記吸収性物品の平面視において、前記下層吸収体の前記延出部と重なるように位置している、前記<8>又は前記<9>に記載の吸収性物品。
<11>
前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向において、前記止着部における、前記伸長部とは反対側の端部に摘まみ片が設けられており、
三つ折り状態の前記廃棄用テープにおいては、前記固定部のうち、少なくとも、該廃棄用テープの前記股下部側の端部から、前記摘まみ片の前記股下部側の端部までの領域と重なる領域が、前記下層吸収体の前記延出部と重なるように位置している、前記<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記下層吸収体は、少なくとも前記延出部に前記吸収性ポリマーが非存在のポリマー非存在領域を有し、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記ポリマー非存在領域と重なる位置に配されている、前記<8>~前記<11>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<13>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において、前記固定部が、前記ポリマー非存在領域と重なるように位置にしている、前記<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記固定部は、その全体が前記ポリマー非存在領域と重なっている、前記<12>又は前記<13>に記載の吸収性物品。
<15>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記固定部は、その一部のみが前記ポリマー非存在領域と重なっている、前記<12>又は前記<13>に記載の吸収性物品。
<16>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記吸収性物品の縦方向において、前記止着部における、前記伸長部とは反対側の端部に摘まみ片が設けられており、
前記廃棄用テープにおいては、前記固定部のうち、少なくとも、該廃棄用テープの前記股下部側の端部から、前記摘まみ片の該股下部側の端部までの領域と重なる領域が、平面視において前記ポリマー非存在領域と重なるように位置している、前記<12>~前記<15>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<17>
前記ポリマー非存在領域の形状は、矩形形状、楕円形状又は円形状等である、前記<12>~前記<16>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<18>
前記吸収性物品は、前記ポリマー非存在領域を1つのみ有している、前記<12>~前記<17>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<19>
前記吸収性物品は、前記ポリマー非存在領域を2つ以上有している、前記<12>~前記<17>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<20>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記固定部は、平面視において、複数の前記ポリマー非存在領域のうち一部のポリマー非存在領域と重なっている、前記<19>に記載の吸収性物品。
<21>
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記固定部は、平面視において、すべての前記ポリマー非存在領域と重なっている、前記<19>又は前記<20>に記載の吸収性物品。
<22>
前記吸収シートは、2枚の前記液透過性シートの間に存在する接着剤によって吸収性ポリマーが固定された構造である、前記<1>~前記<21>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<23>
前記吸収シートにおいては、2枚の前記液透過性シートの間に存在する接着剤によって前記吸収性ポリマーが固定されており、
前記吸収性物品を平面視したときに前記廃棄用テープと重なる領域において、前記吸収性ポリマーが吸液し膨潤した場合であっても、2枚の前記液透過性シートどうしが、前記接着剤により接着されている、前記<1>~前記<22>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<24>
前記吸収シートにおける前記接着剤は、各前記液透過性シートにおける前記吸収性ポリマーに対向する面にそれぞれ配されており、
各前記液透過性シートは、前記吸収性ポリマーを介さずに、前記接着剤によって直接接合されている部位と、両該液透過性シートが該吸収性ポリマーの粒子を介して該接着剤によって接合された部位29とを有する、前記<22>又は前記<23>に記載の吸収性物品。
<25>
前記吸収シートにおける前記接着剤は、前記吸収性ポリマーの液吸収に伴う膨潤変化に追随して伸長し得る柔軟性を有する、前記<22>~前記<24>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<26>
前記吸収シートにおける前記接着剤は、2-エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、シアノアクリレート、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル等をはじめとするビニルモノマーの(共)重合体(エチレン酢酸ビニル共重合体など)等を一種以上含有するアクリル系接着剤、ポリジメチルシロキサンポリマー重合体等を含有するシリコーン系接着剤、並びに、天然ゴム等を含む天然ゴム系接着剤、ポリイソプレン、クロロプレン等を一種以上含有するイソプレン系接着剤、スチレン-ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS)を一種以上含有するスチレン系接着剤等といった、ゴム系接着剤等からなる群から選択される一種又は二種以上である、前記<25>に記載の吸収性物品。
<27>
前記吸収シートにおける前記接着剤が、各前記液透過性シートにおける前記吸収性ポリマーに対向する面にそれぞれ配されており、
一方の前記液透過性シートに配されている接着剤と、他方の前記液透過性シートに配されている接着剤とは、同種である、前記<22>~前記<26>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<28>
前記吸収シートにおける前記接着剤が、各前記液透過性シートにおける前記吸収性ポリマーに対向する面にそれぞれ配されており、
一方の前記液透過性シートに配されている接着剤と、他方の前記液透過性シートに配されている接着剤とは、異種である、前記<22>~前記<27>のいずれか一に記載の吸収性物品。
<29>
前記吸収性物品は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部と有しており、
前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
前記折り畳まれた状態の前記廃棄用テープは、厚み方向において相対向している面どうしが剥離可能に接合されており、
前記伸長部は、前記縦方向に伸長可能である、前記<1>~前記<28>のいずれか一に記載の吸収性物品。
1 おむつ
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
3 吸収体
31 上層吸収体
32 下層吸収体
33 コアラップシート
4A 腹側外装体
4B 背側外装体
41 内層シート
42 外層シート
43 弾性部材
10 廃棄用テープ
X 縦方向
Y 横方向

Claims (8)

  1. 吸収体を有する吸収性本体を具備し、非肌対向面に廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
    前記吸収体は、同一の又は異なる2枚の液透過性シートの間に吸収性ポリマーが挟持され、2枚の該液透過性シートの間を接合することによって吸収性ポリマーが固定された構造を有する吸収シートを含み、
    前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記吸収体と重なる位置に配されており、
    前記廃棄用テープから前記吸収体までの厚み方向の領域において該廃棄用テープから該吸収体の肌対向面側の前記液透過性シートまでの部材が一体化している、吸収性物品。
  2. 前記吸収体は前記吸収シートのみからなる、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、上層吸収体と、該上層吸収体の非肌対向面側に配された下層吸収体とを含み、
    前記下層吸収体が、前記吸収シートからなる、請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部を備え、
    前記下層吸収体は、前記上層吸収体における前記背側部側の端縁から延出する延出部を有し、
    前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記延出部と重なる位置に配されている、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記上層吸収体と重ならない位置に配されている、請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記下層吸収体は、少なくとも前記延出部に前記吸収性ポリマーが非存在のポリマー非存在領域を有し、
    前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の平面視において前記ポリマー非存在領域と重なる位置に配されている、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収シートにおいては、2枚の前記液透過性シートの間に存在する接着剤によって前記吸収性ポリマーが固定されており、
    前記吸収性物品を平面視したときに前記廃棄用テープと重なる領域において、前記吸収性ポリマーが吸液し膨潤した場合であっても、2枚の前記液透過性シートどうしが、前記接着剤により接着されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性物品は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部と有しており、
    前記廃棄用テープは、前記吸収性物品の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で前記腹側部から前記股下部を介して前記背側部に延びる縦方向に沿って配置されているとともに、この順で積層された三つ折り状態で、該吸収性物品の外面に設けられており、
    前記折り畳まれた状態の前記廃棄用テープは、厚み方向において相対向している面どうしが剥離可能に接合されており、
    前記伸長部は、前記縦方向に伸長可能である、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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