JP2023028590A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザーの使用する任意の暗記シートに対応して、正確に、原稿内の特定箇所の色を設定する手間を軽減する。【解決手段】 変換色登録部３１は、（ａ）複数の変換色候補を含むカラーチャートをプリント装置２２にプリントさせ、（ｂ）カラーチャート上の複数の変換色候補のうち、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した変換色候補を変換色として登録する。コピー処理部３２は、（ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を変換色に変換し、（ｃ）特定箇所の色が変換色に変換された対象原稿画像をプリント装置２２にプリントさせる。【選択図】 図２

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。

ある画像形成装置は、原稿画像内のマーキング領域を検出し、マーキング領域内の文字に対して非読処理を行っている（例えば特許文献１参照）。

別の画像形成装置は、原稿画像内のマーキング領域を検出し、マーキング領域内の文字を除去した原稿を問題用紙としてプリントしている（例えば特許文献２参照）。

特開２０１４－９０２２８号公報 特開２００７－０４５２３号公報

他方、暗記学習として、特定有彩色を有し透明な暗記シートを使用するものがある。例えば、原稿内の特定箇所（暗記したい箇所）を暗記シートと同系色にすることで、暗記シートを原稿内の特定箇所に重畳させたときにその特定箇所の視認が困難になる。

上述の画像形成装置は、このような暗記シートに使用する原稿（つまり、原稿内の特定箇所（暗記したい箇所）を、ユーザーの任意の暗記シートを原稿内の特定箇所に重畳させたときにその特定箇所の視認が困難になる色にした原稿）を得ることは困難である。

また、原稿内の特定箇所の色がずれると、暗記シートを特定箇所に重畳させたときに視認できてしまうため、この色の設定は簡単ではない。例えば、表示装置にカラーチャートを表示してユーザーにその色を選択させるようにした場合、表示色とプリント色とは通常一致しないため、ユーザーは、その色の設定を行い自己の暗記シートで視認できるか否かを試すという作業を、適切な色が設定されるまで、繰り返す必要がある。

このように、ユーザーの使用する任意の暗記シートに対応して、正確に原稿内の特定箇所の色を設定するには手間がかかる。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ユーザーの使用する任意の暗記シートに対応して、正確に原稿内の特定箇所の色を設定する手間を軽減する画像形成装置を得ることを目的とする。

本発明に係る画像形成装置は、プリント装置と、（ａ）複数の変換色候補を含むカラーチャートを前記プリント装置にプリントさせ、（ｂ）前記カラーチャート上の前記複数の変換色候補のうち、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した前記変換色候補を変換色として登録する変換色登録部と、（ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）前記対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を前記変換色に変換し、（ｃ）前記特定箇所の色が前記変換色に変換された前記対象原稿画像を前記プリント装置にプリントさせるコピー処理部とを備える。

本発明によれば、ユーザーの使用する任意の暗記シートに対応して、正確に、原稿内の特定箇所の色を設定する手間を軽減する画像形成装置が得られる。

本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。

図１は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成を示す側面図である。 図２は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図３は、図２における操作パネル２５の一例を示す正面図である。 図４は、カラーチャートの一例を示す図である。 図５は、機能メニュー画面の一例を示す図である。 図６は、問題シート作成画面の一例を示す図である。 図７は、詳細設定画面の一例を示す図である。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成を示す側面図である。図１に示す画像形成装置は、複写機、複合機などといった、電子写真方式のプリント機能を有する装置である。

この実施の形態の画像形成装置は、タンデム方式のカラー現像装置を有する。このカラー現像装置は、感光体ドラム１ａ～１ｄ、露光装置２および現像装置３ａ～３ｄを有する。感光体ドラム１ａ～１ｄは、ブラック、マゼンタ、シアン、およびイエローの４色の感光体である。露光装置２は、感光体ドラム１ａ～１ｄの表面へレーザー光を照射して静電潜像を形成する装置である。露光装置２は、レーザー光の光源であるレーザーダイオード、そのレーザー光を感光体ドラム１ａ～１ｄへ導く光学素子（レンズ、ミラー、感光体ドラム１ａ～１ｄの表面において主走査方向に沿って光を走査するためのポリゴンミラーなど）、ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモーターなどを有する。

現像装置３ａ～３ｄは、トナーカートリッジ内のトナーを感光体ドラム１ａ～１ｄ上の静電潜像に付着させて現像しトナー像を形成する。感光体ドラム１ａおよび現像装置３ａにより、ブラックの現像が行われ、感光体ドラム１ｂおよび現像装置３ｂにより、マゼンタの現像が行われ、感光体ドラム１ｃおよび現像装置３ｃにより、シアンの現像が行われ、感光体ドラム１ｄおよび現像装置３ｄにより、イエローの現像が行われる。

中間転写ベルト５は、感光体ドラム１ａ～１ｄに接触し、感光体ドラム１ａ～１ｄ上のトナー像を転写される環状の中間転写体である。中間転写ベルト５は、駆動ローラー６およびテンションローラー７に張架され、駆動ローラー６からの駆動力によって、感光体ドラム１ｄとの接触位置から感光体ドラム１ａとの接触位置への方向へ周回していく。

転写ローラー８は、搬送されてくる用紙を中間転写ベルト５に接触させ、中間転写ベルト５上のトナー像を用紙に転写する。なお、トナー像を転写された用紙は、図示せぬ定着器へ搬送され、トナー像が用紙へ定着される。

濃度センサー９は、中間転写ベルト５に光を照射し、その反射光を検出する。特に、濃度センサー９は、自動濃度調整処理時において、中間転写ベルト５上の調整トナーパターンの濃度、位置などを検出する。この濃度センサー９は、反射型光学センサーである。クリーニングユニット１０は、中間転写ベルト５上の残留トナーを除去する。

図２は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。図２に示すように、この画像形成装置は、コントローラー２１と、プリント装置２２と、画像読取装置２３と、記憶装置２４と、操作パネル２５とを備える。

コントローラー２１は、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）および／またはマイクロコンピューターを有し、ハードウェアおよび／またはソフトウェアで、画像形成装置内の各部（プリント装置２２、画像読取装置２３、操作パネル２５など）を制御するとともに、各種処理部として動作する。

プリント装置２２は、図１に示す機械的な構成で、コントローラー２１による画像処理後の画像データに基づく画像や後述のカラーチャートなどのプリントを行う内部装置である。

画像読取装置２３は、原稿から原稿画像を光学的に読み取り、原稿画像のカラー画像データを生成する内部装置である。

記憶装置２４は、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶装置であり、後述の変換色などのデータなどを記憶する。

操作パネル２５は、当該画像形成装置の筐体表面に配置され、液晶ディスプレイなどの表示装置２５ａ、タッチパネルなどの入力装置２５ｂを備える。

図３は、図２における操作パネル２５の一例を示す正面図である。例えば図３に示すように、操作パネル２５は、入力装置２５ｂとして、ハードキー５１～５５およびタッチパネル５６を備える。ハードキー５１は、電源キーであり、ハードキー５２は、スタートキーであり、ハードキー５３は、ストップ／クリアキーであり、ハードキー５４は、テンキーであり、ハードキー５５は、ログアウトキーを示す。タッチパネル５６は、表示装置２５ａの表示面に配置され、表示装置２５ａに表示された画像をソフトキーとして機能させる。

図２に戻り、コントローラー２１は、変換色登録部３１、およびコピー処理部３２として動作する。

変換色登録部３１は、（ａ）複数の変換色候補を含むカラーチャートをプリント装置２２にプリントさせ、（ｂ）そのカラーチャート上の複数の変換色候補のうち、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した変換色候補を変換色として登録する。この複数の変換色候補は、ユーザーの暗記シートを重畳した際に視認できなくなる変換色の候補である。

コピー処理部３２は、（ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）その対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を、登録されている変換色に変換し、（ｃ）特定箇所の色が変換色に変換された対象原稿画像をプリント装置２２にプリントさせる。

さらに、この実施の形態では、コピー処理部３２は、（ａ）対象原稿画像において特定箇所以外に、特定箇所の色変換に使用する変換色の部分があるか否かを判定し、（ｂ）対象原稿画像において特定箇所以外に変換色の部分がある場合、（ユーザーにより要求されたときに）当該部分の色を変換色以外の色に変換した後に、特定箇所の色が変換色に変換された対象原稿画像をプリント装置２２にプリントさせる。

さらに、この実施の形態では、コピー処理部３２は、画像読取装置２３に対象原稿から対象原稿画像を読み取らせ、画像読取装置２３から対象原稿画像（カラー画像データ）を取得する。ユーザーは、マーカーペンなどで、対象原稿の特定箇所をマーキングしており、コピー処理部３２は、対象原稿においてマーキングされた箇所を特定箇所として特定する。なお、マーキングされた箇所の特定は、既存の方法で行えばよい。

次に、上述の画像形成装置の動作について説明する。

（ａ）変換色の登録

変換色登録部３１は、所定のユーザー操作に従って、例えば図３に示すような変換色登録画面を表示させる。変換色登録画面は、カラーチャートをプリントさせるソフトキー１０１、変換色の登録識別子（登録される複数の変換色を識別するための番号など）を指定する複数のソフトキー１０２、および色番号入力フィールド１０３を含んでいる。

図４は、カラーチャートの一例を示す図である。例えば図４に示すように、カラーチャートは、複数の変換色候補の有彩色でプリントされたパッチ画像１２１－１～１２１－Ｎ（Ｎ＞１）を含んでいる。パッチ画像１２１－１～１２１－Ｎは、矩形などの所定形状の図形でもよいし、図４に示すような文字列や記号でもよい。パッチ画像１２１－１～１２１－Ｎには、列識別子Ａ，Ｂ，Ｃ，・・・および行識別子１，２，３，４が視認可能に割り当てられており、色番号入力フィールド１０３には、色番号として、ユーザー所望のパッチ画像１２１－ｉ（ｉ＝１，・・・，Ｎ）の列識別子および行識別子が（例えばＤ４などと）入力される。

変換色登録部３１は、（ａ）ソフトキー１０１の押下が検出されると、カラーチャートをプリント装置２２にプリントさせ、（ｂ）色番号入力フィールド１０３に入力された色番号に基づいて、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した変換色候補を変換色として登録する。このとき、変換色登録部３１は、変換色のＣＭＹＫ値を、ソフトキー１０２により指定されている登録識別子に関連付けて、記憶装置２４に記憶する。

（ｂ）問題シートの作成

図５は、機能メニュー画面の一例を示す図である。図６は、問題シート作成画面の一例を示す図である。図７は、詳細設定画面の一例を示す図である。

例えば図５に示すように機能メニュー画面が表示され、ソフトキー２０１が押下されると、コピー処理部３２は、問題シート作成モードで動作する。

問題シート作成モードでは、コピー処理部３２は、（ａ）まず、例えば図６に示すような問題シート作成画面を表示させ、（ｂ）ユーザーにより押下されたソフトキー２１１に対応する登録識別子を特定し、（ｃ）その登録識別子に関連付けられている変換色のＣＭＹＫ値を記憶装置２２から読み出して変換色のＣＭＹＫ値を特定する。

さらに、コピー処理部３２は、詳細設定のソフトキー２１２が押下されると、例えば図７に示すような詳細設定画面を表示させる。詳細設定画面は、対象原稿画像において特定箇所以外に、特定箇所の色変換に使用する変換色の部分があった場合の例外処理をユーザーに指定させるための画面である。

コピー処理部３２は、ユーザーにより押下されソフトキー２２１に応じて、例外処理の可否および例外処理を選択する。ここでは、例外処理としては、対象原稿画像において特定箇所以外における変換色を黒色に変換する処理、または対象原稿画像において特定箇所以外における変換色を青色に変換する処理が選択される。

その後、コピー処理部３２は、（ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）その対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を、ユーザーにより指定された変換色に変換し、（ｃ）特定箇所の色が変換色に変換された対象原稿画像をプリント装置２２にプリントさせる。

以上のように、上記実施の形態によれば、変換色登録部３１は、（ａ）複数の変換色候補を含むカラーチャートをプリント装置２２にプリントさせ、（ｂ）カラーチャート上の複数の変換色候補のうち、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した変換色候補を変換色として登録する。コピー処理部３２は、（ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を変換色に変換し、（ｃ）特定箇所の色が変換色に変換された対象原稿画像をプリント装置２２にプリントさせる。

これにより、 ユーザーの使用する任意の暗記シートに対応して、正確に原稿内の特定箇所の色を設定する手間を軽減する。

なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。

例えば、上記実施の形態において、変換色の登録の際に、変換色登録部３１は、画像読取装置２３に、暗記シートの色を読み取らせ、読み取られた暗記シートの色に対応して、上述の複数の変換色候補を設定するようにしてもよい。例えば、暗記シートの色が赤である場合には、赤系統の暗記シート用の複数の変換色候補のセットが設定され、暗記シートの色が緑である場合には、緑系統の暗記シート用の複数の変換色候補のセットが設定される。

本発明は、例えば、画像形成装置に適用可能である。

２２ プリント装置
２３ 画像読取装置
３１ 変換色登録部
３２ コピー処理部

Claims (4)

1. プリント装置と、
   （ａ）複数の変換色候補を含むカラーチャートを前記プリント装置にプリントさせ、（ｂ）前記カラーチャート上の前記複数の変換色候補のうち、ユーザーにより選択された変換色候補を特定し、（ｃ）特定した前記変換色候補を変換色として登録する変換色登録部と、
   （ａ）対象原稿画像を取得し、（ｂ）前記対象原稿画像において、ユーザーにより指定された特定箇所の色を前記変換色に変換し、（ｃ）前記特定箇所の色が前記変換色に変換された前記対象原稿画像を前記プリント装置にプリントさせるコピー処理部と、
   を備えることを特徴とする画像形成装置。
2. 前記コピー処理部は、（ａ）前記対象原稿画像において前記特定箇所以外に前記変換色の部分があるか否かを判定し、（ｂ）前記対象原稿画像において前記特定箇所以外に前記変換色の部分がある場合、当該部分の色を前記変換色以外の色に変換した後に、前記特定箇所の色が前記変換色に変換された前記対象原稿画像を前記プリント装置にプリントさせることを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. 対象原稿から前記対象画像原稿を光学的に読み取る画像読取装置をさらに備え、
   前記コピー処理部は、前記対象原稿においてマーキングされた箇所を前記特定箇所として特定すること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
4. 対象原稿から前記対象画像原稿を光学的に読み取る画像読取装置をさらに備え、
   前記変換色登録部は、前記画像読取装置に、暗記シートの色を読み取らせ、読み取られた前記暗記シートの色に対応して、前記複数の変換色候補を設定すること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
   

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