JP2023028260A - 往復ポンプ用の継手装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動軸と従動軸との偏角のみならず、駆動軸と従動軸との偏芯を許容(吸収)することができる、往復ポンプ用の継手装置を提供する。
【解決手段】駆動源と往復ポンプとを連結するための継手装置1は、第1凹面3aを有する第1スラスト部材3と、第2凹面5aを有する第2スラスト部材5と、第1凹面3aと第2凹面5aとに挟まれた球体7と、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体6を収容する内部空間10を有するハウジング11を備え、第1スラスト部材3および第2スラスト部材5は、ハウジング11の中心軸線CLに沿って配列されており、内部空間10の幅は、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7の幅よりも大きい。
【選択図】図1
【解決手段】駆動源と往復ポンプとを連結するための継手装置1は、第1凹面3aを有する第1スラスト部材3と、第2凹面5aを有する第2スラスト部材5と、第1凹面3aと第2凹面5aとに挟まれた球体7と、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体6を収容する内部空間10を有するハウジング11を備え、第1スラスト部材3および第2スラスト部材5は、ハウジング11の中心軸線CLに沿って配列されており、内部空間10の幅は、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7の幅よりも大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、プランジャポンプやピストンポンプなどの往復ポンプの駆動に使用される継手装置に関する。
往復ポンプは、継手装置を介して駆動源(例えばエアシリンダまたは油圧シリンダ)に連結される。駆動源の往復運動は、継手装置を介して往復ポンプのピストンに伝達され、ピストンが往復運動する。駆動源側の駆動軸と、往復ポンプ側の従動軸は、機械的な損傷を防ぎ寿命を延長する為、一直線に並んでいることが理想的である。何故なら、その方が性能的なロスが少ないのに対し、芯のずれがあると、意図せぬ部品の接触や摩擦・摩耗やかじりが発生しやすいからである。
しかし、駆動軸と従動軸を一直線に合わせるためには、高度な加工精度や装置の組立に大きな努力が必要となり、そのための設備や工数が必要になる。そこで、往復ポンプに使用される継手装置には、駆動軸と従動軸との間に偏芯(すなわち、駆動軸と従動軸の間の相対的な軸芯の位置の違い)や偏角(すなわち、駆動軸と従動軸の間の相対的な傾き)があっても、駆動軸と従動軸との、それらのズレを吸収できる構造が必要とされる。
駆動軸と従動軸との偏角を許容できる継手装置の例としては、ユニバーサルジョイントが挙げられる。しかしながら、ユニバーサルジョイントは、駆動軸から従動軸に伝わる高いスラスト荷重に耐えうる構造を有していない。このため、長時間に亘って往復ポンプが運転されると、ユニバーサルジョイントが破損するおそれがある。
さらに、駆動軸と従動軸との偏角に加えて、駆動軸と従動軸との偏芯が存在することがある。このような偏芯は、駆動源と往復ポンプの相対的な位置ずれに起因するものである。ユニバーサルジョイントなどの従来の継手装置では、このような偏芯を許容(吸収)することはできなかった。
特許文献1には、駆動軸と従動軸の偏角と偏心に対応する継手装置が開示されている。この継手装置は、偏角と偏心の余裕を持たせるため、上下に隙間を設けているが、そのことにより、駆動軸のストローク長さに対して従動軸のストローク長さが隙間の分短くなり、ポンプ側の容積が減るためポンプ効率が悪くなる。また、それだけでなく、軸方向の往復運動の度に、軸方向に隣接した部材同士が繰り返し衝突し、振動や騒音が生じ、かえって部材の衝突箇所の摩耗や疲労破壊が生じやすくなってしまう。
本発明は、駆動軸と従動軸との偏角のみならず、駆動軸と従動軸との偏芯を許容(吸収)することができ、さらにはポンプ効率を向上させることができる、往復ポンプ用の継手装置を提供する。
一態様では、駆動源と往復ポンプとを連結するための継手装置であって、第1凹面を有する第1スラスト部材と、第2凹面を有する第2スラスト部材と、前記第1凹面と前記第2凹面とに挟まれた球体と、前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体を収容する内部空間を有するハウジングを備え、前記第1スラスト部材および前記第2スラスト部材は、前記ハウジングの中心軸線に沿って配列されており、前記内部空間の幅は、前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体の幅よりも大きい、継手装置が提供される。
一態様では、前記第1凹面および前記第2凹面は、前記球体の外面と同じ曲率半径を有する窪んだ球面である。
一態様では、前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体は、前記ハウジングの中心軸線に対して偏芯している。
一態様では、前記第2スラスト部材は第2平坦面を有しており、前記ハウジングは、前記第2平坦面に面接触する平坦な座を有している。
一態様では、前記ハウジングは、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの一方から延びる第1軸に固定され、前記球体は、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの他方から延びる第2軸に固定されている。
一態様では、前記ハウジングは、前記内部空間に連通するねじ穴を有しており、前記第1軸の外周面に形成された雄ねじ部は、前記ねじ穴に螺合されている。
一態様では、前記第1スラスト部材は第1平坦面を有しており、前記第1平坦面は前記第1軸の端面に接触している。
一態様では、前記第2スラスト部材は、複数の部材に分割された構造を有している。
一態様では、前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体は、前記ハウジングの中心軸線に対して偏芯している。
一態様では、前記第2スラスト部材は第2平坦面を有しており、前記ハウジングは、前記第2平坦面に面接触する平坦な座を有している。
一態様では、前記ハウジングは、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの一方から延びる第1軸に固定され、前記球体は、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの他方から延びる第2軸に固定されている。
一態様では、前記ハウジングは、前記内部空間に連通するねじ穴を有しており、前記第1軸の外周面に形成された雄ねじ部は、前記ねじ穴に螺合されている。
一態様では、前記第1スラスト部材は第1平坦面を有しており、前記第1平坦面は前記第1軸の端面に接触している。
一態様では、前記第2スラスト部材は、複数の部材に分割された構造を有している。
本発明によれば、偏角や偏心に対しての対応範囲に余裕を持たせられるにもかかわらず、構造上、軸方向に隙間が無い為、ポンプの効率が増加する。また、それだけでなく、軸方向に隣接した部材同士の繰り返し衝突がなくなるので、振動や騒音が生じず、部材の衝突箇所摩耗や疲労破壊が生じにくく、機械的な損傷を防ぎ寿命を延長することが可能となる。
また、球体に接触する第1スラスト部材および第2スラスト部材は互いに相対的に傾くことができる。さらに、内部空間の幅は、第1スラスト部材、第2スラスト部材、および球体の幅よりも大きいので、第1スラスト部材、第2スラスト部材、および球体は、ハウジングに対して偏芯することができる。したがって、ハウジングに第1軸(例えば駆動軸)が固定され、球体に第2軸(例えば従動軸)が固定された場合に、継手装置は、第1軸と第2軸との偏角および偏芯の両方を許容(吸収)できる。
また、球体に接触する第1スラスト部材および第2スラスト部材は互いに相対的に傾くことができる。さらに、内部空間の幅は、第1スラスト部材、第2スラスト部材、および球体の幅よりも大きいので、第1スラスト部材、第2スラスト部材、および球体は、ハウジングに対して偏芯することができる。したがって、ハウジングに第1軸(例えば駆動軸)が固定され、球体に第2軸(例えば従動軸)が固定された場合に、継手装置は、第1軸と第2軸との偏角および偏芯の両方を許容(吸収)できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、駆動源と往復ポンプとを連結するための継手装置の一実施形態を示す断面図である。継手装置1は、第1凹面3aを有する第1スラスト部材3と、第2凹面5aを有する第2スラスト部材5と、第1凹面3aと第2凹面5aとに挟まれた球体7と、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7を収容する内部空間10を有するハウジング11を備えている。
第1スラスト部材3および第2スラスト部材5は、ハウジング11の中心軸線CLに沿って配列されている。より具体的には、第1スラスト部材3、球体7、および第2スラスト部材5は、ハウジング11の中心軸線CLに沿って一列に並んでいる。第1スラスト部材3、球体7、および第2スラスト部材5は、金属、セラミックなどの硬質の材料から構成されている。
ハウジング11は、駆動源(例えばエアシリンダまたは油圧シリンダ)および往復ポンプ(例えばプランジャポンプまたはピストンポンプ)のうちの一方から延びる第1軸15に固定され、球体7は、駆動源および往復ポンプのうちの他方から延びる第2軸16に固定されている。球体7は、その球状の外面7aから延びる軸部7bを有しており、この軸部7bは第2スラスト部材5を通って第2軸16に延びている。ハウジング11は、軸部7bおよび第2軸16を通過させる通孔11aを有している。通孔11aの幅は、第2軸16の幅(直径)よりも大きい。
ハウジング11は、内部空間10に連通するねじ穴19を有している。第1軸15の外周面に形成された雄ねじ部20は、ねじ穴19に螺合されている。第1スラスト部材3は第1平坦面3bを有しており、第1平坦面3bは第1軸15の端面に常に接触している。第1軸15の端面は、中心軸線CLに対して垂直であり、第1平坦面3bは、第1軸15の端面に接触した状態で、ハウジング11の中心軸線CLに対して垂直である。駆動軸と往復ポンプのピストンとの距離を調節するために、第1スラスト部材3の第1平坦面3bと、第1軸15の端面との間に、シム(またはスペーサ)を挟んでもよい。
第1凹面3aおよび第2凹面5aは、球体7の外面7aと同じ曲率半径を有する窪んだ球面である。第1凹面3aは円形であり、第2凹面5aは略中心に穴の空いた環状である。球体7は、第1スラスト部材3の第1凹面3aと、第2スラスト部材5の第2凹面5aの両方により、摺動可能に支持されている。第1凹面3aおよび第2凹面5aは、往復運動中、球体7の外面7aに常に面接触している。したがって、球体7は、ハウジング11に対する相対位置を維持しつつ、ハウジング11、第1スラスト部材3、および第2スラスト部材5に対して傾くことができる。結果として、図2に示すように、球体7に固定された第2軸16は、ハウジング11に固定された第1軸15に対して傾くことができる。
特に、本実施形態によれば、第1凹面3aの全体および第2凹面5aの全体は、球体7の球状の外面7aと常に接触しているので、継手装置1は往復運動時に継手装置1に加わる高い荷重に耐えうることができ、かつ球体7は第1スラスト部材3および第2スラスト部材5に対してスムーズに傾動することができる。さらに、第1凹面3aおよび第2凹面5aは、ハウジング11の中心軸心CLの方向に沿って(すなわち往復移動方向に沿って)球体7を挟むように配置されているので、往復運動のどちらの方向に継手装置1が移動しているときでも球体7は第1凹面3aおよび第2凹面5aの両方に支えられ、球体7は第1スラスト部材3および第2スラスト部材5に対してスムーズに傾動することができる。結果として、往復運動中に、球体7に固定された第2軸16は、ハウジング11に固定された第1軸15に対してスムーズに傾くことができる。
ハウジング11の内部空間10の幅は、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7の幅よりも大きい。ここで、「幅」とは、ハウジング11の中心軸線CLに対して垂直な方向の寸法のことをいう。図3に示すように、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7は、一体にハウジング11の中心軸線CLに対して偏芯することができる。すなわち、第1スラスト部材3、第2スラスト部材5、および球体7の、中心軸線CLに垂直な方向における位置は、ハウジング11の内部空間10内で可変である。結果として、球体7に固定された第2軸16は、ハウジング11に固定された第1軸15に対して偏芯することができる。
第2スラスト部材5は第2平坦面5bを有しており、ハウジング11は、第2平坦面5bに面接触する平坦な座24を有している。第2平坦面5bは環状の面である。第2平坦面5bおよび座24は、ハウジング11の中心軸線CLに対して垂直である。第2平坦面5bと座24は、常に接触している。座24は、第2平坦面5bを支持しているのみであり、ハウジング11の中心軸線CLに対して垂直な方向への第2スラスト部材5の位置ずれまたは移動を妨げない。第1スラスト部材3の第1平坦面3bおよび第2スラスト部材5の第2平坦面5bは、いずれもハウジング11の中心軸線CLに対して垂直である。前述のように、第1軸15の端面、第1平坦面3b、第1凹面3a、球体7、第2凹面5a、第2平坦面5b、および座24は、各々中心軸線CLの方向に隣接する部材と常に接触した配置であるので、第1平坦面3bおよび第2平坦面5bは、第1スラスト部材3、球体7、および第2スラスト部材5の、中心軸線CLに垂直な方向への位置ずれまたは移動をガイドすることができる。
図4は、継手装置1およびこれに連結された第1軸15および第2軸16が往復移動するときの様子を示す模式図である。図4では継手装置1は模式的に描かれている。図4に示す例では、第1軸15は駆動源31に連結された駆動軸であり、第2軸16は往復ポンプ32に連結された従動軸であるが、本発明は図4の例に限定されない。
図4に示すように、駆動源31と往復ポンプ32が互いに傾いている場合、往復運動中に、第2軸16は、継手装置1により第1軸15に対して傾くことができるので、第2軸16の動きが往復ポンプ32に拘束されることがなく、結果として往復ポンプ32のストロークを大きくできる。
図1に戻り、本実施形態では、第2スラスト部材5の上部には、円環状の掛け金27が嵌め込まれている。本実施形態の第2スラスト部材5は、複数の部材に分割された構造を有しており、掛け金27はこれら複数の部材の相対位置を固定するためのものである。一例では、第2スラスト部材5は、2つの半円環状部材から構成された2つ割り構造を有しており、これら2つの半円環状部材の相対位置は、掛け金27によって固定される。第2スラスト部材5は、3つ以上の部材に分割されてもよい。
ハウジング11は、その側壁に形成された開口部11bを有している。この開口部11bは、第1スラスト部材3および第2スラスト部材5のメンテナンスおよび/または組み立てなどの際に使用される。
次に、上述のように構成された継手装置1を組み立てる方法の一実施形態を説明する。まず、第1軸15、第1スラスト部材3、および第2スラスト部材5がハウジング11から取り外されている状態で、第2軸16が固定された球体7をハウジング11の通孔11aを通じて内部空間10内に挿入する。第2スラスト部材5を構成する2つの半円環状部材を、ハウジング11の開口部11bから内部空間10に入れ、さらに球体7の上から掛け金27を2つの半円環状部材に嵌め込み、これにより2つの半円環状部材の相対位置を固定して第2スラスト部材5を構成する。次いで、第1スラスト部材3を、ハウジング11の開口部11bまたはねじ穴19を通じて内部空間10内に入れ、球体7上に置く。さらに、ハウジング11の全体をその中心軸線CLを中心に回転させ、第1スラスト部材3の第1平坦面3bが第1軸15の端面に接触するまで、ハウジング11のねじ穴19を第1軸15の雄ねじ部20に螺合させる。第1スラスト部材3の第1平坦面3bが第1軸15の端面に接触した状態で、ハウジング11の側壁に形成された第2ねじ穴11cに廻り止めねじ35をねじ込み、ハウジング11と第1軸15との相対位置を固定する。これにより、継手装置1の組み立てが完了する。
第1スラスト部材3および/または第2スラスト部材5を交換するときは、まず、ハウジング11の全体を反対方向に回転させて、第1スラスト部材3の第1平坦面3bを第1軸15の端面から離間させる。第1スラスト部材3は、ハウジング11の開口部11bから取り出すことができる。第2スラスト部材5を取り出すときは、まず、掛け金27を第2スラスト部材5から取り外す。そして、第2スラスト部材5を構成する2つの半円環状部材を、ハウジング11の開口部11bから取り出すことができる。
図5は、継手装置1の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図4を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、球体7はねじ構造により第2軸16に着脱可能に固定されている。より具体的には、球体7の軸部7bには雄ねじ40が形成されており、第2軸16の端面にはねじ穴42が形成されている。球体7の雄ねじ40を第2軸16のねじ穴42にねじ込むことにより、球体7を第2軸16に固定することができる。さらに、球体7の雄ねじ40を第2軸16のねじ穴42から外すことにより、球体7を第2軸16から離すことができる。
図5に示す実施形態では、第2スラスト部材5は、単一の円環状の部材から構成されており、2つの半円環状部材を有していない。さらに、図1に示す掛け金27も設けられていない。
図5に示す実施形態に係る継手装置1を組み立てる方法の一実施形態を説明する。まず、第1軸15、第1スラスト部材3、および第2スラスト部材5がハウジング11から取り外され、球体7が第2軸16から取り外されている状態で、第2スラスト部材5および球体7をハウジング11の内部空間10内に入れる。次に、第2スラスト部材5が球体7と第2軸16との間に位置した状態で、球体7の雄ねじ40を第2軸16のねじ穴42にねじ込み、球体7を第2軸16に固定する。第1スラスト部材3を、ハウジング11の開口部11bまたはねじ穴19を通じて内部空間10内に入れ、球体7上に置く。さらに、ハウジング11の全体をその中心軸線CLを中心に回転させ、第1スラスト部材3の第1平坦面3bが第1軸15の端面に接触するまで、ハウジング11のねじ穴19を第1軸15の雄ねじ部20に螺合させる。第1スラスト部材3の第1平坦面3bが第1軸15の端面に接触した状態で、ハウジング11の側壁に形成された第2ねじ穴11cに廻り止めねじ35をねじ込み、ハウジング11と第1軸15との相対位置を固定する。これにより、継手装置1の組み立てが完了する。
第1スラスト部材3および/または第2スラスト部材5を交換するときは、まず、ハウジング11の全体を反対方向に回転させて、ハウジング11を第1軸15から切り離す。第1スラスト部材3は、ハウジング11の開口部11bまたはねじ穴19から取り出すことができる。第2スラスト部材5を取り出すときは、球体7の雄ねじ40を第2軸16のねじ穴42から外し、球体7を第2軸16から離す。そして、球体7をハウジング11から取り出し、さらに第2スラスト部材5をハウジング11から取り外す。
上述した継手装置1の各実施形態は、液体水素、液化天然ガス、液化アンモニア、液体窒素、液化エチレンガス、液化石油ガスなどの液化ガスを移送するための往復ポンプと、駆動源とを連結する用途に適している。特に、図4に示すように、継手装置1は、駆動源31と往復ポンプ32との間に配置されているので、往復ポンプ32内の極低温の液化ガスが駆動源31を冷却(凍結)してしまうことを防止できる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 継手装置
3 第1スラスト部材
3a 第1凹面
3b 第1平坦面
5 第2スラスト部材
5a 第2凹面
5b 第2平坦面
7 球体
7a 外面
10 内部空間
11 ハウジング
11a 通孔
11b 開口部
11c 第2ねじ穴
15 第1軸
16 第2軸
19 ねじ穴
20 雄ねじ部
24 座
27 掛け金
31 駆動源
32 往復ポンプ
35 廻り止めねじ
40 雄ねじ
42 ねじ穴
3 第1スラスト部材
3a 第1凹面
3b 第1平坦面
5 第2スラスト部材
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5b 第2平坦面
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11 ハウジング
11a 通孔
11b 開口部
11c 第2ねじ穴
15 第1軸
16 第2軸
19 ねじ穴
20 雄ねじ部
24 座
27 掛け金
31 駆動源
32 往復ポンプ
35 廻り止めねじ
40 雄ねじ
42 ねじ穴
Claims (8)
- 駆動源と往復ポンプとを連結するための継手装置であって、
第1凹面を有する第1スラスト部材と、
第2凹面を有する第2スラスト部材と、
前記第1凹面と前記第2凹面とに挟まれた球体と、
前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体を収容する内部空間を有するハウジングを備え、
前記第1スラスト部材および前記第2スラスト部材は、前記ハウジングの中心軸線に沿って配列されており、
前記内部空間の幅は、前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体の幅よりも大きい、継手装置。 - 前記第1凹面および前記第2凹面は、前記球体の外面と同じ曲率半径を有する窪んだ球面である、請求項1に記載の継手装置。
- 前記第1スラスト部材、前記第2スラスト部材、および前記球体は、前記ハウジングの中心軸線に対して偏芯している、請求項1または2に記載の継手装置。
- 前記第2スラスト部材は第2平坦面を有しており、前記ハウジングは、前記第2平坦面に面接触する平坦な座を有している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の継手装置。
- 前記ハウジングは、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの一方から延びる第1軸に固定され、
前記球体は、前記駆動源および前記往復ポンプのうちの他方から延びる第2軸に固定されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の継手装置。 - 前記ハウジングは、前記内部空間に連通するねじ穴を有しており、
前記第1軸の外周面に形成された雄ねじ部は、前記ねじ穴に螺合されている、請求項5に記載の継手装置。 - 前記第1スラスト部材は第1平坦面を有しており、前記第1平坦面は前記第1軸の端面に接触している、請求項6に記載の継手装置。
- 前記第2スラスト部材は、複数の部材に分割された構造を有している、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の継手装置。
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