JP2023027669A - 車両用制御装置及び車両用制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】周辺監視義務のない自動運転中に、前方の車両が一時的な停止でなく停車している可能性をより精度良く判定することを可能にする。【解決手段】自車の状態を特定する自車状態特定部102と、自車の前方車両の状態を特定する前車状態特定部111と、自車の後続車両の状態を特定する後続状態特定部112と、前車状態特定部111で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する可能性特定部105とを備える。【選択図】図2
Description
本開示は、車両用制御装置及び車両用制御方法に関するものである。
特許文献1には、渋滞が発生していることを判定した場合に、前方の車両との距離を一定に保持するように車速を制御する自動運転を開始する技術が開示されている。
特許文献1に開示の技術では、自動運転において、前方の車両との距離を一定に保持するように車速を制御するので、前方の車両が停車すると自車が停止をし続けてしまうことになる。しかしながら、特許文献1では、前方の車両が停車か一時的な停止かを区別することについて考慮されていない。よって、特許文献1に開示の技術では、前方の車両が停車していた場合であっても、停車の可能性を判定できず、自車を停止させ続けてしまうおそれがあった。自動運転が周辺監視義務のない自動運転だった場合、運転者がこの不必要な自車の停止に気付くのが遅れ、無駄に自車を停止させ続けてしまう可能性が高かった。
この開示のひとつの目的は、周辺監視義務のない自動運転中に、前方の車両が一時的な停止でなく停車している可能性をより精度良く判定することを可能にする車両用制御装置及び車両用制御方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の車両用制御装置は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、車両の状態を特定する自車状態特定部(102)と、車両の前方車両の状態を特定する前車状態特定部(111,111a)と、車両の後続車両の状態を特定する後続状態特定部(112,112a)と、前車状態特定部で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部で車両が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する可能性特定部(105,105a)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の車両用制御方法は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、車両の状態を特定する自車状態特定工程と、車両の前方車両の状態を特定する前車状態特定工程と、車両の後続車両の状態を特定する後続状態特定工程と、前車状態特定工程で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定工程で車両が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定工程で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する可能性特定工程とを含む。
以上の構成によれば、監視義務なし自動運転を実施する車両である自車も前方車両も停止した状況において、後続車両が車線変更したことをもとに、前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定することになる。自車も前方車両も停止した状況において、後続車両が車線変更する状況は、自車の前方に進むことのできる車線が空いているにもかかわらず、前方車両が止まり続けている状況である可能性が高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の一時停止でない停車の可能性をより精度良く特定することが可能になる。その結果、周辺監視義務のない自動運転中に、前方の車両が一時的な停止でなく停車している可能性をより精度良く判定することが可能になる。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、自動運転が可能な車両(以下、自動運転車両)で用いることが可能なものである。車両用システム1は、図1に示すように、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図データベース(以下、地図DB)40、車両状態センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、HCU(Human Machine Interface Control Unit)80、及び報知装置90を含んでいる。例えば、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図DB40、車両状態センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、及びHCU80は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限るものではないが、以下では自動車に用いる場合を例に挙げて説明を行う。
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、自動運転が可能な車両(以下、自動運転車両)で用いることが可能なものである。車両用システム1は、図1に示すように、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図データベース(以下、地図DB)40、車両状態センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、HCU(Human Machine Interface Control Unit)80、及び報知装置90を含んでいる。例えば、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図DB40、車両状態センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、及びHCU80は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限るものではないが、以下では自動車に用いる場合を例に挙げて説明を行う。
自動運転車両の自動運転の段階(以下、自動化レベル)としては、例えばSAEが定義しているように、複数のレベルが存在し得る。自動化レベルは、例えば以下のようにLV0~5に区分される。
LV0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。運転タスクは動的運転タスクと言い換えてもよい。運転タスクは、例えば操舵、加減速、及び周辺監視とする。LV0は、いわゆる手動運転に相当する。LV1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。LV1は、いわゆる運転支援に相当する。LV2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。LV2は、いわゆる部分運転自動化に相当する。なお、LV1~2も自動運転の一部であるものとする。
例えば、LV1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転とする。つまり、監視義務あり自動運転に相当する。監視義務としては、目視による周辺監視がある。LV1~2の自動運転は、セカンドタスクが許可されない自動運転と言い換えることができる。セカンドタスクとは、運転者に対して許可される運転以外の行為であって、予め規定された特定行為である。セカンドタスクは、セカンダリアクティビティ,アザーアクティビティ等と言い換えることもできる。セカンドタスクは、自動運転システムからの運転操作の引き継ぎ要求にドライバが対応することを妨げてはならないとされる。一例として、動画等のコンテンツの視聴,スマートフォン等の操作,読書,食事等の行為が、セカンドタスクとして想定される。
LV3の自動運転は、特定の条件下ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。LV3の自動運転では、システムから運転交代の要求があった場合に、運転手が迅速に対応可能であることが求められる。この運転交代は、車両側のシステムから運転者への周辺監視義務の移譲と言い換えることもできる。LV3は、いわゆる条件付運転自動化に相当する。LV3としては、特定エリアに限定されるエリア限定LV3がある。ここで言うところの特定エリアは、自動車専用道路,高速道路とすればよい。特定エリアは、例えば特定の車線であってもよい。LV3としては、渋滞時に限定される渋滞限定LV3もある。渋滞限定LV3は、例えば高速道路での渋滞時に限定される構成とすればよい。高速道路には、自動車専用道路を含んでもよい。
LV4の自動運転は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV4は、いわゆる高度運転自動化に相当する。LV5の自動運転は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV5は、いわゆる完全運転自動化に相当する。
例えば、LV3~5の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転とする。つまり、監視義務なし自動運転に相当する。LV3~5の自動運転は、セカンドタスクが許可される自動運転と言い換えることができる。LV3~5の自動運転のうち、LV4以上の自動運転が、運転者の睡眠が許可される自動運転に該当する。LV3~5の自動運転のうち、レベル3の自動運転が、運転者の睡眠が許可されない自動運転に該当する。本施形態の自動運転車両は、自動化レベルが切り替え可能であるものとする。自動化レベルは、LV0~5のうちの一部のレベル間でのみ切り替え可能な構成であってもよい。
通信モジュール20は、自車の外部のセンタとの間で、無線通信を介して情報の送受信を行う。つまり、広域通信を行う。通信モジュール20は、センタから自車周辺の事故情報,渋滞情報等を広域通信で受信する。通信モジュール20は、他車との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、車車間通信を行ってもよい。通信モジュール20は、路側に設置された路側機との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、路車間通信を行ってもよい。路車間通信を行う場合、通信モジュール20は、路側機を介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を受信してもよい。また、通信モジュール20は、センタを介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を広域通信で受信してもよい。
ロケータ30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機及び慣性センサを備えている。GNSS受信機は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ30は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、ロケータ30を搭載した自車の車両位置(以下、自車位置)を逐次測位する。自車位置は、例えば緯度経度の座標で表されるものとする。なお、自車位置の測位には、車両に搭載された車速センサから逐次出力される信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。
地図DB40は、不揮発性メモリであって、高精度地図データを格納している。高精度地図データは、ナビゲーション機能での経路案内に用いられる地図データよりも高精度な地図データである。地図DB40には、経路案内に用いられる地図データも格納していてもよい。高精度地図データには、例えば道路の三次元形状情報,車線数情報,各車線に許容された進行方向を示す情報等の自動運転に利用可能な情報が含まれている。他にも、高精度地図データには、例えば区画線等の路面標示について、両端の位置を示すノード点の情報が含まれていてもよい。なお、ロケータ30は、道路の三次元形状情報を用いることで、GNSS受信機を用いない構成としてもよい。例えば、ロケータ30は、道路の三次元形状情報と、道路形状及び構造物の特徴点の点群を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)若しくは周辺監視カメラ等の周辺監視センサ60での検出結果とを用いて、自車位置を特定する構成としてもよい。道路の三次元形状情報は、REM(Road Experience Management)によって撮像画像をもとに生成されたものであってもよい。
なお、外部サーバから配信される地図データを、通信モジュール20を介して広域通信で受信し、地図DB40に格納してもよい。この場合、地図DB40を揮発性メモリとし、通信モジュール20が自車位置に応じた領域の地図データを逐次取得する構成としてもよい。
車両状態センサ50は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両状態センサ50としては、車速センサ,ステアリングトルクセンサ,アクセルセンサ,ブレーキセンサ等がある。車速センサは、自車の速度を検出する。ステアリングトルクセンサは、ステアリングホイールに印加される操舵トルクを検出する。アクセルセンサは、アクセルペダルの踏み込みの有無を検出する。アクセルセンサとしては、アクセルペダルに加わる踏力を検出するアクセル踏力センサを用いればよい。アクセルセンサとしては、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルストロークセンサを用いてよい。アクセルセンサとしては、アクセルペダルの踏み込み操作の有無に応じた信号を出力するアクセルスイッチを用いてもよい。ブレーキセンサは、ブレーキペダルの踏み込みの有無を検出する。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルに加わる踏力を検出するブレーキ踏力センサを用いればよい。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキストロークセンサを用いてよい。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルの踏み込み操作の有無に応じた信号を出力するブレーキスイッチを用いてもよい。車両状態センサ50は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両状態センサ50で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
周辺監視センサ60は、自車の周辺環境を監視する。一例として、周辺監視センサ60は、歩行者,他車等の移動物体、及び路上の落下物等の静止物体といった自車周辺の障害物を検出する。他にも、自車周辺の走行区画線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ60は、例えば、自車周辺の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周辺の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR等のセンサである。所定範囲は、自車の前方及び後方を少なくとも含む範囲とすればよい。所定範囲は、自車の前後左右を少なくとも部分的に含む範囲としてもよい。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。周辺監視センサ60で検出したセンシング情報は、車内LANを介さずに自動運転ECU10に出力される構成としてもよい。
車両制御ECU70は、自車の走行制御を行う電子制御装置である。走行制御としては、加減速制御及び/又は操舵制御が挙げられる。車両制御ECU70としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU70は、自車に搭載された電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力することで走行制御を行う。
HCU80は、報知装置90による報知を制御する電子制御装置である。HCU80は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。HCU80は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、報知装置90による報知を制御する。
報知装置90は、自車に設けられて、自車の乗員への報知を行う。報知装置90は、HCU80の制御に従って報知を行う。例えば、報知装置90は、少なくとも運転者に向けて報知を行えばよい。報知装置90としては、表示器及び音声出力装置を含む。
表示器は、情報を表示することで報知を行う。表示器としては、例えばメータMID(Multi Information Display),CID(Center Information Display),HUD(Head-Up Display)を用いることができる。メータMIDは、車室内のうちの運転席の正面に設けられる表示器である。一例として、メータMIDは、メータパネルに設けられる構成とすればよい。CIDは、自車のインスツルメントパネルの中央に配置される表示器である。HUDは、車室内のうちの例えばインスツルメントパネルに設けられる。HUDは、プロジェクタによって形成される表示像を、投影部材としてのフロントウインドシールドに既定された投影領域に投影する。フロントウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座する運転者によって知覚される。これにより、運転者は、フロントウインドシールドの前方にて結像される表示像の虚像を、前景の一部と重ねて視認可能となる。HUDは、フロントウインドシールドの代わりに、運転席の正面に設けられるコンバイナに表示像を投影する構成としてもよい。音声出力装置は、音声を出力することで報知を行う。音声出力装置としては、スピーカ等が挙げられる。
自動運転ECU10は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。自動運転ECU10は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、自動運転に関する処理を実行する。この自動運転ECU10が車両用制御装置に相当する。本実施形態では、自動運転ECU10は、少なくとも監視義務なし自動運転を実施可能な車両で用いられるものとする。なお、自動運転ECU10の構成については以下で詳述する。
<自動運転ECU10の概略構成>
続いて、図2を用いて自動運転ECU10の概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10は、図2に示すように、走行環境認識部101、自車状態特定部102、行動判断部103、制御実行部104、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによって自動運転ECU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。なお、自動運転ECU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、自動運転ECU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
続いて、図2を用いて自動運転ECU10の概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10は、図2に示すように、走行環境認識部101、自車状態特定部102、行動判断部103、制御実行部104、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによって自動運転ECU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。なお、自動運転ECU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、自動運転ECU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
走行環境認識部101は、ロケータ30から取得する自車位置、地図DB40から取得する地図データ、及び周辺監視センサ60から取得するセンシング情報から、自車の走行環境を認識する。一例として、走行環境認識部101は、これらの情報を用いて、自車の周囲の物体の位置、形状、灯色状態、及び移動状態を認識し、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。灯色状態とは、方向指示器の点灯状態を指す。走行環境認識部101では、周辺監視センサ60から取得したセンシング情報から、自車の周辺車両について、その存在,その灯色状態等の外観,自車に対する相対位置,自車に対する相対速度等も走行環境として認識すればよい。走行環境認識部101では、自車位置及び地図データから、地図上での自車位置を認識すればよい。また、通信モジュールを介して周辺車両等の位置情報,速度情報等を取得できる場合には、これらの情報も用いて走行環境を認識する構成としてもよい。
走行環境認識部101は、サブ機能ブロックとして、前車状態特定部111及び後続状態特定部112を有する。前車状態特定部111は、自車の前方車両の状態を特定する。この前車状態特定部111での処理が前車状態特定工程に相当する。前方車両とは、自車の走行車線(以下、自車線)における直近の先行車両を指す。前車状態特定部111は、前方車両の状態として、少なくとも前方車両が停止した状態を特定することが可能とする。後続状態特定部112は、自車の後続車両の状態を特定する。この後続状態特定部112での処理が後続状態特定工程に相当する。後続車両とは、自車線における自車よりも後方の車両を指す。後続車両は、例えば自車線における直近の後方の車両とすればよい。後続状態特定部112は、後続車両の状態として、少なくとも後続車両が車線変更した状態を特定することが可能とする。後続車両が車線変更した状態は、後続車両の位置が、自車線から自車線と同方向の隣接車線(以下、単に隣接車線)に移ったことから特定すればよい。なお、後続車両が隣接車線に移った場合、その後続車両は並走車両となり、自車の直近の後方の車両が新たな後続車両となるものとすればよい。
また、走行環境認識部101は、自車の走行地域における手動運転エリア(以下、MDエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、自車の走行地域における自動運転エリア(以下、ADエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、ADエリアにおける後述のST区間と非ST区間との判別も行えばよい。
MDエリアは、自動運転が禁止されるエリアである。言い換えると、MDエリアは、自車の縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視の全てを運転者が実行すると規定されたエリアである。縦方向とは、自車の前後方向と一致する方向である。横方向とは、自車の幅方向と一致する方向である。縦方向制御は、自車の加減速制御にあたる。横方向制御は、自車の操舵制御にあたる。例えば、MDエリアは、一般道路とすればよい。
ADエリアは、自動運転が許可されるエリアである。言い換えると、ADエリアは、縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視のうちの1つ以上を、自車が代替することが可能と規定されたエリアである。例えば、ADエリアは、高速道路,自動車専用道路とすればよい。渋滞限定LV3の自動運転は、ADエリアにおける渋滞時にのみ許可されるものとする。
ADエリアは、ST区間と非ST区間とに区分される。ST区間とは、エリア限定LV3の自動運転(以下、エリア限定自動運転)が許可される区間である。エリア限定自動運転は、ST区間のうちの特定の車線でのみ許可される構成としてもよい。非ST区間とは、LV2以下の自動運転及び渋滞限定LV3の自動運転が可能な区間である。本実施形態では、LV1の自動運転が許可される非ST区間と、LV2の自動運転が許可される非ST区間とを分けて区分しないものとする。ST区間は、例えば高精度地図データが整備された走行区間とすればよい。非ST区間は、ADエリアのうちのST区間に該当しない区間とすればよい。
自車状態特定部102は、自車の状態を特定する。この自車状態特定部102での処理が自車状態特定工程に相当する。自車状態特定部102は、自車の状態として、少なくとも自車が停止した状態を特定することが可能とする。自車状態特定部102は、例えば車両状態センサ50のうちの車速センサで検出した車速から、自車が停止した状態を特定すればよい。
行動判断部103は、運転者と自車のシステムとの間で運転操作の制御主体を切り替える。行動判断部103は、運転操作の制御権がシステム側にある場合、走行環境認識部101による走行環境の認識結果に基づき、自車を走行させる走行プランを決定する。走行プランとしては、目的地までの経路,目的地に到着するために自車が取るべき振る舞いを決定すればよい。振る舞いの一例としては、直進、右折、左折、車線変更等がある。
また、行動判断部103は、必要に応じて自車の自動運転の自動化レベルを切り替える。行動判断部は、自動化レベルの上昇が可能か否かを判断する。例えば、自車がMDエリアからADエリアのうちの非ST区間に移る場合には、手動運転からLV2以下の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。自車がMDエリアからADエリアのうちのST区間に移る場合には、LV0の手動運転からエリア限定LV3の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。自車がADエリアのうちの非ST区間からST区間に移る場合には、LV2以下の自動運転からLV3の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。自車がADエリアに位置し、且つ、自動化レベルがLV2以下の状態で、渋滞限定LV3の条件が全て揃った場合には、LV2以下の自動運転から渋滞限定LV3の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。行動判断部103は、自動化レベルの上昇が可能と判断した場合であって、自動化レベルの上昇について運転者から承認された場合に、自動化レベルを上昇させればよい。
行動判断部103は、自動化レベルの下降が必要と判断した場合に、自動化レベルを下降させればよい。自動化レベルの下降が必要と判断する場合としては、オーバーライド検出時、計画的な運転交代時、及び非計画的な運転交代時が挙げられる。オーバーライドとは、自車の運転者が自発的に自車の制御権を取得するための操作である。言い換えると、オーバーライドは、車両の運転者による操作介入である。行動判断部103は、車両状態センサ50から得られるセンシング情報からオーバーライドを検出すればよい。例えば、行動判断部103は、ステアリングトルクセンサで検出する操舵トルクが閾値を超える場合に、オーバーライドを検出すればよい。行動判断部103は、アクセルセンサでアクセルペダルの踏み込みを検出した場合に、オーバーライドを検出してもよい。他にも、行動判断部103は、ブレーキセンサでブレーキペダルの踏み込みを検出した場合に、オーバーライドを検出してもよい。
計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定された運転交代である。例えば、計画的な運転交代は、自車がADエリアのうちのST区間から非ST区間若しくはMDエリアに移る場合に行われる。この場合、自動化レベルは、エリア限定LV3からLV2以下に下降する。計画的な運転交代は、自車がADエリアのうちの非ST区間からMDエリアに移る場合に行われてもよい。この場合、自動化レベルは、エリア限定LV3からLV0に下降する。非計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定されない突発的な運転交代である。例えば、非計画的な運転交代は、渋滞限定LV3の自動運転中に、渋滞限定LV3の条件を満たさなくなった場合に行われる。この場合、自動化レベルは、渋滞限定LV3からLV2以下に下降する。渋滞限定LV3の条件としては、複数種類の条件とすればよい。条件の一例は、ADエリア内であること,先行車若しくは自車の車速が渋滞と推定される閾値以下であること,渋滞情報での渋滞区間であること等とすればよい。非計画的な運転交代は、走行環境認識部101での走行環境の認識の不具合により自動化レベルが維持できなくなった場合に行われてもよい。
制御実行部104は、運転操作の制御権が自車のシステム側にある場合、車両制御ECU70との連携により、行動判断部103にて決定された走行プランに従って、自車の加減速制御及び操舵制御等を実行する。制御実行部104は、例えばACC(Adaptive Cruise Control)制御、LTA(Lane Tracing Assist)制御、及びLCA制御(Lane Change Assist)等を実行する。
ACC制御は、設定車速での自車の定速走行、又は先行車への追従走行を実現する制御である。追従走行では、自車と直近の先行車との車間距離を目標車間距離に維持するように加減速制御が行われる。目標車間距離は、自車の速度に応じて設定される等すればよい。LTA制御は、自車の車線内走行を維持する制御である。LTA制御では、自車の車線内走行を維持するように操舵制御が行われる。LCA制御は、自車を自車線から隣接車線に自動で車線変更させる制御である。LCA制御では、車線変更が実施されるトリガを検出した場合に、加減速制御及び操舵制御を行わせることで車線変更させる。制御実行部104は、ACC制御及びLTA制御の両方を実行することで、LV2以上の自動運転を実現する。LCA制御については、例えばACC制御及びLTA制御の実行時に実行可能とすればよい。制御実行部104は、ACC制御及びLTA制御のいずれか一方を実行することで、LV1の自動運転を実現すればよい。
可能性特定部105は、前車状態特定部111で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する。この可能性特定部105での処理が可能性特定工程に相当する。一時停止でない停車を、以下では単に停車と呼ぶ。ここで言うところの停車には、駐車,事故による一時的でない停止も含むものとすればよい。渋滞により一時停止は停車に含まないものとすればよい。
自車も前方車両も停止した状況において、後続車両が車線変更する状況は、自車の前方に進むことのできる車線が空いているにもかかわらず、前方車両が止まり続けている状況である可能性が高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の一時停止でない停車の可能性をより精度良く特定することが可能になる。
可能性特定部105は、前車状態特定部111で前方車両が規定時間以上停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車もその規定時間以上停止した状態を特定している状況において、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の停車の可能性を特定することが好ましい。規定時間は、一時停止でないことを区分するための時間であればよく、任意に設定可能とすればよい。自車も前方車両も停止した状況が規定時間以上継続している状況において、後続車両が車線変更する状況は、自車の前方に進むことのできる車線が空いているにもかかわらず、前方車両が止まり続けている状況である可能性がより高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の一時停止でない停車の可能性をさらに精度良く特定することが可能になる。
可能性特定部105は、前車状態特定部111で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部112で複数台の後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の停車の可能性を特定することが好ましい。自車も前方車両も停止した状況において、複数台の後続車両が車線変更する状況は、自車の前方に進むことのできる車線が空いているにもかかわらず、前方車両が止まり続けている状況である可能性がより高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の一時停止でない停車の可能性をさらに精度良く特定することが可能になる。後続状態特定部112は、複数台の後続車両が車線変更した状態を、後続車両が車線変更した状態を複数回特定したことから特定すればよい。
可能性特定部105は、前車状態特定部111で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定した場合であっても、自車が交差点から規定距離内に停止した状態であった場合には、前方車両の停車の可能性を特定しないことが好ましい。これは、自車が交差点近くに位置する場合には、自車と前方車両が停止した状況で後続車両が車線変更する場合であっても、前方車両の停車でない可能性が高いためである。具体例としては、後続車両が追い抜きのためでなく、交差点での自らの目的とする進行方向に合った車線に移るために車線変更する例が挙げられる。ここで言うところの規定距離とは、交差点での信号待ちか否かを区分するための距離とすればよい。規定距離は任意に設定可能とすればよく、十数メートル~数十メートル程度とすればよい。なお、自車が交差点から規定距離内に位置することは、自車状態特定部102が、ロケータ30から取得する自車位置及び地図DB40から取得する地図データから特定すればよい。以上の構成は、監視義務なし自動運転が一般道路に適用されない場合には不要とすればよい。
可能性特定部105は、自車の走行する道路の道路種別が交差点のない道路種別の道路であって、前車状態特定部111で前方車両が停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車が停止した状態も特定している状況において、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の停車の可能性を特定することが好ましい。なお、交差点のない道路種別の道路は、高速道路と言い換えてもよい。以降では、交差点のない道路種別の道路が高速道路である場合を例に挙げて説明を続ける。これによれば、後続車両が追い抜きのためでなく、交差点での自らの目的とする進行方向に合った車線に移るために車線変更したことをもとに、前方車両の停車の可能性を誤って特定することを防ぐことが可能になる。以上の構成は、監視義務なし自動運転が一般道路に適用されない場合には不要とすればよい。
前車停車判定部106は、可能性特定部105で前方車両の停車の可能性を特定していない場合には、前方車両が停車をしていると判定しない。一方、前車停車判定部106は、可能性特定部105で前方車両の停車の可能性を特定した場合には、前方車両が停車をしていると判定する。
報知指示部107は、自車の乗員に対して報知を行わせる。報知指示部107は、HCU80に指示を送り、HCU80の制御によって報知装置90から報知を行わせればよい。報知指示部107は、可能性特定部105で前方車両の停車の可能性を特定した場合に、自車の車線変更の提案に関する報知(以下、LC提案報知)を行わせることが好ましい。LC提案報知の例としては、自車の車線変更の提案の報知,後続車の車線変更を伝える報知等が挙げられる。これによれば、自車の乗員に自車の車線変更を促し、自車の停止状態を解消させることが可能になる。自車の停止状態の解除については、例えば自車の乗員のオーバーライドによって行えばよい。
報知指示部107は、可能性特定部105で前方車両の停車の可能性を特定した場合に、前方車両が停車をしている可能性を示す報知(以下、前車停車報知)を行わせてもよい。前車停車報知の例としては、メータMIDに表示させる前方車両のアイコンのハザードランプを点灯させる等すればよい。これによれば、自車の乗員に前方車両の停車を気付かせ、自車の停止状態を解消させることが可能になる。
なお、LC提案報知,前車停車報知は、表示器での表示であっても音声出力装置からの音声出力であってもよい。監視義務なし自動運転中は、セカンドタスクによって乗員が表示器での表示に気付きにくい場合がある。よって、LC提案報知,前車停車報知は、少なくとも音声出力装置からの音声出力によって行わせることが好ましい。また、報知指示部107は、前車停車判定部106で前方車両が停車をしていると判定した場合に、LC提案報知,前車停車報知を行わせる構成としてもよい。
他にも、前車停車判定部106で前方車両が停車をしていると判定した場合に、LC提案報知を行わせずに、自動で自車の停止状態を解消させて車線変更させる構成としてもよい。前車停車報知については、車線変更させる理由を乗員に理解させるために行わせる構成としてもよい。この場合、車線変更の可否を乗員に問い合わせ、乗員から許可を受けた場合に、自動で車線変更させる構成としてもよい。車線変更の可否の問い合わせは、報知指示部107が行わせればよい。乗員からの許可は、乗員からの入力を受け付ける入力装置で受け付ければよい。
<自動運転ECU10での前車停車特定関連処理>
ここで、図3のフローチャートを用いて、自動運転ECU10での前方車両の停車の特定に関連する処理(以下、前車停車特定関連処理)の流れの一例について説明する。図3のフローチャートは、例えば監視義務なし自動運転が開始された場合に開始される構成とすればよい。
ここで、図3のフローチャートを用いて、自動運転ECU10での前方車両の停車の特定に関連する処理(以下、前車停車特定関連処理)の流れの一例について説明する。図3のフローチャートは、例えば監視義務なし自動運転が開始された場合に開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、自車状態特定部102で自車(図3ではOV)が停止した状態を特定したとともに、前車状態特定部111で前方車両(図3ではFV)が停止した状態を特定した場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、自車と前方車両とのうちのいずれかでも停止していない状態を特定した場合(S1でNO)には、ステップS11に移る。
ステップS2では、自車と前方車両とのいずれも停止した状態を特定している状況が前述の規定時間以上継続した場合(S2でYES)には、ステップS3に移る。一方、自車と前方車両とのいずれも停止した状態を特定している状況が前述の規定時間以上継続しなかった場合(S2でNO)には、ステップS11に移る。
ステップS3では、自車状態特定部102が、自車の走行する道路が高速道路と特定している場合(S3でYES)には、ステップS5に移る。一方、自車の走行する道路が高速道路でないと特定している場合(S3でNO)には、ステップS4に移る。
ステップS4では、自車状態特定部102が、自車が交差点から前述の規定距離内(つまり、交差点近辺)に停止した状態を特定している場合(S4でYES)には、ステップS11に移る。一方、交差点近辺に停止していない状態を特定している場合(S4でNO)には、ステップS5に移る。
ステップS5では、後続状態特定部112で後続車両(図3ではRV)が車線変更した状態を特定した場合(S5でYES)には、ステップS6に移る。図3では車線変更をLCと表す。一方、後続状態特定部112で後続車両が車線変更した状態を特定しなかった場合(S5でNO)には、ステップS7に移る。
ステップS6では、後続状態特定部112で車線変更した状態を特定した後続車両が複数台に達した場合(S6でYES)には、ステップS8に移る。一方、後続状態特定部112で車線変更した状態を特定した後続車両が複数台に達していない場合(S6でNO)には、ステップS7に移る。
ステップS7では、1台目の後続車両について後続状態特定部112で車線変更した状態を特定してからの経過時間が閾値を超えてタイムアウトとなった場合(S7でYES)には、ステップS11に移る。一方、タイムアウトとなっていない場合(S7でNO)には、S6に戻って処理を繰り返す。閾値は、任意に設定可能とすればよい。
ステップS8では、可能性特定部105が、前方車両の停車の可能性を特定する。そして、前車停車判定部106が、前方車両が停車をしていると判定する。ステップS9では、報知指示部107が、前車停車報知を行わせる。ステップS10では、報知指示部107が、LC提案報知を行わせる。
ステップS11では、前車停車特定関連処理の終了タイミングであった場合(S11でYES)には、前車停車特定関連処理を終了する。一方、前車停車特定関連処理の終了タイミングでなかった場合(S11でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。前車停車特定関連処理の終了タイミングの一例としては、監視義務なし自動運転が終了したこと等が挙げられる。
S2の処理を省略する構成としてもよい。監視義務なし自動運転が高速道路以外に適用されない場合には、S3~S4の処理を省略すればよい。S6~S7の処理を省略する構成としてもよい。本実施形態では、前車停車判定部106で前方車両が停車をしているか否かを判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自動運転ECU10に前車停車判定部106を備えない構成としてもよい。この場合、S8では、可能性特定部105が前方車両の停車の可能性までを特定する構成とすればよい。S9の処理を省略する構成としてもよい。S10の処理を省略する構成としてもよい。本実施形態では、自動運転ECU10に報知指示部107を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自動運転ECU10に報知指示部107を備えない構成としてもよい。なお、報知指示部107の機能をHCU80が担う構成としてもよい。
(実施形態2)
実施形態1の構成に限らず、以下の実施形態2の構成としてもよい。以下では、実施形態2の一例について図を用いて説明する。実施形態2の車両用システム1は、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10aを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
実施形態1の構成に限らず、以下の実施形態2の構成としてもよい。以下では、実施形態2の一例について図を用いて説明する。実施形態2の車両用システム1は、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10aを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
ここで、図4を用いて自動運転ECU10aの概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10aは、図4に示すように、走行環境認識部101a、自車状態特定部102、行動判断部103、制御実行部104、可能性特定部105a、前車停車判定部106、報知指示部107a、事故情報取得部108、及び存在判定部109を機能ブロックとして備える。自動運転ECU10aは、走行環境認識部101、可能性特定部105、及び報知指示部107の代わりに走行環境認識部101a、可能性特定部105a、及び報知指示部107aを備える点と、事故情報取得部108及び存在判定部109を備える点とを除けば、実施形態1の自動運転ECU10と同様である。この自動運転ECU10aも車両用制御装置に相当する。また、コンピュータによって自動運転ECU10aの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。
走行環境認識部101aは、サブ機能ブロックとして、前車状態特定部111a、後続状態特定部112a、及び交通量特定部113を有する。走行環境認識部101aは、前車状態特定部111及び後続状態特定部112の代わりに前車状態特定部111a及び後続状態特定部112aを有する点と、交通量特定部113を有する点とを除けば、実施形態1の走行環境認識部101と同様である。
前車状態特定部111aは、前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定する点を除けば、実施形態1の前車状態特定部111と同様である。この前車状態特定部111aでの処理も前車状態特定工程に相当する。左右いずれかを示す方向指示器での提示とは、例えば左右いずれかのターンシグナルランプの点灯とすればよい。ターンシグナルランプは、ターンランプ,ウィンカーランプとも呼ばれる。左右いずれかを示す方向指示器での提示は、ランプの点灯以外のアーム等での提示であってもよい。
後続状態特定部112aは、後続車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定する点を除けば、実施形態1の後続状態特定部112と同様である。この後続状態特定部112aでの処理も後続状態特定工程に相当する。
交通量特定部113は、自車線と比較した、自車線と同方向の隣接車線の交通量を特定する。例えば交通量特定部113は、隣接車線を、自車を越えて通過する単位時間あたりの車両の数を交通量として特定すればよい。
事故情報取得部108は、自車の走行区間での事故発生の情報を取得する。事故情報取得部108は、自車の走行区間での事故発生の情報を、例えば通信モジュール20を介してセンタから取得すればよい。
可能性特定部105aは、前車状態特定部111aで前方車両が前述の規定時間以上停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車も前述の規定時間以上停止した状態を特定している状況において、後続状態特定部112aで後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の停車の可能性を特定する。この可能性特定部105aでの処理も可能性特定工程に相当する。これによれば、実施形態1でも述べたように、前方車両の一時停止でない停車の可能性をより精度良く特定することが可能になる。
可能性特定部105aは、前車状態特定部111aで前方車両が前述の規定時間以上停止した状態を特定するとともに、自車状態特定部102で自車も前述の規定時間以上停止した状態を特定している状況において、交通量特定部113で自車線と比較して隣接車線の交通量が多いことを特定し、且つ、後続状態特定部112aで後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前方車両の停車の可能性を特定することが好ましい。自車線と比較して隣接車線の交通量が多いことは、交通量特定部113で特定した交通量が閾値以上か否かによって可能性特定部105aが判断すればよい。閾値は、任意に設定可能とすればよい。
自車も前方車両も停止した状況において、自車線と比較して隣接車線の交通量が多く、後続車両が車線変更する状況は、自車の前方に進むことのできる車線が空いているにもかかわらず、前方車両が止まり続けている状況である可能性がより高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の一時停止でない停車の可能性をさらに精度良く特定することが可能になる。
存在判定部109は、可能性特定部105aで前方車両の停車の可能性を特定した場合であって、且つ、前車状態特定部111aで前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定するとともに、後続状態特定部112aで後続車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定している場合に、前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性があると判定すればよい。可能性特定部105aで前方車両の停車の可能性を特定した場合であっても、前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている場合には、前方車両よりも先の車両が停車している可能性が高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性をより精度良く判定することが可能になる。
また、存在判定部109は、可能性特定部105aで前方車両の停車の可能性を特定した場合であって、且つ、事故情報取得部108で事故発生の情報を取得した場合に、前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性があると判定する。可能性特定部105aで前方車両の停車の可能性を特定した場合であっても、事故発生の情報を取得した場合には、前方車両よりも先の車両が停車している可能性が高い。よって、以上の構成によれば、前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性をより精度良く判定することが可能になる。
報知指示部107aは、可能性特定部105aで前方車両の停車の可能性を特定した場合に、自車の前方確認を促す報知(以下、前方確認促進報知)を行わせることが好ましい。前方確認促進報知の例としては、「前方を確認して下さい」といったテキストを表示させたり、音声を出力させたりすればよい。これによれば、自車の乗員に前方車両の停車を気付かせ、自車の停止状態を解消させることが可能になる。
報知指示部107aは、存在判定部109で前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性があると判定した場合に、前方車両の先で停車している車両が存在する可能性があることを示す報知(以下、前前車停車報知)を行わせることが好ましい。前前車停車報知の例としては、「前方車両よりも先で停車している車両が存在する可能性があります」といったテキストを表示させたり、音声を出力させたりすればよい。これによれば、自車の乗員に前方車両よりも先の車両が原因による前方車両の停車を気付かせ、前方車両の車線変更の可能性を認識させた上で、自車の停止状態を解消させることが可能になる。
なお、前方確認促進報知,前前車停車報知は、表示器での表示であっても音声出力装置からの音声出力であってもよい。監視義務なし自動運転中は、セカンドタスクによって乗員が表示器での表示に気付きにくい場合がある。よって、前方確認促進報知,前前車停車報知は、少なくとも音声出力装置からの音声出力によって行わせることが好ましい。また、報知指示部107aは、前車停車判定部106で前方車両が停車をしていると判定した場合に、前方確認促進報知を行わせる構成としてもよい。報知指示部107aは、前車停車判定部106で前方車両が停車をしていると判定した場合であって、且つ、存在判定部109で前方車両の先で停車をしている車両が存在する可能性があると判定した場合に、前前車停車報知を行わせる構成としてもよい。
ここで、図5のフローチャートを用いて、自動運転ECU10aでの前車停車特定関連処理の流れの一例について説明する。図5のフローチャートも、例えば監視義務なし自動運転が開始された場合に開始される構成とすればよい。
まず、ステップS21では、自車状態特定部102で自車(図5ではOV)が停止した状態を特定したとともに、前車状態特定部111aで前方車両(図5ではFV)が停止した状態を特定した場合(S21でYES)には、ステップS22に移る。一方、自車と前方車両とのうちのいずれかでも停止していない状態を特定した場合(S21でNO)には、ステップS29に移る。
ステップS22では、自車と前方車両とのいずれも停止した状態を特定している状況が前述の規定時間以上継続した場合(S22でYES)には、ステップS23に移る。一方、自車と前方車両とのいずれも停止した状態を特定している状況が前述の規定時間以上継続しなかった場合(S22でNO)には、ステップS29に移る。
ステップS23では、後続状態特定部112aで後続車両(図5ではRV)が車線変更した状態を特定した場合(S23でYES)には、ステップS24に移る。図5では車線変更をLCと表す。一方、後続状態特定部112aで後続車両が車線変更した状態を特定しなかった場合(S23でNO)には、ステップS29に移る。
ステップS24では、可能性特定部105aが、前方車両の停車の可能性を特定する。そして、前車停車判定部106が、前方車両が停車をしていると判定する。ステップS25では、報知指示部107aが、前方確認促進報知を行わせる。
ステップS26では、存在判定部109が、前車状態特定部111aで前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定している場合(S26でYES)には、ステップS28に移る。左右いずれかを示す方向指示器での提示を図5ではDIOと表す。一方、前車状態特定部111aで前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定していない場合(S26でNO)には、ステップS27に移る。
ステップS27では、存在判定部109が、事故情報取得部108で事故発生の情報を取得していた場合(S27でYES)には、ステップS28に移る。事故発生の情報を図5ではAOIと表す。一方、事故情報取得部108で事故発生の情報を取得していなかった場合(S27でNO)には、ステップS29に移る。ステップS28では、報知指示部107aが、前前車停車報知を行わせる。
ステップS29では、前車停車特定関連処理の終了タイミングであった場合(S29でYES)には、前車停車特定関連処理を終了する。一方、前車停車特定関連処理の終了タイミングでなかった場合(S29でNO)には、S21に戻って処理を繰り返す。前車停車特定関連処理の終了タイミングの一例としては、監視義務なし自動運転が終了したこと等が挙げられる。
本実施形態では、前車停車判定部106で前方車両が停車をしているか否かを判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自動運転ECU10aに前車停車判定部106を備えない構成としてもよい。この場合、S24では、可能性特定部105aが前方車両の停車の可能性までを特定する構成とすればよい。S26の処理を省略する構成としてもよい。この場合、S25の処理の後にS27の処理に移ればよい。S27の処理を省略する構成としてもよい。S26~S28の処理を省略する構成としてもよい。なお、報知指示部107aの機能をHCU80が担う構成としてもよい。また、実施形態2の構成と実施形態1の構成と組み合わせてもよい。
(実施形態3)
実施形態1では、自動運転ECU10に、自車状態特定部102、前車状態特定部111、後続状態特定部112、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自車状態特定部102、前車状態特定部111、後続状態特定部112、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107の機能を、自動運転ECU10以外の車両で用いられるECUが担う構成としてもよい。この場合、前車状態特定部111及び後続状態特定部112は、自動運転ECU10の走行環境認識部101で認識した走行環境をもとに、前方車両及び後続車両の状態を特定すればよい。
実施形態1では、自動運転ECU10に、自車状態特定部102、前車状態特定部111、後続状態特定部112、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自車状態特定部102、前車状態特定部111、後続状態特定部112、可能性特定部105、前車停車判定部106、及び報知指示部107の機能を、自動運転ECU10以外の車両で用いられるECUが担う構成としてもよい。この場合、前車状態特定部111及び後続状態特定部112は、自動運転ECU10の走行環境認識部101で認識した走行環境をもとに、前方車両及び後続車両の状態を特定すればよい。
(実施形態4)
実施形態2では、自動運転ECU10aに、自車状態特定部102、前車状態特定部111a、後続状態特定部112a、交通量特定部113、可能性特定部105a、前車停車判定部106、報知指示部107a、事故情報取得部108、及び存在判定部109を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自車状態特定部102、前車状態特定部111a、後続状態特定部112a、交通量特定部113、可能性特定部105a、前車停車判定部106、報知指示部107a、事故情報取得部108、及び存在判定部109の機能を、自動運転ECU10a以外の車両で用いられるECUが担う構成としてもよい。この場合、前車状態特定部111a及び後続状態特定部112aは、自動運転ECU10aの走行環境認識部101aで認識した走行環境をもとに、前方車両及び後続車両の状態を特定すればよい。交通量特定部113は、自動運転ECU10aの走行環境認識部101aで認識した走行環境をもとに、自車線と比較した、自車線と同方向の隣接車線の交通量を特定すればよい。
実施形態2では、自動運転ECU10aに、自車状態特定部102、前車状態特定部111a、後続状態特定部112a、交通量特定部113、可能性特定部105a、前車停車判定部106、報知指示部107a、事故情報取得部108、及び存在判定部109を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自車状態特定部102、前車状態特定部111a、後続状態特定部112a、交通量特定部113、可能性特定部105a、前車停車判定部106、報知指示部107a、事故情報取得部108、及び存在判定部109の機能を、自動運転ECU10a以外の車両で用いられるECUが担う構成としてもよい。この場合、前車状態特定部111a及び後続状態特定部112aは、自動運転ECU10aの走行環境認識部101aで認識した走行環境をもとに、前方車両及び後続車両の状態を特定すればよい。交通量特定部113は、自動運転ECU10aの走行環境認識部101aで認識した走行環境をもとに、自車線と比較した、自車線と同方向の隣接車線の交通量を特定すればよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 車両用システム、10,10a 自動運転ECU(車両用制御装置)、102 自車状態特定部、105,105a 可能性特定部、106 前車停車判定部、107,107a 報知指示部、108 事故情報取得部、109 存在判定部、111,111a 前車状態特定部、112,112a 後続状態特定部
Claims (14)
- 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
前記車両の状態を特定する自車状態特定部(102)と、
前記車両の前方車両の状態を特定する前車状態特定部(111,111a)と、
前記車両の後続車両の状態を特定する後続状態特定部(112,112a)と、
前記前車状態特定部で前記前方車両が停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両が停止した状態も特定している状況において、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する可能性特定部(105,105a)とを備える車両用制御装置。 - 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
前記可能性特定部(105)は、前記前車状態特定部で前記前方車両が規定時間以上停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両も前記規定時間以上停止した状態を特定している状況において、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の前記停車の可能性を特定する車両用制御装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用制御装置であって、
前記可能性特定部は、前記前車状態特定部で前記前方車両が停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両が停止した状態も特定している状況において、前記後続状態特定部で複数台の前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の前記停車の可能性を特定する車両用制御装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記自車状態特定部は、前記車両が交差点から規定距離内に停止した状態を特定することも可能なものであり、
前記可能性特定部は、前記前車状態特定部で前記前方車両が停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両が停止した状態も特定している状況において、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定した場合であっても、前記車両が交差点から規定距離内に停止した状態であった場合には、前記前方車両の前記停車の可能性を特定しない車両用制御装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記可能性特定部は、前記車両の走行する道路が、交差点のない道路種別の道路であって、前記前車状態特定部で前記前方車両が停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両が停止した状態も特定している状況において、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の前記停車の可能性を特定する車両用制御装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の乗員に対して報知を行わせる報知指示部(107)を備え、
前記報知指示部は、前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合に、前記車両の車線変更の提案に関する報知を行わせる車両用制御装置。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の乗員に対して報知を行わせる報知指示部(107)を備えるものであり、
前記報知指示部は、前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合に、前記前方車両が前記停車をしている可能性を示す報知を行わせる車両用制御装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定していない場合には、前記前方車両が前記停車をしていると判定しない一方、前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合には、前記前方車両が前記停車をしていると判定する前車停車判定部(106)を備える車両用制御装置。 - 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の乗員に対して報知を行わせる報知指示部(107a)を備えるものであり、
前記可能性特定部(105a)は、前記前車状態特定部で前記前方車両が規定時間以上停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両も前記規定時間以上停止した状態を特定している状況において、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の前記停車の可能性を特定し、
前記報知指示部は、前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合に、前記車両の前方確認を促す報知を行わせる車両用制御装置。 - 請求項9に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の走行車線である自車線と比較した、前記自車線と同方向の隣接車線の交通量を特定する交通量特定部(113)を備え、
前記可能性特定部は、前記前車状態特定部で前記前方車両が規定時間以上停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定部で前記車両も前記規定時間以上停止した状態を特定している状況において、前記交通量特定部で前記自車線と比較して前記隣接車線の交通量が多いことを特定し、且つ、前記後続状態特定部で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の前記停車の可能性を特定し、
前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定していない場合には、前記前方車両が前記停車をしていると判定しない一方、前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合には、前記前方車両が前記停車をしていると判定する前車停車判定部(106)を備える車両用制御装置。 - 請求項9又は10に記載の車両用制御装置であって、
前記前車状態特定部(111a)は、前記前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定することも可能なものであり、
前記後続状態特定部(112a)は、前記後続車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定することも可能なものであり、
前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合であって、且つ、前記前車状態特定部で前記前方車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定するとともに、前記後続状態特定部で前記後続車両において左右いずれかを示す方向指示器での提示を行っている状態を特定している場合に、前記前方車両の先で前記停車をしている車両が存在する可能性があると判定する存在判定部(109)を備える車両用制御装置。 - 請求項9又は10に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の走行区間での事故発生の情報を取得する事故情報取得部(108)を備え、
前記可能性特定部で前記前方車両の前記停車の可能性を特定した場合であって、且つ、前記事故情報取得部で前記事故発生の情報を取得した場合に、前記前方車両の先で前記停車をしている車両が存在する可能性があると判定する存在判定部(109)を備える車両用制御装置。 - 請求項11又は12に記載の車両用制御装置であって、
前記報知指示部は、前記存在判定部で前記前方車両の先で前記停車をしている車両が存在する可能性があると判定した場合に、前記前方車両の先で停車している車両が存在する可能性があることを示す報知を行わせる車両用制御装置。 - 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
前記車両の状態を特定する自車状態特定工程と、
前記車両の前方車両の状態を特定する前車状態特定工程と、
前記車両の後続車両の状態を特定する後続状態特定工程と、
前記前車状態特定工程で前記前方車両が停止した状態を特定するとともに、前記自車状態特定工程で前記車両が停止した状態も特定している状況において、前記後続状態特定工程で前記後続車両が車線変更した状態を特定したことをもとに、前記前方車両の一時停止でない停車の可能性を特定する可能性特定工程とを含む車両用制御方法。
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