JP2023025912A - 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム - Google Patents

射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023025912A
JP2023025912A JP2021131362A JP2021131362A JP2023025912A JP 2023025912 A JP2023025912 A JP 2023025912A JP 2021131362 A JP2021131362 A JP 2021131362A JP 2021131362 A JP2021131362 A JP 2021131362A JP 2023025912 A JP2023025912 A JP 2023025912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
selection
mold
item
waveform data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021131362A
Other languages
English (en)
Inventor
大吾 堀田
daigo Hotta
琢也 水梨
Takuya Mizunashi
毅秀 山口
Takehide Yamaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2021131362A priority Critical patent/JP2023025912A/ja
Priority to DE102022119174.5A priority patent/DE102022119174A1/de
Priority to CN202210930762.6A priority patent/CN115703261A/zh
Priority to US17/818,478 priority patent/US20230050316A1/en
Publication of JP2023025912A publication Critical patent/JP2023025912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/766Measuring, controlling or regulating the setting or resetting of moulding conditions, e.g. before starting a cycle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2945/00Indexing scheme relating to injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould
    • B29C2945/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C2945/76929Controlling method
    • B29C2945/76939Using stored or historical data sets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ユーザの操作負担を軽減する。【解決手段】射出成形機の制御装置は、射出成形機の工程の選択と、前記工程の設定を示した設定情報又は前記工程で検出された実績値を示した項目の選択と、を受け付ける受付部と、前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に基づいた前記設定情報又は前記実績値の変化をグラフで表した表示情報を表示装置に出力する出力部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラムに関する。
従来から射出成形機には様々なセンサが設けられている。そこで、射出成形機においては、センサからの検出信号に基づいた射出成形中の各種動作の結果、又はユーザによる設定情報を波形で表した波形データを表示装置に表示する技術が提案されている。
近年、射出成形機の表示装置に波形データを表示するために、様々な技術が提案されている。例えば、引用文献1においては、複数の項目の各々について、検出結果を示した波形データを表示する際に、項目ごとにスケールを表示することで、測定器としての機能を兼用させる技術が提案されている。
特開2004-155065号公報
ところで、特許文献1に記載された技術では、工程ごとに表示する項目等が予め設定されている。しかしながら、ユーザが表示したい項目は、状況に応じて異なることが多い。このため、表示する項目を選択可能にする技術も提案されている。
しかしながら、工程ごとに表示する項目を選択可能にした場合、工程を切り替える度に、ユーザは、複数の項目から表示したい項目を選択する必要がある。選択可能な項目の種類が多いために、工程を切り替えた場合に必要な操作が煩雑になり、ユーザの操作負担が大きくなるという課題がある。
本発明の一態様は、射出成形機における工程の表示を切り替える際の操作負担を軽減させる技術を提供する。
本発明の一態様に係る射出成形機の制御装置は、射出成形機の工程の選択と、前記工程の設定を示した設定情報又は前記工程で検出された実績値を示した項目の選択と、を受け付ける受付部と、前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に基づいた前記設定情報又は前記実績値の変化をグラフで表した表示情報を表示装置に出力する出力部と、を有する。
本発明の一態様によれば、工程に対応付けられた項目に自動的に切り替えることで、ユーザの操作負担を軽減する。
図1は、第1の実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る制御装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る工程対応情報記憶部のテーブル構造を例示した図である。 図5は、第1の実施形態に係る出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図6は、第1の実施形態において、トリガ欄の工程の変更操作を受け付けた場合に、出力部が出力するポップアップ画面を示した図である。 図7は、第1の実施形態に係る出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図8は、第1実施形態に係る制御装置における工程の選択を受け付ける場合に行われる制御を示したフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図10は、第2の実施形態において、トリガ欄の工程の変更操作を受け付けた場合に、出力部が出力するポップアップ画面を示した図である。 図11は、第2の実施形態に係る出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図12は、第2の実施形態に係る制御装置における工程の選択を受け付ける場合に行われる制御を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、第1実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、第1実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。本明細書において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向を表し、Z軸方向は鉛直方向を表す。型締装置100が横型である場合、X軸方向は型開閉方向であり、Y軸方向は射出成形機10の幅方向である。Y軸方向負側を操作側と呼び、Y軸方向正側を反操作側と呼ぶ。
図1~図2に示すように、射出成形機10は、金型装置800を開閉する型締装置100と、金型装置800で成形された成形品を突き出すエジェクタ装置200と、金型装置800に成形材料を射出する射出装置300と、金型装置800に対し射出装置300を進退させる移動装置400と、射出成形機10の各構成要素を制御する制御装置700と、射出成形機10の各構成要素を支持するフレーム900とを有する。フレーム900は、型締装置100を支持する型締装置フレーム910と、射出装置300を支持する射出装置フレーム920とを含む。型締装置フレーム910および射出装置フレーム920は、それぞれ、レベリングアジャスタ930を介して床2に設置される。射出装置フレーム920の内部空間に、制御装置700が配置される。以下、射出成形機10の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
型締装置100は、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧および型開を行う。金型装置800は、固定金型810と可動金型820とを含む。型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定金型810が取付けられる固定プラテン110と、可動金型820が取付けられる可動プラテン120と、固定プラテン110に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる移動機構102と、を有する。
固定プラテン110は、型締装置フレーム910に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。
可動プラテン120は、型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置される。型締装置フレーム910上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。
移動機構102は、固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧、および型開を行う。移動機構102は、固定プラテン110と間隔をおいて配置されるトグルサポート130と、固定プラテン110とトグルサポート130を連結するタイバー140と、トグルサポート130に対して可動プラテン120を型開閉方向に移動させるトグル機構150と、トグル機構150を作動させる型締モータ160と、型締モータ160の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構170と、固定プラテン110とトグルサポート130の間隔を調整する型厚調整機構180と、を有する。
トグルサポート130は、固定プラテン110と間隔をおいて配設され、型締装置フレーム910上に型開閉方向に移動自在に載置される。なお、トグルサポート130は、型締装置フレーム910上に敷設されるガイドに沿って移動自在に配置されてもよい。トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通のものでもよい。
なお、本実施形態では、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し固定され、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されるが、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し固定され、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば4本)用いられてよい。複数本のタイバー140は、型開閉方向に平行に配置され、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
なお、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本発明はこれに限定されない。型締力検出器は、歪ゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配置され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、型開閉方向に移動するクロスヘッド151と、クロスヘッド151の移動によって屈伸する一対のリンク群と、を有する。一対のリンク群は、それぞれ、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152と第2リンク153とを有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152と第2リンク153とが屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
なお、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152と第2リンク153とを屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程、および型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や移動速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
なお、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、およびクロスヘッド151の移動速度を検出するクロスヘッド移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の移動速度を検出する可動プラテン移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
昇圧工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。
型締工程では、型締モータ160を駆動して、クロスヘッド151の位置を型締位置に維持する。型締工程では、昇圧工程で発生させた型締力が維持される。型締工程では、可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801(図2参照)が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。
キャビティ空間801の数は、1つでもよいし、複数でもよい。後者の場合、複数の成形品が同時に得られる。キャビティ空間801の一部にインサート材が配置され、キャビティ空間801の他の一部に成形材料が充填されてもよい。インサート材と成形材料とが一体化した成形品が得られる。
脱圧工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を型締位置から型開開始位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、型締力を減少させる。型開開始位置と、型閉完了位置とは、同じ位置であってよい。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型開開始位置から型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品を突き出す。
型閉工程、昇圧工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および昇圧工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)、型締力は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
脱圧工程および型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、脱圧工程および型開工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型閉完了位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
なお、クロスヘッド151の移動速度や位置などの代わりに、可動プラテン120の移動速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば可動金型820が固定金型810にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う。なお、型厚調整のタイミングは、例えば成形サイクル終了から次の成形サイクル開始までの間に行われる。型厚調整機構180は、例えば、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に且つ進退不能に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転駆動力は、回転駆動力伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。なお、回転駆動力伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転駆動力伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に従動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の従動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。なお、回転駆動力伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させる。その結果、トグルサポート130のタイバー140に対する位置が調整され、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lが調整される。なお、複数の型厚調整機構が組合わせて用いられてもよい。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。なお、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
型締装置100は、金型装置800の温度を調節する金型温調器を有してもよい。金型装置800は、その内部に、温調媒体の流路を有する。金型温調器は、金型装置800の流路に供給する温調媒体の温度を調節することで、金型装置800の温度を調節する。
なお、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。
なお、本実施形態の型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
エジェクタ装置200は、可動プラテン120に取付けられ、可動プラテン120と共に進退する。エジェクタ装置200は、金型装置800から成形品を突き出すエジェクタロッド210と、エジェクタロッド210を可動プラテン120の移動方向(X軸方向)に移動させる駆動機構220とを有する。
エジェクタロッド210は、可動プラテン120の貫通穴に進退自在に配置される。エジェクタロッド210の前端部は、可動金型820のエジェクタプレート826と接触する。エジェクタロッド210の前端部は、エジェクタプレート826と連結されていても、連結されていなくてもよい。
駆動機構220は、例えば、エジェクタモータと、エジェクタモータの回転運動をエジェクタロッド210の直線運動に変換する運動変換機構とを有する。運動変換機構は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。突き出し工程では、エジェクタロッド210を設定移動速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、エジェクタプレート826を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータを駆動してエジェクタロッド210を設定移動速度で後退させ、エジェクタプレート826を元の待機位置まで後退させる。
エジェクタロッド210の位置や移動速度は、例えばエジェクタモータエンコーダを用いて検出する。エジェクタモータエンコーダは、エジェクタモータの回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。なお、エジェクタロッド210の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド210の移動速度を検出するエジェクタロッド移動速度検出器は、エジェクタモータエンコーダに限定されず、一般的なものを使用できる。
(射出装置)
射出装置300の説明では、型締装置100の説明やエジェクタ装置200の説明とは異なり、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
射出装置300はスライドベース301に設置され、スライドベース301は射出装置フレーム920に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800にタッチし、シリンダ310内で計量された成形材料を、金型装置800内のキャビティ空間801に充填する。射出装置300は、例えば、成形材料を加熱するシリンダ310と、シリンダ310の前端部に設けられるノズル320と、シリンダ310内に進退自在に且つ回転自在に配置されるスクリュ330と、スクリュ330を回転させる計量モータ340と、スクリュ330を進退させる射出モータ350と、射出モータ350とスクリュ330の間で伝達される荷重を検出する荷重検出器360と、を有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば樹脂などを含む。成形材料は、例えばペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(例えばX軸方向)に複数のゾーンに区分される。複数のゾーンのそれぞれに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。複数のゾーンのそれぞれに設定温度が設定され、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置800に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内に回転自在に且つ進退自在に配置される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置800内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
なお、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
荷重検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される荷重を検出する。検出した荷重は、制御装置700で圧力に換算される。荷重検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の荷重の伝達経路に設けられ、荷重検出器360に作用する荷重を検出する。
荷重検出器360は、検出した荷重の信号を制御装置700に送る。荷重検出器360によって検出される荷重は、スクリュ330と成形材料との間で作用する圧力に換算され、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
なお、成形材料の圧力を検出する圧力検出器は、荷重検出器360に限定されず、一般的なものを使用できる。例えば、ノズル圧センサ、又は型内圧センサが用いられてもよい。ノズル圧センサは、ノズル320に設置される。型内圧センサは、金型装置800の内部に設置される。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。充填工程と保圧工程とをまとめて射出工程と呼んでもよい。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転速度で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転速度は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。なお、スクリュ330の回転速度を検出するスクリュ回転速度検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば荷重検出器360を用いて検出する。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
計量工程におけるスクリュ330の位置および回転速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、計量開始位置、回転速度切換位置および計量完了位置が設定される。これらの位置は、前側から後方に向けてこの順で並び、回転速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、回転速度が設定される。回転速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。回転速度切換位置は、設定されなくてもよい。また、区間毎に背圧が設定される。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定移動速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。スクリュ330の位置や移動速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切換(所謂、V/P切換)が行われる。V/P切換が行われる位置をV/P切換位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定移動速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
充填工程におけるスクリュ330の位置および移動速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)、移動速度切換位置およびV/P切換位置が設定される。これらの位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。
スクリュ330の移動速度が設定される区間毎に、スクリュ330の圧力の上限値が設定される。スクリュ330の圧力は、荷重検出器360によって検出される。スクリュ330の圧力が設定圧力以下である場合、スクリュ330は設定移動速度で前進される。一方、スクリュ330の圧力が設定圧力を超える場合、金型保護を目的として、スクリュ330の圧力が設定圧力以下となるように、スクリュ330は設定移動速度よりも遅い移動速度で前進される。
なお、充填工程においてスクリュ330の位置がV/P切換位置に達した後、V/P切換位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切換が行われてもよい。V/P切換の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の移動速度を検出するスクリュ移動速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置800に向けて押す。金型装置800内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば荷重検出器360を用いて検出する。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。保圧工程における保持圧力および保持圧力を保持する保持時間は、それぞれ複数設定されてよく、一連の設定条件として、まとめて設定されてよい。
保圧工程では金型装置800内のキャビティ空間801の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間801の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間801からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間801内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮を目的として、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
なお、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内には、スクリュが回転自在に且つ進退不能に配置され、またはスクリュが回転自在に且つ進退自在に配置される。一方、射出シリンダ内には、プランジャが進退自在に配置される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
(移動装置)
移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置800に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430などを含む。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切換えることにより、第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。なお、液圧ポンプ410はタンクから作動液を吸引して第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出することもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向および回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、およびピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型810に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型810から離間される。
なお、本実施形態では移動装置400は液圧シリンダ430を含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、液圧シリンダ430の代わりに、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
(制御装置)
制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1~図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。さらに、制御装置700は、(図示しない)通信インターフェースでネットワークを介して接続された情報処理装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で情報の送信、及び受信を行ってもよい。
制御装置700は、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」または「サイクル時間」とも呼ぶ。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の間に行われる。型締工程の開始は充填工程の開始と一致してもよい。脱圧工程の完了は型開工程の開始と一致する。
なお、成形サイクル時間の短縮を目的として、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、型締工程の間に行われてよい。この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。ノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないためである。
なお、一回の成形サイクルは、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程以外の工程を有してもよい。
例えば、保圧工程の完了後、計量工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された計量開始位置まで後退させる計量前サックバック工程が行われてもよい。計量工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、計量工程の開始時のスクリュ330の急激な後退を防止できる。
また、計量工程の完了後、充填工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)まで後退させる計量後サックバック工程が行われてもよい。充填工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、充填工程の開始前のノズル320からの成形材料の漏出を防止できる。
制御装置700は、ユーザによる入力操作を受け付ける操作装置750や画面を表示する表示装置760と接続されている。操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネル770で構成され、一体化されてよい。表示装置760としてのタッチパネル770は、制御装置700による制御下で、画面を表示する。タッチパネル770の画面には、例えば、射出成形機10の設定、現在の射出成形機10の状態等の情報が表示されてもよい。また、タッチパネル770の画面には、例えば、ユーザによる入力操作を受け付けるボタン、入力欄等の操作部が表示されてもよい。操作装置750としてのタッチパネル770は、ユーザによる画面上の入力操作を検出し、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。これにより、例えば、ユーザは、画面に表示される情報を確認しながら、画面に設けられた操作部を操作して、射出成形機10の設定(設定値の入力を含む)等を行うことができる。また、ユーザが画面に設けられた操作部を操作することにより、操作部に対応する射出成形機10の動作を行わせることができる。なお、射出成形機10の動作は、例えば、型締装置100、エジェクタ装置200、射出装置300、移動装置400等の動作(停止も含む)であってもよい。また、射出成形機10の動作は、表示装置760としてのタッチパネル770に表示される画面の切り替え等であってもよい。
なお、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、タッチパネル770として一体化されているものとして説明したが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。操作装置750および表示装置760は、型締装置100(より詳細には固定プラテン110)の操作側(Y軸負方向)に配置される。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態に係る制御装置700の構成要素を機能ブロックで示す図である。図3に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU701にて実行されるプログラムにて実現される。または各機能ブロックをワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。図3に示すように、制御装置700は、受付部712と、出力部713と、更新部714と、を備える。また、制御装置700は、記憶媒体702に、工程対応情報記憶部711を備える。
工程対応情報記憶部711は、工程に対応付けられた項目に関する情報を記憶する。図4は、本実施形態に係る工程対応情報記憶部711のテーブル構造を例示した図である。図4に示されるように、本実施形態に係る工程対応情報記憶部711は、工程ごとに、当該工程が選択された場合に表示する項目に関する情報を対応付けて記憶している。図4に示される工程対応情報記憶部711は、工程ごとに、表示する項目を対応付けた例である。さらに、工程対応情報記憶部711は、項目に関する情報として、当該項目を表示するためのスケール情報を記憶する。本実施形態に係る工程対応情報記憶部711は、スケール情報として、項目ごとに表示する最大値、最小値が対応付けられている。
本実施形態において項目とは、工程に関して波形データ(表示情報の一例)として表示される情報であって、工程の設定を示した設定情報、又は工程で検出された実績値を示したものである。
図4に示される例では、工程"充填開始"において、当該工程が選択された場合に表示する項目が設定されている。工程"充填開始"には、"項目1"に"射出速度設定"が設定され、"項目2"に"射出速度検出"が設定され、"項目3"に"保圧設定"が設定されている。図4で省略されているが、"項目4"及び"項目5"の各々にも当該工程が選択された場合に表示する項目が設定されている。これらの情報が、後述するチャネル欄の項目欄に割り当てられる。
さらに、本実施形態に係る工程対応情報記憶部711では、当該項目を表示するためのスケール情報が対応付けられている。例えば、"項目1"の"射出速度設定"のスケール情報として"最大値(項目1)"として"100.00"が設定され、"最小値(項目1)"として"-100.00"が設定されている。"Ch―2"~"Ch-5"においても同様に、スケール情報として最大値及び最小値が設定されている。これらの情報が、後述するチャネル欄の最大値欄及び最小値欄に割り当てられる。
図3に戻り、受付部712は、入力インターフェース703を介して、操作装置750からのユーザの操作を受け付ける。
出力部713は、表示装置760に表示画面等のデータを出力する。本実施形態に係る出力部713は、表示装置760に、射出成形機10による成形処理の工程ごとに、当該工程においてユーザが設定した設定情報、又は当該工程における実績値による変化を波形で示した波形データ(表示情報の一例)を含む表示画面を表示装置760に出力する。なお、本実施形態は、表示装置760に表示画面等を出力する例について説明するが、データの出力先を表示装置760に制限するものではない。例えば、出力部713は、ネットワークを介して接続された情報処理装置に表示画面等のデータを出力してもよい。
図5は、本実施形態の出力部713が出力する表示画面を例示した図である。図5に示されるように、表示画面1500では、X軸単位欄1501と、Y軸単位欄1502と、左側スライダ1503と、右側スライダ1504と、X軸欄1505と、トリガ(CH1-5)欄1506と、が示されている。さらに、表示画面1500では、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)と、選択範囲表示欄1521と、波形データ欄1550と、が示されている。本実施形態では、チャネル欄とは、表示する項目を選択するための欄とする。
図5に示される表示画面では、射出成形機10のショット毎の設定、及び各種センサで検出された実績値を表示する。本実施形態の表示画面では、現在のショットの実績値をリアルタイムに表示することもできる。
図5に示される受付部712は、操作装置750を介して、上述した欄に対する選択操作又は入力操作を受け付ける。そして、出力部713は、受け付けた選択操作又は入力操作に応じて、表示装置760に表示する表示画面(例えば、波形データ欄1550)を切り替える。
例えば、受付部712は、X軸単位欄1501、Y軸単位欄1502、及びX軸欄1505に対する、操作装置750を介した選択操作を受け付ける。出力部713は、受け付けた選択操作に応じて、表示される波形データ欄1550を切り替える。
X軸単位欄1501は、波形データ欄1550のX軸に表示する単位を選択するための欄である。Y軸単位欄1502は、波形データ欄1550のY軸に表示する単位を選択するための欄である。Y軸単位欄1502は、例えば、"パーセント"や"工学単位"などが選択可能である。X軸欄1505は、波形データ欄1550に表示するX軸(例えば時間)の範囲を設定するための欄である。
左側スライダ1503は、選択範囲表示欄1521に表示する範囲を設定するために、波形データ欄1550のX軸上の左端(表示開始位置)を設定するための欄である。右側スライダ1504は、選択範囲表示欄1521に表示する範囲を設定するために、波形データ欄1550のX軸上の右端(表示終了位置)を設定するための欄である。
トリガ(CH1-5)欄1506は、波形データ欄1550に表示する工程を選択するための欄である。本実施形態に係るトリガ(CH1-5)欄1506は、例えば、メニュー形式であって、ユーザは、操作装置750を介して、トリガ(CH1-5)欄1506に表示されたメニューから表示したい工程を選択する操作を行う。
図5では、トリガ(CH1-5)欄1506には、"充填開始"が選択操作(設定)された例とする。図5に示される例では、出力部713は、工程"充填開始"において、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)で設定された各項目の波形データを含む波形データ欄1550が示された表示画面を出力する。
5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)は、波形データ欄1550に波形データとして表示する項目を選択するための欄である。つまり、本実施形態では、波形データ欄1550に各チャネルに割り当てられた項目に関する波形データを5個表示可能としている。
第1チャネル欄1511は、Ch-1に項目を設定するための欄である。項目欄1511Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1511Bには、Ch-1の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1511Cには、Ch-1の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
項目欄1511Aは、操作装置750(例えば、タッチパネル770)を介して押下された場合に、出力部713が、複数の項目が表示されたメニュー画面を出力する。そして、受付部712は、当該メニュー画面から、Ch―1に設定したい項目の選択を受け付ける。なお、項目欄1512A~1515Aについても同様として説明を省略する。
最大値欄1511B、及び最小値欄1511Cは、数値を入力可能な欄である。そして、受付部712は、最大値欄1511B、又は最小値欄1511Cに、操作装置750を介して設定された数値の入力を受け付ける。なお、最大値欄1512B~1515B、及び最小値欄15112C~1515Cについても同様として説明を省略する。
各チャネル欄には、"入"又は"切"を設定可能に表示している。"入"の場合は当該項目の波形データを表示することを示し、"切"の場合は当該項目の波形データを表示しないことを示している。
図5では、項目欄1511Aには、"射出速度設定"が設定され、最大値欄1511Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1511Cには、"-100.00"が設定された例とする。"射出速度設定"は、ユーザによって設定されたスクリュ330の射出速度の設定を示している。
第2チャネル欄1512は、Ch-2に項目を設定するための欄である。項目欄1512Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1512Bには、Ch-2の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1512Cには、Ch-2の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1512Aには、"射出速度検出"が設定され、最大値欄1512Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1512Cには、"-100.00"が設定された例とする。"射出速度検出"は、射出モータエンコーダ351によって検出されたスクリュ330の射出速度を示している。
第3チャネル欄1513は、Ch-3に項目を設定するための欄である。項目欄1513Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1513Bには、Ch-3の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1513Cには、Ch-3の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1513Aには、"保圧設定"が設定され、最大値欄1513Bには、"200.00"が設定され、最小値欄1513Cには、"0.00"が設定された例とする。"保圧設定"は、ユーザにより設定された保持圧力の値を示している。
第4チャネル欄1514は、Ch-4に項目を設定するための欄である。項目欄1514Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1514Bには、Ch-4の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1514Cには、Ch-4の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1514Aには、"保圧検出"が設定され、最大値欄1514Bには、"200.00"が設定され、最小値欄1514Cには、"0.00"が設定された例とする。"保圧検出"は、荷重検出器360により検出された保持圧力の値を示している。
第5チャネル欄1515は、Ch-5に項目を設定するための欄である。項目欄1515Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1515Bには、Ch-5の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1515Cには、Ch-5の項目の波形データとして表示される。
図5では、項目欄1515Aには、"スクリュ位置検出"が設定され、最大値欄1515Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1515Cには、"0.00"が設定された例とする。"スクリュ位置検出"は、射出モータエンコーダ351により検出されたスクリュ330の位置を示している。
図5の波形データ欄1550は、トリガ(CH1-5)欄1506で選択された工程における、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)の各々に設定されている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で示した波形データを表示する欄とする。
波形データ欄1550の波形データ1551は、第1チャネル欄1511(Ch―1)に設定された"射出速度設定"の設定情報の変化を示している。
波形データ1551を表示するための波形データ欄1550の最大値は最大値欄1511Bに設定された値であり、波形データ1551を表示するための波形データ欄1550の最小値は最小値欄1511Cされた値とする。波形データ欄1550に表示される波形データの最大値、及び最小値は、以降についても同様として説明を省略する。
波形データ1552は、第2チャネル欄1512(Ch―2)に設定された"射出速度検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1553は、第3チャネル欄1513(Ch―3)に設定された"保圧設定"の設定情報の変化を示している。波形データ1554は、第4チャネル欄1514(Ch―4)に設定された"保圧検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1555は、第5チャネル欄1515(Ch―5)に設定された"スクリュ位置検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
そして、本実施形態に係る受付部712は、トリガ(CH1-5)欄1506で選択された工程の表示される情報として、各チャネル欄の項目欄1511A~1515Aに対する、項目の選択を受け付ける。
そして、出力部713は、受付部712が項目の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた項目の設定情報又は検出結果における、変化を示した波形データを波形データ欄1550に表示する。
また、受付部712は、操作装置750を介して、左側スライダ1503(波形データ欄1550のX軸の左側の開始値)、及び右側スライダ1504(波形データ欄1550のX軸の右側の終了値)の各々に対する、数値の入力操作を受け付ける。
選択範囲表示欄1521は、左側スライダ1503及び右側スライダ1504によって設定された範囲内において、各チャネル欄に設定された項目毎の、統計値、開始値、及び終了値等を一覧として表した欄である。
図5に示される選択範囲表示欄1521では、チャネル(Ch―1~Ch-5)の各々に設定された項目の統計値等、例えば、左端の開始値(Left)、範囲内の最大値(Max)、範囲内の積分値(Int)、範囲内の平均値(Ave)、範囲内の最小値(Min)、及び右端の終了値(Right)が表されている。なお、選択範囲表示欄1521に示される項目ごとの統計値等は一例として示したものであって、他の統計値等を表示してもよい。
トリガ(CH1-5)欄1506は、波形データ欄1550に表示する工程を選択するための欄である。本実施形態に係るトリガ(CH1-5)欄1506は、メニュー形式とする。受付部712は、操作装置750を介して、メニュー画面に示された複数の工程から、表示したい工程を選択する操作を受け付ける。
本実施形態に係る出力部713は、工程を選択する操作を受け付けた場合に、トリガ(CH1-5)欄1506で設定された工程における、項目欄1511A~1515Aに選択された項目の波形データを、波形データ欄1550に表した表示画面を出力する。
図5では、トリガ(CH1-5)欄1506には、"充填開始"が選択(設定)された例とする。図5に示される例では、出力部713は、"充填開始"工程において、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)に設定された各項目の波形データを、波形データ欄1550に示した表示画面を出力する。
表示画面に表示される工程が変更された後、ユーザは、所望する波形データを表示するために、項目欄1511A~1515Aから、表示する項目を選択する必要がある。このような選択操作を、ユーザが行う場合には操作負担が大きくなる。そこで、本実施形態に係る制御装置700は、受付部712が工程の選択操作を受け付けた場合に、ユーザの要求に応じて、当該工程と対応付けられた項目を自動で切り替えることを可能とする。
図6は、トリガ(CH1-5)欄1506の工程の変更操作を受け付けた場合に、出力部713が、出力するポップアップ画面を示した図である。
本実施形態に係る出力部713は、受付部712が工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた工程と予め対応付けられている項目に切り替える否かを問い合わせるポップアップ画面(問合表示情報の一例)を出力する。図6に示される例では、受付部712が、トリガ(CH1-5)欄1611に設定された工程"型閉開始"の選択操作を受け付けた後、出力部713が、ポップアップ画面1600を表示する。
本実施形態では、工程"充填開始"から工程"型閉開始"に切り替える例について説明する。なお、他の工程への切り替える場合の処理は、工程"充填開始"から工程"型閉開始"に切り替える場合と同様として説明を省略する。
ポップアップ画面1600では、"Yes"ボタン1601と、"No"ボタン1602と、が表されている。
受付部712が、"No"ボタン1602の選択操作を受け付けた場合、出力部713は、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)に設定されている項目の変更は行なわない。つまり、出力部713は、変更前の工程"充填開始"の時に既に設定されている項目で、変更後の工程"型閉開始"の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を出力する。
一方、受付部712が、"Yes"ボタン1601の選択操作を受け付けた場合、出力部713は、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)の各々について工程"型閉開始"と対応付けられている項目に切り替えた上で、変更後の工程"型閉開始"における、項目ごとの波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を出力する。
工程"型閉開始"と対応付けられている項目は、工程対応情報記憶部711に記憶されている。そこで、出力部713は、工程対応情報記憶部711を参照して工程"型閉開始"と対応付けられている項目を読み出すことで、当該工程と予め対応付けられている項目を設定できる。
換言すれば、出力部713は、受付部712が項目を自動的に切り替える旨の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と工程対応情報記憶部711において、予め対応付けられている項目の波形データを含む表示画面を出力する。
図7は、本実施形態の出力部713が出力する表示画面を例示した図である。図7に示される表示画面1700においては、図5の表示画面1500と同様の欄については同一の符号を割り当て、説明を省略する。
図7に示される例では、トリガ(CH1-5)欄1611、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1711~第5チャネル欄1715)、選択範囲表示欄1721、及び波形データ欄1750が更新されている。
図7では、トリガ(CH1-5)欄1506には、ユーザに選択された工程"計量開始"が表示されている。5個のチャネル欄(第1チャネル欄1711~第5チャネル欄1715)は、工程"型閉開始"と予め対応付けられている項目に切り替えられている。
項目欄1711Aには、"回転設定"が設定され、最大値欄1711Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1711Cには、"-100.00"が設定された例とする。"回転設定"は、スクリュ330の回転速度の設定を示している。
項目欄1712Aには、"回転検出"が設定され、最大値欄1712Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1712Cには、"-100.00"が設定された例とする。"回転検出"は、計量モータエンコーダ341によって検出されたスクリュ330の回転速度を示している。
項目欄1713Aには、"背圧設定"が設定され、最大値欄1713Bには、"25.00"が設定され、最小値欄1713Cには、"0.00"が設定された例とする。"背圧設定"は、スクリュ330に対する背圧の設定を示している。
項目欄1714Aには、"背圧検出"が設定され、最大値欄1714Bには、"25.00"が設定され、最小値欄1714Cには、"0.00"が設定された例とする。"背圧検出"は、荷重検出器360によって検出されたスクリュ330に対する背圧を示している。
項目欄1715Aには、"スクリュ位置検出"が設定され、最大値欄1715Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1715Cには、"0.00"が設定された例とする。"スクリュ位置検出"は、射出モータエンコーダ351によって検出されたスクリュ330の位置を示している。
図7の波形データ欄1750は、トリガ(CH1-5)欄1611において変更された工程"計量開始"における、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1711~第5チャネル欄1715)の各々に設定されている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で示した波形データ(波形情報の一例)を表示する欄とする。
波形データ欄1750の波形データ1751は、第1チャネル欄1711(Ch―1)に設定された"回転設定"の設定情報を示している。波形データ1752は、第2チャネル欄1712(Ch―2)に設定された"回転検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1753は、第3チャネル欄1713(Ch―3)に設定された"背圧設定"の設定情報を示している。波形データ1754は、第4チャネル欄1714(Ch―4)に設定された"背圧検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1755は、第5チャネル欄1715(Ch―5)に設定された"スクリュ位置検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
選択範囲表示欄1721では、チャネル(Ch―1~Ch-5)の各々に設定された項目における、左端の開始値(Left)、範囲内の最大値(Max)、範囲内の積分値(Int)、範囲内の平均値(Ave)、範囲内の最小値(Min)、及び右端の終了値(Right)が表されている。
図7に示されるような項目の自動更新を行うために、図6において"Yes"ボタン1601が押下された際に、出力部713は、工程"計量開始"と対応付けられている項目に関する情報を、工程対応情報記憶部711から読み出す。項目に関する情報としては、"項目"を特定するための情報(例えば、名称)に加えて、スケール情報(波形データ欄1750に表示する最大値、及び最小値)があるが、他の情報を読み出してもよい。
そして、出力部713は、読み出した項目に関する情報に基づいて、記憶媒体702に記憶されている各項目の設定情報や、各種センサから受信した当該項目における実績値に基づいて、図7に示す表示画面を生成し、出力する。なお、本実施形態は、工程対応情報記憶部711が記憶している情報に基づいて、項目の自動的に切り替える例について説明したが、他の態様であってもよい。
これにより、本実施形態に係る出力部713は、受付部712が工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付け可能な複数の項目のうち、選択を受け付けた工程と予め対応付けられている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で表した波形データを含む表示画面が表示装置760に出力する。
また、出力部713は、項目ごとに波形データを表示する際に、当該項目として表示される設定情報又は実績値の範囲として、予め工程対応情報記憶部711に記憶されているスケール情報(Y軸の最大値、Y軸の最小値)に従って、波形データが示された表示画面を出力する。
また、本実施形態の制御装置700では、工程と予め対応付けられている項目を変更することができる。
更新部714は、操作装置750が受け付けた操作に従って、工程と予め対応付けられている項目の更新を行う。
例えば、受付部712は、工程と予め対応付ける項目の変更する操作を受け付ける。そして、更新部714は、変更される工程と予め対応付けられている項目の更新を、工程対応情報記憶部711に対して行う。
上述したように、出力部713は、受付部712が工程の選択を受け付けた場合に、工程対応情報記憶部711に当該工程と予め対応付けられている項目の波形データを含む表示画面を出力する。これにより、出力部713は、操作に基づいて変更された、工程と予め対応付けられている項目の波形データを含む表示画面を出力可能としている。
次に、第1実施形態に係る制御装置700における工程の選択を受け付ける場合に行われる処理手順について説明する。図8は、第1実施形態に係る制御装置700における工程の選択を受け付ける場合に行われる制御を示したフローチャートである。
まず、制御装置700の出力部713は、任意の工程における、項目毎の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を、表示装置760に出力する(S1801)。
次に、受付部712は、操作装置750から、トリガ(CH1-5)欄で示された工程の選択操作を受け付けたか否かを判定する(S1802)。選択操作を受け付けていないと判定した場合(S1802:No)、再びS1802の処理を繰り返す。
一方、受付部712は、工程の選択操作を受け付けたと判定した場合(S1802:Yes)、出力部713が、自動的に切り替えるか否かを確認するためのポップアップ画面を出力する(S1803)。
次に、受付部712は、ポップアップ画面(例えば、図6で示したポップアップ画面1600)において、項目を自動的に切り替える選択を受け付けたか否かを判定する(S1804)。
受付部712は、項目を自動的に切り替える選択を受け付けなかった("No"ボタン1602の押下が行われた)と判定した場合(S1804:No)、出力部713は、項目を切り替えずに、選択された工程において、各項目の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を出力する(S1805)。
一方、受付部712は、項目を自動的に切り替える選択を受け付けた("Yes"ボタン1601の押下が行われた)と判定した場合(1804:Yes)、出力部713は、選択された工程と対応付けられた項目に切り替えた上で、選択された工程において、切り替えられた各項目の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を出力する(S1806)。
本実施形態に係る制御装置700は、工程の選択操作を受け付けた場合に表示されるポップアップ画面で項目を自動的に切り替える選択を行った場合に、選択操作を受け付けた工程と対応付けられた項目の波形データの表示を行う。つまり、制御装置700は、ユーザから工程の選択操作を受け付けた場合に、当該工程に対応する項目の設定を自動で行うので、ユーザが手動で項目を設定する必要がなくなるため、ユーザの操作負担が軽減される。
さらに、本実施形態に係る制御装置700は、ユーザから工程の選択操作を受け付けた場合に、当該工程に対応する項目の設定を自動で行うので、当該工程に適した項目を設定するまでの時間を短縮できる。したがって、ユーザは、当該工程の状況を把握するまでの時間を短縮できる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、表示画面に1つの工程に関する波形データを表示する例について説明した。しかしながら、制御装置700は、上述した表示態様に制限するものではない。そこで、第2の実施形態では、複数の工程ごとに異なる領域に波形データ欄を表示する例について説明する。なお、第2の実施形態の制御装置700の構成は、第1の実施形態と同様として説明を省略する。
本実施形態に係る出力部713は、受付部712が2工程を表示する操作を受け付けた場合に、2工程分の波形データ欄を、異なる領域に配置された表示画面を出力する。
本実施形態の表示画面では、複数工程を表示する際に、同じ又は近接するサイクル内の2工程を表示することが考えられる。例えば、"計量開始"の検出結果を示した波形データと、"充填開始"の検出結果の波形データと、同時に表示することで、ユーザは、樹脂の計量結果に基づいて、どのような射出が行われるのかを確認できる。このように、本実施形態に係る制御装置700が、複数の工程を表示することで、ユーザは、任意の工程による処理が、他の工程にどのような影響を与えるのか等を把握できる。
図9は、本実施形態の出力部713が出力する表示画面を例示した図である。図9に示されるように、表示画面1900では、工程"充填開始"の波形データ欄1930と、工程"型閉開始"の波形データ欄1950と、を表示している。
表示画面1900では、第1の工程(例えば、"充填開始")のトリガ(CH1-5)欄1921、X軸欄1922が示されている。さらに、表示画面1900では、第1の工程(例えば、"充填開始")用の5個のチャネル欄(第1チャネル欄1911~第5チャネル欄1915)と、波形データ欄1930と、が示されている。
5個のチャネル欄(第1チャネル欄1911~第5チャネル欄1915)は、第1の実施形態の図5に示すチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)と同様として、説明を省略する。
波形データ欄1930に表される波形データ1931~1935は、第1の実施形態の波形データ欄1550と同様、第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515で示された各項目の設定情報の変化、又は実績値の変化を示している。
表示画面1900では、第2の工程(例えば、"型閉開始")のトリガ(CH6-10)欄1941、X軸欄1942が示されている。さらに、表示画面1900では、第2の工程(例えば、"型閉開始")用の5個のチャネル欄(第6チャネル欄1916~第10チャネル欄1920)と、波形データ欄1950と、が示されている。
トリガ(CH6-10)欄1941には、工程"型閉開始"が表示されている。5個のチャネル欄(第6チャネル欄1916~第10チャネル欄1920)は、"型閉開始"工程に対応する項目が設定されている。
項目欄1916Aには、"型締位置検出"が設定され、最大値欄1916Bには、"25.00"が設定され、最小値欄1916Cには、"0.00"が設定された例とする。"型締位置検出"は、型締モータエンコーダ161によって検出されたクロスヘッド151の位置から換算した、可動プラテン120の位置を示している。
項目欄1917Aには、"型締速度検出"が設定され、最大値欄1917Bには、"300.00"が設定され、最小値欄1917Cには、"-100.00"が設定された例とする。"射出速度検出"は、型締モータエンコーダ161によって検出されたクロスヘッド151の速度を示している。
項目欄1918Aには、"型締力検出"が設定され、最大値欄1918Bには、"200.00"が設定され、最小値欄1918Cには、"0.00"が設定された例とする。"型締力検出"は、タイバー歪検出器141の検出された型締力を示している。
項目欄1919Aには、"型締トルク検出"が設定され、最大値欄1919Bには、"25.00"が設定され、最小値欄1714Cには、"-25.00"が設定された例とする。"型締トルク検出"は、型締モータ160に供給される電流値によって示される。電流値は、電流検出器によって検出してもよいし、型締モータ160に電流を供給するインバータに対する制御指令値から求めてもよい。
項目欄1920Aには、"スクリュ位置検出"が設定され、最大値欄1920Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1920Cには、"0.00"が設定された例とする。"スクリュ位置検出"は、射出モータエンコーダ351により検出されたスクリュ330の位置を示している。
図9の波形データ欄1950は、トリガ(CH6-10)欄1941に設定されている工程"型閉開始"における、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1916~第10チャネル欄1920)の各々に設定されている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で示した波形データを表示する欄とする。
波形データ欄1950の波形データ1951は、第6チャネル欄1916に設定された"型締位置検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1952は、第7チャネル欄1917に設定された"型締速度検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1953は、第8チャネル欄1918に設定された"型締力検出" の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1954は、第4チャネル欄1714に設定された"型締トルク検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
波形データ1955は、第10チャネル欄1920に設定された"スクリュ位置検出" の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
そして、受付部712が、トリガ(CH1-5)欄1921、トリガ(CH6-10)欄1941のいずれかに対する工程の変更の操作を受け付けた場合に、出力部713は、変更を受け付けた工程について、項目欄(項目欄1911A~1915A、又は項目欄1916A~1920A)に設定されている項目の波形データを、波形データ欄(波形データ欄1930、又は波形データ欄1950)に表す。その際に、第1の実施形態と同様に、項目欄(項目欄1911A~1915A、又は項目欄1916A~1920A)に設定されている項目に自動的に切り替えてもよい。
図10は、トリガ(CH6-10)欄2021の工程の変更操作を受け付けた場合に、出力部713が、出力するポップアップ画面を示した図である。図10に示される例では、下に記載されたトリガ(CH6-10)欄2021において、工程"型閉開始"から工程"計量開始"に変更する操作を受け付けた例とする。
図10に示されるように、本実施形態に係る出力部713は、受付部712が工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた工程と予め対応付けられている項目に切り替える否かを問い合わせるポップアップ画面(表示情報の一例)2010を出力する。
ポップアップ画面2010では、"Yes"ボタン2011と、"No"ボタン2012と、が表されている。
受付部712が、"No"ボタン2012の選択操作を受け付けた場合、出力部713は、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1916~第10チャネル欄1920)に設定されている項目を切り替えない。
一方、受付部712が、"Yes"ボタン2011の選択操作を受け付けた場合、出力部713は、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1916~第10チャネル欄1920)の各々について工程"計量開始"と対応付けられている項目に切り替えた上で、変更後の工程"計量開始"時の、切り替えられた項目ごとに波形データが表された波形データ欄1950を含む表示画面を出力する。
図11は、本実施形態の出力部713が出力する表示画面を例示した図である。図11に示される表示画面2100においては、図9の表示画面1900と同様の欄については同一の符号を割り当て、説明を省略する。
図11は、工程の選択操作を受け付けた場合に、当該工程に対応する項目に自動的に切り替えた後の表示画面を例示している。図11に示されるように、表示画面2100では、工程"充填開始"の波形データ欄1930と、工程"計量開始"の波形データ欄2150と、を表示している。
表示画面2100では、第1の工程(例えば、"充填開始")のトリガ(CH1-5)欄1921、X軸欄1922が示されている。第1の工程(例えば、"充填開始")用の5個のチャネル欄(第1チャネル欄1911~第5チャネル欄1915)と、波形データ欄1930と、が示されている。
図11に示される例では、図9と比べて、トリガ(CH6-10)欄2021、5個のチャネル欄(第6チャネル欄2116~第10チャネル欄2120)、及び波形データ欄2150が更新されている。
図11では、トリガ(CH6-10)欄2121には、更新後の工程"計量開始"が表示されている。5個のチャネル欄(第6チャネル欄2116~第10チャネル欄2120)は、出力部713の処理によって、"計量開始"工程に対応する項目が設定されている。なお、第6チャネル欄2116~第10チャネル欄2120に設定されている項目は、図7で示した項目と同様のため、説明を省略する。
図11の波形データ欄2150は、トリガ(CH6-10)欄2121において変更された工程"計量開始"における、5個のチャネル欄(第6チャネル欄2116~第10チャネル欄2120)の各々に設定されている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で示した波形データを表示する欄とする。図11の波形データ欄2150は、図7で示した波形データ欄1750と同様として説明を省略する。
このように、本実施形態に係る出力部713は、受付部712が工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付け可能な複数の項目のうち、選択を受け付けた工程と予め対応付けられている項目で示された設定情報又は実績値の変化を波形で表した波形データを含む表示画面が表示装置760に出力する。
また、出力部713は、項目ごとに波形データを表示する際に、当該項目として表示される設定情報又は実績値の範囲として、予め工程対応情報記憶部711に記憶されているスケール情報(Y軸の最大値、Y軸の最小値)に従って、波形データが示された表示画面を出力する。
次に、第2の実施形態に係る制御装置700における工程の選択を受け付ける場合に行われる処理手順について説明する。図12は、第2の実施形態に係る制御装置700における工程の選択を受け付ける場合に行われる制御を示したフローチャートである。
まず、制御装置700の出力部713は、2工程の各々について、各項目の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を、表示装置760に出力する(S2201)。
次に、受付部712は、操作装置750から、複数の工程のうち、いずれか一方のトリガ(CH1-5)欄において、工程の選択操作を受け付けたか否かを判定する(S2202)。選択操作を受け付けていないと判定した場合(S2202:No)、再びS2202の処理を繰り返す。
一方、受付部712は、工程の選択操作を受け付けたと判定した場合(S2202:Yes)、出力部713が、自動的に切り替えるか否かを確認するためのポップアップ画面を出力(表示)する(S2203)。
次に、受付部712は、ポップアップ画面(例えば、図10で示したポップアップ画面2010)において、項目を自動的に切り替える選択を受け付けたか否かを判定する(S2204)。
受付部712は、項目を自動的に切り替える選択を受け付けなかった("No"ボタン2012の押下が行われた)と判定した場合(S2204:No)、出力部713は、項目を切り替えずに、選択された工程を含む、2工程の各々について、各項目の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面を出力する(S2205)。
一方、受付部712は、項目を自動的に切り替える選択を受け付けた("Yes"ボタン2011の押下が行われた)と判定した場合(S2204:Yes)、出力部713は、選択された工程と対応付けられた項目に切り替えた上で、選択された工程を含む、2工程の各々について、各項目の波形データが表された波形データ欄を含む表示画面(例えば、図11に示す表示画面)を出力する(S2206)。
出力部713が、項目を切り替える際に、工程と対応付けられた項目が5個の場合には、全ての項目を切り替える。しかしながら、工程と対応付けられた項目が4個以下の場合には、出力部713は、4個以下の項目のみ切り替え、他の項目は切り替えられずに残るものとする。この場合、出力部713が、チャネル欄に示された"入"を"切"に更新した上で、波形データが、波形データ欄に表示されないようにしてもよい。
本実施形態に係る制御装置700は、2工程の各々について波形データ欄を含む表示画面を表示する。本実施形態に係る表示画面は、異なる工程について波形データ欄を表示する態様に制限するものではなく、同じ工程について複数の波形データ欄で表示してもよい。また、同じ工程について複数の波形データ欄を表示する際に、波形データ欄ごとに表示する項目を同じにしてもよいし、異ならせてもよい。
本実施形態によれば、2工程分の波形データ欄を表示できるので、ユーザは視覚による2工程間の波形データの対比が容易になる。当該対比によって、例えば、任意の工程の設定や実績が、他の工程にどのような影響を与えるのか確認できる。当該確認を行うことで、各工程において適切な設定を把握できるので、成形品の品質向上を図ることができる。
上述した実施形態においては、項目の選択が可能な表示画面を表示している。これにより、ユーザは、各工程において、確認したい項目を選択することで、当該工程の状況を認識することが容易となる。このような表示画面において、工程の変更操作を行った際に、ユーザが全ての項目を設定しなければならない場合に、操作負担が大きくなる。これに対して、上述した実施形態では、当該工程に対応付けられている項目に自動的に切り替えることで、ユーザが当該工程に適した項目の設定をするための操作負担を軽減できる。
表示画面に含まれる波形データ欄に波形データを表示する際に、項目毎に表示したいスケール情報が異なる。このため、スケール情報をユーザが任意に設定可能にすると、ユーザが項目毎にスケール情報を設定する必要が生じ、操作負担が大きくなる。
これに対して、上述した実施形態では、工程に対応付けられている項目毎にスケール情報を保持している。そして、上述した実施形態においては、項目を自動的に切り替える際に、当該項目に応じたスケール情報(例えば、Y軸の最大値、及びY軸の最小値)が設定される。これにより、ユーザがスケール情報を変更せずとも、当該項目に応じた波形データの表示が可能なため、視認性を向上させると共に、ユーザの操作負担を軽減できる。
また、工程の変更操作を行った際に、ポップアップ画面を表示することで、当該工程に対応付けられている項目に自動的に切り替えるか否かを確認している。これにより、項目を自動的に切り替えるか否かをユーザが選択できるので、状況に応じた項目の表示が可能になるため、ユーザの操作負担を軽減できる。
上述した実施形態では、項目に基づいた設定情報又は実績値の変化をグラフで表した表示情報の一例として波形データを表示した例について説明した。しかしながら、上述した実施形態は、波形データの表示に制限するものではなく、設定情報又は実績値の変化を、ユーザが視認可能なグラフで表した表示であればよい。
以上、本発明に係る射出成形機の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
10 射出成形機
700 制御装置
711 工程対応情報記憶部
712 受付部
713 出力部
714 更新部

Claims (7)

  1. 射出成形の工程の選択と、前記工程の設定を示した設定情報又は前記工程で検出された実績値を示した項目の選択と、を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に基づいた前記設定情報又は前記実績値の変化をグラフで表した表示情報を表示装置に出力する出力部と、
    を有する射出成形機の制御装置。
  2. 前記出力部は、前記項目ごとに予め対応付けられている、前記表示情報として表示される前記設定情報又は前記実績値を表示する範囲を示すスケール情報に従って、前記表示情報を出力する、
    請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  3. 前記出力部は、前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に切り替える否かを問い合わせる問合表示情報を出力し、前記受付部が切り替える旨の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目の前記表示情報を出力する、
    請求項1又は2に記載の射出成形機の制御装置。
  4. 前記出力部は、複数の前記工程ごとに異なる領域に、当該工程と予め対応付けられている前記項目の前記表示情報が示された画面を、前記表示装置に出力する、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の射出成形機の制御装置。
  5. 前記受付部は、前記工程と予め対応付ける前記項目の変更する操作を受け付け、
    前記出力部は、前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、前記変更に基づいて、前記工程と予め対応付けられた前記項目の前記表示情報を出力する、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の射出成形機の制御装置。
  6. 射出成形機の工程の選択と、前記工程に関して表示される情報として、前記工程の設定を示した設定情報又は前記工程による実績値を示した項目の選択と、を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に基づいた前記設定情報又は前記実績値の変化をグラフで表した表示情報を表示装置に出力する出力部と、
    を有する射出成形機。
  7. 射出成形機の工程の選択と、前記工程に関して表示される情報として、前記工程の設定を示した設定情報又は前記工程による実績値を示した項目の選択と、を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップが前記工程の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記工程と予め対応付けられている前記項目に基づいた前記設定情報又は前記実績値の変化をグラフで表した表示情報を表示装置に出力する出力ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2021131362A 2021-08-11 2021-08-11 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム Pending JP2023025912A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021131362A JP2023025912A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム
DE102022119174.5A DE102022119174A1 (de) 2021-08-11 2022-08-01 Steuervorrichtung von spritzgiessmaschine, spritzgiessmaschine, und programm
CN202210930762.6A CN115703261A (zh) 2021-08-11 2022-08-04 注射成型机的控制装置、注射成型机及程序
US17/818,478 US20230050316A1 (en) 2021-08-11 2022-08-09 Controller of injection molding machine, injection molding machine, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021131362A JP2023025912A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023025912A true JP2023025912A (ja) 2023-02-24

Family

ID=85040108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021131362A Pending JP2023025912A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230050316A1 (ja)
JP (1) JP2023025912A (ja)
CN (1) CN115703261A (ja)
DE (1) DE102022119174A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW546195B (en) * 2001-10-26 2003-08-11 Sumitomo Heavy Industries Display apparatus of an injection molding machine and an injection molding machine

Also Published As

Publication number Publication date
US20230050316A1 (en) 2023-02-16
CN115703261A (zh) 2023-02-17
DE102022119174A1 (de) 2023-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7321998B2 (ja) 射出成形機
JP6797723B2 (ja) 射出成形機
JP7114284B2 (ja) 射出成形機
JP2022057084A (ja) 射出成形機
JP7195956B2 (ja) 表示装置、射出成形機の制御装置、及び射出成形機
JP2023025912A (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム
JP7317476B2 (ja) 射出成形機
JP2023028045A (ja) 射出成形機の制御装置、表示装置、射出成形機、及びプログラム
JP7395373B2 (ja) 射出成形機
WO2022210979A1 (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、及び制御方法
JP7396952B2 (ja) 射出成形機
JP2023032944A (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム
JP2023025911A (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、及びプログラム
WO2022210988A1 (ja) 射出成形機の監視装置
JP7455639B2 (ja) 射出成形機
WO2022210791A1 (ja) 可動プラテン
JP7500469B2 (ja) 射出成形機
JP7293097B2 (ja) 射出成形機
JP2023084264A (ja) 射出成形機の制御装置、及び射出成形機の制御方法
US20240198566A1 (en) Display unit of injection molding machine, control device of injection molding machine, and injection molding machine
WO2022210969A1 (ja) 射出成形機
JP2022157892A (ja) 可動プラテン
JP2023148763A (ja) 射出成形機の表示入力装置、射出成形機の制御装置、および射出成形機の制御方法
JP2023032945A (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、表示装置、及びプログラム
JP2023151351A (ja) 射出成形機の制御装置、射出成形機、及び射出成形機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240314