JP2023023119A - ホース用ゴム組成物及びホース - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、加工性が優れ、得られるゴムの難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる、ホース用ゴム組成物、及び、ホースを提供することを目的とする。【解決手段】クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、上記クロロプレンゴムの含有量が上記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、上記ブタジエンゴムの含有量が上記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、上記硫黄の含有量が上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、上記アロマ系オイルの含有量が上記ゴム成分100質量部に対して10質量部以上であり、シランカップリング剤の含有量が上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、ホース用ゴム組成物及びホースに関する。
建機、工作機械等の油圧システムに用いられるホース(油圧配管用ホース、油圧ホース)は、近年、炭鉱や鉱山での使用が増加しているため、作業時の安全性を考慮して、難燃性が要求されている。
ここで、油圧配管用ホースに求められる難燃性は、例えば、米国では、主に、MSHA規格(米国鉱山保安規格)で定められている。
ここで、油圧配管用ホースに求められる難燃性は、例えば、米国では、主に、MSHA規格(米国鉱山保安規格)で定められている。
このような難燃性を有するホース用ゴム組成物として、特許文献1には、「ゴム成分と、カーボンブラックと、可塑剤成分とを含み、前記ゴム成分100質量部中に、クロロプレンゴムを60質量部以上含み、前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックが50質量部超配合されてなり、前記可塑剤成分が難燃性可塑剤を含み、前記ゴム成分100質量部に対して、前記難燃性可塑剤が2質量部以上配合されてなることを特徴とする、ホース用ゴム組成物。」が記載されている([請求項1])。
一方、油圧ホースは、リールやホース同士の擦れによりその外面を形成するゴム(外面ゴム)が摩耗しやすい。上記のような擦れが更に続くと、油圧ホースから補強層ワイヤーが露出し、油圧ホースが早期に破損することがある。このように、油圧ホースには耐摩耗性も要求される。
このようななか、本発明者は、難燃性改善のためはゴム組成物にクロロプレンゴム(CR)及びシリカを配合することが有効であり、また、耐摩耗性を改善するためにはゴム組成物にシランカップリング剤を配合することが有効であると考え、特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価した。
しかし、このようなゴム組成物は、ゴムの配合又はシランカップリング剤の配合によっては、ゴム組成物のスコーチ時間が短い場合、又は、得られるゴムの圧縮永久歪若しくは耐摩耗性が悪い場合があることが分かった。
ムーニースコーチ時間が短い場合、ゴム組成物の加工性(加工安定性。以下同様)が悪いことを意味する。
耐摩耗性が悪い場合、上述のとおり、ホースの耐久性が悪くなる可能性が高い。
圧縮永久歪が悪い場合、ホースを接続した部分から、漏れが生じる可能性が高い。
このようななか、本発明者は、難燃性改善のためはゴム組成物にクロロプレンゴム(CR)及びシリカを配合することが有効であり、また、耐摩耗性を改善するためにはゴム組成物にシランカップリング剤を配合することが有効であると考え、特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価した。
しかし、このようなゴム組成物は、ゴムの配合又はシランカップリング剤の配合によっては、ゴム組成物のスコーチ時間が短い場合、又は、得られるゴムの圧縮永久歪若しくは耐摩耗性が悪い場合があることが分かった。
ムーニースコーチ時間が短い場合、ゴム組成物の加工性(加工安定性。以下同様)が悪いことを意味する。
耐摩耗性が悪い場合、上述のとおり、ホースの耐久性が悪くなる可能性が高い。
圧縮永久歪が悪い場合、ホースを接続した部分から、漏れが生じる可能性が高い。
そこで、本発明は、加工性が優れ、得られるゴムの難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる、ホース用ゴム組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れる、ホースを提供することも目的とする。
また、本発明は、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れる、ホースを提供することも目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとをそれぞれ特定量で含有し、シランカップリング剤の含有量が上記ゴム成分に対して0~2質量%であることによって所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
[1]
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、
上記アロマ系オイルの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であり、
シランカップリング剤の含有量が、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物。
[2]
上記クロロプレンゴム及び上記ブタジエンゴムの合計含有量が、上記ゴム成分の総質量の90質量%超である、[1]に記載のホース用ゴム組成物。
[3]
上記ゴム成分が、上記クロロプレンゴム及び上記ブタジエンゴムのみからなる、[1]又は[2]に記載のホース用ゴム組成物。
[4]
更に、カーボンブラックを含有し、
上記カーボンブラックの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して50質量部超である、[1]~[3]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[5]
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~2.0質量部である、[1]~[4]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[6]
難燃性可塑剤の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0質量部又は2質量部未満である、[1]~[5]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[7]
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~1.3質量部である、[1]~[6]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[8]
更に、シリカを含有する、[1]~[7]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、
上記アロマ系オイルの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であり、
シランカップリング剤の含有量が、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物。
[2]
上記クロロプレンゴム及び上記ブタジエンゴムの合計含有量が、上記ゴム成分の総質量の90質量%超である、[1]に記載のホース用ゴム組成物。
[3]
上記ゴム成分が、上記クロロプレンゴム及び上記ブタジエンゴムのみからなる、[1]又は[2]に記載のホース用ゴム組成物。
[4]
更に、カーボンブラックを含有し、
上記カーボンブラックの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して50質量部超である、[1]~[3]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[5]
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~2.0質量部である、[1]~[4]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[6]
難燃性可塑剤の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0質量部又は2質量部未満である、[1]~[5]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[7]
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~1.3質量部である、[1]~[6]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[8]
更に、シリカを含有する、[1]~[7]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物。
[9]
[1]~[8]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有する、ホース。
[10]
上記ゴム層が最外層である、[9]に記載のホース。
[1]~[8]のいずれかに記載のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有する、ホース。
[10]
上記ゴム層が最外層である、[9]に記載のホース。
本発明のホース用ゴム組成物は、加工性が優れ、得られるゴムの難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
本発明のホースは、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れる。
本発明のホースは、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れる。
本発明について以下詳細に説明する。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本明細書において、ホース用ゴム組成物について、加工性、難燃性、耐摩耗性及び圧縮永久歪のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。また、ホースについて、加工性、難燃性、耐摩耗性及びシール性のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本明細書において、ホース用ゴム組成物について、加工性、難燃性、耐摩耗性及び圧縮永久歪のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。また、ホースについて、加工性、難燃性、耐摩耗性及びシール性のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。
[ホース用ゴム組成物]
本発明のホース用ゴム組成物(本発明のゴム組成物)は、
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、
上記アロマ系オイルの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であり、
シランカップリング剤の含有量が、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物である。
以下、本発明のゴム組成物に含有される各成分について詳述する。
本発明のホース用ゴム組成物(本発明のゴム組成物)は、
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、
上記クロロプレンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、
上記硫黄の含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、
上記アロマ系オイルの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であり、
シランカップリング剤の含有量が、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物である。
以下、本発明のゴム組成物に含有される各成分について詳述する。
[ゴム成分]
本発明において、ゴム成分はクロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含む。
本発明において、ゴム成分はクロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含む。
[クロロプレンゴム]
本発明において、ゴム成分に含まれるクロロプレンゴム(CR)は特に制限されない。
CRとしては、例えば、クロロプレンのホモポリマー、クロロプレン及びこれと共重合可能なモノマーとのコポリマーが挙げられる。
CRは、例えば、硫黄変性、メルカプト変性、キトサントゲン変性のような変性がされていてもよい。
本発明において、ゴム成分に含まれるクロロプレンゴム(CR)は特に制限されない。
CRとしては、例えば、クロロプレンのホモポリマー、クロロプレン及びこれと共重合可能なモノマーとのコポリマーが挙げられる。
CRは、例えば、硫黄変性、メルカプト変性、キトサントゲン変性のような変性がされていてもよい。
[ブタジエンゴム]
本発明において、ゴム成分に含まれるブタジエンゴム(BR)は特に制限されず、例えば従来公知のものが挙げられる。
ブタジエンゴムの重量平均分子量は特に限定されないが、50,000~1,000,000であることが好ましく、200,000~800,000がより好ましい。
本発明において、ゴム成分に含まれるブタジエンゴム(BR)は特に制限されず、例えば従来公知のものが挙げられる。
ブタジエンゴムの重量平均分子量は特に限定されないが、50,000~1,000,000であることが好ましく、200,000~800,000がより好ましい。
ブタジエンゴムは、本発明の効果がより優れるという観点から、ハイシス構造を有するブタジエンゴムが好ましく、具体的には、シス-1,4結合の含有量が、90%以上のブタジエンゴムであることがより好ましく、95%以上のブタジエンゴムであることが更に好ましい。
ハイシス構造のブタジエンゴムは、例えば、チーグラー系触媒やネオジウム触媒などを用いた通常の方法で重合することができる。
ハイシス構造のブタジエンゴムは、例えば、チーグラー系触媒やネオジウム触媒などを用いた通常の方法で重合することができる。
[CRの含有量]
本発明において、クロロプレンゴムの含有量はゴム成分の総質量(総質量中)の60質量%以上75質量%未満である。CRの含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
CRの含有量は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であることが好ましい。
本発明において、クロロプレンゴムの含有量はゴム成分の総質量(総質量中)の60質量%以上75質量%未満である。CRの含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
CRの含有量は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であることが好ましい。
[BRの含有量]
本発明において、ブタジエンゴムの含有量はゴム成分の総質量の25質量%超(25質量%を超える)40質量%以下である。BRの含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
BRの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であることが好ましい。
本発明において、ブタジエンゴムの含有量はゴム成分の総質量の25質量%超(25質量%を超える)40質量%以下である。BRの含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
BRの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であることが好ましい。
(CRとBRの合計含有量)
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムの合計含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の90質量%超であることが好ましく、95質量%以上がより好ましい。
クロロプレンゴム及びブタジエンゴムの合計含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ゴム成分の総質量の90質量%超であることが好ましく、95質量%以上がより好ましい。
ゴム成分は、本発明の効果がより優れるという観点から、クロロプレンゴム及びブタジエンゴムのみからなる(クロロプレンゴム及びブタジエンゴムだけを含む)ことが好ましい。
(任意のゴム)
ゴム成分は、クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを上述した質量%で含有していれば、更に、他の任意のゴムを含んでいてもよい。
他の任意のゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br-IIR、Cl-IIR)のような共役ジエン系ゴムが挙げられる。
ゴム成分は、クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを上述した質量%で含有していれば、更に、他の任意のゴムを含んでいてもよい。
他の任意のゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br-IIR、Cl-IIR)のような共役ジエン系ゴムが挙げられる。
他の任意のゴムがスチレンブタジエンゴム(SBR)である場合、SBRの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分の総質量中の0質量%又は10質量%未満であることが好ましい。
[硫黄]
本発明のゴム組成物は硫黄を含有する。
硫黄は、硫黄の単体であれば特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
本発明のゴム組成物は硫黄を含有する。
硫黄は、硫黄の単体であれば特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
[硫黄の含有量]
本発明において、硫黄の含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満である。硫黄の含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、加工性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
硫黄の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~2.0質量部であることが好ましく、0.9~1.5質量部がより好ましい。
本発明において、硫黄の含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満である。硫黄の含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、加工性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れる。
硫黄の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、0.9~2.0質量部であることが好ましく、0.9~1.5質量部がより好ましい。
(CR,BR,硫黄の含有量)
CR,BR,硫黄の含有量の組合せは、本発明の効果がより優れる(特に、スコーチ時間と難燃性がより優れ、スコーチ時間と難燃性と圧縮永久歪と耐摩耗性のバランスが優れる)という観点から、クロロプレンゴムの含有量がゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であり、ブタジエンゴムの含有量がゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であり、硫黄の含有量がゴム成分100質量部に対して0.9~1.3質量部であることが好ましい。
CR,BR,硫黄の含有量の組合せは、本発明の効果がより優れる(特に、スコーチ時間と難燃性がより優れ、スコーチ時間と難燃性と圧縮永久歪と耐摩耗性のバランスが優れる)という観点から、クロロプレンゴムの含有量がゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であり、ブタジエンゴムの含有量がゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であり、硫黄の含有量がゴム成分100質量部に対して0.9~1.3質量部であることが好ましい。
[アロマ系オイル]
本発明のゴム組成物は、アロマ系オイルを含有する。
本発明において、アロマ系オイルは、あるオイルに含まれる芳香族系炭化水素の含有率(CA)がそのオイル中の20質量%以上であるオイルを指す。
本発明のゴム組成物は、アロマ系オイルを含有する。
本発明において、アロマ系オイルは、あるオイルに含まれる芳香族系炭化水素の含有率(CA)がそのオイル中の20質量%以上であるオイルを指す。
(CA)
アロマ系オイル中の芳香族系炭化水素の含有率(CA)は、本発明の効果がより優れるという観点から、25~70質量%が好ましい。
(CP)
アロマ系オイル中のパラフィン系炭化水素の含有率(CP)は、本発明の効果がより優れるという観点から、20~70質量%が好ましい。
(CN)
アロマ系オイル中のナフテン系炭化水素の含有率(CN)は、本発明の効果がより優れるという観点から、10~50質量%が好ましい。
オイルのCA、CP、CNは環分析法(n-d-M法)(ASTM D3238)に準じて測定することができる。
アロマ系オイル中の芳香族系炭化水素の含有率(CA)は、本発明の効果がより優れるという観点から、25~70質量%が好ましい。
(CP)
アロマ系オイル中のパラフィン系炭化水素の含有率(CP)は、本発明の効果がより優れるという観点から、20~70質量%が好ましい。
(CN)
アロマ系オイル中のナフテン系炭化水素の含有率(CN)は、本発明の効果がより優れるという観点から、10~50質量%が好ましい。
オイルのCA、CP、CNは環分析法(n-d-M法)(ASTM D3238)に準じて測定することができる。
[アロマ系オイル]
本発明において、アロマ系オイルの含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上である。アロマ系オイルの含有量が上記であることによって、本発明のゴム組成物は、加工性が優れる。
アロマ系オイルの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、10~25質量部であることが好ましく、11~18質量部がより好ましく、11~14質量部が更に好ましい。
本発明において、アロマ系オイルの含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上である。アロマ系オイルの含有量が上記であることによって、本発明のゴム組成物は、加工性が優れる。
アロマ系オイルの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、10~25質量部であることが好ましく、11~18質量部がより好ましく、11~14質量部が更に好ましい。
[シランカップリング剤]
本発明において、シランカップリング剤の含有量は、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である。シランカップリング剤の含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、圧縮永久歪が優れる。
シランカップリング剤の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分の総質量に対して0~1質量%であることが好ましい。
本発明において、シランカップリング剤の含有量は、上記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である。シランカップリング剤の含有量が上記範囲であることによって、本発明のゴム組成物は、圧縮永久歪が優れる。
シランカップリング剤の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分の総質量に対して0~1質量%であることが好ましい。
シランカップリング剤は、ゴム組成物においてシランカップリング剤として使用されうる化合物であれば特に制限されない。シランカップリング剤は、通常、加水分解性シリル基と、官能基(加水分解性シリル基は含まれない)とを有する化合物を指す。加水分解性シリル基としては例えばアルコキシシリル基が挙げられる。上記官能基としては例えばヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、チオール基が挙げられる。加水分解性シリル基と官能基とは連結基を介して結合することができ、上記連結基は特に制限されない。
(カーボンブラック)
本発明のゴム組成物は、得られるゴム又はホースの補強性が向上する理由から、更に、カーボンブラックを含有することが好ましい。
カーボンブラックは特に制限されない。カーボンブラックとしては例えば、SAF-HS、SAF、ISAF-HS、ISAF、ISAF-LS、IISAF-HS、HAF-HS、HAF、HAF-LS、FEF、GPF、SRFが挙げられる。
カーボンブラックは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明のゴム組成物は、得られるゴム又はホースの補強性が向上する理由から、更に、カーボンブラックを含有することが好ましい。
カーボンブラックは特に制限されない。カーボンブラックとしては例えば、SAF-HS、SAF、ISAF-HS、ISAF、ISAF-LS、IISAF-HS、HAF-HS、HAF、HAF-LS、FEF、GPF、SRFが挙げられる。
カーボンブラックは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(カーボンブラックの含有量)
本発明のゴム組成物が更にカーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、本発明の効果がより優れ、得られるゴム(又はホース)の補強性が向上するという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、50質量部超であることが好ましく、60~90質量部がより好ましく、65~80質量部が更に好ましい。
本発明のゴム組成物が更にカーボンブラックを含有する場合、カーボンブラックの含有量は、本発明の効果がより優れ、得られるゴム(又はホース)の補強性が向上するという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、50質量部超であることが好ましく、60~90質量部がより好ましく、65~80質量部が更に好ましい。
(シリカ)
本発明のゴム組成物は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、更に、シリカを含有することが好ましい。
シリカは特に制限されない。シリカとしては、例えば、天然シリカ、溶融シリカ、アモルファスシリカ、中空シリカ、ヒュームドシリカが挙げられる。
本発明のゴム組成物が更にシリカを含有する場合、シリカの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、5~25質量部であることが好ましく、10~20質量部がより好ましい。
本発明のゴム組成物は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、更に、シリカを含有することが好ましい。
シリカは特に制限されない。シリカとしては、例えば、天然シリカ、溶融シリカ、アモルファスシリカ、中空シリカ、ヒュームドシリカが挙げられる。
本発明のゴム組成物が更にシリカを含有する場合、シリカの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、5~25質量部であることが好ましく、10~20質量部がより好ましい。
(難燃性可塑剤)
本発明において、難燃性可塑剤の含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、0質量部又は2質量部未満であることが好ましく、0~1質量部がより好ましい。
本発明において、難燃性可塑剤の含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、0質量部又は2質量部未満であることが好ましく、0~1質量部がより好ましい。
難燃性可塑剤は、難燃性を有する可塑剤であれば特に制限されない。難燃性可塑剤としては、例えば、塩素化パラフィンのような塩素系脂肪族化合物;トリスクロロプロピルホスフェート、トリスクロロプロピルホスフェートとジアルキレングリコールの縮合物のようなハロゲン系リン酸エステル系化合物;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートのような非ハロゲン系リン酸エステル系化合物;ポリジアルキルシロキサンのようなシリコーン系化合物が挙げられる。
なお、難燃性可塑剤は、上記のアロマ系オイルを含まない。
なお、難燃性可塑剤は、上記のアロマ系オイルを含まない。
(添加剤)
本発明のゴム組成物は、必要に応じて、更に添加剤を含有することができる。
添加剤としては、例えば、アロマ系オイル及び難燃性可塑剤以外の可塑剤、シリカ及びカーボンブラック以外の充填剤、軟化剤、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤(難燃性可塑剤を除く)、加硫促進剤、加硫促進助剤(例えば、ステアリン酸、酸化亜鉛)、加硫遅延剤、接着助剤、ワックス等が挙げられる。
本発明のゴム組成物は、必要に応じて、更に添加剤を含有することができる。
添加剤としては、例えば、アロマ系オイル及び難燃性可塑剤以外の可塑剤、シリカ及びカーボンブラック以外の充填剤、軟化剤、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤(難燃性可塑剤を除く)、加硫促進剤、加硫促進助剤(例えば、ステアリン酸、酸化亜鉛)、加硫遅延剤、接着助剤、ワックス等が挙げられる。
・アロマ系オイル及び難燃性可塑剤以外の可塑剤
アロマ系オイル及び難燃性可塑剤以外の可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、コハク酸イソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリメリット酸エステル、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルのようなエステル系化合物;ナフテン系オイル、パラフィン系オイルが挙げられる。
アロマ系オイル及び難燃性可塑剤以外の可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、コハク酸イソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリメリット酸エステル、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルのようなエステル系化合物;ナフテン系オイル、パラフィン系オイルが挙げられる。
・難燃剤
難燃剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムのような無機酸化物(シリカを除く)が挙げられる。
本発明のゴム組成物が上記難燃剤を更に含有する場合、難燃剤(シリカを除く)の含有量は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、1~10質量部であることが好ましい。
難燃剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムのような無機酸化物(シリカを除く)が挙げられる。
本発明のゴム組成物が上記難燃剤を更に含有する場合、難燃剤(シリカを除く)の含有量は、本発明の効果(特に難燃性)がより優れるという観点から、上記ゴム成分100質量部に対して、1~10質量部であることが好ましい。
(ゴム組成物の製造方法)
本発明のゴム組成物の製造方法は特に限定されない。例えば、上述した各成分を、公知の方法、装置(例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなど)を用いて混合する方法などが挙げられる。
本発明のゴム組成物が加硫剤又は加硫促進剤を含有する場合、例えば、上記必須成分及び必要に応じて使用することができる添加剤(加硫剤及び加硫促進剤を除く。)をバンバリーミキサー等で混合して混合物を調製した後、上記の混合物に加硫剤及び加硫促進剤を加えてこれらを更に混合することによってゴム組成物を製造することができる。
本発明のゴム組成物の加硫は特に制限されない。例えば、従来公知の方法、条件で加硫することができる。
本発明のゴム組成物の製造方法は特に限定されない。例えば、上述した各成分を、公知の方法、装置(例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなど)を用いて混合する方法などが挙げられる。
本発明のゴム組成物が加硫剤又は加硫促進剤を含有する場合、例えば、上記必須成分及び必要に応じて使用することができる添加剤(加硫剤及び加硫促進剤を除く。)をバンバリーミキサー等で混合して混合物を調製した後、上記の混合物に加硫剤及び加硫促進剤を加えてこれらを更に混合することによってゴム組成物を製造することができる。
本発明のゴム組成物の加硫は特に制限されない。例えば、従来公知の方法、条件で加硫することができる。
本発明のゴム組成物は、ホース用ゴム組成物として使用することができる。
本発明のゴム組成物で形成されたゴム層を有するホースは、難燃ホースとなり得る。
本発明のゴム組成物で形成されたゴム層を有するホースは、難燃ホースとなり得る。
[ホース]
本発明のホースは、本発明のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有するホースである。
本発明のホースは、本発明のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有するホースである。
本発明のホースは、本発明のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有するホースであればよい。
本発明のホースが有するゴム層を形成するために使用されるゴム組成物は、本発明のホース用ゴム組成物(本発明のゴム組成物)であれば特に制限されない。
本発明のホースは、本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層を有しているため、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性(圧縮永久歪)のいずれも良好となる。本発明のホースは、難燃ホースとして使用することができる。
本発明のホースが有するゴム層を形成するために使用されるゴム組成物は、本発明のホース用ゴム組成物(本発明のゴム組成物)であれば特に制限されない。
本発明のホースは、本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層を有しているため、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性(圧縮永久歪)のいずれも良好となる。本発明のホースは、難燃ホースとして使用することができる。
[ゴム層]
一般的なホースが有する通常のゴム層として、例えば、最外層、内層、中間ゴム層が挙げられる。本発明のホースも、一般的なホースと同様に、ゴム層として、例えば、最外層、内層、中間ゴム層を有することができる。
本発明のホースにおいて、本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層は、最外層、内層、中間ゴム層のいずれであってもよい。
一般的なホースが有する通常のゴム層として、例えば、最外層、内層、中間ゴム層が挙げられる。本発明のホースも、一般的なホースと同様に、ゴム層として、例えば、最外層、内層、中間ゴム層を有することができる。
本発明のホースにおいて、本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層は、最外層、内層、中間ゴム層のいずれであってもよい。
本発明のホースにおいて、本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層は、本発明の効果がより優れるという観点から、少なくとも最外層であることが好ましい。
本発明のホースの最外層が本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層である場合、内層を形成するゴム組成物は特に制限されず、本発明のゴム組成物であってもよい。中間ゴム層も同様である。
本発明のホースの最外層が本発明のゴム組成物を用いて形成されるゴム層である場合、内層を形成するゴム組成物は特に制限されず、本発明のゴム組成物であってもよい。中間ゴム層も同様である。
<最外層>
本発明のホースは、最外層を有し、最外層が本発明のゴム組成物を用いて形成されることが好ましい態様の1つとして挙げられる。
最外層の厚さは、0.2~4mmとすることができる。
本発明のホースは、最外層を有し、最外層が本発明のゴム組成物を用いて形成されることが好ましい態様の1つとして挙げられる。
最外層の厚さは、0.2~4mmとすることができる。
<内層>
内層を形成するゴム組成物は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。内層を本発明のゴム組成物を用いて形成してもよい。
内層の厚さは、例えば、0.2~4mmとすることができる。
内層を形成するゴム組成物は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。内層を本発明のゴム組成物を用いて形成してもよい。
内層の厚さは、例えば、0.2~4mmとすることができる。
<中間ゴム層>
中間ゴム層を形成するゴム組成物は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。中間ゴム層を本発明のゴム組成物を用いて形成してもよい。本発明のホースは中間ゴム層を1層又は複数層で有することができる。
中間ゴム層の厚さは、例えば、0.2~0.7mmとすることができる。
中間ゴム層を形成するゴム組成物は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。中間ゴム層を本発明のゴム組成物を用いて形成してもよい。本発明のホースは中間ゴム層を1層又は複数層で有することができる。
中間ゴム層の厚さは、例えば、0.2~0.7mmとすることができる。
<補強層>
ゴム層が複数である場合、本発明のホースはゴム層の間に更に補強層を有することができる。補強層は1層又は複数であってもよい。
補強層の材料は特に限定されない。例えば、金属、繊維材料(ポリアミド、ポリエステル等)が挙げられる。また、補強層の形態としては、例えば、ブレード、スパイラルが挙げられる。
ゴム層が複数である場合、本発明のホースはゴム層の間に更に補強層を有することができる。補強層は1層又は複数であってもよい。
補強層の材料は特に限定されない。例えば、金属、繊維材料(ポリアミド、ポリエステル等)が挙げられる。また、補強層の形態としては、例えば、ブレード、スパイラルが挙げられる。
以下、本発明のホースを添付の図面を用いて説明する。本発明は添付の図面に制限されない。
図1は、本発明のホースの一例を、各層を切り欠いて示す斜視図である。
図1において、ホース1は、内層2を有し、その上層に補強層3及び外層として最外層4を有する。
図1は、本発明のホースの一例を、各層を切り欠いて示す斜視図である。
図1において、ホース1は、内層2を有し、その上層に補強層3及び外層として最外層4を有する。
図2は、本発明のホースの別の一例を、各層を切り欠いて示す斜視図である。
図2において、ホース5は、最内層に内層10を有し、最外層23を有し、内層10と最外層23との間に中間ゴム層11、13、15、17、19、21と補強層12、14、16、18、20、22とを交互に有する。
図2において、ホース5は、最内層に内層10を有し、最外層23を有し、内層10と最外層23との間に中間ゴム層11、13、15、17、19、21と補強層12、14、16、18、20、22とを交互に有する。
(ホースの製造方法)
本発明のホースはその製造方法について特に限定されない。例えば、マンドレル上に、内層、中間ゴム層、補強層及び最外層をこの順に積層させた後に、さらにその積層物をナイロン布などで覆ったものを140~190℃の条件で、蒸気加硫、オーブン加硫(熱気加硫)又は温水加硫することにより加硫接着させて、本発明のホースを製造する方法等が挙げられる。
本発明のホースはその製造方法について特に限定されない。例えば、マンドレル上に、内層、中間ゴム層、補強層及び最外層をこの順に積層させた後に、さらにその積層物をナイロン布などで覆ったものを140~190℃の条件で、蒸気加硫、オーブン加硫(熱気加硫)又は温水加硫することにより加硫接着させて、本発明のホースを製造する方法等が挙げられる。
(ホースの用途)
本発明のホースは、例えば、油圧ホース、冷媒輸送用ホース、マリンホースなどとして使用することができる。
本発明のホースは、例えば、油圧ホース、冷媒輸送用ホース、マリンホースなどとして使用することができる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
<ゴム組成物の製造>
バンバリーミキサーを用いて、下記表1に示される成分のうち、4つの成分(硫黄、酸化亜鉛、加硫促進剤TS、及び、加硫促進剤DPG)を除くものを、同表に示される割合(質量部)で混合し、マスターバッチを調製した。
次に、得られたマスターバッチに、上記4つの成分を加えて、これらをオープンロールで混合し、各ゴム組成物を製造した。
バンバリーミキサーを用いて、下記表1に示される成分のうち、4つの成分(硫黄、酸化亜鉛、加硫促進剤TS、及び、加硫促進剤DPG)を除くものを、同表に示される割合(質量部)で混合し、マスターバッチを調製した。
次に、得られたマスターバッチに、上記4つの成分を加えて、これらをオープンロールで混合し、各ゴム組成物を製造した。
<評価>
上記のとおり製造された各ゴム組成物を用いて以下の評価を行った。結果を表1に示す。難燃性以外の各評価結果を、比較例5の結果を100とする指数で表示する。
上記のとおり製造された各ゴム組成物を用いて以下の評価を行った。結果を表1に示す。難燃性以外の各評価結果を、比較例5の結果を100とする指数で表示する。
<ムーニースコーチ試験:加工性>
得られた各ゴム組成物について、JIS K6300-1:2013(未加硫ゴム-物理特性-第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方)に記載の「ムーニースコーチ試験」に準拠して、ムーニー粘度計(L形ローター)を使用し、予熱時間1分、試験温度125℃の条件で、スコーチ時間(ML 5up)を測定した。
得られた各ゴム組成物について、JIS K6300-1:2013(未加硫ゴム-物理特性-第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方)に記載の「ムーニースコーチ試験」に準拠して、ムーニー粘度計(L形ローター)を使用し、予熱時間1分、試験温度125℃の条件で、スコーチ時間(ML 5up)を測定した。
・スコーチ時間の評価基準
スコーチ時間(指数)が40以上であった場合、ゴム組成物の加工性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。スコーチ時間(指数)が80以上であった場合、ゴム組成物の加工性がより優れる。
一方、スコーチ時間(指数)が40未満であった場合、ゴム組成物の加工性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
スコーチ時間(指数)が40以上であった場合、ゴム組成物の加工性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。スコーチ時間(指数)が80以上であった場合、ゴム組成物の加工性がより優れる。
一方、スコーチ時間(指数)が40未満であった場合、ゴム組成物の加工性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
<圧縮永久歪:シール性>
得られた各ゴム組成物について、プレス成型機を用い、148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間加硫して、シートを作成した後、直径13.0±0.5mm、厚さ6mmに打ち抜き、円盤状試験片を作製した。
上記試験片を用い、JIS K6262:2013に準じて試験温度100℃、試験時間72h、圧縮率25%で圧縮永久歪(%)を測定した。
得られた各ゴム組成物について、プレス成型機を用い、148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間加硫して、シートを作成した後、直径13.0±0.5mm、厚さ6mmに打ち抜き、円盤状試験片を作製した。
上記試験片を用い、JIS K6262:2013に準じて試験温度100℃、試験時間72h、圧縮率25%で圧縮永久歪(%)を測定した。
・圧縮永久歪の評価基準
本発明において、圧縮永久歪(指数)が100未満であった場合、ホースのシール性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。圧縮永久歪(指数)が100より低いほど、ホースのシール性がより優れ、圧縮永久歪(指数)が77以下の場合、更にシール性に優れる。
一方、圧縮永久歪(指数)が100以上であった場合、ホースのシール性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
本発明において、圧縮永久歪(指数)が100未満であった場合、ホースのシール性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。圧縮永久歪(指数)が100より低いほど、ホースのシール性がより優れ、圧縮永久歪(指数)が77以下の場合、更にシール性に優れる。
一方、圧縮永久歪(指数)が100以上であった場合、ホースのシール性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
<耐摩耗性(ピコ摩耗試験)>
得られた各ゴム組成物について、JIS K6264-2:2005(ピコ摩耗試験)に準じて、プレス成型機を用い148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間加硫して試験片を作製し、上記試験片を用いて23℃、試験片の付加力44N、回転速度:毎分60±2回の条件下で、摩耗量(mL)を測定した。
得られた各ゴム組成物について、JIS K6264-2:2005(ピコ摩耗試験)に準じて、プレス成型機を用い148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間加硫して試験片を作製し、上記試験片を用いて23℃、試験片の付加力44N、回転速度:毎分60±2回の条件下で、摩耗量(mL)を測定した。
・摩耗試験の評価基準
本発明において、摩耗量(指数)が110以下であった場合、耐摩耗性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。摩耗量(指数)が110より低いほど、耐摩耗性がより優れる。
一方、摩耗量(指数)が110を超えた場合、耐摩耗性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
本発明において、摩耗量(指数)が110以下であった場合、耐摩耗性が優れると評価しこれを「〇」と表示した。摩耗量(指数)が110より低いほど、耐摩耗性がより優れる。
一方、摩耗量(指数)が110を超えた場合、耐摩耗性が悪いと評価しこれを「×」と表示した。
<難燃性>
得られた各ゴム組成物について、モールドで148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間プレス加硫し、得られた加硫ゴムシートから長さ150mm、幅12.7mm、厚さ2.5mmとなるよう切り出して難燃性評価サンプルを得た。
MSHA規格(米国鉱山保安規格)ASTP5007(version:2012-02-12)の難燃性評価に基づき、上記のとおり得られた難燃性評価サンプルを用いて炎消失時間及びアフターグロー消失時間を測定した。得られた炎消失時間及びアフターグロー消失時間を以下の基準に当てはめ、難燃性を評価した。
得られた各ゴム組成物について、モールドで148℃、面圧3.0MPaの条件下で45分間プレス加硫し、得られた加硫ゴムシートから長さ150mm、幅12.7mm、厚さ2.5mmとなるよう切り出して難燃性評価サンプルを得た。
MSHA規格(米国鉱山保安規格)ASTP5007(version:2012-02-12)の難燃性評価に基づき、上記のとおり得られた難燃性評価サンプルを用いて炎消失時間及びアフターグロー消失時間を測定した。得られた炎消失時間及びアフターグロー消失時間を以下の基準に当てはめ、難燃性を評価した。
・炎消失時間及びアフターグロー消失時間の評価基準
炎消失時間が30秒以下であった場合かつアフターグロー消失時間が120秒以下であった場合、難燃性により優れると評価し、これを「◎」と表示した。
炎消失時間が60秒以下であった場合かつアフターグロー消失時間が180秒以下であった場合、難燃性に優れると評価し、これを「〇」と表示した。ただし、上記◎を除く。
炎消失時間が60秒を超えた場合あるいはアフターグロー消失時間が180秒を超えた場合、難燃性が悪いと評価し、これを「×」と表示した。
炎消失時間が30秒以下であった場合かつアフターグロー消失時間が120秒以下であった場合、難燃性により優れると評価し、これを「◎」と表示した。
炎消失時間が60秒以下であった場合かつアフターグロー消失時間が180秒以下であった場合、難燃性に優れると評価し、これを「〇」と表示した。ただし、上記◎を除く。
炎消失時間が60秒を超えた場合あるいはアフターグロー消失時間が180秒を超えた場合、難燃性が悪いと評価し、これを「×」と表示した。
表1に示した各成分の詳細は以下のとおりである。
(ゴム成分)
・BR:ブタジエンゴム。Nipol BR1220(日本ゼオン社製)
・CR:クロロプレンゴム。デンカクロロプレンS-41(デンカ社製)
・SBR:スチレンブタジエンゴム。Nipol 1502(日本ゼオン社製)
(ゴム成分)
・BR:ブタジエンゴム。Nipol BR1220(日本ゼオン社製)
・CR:クロロプレンゴム。デンカクロロプレンS-41(デンカ社製)
・SBR:スチレンブタジエンゴム。Nipol 1502(日本ゼオン社製)
・CB(FEF):カーボンブラック。ニテロン♯10N(FEF級カーボンブラック、新日化カーボン社製)
・シリカ:ニップシールAQ(東ソー・シリカ社製)
・酸化マグネシウム:キョウワマグ150(協和化学工業社製)
・シリカ:ニップシールAQ(東ソー・シリカ社製)
・酸化マグネシウム:キョウワマグ150(協和化学工業社製)
・ステアリン酸:工業用ステアリン酸N(千葉脂肪酸社製)
・シランカップリング剤:Si69[ビス-(3-トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、エボニック・デグッサ社製]
・アロマ系オイル:アロマオイル。A/O MIX 2010(三共油化工業社製)。上記製品は本発明におけるアロマ系オイル(芳香族系炭化水素の含有率(CA)がオイル中の20質量%以上であるオイル)に該当する。
・酸化亜鉛:酸化亜鉛 3種(正同化学工業社製)
・硫黄:油処理硫黄(細井化学工業社製)
・加硫促進剤TS:サンセラーTS-G(三新化学工業社製)
・加硫促進剤DPG:サンセラーD-G(三新化学工業社製)
・硫黄:油処理硫黄(細井化学工業社製)
・加硫促進剤TS:サンセラーTS-G(三新化学工業社製)
・加硫促進剤DPG:サンセラーD-G(三新化学工業社製)
表1に示す結果から、BR及びCRが所定の含有量を満たさない比較例1は、難燃性が悪かった。
アロマ系オイルの含有量が所定の範囲を満たさない比較例2、7は、加工性が悪かった。
硫黄の量が所定の範囲より多い比較例3、9は、加工性が悪かった。
BRの含有量がゴム成分中の25質量%であり、CRの含有量がゴム成分中の75質量%である比較例4は、耐摩耗性が悪かった。
シランカップリング剤をゴム成分の合計含有量の3質量%の量で含有する比較例5は、圧縮永久歪(ホースとしてのシール性)が悪かった。
BRが所定の含有量を満たさない比較例6は、圧縮永久歪(ホースとしてのシール性)、耐摩耗性が悪かった。
硫黄の量が所定の範囲より少ない比較例8は、耐摩耗性が悪かった。
アロマ系オイルの含有量が所定の範囲を満たさない比較例2、7は、加工性が悪かった。
硫黄の量が所定の範囲より多い比較例3、9は、加工性が悪かった。
BRの含有量がゴム成分中の25質量%であり、CRの含有量がゴム成分中の75質量%である比較例4は、耐摩耗性が悪かった。
シランカップリング剤をゴム成分の合計含有量の3質量%の量で含有する比較例5は、圧縮永久歪(ホースとしてのシール性)が悪かった。
BRが所定の含有量を満たさない比較例6は、圧縮永久歪(ホースとしてのシール性)、耐摩耗性が悪かった。
硫黄の量が所定の範囲より少ない比較例8は、耐摩耗性が悪かった。
これに対して、本発明のゴム組成物は、加工性が優れ、得られるゴムの難燃性、耐摩耗性、圧縮永久歪が優れた。
上記の結果から、本発明のホースは、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れるということができる。
上記の結果から、本発明のホースは、加工性、難燃性、耐摩耗性、シール性が優れるということができる。
1、5:ホース
2、10:内層
3、12、14、16、18、20、22:補強層
4、23:最外層
11、13、15、17、19、21:中間ゴム層
2、10:内層
3、12、14、16、18、20、22:補強層
4、23:最外層
11、13、15、17、19、21:中間ゴム層
Claims (10)
- クロロプレンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、硫黄と、アロマ系オイルとを含有し、
前記クロロプレンゴムの含有量が、前記ゴム成分の総質量の60質量%以上75質量%未満であり、
前記ブタジエンゴムの含有量が、前記ゴム成分の総質量の25質量%超40質量%以下であり、
前記硫黄の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部超2.5質量部未満であり、
前記アロマ系オイルの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上であり、
シランカップリング剤の含有量が、前記ゴム成分の総質量に対して0~2質量%である、ホース用ゴム組成物。 - 前記クロロプレンゴム及び前記ブタジエンゴムの合計含有量が、前記ゴム成分の総質量の90質量%超である、請求項1に記載のホース用ゴム組成物。
- 前記ゴム成分が、前記クロロプレンゴム及び前記ブタジエンゴムのみからなる、請求項1又は2に記載のホース用ゴム組成物。
- 更に、カーボンブラックを含有し、
前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して50質量部超である、請求項1~3のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物。 - 前記硫黄の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0.9~2.0質量部である、請求項1~4のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物。
- 難燃性可塑剤の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部又は2質量部未満である、請求項1~5のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物。
- 前記クロロプレンゴムの含有量が、前記ゴム成分の総質量の65質量%以上75質量%未満であり、
前記ブタジエンゴムの含有量が、前記ゴム成分の総質量の25質量%超35質量%以下であり、
前記硫黄の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0.9~1.3質量部である、請求項1~6のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物。 - 更に、シリカを含有する、請求項1~7のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載のホース用ゴム組成物で形成されたゴム層を有する、ホース。
- 前記ゴム層が最外層である、請求項9に記載のホース。
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