JP2023021844A - 眼科装置 - Google Patents

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拓也 大木
Takuya Oki
正司 山岡
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Abstract

【課題】被検眼と取得光学系との位置関係を操作者に客観的に把握させ、操作者が取得光学系の位置や向きを変更する際の操作性を向上させることができる眼科装置を提供すること。【解決手段】被検眼Eの眼情報を取得する取得光学系20と、検者の操作力を取得光学系20に伝達することで、被検眼Eに対する取得光学系20の位置及び向きを変更する位置変更機構15及び角度変更機構17と、検者によって視認可能なディスプレイ25と、取得光学系20の位置を検出する架台位置センサ33と、取得光学系20の回転角度を検出する首振りセンサ34及び俯仰センサ35と、架台位置センサ33等によって検出された取得光学系20の位置又は回転角度に基づいて被検眼Eと取得光学系20との位置関係を演算し、位置関係を示す位置関係情報Jをディスプレイ25に表示させる制御部30と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、眼科装置に関するものである。
従来から、被検眼の眼情報を取得する取得光学系を備えた眼科装置が知られている。従来の眼科装置では、タッチパネル機能を有するディスプレイに表示された被検眼の観察画像に検者等の操作者がタッチ操作し、当該タッチ操作に基づいて取得光学系を移動させる(例えば、特許文献1参照)。
特許第6815722号公報
ところで、従来の眼科装置では、ディスプレイに表示された被検眼の観察画像に基づいて被検眼と取得光学系との位置関係を推定する必要がある。つまり、操作者は、取得光学系を移動させる際、観察画像から推定した主観的な位置関係に基づいて取得光学系を移動させなければならない。このため、操作者が推定した被検眼と取得光学系との位置関係が実際の位置関係と異なっている場合では、取得光学系を所望の位置へと移動させられない。すなわち、従来の眼科装置では、操作者は被検眼と取得光学系との位置関係を客観的に把握できず、操作者が取得光学系の位置や向きを制御する際の操作性が低いという問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、操作者に被検眼と取得光学系との位置関係を客観的に把握させ、操作者が取得光学系の位置や向きを制御する際の操作性を向上させることができる眼科装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の眼科装置は、被検眼の眼情報を取得する取得光学系と、操作者の操作力を前記取得光学系に伝達することにより、前記被検眼に対する前記取得光学系の位置又は向きの少なくとも一方を変更する光学系変更機構と、前記操作者によって視認可能なディスプレイと、前記取得光学系の位置又は回転角度を検出するセンサと、前記センサによって検出された前記取得光学系の位置又は回転角度に基づいて前記被検眼と前記取得光学系との位置関係を演算し、前記位置関係を示す位置関係情報を前記ディスプレイに表示させる制御部と、を備えている。
よって、本発明の眼科装置では、操作者に被検眼と取得光学系との位置関係を客観的に把握させ、操作者が被検眼に対する取得光学系の位置や向きを制御する際の操作性を向上させることができる。
実施例1の眼科装置の構成を示す全体模式図である。 実施例1の眼科装置の制御構成を示すブロック図である。 実施例1の眼科装置のディスプレイの表示例を示す説明図である。 実施例1の眼科装置にて表示される位置関係情報を示す説明図である。 (a)実際の取得光学系の向きに応じて位置関係情報の表示を変更した第1説明図である。(b)実際の取得光学系の位置に応じて位置関係情報の表示を変更した第2説明図である。 (c)実際の取得光学系の位置に応じて位置関係情報の表示を変更した第3説明図である。 位置関係情報として表示される光束画像及び光軸画像の変形例を示す説明図である。 実施例2の眼科装置のディスプレイの表示例を示す説明図である。 実施例2の眼科装置にて表示される位置関係情報の変形例を示す説明図である。
本発明の眼科装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。なお、以下の説明では、被検者に対峙する方(検者側)から見て、左右方向を矢印Xで示し、上下方向(鉛直方向)を矢印Yで示し、左右方向及び上下方向と直交する方向を前後方向として矢印Zで示す。また、左右方向(X軸方向)において、検者の左側を左方向、検者の右側を右方向とする。さらに、前後方向(Z軸方向)において、検者側を前側、被検者側を後側とする。
(実施例1)
以下、実施例1の眼科装置10の構成を、図1及び図2を参照しつつ説明する。
実施例1の眼科装置10は、眼底カメラであり、被検眼Eの眼情報として眼底像を取得する取得光学系20を有している。
眼科装置10は、図1に示すように、ベース11と、架台12と、本体部13と、支柱14と、を有している。なお、取得光学系20は本体部13に収容されている。
架台12は、ベース11の上に設置され、位置変更機構15を介してベース11に支持されている。位置変更機構15は、架台12を左右方向(X軸方向)、前後方向(Z軸方向)、上下方向(Y軸方向)へそれぞれ移動させる手動式の公知の移動機構である。すなわち、位置変更機構15は、操作者である検者による操作力を架台12に伝達することで架台12を移動させる。言い換えれば、位置変更機構15は、検者による移動操作に従い、操作力を受けて架台12を移動させる。なお、位置変更機構15は、例えばラックアンドピニオンや、相対的に摺動するアウターメンバ及びインナーメンバを有するスライドレール等を用いることができる。検者は、左右方向、前後方向、上下方向のうち、所望の方向へ向かって直接架台12を押したり引いたりすることで、架台12を移動させて位置を変更する。なお、架台12に操作用のレバー等を取り付け、検者がレバー等を用いて架台12を移動させてもよい。
また、架台12には、後述する操作部26である撮影レバー16が設けられ、撮影レバー16の先端部には、操作ボタン16aが配置されている。制御部30は、検者によって操作ボタン16aが押されることで、被検眼Eの眼底像を撮像させる制御指令を取得光学系20に出力する。
本体部13は、架台12の上に設置され、角度変更機構17を介して架台12に支持されている。ここで、本体部13は、取得光学系20及び制御部30(図2参照)を収容している。また、本体部13には、対物レンズ部21と接眼レンズ部22とが設けられている。さらに、本体部13には、スチルカメラ23と撮像装置24とが取り外し可能に接続されている。
角度変更機構17は、本体部13を左右方向及び上下方向へ回転させる手動式の公知の移動機構である。角度変更機構17は、首振り機構(スイング機構)18と、俯仰機構(チルト機構)19と、を有している。
首振り機構18は、操作者である検者による操作力を本体部13に伝達させることで、予め設定された回転軸線18a(基準軸)を中心に本体部13を左右方向(X軸方向)に回転させる。言い換えれば、首振り機構18は、検者による回転操作に従い、操作力を受けて本体部13を回転させる。なお、首振り機構18は、例えば円弧状に湾曲して本体部13を支持する湾曲レールと、本体部13に取り付けられて湾曲レールに沿って移動可能なガイド部材とを用いることができる。検者は、本体部13自体を左右方向に直接押したり引いたりすることで、本体部13を回転させる。
ここで、回転軸線18aは、取得光学系20よりも前後方向(Z軸方向)の後側に設定された所定の位置を通り、上下方向(Y軸方向)に伸びる直線に設定されている。取得光学系20は、回転軸線18aが被検眼Eの瞳孔中心位置に一致するようにアライメントされる。図1に示す状態では、被検眼Eの瞳孔中心位置が回転軸線18aに一致している。
俯仰機構19は、操作者である検者による操作力を本体部13に伝達させることで、予め設定された中心軸線19a(基準線)を中心に本体部13を上下方向(Y軸方向)に回転させる。言い換えれば、俯仰機構19は、検者による回転操作に従い、操作力を受けて本体部13を回転させる。なお、俯仰機構19は、例えば架台12から起立すると共に円弧状に湾曲した湾曲アームと、湾曲アームに沿った移動可能なガイド部材とを用いることができる。検者は、本体部13自身を上下方向に直接傾けることで、本体部13を回転させる。なお、本体部13に操作用のレバー等を取り付け、レバー等を用いて本体部13を回転させてもよい。
また、中心軸線19aは、回転軸線18aと取得光学系20の光軸Oとが交差する位置を通り、左右方向(X軸方向)に伸びる直線に設定されている。
実施例1の眼科装置10では、検者による手動操作(押し引き操作)によって、位置変更機構15を介して架台12が左右方向、前後方向、上下方向の各方向へ移動させられ、角度変更機構17を介して架台12上に設置された本体部13が左右方向、上下方向の各方向へ回転させられる。すなわち、本体部13に収容された取得光学系20は、位置変更機構15を介して、架台12ごと左右方向、前後方向、上下方向の位置が手動で変更され、角度変更機構17により、本体部13ごと左右方向及び上下方向の回転角度(向き)が手動変更される。そのため、位置変更機構15及び角度変更機構17は、検者の操作力を取得光学系20に伝達することで、被検眼Eに対する取得光学系20の位置及び向きを変更する光学系変更機構に相当する。
支柱14は、ベース11から起立し、上下方向に伸びている。支柱14には、顎受部14aと額当部14bと外部固視灯14cとが設けられている。顎受部14a及び額当部14bは、被検眼Eの眼情報を取得する際、本体部13(取得光学系20)に対する被検者(患者)の顔、すなわち被検眼Eの位置を固定する。顎受部14aは、被検者が顎を載せる箇所であり、額当部14bは、被検者が額を宛がう箇所である。顎受部14a及び額当部14bは、それぞれベース11に対して上下方向に移動可能である。外部固視灯14cは、被検眼Eを固視(視線を固定)させる光源である。実施例1の眼科装置10は、被検者が顎受部14aに顎を載せると共に額当部14bに額を宛がい、本体部13に対峙した状態で外部固視灯14cを適宜点灯させ、被検眼Eの検査、観察、撮影等を行う。
本体部13に収容された取得光学系20は、被検眼Eの眼情報(眼底像)を取得する光学系である。取得光学系20は、眼底Efを照明する照明光学系や、照明された眼底Efを観察及び撮影する撮影光学系、対物レンズ及び接眼レンズ等を有する。
照明光学系は、眼底観察時、被検眼Eからの眼底反射像を用いるために、被検眼Eの瞳孔上に観察照明光のリング透光部像を形成する。また、照明光学系は、眼底撮影時、キセノンランプをフラッシュ発光させて、眼底Efを照明する。なお、照明光学系は、蛍光撮影の場合には、FAG撮影かICG撮影かに応じてエキサイタフィルタを切り換えることが可能である。さらに、照明光学系は、カラー撮影の場合には、エキサイタフィルタを光路上から退避させる。
撮影光学系は、照明光学系により照明された被検眼Eからの反射光を、スチルカメラ23の撮影媒体や撮像装置24の撮像素子に導き、眼底Efの観察や撮影を可能とする。
対物レンズ部21は、鏡筒に収容された取得光学系20の対物レンズ(不図示)によって構成されている。対物レンズ部21は、被検眼Eに対向する位置に配置される。接眼レンズ部22は、鏡筒に収容された取得光学系20の接眼レンズ(不図示)によって構成されている。接眼レンズ部22は、検者が被検眼Eの観察を行う箇所である。
スチルカメラ23は、取得光学系20を経て被検眼Eの眼底Efの静止画像を撮影する。スチルカメラ23は、検査の目的等に応じて、CCD(Charge Coupled Device)を搭載したデジタルカメラ、フィルムカメラ、インスタントカメラ等が用いられる。撮像装置24は、取得光学系20を経て被検眼Eの眼底Efの動画像等を撮影する。撮像装置24は、テレビカメラ等が用いられる。なお、スチルカメラ23や撮像装置24は、デジタル撮像方式のものを用いた場合、眼科装置10における記録媒体や外部に設けられたコンピュータ等の画像記録装置等で取得した画像データを保存できる。
さらに、本体部13には、ディスプレイ25が設けられている。ディスプレイ25は、眼情報の取得中に検者に対峙する位置に配置されている。ディスプレイ25は、架台12及び本体部13の位置や向きを操作する操作者である検者によって視認可能な表示装置である。ディスプレイ25は、表示画面25a(図3参照)にタッチパネル機能を有する液晶表示装置で構成されている。
ディスプレイ25の表示画面25aには、制御部30の制御下で、取得光学系20からの画像データに基づく被検眼Eの眼底Efの画像や、操作部26としてのソフトウェアキー等が適宜表示される。また、表示画面25aには、後述する位置関係情報Jが表示される。
操作部26は、検者や被検者が顎受部14aや額当部14b、取得光学系20等の動作や設定等を操作するものである。操作部26は、検者等によって操作されることで、操作に応じた所定の操作信号を制御部30に出力する。制御部30は、操作部26からの操作信号に基づいて顎受部14aや額当部14b、取得光学系20等に所定の制御指令を出力する。この結果、顎受部14a等の動作や設定等が操作される。
操作部26は、撮影レバー16、撮影レバー16の先端部に設けられた操作ボタン16a、ディスプレイ25に表示されたソフトウェアキー等で構成される。ソフトウェアキーは、取得光学系20のアライメント、各種検査条件の設定、及びディスプレイ25の表示内容の調整等の各種動作の操作を可能とする。なお、操作部26は、撮影レバー16の周辺やディスプレイ25の周辺に設けられた各種のボタンを併せて有していてもよい。また操作部26は、例えばキーボード、マウス等の入力装置で構成されていてもよい。
制御部30は、図2に示すように、記憶部31又は内蔵する内部メモリ32に記憶したプログラムを例えばRAM(Random Access Memory)上に展開することにより、操作部26に対する操作等に応じて、眼科装置10の動作を統括的に制御する。実施例1では、内部メモリ32は、RAM等で構成され、記憶部31は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等で構成される。
眼科装置10では、上記した構成の他に、測定完了信号や検者等からの指示に応じて測定結果を印字するプリンタや、測定結果を外部メモリやサーバー等に出力する出力部や、動作の状況等を報知する音声出力部が適宜設けられてもよい。なお、制御部30は、ベース11や架台12の内部等に設けられていてもよい。
さらに、制御部30には、本体部13の内部において、図示しないケーブルを介して取得光学系20が接続されている。そして、制御部30は、取得光学系20における照明光学系の光源や撮影光学系の動作部等を制御し、駆動(移動も含む)させる。さらに、制御部30には、ディスプレイ25と、撮影レバー16(操作ボタン16a)及びソフトウェアキーを含む操作部26と、記憶部31と、架台位置センサ33と、首振りセンサ34と、俯仰センサ35と、距離センサ36とが、本体部13の内部において図示しないケーブルを介して接続されている。制御部30は、操作部26からの操作信号に応じて、ディスプレイ25に所定の制御指令を出力して制御する。さらに、眼科装置10では、商用電源から制御部30に電力が供給され、制御部30が上記の接続された各部に電力を供給する。
架台位置センサ33は、ベース11上における架台12(取得光学系20)の左右方向及び前後方向の位置と、ベース11に対する架台12(取得光学系20)の上下方向の位置とを検出するセンサである。架台位置センサ33は、検出した架台12の位置情報を制御部30に出力する。実施例1の架台位置センサ33は、ベース11に取り付けられた固定センサと、架台12に取り付けられて架台12と共に移動する移動センサと、を有し、両センサの間隔に基づいてベース11に対する架台12の左右方向、前後方向、上下方向の各方向の位置を検出する。なお、架台位置センサ33は、接触型のセンサでも非接触型のセンサであってもよい。
首振りセンサ34は、本体部13(取得光学系20)の左右方向の回転角度を検出するセンサである。首振りセンサ34は、検出した本体部13の角度情報を制御部30に出力する。実施例1の首振りセンサ34は、本体部13を支持する架台12側の固定センサと、本体部13と共に移動する本体部13側の移動センサと、を有し、両センサの間隔に基づいて本体部13の左右方向の回転角度を検出する。なお、首振りセンサ34は、接触型のセンサでも非接触型のセンサであってもよい。
俯仰センサ35は、本体部13(取得光学系20)の上下方向の回転角度を検出するセンサである。俯仰センサ35は、検出した本体部13の角度情報を制御部30に出力する。実施例1の俯仰センサ35は、本体部13を支持する架台12側の固定センサと、本体部13と共に移動する本体部13側の移動センサと、を有し、両センサの間隔に基づいて本体部13の上下方向の回転角度を検出する。なお、俯仰センサ35は、接触型のセンサでも非接触型のセンサであってもよい。
距離センサ36は、本体部13(取得光学系20)から被検眼Eまでの距離、すなわち両者の間隔を検出するセンサである。距離センサ36は、検出した距離情報を制御部30に出力する。実施例1の距離センサ36は、本体部13において、最も被検者側に突出した箇所である対物レンズ部21から被検眼Eまでの直線距離を検出する。距離センサ36は、例えば、本体部13の被検者と対向する面に設けられている。実施例1の距離センサ36は、内部にLEDやLDなどの光源と受光素子とを備え、光源から照射された光の測定対象(例えば被検者の顔)からの反射光を受光素子にて受光し、距離に換算して出力する。なお、距離センサ36は、本体部13から被検眼Eまでの距離(間隔)を検出するものであれば、例えば、超音波や赤外線を用いたものやステレオカメラでもよく、他の構成の距離センサでもよく、実施例1の構成に限定されない。
以下、実施例1の制御部30によって制御されるディスプレイ25の表示について説明する。
実施例1の眼科装置10では、図3に示すように、ディスプレイ25の表示画面25aに、制御部30によって第1表示領域27aと、第2表示領域27bと、が設定される。ここで、制御部30は、第1表示領域27aに取得光学系20により取得された被検眼Eの眼底Efの画像Fを表示させる。また、制御部30は、第2表示領域27bに、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を示す位置関係情報Jを表示させる。なお、第1表示領域27a及び第2表示領域27bの大きさや配置は任意に設定可能であり、例えば制御部30は、表示画面25aの全面に第2表示領域27bを設定してもよい。また、制御部30は、第1表示領域27aに画像F以外の任意の画像や情報、ソフトウェアキー等を表示させてもよい。また、制御部30は、第1表示領域27a及び第2表示領域27b以外の領域に、任意の画像や情報、ソフトウェアキー等を表示させてもよい。
また「位置関係情報J」とは、実際の被検眼Eの位置に対する実際の取得光学系20の位置を客観的に表した情報である。位置関係情報Jは、被検眼Eから取得光学系20までの左右方向の距離と、被検眼Eから取得光学系20までの前後方向の距離と、被検眼Eから取得光学系20までの上下方向の距離と、回転軸線18aを中心とした取得光学系20の左右方向の回転角度と、中心軸線19aを中心とした取得光学系20の上下方向の回転角度と、等に基づき、制御部30によって演算される。なお、制御部30は、位置関係情報Jの演算に必要な距離情報や回転角度情報を、架台位置センサ33と首振りセンサ34と俯仰センサ35と距離センサ36との検出結果から求める。
そして、位置関係情報Jは、実施例1では、図4に示す第1グラフィック画像41によって表示される。第1グラフィック画像41は、被検眼Eを示す眼球モデルを示した第1アイコン41Aと、取得光学系20を含む眼科装置10を示す装置モデルを示した第2アイコン41Bと、を有する。
そして、第1アイコン41A及び第2アイコン41Bは、等角投影法によって示される。ここで、「等角投影法」は、傾斜させた立体物を、前後、左右、上下の三方向で作る角度が互いに等角(120度)になるように描く図法である。このため、等角投影法によって表示された第1グラフィック画像41は、基本的に被検眼E及び眼科装置10を斜め上方から見た斜視図になる。
また、実施例1では、第1アイコン41Aは、被検眼Eの外殻を左右方向に分割し、内部を空洞とした被検眼Eを模式的に示す等角投影法で示された眼球モデル画像によって表示されている。なお、図4において、被検眼Eの水晶体に相当する部分に符号αを付し、被検眼Eの眼底Efに相当する部分に符号βを付す。また、第1アイコン41Aは図4に示すものに限らず、例えば、被検眼Eの任意の一部(例えば、前眼部のみ、水晶体のみ等)を模式的に示す眼球モデル画像であってもよい。また、第1アイコン41Aは、被検眼Eの外殻を半透過に表示して内部構造の全体又は左半分或いは右半分を模式的に示す眼球モデル画像であってもよいし、被検眼Eの一部(例えば上部四分の一)を破断して内部の構造を模式的に示した眼球モデル画像であってもよい。なお、図3及び図4に示す例では、眼球モデルに被検眼Eの左半分の血管画像を重畳して表示しているが、血管画像は表示されなくてもよい。
一方、第2アイコン41Bは、取得光学系20と位置変更機構15と撮影レバー16と角度変更機構17の首振り機構18及び俯仰機構19とを含む眼科装置10を模式的に示す等角投影法で示された装置モデル画像によって表示されている。図4では、第2アイコン41Bにおいて、取得光学系20を示す部分に符号101を付し、位置変更機構15を示す部分に符号102を付し、撮影レバー16を示す部分に符号103を付し、首振り機構18を示す部分に符号104を付し、俯仰機構19を示す部分に符号105を付す。また、第2アイコン41Bとして表示される装置モデル画像は、検者が位置関係情報Jを把握しやすいように、実際の眼科装置10とは異なる形状にされてもよいし、部分的に拡大・縮小されたり、変形されたりしてもよい。図4に示す例では、視認性を向上させるため、取得光学系20を縮小して模式的に示している。
なお、第1アイコン41Aに対する第2アイコン41Bの縮尺は、等倍にして表示してもよいし、等倍にせず任意の倍率で拡大或いは縮小して表示してもよい。図4に示す例では、第1アイコン41Aに対して第2アイコン41Bを縮小して表示しており、被検眼Eを模した第1アイコン41Aは相対的に拡大して表示され、眼科装置10を模した第2アイコン41Bは相対的に縮小して表示されている。第1アイコン41Aに対し第2アイコン41Bが非等倍で表示されることで、検者は、位置関係情報Jを把握しやすくなる。
さらに、制御部30は、第1アイコン41Aにおける被検眼Eの水晶体に相当する部分αに、水晶体の現在の混濁分布の状態を示す画像(以下、「水晶体混濁分布画像」という)を重畳して表示させてもよい。水晶体の混濁分布の検出は、公知の装置(例えばシャックハルトマンセンサ等、特許第6775337号公報等参照)を用いて検出される。さらに、水晶体の混濁位置は、公知の特定手法(例えば光コヒーレンストモグラフィ(OCT)スキャンを利用した手法等、特開2019-170710号公報等参照)によって特定される。
また、制御部30は、第1アイコン41Aにおける被検眼Eの眼底Efに相当する部分βに、網膜の現在の状態を示す画像(以下、「網膜画像」という)を重畳して表示させてもよい。網膜画像は、公知の技術(例えば、特開2020-156622号公報等参照)に基づいて眼球モデル画像である第1アイコン41Aに複合される。
なお、水晶体混濁分布画像や網膜画像は、第2表示領域27b内であって、第1アイコン41Aに重畳しない任意の領域に表示(いわゆる提灯表示、又はバルーン表示)してもよい。
さらに、制御部30は、位置関係情報Jとして、図4に示すように、被検眼Eと取得光学系20との間の光束を示す光束画像γや、取得光学系20から被検眼Eに向けられた光軸Oを示す光軸画像δを第1グラフィック画像41に重畳して表示させる。
ここで、光束画像γは、被検眼Eと取得光学系20との間で光が進行する様子を示す。また、光軸画像δは、取得光学系20から出力された光の向きを示す。なお、一般的に、眼底カメラでは、被検眼Eの角膜や水晶体からの反射を除去するため、リング照明を用いる。そのため、撮影光の光束は被検眼Eの瞳孔中心を通るが、照明光の光束は瞳孔中心を通過しない。第1グラフィック画像41に重畳表示される光束画像γは、照明光の光束を示すものであってもよいし、撮影光の光束を示すものであってもよい。
また、制御部30は、第1グラフィック画像41を、第2表示領域27b内に設定された所定位置を中心に回転させて表示させることが可能である。なお、第1グラフィック画像41を回転させるには、検者は、第1グラフィック画像41をタッチ操作してもよいし、表示画面25aの任意の位置に表示されたソフトウェアキー(不図示)を検者がタッチ操作してもよい。また、第1グラフィック画像41を回転させるためのソフトウェアキーは、第1グラフィック画像41に重畳して表示してもよい。
第1グラフィック画像41を回転させて表示することで、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を維持したまま、第1グラフィック画像41を視認する方向を所望の方向に変化させることができる。このため、検者は、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を所望の角度から視認することができる。
さらに、実施例1の制御部30は、本体部13が左右方向又は上下方向に回転された際、図5A(a)に示すように、実際の本体部13の回転角度の変化に追従させて第1グラフィック画像41の第2アイコン41Bの表示を変更する。また、制御部30は、架台12の位置が変更された際、図5A(b)や図5B(c)に示すように、実際の架台12の位置の変化に追従させて第1グラフィック画像41の第2アイコン41Bの表示を変更する。これにより、実施例1の眼科装置10は、被検眼Eと取得光学系20との位置関係をリアルタイムで表示することができる。
なお、制御部30は、図5A(a)から図5B(c)に示すように、眼球の旋回点Gを通る垂直線(旋回基準線)L1と、首振り機構18の回転中心となる回転軸線18aとを第1グラフィック画像41に重畳して表示させてもよい。この場合、検者は、垂直線L1と回転軸線18aとのずれに基づいて、被検眼Eと取得光学系20との位置ずれの程度やずれの方向等を認識しやすい。
以下、実施例1の眼科装置10の作用を説明する。
実施例1の眼科装置10では、取得光学系20と、位置変更機構15及び角度変更機構17と、ディスプレイ25と、架台位置センサ33、首振りセンサ34、俯仰センサ35、距離センサ36と、制御部30と、を備えている。
ここで、取得光学系20は、被検眼Eの眼情報を取得する。また、位置変更機構15は、操作者である検者による操作力を架台12に伝達し、取得光学系20の左右方向、前後方向、上下方向の各位置を変更する。角度変更機構17は、操作者である検者による操作力を本体部13に伝達し、取得光学系20の左右方向及び上下方向の回転角度(向き)を変更する。また、ディスプレイ25は、操作者である検者によって視認可能な表示画面25aを有する。また、架台位置センサ33は、ベース11上における架台12(取得光学系20)の左右方向及び前後方向の位置と、ベース11に対する架台12の上下方向の位置を検出する。首振りセンサ34は、本体部13(取得光学系20)の左右方向の回転角度を検出する。俯仰センサ35は、本体部13(取得光学系20)の上下方向の回転角度を検出する。距離センサ36は、本体部13(取得光学系20)から被検眼Eまでの距離を検出する。
そして、制御部30は、架台位置センサ33と首振りセンサ34と俯仰センサ35と距離センサ36との検出結果に基づいて、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を示す位置関係情報Jを演算し、演算した位置関係情報Jをディスプレイ25の表示画面25aに表示させる。
このため、実施例1の眼科装置10では、ディスプレイ25に表示された位置関係情報Jによって、被検眼Eと取得光学系20とがどのような位置関係で配置されているのかを、操作者である検者に客観的に把握させることができる。そして、検者は、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を客観的に把握することで、被検眼Eと取得光学系20との位置関係を精度よく認識することができる。そして、検者が架台12や本体部13を押したり引いたりして取得光学系20の位置や回転角度(向き)を変更する際の操作性の向上を図ることができる。
また、実施例1の眼科装置10では、制御部30は、被検眼Eを示す眼球モデルを表す第1アイコン41Aと、取得光学系20を含む眼科装置10を示す装置モデルを表す第2アイコン41Bとを等角投影法によって示した第1グラフィック画像41によって位置関係情報Jを表示させる。
これにより、実施例1の眼科装置10は、被検眼Eと取得光学系20を含む眼科装置10とを俯瞰して見たときの両者の位置関係を検者に把握させることができる。このため、検者は、被検眼Eと取得光学系20との位置関係の概要を容易に認識することが可能となる。
また、実施例1の眼科装置10では、制御部30は、位置関係情報Jとして、被検眼Eと取得光学系20との間の光束を示す光束画像γをディスプレイ25に表示させる。そのため、実施例1の眼科装置10は、被検眼Eと取得光学系20との間での光の進行状況を検者に客観的に把握させることができる。これにより、検者は被検眼Eと取得光学系20との間の光束を客観的に認識した上で、取得光学系20の位置や回転角度を変更することができ、操作精度を向上させることができる。
さらに、実施例1の眼科装置10では、制御部30は、位置関係情報Jとして、取得光学系20の光軸Oを示す光軸画像δをディスプレイ25に表示させる。そのため、実施例1の眼科装置10は、取得光学系20から被検眼Eに向けられた光軸Oの向きを検者に客観的に把握させることができる。これにより、検者は取得光学系20の光軸Oが被検眼E上を通る位置を客観的に認識した上で、取得光学系20の位置や回転角度を変更することができ、操作精度を向上させることができる。
特に、実施例1では、光束画像γ及び光軸画像δが、いずれも第1グラフィック画像41に重畳して表示されている。このため、被検眼Eと取得光学系20との間の光束の状態や、取得光学系20からの光軸Oの向きを検者に理解させやすくできる。
なお、光束画像γや光軸画像δは、必ずしも第1グラフィック画像41に重畳して表示されなくてもよい。つまり、眼科装置10は、光束の状況や光軸Oの向きを検者に把握させればよいので、例えば図6に示すように、被検眼Eや取得光学系20を円形や四角形、三角形、楕円等の幾何学図形によって示してもよい。図6では、被検眼Eを円200によって表し、取得光学系20を四角201によって表している。さらに、図6においても、被検眼Eの水晶体に相当する部分に符号αを付し、被検眼Eの眼底Efに相当する部分に符号βを付す。
さらに、実施例1の眼科装置10では、第1アイコン41Aにおいて被検眼Eの水晶体に相当する部分αに水晶体混濁分布画像を重畳して表示させてもよい。この場合、検者は、水晶体の混濁分布と光束や光軸Oとの位置関係を客観的に把握することができる。これにより、検者は、被検眼Eの水晶体の混濁した領域を避けて眼底像を取得できるように取得光学系20の位置や向きを変更することができる。
また、実施例1の眼科装置10では、第1アイコン41Aにおいて被検眼Eの眼底Efに相当する部分βに網膜画像を重畳して表示させてもよい。この場合、検者は、眼底Efの網膜の状態や、光束や光軸Oと眼底Efの網膜との位置関係を客観的に把握することができる。これにより、検者は、被検眼Eの眼底Efの所望の位置を網膜の状態に応じて的確に観察したり撮影したりでき、所望の眼情報(眼底像)を適切に取得することができる。
なお、第1グラフィック画像41に重畳する画像は、水晶体混濁分布画像や、網膜画像以外のものであってもよい。例えば、水晶体に相当する部分αに重畳する画像として、徹照像や、OCT画像のBスキャンライン画像を用いてもよい。また、眼底Efに相当する部分βに重畳する画像として、赤外線カメラによる網膜の撮影画像や、OCTによる網膜スキャン画像、OCTによる網膜プロジェクション画像を用いてもよい。網膜画像としてOCT画像のBスキャン画像を用いる場合では、リアルタイムで目的画像の状況把握を行うことができる。
そして、実施例1の眼科装置10では、ディスプレイ25が取得光学系20を収容した本体部13に設けられている。すなわち、ディスプレイ25は、検者が被検眼Eと取得光学系20との位置関係を直接確認することができる環境に配置されている。これにより、ディスプレイ25に表示された位置関係情報Jを視認した検者は、表示された位置関係情報Jと、被検眼Eと取得光学系20との実際の位置関係とを直接比較しながら位置変更機構15や角度変更機構17を操作することができる。このため、より正確な操作が可能となる。
また、実施例1の眼科装置10では、制御部30とディスプレイ25と各種センサ(架台位置センサ33、首振りセンサ34、俯仰センサ35、距離センサ36)とが、本体部13の内部において図示しないケーブルを介して接続されている。このため、広域無線通信や近距離無線通信等の無線通信ネットワークを介して制御部30等を接続する場合と比べて各種信号の送受信速度が速く、また信号の送受信を安定的に行うことができる。
(実施例2)
実施例1の眼科装置10では、位置関係情報Jが第1グラフィック画像41によって表示された例を示したが、他の表示によって示されてもよい。すなわち、実施例2の眼科装置10では、図7に示すように、位置関係情報Jを第2グラフィック画像44によって表示する。なお、実施例2の眼科装置10の構成は、実施例1の眼科装置10と同様であるので、説明を省略する。
そして、第2グラフィック画像44は、被検眼Eを示す眼球モデルを示した第3アイコン44Cと、取得光学系20を含む眼科装置10を示す装置モデルを示した第4アイコン44Dと、を第三角法によって示した画像である。ここで、「第三角法」は、第三角に置かれた立体物を、手前の垂直面に投影される正面図と、上の水平面に投影される平面図と、左の垂直面に投影される左側面図等によって描く図法である。
すなわち、第3アイコン44Cは、被検眼Eの外殻を左右方向に分割し、内部を空洞とした被検眼Eを模式的に示す眼球モデルの平面図と右側面図と正面図とで構成されている。また、第4アイコン44Dは、取得光学系20と位置変更機構15と撮影レバー16と角度変更機構17の首振り機構18及び俯仰機構19とを含む眼科装置10を模式的に示す装置モデルの平面図と右側面図と正面図とで構成されている。このため、第三角法によって表示された第2グラフィック画像44では、被検眼E及び眼科装置10を上方から見下ろした平面図や、右側から見た右側面図、検者側から見た正面図になる。なお、図7では、第4アイコン44Dにおいて、取得光学系20を示す部分に符号101を付し、位置変更機構15を示す部分に符号102を付し、撮影レバー16を示す部分に符号103を付し、首振り機構18を示す部分に符号104を付し、俯仰機構19を示す部分に符号105を付す。
このように、実施例2の眼科装置10では、第3アイコン44C及び第4アイコン44Dを第三角法で示した第2グラフィック画像44によって位置関係情報Jを表示する。このため、取得光学系20から被検眼Eまでの距離や、取得光学系20の回転角度といった被検眼Eと取得光学系20との位置関係を、ディスプレイ25を視認した検者に詳細に把握させることができる。
なお、図7に示す第2グラフィック画像44では、被検眼Eを示す眼球モデル及び眼科装置10を示す装置モデルを、いずれも正面図と平面図と側面図の三図によって表示しているが、必ずしも三図によって表示する必要はない。第2グラフィック画像44の第3アイコン44C及び第4アイコン44Dは、眼球モデル及び装置モデルを第三角法で示した画像であるものの、正面図と平面図と左側面図と右側面図のいずれか一つ以上によって表示されればよい。すなわち、第2グラフィック画像44は、例えば被検眼Eを示す眼球モデルを平面図で示す第3アイコン44Cと、眼科装置10を示す装置モデルを平面図で示す第4アイコン44Dと、のみで構成してもよい。
また、制御部30は、第3アイコン44Cにおける水晶体に相当する部分に水晶体混濁分布画像を重畳して表示させたり、第3アイコン44Cにおける眼底Efに相当する部分に網膜画像を重畳して表示させたりしてもよい。また、制御部30は、第2グラフィック画像44に光束画像γや光軸画像δを重畳して表示させてもよい。
また、制御部30は、位置関係情報Jとして、図8に示すように、被検眼Eに対する取得光学系20の回転角度を示す目盛りを模した第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bを表示させてもよい。ここで、第1目盛り画像45aは、取得光学系20の左右方向の回転角度を示す。また、第2目盛り画像45bは、取得光学系20の上下方向の回転角度を示す。
なお、第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bは、図8に示す例では、被検眼Eの瞳孔中心位置を中心とする回転角度を示す目盛りであり、被検眼Eと取得光学系20とが正対した状態(光軸Oが眼底Efに直交する状態)のとき、ゼロ度とする。また、図9に示す例では、第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bを第2グラフィック画像44に重複して表示している。なお、第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bは、
さらに、制御部30は、位置関係情報Jとして、図8に示すように、被検眼Eに対する取得光学系20の回転角度を示す数値を示す第1数値画像46a及び第2数値画像46bを表示させてもよい。ここで、第1数値画像46aは、取得光学系20の左右方向の回転角度を示す。また、第2数値画像46bは、取得光学系20の上下方向の回転角度を示す。
なお、第1数値画像46a及び第2数値画像46bは、図8に示す例では、被検眼Eと取得光学系20とが正対した状態(光軸Oが眼底Efに直交する状態)とき、ゼロ度とする。
このように、位置関係情報Jを第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bや、第1数値画像46a及び第2数値画像46bによって表示することで、取得光学系20から被検眼Eまでの距離や、取得光学系20の回転角度をさらに正確に検者に把握させることができる。
以上、本発明の及び眼科装置を実施例1及び実施例2に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の眼科装置10では、第1グラフィック画像41に重畳して水晶体混濁分布画像及び網膜画像を表示してもよい例を示した。また、被検眼Eと取得光学系20との間の光束の現在の状態を示す画像(光束画像γ)や、取得光学系20の光軸Oの現在の状態を示す画像(光軸画像δ)を表示する例を示した。ここで、水晶体混濁画像や網膜画像、光束画像γや光軸画像δは、被検眼Eの一部の状態を示す被検眼Eの部位情報である。さらに、実施例2の眼科装置10では、被検眼Eに対する取得光学系20の現在の回転角度を表示する例を示した。しかしながら、制御部30によってディスプレイ25に表示される各種の情報はこれらに限らない。
すなわち、制御部30は、被検眼Eの部位情報として、例えばディスプレイ25に、被検眼Eの前眼部の現在の状態を示す画像や、被検眼Eの後眼部の現在の状態を示す画像、被検眼Eの硝子体の現在の状態を示す画像等を表示させてもよい。また、制御部30は、被検眼Eから取得光学系20までの現在の距離を表示させてもよい。
さらに、制御部30は、水晶体の混濁分布や網膜領域の等の現在の状態だけでなく、被検眼Eの部位情報の目標状態をディスプレイ25に表示させてもよい。すなわち、制御部30は、被検眼Eの前眼部の目標状態や、被検眼Eの後眼部の目標状態、被検眼Eの硝子体や水晶体、網膜領域等の各種部位の目標状態をディスプレイ25の表示画面25aに表示させてもよい。また、制御部30は、被検眼Eに対する取得光学系20の目標回転角度や、被検眼Eから取得光学系20までの目標距離を表示させてもよい。
そして、制御部30は、検者によるタッチ操作や操作部26の操作等に応じて、ディスプレイ25に表示させた被検眼Eの部位情報を拡大或いは縮小したり、表示の中心位置を変更したりしてディスプレイ25に再度表示させてもよい。つまり、例えば、検者が被検眼Eの眼底像の乳頭の位置をピンチアウト操作したとき、タッチされた乳頭の位置を中心とした眼底像の拡大画像に切り替えて表示したり、検者が被検眼Eの眼底像の乳頭の位置をピンチイン操作したとき、タッチされた乳頭の位置を中心とした眼底像の縮小画像に切り替えて表示したりしてもよい。さらに、検者が被検眼Eの眼底像の乳頭の位置をシングルタップ操作したとき、タッチされた乳頭の位置を中心とした眼底像に変更して表示してもよい。
このように、被検眼Eの部位情報に対する検者の操作に応じて、表示している情報の拡大率や中心位置を変更することで、検者が詳細に確認したい被検眼Eの部位や、概要を知りたい被検眼Eの部位を、必要に応じて適宜検者が所望する状態で表示することができる。
また、実施例1の眼科装置10では、制御部30と、ディスプレイ25と、各種センサ(架台位置センサ33、首振りセンサ34、俯仰センサ35、距離センサ36)とが、本体部13の内部において図示しないケーブルを介して接続された例を示した。しかしながら、これに限らない。制御部30とディスプレイ25と各種センサとは、携帯電話網等の広域無線通信や、近距離無線通信を介して接続されてもよい。この場合、ディスプレイ25を持ち運びすることが可能となり、ディスプレイ25を任意の位置に設置することができる。このため、検者は、ディスプレイ25に表示された位置関係情報Jを視認しながら架台12や本体部13を移動させることができ、操作性の向上を図ることができる。また、例えば被検眼Eの位置を検者が視認しにくい状態であっても、検者は、被検眼Eの位置を実際に確認する必要がなく、ディスプレイ25に表示された位置関係情報Jに基づいて、架台12や本体部13の移動操作を容易に行うことができる。
ここで、携帯電話網を利用した広域無線通信の規格の一例として、例えばLTE(Long Term Evolution)がある。また、近距離無線通信の規格の一例として、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Enery)通信やWi-Fi(登録商標)等がある。なお、広域無線通信と近距離無線通信の明確な区別は難しいが、ここでは、通信距離が100m以上(一般的に数km)のものを広域無線通信とし、通信距離が100m未満のものを近距離無線通信とする。
また、制御部30と各種センサに対し、広域無線通信等を介してディスプレイ25を接続し、ディスプレイ25を、操作者である検者が被検眼Eと取得光学系20との位置関係を直接確認することができない環境(例えば遠隔地等)に設置してもよい。この場合であっても、ディスプレイ25に表示された位置関係情報Jを視認した検者等から、被検者又は取得光学系20の近傍にいる人等に指示を出し、架台12や本体部13を所望の方向に移動させたり回転させたりできる。
さらに、制御部30とディスプレイ25と各種センサとは、管理サーバーを介して接続されていてもよい。この場合、制御部30とディスプレイ25と各種センサとの間で送受信される各種の信号を管理サーバーにおいて一括して管理することが可能となる。これにより、複数の眼科装置10を一括管理することも可能となる。
そして、実施例1の眼科装置10では、位置関係情報Jとして、第1グラフィック画像41と、光束画像γと、光軸画像δと、を表示する例を示した。また、実施例2の眼科装置10では、位置関係情報Jとして、第2グラフィック画像44と、第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bと、第1数値画像46aと第2数値画像46bと、を表示する例を示した。ここで、これらの位置関係情報Jを示す表示態様は、少なくともいずれか一つが表示されていればよく、また、例えば第1グラフィック画像41と第1目盛り画像45a及び第2目盛り画像45bを併記する等、任意に選択して表示させることが可能である。
また、グラフィック画像を用いて位置関係情報Jを表示する際、等角投影法や第三角法によって示されたグラフィック画像だけでなく、例えば透視投影法や斜投影法によって示されたグラフィック画像を用いてもよい。
さらに、例えば第1グラフィック画像41と第2グラフィック画像44とを切り替えて表示する等、任意の画像を選択的に切り替えて表示させてもよい。なお、表示の選択や切り替えは、ディスプレイ25に選択メニューを表示して検者がタッチ操作で選択したり、キーボード等の操作部26を検者が操作して選択したりする等して行われる。
また、実施例1の眼科装置10では、アライメントにより回転軸線18aが被検眼Eの瞳孔中心位置に一致される設定とされ、瞳孔中心位置を回転中心として取得光学系20の首振り動作及び俯仰動作を行う例が示されている。しかしながら、回転軸線18a及び中心軸線19aを回転中心として取得光学系20の首振り動作及び俯仰動作を行うものとされていれば、被検眼E内で回転軸線18a及び中心軸線19aが一致される位置は適宜設定すればよく、各実施例の構成に限定されない。例えば、回転軸線18aは、被検眼Eの回旋点又は角膜頂点に一致させる設定とすることが考えられ、このような構成では回旋点又は角膜頂点を回転中心として取得光学系20の首振り動作及び俯仰動作を行うものにできる。
また、実施例1の眼科装置10は、光学系変更機構として位置変更機構15及び角度変更機構17を有し、被検眼Eに対して取得光学系20を左右方向、前後方向、上下方向へそれぞれ移動させると共に、左右方向及び上下方向へ回転させることが可能な例を示した。しかしながら、これに限らない。本発明を適用する眼科装置は、例えば、光学系変更機構として位置変更機構15のみを有する眼科装置や、光学系変更機構として角度変更機構17のみを有する眼科装置であってもよい。また、位置変更機構15と角度変更機構17のいずれか一方を電動式とし、他方を手動操作によって駆動される眼科装置であってもよい。
また、実施例1の眼科装置10は、被検眼Eの眼情報として眼底像を取得する取得光学系20を有する眼底カメラとする例を示した。しかしながら、これに限らず、被検眼Eに対して移動可能な取得光学系を有する眼科装置であれば、本発明を適用することができ、例えば、眼情報として被検眼Eの眼球と角膜の屈折力(視力)を測定するオートケラトレフラクトメータやオートケラトメータ、眼情報として被検眼Eの眼圧を測定するトノメータ等であってもよい。
10 眼科装置
11 ベース
12 架台
13 本体部
15 位置変更機構(光学系変更機構)
17 角度変更機構(光学系変更機構)
18 首振り機構
18a 回転軸線(基準軸)
19 俯仰機構
19a 中心軸線(基準軸)
20 取得光学系
25 ディスプレイ
25a 表示画面
26 操作部
27b 第2表示領域
30 制御部
J 位置関係情報
41 第1グラフィック画像
41A 第1アイコン
41B 第2アイコン
γ 光束画像
δ 光軸画像
44 第2グラフィック画像
44C 第3アイコン
44D 第4アイコン
45a 第1目盛り画像
45b 第2目盛り画像
46a 第1数値画像
46b 第2数値画像
E 被検眼
Ef 眼底
O 光軸

Claims (6)

  1. 被検眼の眼情報を取得する取得光学系と、
    操作者の操作力を前記取得光学系に伝達することで、前記被検眼に対する前記取得光学系の位置又は向きの少なくとも一方を変更する光学系変更機構と、
    前記操作者によって視認可能なディスプレイと、
    前記取得光学系の位置又は回転角度を検出するセンサと、
    前記センサによって検出された前記取得光学系の位置又は回転角度に基づいて前記被検眼と前記取得光学系との位置関係を演算し、前記位置関係を示す位置関係情報を前記ディスプレイに表示させる制御部と、
    を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記位置関係情報は、前記被検眼を示す第1アイコンと前記取得光学系を示す第2アイコンとを等角投影法によって示した第1グラフィック画像、前記被検眼を示す第3アイコンと前記取得光学系を示す第4アイコンとを第三角法によって示した第2グラフィック画像、前記被検眼と前記取得光学系との間の光束を示す光束画像、前記取得光学系の光軸を示す光軸画像、前記被検眼から前記取得光学系までの距離又は前記被検眼に対する前記取得光学系の回転角度の少なくとも一方を示す目盛りを模した目盛り画像、前記被検眼から前記取得光学系までの距離又は前記被検眼に対する前記取得光学系の回転角度の少なくとも一方を数値で示す数値画像、の少なくともいずれかによって表示される
    ことを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された眼科装置において、
    前記制御部と前記ディスプレイと前記センサとは、ケーブルを介して接続されるか、広域無線通信を介して接続されるか、近距離無線通信を介して接続されるか、又は管理サーバーを介して接続される
    ことを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された眼科装置において、
    前記ディスプレイは、前記操作者が前記位置関係を直接確認することが可能な環境、又は、前記操作者が前記位置関係を直接確認することが不可能な環境のいずれかの環境に設置されている
    ことを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、前記ディスプレイに、前記被検眼の前眼部、前記被検眼の後眼部、前記被検眼の硝子体、前記被検眼の水晶体、前記被検眼の網膜領域、の少なくともいずれかを含む前記被検眼の部位情報、前記被検眼と前記取得光学系との間の光束、前記取得光学系の光軸、前記被検眼から前記取得光学系までの距離、前記被検眼に対する前記取得光学系の向き、の少なくともいずれかの現在の状態又は目標の状態を表示させる
    ことを特徴する眼科装置。
  6. 請求項5に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、前記ディスプレイに示された前記部位情報を拡大、縮小又は表示中心位置を変更し、前記ディスプレイに再度表示させる
    ことを特徴とする眼科装置。
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