JP2023016411A - Motor generator cooling structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、モータジェネレータの冷却構造に関する。 The present invention relates to a cooling structure for a motor generator.
特許文献1のモータジェネレータの冷却構造は、モータジェネレータと、噴射装置とを備えている。モータジェネレータは、ロータと、ステータと、3つの動力線と、端子台と、モールド部とを備えている。ステータは、略円筒状である。また、ステータは、コイルを含んでいる。ロータは、ステータの内部に位置している。各動力線の第1端は、ステータのコイルに接続している。各動力線の第2端は、端子台に接続している。すなわち、3つの動力線は、コイルに電力を供給するための配線である。モールド部は、3つの動力線の全域を覆っている。噴射装置は、モールド部へとオイルを噴射する。モールド部は、オイルにより冷却される。また、冷却されたモールド部により各動力線も冷却される。
The motor-generator cooling structure of
特許文献1のようなモータジェネレータの冷却構造では、動力線の冷却効率を向上するにあたって、モールド部から動力線を露出させ、噴射装置から噴射されたオイルを動力線に直接供給することが考えられる。しかし、このような構成において期待通りの冷却効率を発揮するためには、噴射装置から動力線に向けて正確な向きでオイルを噴射する必要がある。しかし、噴射装置及び動力線の取り付け誤差等のため、動力線に確実にオイルを当てることは難しい。
In the cooling structure of the motor generator as disclosed in
上記課題を解決するためのモータジェネレータの冷却構造は、筒形状のステータコア、及び前記ステータコアに取り付けられているコイルを含むステータと、前記ステータから視て当該ステータの内側に位置するロータと、第1端が前記コイルに接続しており、前記コイルに電力を供給するための動力線と、前記動力線の第2端に接続している端子台と、前記動力線へとオイルを噴射するための噴射孔を有する噴射装置と、を備えているモータジェネレータの冷却構造であって、前記動力線から突出する板状の拡張部をさらに備えており、前記噴射孔の中心を通る仮想線をオイル噴射線としたとき、前記拡張部の2つの主面のうちの1つは、前記噴射孔の側を向いており、且つ前記オイル噴射線に交差している。 A cooling structure for a motor generator for solving the above problems includes a stator including a cylindrical stator core and coils attached to the stator core, a rotor positioned inside the stator when viewed from the stator, a first a power line having an end connected to the coil for supplying electric power to the coil; a terminal block connected to a second end of the power line; and a terminal block for injecting oil to the power line. and an injection device having an injection hole, further comprising a plate-shaped extension projecting from the power line, and a virtual line passing through the center of the injection hole for the oil injection. As a line, one of the two main surfaces of the extension faces the injection hole and intersects the oil injection line.
上記構成によれば、噴射装置から噴射されたオイルが拡張部に当たりやすい。そして、オイルとの熱交換により拡張部が冷却されれば、当該拡張部に接続する動力線も冷却できる。その結果、噴射装置から噴射されたオイルが動力線に直接当たりにくい場合であっても、より確実に動力線を冷却できる。 According to the above configuration, the oil injected from the injection device easily hits the extended portion. If the extended portion is cooled by heat exchange with the oil, the power line connected to the extended portion can also be cooled. As a result, even if it is difficult for the oil injected from the injection device to hit the power line directly, the power line can be cooled more reliably.
上記構成において、前記動力線を第1動力線とし、前記コイルを第1コイルとしたとき、前記ステータは、前記ステータコアに取り付けられている第2コイルを含み、第1端が前記第2コイルに接続するとともに第2端が前記端子台に接続している第2動力線を備え、前記冷却構造が車両に搭載される状態での前記車両の上下を基準としたとき、前記第1動力線及び前記拡張部の少なくとも一方から下方に向かって突出する案内部をさらに備えており、前記第2動力線の一部は、前記案内部の下方に位置していてもよい。 In the above configuration, when the power line is the first power line and the coil is the first coil, the stator includes a second coil attached to the stator core, and the first end is connected to the second coil. A second power line is provided and a second end of the power line is connected to the terminal block, and when the cooling structure is mounted on the vehicle and the top and bottom of the vehicle are used as a reference, the first power line and the A guide portion projecting downward from at least one of the extension portions may be further provided, and a portion of the second power line may be positioned below the guide portion.
上記構成によれば、第1動力線及び拡張部に供給されたオイルが、案内部を介して第2動力線に供給されやすい。その結果、案内部から第2動力線に供給されたオイルとの熱交換により、第2動力線を効率よく冷却できる。 According to the above configuration, the oil supplied to the first power line and the extended portion is easily supplied to the second power line via the guide portion. As a result, the second power line can be efficiently cooled by heat exchange with the oil supplied from the guide portion to the second power line.
<車両の機械的構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
<Mechanical Configuration of Vehicle>
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. 1 to 3. FIG. First, a schematic configuration of the
図1に示すように、車両100は、動力が伝達される経路として、内燃機関10、トランスアクスル20、及び複数の駆動輪69を備えている。トランスアクスル20は、ケース35、第1遊星歯車機構40、第2遊星歯車機構50、第1モータジェネレータ61、第2モータジェネレータ62、減速機構66、及びディファレンシャル67を備えている。すなわち、トランスアクスル20は、いわゆるハイブリッドトランスアクスルである。
As shown in FIG. 1, a
内燃機関10は、出力軸としてクランク軸11を備えている。クランク軸11は、第1遊星歯車機構40に接続している。第1遊星歯車機構40は、サンギア41、キャリア42、複数のピニオンギア43、リングギア44、及びリングギア軸45を備えている。外歯歯車のサンギア41及び内歯歯車のリングギア44は、同軸上に位置している。サンギア41は、複数のピニオンギア43を介してリングギア44に連結している。キャリア42は、ピニオンギア43を自転可能な状態で支持している。また、キャリア42は、ピニオンギア43を公転可能に支持している。すなわち、ピニオンギア43は、キャリア42の回転に伴い公転する。キャリア42は、クランク軸11に接続している。サンギア41は、第1モータジェネレータ61に接続している。
The
第1モータジェネレータ61は、ロータ61A、及びステータ61Bを備えている。ロータ61Aは、ステータ61Bに対して回転可能になっている。ロータ61Aは、サンギア41に接続している。なお、第1モータジェネレータ61の一例は、三相同期型のモータジェネレータである。
The
内燃機関10のトルクがキャリア42に入力されると、当該内燃機関10のトルクは、サンギア41側とリングギア44側とに分配される。そして、サンギア41を介して伝達された内燃機関10のトルクが第1モータジェネレータ61のロータ61Aに入力されると、第1モータジェネレータ61が発電機として機能する。
When the torque of the
一方、第1モータジェネレータ61を電動機として機能させた場合、ステータ61Bに対してロータ61Aが回転することで第1モータジェネレータ61のトルクがサンギア41に入力される。すると、サンギア41に入力された第1モータジェネレータ61のトルクは、キャリア42側とリングギア44側とに分配される。そして、キャリア42を介して伝達された第1モータジェネレータ61のトルクが内燃機関10のクランク軸11に入力されると、内燃機関10のクランク軸11が回転する。
On the other hand, when the
リングギア44は、リングギア軸45に連結している。リングギア軸45は、リングギア44と一体に回転する。リングギア軸45は、減速機構66に接続している。減速機構66は、例えば減速歯車機構である。減速機構66は、ディファレンシャル67を介して駆動輪69に接続している。ディファレンシャル67は、左右の駆動輪69に回転速度差が生じることを許容する。
また、リングギア軸45は、第2遊星歯車機構50に接続している。第2遊星歯車機構50は、サンギア51、キャリア52、複数のピニオンギア53、及びリングギア54を備えている。外歯歯車のサンギア51及び内歯歯車のリングギア54は、同軸上に位置している。サンギア51は、複数のピニオンギア53を介してリングギア54に連結している。キャリア52は、ピニオンギア53を自転可能な状態で支持している。キャリア52は、ケース35に固定されている。すなわち、キャリア52は、回転不可能であり、ピニオンギア53は、キャリア52により公転不可能な状態になっている。リングギア54は、リングギア軸45に接続している。サンギア51は、第2モータジェネレータ62に接続している。
Also, the ring gear shaft 45 is connected to the second
第2モータジェネレータ62は、ロータ71、及びステータ72を備えている。ロータ71は、ステータ72に対して回転可能になっている。ロータ71は、サンギア51に接続している。なお、第2モータジェネレータ62の一例は、三相同期型のモータジェネレータである。また、第2モータジェネレータ62の具体的な周辺構成は後述する。
The
第2モータジェネレータ62は、車両100を減速させる際に発電機として機能することで、第2モータジェネレータ62の発電量に応じた回生制動力を車両100に発生させることができる。
一方、第2モータジェネレータ62を電動機として機能させた場合、ステータ72に対してロータ71が回転する。そして、第2モータジェネレータ62のトルクは、第2遊星歯車機構50、リングギア軸45、減速機構66、及びディファレンシャル67を介して駆動輪69に入力される。すると、第2モータジェネレータ62のトルクによって、駆動輪69が回転する。
On the other hand, when the
図1に示すように、車両100は、オイルを供給するための機構として、供給通路86、オイルポンプ87、オイルパン88、及び排出通路89を備えている。オイルパン88は、オイルを貯留する。オイルポンプ87は、ディファレンシャル67に機械的に連結しており、当該ディファレンシャル67から伝達されるトルクにより駆動する。つまり、オイルポンプ87は、いわゆる機械式のオイルポンプである。オイルポンプ87は、オイルパン88に貯留されるオイルを、供給通路86を介してトランスアクスル20の各所に供給する。また、排出通路89は、トランスアクスル20の各所を流通したオイルをオイルパン88に還流させる。
As shown in FIG. 1, the
車両100は、電力を授受するための装置として、第1インバータ81、第2インバータ82、及びバッテリ83を備えている。第1インバータ81は、第1モータジェネレータ61とバッテリ83との間の電力の授受量を調整する。第2インバータ82は、第2モータジェネレータ62とバッテリ83との間の電力の授受量を調整する。
車両100は、制御装置90を備えている。制御装置90は、内燃機関10に制御信号を出力することにより、内燃機関10を制御する。制御装置90は、第1インバータ81に制御信号を出力することにより、第1インバータ81を介して第1モータジェネレータ61を制御する。制御装置90は、第2インバータ82に制御信号を出力することにより、第2インバータ82を介して第2モータジェネレータ62を制御する。
<冷却構造>
次に、第2モータジェネレータ62を冷却するための冷却構造について説明する。以下では、トランスアクスル20が車両100に搭載された状態において、車両100の上下、前後、及び左右を基準として説明する。なお、第1モータジェネレータ61の冷却構造は、第2モータジェネレータ62の冷却構造と同様であるため、説明を省略する。先ず、第2モータジェネレータ62の具体的な構成について説明する。
<Cooling structure>
Next, a cooling structure for cooling
図2に示すように、ステータ72は、ステータコア73、及びコイル74を備えている。ステータコア73の形状は、概ね円筒形状である。本実施形態において、ステータコア73の中心軸線は、車両100の左右に延びている。また、ステータコア73は、図示しない第2モータジェネレータ62のケース等を介して、ケース35に固定されている。
As shown in FIG. 2 , the
コイル74は、ステータコア73の内周面に固定されている。コイル74は、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含んでいる。コイル74のU相コイル、V相コイル、及びW相コイルは、ステータコア73の周方向において交互に並んでいる。また、コイル74のU相コイル、V相コイル、及びW相コイルは、ステータコア73の端面から突出している。なお、図2では、各相のコイルを簡略化し、コイル74全体を略円筒状に図示している。
ロータ71は、ステータ72から視て当該ステータ72の内側に位置している。すなわち、第2モータジェネレータ62は、インナーロータ型のモータジェネレータである。ロータ71の形状は、略円柱形状である。
The
図3に示すように、第2モータジェネレータ62は、上述したロータ71及びステータ72に加えて、U相動力線76U、V相動力線76V、W相動力線76W、及び端子台79を備えている。端子台79は、ケース35に固定されている。端子台79は、ケース35のうち、左方に位置する壁部を貫通している。図2に示すように、端子台79は、ステータコア73の中心軸線から視て上方側に位置している。また、端子台79は、ステータコア73の中心軸線から視て後方側に位置している。
As shown in FIG. 3, the
図2及び図3に示すように、U相動力線76Uの形状は、全体として帯状である。U相動力線76Uの第1端は、コイル74のうちのU相コイルに接続している。U相動力線76Uの第2端は、端子台79に接続している。U相動力線76Uは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、U相動力線76Uは、車両100の前後に延びる水平部分76UAを有している。水平部分76UAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。なお、2つの主面とは、板状の物体の外表面のうち、最も面積の大きい平面、及びその平面とは反対側の平面のことである。
As shown in FIGS. 2 and 3, the shape of
V相動力線76Vの形状は、全体として帯状である。V相動力線76Vの第1端は、コイル74のうちのV相コイルに接続している。V相動力線76Vの第2端は、端子台79に接続している。V相動力線76Vは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、V相動力線76Vは、車両100の前後に延びる水平部分76VAを有している。水平部分76VAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。また、V相動力線76Vの水平部分76VAは、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て下方側に位置している。
The shape of the V-
W相動力線76Wの形状は、全体として帯状である。W相動力線76Wの第1端は、コイル74のうちのW相コイルに接続している。W相動力線76Wの第2端は、端子台79に接続している。W相動力線76Wは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、W相動力線76Wは、車両100の前後に延びる水平部分76WAを有している。水平部分76WAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。W相動力線76Wの水平部分76WAは、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て下方側に位置している。また、W相動力線76Wの水平部分76WAは、V相動力線76Vの水平部分76VAから視て下方側に位置している。
The shape of the W-
図2に示すように、トランスアクスル20は、噴射装置30を備えている。噴射装置30の形状は、略円管形状である。噴射装置30の中心軸線は、車両100の左右に延びている。噴射装置30は、第2モータジェネレータ62のステータ72から視て上方に位置している。また、噴射装置30は、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て上方側に位置している。噴射装置30には、供給通路86を介してオイルポンプ87からのオイルが供給される。
As shown in FIG. 2 , the
噴射装置30は、複数の第1噴射孔31、及び複数の第2噴射孔32を備えている。第1噴射孔31は、噴射装置30の壁部を貫通している。複数の第1噴射孔31は、噴射装置30の中心軸線に沿って並んでいる。第1噴射孔31は、下方に向かっている。ここで、第1噴射孔31の中心を通る仮想線を第1オイル噴射線31Aとする。図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第1オイル噴射線31Aは、第2モータジェネレータ62のステータ72と交差している。したがって、噴射装置30は、当該噴射装置30に供給されたオイルを、複数の第1噴射孔31から第2モータジェネレータ62のステータ72に向かって噴射する。
The
なお、噴射孔の中心を通る仮想線について以下のとおり定義する。すなわち、噴射孔の開口面積が最も大きくなる向きで、当該噴射孔を平面視する。そして、その平面視において噴射孔の幾何中心を特定する。そして、上記平面視した向きに平行で、且つ幾何中心を通る仮想線を、噴射孔の中心を通る仮想線とする。 A virtual line passing through the center of the injection hole is defined as follows. That is, the injection hole is viewed from above in a direction in which the opening area of the injection hole is maximized. Then, the geometric center of the injection hole is specified in the plan view. An imaginary line that is parallel to the direction in plan view and that passes through the geometric center is defined as an imaginary line that passes through the center of the injection hole.
第2噴射孔32は、噴射装置30の壁部を貫通している。複数の第2噴射孔32は、噴射装置30の中心軸線に沿って並んでいる。第2噴射孔32は、下方側であって且つ後方側に向かっている。ここで、第2噴射孔32の中心を通る仮想線を第2オイル噴射線32Aとする。図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第2オイル噴射線32Aは、上下に延びる軸及び前後に延びる軸のいずれに対しても傾斜している。また、第2オイル噴射線32Aは、第2モータジェネレータ62におけるU相動力線76Uの水平部分76UAと交差している。したがって、噴射装置30は、当該噴射装置30に供給されたオイルを、複数の第2噴射孔32から第2モータジェネレータ62におけるU相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wに向かって噴射する。
The
図3に示すように、第2モータジェネレータ62は、第1拡張部77A、及び第2拡張部77Bを備えている。第1拡張部77Aは、U相動力線76Uの水平部分76UAの右方の縁から右方に向かって突出している。図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第1拡張部77Aは、U相動力線76Uと第2オイル噴射線32Aとの交点から突出している。図3に示すように、第1拡張部77Aの突出先端は、V相動力線76Vの水平部分76VAの上方に位置している。第1拡張部77Aの形状は、略四角板形状である。第1拡張部77Aの2つの主面のうち1つは、上方を向いている。ここで、噴射装置30は、第1拡張部77Aから視て上方側に位置している。また、図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第1拡張部77Aの2つの主面のうち1つは、第2オイル噴射線32Aと交差している。したがって、図2に示すように、第1拡張部77Aの2つの主面のうち1つは、噴射装置30の第2噴射孔32の側を向いており、且つ、第2オイル噴射線32Aに交差している。第2拡張部77Bは、U相動力線76Uの水平部分76UAの左方の縁から左方に向かって突出している。第2拡張部77Bは、U相動力線76Uを挟んで、第1拡張部77Aと線対称の関係にある。
As shown in FIG. 3, the
図2に示すように、第2モータジェネレータ62は、第1案内部78Aを備えている。第1案内部78Aは、第1拡張部77Aの突出先端から下方に向かって突出している。上述したように、第1拡張部77Aの突出先端は、V相動力線76Vの水平部分76VAの上方に位置している。したがって、V相動力線76Vの水平部分76VAは、第1案内部78Aの下方に位置している。第1案内部78Aの形状は、略四角板形状である。本実施形態において、第1案内部78Aに着目した場合、U相動力線76Uが第1動力線であり、V相動力線76Vが第2動力線である。また、第1案内部78Aに着目した場合、コイル74のU相コイルが第1コイルであり、コイル74のV相コイルが第2コイルである。
As shown in FIG. 2, the
図3に示すように、第2モータジェネレータ62は、第3拡張部77C、及び第4拡張部77Dを備えている。第3拡張部77Cは、V相動力線76Vの水平部分76VAの右方の縁から右方に向かって突出している。第3拡張部77Cの突出先端は、W相動力線76Wの水平部分76WAの上方に位置している。第3拡張部77Cの形状は、略四角板形状である。第3拡張部77Cの2つの主面のうち1つは、上方を向いている。第4拡張部77Dは、V相動力線76Vの水平部分76VAの左方の縁から左方に向かって突出している。第4拡張部77Dは、V相動力線76Vを挟んで、第3拡張部77Cと線対称の関係にある。
As shown in FIG. 3, the
図2に示すように、第2モータジェネレータ62は、第2案内部78Bを備えている。第2案内部78Bは、第3拡張部77Cの突出先端から下方に向かって突出している。上述したように、第3拡張部77Cの突出先端は、W相動力線76Wの水平部分76WAの上方に位置している。したがって、W相動力線76Wの水平部分76WAは、第2案内部78Bの下方に位置している。第2案内部78Bの形状は、略四角板形状である。本実施形態において、第2案内部78Bに着目した場合、V相動力線76Vが第1動力線であり、W相動力線76Wが第2動力線である。また、第2案内部78Bに着目した場合、コイル74のV相コイルが第1コイルであり、コイル74のW相コイルが第2コイルである。
As shown in FIG. 2, the
図3に示すように、第2モータジェネレータ62は、第5拡張部77E、及び第6拡張部77Fを備えている。第5拡張部77Eは、W相動力線76Wの水平部分76WAの右方の縁から右方に向かって突出している。第5拡張部77Eの形状は、略四角板形状である。第5拡張部77Eの2つの主面のうち1つは、上方を向いている。第6拡張部77Fは、W相動力線76Wの水平部分76WAの左方の端から左方に向かって突出している。第6拡張部77Fは、W相動力線76Wを挟んで、第5拡張部77Eと線対称の関係にある。なお、第5拡張部77Eからは、第1案内部78A及び第2案内部78Bのような案内部は突出していない。
As shown in FIG. 3, the
<本実施形態の作用>
車両100では、例えば第2モータジェネレータ62を電動機として機能させる場合、バッテリ83からの直流電力が、第2インバータ82により三相の交流電力に変換される。そして、第2インバータ82からの三相の交流電力が、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wを介して、ステータ72のコイル74に供給される。そのため、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wを介してステータ72に供給される電力に応じて、当該U相動力線76U、V相動力線76V、W相動力線76W、ステータ72等が発熱する。また、このように第2モータジェネレータ62を電動機として機能する場合には、オイルポンプ87が駆動することにより、オイルポンプ87からのオイルが噴射装置30に供給される。そして、噴射装置30の第1噴射孔31から噴射されたオイルがステータ72に供給されることにより、ステータ72が冷却される。また、噴射装置30の第2噴射孔32から噴射されたオイルがU相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wに供給されることにより、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wが冷却される。
<Action of this embodiment>
In
<本実施形態の効果>
(1)本実施形態において、第2モータジェネレータ62は、U相動力線76Uから突出する第1拡張部77A及び第2拡張部77Bを備えている。そして、第1拡張部77A等の2つの主面のうち1つは、噴射装置30の第2噴射孔32の側を向いており、且つ、第2オイル噴射線32Aに交差している。そのため、噴射装置30の第2噴射孔32から噴射されたオイルが第1拡張部77A等に当たりやすい。そして、供給されたオイルとの熱交換により第1拡張部77Aが冷却されれば、当該第1拡張部77Aに接続するU相動力線76Uも冷却される。また、第1拡張部77Aに供給されたオイルが当該第1拡張部77Aを伝ってU相動力線76Uに至れば、供給されたオイルとの熱交換によりU相動力線76U自体が冷却される。その結果、噴射装置30から噴射されたオイルがU相動力線76Uに直接当たりにくい場合であっても、より確実にU相動力線76Uを冷却できる。
<Effects of this embodiment>
(1) In the present embodiment, the
同様に、第2モータジェネレータ62は、V相動力線76Vから突出する第3拡張部77C及び第4拡張部77Dを備えている。また、第2モータジェネレータ62は、W相動力線76Wから突出する第5拡張部77E及び第6拡張部77Fを備えている。したがって、噴射装置30から噴射されたオイルがV相動力線76V及びW相動力線76Wに直接当たりにくい場合であっても、より確実にV相動力線76V及びW相動力線76Wを冷却できる。
Similarly, the
(2)本実施形態において、第2モータジェネレータ62は、第1拡張部77Aの突出先端から下方に向かって突出する第1案内部78Aを備えている。そして、V相動力線76Vの水平部分76VAは、第1案内部78Aの下方に位置している。そのため、U相動力線76U及び第1拡張部77Aに供給されたオイルが、第1案内部78Aから滴下されてV相動力線76Vの水平部分76VAに供給されやすい。その結果、第1案内部78AからV相動力線76Vに供給されたオイルとの熱交換により、V相動力線76Vを効率よく冷却できる。
(2) In the present embodiment, the
同様に、第2モータジェネレータ62は、第3拡張部77Cの突出先端から下方に向かって突出する第2案内部78Bを備えている。そして、W相動力線76Wの水平部分76WAは、第2案内部78Bの下方に位置している。したがって、第2案内部78BからW相動力線76Wに供給されたオイルとの熱交換により、W相動力線76Wを効率よく冷却できる。
Similarly, the
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
<Change example>
This embodiment can be implemented with the following modifications. This embodiment and the following modified examples can be implemented in combination with each other within a technically consistent range.
・上記実施形態において、第1拡張部77A~第6拡張部77Fの構成は変更してもよい。
例えば、拡張部の数は変更してもよい。具体例としては、U相動力線76Uから突出する拡張部の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。なお、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wのそれぞれをより確実に冷却する観点では、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wのそれぞれから1つ以上の拡張部が突出していることが好ましい。
- In the above embodiment, the configurations of the first to
For example, the number of extensions may vary. As a specific example, the number of extensions protruding from
・例えば、拡張部が突出する位置は変更してもよい。具体例としては、第1拡張部77Aは、U相動力線76Uのうち、水平部分76UAでない箇所から突出していてもよい。第1拡張部77Aがどの箇所から突出していても、第1拡張部77Aの主面が第2オイル噴射線32Aに交差していれば、第1拡張部77Aにおいてオイルを受け止めることができる。なお、第2拡張部77B等の他の拡張部についても同様である。
• For example, the position at which the extension protrudes may be changed. As a specific example, the first
・例えば、拡張部の向きは変更してもよい。具体例としては、第1拡張部77Aの2つの主面のうち1つは、上方側であって且つ前方側に向いていてもよい。ここで、噴射装置30の第2噴射孔32から噴射されたオイルを第1拡張部77Aに供給する観点では、第1拡張部77Aの2つの主面のうち1つは、より噴射装置30の第2噴射孔32に向かっていることが好ましい。
• For example, the orientation of the extension may be changed. As a specific example, one of the two main surfaces of the first
・上記実施形態において、第1案内部78A及び第2案内部78Bの構成は変更してもよい。
例えば、案内部の数は変更してもよい。具体例としては、第1拡張部77Aから突出する案内部の数は、複数であってもよい。
- In the above embodiment, the configurations of the
For example, the number of guides may vary. As a specific example, the number of guide portions protruding from the first
・例えば、第1案内部78A及び第2案内部78Bを省略してもよい。具体例としては、第3拡張部77C等によりV相動力線76Vに十分なオイルを供給できるのであれば、第1案内部78Aを省略しても差し支えない。同様に、第5拡張部77E等によりW相動力線76Wに十分なオイルを供給できるのであれば、第2案内部78Bを省略しても差し支えない。
- For example, the
・例えば、案内部が突出する位置は変更してもよい。具体例として、U相動力線76Uの水平部分76UAの右方の縁が、V相動力線76Vの水平部分76VAの上方に位置している場合には、第1案内部78Aは、U相動力線76Uの水平部分76UAの右方の縁から下方に向かって突出していてもよい。すなわち、案内部は、動力線から突出していてもよい。
- For example, the position at which the guide portion protrudes may be changed. As a specific example, when the right edge of the horizontal portion 76UA of the
・例えば、案内部の形状は変更してもよい。具体例としては、第1案内部78Aの形状は、略四角板形状に限らず、略三角板形状でもよいし、略棒状であってもよい。すなわち、第1案内部78Aによりオイルを案内できるのであれば、当該第1案内部78Aの形状は適宜変更できる。
- For example, the shape of the guide part may be changed. As a specific example, the shape of the
・上記実施形態において、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wの構成は変更してもよい。例えば、U相動力線76Uが水平部分76UAを有していなくてもよい。つまり、各動力線は、噴射装置30からのオイルが当たる位置に存在しており、且つコイル74と端子台79とを繋いでいればよい。
- In the above embodiment, the configurations of the
・例えば、U相動力線76U等の形状は、全体として板状でなくてもよく、略棒状であってもよい。
・例えば、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wの位置関係は変更してもよい。具体例としては、U相動力線76U及びW相動力線76Wの位置を入れ替えてもよい。
- For example, the shape of the
- For example, the positional relationship of the
・上記実施形態において、第1モータジェネレータ61及び第2モータジェネレータ62は、三相同期型のモータジェネレータに限らず、2相交流のモータジェネレータであってもよい。すなわち、本件技術は、3つの動力線を備えるモータジェネレータに限らず、2つの動力線を備えるモータジェネレータに適用してもよい。
- In the above embodiment, the
・ところで、特許文献1のようなモータジェネレータの冷却構造において、動力線を効率よく冷却するためには、オイルが1つの動力線だけでなく、複数の動力線を伝っていくことが好ましい。このように、オイルが複数の動力線を伝っていくという観点では、各拡張部を省略して、案内部のみを設けてもよい。
- By the way, in the cooling structure of the motor generator as disclosed in
以下、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
筒形状のステータコア、前記ステータコアに取り付けられている第1コイル、及び前記ステータコアに取り付けられている第2コイルを含むステータと、前記ステータから視て当該ステータの内側に位置するロータと、第1端が前記第1コイルに接続しており、前記第1コイルに電力を供給するための第1動力線と、第1端が前記第2コイルに接続しており、前記第2コイルに電力を供給するための第2動力線と、前記第1動力線の第2端、及び前記第2動力線の第2端に接続している端子台と、前記第1動力線へとオイルを噴射するための噴射孔を有する噴射装置と、を備えているモータジェネレータの冷却構造であって、前記冷却構造が車両に搭載される状態での前記車両の上下を基準としたとき、前記第1動力線から下方に向かって突出する案内部をさらに備えており、前記第2動力線の一部は、前記案内部の下方に位置しているモータジェネレータの冷却構造。
Technical ideas that can be grasped from the above embodiments and modifications will be described below.
A stator including a cylindrical stator core, a first coil attached to the stator core, and a second coil attached to the stator core, a rotor positioned inside the stator when viewed from the stator, and a first end is connected to the first coil, a first power line for supplying power to the first coil, and a first end is connected to the second coil, supplying power to the second coil a terminal block connected to the second end of the first power line and the second end of the second power line; and for injecting oil into the first power line and a cooling structure for a motor generator comprising: an injection device having an injection hole of . A cooling structure for a motor generator, further comprising a guide portion protruding downward, wherein part of the second power line is positioned below the guide portion.
10…内燃機関
20…トランスアクスル
30…噴射装置
31…第1噴射孔
31A…第1オイル噴射線
32…第2噴射孔
32A…第2オイル噴射線
35…ケース
40…第1遊星歯車機構
50…第2遊星歯車機構
61…第1モータジェネレータ
62…第2モータジェネレータ
66…減速機構
67…ディファレンシャル
69…駆動輪
71…ロータ
72…ステータ
73…ステータコア
74…コイル
76U…U相動力線
76V…V相動力線
76W…W相動力線
77A…第1拡張部
77B…第2拡張部
77C…第3拡張部
77D…第4拡張部
77E…第5拡張部
77F…第6拡張部
78A…第1案内部
78B…第2案内部
79…端子台
86…供給通路
87…オイルポンプ
90…制御装置
100…車両
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記ステータから視て当該ステータの内側に位置するロータと、
第1端が前記コイルに接続しており、前記コイルに電力を供給するための動力線と、
前記動力線の第2端に接続している端子台と、
前記動力線へとオイルを噴射するための噴射孔を有する噴射装置と、
を備えているモータジェネレータの冷却構造であって、
前記動力線から突出する板状の拡張部をさらに備えており、
前記噴射孔の中心を通る仮想線をオイル噴射線としたとき、
前記拡張部の2つの主面のうちの1つは、前記噴射孔の側を向いており、且つ前記オイル噴射線に交差している
モータジェネレータの冷却構造。 a stator including a cylindrical stator core and a coil attached to the stator core;
a rotor positioned inside the stator when viewed from the stator;
a power line having a first end connected to the coil for supplying power to the coil;
a terminal block connected to the second end of the power line;
an injection device having an injection hole for injecting oil into the power line;
A cooling structure for a motor generator comprising
further comprising a plate-shaped extension projecting from the power line,
When a virtual line passing through the center of the injection hole is an oil injection line,
A cooling structure for a motor generator, wherein one of the two main surfaces of the extended portion faces the injection hole and intersects the oil injection line.
前記ステータは、前記ステータコアに取り付けられている第2コイルを含み、
第1端が前記第2コイルに接続するとともに第2端が前記端子台に接続している第2動力線を備え、
前記冷却構造が車両に搭載される状態での前記車両の上下を基準としたとき、
前記第1動力線及び前記拡張部の少なくとも一方から下方に向かって突出する案内部をさらに備えており、
前記第2動力線の一部は、前記案内部の下方に位置している
請求項1に記載のモータジェネレータの冷却構造。 When the power line is the first power line and the coil is the first coil,
the stator includes a second coil attached to the stator core;
A second power line having a first end connected to the second coil and a second end connected to the terminal block,
When the top and bottom of the vehicle in a state in which the cooling structure is mounted on the vehicle is used as a reference,
further comprising a guide portion protruding downward from at least one of the first power line and the extension portion;
2. The cooling structure for a motor generator according to claim 1, wherein a portion of said second power line is positioned below said guide portion.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021120700A JP2023016411A (en) | 2021-07-21 | 2021-07-21 | Motor generator cooling structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021120700A JP2023016411A (en) | 2021-07-21 | 2021-07-21 | Motor generator cooling structure |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023016411A true JP2023016411A (en) | 2023-02-02 |
Family
ID=85131829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021120700A Pending JP2023016411A (en) | 2021-07-21 | 2021-07-21 | Motor generator cooling structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023016411A (en) |
-
2021
- 2021-07-21 JP JP2021120700A patent/JP2023016411A/en active Pending
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