JP2023015798A - 尿道カテーテルおよび尿道カテーテル用の接合部品 - Google Patents

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大貴 隔山
Hiroki Kakuyama
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千秋 木原
Chiaki Kihara
哲也 増田
Tetsuya Masuda
隆 久本
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Abstract

【課題】シャフトのキンク現象を抑制することができる尿道カテーテルおよび尿道カテーテル用の接合部品を提供する。【解決手段】尿道カテーテルは、可撓性のシャフト6と、シャフト6に接続された基部7とを含むカテーテル本体2と、シャフト6に嵌められた筒状に形成され、シャフト6と基部7との接続部分に配置された軟質性の第1部品31と、第1部品31の一部がシャフト6から自由部(第2部分27)として露出するように第1部品31と基部7との境界部73を一体的に挟み込み、かつ基部7に固定された硬質性の第2部品32とを含む接合部品とを含む。【選択図】図17

Description

本開示は、尿道カテーテルおよび尿道カテーテル用の接合部品に関する。
例えば、特許文献1は、ストレインリリーフを備えるカテーテルを開示している。ストレインリリーフは、軸心を囲う囲み部が軸方向に複数並び、隣り合う囲み部同士の間に空間部が形成されることで、全体として湾曲自在とされている。複数の囲み部の先端面には、先端方向に突出する凸部がそれぞれ形成されている。凸部は、対向する囲み部に当接することで、ストレインリリーフが湾曲する際の湾曲度合を調整する。
特許第5908270号公報
医療分野で使用されるカテーテルにおいて、可撓性のシャフトと基部との接続部分には応力が集中し易い。そのため、シャフトのキンク現象(例えば、シャフトの折れ曲がり)が発生する課題がある。
そこで、本開示の目的は、シャフトのキンク現象を抑制することができる尿道カテーテルおよび尿道カテーテル用の接合部品を提供することである。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルは、患者の膀胱内に留置される第1端部およびその反対側の第2端部を有し、内部に導尿用ルーメンを有する可撓性のシャフトと、前記シャフトの前記第2端部に接続され、前記導尿用ルーメンに連通する尿導入路を内部に有する基部とを含むカテーテル本体と、前記シャフトに嵌められた筒状に形成され、前記シャフトと前記基部との接続部分に配置された軟質性の第1部品と、前記第1部品の一部が前記シャフトの前記第1端部側に自由部として露出するように前記第1部品と前記基部との境界部を一体的に挟み込み、かつ前記基部に固定された硬質性の第2部品とを含む接合部品とを含む。
この構成によれば、シャフトと基部との接続部分が接合部品の第1部品で被覆されているので、当該接続部分近傍に生じる応力を軟質性の第1部品に分散させることができる。これにより、シャフトと基部との接続部分への応力集中を抑制できるので、当該接続部分においてシャフトが折れ曲がったり、捩れたりすることを抑制することができる。その結果、シャフトのキンク現象を抑制することができる。また、基部に固定される第2部品が硬質性材料からなるので、基部に取り付けた後でも基部の操作性を損なうことを防止することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記第1部品は、前記第2部品に被覆されて前記第2部品に固定された固定部を含み、前記固定部の外周面には周方向に延びるフランジ部が形成されており、前記第2部品は、前記固定部の前記フランジ部が嵌合可能な溝を内周面に有する筒状に形成され、前記固定部を受け入れる第1受け部を含んでいてもよい。
この構成によれば、第2部品の溝に第1部品のフランジ部を嵌合することによって、第2部品に対して第1部品の位置決めをすることができる。これにより、第1部品と基部との境界部を第2部品で挟み込む際に、第1部品がずれることを防止することができる。その結果、カテーテル本体への接合部品の取り付け作業性を向上することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記第1部品は、前記固定部と前記自由部との境界部おいて前記基部側に向く段差面であって、前記基部の前記接続部分側の端部が当接する段差面を内部に有していてもよい。
この構成によれば、第1部品をシャフトに嵌め、シャフトの長手方向に移動させるに際して、第1部品の段差面に対する基部の端部の当接を以て、第1部品の位置決めの完了を確認することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記カテーテル本体は、前記シャフトの前記第1端部に形成されたバルーンを含み、前記シャフトは、前記バルーンに連通するバルーン用ルーメンを内部に有し、前記基部は、前記シャフトとの前記接続部分から直線状に延び、前記尿導入路を有する排尿用基部と、前記排尿用基部から一体的に分岐し、前記バルーン用ルーメンに連通する水導入路を内部に有するバルーン用基部とを含み、前記第2部品は、前記バルーン用基部との干渉を防止する切り欠き部を有する筒状に形成され、前記排尿用基部を受け入れる第2受け部を含んでいてもよい。
この構成によれば、第2部品に切り欠き部が形成されている。これにより、第1部品と基部との境界部を第2部品で挟み込む際に、第2部品が部分的にバルーン用基部に干渉することを防止することができる。したがって、本開示の接合部品は、カテーテル本体を膀胱に留置するための留置用バルーンを有する尿道カテーテルにおいても好適に採用することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記第2部品は、互いに分離可能な一対の第1部材および第2部材からなり、少なくとも前記第1部材は爪部を有し、前記第2部材は、前記爪部が係合可能な孔部を有していてもよい。
この構成によれば、爪部を孔部に係合することによって第1部材と第2部材とを簡単に接合することができる。また、爪部の係合を解除することによって、第1部材と第2部材とを簡単に分離させることができる。したがって、カテーテル本体に対する接合部品の取り付けおよび取り外しの作業性を向上することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記第1部材は、前記第2部材に接合される第1接合面を有し、前記第2部材は、前記第1接合面に接合される第2接合面を有し、少なくとも前記第1接合面は突起を有し、前記第2接合面は、前記突起が差し込まれる凹部をしていてもよい。
この構成によれば、突起が凹部に嵌め込まれることによって、第1部材および第2部材が互いの接合面に沿う横方向にずれることを防止することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記シャフトの長さ方向における前記第1部品の前記自由部の長さは、1cm以上5cm以下であってもよい。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記第1部品の前記自由部の外周面には、周方向に延びる第1リングが形成されていてもよい。
この構成によれば、消毒液が入ったケースに入れて尿道カテーテルを保管する際、ケースの開口部を第1リングでシールすることができるので、消毒液の漏れを防止することができる。したがって、第1部品をケースの栓として使用することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルは、前記シャフトの長手方向に移動自在に前記シャフトに嵌められた筒状であり、軟質性材料からなるスリーブをさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、カテーテル本体を尿道に挿入する際、スリーブを介してシャフトを掴みながら挿入することによって、カテーテル本体を衛生的に挿入することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記スリーブの外周面には、前記スリーブの軸方向に沿って延びる複数のスリットが形成されており、隣り合う前記複数のスリットの間に形成され、前記軸方向に沿って長い帯状部を含んでいてもよい。
この構成によれば、帯状部を屈曲させることによって、スリーブを軸方向に沿って縮ませることができる。例えば、シャフトの第1端部が膀胱に到達して排尿を確認した後、スリーブを縮ませることによって、膀胱内の適切な位置にバルーンを位置決めすることができる。これにより、尿道内でバルーンが膨張することを防止することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記スリーブは、前記シャフトの前記第2端部側の端部に形成され、前記第1部品の前記自由部を嵌め込み可能であり、かつ、その嵌め込み状態で前記自由部に固定される嵌合部と、前記嵌合部と一体的に形成され、前記嵌合部から前記シャフトの前記第1端部側に延びるスリーブ本体とを含んでいてもよい。
この構成によれば、スリーブの嵌合部に第1部品の自由部を嵌め込むことによって、スリーブを、シャフトのキンク現象を抑制するための部品として使用することもできる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルは、前記嵌合部と前記スリーブ本体との間に形成され、外周面に第2リングが形成された中間部をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、消毒液が入ったケースに入れて尿道カテーテルを保管する際、ケースの開口部を第2リングでシールすることができるので、消毒液の漏れを防止することができる。したがって、スリーブをケースの栓として使用することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルでは、前記スリーブ本体の外周面には、周方向に螺旋状に延びるリブが形成されていてもよい。
この構成によれば、スリーブ本体の外周面に消毒液が滞留することを抑制することができる。これにより、スリーブ本体を掴む際に指が消毒液で滑ることを抑制することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテル用の接合部品は、患者の膀胱内に留置される第1端部およびその反対側の第2端部を有し、内部に導尿用ルーメンを有する可撓性のシャフトと、前記シャフトの前記第2端部に接続され、前記導尿用ルーメンに連通する尿導入路を内部に有する基部とを含むカテーテル本体を含む尿道カテーテル用の接合部品であって、前記シャフトに嵌めることができる筒状に形成され、前記シャフトと前記基部との接続部分に配置され得る軟質性の第1部品と、前記第1部品の一部が前記シャフトの前記第1端部側に自由部として露出するように前記第1部品と前記基部との境界部を一体的に挟み込んで、前記基部に固定され得る硬質性の第2部品とを含む。
この構成によれば、接合部品をカテーテル本体に取り付けた際、シャフトと基部との接続部分が接合部品の第1部品で被覆されているので、当該接続部分近傍に生じる応力を軟質性の第1部品に分散させることができる。これにより、シャフトと基部との接続部分への応力集中を抑制できるので、接続部分においてシャフトが折れ曲がったり、捩れたりすることを抑制することができる。その結果、シャフトのキンク現象を抑制することができる。また、基部に固定される第2部品が硬質性材料からなるので、基部に取り付けた後でも基部の操作性を損なうことを防止することができる。
本開示の一実施形態に係る尿道カテーテル用の接合部品では、前記第1部品を前記第2部品で挟み込んだ状態で、前記第1部品の前記自由部の長さは、1cm以上5cm以下であってもよい。
図1は、本開示の一実施形態に係る尿道カテーテルの模式的な斜視図である。 図2は、前記尿道カテーテルの模式的な正面図である。 図3は、前記尿道カテーテルの模式的な断面図である。 図4は、図1のカテーテル本体の模式的な斜視図である。 図5Aおよび図5Bは、図4のシャフトの断面構造を説明するための図である。 図6は、接合部品の第1部品の模式的な斜視図である。 図7は、前記第1部品の模式的な平面図である。 図8は、前記第1部品の模式的な正面図である。 図9は、図7のIX-IX線における断面図である。 図10は、前記接合部品の第2部品の模式的な斜視図である。 図11は、前記第2部品の模式的な平面図である。 図12は、前記第2部品の模式的な正面図である。 図13は、前記第2部品の模式的な側面図である。 図14は、前記カテーテル本体への前記接合部品の取り付け方法を説明するための図である。 図15は、図14の次の手順を示す図である。 図16は、図15の次の手順を示す図である。 図17は、図16の次の手順を示す図である。 図18は、図17の次の手順を示す図である。 図19は、スリーブの模式的な斜視図である。 図20は、前記スリーブの模式的な平面図である。 図21は、前記スリーブの模式的な正面図である。 図22は、図20のXXII-XXII線における断面図である。 図23は、スリーブの第1変形例を示す模式的な斜視図である。 図24は、図23のスリーブが縮んだ状態を示す斜視図である。 図25は、スリーブの第2変形例を示す模式的な斜視図である。 図26は、図25のスリーブが縮んだ状態を示す斜視図である。 図27は、尿道カテーテルの使用方法を説明するための図である。 図28は、図27の次の手順を示す図である。 図29は、図28の次の手順を示す図である。 図30は、消毒用ケースに収容前の尿道カテーテルの状態を示す模式的な斜視図である。 図31は、消毒用ケースおよび尿道カテーテルを示す模式的な斜視図である。
次に、本開示の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
尿道カテーテル1の全体構成
図1は、本開示の一実施形態に係る尿道カテーテル1の模式的な斜視図である。図2は、尿道カテーテル1の模式的な正面図である。
尿道カテーテル1は、例えば、排尿が困難な患者の導尿を補助するための医療機器(尿道カテーテル)である。尿道カテーテル1は、カテーテル本体2と、接合部品3と、スリーブ4とを含む。尿道カテーテル1は、接合部品3およびスリーブ4をカテーテル本体2に取り付けることによって構成されている。例えば、スリーブ4を掴みながらカテーテル本体2の先端部5を患者の尿道に挿入し、当該先端部5を患者の膀胱に到達させることによって導尿することができる。この実施形態に係る尿道カテーテル1は、例えば、患者が自らの手でカテーテル本体2を操作して導尿する自己導尿に好適に使用される。
以下では、尿道カテーテル1の断面構造と共に、尿道カテーテル1の構成部品であるカテーテル本体2、接合部品3およびスリーブ4の構造について、より詳細に説明する。まず、図3は、カテーテル本体2、接合部品3およびスリーブ4の説明に共通して使用する図面であり、尿道カテーテル1の模式的な断面図である。図3では、比較的長いシャフト6の一部を省略して示している。
カテーテル本体2の構造
図4は、カテーテル本体2の模式的な斜視図である。図5Aおよび図5Bは、図4のシャフト6の断面構造を説明するための図である。
図3~図5Aおよび図5Bを参照して、カテーテル本体2は、シャフト6と、基部7とを備えている。
シャフト6は、例えば可撓性のチューブからなり、患者の膀胱内に留置される先端部6A(第1端部)と、その反対側の基端部6B(第2端部)とを有している。基端部6Bは、基部7との接続部分である。シャフト6の先端部6Aには、チップ8が取り付けられている。例えば、チップ8にシャフト6を挿し込むことによってインロー構造とし、当該インロー構造の合わせ面を溶着・接着等することによって互いに固定されている。チップ8は、尿道カテーテル1の先端部5を形成している。
なお、この実施形態では、構成部品の特性の1つとして、「硬質性」および「軟質性」を使用することがある。「硬質性」および「軟質性」は、具体的な定量的な評価に基づいて定義された性質でなくてよい。例えば、「硬質性」は、対象部品を指で押したり、対象部品を落下させたりした際に、変形しない程度の硬さを有する性質と定義してもよい。一方、「軟質性」は、対象部品を指で押したり、対象部品を落下させたりした際に、変形する程度の硬さを有する性質と定義してもよい。
シャフト6およびチップ8は、例えば、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等のゴムラテックス基材、シリコーン基材、熱可塑性エラストマー等のベース部材に、表面処理を施したもので構成されていてもよい。表面処理としては、例えば、ベース部材に潤滑性を付与する親水性コーティング、ベース部材に平滑性を付与するウレタンコーティング・フッ素コーティング、ベース部材に抗菌性を付与する銀コーティング等が挙げられる。これらの表面処理は、2種以上併用されていてもよい。
シャフト6の先端部6Aには、側孔9およびバルーン10が形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、シャフト6の内部には、側孔9およびバルーン10にそれぞれ連通する、導尿用ルーメン11およびバルーン用ルーメン12が形成されている。また、シャフト6の周面13は、図5Aに示すように平滑面であってもよいし、図5Bに示すように凹凸面であってもよい。図5Bの構成では、シャフト6の長手方向に延びる複数のリブ14(凸条)によって、シャフト6の周面13が凹凸面として形成されている。このリブ14によって、カテーテル本体2を尿道に挿入したり、尿道からカテーテル本体2を抜いたりする際の摩擦を減らすことができるので、患者の不快感を軽減することができる。
バルーン10は、この実施形態では、シャフト6と一体的に形成されていてもよい。言い換えれば、バルーン10とシャフト6との間に接続部が形成されていなくてもよい。図4では、バルーン10とシャフト6との間の境界15が示されているが、この境界15が視認できなくてもよい。
基部7は、排尿処理やバルーン10への注水等の際に患者や医療従事者が操作する部分であり、操作部やハブと言い換えてもよい。基部7の材料としては、例えば、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等のゴムラテックス、シリコーン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。基部7は、排尿用基部16と、バルーン用基部17とを一体的に含む。基部7は、シャフト6の延長線上に延びる排尿用基部16の周面から、バルーン用基部17が分岐して形成されていてもよい。
排尿用基部16は、側孔9から導尿用ルーメン11に導かれた尿が排出される出口である。排尿用基部16は、導尿用ルーメン11に連通する尿導入路18を内部に有する筒状に形成されている。バルーン用基部17は、バルーン10を膨らませるための滅菌水の注入口である。バルーン用基部17は、バルーン用ルーメン12に連通する水導入路19を内部に有する筒状に形成されている。水導入路19には、水の逆流を防止する逆止弁20が設けられていてもよい。逆止弁20としては、公知のものを使用できる。例えば、排尿用基部16およびバルーン用基部17は、それぞれ、開口端に向かって外径が広がる漏斗状に形成されていてもよい。この場合、排尿用基部16およびバルーン用基部17は、それぞれ、排尿用ファネルおよびバルーン用ファネルと言い換えてもよい。
基部7は、例えば、インサート成形、溶着、接着等によって、シャフト6に固定されていてもよい。この実施形態では、基部7のインサート成形によって、シャフト6と基部7とが接続されている。基部7のインサート成形では、基部7の原料樹脂がシャフト6の周囲に充填されることによって、シャフト6の一部が基部7の原料樹脂で被覆される。これにより、図3に示すように、カテーテル本体2の断面視においては、シャフト6および基部7のオーバーラップ部21が存在する。したがって、厳密には、シャフト6の先端部6Aの反対側の端部は、基部7の内部に位置する。しかしながら、この実施形態では、図4に示すように、外観上、シャフト6における基部7との境界部(シャフト6と基部7との接続部分22)と判別できる部分をシャフト6の基端部6Bと定義する。
接合部品3の構造
図3を参照して、接合部品3は、第1部品31と、第2部品32とを含む。第1部品31および第2部品32をカテーテル本体2に組み付けることによって、カテーテル本体2に対して接合部品3が固定される。以下では、第1部品31および第2部品32それぞれの構造を説明し、さらに、カテーテル本体2への接合部品3の取り付け方法を説明する。
(1)第1部品31の構造
図6は、第1部品31の模式的な斜視図である。図7は、第1部品31の模式的な平面図である。図8は、第1部品31の模式的な正面図である。図9は、図7のIX-IX線における断面図である。
第1部品31は、軟質性の材料からなる部品である。第1部品31の材料としては、例えば、シリコーン、塩化ビニル、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。第1部品31は、一端部23および他端部24が開放された円筒状に形成されている。第1部品31の内部には、一端部23から他端部24まで達する貫通孔25が形成されている。第1部品31は、第1部分26および第2部分27を含んでいてもよい。第1部分26および第2部分27は、第1部品31を軸方向(一端部23から他端部24へ向かう方向)の中間部を境界にして区別された筒状の部分であり、軸方向において互いに隣接し、一体的につながっている。
第1部品31の第1部分26は、第2部分27よりも大きい外径を有する略円筒状に形成されている。第1部分26の外周面には、フランジ部28が形成されている。フランジ部28は、第1部分26の外周面から突出する一定幅を有する凸部であり、第1部分26の周方向に延びている。この実施形態では、フランジ部28は、第1部分26の全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。より具体的には、第1部分26の軸方向両端部に、環状のフランジ部28が1つずつ形成されている。第1部分26の両端部のうち、一方の端部は第1部品31の一端部23であり、他方の端部は第2部分27との境界部30であってもよい。
第1部品31の第2部分27は、第1部分26よりも小さい外径を有する略円筒状に形成されている。第2部分27の外周面には、第1リング29が形成されている。第1リング29は、第2部分27の全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。より具体的には、第2部分27の軸方向において、互いに間隔を空けて複数(この実施形態では、2本)の第1リング29が形成されている。
第1部分26は、内径(貫通孔25の径)に関しても、第2部分27の内径よりも大きい。これにより、図7および図9に示すように、第1部分26の内周面33と第2部分27の内周面34との間に段差面35が形成されている。段差面35は、第1部分26と第2部分27との境界部30に形成されている。段差面35は、第1部分26の内周面33から第2部分27の内周面34に向かって傾斜して形成されており、第1部品31の一端部23側に向いている。段差面35は、傾斜面である必要はなく、例えば、第1部分26の内周面33および第2部分27の内周面34に対して直交する垂直面であってもよい。
(2)第2部品32の構造
図10は、第2部品32の模式的な斜視図である。図11は、第2部品32の模式的な平面図である。図12は、第2部品32の模式的な正面図である。図13は、第2部品32の模式的な側面図である。
第2部品32は、硬質性の材料からなる部品である。第2部品32の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった硬質性のプラスチック材料が挙げられる。第2部品32は、互いに分離可能な第1部材36および第2部材37からなる。第1部材36および第2部材37を互いに接合して一体化させることによって、第2部品32が構成される。第1部材36および第2部材37は、この実施形態では、同一の形状を有している。したがって、特に言及しない限り、第1部材36の構造は、第2部材37にも適用されるものとする。
第1部材36は、一端部38および他端部39を有する半筒状に形成されている。半筒状の第1部材36は、軸方向(一端部38から他端部39へ向かう方向)に沿う第1周縁部42および第2周縁部43を有している。第1部材36の第1周縁部42と第2部材37の第2周縁部43とが向かい合い、第1部材36の第2周縁部43と第2部材37の第1周縁部42とが向かい合うように、第1部材36と第2部材37とを接合することによって、第2部品32が組み立てられる。第1部材36の第1周縁部42および第2周縁部43は、第2部材37に接合される面を形成するので、第1接合面と言い換えてもよい。一方、第2部材37の第1周縁部42および第2周縁部43は、第1部材36に接合される面を形成するので、第2接合面と言い換えてもよい。
第1部材36および第2部材37の接合は、係合構造や嵌合構造によって行われる。より具体的には、第1部材36および第2部材37に形成された爪部44と、爪部44が係合可能な孔部45と含む係合構造が適用されてもよい。また、第1部材36および第2部材37に形成された突起46と、突起46が嵌合可能な凹部47と含む嵌合構造が適用されてもよい。
この実施形態では、第1部材36および第2部材37は、爪部44、孔部45、突起46および凹部47を除いて、軸方向を対称軸A(図12参照)とする対称構造を有している。したがって、対称軸Aに直交する方向において、爪部44の反対側に孔部45を配置し、突起46の反対側に凹部47を配置しておけば、第2部材37を裏返して使用することによって、第1部材36の爪部44と第2部材37の孔部45とを係合させ、かつ、第1部材36の突起46を第2部材37の凹部47に嵌合させることができる。この実施形態では、第1周縁部42に、孔部45および突起46が形成され、第2周縁部43に、爪部44および凹部47が形成されている。
第1部材36は、第1部分40(第1受け部)および第2部分41(第2受け部)を含んでいてもよい。第1部分40および第2部分41は、第1部材36を軸方向の中間部を境界にして区別された筒状の部分であり、軸方向において互いに隣接し、一体的につながっている。
第1部材36の第1部分40は、第2部分41よりも大きい外径を有する略半円筒状に形成されている。第1部分40において第2部分41との境界部には、第1部分40の内周面49と第2部分41の内周面50と接続する段差面51が形成されている。段差面51は、第2部分41の内周面50から外側に広がるフランジ状に形成されている。第1部分40の第2部分41とは反対側の端部(他端部39)には、第1部分40の内周面49から内側に張り出した半円環状の張り出し部52が形成されている。これにより、第1部材の第1部分40には、段差面51、内周面49および張り出し部52によって区画された溝48が形成されている。
第1部材36の第2部分41は、第1部分40よりも小さい外径を有する略円筒状に形成されている。第2部分41の第1周縁部42および第2周縁部43には、切り欠き部53が形成されている。切り欠き部53は、第1周縁部42および第2周縁部43を、第1部材36の軸方向に沿って長い略長方形状に除去することによって形成されている。切り欠き部53は、第1部材36および第2部材37の接合状態においては、細長い略長方形状の開口を形成する。
(3)カテーテル本体2への接合部品3の取り付け方法
図14~図18は、カテーテル本体2への接合部品3の取り付け方法を順に説明するための図である。
接合部品3をカテーテル本体2に取りけるには、まず、図14を参照して、シャフト6の先端部6Aから第1部品31を嵌め、シャフト6に沿って基部7に向かって移動させる。これにより、図15に示すように、第1部品31がセットされる。第1部品31は、例えば、第1部品31の段差面35に接続部分22が当接するまで(図3参照)、移動させればよい。これにより、基部7とシャフト6との接続部分22を跨るように、基部7およびシャフト6のそれぞれの接続部分22近傍が第1部品31で被覆される。
次に、図16および図17を参照して、第2部品32を組み付ける。まず、第1部材36を準備し、第1部材36の溝48に、第1部品31の第1部分26のフランジ部28を嵌合させる。これにより、第1部材36の位置決めが完了する。第1部材36は、第1部品31と基部7との境界部73に跨るように、第1部品31の第1部分26および基部7の一部を下側から被覆する。
第1部材36の位置決めの際、溝48にフランジ部28を嵌合するので、第1部品31を第1部材36と第2部材37とで挟み込む際に、第1部品31が基部7に対してずれることを防止することができる。その結果、カテーテル本体2への接合部品3の取り付け作業性を向上することができる。また、第1部材36の第2部分41に切り欠き部53が形成されているので、第1部材36に排尿用基部16をはめ込むときに、バルーン用基部17が第1部材36に干渉することが防止される。
次に、第2部材37を第1部材36の被せ、第1部品31を挟み込んだ状態で、爪部44と孔部45とを係合させる。この係合によって、突起46が凹部47に自動的に嵌合する。以上の手順を経て、図18に示すように、カテーテル本体2への接合部品3の取り付けが完了する。
図18の状態において、第1部品31の第1部分26は、第1部材36と第2部材37との挟持によって第2部品32に固定されている。したがって、第1部品31の第1部分26は、第1部品31の固定部と言い換えてもよい。一方、第1部品31の第2部分27は、第2部品32側の端部が固定端54とされ、その反対側の端部が自由端55(他端部24)とされるように、第2部品32の他端部39からシャフト6の先端部6Aに向かって延びて露出している。つまり、第1部品31の第2部分27は、第2部品32に固定されていないので、第1部品31の自由部と言い換えてもよい。この実施形態において、シャフト6の長さ方向における第2部分27の長さLは、例えば、1cm以上5cm以下であってもよい。
スリーブ4の構造
(1)スリーブ4の詳細説明
図19は、スリーブ4の模式的な斜視図である。図20は、スリーブ4の模式的な平面図である。図21は、スリーブ4の模式的な正面図である。図22は、図20のXVII-XVII線における断面図である
スリーブ4は、軟質性の材料からなる部品である。スリーブ4の材料としては、例えば、シリコーン、塩化ビニル、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。スリーブ4は、一端部56および他端部57が開放された円筒状に形成されている。スリーブ4の内部には、一端部56から他端部57まで達する貫通孔58が形成されている。スリーブ4は、嵌合部59、スリーブ本体60および中間部61を含んでいてもよい。嵌合部59、中間部61およびスリーブ本体60は、スリーブ4を軸方向において一端部56から他端部57へ向かってこの順に形成された筒状の部分であり、軸方向において互いに隣接し、一体的につながっている。
スリーブ4の嵌合部59は、接合部品3の第1部品31に固定可能な部分である。嵌合部59は、スリーブ本体60および中間部61よりも大きい外径を有する略円筒状に形成されている。嵌合部59の外周面には、第2フランジ部62が形成されている。第2フランジ部62は、嵌合部59の外周面から突出する一定幅を有する凸部であり、嵌合部59の周方向に延びている。この実施形態では、第2フランジ部62は、嵌合部59の全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。より具体的には、嵌合部59の軸方向において、互いに間隔を空けて複数(この実施形態では、3本)の第2フランジ部62が形成されている。
スリーブ4のスリーブ本体60は、嵌合部59よりも小さい外径を有する略円筒状に形成されている。スリーブ本体60の外周面には、リブ63が形成されている。リブ63は、スリーブ本体60の外周面の周方向に螺旋状に延びている。螺旋状のリブ63は、一端部64から他端部65までリブ63の途中に繋がらず、1本の帯状に形成されている。リブ63を螺旋状にすることによって、消毒後の尿道カテーテル1を使用する場合に、スリーブ本体60の外周面に消毒液が滞留することを抑制することができる。これにより、スリーブ本体60を掴む際に指が消毒液で滑ることを抑制することができる。
スリーブ4の中間部61は、嵌合部59よりも小さく、スリーブ本体60よりも大きい外径を有する略円筒状に形成されている。中間部61の外周面には、第2リング66が形成されている。第2リング66は、中間部61の全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。より具体的には、中間部61の軸方向において、互いに間隔を空けて複数(この実施形態では、2本)の第2リング66が形成されている。
そして、スリーブ4は、シャフト6の先端部6Aからシャフト6に嵌めることによって、シャフト6の長手方向に移動自在に取り付けることができる。
(2)スリーブ4の変形例1
図23は、スリーブ4の第1変形例を示す模式的な斜視図である。図24は、図23のスリーブ4が縮んだ状態を示す斜視図である。
図23を参照して、スリーブ4は、外周面にスリット67を有していてもよい。図23では、スリーブ本体60のリブ63に代えて、スリット67が形成されている。スリット67は、スリーブ4の軸方向に沿って延びる細長い長方形状に形成されている。スリット67は、スリーブ4の周方向に沿って、所定の間隔を空けて複数本形成されている。図23では、スリーブ4の周方向に沿って90°の間隔を空けて、合計4本のスリット67が形成されている。これにより、スリーブ本体60は、隣り合うスリット67の間に形成された複数本(図23では、4本)の帯状部68に分けられている。
このように、スリーブ本体60にスリット67が形成されているので、図24に示すように、帯状部68を屈曲させることによって、スリーブ4を軸方向に沿って縮ませることができる。
(3)スリーブ4の変形例2
図25は、スリーブ4の第2変形例を示す模式的な斜視図である。図26は、図25のスリーブ4が縮んだ状態を示す斜視図である。
図25を参照して、スリーブ4は、スリット67およびリブ63の両方を有していてもよい。例えば、スリット67に対して、スリーブ4の他端部57側の外周面にリブ63を有していてもよい。このように、リブ63が形成されていても、スリット67が形成されていれば、図26に示すように、帯状部68を屈曲させることによって、スリーブ4を軸方向に沿って縮ませることができる。
尿道カテーテル1の使用方法および尿道カテーテル1の効果
図27~図29は、尿道カテーテル1の使用方法を順に説明するための図である。図27~図29では、スリーブ4として、図23のスリーブ4が示されている。
患者が尿道カテーテル1を自分の尿道69に挿入(自己導尿)するには、まず、図27に示すように、チップ8から順にシャフト6を尿道69へ挿入していく。この際、スリーブ4を介してシャフト6を掴みながら挿入することによって、尿道カテーテル1を衛生的に挿入することができる。そして、シャフト6の先端の側孔9が膀胱70に到達すると、膀胱70内の尿71が側孔9を介して導尿用ルーメン11(図5Aおよび図5B参照)に導かれる。排尿用基部16への尿の到達を、例えば目視で確認することによって、側孔9が膀胱70に到達したことを知ることができる。
次に、図28に示すように、尿道カテーテル1をさらに少し挿入する。この理由は、図27に示したように、尿道カテーテル1の側孔9が膀胱70内に到達していてもバルーン10が尿道69内に位置している場合があり、そのときにバルーン10を膨らませると尿道69を損傷するおそれがあるためである。尿道カテーテル1の追加の挿入量は、例えば、スリーブ4の帯状部68を屈曲させ、この屈曲が完了する程度でよい。
その後、例えばシリンジ72を用いてバルーン用基部17から滅菌水を注入することによって、図29に示すように、バルーン10を滅菌水で膨らませる。これにより、バルーン10を膀胱70内に固定することによって、シャフト6の抜け落ちが防止され、尿道カテーテル1が膀胱70内に留置される。その後は、排尿用基部16に採尿バッグ等を接続することによって、膀胱70に溜まった尿71を排出することができる。
以上、尿道カテーテル1によれば、シャフト6と基部7との接続部分22が接合部品3の第1部品31で被覆されているので、当該接続部分22近傍に生じる応力を軟質性の第1部品31に分散させることができる。これにより、シャフト6と基部7との接続部分22への応力集中を抑制できるので、接続部分22においてシャフト6が折れ曲がったり、捩れたりすることを抑制することができる。その結果、シャフト6のキンク現象を抑制することができる。また、基部7に固定される第2部品32が硬質性材料からなるので、基部7に取り付けた後でも基部7の操作性を損なうことを防止することができる。
また、第2部品32の取り付けに際しては、爪部44を孔部45に係合することによって第1部材36と第2部材37とを簡単に接合することができる。また、爪部44の係合を解除することによって、第1部材36と第2部材37とを簡単に分離させることができる。したがって、カテーテル本体2に対する接合部品3の取り付けおよび取り外しの作業性を向上することができる。さらに、第2部品32の取り付けに際して、突起46が凹部47に嵌め込まれるので、第1部材36および第2部材37が互いの接合面に沿う横方向にずれることを防止することができる。
また、尿道カテーテル1を膀胱70に留置した後は、図30に示すように、スリーブ4の嵌合部59を第1部品31の第2部分27に嵌めることによって、軟質性のスリーブ4を、シャフト6のキンク現象を抑制するための部品として使用することもできる。しかも、第2部分27に第1リング29が形成されており、第1リング29がスリーブ4の内周面に密着するので、スリーブ4が第1部品31から外れ易くなることを防止することもできる。
また、スリーブ4の中間部61の周囲に第2リング66が形成されているので、図31に示すように、尿道カテーテル1を消毒用ケース74に入れて消毒する保管する際に、消毒用ケース74の開口部75を第2リング66でシールすることができる。これにより、消毒液の漏れを防止することができる。つまり、スリーブ4を消毒用ケース74の栓として使用することができる。なお、消毒用ケース74の栓としては、スリーブ4に代えて第1部品31を使用することもできる。スリーブ4と同様に、第1部品31(第2部分27)には第1リング29が形成されているので、第1リング29が消毒用ケース74の開口部75をシールする。
本開示の実施形態について説明したが、本開示は他の形態で実施することもできる。例えば、本開示の実施形態は、すべての点において例示であり限定的に解釈されるべきではなく、すべての点において変更が含まれることが意図される。
1 :尿道カテーテル
2 :カテーテル本体
3 :接合部品
4 :スリーブ
5 :先端部
6 :シャフト
6A :先端部
6B :基端部
7 :基部
8 :チップ
9 :側孔
10 :バルーン
11 :導尿用ルーメン
12 :バルーン用ルーメン
13 :周面
14 :リブ
15 :境界
16 :排尿用基部
17 :バルーン用基部
18 :尿導入路
19 :水導入路
20 :逆止弁
21 :オーバーラップ部
22 :接続部分
23 :一端部
24 :他端部
25 :貫通孔
26 :第1部分
27 :第2部分
28 :フランジ部
29 :第1リング
30 :境界部
31 :第1部品
32 :第2部品
33 :内周面
34 :内周面
35 :段差面
36 :第1部材
37 :第2部材
38 :一端部
39 :他端部
40 :第1部分
41 :第2部分
42 :第1周縁部
43 :第2周縁部
44 :爪部
45 :孔部
46 :突起
47 :凹部
48 :溝
49 :内周面
50 :内周面
51 :段差面
52 :張り出し部
53 :切り欠き部
54 :固定端
55 :自由端
56 :一端部
57 :他端部
58 :貫通孔
59 :嵌合部
60 :スリーブ本体
61 :中間部
62 :第2フランジ部
63 :リブ
64 :一端部
65 :他端部
66 :第2リング
67 :スリット
68 :帯状部
69 :尿道
70 :膀胱
71 :尿
72 :シリンジ
73 :境界部
74 :消毒用ケース
75 :開口部
A :対称軸

Claims (15)

  1. 患者の膀胱内に留置される第1端部およびその反対側の第2端部を有し、内部に導尿用ルーメンを有する可撓性のシャフトと、前記シャフトの前記第2端部に接続され、前記導尿用ルーメンに連通する尿導入路を内部に有する基部とを含むカテーテル本体と、
    前記シャフトに嵌められた筒状に形成され、前記シャフトと前記基部との接続部分に配置された軟質性の第1部品と、前記第1部品の一部が前記シャフトの前記第1端部側に自由部として露出するように前記第1部品と前記基部との境界部を一体的に挟み込み、かつ前記基部に固定された硬質性の第2部品とを含む接合部品とを含む、尿道カテーテル。
  2. 前記第1部品は、前記第2部品に被覆されて前記第2部品に固定された固定部を含み、前記固定部の外周面には周方向に延びるフランジ部が形成されており、
    前記第2部品は、前記固定部の前記フランジ部が嵌合可能な溝を内周面に有する筒状に形成され、前記固定部を受け入れる第1受け部を含む、請求項1に記載の尿道カテーテル。
  3. 前記第1部品は、前記固定部と前記自由部との境界部おいて前記基部側に向く段差面であって、前記基部の前記接続部分側の端部が当接する段差面を内部に有している、請求項2に記載の尿道カテーテル。
  4. 前記カテーテル本体は、前記シャフトの前記第1端部に形成されたバルーンを含み、
    前記シャフトは、前記バルーンに連通するバルーン用ルーメンを内部に有し、
    前記基部は、前記シャフトとの前記接続部分から直線状に延び、前記尿導入路を有する排尿用基部と、前記排尿用基部から一体的に分岐し、前記バルーン用ルーメンに連通する水導入路を内部に有するバルーン用基部とを含み、
    前記第2部品は、前記バルーン用基部との干渉を防止する切り欠き部を有する筒状に形成され、前記排尿用基部を受け入れる第2受け部を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の尿道カテーテル。
  5. 前記第2部品は、互いに分離可能な一対の第1部材および第2部材からなり、
    少なくとも前記第1部材は爪部を有し、前記第2部材は、前記爪部が係合可能な孔部を有している、請求項1~4のいずれか一項に記載の尿道カテーテル。
  6. 前記第1部材は、前記第2部材に接合される第1接合面を有し、前記第2部材は、前記第1接合面に接合される第2接合面を有し、
    少なくとも前記第1接合面は突起を有し、前記第2接合面は、前記突起が差し込まれる凹部をしている、請求項5に記載の尿道カテーテル。
  7. 前記シャフトの長さ方向における前記第1部品の前記自由部の長さは、1cm以上5cm以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の尿道カテーテル。
  8. 前記第1部品の前記自由部の外周面には、周方向に延びる第1リングが形成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の尿道カテーテル。
  9. 前記シャフトの長手方向に移動自在に前記シャフトに嵌められた筒状であり、軟質性材料からなるスリーブをさらに含む、請求項4に記載の尿道カテーテル。
  10. 前記スリーブの外周面には、前記スリーブの軸方向に沿って延びる複数のスリットが形成されており、
    隣り合う前記複数のスリットの間に形成され、前記軸方向に沿って長い帯状部を含む、請求項9に記載の尿道カテーテル。
  11. 前記スリーブは、前記シャフトの前記第2端部側の端部に形成され、前記第1部品の前記自由部を嵌め込み可能であり、かつ、その嵌め込み状態で前記自由部に固定される嵌合部と、前記シャフトの前記第1端部側に延びるスリーブ本体とを含む、請求項9または10に記載の尿道カテーテル。
  12. 前記嵌合部と前記スリーブ本体との間に形成され、外周面に第2リングが形成された中間部をさらに含む、請求項11に記載の尿道カテーテル。
  13. 前記スリーブ本体の外周面には、周方向に螺旋状に延びるリブが形成されている、請求項11または12に記載の尿道カテーテル。
  14. 患者の膀胱内に留置される第1端部およびその反対側の第2端部を有し、内部に導尿用ルーメンを有する可撓性のシャフトと、前記シャフトの前記第2端部に接続され、前記導尿用ルーメンに連通する尿導入路を内部に有する基部とを含むカテーテル本体を含む尿道カテーテル用の接合部品であって、
    前記シャフトに嵌めることができる筒状に形成され、前記シャフトと前記基部との接続部分に配置され得る軟質性の第1部品と、前記第1部品の一部が前記シャフトの前記第1端部側に自由部として露出するように前記第1部品と前記基部との境界部を一体的に挟み込んで、前記基部に固定され得る硬質性の第2部品とを含む、尿道カテーテル用の接合部品。
  15. 前記第1部品を前記第2部品で挟み込んだ状態で、前記第1部品の前記自由部の長さは、1cm以上5cm以下である、請求項14に記載の尿道カテーテル用の接合部品。
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