JP2023008526A - モータ制御装置およびモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023008526A
JP2023008526A JP2021112162A JP2021112162A JP2023008526A JP 2023008526 A JP2023008526 A JP 2023008526A JP 2021112162 A JP2021112162 A JP 2021112162A JP 2021112162 A JP2021112162 A JP 2021112162A JP 2023008526 A JP2023008526 A JP 2023008526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
phase
axis current
current value
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021112162A
Other languages
English (en)
Inventor
直城 小野坂
Naoki Onosaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Corp filed Critical Aisin Corp
Priority to JP2021112162A priority Critical patent/JP2023008526A/ja
Priority to CN202210774073.0A priority patent/CN115589178A/zh
Priority to US17/857,448 priority patent/US20230009889A1/en
Priority to DE102022116704.6A priority patent/DE102022116704A1/de
Publication of JP2023008526A publication Critical patent/JP2023008526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/14Estimation or adaptation of machine parameters, e.g. flux, current or voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/04Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation specially adapted for very low speeds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】電源電圧が大きい場合にも三相モータの空転を正確に判定することが可能なモータ制御装置およびモータ制御方法を提供する。【解決手段】このモータ制御装置100は、モータ101に入力される電流を検出する電流検出部30と、モータ101の駆動を制御する制御部10と、を備える。そして、制御部10は、電流検出部30により検出されたモータ101に入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値Iqを取得する三相二相変換部14と、q軸電流値Iqが予め設定された判定しきい値S以下の場合に、モータ101が空転していると判定する判定部16と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置およびモータ制御方法に関する。
従来、電動機を駆動するインバータ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のインバータ装置は、電動機を可変速運転する。このインバータ装置では、インバータ内部の直流主回路部に設けられた電流検出器によって、電動機電流が測定される。そして、測定された電動機電流が予め設定されたしきい値(電動機無負荷電流値)まで低下した状態で、予め設定した時間が経過した場合に、電動機の無負荷運転状態(空転状態および締切運転状態)が検出される。
特開平6-165521号公報
ここで、上記特許文献1に記載のインバータ装置では、インバータ内部の直流主回路部に設けられた電流検出器によって電動機電流が測定されるため、電源から出力される電源電流が電動機電流として測定される。この場合に、電動機の回転速度を一定に制御する場合には、入力される電源電圧が大きい時には電源電流は小さくなる。そのため、電源電圧が大きい時には測定される電流値が小さくなるので、電動機が無負荷運転状態ではなくとも測定される電流値が無負荷運転状態を判断するためのしきい値(電動機無負荷電流値)よりも下回ってしまう。これにより、電源電圧が大きい場合に、電動機(三相モータ)の無負荷運転(空転)を正確に判定できないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電源電圧が大きい場合にも三相モータの空転を正確に判定することが可能なモータ制御装置およびモータ制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるモータ制御装置は、三相モータの駆動をd軸電流指令およびq軸電流指令によりベクトル制御するモータ制御装置であって、三相モータに入力される電流を検出する電流検出部と、三相モータの駆動を制御する制御部と、を備え、制御部は、電流検出部により検出された三相モータに入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値を取得する三相二相変換部と、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定する判定部と、を含む。なお、ここで言う「空転」とは、三相モータの無負荷運転状態での駆動を意味する。
この発明の第1の局面によるモータ制御装置では、上記のように、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定する。ここで、三相モータの駆動をベクトル制御するために用いられるq軸電流値は、三相モータに入力される電流のうちの三相モータを回転させるためのトルクの方向のベクトル成分を示す電流値である。このq軸電流値は電源電圧の影響を受けないため、電源電圧が大きい場合にも、取得されるq軸電流値が小さくなることはない。そのため、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に三相モータが空転していると判定することによって、電源電圧が大きい場合にも三相モータの空転を正確に判定することができる。また、三相モータの駆動をベクトル制御する場合に算出されるq軸電流値に基づいて三相モータの空転を判定することができるので、新たな構成を設けることなく三相モータの空転を容易に判定することができる。また、ベクトル制御において、q軸電流値は、直流電流として算出される。そのため、三相モータに入力される交流電流を直接的に用いて空転の判定を行う場合に比べて、演算処理に要する処理負担を軽減することができる。
上記第1の局面によるモータ制御装置において、好ましくは、判定部は、三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値に基づいて、q軸電流値が判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定するように構成されている。
このように構成すれば、三相モータをベクトル制御するためのq軸電流値は三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるため、空転を判定するための判定しきい値を、三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定することによって、より正確に三相モータの空転を検出することができる。
上記第1の局面によるモータ制御装置において、好ましくは、制御部は、三相モータの回転速度を取得する回転速度取得部をさらに備え、判定部は、回転速度取得部により取得された回転速度が所定の最小回転速度未満の場合には三相モータの空転を判定せずに、回転速度が最小回転速度以上の場合において三相モータの空転を判定するように構成されている。
ここで、三相モータの回転速度が小さい場合には、三相モータに負荷がある状態(正常な状態)において取得されるq軸電流値と、三相モータが空転している状態において取得されるq軸電流値との差が小さくなる。そのため、三相モータの回転速度が小さい場合には、予め設定された判定しきい値に基づいて三相モータの空転を判定することが困難になると考えられる。これを考慮して、本発明では、判定部を、回転速度取得部により取得された回転速度が所定の最小回転速度未満の場合には三相モータの空転を判定せずに、回転速度が最小回転速度以上の場合において三相モータの空転を判定するように構成する。このように構成すれば、三相モータの回転速度が小さい場合において、三相モータの空転の判定が行われないため、三相モータの空転を誤判定することを抑制することができる。
また、この発明の第2の局面によるモータ制御方法は、三相モータの駆動をd軸電流指令およびq軸電流指令によりベクトル制御するモータ制御方法であって、三相モータに入力される電流を検出するステップと、三相モータに入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値を取得するステップと、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定するステップと、を備える。
この発明の第2の局面によるモータ制御方法では、上記のように、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定する。ここで、三相モータの駆動をベクトル制御するために用いられるq軸電流値は、三相モータに入力される電流のうちの、三相モータを回転させるためのトルクの方向のベクトル成分を示す電流値である。このq軸電流値は電源電圧の影響を受けないため、電源電圧が大きい場合にも、取得されるq軸電流値が小さくなることはない。そのため、q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に三相モータが空転していると判定することによって、電源電圧が大きい場合にも三相モータの空転を正確に判定することが可能なモータ制御方法を提供することができる。また、三相モータの駆動をベクトル制御する場合に算出されるq軸電流値に基づいて三相モータの空転を判定することができるので、新たな構成を設けることなく三相モータの空転を容易に判定することが可能なモータ制御方法を提供することできる。また、ベクトル制御において、q軸電流値は、直流電流として算出される。そのため、三相モータに入力される交流電流を直接的に用いて空転の判定を行う場合に比べて、演算処理に要する処理負担を軽減することが可能なモータ制御方法を提供することができる。
上記第2の局面によるモータ制御方法において、好ましくは、三相モータが空転していると判定するステップは、三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値に基づいて、q軸電流値が判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定するステップを含む。
このように構成すれば、三相モータをベクトル制御するためのq軸電流値は三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるため、空転を判定するための判定しきい値を、三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定することによって、より正確に三相モータの空転を検出することが可能なモータ制御方法を提供することができる。
なお、上記第1の局面によるモータ制御装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、判定部は、ポンプに接続された三相モータが空転していると判定するように構成されている。
このように構成すれば、ポンプに接続された三相モータのq軸電流値が、予め設定された判定しきい値以下であるか否かを判断することによって、ポンプの空転を容易に判定することができる。そのため、ポンプによる液体の吐出または吸引が正常に行われているか否かを容易に判定することができる。
(付記項2)
上記三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値に基づいて三相モータが空転していると判定するモータ制御装置において、判定部は、回転速度の上昇に比例して大きくなるように予め設定された判定しきい値に基づいて、q軸電流値が判定しきい値以下の場合に、三相モータが空転していると判定するように構成されている。
このように構成すれば、判定しきい値が回転速度に比例して大きくなるように設定されているので、複雑な演算処理を行うことなく現在の回転速度における判定しきい値を取得することができる。そのため、判定しきい値を用いた空転の判定を行うための演算処理をより容易に実行することができる。
(付記項3)
上記三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値に基づいて三相モータが空転していると判定するモータ制御装置において、制御部は、三相モータの回転速度を取得する回転速度取得部をさらに備え、三相二相変換部は、三相モータに入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値に加えてd軸電流値を取得するように構成されており、回転速度取得部は、d軸電流指令に基づいて算出されたd軸制御電圧と、q軸電流指令に基づいて算出されたq軸制御電圧と、q軸電流値と、d軸電流値とに基づいて、三相モータの回転速度を推定するように構成されている。
このように構成すれば、角度センサなどを設けることなく、取得されたd軸制御電圧と、q軸制御電圧と、q軸電流値と、d軸電流値とによって三相モータの回転速度を推定することができる。そのため、三相モータの回転速度を測定するために装置構成が複雑化することを抑制することができる。その結果、空転を判定する場合にも、推定された回転速度に基づいて判定しきい値とq軸電流値とを比較することができるので、装置構成を複雑化させることなく空転を正確に判定することができる。
一実施形態による車両の全体構成を示したブロック図である。 一実施形態によるモータ制御装置の全体構成を示したブロック図である。 一実施形態による判定しきい値と速度推定値との関係を説明するための図である。 一実施形態によるフェール制御を説明するための図である。 一実施形態によるモータ制御方法の制御処理を示したフローチャート図である。 一実施形態の変形例による電流検出部のモータに入力される電流の検出を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図4を参照して、本実施形態によるモータ制御装置100の構成について説明する。モータ制御装置100は、モータ101(特許請求の範囲における「三相モータ」の一例)をベクトル制御により制御するように構成されている。
(モータの構成)
まず、図1を参照して、モータ制御装置100によって制御されるモータ101について説明する。モータ101は、センサレスブラシレスモータである。また、モータ101には、図示しない永久磁石が設けられている。そして、モータ101は、たとえば、ロータ(回転子)に永久磁石が埋め込まれたIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)、または、ロータの表面に永久磁石が配置されたSPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)である。
また、モータ101は、ポンプ102に接続されている。ポンプ102は、電動ウォータポンプである。ポンプ102は、自動車などの車両110に搭載されている。そして、ポンプ102は、車両110のエンジン103に対して冷却液(クーラント液)を供給する。すなわち、モータ101は、冷却液を供給させるようにポンプ102を動作させる。また、モータ制御装置100は、車両110の車両制御装置104(ECU:エレクトロニックコントロールユニット)からの速度指令ωref(図2参照)に基づいて、モータ101の回転速度(回転数)を制御するように構成されている。
車両制御装置104は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、フラッシュメモリなどの記憶部とを含むマイコン(マイクロコントローラ)である。車両制御装置104は、エンジン103の回転数、温度などに基づいて、エンジン103に対して供給される冷却液の流量を変更させる。具体的には、車両制御装置104は、ポンプ102を動作させるモータ101の回転速度を制御することによって、冷却液の流量を変更する。詳細には、車両制御装置104は、モータ101の回転速度を制御するために、モータ制御装置100に対して速度指令ωrefを出力する。
(モータ制御装置の構成)
次に、図2~図4を参照して、モータ制御装置100の構成について説明する。
図2に示すように、モータ制御装置100は、制御部10、インバータ部20、および、電流検出部30を備える。
インバータ部20は、図示しないバッテリなどから入力された直流電力を交流電力に変換する。そして、インバータ部20は、変換された交流電力をモータ101に対して出力する。具体的には、制御部10からの制御信号に基づいて図示しないドライバユニットからのゲート信号がインバータ部20に含まれるスイッチング素子のゲート端子に入力される。インバータ部20は、入力されたゲート信号に基づいてスイッチング素子のスイッチング動作が制御されることによって、制御信号に対応する三相の交流電力をモータ101に対して出力する。また、インバータ部20は、たとえば、6つのスイッチング素子を有する三相2レベルのインバータ回路を含む。そして、6つのスイッチング素子は、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
電流検出部30は、インバータ部20から出力され、モータ101に入力される交流電力の電流を検出する。具体的には、電流検出部30は、モータ101に入力される三相の交流電力の電流の各々を検出する。そして、電流検出部30は、U相、V相、および、W相の三相のそれぞれの電流を示すU相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値Iを、検出結果として制御部10の後述する三相二相変換部14に対して出力する。電流検出部30は、たとえば、電流を検出するカレントトランスを含む。また、電流検出部30は、取得された信号を増幅する増幅器、および、取得された信号をデジタル信号に変換するADコンバータを含む。
制御部10は、たとえば、CPUと、RAMと、フラッシュメモリなどの記憶部とを含むマイコンである。制御部10は、モータ制御装置100の各部の制御を実行する。そして、制御部10は、モータ101の駆動を制御する。具体的には、制御部10は、インバータ部20に含まれるスイッチング素子のスイッチング動作を制御することによって、モータ101に対して出力される交流電力を制御する。
詳細には、制御部10は、後述する二相三相変換部13によって算出されたU相電圧V、V相電圧V、W相電圧Vに基づいて、インバータ部20に含まれるスイッチング素子のスイッチング動作を制御するためのPWM信号(Pulse Width Modulation信号)を生成する。そして、制御部10は、生成されたPWM信号を制御信号として図示しないドライバユニットに対して出力することによって、インバータ部20のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。すなわち、制御部10は、算出されたU相電圧V、V相電圧V、W相電圧Vに対応する三相の交流電力を出力するようにPWM信号を生成することによって、インバータ部20のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。
〈制御部の構成〉
本実施形態によるモータ制御装置100は、モータ101の駆動をd軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefによりべクトル制御するように構成されている。ベクトル制御では、モータ101の3相の電流(U相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値I)を、永久磁石が発生させる磁界の方向であるd軸と、d軸に直交するトルクの方向であるq軸とのベクトル成分に座標変換することによって、フィードバック制御が実行される。そして、制御部10は、車両制御装置104からの速度指令ωrefを取得するとともに、取得された速度指令ωrefに対応する回転速度においてモータ101を駆動させるように構成されている。
具体的には、制御部10は、速度制御部11、電流制御部12、二相三相変換部13、三相二相変換部14、回転速度取得部15、および、判定部16を含む。速度制御部11、電流制御部12、二相三相変換部13、三相二相変換部14、回転速度取得部15、および、判定部16は、制御部10における機能的な構成(機能ブロック)として構成されている。すなわち、制御部10のフラッシュメモリなどの記憶部に記憶されたプログラムがCPU(プロセッサ)によって実行されることによって、制御部10は、各々の機能ブロックの機能を実行するように構成されている。なお、これらの機能ブロックは、各々の処理を実行する処理回路(ハードウェア)として構成されていてもよい。
速度制御部11には、車両制御装置104からの速度指令ωrefが入力される。また、速度制御部11には、後述する回転速度取得部15によって算出された速度推定値ωが入力される。そして、速度制御部11は、入力された速度指令ωrefと、速度推定値ωとに基づいて、q軸電流指令Iqrefを算出する。
電流制御部12には、d軸電流指令Idrefが入力される。d軸電流指令Idrefは、たとえば、後述する回転速度取得部15によって取得された速度推定値ωと速度制御部11によって算出されたq軸電流指令Iqrefとに基づいて、モータ101のトルクが最大となるように算出される。なお、d軸電流指令Idrefは、0となるように設定されてもよい。また、電流制御部12には、速度制御部11によって算出されたq軸電流指令Iqrefが入力される。また、電流制御部12には、後述する三相二相変換部14によって算出されたd軸電流値Iおよびq軸電流値Iが入力される。そして、電流制御部12は、d軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefと、d軸電流値Iおよびq軸電流値Iとに基づいて、d軸制御電圧Vdctrlと、q軸制御電圧Vqctrlとを算出する。具体的には、電流制御部12は、指令値であるd軸電流指令Idrefと、実測値であるd軸電流値Iとに基づいてフィードバック制御を実行することによって、d軸制御電圧Vdctrlを算出する。また、電流制御部12は、指令値であるq軸電流指令Iqrefと実測値であるq軸電流値Iとに基づいて、フィードバック制御を実行することによって、q軸制御電圧Vqctrlを算出する。
二相三相変換部13には、電流制御部12によって算出されたd軸制御電圧Vdctrlおよびq軸制御電圧Vqctrlが入力される。そして、二相三相変換部13は、入力されたd軸制御電圧Vdctrlおよびq軸制御電圧Vqctrlに対して逆パーク変換および逆クラーク変換を実行することによって、U相電圧V、V相電圧V、W相電圧Vを算出する。なお、二相三相変換部13は、後述する回転速度取得部15から取得された回転角度を用いて逆パーク変換を実行する。
三相二相変換部14には、電流検出部30により検出された三相(U相、V相、および、W相)の電流を示すU相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値Iが入力される。そして、三相二相変換部14は、モータ101に入力される三相の電流を二相に変換することによって、d軸電流値Iおよびq軸電流値Iを取得する。具体的には、三相二相変換部14は、入力されたU相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値Iに対して、クラーク変換およびパーク変換を実行することによって、d軸電流値Iおよびq軸電流値Iを算出する。なお、三相二相変換部14は、後述する回転速度取得部15から取得された回転角度を用いてパーク変換を実行する。
回転速度取得部15は、モータ101の回転速度を取得する。本実施形態では、回転速度取得部15は、速度推定値ωを算出することによってモータ101の回転速度を推定する。すなわち、回転速度取得部15は、算出された速度推定値ωをモータ101の回転速度として取得する。具体的には、回転速度取得部15は、三相二相変換部14により取得されたd軸電流値Iおよびq軸電流値Iを取得する。また、回転速度取得部15は、電流制御部12により算出されたd軸制御電圧Vdctrlおよびq軸制御電圧Vqctrlを取得する。そして、回転速度取得部15は、取得されたd軸電流値Iおよびq軸電流値Iと、d軸制御電圧Vdctrlおよびq軸制御電圧Vqctrlとに基づいて、速度推定値ωを算出する。また、回転速度取得部15は、二相三相変換部13による逆パーク変換のためのモータ101の回転角度を算出する。また、回転速度取得部15は、三相二相変換部14によるパーク変換のためのモータ101の回転角度を算出する。
〈空転判定〉
そして、本実施形態では、モータ制御装置100は、判定部16によってモータ101の空転(無負荷運転)を判定するように構成されている。すなわち、モータ制御装置100は、冷却液の液漏れ、もしくは、蒸発、などに起因するポンプ102内部における冷却液の不足(空転状態にあること)を検出する。
図2に示すように、判定部16は、三相二相変換部14によって取得されたq軸電流値Iを取得する。また、判定部16は、回転速度取得部15によって取得された速度推定値ωを取得する。そして、本実施形態では、判定部16は、三相二相変換部14により取得されたq軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S(図3参照)以下の場合にモータ101が空転していると判定する。
図3に示すように、本実施形態では、判定しきい値Sは、モータ101の回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定される。具体的には、判定しきい値Sは、回転速度の上昇に比例して大きくなるように予め設定されている。また、判定しきい値Sは、制御部10の記憶部に予め記憶されている。判定部16は、取得されたq軸電流値Iが、取得された速度推定値ωに対応する回転速度での判定しきい値S以下の場合にモータ101が空転していると判定する。
なお、図3の実線L1は、空転状態(無負荷運転状態)ではない正常状態におけるモータ101のq軸電流値I(q軸電流値Iの絶対値)と、回転速度(速度推定値ω)との関係の一例を示している。そして、図3の実線L2は、空転状態におけるモータ101のq軸電流値I(q軸電流値Iの絶対値)と、回転速度(速度推定値ω)との関係の一例を示している。モータ101が正常状態である場合には、取得されるq軸電流値I(q軸電流値Iの絶対値)は、判定しきい値Sよりも大きい値となる。一方で、モータ101が空転状態である場合には、取得されるq軸電流値I(q軸電流値Iの絶対値)は、判定しきい値Sよりも大きい値となる。
〈空転不検出領域〉
また、本実施形態では、判定部16(制御部10)は、回転速度取得部15により取得された回転速度(速度推定値ω)が所定の最小回転速度ω未満の場合にはモータ101の空転を判定せずに、回転速度(速度推定値ω)が最小回転速度ω以上の場合においてモータ101の空転を判定するように構成されている。具体的には、制御部10は、予め設定された最小回転速度ωを記憶している。最小回転速度ωは、たとえば、正常状態でのq軸電流値Iと空転状態でのq軸電流値Iとの差が所定の大きさよりも小さくなる回転速度(速度推定値ω)に基づいて定められる。たとえば、モータ101の回転速度が0rpm(回毎分)以上6000rpm以下の範囲で制御可能に構成されている場合に、2000rpmが最小回転速度ωとして設定される。
〈フェール制御〉
図4に示すように、制御部10は、モータ101が空転していると判定された場合に、間欠的にモータ101を駆動させるフェール制御を実行する。すなわち、制御部10は、モータ101が空転していると判定された場合に、モータ101の駆動と停止とを交互に繰り返すように、インバータ部20を制御するように構成されている。
たとえば、図4の時点T1において、判定部16により空転の判定がされた場合には、制御部10は、所定の間隔(たとえば、1秒)ごとにモータ101の駆動と停止を繰り返すようにインバータ部20を制御する。この場合には、図4の時点T1から時点T2までの間の1秒間において、モータ101が停止される。そして、時点T2から時点T3までの1秒間に、モータ101が駆動される。時点T3以降の、時点T4、T5、T6、・・・において、同様の動作が繰り返される。制御部10は、判定部16によって空転の判定が取得されている期間において、上記のようなフェール制御を実行するように構成されている。
ここで、冷却液を供給するためのポンプ102は、冷却液の一部に空気(気体)が含まれることによりエア噛みと呼ばれる空転現象が発生する場合がある。制御部10は、上記のフェール制御のようにモータ101の駆動と停止を繰り返すことによって、エア噛みによる空転を解消させるように構成されている。なお、判定部16により空転が検出されている状態において、エア噛みの解消などによって空転が検出されなくなった場合には、制御部10は、フェール制御を終了して、モータ101を再度通常どおり駆動させる。
また、制御部10は、モータ101が空転していると判定された場合には、車両制御装置104に対して、空転を示す情報を出力する。車両制御装置104は、制御部10からの空転を示す情報に基づいて、図示しない表示装置にモータ101の空転(ポンプ102の空転)を示す表示を表示させる。また、車両制御装置104は、制御部10からの空転を示す情報に基づいて、モータ101の駆動を停止させる指令を出力してもよいし、フェール制御を継続させるようにしてもよい。
(本実施形態によるモータ制御方法)
以下に、図5を参照して制御部10による空転の判定におけるモータ制御方法の制御処理について説明する。本実施形態によるモータ制御方法は、モータ101の駆動をd軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefによりベクトル制御するモータ制御方法である。
まず、ステップS1において、モータ101に入力される電流が検出される。具体的には、電流検出部30によって検出されたモータ101のU相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値Iが取得される。
次に、ステップS2において、モータ101に入力さる三相の電流(U相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値I)が二相に変換されることによって、d軸電流値Iおよびq軸電流値Iが取得される。具体的には、三相二相変換部14によって、取得されたU相電流値I、V相電流値I、および、W相電流値Iに対して、クラーク変換およびパーク変換が実行されることによって、d軸電流値Iおよびq軸電流値Iが算出される。
次に、ステップS3において、モータ101の回転速度が取得される。具体的には、回転速度取得部15によって、取得されたd軸電流値Iおよびq軸電流値Iと、d軸制御電圧Vdctrlおよびq軸制御電圧Vqctrlとに基づいて、速度推定値ωが算出される。
次に、ステップS4において、算出された速度推定値ωが、予め設定された最小回転速度ω以上であるか否かが判断される。速度推定値ωが最小回転速度ω以上であると判断された場合には、ステップS5に進む。速度推定値ωが最小回転速度ω以上であると判断されない場合には、空転の判定が行われずステップS1に戻る。
ステップS5では、ステップS2おいて算出されたq軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S以下であるか否かが判断される。具体的には、判定しきい値Sは、モータ101の回転速度(速度推定値ω)の上昇に応じて大きくなるように予め設定される。そして、取得されたq軸電流値Iの絶対値が、取得された速度推定値ωにおける判定しきい値S以下であるか否かが判断される。q軸電流値Iが判定しきい値S以下であると判断された場合には、モータ101が空転していると判定され、ステップS6に進む。q軸電流値Iが判定しきい値S以下であると判断されない場合には、ステップS1に戻る。
ステップS6では、モータ101が空転していると判定されたことに基づいて、モータ101の駆動と停止とが繰り返し実行されるフェール制御が実行される。なお、モータ101が空転していると判定されている場合には、フェール制御が継続される。また、モータ101が空転していると判定されなくなった場合には、フェール制御が終了される。
なお、上記の制御処理は、モータ101の駆動が開始された時点から、終了される時点まで継続して実行される。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、q軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S以下の場合に、モータ101(三相モータ)が空転していると判定する。ここで、モータ101の駆動をベクトル制御するために用いられるq軸電流値Iは、モータ101に入力される電流のうちのモータ101を回転させるためのトルクの方向のベクトル成分を示す電流値である。このq軸電流値Iは電源電圧の影響を受けないため、電源電圧が大きい場合にも、取得されるq軸電流値Iが小さくなることはない。そのため、q軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S以下の場合にモータ101が空転していると判定することによって、電源電圧が大きい場合にもモータ101の空転を正確に判定することができる。また、モータ101の駆動をベクトル制御する場合に算出されるq軸電流値Iに基づいてモータ101の空転を判定することができるので、新たな構成を設けることなくモータ101の空転を容易に判定することができる。また、ベクトル制御において、q軸電流値Iは、直流電流として算出される。そのため、モータ101に入力される交流電流を直接的に用いて空転の判定を行う場合に比べて、演算処理に要する処理負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、判定部16は、モータ101(三相モータ)の回転速度(速度推定値ω)の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値Sに基づいて、q軸電流値Iが判定しきい値S以下の場合に、モータ101が空転していると判定するように構成されている。これにより、モータ101をベクトル制御するためのq軸電流値Iはモータ101の回転速度の上昇に応じて大きくなるため、空転を判定するための判定しきい値Sを、モータ101の回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定することによって、より正確にモータ101の空転を検出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部10は、モータ101(三相モータ)の回転速度を取得する回転速度取得部15を備える。そして、判定部16は、回転速度取得部15により取得された回転速度(速度推定値ω)が所定の最小回転速度ω未満の場合にはモータ101の空転を判定せずに、速度推定値ωが最小回転速度ω以上の場合においてモータ101の空転を判定するように構成されている。ここで、モータ101の回転速度が小さい場合には、モータ101に負荷がある状態(正常な状態)において取得されるq軸電流値Iと、モータ101が空転している状態において取得されるq軸電流値Iとの差が小さくなる。そのため、モータ101の回転速度が小さい場合には、予め設定された判定しきい値Sに基づいてモータ101の空転を判定することが困難になると考えられる。これを考慮して、本実施形態では、判定部16を、回転速度取得部15により取得された回転速度(速度推定値ω)が所定の最小回転速度ω未満の場合にはモータ101の空転を判定せずに、回転速度が最小回転速度ω以上の場合においてモータ101の空転を判定するように構成する。このように構成すれば、モータ101の回転速度が小さい場合において、モータ101の空転の判定が行われないため、モータ101の空転を誤判定することを抑制することができる。
(本実施形態によるモータ制御方法の効果)
本実施形態のモータ制御方法では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態のモータ制御方法では、上記のように構成することにより、q軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S以下の場合に、モータ101(三相モータ)が空転していると判定する。ここで、モータ101の駆動をベクトル制御するために用いられるq軸電流値Iは、モータ101に入力される電流のうちの、モータ101を回転させるためのトルクの方向のベクトル成分を示す電流値である。このq軸電流値Iは電源電圧の影響を受けないため、電源電圧が大きい場合にも、取得されるq軸電流値Iが小さくなることはない。そのため、q軸電流値Iが予め設定された判定しきい値S以下の場合にモータ101が空転していると判定することによって、電源電圧が大きい場合にもモータ101の空転を正確に判定することが可能なモータ制御方法を提供することができる。また、モータ101の駆動をベクトル制御する場合に算出されるq軸電流値Iに基づいてモータ101の空転を判定することができるので、新たな構成を設けることなくモータ101の空転を容易に判定することが可能なモータ制御方法を提供することできる。また、ベクトル制御において、q軸電流値Iは、直流電流として算出される。そのため、モータ101に入力される交流電流を直接的に用いて空転の判定を行う場合に比べて、演算処理に要する処理負担を軽減することが可能なモータ制御方法を提供することができる。
また、本実施形態のモータ制御方法では、上記のように、モータ101(三相モータ)が空転していると判定するステップS5は、モータ101の回転速度(速度推定値ω)の上昇に応じて大きくなるように予め設定された判定しきい値Sに基づいて、q軸電流値Iが判定しきい値S以下の場合に、モータ101が空転していると判定する。これにより、モータ101をベクトル制御するためのq軸電流値Iはモータ101の回転速度の上昇に応じて大きくなるため、空転を判定するための判定しきい値Sを、モータ101の回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定することによって、より正確にモータ101の空転を検出することが可能なモータ制御方法を提供することができる。
[変形例]
今回開示された上記実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、電流検出部30を、インバータ部20とモータ101との間において、カレントトランスを用いることによって、モータ101の三相(U相、V相、および、W相)の各々に入力される電流を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図6に示した変形例による電流検出部230のように、インバータ部220に含まれる6つのスイッチング素子のうちの下アーム側の3つのスイッチング素子の各々の負側において、設けられた端子P1、端子P2、および、端子P3の各々にからモータ101に入力される電流を検出するようにしてもよい。この場合、電流検出部230は、たとえば、増幅器(オペアンプ)を含む。
また、上記実施形態では、判定しきい値Sが回転速度(速度推定値ω)の上昇に応じて大きくなるように予め設定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、判定しきい値Sを、モータ101の回転速度(速度推定値ω)にかかわらず一定の値に設定してもよい。
また、上記実施形態では、回転速度(速度推定値ω)が所定の最小回転速度ω未満の場合にはモータ101の空転を判定しない例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、最小回転速度ωを設定せずに、動作可能な速度範囲の全てにおいて空転の判定を実行するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、モータ101がセンサレスブラシレスモータである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、モータ101にホール素子などの角度センサを設けることによって、モータ101の回転速度または回転角度を検出するようにしてもよい。その場合には、回転速度取得部15(制御部10)は、回転速度を推定せずに、角度センサによって検出された回転速度および回転角度を取得するように構成する。
また、上記実施形態では、モータ101が、車両110に搭載され、エンジン103に冷却液を供給するポンプ102を動作させるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、エンジン103ではなくバッテリなどの電源装置に対して冷却液を供給するポンプを動作させるようにしてもよい。また、モータは、車両のシフト装置に設けられ、シフト部材を駆動させるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、制御部10が、モータ101の駆動を制御する制御部10とは異なる車両制御装置104からの速度指令ωrefに基づいてモータ101の駆動を制御する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、モータ101の駆動を制御する制御部10によって速度指令ωrefが取得されるように構成されていてもよい。
10 制御部
14 三相二相変換部
15 回転速度取得部
16 判定部
30、230 電流検出部
100 モータ制御装置
101 モータ(三相モータ)
102 ポンプ

Claims (5)

  1. 三相モータの駆動をd軸電流指令およびq軸電流指令によりベクトル制御するモータ制御装置であって、
    前記三相モータに入力される電流を検出する電流検出部と、
    前記三相モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記電流検出部により検出された前記三相モータに入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値を取得する三相二相変換部と、
    前記q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、前記三相モータが空転していると判定する判定部と、を含む、モータ制御装置。
  2. 前記判定部は、前記三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された前記判定しきい値に基づいて、前記q軸電流値が前記判定しきい値以下の場合に、前記三相モータが空転していると判定するように構成されている、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記三相モータの前記回転速度を取得する回転速度取得部をさらに備え、
    前記判定部は、前記回転速度取得部により取得された前記回転速度が所定の最小回転速度未満の場合には前記三相モータの空転を判定せずに、前記回転速度が前記最小回転速度以上の場合において前記三相モータの空転を判定するように構成されている、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 三相モータの駆動をd軸電流指令およびq軸電流指令によりベクトル制御するモータ制御方法であって、
    前記三相モータに入力される電流を検出するステップと、
    前記三相モータに入力される三相の電流を二相に変換することによってq軸電流値を取得するステップと、
    前記q軸電流値が予め設定された判定しきい値以下の場合に、前記三相モータが空転していると判定するステップと、を備える、モータ制御方法。
  5. 前記三相モータが空転していると判定するステップは、前記三相モータの回転速度の上昇に応じて大きくなるように予め設定された前記判定しきい値に基づいて、前記q軸電流値が前記判定しきい値以下の場合に、前記三相モータが空転していると判定するステップを含む、請求項4に記載のモータ制御方法。
JP2021112162A 2021-07-06 2021-07-06 モータ制御装置およびモータ制御方法 Pending JP2023008526A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021112162A JP2023008526A (ja) 2021-07-06 2021-07-06 モータ制御装置およびモータ制御方法
CN202210774073.0A CN115589178A (zh) 2021-07-06 2022-07-01 电动机控制装置以及电动机控制方法
US17/857,448 US20230009889A1 (en) 2021-07-06 2022-07-05 Motor control device and motor control method
DE102022116704.6A DE102022116704A1 (de) 2021-07-06 2022-07-05 Motorsteuerungsvorrichtung und motorsteuerungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021112162A JP2023008526A (ja) 2021-07-06 2021-07-06 モータ制御装置およびモータ制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023008526A true JP2023008526A (ja) 2023-01-19

Family

ID=84533986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021112162A Pending JP2023008526A (ja) 2021-07-06 2021-07-06 モータ制御装置およびモータ制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230009889A1 (ja)
JP (1) JP2023008526A (ja)
CN (1) CN115589178A (ja)
DE (1) DE102022116704A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165521A (ja) 1992-11-18 1994-06-10 Toshiba Corp インバータ装置
US7176648B2 (en) * 2004-05-18 2007-02-13 Husky Injection Molding Systems Ltd. Energy management apparatus and method for injection molding systems
DE102008029910C5 (de) * 2008-06-24 2020-03-05 BSH Hausgeräte GmbH Verfahren zur Lastzustandserkennung einer Pumpe
KR20120079169A (ko) * 2009-12-28 2012-07-11 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 전기차의 전력 변환 장치
JP6490246B2 (ja) * 2016-01-13 2019-03-27 三菱電機株式会社 電気車制御装置
JP2019140778A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ制御装置、欠相検出装置、及びモータ制御装置の欠相検出方法
CN108776306B (zh) * 2018-08-03 2021-04-02 南京理工大学 一种永磁电机故障的智能诊断装置及方法
GB2588071B (en) * 2019-05-22 2023-05-17 Trw Ltd Method of diagnosing a fault in a motor circuit

Also Published As

Publication number Publication date
CN115589178A (zh) 2023-01-10
DE102022116704A1 (de) 2023-01-12
US20230009889A1 (en) 2023-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4729356B2 (ja) モータ制御装置,洗濯機,エアコンおよび電動オイルポンプ
US6501243B1 (en) Synchronous motor-control apparatus and vehicle using the control apparatus
US9438153B2 (en) Rotary electric machine control device
KR100639606B1 (ko) 세탁기 모터 구동 장치
KR100919268B1 (ko) 회전기 제어 장치
JP3661642B2 (ja) モータの制御装置及びその制御方法
JP4578700B2 (ja) ブラシレスdcモータの制御装置
JP4406552B2 (ja) 電動機の制御装置
US20180175765A1 (en) Motor drive control device and motor control method
WO2015129590A1 (ja) 過給機及び船舶
US8754603B2 (en) Methods, systems and apparatus for reducing power loss in an electric motor drive system
JP3915557B2 (ja) 洗濯機のモータ駆動装置
JP4771998B2 (ja) 電動機の駆動装置
JP6953763B2 (ja) モータ制御装置
JP2006320105A (ja) モータ制御装置およびこれを用いた電気機器
JP2004329604A (ja) 洗濯機の制御装置
JP5250603B2 (ja) モータ制御装置
JP2009189146A (ja) 電動モータの制御装置
JP2023008526A (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
CN108476009B (zh) 永磁体式同步电动机的控制***及永磁体式同步电动机的控制方法
CN107482965B (zh) 同步电动机的控制装置
JP2011072078A (ja) モータ制御装置およびモータの欠相診断方法
JP2004032848A (ja) モータ制御装置、及び電動パワーステアリング装置
JP7172910B2 (ja) 電動機の制御装置
US9843283B2 (en) Control device of rotating electric machine and method for controlling the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240509