JP2023003690A - 電気機器と配線部材との接続モジュール - Google Patents

電気機器と配線部材との接続モジュール Download PDF

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Miyu ARAMAKI
康雄 大森
Yasuo Omori
芳正 水野
Yoshimasa Mizuno
強翔 黄
Jiangxiang Huang
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Abstract

【課題】コネクタの近くにおいて、複数の電線の専有スペースを小さくすることを目的とする。【解決手段】電気機器30と、電気機器に接続されたコネクタ42と、コネクタの幅方向に並んだ状態でコネクタから延出する複数の電線50とを含む配線部材40とを備え、複数の電線は、複数の電線が前記コネクタから離れた区間においてコネクタの幅よりも幅狭となるように位置する幅狭区間E1と、複数の電線がコネクタと幅狭区間との間で幅狭区間に向けて徐々に幅狭となるように位置する漸減幅区間E2とを含み、複数の電線が、コネクタから延出して折返されて、漸減幅区間の少なくとも一部が電気機器30に重ねられている、電気機器と配線部材との接続モジュール20である。【選択図】図1

Description

本開示は、電気機器と配線部材との接続モジュールに関する。
特許文献1は、コネクタから複数の電線が延出する構成が開示されている。コネクタには、その幅方向に並ぶように複数のキャビティが形成されており、各キャビティから電線が延出している。複数の電線は、コネクタから遠ざかるにつれ徐々に幅狭になるようにまとめられている。
特開2016-157619号公報
コネクタの近くにおいて、複数の電線の専有スペースを小さくすることが要請されている。
そこで、本開示は、コネクタの近くにおいて、複数の電線の専有スペースを小さくすることを目的とする。
本開示の電気機器と配線部材との接続モジュールは、電気機器と、前記電気機器に接続されたコネクタと、前記コネクタの幅方向に並んだ状態で前記コネクタから延出する複数の電線とを含む配線部材と、を備え、前記複数の電線は、前記複数の電線が前記コネクタから離れた区間において前記コネクタの幅よりも幅狭となるように位置する幅狭区間と、前記複数の電線が前記コネクタと前記幅狭区間との間で前記幅狭区間に向けて徐々に幅狭となるように位置する漸減幅区間とを含み、前記複数の電線が、前記コネクタから延出して折返されて、前記漸減幅区間の少なくとも一部が前記電気機器に重ねられている、電気機器と配線部材との接続モジュールである。
本開示によれば、コネクタの近くにおいて、複数の電線の専有スペースを小さくできる。
図1は実施形態1に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す平面図である。 図2は同上の接続モジュールを示す側面図である。 図3は同上の接続モジュールの展開図である。 図4は第1変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す平面図である。 図5は第2変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す説明図である。 図6は第3変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す説明図である。 図7は同上の接続モジュールの固定片を示す説明図である。 図8は第4変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す説明図である。 図9は第5変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュールを示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電気機器と配線部材との接続モジュールは、次の通りである。
(1)電気機器と、前記電気機器に接続されたコネクタと、前記コネクタの幅方向に並んだ状態で前記コネクタから延出する複数の電線とを含む配線部材と、を備え、前記複数の電線は、前記複数の電線が前記コネクタから離れた区間において前記コネクタの幅よりも幅狭となるように位置する幅狭区間と、前記複数の電線が前記コネクタと前記幅狭区間との間で前記幅狭区間に向けて徐々に幅狭となるように位置する漸減幅区間とを含み、前記複数の電線が、前記コネクタから延出して折返されて、前記漸減幅区間の少なくとも一部が前記電気機器に重ねられている、電気機器と配線部材との接続モジュールである。
この接続モジュールによると、複数の電線が、コネクタから延出して折返されて、漸減幅区間の少なくとも一部が電気機器に重ねられているため、複数の電線の専有スペースを小さくすることができる。
(2)(1)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記配線部材は、前記幅狭区間において、前記複数の電線を保持するシート材を含んでもよい。これにより、配線部材を扁平に保つことができる。また、漸減幅区間においても複数の配線部材が扁平になることが期待され、この部分を電気機器に容易に重ねることができる。
(3)(2)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記漸減幅区間において、前記複数の電線が前記シート材に保持されていてもよい。これにより、漸減幅区間において複数の電線が扁平に保持される。これにより、漸減幅区間を電気機器に容易に重ねることができる。
(4)(2)又は(3)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記シート材が、前記電線と共に前記電気機器のうちの重ね対象面の少なくとも一部を覆っていてもよい。この場合、シート材によって電気機器を保護できる。
(5)(2)から(4)のいずれか1つの電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記シート材が、前記複数の電線を保持する電線保持層と、前記電線保持層に対して前記複数の電線とは反対側に積層された保護層とを含み、前記保護層を外向きにした状態で、前記漸減幅区間が前記電気機器に重ねられていてもよい。これにより、保護層によって電線と電気機器とを効果的に保護できる。
(6)(5)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記保護層はウレタン層であってもよい。この場合、ウレタン層によって保護効果を高めることができる。
(7)(2)から(6)のいずれか1つの電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記電気機器と前記配線部材との間に介在する第1伝熱部と、前記電気機器と前記配線部材との間から外側に露出する第2伝熱部とを含む伝熱部材をさらに備えてもよい。これにより、第1伝熱部から第2伝熱部を介して電気機器で生じた熱が放熱される。
(8)(7)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記第2伝熱部は、前記電気機器から側方に延出していてもよい。これにより、電気機器から側方に延出した第2伝熱部において、効果的に放熱することができる。
(9)(7)又は(8)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記伝熱部材は、前記第1伝熱部が前記電気機器を保持する機器保持部であり、前記第2伝熱部が固定対象箇所に固定される固定部である、電気機器固定部材であってもよい。これにより、電気機器固定部材を利用して放熱できる。
(10)(7)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記第2伝熱部は、前記配線部材に対して前記電気機器とは反対側に露出していてもよい。これにより、電気機器を固定対象箇所上に配置すると、第2伝熱部を固定対象箇所に容易に接触させることができる。
(11)(7)、(8)又は(10)の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、前記伝熱部材は、前記シート材により熱伝導性に優れ、かつ、前記シート材に重ね合わされた伝熱層であってもよい。これにより、配線部材と一緒に伝熱部材を接続モジュールに組付けることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の電気機器と配線部材との接続モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係る電気機器と配線部材との接続モジュールについて説明する。図1は実施形態に係る電気機器と配線部材との接続モジュール20を示す平面図である。図2は同接続モジュール20を示す側面図である。図3は同接続モジュール20の展開図である。
電気機器と配線部材との接続モジュール20は、電気機器30と、配線部材40とを備える。
電気機器30は、例えば、車両における各種電気部品を制御するECU(Electronic Control Unit)である。電気機器30がECUであることは必須ではなく、例えば、ECUによる制御対象となる電気機器であってもよい。
電気機器30は、ケース32と、当該ケース32内に収容された実装基板等の電気部品とを備える。ケース32は、扁平な形状、例えば、扁平な直方体形状である。なお、以下の説明において、平面視とは、電気機器30を厚み方向に視た場合に観察され得る視野である。
電気機器30は、機器側コネクタ34を有している。機器側コネクタ34は、ケース32の外側に面している。ここでは、機器側コネクタ34は、ケース32の4つの外側面のうちの1つのコネクタ配置面32aに位置している。当該コネクタ配置面32aは、ケース32の厚み方向において短く、当該厚み方向に直交する方向に長い長方形状である。機器側コネクタ34は、ケース32の厚み方向において短く、当該厚み方向に直交する方向に長い。機器側コネクタ34に、コネクタ42が接続されることによって、電気機器30内の電気部品が配線部材を介して他の電気部品に電気的に接続される。
配線部材40は、コネクタ42と、複数の電線50とを含む。
コネクタ42は、上記機器側コネクタ34と接続可能なコネクタである。コネクタ42は、一方向に長い直方体形状である。コネクタ42が上記機器側コネクタ34に接続された状態で、コネクタ42の長手方向は、コネクタ配置面32aの長手方向に沿う。コネクタ42の長手方向は、コネクタ42の幅方向であると把握されてもよい。
コネクタ42は、樹脂等の絶縁材料で形成されたコネクタハウジング44と、複数のコネクタ端子とを含む。複数のコネクタ端子は、コネクタ42の長手方向に間隔を空けてコネクタハウジング44内に収容される。例えば、コネクタハウジング44にコネクタ端子を収容可能な複数のキャビティが形成される。複数のキャビティは、コネクタ42の長手方向に沿って並ぶ。複数のキャビティのそれぞれに、コネクタ端子が挿入される。
電線50は、芯線と、当該芯線を覆う被覆とを有する。芯線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属線材によって形成される。芯線は、単芯線であってもよいし、撚り合せ線であってもよい。被覆は、樹脂等の絶縁材料によって形成されている。被覆は、例えば、溶融した樹脂が芯線の周りに押出被覆されることによって形成される。
なお、電線50は、信号線であってもよいし、電力線であってもよい。複数の電線50は、複数の電線の複合物を含んでいてもよい。複数の電線の複合物としては、ツイスト線、又は、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等が想定される。
複数の電線50の端部にコネクタ端子が圧着等によって接続されている。各コネクタ端子がコネクタハウジング44の各キャビティ内に挿入配置される。複数の電線50は、コネクタハウジング44のうち各キャビティに応じた位置からコネクタ42外に延出する。キャビティがコネクタ42の幅方向に並んで形成されているため、複数の電線50は、コネクタ42の幅方向に並んで当該コネクタ42から延出する。複数の電線50は、複数列に並んでコネクタ42から延出してもよい。この場合において、複数の電線50が並ぶ複数列は、コネクタ42の短手方向(ここではケース32の厚み方向と一致)において位置が異なる列であってもよい。
複数の電線50は、幅狭区間E1と、漸減幅区間E2とを含む。幅狭区間E1は、複数の電線50が、コネクタ42から離れた区間においてコネクタ42の幅よりも幅狭となるように並ぶ区間である。漸減幅区間E2は、複数の電線50が、コネクタ42と幅狭区間E1との間で幅狭区間E1に向けて徐々に幅狭になるように並ぶ区間である。
上記幅狭区間E1における複数の電線50の配置状態は、電線保持部材によって維持される。本実施形態では、電線保持部材は、シート材60である。当該シート材が複数の電線50を幅狭区間E1において上記配置状態で保持している。
より具体的には、電線50は、シート材60に固定されている。係る固定態様として、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、電線50とシート材60とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様である。例えば、縫糸、別のシート材、粘着テープなどが、電線50をシート材60に向けて押え込んだり、縫糸、別のシート材、粘着テープなどが、電線50とシート材60とを囲む状態などとなって、電線50とシート材60とを挟み込んだりして、電線50とシート材60とが固定された状態に維持するものである。以下では、電線50とシート材60とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。接触部位固定に関する各説明は、適用不可能な構成でない限り、非接触部位固定にも適用可能である。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、電線50とシート材60とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどの介在部材を介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、電線50とシート材60とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば電線50とシート材60とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。以下では、電線50とシート材60とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。接触部位直接固定に関する各説明は、適用不可能な構成でない限り、接触部位間接固定にも適用可能である。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を含む各種手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、電線50とシート材60とは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、電線50とシート材60とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成した部分(電線50とシート材60との固定部分)を溶着部、このうち、超音波溶着による固定部分を超音波溶着部、加熱加圧溶着による固定部分を加熱加圧溶着部等と称してもよい。
接触部位直接固定の場合、電線50の被覆に含まれる樹脂のみが溶けていてもよいし、シート材60に含まれる樹脂のみが溶けていてもよい。これらの場合において、溶けた方の樹脂が他方の外面にくっついた状態となり、比較的はっきりした界面が形成されることがある。また、接触部位直接固定の場合、電線50の被覆に含まれる樹脂とシート材60に含まれる樹脂の両方が溶けていてもよい。この場合、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。特に、電線50の被覆とシート材60とが、同じ樹脂材料など相溶しやすい樹脂を含む場合などに、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。
シート材60は、柔軟に曲げ可能なシートである。例えば、上記コネクタ42から電気機器30の厚み方向一方の主面に重なり合うように曲げることができる程度に柔軟に曲げ可能なシートである。
シート材60に上記電線50が融着によって固定されることを前提に説明する。シート材60は、電線保持層61を含む。電線保持層61は樹脂材料、好ましくは熱可塑性樹脂材料を含む。例えば、電線保持層61の樹脂材料が軟化して電線50の被覆に融着される。この点から、電線保持層61は、電線50に融着される融着層であると把握されてもよい。かかる樹脂材料の種類は特に限定されるものではなく、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を採用することができる。
電線保持層61の構造は特に限定されるものではない。例えば電線保持層61は中身が詰った中実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。また例えば、電線保持層61は、発泡シート等であることも考えられる。また例えば、電線保持層61は、編布、織布又は不織布等の繊維材シートであることも考えられる。
シート材60は、1層構造を有していてもよい。シート材60は複数層構造を有していてもよい。シート材60が複数層構造を有している場合、シート材60の少なくとも一方主面に電線保持層61が現れるとよい。ここではシート材60は電線保持層61及び付加層62を含む。
付加層62は電線保持層61とは異なる材料で形成されたり、異なる構造を有したりする。付加層62は電線保持層61が有している機能を高めたり、電線保持層61にない機能をシート材60に追加したりする。付加層62を構成する材料は、上記電線保持層61で説明された材料のほか、金属等などであってもよい。付加層62の構造は、上記電線保持層61で説明された構造のいずれかであってもよい。
電線保持層61の表面と付加層62の表面とが接触しつつ、電線保持層61と付加層62とが固定されている。電線保持層61と付加層62との固定態様は特に限定されるものではないが、融着又は接着により固定されているとよい。例えば、電線保持層61及び付加層62の少なくとも一方が、繊維材シート又は発泡シートのように表面に空隙があるシートであると、空隙に樹脂材料又は接着剤が入り込んで固定されることができる。これによりいわゆるアンカー効果が発揮されて、電線保持層61及び付加層62が強固に固定される。
ここでは電線保持層61が樹脂製のソリッドシートであり、付加層62が繊維材シート(例えば、不織布)であるものとして説明される。ここでは電線保持層61と付加層62とが融着されているものとして説明される。つまり、電線保持層61の樹脂が流動性を有する状態で付加層62の繊維の間に入り込んだ後に硬化される。これにより、電線保持層61の樹脂が付加層62における繊維の間に入り込んだ状態が維持され、電線保持層61と付加層62とが強固に固定される。付加層62が繊維材シートであれば、電線保持層61に対して外部の物体の接触に対する保護機能を付加することができる。繊維材シートは、当該繊維材シートに含まれる繊維によって、シート材60に引っ張り強度を付与することもできる。付加層62はウレタン材料によって形成されたウレタン層であってもよい。この場合、ウレタン層が呈するクッション性によって衝撃を吸収することができる。このため、付加層62がウレタン層であれば、電線保持層61に対して外部の物体の接触に対する保護機能を付加することができる。このように、繊維材シート及びウレタン層は、保護層の一例である。
本実施形態では、保持部材が複数の電線50を扁平な状態に保つ例が説明される。保持部材は、コネクタ42の幅方向において、複数の電線50が幅狭となるように保持すればよい。このため、保持部材は、複数の電線50を断面円形状に束ねる部材であってもよい。例えば、保持部材は、複数の電線50の周囲に巻付けられた結束バンド、粘着テープ等であってもよい。
幅狭区間E1において、複数の電線50が上記シート材60の一主面に並列状態で固定されている。複数の電線50は、間隔を空けて並んでいてもよいし、互いに接触した状態で並んでいてもよい。複数の電線50の間に間隔が設けられる場合、各間隔は均等間隔であってもよいし、不均等間隔であってもよい。複数の電線50が並ぶ方向において、複数の電線50の並列幅は、上記コネクタ42の幅よりも小さい。
本実施形態では、漸減幅区間E2においても、複数の電線50がシート材60の一主面に固定されている。すなわち、複数の電線50のうちコネクタ42に接続された端部の幅は、コネクタ42における複数のキャビティの幅に応じて決る。このため、コネクタ42と幅狭区間E1との間において、複数の電線50の並び幅は、幅狭区間E1に向けて徐々に小さくなる。なお、複数の電線50がコネクタ42から延出した位置で、当該電線50を急に曲げて幅狭区間E1と同じ間隔にすることも考えられる。しかしながら、この場合、電線50のうちキャビティから出た部分を急に曲げる必要が生じる。複数の電線50の並び幅が、コネクタ42から幅狭区間E1に向けて徐々に小さくなるようにすることで、電線50に急な曲げ箇所が生じることを抑制できる。
ここでは、シート材60のうち電線50の幅狭区間E1を保持する部分60aは、当該幅狭区間E1における複数の電線50の並列幅よりも大きい幅の帯状である。複数の電線50は、当該帯状の部分60aに、その長手方向に沿って並列状態で固定されている。
シート材60のうち電線50の漸減幅区間E2を保持する部分60bは、幅狭区間E1を保持する部分よりも幅広な長方形状である。例えば、当該部分60bは、コネクタ42幅程度に設定される。漸減幅区間E2を保持する部分60bは、漸減幅区間E2における複数の電線50の幅よりも大きければよく、長方形状である必要は無い。例えば、当該部分60bは、コネクタ42から上記部分60aに向けて徐々に幅狭になる台形状であってもよい。
漸減幅区間E2において複数の電線50がシート材60に固定されていることは必須ではない。シート材60の端縁がコネクタ42から離れた位置で、幅狭区間E1において複数の電線50を保持していてもよい。この場合であっても、複数の電線50の端部がコネクタ42によって並列状態で支持され、かつ、コネクタ42から離れた位置で複数の電線50が並列状態で支持される。このため、コネクタ42とシート材60との間においても、複数の電線50は、コネクタ42からシート材60に向うに連れて徐々に幅狭となるように並んだ状態に保たれる。
上記のように、複数の電線50がコネクタ42と幅狭区間E1との間で幅狭区間E1に向けて徐々に幅狭となる区間が漸減幅区間E2である。漸減幅区間E2においては、複数の電線50自体が、幅狭区間E1における複数の電線50よりも大きな幅で広がっている。このため、複数の電線50を電気機器30からそのまま引出すと、電気機器30の周囲に漸減幅区間E2を配置するための配線スペースを確保する必要が生じる(図3参照)。
本実施形態では、複数の電線50が、コネクタ42から延出した位置L1で折返される。ここでは、漸減幅区間E2における複数の電線50が折返される。これにより、漸減幅区間E2の少なくとも一部が電気機器30に重ねられる。また、幅狭区間E1の複数の電線50のうち漸減幅区間E2寄りの部分も、部分60aと共に電気機器30上に重ねられる。なお、電気機器30の平面視における形状、大きさによっては、平面視において、漸減幅区間E2における複数の電線50の一部が電気機器30からはみ出る場合があり得る。
シート材60も、上記複数の電線50と共に折返され、電気機器30に重ねられる。本実施形態では、漸減幅区間E2に対応する部分60bと、漸減幅区間E2に対応する部分60aのうち部分60b寄りの部分とが電気機器30に重ねられる。本実施形態では、平面視において、シート材60の部分60bの幅方向全体が電気機器30内に収った状態となっている。これにより、シート材60が、電気機器30のうち重ね対象面30Fの少なくとも一部を覆った状態となっている。
複数の電線50及びシート材60のうちいずれが外側に面しているかは任意である。シート材60が複数の電線50及び電気機器30に対する保護の役割を持つという観点からは、複数の電線50を電気機器30側に向けた状態で、シート材60が電気機器30に重ねられるとよい。これにより、電気機器30外の物体が、複数の電線50及び電気機器30に直接接触することが抑制され、当該複数の電線50及び電気機器30が保護される。
上記シート材60は、電気機器30の外向きの面のうちいずれの面を覆っていてもよい。例えば、電気機器30が車両におけるボディ等の固定対象箇所90における固定面90Fに固定されているとする。電気機器30のうち固定対象箇所90とは反対側の面を重ね対象面30Fとし、シート材60が当該重ね対象面30Fを覆っていてもよい(図2参照)。シート材60は、電気機器30のうち固定対象箇所90側の面を重ね対象面として覆っていてもよい。
この場合において、付加層62は、電線保持層61に対して電線50とは反対側を向き、電気機器30の外側を向いているとよい。これにより、付加層62を繊維材シート又はウレタン層等の保護層とした場合において、当該保護層を電線保持層61の外側に配置することができ、電線保持層61、電線50及び電気機器30を効果的に保護することができる。
なお、複数の電線50が電気機器30に重ねられた状態で、複数の電線50が電気機器30に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。複数の電線50がシート材60を介して電気機器30に固定される例が後に説明される。
このように構成された電気機器と配線部材との接続モジュール20によると、複数の電線50がコネクタ42から延出して折返され、複数の電線50のうち漸減幅区間E2の少なくとも一部が電気機器30に重ねられる。このため、平面視において、電気機器30の設置スペースと漸減幅区間E2の設置スペースとが重なり合う。平面視において、配線部材40のうち電気機器30から延出する部分は、主として幅狭区間E1における幅が狭い部分である。このため、複数の電線50の専有スペースが小さくなる。
また、漸減幅区間E2において複数の電線50がシート材60によって扁平に保持されている。このため、漸減幅区間E2における複数の電線50を電気機器30に容易にかつ安定して重ねることができる。
また、シート材60が電線50と共に電気機器30のうちの重ね対象面30Fの少なくとも一部を覆っている。このため、シート材60によって電気機器30を保護することができる。
特に、保護層としての付加層62を外向きした状態で、漸減幅区間E2が電気機器30に重ねられることによって、当該保護層としての付加層62によって、電線保持層61、電線50及び電気機器30を効果的に保護できる。
上記実施形態を前提として各種変形例について説明する。
図4は第1変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュール120を示す平面図である。
第1変形例ではシート材60に代えて次のシート材160が用いられる。シート材160のうち電気機器30に重ねられる部分160aが、平面積において電気機器30以上の領域に広がっている。本実施形態では、シート材160のうち漸減幅区間E2及び幅狭区間E1のうち漸減幅区間E2寄りの部分に対応する部分160aが、平面積において電気機器30よりも大きく広がる長方形状に形成されている。このため、複数の電線50と共にシート材160が折返されると、当該部分160aの4方部分が電気機器30よりもはみ出た状態で、当該部分160aが電気機器30を覆った状態となっている。
なお、シート材160としては、上記シート材60と同様に、電線保持層61と付加層62とを含むシート材が用いられてもよい。この場合において、付加層62は、保護層であり、電線保持層61よりも外側に配置されているとよい。
シート材160は電気機器30上に重ねられ、自重によって当該電気機器30上に乗った状態が保たれてもよい。シート材160は電気機器30に固定されてもよい。シート材160が電気機器に固定される例が後の第2変形例及び第3変形例において説明される。
本変形例によると、平面視においてシート材160が電気機器30よりも大きく広がって電気機器30を覆う。このため、平面視において、電気機器30が露出せず、シート材160によって電気機器30を効果的に保護できる。
また、シート材160における少なくとも1つの層が中実な断面を有するものであれば、シート材160の上に水が落ちたとしても、当該水はシート材160を伝って電気機器30の外側に案内される。このため、電気機器30における防水性を向上させることもできる。
図5は第2変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュール220を示す説明図である。図5においてシート材160及び固定片233が断面で示され、他の電気機器130及び電線50については外形が示されている。
第2変形例では第1変形例に係るシート材160を前提として、当該シート材160を電気機器130に固定するための構成例が示される。
すなわち、電気機器30に対応する電気機器130の外側面に一対の固定片233が形成される。一対の固定片233は、ケース32に対応するケース132のうち互いに平行な2つの側面に突出形成される。一対の固定片233は、コネクタ配置面32aの隣で当該コネクタ配置面32aに直交する2つの側面に形成される。一対の固定片233は、重ね対象面30Fと平行に延出する。
重ね対象面30F上において、シート材160と当該重ね対象面30Fとの間に複数の電線50が配置される。シート材160の両側部が重ね対象面30Fからはみ出て、上記2つの側面に沿って配置される。シート材160の両側部の縁部が一対の固定片233に重ね合わされる。そして、シート材160の2つの縁部が対応する固定片233に固定される。シート材160の縁部と固定片233との固定は、超音波又は加熱等による融着によって行われてもよい。シート材160の縁部と固定片233との固定は、粘着剤、接着剤、引っ掛け構造、ねじ止等によって行われてもよい。
本第2変形例によると、シート材160を、電気機器130に対して一定位置に保つように固定できる。
図6は第3変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュール320を示す説明図である。図6においてシート材160及び上記固定片233に対応する固定片333が断面で示され、他の電気機器130及び電線50については外形が示されている。図7は同接続モジュール320の固定片333を示す説明図である。
第3変形例は第2変形例に対して固定片233に対応する固定片333に係る構成及び当該固定片333に対するシート材160の固定構成が異なる。
第3変形例においては、固定片333に貫通孔333Hが形成されている。シート材160の側縁部が固定片333を両面側から挟み込んでいる。この状態で、シート材160の側縁部、特に、貫通孔333Hに対応する位置に配置される部分が加熱される。すると、シート材160の電線保持層61のうち貫通孔333Hの両開口に臨む部分が溶けて、当該貫通孔333H内に流れ込む。これにより、電線保持層61が貫通孔333Hを通じて繋がった状態となり、シート材160の側縁部が固定片333を挟み込んだ状態に保たれる。これにより、シート材160の2つの側縁部が対応する2つの固定片333に固定される。
第3変形例によると、電線保持層61が貫通孔333Hを介して繋がった状態でシート材160の側縁部が固定片333に固定されるため、シート材160を容易かしっかりと電気機器130に固定することができる。
図8は第4変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュール420を示す説明図である。図8においてシート材460及び伝熱部材470が断面で示され、他の電気機器30及び電線50については外形が示されている。なお、シート材460は単層であってもよいし、複数層であってもよい。
第4変形例に係る接続モジュール420は、伝熱部材470を備える。伝熱部材470は、第1伝熱部472と第2伝熱部474とを備える。
第1伝熱部472は、電気機器30と配線部材40との間に介在する部分である。第1伝熱部472は、ねじ止、接着剤又は粘着剤等によって電気機器30に固定されている。第1伝熱部472は、電気機器30の少なくとも一部の表面に接触していることが好ましい。なお、ここでの接触は、第1伝熱部472が電気機器30の表面に直接接触している場合、及び、熱伝導性部材を介して接している場合を含む。熱伝導性部材は、熱伝導性グリス、熱伝導性接着剤、熱伝導性シート等である。なお、本例では、電気機器30のうち固定対象箇所90側の面に第1伝熱部472及び配線部材40が配置される例が示されるが、電気機器30のうちの他の面、例えば、固定対象箇所90とは反対側の面に第1伝熱部472及び配線部材40が配置されてもよい。
第2伝熱部474は、第1伝熱部472と繋がった部分であり、上記電気機器30と配線部材40との間から外側に露出している。本実施形態では、第2伝熱部474は、平面視において、電気機器30から側方に延出している。
上記伝熱部材470は、シート材460よりも熱伝導性に優れていればよい。伝熱部材470は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属によって形成されていてもよい。伝熱部材470は、熱伝導性フィラーを含む樹脂によって形成されてもよい。熱伝導性フィラーは、例えば、銅等の金属、グラファイト等のセラミックス等である。
伝熱部材470は、一定形状を維持可能な剛性を有する部材であってもよいし、シート材460と共に曲げ可能な程度の柔軟性を有する部材であってもよい。本変形例では、伝熱部材470は、一定形状を維持可能な剛性を有する部材である。例えば、伝熱部材470は、金属板をプレス加工することによって形成される。
この場合、伝熱部材470には、電気機器30を固定対象箇所90に固定するための電気機器固定部材(例えば、ブラケット)としての機能を持たせることができる。本変形例では、第1伝熱部472は、電気機器30を保持する機器保持部である。例えば、第1伝熱部472と電気機器30に対して接着剤、粘着剤、ねじ止又は嵌込構造等によって固定される。第1伝熱部472のうち電気機器30とは反対側の面に配線部材40が固定される。第1伝熱部472に対する配線部材40の固定は、接着剤又は粘着剤等によってなされ得る。
第1伝熱部472の両側部に2つの第2伝熱部474が設けられる。第2伝熱部474は、電気機器30から離れる方向に向う脚部474aと、脚部474aの先端部から延び出る脚先端部474bとを有する。本実施形態では、2つの脚部474aは電気機器30から離れるのにつれて互いの間隔を大きくするように傾斜している。2つの脚部474aによって、電気機器30が固定対象箇所90から離れた位置に保持され、電気機器30と固定対象箇所90との間に配線部材40を配置可能な空間が確保される。
2つの脚先端部474bは、互いに離れる方向に向って延在している。2つの脚先端部474bを固定対象箇所90に接触させた状態で、当該2つの脚部474aが固定対象箇所90に対してねじ止等によって固定される。つまり、第2伝熱部474は、固定対象箇所90に固定される固定部である。
本例によると、電気機器30で生じた熱が第1伝熱部472から第2伝熱部474を介して放熱される。
特に、第2伝熱部474が電気機器30から側方に延出しているため、第2伝熱部474において効果的に放熱される。
また、第2伝熱部474は、固定対象箇所90に固定されているため、電気機器30から伝熱部材470に伝わった熱が、固定対象箇所90に効率的に伝わって、放熱される。このため、電気機器30を固定する部材を利用して、電気機器30を効果的に放熱することができる。
図9は第5変形例に係る電気機器と配線部材との接続モジュール520を示す説明図である。図9においてシート材560及び伝熱部材570が断面で示され、他の電気機器30及び電線50については外形が示されている。
第5変形例に係る接続モジュール520は、伝熱部材570を備える。伝熱部材570は、上記第1伝熱部472に対応する第1伝熱部572と第2伝熱部474に対応する第2伝熱部574とを備える。
伝熱部材570が伝熱部材470と異なる点を中心に説明する。
伝熱部材570は、シート材60に対応するシート材560と共に曲げ可能な程度の柔軟性を有する部材である。例えば、伝熱部材570は、熱伝導性フィラーを含む樹脂によって形成されるか、金属箔によって形成される。
伝熱部材570は、上記シート材560に重ね合わされており、当該シート材560と共に曲げられる伝熱層として構成されている。伝熱部材570は、シート材560全体に広がっていてもよいし、シート材560に対して部分的に広がっていてもよい。ここでは、伝熱部材570は、シート材560全体に広がっている例が示される。伝熱部材570とシート材560との固定は、実施形態におけるシート材60を複数層構造としたときと同様に、融着によってなされてもよい。
伝熱部材570の一部が第1伝熱部572として電気機器30に固定される。本実施形態では、伝熱部材570の幅方向中央部が第1伝熱部572として電気機器30に固定される。電気機器30に対する伝熱部材570の固定は、接着剤又は粘着剤等によってなされ得る。伝熱部材570にシート材560が固定されており、当該シート材560に複数の電線50が固定されているので、複数の電線50も電気機器30に固定される。
伝熱部材570のうちの第2伝熱部574が第1伝熱部572に対して折曲げられて、第2伝熱部574が配線部材40に対して電気機器30とは反対側に露出するように配置される。ここでは、第1伝熱部572の両側方に2つの第2伝熱部574が延出している。2つの第2伝熱部574が、第1伝熱部572に重なるように折返されると、第2伝熱部574が電気機器30の外側に露出する状態となる。この状態で、第2伝熱部574が電線50等に接着剤又は粘着剤等によって固定されていてもよい。複数の電線50は、第1伝熱部572と第2伝熱部574との間の空間に配置される。2つの第2伝熱部574は重なっていなくてもよいし、重なっていてもよい。図9では、2つの第2伝熱部574の端縁同士が突合わされた状態となっている。
そして、第2伝熱部574を固定対象箇所90上に配置するようにして、電気機器30が固定対象箇所90に配置される。この配置状態で、第2伝熱部574を固定対象箇所90に容易に接触させることができる。なお、ここでの接触は、直接接触だけでなく、熱伝導性部材を介した接触を含む。また、第2伝熱部574が固定対象箇所90に対して接着剤等を介して固定されていてもよいし、電気機器30がブラケットを介して固定対象箇所に固定されていてもよい。なお、本変形例において、第2伝熱部574が電気機器に対して電線とは反対側に露出していることは必須でやない。第2伝熱部574が平面視において電気機器の外側に引出されていてもよい。
本第5変形例によっても、電気機器30で生じた熱が第1伝熱部572から第2伝熱部574を介して放熱される。
また、第2伝熱部574は、電気機器30に対して電線50とは反対側に露出している。このため、第2伝熱部574を固定対象箇所90上に配置した状態で、第2伝熱部574を固定対象箇所90に容易に接触させることができ、第2伝熱部574を利用した放熱を行い易い。
また、伝熱部材570がシート材560に重ね合わされた層であれば、伝熱部材570を配線部材40と一緒に電気機器30に容易に組付けることができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
20、120、220、320、420、520 電気機器と配線部材との接続モジュール
30、130 電気機器
30F 重ね対象面
32、132 ケース
32a コネクタ配置面
34 機器側コネクタ
40 配線部材
42 コネクタ
44 コネクタハウジング
50 電線
60、160、460、560 シート材
60a シート材のうち電線の幅狭区間を保持する部分
60b シート材のうち電線の漸減幅区間を保持する部分
61 電線保持層
62 付加層
90 固定対象箇所
90F 固定面
160a シート材のうち電気機器に重ねられる部分
233、333 固定片
333H 貫通孔
470 伝熱部材(電気機器固定部材)
472 第1伝熱部(機器保持部)
474 第2伝熱部(固定部)
474a 脚部
474b 脚先端部
570 伝熱部材
572 第1伝熱部
574 第2伝熱部
E1 幅狭区間
E2 漸減幅区間

Claims (11)

  1. 電気機器と、
    前記電気機器に接続されたコネクタと、前記コネクタの幅方向に並んだ状態で前記コネクタから延出する複数の電線とを含む配線部材と、
    を備え、
    前記複数の電線は、前記複数の電線が前記コネクタから離れた区間において前記コネクタの幅よりも幅狭となるように位置する幅狭区間と、前記複数の電線が前記コネクタと前記幅狭区間との間で前記幅狭区間に向けて徐々に幅狭となるように位置する漸減幅区間とを含み、
    前記複数の電線が、前記コネクタから延出して折返されて、前記漸減幅区間の少なくとも一部が前記電気機器に重ねられている、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  2. 請求項1に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記配線部材は、前記幅狭区間において、前記複数の電線を保持するシート材を含む、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  3. 請求項2に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記漸減幅区間において、前記複数の電線が前記シート材に保持されている、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記シート材が、前記電線と共に前記電気機器のうちの重ね対象面の少なくとも一部を覆っている、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記シート材が、前記複数の電線を保持する電線保持層と、前記電線保持層に対して前記複数の電線とは反対側に積層された保護層とを含み、
    前記保護層を外向きにした状態で、前記漸減幅区間が前記電気機器に重ねられている、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  6. 請求項5に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記保護層はウレタン層である、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記電気機器と前記配線部材との間に介在する第1伝熱部と、前記電気機器と前記配線部材との間から外側に露出する第2伝熱部とを含む伝熱部材をさらに備える電気機器と配線部材との接続モジュール。
  8. 請求項7に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記第2伝熱部は、前記電気機器から側方に延出している、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記伝熱部材は、前記第1伝熱部が前記電気機器を保持する機器保持部であり、前記第2伝熱部が固定対象箇所に固定される固定部である、電気機器固定部材である、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  10. 請求項7に記載の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記第2伝熱部は、前記配線部材に対して前記電気機器とは反対側に露出している、電気機器と配線部材との接続モジュール。
  11. 請求項7、請求項8又は請求項10の電気機器と配線部材との接続モジュールであって、
    前記伝熱部材は、前記シート材により熱伝導性に優れ、かつ、前記シート材に重ね合わされた伝熱層である、電気機器と配線部材との接続モジュール。
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