JP2022540343A - 機械または産業プラントへのアクセスを監視するためのタッチパネル付安全スイッチ - Google Patents

Abstract

機械または産業プラントへのアクセスを監視するための安全スイッチは、前記機械またはプラントを制御するための１つまたは複数の制御および／またはシグナリング回路に接続されるように適合された電気および／または電気的な制御手段を収容するケーシング（６，１０６）を有するスイッチング装置（５，１０５）と、前記アクセス（Ａ）の可動部分（Ｍ）に連結されるように適合され、１つまたは複数の前記回路の開放／閉鎖のために前記アクセス（Ａ）が開／閉されたときに前記スイッチング手段と相互作用する操作装置（２，１０２）と、前記アクセス（Ａ）の開放を検知するための手段であって、前記スイッチング装置（５，１０５）および前記操作装置（２，１０２）と関連付けられ、前記検知または前記アクセス（Ａ）の開放の要求により、前記機械またはプラントの停止コマンドを送信する手段と、アクティブ化／非アクティブ化および／またはシグナリングコントロールを送信する駆動手段（９，１０９）と、を備え、前記ケーシング（６，１０６）と関連付けられ、１つまたは複数の仮想コントローラを備えた少なくとも１つのタッチモニター（１０，１１０）と、前記１つまたは複数の仮想コントローラを制御および／またはシグナリング機能と関連付けるのに適した少なくとも１つのマイクロプロセッサと、を備える。

Description

本発明は、産業用の電気的装置の分野に用途が見いだされ、特に、機械または産業プラントへのアクセスを監視するため、バリアもしくは保護パネルへの適用に適合され、タッチパネルと関連付けられた安全スイッチに関する。

知られているように、機械または産業プラントへのアクセスは、オペレータによる操作境界への自発的または突発的な侵入を防ぐ対策手段を通じた絶え間ない観察を必要とする。

この目的のため、バリア、境界および保護パネルといったアクセスは、概して、機械またはプラントあるいはこれらの危険な部分を停止した後にのみ境界内のアクセスを許容するために、機械またはプラントの操作ステータスと、プラントのあらゆる部分に影響しうるあらゆる動作異常との両方をコンスタントにリポートする、機械またはプラントの電源供給回路ならびに場合によっては補助サービス回路に接続された１つまたは複数の安全装置を備える。

これらの装置の安全度は、機械またはプラントがまだ動作可能な状態でオペレータが境界内に侵入した場合に直面するであろうリスクが大きいほど、高くなければならない。

概して、安全装置は、バリアの固定部分に連結されるように設計されたスイッチング装置を備えており、これは外部からのコマンドに応じて開放／閉鎖を決定したり信号を送信したりするために、機械またはプラントの電源供給および／またはサービス回路に接続されるのに適した様々な回路を収容する。

可動部分には代わりに操作装置が固定されており、閉鎖アクセスステータスを示す様々な信号を作り出し、また特定の機械またはシステム用に予め規定された安全条件が満たされていない場合にアクセスの開放を防止するために、スイッチング装置と相互作用する役割を有する。

大抵の場合、スイッチング装置には、安全でない条件下でまたは権限のない人間によって、アクセスが開放されるのを防止するように設計された、機械的な、電気的な、または電気機械的な手段も装備されている。

特定タイプのアクセス制御装置は、安全ハンドル、すなわちアクセスの開放および閉鎖を許容するだけでなく、アクセスの開放または単にそのロック解除時に、プラントまたはその一部だけが停止されることを許容する装置である。

安全ハンドルの一例が、米国特許第２００５１０８９４５号に開示されているが、このハンドルは、アクセスの開放を検知して、これに伴う電源回路の開放と、これに伴うプラントの停止と、を制御する磁気的センサ手段を備えている。

安全ハンドルの別の例が、独国特許第１０２００９０３９５９１号に開示されているが、このハンドルは、アクセスの固定部分と関連付けられた操作装置との相互作用に適した操作手段と関連付けられている。

概して、これらのハンドルは、アクセスの可動部分のフレームに固定された連結ブラケットで形成されたメインボディと、さらに前記ブラケットに固定されハンドルの機能も有するボディまたはケーシングと、備える。

例えば、本出願人名義の欧州特許第２２６４３５３号では、ハンドルは、アクセスの可動部分に固定された連結ブラケットを備えており、キーアクチュエータと一体化したハンドルがこの上にスライドして、アクセスの固定部分と関連付けられたスイッチング手段と相互作用する。

アクセスの可動部分へのメインボディのハンドルの固定は、ねじ、ピン、スナップ手段といった汎用固定要素によって実施され、ハンドルの形態にもよるが、これらはボディの前部および後部あるいは左右の両方に挿入できる。

このようなハンドルのさらなる例が、常に本出願人名義の欧州特許第２１１２６７４号に開示されている。

概して、既知の安全ハンドルは、監視されるべきアクセスの固定枠に取り付けられたスイッチング装置と相互作用するように設計されており、ピンがロックされるように上記したロック／ロック解除手段と相互作用して、機械またはシステムが安全でない条件下ではアクセスの開放を許容しないものとされる。

概して、操作装置の特定の構成にかかわらず、例えばハンドルまたは把持要素を備えていてもいなくても、スイッチング装置は、操作装置をロックするのに用いられるのに加え、制御されるべきプラント用の特定の要件に基づいて、オペレータによるアクティブ化に続いて電源供給回路および／または追加の補助回路に介在させるのに適した押ボタンおよび／またはセレクタといった１つまたは複数のコントローラを有する押ボタンパネルを備えるか、少なくとも関連付けられることができる。

概して、これらの制御押ボタンは、設置時には、これらに配線されるべきスイッチから切断される。

さらなる解決法では、押ボタンパネルは、スイッチング装置のボディに一体化されるか、あるいはアクセスカバーを取り除いて内部制御回路にコントローラを配線することによって適用されるように設計される。

しかしながら、結果として、類似の解決法では、特に利用可能なスペースが限定されるため、同じスイッチと関連付けることができるコントローラの数、ならびに装置のカスタマイズの可能性が限定される。

さらに、個々のコントローラを装置の内部回路に接続する必要があるため、組立作業が骨の折れる複雑なものとなり、これに伴って全体コストが増加する。

本発明の目的は、産業機械またはプラントの制御のためのアクセスに適用するように適合された、高い効率と相対的費用効果を特徴とするタッチパネル付安全装置を提供することにより、上記した欠点を克服することである。

特定の目的は、１つまたは複数の制御および／またはサービス回路上で動作するように設計され、システムのオペレーションを確認するように設計された多数のコマンドに構造的に単純な手法で関連付けることができる、タッチパネル付安全スイッチを提供することである。

さらに別の目的は、これに関連付けられたコマンドのカスタマイズの可能性を提供する、タッチパネル付安全スイッチを提供することである。

さらに別の目的は、安全でない条件下のまたは権限のない人間によるアクセスの開放に対する安全性の高い、タッチパネル付安全スイッチを提供することである。

さらに別の目的は、閉鎖アクセス条件下でのあらゆる分解の試みに対する安全性が高く、場合によっては不正変更や分解の試みの証拠を提供する、タッチパネル付安全スイッチを提供することである。

これらの目的、ならびに以下により明らかに表されるであろう他の目的は、請求項１に記載の、監視されるべき固定部分に連結されたケーシングを有し、プラントの１つまたは複数の制御および／またはサービス回路に連動されるのに適したこれらを制御するためのスイッチング手段と、機械またはプラントの１つまたは複数の制御および／またはシグナリング回路と接続されるのに好適な電気および／または電気的な制御手段と、を収容するスイッチング装置と、アクセスの可動部分に連結され、１つまたは複数の前記回路の開放／閉鎖のためにアクセスが開放／閉鎖された際に前記スイッチング手段と相互作用するように適合された操作装置と、前記スイッチング装置および前記操作装置と関連付けられたアクセスの開放を検知するための手段であって、検知またはアクセスの開放要求に続いて、機械またはプラントを停止させるための停止コマンドを前記制御手段に送信するための手段と、アクティブ化／非アクティブ化および／またはシグナリングコマンドを送信するため前記制御手段と接続された駆動手段と、を備えるタッチパネル付安全装置によって達成される。

駆動手段は、前記ケーシングと関連付けられ、１つまたは複数の仮想コントローラを備えた少なくとも１つのタッチモニターと、プロセスユニット、例えば前記仮想コントローラの各々および／またはシグナリング機能に関連付けるように適合され、これらを前記制御手段によって前記機械またはプラントの回路の１つに関連付けるためのマイクロプロセッサと、を備える。

このようにすれば、構造的に単純な手法で多数の異なったコマンドをスイッチに関連付けること、つまり、コントローラを物理的に設けることなくプログラム可能な手法でモニターの各ゾーンに特定の機能を関連付けることが可能となり、ユーザーの要求に応じてモニターの機能をカスタマイズできるようになるであろう。

我々は、「タッチパネル」および「タッチモニター」という表現により、ユーザーがボディの一部分およびボディの複数部分の両方あるいは他のタッチ装置を用いて生じさせた圧力もしくは単純な接触に敏感であって、入力装置としても機能するスクリーンを示したいと考えている。

本発明の有利な実施形態は、従属請求項に従って得られる。

本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図表を用いて非限定的な例として示される、本発明による安全スイッチの好ましいが排他的ではない実施形態の詳細な説明に照らしてより明らかになるであろう。

図１は、閉鎖されたアクセスに適用された、第１の好ましい実施形態によるスイッチの斜視図である。 図２は、開放されたアクセスに適用された、図１のスイッチの斜視図である。 図３は、閉鎖されたアクセスに適用された、第２の好ましい実施形態によるハンドルを備えたスイッチの斜視図である。 図４は、開放されたアクセスに適用された、図３のスイッチの斜視図である。 図５は、アクセスが閉鎖されている、図３のスイッチの斜視図である。 図６は、アクセスが開放されている、図３のスイッチの斜視図である。 図７は、図３のスイッチの前面図である。 図８は、図３のスイッチの底面図である。 図９は、アクセスが閉鎖されている、ハンドルを備えた第３の好ましい実施形態のスイッチの斜視図である。 図１０は、アクセスが開放されている、図９のスイッチの斜視図である。

添付の図面を参照しつつ、本発明による安全装置の好ましいが排他的でない３つの構成が示されるが、これらは機械または産業プラントを保護するために配された境界または安全バリアのアクセスに適用されるように適合されている。

概して、アクセスＡには、既知なので以下では詳しく記載しない方法によって、これが開放されたもしくはこれが単にロック解除されたときに機械もしくはプラントまたはこれらの部分のオペレーションを阻止するように、あるいはオペレータの介入を許容するためにロック解除もしくは開放が行われた信号を送信するように設計された、特別な電気的もしくは電気機械的な安全装置が、適切に装備される。

図１および２において、全体として１で示される安全スイッチは、監視されるべきアクセスＡの可動部分Ｍに連結されるように設計された操作装置２を備えており、アクセスＡが開放されると、機械またはプラントの特徴にも基づいて、以下に記載する方法によって機械またはプラントの電源回路と相互作用して、即時もしくは時限的にシャットダウンを行うものとされている。

特に、操作装置２は、アクセスＡの可動部分Ｍに固定されるように設計された連結ボディ３を備えており、これから以下に機能を記載する保持要素４が突出している。

スイッチ１はまた、監視されるべきアクセスＡの固定フレームＦに連結されるように適合されたスイッチング装置５を備えており、これは、保持要素４の挿入のために前面に配された少なくとも１つの穴７を備えている。

既知のように、２つの部材がアクセスＡの対応する部分に組み付けられたときのこれらの間の位置合わせ不良および遊びを埋め合わせるため、前面穴７は適切に広がってよく、保持要素４および穴７は、２つの装置２，５の間のセンタリング機能も有していてよいものとされる。

ケーシング６はまた、その機械またはプラント用に予め規定された安全条件が満たされていない場合には、前面穴７内部に挿入されたときに保持要素４と相互作用して、これの穴７からの抽出とこれに伴うアクセスＡの開放の可能性を防止するのに適した、図示しないロック／ロック解除手段を内部に有している。

穴７の位置はまた、保持要素４の挿入方向に応じて適切に変更してもよい。

例えば、スライド式扉（sliding closure）を有するアクセスＡの場合、穴７はケーシング６の側面に配置されていてもよく、あるいは、常にケーシング６の前面に配置されていてもよいが、これは図示された実施形態に関しては鉛直軸の周りを９０°回転するように配置されるであろう。

保持要素４の機械的保持を実現するためにはあらゆるタイプのメカニズムを用いてもよいため、本発明のロック／ロック解除手段の構成は限定されるものではなく、リテーナもしくは格納式の歯（retractable tooth）によって機械的に、または図示しない電磁石で形成された磁気ブロックと係合して、これを挿入位置にロックするものとされるであろう。

この端部に、保持要素４には、上記のリテーナに係合されるのに適した溝８が設けられるであろう。

スイッチング装置５はまた、これらを制御するためプラントの１つまたは複数の制御および／またはサービス回路に連動されるのに適した、これ自体は図示しないスイッチング手段を収容する。

ケーシング６の内部には、コントローラの停止、アクセス制御、コントローラの可能化および／またはレポートを送信するため、機械またはプラントの１つまたは複数の制御および／またはシグナリング回路に接続されるのに適した電気および／または電気的制御手段も配される。

適宜に、保持機構は、アクセスＡの安全な開放のための全ての条件が満たされたときにのみ保持およびセンタリング要素４から係合解除されるのを許容する制御手段によって、制御されるであろう。

また、アクセスＡの開放を検知するために図面には表れていない安全検知手段も設けられており、アクセスＡの開放の検知に続いて機械またはプラントの安全なシャットダウンコマンドを上記制御手段に送信するため、操作装置２がスイッチング装置５にもはや近接していないことを確認するように適合されている。

同時に、スイッチ１に付与された安全度にも基づいて、保持要素４の開放リクエストに既に続いて、即時にもしくは時限的に機械またはプラントを停止するため、制御手段がロック／ロック解除手段に接続されていてもよい。

スイッチング装置５はまた、さらなる駆動手段９を備え、駆動手段９は、制御手段に接続されており、後者に機械またはプラントの回路によるこれに伴う反応のため、１つまたは複数のアクティブ化／非アクティブ化および／またはシグナリングコントロールを送信するように適合されている。

特に、駆動手段９は、ケーシング６と関連付けられたタッチモニター１０を備える。

タッチモニター１０は複数の仮想コントローラを備えており、これらがモニター１０に画像的に再生され、これらの機能が各仮想コントローラを特定の制御および／またはシグナリング機能と関連付けるためにモニター１０に接続されたマイクロプロセッサによって適切に管理されることで、制御手段によって各仮想コントローラが機械またはプラントの回路の１つに関連付けられるであろう。

要するに、モニター１０の各特定のエリアには、プログラム可能な方法で、オン／オフボタン、セレクタ、停止ボタン、画像および／または音声信号送信用および／または画像出力信号再生用ボタンといった従来のコントローラの機能を再現する特定の機能が割り当てられるであろう。

特定の仮想コントローラをタッチすることで、マイクロプロセッサから制御手段に特定の信号が送信され、リアルなコントローラを有する装置に起こるのと全く類似した方法で機械またはプラントの１つまたは複数の回路上でこれが動作して、仮想コントローラと関連付けられたアクションが実行されるであろう。

好ましくは、仮想コントローラに割り当てられるアクションは、安全機能を有しないアクションとされるか、あるいは、第２の外部コマンドまたは特定順序のスクリーン上のスクリーンタッチと組み合わされるならば安全制御とされるであろう。

さらに、特定の変形例によれば、電気および／または電気的制御手段は１つまたは複数の通信バスを備えていてもよい。

通信バスは、これらが関連付けられる制御のタイプに基づいて、安全または安全でないモードの何れかでデータを伝達するのに適していてもよい。

図示しない第１変形例によれば、タッチモニター１０はケーシング６の前面１１に一体化されるであろう。

好ましいが排他的でない図示された構成では、ケーシング６は、スイッチング手段および場合によっては制御手段を収容する第１シェル１２と、第１シェル１２に連結されタッチモニター１０が一体化された第２シェル１３と、を備える。

第１シェル１２と第２シェル１３は、互いに一体化していても、または互いに取り外せないように連結された２つの識別可能な要素であっても、さらにまたは方向付け可能に接続されてユーザーにとって最も快適な位置に鉛直軸周りに相対的に回転可能とされていても、または何ら接続されることなく単に並んでいるだけでもよい。

例えば、スライド式開口（sliding opening）を有するアクセスＡの場合、前面に配されたタッチモニター１０を有することが可能であるが、第１シェル１２は図示のものに対して９０°回転されて、穴７が側面に配置され、連結ボディ３からアクセスＡのスライド方向に沿ってさらに突出した保持要素４の挿入を許容するものとされる。

さらなる利便性と迅速な使用のためには、オペレータとスイッチング装置５との間に障害物が存在しないよう、タッチモニター１０は、第２シェル１３の前面１４に配され、場合によっては一体化されてもよい。

スイッチング装置５はまた、機械の緊急停止のためロック／ロック解除手段に機械的に接続された、例えば、セレクタ、マッシュルームヘッド（mushroom-head）、緊急制御ケーブル、リリースキーもしくは類似物、といったスイッチング手段と相互作用して機械またはシステムの回路を制御するのに適した、サービスもしくは緊急コマンドといった機械的もしくは電気的な補助リリースコマンド１５を備えていてもよい。

補助リリースコントローラ１５は、ケーシング６の、特に第１シェル１２の前面１１に配置されてよいが、他の位置に設けられたとしても、容易にアクセスできることが好ましい。

図示しない検知手段は、操作装置２の連結ボディ３と関連付けられ、プレゼンス信号を送信するように適合されたトランスミッターと、スイッチング装置５のケーシング６と関連付けられ、操作装置２とケーシング６との間の距離がアクセスＡを閉鎖するのに十分な予め決められた最小値と少なくとも等しくなったときにプレゼンス信号を受信して、他の安全条件が満たされるとシステムのスタートを可能にできる制御手段にこのプレゼンス信号を送信するように適合された少なくとも１つのレシーバーと、を備える。

一例として、トランスミッターは、ＲＦＩＤ（Radio Frequency Identification)レシーバーもしくはアンテナに独自の識別信号を送信するトランスポンダーもしくはタグ／ＲＦＩＤとされてよい。

このタグ／ＲＦＩＤは、電波を介した、ホール効果を介した、磁界を通した、超音波もしくは同種のものを介した、データ伝送といった、機械的なキーもしくは電気的認証システムと置き換えられてもよい。

有利には、ＲＦＩＤタグは、レシーバーもしくはアンテナに接続された制御手段によって独自に認識されうるようにコードされ、スイッチ１以外のアクチュエータの使用を防止して、例えば国際特許第２０１３０９８７８８号に記載された既知の方法により、アクセスＡの安全でない開放のリスクを回避してもよい。

ＲＦＩＤタグの連結ボディ３への接続方法は限定されるものではなく、より詳しく記載されることもない。単なる例示目的であるが、ＲＦＩＤタグは、連結ボディ３の内部に形成された図示しない特定のシートに収容されていてもよい。

有利には、スイッチ１の安全度をさらに向上させ、権限のない入力を防止するため、制御手段はまた、制御手段に介入する権限を有するオペレータの識別装置２２を備えていてもよい。

特に、ケーシング６に、例えば図面における前面１１もしくは他の部分に、オペレータが所有する識別コードを備えたトークンとのダイアローグのためのオペレータ認識用のＲＦＩＤ読取機が配置されていてもよい。

識別装置２２は、多重認識レベルで設計されることにより、様々なプログラムレベルで異なった方法で特定の機能が可能であるようにされていてもよい。

ＲＦＩＤ読取機２２は、制御手段に送信されるべき識別コードが入力されると受信して蓄積された確認コードと比較するため、制御手段に接続されるであろう。

読取機－トークンの組み合わせ（reader-token coupling）の代替として、他のタイプの、例えばキーによる機械的な、ならびに例えばバイオメトリックパラメータの認証を通じた電気的なシステムを通じた認証システムを用いることも可能であろう。

さらなる変形例によれば、表示灯、セレクタ、ポテンショメータ、緊急ボタン、ブザー、アクセス制御用バッジ読取機、指紋読取機、虹彩読取機、生体情報読取機もしくは顔認識等用カメラ等および／または様々な数のボタンといった付加的な装置が、ケーシング６に適用されていてもよい。

図３および４には、全体が１００で示されたスイッチの第２の構成が表されているが、これはアクセスＡの可動部分Ｍを動かすためにユーザーに把持されるのに適したハンドル１１６が取り付けられた、監視されるべきアクセスＡの可動部分Ｍへの連結ボディ１０３を備えた操作装置１０２を備える。

好ましいが排他的でない図の実施形態によれば、ハンドル１１６は、連結ボディ１０３に可動的に取り付けられ、連結ボディ１０３に対して少なくとも２つの位置の間を移動するように適合されている。

一例として、ハンドル１１６は、通常のレバーハンドルに起こるのと同様に上げ下げできるよう連結ボディ１０３にヒンジ止めされていてもよく、あるいは、スライドタイプや回転ノブタイプであってもよく、特に限定されるものではない。

ハンドル１１６は、連結ボディ１０３の内部に移動可能に収容され、保持機能と場合によってはセンタリング要素を有する保持要素、例えばピンもしくはボルト１０４に、図示しない適切な伝達機構によって接続されるであろう。

このようにして、図３に表された第１上昇位置から図４に表された第２下降位置までのハンドル１１６の移動に続いて、ボルト１０４が、アクセスＡが封鎖（blocked）されている必要はないが閉鎖（closed）されている抽出位置から、連結ボディ１０３の内部に少なくとも部分的に格納されたアクセスＡの開放に適した位置まで動かされてもよい。

図示しない手法では、通常のドアハンドルと実質的に同様に、ハンドル１１６は、抽出位置にロックされたボルト１０４と共にこれを自動的に第２下降位置から第１上昇位置へ導くように適合された第１弾性回復メカニズムと関連付けられてもよい。

図示しない変形例によれば、ハンドル１１６は、連結ボディ１０３に対して固定され、例えば一部材として形成されていてもよく、この場合、ボルト１０４は、単にアクセスＡの固定部分Ｆに連結されたスイッチ１００の部分との接触によって伝達されたストレスによって移動してもよい。

ボルト１０４はさらに、常に抽出位置にあって、ハンドル１１６のアクションまたはアクセスＡの固定部分Ｆに連結されたスイッチ１００の部分との接触によって生じる内推進力（inward thrust）に続いてのみ格納されるように、これを少なくとも部分的格納位置から抽出位置に戻すように機能しうる第２弾性回復メカニズムと関連付けられていてもよい。

さらなる図示しない変形例によれば、ボルト１０４の抽出および格納動作は、遠隔制御される電気機械的メカニズムによって、あるいは、連結ボディ１０３もしくはハンドル１１６に配置されたコマンドボタンによって、操作されていてもよい。

スイッチ１００はまた、ケーシング１０６を有するスイッチング装置１０５を備えており、ケーシング１０６は、監視されるべきアクセスＡの固定フレームＦに連結されるように適合され、ボルト１０４の挿入のための少なくとも１つの側穴１０７を備えている。

ケーシング１０６はまた、完全抽出位置においてボルト１０４が側穴１０７内部に挿入されたときに格納位置へのもしくは逆への回復を防止するようにボルト１０４と相互作用するのに適した、図示しない内部ロック／ロック解除手段を収容する。

有利には、ケーシング１０６は、互いに反対側の側面１１７，１１８に配された２つの穴１０７を備え、連結ボディ１０３がスイッチング装置１０５に対して右側もしくは左側のどちらに取り付けられているかに応じて２つの穴１０７の一方にボルト１０４が選択的に挿入され、右側からもしくは左側からロック／ロック解除手段と相互作用するようにされていてもよい。

図５および６は、実際、ハンドル１１６がスイッチング装置１０５の右側に取り付けられたスイッチ１００を表しており、他方で図９および１０は、ハンドル１１６が前のものと実質的に同じであるがスイッチング装置１０５の左側に取り付けられたスイッチ１００を表している。

図示しない変形例によれば、ボルト１０４の１つもしくは複数の挿入穴１０７は、ケーシング１０６の前面１１１または上面１１９および下面１２０の一方もしくは両方に形成されていてもよい。

この場合、ボルト１０４は、連結ボディ１０３から左右に、または前から、突出していてもよい。

ボルト１０４は、ケーシング１０６の、スイッチ１００の２つのパーツの間のあらゆる位置合わせ不良の埋め合わせを促進するために適切に広がっているか丸くなった穴１０７に挿入されるように設計された端部を有していてもよく、よってセンタリング要素としても機能する。

本発明のロック／ロック解除手段の構成は限定されるものではなく、ボルト１０４の機械的保持を実現するためにはあらゆるタイプのメカニズムを用いることができ、保持要素によってこれを機械的に係合して、閉鎖アクセスの抽出位置にロックする。

この端部に、ボルト１０４の自由端部は、ロック／ロック解除メカニズムの保持要素に係合されるのに適した溝もしくはスロットを備えていてもよい。

電気および／または電気的制御手段は、安全なもしくは安全でない通信バスも介して、停止、可動化および／または信号コマンドを送信するため、機械またはプラントの１つまたは複数の制御および／またはシグナリング回路と接続されるように、ケーシング１０６に適切に配置される。

適切には、保持メカニズムは、制御手段によって制御されてよく、アクセスＡの開放のための全ての安全条件が確認されたときにのみ、保持メカニズムがボルト１０４から開放されることが許容されるであろう。

図８に表されるように、ケーシング１０６は、データ、電気的信号、および電源等々を伝送するための１つまたは複数のコネクタ１２１、セレクタ１２３といったさらなる装置を備え、これはボルト１０４の機械的な開放のための適切なツールによって手動で操作できるであろう。

また、前の構成について記載したものと類似した、アクセスＡの開放を検知するための図面には表れていない検知手段もあり、アクセスＡの開放の検知に続いて、機械またはプラントの停止コマンドを上記の制御手段に送信するため、可動性の連結ボディ１０３が固定されたケーシング１０６にもはや近接していないことを確認するように適合されている。

同時に、スイッチ１００に割り当てられた安全度にも基づいて、制御手段は、ロック／ロック解除手段に接続されていてもよく、ボルト１０４が既にロック解除されたときには、即時にもしくは時限的に機械またはプラントのシャットダウンが実行されるか、あるいは、アクセスリクエスト信号および結果としての機械またはシステムの停止が送信される。

操作装置１０３はまた、さらなる駆動手段１０９を備え、駆動手段１０９は、制御手段に接続されており、後者に機械またはプラントの回路によるこれに伴う反応のため、１つまたは複数のアクティブ化／非アクティブ化および／またはシグナリングコマンドを送信するように適合されている。

特に、駆動手段１０９は、ケーシング１０６と関連付けられたタッチモニター１１０を備えており、好ましいが排他的でない図面の構成では、これは前面１１１に一体化されている。

タッチモニター１１０は、複数の仮想コントローラを備えており、これらがモニター１１０に画像的に再生され、これらの機能が各仮想コントローラを特定の制御および／またはシグナリング機能と関連付けるためにモニター１１０に接続されたマイクロプロセッサによって適切に管理されることで、制御手段によって機械またはプラントの安全なもしくは安全でない回路の１つに関連付けられる。

要するに、オン／オフボタン、セレクタ、停止ボタン、画像および／または音声信号送信用および／または画像出力信号といった従来のコマンドの機能を再現する警告信号、アラーム、機械のオペレーション情報、アクセスステータス、また、音声付もしくは音声無および場合によっては常にタッチによってスライドされる多くのスクリーン付の再現ビデオ、といった特定の機能が、モニター１１０の各特定のエリアにプログラム可能な方法で割り当てられるであろう。

特定の仮想コントローラをタッチすることで、リアルなコマンドを備える装置で起こるのと完全に類似した方法で、機械またはプラントの１つまたは複数の回路上で動作する制御手段にマイクロプロセッサから特定の信号が送信され、マイクロプロセッサから制御手段に特定の信号が送信され、仮想コントローラと関連付けられたアクションが実行されるであろう。

仮想コントローラに付託されるアクションは、安全機能を有しないアクションおよび安全機能を有するアクションのどちらであってもよい。

さらなる利便性と迅速な使用のために、スイッチとオペレータとの間に障害物が存在しないよう、タッチモニター１１０は、ケーシングの前面に配され、場合によっては一体化されてもよい。

他の変形例によれば、複数のモニターが互いに離れてケーシングの異なる面に配置されていてもよい。

安全上の理由から、スイッチング装置１０５にはまた、物理的な緊急ボタン、好ましくは機械の緊急停止のためのロック／ロック解除手段に接続されたマッシュルーム型緊急ボタン（emergency mushroom）１１５が装備されてもよい。

緊急ボタン１１５は、好ましくはケーシング１０６の前面１１１に配置されて迅速に操作されるが、他の箇所に備えられていてもよい。

図示しない検知手段は、連結ボディ１０３と関連付けられ、プレゼンス信号を送信するように適合されたトランスミッターと、ケーシング１０６と関連付けられ、連結ボディ１０３とケーシング１０６との間の距離がアクセスＡが閉鎖されているとみなすのに十分な予め決められた値と少なくとも等しくなったときにプレゼンス信号を受信して、他の安全条件が確認されるとシステムのスタートを可能にできる制御手段にこのプレゼンス信号を送信するように適合された少なくとも１つのレシーバーと、を備える。

一例として、トランスミッターは、ＲＦＩＤレシーバーもしくはアンテナに独自の識別信号を送信するトランスポンダーもしくはタグ／ＲＦＩＤ、またはその他のいかなる伝送手段であってよい。

有利には、ＲＦＩＤタグは、レシーバーもしくはアンテナに接続された制御手段によって独自に認識されうるようにコードされ、例えば国際特許第２０１３０９８７８８号に記載された既知の方法により、スイッチ１００以外のアクチュエータの使用を防止して、アクセスＡの安全でない開放のリスクを回避してもよい。

ＲＦＩＤタグの連結ボディ３への接続方法は限定されるものではなく、より詳しく記載されることもない。単なる例示として、ＲＦＩＤタグは、連結ボディ１０３の内部に形成された図示しない特定のシートにロックされていてもよい。

有利には、この場合も、スイッチ１００の安全度をさらに向上させ、権限のないアクセスを防止するため、制御手段はまた、オペレータが所有する認識コードを備えたトークンとのダイアローグに適合されたオペレータ認識用ＲＦＩＤ読取機を備えた、制御手段に介入する権限を有するオペレータの識別装置１２２を備えていてもよい。

連結ボディ１０３および関連ハンドル１１６の美的および構造的な構成は、要件に応じて変わってもよい。

例えば、第１の変形例によれば、連結ボディ１０３は、アクセスＡの可動部分Ｍへの連結ブラケットと、ねじ、ピンもしくは類似の連結器官（anchoring organ）、またはスナップカップリング（snap coupling）によってブラケットに固定されるのに適したカバーシェルと、から構成されてもよい。

さらなる変形例によれば、ブラケットは、ハンドル１１６を備えたシェルのみからなってもよい。

加えて、連結ボディ１０３の固定要素は、これをカバーしてこれへのアクセスを防止し、権限のない人物によって脱着された場合に証拠を与えるのに適した図示しないシーリング手段を備えていてもよい。

例えば、シーリング手段は、接続部材を収容するように設計された連結ボディ１０３の穴の内部に配された盗難防止キャップであってもよい。

盗難防止キャップは、これらの抽出を促進するいかなる要素も存在しなくなるように、対応する貫通穴にぴったりと嵌められ、これらの再挿入を防止して脱着の試みの直接的な証拠を与えるように、脱着されたときには破損するように設計されるであろう。

このようにすれば、類似のアクションの痕跡を残すことなく、連結ボディ１０３を脱着したり、このパーツを分解したりすることは不可能であろう。

類似の固定部材および関連のシーリング手段もまた、スイッチング装置１０５と関連付けられていてもよい。

このようにすれば、スイッチ１００は、部分的にでもこれの脱着や分解を目的とし、アクセスＡを安全でない状態に導きうるあらゆるアクションから、常に適切に保護されるであろう。

本発明によるスイッチは、多数の修正および変形が可能であり、それらのすべては、添付の特許請求の範囲で表される本発明の概念内にある。本発明の保護の範囲から逸脱することなく、全ての細部は技術的に同等な他の要素で置き換えることができ、物品は要件に応じて異なってもよい。

Claims (11)

1. 機械または産業プラントへのアクセスを監視するための安全スイッチであって、
   －監視されるべき前記アクセス（Ａ）の固定部分（Ｆ）に連結されるように適合されたケーシング（６，１０６）を有し、前記機械またはプラントの１つまたは複数の制御および／またはサービス回路に連動されるように適合されたこれらを制御するためのスイッチング手段と、前記機械またはプラントの１つまたは複数の制御および／またはシグナリング回路と接続されるように適合された電気および／または電気的な制御手段と、を収容するスイッチング装置（５，１０５）と、
   －前記アクセス（Ａ）の可動部分（Ｍ）に連結されるように適合され、１つまたは複数の前記回路の開放／閉鎖のために前記アクセス（Ａ）が開／閉されたときに前記スイッチング手段と相互作用する操作装置（２，１０２）と、
   －前記アクセス（Ａ）の開放を検知するための検知手段であって、前記スイッチング装置（５，１０５）および前記操作装置（２，１０２）と関連付けられ、前記検知または前記アクセス（Ａ）の開放の要求により、前記機械またはプラントの停止コマンドを前記制御手段に送信する手段と、
   －アクティブ化／非アクティブ化および／またはシグナリングコントロールを送信するために前記制御手段に接続された駆動手段（９，１０９）と、を備え、
   前記駆動手段（９，１０９）は、前記ケーシング（６，１０６）と関連付けられ、１つまたは複数の仮想コントローラを備えた少なくとも１つのタッチモニター（１０，１１０）と、前記１つまたは複数の仮想コントローラを制御および／またはシグナリング機能と関連付けるのに適しており、前記制御手段によって１つまたは複数の前記仮想コントローラを前記機械またはプラントの回路の１つに関連付ける少なくとも１つのマイクロプロセッサと、を備えることを特徴とする、安全スイッチ。
2. 前記少なくとも１つのタッチモニター（１０，１１０）は、前記ケーシング（６，１０６）に一体化され、その一面（１１，１１１）に配されていることを特徴とする、請求項１に記載の安全スイッチ。
3. 前記ケーシング（６）は、前記スイッチング手段を収容する第１シェル（１２）と、前記第１シェル（１２）に方向付け可能に連結された第２シェル（１３）と、を備え、前記タッチモニター（１０）が一体化されていることを特徴とする、請求項１に記載の安全スイッチ。
4. 前記操作装置（２，１０２）は、前記アクセス（Ａ）の閉鎖のときに、前記ケーシング（６，１０６）に形成された穴（７，１０７）に挿入されて、前記ケーシング（６，１０６）に収容されたロック／ロック解除手段と相互作用するように適合された保持要素（４，１０４）を備え、前記保持要素が係合して前記ケーシング（６，１０６）から抽出されるのを防止するように適合されていることを特徴とする、請求項１から請求項３の何れか一項に記載の安全スイッチ。
5. 前記保持要素（１０４）は、ピンもしくはボルトであって、閉鎖アクセス（Ａ）の抽出位置から前記操作装置（１０２）の内部に少なくとも部分的に格納された位置までを通過するように前記操作装置（１０２）内を移動可能で、これにより前記アクセス（Ａ）は開放されることができ、前記操作装置（１０２）は、連結ボディ（１０３）と、前記保持要素（１０４）に機械的に接続され、少なくとも１つの第１位置および１つの第２位置の間を移動するように前記連結ボディ（１０３）に対して移動可能に前記連結ボディ（１０３）に取り付けられており、前記第１位置から前記第２位置までの移動に続いて前記保持要素（１０４）を前記抽出位置から前記少なくとも部分的に格納された位置まで運ぶハンドル（１１６）と、を備えることを特徴とする、請求項４に記載の安全スイッチ。
6. 前記ケーシング（６，１０６）は、これの互いに逆側の面に配された前記保持要素（４，１０４）の選択的挿入および前記ロック／ロック解除手段との相互作用のための一対の前記穴（７，１０７）を備えることを特徴とする、請求項１から請求項５の何れか一項に記載の安全スイッチ。
7. 前記ケーシング（６，１０６）は、補助リリースコマンド（１５）および／または緊急ボタン（１１５）を備えることを特徴とする、請求項１から請求項６の何れか一項に記載の安全スイッチ。
8. 前記検知手段は、前記操作装置（２，１０２）と関連付けられ、プレゼンス信号を送信するように適合されたトランスミッターと、前記スイッチング装置（５，１０５）と関連付けられ、アクセス（Ａ）が閉鎖されていると許容するのに十分な予め決められた値と前記スイッチング装置（５，１０５）および前記操作装置（２，１０２）の間の間隔が少なくとも等しくなったときに前記プレゼンス信号を受け取って前記プレゼンス信号を前記制御手段に送信するように適合された少なくとも１つのレシーバーと、を備えることを特徴とする、請求項１から請求項７の何れか一項に記載の安全スイッチ。
9. 前記ロック／ロック解除手段は、前記制御手段に介入する権利を有するオペレータの識別装置（２２，１２２）と、前記制御手段に送信されるべき識別コードが入力されると受信してメモリ確認コードと比較するために前記制御手段に接続されたＲＦＩＤタグと、を備えることを特徴とする、請求項１から請求項８の何れか一項に記載の安全スイッチ。
10. 前記ロック／ロック解除手段は、閉鎖アクセス（Ａ）の前記抽出位置において前記保持要素（４，１０４）を係合してロックするように適合された機械的保持メカニズムを備えることを特徴とする、請求項１から請求項９の何れか一項に記載の安全スイッチ。
11. 前記電気および／または電気的な制御手段は、データ伝送のための１つまたは複数の通信バスを備えることを特徴とする、請求項１から請求項１０の何れか一項に記載の安全スイッチ。
    
    

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