JP2022513042A - ベニクスノキタケ抽出物、ベニクスノキタケ組成物の製造方法及び医薬組成物 - Google Patents
ベニクスノキタケ抽出物、ベニクスノキタケ組成物の製造方法及び医薬組成物 Download PDFInfo
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Abstract
ベニクスノキタケ抽出物の製造方法であって、食用・薬用菌の応用技術分野に属する。前記方法は、培養ディッシュを用いたベニクスノキタケの子実体粉末をエタノール溶液で抽出し、ろ液を減圧濃縮して粗抽出物を得るステップと、粗抽出物をマクロポーラス型樹脂で吸着した後、長方形容器に入れ、まず混合溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第一分画物を得た後、次にエタノール溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第二分画物を得た後、そして酢酸エチル溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第三分画物を得るステップとを含む。さらに、本発明はベニクスノキタケ組成物の製造方法及び医薬組成物を提供する。牛樟芝組成物の調製方法と医薬組成も提供しており、牛樟芝抽出物の選別物または牛樟芝組成物は、がん治療と化学療法副作用の軽減に利用できる。
Description
本発明は、食用・薬用菌の応用技術分野に関し、特にがんの治療及び化学療法の副作用の軽減に用いられるベニクスノキタケ抽出物、ベニクスノキタケ組成物の製造方法及び医薬組成物に関する。
ベニクスノキタケ(Antrodia cinnamomea)は、ヒナダシタケ目、サルノコシカケ科、シカタケ属、樟芝種に属する多年生茸菌類であり、台湾の固有種キノコ菌類であり、現在の研究結果によると、ベニクスノキタケは、抗腫瘍、免疫力増強、抗ウイルス、抗炎症、抗酸化効果と肝臓保護効果などの多くの機能を有することを示す。このうち、抗腫瘍に関する研究と特許は、リンデンで栽培されたクスノキ芝の子実体又は菌糸体粉末又は異なる溶媒の抽出物又は単一化合物をがん細胞に直接的に使用することに集中している。
野生のベニクスノキタケの数が少なく、入手することは困難であり、生育環境汚染の問題があるため、近年、人工栽培方法でベニクスノキタケを栽培することが多く、現在、主なベニクスノキタケ栽培方法としては液体培養法、固体培養法及びリンデン培養法が挙げられる。ベニクスノキタケの形態と成分は、栽培方法によって大きな違いがあり、文献によると、液体発酵と固体発酵で培養して得られたのはベニクスノキタケ菌糸体であるが、リンデン培養法で培養して得られたのはベニクスノキタケ子実体である。ベニクスノキタケ菌糸体の成分は、多糖体を主とし、ベニクスノキタケ子実体の成分は、トリテルペン類を主とし、牛樟リンデンの入手が困難であるため、リンデンで培養したベニクスノキタケ子実体の販売価格は非常に高い。
がんは、全世界の罹患率と致死率が非常に高い疾病であり、がんの治療方法は、手術、化学治療、放射線治療、標的治療及びこれらの治療方法の組合せを含む。化学治療は、がん細胞を殺すことができるが、選択的に殺すことなく、正常な細胞も殺すため、通常患者に深刻な副作用を伴う。化学療法薬による患者の白血球数の低下はよく見られる副作用の1つであり、がん患者は化学治療を受ける期間に白血球数が低すぎるため治療に影響を与えることが多い。したがって、伝統的な漢方薬から抗がん活性を有する漢方薬抽出物を探し、西洋薬に取って代わるか、西洋薬と併用してがんを治療することは研究価値のある新しい方向である。
野生のベニクスノキタケの数が少なく、入手することは困難であり、生育環境汚染の問題があるため、近年、人工栽培方法でベニクスノキタケを栽培することが多く、現在、主なベニクスノキタケ栽培方法としては液体培養法、固体培養法及びリンデン培養法が挙げられる。ベニクスノキタケの形態と成分は、栽培方法によって大きな違いがあり、文献によると、液体発酵と固体発酵で培養して得られたのはベニクスノキタケ菌糸体であるが、リンデン培養法で培養して得られたのはベニクスノキタケ子実体である。ベニクスノキタケ菌糸体の成分は、多糖体を主とし、ベニクスノキタケ子実体の成分は、トリテルペン類を主とし、牛樟リンデンの入手が困難であるため、リンデンで培養したベニクスノキタケ子実体の販売価格は非常に高い。
がんは、全世界の罹患率と致死率が非常に高い疾病であり、がんの治療方法は、手術、化学治療、放射線治療、標的治療及びこれらの治療方法の組合せを含む。化学治療は、がん細胞を殺すことができるが、選択的に殺すことなく、正常な細胞も殺すため、通常患者に深刻な副作用を伴う。化学療法薬による患者の白血球数の低下はよく見られる副作用の1つであり、がん患者は化学治療を受ける期間に白血球数が低すぎるため治療に影響を与えることが多い。したがって、伝統的な漢方薬から抗がん活性を有する漢方薬抽出物を探し、西洋薬に取って代わるか、西洋薬と併用してがんを治療することは研究価値のある新しい方向である。
本発明は、がん治療及びその治療過程における化学療法の患者に対する副作用の問題を解決するために、培養ディッシュを用いたベニクスノキタケの子実体粉末をエタノール溶液で抽出し、ろ液を減圧濃縮して粗抽出物を得るステップと、前記粗抽出物をマクロポーラス型樹脂で吸着した後、長方形容器に入れ、まず混合溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第一分画物を得た後、次にエタノール溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第二分画物を得た後、そして酢酸エチル溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第三分画物を得るステップとを含むベニクスノキタケ抽出物の製造方法を提供する。
前記混合溶液は、二回蒸留水とエタノール溶液から構成され、このうち、前記二回蒸留水とエタノール溶液の体積比は(40~60):(40~60)である。
前記エタノール溶液の体積百分率は95%である。
本発明は、二回蒸留水を用いてベニクスノキタケ菌糸体粉末を抽出し、ろ液を減圧濃縮して濃縮液を得るステップと、前記濃縮液をエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取るステップと、前記沈殿物を乾燥し、ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得るステップと、前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物に組合せて、ベニクスノキタケ組成物を得るステップとを含むベニクスノキタケ組成物の製造方法を提供する。
前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物及び前記ベニクスノキタケ抽出物の第二分画物の重量比は(35~65):(35~65)である。
前記濃縮液及びエタノール溶液の体積比は1:3であり、前記エタノール溶液の体積百分率は60%~80%である。
前記混合溶液は、二回蒸留水とエタノール溶液から構成され、このうち、前記二回蒸留水とエタノール溶液の体積比は(40~60):(40~60)である。
前記エタノール溶液の体積百分率は95%である。
本発明は、二回蒸留水を用いてベニクスノキタケ菌糸体粉末を抽出し、ろ液を減圧濃縮して濃縮液を得るステップと、前記濃縮液をエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取るステップと、前記沈殿物を乾燥し、ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得るステップと、前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物に組合せて、ベニクスノキタケ組成物を得るステップとを含むベニクスノキタケ組成物の製造方法を提供する。
前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物及び前記ベニクスノキタケ抽出物の第二分画物の重量比は(35~65):(35~65)である。
前記濃縮液及びエタノール溶液の体積比は1:3であり、前記エタノール溶液の体積百分率は60%~80%である。
本発明は、医薬組成物を提供し、前記組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造された粗抽出物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用され、前記医薬品は、大腸がん、肝がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
本発明は、医薬組成物を提供し、前記組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物又は第三分画物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用され、前記医薬品は大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
さらに、本発明は、医薬組成物を提供し、前記組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ組成物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、化学療法薬シスプラチン及びプラチナ系薬剤の副作用を改善するための薬品の製造に使用され、前記薬品は化学療法薬シスプラチン系薬剤による白血球数の低下及び骨髄抑制の現象を改善する。
本発明に係る方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物又はベニクスノキタケ組成物は、がんの治療及び化学療法の副作用の軽減に用いられ、肝がん、肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん及び皮膚がんなどの治療、及び化学療法薬による白血球数の低下及び骨髄抑制の改善に顕著な効果を有する。
本発明は、医薬組成物を提供し、前記組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物又は第三分画物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用され、前記医薬品は大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
さらに、本発明は、医薬組成物を提供し、前記組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ組成物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、化学療法薬シスプラチン及びプラチナ系薬剤の副作用を改善するための薬品の製造に使用され、前記薬品は化学療法薬シスプラチン系薬剤による白血球数の低下及び骨髄抑制の現象を改善する。
本発明に係る方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物又はベニクスノキタケ組成物は、がんの治療及び化学療法の副作用の軽減に用いられ、肝がん、肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん及び皮膚がんなどの治療、及び化学療法薬による白血球数の低下及び骨髄抑制の改善に顕著な効果を有する。
以下、図面及び実施例を参照しながら、本発明の技術案についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本発明の実施例に係るベニクスノキタケ抽出物は、培養ディッシュを用いたベニクスノキタケ子実体をエタノール溶液で抽出した後、マクロポーラス型樹脂に吸着して、長方形容器に入れ、部分的に精製してから得られた分画物であり、その製造方法は次のステップを含む。
ステップS101:ベニクスノキタケ子実体粉末1kgを取り、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液を72時間浸して攪拌した後、ろ過する。
ステップS102:ステップS101で抽出して得られたろ過残渣を、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に72時間浸して攪拌した後、ろ過する。
ステップS103:S101で得られたろ液とS102で得られたろ液とを混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮して粗抽出物(Crude)を得る。
ステップS104:ステップS103で得られた粗抽出物を混合溶液で10倍希釈した後、粗抽出物の重さの約5倍のマクロポーラス型樹脂(DIAION(登録商標)HP20など)を入れた長方形容器に入れて、十分に攪拌し、マクロポーラス型樹脂に粗抽出物(吸着時間を10~12時間とする)を吸着し、長方形容器内の液体を汲んで外に出し、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の混合溶液を長方形容器に加え、1~5時間浸した後、長方形容器内の溶液を汲んで外に出し、長方形容器から出した液体を2回収集し、減圧回転濃縮機を用いて濃縮乾燥した後に重さを計量してベニクスノキタケ抽出物の分画物F1を得る。
このうち、混合溶液は、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液から構成され、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は(40~60):(40~60)である。
図1に示すように、本発明の実施例に係るベニクスノキタケ抽出物は、培養ディッシュを用いたベニクスノキタケ子実体をエタノール溶液で抽出した後、マクロポーラス型樹脂に吸着して、長方形容器に入れ、部分的に精製してから得られた分画物であり、その製造方法は次のステップを含む。
ステップS101:ベニクスノキタケ子実体粉末1kgを取り、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液を72時間浸して攪拌した後、ろ過する。
ステップS102:ステップS101で抽出して得られたろ過残渣を、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に72時間浸して攪拌した後、ろ過する。
ステップS103:S101で得られたろ液とS102で得られたろ液とを混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮して粗抽出物(Crude)を得る。
ステップS104:ステップS103で得られた粗抽出物を混合溶液で10倍希釈した後、粗抽出物の重さの約5倍のマクロポーラス型樹脂(DIAION(登録商標)HP20など)を入れた長方形容器に入れて、十分に攪拌し、マクロポーラス型樹脂に粗抽出物(吸着時間を10~12時間とする)を吸着し、長方形容器内の液体を汲んで外に出し、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の混合溶液を長方形容器に加え、1~5時間浸した後、長方形容器内の溶液を汲んで外に出し、長方形容器から出した液体を2回収集し、減圧回転濃縮機を用いて濃縮乾燥した後に重さを計量してベニクスノキタケ抽出物の分画物F1を得る。
このうち、混合溶液は、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液から構成され、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は(40~60):(40~60)である。
ステップS105:長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の体積百分率95%のエタノール溶液に1~5時間浸して、当該液体を2回収集した後、減圧回転濃縮機を用いて濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を得る。
ステップS106:長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた約1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の体積百分率95%の酢酸エチル溶液に1~5時間浸して、当該液体を2回収集した後、減圧回転濃縮機を用いて濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F3を得る。
ステップS106:長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた約1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の体積百分率95%の酢酸エチル溶液に1~5時間浸して、当該液体を2回収集した後、減圧回転濃縮機を用いて濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F3を得る。
図2に示すように、本発明の実施例に係るベニクスノキタケ菌糸体抽出物は、二回蒸留水を用いてベニクスノキタケ菌糸体粉末を抽出し、ろ過・濃縮後の濃縮液をエタノール溶液に加え、ろ過した後の沈殿物を乾燥したものをベニクスノキタケ菌糸体抽出物とし、その製造方法は次のステップを含む。
ステップS201:ベニクスノキタケ菌糸体粉末1kgを取り、体積の10倍の二回蒸留水で8時間煮沸した後、ろ過する。
ステップS202:ステップS201で抽出して得られたろ過残渣を、体積の10倍の二回蒸留水で4時間煮沸した後、ろ過する。
ステップS203:ステップS201で得られたろ液とステップS202で得られたろ液を混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮する。
ステップS204:ステップS203で得られた濃縮液を、体積の3倍の体積百分率60%~80%のエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取り、沈殿物を乾燥した後に、ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得る。
本発明の実施例に係るベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を体積比(35~65):(35~65)で組み合わせた後、本発明の実施例に係るベニクスノキタケ組成物を得る。
本発明の実施例に係るベニクスノキタケ組成物の製造過程をさらに詳しく説明するために、以下に具体的な応用例を示す。
ステップS201:ベニクスノキタケ菌糸体粉末1kgを取り、体積の10倍の二回蒸留水で8時間煮沸した後、ろ過する。
ステップS202:ステップS201で抽出して得られたろ過残渣を、体積の10倍の二回蒸留水で4時間煮沸した後、ろ過する。
ステップS203:ステップS201で得られたろ液とステップS202で得られたろ液を混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮する。
ステップS204:ステップS203で得られた濃縮液を、体積の3倍の体積百分率60%~80%のエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取り、沈殿物を乾燥した後に、ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得る。
本発明の実施例に係るベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を体積比(35~65):(35~65)で組み合わせた後、本発明の実施例に係るベニクスノキタケ組成物を得る。
本発明の実施例に係るベニクスノキタケ組成物の製造過程をさらに詳しく説明するために、以下に具体的な応用例を示す。
実施例1:ベニクスノキタケ抽出物の製造
培養ディッシュを用いたベニクスノキタケ子実体粉末1kgを取り、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に浸して72時間攪拌した後、空気を抽出しろ過し、第1回次ろ液を収集する。ろ過した後のろ過残渣を、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に浸して72時間攪拌し、空気を抽出しろ過し、第2回ろ液を収集する。二回のろ液を合わせて減圧濃縮してベニクスノキタケエタノール粗抽出物を得る。粗抽出物を二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液(二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は40:60とする)で10倍希釈した後、粗抽出物の重さ約5倍のマクロポーラス型樹脂(DIAION(R) HP20など)を入れた長方形容器内に入れ、十分に攪拌して吸着させる(吸着時間を10~12時間とする)。長方形容器内の液体を汲んで外に出し、培養ディッシュを用いた体積約3~6倍の1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の混合溶液(混合溶液は二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液から構成され、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は40:60とする)を長方形容器内に加え、1~5時間浸した後、長方形容器内の溶液を汲んで外に出し、ろ液を2回収集し、濃縮干燥した後に重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F1を得る。長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の体積百分率95%のエタノール溶液に1~5時間浸し、当該液体を2回収集した後、濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を得る。長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の酢酸エチル溶液に1~5時間浸し、当該液体を2回収集した後、濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F3を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、混合溶液の二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は、45:55、50:50、55:45又は60:40などであってもよい。混合溶液における異なる体積比の二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液については、本実施例では説明を省略する。
培養ディッシュを用いたベニクスノキタケ子実体粉末1kgを取り、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に浸して72時間攪拌した後、空気を抽出しろ過し、第1回次ろ液を収集する。ろ過した後のろ過残渣を、体積の10倍の体積百分率95%のエタノール溶液に浸して72時間攪拌し、空気を抽出しろ過し、第2回ろ液を収集する。二回のろ液を合わせて減圧濃縮してベニクスノキタケエタノール粗抽出物を得る。粗抽出物を二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液(二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は40:60とする)で10倍希釈した後、粗抽出物の重さ約5倍のマクロポーラス型樹脂(DIAION(R) HP20など)を入れた長方形容器内に入れ、十分に攪拌して吸着させる(吸着時間を10~12時間とする)。長方形容器内の液体を汲んで外に出し、培養ディッシュを用いた体積約3~6倍の1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の混合溶液(混合溶液は二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液から構成され、二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は40:60とする)を長方形容器内に加え、1~5時間浸した後、長方形容器内の溶液を汲んで外に出し、ろ液を2回収集し、濃縮干燥した後に重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F1を得る。長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の体積百分率95%のエタノール溶液に1~5時間浸し、当該液体を2回収集した後、濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を得る。長方形容器内のマクロポーラス型樹脂を、培養ディッシュを用いた1kgのベニクスノキタケ子実体粉末の体積の約3~6倍の酢酸エチル溶液に1~5時間浸し、当該液体を2回収集した後、濃縮乾燥して重さを計量し、ベニクスノキタケ抽出物の分画物F3を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、混合溶液の二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液の体積比は、45:55、50:50、55:45又は60:40などであってもよい。混合溶液における異なる体積比の二回蒸留水及び体積百分率95%のエタノール溶液については、本実施例では説明を省略する。
実施例2:ベニクスノキタケ菌糸体抽出物の製造
ベニクスノキタケ菌糸体粉末1kgを取り、体積の10倍の二回蒸留水で8時間煮沸した後、ろ過する。ろ過した後のろ過残渣を、体積の10倍の二回蒸留水で4時間煮沸した後、ろ過する。二回得られたろ液を混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮する。得られた濃縮液を体積の3倍の体積百分率70%のエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取り、沈殿物を乾燥してベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、濃縮液を加える体積の3倍のエタノール溶液の体積百分率は、60%、65%、75%又は80%などであってもよい。濃縮液を加える異なる体積百分率のエタノール溶液については、本実施例では説明を省略する。
ベニクスノキタケ菌糸体粉末1kgを取り、体積の10倍の二回蒸留水で8時間煮沸した後、ろ過する。ろ過した後のろ過残渣を、体積の10倍の二回蒸留水で4時間煮沸した後、ろ過する。二回得られたろ液を混合し、減圧回転濃縮機を用いて元の体積の5%まで濃縮する。得られた濃縮液を体積の3倍の体積百分率70%のエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取り、沈殿物を乾燥してベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、濃縮液を加える体積の3倍のエタノール溶液の体積百分率は、60%、65%、75%又は80%などであってもよい。濃縮液を加える異なる体積百分率のエタノール溶液については、本実施例では説明を省略する。
実施例3:ベニクスノキタケ組成物の製造
実施例2で得られたベニクスノキタケ菌糸体抽出物及び実施例1で得られたベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を体積比35:65で組み合わせた後、ベニクスノキタケ組成物(AC)を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、ベニクスノキタケ組成物におけるベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2の体積比は、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40又は65:35などであってもよい。異なる体積比のベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2については、本実施例では説明を省略する。
本発明の実施例に係る方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物又はベニクスノキタケ組成物は、がんの治療及び化学療法の副作用の軽減(肝がん、肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん及び皮膚がんなどの治療、及び化学療法薬による白血球数の低下及び骨髄抑制の改善を含む)に顕著な効果を有する。以下の試験結果を用いて説明する。
実施例2で得られたベニクスノキタケ菌糸体抽出物及び実施例1で得られたベニクスノキタケ抽出物の分画物F2を体積比35:65で組み合わせた後、ベニクスノキタケ組成物(AC)を得る。
説明すべき点については、実際の応用において、ベニクスノキタケ組成物におけるベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2の体積比は、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40又は65:35などであってもよい。異なる体積比のベニクスノキタケ菌糸体抽出物及びベニクスノキタケ抽出物の分画物F2については、本実施例では説明を省略する。
本発明の実施例に係る方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物又はベニクスノキタケ組成物は、がんの治療及び化学療法の副作用の軽減(肝がん、肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん及び皮膚がんなどの治療、及び化学療法薬による白血球数の低下及び骨髄抑制の改善を含む)に顕著な効果を有する。以下の試験結果を用いて説明する。
1.ベニクスノキタケ抽出物の異なるがん細胞に対する細胞毒性試験
1)細胞の培養
ヒト大腸がんHCT116細胞、ヒト肝がんHuh7細胞、ヒト胃がんMKN45細胞、ヒト肺がんA549細胞、ヒト乳がんMDA-MB-231細胞及びヒト皮膚がんA375細胞を選定し、HCT116、Huh7、A549、MDA-MB-231及びA375細胞は10%FBS含有DMEM培養液、MKN45細胞は10%FBS含有RPMI培養液を使用し、37℃で5%CO2を含有する湿潤培養器内で培養する。T75フラスコで1.2×106個の細胞を接種し、細胞の成長速度に応じて、約3~7日で培養ディッシュいっぱいに広がり、継代する時に培養液を除去し、PBSで細胞を洗浄し、trypsin-EDTAを加えて細胞を剥離させ、新培養液で中和した後細胞カウントを行い、試験要求に応じて適切な細胞数を培養ディッシュに播種し、1.2×106個の細胞を残して新しいT75フラスコに播種し、引き続き培養する。
2)試験薬物の調製 100%DMSOで試験物(ベニクスノキタケ抽出物を含む)をCrude、F1、F2及びF3などのサンプルとマークし、濃度50mg/mLに調製する。DMEM又はRPMI培養液で試験薬物を2000、1500、1000、500、250、50、25及び12.5μg/mLの8濃度に希釈し、また上記の濃度は最終濃度の10倍である。
3)細胞生存率分析 (MTS assay) 96ウェルのディッシュの各ウェルに6×103個の細胞を移植し、37℃で4時間培養した後に試験薬物を加え、各濃度ごとに3回試験を繰り返す。37℃で48時間培養した後に、古い培養液を除去し、MTS含有培養液を加え、37℃で1時間反応させ、ELISA Readerで波長490nmの吸光値を読み取り、GraphPad Prism 5ソフトウェアでIC50の値を計算し、結果を表1に示す。
1)細胞の培養
ヒト大腸がんHCT116細胞、ヒト肝がんHuh7細胞、ヒト胃がんMKN45細胞、ヒト肺がんA549細胞、ヒト乳がんMDA-MB-231細胞及びヒト皮膚がんA375細胞を選定し、HCT116、Huh7、A549、MDA-MB-231及びA375細胞は10%FBS含有DMEM培養液、MKN45細胞は10%FBS含有RPMI培養液を使用し、37℃で5%CO2を含有する湿潤培養器内で培養する。T75フラスコで1.2×106個の細胞を接種し、細胞の成長速度に応じて、約3~7日で培養ディッシュいっぱいに広がり、継代する時に培養液を除去し、PBSで細胞を洗浄し、trypsin-EDTAを加えて細胞を剥離させ、新培養液で中和した後細胞カウントを行い、試験要求に応じて適切な細胞数を培養ディッシュに播種し、1.2×106個の細胞を残して新しいT75フラスコに播種し、引き続き培養する。
2)試験薬物の調製 100%DMSOで試験物(ベニクスノキタケ抽出物を含む)をCrude、F1、F2及びF3などのサンプルとマークし、濃度50mg/mLに調製する。DMEM又はRPMI培養液で試験薬物を2000、1500、1000、500、250、50、25及び12.5μg/mLの8濃度に希釈し、また上記の濃度は最終濃度の10倍である。
3)細胞生存率分析 (MTS assay) 96ウェルのディッシュの各ウェルに6×103個の細胞を移植し、37℃で4時間培養した後に試験薬物を加え、各濃度ごとに3回試験を繰り返す。37℃で48時間培養した後に、古い培養液を除去し、MTS含有培養液を加え、37℃で1時間反応させ、ELISA Readerで波長490nmの吸光値を読み取り、GraphPad Prism 5ソフトウェアでIC50の値を計算し、結果を表1に示す。
表1の結果から、ベニクスノキタケ抽出物の粗抽出物(Crude)はA549(肺がん)、MKN-45(胃がん)及びMDA-MB231(乳がん)に対して死滅効果がないいが、Huh7(肝がん)、HCT116(腸がん)及びA375(皮膚がん)に対して微弱な死滅効果がある。ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F1)は試験した6種類のがん細胞に対して死滅効果がない。ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)は試験した6種類のがん細胞皆に対して強い死滅効果があり、特にA375(皮膚がん)、Huh7(肝がん)及びMKN-45(胃がん)に対して強い死滅がある。ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F3) は試験した6種類のがん細胞中のMDA-MB231(乳がん)に対して死滅効果がないが、Huh7(肝がん)に対して強い死滅効果があり、他の4種類のがん細胞に対して弱い死滅効果がある。
2.ベニクスノキタケ抽出物のヒト腸がん細胞HCT116の動物モデル機能に対する試験
1)実験動物の飼育
今回の研究で使用した動物は台湾実験動物センターから購入した6歳齢のBALB/cnu/nuヌードマウスである。飼育温度を25±2℃とし、日照時間を08:00~20:00とし、~日十分の餌と水を与え、毎週床敷を2回交換する。
2)腫瘍誘発の動物モデル
ヒト腸がん細胞株(HCT116)を3×106の細胞量で80 LPBSに懸濁させ、注射でヌードマウス背部右側の皮下部に移植し、腫瘍生成を誘発し、腫瘍サイズが100~200mm3になるまで、薬投与を開始する。
3)試験物質及び投与経路
第1日から15日まで経鼻胃管で分画物F2を投与する。動物群はそれぞれ参照群、100、200及び400mg/kg F2であり、各群ごとに6匹マウスとし、4群合計24匹とする。
4)腫瘍生長抑制の評価 CO2でマウスを安楽死処分させ、腫瘍部位を手術で取り外した後に重さを測り、薬投与後の腫瘍の形態及び重さの変化を比較する。安楽死処分日までに実験動物が死亡した場合、薬投与後の寿命延長の比較根拠として死亡時間を記録する。
5)統計分析方法
一元配置分散分析(One-Way ANOVA)でデータ分析を実行し、分析結果が有意になった場合、Fisher LSDでその後の比較を行う。動物の実験結果を図3と図4に示す。
図3の結果から、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)はヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウスに異なる用量を経口投与する時、F2は腫瘍に対する抑制について、用量効果があり、投与量が400mg/kgの群で有意な差があることを示し、この結果は、400mg/kgがヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウス対して治療上有効な用量であることを意味する。図4の結果から、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)の3つの投与量はいずれもヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウスの体重減少につながらないことを示し、この結果は、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)は腫瘍を抑制する時に体重減少の副作用を引き起こさないことを意味する。
1)実験動物の飼育
今回の研究で使用した動物は台湾実験動物センターから購入した6歳齢のBALB/cnu/nuヌードマウスである。飼育温度を25±2℃とし、日照時間を08:00~20:00とし、~日十分の餌と水を与え、毎週床敷を2回交換する。
2)腫瘍誘発の動物モデル
ヒト腸がん細胞株(HCT116)を3×106の細胞量で80 LPBSに懸濁させ、注射でヌードマウス背部右側の皮下部に移植し、腫瘍生成を誘発し、腫瘍サイズが100~200mm3になるまで、薬投与を開始する。
3)試験物質及び投与経路
第1日から15日まで経鼻胃管で分画物F2を投与する。動物群はそれぞれ参照群、100、200及び400mg/kg F2であり、各群ごとに6匹マウスとし、4群合計24匹とする。
4)腫瘍生長抑制の評価 CO2でマウスを安楽死処分させ、腫瘍部位を手術で取り外した後に重さを測り、薬投与後の腫瘍の形態及び重さの変化を比較する。安楽死処分日までに実験動物が死亡した場合、薬投与後の寿命延長の比較根拠として死亡時間を記録する。
5)統計分析方法
一元配置分散分析(One-Way ANOVA)でデータ分析を実行し、分析結果が有意になった場合、Fisher LSDでその後の比較を行う。動物の実験結果を図3と図4に示す。
図3の結果から、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)はヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウスに異なる用量を経口投与する時、F2は腫瘍に対する抑制について、用量効果があり、投与量が400mg/kgの群で有意な差があることを示し、この結果は、400mg/kgがヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウス対して治療上有効な用量であることを意味する。図4の結果から、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)の3つの投与量はいずれもヒト腸がん細胞HCT116を移植した免疫不全マウスの体重減少につながらないことを示し、この結果は、ベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)は腫瘍を抑制する時に体重減少の副作用を引き起こさないことを意味する。
3.ベニクスノキタケ組成物の化学療法薬cisplatinを用いた免疫機能が正常なC57BL/6マウスの骨髄抑制効果改善試験
1)実験動物の飼育
今回の研究で使用した動物は、台湾実験動物センターから購入した6歳齢のC57BL/6マウスである。飼育制御温度を25±2℃とし、日照時間を08:00~20:00とし、~日十分の餌と水を与え、毎週床敷を2回交換する。
2)試験物質及び投与経路
1日目、cisplatin(cis,20mg/kg)を腹腔内投与する。1日目から5日目、経鼻胃管でベニクスノキタケ組成物(400mg/kg)を投与し、1日目の経管投与時間は化学療法薬を投与した4時間後とする。動物群はそれぞれ参照群、Cis及びベニクスノキタケ組成物(AC)であり、各群ごとに6匹マウスとし、3群合計18匹とする。
3)骨髓造血機能の評価 6日目、CO2で実験動物を安楽死処分させ、手術でマウスの大腿骨を取り外し、骨の両端をはさみで切り、骨髓細胞を取り、遠心分離・洗浄した後、細胞をMethoCult M3334 medium又はMethoCult M3234 mediumに加え、37℃の5%CO2を含有する湿潤培養器に静置して培養し、前者は48時間培養後、顕微鏡で観察し、CFU-E (Colony-forming unit-erythroid)のcolony数を計算し、後者は培養7日後、顕微鏡で観察し、CFU-GM (Colony-forming unit-granulocyte, macrophage)のcolony数を計算する。CFU-E及びCFU-GMのcolony数は全視野観察を用いてカウントする。
4)周辺血液の白血球変化評価
実験動物を安楽死処分する前、頬採血方式で全血を採取し、血液凝固検査で全血球計算(Complete blood count、CBC)を行い、周辺血液の白血球数を判定する。
5)統計分析方法
一元配置分散分析(One-Way ANOVA)でデータ分析を実行し、分析結果が有意になった場合、Fisher LSDでその後の比較を行う。動物の実験結果を図5、図6と図7に示す。
1)実験動物の飼育
今回の研究で使用した動物は、台湾実験動物センターから購入した6歳齢のC57BL/6マウスである。飼育制御温度を25±2℃とし、日照時間を08:00~20:00とし、~日十分の餌と水を与え、毎週床敷を2回交換する。
2)試験物質及び投与経路
1日目、cisplatin(cis,20mg/kg)を腹腔内投与する。1日目から5日目、経鼻胃管でベニクスノキタケ組成物(400mg/kg)を投与し、1日目の経管投与時間は化学療法薬を投与した4時間後とする。動物群はそれぞれ参照群、Cis及びベニクスノキタケ組成物(AC)であり、各群ごとに6匹マウスとし、3群合計18匹とする。
3)骨髓造血機能の評価 6日目、CO2で実験動物を安楽死処分させ、手術でマウスの大腿骨を取り外し、骨の両端をはさみで切り、骨髓細胞を取り、遠心分離・洗浄した後、細胞をMethoCult M3334 medium又はMethoCult M3234 mediumに加え、37℃の5%CO2を含有する湿潤培養器に静置して培養し、前者は48時間培養後、顕微鏡で観察し、CFU-E (Colony-forming unit-erythroid)のcolony数を計算し、後者は培養7日後、顕微鏡で観察し、CFU-GM (Colony-forming unit-granulocyte, macrophage)のcolony数を計算する。CFU-E及びCFU-GMのcolony数は全視野観察を用いてカウントする。
4)周辺血液の白血球変化評価
実験動物を安楽死処分する前、頬採血方式で全血を採取し、血液凝固検査で全血球計算(Complete blood count、CBC)を行い、周辺血液の白血球数を判定する。
5)統計分析方法
一元配置分散分析(One-Way ANOVA)でデータ分析を実行し、分析結果が有意になった場合、Fisher LSDでその後の比較を行う。動物の実験結果を図5、図6と図7に示す。
図5の結果から、化学療法薬cisplatinは免疫機能が正常なマウスの白血球数を減少させ、ベニクスノキタケ組成物と化学療法薬cisplatinを併用した場合、ベニクスノキタケ組成物は化学療法薬cisplatinによる白血球数の減少を効果的に改善でき、参照群と同等に回復させることを示す。図6の結果から、化学療法薬cisplatinは免疫機能が正常なマウスの骨髓白血球前駆細胞CFU-GMの数を抑制し、ベニクスノキタケ組成物と化学療法薬cisplatinを併用した場合、ベニクスノキタケ組成物は化学療法薬cisplatinによる骨髄抑制を効果的に改善でき、CFU-GM数を著しく向上させることを示す。図7の結果から、化学療法薬cisplatinは免疫機能が正常なマウスの骨髓紅血球前駆細胞CFU-Eの数を抑制し、ベニクスノキタケ組成物と化学療法薬cisplatinを併用した場合、ベニクスノキタケ組成物は化学療法薬cisplatinによる骨髄抑制を効果的に改善でき、CFU-E数を著しく向上させることを示す。
以上の結果は、ベニクスノキタケ組成物と化学療法薬cisplatinを併用した場合、化学療法薬cisplatinによる免疫機能が正常なマウスの副作用(白血球数の減少、骨髓紅白血球前駆細胞CFU-GM及びCFU-Eの数の減少を含む)を改善できることを意味する。
以上の結果は、ベニクスノキタケ組成物と化学療法薬cisplatinを併用した場合、化学療法薬cisplatinによる免疫機能が正常なマウスの副作用(白血球数の減少、骨髓紅白血球前駆細胞CFU-GM及びCFU-Eの数の減少を含む)を改善できることを意味する。
本発明の実施例は、医薬組成物を提供し、当該組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造された粗抽出物(Crude)と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用される。当該医薬品は、大腸がん、肝がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
本発明の実施例は、医薬組成物を提供し、当該組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)又は分画物(F3)と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用される。当該医薬品は大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
本発明の実施例は、医薬組成物を提供し、当該組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ組成物と場合によって医薬上許容される担体とを含み、化学療法薬シスプラチン及びプラチナ系薬剤の副作用を改善するための薬品の製造に使用される。当該薬品は、化学療法薬シスプラチン系薬剤による白血球数の低下及び骨髄抑制の現象を改善することができる。
本発明の実施例は、医薬組成物を提供し、当該組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の分画物(F2)又は分画物(F3)と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用される。当該医薬品は大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果がある。
本発明の実施例は、医薬組成物を提供し、当該組成物は、治療上有効な用量の上記の方法で製造されたベニクスノキタケ組成物と場合によって医薬上許容される担体とを含み、化学療法薬シスプラチン及びプラチナ系薬剤の副作用を改善するための薬品の製造に使用される。当該薬品は、化学療法薬シスプラチン系薬剤による白血球数の低下及び骨髄抑制の現象を改善することができる。
本明細書で別段に定義されていない限り、本発明で使用される科学的・技術的用語は、当業者に理解される意味を有するものでなければならない。これらの技術用語の意味及び範疇は明確でなければならない。しかしながら、潜在的な曖昧性の場合、本明細書で示された定義は、いかなる辞書的定義または外部定義よりも優れている。特に明記されない限り、本発明の内容に使用される以下の用語は、以下の意味を有するものとして理解されるべきである。本発明で使用される用語「がん」とは、悪性組織細胞の増殖が制御されなくなる疾患を意味する。この細胞の増殖は、転移を引き起こして、隣接する組織へ侵入することがある。本発明で使用される用語「治療」は、病気の個体の症状を緩和または改善することを意味する。本発明で使用される用語「個体」は、動物、特に哺乳動物を表す。本発明で使用される用語「治療上の有効な用量」とは、がんを治療するために、単独で、または他の治療薬/薬剤と組み合わせて使用され、治療効果を示す活性成分の量を意味する。用語「担体」又は「医薬上許容される担体」とは、当業者が熟知している医薬組成物の製造に用いる希釈剤、賦形剤、受容剤又は類似物を意味する。
当業者は、本発明の実施例は目標の達成、言及された結果、利点及びそこに存在するものの取得を支えると理解することができる。本発明の実施例に係る組成物及びその製造方法は、より好ましい実施例の代表であり、例示的であり、本発明の分野に限定されるものではない。当業者は、これらの補正可能な点及びその他の用途を容易に想到することができる。これらの補正は、すべて本発明の精神に含まれ、本発明の保護の範囲内で規定されている。
当業者は、本発明の実施例は目標の達成、言及された結果、利点及びそこに存在するものの取得を支えると理解することができる。本発明の実施例に係る組成物及びその製造方法は、より好ましい実施例の代表であり、例示的であり、本発明の分野に限定されるものではない。当業者は、これらの補正可能な点及びその他の用途を容易に想到することができる。これらの補正は、すべて本発明の精神に含まれ、本発明の保護の範囲内で規定されている。
本発明の内容説明及び実施例は、当業者も本発明を製造及び使用するように詳細に開示されており、さまざまな異なる変更、修正及び進化があっても、本発明の精神と範囲から逸脱しないものとみなされるべきである。
本明細書で適切に例示された発明は、何らかの要件、又は多くの要件、制約、或いは本明細書で特に開示された制約以外の条件下で実施されることが可能である。使用される名詞及び表現は、明細書の記述として限定されるものではなく、また示され、説明された特徴又はその一部と同等な名詞及び表現を排除したものを使用する意図はないが、本発明の保護範囲内でさまざまな異なる変更が生じる可能性があることを認識しておく必要がある。したがって、本発明は、好ましい実施例及び任意の特徴に基づいて具体的に開示されているが、当業者は、本発明の保護範囲内に留まるように、本明細書に開示された内容を修正及び変更するであろうことが理解されるべきである。
本発明の目の、技術案及び好適な効果について、上述した実施例で詳しく説明した。ただし、上記は、本発明の好適な実施方式であるが本発明の実施範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則を逸脱することはなく、以上の実施例に対して行う何らかの修正、同等変化及び改造はいずれも本発明の技術案の保護範囲に属する。
本明細書で適切に例示された発明は、何らかの要件、又は多くの要件、制約、或いは本明細書で特に開示された制約以外の条件下で実施されることが可能である。使用される名詞及び表現は、明細書の記述として限定されるものではなく、また示され、説明された特徴又はその一部と同等な名詞及び表現を排除したものを使用する意図はないが、本発明の保護範囲内でさまざまな異なる変更が生じる可能性があることを認識しておく必要がある。したがって、本発明は、好ましい実施例及び任意の特徴に基づいて具体的に開示されているが、当業者は、本発明の保護範囲内に留まるように、本明細書に開示された内容を修正及び変更するであろうことが理解されるべきである。
本発明の目の、技術案及び好適な効果について、上述した実施例で詳しく説明した。ただし、上記は、本発明の好適な実施方式であるが本発明の実施範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則を逸脱することはなく、以上の実施例に対して行う何らかの修正、同等変化及び改造はいずれも本発明の技術案の保護範囲に属する。
Claims (9)
- 培養ディッシュを用いたベニクスノキタケの子実体粉末をエタノール溶液で抽出し、ろ液を減圧濃縮して粗抽出物を得るステップと、
前記粗抽出物をマクロポーラス型樹脂で吸着した後、長方形容器に入れ、まず混合溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第一分画物を得、次にエタノール溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第二分画物を得、その後、酢酸エチル溶液で溶出し、溶離液を減圧濃縮、乾燥してベニクスノキタケ抽出物の第三分画物を得るステップとを含むことを特徴とするベニクスノキタケ抽出物の製造方法。 - 前記混合溶液は、体積比が(40~60):(40~60)の二回蒸留水とエタノール溶液から構成される請求項1に記載のベニクスノキタケ抽出物の製造方法。
- 前記エタノール溶液の体積百分率は95%である請求項1又は2に記載のベニクスノキタケ抽出物の製造方法。
- 二回蒸留水を用いてベニクスノキタケ菌糸体粉末を抽出し、ろ液を減圧濃縮して濃縮液を得るステップと、
前記濃縮液をエタノール溶液に加え、ろ過した後に沈殿物を取るステップと、
前記沈殿物を乾燥し、ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を得るステップと、
前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物を請求項1に記載の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物に組合せて、ベニクスノキタケ組成物を得るステップとを含むことを特徴とするベニクスノキタケ組成物の製造方法。 - 前記ベニクスノキタケ菌糸体抽出物及び前記ベニクスノキタケ抽出物の第二分画物の重量比は(35~65):(35~65)である請求項4に記載のベニクスノキタケ組成物。
- 前記濃縮液及びエタノール溶液の体積比は1:3であり、前記エタノール溶液の体積百分率は60%~80%である請求項4に記載のベニクスノキタケ組成物。
- 医薬組成物であって、前記組成物は、治療上有効な用量の請求項1に記載の方法で製造された粗抽出物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用され、前記医薬品は、大腸がん、肝がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果があることを特徴とする医薬組成物。
- 医薬組成物であって、前記組成物は、治療上有効な用量の請求項1に記載の方法で製造されたベニクスノキタケ抽出物の第二分画物又は第三分画物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がんを予防又は治療するための医薬品の製造に使用され、前記医薬品は大腸がん、肝がん、胃がん、肺がん、乳がん及び皮膚がん細胞を死滅させる効果があることを特徴とする医薬組成物。
- 医薬組成物であって、前記組成物は、治療上有効な用量の請求項4に記載の方法で製造されたベニクスノキタケ組成物と、場合によって医薬上許容される担体とを含み、化学療法薬シスプラチン及びプラチナ系薬剤の副作用を改善するための薬品の製造に使用され、前記薬品は化学療法薬シスプラチン系薬剤による白血球数の低下及び骨髄抑制の症状を改善することを特徴とする医薬組成物。
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