JP2022510418A - 時間同期処理方法、電子機器及び記憶媒体 - Google Patents

時間同期処理方法、電子機器及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

時間同期処理方法であって、前記方法は、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ること(S101)であって、角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、2つの異なるセンサはいずれも、電子機器に設けられ、且つ固定に接続される、こと(S101)と、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定すること(S102)と、遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うこと(S103)と、を含む。時間同期処理装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を更に開示する。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2019年6月21日に提出された、出願番号が201910545218.8である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
本願は、コンピュータビジョン分野に関し、具体的には時間同期処理方法、電子機器及び記憶媒体に関する。
視覚慣性オドメトリは、現在のコンピュータビジョン分野の焦点になっており、電子機器のナビゲーション及び娯楽に広く適用されている。その主な原理は、視覚と慣性センサをフュージョンすることで、動き過程において、カメラ自体の位置及び姿勢を推定し、正確な測位情報を得ることであり、これは、自律ナビゲーションに属する。
異なるセンサに、異なるトリガ遅延及び伝送遅延が存在するため、電子機器は、異なるセンサの測定結果をフュージョンする時に、異なるセンサ間の遅延時間情報を決定する必要がある。現在、一般的には、三次元空間における動きにより、異なるセンサ間の遅延時間情報をキャリブレーションし、又は、異なるセンサ間の時間遅延を常数として処理を行う。しかしながら、電子機器の動き過程において、異なるセンサ間の遅延時間が変わるものであるため、時間同期精度が低いという課題がある。
本願の実施例は、時間同期処理方法、電子機器及び記憶媒体を提供することが望ましい。
第1態様によれば、本願の実施例は、時間同期処理方法を提供する。前記方法は、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることであって、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続される、ことと、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することと、前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことと、を含む。
第2態様によれば、本願の実施例は、時間同期処理装置を提供する。前記装置は、第1取得モジュールと、アライメントモジュールと、同期モジュールと、を備え、前記第1取得モジュールは、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得るように構成され、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続され、前記アライメントモジュールは、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するように構成され、前記同期モジュールは、前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うように構成される。
第3態様によれば、本願の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は少なくとも、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記時間同期処理方法におけるステップを実行するように構成される。
第4態様によれば、本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記時間同期処理方法におけるステップを実現する。
本願の実施例は、時間同期処理方法、電子機器及び記憶媒体を提供する。電子機器に設けられて固定に接続される2つの異なるセンサにより、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得て、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、異なる2つのセンサ間の遅延時間情報を決定し、更に遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行う。これにより、固定に接続されることによって角速度情報が同じであるという原理を十分に利用して、異なるセンサの時間同期を実現する。
本願の実施例による時間同期処理方法に適用されるシステム構造を示す第1概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法に適用されるシステムアーキテクチャを示す第2概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法に適用されるシステムアーキテクチャを示す第3概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第1概略図である。 本願の実施例による例示的な視覚センサの角速度と慣性センサの角速度との間に時間遅延が存在する場合を示す概略図である。 本願の実施例による例示的な視覚センサの角速度と慣性センサの角速度が同期されたことを示す概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第2概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第3概略図である。 本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第4概略図である。 本願の実施例による四元数で、位置姿勢型センサにより測定された位置姿勢回転行列情報を表すことを示す第1概略図である。 本願の実施例による四元数で、位置姿勢型センサにより測定された位置姿勢回転行列情報を表すことを示す第2概略図である。 本願の実施例による時間同期処理装置の構造を示す概略図である。 本願の実施例による電子機器の構造を示す概略図である。
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明する。説明される実施例は、本願の実施例を限定するものと認められるべきではなく、当業者が創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本発明の保護範囲に含まれる。
図1は、本願の実施例による時間同期処理方法に適用されるシステム構造を示す第1概略図である。図1に示すように、該システムは、プロセッサ11と、2つの異なるセンサ12と、メモリ13とを備えてもよい。2つの異なるセンサ12はそれぞれ取得した情報をプロセッサ11に送信して処理する。2つの異なるセンサ12のうちの1つのセンサは、角速度を直接測定するセンサであってもよく、もう1つのセンサは、角速度を間接的に測定するセンサであってもよい。角速度を間接的に測定するセンサは、センサ自体の回転運動を独立して推定できる(つまり、位置姿勢回転行列情報を取得する)センサである。2つの異なるセンサ12は、他の構造のセンサであってもよく、本願の実施例は、2つの異なるセンサの構造を限定しない。
ここで、2つの異なるセンサ12のうちの2つのセンサは、剛性的に固定される。つまり、電子機器の2つの異なるセンサ12間は、相対的に固定される。動き過程において、異なるセンサが同一の時刻で測定した角速度は同じである。2つの異なるセンサ12はそれぞれ、取得した情報をプロセッサ11に入力する。プロセッサ11は、本願の実施例で提供される方法を実行することで、時間同期処理を行う。
幾つかの実施例において、電子機器は、時間同期処理装置及び2つの異なるセンサ12を備えてもよい。時間同期処理装置は、上記プロセッサ11及びメモリ13を備えてもよい。電子機器に上記2つの異なるセンサ12を設けることで、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得る。2つの異なるセンサ12はそれぞれ、得られた情報をプロセッサ11に入力する。プロセッサ11は、本願の実施例で提供される方法を実行することで、時間同期処理を行う。
また幾つかの実施例において、該時間同期処理方法のシステムアーキテクチャは、図2A及び2Bに示す通りであってもよい。該システムは、時間同期処理装置20、第1センサ22a及び第2センサ22bを備える。第1センサ22a及び第2センサ22bは、例えば、車両の電子機器に設けられる。時間同期処理装置20は、車両内の車載機器であってもよい。第1センサ22a及び第2センサ22bは、電気的接続又は無線通信接続により、取得された情報を時間同期処理装置20に送信することができる。時間同期処理装置20は、プロセッサと、メモリと、を備え、第1センサ22a及び第2センサ22bは、得られた情報を時間同期処理装置20に送信し、プロセッサより処理を行い、本願の実施例で提供される時間同期処理方法を実現することが理解されるべきである。
図2A及び図2Bに示すように、第1センサ22a及び第2センサ22bは、車両における異なる位置に設けられてもよく、車両における同一の位置に設けられてもよい。例えば、図2Bに示すように、第1センサ22a及び第2センサ22bはいずれも車両のタイヤ部に設けられてもよい。また例えば、図2Aに示すように、第1センサ22aは、車両のタイヤ部に設けられ、第2センサ22bは車両の他の部位に設けられてもよい。例えば、車載装置部に設けられる。本願の実施例は、第1センサ22a及び第2センサ22bの配置位置を限定しない。
プロセッサが異なるセンサからの情報を処理する方式は異なる。例えば、センサが角速度を直接測定するセンサである場合、プロセッサは、得られた角速度情報を直接処理することができる。センサが角速度を間接的に測定するセンサである場合、プロセッサは、まず、位置姿勢回転行列情報を得て、位置姿勢回転行列情報に基づいて、角速度情報を取得してから、取得された角速度情報を処理する。
一般的には、時間同期処理装置は、実行過程において、情報処理能力を有する種々のタイプの電子機器に適用可能である。時間同期処理装置は、オンライン方式で、2つの異なるセンサにより収集されたデータをリアルタイムで取得し、本願の実施例の技術的解決手段により時間同期処理を行うことができる。時間同期処理装置は、オフライン方式で、2つの異なるセンサにより収集されたデータを取得し、本願の実施例の技術的解決手段により時間同期処理を行うこともできる。ここで、オフライン方式で2つの異なるセンサにより収集されたデータを取得することは、2つの異なるセンサにより収集されたデータを記憶し、必要に応じて、記憶されたデータを導出し、異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して同期処理を行うことを含んでもよい。オンライン方式で2つの異なるセンサにより収集されたデータを取得することは、2つの異なるセンサにより収集されたデータをリアルタイムで取得し、異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して同期処理を行うことを含んでもよい。
ここで、時間同期処理装置は、電子機器内に設けられてもよく、電子機器外に設けられてもよい。2つの異なるセンサは、電子機器内に設けられる。ここで、電子機器は例えば、移動ロボット機器、無人運転機器又は種々の携帯端末などの機器であってもよい。ここで、無人運転機器は、車両、飛行機又は艦艇を含んでもよいが、これらに限定されない。本願の実施例は、ここで限定しない。
上記アーキテクチャによれば、本願の実施例は、異なるセンサ間の時間遅延のキャリブレーションの精度が低くて複雑であるという課題を解決できる時間同期処理方法を提供する。該時間同期処理方法により実現される機能は、時間同期処理装置におけるプロセッサにより実行可能な命令を呼び出すことで実現してもよい。勿論、実行可能な命令は、メモリの記憶媒体に記憶されてもよい。従って、該時間同期処理装置は少なくともプロセッサ及び記憶媒体を備える。
図3は、本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第1概略図である。該方法は時間同期処理装置に適用される。図3に示すように、前記時間同期処理方法は以下を含む。
S101において、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得て、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続される。
本願の実施例において、2つの異なるセンサは、固定に接続される。つまり、2つの異なるセンサは、相対的に固定される。電子機器が回転運動を行う過程において、2つの異なるセンサが同一の時刻で取得した角速度情報で表される角速度は同じである。
本願の実施例における2つの異なるセンサは、構造が異なるセンサを含み、又は、構造が同じであるが配置位置が異なるセンサを含む。
例えば、2つの異なるセンサは、構造が異なるセンサである場合、前記2つの異なるセンサは、視覚センサ、慣性センサ、磁力センサ、レーザレーダーセンサ及びホイールセンサのうちのいずれか2つの構造を含んでもよく、本願の実施例は、ここで限定しない。
また例えば、2つの異なるセンサは、構造が同じであって位置が異なるセンサである場合、前記2つの異なるセンサは、電子機器における異なる位置に配置される視覚センサ又は磁力センサなどであってもよく、本願の実施例は、ここで限定しない。
本願の実施例において、前記角速度情報は、2つの異なるセンサによりそれぞれ取得された、所定の期間内で電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であってもよい。つまり、電子機器が回転運動を行う時、一定の角度で回転し、更に、所定の期間内で、異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ取得することができる。
上記所定の期間は、ユーザにより実際の状況に応じて設定されたものであってもよく、例えば、該所定の期間を半時間又は15分間などとしてもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
上記2つの異なるセンサは、角速度情報を直接取得するという方式又は角速度情報を間接的に取得するという方式のような取得方式に応じて分類されることができる。例示的に、1つのタイプのセンサは、角速度情報を直接測定できるジャイロセンサであり、もう1つのタイプのセンサは、角速度情報を間接的に測定できる位置姿勢センサである。又は、上記2つの異なるセンサをセンサの構造に基づいて分類することもできる。例示的に、ジャイロセンサ及び位置姿勢センサは、構造が異なるセンサである。
本願の実施例における幾つかの選択可能な実施例において、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、位置姿勢センサであり、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることは、位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報を得ることと、位置姿勢回転行列情報により、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を決定することと、を含む。
本願の実施例における幾つかの選択可能な実施例において、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、ジャイロセンサであり、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることは、ジャイロセンサにより収集された角速度情報を得ることを含む。
本願の実施例において、2つの異なるセンサにより、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を得ることは、下記複数の適用シーンを含む。
シーン1において、2つの異なるセンサは、いずれもジャイロセンサであり、2つのジャイロセンサの配置位置は異なる。2つのジャイロセンサにより、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を直接収集する。
シーン2において、2つの異なるセンサはいずれも位置姿勢センサであり、2つの位置姿勢センサの配置位置は異なる。2つの位置姿勢センサにより、電子機器が回転運動を行う時の位置姿勢回転行列情報をそれぞれ得て、更に、位置姿勢回転行列情報により、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報をそれぞれ算出する。
シーン3において、2つの異なるセンサのうち、1つは、位置姿勢センサであり、もう1つは、ジャイロセンサである。位置姿勢センサにより、電子機器が回転運動を行う時の位置姿勢回転行列情報を得て、更に、位置姿勢回転行列情報により、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を算出することができる。一方で、ジャイロセンサにより、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を直接収集することができる。
例示的に、ジャイロセンサは、慣性センサ、磁力センサ及びホイールオドメトリーセンサのうちのいずれか1つのセンサを含み、位置姿勢センサは、視覚センサ及びレーザレーダーセンサのうちのいずれか1つのセンサを含む。
S102において、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定する。
本願の実施例において、異なるセンサのデータ取得頻度が異なるため、2つの角速度情報を得た後、2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定する必要がある。
本願の実施例において、2つの角速度情報に対してアライメント処理を行うことは、2つの異なるセンサによりそれぞれ取得される角速度情報を頻度で一致させることを目的とする。これにより、アライメントした2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することができる。
本願の実施例において、2つの角速度に対して補間処理を行うことで、2つの角速度情報をアライメントすることができる。
例示的に、補間処理は、線形補間、三次スプライン補間及び球面補間のうちのいずれか1つの補間処理方式を用いることができ、本願の実施例は、ここで限定しない。
S103において、遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行う。
本願の実施例において、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことができる。2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことは、同一の時刻での2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果を決定することである。これにより、異なるセンサの間のトリガ遅延及び伝送遅延による時間同期精度が低いという課題を解決することができる。
本願の実施例において、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果は、電子機器が回転運動を行う時、該2つの異なるセンサがそれぞれ電子機器の回転運動を測定することで得られた測定結果である。
例示的に、2つの異なるセンサによりそれぞれ得られた測定結果は、角速度情報、方向位置角度情報及び加速度情報のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよい。例えば、慣性センサの測定結果は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報及び加速度情報を含んでもよく、磁力センサの測定結果は、電子機器が回転運動を行う時の方向位置角度情報を含んでもよい。
1つの実施例において、電子機器に少なくとも3つのセンサが設けられてもよく、該少なくとも3つのセンサは、固定に接続される。該少なくとも3つのセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得る。得られた3つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、少なくとも3つのセンサ間の遅延時間情報を決定する。遅延時間情報に基づいて、少なくとも3つのセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行う。
電子機器に少なくとも3つのセンサが設けられる場合、少なくとも3つのセンサを2つずつ組み合わせ、任意の2つのセンサ間の遅延時間情報を取得し、更に、該遅延時間情報により、同一の時刻で対応する2つのセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行い、少なくとも3つのセンサの時間同期処理を実現する。
例示的に、電子機器に設けられる2つの異なるセンサがそれぞれ視覚センサ及び慣性センサである場合、取得された視覚センサと慣性センサとの間の遅延時間情報に基づいて、視覚センサの測定結果及び慣性センサの測定結果に対して時間同期処理を行い、視覚センサの測定結果と慣性センサの測定結果との時間同期を実現することができる。
例示的に、電子機器に設けられる3つのセンサがそれぞれ視覚センサ、慣性センサ及びレーザレーダーセンサである場合、まず、視覚センサと慣性センサとの間の遅延時間情報を決定し、該遅延時間情報に基づいて、視覚センサの測定結果及び慣性センサの測定結果に対して時間同期処理を行い、視覚センサの測定結果と慣性センサの測定結果との時間同期を実現する。続いて、視覚センサとレーザレーダーセンサとの間の遅延時間情報を決定し、該遅延時間情報に基づいて、視覚センサの測定結果及びレーザレーダーセンサの測定結果に対して時間同期処理を行い、視覚センサの測定結果とレーザレーダーセンサの測定結果との時間同期を実現する。このように、2回の時間同期処理により、視覚センサ、慣性センサ及びレーザレーダーセンサという3つのセンサ間の測定結果の時間同期を実現する。
2つの異なるセンサの測定結果の、同期前後の相違点をより明確に表現するために、以下、2つの異なるセンサのうちの1つのセンサが視覚センサであり、もう1つのセンサが慣性センサであり、測定結果が角速度情報であることを例として、本願の実施例における時間同期処理を説明する。
図4は、本願の実施例による例示的な視覚センサの角速度と慣性センサの角速度との間に時間遅延が存在する場合を示す概略図である。図5は、本願の実施例による例示的な視覚センサの角速度と慣性センサの角速度が同期されたことを示す概略図である。図4及び図5において、破線は、視覚線センサの角速度を表し、実線は、慣性センサの角速度を表す。
図4から分かるように、視覚センサの角速度曲線と慣性センサの角速度曲線は、ずれており、しかも視覚センサの角速度曲線は、タイムラグがある。視覚センサと慣性センサとの間の遅延時間情報により、視覚センサの角速度に対して同期を行った後、図5から分かるように、視覚センサの角速度曲線と慣性センサの角速度曲線はアライメントされたものであり、ずれていない。これにより、決定された遅延時間情報に基づいて、視覚センサと慣性センサの角速度情報の時間同期処理を実現することができる。
本願の実施例において、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、直接遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことができる。
1つの実施例において、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、遅延時間情報を記憶することもできる。電子機器が非運動状態である場合、記憶された遅延時間情報に基づいて、2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行う。
本願の実施例の技術的解決手段は、オンライン時間同期処理を実現することができるだけでなく、オフライン時間同期処理を実現することもでき、その時間同期処理はより柔軟である。それと同時に、本願の実施例における時間同期処理は、格子画像のようなキャリブレーション参照物に依存することなく、その時間同期はより便利かつ簡単であり、適応性が高い。
本願の実施例において、回転運動を実行できることが電子機器に求められる。つまり、電子機器は少なくとも回転軸の周りを回転さえすれば、電子機器における異なるセンサ間の遅延時間情報をキャリブレーションすることができる。複数軸の周りを回転するように動作する必要がなく、異なるセンサの時間同期の複雑さを低減させ、異なるシーンの需要に適応することができる。また、本願の実施例は、電子機器が複数の軸の周りを回転することで発生した回転運動に基づいて、遅延時間をキャリブレーションすることもできる。これにより、より豊かな回転情報を得て、時間同期の精度を向上させることができる。本願の実施例において、センサが角速度情報を独立して取得できることが求められる。これにより、異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することができる。複数のセンサ間の時間同期に広く適用可能であり、汎用適応性を有する。本願の実施例において、ソフトウェアに基づいて時間同期を実現する方法であり、時間同期のための専用ハードウェアを別途配置する必要がない。本願の実施例において、リアルタイムで取得された遅延時間情報に基づいて、時間同期を行い、時間同期処理をオンラインで行うことができる。本願の実施例において、電子機器が回転運動を行う時に取得された角速度情報に基づいて遅延時間情報を決定する。遅延時間情報を常数として処理することなく、時間同期の精度を向上させる。
図6は、本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第2概略図である。図6に示すように、本願の実施例において、2つの異なるセンサのそれぞれが取得した角速度情報に対してアライメント処理を行うことで、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するステップS102は、以下のように、S102a及びS102bを含んでもよい。
S102aにおいて、2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、2つの角速度をアライメントする。
本願の実施例において、構造が異なるセンサの補間処理は、構造が同じであるセンサの処理方式と異なる可能性がある。従って、2つのセンサの異なる構造に基づいて、2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、2つの角速度情報をアライメントする。
例えば、2つの異なるセンサがいずれもジャイロセンサである場合、得られた2つのジャイロセンサのそれぞれが収集した角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、2つの角速度情報をアライメントする。
また例えば、2つの異なるセンサがいずれも位置姿勢センサである場合、2つの位置姿勢センサのそれぞれにより収集された位置姿勢回転行列情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、2つの角速度情報をアライメントする。
また例えば、2つの異なるセンサがそれぞれ位置姿勢センサ及びジャイロセンサである場合、位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、2つの角速度情報をアライメントする。
2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことは、2つの角速度情報に対していずれも補間処理を行うことと、2つの角速度情報のうちのいずれか1つに対して補間処理を行うことと、を含む。
1つの実施例において、2つの角速度情報に対して補間処理を行うことは、そのうちの1つのデータ取得頻度を標準データ取得頻度として選択し、該標準データ取得頻度に基づいて、2つの角速度情報に対して補間処理を行うことを含む。ここで、該標準データ取得頻度は、2つのセンサのそれぞれのデータ取得頻度の間であってもよく、又は2つのセンサのそれぞれのデータ取得頻度より高くてもよい。
例示的に、2つのセンサのデータ取得頻度がそれぞれ10Hz及び15Hzであると、該2つのセンサのデータ取得頻度より高いものを標準データ取得頻度として選択することができる。例えば、標準データ取得頻度は、17Hzである。勿論、2つのセンサのデータ取得頻度の間の頻度を標準データ取得頻度として選択することもできる。例えば、標準データ取得頻度は、13Hzである。
選択された標準データ取得頻度が13Hzである場合、標準データ取得頻度に基づいて、2つのセンサにより取得された角速度情報に対して補間処理を行い、第1センサの角速度取得頻度と第2センサの角速度取得頻度をそれぞれ標準データ取得頻度と同じであるようにし、いずれも13Hzにする。このように、異なるセンサのデータ取得頻度が不一致することにより、データ処理に偏差が存在するという課題を解決することができる。アライメントされた角速度に基づいて、より正確な遅延時間情報を得ることに寄与する。
1つの実施例において、2つの異なるセンサをそれぞれ第1センサ及び第2センサと表記し、第1センサのデータ取得頻度が第2センサのデータ取得頻度より高いとすれば、2つのセンサのうちの1つのセンサに対して補間処理を行うことは、第1センサのデータ取得頻度に基づいて、取得された、第2センサにより収集された角速度情報に対して補間処理を行うことを含む。
例示的に、第1センサのデータ取得頻度が15Hzであり、第2センサのデータ取得頻度が10Hzである場合、第1センサのデータ取得頻度15Hzに基づいて、第2センサにより取得された角速度情報に対して補間処理を行い、第1センサの角速度取得頻度と第2センサの角速度取得頻度を同じであるようにし、いずれも15Hzにする。このように、異なるセンサのデータ取得頻度が不一致することにより、データ処理に偏差が存在するという課題を解決することができる。アライメントされた角速度に基づいて、より正確な遅延時間情報を得ることに寄与する。
1つの実施例において、電子機器における2つの異なるセンサがそれぞれ位置姿勢センサ及びジャイロセンサである場合、取得された、位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、2つの角速度情報をアライメントする。具体的には、以下のように、S01、S02及びS03を含んでもよい。
S01において、複数の位置姿勢回転行列情報から、隣接する位置姿勢回転行列情報を取得する。
本願の実施例において、複数の位置姿勢回転行列情報を取得した後、複数の位置姿勢回転行列情報から、隣接する位置姿勢回転行列情報を取得することができる。位置姿勢センサが所定の期間内で収集した位置姿勢回転行列情報は、複数の位置姿勢回転行列情報である。
例示的に、位置姿勢センサが視覚センサである場合、隣接するフレーム画像の位置姿勢回転行列情報を取得することができる。位置姿勢センサがレーザレーダーセンサである場合、レーザレーダーセンサにより、所定の期間内の位置姿勢回転行列情報を単独で取得して、電子機器の回転運動の推定に用いることができる。
S02、ジャイロセンサで取得された角速度情報の頻度に基づいて、隣接する位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、補間後の回転行列情報を得る。
本願の実施例において、隣接する位置姿勢回転行列情報を取得した後、隣接する位置姿勢回転行列情報に基づいて、補間後の回転行列情報を取得することができる。
隣接する位置姿勢回転行列情報に基づいて、補間後の回転行列情報を取得する過程において、補間モデルを構築し、更に、補間モデル及び隣接する位置姿勢回転行列情報により、補間後の回転行列情報を取得することができる。
補間モデルは、隣接の位置姿勢回転情報の限られている数の点における値により、隣接の位置姿勢回転情報の間の他の隣接の位置姿勢回転情報を推算するために用いられる。
例示的に、該補間モデルは、球面線形補間(Spherical Linear Interpolation)モデル、三次スプライン補間(Cubic Spline Interpolation)モデル及び最近傍補間モデルを含んでもよく、本願の実施例は、補間モデルを限定しない。
S03において、補間後の回転行列情報に対して微分処理を行い、位置姿勢センサに対応する角速度情報を得て、位置姿勢センサ及びジャイロセンサのそれぞれにより取得された2つの角速度情報をアライメントする。
本願の実施例において、補間後の回転行列情報を取得した後、幾何方式で、補間後の回転行列情報に対して微分処理を行い、位置姿勢センサに対応する角速度情報を取得することができる。
補間後の回転行列情報に対して微分処理を行い、位置姿勢センサに対応する角速度情報を取得する過程において、微分モデルを構築することができる。構築された微分モデル及び補間後の回転行列情報により、位置姿勢センサに対応する角速度情報を取得する。
例示的に、微分モデルは、式(1)を満たす。
Figure 2022510418000002
(1)
ここで、
Figure 2022510418000003
は、微分位置姿勢回転行列情報であり、
Figure 2022510418000004
は、第2サブ角速度情報であり、
Figure 2022510418000005
は、補間後の位置姿勢回転行列情報である。
本願の実施例における微分モデルは、角速度情報を表すためのモデルである。幾つかの可能な実現形態において、該微分モデルは、四元数微分モデル又は他の数学的表現形態のモデルであってもよく、本願の実施例は、ここで限定しない。
S102bにおいて、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定する。
本願の実施例において、電子機器が回転運動を行う過程において、異なるセンサが同一時刻で取得した角速度情報が同じであるため、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することができる。
アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定する前に、まず、誤差モデルを構築し、続いて、アライメント後の2つの角速度情報及び該誤差モデルに基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することができる。
本願の実施例において、誤差モデルを構築する過程において、異なるセンサが、異なる座標軸に対応し、異なるセンサの角速度情報を比較する時に、同一の座標系に対応する座標軸で行う必要があるため、誤差モデルを構築する場合、2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータを導入することで、同一の時刻での2つの異なるセンサの角速度情報を同一の座標軸にする。
また、異なるセンサにより取得された角速度情報に偏差が存在するため、誤差モデルを構築する時に、2つのセンサ間の誤差パラメータを導入し、誤差モデルにより決定された遅延時間情報をより正確にする。
例示的に、誤差モデルは、式(2)に示す通りである。
Figure 2022510418000006
(2)
ここで、
Figure 2022510418000007
は、2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータであり、
Figure 2022510418000008
は、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報であり、
Figure 2022510418000009
は、2つの異なるセンサの間の誤差パラメータであり、
Figure 2022510418000010
及び
Figure 2022510418000011
はそれぞれ、同一の時刻tで、2つの異なるセンサのそれぞれにより取得された角速度情報であり、
Figure 2022510418000012
は、角速度間の誤差である。
1つの実施例において、取得された2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、前記方法は、2つの角速度情報に対してアライメント処理を行うことで、2つの異なるセンサ間の外部パラメータを決定することであって、外部パラメータは、2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータ及び2つの異なるセンサの間の誤差パラメータを含む、ことを更に含む。
本願の実施例において、アライメント後の2つの角速度情報により、遅延時間情報だけでなく、2つの異なるセンサ間の回転パラメータ及び誤差パラメータも取得でき、電子機器の機能をより豊かにすることができる。
図7は、本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第3概略図である。図7に示すように、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するステップS102bは、以下のように、S102b1、S102b2及びS102b3を含んでもよい。
S102b1において、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、2つの異なるセンサの異なる時刻に対応するサブ誤差方程式を決定する。
本願の実施例において、2つの角速度情報をアライメントした後、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、電子機器が回転運動を行う過程において、2つの異なるセンサの異なる時刻に対応するサブ誤差方程式を決定することができる。
所定の期間内の異なる時刻nは、実際の状況に応じて事前設定されてもよい。例えば、所定の期間内で、15個の時刻又は20個の時刻を設定し、更に、各時刻に対応するサブ誤差方程式を得ることができる。
例示的に、時刻1に対応する異なるセンサにより収集された角速度情報がそれぞれ
Figure 2022510418000013
及び
Figure 2022510418000014
であり、時刻2に対応する異なるセンサにより収集された角速度情報がそれぞれ
Figure 2022510418000015
及び
Figure 2022510418000016
であり、このように類推して、時刻nに対応する異なるセンサにより収集された角速度情報がそれぞれ
Figure 2022510418000017
及び
Figure 2022510418000018
であると、誤差モデルが式(2)を満たす場合、その異なる時刻nに対応するサブ誤差方程式は、以下の通りである。
時刻1に対応するサブ誤差方程式は、式(3)を満たす。
Figure 2022510418000019
(3)
時刻2に対応するサブ誤差方程式は、式(4)を満たす。
Figure 2022510418000020
(4)
このように類推して、時刻nに対応するサブ誤差方程式は、式(5)を満たす。
Figure 2022510418000021
(5)
S102b2において、異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出し、最終的な誤差方程式を得る。
本願の実施例において、各時刻に対応するサブ誤差方程式を決定した後、異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出し、最終的な誤差方程式を得る。
本願の実施例において、異なる時刻の累積誤差を求めることで、遅延時間情報を取得し、更に、異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出して、最終的な誤差方程式を得る。
例示的に、異なる時刻に対応するサブ誤差方程式はそれぞれ上記式(3)、式(4)及び式(5)である場合、対応する最終的誤差方程式は、式(6)を満たす。
Figure 2022510418000022
(6)
S102b3において、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、遅延時間情報を得る。
本願の実施例において、最終的な誤差方程式を得た後、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、遅延時間情報を得ることができる。
上記最小値処理は、最終的な誤差方程式の値を最小化し、更に、誤差モデルにおける遅延時間情報、回転パラメータ及びセンサ間の誤差パラメータを推定するためのものである。
例示的に、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行う場合、非線形モデル又は反復最接近点モデルにより、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行うことができる。
本願の実施例において、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、遅延時間情報を得る過程は、最終的な誤差方程式に対して反復最接近点処理を行い、第2最小化方程式を得ることと、解が所定第2閾値を満たすまで第2最小化方程式を解き、第2最小化方程式の解が所定第2閾値を満たすようになってから、第2最小化方程式における遅延時間情報を取得することと、を含んでもよい。
最終的な誤差方程式に対して反復最接近点処理を行い、第2最小化方程式を得る場合、遅延時間を所定の期間内にすることができる。例えば、黄金分割法で1つの遅延時間を選択し、更に誤差モデルに代入する。この場合、得られた誤差項は、回転パラメータ及びセンサ間の誤差パラメータという2つの未知数だけである。ここで、反復最接近点処理を再び行うことで、回転パラメータ及びセンサ間の誤差パラメータを取得することができる。
例示的に、遅延時間情報が
Figure 2022510418000023
の間にあり、黄金分割法で選択される遅延時間が0.3であるとすれば、得られた第2最小化方程式は、式(7)を満たす。
Figure 2022510418000024
(7)
ここで、
Figure 2022510418000025
は、角速度間の誤差であり、nは、最近傍点対の数であり、
Figure 2022510418000026
は、2つのセンサ間の回転行列であり、
Figure 2022510418000027
は、2つのセンサ間の誤差パラメータであり、
Figure 2022510418000028
及び
Figure 2022510418000029
はそれぞれ、2つのセンサにそれぞれ対応する角速度ポイントクラウドにおける1つのポイントである。
本願の実施例において、最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、遅延時間情報を得る過程は、最終的な誤差方程式に対して非線形最適化処理を行い、第1最小化方程式を得ることと、解が所定第1閾値を満たすまで第1最小化方程式を解き、第1最小化方程式の解が所定第1閾値を満たすようになってから、第1最小化方程式における遅延時間情報を取得することと、を更に含んでもよい。
最終的な誤差方程式が非線形関数であるため、それに対してテーラー展開を行う必要があり、最終的な誤差方程式に対して最小化反復を行うことで、所定第1閾値を満たす時に対応する遅延時間情報を探し、それによって最終的な誤差方程式を最小値まで降下させる。
本願の実施例において、最終的な誤差方程式に対して非線形最適化処理を行い、第1最小化方程式を得る過程において、非線形最適化モデルを構築することができる。最終的な誤差方程式及び非線形最適化モデルに基づいて、第1最小化方程式を決定する。
例示的に、所定の非線形最適化モデルは、ガウスニュートン(Gauss-Newton)アルゴリズムモデル又はレーベンバーグ・マルカート(Levenberg-Marquardt)アルゴリズムモデルを含んでもよく、第1閾値は、ユーザの実際の需要に応じて設定されてもよく、例えば、0.1又は0.01であり、本願の実施例は、ここで限定しない。
本願の実施例において、解が所定第1閾値を満たすまで第1最小化方程式を解き、第1最小化方程式の解が所定第1閾値を満たすようになってから、第1最小化方程式における遅延時間情報を取得することは、初回目の遅延時間情報の決定であると決定した場合、所定の初期変数値及び所定の非線形最適化モデルに基づいて、現在変数値を取得することと、初期変数値、現在変数値及び第1最小化方程式に基づいて、最小化方程式の現在の解の値を決定し、該解の値が所定第1閾値を満たす場合、第1最小化方程式における遅延時間情報を取得することと、を含む。
第1方程式は、隣接する変数値に対応する最終的な誤差方程式からなる。例えば、第1最小化方程式は、式(8)であってもよい。
Figure 2022510418000030
(8)
ここで、
Figure 2022510418000031
は、現在変数値であり、
Figure 2022510418000032
は、初期変数値であり、
Figure 2022510418000033
は、最小化方程式の現在の解の値である。
初回前の遅延時間情報の決定ではないと決定した場合、前回の変数値を取得する。前回の変数値及び所定の非線形最適化モデルに基づいて、現在変数値を取得する。前回の変数値、現在変数値及び第1最小化方程式に基づいて、最小化方程式の現在の解の値を決定し、該現在の解の値が所定第1閾値を満たす場合、第1最小化方程式における遅延時間情報を取得する。
該現在の解の値が所定第1閾値を満たしない場合、現在変数値及び所定の非線形最適化モデルに基づいて、次の変数値を取得する必要がある。次の変数値、現在変数値及び第1最小化方程式に基づいて、最小化方程式の次回の解の値を決定し、該次回の解の値が所定第1閾値を満たすかどうかを繰り返して順次判定し、次回の解の値が該所定第1閾値を満たすまで、反復を終了し、第1最小化方程式における遅延時間情報を決定する。
本願の実施例において、最終的な誤差方程式に対して最小化処理を行い、遅延時間情報を得ると同時に、回転パラメータ及びセンサ偏差パラメータを得ることもできる。このように、得られた回転パラメータにより、異なる座標系の測定情報を同一の座標系に変換することができる。
1つの実施例において、前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行った後、同期後の測定結果に対してフュージョン処理を行うことと、フュージョン処理後の測定結果に基づいて、測位処理、距離測定処理、電子機器の所在するシーンにおけるターゲット検出、地図の生成又は更新のうちの少なくとも1つを実行することと、を更に含んでもよい。
本願の実施例において、同期後の2つの測定結果に対してフュージョン処理を行うことは、同一の時刻での2つの測定結果に対して分析及び統合を行い、確実なフュージョン処理結果を得ることを含む。
例示的に、フュージョン処理結果を測位処理プロセスに適用することで、電子機器に対する正確な測位を実現することができる。フュージョン処理結果を距離測定処理プロセスに適用することで、測定精度を向上させることができる。フュージョン処理結果を、電子機器の所在するシーンにおけるターゲット検出プロセスに適用することで、正確なターゲット検出結果を得ることができる。フュージョン処理結果を地図の生成又は更新プロセスに適用することで、正確な地図を得ることができる。
本願の実施例において、同期後の測定結果に対してフュージョンを行う過程において、フュージョンアルゴリズムモデルを構築し、正確なフュージョン処理結果を得ることができる。
例示的に、フュージョンアルゴリズムモデルは、カルマンフィルタリングフュージョンアルゴリズムモデル及びクラスタリング分析認識アルゴリズムモデルを含んでもよく、本願の実施例は、ここで限定しない。
1つの実施例において、カルマンフィルタリングフュージョンアルゴリズムモデルを用いて、同期後の測定結果に対してフュージョン処理を行うことは、電子機器に設けられる2つの異なるセンサの測定結果を利用して、状態伝播を行い、前の時刻の第1測定結果の位置姿勢推定から、現在の時刻の位置姿勢の推定を得て、更に、現在の時刻の第2測定結果を観測情報として、現在の時刻の位置姿勢の一次推定を補正し、現在の時刻の位置姿勢の最適な推定を得ることであって、該最適な推定は、フュージョン処理結果である、ことを含む。
本願の実施例における時間同期処理方法は同様に3つ以上のセンサに適用可能である。電子機器に少なくとも3つのセンサが設けられる場合、2つずつのセンサの時間同期処理された測定結果を取得し、時間同期処理された測定結果に対してフュージョン処理を行い、フュージョン処理結果を得る。2つのセンサに対応する測定結果に対するフュージョン処理に比べて、少なくとも3つのセンサに対応する測定結果に対してフュージョン処理を行うことで、より正確な測定結果を得ることができる。
図8は、本願の実施例による時間同期処理方法の実現フローを示す第4概略図である。図8に示すように、本願の実施例において、電子機器に設けられる2つの異なるセンサはそれぞれ視覚センサ及び慣性センサであり、本実施例の時間同期処理方法は下記ステップを含んでもよい。
S201において、慣性センサにより、電子機器が回転運動を行う時の第1角速度情報を取得する。
本願の実施例において、電子機器における慣性センサは、独自で角速度情報を取得することができる。慣性センサにジャイロユニットが設けられるため、ジャイロユニットにより、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を直接取得することができる。
慣性センサは、三軸姿勢角(又は角速度)及び加速度を測定するセンサであり、該慣性センサは、ジャイロユニットに加えて、加速度ユニットを更に含んでもよく、ここで、加速度ユニットは、その座標の3本の軸での電子機器の加速度情報を検出することができる。
S202において、視覚センサにより、電子機器が回転運動を行う時の位置姿勢回転行列情報を取得する。
本願の実施例において、電子機器における視覚センサは、位置姿勢回転行列情報を独自で取得することができる。視覚センサに位置姿勢推定ユニットが設けられ、位置姿勢推定ユニットにより、電子機器が回転運動を行う時の位置姿勢回転行列情報を取得することができる。
視覚センサは主に、1つ又は2つのグラフィックセンサからなる。また、光投射器及び他の補助機器を配置する必要もある。これは、所定期間内のオリジナル画像を取得し、取得された画像をメモリにおける基準と比較して分析することで、位置姿勢回転行列情報を得て、更に、電子機器の位置姿勢回転行列情報を解くことができる。
例示的に、四元数で電子機器の回転運動を表すことができる。また、三次元回転群で電子機器の回転運動を表すこともでき、本願の実施例は、これを限定しない。
S203において、位置姿勢回転行列情報に基づいて、第2角速度情報を決定し、第2角速度情報と第1角速度情報をアライメントする。
本願の実施例において、視覚センサの画像頻度が一般的に10Hzであり、慣性センサの頻度が一般的に100Hzであり、視覚センサによる2フレームの画像の間に、ほぼ10個の、慣性センサにより測定された第1角速度情報があるため、視覚センサの位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、視覚センサと慣性センサの頻度を一致させ、更に、補間後の位置姿勢回転行列情報により取得された第2角速度情報は、第1角速度情報とアライメントすることができる。
本実施例において、補間モデルにより、第2角速度情報及び第1角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことができる。電子機器の回転運動の様々な表現形態によって、用いられる補間モデルも異なる。例えば、四元数で表される回転運動に対して、球面線形補間モデルにより、該位置姿勢回転行列に対して補間処理を行うことができる。三次元回転群で表される回転運動に対して、三次スプライン補間モデル及び最近傍補間モデルにより、位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行うことができる。
四元数で表される回転運動に対して、4つのパラメータで三次元回転を表すことが求められる。三次元回転群で表される回転運動に対して、9個のパラメータで三次元回転を表すことが求められる。
以下、四元数で表される回転運動に対して、球面線形補間モデルを例として、視覚センサの位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行うプロセスを例示的に説明する。
例示的に、四元数は、式(9)に示すように、実数及び虚数からなるものである。
Figure 2022510418000034
(9)
ここで、
Figure 2022510418000035

Figure 2022510418000036

Figure 2022510418000037

Figure 2022510418000038
は、実数であり、i、j、kは、相互直交する虚数単位であり、qは、四元数で表される位置姿勢回転行列情報である。
四元数で位置姿勢回転行列情報を表す方式は、三角式及び指数式を含み、ここで、指数式表現は、式(10)に示す通りである。
Figure 2022510418000039
(10)
ここで、
Figure 2022510418000040
は、角速度であり、tは時刻であり、qは、四元数の指数マッピングで表される位置姿勢回転行列情報である。
例示的に、構築された球面補間モデルは、式(11)に示す通りである。
Figure 2022510418000041
(11)
ここで、
Figure 2022510418000042
及び
Figure 2022510418000043
はそれぞれ、隣接する姿勢回転行列であり、
Figure 2022510418000044
は、姿勢回転行列に対して球面補間処理を行うことで得られた補間後の位置姿勢回転行列情報である。
姿勢回転行列情報
Figure 2022510418000045

Figure 2022510418000046
及び球面補間モデルにより、補間後の位置姿勢回転行列情報を取得することができる。
例示的に、図9は、本願の実施例による四元数で、位置姿勢型センサにより測定された位置姿勢回転行列情報を表すことを示す第1概略図である。図9に示すように、電子機器は、連続的に運動して前の時刻から現在時刻まで回転する。つまり、実線円から点線円まで回転する。図10は、本願の実施例による四元数で、位置姿勢型センサにより測定された位置姿勢回転行列情報を表すことを示す第2概略図である。図10に示すように、図9から取り出した点線枠の平面図である。
Figure 2022510418000047
及び
Figure 2022510418000048
はそれぞれ、隣接する姿勢回転行列であり、
Figure 2022510418000049
は、姿勢回転行列に対して球面補間処理を行うことで得られた補間後の位置姿勢回転行列情報であり、回転角度は、
Figure 2022510418000050
であり、tは時間であり、0≦t≦1である。
本願の実施例において、補間後の位置姿勢回転行列情報に基づいて、第2角速度情報を取得する過程において、補間後の位置姿勢回転行列情報及び微分モデルに基づいて、視覚センサに対応する角速度情報を決定することができる。該微分モデルは、式(1)に示す通りである。
位置姿勢回転行列情報に対して、まず、補間処理を行い、続いて微分処理を行うことで、第2角速度情報を間接的に取得することができ、このように、多くのセンサ間の時間同期に適応でき、汎用性を有することが理解されるべきである。
S204において、視覚センサと慣性センサとの間の遅延時間情報を決定する。
本願の実施例において、第1角速度情報及び第2角速度情報に対してアライメント処理を行った後、第1角速度情報及び第2角速度情報に基づいて、視覚センサと慣性センサとの間の時間遅延情報を決定することもできる。
他の実施例において、第1角速度情報及び第2角速度情報により、視覚センサと慣性センサとの間の遅延時間情報を解くことができるだけでなく、回転パラメータとセンサとの間の誤差パラメータを解くこともできる。
S205において、遅延時間情報に基づいて、視覚センサの測定結果及び慣性センサの測定結果に対して時間同期処理を行う。
本願の実施例で提供される時間同期処理方法は、無人運転又は移動ロボットナビゲーションに適用可能である。無人運転又は移動ロボットナビゲーション過程において、該無人運転電子機器又は移動ロボット電子機器は、本願の実施例で提供される時間同期処理方法で、正確な測位を実現することができる。
なお、本願の実施例において、視覚センサ及び慣性センサを例として、電子機器による時間同期処理方法のプロセスを説明するだけであり、本願の実施例で提供される時間同期処理方法は、視覚センサ及び慣性センサという2つのセンサに限定されず、他のセンサにも適用可能である。他のセンサは、角速度情報及び位置姿勢回転行列情報を独自で取得できればよい。それと同時に、本願の実施例は、3つ以上のセンサを含む電子機器にも適用可能であり、つまり、上記時間同期処理方法は同様に、3つ以上のセンサを含む電子機器に適用可能である。
上記時間同期処理方法を基に、本願の実施例は、時間同期処理装置を提供する。図11は、本願の実施例による時間同期処理装置の構造を示す概略図である。図11に示すように、時間同期処理装置300は、第1取得モジュール301と、アライメントモジュール302と、同期モジュール303と、を備え、
第1取得モジュール301は、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得るように構成され、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続され、
アライメントモジュール302は、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するように構成され、
同期モジュール303は、前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うように構成される。
本願の実施例の時間同期処理装置は、電子機器が回転運動を実行できることが求められる。つまり、電子機器は少なくとも回転軸周りの回転を実行すれば、電子機器における異なるセンサ間の遅延時間情報をキャリブレーションすることができる。複数軸周りの動きを必要とせず、異なるセンサの時間同期の複雑さを低減させ、異なるシーンの需要に適応することができる。また、本願の実施例は、電子機器が複数の軸の周りを回転することで発生した回転運動に基づいて、遅延時間をキャリブレーションすることもできる。これにより、より豊かな回転情報を得て、時間同期の精度を向上させることができる。本願の実施例において、センサが角速度情報を独自で取得することができることが求められる。これにより、異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することができる。複数のセンサ間の時間同期に広く適用可能であり、汎用適応性を有する。本願の実施例において、ソフトウェアに基づいて時間同期を実現する方法であり、時間同期のための専用ハードウェアを別途配置する必要がない。本願の実施例において、リアルタイムで取得された遅延時間情報に基づいて、時間同期を行い、時間同期処理をオンラインで行うことができる。本願の実施例において、電子機器が回転運動を行う時に取得された角速度情報に基づいて遅延時間情報を決定する。遅延時間情報を常数として処理することなく、時間同期の精度を向上させる。
他の実施例において、第1取得モジュール301は、位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報を取得し、前記位置姿勢回転行列情報に基づいて、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を決定するように構成され、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、位置姿勢センサである。
他の実施例において、第1取得モジュール301は、ジャイロセンサにより収集された角速度情報を取得するように構成され、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、ジャイロセンサである。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントし、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記2つの異なるセンサがいずれもジャイロセンサである場合、取得された、前記2つのジャイロセンサのそれぞれにより収集された角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記2つの異なるセンサがいずれも位置姿勢センサである場合、取得された、前記2つの位置姿勢センサのそれぞれにより収集された位置姿勢回転行列情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記2つの異なるセンサがそれぞれ位置姿勢センサ及びジャイロセンサである場合、取得された、前記位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成される。
他の実施例において、時間同期処理装置300は、前記アライメントモジュール302により前記2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の外部パラメータを決定するように構成される第2取得モジュール304を更に備え、前記外部パラメータは、前記2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータ及び前記2つの異なるセンサの間の誤差パラメータを含む。
他の実施例において、時間同期処理装置300は、前記遅延時間情報を記憶するように構成される記憶モジュール305を更に備え、
前記同期モジュールは、前記電子機器が非運動状態である場合、前記記憶モジュール305により記憶された前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサの異なる時刻に対応するサブ誤差方程式を決定し、前記異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出し、最終的な誤差方程式を得て、前記最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、前記遅延時間情報を得るように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記最終的な誤差方程式に対して非線形処理を行い、第1最小化方程式を得て、解が所定第1閾値を満たすまで前記第1最小化方程式を解き、前記第1最小化方程式の解が所定第1閾値を満たすようになってから、前記第1最小化方程式における前記遅延時間情報を取得するように構成される。
他の実施例において、前記アライメントモジュール302は、前記最終的な誤差方程式に対して反復最接近点処理を行い、第2最小化方程式を得て、解が所定第2閾値を満たすまで前記第2最小化方程式を解き、前記第2最小化方程式の解が所定第2閾値を満たすようになってから、前記第2最小化方程式における前記遅延時間情報を取得するように構成される。
他の実施例において、時間同期処理装置300は、
同期後の測定結果に対してフュージョン処理を行うように構成されるフュージョンモジュール307と、
フュージョン処理後の測定結果に基づいて、測位処理、距離測定処理、電子機器の所在するシーンにおけるターゲット検出、地図の生成又は更新のうちの少なくとも1つを実行するように構成される実行モジュール308と、を更に備える。
上記実施例で提供される時間同期処理装置が時間同期処理を行う場合、上記各プログラムモジュールの分割を例として説明するだけであり、実際の適用において、必要に応じて、異なるプログラムモジュールにより上記処理を完了することができる。つまり、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割し、上述した全て又は一部の処理を完了する。なお、上記実施例で提供される時間同期処理装置は、時間同期処理方法と同一の構想に属し、その具体的な実現過程は、方法の実施例を参照されたい。ここで詳細な説明を省略する。
本願の実施例は、電子機器を更に提供する。図12は、本願の実施例による電子機器の構造を示す概略図である。図12に示すように、電子機器は少なくとも、プロセッサ21と、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリ23と、を備え、プロセッサ21は、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記実施例で提供される時間同期処理方法におけるステップを実行するように構成される。
本実施例における上記実施例で提供される時間同期処理方法におけるステップを実行するための電子機器は、2つの異なるセンサが設けられる電子機器と同じであっても異なってもよい。
任意選択的に、電子機器は、通信インタフェース24を更に備えてもよく、通信インタフェース24は、角速度情報及び位置姿勢回転行列情報を取得するように構成される。電子機器における各コンポーネントは、バスシステム25を介して結合される。バスシステム25は、これらのコンポーネント間の接続及び通信を実現するためのものであることが理解されるべきである。バスシステム25はデータバスを含む以外、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確に説明するために、図12において、全てのバスをバスシステム25と表記する。
理解すべき点として、メモリ23は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方であってもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM:ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気面メモリ、光ディスク、又は読み出し専用型光ディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink Dynamic Random Access Memory)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus Random Access Memory)などの多数の形態で使用可能である。本発明の実施例に記載されているメモリ23は、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されない。
上記本発明の実施例に開示された方法はプロセッサ21に適用されるか、又はプロセッサ21により実現される。プロセッサ21は、信号を処理する能力を有する集積回路チップであり得る。上記方法の各ステップは、実現する過程において、プロセッサ21におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の指令により完成することができる。上記プロセッサ21は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。プロセッサ21は、本発明の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理的ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示されている方法のステップに合わせて、ハードウェア解読プロセッサによって実行し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体は、メモリ23内に位置し、プロセッサ21はメモリ23中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
ロジックエラーを生成しないか又は矛盾しない限り、本願の実施例で提供される複数の方法又は機器の実施例に開示されている特徴を任意に組み合わせて、新たな方法の実施例又は機器の実施例を得ることができる。
上述した実施例を基に、本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムが上記プロセッサにより実行される時、上記実施例における時間同期処理方法のステップを実現する。
本願で提供される幾つかの実施例において、開示される装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
分離部材として説明した上記ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
また、本願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットはハードウェアとして実現してもよく、ハードウェアとソフトウェア機能ユニットとの組み合わせで実現してもよい。
上記各方法に係る実施例の全部又は一部のステップはプログラム命令に係るハードウェアにより実現され、前記プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、該プログラムが実行される時、上記方法の実施例におけるステップを実行し、前記記憶媒体は、携帯型記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含むことは、当業者でれば、理解すべきである。
又は、本願の上記集積したユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本願の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置など)に、本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、携帯型記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本願に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。

Claims (28)

  1. 時間同期処理方法であって、
    2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることであって、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続される、ことと、
    得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することと、
    前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことと、を含む、時間同期処理方法。
  2. 前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、位置姿勢センサであり、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることは、
    前記位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報を取得し、前記位置姿勢回転行列情報に基づいて、前記電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を決定することを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、ジャイロセンサであり、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得ることは、
    前記ジャイロセンサにより収集された角速度情報を取得することを含むことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することは、
    前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントすることと、
    アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することと、を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことは、
    前記2つの異なるセンサがいずれもジャイロセンサである場合、取得された、前記2つのジャイロセンサのそれぞれにより収集された角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことを含むことを特徴とする
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことは、
    前記2つの異なるセンサがいずれも位置姿勢センサである場合、取得された、前記2つの位置姿勢センサのそれぞれにより収集された位置姿勢回転行列情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことを含むことを特徴とする
    請求項4に記載の方法。
  7. 前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行うことは、
    前記2つの異なるセンサがそれぞれ位置姿勢センサ及びジャイロセンサである場合、取得された、前記位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行うことを含むことを特徴とする
    請求項4に記載の方法。
  8. 得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、前記方法は、
    前記2つの角速度情報に対してアライメント処理を行うことで、前記2つの異なるセンサ間の外部パラメータを決定することであって、前記外部パラメータは、前記2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータ及び前記2つの異なるセンサの間の誤差パラメータを含む、ことを更に含むことを特徴とする
    請求項1-7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定した後、前記方法は、
    前記遅延時間情報を記憶することと、
    前記電子機器が非運動状態である場合、記憶された前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うことと、を更に含むことを特徴とする
    請求項1-8のいずれか一項に記載の方法。
  10. アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定することは、
    前記アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサの異なる時刻に対応するサブ誤差方程式を決定することと、
    前記異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出し、最終的な誤差方程式を得ることと、
    前記最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、前記遅延時間情報を得ることと、を含むことを特徴とする
    請求項4に記載の方法。
  11. 前記最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、前記遅延時間情報を得ることは、
    前記最終的な誤差方程式に対して非線形処理を行い、第1最小化方程式を得ることと、
    解が所定第1閾値を満たすまで前記第1最小化方程式を解き、前記第1最小化方程式の解が所定第1閾値を満たすようになってから、前記第1最小化方程式における前記遅延時間情報を取得することと、を含むことを特徴とする
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、前記遅延時間情報を得ることは、
    前記最終的な誤差方程式に対して反復最接近点処理を行い、第2最小化方程式を得ることと、
    解が所定第2閾値を満たすまで前記第2最小化方程式を解き、前記第2最小化方程式の解が所定第2閾値を満たすようになってから、前記第2最小化方程式における前記遅延時間情報を取得することと、を含むことを特徴とする
    請求項10に記載の方法。
  13. 前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行った後、前記方法は、
    同期後の測定結果に対してフュージョン処理を行うことと、
    フュージョン処理後の測定結果に基づいて、測位処理、距離測定処理、電子機器の所在するシーンにおけるターゲット検出、地図の生成又は更新のうちの少なくとも1つを実行することと、を更に含むことを特徴とする
    請求項1-12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 時間同期処理装置であって、前記装置は、第1取得モジュールと、アライメントモジュールと、同期モジュールと、を備え、
    前記第1取得モジュールは、2つの異なるセンサにより収集された角速度情報をそれぞれ得るように構成され、前記角速度情報は、電子機器が回転運動を行う時の角速度情報であり、前記2つの異なるセンサはいずれも、前記電子機器に設けられ、且つ固定に接続され、
    前記アライメントモジュールは、得られた2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するように構成され、
    前記同期モジュールは、前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うように構成される、時間同期処理装置。
  15. 前記第1取得モジュールは、位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報を取得し、前記位置姿勢回転行列情報に基づいて、前記電子機器が回転運動を行う時の角速度情報を決定するように構成され、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、位置姿勢センサであることを特徴とする
    請求項14に記載の装置。
  16. 前記第1取得モジュールは、ジャイロセンサにより収集された角速度情報を取得するように構成され、前記2つの異なるセンサのうちの少なくとも1つは、ジャイロセンサであることを特徴とする
    請求項14又は15に記載の装置。
  17. 前記アライメントモジュールは、前記2つの角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントし、アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサ間の遅延時間情報を決定するように構成されることを特徴とする
    請求項14に記載の装置。
  18. 前記アライメントモジュールは、前記2つの異なるセンサがいずれもジャイロセンサである場合、取得された、前記2つのジャイロセンサのそれぞれにより収集された角速度情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成されることを特徴とする
    請求項17に記載の装置。
  19. 前記アライメントモジュールは、前記2つの異なるセンサがいずれも位置姿勢センサである場合、取得された、前記2つの位置姿勢センサのそれぞれにより収集された位置姿勢回転行列情報のうちの少なくとも1つに対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成されることを特徴とする
    請求項17に記載の装置。
  20. 前記アライメントモジュールは、前記2つの異なるセンサがそれぞれ位置姿勢センサ及びジャイロセンサである場合、取得された、前記位置姿勢センサにより収集された位置姿勢回転行列情報に対して補間処理を行い、前記2つの角速度情報をアライメントするように構成されることを特徴とする
    請求項17に記載の装置。
  21. 前記装置は、
    前記アライメントモジュールにより前記2つの角速度情報に対してアライメント処理を行い、前記2つの異なるセンサ間の外部パラメータを決定するように構成される第2取得モジュールを更に備え、前記外部パラメータは、前記2つの異なるセンサのそれぞれに対応する異なる座標軸の間の回転パラメータ及び前記2つの異なるセンサの間の誤差パラメータを含むことを特徴とする
    請求項14-20のいずれか一項に記載の装置。
  22. 前記装置は、
    前記遅延時間情報を記憶するように構成される記憶モジュールを更に備え、
    前記同期モジュールは、前記電子機器が非運動状態である場合、前記記憶モジュールにより記憶された前記遅延時間情報に基づいて、前記2つの異なるセンサのそれぞれの測定結果に対して時間同期処理を行うように構成されることを特徴とする
    請求項14-21のいずれか一項に記載の装置。
  23. 前記アライメントモジュールは、前記アライメント後の2つの角速度情報に基づいて、前記2つの異なるセンサの異なる時刻に対応するサブ誤差方程式を決定し、前記異なる時刻に対応するサブ誤差方程式の和を算出し、最終的な誤差方程式を得て、前記最終的な誤差方程式に対して最小値処理を行い、前記遅延時間情報を得るように構成されることを特徴とする
    請求項17に記載の装置。
  24. 前記アライメントモジュールは、前記最終的な誤差方程式に対して非線形処理を行い、第1最小化方程式を得て、解が所定第1閾値を満たすまで前記第1最小化方程式を解き、前記第1最小化方程式の解が所定第1閾値を満たすようになってから、前記第1最小化方程式における前記遅延時間情報を取得するように構成されることを特徴とする
    請求項23に記載の装置。
  25. 前記アライメントモジュールは、前記最終的な誤差方程式に対して反復最接近点処理を行い、第2最小化方程式を得て、解が所定第2閾値を満たすまで前記第2最小化方程式を解き、前記第2最小化方程式の解が所定第2閾値を満たすようになってから、前記第2最小化方程式における前記遅延時間情報を取得するように構成されることを特徴とする
    請求項23に記載の装置。
  26. 前記装置は、
    同期後の測定結果に対してフュージョン処理を行うように構成されるフュージョンモジュールと、
    フュージョン処理後の測定結果に基づいて、測位処理、距離測定処理、電子機器の所在するシーンにおけるターゲット検出、地図の生成又は更新のうちの少なくとも1つを実行するように構成される実行モジュールと、を更に備えることを特徴とする
    請求項14-25のいずれか一項に記載の装置。
  27. 電子機器であって、前記電子機器は少なくとも、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器。
  28. コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
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