JP2022189573A - 基板用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが煩雑になるのを抑制しながら基板に実装された際のシールド性能の低下を防止することができる基板用コネクタを提供する。【解決手段】基板用コネクタ1は、アウタハウジング3と、端子本体83の後端に連設されてプリント基板10の回路用孔17にはんだ付けされるリード部85を有するインナ端子80と、金属板を曲げ加工して筒状に形成された筒部61の突き合わせ端縁61a,61aにそれぞれ連設されて互いに重ね合わされる一対のフランジ部65,65と、リード部85を囲む枠部67,67と、筒部61の後端開口を覆う蓋部63と、フランジ部65,65に連設されたフランジ部グランドピン68とを有するアウター端子60と、グランド用孔13内で溶融して一対のフランジ部65,65の間に広がった後に固化することによって一対のフランジ部65,65の間を接合したはんだ100と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、基板用コネクタに関する。
プリント基板上に実装される基板用コネクタとして、ハウジングに収容した端子の周囲を金属製のシールドシェル(シールド部材)で覆ったシールドコネクタが知られている(特許文献1参照)。
上記シールドシェルは、インナシェルとアウタシェルを構成部品とすることで電磁シールド機能を有している。このインナシェルは、例えばプレス加工によって、金属板から展開形状で打ち抜かれた後、例えば曲げ加工によって、端子の周囲を覆う筒部やカバー部(枠部)等を有する形状に成形される。そして、成形されたインナシェルは、端子等と共にハウジングに収容される。
また、展開形状より曲げ加工されたインナシェルは、例えば筒部の突き合わせ端縁にそれぞれ設けた係合凹部と係合凸部とを係合させて筒部の開きを抑制したり、カバー部の前方端縁にそれぞれ連設された一対のフランジ部を互いに重ね合わせたりしてシールド性能を確保している。
特開2020-181634号公報
しかしながら、上述した従来のシールドコネクタは、筒部の突き合わせ端縁の間や一対のフランジ部の間に隙間を有している。そこで、従来のシールドコネクタは、例えばインナシェルにおける一対のフランジ部をアウタシェルで覆うように構成することにより、シールドシェルにおけるシールド性能の低下を抑制している。このため、シールドシェルがインナシェルとアウタシェルとで構成されることにより部品点数が増加し、シールドコネクタの組み立てが煩雑になるという問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、組み立てが煩雑になるのを抑制しながら基板に実装された際のシールド性能の低下を防止することができる基板用コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 相手側コネクタが嵌合部に嵌合されるハウジングと、
前記嵌合部に配置される端子本体と、前記端子本体の後端に連設されて基板の回路用孔にはんだ付けされるリード部とを有して前記ハウジング内に保持される端子と、
金属板を曲げ加工して筒状に形成された筒部と、前記筒部の後方における突き合わせ端縁にそれぞれ連設されて互いに重ね合わされる一対のフランジ部と、前記フランジ部の後端側に連設されて前記リード部を囲む枠部と、前記筒部の後端側に連設されて前記筒部の後端開口を覆う蓋部と、前記フランジ部に連設されて前記基板のグランド用孔にはんだ付けされる基板接続部とを有して前記ハウジング内に保持されるシールド部材と、
前記グランド用孔内で溶融して前記一対のフランジ部の間に広がった後に固化することによって前記一対のフランジ部の間を接合したはんだと、
を備えることを特徴とする基板用コネクタ。
上記(1)に記載の基板用コネクタによれば、基板用コネクタが実装される前の基板のグランド用孔には、はんだペーストが塗布される。そして、リフロー処理時、グランド用孔内で溶融したはんだペーストは、一対の基板接続部の間へ毛細管現象により広がっていく。溶融したはんだペーストは、更に一対のフランジ部の間の隙間に広がっていき、最終的には少なくとも一対のフランジ部の重ね合わせ面全体に広がる。そして、溶融しているはんだペーストが固化すると、一対のフランジ部がはんだで接合される。
そこで、本構成の電磁シールドコネクタでは、シールド部材における一対のフランジ部の間の隙間がはんだにより埋められることによって、一対のフランジ部の間の隙間を無くすことができる。即ち、一対のフランジ部を別のシールド部材で覆ってシールド性能の低下を防止する必要がなくなり、部品点数を減らすことにより組み立てが煩雑になるのを抑制できる。
また、一対のフランジ部は、はんだが合わせ面全体に固着することによる接合(接合物質であるはんだを溶融させて母材を接合する液相接合)と、一対の基板接続部が基板のグランド用孔に挿入されることによる機械的な接続とにより強固に固定されている。このため、本構成の基板用コネクタは、機械的な接続のみの場合に比べ、より高強度なフランジ部の固定が可能となる。即ち、金属板を曲げ加工して筒状に形成した筒部に生じるスプリングバックや相手側端子が嵌合された際のこじり力等により、筒部の突き合わせ端縁の間には離反する方向の力が作用するが、一対のフランジ部が強固に接続されているため、筒部の開きによるシールド性能の低下を防止できる。
(2) 前記一対のフランジ部における少なくとも一方の重ね合わせ面には、前記基板接続部の重ね合わせ面に連続して延びる溝が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の基板用コネクタ。
上記(2)に記載の基板用コネクタによれば、フランジ部の重ね合わせ面には、基板接続部の重ね合わせ面に連続して延びる溝が設けられている。
そこで、リフロー処理時、グランド用孔内で溶融したはんだペーストは、基板接続部の重ね合わせ面からフランジ部の重ね合わせ面に連続して延びる溝に案内されながら更に確実に一対のフランジ部の重ね合わせ面全体に広がることができる。
(3) 前記一対のフランジ部を前記筒部の後方における突き合わせ端縁にそれぞれ切り起こし形成するための切込み部は、前記一対のフランジ部の間の隙間に溶融して広がったはんだペーストを前記筒部の突き合わせ端縁の間の隙間に渡らせることができる切込み幅を有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の基板用コネクタ。
上記(3)に記載の基板用コネクタによれば、リフロー処理の際、溶融したはんだペーストが一対のフランジ部の重ね合わせ面全体に広がるが、その際、溶融したはんだペーストの一部を、切込み部を渡って筒部の前端部へ向かって突き合わせ端縁の間の隙間に行き渡らせることができる。そして、溶融しているはんだペーストが固化すると、筒部の突き合わせ端縁の間の隙間がはんだにより埋められることによって、筒部の突き合わせ端縁の間の隙間も無くすことができる。その結果、本構成の基板用コネクタは、シールド部材の筒部における突き合わせ端縁の間のシールド性能を向上させることができる。
本発明に係る電磁シールドコネクタによれば、組み立てが煩雑になるのを抑制しながら基板に実装された際のシールド性能の低下を防止することができる。
以上、本発明について明確に開示した。さらに、以下の発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)の記載から本発明はより明確かつ十分に読み取れるであろう。
本発明の第1実施形態に係る基板用コネクタの斜視図である。 図1に示した基板用コネクタの分解斜視図である。 図1に示した基板用コネクタの縦断面図及び要部拡大図である。 (a),(b)は、図2に示したシールド部材を前方上側から見た斜視図及び前方下側から見た斜視図である。 図1に示した基板用コネクタが基板に実装される工程を説明する要部拡大断面図であり、(a)はリフロー処理前を示し、(b)はリフロー処理中を示す。 (a),(b)は本発明の第2実施形態に係る基板用コネクタを説明するためのシールド部材の断面斜視図及び要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る基板用コネクタを説明するためのシールド部材を前方下側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板用コネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示した基板用コネクタ1の分解斜視図である。図3は、図1に示した基板用コネクタ1の縦断面図及び要部拡大図である。図4の(a),(b)は、図2に示したアウター端子(シールド部材)60を前方上側から見た斜視図及び前方下側から見た斜視図である。
本第1実施形態に係る基板用コネクタ1は、図1に示すように、プリント基板(基板)10上に実装される通信用のシールドコネクタ(レセプタクル)である。
基板用コネクタ1は、図2に示すように、アウタハウジング(ハウジング)3と、シールドアッセンブリ5と、一対のペグ9とを有する。
アウタハウジング3は、電気絶縁性を有する合成樹脂により直方体形状に形成される。アウタハウジング3の長手方向の一端面には、図示しない相手側コネクタが嵌合される嵌合部31が開口しており、アウタハウジング3の長手方向の他端面には、シールドアッセンブリ5が挿着される挿着部37(図3参照)が開口している。アウタハウジング3の左右両側の側面には、固定金具であるペグ9を係止する被係止部33が形成されている。
ペグ9は、図2に示すように、四角形の板状に形成された本体板部93と、本体板部93の上部で両側に凸片状に延出して形成された係止部95,95と、本体板部93の下端に突出して形成されてプリント基板10の固定用孔11にはんだ付けされる複数の固定ピン91とを有する。ペグ9は、それぞれアウタハウジング3の側面に沿って本体板部93が被係止部33に装着され、係止部95,95が係止溝35,35にそれぞれ嵌め入れられて係止される。
アウタハウジング3内に保持されるシールドアッセンブリ5は、アウター端子(シールド部材)60と、インナハウジング70と、インナ端子(端子)80とにより構成される。
インナ端子80は、導電性を有する金属により形成された雄端子である。インナ端子80は、アウタハウジング3の嵌合部31に配置される端子本体83と、端子本体83の後端に連設されてプリント基板10の回路用孔17にはんだ付けされるリード部85とを有する。
インナハウジング70は、電気絶縁性を有する合成樹脂により成形される。インナハウジング70は、柱状部73と、柱状部73の後端に連なる保護部77とを有している。柱状部73の中心には、貫通孔75が形成されている。貫通孔75の後方の開口が露出する柱状部73の後端には、保護部77の後面に跨って凹部79が形成されている。
貫通孔75には、凹部79側からインナ端子80の端子本体83が挿入される。貫通孔75に貫通させたインナ端子80の端子本体83を柱状部73の前端側から外側に突出させると、インナ端子80の第1保持部87が柱状部73によって保持される。また、インナ端子80の第2保持部88が、保護部77の凹部79内に配置される。
インナハウジング70を覆って保持するアウター端子60は、アウタハウジング3内に保持されたインナ端子80を磁気シールドするためのシールド部材である。
アウター端子60は、展開状態で打ち抜き加工した導電性を有する金属板を曲げ加工して形成されている。アウター端子60は、図4の(a),(b)に示すように、両端が開放された筒部61と、筒部61の後方に連なる一対のフランジ部65及び枠部67と、筒部61の後端に連なる蓋部63とを有している。
筒部61は、突き合わせ端縁61a, 61aを突き合わせるように金属板を曲げ加工して円筒状に形成されている。筒部61は、後端から挿入されたインナハウジング70における柱状部73の周面を覆う。また、柱状部73から突出したインナ端子80の端子本体83は、筒部61から間隔をおいて筒部61の中心に配置された状態で嵌合部31内に配置される。筒部61の前方における突き合わせ端縁61a,61aには、それぞれ係合凸部61bと係合凹部61cとが設けられ、これら係合凸部61b及び係合凹部61cを係合させることで、筒部61の開きを抑制している。
一対のフランジ部65,65は、筒部61の後方における突き合わせ端縁61a,61aにそれぞれ連設されている。フランジ部65は、対応する突き合わせ端縁61aに切込み部62を設けて切り起こし形成され、互いに重ね合わされている。
また、一対のフランジ部65,65の下端には、プリント基板10のグランド用孔13にはんだ付けされるフランジ部グランドピン(基板接続部)68が連設されて互いに重ね合わされている。
なお、アウター端子60における突き合わせ端縁61a,61aの間、一対のフランジ部65,65の間、及び一対のフランジ部グランドピン68,68の間には、曲げ加工した際のスプリングバックにより隙間が生じる。
そこで、重ね合わされた一対のフランジ部65,65の間、及び一対のフランジ部グランドピン68,68の間は、後述するリフロー処理時に、グランド用孔13内で溶融して一対のフランジ部65,65の間に広がった後に固化したはんだ100によって接合される。
一対のフランジ部65,65の後方にそれぞれ連設された枠部67は、インナハウジング70の保護部77における凹部79を除く周面を覆う。枠部67の下端には、プリント基板10のグランド用孔15にはんだ付けされる枠部グランドピン69が連設されている。
筒部61の後端側に連設された蓋部63は、筒部61の後端開口及び保護部77の凹部79を覆う。蓋部63の下端には、プリント基板10のグランド用孔15にはんだ付けされる蓋部グランドピン66が連設されている。蓋部63の左右側端には、一対の枠部67,67の開きを抑制する蓋部係合片64,64が連設されている。
そこで、インナハウジング70に保持されてアウター端子60内に挿入されたインナ端子80は、端子本体83が筒部61に囲まれると共に、リード部85が一対の枠部67,67及び蓋部63に囲まれることで、磁気シールドされる。
そして、アウタハウジング3の挿着部37にシールドアッセンブリ5を挿着し、アウタハウジング3の被係止部33にペグ9を係止することで、基板用コネクタ1の組立が完了する。
図5は、図1に示した基板用コネクタ1がプリント基板10に実装される工程を説明する要部拡大断面図であり、(a)はリフロー処理前を示し、(b)はリフロー処理中を示す。
組立が完了した基板用コネクタ1をプリント基板10に実装する際には、インナ端子80のリード部85が回路用孔17に挿入され、フランジ部65のフランジ部グランドピン68がグランド用孔13に挿入され、枠部67の枠部グランドピン69がグランド用孔15に挿入され、蓋部63の蓋部グランドピン66がグランド用孔16に挿入され、ペグ9の固定ピン91が固定用孔11に挿入される。
回路用孔17は、プリント基板10の通信回路に電気的に接続されている。グランド用孔13,15,16は、プリント基板10のグランド回路に電気的に接続されている。また、固定用孔11は、ペグ9の固定ピン91を介して基板用コネクタ1をプリント基板10にはんだ固定するためのものであり、回路を形成するものではない。
なお、プリント基板10におけるこれら回路用孔17、グランド用孔13,15,16及び固定用孔11には、予めはんだペースト101が塗布されている。特に、グランド用孔13には、図5の(a)に示すように、所定量のはんだペースト101が塗布される。本第1実施形態において、所定量とは、リフロー処理により溶融したはんだペースト101が、少なくとも一対のフランジ部65,65の間に、一対のフランジ部グランドピン68,68の間を介して十分に広がる量である。
そして、リフロー処理後に固化したはんだ100によって、インナ端子80のリード部85が回路用孔17に電気的に接続され、フランジ部65のフランジ部グランドピン68がグランド用孔13に電気的に接続され、枠部67の枠部グランドピン69がグランド用孔15に電気的に接続され、蓋部63の蓋部グランドピン66がグランド用孔16に電気的に接続される。更に、ペグ9の固定ピン91が、固化したはんだ100によって固定用孔11に固定される。
なお、図5の(b)に示すように、リフロー処理時、グランド用孔13内で溶融したはんだペースト101は、一対のフランジ部グランドピン(基板接続部)68,68の間へ毛細管現象により広がっていく。溶融したはんだペースト101は、更に一対のフランジ部65,65の間の隙間に広がっていき、最終的には少なくとも一対のフランジ部65,65の重ね合わせ面全体に広がる。そして、溶融しているはんだペースト101が固化すると、一対のフランジ部65,65がはんだ100で接合される。
従って、本第1実施形態の基板用コネクタ1では、アウター端子(シールド部材)60における一対のフランジ部65,65の間の隙間がはんだ100により埋められることによって、一対のフランジ部65,65の間の隙間を無くすことができる。即ち、一対のフランジ部65,65を別のシールド部材(従来例におけるアウタシェルなど)で覆ってシールド性能の低下を防止する必要がなくなり、部品点数を減らすことにより組み立てが煩雑になるのを抑制できる。
また、一対のフランジ部65,65は、はんだ100が合わせ面全体に固着することによる接合(接合物質であるはんだを溶融させて母材を接合する液相接合)と、一対のフランジ部グランドピン68,68がプリント基板10のグランド用孔13に挿入されることによる機械的な接続とにより強固に固定されている。このため、本実施形態の基板用コネクタ1は、機械的な接続のみの場合に比べ、より高強度なフランジ部65,65の固定が可能となる。即ち、金属板を曲げ加工して筒状に形成した筒部61に生じるスプリングバックや相手側端子が嵌合された際のこじり力等により、筒部61の突き合わせ端縁61a,61aの間には離反する方向の力が作用するが、一対のフランジ部65,65が強固に接続されているため、筒部61の開きによるシールド性能の低下を防止できる。
従って、本第1実施形態に係る基板用コネクタ1によれば、組み立てが煩雑になるのを抑制しながらプリント基板10に実装された際のシールド性能の低下を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る基板用コネクタを説明する。
図6の(a),(b)は、本発明の第2実施形態に係る基板用コネクタを説明するためのアウター端子(シールド部材)60Aの断面斜視図及び要部拡大断面図である。なお、本第2実施形態に係るアウター端子60Aは、上記第1実施形態に係るアウター端子60と同様の構成部分については同符号を付して詳細な説明は省略する。
本第2実施形態に係るアウター端子(シールド部材)60Aは、図6の(a)に示すように、一対のフランジ部65,65における少なくとも一方の重ね合わせ面に、フランジ部グランドピン68の重ね合わせ面に連続して延びる溝96が設けられている。溝96は、上方で分岐した略Y字形状に形成されている。
なお、本第2実施形態に係る溝96は、本発明の趣旨に基づいて、種々の形状及び本数を採りえる。また、溝96は、一対のフランジ部65,65における両方の重ね合わせ面にそれぞれ設けることもできる。この場合、向かい合う互いの溝96,96は、対称形状でも非対称形状でもよい。
本第2実施形態に係る基板用コネクタによれば、アウター端子60Aのフランジ部65の重ね合わせ面には、フランジ部グランドピン68の重ね合わせ面に連続して延びる溝96が設けられている。
そこで、リフロー処理時、グランド用孔13内で溶融したはんだペースト101は、図6の(b)に示すように、フランジ部グランドピン68の重ね合わせ面からフランジ部65の重ね合わせ面に連続して延びる溝96に案内されながら更に確実に一対のフランジ部65,65の重ね合わせ面全体に広がることができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る基板用コネクタを説明するためのアウター端子(シールド部材)60Bを前方下側から見た斜視図である。なお、本第3実施形態に係るアウター端子60Bは、上記第1実施形態に係るアウター端子60と同様の構成部分については同符号を付して詳細な説明は省略する。
本第3実施形態に係るアウター端子(シールド部材)60Bは、図7に示すように、一対のフランジ部65,65は、対応する突き合わせ端縁61aにそれぞれ切込み部62Aを設けて切り起こし形成され、互いに重ね合わされている。
切込み部62Aは、一対のフランジ部65,65の間の隙間に溶融して広がったはんだペースト101を筒部61の突き合わせ端縁61a,61aの間の隙間に渡らせることができる切込み幅を有している。即ち、切込み部62Aは、溶融したはんだペースト101がメニスカスによって切込み部62Aの対向面に架橋を形成できるように、上記第1実施形態に係るアウター端子60の切込み部62よりも狭い切込み幅とされている。
そして、プリント基板10のグランド用孔13には、予め所定量のはんだペースト101が塗布される。本第3実施形態において、所定量とは、リフロー処理により溶融したはんだペースト101が、少なくとも一対のフランジ部65,65の間、及び突き合わせ端縁61a,61aの間に、一対のフランジ部グランドピン68,68の間を介して十分に広がる量である。
従って、本第3実施形態に係る基板用コネクタのアウター端子60Bによれば、リフロー処理の際、一対のフランジ部グランドピン68,68が挿入されたグランド用孔13内で溶融したはんだペースト101は、一対のフランジ部65,65の重ね合わせ面全体に広がる。その際、図7に示したように、溶融したはんだペースト101の一部を、切込み部62Aを渡って筒部61の前端部へ向かって突き合わせ端縁61a,61aの間の隙間に行き渡らせることができる。
そして、溶融しているはんだペースト101が固化すると、筒部61の突き合わせ端縁61a,61aの間の隙間がはんだ100により埋められることによって、筒部61の突き合わせ端縁61a,61aの間の隙間も無くすことができる。その結果、本第3実施形態の基板用コネクタによれば、アウター端子60Bの筒部61における突き合わせ端縁61a,61aの間のシールド性能を向上させることができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る基板用コネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手側コネクタが嵌合部(31)に嵌合されるハウジング(アウタハウジング3)と、
前記嵌合部(31)に配置される端子本体(83)と、前記端子本体(83)の後端に連設されて基板(プリント基板10)の回路用孔(17)にはんだ付けされるリード部(85)とを有して前記ハウジング(アウタハウジング3)内に保持される端子(インナ端子80)と、
金属板を曲げ加工して筒状に形成された筒部(61)と、前記筒部(61)の後方における突き合わせ端縁(61a,61a)にそれぞれ連設されて互いに重ね合わされる一対のフランジ部(65,65)と、前記フランジ部(65,65)の後端側に連設されて前記リード部(85)を囲む枠部(67,67)と、前記筒部(61)の後端側に連設されて前記筒部(61)の後端開口を覆う蓋部(63)と、前記フランジ部(65,65)に連設されて前記基板(プリント基板10)のグランド用孔(13)にはんだ付けされる基板接続部(フランジ部グランドピン68)とを有して前記ハウジング(アウタハウジング3)内に保持されるシールド部材(アウター端子60)と、
前記グランド用孔(13)内で溶融して前記一対のフランジ部(65,65)の間に広がった後に固化することによって前記一対のフランジ部(65,65)の間を接合したはんだ(100)と、
を備えることを特徴とする基板用コネクタ(1)。
[2] 前記一対のフランジ部(65,65)における少なくとも一方の重ね合わせ面には、前記基板接続部(フランジ部グランドピン68)の重ね合わせ面に連続して延びる溝(96)が設けられていることを特徴とする上記[1]に記載の基板用コネクタ。
[3] 前記一対のフランジ部(65,65)を前記筒部(61)の後方における突き合わせ端縁(61a,61a)にそれぞれ切り起こし形成するための切込み部(62A)は、前記一対のフランジ部(65,65)の間の隙間に溶融して広がったはんだペースト(101)を前記筒部(61)の突き合わせ端縁(61a,61a)の間の隙間に渡らせることができる切込み幅を有することを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の基板用コネクタ(1)。
1…基板用コネクタ
3…アウタハウジング(ハウジング)
10…プリント基板(基板)
13…グランド用孔
17…回路用孔
31…嵌合部
61…筒部
61a…突き合わせ端縁
63…蓋部
65…フランジ部
67…枠部
80…インナ端子(端子)
83…端子本体
85…リード部
68…フランジ部グランドピン(基板接続部)
60…アウター端子(シールド部材)
100…はんだ

Claims (3)

  1. 相手側コネクタが嵌合部に嵌合されるハウジングと、
    前記嵌合部に配置される端子本体と、前記端子本体の後端に連設されて基板の回路用孔にはんだ付けされるリード部とを有して前記ハウジング内に保持される端子と、
    金属板を曲げ加工して筒状に形成された筒部と、前記筒部の後方における突き合わせ端縁にそれぞれ連設されて互いに重ね合わされる一対のフランジ部と、前記フランジ部の後端側に連設されて前記リード部を囲む枠部と、前記筒部の後端側に連設されて前記筒部の後端開口を覆う蓋部と、前記フランジ部に連設されて前記基板のグランド用孔にはんだ付けされる基板接続部とを有して前記ハウジング内に保持されるシールド部材と、
    前記グランド用孔内で溶融して前記一対のフランジ部の間に広がった後に固化することによって前記一対のフランジ部の間を接合したはんだと、
    を備えることを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 前記一対のフランジ部における少なくとも一方の重ね合わせ面には、前記基板接続部の重ね合わせ面に連続して延びる溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板用コネクタ。
  3. 前記一対のフランジ部を前記筒部の後方における突き合わせ端縁にそれぞれ切り起こし形成するための切込み部は、前記一対のフランジ部の間の隙間に溶融して広がったはんだペーストを前記筒部の突き合わせ端縁の間の隙間に渡らせることができる切込み幅を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板用コネクタ。
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