JP2022187694A - 電動車両の制御装置 - Google Patents

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博史 胡本
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Abstract

Figure 2022187694000001
【課題】スリップに伴う駆動モータの吹き上がりを速やかに解消する。
【解決手段】磁力可変磁石35でロータ33の磁極が構成されている駆動モータ3と駆動輪4Rとの間にクラッチ83が配置されている。自動車1の走行時には目標トルク制御を実行する。自動車1の走行時に磁力可変磁石35を増磁する時には、第1クラッチ制御から第2クラッチ制御に変更し、クラッチ83の締結トルクを低下させて要求トルクと一致させた後、増磁制御を実行する。その後、駆動輪4Rから出力されるパワーが所定の目標パワー値と一致するように、モータトルクを制御する目標パワー制御を実行する。
【選択図】図11

Description

開示する技術は、電気自動車、ハイブリッド車など、電力を利用した走行が可能な電動車両の制御装置に関する。
特許文献1に、永久磁石同期型の駆動モータを搭載したハイブリッド車が開示されている。その駆動モータでは、ロータに設置する永久磁石に、磁力の大きさを大小に可変できる磁力可変マグネットが使用されている。
その駆動モータの出力範囲は、複数の磁化領域に区画されていて、磁化領域の各々に、最適な磁力の値(磁力最適値)が設定されている。そして、駆動モータの出力が、これら磁化領域の各々の間を移行する時には、磁力可変マグネットの磁力が、移行先の磁力最適値に変更されるように構成されている。
特開2021-027615号公報
磁力可変マグネットの磁力を変更するときには、駆動モータのステータのコイルに、着磁用の大きな電流(いわゆるd軸電流)が印加される。それにより、駆動用の電流(いわゆるq軸電流)と干渉してトルクが変動する。すなわち、d軸電流は、トルクを発生させるq軸電流に直交する成分である。そのため、その大きな電流自体はトルクとしては出力されないが、q軸電流と干渉することで、トルクが変動する。
磁力の変更が減磁であれば、トルクが低くなる方向に変動するが、磁力の変更が増磁であれば、トルクが高くなる方向に変動する。そのため、磁力可変マグネットの磁力を増磁方向に変更するときには、駆動モータから高いトルクが出力される。一般的に、駆動モータと駆動輪との間に備えられているクラッチの締結トルクは、要求トルクより高くなっているので、そのトルクが駆動輪に伝わることで、走行中の車両にトルクショックが発生し、ドライバーに違和感を与える懸念がある。
そのようなトルクショックを抑制するため、駆動モータと駆動輪との間に設置されているクラッチをスリップさせることが考えられる。すなわち、駆動モータから高いトルクが出力されても、クラッチをスリップさせれば、駆動輪に伝わるトルクを低減できるので、トルクショックを緩和できる。
しかし、クラッチをスリップさせると、駆動モータの回転が急増するという現象が発生する(いわゆる「吹き上がり」)。このような吹き上がりの現象は速やかに解消しないと、スリップによる摩擦熱によってクラッチが損傷する懸念がある。
開示する技術は、このようなクラッチのスリップに伴う駆動モータの吹き上がりを速やかに解消させ、適切な制御状態に円滑に復帰できるようにする。
開示する技術は、磁力の変更が可能な磁力可変磁石でロータの磁極が構成されている駆動モータと、当該駆動モータと駆動輪との間に配置されたクラッチと、が備えられていて、電力を利用した走行が可能な電動車両の制御装置に関する。
前記電動車両の走行時には、前記駆動輪に出力が要求される要求トルクと一致するように、前記駆動モータが出力するモータトルクを制御する目標トルク制御を実行する。
そして、前記電動車両の走行時に前記磁力可変磁石の磁力を増磁方向に変更する増磁制御を実行する時には、前記クラッチの締結トルクを前記要求トルクよりも高く制御する第1クラッチ制御から、前記締結トルクを前記要求トルクと一致させる第2クラッチ制御に変更した後に前記増磁制御を実行するとともに、当該増磁制御の後に、前記目標トルク制御に代えて、前記駆動輪から出力されるパワーが所定の目標パワー値と一致するように、前記モータトルクを制御する目標パワー制御を実行する。
すなわち、この制御装置は、磁力の変更が可能な磁力可変磁石でロータの磁極が構成されている駆動モータが備えられていて、走行時に磁力可変磁石の磁力を変更する電動車両を制御対象としている。そして、電動車両の走行時には、駆動輪に出力が要求される要求トルクと一致するように、駆動モータが出力するモータトルクを制御する目標トルク制御を実行し、電動車両の走行時に増磁制御を実行する時には、駆動モータに大きい電流を印加する。
増磁方向に駆動モータに大きい電流を印加すると、駆動モータから高いトルクが出力されるが、その前に、クラッチの締結トルクを低下させ、要求トルクと一致させる第2クラッチ制御を実行する。その結果、クラッチがスリップし、モータトルクが高くても、クラッチからは要求トルクと略同一のトルクを出力することができる。従って、トルクショックを抑制できる。しかも、ドライバーに違和感を与えない。
更に、増磁制御の後に、駆動輪から出力されるパワーが所定の目標パワー値と一致するように、モータトルクを制御する目標パワー制御を実行する。このような目標パワー制御の実行により、駆動モータから出力されるトルクとともに、その回転数についても目標パワーを満たす状態に収束させることができる。その結果、吹き上がり現象を解消して、駆動モータを当初の出力状態に復帰させることができる。
前記制御装置はまた、前記目標パワー制御の実行中に、前記クラッチの入力側の回転数と出力側の回転数とに基づいて、これら回転数を一致させるフィードバック制御を開始する、としてもよい。
目標パワー制御の実行中、駆動モータはトルク制御されているので、駆動モータの回転数は、モータトルクの変化に応じて受動的に変化する。それにより、駆動モータの回転数は緩やかに減少するので、回転数が収束するまでには、比較的長い時間を要する。それに対し、目標パワー制御の実行中にこのようなフィードバック制御を開始すれば、駆動モータのトルクおよび回転数を速やかに収束させることができる。より短時間で駆動モータを当初の出力状態に復帰させることができる。
前記制御装置はまた、前記クラッチは変速機のクラッチであり、当該クラッチの状態に対応して、前記第2クラッチ制御の変更後に実行される前記増磁制御によって前記クラッチがスリップしている時に前記変速機の変速比を切り替える、としてもよい。
例えば、スリップしている前記クラッチの入力側の回転数と出力側の回転数の差からなる差回転数を第1判定値と比較して、当該差回転数が当該第1判定値よりも大きいと判定した場合に、前記差回転数が小さくなるように前記変速機の変速比を切り替える、としてもよい。
駆動モータの回転数が大きく吹き上がると、それに応じて変速機のクラッチのスリップも大きくなる。スリップが大きくなると、摩擦による発熱量も増加し、クラッチの摩耗量も増加する。従って、クラッチの耐久性が低下し、場合によってはクラッチが損傷するおそれもある。
それに対し、変速機のクラッチがスリップしている時に、その状態に対応して、所定の条件に基づいて差回転数が小さくなるように、変速機の変速比を切り替えれば、クラッチのスリップを小さくできる。従って、クラッチへの負荷を低減でき、クラッチの耐久性を向上できる。
前記制御装置はまた、前記変速機は、複数の前記クラッチを有し、スリップしている前記クラッチの温度を第2判定値と比較して、当該クラッチの温度が当該第2判定値よりも高いと判定した場合に、当該クラッチが変更されるように前記変速機の変速比を切り替える、としてもよい。
クラッチの温度が過度に高くなり、その状態が長く続くと、クラッチの耐久性が低下する。それに対し、所定の条件に基づいてクラッチが変更されるように、変速機の変速比を切り替えれば、温度の高いクラッチはスリップしなくなるので、そのダメージを抑制できる。従って、クラッチの耐久性を向上できる。
開示する技術によれば、クラッチのスリップによってトルクショックを抑制できる。そして、その時に発生する駆動モータの吹き上がりを速やかに解消できるので、ドライバーの違和感も抑制できる。
開示する技術を適用した自動車の主な構成を示す概略図である。 駆動モータの構成を示す概略断面図である。 MCUおよびこれに関連する主な入出力装置を示すブロック図である。 駆動モータの出力範囲を例示する図である。 簡略化して示す駆動モータの制御に関するシステム図である。 駆動モータの制御の一例を示すフローチャートである。 磁力変更制御の主な処理の流れを示すフローチャートである。 トルクショックの発生を説明するための図である。 TCUおよびこれに関連する主な入出力装置を示すブロック図である。 吹き上がり現象を説明するための図である。 目標パワー制御およびフィードバック制御を説明するための図である。 開示する技術を適用した磁力変更制御(増磁制御)時の主な処理の流れを示すフローチャートである。 応用例1の制御の一例を示すフローチャートである。 変速機の変速比の切り替えを説明するための図である。 応用例2の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、開示する技術について説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎない。
<電動車両>
図1に、開示する技術を適用した自動車1(電動車両の一例)を示す。この自動車1は、電力を利用した走行が可能なハイブリッド車である。自動車1の駆動源には、エンジン2および駆動モータ3が搭載されている。これらが協働して、4つの車輪4F,4F,4R,4Rのうち、左右対称状に位置する2輪(駆動輪4R)を駆動する。それにより、自動車1は走行する。なお、自動車1は、駆動モータ3のみを搭載した電気自動車であってもよい。自動車1はまた、4輪駆動であってもよい。
この自動車1の場合、エンジン2は車体の前側に配置されており、駆動輪4Rは車体の後側に配置されている。すなわち、この自動車1は、いわゆるFR車である。更にこの自動車1の場合、駆動源としては、駆動モータ3よりもエンジン2が主体となっており、駆動モータ3は、エンジン2の駆動をアシストする形で利用される(いわゆるマイルドハイブリット)。駆動モータ3はまた、駆動源としてだけでなく、回生時には発電機としても利用される。
自動車1には、エンジン2、駆動モータ3の他、駆動系の装置として、第1の中継クラッチ5、インバータ6、第2の中継クラッチ7、変速機8、デファレンシャルギア9、バッテリ10などが備えられている。自動車1にはまた、制御系の装置として、エンジンコントロールユニット(ECU)20、モータコントロールユニット(MCU)21、変速機コントロールユニット(TCU)22、ブレーキコントロールユニット(BCU)23、総合コントロールユニット(GCU)24などが備えられている。エンジン回転センサ50、モータ回転センサ51、電流センサ52、磁力センサ53、アクセルセンサ54、変速機センサ55なども、制御系の装置に付随して自動車1に設置されている。
(駆動系の装置)
エンジン2は、例えばガソリンを燃料に使用して燃焼を行う内燃機関である。エンジン2はまた、吸気、圧縮、膨張、排気の各サイクルを繰り返すことで回転動力を発生させる、いわゆる4サイクルエンジンである。エンジン2には、ディーゼルエンジン等、様々な種類や形態があるが、開示する技術では、特にエンジンの種類や形態は限定しない。
この自動車1では、エンジン2は、回転動力を出力する出力軸を、車体の前後方向に向けた状態で、車幅方向の略中央部に配置されている。自動車1には、吸気システム、排気システム、燃量供給システムなど、エンジン2に付随した様々な装置や機構が設置されているが、これらの図示および説明は省略する。
駆動モータ3は、第1の中継クラッチ5を介してエンジン2の後方に直列に配置されている。駆動モータ3は、三相の交流によって駆動する永久磁石型の同期モータである。図2に簡略化して示すように、駆動モータ3は、大略、モータケース31、シャフト32、ロータ33、ステータ34などで構成されている。
モータケース31は、その内部に、前端面および後端面が封止された円筒状のスペースを有する容器からなり、自動車1の車体に固定されている。ロータ33およびステータ34は、モータケース31に収容されている。シャフト32は、その前端部および後端部の各々をモータケース31から突出させた状態で、モータケース31に回転自在に軸支されている。
シャフト32の前端部と、エンジン2の出力軸との間に介在するように、第1の中継クラッチ5が設置されている。第1の中継クラッチ5は、出力軸とシャフト32とが連結された状態(締結状態)と、出力軸とシャフト32とが分離した状態(非締結状態)とに切り替え可能に構成されている。
シャフト32の後端部と、変速機8の入力軸との間に介在するように、第2の中継クラッチ7が設置されている。第2の中継クラッチ7は、シャフト32と変速機8の入力軸とが連結された状態(締結状態)と、シャフト32と変速機8の入力軸とが分離した状態(非締結状態)とに切り替え可能に構成されている。
ロータ33は、中心に軸孔を有する複数の金属板を積層して構成された円柱状の部材からなる。ロータ33の軸孔にシャフト32の中間部分を固定することで、ロータ33はシャフト32と一体化されている。
ロータ33の外周部分には、全周にわたってマグネット35が設置されている。マグネット35は、周方向に異なる磁極、すなわちS極とN極とが等間隔で交互に並ぶように構成されている。マグネット35は、複数の磁極を有する1つの円筒状の磁石で構成してもよいし、各磁極を構成する複数の弧状の磁石で構成してもよい。
この駆動モータ3では、更に、マグネット35が、磁力の大きさを大小に可変できるように構成されている(磁力可変磁石35)。通常、この種の駆動モータ3には、保磁力(抗磁力)が大きく、磁力が長期にわたって保持できる磁石(永久磁石)が使用される。この駆動モータ3では、磁力を比較的容易に変更できるように、保持力の小さい永久磁石が磁力可変磁石35として使用される。
永久磁石には、例えば、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石など様々な種類があり、保持力も様々である。磁力可変磁石35の種類や素材は、仕様に応じて選択可能であり、特に限定されない。
ロータ33の周囲には、僅かな隙間(ギャップ)を隔てて円筒状のステータ34が設置されている(インナーロータ型)。ステータ34は、複数の金属板を積層して構成されたステータコア34aと、そのステータコア34aに電線を巻回して構成された複数のコイル36とを有している。
ステータコア34aには、内側に放射状に張り出す複数のティース34bが設けられていて、これらティース34bに電線を所定の順序で巻き掛けることで複数のコイル36が形成されている。これらコイル36は、U相、V相、およびW相からなる三相のコイル群を構成している。これらコイル36に通電するため、モータケース31の外側に、各相のコイル群の各々から接続ケーブル36aが導出されている。
これら接続ケーブル36aは、インバータ6を介して、駆動電源として車載されているバッテリ10と接続されている。この自動車1の場合、バッテリ10は、定格電圧が50V以下、具体的には48Vの直流バッテリが用いられている。
バッテリ10は、インバータ6に直流電力を供給する。インバータ6は、その直流電力を3相の交流に変換して駆動モータ3に通電する。それにより、ロータ33が回転駆動され、シャフト32および第2の中継クラッチ7を介して、変速機8に駆動モータ3のパワー(回転動力)が出力される。
この自動車1の場合、変速機8は、多段式自動変速機(いわゆるAT)である。図1に示すように、変速機8はその一方の端部に入力軸80を有し、その入力軸80が第2の中継クラッチ7と連結されている。変速機8の他方の端部には、入力軸80から独立した状態で回転する出力軸81を有している。これら入力軸80と出力軸81との間には、複数の遊星歯車機構82および複数の変速機クラッチ83(ブレーキを含む)などからなる変速機構が組み込まれている。
これら変速機構を切り替えることにより、前進または後進の切り替えや、変速機8の入力軸80と出力軸81との間で異なる回転数に変更、つまり変速比の切り替えができるように構成されている。
例えば、各変速機クラッチ83の入力側83aは、入力軸80と連結可能に構成されている。各変速機クラッチ83の出力側83bは、対応した遊星歯車機構82を介して出力軸81と連結されている。そして、特定の変速機クラッチ83が選択されてその変速機クラッチ83が締結されると、その変速機クラッチ83およびそれに対応した遊星歯車機構82を介して、変速機の入力軸80と出力軸81とが連結される。それにより、変速比等が切り替わる。
出力軸81は、車体の前後方向に延びて出力軸81と同軸に配置されているプロペラシャフト11を介してデファレンシャルギア9に連結されている。デファレンシャルギア9には、車幅方向に延びて、左右の駆動輪4R,4Rに連結された一対の駆動シャフト13,13が連結されている。プロペラシャフト11を通じて出力される回転動力は、デファレンシャルギア9で振り分けられた後、これら一対の駆動シャフト13,13を通じて各駆動輪4Rに伝達される。各車輪4F,4F,4R,4Rには、その回転を制動するために、ブレーキ14が取り付けられている。
(制御系の装置)
自動車1には、運転者の操作に応じて、その走行をコントロールするために、上述した、ECU20、MCU21、TCU22、BCU23、およびGCU24の各ユニットが設置されている。これらユニットの各々は、プロセッサ、メモリ、インターフェースなどのハードウエアと、データベースや制御プログラムなどのソフトウエアとで構成されている。
ECU20は、エンジン2の作動を主に制御するユニットである。MCU21は、駆動モータ3の作動を主に制御するユニットである。TCU22は、変速機8の作動を主に制御するユニットである。BCU23、ブレーキ14の作動を主に制御するユニットである。GCU24は、これらECU20、MCU21、TCU22、BCU23と電気的に接続されていて、これらを総合的に制御する上位ユニットである。
開示する技術における「制御装置」は、これらユニットによって構成されている。特に、駆動モータ3の作動を主に制御するMCU21、および、変速機8の作動を主に制御するTCU22が、その制御装置の主体を構成している。これらユニットが協働することにより、後述する目標パワー制御などが実行される。
エンジン回転センサ50は、エンジン2に取り付けられており、エンジン2の回転数を検出してECU20に出力する。モータ回転センサ51は、駆動モータ3に取り付けられており、駆動モータ3の回転数や回転位置を検出してMCU21に出力する。電流センサ52は接続ケーブル36aに取り付けられており、各コイル36に通電される電流値を検出してMCU21に出力する。
磁力センサ53は、駆動モータ3に取り付けられており、磁力可変磁石35の磁力を検出してMCU21に出力する。アクセルセンサ54は、運転者が自動車1を駆動する時に踏み込むアクセルのペダル(アクセルペダル15)に取り付けられており、自動車1の駆動に要求される出力に相当するアクセル開度を検出してECU20に出力する。変速機センサ55は、各変速機クラッチ83の回転数および締結トルク、出力軸81の回転数などを検出してTCU22に出力する。
これらセンサから入力される検出値の信号に基づいて、各ユニットが協働して駆動系の各装置を制御することで、自動車1が走行する。例えば、自動車1がエンジン2の駆動力で走行する時には、アクセルセンサ54およびエンジン回転センサ50の検出値に基づいて、ECU20がエンジン2の運転を制御する。
そして、TCU22は、第1の中継クラッチ5および第2の中継クラッチ7が締結状態になるように制御する。自動車1の制動時には、BCU23が各ブレーキ14を制御する。回生による制動時には、TCU22は、第1の中継クラッチ5は非締結状態ないし部分締結状態となるように制御し、第2の中継クラッチ7は締結状態となるように制御する。そうして、MCU21は、駆動モータ3で発電し、その電力がバッテリ10に回収されるように制御する。
<駆動モータの制御>
MCU21は、駆動モータ3が単独で出力する状態で、あるいは、必要に応じてエンジン2の出力をアシストする状態で、駆動モータ3が出力するパワーを使用して自動車1が走行するように制御する。
具体的には、アクセルセンサ54、エンジン回転センサ50等の検出値に基づいて、ECU20が、エンジン2で出力するトルクを設定する。それに伴って、予め設定されたエンジン2と駆動モータ3との間での出力の分配比率に従って、GCU24が、所定の出力範囲で、駆動モータ3に対するトルクの要求量(要求トルク)を設定する。MCU21は、その要求トルクが出力されるように駆動モータ3を制御する。
図3に、MCU21およびこれに関連する主な入出力装置を示す。MCU21には、機能的な構成として、モータ出力制御部21aおよび磁化制御部21bが、そのハードウエアおよびソフトウエアによって設けられている。モータ出力制御部21aは、駆動モータ3の駆動を制御する機能を有し、コイル36に流れる駆動電流を制御することにより、駆動モータ3に、要求されたパワーを出力させる。
一方、磁化制御部21bは、駆動モータ3の力率を高める機能を有し、コイル36に流れる磁化電流を制御することにより、磁力可変磁石35の磁力を変更する。具体的には、磁力可変磁石35の磁力が、駆動電流によってコイル36に発生する電磁力と略一致するように、磁力可変磁石35の磁力を変更する。
力率とは、皮相電力(駆動モータ3に供給される電力)に対する有効電力(実際に消費される電力)の割合である。力率が低いと、同じ出力を得るのに大きな電流を通電する必要があるため、それだけモータが大型化する。従って、駆動モータ3の力率を高めることで、駆動モータ3を軽量かつコンパクトにできる。また、力率が高まれば、回生時の発電力も高めることができる。
(駆動モータの出力範囲)
図4に、駆動モータ3の出力範囲を例示する。回転数別のトルク(負荷)の上限値を示す負荷上限ラインによって、出力範囲が画定されている。
具体的には、所定の回転数(r1)までの低回転領域では、トルクの上限値は最大(T2)に保持される。低回転領域より回転数の高い中回転領域および高回転領域では、回転数がその上限値(r2)に達するまで、トルクの上限値は次第に逓減している。
MCU21には、このような出力範囲を画定するマップやテーブルなどのデータが予め設定されている。モータ出力制御部21aは、そのデータを参照することにより、その出力範囲で駆動モータ3を制御する。
更に、この駆動モータ3の出力範囲は、複数の磁化領域に区画されている。そして、これら磁化領域の各々に応じて、磁化制御部21bが磁力可変磁石35の磁力を変更するように構成されている。
図4に示すように、本実施形態では、駆動モータ3の出力範囲が第1~第4の4つの磁化領域Rmに区画されている。具体的には、低回転側に偏在してトルクの最大値T2を含む高負荷の第1磁化領域Rm1、低回転側から高回転側に拡がるとともに、第1磁化領域Rm1よりも低負荷で中回転にトルクのピークを有する第2磁化領域Rm2、第2磁化領域Rm2よりも低負荷でトルクのピークが高回転側にシフトした第3磁化領域Rm3、第3磁化領域Rm3よりも低負荷で、駆動モータ3が空運転するトルク(自動車1の走行に寄与しないトルク)T1を含む第4磁化領域Rm4とに区画されている。
磁化領域Rmの各々には、それぞれの出力に対応して、高力率化が図れる最適な磁力値(磁力最適値)が設定されている。例えば、第1磁化領域Rm1では、磁力可変磁石35の初期状態での磁力が磁力最適値として設定されている(第1磁力最適値)。第2磁化領域Rm2では、第1磁力最適値よりも低い磁力最適値が設定されている(第2磁力最適値)。そして、第3磁化領域Rm3では、第2磁力最適値よりも低い第3磁力最適値が設定され、第4磁化領域Rm4では、第3磁力最適値よりも低い第4磁力最適値が設定されている。
磁化制御部21bは、自動車1の運転状態に基づいて最適な磁化領域Rmを予測し、磁化領域Rmが隣接している他の磁化領域Rmに移行する場合には、磁力可変磁石35の磁力を、その磁化領域Rmに対応した磁力最適値に変更する。例えば、第1磁化領域Rm1から第2磁化領域Rm2に移行する場合には、駆動モータ3において減磁処理が実行され、磁力可変磁石35の磁力が、第1磁力最適値から第2磁力最適値に変更される。
また例えば、第3磁化領域Rm3から第2磁化領域Rm2に移行する場合には、駆動モータ3において増磁処理が実行され、磁力可変磁石35の磁力が、第3磁力最適値から第2磁力最適値に変更される。
(駆動モータの制御の具体例)
図5に、駆動モータ3の制御に関する簡略化したシステム図を示す。図6に、MCU21が行う駆動モータ3の制御の一例を示す。これらを参照しながら、駆動モータ3の具体的な制御の流れについて説明する。なお、駆動モータ3は、トルク電流指令Iqと励磁電流指令Idとを用いたベクトル制御によって制御されている。
MCU21は、自動車1が走行可能な状態になると、電流センサ52、モータ回転センサ51、磁力センサ53から、常時、検出値が入力されるようになる(ステップS1)。また、ECU20でも同様に、アクセルセンサ54やエンジン回転センサ50から、常時、検出値が入力されるようになる。
GCU24は、ECU20からアクセルセンサ54の検出値を取得し、予め設定されているエンジン2と駆動モータ3との間での出力の分配比率に従って、駆動輪4Rに対して出力するトルクのうち、駆動モータ3に要求するトルク(要求トルク)を設定する。GCU24は、その要求トルクを出力するためのコマンド(トルク指令値T)を、MCU21に出力する。
すなわち、MCU21では、駆動モータ3の出力を、所定の目標トルクに基づいて制御する(いわゆる目標トルク制御)。目標トルク制御により、駆動モータ3が出力するトルク(モータトルク)は、目標トルクと一致するように制御される。従って、この自動車1が走行している時に上述したコマンドが入力されると、MCU21は、その要求トルクを目標トルクとして、駆動モータ3を制御する。駆動モータ3の目標トルク制御により、自動車1は、ドライバーの要求に応じて走行する。
この自動車1が走行している時にはまた、上述したように、磁化領域Rmを移行する時に目標トルク制御が中断されて、駆動モータ3のコイル36に高電圧を印加する制御が実行される(磁力変更制御)。磁力変更制御により、磁力可変磁石35の磁力は変更される。
具体的には、MCU21(モータ出力制御部21a)は、トルク指令値Tが入力されると(ステップS2でYes)、そのトルクを発生させる駆動電流(トルク電流成分)の変化量を出力するコマンド(駆動電流指令値Idq)の演算処理を実行する(ステップS3)。また、MCU21(磁化制御部21b)は、適切な磁化領域Rmに対応した磁力最適値を出力するコマンド(磁化状態指令値Φ)の演算処理を実行する(ステップS4)。磁化制御部21bは、磁化状態指令値Φに基づいて、磁力可変磁石35の磁力の変化量に相当するトルク電流成分を出力するコマンド(磁力電流指令値Idq)の演算処理を実行する(ステップS5)。
MCU21は、演算した駆動電流指令値Idqと磁力電流指令値Idqとに基づいて、磁力可変磁石35の磁力の変更が必要か否かを判定する(ステップS6)。例えば、上述したように、要求されたトルクを出力すると、磁化領域Rmが他の磁化領域Rmに移行する場合には、磁力可変磁石35の磁力の変更が必要と判定し、要求されたトルクを出力しても、同じ磁化領域Rmに位置する場合には、磁力可変磁石35の磁力の変更は不要と判定する。
そして、MCU21は、磁力可変磁石35の磁力の変更は不要と判定した場合、出力するトルクが、駆動モータ3が空運転するトルクT1より大きいか否かを判定する(ステップS7)。そして、MCU21は、出力するトルクがトルクT1より大きい場合には、通常のベクトル制御によって駆動モータ3を制御する。
すなわち、モータ出力制御部21aが、電流制御により、電流センサ52およびモータ回転センサ51の検出値に基づいて、PWM制御を行うために出力するコマンド(電圧指令値Vuvw)の演算処理を実行する(ステップS8)。そして、PWM制御により、スイッチング指令値が演算される(ステップS9)。
そのスイッチング指令値が、ドライバ回路を通じてインバータ6に出力されることにより、インバータ6の内部で、複数のスイッチング素子がオンオフ制御される。それにより、所定の3相の交流(駆動電流)が各コイル群に通電されて、駆動モータ3が、要求されたトルクで回転する(ステップS10)。
一方、MCU21が、磁力可変磁石35の磁力の変更が必要と判定した場合には(ステップS6でNo)、磁化制御部21bによって磁力変更制御が実行される(ステップS11)。
また、MCU21が、磁力可変磁石35の磁力の変更は不要と判定した場合でも、出力するトルクが、駆動モータ3が空運転するトルクT1以下と判定した場合には(ステップS7でNo)、磁化制御部21bによって磁力変更制御が実行される(ステップS11)。
すなわち、駆動モータ3の回転動力の要求量が、ほとんど0(ゼロ)となった場合には、磁力可変磁石35は、その磁力が初期状態に変更される(リセット)。自動車1の場合、例えば、アイドリング状態や停止状態から、一気にアクセルペダル15が踏み込まれて急加速するような場合がある。
磁力可変磁石35の場合、初期状態の磁力が高負荷に合わせて高く設定されているので、空運転時に磁力をリセットすることで、そのような急加速が行われた場合でも、駆動モータ3を適切に駆動することができる。
図7に、磁力変更制御の主な処理の流れを示す。磁化制御部21bは、磁力変更制御が要求されると、磁化状態指令値Φに基づいて、磁化処理の方向を判定する。すなわち、磁力可変磁石35の磁力を増やす処理(増磁処理)を実行するのか、磁力可変磁石35の磁力を減らす処理(減磁処理)を実行するのかを判定する。磁化制御部21bは更に、その増減する磁力の変化量を特定する。
そして、磁化制御部21bは、モータ回転センサ51の検出値に基づいて、ロータ33のステータ34に対する位置(回転方向の位置)が、磁化処理に適した位置にあるか否かを判定し(ステップS21)、ロータ33が適正な位置に位置する時に、磁化電流を出力する(ステップS22)。磁化電流は、磁力可変磁石35の保磁力よりも大きな電磁力を発生させるパルス状の電流である。増磁処理と減磁処理とでは、電磁力の磁力線の向きは逆になる。
磁化制御部21bは、磁力可変磁石35の磁力が、磁化状態指令値Φによって指示された磁力最適値と略同じか否かを判定し(ステップS23)、磁力可変磁石35の磁力がその磁力最適値と略同じになるまで、磁化処理を実行する。磁力可変磁石35の磁力をリセットする場合には、初期の磁力と略同じになるまで、磁化処理を実行する。
そして、磁力可変磁石35の磁力が、その磁力最適値または初期の磁力と略同じになれば、磁力変更制御を終了し、図6に示すように、通常のベクトル制御によって駆動モータ3を制御する(ステップS8~S10)。
<クラッチのスリップ>
上述したように、この自動車1では、自動車1が走行している時にも、磁力変更制御が実行される。自動車1の走行中、増磁する方向への磁力変更制御(増磁制御)を実行すると、走行している自動車1にトルクショックが発生し、ドライバーに違和感を与える懸念がある。
図8の上図に、増磁制御時におけるモータトルクTmの経時変化を例示する。この例示では、時間t1からt1’の期間に増磁制御が実行されている。そして、t1’からt2の期間は、磁力の変更を確認するとともに、駆動用の電流値(q軸電流の値)が、増磁後の磁力に対応するように学習させる制御(学習制御)を実行し、モータトルクTmを要求トルクに一致させる期間である。学習制御は、増磁制御に伴う制御であり、増磁制御に含まれる。Taは要求トルクである。自動車1の走行中、駆動モータ3は目標トルク制御されているため、増磁制御の実行前のモータトルクTmは、要求トルクTaと一致している。
Ttは、変速機8におけるクラッチ締結トルクである。クラッチ締結トルクTtは、変速機8の入力軸80と出力軸81とを連結している変速機クラッチ83の締結トルクであり、その変速機クラッチ83がその出力側83bに伝達可能なトルクに相当する。モータトルクTmを確実に駆動輪に伝達させるため、通常、クラッチ締結トルクTtは、要求トルクTaよりも高い値となるように制御(第1クラッチ制御)されている。
増磁制御時には、大きな電磁力を発生させるために、コイル36に磁化電流(d軸電流)が通電される。それにより、駆動モータ3に、駆動電圧を大きく上回る高電圧が印加される。そのため、図8の上図に示すように、増磁制御時には、要求トルクTaを大きく上回るピーク状の高いモータトルクTmが、駆動モータ3から出力される。その結果、走行している自動車1にトルクショックが発生し、ドライバーに違和感を与える懸念がある。
そこで、このようなトルクショックを抑制するため、この自動車1では、MCU21がTCU22と協働して、増磁制御(それに伴う学習制御も含む)時に、変速機クラッチ83をスリップさせる。具体的には、クラッチ締結トルクTtが要求トルクTaと一致するように制御(第2クラッチ制御)する。
図9に、TCU22およびこれに関連する主な入出力装置を示す。TCU22には、機能的な構成として、中継クラッチ制御部22aと変速機クラッチ制御部22bとが、そのハードウエアおよびソフトウエアによって設けられている。中継クラッチ制御部22aは、第1の中継クラッチ5および第2の中継クラッチ7の各々の作動を制御する。変速機クラッチ制御部22bは、変速機クラッチ83の各々の作動を制御する。第1クラッチ制御および第2クラッチ制御は、変速機クラッチ制御部22bによって実行される。
変速機クラッチ制御部22bは、GCU24から磁力変更制御の実行に関する情報を取得すると、それに応じて、使用している変速機クラッチ83の作動を制御する。具体的には、変速機クラッチ制御部22bは、図8の下図に示すように、増磁制御の開始(時間t1)の直前(時間t0)に、第1クラッチ制御から第2クラッチ制御に切り替える。それにより、クラッチ締結トルクTtを低下させる。その結果、変速機クラッチ83はスリップする。
このとき、クラッチ締結トルクTtは要求トルクと一致するように制御される。第2クラッチ制御を実行することで、駆動モータ3から高いモータトルクTmが出力されても、要求トルクを上回るトルクは駆動輪4Rに伝達しないようにできる。その結果、トルクショックを抑制できる。
(第2クラッチ制御における課題)
変速機クラッチ83をスリップさせると、駆動モータ3の回転が急増するという現象が発生する(いわゆる「吹き上がり」)。
図10に、増磁制御時におけるモータトルクTmとモータ回転数Rmとの関係を示す。なお、ここではエンジン2の出力は考慮しないため、モータ回転数Rmは、変速機8の入力軸80の回転数でもある。
増磁制御の実行前の駆動モータ3は、所定の回転数Raで回転している。そして、この時、使用されている変速機クラッチ83は締結されているため、その変速機クラッチ83の入力側83aおよび出力側83bの双方もまた、回転数Raで回転している。なお、変速機8の出力軸81は、その変速機クラッチ83に対応した遊星歯車機構82によって変速された回転数で回転している。
図10に示すように、増磁制御時に変速機クラッチ83をスリップさせると、駆動モータ3が空回りする状態になるので、モータ回転数Rmは、要求トルクTaに対応した回転数Raから一気に増加する。学習制御時も更に増加し、モータ回転数Rmは、高止まりした状態になる。この吹き上がり現象は、速やかに解消しないと、スリップによる摩擦熱によって変速機クラッチ83が損傷するおそれがある。
更に、目標トルク制御では、その時の回転数に応じて、目標トルク(要求トルク)と一致するようにモータトルクを制御する。従って、吹き上がり現象によって回転数が増加した後は、その回転数が維持された状態になる。つまり、従来の目標トルク制御だけでは、吹き上がり現象は解消できない。
吹き上がり現象を速やかに解消する対策として、増磁制御の直後に、要求トルクに一致させていたクラッチ締結トルクを大きくすることが考えられる。スリップが減少するので、モータ回転数Rmが低下して、吹き上がり現象を解消できる。しかし、そうすると、その反動で高いモータトルクが駆動輪4Rに伝わることになるため、トルクショックが発生する。
また、別の対策として、増磁制御の直後に、目標トルク制御における目標トルクを要求トルクよりも小さくし、モータトルクそれ自体を小さくすることが考えられる。そうすれば、モータ回転数Rmが低下するので、吹き上がり現象を解消できる。
しかし、そうすると、モータ回転数Rmが当初の回転数Raよりも低下する場合がある。その場合、吹き上がり現象の解消後に、目標トルク制御によってモータトルクが要求トルクに復帰しても、モータ回転数Rmは当初の状態には戻らない。駆動モータ3のパワー不足により、ドライバーに違和感を与える懸念がある。
そこで、この制御装置では、変速機クラッチ83のスリップに伴う駆動モータ3の吹き上がりを速やかに解消して、増磁制御の直前の制御状態に円滑に復帰できるように、増磁制御後における駆動モータ3の制御が工夫されている。
具体的には、増磁制御の後に引き続いて、駆動モータ3から出力されるパワーが所定の目標パワーと一致するように、モータトルクを制御する目標パワー制御が実行される。更に、その目標パワー制御の実行中には、変速機クラッチ83の入力側83aの回転数と出力側83bの回転数とに基づいて、これら回転数を一致させるフィードバック制御が開始される。
(目標パワー制御)
目標パワー制御では、駆動輪4Rから出力されるパワー、つまり駆動輪4RのトルクTおよび回転数Rの乗算値が、目標とするパワー値(目標パワー値)となるように、トルク制御が実行される。目標パワー値は、現在の駆動輪4Rのパワーに収束する値であり、例えば、現在の駆動輪4Rの要求トルクと、それに対応した駆動輪4Rの回転数の乗算値としてもよい。
目標パワー制御では、要求トルクではなく、目標パワー値に対応したモータトルクTmを目標トルクとするトルク制御が実行される。目標パワー値が一定であれば、吹き上がり現象のピーク時のように、モータ回転数Rmが高いと、それに応じて目標トルクは低くなり、吹き上がり現象が弱まって、モータ回転数Rmが低くなれば、目標トルクは高くなる。
図11に、目標パワー制御およびフィードバック制御を行った場合における、増磁制御時およびその後のモータトルクTmとモータ回転数Rmとの関係を示す。上述したように、Rmは、変速機8の入力軸80の回転数でもあり、使用されている変速機クラッチ83の入力側83aの回転数でもある。Taは増磁制御直前の要求トルクであり、Raは増磁制御直前のモータ回転数Rmである。
図8等と同様に、時間t1からt2の期間に増磁制御(学習制御を含む)が実行されている。この間、上述したように、駆動モータ3からは高いモータトルクTmが出力される。それに対応して、時間t1の直前(時間t0のタイミング)で第1クラッチ制御から第2クラッチ制御に変更される。それにより、増磁制御が実行されると、モータ回転数Rmは、モータトルクTmに応じて急増する(吹き上がり現象)。なお、変速機8の出力軸81およびこれと連結されている変速機クラッチ83の出力側83bの回転数は、高い慣性力により、磁力変更制御が行われても、Raに維持される。
そしてこのとき、第2クラッチ制御により、増磁制御の直前のタイミングでクラッチ締結トルクTtは、要求トルクTaに一致する。その結果、増磁制御によって高いモータトルクTmが出力されても、変速機クラッチ83の下流側には、要求トルクTaと略同一のトルクが出力されるので、トルクショックを抑制できる。変速機8の出力側83bの回転数もRaに維持されているので、ドライバーに違和感を与えない。
そして、増磁制御、詳細には学習制御の終了後における時間t3のタイミングで、目標トルク制御から目標パワー制御に切り替わる。すなわち、目標パワー制御は、時間t3から開始される。目標パワー制御では、上述したように、目標パワー値に対応した目標トルクによってトルク制御が実行される。
それにより、モータトルクTmは低下し、モータ回転数Rmも減少する。ただし、このときのモータ回転数Rmは、トルクの変化応じて、受動的に変化する。そのため、モータ回転数Rmは、仮想線Rfで示すように、緩やかに減少していく。従って、当初の回転数Raに収束するまでには、比較的長い時間を要する。
そこで、MCU21は、TCU22(変速機クラッチ制御部22b)と協働して、目標パワー制御の実行中に、使用している変速機クラッチ83の入力側83aの回転数と出力側83bの回転数の差(差回転数)に基づいて、これら回転数を一致させるフィードバック制御を開始する。
具体的には、TCU22に、差回転数に関する所定の基準値が設定されている。上述したように、図11において、変速機クラッチ83の上流側の回転数は、モータ回転数Rmと同じであり、変速機クラッチ83の下流側の回転数は、当初の回転数Raと同じである。従って、これら回転数の差が差回転数に相当し、図11では、ΔRが基準値としてTCU22に設定されている。
TCU22は、変速機センサ55の検出値に基づいて実測または推測される差回転数を、その基準値と比較する。そして、その差回転数が基準値未満と判定した場合に(図11において時間t4のタイミング)、差回転数が「0」、つまり変速機クラッチ83の入力側83aの回転数と出力側83bの回転数が一致するように、変速機クラッチ83の回転数に関してフィードバック制御を開始する。
なお、フィードバック制御では、トルクとは異質の回転数を制御対象とする。そのため、トルク制御に基づく目標パワー制御と同時にフィードバック制御を開始すると、制御が不安定になって振動等が発生する可能性がある。フィードバック制御を目標パワー制御の実行中(目標パワー制御の開始後)に開始することで、そのような不具合を防止できる。
フィードバック制御が開始されると、差回転数が速やかに「0」となるように、差回転数に応じて、トルク制御のゲイン調整が行われる。それにより、モータトルクTmおよびモータ回転数Rmを、速やかにTaおよびRaに収束させることができる。図11では、時間t5のタイミングにおいて、モータトルクTmおよびモータ回転数Rmは、当初の状態に復帰する。時間t1から発生した変速機クラッチ83のスリップも解消する。
その後、TCU22は、クラッチ締結トルクTtについても、通常の値に変更する(時間t6のタイミング)。すなわち、第2クラッチ制御から第1クラッチ制御に変更する。それにより、駆動モータ3および変速機8の作動状態は、増磁制御の前の状態に復帰する。
(増磁制御に関連した駆動モータ3および変速機クラッチ83の制御の具体例)
図12に、増磁制御等の実行に関するフローチャートの一例を示す。MCU21は、増磁制御が実行されるか否かを判定する(ステップS30)。そして、増磁制御が実行されると判定した場合、TCU22は、上述したように、第1クラッチ制御から第2クラッチ制御に変更する(ステップS31)。
第2クラッチ制御が開始されると、MCU21は、増磁制御を開始する(ステップS32)。そうして、増磁制御が終了すると(ステップS33でYes)、それに伴う学習制御が開始される(ステップS34)。そして、学習制御が終了すると(ステップS35でYes)、MCU21は、目標トルク制御を中断し、目標パワー制御を開始する(ステップS36)。
目標パワー制御の実行により、差回転数が基準値ΔR未満になると(ステップS37でYes)、フィードバック制御が開始される(ステップS38)。そうして、差回転数がゼロ、つまり使用している変速機クラッチ83の上流側および下流側の回転数が一致すると、目標パワー制御およびフィードバック制御を終了し、目標トルク制御を再開する(ステップS39、S40)。
これら一連の処理により、吹き上がり現象は解消され、モータトルクTmおよびモータ回転数Rmは、増磁制御の実行前の状態に復帰する。それにより、TCU22は、第2クラッチ制御から第1クラッチ制御に変更する(ステップS41)。
このように、開示する技術を適用した制御装置によれば、自動車1の走行中に、要求トルクよりも高いモータトルクTmが発生する増磁制御が行われても、第2クラッチ制御によってトルクショックを抑制できる。そして、変速機クラッチ83のスリップに伴って発生する駆動モータ3の吹き上がり現象も、目標パワー制御およびフィードバック制御によって速やかに解消できるので、適切な制御状態に円滑に復帰できる。
<応用例1>
上述した実施形態の変速機8には、複数の変速機クラッチ83が備えられている。この応用例1では、これら変速機クラッチ83を利用することにより、吹き上がり現象をより効果的に抑制でき、変速機クラッチ83への負荷が低減できるように構成されている。
すなわち、駆動モータ3の回転数が大きく吹き上がると、それに応じて変速機クラッチ83のスリップも大きくなる。スリップが大きくなると、摩擦による発熱量も増加し、変速機クラッチ83の摩耗量も増加する。従って、変速機クラッチ83の耐久性が低下し、場合によっては変速機クラッチ83が損傷するおそれもある。
そこで、この応用例1では、増磁制御によって変速機クラッチ83がスリップしている時に、変速機クラッチ83の状態に応じて、変速機8の変速比を切り替える。そうすることにより、変速機クラッチ83のスリップを小さくし、変速機クラッチ83への負荷を低減できるようにする。
図13に、その制御の流れの一例を示す。上述したように、増磁制御が実行されると(ステップS50)、変速機クラッチ83はスリップし、その入力側83aと出力側83bとでは回転数に差が生じる(ステップS51)。そして、吹き上がり現象の発生により、その回転数の差、つまり差回転数は急増する。
TCU22は、その差回転数を所定の第1判定値Δr1と比較して、差回転数が第1判定値Δr1よりも大きいと判定した場合(ステップS52でYes)、差回転数が小さくなるように変速機8の変速比を切り替える(ステップS53)。なお、目標トルク制御、目標パワー制御などの基本的な制御は、上述した実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
図14の上図に、その変速機8の変速比の切り替えの一例を示す。図14の上図は、変速機8における入力軸80、出力軸81、および、変速機クラッチ83の各々の回転状態と、変速機クラッチ83の使用状態とを説明するための図である。軸J1は変速機8の入力軸80に相当し、軸J2は変速機8の出力軸81に相当し、軸C1,C2は変速機クラッチ83に相当する。軸J2における1~6の各点は、1速、2速などのギア段を表している。なお、便宜上、図14の上図では、複数の変速機クラッチ83を、第1および第2からなる2つの変速機クラッチC1,C2で表している。
直線L1は、1速の状態を表している。1速では、第1変速機クラッチC1が使用(締結)されている。直線L2は、2速の状態を表している。2速では、第2変速機クラッチC2が使用されている。ここでは、自動車1が2速で走行している時に、増磁制御が実行される場合について説明する。
自動車1が2速で走行している時に、第2クラッチ制御への変更と共に増磁制御が実行されると、モータ回転数Rmが吹き上がり(軸J1における矢印参照)、直線L2は、直線L2’のように変化する。それにより、使用されていた第2変速機クラッチC2では、スリップがΔR2のように大きくなる。
直線L2’の状態において、仮に第1変速機クラッチC1でスリップさせたとすると、そのスリップの大きさはΔR1となる。従って、この場合、第2変速機クラッチC2を第1変速機クラッチC1に切り替えた方がスリップを小さくできる。
そこで、この応用例1では、TCU22に、予め所定の第1判定値Δr1が設定されている。そして、TCU22は、スリップしている変速機クラッチ83の差回転数(図14ではΔR2)が第1判定値Δr1よりも大きいと判定した場合、差回転数が小さくなるように変速機8の変速比を切り替える。
具体的には、図14の下図に示すように、モータ回転数Rmが低下していく過程で、第1変速機クラッチC1において差回転数がゼロになるタイミングがある。そのタイミングで、TCU22は、使用する変速機クラッチ83を、第2変速機クラッチC2から第1変速機クラッチC1に切り替える。そうすることで、スリップを小さくでき、第2変速機クラッチC2のダメージを抑制できる。このような変速比の切り替えは、第1変速機クラッチC1および第2変速機クラッチC2以外の変速機クラッチ83においても、同様に行える。
その後、吹き上がり現象が解消された後の適切なタイミングで、通常の変速機クラッチ83の切り替え操作により、切り替え前の変速機クラッチ83に切り替えればよい。そうすれば、当初の状態に復帰する。なお、変速機8の変速比を切り替えるか否かの判定は、増磁制御を開始して吹き上がり現象が発生した後に、その発生状態に基づいて判定してもよいし、吹き上がり現象の発生状態を推定することにより、増磁制御を開始する前に判定してもよい。
<応用例2>
応用例1では、変速機クラッチ83のスリップが大きい場合に、変速機8の変速比を切り替える場合を例示した。それに対し、応用例2では、変速機クラッチ83の温度が高い場合に、変速機8の変速比を切り替える。
変速機クラッチ83の温度が過度に高くなり、その状態が長く続くと、変速機クラッチ83の耐久性が低下し、場合によっては変速機クラッチ83が損傷するおそれもある。そこで、応用例2では、スリップしている変速機クラッチ83の温度を第2判定値と比較して、変速機クラッチ83の温度が第2判定値よりも高いと判定した場合に、クラッチが変更されるように変速機8の変速比を切り替える。
図15に、その制御の流れの一例を示す。応用例2は、応用例1と比べて、変速機8の変速比を切り替える判断基準が異なる。それ以外は、応用例1と同じであるため、同じ符号を用いてその説明は省略する。
応用例2では、TCU22に、予め所定の第2判定値T1が設定されている。そして、TCU22は、スリップしている変速機クラッチ83の温度を実測または推定し、スリップしている変速機クラッチ83の温度が第2判定値T1よりも大きいと判定した場合、異なる変速機クラッチ83でスリップするように変速機8の変速比を切り替える(ステップS60)。そうすることで、温度の高い変速機クラッチ83はスリップしなくなるので、そのダメージを抑制できる。
その後、吹き上がり現象が解消された後の適切なタイミングで、通常の変速機クラッチ83の切り替え操作により、切り替え前の変速機クラッチ83に切り替えればよい。そうすれば、当初の状態に復帰する。なお、変速機8の変速比を切り替えるか否かの判定は、増磁制御を開始した後に吹き上がり現象の状態から判定してもよいし、吹き上がり現象の発生状態を推定することにより、増磁制御を開始する前に判定してもよい。
応用例2では、切り替え先の変速機クラッチ83は、温度が高くない変速機クラッチ83であればよい。ただし、応用例1のように、差回転数が小さくなるように変速機8の変速比を切り替えるのが好ましい。そうすれば、切り替え先の変速機クラッチ83のダメージも抑制できる。
なお、開示する技術は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。例えば、上述した実施形態では、変速機クラッチ83がスリップする場合について説明した。しかし、変速機クラッチ83ではなく、第2の中継クラッチ7をスリップさせることも可能である。
また、駆動モータ3、変速機8などは、多種様々な構成が存在する。従って、これらの構成は、仕様に応じて選択でき、その仕様に応じて開示する技術を適用すればよい。例えば、クラッチが1つである場合には、応用例2で示した技術は適用できない。しかし、クラッチが1つでも変更できるギア段が複数あれば、変速比の切り替えはできる。従って、その場合でも応用例1で示した技術は適用できる。
1 自動車(電動車両)
2 エンジン
3 駆動モータ
4R 駆動輪
5 第1クラッチ
7 第2クラッチ
8 変速機
10 バッテリ
20 エンジンコントロールユニット(ECU)
21 モータコントロールユニット(MCU)
21a モータ出力制御部
21b 磁化制御部
22 変速機コントロールユニット(TCU)
22a 中継クラッチ制御部
22b 変速機クラッチ制御部
23 ブレーキコントロールユニット(BCU)
24 総合コントロールユニット(GCU)
33 ロータ
34 ステータ
35 マグネット(磁力可変磁石)
80 入力軸
81 出力軸
82 遊星歯車機構
83 変速機クラッチ
83a 入力側
83b 出力側

Claims (5)

  1. 磁力の変更が可能な磁力可変磁石でロータの磁極が構成されている駆動モータと、当該駆動モータと駆動輪との間に配置されたクラッチと、が備えられていて、電力を利用した走行が可能な電動車両の制御装置であって、
    前記電動車両の走行時には、前記駆動輪に出力が要求される要求トルクと一致するように、前記駆動モータが出力するモータトルクを制御する目標トルク制御を実行し、
    前記電動車両の走行時に前記磁力可変磁石の磁力を増磁方向に変更する増磁制御を実行する時には、前記クラッチの締結トルクを前記要求トルクよりも高く制御する第1クラッチ制御から、前記締結トルクを前記要求トルクと一致させる第2クラッチ制御に変更した後に前記増磁制御を実行するとともに、当該増磁制御の後に、前記目標トルク制御に代えて、前記駆動輪から出力されるパワーが所定の目標パワー値と一致するように、前記モータトルクを制御する目標パワー制御を実行する、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記目標パワー制御の実行中に、前記クラッチの入力側の回転数と出力側の回転数とに基づいて、これら回転数を一致させるフィードバック制御を開始する、制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の制御装置において、
    前記クラッチは変速機のクラッチであり、当該クラッチの状態に対応して、前記第2クラッチ制御の変更後に実行される前記増磁制御によって前記クラッチがスリップしている時に前記変速機の変速比を切り替える、制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置において、
    スリップしている前記クラッチの入力側の回転数と出力側の回転数の差からなる差回転数を第1判定値と比較して、当該差回転数が当該第1判定値よりも大きいと判定した場合に、前記差回転数が小さくなるように前記変速機の変速比を切り替える、制御装置。
  5. 請求項3または4に記載の制御装置において、
    前記変速機は、複数の前記クラッチを有し、
    スリップしている前記クラッチの温度を第2判定値と比較して、当該クラッチの温度が当該第2判定値よりも高いと判定した場合に、当該クラッチが変更されるように前記変速機の変速比を切り替える、制御装置。
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