JP2022180262A - 飲料抽出機 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用のサーバ以外の容器にも、飲料を供給することができる、飲料抽出機を提供する。【解決手段】本発明のコーヒーメーカEは、抽出口713からコーヒを抽出するドリッパ7と、抽出口713を常時は閉じ、下方からの押圧によって開くドリッパ弁72と、コーヒの供給対象を専用のサーバ5とする第1形式または一般的なカップ9とする第2形式のいずれかに切り替えるためのレバー82を有し、第1形式と第2形式とに切り替えてコーヒの供給対象を切り替えられる。【選択図】図1
Description
本発明は、飲料抽出機に関する。
従来より種々のコーヒーメーカが提案されている。例えば、特許文献1のコーヒーメーカには、上方に付勢された弁部材が上部に設けられた専用のサーバが付属されており、この専用のサーバに対してコーヒーを供給するように構成されている。また、このコーヒーメーカは、専用のサーバが所定箇所(ドリッパの下方)にセットされているとき以外にはコーヒーが供給されないように、ドリッパの下方には抽出口を常時塞ぐドリッパ弁が設けられている。そして、このドリッパ弁は専用のサーバが所定箇所に設置されることによって上方に押圧されたときに、ドリッパ弁が開いてコーヒーが抽出口から専用のサーバに抽出される。
しかしながら、上記のようなコーヒーメーカでは、専用のサーバ以外の容器、例えば一般的なコーヒーカップやボトル等を所定箇所に設置した場合、ドリッパ弁が上方に押圧されないため、コーヒーが供給されない。したがって、コーヒーカップ等、専用のサーバ以外の容器には直接コーヒーを抽出できないという点で改善の余地がある。なお、このような改善はコーヒーメーカに限られず、抽出原料に対して湯を供給して飲料を抽出する飲料抽出機全般に求められることである。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、専用のサーバ以外の容器にも、飲料を供給することができる、飲料抽出機を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の飲料抽出機は、供給された湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機であって、水を収容するタンクと、前記水を加熱して湯を生成するための加熱手段と、前記飲料の抽出原料を収容し、前記抽出原料に対して前記湯が供給され、下端部に形成された抽出口から飲料を抽出するドリッパと、前記ドリッパの抽出口を常時は閉じ、下方からの押圧によって開くドリッパ弁と、前記ドリッパからの飲料の供給対象を、前記ドリッパ弁を下方から押圧可能な押圧部材を有する第1容器とする第1形式または前記ドリッパ弁を下方から押圧可能な押圧部材を有さない第2容器とする第2形式のいずれかに切り替えるための操作子を有し、前記操作子が前記第1形式に切り替えられているとき、前記第1容器により前記ドリッパ弁を開閉可能な状態に保持し、前記操作子が前記第2形式に切り替えられているとき、前記ドリッパ弁を開状態に保持する切替機構と、を備える。
この構成によれば、操作子が第1形式に切り替えられているときは、ドリッパ弁が開閉可能な状態に保持され、操作子が第2形式に切り替えられているときは、ドリッパ弁が開状態に保持される。
これにより、操作子が第1形式に切り替えられることで、所定箇所(ドリッパの下方等)にセットされた第1容器の押圧部材がドリッパ弁を押圧するため、抽出口が開かれ、抽出口からの飲料を一般的なコーヒーメーカの如く第1容器(専用のサーバ)に供給することができる。
一方、一般的なコーヒーカップ等のような押圧部材が設けられていない第2容器が所定箇所にセットされても、ドリッパ弁は押圧されない。このため、飲料を供給できないが、操作子を第2形式に切り替えることで、ドリッパ弁が開状態に保持されるため、一般的なカップ等のような第2容器にも飲料を供給することができる。
上記飲料抽出機において、前記ドリッパは、前記ドリッパに溜まった前記飲料を供給可能なオーバーフロー開口と、前記ドリッパの外面に設けられ、前記オーバーフロー開口から溢れた前記飲料を前記ドリッパ弁側に案内可能な案内路と、を備えることができる。
この構成によれば、例えば、第2容器を用いているのに、操作子が第1形式に切り替えられているとき、ドリッパのオーバーフロー開口から溢れる飲料を積極的にドリッパの外面へ誘導し、案内路を通じてドリッパ弁側に案内する。これにより、ドリッパ弁側に流れた飲料を、下方に落下させられるため、第2容器で飲料を受けることができる。すなわち、ドリッパが飲料で溢れるのを防止できるとともに、操作子の切替を誤ったとしても、第2容器で飲料を受けることができる。
上記飲料抽出機において、前記切替機構は、前記操作子が、前記第1形式を特定する第1の位置と、前記第2形式を特定する第2の位置との間を往復動可能なレバーによって構成され、前記ドリッパ弁は、開位置と閉位置との間を往復動可能に構成され、前記レバーが前記第1の位置にあるときに前記閉位置に配置され、前記レバーが前記第2の位置にあるときに前記開位置に配置されるように構成され、前記レバーが前記第1の位置から前記第2の位置に移動する過程で、前記第1の位置と前記第2の位置との間の中間位置の近傍において、当該中間位置を超えるまでは前記ドリッパ弁を前記閉位置に戻すように構成され、前記中間位置を超えると前記ドリッパ弁を前記開位置に保持するように構成することができる。
この構成によれば、レバーが第1の位置から第2の位置に移動する過程において、第2の位置に移動するまでは、ドリッパ弁が閉位置に戻る。したがって、レバーが中間位置を超えるまではドリッパ弁は閉位置に保持され、中間位置の近傍で、ドリッパ弁がわずかに開くといった状態になるのを防止することができる。一方、レバーが中間位置を超えると、ドリッパ弁は開位置に保持される。そのため、レバーが完全に第2の位置まで移動していないとしても、レバーが中間位置を超えているため、使用者はレバーの位置を確認した上で、供給対象として第2容器をセットすることができる。
上記飲料抽出機において、前記切替機構は、前記操作子が、前記第1容器用の第1の位置と、前記第2容器用の第2の位置との間を往復動可能なレバーによって構成され、前記レバーが前記第1の位置または前記第2の位置に移動したときには、前記操作子に、クリック感を生じさせるための動作をさせるように構成することができる。
これにより、使用者はレバーを第1の位置または第2の位置に移動させたときにクリック感を得ることができ、レバーが第1の位置または第2の位置に確実に移動して、切替が完了したことを認識することができる。
上記飲料抽出機において、前記タンクの内面また外面には、前記タンクの略全周に亘って成形され、水の満量の水位を示す満量表示、を形成することができる。
この構成によれば、タンクの略全周に亘って満量表示が形成されているため、タンクが傾いていれば、水位が満量表示に一致しないため、満水ではないことを容易に視認することができる。また満量表示は、印刷によりタンクの全周に施すことは容易ではないが、成形によるため容易に設けることができる。
上記飲料抽出機において、前記第1容器の前記押圧部材は、前記ドリッパ弁を押圧可能に上方に付勢されており、前記押圧部材は、初期状態よりも下方の第1押込み位置と、当該第1押込み位置よりも下方の第2押込み位置と、に前記初期位置から付勢力に抗して押込可能とされ、前記第1押込み位置までの付勢力は、第2押込み位置までの付勢力およびドリッパ弁の付勢力より弱く、前記第2押込み位置までの付勢力は、ドリッパ弁の付勢力より強いのが好ましい。
この構成によれば、押圧部材がドリッパ等上方に位置する部材に衝突した場合、押圧部材が第1押込み位置まで退避するため、押圧部材の第1押込み位置分だけ省スペース化することができる。無論、第2押込み位置までの付勢力はドリッパ弁の付勢力より強いため、第1容器が所定箇所にセッティングされると、通常通り飲料の供給をすることはできる。
本発明に係る第2の飲料抽出機は、供給された湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機であって、前記飲料の抽出原料を収容し、前記抽出原料に対して前記湯が供給され、下端部に抽出口が形成されたドリッパと、を備え、前記ドリッパは、前記抽出口よりも上方に形成され、前記ドリッパに溜まった前記飲料を排出可能なオーバーフロー開口と、前記ドリッパの外面に設けられ、前記オーバーフロー開口から溢れた前記飲料を前記抽出口側に案内可能な案内路と、を備える。
この構成によれば、ドリッパにオーバーフロー開口を設け、溢れた飲料をドリッパの外面から案内路を通じてドリッパ弁側に案内する。これにより、ドリッパ弁側に流れた飲料を、下方に落下させ、ドリッパの下方に設置した容器に飲料を供給することができる。したがって、ドリッパが飲料で溢れるのを防止することができる。
本発明に係る第3の飲料抽出機は、供給された湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機であって、水を収容するタンクと、前記水を加熱して湯を生成するための加熱手段と、前記飲料の抽出原料を収容し、前記抽出原料に対して前記湯が供給され、下端部に抽出口が形成されたドリッパと、を備え、前記タンクの内面また外面には、略全周に亘って成形され、水の満量の水位を示す満量表示と、が形成されている。
この構成によれば、タンクの略全周に亘って満量表示が形成されていると、タンクが傾いていれば、水位が満量表示に一致しないため、満水ではないことを容易に視認することができる。また、満量表示は、印刷によってタンクの全周に施すことは容易ではないが、成形によるため容易に設けることができる。
本発明に係る飲料用容器は、飲料の抽出原料を収容し、前記抽出原料に対して前記湯が供給され、下端部に抽出口が形成されたドリッパと、前記ドリッパの抽出口を常時は閉じ、下方からの押圧によって開くドリッパ弁と、を有し、飲料を抽出する飲料抽出機で用いられる、飲料用容器であって、飲料を収容可能で、上部に開口を有する収容部と、前記収容部の上部開口を閉じ、上部に開口し上下方向に延びる支持孔を有する蓋部材と、前記蓋部材の支持孔に挿入され、上方に付勢されるとともに、前記支持孔から上方に突出する押圧部材と、を備え、前記押圧部材は、当該飲料用容器が、前記飲料抽出機にセットされたときに、前記ドリッパ弁を下方から押圧し、前記抽出孔を開くように構成され、前記押圧部材は、初期状態よりも下方の第1押込み位置と、当該第1押込み位置よりも下方の第2押込み位置と、に前記初期位置から付勢力に抗して押込可能とされ、前記第1押込み位置までの付勢力は、第2押込み位置までの付勢力およびドリッパ弁の付勢力より弱く、前記第2押込み位置までの付勢力は、ドリッパ弁の付勢力より強い。
本発明に係る飲料抽出機によれば、専用のサーバ以外の容器にも、飲料を供給することができる。
本発明に係る飲料抽出機の一実施形態であるコーヒーメーカEについて、その構造と動作の概要を、図面を参照して説明する。図1はコーヒーメーカEと専用のサーバ5(以下、「付属サーバという」)とを示す斜視図、図2はコーヒーメーカEを後ろ側から見た斜視図、図3はタンクを取り外した状態のコーヒーメーカEを後ろ側から見た斜視図、図4は付属サーバ5がコーヒーメーカEに取り付けられた状態での縦断面図である。
なお、以下では、説明の便宜のため、図1及び図4において矢印で示す方向にしたがって、説明を行う。但し、本発明は、これらの方向に限定されるものではない。以下では、まず、コーヒーメーカE及び付属サーバ5について順に説明し、その後、これらの使用方法について説明する。
<1.コーヒーメーカの構造>
図1~図3に示すように、コーヒーメーカEは、板状の載置部1と、この載置部1の後部から上方に延びる筐体2と、載置部1の上方において筐体2の前部に設けられた抽出部3と、筐体2の上端後方に着脱自在に取り付けられ、水を貯めるタンク4と、を備えている。また、載置部1には、付属サーバ(第1容器)5が載置可能となっている。このコーヒーメーカEでは、付属サーバ5のほか、後述するように、一般的なカップ9等に対しても抽出したコーヒーを供給可能となっている(図20参照)。以下、各部材について詳細に説明する。
図1~図3に示すように、コーヒーメーカEは、板状の載置部1と、この載置部1の後部から上方に延びる筐体2と、載置部1の上方において筐体2の前部に設けられた抽出部3と、筐体2の上端後方に着脱自在に取り付けられ、水を貯めるタンク4と、を備えている。また、載置部1には、付属サーバ(第1容器)5が載置可能となっている。このコーヒーメーカEでは、付属サーバ5のほか、後述するように、一般的なカップ9等に対しても抽出したコーヒーを供給可能となっている(図20参照)。以下、各部材について詳細に説明する。
<1-1.載置部>
図1に示すように、載置部1の上面には、平面視円形の底面を有する凹部11が形成されており、この凹部11に付属サーバ5が載置される。この凹部11の内径は、付属サーバ5の底面の外径よりもやや大きく形成されており、これによって付属サーバ5は載置部1上で所定箇所として位置決めされる。
図1に示すように、載置部1の上面には、平面視円形の底面を有する凹部11が形成されており、この凹部11に付属サーバ5が載置される。この凹部11の内径は、付属サーバ5の底面の外径よりもやや大きく形成されており、これによって付属サーバ5は載置部1上で所定箇所として位置決めされる。
<1-2.筐体>
図1及び図4に示すように、筐体2は、載置部1の後部から上方に延びる本体部20と、この本体部20の上端から前方に延びる延在部24と、を備えている。図3に示すように、本体部20の上端後方にはタンク4が取り付けられる直方体状の取付空間21が形成されている。この取付空間21は、矩形状の前壁211と、この前壁211の両側から後方へ延びる一対の矩形状の側壁212と、矩形状の底壁213とによって囲まれている。また、底壁213の後端には上方にやや延びる後壁部214が形成されている。
図1及び図4に示すように、筐体2は、載置部1の後部から上方に延びる本体部20と、この本体部20の上端から前方に延びる延在部24と、を備えている。図3に示すように、本体部20の上端後方にはタンク4が取り付けられる直方体状の取付空間21が形成されている。この取付空間21は、矩形状の前壁211と、この前壁211の両側から後方へ延びる一対の矩形状の側壁212と、矩形状の底壁213とによって囲まれている。また、底壁213の後端には上方にやや延びる後壁部214が形成されている。
取付空間21の前壁211の中央には、底壁213から上方に延びる突部22が設けられており、この突部22が、後述するタンク4の取付凹部415に嵌まる。また、底壁213の右側には、後述するタンク4の排水部48が液密に嵌まる受水部23が設けられている。
図4に示すように、筐体2の内部には、湯水供給パイプ25と、ヒータ(加熱手段)26と、ノズル27とが設けられ、このうち湯水供給パイプ25と、ヒータ26とが本体部20の内部、つまり底壁213の下方に内蔵され、ノズル27が延在部24に内蔵されている。湯水供給パイプ25の一端部は、上述した受水部23に連結され、他端部は、ノズル27の後端部に連結されている。より詳細に説明すると、湯水供給パイプ25は、本体部20の内部で受水部23から下方に延び、本体部20の下部でU字状に湾曲した後、上方に延びている。そして、湯水供給パイプ25は、上述した突部22の内部を通過して本体部20の最上部付近まで延び、ノズル27の後端部に連結されている。ノズル27は、延在部24の内部において、湯水供給パイプ25の他端部から前方に延び、延在部24の前後方向の中央付近にノズル口271を有している。
また、筐体2の側面には、スイッチ(図示省略)が設けられており、このスイッチをオンにすると、ヒータ26が駆動可能な状態になる。ヒータ26が駆動することにより、タンク4から排出された水は、湯水供給パイプ25を通過時にヒータ26で加熱される。そして、加熱により生成された湯は、ノズル口271から排出され、抽出部3に供給される。なお、タンク4に溜められた水が全て排出されると、スイッチは自動的にオフになるように設定されていてもよい。
<1-3.抽出部>
図5はドリッパホルダを開いた状態のコーヒーメーカEの斜視図、図6はドリッパホルダの正面図、図7は操作部材を取り外したドリッパホルダの平面図である。図5及び図6に示すように、抽出部3は、筐体2の本体部20に取り付けられたドリッパホルダ6と、このドリッパホルダ6に着脱自在に取り付けられるドリッパ7と、ドリッパホルダ6に取り付けられ、コーヒーの供給対象を切り替えるための操作部材8と、を備えている。以下、各部材について詳細に説明する。
図5はドリッパホルダを開いた状態のコーヒーメーカEの斜視図、図6はドリッパホルダの正面図、図7は操作部材を取り外したドリッパホルダの平面図である。図5及び図6に示すように、抽出部3は、筐体2の本体部20に取り付けられたドリッパホルダ6と、このドリッパホルダ6に着脱自在に取り付けられるドリッパ7と、ドリッパホルダ6に取り付けられ、コーヒーの供給対象を切り替えるための操作部材8と、を備えている。以下、各部材について詳細に説明する。
<1-3-1.ドリッパホルダ>
図5~図7に示すように、ドリッパホルダ6は、筐体2の前面の右端部に旋回可能に取り付けられるカバー部61と、このカバー部61の内面に設けられドリッパ7を支持する支持体62と、を備えている。図7に示すように、カバー部61は筐体2の前面の上部を覆う。カバー部61の右端部の上端及び下端には、それぞれ上方及び下方に突出する突部611が設けられており、これら突部611が筐体2の前面の右側に着脱自在に取り付けられる。これにより、ドリッパホルダ6は、両突部611を通過する仮想的な軸周りに旋回可能となっており、筐体2の前面が開くことでコーヒーフィルターおよびコーヒー粉を設置できる状態、筐体2の前面が閉まることでコーヒーの抽出が可能な状態を、となる。
図5~図7に示すように、ドリッパホルダ6は、筐体2の前面の右端部に旋回可能に取り付けられるカバー部61と、このカバー部61の内面に設けられドリッパ7を支持する支持体62と、を備えている。図7に示すように、カバー部61は筐体2の前面の上部を覆う。カバー部61の右端部の上端及び下端には、それぞれ上方及び下方に突出する突部611が設けられており、これら突部611が筐体2の前面の右側に着脱自在に取り付けられる。これにより、ドリッパホルダ6は、両突部611を通過する仮想的な軸周りに旋回可能となっており、筐体2の前面が開くことでコーヒーフィルターおよびコーヒー粉を設置できる状態、筐体2の前面が閉まることでコーヒーの抽出が可能な状態を、となる。
支持体62は、ドリッパ7の外周面を支持するように形成された筒状の周壁部621と、この周壁部621の下端部に設けられ、カバー部61の下端から下方に突出する受容部622と、を有している。図6に示すように、受容部622は、後述するように操作部材8を支持するように構成され、円筒状の支持部623を有している。図7に示すように、この支持部623の下部開口の後部には、径方向内方に突出する円弧状の第1受け部631が連結されている。また、第1受け部631の両側には、隙間を空けて、それぞれ矩形状の第2受け部632が形成されている。これら第2受け部632も、第1受け部631と同様におり、支持部623の下部開口から径方向内方に突出している。これら第1受け部631及び第2受け部632には、後述するように、操作部材8の本体部81が載置される。
図6及び図7に示すように、支持部623の下端部の前部には、一対の第2受け部632の間で延びる円弧状の切り欠き部633が形成されており、後述するように、この切り欠き部633から操作部材8のレバー82が突出する。そして、図6に示すように、支持部623の外周面において、この切り欠き部633の上方には、レバー82の位置で、供給対象を付属サーバ5またはカップ9であることを指し示すためのサーバ領域634とカップ領域635とが設けられている。以下では、これらの領域の間の上下方向に延びる境界を中間位置636と称することとする。
図7に示すように、第1受け部631と、一対の第2受け部632との間の上方には、弾性変形可能な抜け止め部641がそれぞれ設けられている。各抜け止め部641は、両受け部631,632上に配置された操作部材8を上から覆うように設けられ、操作部材8が上方に抜けるのを防止している。また、支持部623の上端の径方向外方には、第1受け部631に沿うように円弧状のガイド溝642が形成されており、このガイド溝642に、操作部材8のガイド部83がスライド可能に係合する。また、このガイド溝642の内部には、両端部からそれぞれ隙間を空けて、凸部643が設けられている。各凸部643は、後述するように、レバー82の操作にクリック感を出すためのものである。
<1-3-2.操作部材>
図8は操作部材の斜視図、図9は操作部材が取り付けられたドリッパホルダの平面図である。図8及び図9に示すように、操作部材8は、リング状の本体部81と、この本体部81の外周から径方向外方に延びるレバー(操作子)82と、本体部81の上面から径方向外方に延びるガイド部83と、を備えている。レバー82とガイド部83とは、本体部81において180度ずれた位置に配置されている。本体部81は、上述した第1受け部631及び第2受け部632上に配置され、これら受け部631,632の上で支持部623の軸周りに回転可能となっている。レバー82は、上述した支持部623の切り欠き部633から外部に突出する。これにより、使用者がレバー82を掴んで本体部81を回転させることができる。ガイド部83には、下方に突出する係合部831が設けられ、この係合部831がドリッパホルダ6のガイド溝642に係合し、ガイド溝642に沿ってスライド可能となっている。また、係合部831は、上下方向に弾性変形可能であるとなっている。これにより、係合部831が上述したガイド溝642をスライド中に弾性変形しつつ凸部643を乗り越えることができる。そして、係合部831が凸部643を乗り越えるときに、クリック感を生じさせる。
図8は操作部材の斜視図、図9は操作部材が取り付けられたドリッパホルダの平面図である。図8及び図9に示すように、操作部材8は、リング状の本体部81と、この本体部81の外周から径方向外方に延びるレバー(操作子)82と、本体部81の上面から径方向外方に延びるガイド部83と、を備えている。レバー82とガイド部83とは、本体部81において180度ずれた位置に配置されている。本体部81は、上述した第1受け部631及び第2受け部632上に配置され、これら受け部631,632の上で支持部623の軸周りに回転可能となっている。レバー82は、上述した支持部623の切り欠き部633から外部に突出する。これにより、使用者がレバー82を掴んで本体部81を回転させることができる。ガイド部83には、下方に突出する係合部831が設けられ、この係合部831がドリッパホルダ6のガイド溝642に係合し、ガイド溝642に沿ってスライド可能となっている。また、係合部831は、上下方向に弾性変形可能であるとなっている。これにより、係合部831が上述したガイド溝642をスライド中に弾性変形しつつ凸部643を乗り越えることができる。そして、係合部831が凸部643を乗り越えるときに、クリック感を生じさせる。
本体部81の内周面には、上方に突出する平面視円弧状の一対の押圧部84が設けられており、これら押圧部84によって、後述するようにドリッパ弁72が押圧される。これら押圧部84は、本体部81において180度ずれた位置に配置されている。より詳細には、レバー82がサーバ領域634の左端部(第1の位置)に配置されているときには、各押圧部84は、ドリッパホルダ6内で左右に位置するように配置されている(図9の実線)。一方、レバー82がカップ領域635の右端部(第2の位置)に配置されているときには、各押圧部84は、ドリッパホルダ6内で前後に位置するように配置されている(図9の2点鎖線)。
また、図8に示すように、各押圧部84の上縁には、周方向の一端から周方向に進むにつれて上方に傾斜する第1部位841と、この第1部位841の上端から周方向に水平に延びる第2部位842とが形成されている。後述するドリッパ弁72の延在部75は、これら第1部位841及び第2部位842に乗り上げることで、押圧される。
<1-3-3.ドリッパ>
図10はドリッパの断面図、図11はドリッパを下側から見た斜視図である。図10及び図11に示すように、ドリッパ7は、すり鉢状に形成されたドリッパ本体71と、このドリッパ本体71の下端部に設けられたドリッパ弁72と、を備えている。ドリッパ本体71は、一対の長辺7111及び一対の短辺7112を有する長方形状に形成された底壁部711と、この底壁部711の周縁から上方に延びる周壁部712と、を備えている。底壁部711の中央には抽出口713が形成されており、この抽出口713にドリッパ弁72の軸部722が上下動可能に挿通されている。
図10はドリッパの断面図、図11はドリッパを下側から見た斜視図である。図10及び図11に示すように、ドリッパ7は、すり鉢状に形成されたドリッパ本体71と、このドリッパ本体71の下端部に設けられたドリッパ弁72と、を備えている。ドリッパ本体71は、一対の長辺7111及び一対の短辺7112を有する長方形状に形成された底壁部711と、この底壁部711の周縁から上方に延びる周壁部712と、を備えている。底壁部711の中央には抽出口713が形成されており、この抽出口713にドリッパ弁72の軸部722が上下動可能に挿通されている。
周壁部712は、底壁部711の長辺7111と対応する一対の第1面7121と、短辺7112と対応する一対の第2面7122とを有している。そして、周壁部712の上端付近には、4つの矩形状のオーバーフロー開口73が形成されている。より詳細には、周壁部712の各第1面7121の両端に、オーバーフロー開口73が1個ずつ形成されている。そして、周壁部712の外周面には各オーバーフロー開口73から底壁部711に向かって延びる案内路74がそれぞれ形成されている。各案内路74は、周壁部712に形成された一対のリブによって形成されている。すなわち、一対のリブの間の領域が案内路74を形成している。各第1面7121に形成された一対の案内路74は、周壁部712の下端付近で合流し、底壁部711の長辺7111まで延びている。
ドリッパ弁72は、リング状の基部721と、この基部721の中心から上方及び下方に延びる円柱状の軸部722と、基部721の下面と軸部722の下端部とを結ぶ複数の連結部723と、を備えている。複数の連結部723は、軸部722の下端部から基部721に向かって放射状に延びている。また、基部721が軸部722の下端よりも上方に位置しているため、各連結部723は、側面視において円弧状に形成されている。これにより、ドリッパ弁72の下部は、複数の連結部723によって全体として半球状に形成されている。軸部722は上記のように、底壁部711の抽出口713に挿通されるが、軸部722の外径は抽出口713の内径よりも小さくなっている。また、抽出口713から上方に突出する軸部722の上端の外周面にはOリング724が取り付けられている。このOリング724は抽出口713の内径よりも大きく、これによって軸部722が抽出口713から下方に抜けるのを防止する抜け止めの役割を果たしている。
抽出口713から下方に突出する軸部722の周囲にはコイルバネ730が巻き付けられている。このコイルバネ730は、抽出口713の周縁と連結部723との間に配置されており、これによってドリッパ弁72を下方に付勢する。したがって、ドリッパ弁72は常時は、下方に付勢されるが、Oリング724によって下方に抜けるのが防止される。この状態を、以下、閉状態と称し、このときのドリッパ弁72の位置を閉位置と称することとする。また、ドリッパ弁72が下方に付勢されることでOリング724が底壁部711の上面に密着するため、これによって抽出口713と軸部722との隙間が埋められる。その結果、ドリッパ7の内部から抽出口713を介して抽出されたコーヒーが漏れることを防止する。
図12は、ドリッパの断面図である。図12に示すように、ドリッパ弁72が上方に押圧されると、Oリング724が底壁部711の上面から離れるため、これによって軸部722と抽出口713の間に隙間が形成される。その結果、この隙間から抽出されたコーヒーを下方に抽出することが可能になる。この状態を、以下、開状態と称し、このときのドリッパ弁72の位置を開位置と称することとする。抽出口713から排出されたコーヒーは、ドリッパ弁72の連結部723の間を通り抜けて下方に抽出される。
基部721の外周面には、径方向外方に互いに反対方向に延びる一対の延在部75が形成されている。各延在部75は、水平方向に延びる板状に形成され、底壁部711の長辺7111と対応する位置に設けられている。また、これら延在部75は、ドリッパ7がドリッパホルダ6に取り付けられたときには、ドリッパホルダ6内で前後に位置するように配置される。したがって、レバー82がサーバ領域634の左端部にあるときには、操作部材8の押圧部84と延在部75とは接しない。そのため、ドリッパ弁72は閉位置に保持される。一方、レバー82がカップ領域635にあるときには、操作部材8の押圧部84が、延在部75の下方に入り込み、延在部75を上方に押し上げる。これにより、ドリッパ弁72が押圧され、抽出口713が開く。
ここで、延在部75と、操作部材8の押圧部84との関係を、説明する。図13は、延在部と操作部材の押圧部との関係を説明する図である。図13に示すように、レバー82をサーバ領域634の左端部から中間位置636の近傍まで移動したとき(図13(a)の状態から図13(b)の状態になるとき)、押圧部84の第1部位841が延在部75の下に入り込み、延在部75が第1部位841の傾斜によって徐々に押し上げられる。そして、レバー82が中間位置636を超えたときには、図13(c)に示すように、押圧部84の第2部位842が延在部75の下に入り込む。すなわち、延在部75が第1部位841から第2部位842に乗り上げる。したがって、レバー82がサーバ領域634からカップ領域635に移動する過程で、延在部75が第1部位841に乗り上げるまでは、延在部75は閉位置に保持されている。その後、延在部75が第1部位841に乗り上げると、レバー82の移動に伴って、第1部位841の傾斜が延在部75を徐々に上方に押し上げる。そして、延在部75が第2部位842に乗り上げたときに、延在部75は開位置まで押し上げられ、抽出口713が完全に開く。
<1-4.タンク>
図14は蓋部材を取り外した状態のタンクの斜視図、図15は図14のA-A線断面図である。図15における蓋部材43は、図14では省略する。図14及び図15に示すように、タンク4は、直方体状に形成され、上部に開口を有する本体部41と、本体部41の下端に連結された支持部42と、本体部41の上部開口を着脱自在に閉じる蓋部材43と、を備えている。本体部41と支持部42は、透明の樹脂材料によって一体的に成形されている。このタンク4は、例えば、射出成形などの成形方法で形成することができる。
図14は蓋部材を取り外した状態のタンクの斜視図、図15は図14のA-A線断面図である。図15における蓋部材43は、図14では省略する。図14及び図15に示すように、タンク4は、直方体状に形成され、上部に開口を有する本体部41と、本体部41の下端に連結された支持部42と、本体部41の上部開口を着脱自在に閉じる蓋部材43と、を備えている。本体部41と支持部42は、透明の樹脂材料によって一体的に成形されている。このタンク4は、例えば、射出成形などの成形方法で形成することができる。
本体部41は、前壁411、前壁411の両端から後方へ延びる一対の側壁412、一対の側壁412の前端同士を連結する後壁413、及び底壁414を有する。本体部41の前壁411の中央には上下方向に延びる取付凹部415が形成されており、底壁414にもこの取付凹部415と対応するように切り欠きが形成されている。この取付凹部415には、筐体2の取付空間21に設けられた突部22が嵌まる。また、後壁413の中央には、上下方向に延びる操作凹部416が形成されており、底壁414にもこの操作凹部416と対応するように切り欠きが形成されている。そして、操作凹部416の上端付近には板状の操作壁417が設けられており、使用者はこの操作壁417を指で掴んでタンク4を持ち上げることができる。また、後壁413は、操作凹部416を挟んで左右に第1部位44及び第2部位45を有している。
そして、第1部位44及び第2部位45の外面には、それぞれ、所望の量のコーヒーを抽出するための水の水位を示す線状の目印が印刷されている。第1部位44には、コーヒーカップ用の水位を示す目印が印刷されており、最大で5杯分のコーヒーを抽出できるように5段階の目印が印刷されている。また、第1部位44に印字された最大の水位(5杯分の水位)にはMAXとの文字が付された満水目印49が印刷されている。一方、第2部位45には、マグカップ用の水位を示す目印が印刷されており、最大で3杯分のコーヒーを抽出できるように3段階の目印が印刷されている。
本体部41の内壁面の全周には、満水目印49の水位に沿って、第1段部(満量表示)46が形成されている。本体部41は、この第1段部46より下側が厚肉に形成され、第1段部46よりも上側が薄肉に形成されており、この肉厚の差により第1段部46が形成されている。また、本体部41の内壁面には、第1段部46よりも上方に、全周に亘って第2段部47が形成されている。本体部41は、この第2段部47より上側が薄肉に形成され、この肉厚の差により第2段部47が形成されている。第2段部47よりも上方の薄肉部分には、後述するように、蓋部材43の突出部432が嵌まる。
支持部42は、本体部41の底壁414から下方に延びる枠形の部材であり、本体部41の前壁411、側壁412、及び後壁413のやや内側から下方に延びている。
本体部41の底壁414の左側には、円筒状の排水部48が設けられており、この排水部48からタンク4に溜まった水が筐体2の受水部23に流入する。排水部48は、底壁414から下方に延び、支持部42によって囲まれる空間に配置されている。
蓋部材43は、本体部41の上部開口を塞ぐように矩形状に形成された本体431と、この本体431の周縁から下方に延びる枠形状の突出部432が形成されている。突出部432は、上述したように、本体部41の第2段部47よりも上方の薄肉部の内面に接するように形成されている。
<1-5.付属サーバ>
図16は付属サーバの断面図、図17及び図18は付属サーバの動作を説明する断面図である。図16に示すように、付属サーバ5は、コーヒーが収容されるサーバ本体51と、このサーバ本体51の上部開口を閉じる蓋部材52とを備えている。
図16は付属サーバの断面図、図17及び図18は付属サーバの動作を説明する断面図である。図16に示すように、付属サーバ5は、コーヒーが収容されるサーバ本体51と、このサーバ本体51の上部開口を閉じる蓋部材52とを備えている。
<1-5-1.サーバ本体>
サーバ本体51は、下方にいくにしたがって径が大きくなるような円錐状の周壁部511と、周壁部の下端を塞ぐ底壁部512とを備えている。サーバ本体51の上部開口の外周には径方向外方に突出する注ぎ口513が形成されている。また、上部開口において、注ぎ口513と反対側には下方に延びる把手514が取り付けられている。さらに、上部開口の内壁面には、雌ネジが形成されている。
サーバ本体51は、下方にいくにしたがって径が大きくなるような円錐状の周壁部511と、周壁部の下端を塞ぐ底壁部512とを備えている。サーバ本体51の上部開口の外周には径方向外方に突出する注ぎ口513が形成されている。また、上部開口において、注ぎ口513と反対側には下方に延びる把手514が取り付けられている。さらに、上部開口の内壁面には、雌ネジが形成されている。
<1-5-2.蓋部材>
蓋部材52は、円筒状のケーシング521と、このケーシング521の上部開口を塞ぐ円形状の上壁部522と、を備えている。ケーシング521の外周面には雄ネジが形成されており、サーバ本体51の雌ネジに螺合する。また、ケーシング521の外周面の上部にはコーヒーの流入口525が形成されており、蓋部材52がサーバ本体51に完全に螺合したときには、この流入口525の周方向の位置がサーバ本体51の注ぎ口513と一致する。
蓋部材52は、円筒状のケーシング521と、このケーシング521の上部開口を塞ぐ円形状の上壁部522と、を備えている。ケーシング521の外周面には雄ネジが形成されており、サーバ本体51の雌ネジに螺合する。また、ケーシング521の外周面の上部にはコーヒーの流入口525が形成されており、蓋部材52がサーバ本体51に完全に螺合したときには、この流入口525の周方向の位置がサーバ本体51の注ぎ口513と一致する。
上壁部522の上面は中央にいくにしたがって下方に傾斜するように形成されており、その中央には貫通孔523が形成されている。この貫通孔523には下方に延びる円筒状の第1挿通部53が一体的に連結されている。この第1挿通部53は、貫通孔523から延びる大径の第1部位531、第1部位531から下方に延び、第1部位531よりも小径の第2部位532、及び第2部位532から下方に延び、第2部位532よりも小径の第3部位533を備えている。第1部位531と第2部位532との連結部分、及び第2部位532と第3部位533との連結部分には、それぞれ段が形成されている。以下、これらの段を、上から順に第1段534、第2段535と称することとする。
そして、この第1挿通部53には弁部材54(押圧部材)が挿通されており、第1挿通部53よりも下方に延びている。弁部材54は、貫通孔523に挿通される軸部541と、この軸部541の上端に取り付けられた半球状の押圧部542と、を備えている。軸部541は、外径の異なる3つの部位が連結されたものであり、上から下へ並ぶ第1部位543、第2部位544、及び第3部位545が一体的に連結されている。第1部位543、第2部位544、及び第3部位545は、この順で外径が小さくなっており、第1部位543と第2部位544の間、第2部位544と第3部位545との間には、それぞれ段が形成されている。以下、これらの段を、上から順に第1段546、第2段547と称することとする。
この弁部材54は、第1コイルバネ551によって常時は上方に付勢されている。すなわち、第1挿通部53の第2段535と、弁部材54の第1段546との間に第1コイルバネ551が配置されており、上方からの押圧に対し、第1コイルバネ551に抗して下方に押込可能に構成されている。そして、弁部材54が下方に押し込まれたときには、第1段546が第1挿通部53の第1段534に当接し、それ以上下方に押し込まれない(図18参照)。また、弁部材54の外周面と第1挿通部53の内周面との間には隙間が形成されており、上方から上壁部522に供給されたコーヒーは、この隙間を伝って下方に流れる。
ケーシング521の内部には内筒57が設けられており、この内筒57を下方から塞ぐように上下動可能な閉鎖部材56が設けられている。内筒57とケーシング521との間には隙間が形成されており、この隙間が、ケーシング521の外周面に形成された流入口525に通じている。したがって、後述するように、サーバ本体51に収容されたコーヒーは、この隙間を通じて流入口525から排出される。
閉鎖部材56は、中央に貫通孔562が形成された円板部561と、この円板部561の貫通孔562の周縁から上方に延びる円筒状の第2挿通部563とを備えており、これらが一体的に形成されている。閉鎖部材56の円板部561よりも上方には第2コイルバネ552が配置されており、この第2コイルバネ552によって閉鎖部材56は常時上方に付勢されている。但し、円板部561の外径が、内筒57の内径よりも大きいため、円板部561の外周縁が内筒57の下端部に係合し、閉鎖部材56が上方に移動するのが規制されている。
第2挿通部563には、上述した第1挿通部53が挿入されており、第2挿通部563の内部には挿通された第1挿通部53よりも下方に突出部564が形成されている。その突出部564は、第2挿通部563の内壁面から突出しており、弁部材54の第2段547と当接可能になっている。これにより、弁部材54が下方に押し込まれると、弁部材54の第2段547が突出部564に当接し、閉鎖部材56を、第2コイルバネ552に抗して下方に移動させる(図18参照)。このとき、閉鎖部材56の円板部561と内筒57との間に隙間が形成されるため、この隙間にコーヒーが流れる。また、第1挿通部53を流れるコーヒーは、第2挿通部563に流れ込んで下方に向かう。
弁部材54の軸部541の下端部は、円板部561の貫通孔562から下方に突出しており、突出した部分に、円板状のシール部材548が取り付けられている。このシール部材548の外径は、円板部561の貫通孔562よりも大きくなっている。したがって、弁部材54が第1コイルバネ551によって押し上げられているときには、このシール部材548が抜け止めになって、弁部材54が上方に抜けるのを防止している。このとき、シール部材548によって円板部561の貫通孔562は塞がれるため、上壁部522から第1挿通部53及び第2挿通部563を介して流れるコーヒーは、サーバ本体51に流れない。一方、図17に示すように、弁部材54が上側から押圧されているときには、シール部材548は、円板部561の貫通孔562よりも下方に移動するため、貫通孔562が開放される。これにより、第1挿通部53及び第2挿通部563を介して流れるコーヒーは、貫通孔562から排出され、サーバ本体51に溜まる。
ケーシング521の外周面において、流入口525と反対側には押込み可能なレバー58が外部に延びている。このレバー58はバネ581によって常時上方に付勢されており、レバー58をバネ581に抗して押し込むと、ケーシング521の内部に設けられた回転部材59を回転させる。より詳細には、この回転部材59は、ケーシング521の内部に配置されたレバー58の先端部と係合する第1突部591と、弁部材54の軸部541に係合する第2突部(図示省略)とを有している。そして、レバー58が押し込まれると、第1突部591が上方に押し上げられ、これによって回転部材59が回転し、第2突部が下方に移動する。その結果、弁部材54が押し下げられる。これにより、弁部材54は閉鎖部材56を押し下げ、その結果、図18に示すように、閉鎖部材56の円板部561と内筒57との間に隙間が形成される。
以上の構成により、弁部材54が初期状態から押し込まれ、第2段547が第2挿通部563の突出部564に当接するまでの間は、第1コイルバネ551により弁部材54の位置が制御される。以下、第2段547が突出部564に当接したときの弁部材54の位置を第1押込み位置と称することとする。そして、図17に示すように、弁部材54が第1押込み位置に押し込まれると、シール部材548が円板部561の貫通孔562から離間するため、コーヒーが上壁部522からサーバ本体51に流れ込む。また、弁部材54が第1押込み位置にあるときには、ドリッパ弁72を上方に押し上げ、開位置に移動させる。したがって、このような位置関係になるように、第1コイルバネ551、ドリッパ7のコイルバネ730の付勢力が調整されている。
図18に示すように、弁部材54が第1押込み位置からさらに押し込まれると、第2段547が突出部564を押し込むため、閉鎖部材56が下方に押し込まれる。ここでは、弁部材54の第1段546が第1挿通部53の第1段534に当接するまで押込みが可能であり、第2コイルバネ552により弁部材54の位置が制御される。以下、第1段546が第1挿通部53の第1段534に当接したときの弁部材54の位置を第2押込み位置と称することとする。
付属サーバ5をコーヒーメーカEから取り外したときには、図16に示すように、弁部材54は初期位置に戻り、シール部材548によって円板部561の貫通孔562が塞がれる。したがって、コーヒーが上壁部522側へ逆流しない。このとき、レバー58を押し下げると、図18に示すように、閉鎖部材56が下方に移動し、閉鎖部材56の円板部561と内筒57との間に隙間が形成される。この状態で、付属サーバ5を傾けると、サーバ本体51に溜められたコーヒーが隙間から流入口525に流れ、流入口525から排出されたコーヒーが注ぎ口513からカップなどの容器に排出される。
また、弁部材54が、ドリッパ弁72を押圧可能に上方に付勢されており、初期状態よりも下方の第1押込み位置と、当該第1押込み位置よりも下方の第2押込み位置と、に初期位置から付勢力に抗して押込可能とされ、第1コイルバネ551による第1押込み位置までの付勢力は、第2押込み位置までの付勢力およびドリッパ弁72の付勢力より弱く、第2コイルバネ552による前記第2押込み位置までの付勢力は、ドリッパ弁72の付勢力より強く、設定されている。しかも、弁部材54(押圧部材)がドリッパ等上方に位置する部材に衝突した場合、弁部材54が第1押込み位置まで退避するため、弁部材54の第1押込み位置だけ省スペース化することができる。また、第1押込み位置までの付勢力は弱いため、弁部材54が待避しやすくなる。無論、第2押込み位置までの付勢力はドリッパ弁72の付勢力より強いため、付属サーバ(第1容器)5が所定箇所にセッティングされると、通常通り飲料の供給をすることはできる。
<2.コーヒーメーカの使用方法>
次に、上記のように構成されたコーヒーメーカEの使用方法について、図19及び図20を参照しつつ説明する。はじめに、付属サーバ5にコーヒーを供給する場合について説明する。まず、タンク4を取り外した後、蓋部材43を取り外し、満水目印49及び第1段部46等を基準に、水を所望の量まで注ぐ。その後、蓋部材43を取り付け、タンク4を筐体2に取り付ける。
次に、上記のように構成されたコーヒーメーカEの使用方法について、図19及び図20を参照しつつ説明する。はじめに、付属サーバ5にコーヒーを供給する場合について説明する。まず、タンク4を取り外した後、蓋部材43を取り外し、満水目印49及び第1段部46等を基準に、水を所望の量まで注ぐ。その後、蓋部材43を取り付け、タンク4を筐体2に取り付ける。
次に、ドリッパホルダ6を開き、ドリッパ7の内部にペーパーフィルタを取り付けた後、所定の量のコーヒー粉をペーパーフィルタ内に投入する。続いて、ドリッパホルダ6を閉じ、レバー82をサーバ領域634の左端部まで移動させる。これにより、上述したように、操作部材8の押圧部84はドリッパ弁72の延在部75には接触しないため、ドリッパ弁72は上下動可能(開閉可能)な状態に保持される。この状態が、本発明の第1形式に相当する。これに続いて、図19に示すように、付属サーバ5を載置部1に載置する。このとき、付属サーバ5の弁部材54がドリッパ弁72を押し上げつつ、付属サーバ5は載置部1にセットされる。弁部材54は、ドリッパ弁72を押し上げるが、同時に、ドリッパ弁72からの抗力で第2押込み位置まで押し下げられる。また、ドリッパ弁72の下端部は全体として半球状に形成され、弁部材54の上端の押圧部542も半球状に形成されているため、弁部材54をドリッパ弁72の下方にスムーズに入り込ませることができる。このようにドリッパ弁72が押し上げられることで、抽出口713は開状態となる(図12参照)。同様に、付属サーバ5においても弁部材54が押し込まれるため、コーヒーがサーバ本体51に流入可能な状態となる。なお、付属サーバ5をコーヒーメーカEから取り外すときにも、弁部材54が押込可能となっているため、弁部材54がドリッパ弁72に引っ掛かることなく、付属サーバ5をスムーズに取り外すことができる。
続いて、筐体2の側面のスイッチをオンにすると、ヒータ26が駆動し、ドリップが開始される。すなわち、タンク4から湯水供給パイプ25に流れる水がヒータ26によって加熱され、湯となってドリッパ7のペーパーフィルタ内に少しずつ供給される。これにより、抽出されたコーヒーが抽出口713から下方に落下し、付属サーバ5の蓋部材52上に注がれる。コーヒーは、蓋部材52の貫通孔523から付属サーバ5の内部に流れ、サーバ本体51に溜まっていく。こうして、タンク4の水が全て供給されると、ヒータ26が自動的にオフになる。その後、使用者は、付属サーバ5の把手514を持ってコーヒーメーカEから取り外す。これにより、弁部材54によるドリッパ弁72の押圧が解除されるため、ドリッパ弁72は下方に付勢され、閉状態となる。したがって、仮にドリッパ7内にコーヒーが残っていたとしても、コーヒーが漏れるのが防止される。
次に、カップ(第2容器)9を用いる場合について説明する。タンク4への水の供給、ペーパーフィルタの取り付け、コーヒー粉の投入までは、付属サーバ5を用いる場合と同じである。次に、付属サーバ5をコーヒーメーカEから取り外した状態で、図20に示すように、載置部1にカップ9をセットする。続いて、レバー82をカップ領域635の右端部まで移動させる。これにより、操作部材8の本体部81が回転し、押圧部84がドリッパ弁72の延在部75の下に入り込み、延在部75を上方に押し上げる(図13参照)。こうして、ドリッパ弁72は開状態となり、抽出口713が開く。この状態が、本発明の第2形式に相当する。これに続いて、スイッチをオンにすると、ドリップが開始される。ドリッパ弁72は開状態になっているため、抽出されたコーヒーは、抽出口713から、カップ9へと供給されていく。こうして、タンク4の水が全て供給されると、ヒータ26が自動的にオフになる。その後、使用者は、カップ9をコーヒーメーカEから取り外す。
ところで、カップ9を用いる場合に、誤ってレバー82をサーバ領域634に移動させている場合には、ドリッパ弁72が押圧されないため、ドリッパ弁72が閉状態に保持されたままになる。そのため、抽出口713からはコーヒーを排出できないことになる。この場合、ドリッパ7にコーヒーが溜まっていくことになるが、図21に示すように、溜まったコーヒーは、ドリッパ7の上部のオーバーフロー開口73から外部に排出され、案内路74を通過してドリッパ弁72付近まで流れていき、下方に落下する。したがって、このような場合でも、ドリッパ7でコーヒーが溢れるのを防止でき、コーヒーをカップ9に供給することができる。
また、上述したように、レバー82がサーバ領域634からカップ領域635に移動する過程で、中間位置636の近傍から中間位置636を超えるまでは、延在部75は操作部材8の押圧部84の傾斜している第1部位841にある。そのため、この状態で使用者がレバー82から手を離すと、図22に示すように、ドリッパ弁72のバネの付勢により、延在部75は第1部位841の傾斜を下り、閉位置まで戻る。したがって、ドリッパ弁72が閉位置と開位置との間にあって抽出口713がわずかに開くような状態となるのを防止することができる。これにより、わずかに開いた抽出口713からコーヒーが漏れるのを防止することができる。
その一方で、レバー82が中間位置636を超えると、ドリッパ弁72は開位置に保持される。そのため、レバー82が完全にカップ領域635の右端部まで移動していないとしても、レバー82が中間位置636を超えているため、使用者がレバー82の位置を確認した上で、供給対象としてカップ9をセットすることができる。
<3.特徴>
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)付属サーバ5には弁部材54が設けられているため、付属サーバ5をドリッパ7の下方にセットしたときには、弁部材54によってドリッパ弁72を押圧し、抽出口713を開くことができる。そのため、付属サーバ5で抽出口713から排出されたコーヒーを受けることができる。すなわち、本実施形態では、レバー82がサーバ領域634にあるときには、ドリッパ弁72を閉状態と開状態との間を変位可能な状態に保持している。しかしながら、一般的なカップ9のような弁部材54が設けられていない容器をドリッパ7の下方にセットしたときには、ドリッパ弁72を押圧することができないため、コーヒーが排出されない。そこで、レバー82がカップ領域635にあるときは、ドリッパ弁72を開状態に保持し抽出口713を開いている。そのため、カップ9を用いた場合でも、コーヒーを受けることができる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)付属サーバ5には弁部材54が設けられているため、付属サーバ5をドリッパ7の下方にセットしたときには、弁部材54によってドリッパ弁72を押圧し、抽出口713を開くことができる。そのため、付属サーバ5で抽出口713から排出されたコーヒーを受けることができる。すなわち、本実施形態では、レバー82がサーバ領域634にあるときには、ドリッパ弁72を閉状態と開状態との間を変位可能な状態に保持している。しかしながら、一般的なカップ9のような弁部材54が設けられていない容器をドリッパ7の下方にセットしたときには、ドリッパ弁72を押圧することができないため、コーヒーが排出されない。そこで、レバー82がカップ領域635にあるときは、ドリッパ弁72を開状態に保持し抽出口713を開いている。そのため、カップ9を用いた場合でも、コーヒーを受けることができる。
(2)印刷による満水目印49はタンク4の後壁413にのみ形成されているため、この満水目印49が施されている部分でしか、満水を確認することができない。例えば、図23(a)に示すように、タンク4が傾いた状態で、満水目印49側から水位を確認したときには、水位が満水目印49に一致したとしても、図23(b)に示すように、タンク4を水平面上に載置した際、つまり筐体2に設置した際には、満水を超えていることもある。これに対して、タンク4の全周に亘って第1段部46が形成されていると、タンク4が傾いていれば、図23(a)に示すように、水位が第1段部46に一致しないため、満水ではないことを容易に視認することができる。また、印刷によってタンク4の全周に満水目印を施すことはタンク4の製造の観点から容易ではないが、第1段部46は成形によって設けられているため、タンク4の略全周に亘って第1段部46を容易に設けることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜、組み合わせることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜、組み合わせることができる。
(1)上記実施形態では、左右方向に旋回するレバー82によって本発明の操作子を構成し、この操作子を操作することで、ドリッパ弁72を開閉可能な状態、または開状態に保持するように構成されている。しかし、ドリッパ弁72をこのように動作させることができるのであれば、操作部材8の構成は特には限定されない。例えば、操作子は、レバー以外でもよく、ボタン式、ダイヤル式など、種々の態様が可能である。また、ドリッパ弁72を開閉可能な状態、または開状態に保持するための切替機構として、上記実施形態で示したドリッパホルダ6、ドリッパ弁72、及びレバー(操作子)82を含む操作部材8の構成は一例であり、他の機構を用いることもできる。すなわち、操作子の切替により、付属サーバ(第1容器)用である第1形式に切り替えたときに、ドリッパ弁72の開閉動作を妨げないように構成し、カップ(第2容器)用である第2形式に切り替えたときに、ドリッパ弁72を上方に押圧して抽出口を開くように構成したような切替機構であればよい。したがって、上記のような機械式以外に、操作子の切替によってドリッパ弁72を操作可能な電動式であってもよい。
(2)オーバーフロー開口73の位置、数、及び形状は特には限定されず、ドリッパ7の上端付近に形成されていればよい。また、案内路74の形態も特には限定されず、ドリッパ7の外面に沿ってコーヒーが流れるように形成されていればよい。例えば、上記のようなリブによって挟まれた領域を案内路74とする以外に、溝を形成し、これを案内路とすることもできる。但し、オーバーフロー開口73及び案内路74は、必須ではなく、必要に応じて設ければよい。
(3)上述したドリッパ7のオーバーフロー開口73及び案内路74は、上述した操作部材8、ドリッパ弁72の有無にかかわらず、ドリッパ7を有する種々の飲料抽出機に採用することができる。
(4)上記実施形態におけるタンク4には、本発明の満量表示である第1段部46をタンク4の全周に亘って設けているが、完全に全周に亘って設けなくてもよく、一部に設けられていない箇所があってもよい。また、タンク4の内面ではなく、外面に段部を設けることもできる。さらに、本発明の満量表示は、段部に限られず、成形によって形成されるものであればよい。例えば、タンク4の内面又は外面に形成されるリブ等の突部、または溝等の凹部によって形成されていてもよい。また、印刷による満水目印49は、抽出するコーヒーの量が明示できれば種々の表示が可能であり、上記実施形態の図面で示した満水目印49は一例である。
(5)上記実施形態では、本発明に係る飲料抽出機をコーヒーメーカEに適用したが、コーヒーメーカE以外に適用することもできる。すなわち、抽出原料に湯を供給して、飲料を抽出するような装置全般に適用することができる。
(6)上記実施形態で示した付属サーバ5は、本発明に係る飲料抽出機以外で用いることができる。すなわち、閉状態のドリッパ弁を押圧することで、抽出された飲料を排出できる種々の飲料抽出機に適用することができる。特に、上記付属サーバ5では、弁部材54が2段階に押込可能であるため、ドリッパ弁の位置、ドリッパ弁の開閉のための移動距離が相違する種々のコーヒーメーカEに適用可能である。
26 ヒータ(加熱手段)
4 タンク
5 付属サーバ(第1容器)
631 第1受け部(切替機構)
632 第2受け部(切替機構)
642 ガイド溝(切替機構)
7 ドリッパ
713 抽出口
72 ドリッパ弁
75 延在部(切替機構)
8 操作部材(切替機構)
84 押圧部(切替機構)
82 レバー(操作子)
9 カップ(第2容器)
4 タンク
5 付属サーバ(第1容器)
631 第1受け部(切替機構)
632 第2受け部(切替機構)
642 ガイド溝(切替機構)
7 ドリッパ
713 抽出口
72 ドリッパ弁
75 延在部(切替機構)
8 操作部材(切替機構)
84 押圧部(切替機構)
82 レバー(操作子)
9 カップ(第2容器)
Claims (6)
- 供給された湯を用いて飲料を抽出する飲料抽出機であって、
水を収容するタンクと、
前記水を加熱して湯を生成するための加熱手段と、
前記飲料の抽出原料を収容し、前記抽出原料に対して前記湯が供給され、下端部に形成された抽出口から飲料を抽出するドリッパと、
前記ドリッパの抽出口を常時は閉じ、下方からの押圧によって開くドリッパ弁と、
前記ドリッパからの飲料の供給対象を、前記ドリッパ弁を下方から押圧可能な押圧部材を有する第1容器とする第1形式または前記ドリッパ弁を下方から押圧可能な押圧部材を有さない第2容器とする第2形式のいずれかに切り替えるための操作子を有し、前記操作子が前記第1形式に切り替えられているとき、前記第1容器により前記ドリッパ弁を開閉可能な状態に保持し、前記操作子が前記第2形式に切り替えられているとき、前記ドリッパ弁を開状態に保持する切替機構と、
を備える、飲料抽出機。 - 前記ドリッパは、
前記ドリッパに溜まった前記飲料を供給可能なオーバーフロー開口と、
前記ドリッパの外面に設けられ、前記オーバーフロー開口から溢れた前記飲料を前記ドリッパ弁側に案内可能な案内路と、
を備える、請求項1に記載の飲料抽出機。 - 前記切替機構は、前記操作子が、前記第1形式を特定する第1の位置と、前記第2形式を特定する第2の位置との間を往復動可能なレバーによって構成され、
前記ドリッパ弁は、開位置と閉位置との間を往復動可能に構成され、前記レバーが前記第1の位置にあるときに前記閉位置に配置され、前記レバーが前記第2の位置にあるときに前記開位置に配置されるように構成され、
前記レバーが前記第1の位置から前記第2の位置に移動する過程で、前記第1の位置と前記第2の位置との間の中間位置の近傍において、当該中間位置を超えるまでは前記ドリッパ弁を前記閉位置に戻すように構成され、前記中間位置を超えると前記ドリッパ弁を前記開位置に保持するように構成されている、請求項1または2に記載の飲料抽出機。 - 前記切替機構は、前記操作子が、前記第1容器用の第1の位置と、前記第2容器用の第2の位置との間を往復動可能なレバーによって構成され、
前記レバーが前記第1の位置または前記第2の位置に移動したときには、前記操作子に、クリック感を生じさせるための動作をさせるように構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の飲料抽出機。 - 前記タンクの内面また外面には、
略全周に亘って成形され、水の満量の水位を示す満量表示が形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の飲料抽出機。 - 前記第1容器の前記押圧部材は、前記ドリッパ弁を押圧可能に上方に付勢されており、
前記押圧部材は、初期状態よりも下方の第1押込み位置と、当該第1押込み位置よりも下方の第2押込み位置と、に前記初期位置から付勢力に抗して押込可能とされ、
前記第1押込み位置までの付勢力は、第2押込み位置までの付勢力およびドリッパ弁の付勢力より弱く、
前記第2押込み位置までの付勢力は、ドリッパ弁の付勢力より強い、請求項1から5のいずれかに記載の飲料抽出機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021087278A JP2022180262A (ja) | 2021-05-24 | 2021-05-24 | 飲料抽出機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021087278A JP2022180262A (ja) | 2021-05-24 | 2021-05-24 | 飲料抽出機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022180262A true JP2022180262A (ja) | 2022-12-06 |
Family
ID=84327230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021087278A Pending JP2022180262A (ja) | 2021-05-24 | 2021-05-24 | 飲料抽出機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022180262A (ja) |
-
2021
- 2021-05-24 JP JP2021087278A patent/JP2022180262A/ja active Pending
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