JP2022175749A - 作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤 - Google Patents

作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤 Download PDF

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Abstract

【課題】新規改善剤等の提供。【解決手段】本発明は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤であって、有効成分として抹茶を含み、認知機能がコグニトラックス検査で評価される機能である、改善剤等を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤、これを含む組成物、特に飲食品組成物等に関する。
近年、高齢化の進行に従って、加齢に伴う脳の認知機能障害が社会問題となり、認知機能障害の予防又は改善に有効な食品、成分等について様々に研究が進められている。加齢に伴う認知機能の低下とは別に、作業負荷による疲労やストレスも認知機能の低下を引き起こす要因である。
出願人は、以前より高齢者を対象に抹茶の認知機能改善効果を検討し、抹茶の継続摂取により注意機能や実行機能が改善することを明らかにしてきた。例えば、特許文献1及び2では、コグニトラックス検査において、抹茶が中高年の特定の認知機能を改善することが示されている。
特開2020-037540号公報 特開2020-038156号公報
認知機能障害の発症メカニズムは複雑であり、特許文献1及び2において抹茶の摂取により改善することが確認された認知機能低下は加齢を原因とするものであって、作業負荷に起因するものが評価されたわけではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、作業負荷及び加齢の両方に起因する認知機能低下の改善剤、又はそれを含む組成物、特に飲食品組成物の提供を目的とする。
認知機能の検査方法は感度や特異度のみならず、評価方法の違いから、評価される認知機能も異なる場合がある。例えば、数字の逆唱や計算問題等の個々の項目の結果を合計得点で認知機能を評価する改訂長谷川式認知症スケールやミニメンタルステート検査は、検査内容や配点の偏りがあり、検出しやすい認知症の種類(アルツハイマー型や脳血管型など)が異なり、また、認知機能低下の症状が軽い対象者は異常を検出しにくいという報告もある。
この点、コグニトラックス検査は、従来の改訂長谷川式認知症スケールやミニメンタルステート検査と異なり、機能が低下している領域を個別に判断できるという特徴がある。
本発明者らは、加齢に伴う認知機能のうち、抹茶による改善効果が確認されなかった特定の機能について、被検者に作業負荷を与えた後抹茶を摂取させることで機能が改善することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
[1]
作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤であって、有効成分として抹茶を含み、認知機能がコグニトラックス検査で評価される機能である、改善剤。
[2]
認知機能がコグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性である、[1]に記載の改善剤。
[3]
抹茶の有効量が1日あたり1.5~2.5gである、[1]又は[2]に記載の改善剤。
[4]
抹茶に含まれるカテキンの量が100~300mgであり、テアニンの量が20~100mg、カフェインの量が20~100mgである、[3]に記載の改善剤。
[5]
認知機能が、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価されない脳機能である、[1]~[4]のいずれかに記載の改善剤。
[6]
抹茶の有効量が単回投与量である、[1]~[5]のいずれかに記載の改善剤。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の改善剤を含む組成物。
[8]
飲料、食品、サプリメント又は医薬品の形態である、[7]に記載の組成物。
[9]
液剤、粉剤、錠剤又はカプセルの形態である、[7]又は[8]に記載の組成物。
特許文献1及び2では、抹茶があらゆる認知機能を改善するわけではないことが示されている。本発明の改善剤によれば、加齢に伴う認知機能のうち、従来抹茶による改善効果が確認されなかった作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を改善することができる。
以下、本発明の実施形態又は実施態様について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(改善剤)
一実施形態において、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤であって、有効成分として抹茶を含み、認知機能がコグニトラックス検査で評価される機能である、改善剤が提供される。
認知症の症状は、記憶障害、判断力低下、見当識障害、言語障害(失語)、失行、失認、実行機能障害など多岐に渡る。軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)は、健常状態と認知症との中間に当たるグレーゾーンの段階である。つまり、認知機能(記憶、決定、理由付け、実行等)のうちの1つの機能に問題が生じていても、日常生活に支障がない状態である。
本明細書で使用する場合、「作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下」とは、加齢に起因する認知機能の低下に加え、ストレスや疲労を生じさせる作業負荷に起因する認知機能の低下を意味する。改善剤による認知機能低下が想定される対象者は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を有するか、その疑いがあればよく、その年齢は特に限定されないが、50歳以上69歳以下の中高年であることが好ましい。
作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下はコグニトラックス検査で確認することができる。コグニトラックス検査は、米国のCNS Vital Signs社が開発した認知機能検査技術であり(Gualtieri CT, Johnson LG: Reliability and validity of a computerized neurocognitive test battery, CNS Vital Signs. Arch Clin Neuropsychol 2006;21:623-643.)、例えば、以下の特徴を有する。
・記憶力・注意力・処理速度・実行機能など広範囲の機能領域を測定、結果は数値化、年齢標準値との比較で表示。
・10種類のテストを提供、検査目的によりテストを選択可能。
・個人の値を経時的モニターすることにより記憶力や認知機能の変化を見つけることが可能。
・ミリセカンド単位の精度で反応時間を測定可能で、正確で信頼性が高い測定。
・非常に低い学習効果や天井効果。
コグニトラックス検査の10種類のテストは以下のとおりである。
1.言語記憶テスト(Verbal Memory(VBM))
2.視覚記憶テスト(Visual Memory(VIM))
3.指たたきテスト(Finger Tapping(FTT))
4.SDCテスト(Symbol Digit Coding(SDC))
5.ストループテスト(Stroop Test(ST))
6.注意シフトテスト(Shifting Attention(SAT))
7.持続処理テスト(Continuous Performance(CPT))
8.表情認知テスト(Perception of Emotion(POET))
9.論理思考テスト(Non Verbal Reasoning(NVRT))
10.4パート持続処理テスト(Four Part Continuous Performance(FPCPT))
抹茶の摂取により改善されことが想定される認知機能は、コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性であることが好ましい。
持続処理テストでは、長時間にわたる注意力の持続が測定される。同テストにおいて、被検者は、画面にランダムに表示される文字の中で、”B”が表示された場合だけ応答し、その他の文字には応答しないように指示される。その結果、持続的注意力、選択反応速度及び/又は衝動性が評価される。
本明細書で使用する場合、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力」とは、認知機能の一部であり、持続して、あるいは繰り返して行われる活動の間、一定の反応行動を持続させる能力であって、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価できない脳機能を意味する。換言すると、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力」は、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価される注意力(例えば、100から7を繰り返し引いていく計算問題により評価される能力)やその他の認知機能と異なる。
本明細書で使用する場合、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される反応速度」とは、認知機能の一部であり、問題が出てから回答する(ボタンを押す)までの時間のような反応速度であって、反応速度を評価対象としていない改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価できない脳機能を意味する。換言すると、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される反応速度」は、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価される認知機能と異なる。
本明細書で使用する場合、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される衝動性」とは、認知機能の一部であり、制御しきれないほどの衝動や衝動の制御障害が起きると欲求がそのまま行動として現れ、無計画で暴発的、短絡的な行動(衝動行為)がみられるが、その行動特性、すなわち衝動行為があらわれる傾向であって、そのような傾向を評価対象としていない改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価できない脳機能を意味する。換言すると、「コグニトラックス検査における持続処理テストで評価される衝動性」は、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価される認知機能と異なる。
持続的注意力、反応速度又は衝動性の改善の例として、プラセボとの比較でのコグニトラックス検査の持続処理テストにおける選択反応時間変化量の減少が挙げられる。
投与される抹茶は当業者が適宜決定することができる。限定することを意図するものではないが、抹茶の投与量は1日あたり約1~3g、好ましくは1日あたり約1.5~2.5g、より好ましくは約1.8~2.2gである。上記の投与量は1日1回の単回投与量としてもよいし、1日2~3回の複数回投与量としてもよい。上記の量は対象の年齢、病態、症状により適宜増減することもできる。
抹茶の原料となる緑茶葉の品質は、茶樹の品種、栽培方法及び栽培環境、茶葉の摘採時期(一番茶、二番茶等)及び部位(芽、葉、茎)によって異なり、また、茶葉の加工条件(蒸し、揉み、乾燥等)によっても変動する。これに伴って、緑茶葉に含まれる成分の含有量も様々に変動する。そのため、抹茶に含まれるカテキン、テアニン、カフェインの量も変動し得る。例えば、1日あたり投与される抹茶に含まれるカテキンの量は、約100~300mg、好ましくは約150~200mgであり、テアニンの量は、約20~100mg、好ましくは約30~60mg、カフェインの量は、約20~100mg、好ましくは約40~70mgの範囲で変動してよい。限定することを意図するものではないが、1.5~2.5gの抹茶に含まれるカテキンの量は約128mg~214mg、テアニンの量は約36mg~60mg、カフェインの量は約49mg~83mgであることが想定される。
一般的に、飲用抹茶、食品加工用抹茶等として調製される緑茶葉粉末は、粒径が1~100μm程度の粒子を含み、平均粒径は3~30μm程度になる。本願において、緑茶組成物を構成する緑茶葉粉末は、粒径が3~6μm程度の相対的に小さい粒子の粒分と、20~30μm程度の相対的に大きい粒子の粒分を有する粒度分布であると好適であり、これらの粒分が2つのピークを形成する粒度分布であると好ましい。相対的に大きい粒子は、内部に含まれる成分の溶出が比較的緩慢であるのに対し、相対的に小さい粒子は、成分の溶出速度が高く、水溶性成分の溶出速度は、相対的に大きい粒子の場合の2倍程度以上に達し得る。つまり、複数のピークが形成される粒度分布は、緑茶葉粒子からの成分供給の速度調整に利用でき、経口摂取における消化吸収時間を勘案して粒度設計を行うことによって、有効成分を適正な供給速度で長時間供給することが可能である。
尚、粒度分布の調整は、粉砕手段の選択及び粉末の分級によって可能である。茶葉の粉砕においては、一般的に、石臼、ボールミル、ハンマーミル、ジェットミルなどが用いられ、粉砕手段によって得られる緑茶葉粉末の粒度分布が異なる。何れの粉砕手段を用いてもよく、異なる粉砕手段を利用して粒度分布が異なる2種類の緑茶葉粉末を調製し、適宜混合してもよい。2種以上の粉砕を組み合わせて緑茶葉に施してもよい。但し、成分の熱変化等が生じないように配慮することが望ましい。粉末の分級は、ふるい又は分級機を用いて行うことができ、分級機は、重力分級、慣性分級、遠心分級の何れの方式であってもよい。分級する緑茶葉粉末及び取得する粒分に応じて、適宜選択することができる。成分流出等の観点から、乾式分級であることが好ましい。
改善剤は粉剤の形態であってもよい。しかしながら、改善剤の剤形は粉末状に限定されず、他の形態であってもよい。
改善剤は剤形に応じて適当な容器に封入される。粉末の場合、袋、箱、あるいはこれらに類する容器に封入することができる。例えば、ティーバッグのような包装体に改善剤を封入してもよく、そのような包装体の形状としては、例えば四角型、三角錐型(いわゆるテトラパック(登録商標))、丸みの帯びた袋体、Wチャンバー型等を挙げることができる。また、バッグ本体に水乃至お湯を注いで、コーヒーのようにドリップする形式のものに改善剤を充填してもよい。
容器の素材は、当業者に公知の素材を使用できる。例えばプラスチック、金属等が挙げられ、具体的にはポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート、セロファン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アルミニウム、紙、セルロース繊維、天然繊維、ポリ乳酸等を挙げることができる。例えば、合成繊維などから成る布製のフィルターからなるものであってもよいし、不織布からなるフィルターからなるものであってもよい。
容器は、積層フィルムを備えていてもよい。そのような積層フィルムは内部にアルミニウム層を備えることが好ましい。
改善剤は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を有するか、その疑いがある対象者、より具体的には、コグニトラックス検査で評価される認知機能、特に、持続的注意力、及び/又は視覚的若しくは抽象的な情報の理解力の改善が必要なヒトに投与され得る。対象者の年齢は、特に限定しないが、50歳以上69歳以下の中高年であることが好ましい。
有効成分としての抹茶は単独で改善剤に配合されることが好ましいが、その認知機能改善効果が損なわれない限り、機能改善効果が知られている、抹茶以外の他の有効成分と組み合わせてもよい。
(組成物)
一実施形態において、改善剤を含む組成物が提供される。
改善剤、又はそれを含む組成物の剤形は特に限定されず、投与経路も剤形や改善すべき改善剤の程度に応じて適宜当業者が決定することができ、例えば経口投与又は非経口投与(静脈内、動脈内、皮下、皮内、筋肉内、又は腹腔内注射、経皮、経鼻、経粘膜等)が挙げられる。経口投与が好ましい。
組成物は、有効成分としての抹茶以外に賦形剤を含んでいてよい。賦形剤は、一般的に薬学的製剤に用いられる固形のものを利用すればよい。例えば、コーンスターチ、小麦粉、コメ粉等のデンプンや、乳糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール、白糖等の糖類、デキストリン、沈降シリカ、ゼラチン、セルロース、メチルセルロースなどが挙げられる。このような賦形剤から、一種又は二種以上を適宜選択して使用することができる。
組成物は粉剤の形態であってもよい。
有効成分としての抹茶及び、任意に、賦形剤に対して、必要に応じて、油脂等、調味料、香料などを添加して混合することにより、改善剤を含む組成物が調製される。組成物は、液剤、粉剤、カプセル剤、又は、錠剤に調製して提供してもよく、この場合、サプリメント等として提供し易い。本明細書で使用する場合、「液剤」とは水又は油等の液性媒体を基剤とする液状の製剤であって、シロップ等を含む。本明細書で使用する場合、「錠剤」とは、錠剤のみならず、丸剤を含むタブレット剤の剤形を意味する。錠剤については、糖衣錠などのような、味覚的に内容物を判別できない形態であってもよい。カプセルは、一般的に医薬品等に用いられるものを利用すればよく、硬カプセル剤及び軟カプセル剤の何れも利用可能である。硬カプセル剤は、例えば、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を用いて成形したカプセル被膜にサンプルを充填して調製することができる。軟カプセル剤は、ゼラチンにグリセリンなどの可塑剤を加えたシート材でサンプルを挟んで圧着成型することによって得られる。
カプセル剤及び錠剤の大きさ及び内容量、並びに、1回当たりの摂取数は、被検者が無理なく摂取可能なように設定することができる。概して、一日当たりの抹茶の摂取量が1日あたり約1~3g、好ましくは1日あたり約1.5~2.5g、より好ましくは約1.8~2.2gとなるような摂取条件を設定することができる。
組成物は飲食品、特に、特定保健用食品や機能性食品の形態で提供することが好ましい。組成物は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を有するか、その疑いがある対象者、より具体的には、コグニトラックス検査で評価される認知機能、特に、持続的注意力、及び/又は視覚的若しくは抽象的な情報の理解力の改善が必要なヒトが摂取することが想定されるため、組成物の用途として、それらの対象者の脳機能改善、特にコグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性であって、好ましくは改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価されない脳機能が挙げられる。
有効成分である抹茶は、飲食品の表面に振りかけたり、乗せたりすることや、飲食品中に混合して溶解することにより飲食品に配合される。
本明細書で使用する場合、「飲食品」とは、加工食品、飲料、青果など飲食に供されるものを意味する。飲料の例として、乳飲料、乳酸菌飲料、豆乳;清涼飲料(ニアウォーターなどのフレーバードウォーターを含む)、栄養飲料、スポーツ飲料、果実飲料、野菜ジュース、乳性飲料、アルコール飲料、ゼリー飲料、炭酸飲料等の嗜好性飲料やドリンク剤があるが、これらに限定されない。
飲料を充填する容器の例には、ペットボトル、缶、紙、瓶等の通常用いられる容器があるが、これらに限定されない。充填された後密封できる容器を使用することが好ましい。
食品の例として、クッキー、ビスケット、チョコ、ケーキ、プリン、アイスクリーム、シャーベット、ワッフル、ウエハース、ホットケーキ、ドーナッツ、ポップコーン、カステラ、キャラメル、キャンディー、チューイングガム、和菓子等の菓子類;食パン、菓子パン、その他のパン等のパン類;うどん、冷麦、そうめん、ソバ、中華そば、スパゲッティ、マカロニ、ビーフン、はるさめ等の麺類;ハンバーグ、ハム、ベーコン、ソーセージ等の食肉加工食品;カレー、ラーメン、スープ等のインスタント食品が挙げられるが、これらに限定されない。
あるいは、組成物を、細粒、乳濁液、クリーム等の形態に調製して、調味料、ソース、ドレッシングなどの食品として提供してもよい。このような食品を、1回当たりの摂取量に応じて適宜小分け包装して提供すると、取り扱いが容易である。
1日の摂取回数及び摂取時間帯(午前/午後、朝/昼/夜、食事との関係)、1回の摂取量及び1日の摂取量などが適切に設定されるので、設定した摂取条件に基づいて、摂取し易い形態に緑茶組成物を調製するとよい。抹茶は朝摂取することが好ましい。組成物は、10週間程度以上、好ましくは12週間程度以上経口摂取するとよい。
軽度認知障害から認知症へ症状が進行する人の割合は、年平均で10%程度と言われ、これは、5年経過後には約40%が認知症へ進行することを意味するので、軽度認知障害の早期対処による認知症の予防を実現することは非常に重要である。従って、認知機能の維持又は軽度認知障害の改善に有効な形態で抹茶含有飲食品を市場に提供することは、保健及び医療の点において意義がある。
(治療方法)
一実施形態において、対象の作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を改善する方法であって、対象に対し、有効成分として抹茶を含む改善剤を投与することを含み、脳機能がコグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性である、方法、が提供される。
改善剤の投与が想定される対象は、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を有するか、その疑いがある対象者、より具体的には、コグニトラックス検査で評価される認知機能、特に、持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性が必要なヒトである。対象者の年齢は、特に限定しないが、50歳以上69歳以下の中高年であることが好ましい。
改善剤の投与量は、改善剤が抹茶から成る場合、例えば、抹茶の有効量が1日あたり約1~3g、好ましくは1日あたり約1.5~2.5g、より好ましくは約1.8~2.2gとなるよう調節される。上記の投与量は1日1回の単回投与量としてもよいし、1日2~3回の複数回投与量としてもよい。上記の量は対象の年齢、病態、症状により適宜増減することもできる。
投与のタイミングは限定されないが、朝行うことが好ましい。投与期間は10週間程度以上、好ましくは12週間程度以上である。
抹茶は、その所望とされるに機能改善効果が損なわれない限り、作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下を改善することが知られている薬剤と一緒に投与してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
改善剤の調製
改善剤の有効成分として抹茶を使用した。抹茶群の被検者は、1日あたりカテキン171.1mg、テアニン48.0mg、カフェイン66.2mgを含む抹茶2gと、賦形剤としてのデンプンを含む1番の豚ゼラチン褐色カプセル(三生医薬株式会社製)を9個服用した。対照としてのカフェイン群の被検者は、カフェインの1日摂取量が66.6mgとなるよう、約7.4mgのカフェインと、賦形剤としてのデンプンを含む1番の豚ゼラチン褐色カプセル(三生医薬株式会社製)を9個服用した。
対象
被検者は、認知機能が低下していると自己申告した50~69歳の健康な日本人男女である。対象となる可能性のある83名の被検者にMMSE-Jを実施した。患者は、以下の基準を満たしていれば対象とした。
1)1日9カプセルを12週間継続して確実に摂取できる。
2)MMSE-Jスコアが24以上である。
3)非喫煙者であることである。
また、以下の基準のいずれかに該当する被検者は除外された。
1)現在、何らかの薬を服用しているか、外来治療を受けている。
2)重篤な肝臓、腎臓、内分泌、心血管系、消化器、肺、血液、又は代謝性疾患の既往歴又は合併症がある。
3)薬物及び/又は食物アレルギーの既往歴がある。
4)認知機能に影響を与える可能性のある健康食品及び/又はサプリメントを使用している。
5)認知機能に影響を与える可能性のある薬を服用している。
6)極端に偏った食生活又は食事や睡眠に関連した極端に不規則な生活習慣のある人。
7)不眠症が疑われる人。
8)精神疾患やアルコール依存症の既往歴がある人。
9)他の臨床試験に参加中又は過去 3 ヶ月以内に参加したことがある人。
10)夜勤などの不規則な雇用スケジュールのある人。
11)治験責任医師が判断して本試験に不適当と判断した人。
スクリーニングテストで選ばれた51名の被検者を、乱数表を用いて3群に無作為に割り付け、プラセボ群、カフェイン群、抹茶群のいずれかに割り付けた。割り付け要因は年齢、性別、コグニトラックススコアとした。コグニトラックススコアは課題遂行に対する被検者の能力を均一にする為に用いた。コグニトラックステストのうち言語記憶テスト、視覚記憶テスト、ストループテスト、4パート持続処理テストの計4つの誤答数および反応時間の得点の高い者から順に採用した。
被検者はコグニトラックスの4つの課題(VBM、VIM、ST、FPCPT)を行い、4回のテスト不正解の合計が最も大きく、4回のテスト反応時間の合計が最も長いスコアに基づいて割り付けを行った。無作為化処理は、日本のHUMA R&D CORPで実施した。
研究デザイン
本試験は二重盲検プラセボ対照並行群間試験として実施した。一次エンドポイントは、コグニトラックスと内田クレペリンテスト(UKT)の結果として評価した。副次的エンドポイントには、Aβ(1-40)、Aβ(1-42)、sAPPα、APP770、BDNFの血清レベルが含まれた。
被検者は、1日9個のプラセボ、カフェイン又は抹茶のカプセルを12週間服用した。服用のタイミングは朝とした。摂取記録は、パソコンを用いたウェブ入力システム(HUMA R&D CORP.)で行った。被検者は、通常の食事に加えてカプセルを摂取した。試験期間中、被検者は、認知機能に影響を与える可能性のある健康食品やサプリメントの摂取を禁止し、認知機能に影響を与える可能性のある薬の服用を避けるように指示された。また、過度の運動、過度の食事制限、暴飲暴食を避けるように指導された。その他の健康食品やサプリメントについては、特に制限はなかったが、これらの食品の摂取を極力避けるように指導された。これらの製品を摂取する際には、その種類と量を記録用紙に記録した。また、薬を服用している場合には、薬の名前と用量を記録することが求められた。これらの制限以外に、被検者は通常の生活習慣を維持するよう指導された。被検者には、摂取状況や有害事象の有無、風邪、腹痛などを明らかにするために、毎日の日記の記入が求められた。
被検者の評価方法
試験当日、被検者は病院に到着し、面接、身体測定、バイタルサイン、VAS、UKT、コグニトラックステスト、VASの順で行った(表2)。なお、試験当日は試験食を摂取しなかった。検査のために通院する前に以下の禁止事項を実施した。
1)検査前日から息切れを起こすような長時間の運動や激しい運動は控えること。
2)検査前日は過食、過度のダイエット、睡眠不足、通常の日常生活動作から逸脱した過度の運動を避け、飲酒を控えること。
3)摂取2週目の来院時にSCRの測定と採血を行うため、検査当日の食事は検査6時間前までに済ませるようにすること。水分のみ、最後の食事を終えてから検査終了までの間であれば摂取してもよいこととした。
ミニメンタルステート検査
本研究では、ミニメンタルステート検査の日本語版であるMMSE-J(日本文化化学社)を使用した。MMSE-Jは、時に関する見当識、場所に関する見当識、記銘、注意と計算、再生、呼称、復唱、3段階命令、読字、書字、描画の計11項目から構成され、評価はそれらの合計スコアで行われる。本検査では、上記の項目のうち注意と計算(attention and calculation)の2つのテスト、すなわち逆唱課題(backward spelling task)とシリアル7課題(serial sevens task)を採用した。backward spelling taskのスコアは、被検者をプラセボ又はカテキングループに割り当てるために使用された。
コグニトラックス試験
コグニトラックスは、米国企業CNS Vital Signs(ノースカロライナ州モリスビル)が開発した認知機能検査サービスであり、反応時間と応答数の両方を測定するためのものである。日本ではサービスをヘルス・ソリューション社(東京)が提供している。コグニトラックスは10項目の検査項目で構成されている。本研究では、10項目のテスト項目を実施した。検査の詳細を表1に示す。
Figure 2022175749000001
内田クレペリン検査
内田クレペリン検査は、1桁の数字の足し算を連続して行うものである。解答用紙は34行で構成されている。各行には、完了する必要のある115の追加操作が示されている。被検者は、テストの開始から毎分次の行に移動するように指示される。検査は2つのブロックで構成され、それぞれが15分間続く。 最初の完了後、被検者は5分間休憩する。 テストの合計時間は30分である。
完了した平均操作数は、30 分間の1行あたりの平均解答数とした。3行の誤答数は、試験前半の1行、試験後半の2行を取り、3行すべての誤答数を合計して算出した。
統計分析
各値は平均±標準偏差(SD)として示す。正規性はシャピロ・ウィルク検定で試験した。有意差が見つからなかった場合はt検定を使用し、有意差が見つかった場合はマンホイットニーU検定を使用した。統計分析は、ベースライン、単回投与試験時、及び12週目で行った。SAS 9.4(SAS Institute Inc.、米国ノースカロライナ州ケアリー)を使用してデータを分析した。テストの多重度を考慮して、条件間の差の有意水準は、ボンフェローニ法での補正によりp <0.05 / 3 = 0.017に調整された。
結果
本試験では上記基準を考慮した上で、51名の患者が登録された。最終的な解析セットは、プラセボ群17名(男性7名、女性10名)、カフェイン群17名(男性8名、女性9名)、抹茶群17名(男性8名、女性9名)で構成された。本試験の患者の臨床的特徴を表2に示す。
Figure 2022175749000002
Figure 2022175749000003
Figure 2022175749000004
Figure 2022175749000005
MMSE‐J(インタラクティブテスト)
介入前(ベースライン)の平均MMSE-J(backwards task)スコアは、プラセボ群で28.7 ± 0.9、カフェイン群で28.2 ± 1.2、抹茶群で28.4 ± 1.8であった。介入後の平均スコアは、プラセボ群で26.5 ± 2.8、カフェイン群で28.5 ± 1.7、抹茶群で28.6 ± 1.4であった。介入後、カフェイン及び抹茶群はプラセボ群と比べ有意に高い値を示した。
コグニトラックステスト(パソコンベースの認知機能テスト)
コグニトラックスの認知検査は、以下の順序で実施した。言語記憶テスト(Verbal Memory Test:VBM)、視覚記憶テスト(Visual Memory Test:VIM)、指たたきテスト(Finger-tapping Test:FTT)、SDCテスト(Symbol Digit-coding Test:SDC)、ストループテスト(ST)、注意シフトテスト(Shifting Attention:SAT)、持続処理テスト(Continuous Performance Test:CPT)、表情認知テストPerception of Emotions Test:POET)、論理思考テスト(Non-verbal Reasoning Test:NVRT)、4パート持続処理テスト(4-part Continuous Performance Test:FPCPT)の順に実施した。最初のVBMとVIMテストの結果を、即時記憶を評価するものとし、2回目のVBMとVIMテストの結果を、遅延記憶を評価するものとした。第1回目のVBM/VIMと第2回目のVBM/VIMの間には約50分の間隔をおいた。記憶関連タスクの能力は、VBMとVIMの結果を用いて評価した(表3)。注意関連タスクについては、ST、SAT、CPT、FPCPTパート1、2の結果を用いて評価した(表4)。表情認識関連タスクはPOETの結果を用いて評価した(表5)。ワーキングメモリ関連タスクについては、FPCPT第3部、第4部の結果を用いて評価した(表6)。視覚情報処理関連タスクの能力はSDCとNVRTの結果を用いて評価した(表7)。運動機能関連タスクについては、FTTの結果を用いて評価した(表8)。
カフェインと抹茶はVBM又はVIMの結果に有意な影響を与えなかった。
Figure 2022175749000006
VBM, Verbal Memory test; VIM, Visual Memory test.
値は平均値±標準偏差として示す。
カフェイン群はプラセボ群と比べSAT、CPT、FPCPTにおいて反応時間の有意な低下が認められた。抹茶群は、CPTにおいてのみ反応時間の低下が認められた。
Figure 2022175749000007
Figure 2022175749000008
Figure 2022175749000009
ST, Stroop Test; SAT, Shifting Attention Test; CPT, Continuous Performance Test; FPCPT, Four- Part Continuous Performance Test.
* p < 0.05/3 = 0.017 vs プラセボ群。P値は、Mann-Whitney U検定及びボンフェローニ補正を用いて計算した。値は平均値±標準偏差として示す。
肯定的な感情(穏やかさ、幸福感)と否定的な感情(悲しみ、怒り)の知覚を、肯定的な感情と否定的な感情の合計、及び肯定的な感情と否定的な感情を独立して評価する感情知覚試験(POET)を用いて評価した。カフェイン群と抹茶群はPOETに影響を及ぼさなかった。
Figure 2022175749000010
POET, Perception of Emotions test.
値は平均値±標準偏差として示す。
カフェイン群と抹茶群は1枚前の図の記憶力を試験するFPCPT(パート3)に影響を与えなかった。2 枚前の図の記憶を検査するFPCPT パート4において、カフェイン群はプラセボ群に比べて平均正答時間が有意に早かった。誤応答時間、単回投与時の0週からの変化量は、カフェイン群がプラセボ群よりも有意に早かった。
Figure 2022175749000011
Figure 2022175749000012
FPCPT, Four-Part Continuous Performance Test.
値は平均値±標準偏差として示す。* p < 0.05/3 = 0.017 vs プラセボ群。P値は、Mann-Whitney U検定及びボンフェローニ補正を用いて計算した。
NVRTでは、カフェイン群はプラセボ群に比べて平均正解反応時間が有意に早かった。
Figure 2022175749000013
SDC, Symbol Digit Coding Test; NVRT, Non-Verbal Reasoning Test.
値は平均値±標準偏差として示す。
カフェインと抹茶は運動機能課題に影響を及ぼさなかった。
Figure 2022175749000014
FTT, Finger Tapping Test
値は平均値±標準偏差として示す。
第2ブロックスコアについて、ベースライン時の1日摂取量でカフェイン群がプラセボ群より有意に高かった。第1ブロックスコアについて、1日摂取時0週からの変化率、カフェイン群はプラセボ群より有意に高かった。合計スコア、第1ブロックスコア、平均スコア、12週目の0週からの変化率は、抹茶群がプラセボ群より有意に高かった。抹茶とカフェインは3行のエラー数に影響はなかった。
Figure 2022175749000015
Figure 2022175749000016
アミロイド-β1-40又はアミロイド-β1-42の血清中濃度及びAβ1-40/Aβ1-42比には、プラセボ群とカフェイン群との間で有意差は認められなかった。アミロイド-β前駆体蛋白質α(sAPPα)の分泌形態又はアミロイド-β前駆体蛋白質(APP)770のレベルには、プラセボ群とカフェイン群との間で有意差は認められなかった。また、脳由来神経栄養因子(BDNF)の血清中濃度についても、プラセボ群とカフェイン群で有意差は認められなかった。
Figure 2022175749000017
値は平均値±標準偏差として示す。

Claims (9)

  1. 作業負荷及び加齢に伴う認知機能低下の改善剤であって、有効成分として抹茶を含み、認知機能がコグニトラックス検査で評価される機能である、改善剤。
  2. 認知機能がコグニトラックス検査における持続処理テストで評価される持続的注意力、反応速度又は衝動性である、請求項1に記載の改善剤。
  3. 抹茶の有効量が1日あたり1.5~2.5gである、請求項1又は2に記載の改善剤。
  4. 抹茶に含まれるカテキンの量が100~300mgであり、テアニンの量が20~100mg、カフェインの量が20~100mgである、請求項3に記載の改善剤。
  5. 認知機能が、改訂長谷川式簡易知能評価スケール又はミニメンタルステート検査で評価されない脳機能である、請求項1~4のいずれか一項に記載の改善剤。
  6. 抹茶の有効量が単回投与量である、請求項1~5のいずれか一項に記載の改善剤。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の改善剤を含む組成物。
  8. 飲料、食品、サプリメント又は医薬品の形態である、請求項7に記載の組成物。
  9. 液剤、粉剤、錠剤又はカプセルの形態である、請求項7又は8に記載の組成物。
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