JP7136635B2 - 作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制が期待される緑茶素材を用いた飲食品の製品設計において有用な、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法に関する。
緑茶に含まれている茶カテキンが、心臓病や癌の予防に有効であることが報告され、茶カテキンの保健効果が明らかになるにつれて、茶カテキンの積極的な摂取が浸透しつつある。これに伴い、茶カテキンの含有量を高めた飲料が市場に流通している。また、健康志向の高まりにより、カテキン類などの茶抽出物に含まれる各種機能性成分は、健康食品やサプリメント等の成分としての需要が高い。
近年、高齢化の進行に従って、加齢に伴う脳の認知機能障害が社会問題となり、認知機能障害の予防又は改善に有効な食品、成分等について様々に研究が進められている。また、若年層についても、ストレスや疲労によって、記憶力、注意力等の認知機能が一時的に低下する点について注目されている。ヒトの認知機能における低下は、認知機能検査(スクリーニング検査)によって診断することができ、様々な認知機能検査が提案されている。そのため、認知機能の評価においては、検査目的に応じて、既知の認知機能検査から適正な検査を適宜選択して実施される。特許文献1では、ドコサヘキサエン酸、ウリジン等を含む組成物を用いて認知機能を向上させることが提案され、認知能力を評価する標準的な検査として、ミニメンタルステート検査を利用することが記載されている。また、下記特許文献2には、ドコサヘキサエン酸の投与による軽度認知機能障害の改善を測定する検査として、様々な二次測定が記載されている。
特表2014-534226号公報 特開2015-143248号公報
認知機能検査には、非常に様々な項目についての検査があり、多種類の項目について検査を行えば、より精密な検査が可能と考えられる。しかし、多種類の項目について一律に検査を実施すると、手間及び労力がかかり、時間も必要となる。また、飲食品等の経口摂取による有効性の調査においては、有効性が顕現するまでの摂取期間が長くなる傾向があるので、製品開発の観点からは、可能な限り検査を効率化することが望まれる。
本発明の課題は、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果を効率的に評価可能な評価方法を提供し、それによって、一時的な認知機能低下を抑制するための、緑茶成分を有効成分とする製品の設計開発を支援することである。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、認知機能検査において緑茶成分の効果が顕現するまでに要する試験期間(摂取期間)が検査項目によって異なる傾向があることに着目し、これを利用して、簡易的な検査を構成して効率的に認知機能低下の抑制効果を評価することを可能にし、本発明を完成するに至った。
本発明の一態様によれば、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法は、コグニトラックス検査におけるストループテスト、表情認知テスト及び4パート持続処理テストのうちの少なくとも1つのテストを所定の評価検査として採用し、所定の作業負荷を与えた被験者に対して前記所定の評価検査を行い、少なくとも2週間、被験者に緑茶成分を含むサンプルを摂取させ、前記サンプルを摂取した後の被験者に対して、前記所定の作業負荷を与えた後に前記所定の評価検査を再度行って、サンプルの摂取前後における前記所定の評価検査の結果の対比によって作業負荷に伴う認知機能低下の抑制効果を評価することを要旨とする。
前記所定の作業負荷は、内田クレペリン精神検査の実施により与えられるものであってよい。更に、サンプルの摂取前後における前記内田クレペリン精神検査の結果の対比によって、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制効果を評価するようにしてもよい。
上記評価方法において、前記緑茶成分の摂取量が2.0g/日となるように被験者にサンプルを摂取させることができる。前記被験者の年齢は、20~50歳であるとよい。前記被験者は、コグニトラックス検査によるスコアの得点に基づいて選ぶことができる。前記被験者として、コグニトラックス検査の言語記憶テスト、視覚記憶テスト、ストループテスト及び4パート持続処理テストにおける誤答数が高い者を選ぶとよい。
本願の評価方法によれば、作業負荷に伴う認知機能低下に対するサンプルの有効性を簡便且つ効率的に評価でき、緑茶成分を有効成分とする認知機能低下の抑制のための製品の設計を支援し、開発を促進することができる。これにより、優れた緑茶成分含有製品を簡便且つ適正なコストで提供することができる。
認知機能に障害のない健常な若年者においても、作業負荷に伴うストレスや疲労などによって認知機能の低下が生じることが知られている。このような作業負荷に伴う認知機能低下によって、記憶力、注意力、判断力、ワーキングメモリーなどが低下し、作業効率に問題が生じることから、認知機能の低下を抑制することが望まれている。
緑茶葉には様々な成分が含まれ、飲料として摂取可能な親水性成分の他に、抽出物として得られる親油性成分、及び、茶葉を構成する繊維質等の不溶性又は難溶性の成分も含まれる。一つの成分について認知機能(精神機能)に対する作用機構を解明するには、膨大な基礎研究が必要となる。しかも、飲食品としての緑茶成分の摂取においては、現時点で有効性が期待されている成分のみならず、上述のような緑茶葉に含まれる多様な成分について、認知機能低下の抑制効果を得られる可能性があり、複数成分の組み合わせによる効果も考えられる。このようなことから、緑茶成分を含有するサンプルについて、被験者が摂取する前後における被験者の認知機能を調べて、摂取前後の結果の比較に基づいてサンプルの有効性を判断することが合理的である。
緑茶関連食品を有効性が高い形態で市場に提供することは、保健及び医療の点において意義がある。しかし、緑茶葉の品質は、茶葉の品種、栽培方法、摘採時期、加工条件等によって異なり、成分含有量も様々に変動する。また、飲食品の摂取形態によっても、成分の吸収には差が生じる。このような状況において、原料選定及び製品設計を的確に行うには、認知機能低下の抑制効果を迅速に評価することが肝要となる。
認知機能に関する診断は、認知機能検査(スクリーニング検査)によって診断することができ、様々な認知機能検査が提案されている。代表的な認知機能検査として、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、及び、ミニメンタルステート検査(MMSE)が挙げられる。これらの他にも、MoCA-J(Japanese version of Montreal Cognitive Assessment)、Mini-Cog、CANTAB VRM、PRM、SOC、SWM、DASC-21(地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート)、コグニトラックス(Cognitrax)等のような検査もある。
認知機能は、記憶力、判断力、見当識、言語能力、実行機能など多岐に渡る。このため、上記のような認知機能検査には、文字、図形、色彩、時間、場所等に関連した様々なテスト項目が含まれ、思考、推理、判断、適応、問題解決などについて検査が実施される。本発明者等は、緑茶成分による認知機能低下の抑制効果について、認知機能検査を利用した調査を試みたところ、緑茶成分の効果が顕現する期間がテスト項目によって異なる傾向が見られた。つまり、特定のテスト項目を選択することによって、効果の有無を判断するための検査期間を短縮することが可能である。
本願においては、認知機能検査に含まれるテスト項目から特定のテスト項目を選択し、選択したテストについて、被験者の認知機能検査を行う。これにより、検査期間を4週間程度に短縮することも可能である。一般に、認知機能検査によって特定成分の有効性を評価するには、数ヶ月~半年程度、場合によっては1年程度の検査期間が設定され得る点を考慮すると、検査期間の短縮は、製品設計を進める上で非常に有利である。従って、本願における認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法は、緑茶成分を含む製品を設計する際に利用することによって、製品開発に要する時間を短縮することができる。つまり、製品設計を支援する簡易的な評価方法として有用である。以下に、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法について具体的に説明する。
認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の性評価方法においては、評価を行う所定の評価検査として、コグニトラックス検査に含まれる特定のテストを使用する。従って、作業負荷を与えた被験者に対してコグニトラックス検査の特定のテストを行うことにより、作業負荷によって低下した被験者の認知機能が評価される。コグニトラックス検査は、米国のCNS Vital Signs社によって既存の認知機能検査を基にして開発された検査であり、以下の10種類のテストが含まれる。これらのテストによって、記憶力、注意力、処理速度、実行機能などの広範な機能領域における測定を行うことができ、測定結果は、回答数、誤答数、反応時間といった実測値、またそれらを年齢標準値と比較し算出した標準化スコアによって表示される。
1)言語記憶テスト(VBM:Verbal Memory):言語学習、単語の記憶、単語の認識に関するテスト。新たな単語群から既表示の単語を見つける応答によって言葉の記憶機能を測定する。記憶した直後と一定時間経過後にテストを行い、短期記憶及び長期記憶を評価する。
2)視覚記憶テスト(VIM:Visual Memory):視覚的学習、幾何学形状の記憶、幾何学形状の認知に関するテスト。新たな図形群から既表示の図形を見つける応答によって図形の記憶認知機能を測定する。記憶した直後と一定時間経過後にテストを行い、短期記憶及び長期記憶を評価する。
3)指たたきテスト(FTT:Finger Tapping):運動速度、微細な運動制御に関するテスト。人差し指での打鍵回数を測定する。
4)SDCテスト(Symbol Digit Coding):情報処理速度、複雑な注意力、視覚的知覚速度に関するテスト。記号と数字の対応表に基づいて、記号に対応する数字を応答する能力を測定する。
5)ストループテスト(ST:Stroop Test):実行機能、単純又は複雑反応速度、速度と正確さの妥協、情報処理速度、抑制又は脱抑制に関するテスト。文字の意味及び色に基づき、表示文字について条件に従って応答する速度及び正確さを測定する。
6)注意シフトテスト(SAT:Shifting Attention):実行機能、反応速度、情報処理速度、速度-正確さのトレードオフに関するテスト。幾何学図形の形状及び色に基づき、ランダムに変化する条件に従って応答する速度及び正確さを測定する。
7)持続処理テスト(CPT:Continuous Performance):持続的注意力、選択反応速度、衝動性に関するテスト。文字表示に対する応答における長時間の注意力持続を測定する。
8)表情認知テスト(POET:Perception of Emotions):社会的認知脳、感情判断力、選択反応時間に関するテスト。表示される顔の表情と感情との一致についての判断を測定する。
9)論理思考テスト(或いは非言語論理思考テスト、NVRT:Non-Verbal Reasoning):理論組立、理論の認知力、認識速度に関するテスト。3つの区分に描かれる3つの図から空いた1つの区分に入るべき図を推論し、その結果によって情報の理解及び推論力、概念関係の認識力を測定する。
10)4パート持続処理テスト(FPCPT:4-Part Continuous Performance):持続的注意力、作動記憶力に関するテスト。図の表示に対する応答における単純反応速度及び長時間持続、既表示の図の記憶を測定する。
作業負荷を与えて認知機能検査を被験者に対して行った後に、緑茶成分を含むサンプルを被験者に摂取させ、摂取期間を経る間に、作業負荷後の認知機能検査を繰り返し被験者に対して行うと、サンプルの摂取による被験者の認知機能の経時変化を調べられる。つまり、サンプルの摂取期間と被験者の認知機能との相関性を知ることができ、サンプルの摂取による認知機能低下の抑制効果を測定することができる。コグニトラックス検査の各テストを利用して、サンプルの摂取による被験者の認知機能の経時変化を調べると、認知機能の経時変化には、テストの種類によって異なる傾向が見られる。つまり、緑茶成分による認知機能の改善効果が顕現する摂取期間は、テストの種類によって異なる。
上記10種のテストのうち、ストループテスト、表情認知テスト及び4パート持続処理テストにおいては、2週間程度の摂取において、認知機能低下の抑制を認めることができ、他のテストにおいて抑制効果を認めることは難しい。このように、実施するテストの選択は、認知機能検査によってサンプルを評価する効率を左右するので、採用するテストを適切に選択すれば、サンプルの有効性を効率的に判定して飲食品の製品設計に反映することができる。
本願における認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法では、被験者による摂取を通じて効率的なサンプルの評価を行うために、所定の評価検査として、上述のコグニトラックス検査のストループテスト、表情認知テスト及び4パート持続処理テストのうちの少なくとも1つを採用する。所定の評価検査として選定するテストは複数であってもよく、選定するテストの数が多ければ、サンプルの有効性を判断する材料が多くなる。作業負荷を与えた後の被験者に対して採用した所定の評価検査を行い、これにより、作業負荷によって低下した認知機能が評価される。尚、上述のテストは、評価内容が類似した他のテストによって代用が可能であると考えられ、既存のテスト及び今後開発されるテストによる置換を排除するものではない。
所定の評価検査を行う前に被験者に与える作業負荷は、認知機能に関連する一定の作業を行うものであればよい。例えば、適性検査や能力検査等として一般的に利用されている各種試験及び検査を利用することができ、SPI検査、玉手箱、CAB、GAB、SCOA、TAP、内田クレペリン精神検査等が挙げられる。また、能力トレーニング用ゲームとして提供されるアプリケーションソフトなどを利用してもよい。
上述のように、サンプルの摂取期間及び所定の評価検査を決定して被験者にサンプルを提供し、被験者は、緑茶成分を含有するサンプルの摂取を開始し、上記期間に渡ってサンプルを摂取する。被験者は、認知機能低下に対する抑制効果を評価可能な者であり、健常な非高齢者が予め選定される。加齢による認知機能障害を除くために、被験者の年齢は、20~50歳、好ましくは25歳以上且つ35歳未満であるとよく、生活習慣が安定した勤労者が望ましい。被験者の選定の際、予め、コグニトラックス検査によるスクリーニングを行って、誤答数が相対的に高い者を被験者として選定するとよい。言語記憶テスト、視覚記憶テスト、ストループテスト及び4パート持続処理テストにおける誤答数、誤反応数及び正解見過ごし数の合計が高い者を選ぶと、テスト結果における評価を行い易い。
尚、サンプルの摂取に関して、被験者をサンプル投与群とプラセボ投与群とに振り分けて、一重盲検法又は二重盲検法による対照試験を行うと好ましい。その場合、被験者の人数は、概して6人程度以上、好ましくは10~50人程度であるとよい。尚、被験者の振り分けに当たっては、被験者の年齢、性別、MMSEスコアの得点、身長、体重の平均値及び標準偏差において、可能な限り、サンプル投与群とプラセボ投与群とで差が生じないように行うことが望ましい。
上述に従って選定した被験者に対して、上述で決定したサンプルの摂取期間、サンプル又はプラセボの投与が行われる。摂取期間(時期)のズレによる差が生じないように、二群並行試験を行うとよい。被験者にサンプル(又はプラセボ)を提供し、少なくとも4週間、一定の摂取条件で被験者に摂取させる。
被験者が摂取するサンプルの内容及び摂取条件は、飲食品製品の設計思想に応じて適宜設定することができる。従って、製品設計に基づいて決定された茶成分の組成内容に基づいてサンプルが調製される。被験者に提供されるサンプルは、決定された一定の摂取条件で摂取される。摂取条件として、1日の摂取回数及び摂取時間帯(午前/午後、朝/昼/夜、食事との関係)、1回の摂取量及び1日の摂取量、並びに、同時摂取し得るもの(水等)の種類及び量などが設定される。サンプルの大きさ及び内容(成分組成)、並びに、1回の摂取当たりのサンプル数は、被験者が無理なく摂取可能なように決定される。概して、一日当たりの緑茶成分(緑茶抽出物、緑茶葉粉末)の摂取量が40mg~10g程度となるような摂取条件を設定することができる。標準的には、1日当たり2g程度の緑茶成分を摂取するような摂取条件に設定するとよく、例えば、1日の摂取量の緑茶成分を午前中の1回で摂取するような摂取条件を設定することができる。設定した摂取条件に基づいて、摂取し易い形態にサンプルを調製するとよい。
サンプルは、カプセル剤、又は、錠剤、丸剤等のタブレット剤に調製して提供することができる。タブレット剤については、糖衣錠などのような、内容物の味覚的な判別を防止できる形態であるとよい。カプセルは、一般的に医薬品等に用いられるものを利用すればよく、硬カプセル剤及び軟カプセル剤の何れも使用可能である。硬カプセル剤は、例えば、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を用いて成形したカプセル被膜にサンプルを充填して調製することができ、必要に応じて、薬学的に許容される賦形剤をカプセル内に添加してもよい。軟カプセル剤は、ゼラチンにグリセリンなどの可塑剤を加えたシート材でサンプルを挟んで圧着成型することによって得られる。賦形剤は、一般的に薬学的製剤に用いられる固形のものを利用すればよい。例えば、コーンスターチ、小麦粉、コメ粉等のデンプンや、乳糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール、白糖等の糖類、デキストリン、沈降シリカ、ゼラチン、セルロース、メチルセルロースなどが挙げられる。プラセボについては、緑茶成分の代わりに、賦形剤をクチナシ色素等の着色剤で緑色に着色して用いるとよい。また、薬学的に許容される範囲で調味料、香料などをサンプル及びプラセボに配合して、緑茶成分を判別し得ないように調製してもよい。
上記のような形態にサンプルを調製する際にサンプルに配合される緑茶成分は、緑茶葉、緑茶抽出物及び抽出残の何れであってもよく、粉末、粗粒子、液体、ゲル及び粘性流動液などの形態で利用することができる。緑茶成分を賦形剤に添加してサンプルを成形することができ、設定される摂取条件に応じて、緑茶成分の配合形態及び使用量を適宜設定することができる。更に、必要に応じて、薬学的に許容される添加剤などの一般的に用いられる材料を添加してもよい。
緑茶葉に含まれる成分には、水溶性成分、疎水性(親油性)成分、不溶性又は難溶性の成分がある。水溶性成分としては、カテキン類(カテキン(C)、ガロカテキン(GC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG))、複合タンニン、フラボノール、カフェイン、複合多糖、ビタミンB及びビタミンCのような水溶性ビタミン類、テアニン、γ-アミノ酪酸、サポニン、可溶性食物繊維(ペクチン)、ミネラル等がある。親油性成分としては、β-カロチン、ビタミンE、クロロフィルなどがあり、不溶性又は難溶性成分としては、不溶性食物繊維、タンパク質、ミネラル等がある。遮光栽培を行ったかぶせ茶では、エピガロカテキンガレート及びテアニンの含有量が高くなる。上述のような緑茶成分には、抗酸化機能を有する老化抑制に有用な成分が多数含まれ、カテキン類のガン抑制等における有用性が報告されている。また、カフェイン及びサポニンの中枢神経系への作用も知られている。
このような緑茶成分の消化吸収は、摂取される条件によって変化し得る。例えば、親油性成分は、油脂類の共存下で相対的に吸収され易く、易分解性成分の分解は、包摂機能や被膜形成能を有する繊維質や油脂等によって抑制される可能性がある。つまり、調製されるサンプルにおける緑茶成分の状態によって摂取時の消化吸収が異なり、認知機能の改善効果に影響を及ぼす可能性がある。例えば、粉末茶と茶抽出物とでは、効果の発現に違いが生じ得る。従って、サンプルの調製及び評価結果の分析において上記のような点を考慮することは、作用機構の解明の一助となり得る。
設定した摂取期間における被験者によるサンプル(又は、緑茶成分を含まないプラセボ)の摂取が終了したら、サンプルを摂取した後の被験者に対して、作業負荷を与えて所定の評価検査を再度行い、評価検査の結果を取得する。そして、サンプルの摂取前後における評価検査の結果の対比によって、作業負荷に伴う認知機能低下に対する抑制効果の有無を判断する。これにより、被験者が摂取したサンプルに含まれる緑茶成分の有効性が評価され、この評価に基づいて、認知機能低下の抑制を目的とした緑茶成分含有製品の設計において、方向性の確認又は変更を進めることができる。
コグニトラックス検査の10種のテストにおける評価事項は、関連する脳機能が各々異なる。コグニトラックス検査において、緑茶成分による認知機能低下の抑制効果が顕現する摂取期間は、テストの種類によって異なる傾向が見られ、効果が顕現する摂取期間の相違は、緑茶成分が脳機能に作用する機構に関連すると考えられる。つまり、これは、緑茶成分の使用における特有の性質と考えられる。ストループテスト、表情認知テスト及び4パート持続処理テストでは、2週間程度の摂取によって緑茶成分の効果を評価できるので、これらのテストにおける評価に基づいて、サンプルの有効性を簡易的に判断することができ、テスト期間を短縮することができる。
緑茶成分による効果の顕現には、被験者の性別及び年齢によって若干の相違が見られ、評価検査によっても傾向が異なる。従って、被験者の構成に偏りがある場合には、所定の評価検査の選定、及び、テスト結果の評価において、その点を考慮するとよい。
また、作業負荷として、前述のような適性試験又は能力検査を利用した場合、このような試験又は検査の結果は、認知機能の評価に利用することができる。適正試験又は能力検査において、作業曲線などのような作業進行による能力の変化が得られると、これに基づいて作業負荷による認知機能低下を求めることができる。従って、サンプルの摂取前後における結果を比較して、認知機能低下の抑制効果を評価することができる。
加熱を施す飲食品の製造において抹茶等の緑茶素材を使用する場合、緑茶成分の熱変質が生じる。このような製品を用いてサンプルを調製し、被験者に供給すると、本願の評価方法を適用して、製品中の緑茶成分による認知機能低下の抑制効果を評価することができる。従って、製品の製造条件を評価し、製造工程を改善する手段としても利用可能である。
ストレスによって放出されるホルモンが脳内で作用すると、神経細胞のダメージ等により認知機能が低下することが判明している。ストレスに過敏な人の場合、仕事などのストレスが及ぼす影響によって30年後に認知症を発症するリスクが1.5倍に高まるというような報告もある。従って、作業負荷に伴う認知機能の低下を抑制することは、認知症の発生を防止する上で有効な手段であり、認知機能低下の抑制効果の評価に要する期間を短縮することは、単に製品設計を支援及び促進するだけではなく、認知症の予防を実現する上で重要である。
以下のようにして、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法を、無作為化二重盲検二群並行群間比較試験として実施した。
<サンプル及びプラセボの調製>
緑茶成分として、抹茶(商品名:宝尽の白、テアニン含有量:2.4質量%、EGCG含有量:5.3質量%、カテキン類8種合計量:8.4質量%、カフェイン含有量:3.5質量%)を用意した。2gの抹茶を0.6gの賦形剤(部分α化デンプン、デキストリン、ステアリン酸カルシウム、微粒二酸化ケイ素の混合物)に添加して混合し、この混合物を9個のゼラチンカプセルに均等に分けて充填することによって、1回の摂取分のサンプルを調製した。
また、2gの賦形剤(同上)にクチナシ色素を添加して緑色に色付けし、これを9個のゼラチンカプセルに均等に分けて充填することによって、1回の摂取分のプラセボを調製した。
<被験者の選定>
65名の健康な男女(25歳以上35歳未満)の勤労者について、スクリーニングとして、コグニトラックス検査の言語記憶テスト、視覚記憶テスト、ストループテスト及び4パート持続処理テストの4つのテストを実施した。4つのテストにおける誤答数が高い者から順に42人を選抜し、以下の評価方法を実施する被験者に選定した。尚、4つのテストにおける誤答数は、言語記憶テストの誤答数(即時+遅延)、視覚記憶テストの誤答数(即時+遅延)、ストループテストの誤反応数、4パート持続処理テストにおける誤応答数(パート1~4の合計)及び正解見過ごし数(パート1~4の合計)の合計として算出した。また、反応時間として、ストループテストにおける反応時間、4パート持続処理テストにおける平均正解応答時間(パート1~4の合計)及び平均誤応答時間(パート1~4の合計)の合計(単位:ミリ秒)を算出した。42名の被験者について、身長、体重、脈拍及び血圧の測定を行い、被験者背景調査及び問診を行った。更に、42名の被験者を、平均年齢、性別比、コグニトラックス検査の誤応答数を割り付け因子として2つの群に振り分けて、サンプル群及びプラセボ群を21名の被験者によって各々構成した。この群構成に基づいて、ITT(Intent To Treat)解析により、下記の評価検査を行った。各群の被験者構成は表1に記載する。
<評価検査>
サンプル群及びプラセボ群の被験者に、内田クレペリン精神検査(15分間×2セット=30分間)を実施して作業負荷を与えた後、コグニトラックス検査(CNS Vital Signs社提供)の10種のテストを行って、認知機能の評価を行った。各テストの内容は以下の通りである。各テストの結果について、応答数は、被験者間の平均値±標準偏差で示し、反応時間については、被験者の1応答当たりの反応時間から算出される被験者間の平均値±標準偏差で示す。尚、作業負荷及び評価検査の前後に、下記のような意識調査を行っている。
[視覚記憶テスト]
15の図形が2秒に1つの割合で画面に表示され、その後、新たな15の図形と共に既出の図形が表示され、既出の図形を回答する。所定数(所要時間約3分)のテストの正解回答数を測定する。
[ストループテスト]
(1)単語(赤、青、黄)がランダムに黒色表示され、表示を見たら直ぐ応答し、所定回数の応答に要する時間(単純反応時間[ミリ秒])を測定する。(2)単語(赤、青、黄、緑)がランダムに色表示され、単語を表示する色と単語の意味が一致した時のみ、又は、意味が一致しない時のみに応答する。所定数(所要時間約5分)のテストにおいて、誤った応答の数(ストループ誤反応)を測定する。
[注意シフトテスト]
図形(丸、三角)が、画面の上部に1つ、下部に2つ表示され(色はランダムに赤又は青)、上部の表示と同じ図形又は同じ色の表示を下部から選択して応答する。所定数(所要時間約3分)のテストにおける正解応答及び誤答の数、並びに、正解応答における反応時間(正解反応時間[ミリ秒])を測定する。
[表情認知テスト]
画面に表示される顔の表情が、その下に表示される感情との一致について正否を応答する。2分間のテストにおいて、反応時間[ミリ秒]を測定する。肯定反応及び否定反応の各場合における正解応答数、反応時間、並びに、肯定反応及び否定反応の正解応答数の合計、平均正解反応時間、正解見過ごし数の合計、誤反応の合計を算出する。
[非言語論理思考テスト]
画面の4つの区分のうちの3つに表示される図から、空いた区分に入るべき図を推論し、選択肢から選んで応答する。3.5分のテストにおける正解応答及び誤反応の数を測定する。
[4パート持続処理テスト]
(1)パート1:画面にランダムに文字が表示される間に、特定の文字が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間[ミリ秒]を測定し、平均値を算出する。(2)パート2:画面にランダムに図が表示される間に、特定の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。(3)画面にランダムに図が表示される間に、1つ前の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。(4)画面にランダムに図が表示される間に、2つ前の図が表示されたら即時応答し、正解応答における応答時間を測定し、平均値を算出する。
[持続処理テスト]
画面にランダムに文字が表示される間に、特定の文字が表示されたら即時応答し、所定のテスト(所要時間約5分)における誤反応の数を測定し、平均値を算出する。
[言語記憶テスト]
15の単語が2秒に1つの割合で画面に表示され、その後、新たな15の単語と共に既出の単語が表示され、既出の単語を回答する。所定数(所要時間約3分)のテストの正解回答数を測定する。
[指たたきテスト]
右手の人差し指でキーを10秒間できる限り速く叩く。1回の練習後に3回実施し、左手の人差し指で同じ作業を繰り返す。キーを叩いた回数を測定し、3回の平均値を得る。
[SDCテスト]
画面の上部に、8つのシンボルと8つの数字とを対応させて表記する表を表示し、画面の下部に、8つのシンボルと空欄とを有する表を表示する。上部の表の対応関係に従って、下部の表の各シンボルに対応する数字で空欄を埋める作業における応答時間[ミリ秒]を測定し、所定数(所要時間約4分)のテストの正解応答及び誤答の数及び反応時間を調べる。
(意識調査)
各被験者から、以下の9つの問いに対して、1)~5)はVAS(視覚的アナログスケール、Visual Analog Scale)法[単位:mm]、6)~9)は5段階評価による回答を得た。
1)疲れを感じているか?
2)起床時に身体の疲れを感じたか?
3)物事に集中することができるか?
4)物事を明確に考えることができるか?
5)活力はあるか(物事に取り組む意欲はあるか)?
6)ちょっとした運動又は作業でも凄く疲れたか?
7)仕事中に、物事に集中できないと感じたことがあるか?
8)仕事中に、考える速さが落ちたと感じたことがあるか?
9)仕事をする上で、物事を明確に考えるのが大変であったか?
<サンプル摂取及び有効性の評価>
上述のサンプル又はプラセボを、サンプル群及びプラセボ群の各々の被験者に提供し、サンプル(又はプラセボ)9個を1日に1回、午前中に摂取してもらい、これを2週間継続した。この摂取期間後に、前述と同様に、問診、身体測定及びバイタルサインの測定を行って、内田クレペリン精神検査(30分間)による作業負荷を与えた後、コグニトラックス検査(CNS Vital Signs社製)の10種のテストを再度行って認知機能を評価した。評価は、t検定またはマンホイットニーのU検定による。尚、作業負荷及び評価検査の前後に、意識調査を行っている。検査結果において効果が認められたものを表2に示す。表中の「SCR」は「スクリーニング」を、「ns」は「有意差無し」を、各々意味する。
Figure 0007136635000001
Figure 0007136635000002
コグニトラックス検査の結果において、サンプル群では、ストループテストにおける反応時間の減少傾向が認められ、表情認知テストにおける肯定反応の正解ヒット数の増加傾向が認められる。4-パート持続処理テストにおいては反応時間の短縮が見られる。他のテストにおいては、有意差のある結果は得られなかった。
表2に示すテストは、短期間でのサンプル評価に適しており、被験者へのサンプル投与の期間として少なくとも2週間を設定すればよい。
表情認知テストの結果について、サンプル群及びプラセボ群における評価を、各々、性別による区分で記載すると、表3のような結果が得られる。一方、作業負荷を与える目的で実施した内田クレペリン精神検査でも、作業負荷に伴う認知機能の低下を評価することができる。従って、内田クレペリン精神検査におけるサンプル群及びプラセボ群の結果を、同様に性別による区分で示すと、表4のような結果が得られる。
Figure 0007136635000003
Figure 0007136635000004
表3における性別による区分においては、女性における評価において有効性が認められる。これに対し、内田クレペリン精神検査においては、男性における評価において有効性が認められる。このように性別による有効性の相違が見られることから、緑茶成分は、性別による生理学的な相違に関連する認知機能に作用することが考えられる。
また、コグニトラックス検査の指たたきテスト、持続処理テスト、表情認知テスト、非言語論理思考テスト及び4パート持続処理テストの結果について、30歳を境とする年齢区分によって表示すると、表5のようになる。
表5によれば、30歳未満の被験者では、持続処理テストにおいて有効性が見られる。一方、30歳以上の被験者では、指たたきテスト、表情認知テスト、非言語論理思考テスト及び4パート持続処理テストにおいて有効性が認められた。
このようなことから、テスト項目を特定することには、緑茶成分の有効性を評価する上で、意義が認められる。
Figure 0007136635000005
作業負荷に伴う認知機能低下の抑制に有用な、緑茶成分を有効成分とする製品の設計を支援し、製品開発を促進することができるので、優れた緑茶成分含有製品を簡便且つ適正なコストで提供すると共に、認知症の予防に貢献することができる。

Claims (6)

  1. コグニトラックス検査におけるストループテスト、表情認知テスト及び4パート持続処
    理テストのうちの少なくとも1つのテストを所定の評価検査として採用し、
    少なくとも2週間被験者に緑茶成分を含むサンプルを摂取させる前後において、被験者
    に所定の作業負荷を与えた後に前記所定の評価検査を行って、
    サンプルの摂取前後における前記所定の評価検査の結果の対比によって作業負荷に伴う
    認知機能低下の抑制効果を評価する、作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑
    制効果の評価方法。
  2. 前記所定の作業負荷は、内田クレペリン精神検査の実施により与えられる、請求項1に
    記載の作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法。
  3. 更に、サンプルの摂取前後における前記内田クレペリン精神検査の結果の対比によって
    、作業負荷に伴う認知機能低下の抑制効果を評価する、請求項2に記載の作業負荷に伴う
    認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法。
  4. 前記緑茶成分の摂取量が2.0g/日となるように被験者にサンプルを摂取させる請求
    項1~3の何れか一項に記載の作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果
    の評価方法。
  5. 前記被験者の年齢は、20~50歳である請求項1~4の何れか一項に記載の作業負荷
    に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評価方法。
  6. 前記被験者は、コグニトラックス検査によるスコアの得点に基づいて選ばれる請求項1
    ~5の何れか一項に記載の作業負荷に伴う認知機能低下に対する緑茶成分の抑制効果の評
    価方法。
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