JP2022172800A - 樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板、並びにメラミン化粧板の製造方法 - Google Patents

樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板、並びにメラミン化粧板の製造方法 Download PDF

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【課題】高い立体感や意匠性を実現可能な樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板を提供する。【解決手段】樹脂含浸化粧板用化粧紙は、原紙と、原紙上に設けられた絵柄模様層と、絵柄模様層上に設けられた撥液層と、原紙と絵柄模様層との間又は絵柄模様層と撥液層との間に設けられた目止め層と、を備えている。また、このような樹脂含浸化粧板用化粧紙を用いて形成されたメラミン化粧板は、樹脂含浸化粧板用化粧紙と、樹脂含浸化粧板用化粧紙に備えられた絵柄模様層上の撥液層が形成されていない領域に、密着層を介して設けられている転写層と、を備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板、並びにメラミン化粧板の製造方法に関する。
従来、例えば、基材層の一方の面側に、転写層及び密着層がこの順に積層されて形成され、転写層が電離放射線硬化性樹脂の硬化物を含む転写シートが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の転写シートでは、原紙及び未硬化メラミン樹脂層が積層された積層体に、転写シートを積層して加熱及び加圧を行って(熱圧転写)、未硬化メラミン樹脂層を硬化させてメラミン化粧板を作製している。
また、転写シートと積層される積層体としては、原紙、絵柄模様層、及び絵柄模様層の絵柄と同調した艶差を付与する撥液層を備えるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2019-64132号公報 特開2018-176484号公報
上述した転写シートと積層される積層体は、樹脂の含浸が可能な吸液性の良い紙等の繊維質シート状体で形成されていることから、積層体には透気度が高くより多孔質な原紙が用いられている。このため、原紙の上方に設けられた撥液層が原紙に染み込んでしまい転写シートから転写された転写層をはじききれず、撥液層の光沢による立体感や意匠性が低下してしまう可能性がある。
本開示は、上述した点に着目したもので、高い立体感や意匠性を実現可能な樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板、並びにメラミン化粧板の製造方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本開示の一態様に係る樹脂含浸化粧板用化粧紙は、原紙と、原紙上に設けられた絵柄模様層と、絵柄模様層上に設けられた撥液層と、原紙と絵柄模様層との間又は絵柄模様層と撥液層との間に設けられた目止め層と、を備えている。
また、本開示の他の態様に係るメラミン化粧板は、上述した樹脂含浸化粧板用化粧紙と、樹脂含浸化粧板用化粧紙に備えられた絵柄模様層上の撥液層が形成されていない領域に、密着層を介して設けられている転写層と、を備えている。
さらに、本開示の他の態様に係るメラミン化粧板の製造方法は、基材層の一方の面上に、未硬化の電離放射線硬化性樹脂で形成された転写層と、密着層とをこの順に形成して転写シートを形成し、上述した樹脂含浸化粧板用化粧紙を水性メラミン樹脂液に浸漬させ、浸漬させた樹脂含浸化粧板用化粧紙の撥液層側の面に転写シートを積層して、積層体を形成し、積層体に加圧及び加熱を行って、原紙が含む水性メラミン樹脂液の未硬化物を硬化させ、転写シートの基材層を樹脂含浸化粧板用化粧紙から剥離させて、転写シートの転写層のうち、樹脂含浸化粧板用化粧紙の撥液層以外の層に密着している部分を樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写させ、樹脂含浸化粧板用化粧紙に電離放射線を照射して、樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写された転写層の電離放射線硬化性樹脂を硬化させている。
本開示の態様によれば、高い立体感や意匠性を実現可能な樹脂含浸化粧板用化粧紙及びメラミン化粧板、並びにメラミン化粧板の製造方法を提供することができる。
本開示の実施形態に係る樹脂含浸化粧板用化粧紙の一構成例を示す断面図である。 本開示の実施形態に係るメラミン化粧板の一構成例を示す断面図である。 本開示に係るメラミン化粧板の製造方法を説明する図であって、転写前の転写シート及び樹脂含浸化粧板用化粧紙を示す断面図である。 本開示に係るメラミン化粧板の製造方法を説明する図であって、転写時の転写シート及び樹脂含浸化粧板用化粧紙を示す断面図である。 本開示に係るメラミン化粧板の製造方法を説明する図であって、転写後の転写シート及びメラミン化粧板
次に、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本開示の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
1.本開示の実施形態
(1.1)樹脂含浸化粧板用化粧紙の基本構成
以下、図1を参照して本開示に係る樹脂含浸化粧板用化粧紙1の構成を説明する。図は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の一構成例を示す断面図である。
図1に示すように、樹脂含浸化粧板用化粧紙1は、原紙11と、原紙11上に設けられた絵柄模様層13と、絵柄模様層13上に設けられた撥液層14と、を備えている。また、樹脂含浸化粧板用化粧紙1は、原紙11と絵柄模様層13との間、又は絵柄模様層13と撥液層14との間に設けられた目止め層12を備えている。樹脂含浸化粧板用化粧紙1は、例えば光沢のある撥液層14が絵柄模様層13の絵柄模様と同調した模様に形成されていることにより絵柄模様層13の絵柄模様が立体感に表現され、高い意匠性を有する。本実施形態では、目止め層12が原紙11と絵柄模様層13との間に設けられた樹脂含浸化粧板用化粧紙1について説明する。
以下、各層の構成を説明する。
<原紙>
原紙11は、後に樹脂の含浸が可能な吸水性の良い紙等の繊維質シート状体であれば良く、例えば薄葉紙、チタン紙、上質紙、晒又は未晒クラフト紙等が使用可能である。中でも印刷適性と樹脂含浸適性の両面で優れたチタン紙が最も好適である。
また、樹脂含浸化粧板用化粧紙1を貼り付ける被着体(不図示)の表面の質感を活かしたい等の場合には、原紙11として樹脂の含浸により透明化する性質を有する所謂透明紙を用いることもできる。原紙11の厚さには特に制約はないが、一般的には坪量20g/m以上200g/m以下程度の範囲内のものが使用される。
<目止め層>
目止め層12は、原紙11の上方に設けられた撥液層14が原紙11に染み込むことを抑制し、転写シート3から転写された転写層25(詳細は後述する)を撥いて、撥液層14の光沢による立体感や意匠性を損なわないようにするための層である。
目止め層12は、硝化綿系樹脂、ウレタン系樹脂及びアクリル系樹脂等のインキ、又は熱硬化型樹脂及び電離放射線硬化性樹脂等のコート樹脂のうちの一種もしくは二種以上の樹脂材料を用いることができる。これらの材料を用いることにより、撥液層14が原紙11等の撥液層14よりも下層に染み込むことを抑制して樹脂含浸化粧板用化粧紙1の意匠性がより向上する。
目止め層12には、酸化チタン、ウレタン樹脂、シリカ、顔料、ニトロセルロース、カーボンブラック、含水微粉ケイ酸及び酸化亜鉛等の添加剤が添加されていても良い。このような添加剤を含むことにより、撥液層が原紙に染み込むことをさらに抑制して樹脂含浸化粧板用化粧紙1の意匠性がさらに向上する。また、目止め層12が添加剤を含むことにより、被着体の隠蔽性を向上させることができる。
目止め層12に添加剤が添加されている場合、添加剤は、目止め層12を構成する樹脂材料に対して0質量%超添加されていればよく、20質量%以上70質量%以下添加されていることが好ましく、40質量%以上50質量%以下添加されていることがさらに好ましい。添加剤の添加量がこの範囲である場合、添加剤の添加効果を十分に発現できる。
また、添加剤として酸化チタンと他の添加剤とを含む場合には、他の添加剤は酸化チタンに対して100質量%以下添加されていることが好ましく、80質量%以下添加されていることがより好ましい。これにより、酸化チタン以外の添加剤の添加量が多くなって酸化チタンの添加量が減少し、被着体の隠蔽性が低下することを抑制することができる。
<絵柄模様層>
絵柄模様層13は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1に絵柄模様や色彩を付与して意匠性を向上させるための層である。絵柄模様層13をなす絵柄模様の種類には特に制約はなく、例えば木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学図形、文字、記号等、或いはそれらの2種以上の組み合わせ等、所望の絵柄模様とすることができる。
絵柄模様層13は、撥液性を有しない通常の印刷インキを使用して通常の印刷方法で設けることができる。印刷インキの種類には特に制約はなく、油性インキであっても良いが、樹脂含浸適性を考慮すると水性インキを用いることが望ましい。水性インキの方が油性インキと比較して含浸樹脂の水溶液との馴染みが良く、後の含浸工程において迅速且つ均一に含浸可能であり、しかも含浸樹脂との一体化によって優れた強度を発現することができるからである。
水性インキの種類にも特に制約はないが、特にそのバインダ樹脂がカゼイン、エマルジョン樹脂を主成分とするものを用いることが最も望ましい。これらのバインダ樹脂は、インキの印刷後に乾燥工程を経ることによって難水溶化する性質を有しており、後の樹脂含浸工程において含浸樹脂の水溶液に再溶解しにくいので、絵柄模様を損なうことがなく、且つ含浸樹脂の汚染のおそれもないからである。
エマルジョン樹脂としては、例えばアクリル系、酢酸ビニル系、スチレン系、ウレタン系等、上記ラテックス樹脂としては、例えばスチレン-ブタジエン系、アクリロニトリル-ブタジエン系、メチルメタクリレート-ブタジエン系等を用いることができる。
また、これらカゼイン、エマルジョン樹脂の他に、インキの安定性の向上を目的として、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の水溶性樹脂や、多糖類、セルロース誘導体等の水溶性高分子等を併用したものであっても良い。
絵柄模様層13の形成方法にも特に制約はなく、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法等の任意の印刷方法を用いることができる。
また、下地着色を目的としてベタインキ層を設けてもよい。この場合、ベタインキ層は、上述した各種印刷方法の他、例えばロールコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、スプレーコート法、リップコート法、ダイコート法等の任意のコーティング方法を用いることもできる。
<撥液層>
撥液層14は、所望の絵柄模様の中で、艶消状あるいは艶状の質感を表現したい箇所等に形成する。なお、撥液層14は無色であっても良く、着色されていても良い。
撥液層14を形成するための樹脂は、例えば2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン結合を持つ熱硬化型樹脂や電離放射線硬化性樹脂等の硬化性樹脂が望ましい。硬化性樹脂としては、例えばメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂や、(メタ)アクリレート系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等の電離放射線硬化性樹脂等を用いることができる。
撥液層14の光沢(艶性)は、所望の意匠に応じて適宜調整すれば良い。撥液層14の光沢は、例えば艶調整剤を添加したり、又は艶調整剤を添加しないことにより調整することができる。
艶調整剤としては、従来公知の材料をいずれも用いることができるが、例えば、シリカ、アルミナ(α-アルミナ等)、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリナイト、アルミナシリケート等の無機物、あるいはポリカーボネート、ナイロン、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂等の有機物からなる微粒子などを挙げることができる。
このような艶調整剤の平均粒子径は、1μm以上10μm以下程度のものが好ましく用いられ、添加量は所望の光沢、即ち艶性に応じて、適宜選択することができる。
撥液層14には、撥液性を付与するために、シリコーンオイルが添加されていることが望ましい。シリコーンオイルとしては、無変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシ変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイルを用いることができる。
撥液層14に添加されシリコーンオイルの添加量は、樹脂に対して0.01質量%以上15質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
撥液層14は、所望の意匠に応じた塗布量であればよいが、乾燥後の塗布量が4g/m超であることが好ましく、8g/m以上であることがより好ましい。撥液層14の塗布量が上述した範囲の場合、光沢のある撥液層14が多く又は厚く形成されるとともに、撥液層14よりも下層の層に染み込むことが抑制されて意匠性が向上する。
なお、撥液層14は、平面形状の異なる複数の層で形成されていても良い。例えば、艶調整剤の添加または無添加又は艶調整剤の添加量の差によって艶性の異なる第1撥液層と第2撥液層とを形成することにより、撥液層14のグロスマット表現を形成することが可能となる。
第1撥液層と第2撥液層とによって形成される絵柄の種類には特に制約はなく、絵柄模様層13と同調していても非同調であっても良いが、一般的には同調させた方がより意匠性に優れルタ目好ましい。
第1撥液層及び第2撥液層の厚みは、0.5μm以上100μm以下であれば良く、1μm以上30μm以下であることが好ましい。第1撥液層及び第2撥液層の厚みがこの範囲内である場合、熱硬化性樹脂を含浸させた際に弾き切れずに染み込んでしまうことを抑制することができ、また、樹脂含浸化粧板用化粧紙1をロールに巻き取った際に第1撥液層及び第2撥液層に割れが生じることを抑制できる。
<含浸樹脂>
以上のようにして目止め層12、絵柄模様層13及び撥液層14を形成した原紙11には、樹脂が含浸される。このような樹脂としては、従来樹脂含浸化粧板の形成に使用されている公知の任意の熱硬化性樹脂を用いることができる。
原紙11に含浸される樹脂としては、例えばメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹脂等を用いることができる。これらは一般に、水中に溶解又は分散した水系含浸液の形で樹脂含浸化粧板用化粧紙に含浸される。
熱硬化性樹脂の含浸は、原紙11の撥液層14側から行っても良いし、反対面側から行っても良い。
また、熱硬化性樹脂は、原紙11の片面ずつ2回に分けて含浸させたり、両面から同時に含浸させたりしても良い。また、予め樹脂を含浸、乾燥させた樹脂含浸オーバーレイシートを原紙11として使用しても良い。熱硬化性樹脂の含浸率(含浸後の質量に占める含浸樹脂の質量の比率)は、通例20質量%以上80質量%以下であればよく、40質量%以上70質量%以下であることが好ましい。また、物性に優れたメラミン化粧板2(詳細は後述する)を得るためには、原紙11の全体に均一に樹脂が含浸されることが重要である。
(1.2)メラミン化粧板の基本構成
以下、図2を参照して本開示に係るメラミン化粧板2の構成を説明する。図2は、メラミン化粧板2の一構成例を示す断面図である。
図2に示すように、メラミン化粧板2は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の表面に転写層25が設けられ、樹脂含浸化粧板用化粧紙1全体がメラミン樹脂により含浸された構成とされている。転写層25は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の表面に密着層26を介して設けられている。
以下、転写層25及び密着層26について説明する。なお、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の構成については上述したため、説明を省略する。
<転写層>
転写層25は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の絵柄模様層13上の撥液層14が形成されていない領域に密着層26を介して設けられている。
転写層25は、メラミン化粧板2の製造時に用いる樹脂含浸化粧板用化粧紙1に転写されて形成された層である。転写層25を構成する樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂が挙げられる。電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、転写後に電離放射線の照射により架橋重合反応を生じ、3次元の高分子構造に変化する樹脂を採用できる。電離放射線としては、例えば、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合又は架橋し得るエネルギー量子を有する放射線、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)、電磁波、荷電粒子線が挙げられる。電離放射線硬化性樹脂としては、熱乾燥のみで樹脂が付着しなくなるタックフリー性を有する点、熱圧転写の後でも紫外線や電子線を照射することで硬化できるアフターキュア性を有する点から、例えば、紫外線硬化型樹脂及び電子線硬化型樹脂の少なくとも何れかが好ましい。
<密着層>
密着層26は、転写層32と樹脂含浸化粧板用化粧紙1との密着性を向上させるための層である。密着層26を構成する樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化型樹脂を採用できる。熱硬化型樹脂としては、シリコーンオイル等、撥液性を発現する成分を含まない樹脂を採用することが好ましい。これにより、熱圧転写時に樹脂含浸化粧板用化粧紙1の撥液層14上にあるメラミン樹脂の弾き残しを密着層26に付着させることができ、弾き残しのメラミン樹脂による撥液層14の白化を防止できる。
撥液性を発現する成分を含まない樹脂としては、密着層26の転写層32と反対側の面における純水に対する接触角が90度以下となる樹脂が好ましく、60度以下となる樹脂がより好ましく、30度以下となる樹脂がさらに好ましい。
密着層26は、メラミン化粧板2製造時の熱圧転写により、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の絵柄模様層13のみに接合するが、撥液層14とは接合しない性質を有している。
(1.3)メラミン化粧板の製造方法
以下、図3A、図3B及び図3Cを参照して本開示に係るメラミン化粧板2の製造方法の構成を説明する。図3A、図3B及び図3Cは、メラミン化粧板2を形成するための断面工程図である。
ここで、メラミン化粧板2の形成に用いる転写シート3について説明する。転写シート3は、基材層31の一方の面上に、転写層32及び密着層33がこの順に積層されて形成されている。
基材層31は、転写シート3のベースとなる層であり、転写後の剥離の容易性の点から、可撓性が高い材料が用いられる。基材層31としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート-イソフタレート共重合樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン樹脂;ポリオレフィン樹脂が表面にラミネートされた葉薄紙を採用できる。特に、耐熱性及び寸法安定性の点からは、ポリエステル樹脂が好ましい。
転写層32は、メラミン化粧板2の製造時に用いる樹脂含浸化粧板用化粧紙1に転写される層である。転写層32を構成する樹脂としては、未硬化の電離放射線硬化性樹脂が挙げられる。電離放射線硬化性樹脂としては、上述したメラミン化粧板の転写層25と同様の材料が用いられる。転写層32は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1に転写後に硬化される。
密着層33は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1と転写後の転写層32との密着性を向上させるための層である。密着層33を構成する樹脂としては、上述したメラミン化粧板の密着層26と同様の材料が用いられる。
続いて、水性メラミン樹脂液が含浸された樹脂含浸化粧板用化粧紙1と転写シート3とを、樹脂含浸化粧板用化粧紙1の撥液層14側の面と転写シート3の密着層33側の面とが向かい合うように積層して積層体40(図3B参照)を形成する。
続いて、図3Bに示すように、形成した積層体40を2枚の鏡面板101、102の間に挟み、積層体40に加圧及び加熱を行って、原紙11が含む水性メラミン樹脂液の未硬化物を硬化させる(熱圧転写)。熱圧転写により、転写シート3の転写層32の一部は、密着層33を介して、絵柄模様層13と接合される。なお、絵柄模様層13のうち撥液層14が設けられている部分は密着層33と接合されない。
続いて、図3Cに示すように、基材層31を樹脂含浸化粧板用化粧紙1から剥離させる。基材層31を樹脂含浸化粧板用化粧紙1から剥離する際、転写層32及び密着層33のうち、絵柄模様層13と接合されている部分(転写層32B及び密着層33B)は、樹脂含浸化粧板用化粧紙1側に残存する。これにより、転写層32Bの基材層31側の面が露出し、転写層32Bによりメラミン化粧板2の表面の一部が形成される。
一方、転写層32及び密着層33のうち、絵柄模様層13と接合されていない部分、つまり、撥液層14と接触している部分(転写層32A及び密着層33A)は、基材層31側に残存する。これにより、撥液層14が露出し、露出した撥液層14でメラミン化粧板2の表面の一部が形成され、撥液層14がある箇所とない箇所との艶差による意匠が付与される。
最後に、転写シート3剥離後の樹脂含浸化粧板用化粧紙1に電離放射線を照射して転写層32Bの電離放射線硬化性樹脂を硬化させる。これにより、図2に示すように、密着層26を介して配置され、かつ硬化された転写層25を備えるメラミン化粧板2が完成する。
(1.4)本実施形態の効果上述した樹脂含浸化粧板用化粧紙1、メラミン化粧板2は、以下の効果を有する。
(1)樹脂含浸化粧板用化粧紙は、原紙と、原紙上に設けられた絵柄模様層と、絵柄模様層上に設けられた撥液層と、原紙と絵柄模様層との間、又は絵柄模様層と撥液層との間に設けられた目止め層と、を備えている。
目止め層を備えることにより、撥液層が原紙に染み込まないようにすることができ、樹脂含浸化粧板用化粧紙上に転写層が転写される際に撥液層上に転写層が転写されることを抑制し、撥液層が有する光沢による立体感や意匠性を損なうことを抑制できる。
(2)目止め層は、硝化綿系樹脂、ウレタン系樹脂及びアクリル系樹脂等のインキ、又は熱硬化型樹脂及び電離放射線硬化性樹脂等のコート樹脂のうちの一種もしくは二種以上の樹脂材料で形成されていることが好ましい。
これにより、撥液層が原紙に染み込むことを抑制して樹脂含浸化粧板用化粧紙の意匠性がより向上する。
(3)目止め層は、添加剤として酸化チタンを含み、酸化チタンの含有量が4質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
これにより、撥液層が原紙に染み込むことをさらに抑制して樹脂含浸化粧板用化粧紙の意匠性がより向上する。
(4)撥液層は、ウレタン結合を持つ熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化性樹脂で形成されており、熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化性樹脂の乾燥後の塗布量が4g/m以上18g/m以下であることが好ましい。
請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙。
(5)メラミン化粧板は、上述した樹脂含浸化粧板用化粧紙と、樹脂含浸化粧板用化粧紙に備えられた絵柄模様層上の撥液層が形成されていない領域に、密着層を介して設けられている転写層と、を備えている。
これにより、メラミン化粧板が樹脂を含浸している樹脂含浸メラミン化粧板であっても、光沢による立体感や意匠性を表現可能な撥液層と転写層との双方により表面が形成された樹脂含浸メラミン化粧板を得ることができる。
(6)メラミン化粧板は、基材層の一方の面上に、転写層と、密着層とをこの順に形成して転写シートを形成し、上述した樹脂含浸化粧板用化粧紙を水性メラミン樹脂液に浸漬させ、浸漬させた樹脂含浸化粧板用化粧紙の撥液層側の面に転写シートを積層して、積層体を形成し、積層体に加圧及び加熱を行って、原紙が含む水性メラミン樹脂液の未硬化物を硬化させ、転写シートの基材層を樹脂含浸化粧板用化粧紙から剥離させて、転写シートの転写層のうち、樹脂含浸化粧板用化粧紙の撥液層以外の層に密着している部分を樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写させ、樹脂含浸化粧板用化粧紙に電離放射線を照射して、樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写された転写層の電離放射線硬化性樹脂を硬化させることにより形成される。
これにより、メラミン化粧板が樹脂を含浸している樹脂含浸メラミン化粧板であっても、光沢による立体感や意匠性を表現可能な撥液層と転写層との双方により表面が形成された樹脂含浸メラミン化粧板を得ることができる。
(7)転写シートの転写層は、未硬化の電離放射線硬化性樹脂で形成されていることが好ましい。
これにより、転写シートから樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写層を転写する際に、転写層に割れが生じることを抑制し、意匠性の高いメラミン化粧板を得ることができる。
以下、本開示の実施形態に係る実施例及び比較例について説明する。なお、本開示は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
(樹脂含浸化粧板用化粧紙の形成)
以下のようにして樹脂含浸化粧板用化粧紙を形成した。
原紙として吸収性の良い坪量80g/mのチタン紙を準備した。
次に、原紙の一方の面上に目止め層を形成した。目止め層は、原紙上に、硝化綿系樹脂と酸化チタンとを含み、酸化チタンの添加量が40質量%である混合樹脂を塗布し、硬化させて形成した。目止め層は、乾燥後の塗布量が7g/mとなるように形成した。
続いて、目止め層の上に絵柄模様層を形成した。絵柄模様層は、カゼインを主成分として水性インキを用いてダイレクトグラビア印刷方式によって木目模様を印刷して形成した。
最後に、絵柄模様層の上に撥液層を形成した。撥液層は、シリコーンオイルを5質量%含有した熱硬化型ウレタン樹脂系インキをダイレクトグラビア印刷方式にて絵柄模様層の木目模様と同調した導管模様状に印刷した後、加熱して硬化させて形成した。撥液層は、乾燥後の塗布量が18g/mとなるように形成した。
以上により、実施例1の樹脂含浸化粧板用化粧紙を形成した。
(転写シートの形成)
以下のようにして転写シートを形成した。なお、転写シートと樹脂含浸化粧板用化粧紙の製造順は問わない。
基材層として、薄葉紙の一方の面にポリプロピレン樹脂がラミネートされた原反を用意した。薄葉紙の坪量は40g/mとし、ポリプロピレンの厚みは16μmとした。
続いて、基材層のポリプロピレン樹脂がラミネートされた面上に、熱乾燥のみでタックフリー性を有する1液硬化型の紫外線硬化型樹脂を塗工して転写層を形成した。紫外線硬化型樹脂の乾燥後の塗布量は、6g/mとした。
続いて、転写層の一方の面上に、シリコーンオイル等の撥液性を発現する成分を含有しないウレタン樹脂を塗工して密着層33を形成した。ウレタン樹脂の乾燥後の塗布量は2g/mとした。
以上により、実施例1の転写シートを形成した。
(メラミン化粧板の形成)
続いて、樹脂含浸化粧板用化粧紙を撥液層により撥枯れる性質を有する水性メラミン樹脂液に浸漬し、撥液層上の水性メラミン樹脂液を十分に撥かせた後、十分に乾燥させた。このとき、水性メラミン樹脂液の含浸・乾燥後の樹脂含浸化粧板用化粧紙の坪量が200g/mとなるように樹脂含浸量を調整した。
このあと、水性メラミン樹脂液が含浸・乾燥された樹脂含浸化粧板用化粧紙と、転写シートとを、樹脂含浸化粧板用化粧紙の撥液層形成面と、転写シートの密着層形成面とが向かい合うように配置して重ね合わせて積層体を形成した。
続いて、形成した積層体を2枚の鏡面板101及び102の間に挟み、積層体に加圧及び加熱を行った(熱圧転写)。熱圧転写は、熱プレス機を用いて圧力100kg/cm、成形温度160℃、加熱加圧時間10分間の条件で行った。続いて、転写シートを樹脂含浸化粧板用化粧紙から剥離させた後、剥離後の樹脂含浸化粧板用化粧紙に紫外線を照射し、転写シートから樹脂含浸化粧板用化粧紙の表面に転写された転写層の紫外線硬化性樹脂を硬化させた。
以上により、実施例1のメラミン化粧板を形成した。
<実施例2>
目止め層の樹脂材料をアクリル系樹脂とした以外は実施例1と同様にして実施例2のメラミン化粧板を形成した。
<実施例3>
目止め層の樹脂材料をウレタン系樹脂とした以外は実施例1と同様にして実施例3のメラミン化粧板を形成した。
<実施例4>
撥液層の乾燥後の塗布量が8g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例4のメラミン化粧板を形成した。
<実施例5>
目止め層の樹脂材料をウレタン系樹脂とし、撥液層の乾燥後の塗布量が8g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例4のメラミン化粧板を形成した。
<実施例6>
目止め層の樹脂材料を酸化チタンを含まないウレタン系樹脂とし、撥液層の乾燥後の塗布量が8g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例6のメラミン化粧板を形成した。
<実施例7>
目止め層の樹脂材料を酸化チタンを含まない熱硬化型樹脂とし、撥液層の乾燥後の塗布量が6g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例7のメラミン化粧板を形成した。
<実施例8>
目止め層の樹脂材料を酸化チタンを含まない紫外線硬化型樹脂とし、撥液層の乾燥後の塗布量が6g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例8のメラミン化粧板を形成した。
<実施例9>
目止め層の樹脂材料を酸化チタンを含まない硝化綿系樹脂とし、撥液層の乾燥後の塗布量が4g/mとなるように熱硬化型ウレタン樹脂系インキを塗布した以外は実施例1と同様にして実施例9のメラミン化粧板を形成した。
<比較例1>
目止め層を設けない以外は実施例1と同様にして比較例1のメラミン化粧板を形成した。
<評価>
上述した各実施例及び比較例のメラミン化粧板に対して、以下の意匠性の評価を行った。
(意匠性)
意匠性の評価では、メラミン化粧板の意匠を目視で評価した。特に、導管模様の白化に着目した。10人の判定員が各実施例及び比較例のメラミン化粧板の意匠が良いか否かをそれぞれ判定し、以下の基準に基づいて評価を行った。ここで、「メラミン化粧板の意匠が良い」とは、
◎:メラミン化粧板の意匠が良いと判定した判定員の人数が10人の場合
○:メラミン化粧板の意匠が良いと判定した判定員の人数が7人以上9人以下の場合
△:メラミン化粧板の意匠が良いと判定した判定員の人数が1人以上6人以下の場合
×:メラミン化粧板の意匠が良いと判定した判定員の人数が0人の場合
<評価結果>
評価結果を表1に示す。
Figure 2022172800000002
表1に示すように、目止め層を有する各実施例のメラミン化粧板は、目止め層がない比較例1のメラミン化粧板と比較して意匠性が向上した。
また、例えば実施例1、実施例4及び実施例9に示すように、撥液層の乾燥後の塗布量が多いほど意匠性が向上し、撥液層の乾燥後の塗布量が8g/m以上の場合特に高い意匠性が得られた。
さらに、実施例5及び実施例6に示すように、目止め層の樹脂材料及び撥液層の乾燥後の塗布量が同じ場合には、目止め層に酸化チタンを添加した方が意匠性が向上した。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の技術的範囲には限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることも可能であり、そのような変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 樹脂含浸化粧板用化粧紙
11 原紙
12 目止め層
13 絵柄模様層
14 撥液層
2 メラミン化粧板
25 転写層
26 密着層
3 転写シート
31 基材層
32 転写層
33 密着層
40 積層体
101,102 鏡面板

Claims (7)

  1. 原紙と、
    前記原紙上に設けられた絵柄模様層と、
    前記絵柄模様層上に設けられた撥液層と、
    前記原紙と前記絵柄模様層との間、又は前記絵柄模様層と前記撥液層との間に設けられた目止め層と、
    を備える樹脂含浸化粧板用化粧紙。
  2. 前記目止め層は、硝化綿系樹脂、ウレタン系樹脂及びアクリル系樹脂等のインキ、又は熱硬化型樹脂及び電離放射線硬化性樹脂等のコート樹脂のうちの一種もしくは二種以上の樹脂材料で形成されている
    請求項1に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙。
  3. 前記目止め層は、添加剤として酸化チタンを含み、
    前記酸化チタンの含有量が20質量%以上70質量%以下である
    請求項1又は2に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙。
  4. 前記撥液層は、ウレタン結合を持つ熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化性樹脂で形成されており、
    前記熱硬化型樹脂又は前記電離放射線硬化性樹脂の乾燥後の塗布量が4g/m以上18g/m以下である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙と、
    前記樹脂含浸化粧板用化粧紙に備えられた前記絵柄模様層上の前記撥液層が形成されていない領域に、密着層を介して設けられている転写層と、
    を備えるメラミン化粧板。
  6. 基材層の一方の面上に、転写層と、密着層とをこの順に形成して転写シートを形成し、
    請求項1から4いずれか1項に記載の樹脂含浸化粧板用化粧紙を水性メラミン樹脂液に浸漬させ、浸漬させた前記樹脂含浸化粧板用化粧紙の前記撥液層側の面に前記転写シートを積層して、積層体を形成し、
    前記積層体に加圧及び加熱を行って、前記原紙が含む水性メラミン樹脂液の未硬化物を硬化させ、
    前記転写シートの前記基材層を前記樹脂含浸化粧板用化粧紙から剥離させて、前記転写シートの前記転写層のうち、前記樹脂含浸化粧板用化粧紙の前記撥液層以外の層に密着している部分を前記樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写させ、
    前記樹脂含浸化粧板用化粧紙に電離放射線を照射して、前記樹脂含浸化粧板用化粧紙に転写された前記転写層の電離放射線硬化性樹脂を硬化させる
    メラミン化粧板の製造方法。
  7. 前記転写シートの前記転写層は、未硬化の前記電離放射線硬化性樹脂で形成されている
    請求項6に記載のメラミン化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024063083A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 大日本印刷株式会社 化粧シートおよび樹脂含浸化粧板

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