JP2022172643A - コンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】点消火ボタンに導光部材を設けても、導光部材の位置ずれを防止できるコンロを提供する。【解決手段】操作つまみ13の本体部材131は胴部132に係合穴を備える。規制部材139は筒状部161に係合部を備える。導光部材136を装着した胴部132に対して筒状部161が挿入されると、係合穴に対して係合部が係合する。これにより、本体部材131、導光部材136及び規制部材139が一体となり操作つまみ13が構成される。導光部材136の逆フランジ部151は、胴部132の後端部133の後方において胴部132の径方向内側に張り出す。規制部材139のフランジ部162は逆フランジ部151の後方において筒状部161の後端部から筒状部161の径方向外側に張り出す。逆フランジ部151が、フランジ部162と胴部132の後端との間で前後方向から挟着される。【選択図】図6

Description

本発明は、コンロに関する。
従来、コンロバーナへの燃料の供給量を調節可能な操作つまみの回動位置に対応して火力表示を行うコンロが知られている。特許文献1に開示されたガスコンロは、操作つまみの回動位置に応じた所定の部分において発光部の光を前方に通過させる光通過部を備える。光通過部を通過した光は、筐体前面部に設けられる化粧パネルに設けられる透光部を介して、前方に出射される。このような構成により、透光部は、現在の火力に応じた部分を光らせることで、火力表示を行う。
特開2019-27659号公報
バーナの点火操作及び消火操作に用いられる点消火ボタンの外周面に導光部材を設け、導光部材を発光させることによって火力表示を行うことが検討されている。しかしながら、点消火ボタンは、使用者によって頻繁に操作される部品であるので、長期に亘る使用等によって、導光部材が当初に配置されていた位置からずれる可能性があるといった問題がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、点消火ボタンに導光部材を設けても、導光部材の位置ずれを防止できるコンロを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るコンロは、バーナの点火操作及び消火操作に用いられ、少なくとも前記点火操作の終了後に、フロントパネルの前方に突出する点消火ボタンを備えたコンロにおいて、前記点消火ボタンは、本体部材と、発光部から照射された光を受けて発光する導光部材と、前記本体部材に対する前記導光部材の位置ずれを規制する規制部材と
を備え、前記本体部材は、正面視円形状の前板部と、前記前板部の周縁部から後方に延びる筒状の胴部とを備え、前記胴部には係合穴が設けられ、前記導光部材は、前記胴部の後端部に装着される装着部と、前記装着部から前方に延設され、前記胴部の外周面に配置される延設部とを備え、前記装着部には、前記延設部よりも前記胴部の径方向内側に張り出す逆フランジ部が設けられ、前記規制部材は、前記本体部材の後側の開口から前記胴部内に挿入される円筒状の挿入部と、前記挿入部の後端部から径方向外側に張り出すフランジ部とを備え、前記挿入部には、前記係合穴に係合する係合部が設けられ、前記導光部材は、前記装着部が前記胴部の前記後端部に後方から装着された状態において、前記延設部を前記胴部の前記外周面に配置すると共に、前記逆フランジ部を前記胴部の前記後端部に当接し、前記規制部材は、前記挿入部が前記本体部材の前記胴部内に挿入されて前記係合部が前記係合穴に係合する位置まで押し込まれた状態において、前記逆フランジ部を、前記フランジ部と前記胴部の前記後端部とで前後方向から挟着することを特徴とする。
請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の構成に加えて、前記胴部に対して前記導光部材が周方向に回転するのを規制する回転規制手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に係るコンロは、請求項2に記載の構成に加えて、前記胴部の前記後端部には、周方向に等間隔に形成され、前記胴部の前記外周面に対して径方向内側に凹む複数の凹部が設けられ、前記延設部は、前記複数の凹部の形状に対応して複数設けられ、前記複数の凹部の内側に対して後方から前方に向けて差し入れ可能であって、前記装着部は前記胴部の前記後端部を環状に覆い、複数の前記延設部の夫々の後部を前記複数の凹部と同一間隔になるように周方向に連結するものであって、前記複数の凹部と複数の前記延設部は、前記回転規制手段として機能することを特徴とする。
請求項4に係るコンロは、請求項3に記載の構成に加えて、前記コンロは、前記点消火ボタンが、前記バーナが燃焼状態にあるときに前記フロントパネルから前方に突出した姿勢で回動操作されることで、前記バーナへのガス供給量を調整するものであって、前記胴部の前記外周面において、前記複数の凹部の夫々の前方には、周方向の幅が前記複数の凹部の夫々の幅と対応し且つ面方向が径方向外側を向く複数の平面部が前後方向に延びるようにして設けられたことを特徴とする。
請求項5に係るコンロは、請求項1から4の何れか一に記載の構成に加えて、前記係合穴及び前記係合部は、前記点消火ボタンが前記フロントパネルの前方に突出した状態において、前記フロントパネルの前面よりも後方に位置することを特徴とする。
請求項1に係るコンロは、導光部材の装着部が胴部の後方から後端側の外周面に装着されることで、導光部材の逆フランジ部が、フランジ部と胴部の後端との間で前後方向から挟着される。このようにすることで、本体部材に対する導光部材の前後方向への位置ずれが規制される。コンロはこのような極めて単純な構成により、導光部材の位置ずれを防止できる。
請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の発明の効果に加え、回転規制手段により、本体部材に対する導光部材の周方向への位置ずれも防止できる。
請求項3に係るコンロは、請求項2に記載の発明の効果に加え、本体部材の胴部の後端部に設けられた複数の凹部に対して、導光部材の複数の延設部の夫々を差し入れることで、導光部材の周方向への回転が規制される。コンロはこのような極めて単純な構成により、導光部材の周方向への位置ずれを防止できる。
請求項4に係るコンロは、請求項3に記載の発明の効果に加え、点消火ボタンを回動操作する際に、点消火ボタンが滑り難くなるため操作性が向上する。また、凹部内に位置する複数の延設部と平面部が前後方向に一列に延びた印象を与えるため、美観も向上する。
請求項5に係るコンロは、請求項1から4の何れか一に記載の発明の効果に加え、点消火ボタンの使用時に係合穴及び係合部が使用者の目に入り、コンロの美観が妨げられることを防止できる。
コンロ1の斜視図である。 燃料供給装置20の斜視図である。 パネル装置9Bの分解斜視図である。 操作つまみ13を右斜め前方から見た分解斜視図である。 操作つまみ13を右斜め後方から見た分解斜視図である。 操作つまみ13が待機位置にある状態を説明する説明図である。 操作つまみ13における火力表示の動作原理を説明する説明図である。 図7からパネル装置9Bを省略した説明図である。 図7のパネル装置9B及び燃料供給装置20を左方から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造等は、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明では、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1を参照して、コンロ1について説明する。コンロ1は、ビルトインタイプのガスコンロである。コンロ1は筐体2と天板3とを備える。筐体2は、上部が開口した略直方体状に形成される。天板3は、筐体2の開口部分に設置される。天板3において、右前部に右バーナ4、左前部に左バーナ5、中央部に奥バーナ6が、夫々設けられる。天板3の後部には、筐体2の内部に設置されたグリル庫(図示略)の使用時にグリル庫の内部に生ずる燃焼排気を外部に排出する排気口7が設けられる。
コンロ1の前面の略中央には、グリル庫の前側開口部分を開閉するグリル扉8が設けられる。グリル扉8の右側の領域には、正面視円形状の2つの操作つまみ11,12が左右方向に並んで設けられる。グリル扉8の左側の領域には、操作つまみ11,12と同じ高さの位置に、同一形状の2つの操作つまみ13,14が左右方向に並んで設けられる。操作つまみ11,12,13,14の夫々は、右バーナ4、グリル庫内のグリルバーナ(図示略)、奥バーナ6、左バーナ5の点火、消火、及び火力調節を行うために設けられる。
図2を参照して、燃料供給装置20について説明する。コンロ1は、右バーナ4、左バーナ5、奥バーナ6の夫々に燃料であるガスを供給する3つの燃料供給装置20を、筐体2の内部に備える。操作つまみ11,13,14は、夫々、燃料供給装置20の前端部に取り付けられる。コンロ1は、グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置(図示略)も、筐体2の内部に備える。グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置は、燃料供給装置20の構成に加えて、グリルバーナの火力を弱火力と強火力とに切替えるための電磁弁、グリルバーナに供給するガス圧を調節するためのガバナ装置等を備える。操作つまみ12は、グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置の前端部に取り付けられる。グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置については、説明を省略する。以下では、奥バーナ6にガスを供給する燃料供給装置20及び奥バーナ6にガスを供給する燃料供給装置20に対応する操作つまみ13について説明する。本発明が実現する、後述する操作つまみ13における奥バーナ6の火力表示は、操作つまみ11,12,14における右バーナ4、グリルバーナ、左バーナ5の火力表示においても同様に行われる。以下では、右バーナ4、左バーナ5、奥バーナ6及びグリルバーナを総称して、単に「バーナ」という。
操作つまみ13は、前端部を覆う正面視円形の平面部である前板部134と、前板部134の周縁部から後方に延びる筒状の胴部132とを有した、前後方向に延びる円筒形状の本体部材131を備える。燃料供給装置20は、操作つまみ13の押込操作に応じて奥バーナ6の点火及び消火を行い、操作つまみ13の回動操作に応じて奥バーナ6へのガスの供給量の調節を行う。押込操作は、操作つまみ13を後方へ押圧し、操作つまみ13の前板部134をコンロ1の筐体2の前面F(パネル装置9Bの化粧パネル80の前面、図1参照)よりも後方に押し込む操作である。回動操作は、操作つまみ13の胴部132を指等で摘まみ、前後方向に延びる軸(軸心AX)を中心に操作つまみ13を回転する操作である。
燃料供給装置20は、プッシュ・プッシュ機構24、ガス流路部22、火力調節カム26、流量調節部31、連結部材25、中火ガイド90等を備える。プッシュ・プッシュ機構24は、公知の機構であり、本実施形態では、操作つまみ13を待機位置、押込位置、操作位置の各位置にて位置決めし、各位置に応じて後述するメイン弁(図示略)を開放状態又は閉鎖状態に維持するために用いられる。待機位置は、操作つまみ13の前板部134が、コンロ1の筐体2の前面Fと前後方向においてほぼ同じ位置となる位置である(図6参照)。待機位置において、操作つまみ13の前板部134は、前面Fよりも僅かに後側に位置してもよいし、前面Fよりも僅かに前側に位置してもよい。押込位置は、操作つまみ13の前板部134が、前面Fよりも後方に押し込まれた位置である(図示略)。押込位置において、操作つまみ13は待機位置よりも後方に位置する。操作位置は、操作つまみ13の後端部が前面Fよりも後方に位置するとともに、操作つまみ13の本体部材131の大部分が前面Fよりも前方に突出する位置である(図7から図9参照)。操作位置において、操作つまみ13は待機位置よりも前方に位置する。操作つまみ13は、操作位置にある場合、軸心AXを中心に回動操作可能である。
プッシュ・プッシュ機構24は、操作つまみ13の押込操作に合わせて前後方向に移動するスライダ40、スライダ40を前方へ押し戻すバネ(図示略)、メイン弁を駆動する弁駆動部(図示略)等を備える。スライダ40は、操作つまみ13が押込操作される度に、操作つまみ13を待機位置から押込位置を経て操作位置に移動する動作と、操作位置から押込位置を経て待機位置に移動する動作とを繰り返す。弁駆動部は、操作つまみ13が待機位置から操作位置に移動する動作に連動してメイン弁を開放し、且つ開放状態に維持する動作を行い、操作つまみ13が操作位置から待機位置に移動する動作に連動してメイン弁を閉鎖し、且つ閉鎖状態に維持する動作を行う。
ガス流路部22は、プッシュ・プッシュ機構24の後側に連結される。ガス流路部22の内部には第一ガス通路(図示略)が形成される。第一ガス通路は、下部に開口する導入口23に接続するガス供給管(図示略)から供給されるガスを、流量調節部31に流通する。第一ガス通路には安全弁(図示略)とメイン弁(図示略)とが設けられる。安全弁は、第一ガス通路を閉じる閉状態に弾性付勢された電磁操作式の弁である。メイン弁は、操作つまみ13の押込操作に応じて第一ガス通路の開閉を行う弁である。なお、メイン弁及び安全弁は周知のものであるので、動作の詳細な説明は省略する。
流量調節部31はプッシュ・プッシュ機構24とガス流路部22との上部に設けられる。流量調節部31の内部には第二ガス通路(図示略)が形成される。第二ガス通路は、ガス流路部22から供給されるガスを流通し、上部に開口する流出口(図示略)に接続されるガス供給管(図示略)を介して奥バーナ6に供給する。なお、図示しないが、グリルバーナにガスを供給する燃料供給装置の上側にはガバナ装置が設けられ、流出口から流出するガスがガバナ装置の内部に導入される。ガバナ装置は、内部に導入したガスの圧力を調節してグリルバーナに供給する。
流量調節部31の前端部には第二ガス通路に連通する穴部30が形成され、ニードル弁28が挿入される。ニードル弁28は、前端部側が穴部30から外部に露出され、後端部側が第二ガス通路内にて前後方向に移動可能に配置される。ニードル弁28の前端部には、上下方向に延びるピン29が設けられる。
火力調節カム26は略半円筒状に形成され、プッシュ・プッシュ機構24の前端側上部を覆うようにして、軸心AXの周りを回転可能に設けられる。火力調節カム26は、前後方向への移動が規制される。火力調節カム26の外周部には、カム溝27が設けられる。カム溝27は、軸心AXを中心とする螺旋状に形成される。カム溝27にはニードル弁28に設けられたピン29の下端部が係合する。火力調節カム26が回転すると、カム溝27がピン29を案内し、ニードル弁28を前後方向に移動する。
火力調節カム26は、前方に延びる延伸部34を備え、延伸部34の前端部分に、内向きに突出する歯部35を有する。操作つまみ13が操作位置にある場合、歯部35は連結部材25の歯部38(後述)に噛み合い、連結部材25を介して火力調節カム26を操作つまみ13とともに軸心AXを中心に回転する。延伸部34の外周面には、筒状体操作部材36が固定される。筒状体操作部材36は、前方に延びる係合片36Bを有する。筒状体操作部材36は筒状体70(後述)に係合し、筒状体70を火力調節カム26とともに軸心AXを中心に回転する。延伸部34は、途中で狭窄するテーパ部34Aを備える。操作つまみ13に対する押込操作がなされる場合、テーパ部34Aは中火ガイド90に係合し、中火ガイド90を回転する。
連結部材25は、プッシュ・プッシュ機構24のスライダ40から前方に延び、軸心AXを軸とする軸体37に係合する。連結部材25は軸体37の前端部に保持され、軸心AXを中心に軸体37の周囲を回転可能な状態で、スライダ40とともに前後方向へ移動可能に設けられる。操作つまみ13は連結部材25の先端部25Aに保持され、連結部材25とともに前後方向へ移動可能、且つ軸心AXを中心に回転可能に設けられる。連結部材25は、火力調節カム26の歯部35に噛み合う歯38Aを複数有する歯部38を、後端部の外周面に有する。操作つまみ13が操作位置にある場合、連結部材25の歯部38は火力調節カム26の歯部35と噛み合い、操作つまみ13と火力調節カム26とを連結する。操作つまみ13が操作位置にない場合、火力調節カム26の歯部35は連結部材25の歯部38の前方に位置して歯部38と噛み合わず、操作つまみ13と火力調節カム26との連結状態を解除する。
中火ガイド90は連結部材25の後側に配置される。中火ガイド90はスライダ40の軸体37に固定されて、スライダ40とともに前後方向へ移動可能に設けられる。中火ガイド90は、固定部91、半鍔部92、案内部93を有する。固定部91は筒状であり、中火ガイド90を軸体37に固定する。半鍔部92は固定部91の前端部のうち下側の部分から径方向外向きに鍔状に突出する。連結部材25は半鍔部92の前面に対して回転可能に設けられる。
案内部93は略筒状であり、下側部分の後端部内面が半鍔部92の外周部分に接続する。案内部93の上側部分は下側部分よりも大径に設けられ、後端部内面と固定部91の前端部のうち上側の部分との間に開口部94が形成される。開口部94には、火力調節カム26の延伸部34のテーパ部34Aが挿通される。案内部93の下側部分の内径は、連結部材25の歯部38の最大径よりも大きい。また、案内部93の上側部分の上面には、案内突起95が設けられる。案内突起95は、筒状体操作部材36の下面に設けられる溝部36Aに係合する。
操作つまみ13の押込操作及び回動操作による奥バーナ6の点火及び消火と火力の調節について説明する。奥バーナ6が消火している場合、操作つまみ13は待機位置にある。コンロ1の使用者が待機位置にある操作つまみ13を押し込み、操作つまみ13が押込位置に移動する過程で、安全弁とメイン弁が開放され、イグナイタ(図示略)によって奥バーナ6が点火される。使用者が押込位置にある操作つまみ13から手を離すと、プッシュ・プッシュ機構24のバネがスライダ40を前方へ押し戻すことに応じて、操作つまみ13が操作位置に移動する。安全弁とメイン弁は開放状態に維持される。連結部材25によって、操作つまみ13と火力調節カム26とが連結される。
操作位置にある操作つまみ13が回動操作されると、連結部材25の歯部38が火力調節カム26の歯部35と噛み合った状態で、火力調節カム26が操作つまみ13とともに軸心AXの周りを回転する。火力調節カム26が回転すると、ニードル弁28のピン29がカム溝27に案内されて、前後方向に移動する。これにより、ニードル弁28が前後方向に移動する。ニードル弁28の位置に応じて、第二ガス通路を流通するガスの流量が調節され、奥バーナ6の火力が変更される。
使用者が操作位置にある操作つまみ13を押し込み、操作つまみ13が押込位置に移動する過程で、安全弁とメイン弁とが閉鎖される。奥バーナ6は消火する。使用者が押込位置にある操作つまみ13から手を離すと、プッシュ・プッシュ機構24のバネがスライダ40を前方へ押し戻すことに応じて、操作つまみ13が待機位置に移動する。安全弁とメイン弁は閉鎖状態に維持される。すなわち、本実施形態において、待機位置にある操作つまみ13を押し込んで押込位置に移動させる操作が、バーナの点火操作に相当する。操作位置にある操作つまみ13を押し込んで押込み位置に移動させる操作が、バーナの消火操作に相当する。また、点火操作の終了後から消火操作が開始されるまでの間、すなわち、バーナが燃焼状態にある間に、操作つまみ13が操作位置に配置される。消火操作の終了後から点火操作が開始されるまでの間、操作つまみ13が待機位置に配置される。
このように、操作位置にある操作つまみ13の回動操作に伴い、連結部材25が火力調節カム26を回転させる。回転する火力調節カム26がニードル弁28を移動することによって、流量調節部31の第二ガス通路を流通するガスの流量が無段階に調節される。すなわち、操作つまみ13の回転量に応じて連結部材25が奥バーナ6へのガスの供給量を調節し、奥バーナ6へのガスの供給量に応じて奥バーナ6の火力が変化する。操作つまみ11,12,14の押込操作及び回動操作による右バーナ4、グリルバーナ、左バーナ5の点火及び消火と火力の調節についても同様である。
次いで、パネル装置9Bについて説明する。コンロ1は、グリル扉8の右側の領域にパネル装置9Aを備え、グリル扉8の左側の領域にパネル装置9Bを備える(図1参照)。パネル装置9A,9Bは、筐体2の前面Fに操作つまみ11~14を配置するために設けられる。パネル装置9A,9Bは、燃料供給装置20の前方において筐体2に固定され、グリル扉8とともに筐体2の前面Fを構成する。
図3を参照して、パネル装置9Bについて説明する。なお、操作つまみ13における火力表示に係るパネル装置9Bの構成は、操作つまみ14におけるものと同様である。また、操作つまみ11,12における火力表示に係るパネル装置9Aの構成は、パネル装置9Bの構成と同様であるので、説明を省略する。
パネル装置9Bは、パネル本体部50、光源基板60、筒状体70、化粧パネル80を備える。パネル本体部50は、筐体2の前端部に組み付けられる。パネル本体部50の下側部分51は箱型に形成され、使用者が調理内容に応じた火力制御の選択等の入力、タイマ設定等を行うための操作パネル(図示略)が収容される。パネル本体部50の上側部分52は、下側部分51から上方に向けて板状に突出する。上側部分52には、前後方向に貫通する2つの貫通穴53が左右方向に並んで形成される。2つの貫通穴53の上部には、貫通穴53と同様にパネル本体部50の上側部分52を前後方向に矩形状に貫通する切欠部54が形成される。貫通穴53の内径は、操作つまみ13,14の外径より大きい。奥バーナ6の燃料供給装置20は、パネル本体部50の上側部分52に後側から固定される。奥バーナ6の燃料供給装置20の連結部材25と操作つまみ13とは、右側の貫通穴53内に配置される。なお、左バーナ5の燃料供給装置20は、奥バーナ6の燃料供給装置20の左側に並んで配置され、パネル本体部50の上側部分52に後側から固定される(図示略)。
上側部分52の後面には、光源基板60が固定される。光源基板60は、光源であるLED61(図8及び図9参照)を複数実装する実装面が、左右方向に長い略矩形状に形成される基板である。光源基板60は、光源基板60を保持する基板ホルダ62に保持される。基板ホルダ62は、複数のネジ63によって、貫通穴53よりも上方の位置において、上側部分52の後面に対して固定される。
化粧パネル80は、パネル本体部50の上側部分52の前側に組み付けられる板状体である。化粧パネル80は、前後方向に貫通する2つの開口部86と、夫々の開口部86の上部に配置される透光部81とを備える。化粧パネル80は正面視略長方形状であり、上端部にスライドロック85を備える。化粧パネル80がパネル本体部50の上側部分52に組み付けられた状態において、スライドロック85が右側にスライドされると、化粧パネル80がパネル本体部50に固定される。
2つの開口部86は左右方向に並んで形成される。2つの開口部86の内径は、夫々、操作つまみ13,14の外径より大きい。2つの開口部86内には夫々、操作つまみ13,14が配置される。透光部81は、化粧パネル80がパネル本体部50の上側部分52に組み付けられた状態において、光源基板60の前方に設けられる。
図2及び図3を参照して、筒状体70の詳細について説明する。筒状体70は、本体部71とフランジ部76とを備える。本体部71は、前後方向に延びる円筒状である。本体部71の外径は、パネル本体部50の貫通穴53の内径よりも小さい。本体部71の内径は、操作つまみ11,12,13,14の外径よりも大きい(図3参照)。本体部71の前端部には、光通過部77が形成される。光通過部77は、本体部71の前端部のうちほぼ半分が後方に所定の幅で切り欠かれた部位である。
フランジ部76は、本体部71の前端部のうち光通過部77が設けられない部分において、径方向外向きに鍔状に形成される。本体部71は、周方向の2か所に(図2参照)、パネル本体部50の貫通穴53の縁部に対して後側から掛け留めされるフック片75を備える。貫通穴53の縁部の前面に当接するフランジ部76と、フック片75とによって、筒状体70は本体部71が貫通穴53内に配置された状態で抜け止めされ、且つ貫通穴53内で軸心AXを中心に回転可能に保持される。本体部71において2つのフック片75の間の位置に係合部74が設けられる。係合部74は、筒状体操作部材36の先端部に設けた係合片36B(図2参照)に係合する。本体部71において、係合部74を周方向の両側から挟む部分は夫々後方へ延び、係合片36Bを外れにくくする。
図4及び図5を参照して、操作つまみ13の詳細について説明する。操作つまみ13は、本体部材131、導光部材136、規制部材139を備える。本体部材131は、胴部132の後端部133の外周部に、複数の凹部142Aを備える。複数の凹部142Aの夫々は、胴部132の外周面に対して胴部132の径方向内側に凹む。複数の凹部142Aの夫々は、胴部132の後端部133において、胴部132の周方向に等間隔に形成される。複数の凹部142Aの夫々は、胴部132の後端部133から前方に向けて櫛歯状に延びる。複数の凹部142Aの後端部は、隣接する凹部142Aの後端部と互いに連結している。すなわち、複数の凹部142Aは、胴部132の後端部において連結し、一つの凹部142を形成している。
複数の凹部142Aの夫々の前方には、胴部132の周方向における幅が複数の凹部142Aの夫々の幅と対応する平面部143が設けられる。平面部143の夫々は、その法線が胴部132の径方向に沿うようにして、胴部132の周方向に等間隔に配置される。すなわち、胴部132において、複数の平面部143は、その面を胴部132の径方向外側に向けて、前後方向に延びるように設けられている。
胴部132は、胴部132の後端部133において胴部132を貫通する穴部である係合穴141を備える。本実施形態において、係合穴141は、胴部132の周方向において、等間隔に三つ設けられる。三つの係合穴141の夫々は、凹部142のうち複数の凹部142A同士が連結する部分に設けられる。
導光部材136は、導光材料を用いて構成される。導光部材136は、導光材料として、アクリル系樹脂等、透明性を有して光を導くことのできる材料を採用できる。導光材料を板状に形成した板状体は、板状体の端面(小口)から入射した光を内部で拡散させることによって、板状体の表面の任意の一部又は全体に導光する。導光部材136は、装着部137と、延設部138とを備える。装着部137は、本体部材131の胴部132の後端部133の外径とほぼ同じ内径を有する円環状である。延設部138は、装着部137から前方に向けて櫛歯状に等間隔に突出する突出部138Aを複数備える。図7から図9で後述するように、装着部137は、操作つまみ13が操作位置にある場合、パネル本体部50の上側部分52よりも後方(化粧パネル80の前面よりも後方)に配置される。延設部138は、操作つまみ13が操作位置にある場合、装着部137に近接する部分を除く大部分が、化粧パネル80よりも前方(筐体2の前面Fよりも前方)に配置される。
装着部137及び延設部138は、ともに導光材料を板状に形成した板状体の表面を外周面とする。導光部材136に用いられる導光材料を用いた板状体は、端面から光が入射された場合、入射された入射光が表面の全体に導光され、表面の全体が均一に発光するように構成されている。導光部材136は、本体部材131の胴部132の後端部133に組み付けられる。突出部138Aの数は、連結部材25の歯部35の歯38Aの数と同じである。したがって、使用者は、回動操作において、操作つまみ13の回転量と火力調節カム26の歯部38の回転量とを一致させやすい。また、本体部材131の胴部132における複数の平面部143の数と、延設部138における突出部138Aの数とは同じである。また、装着部137には、逆フランジ部151が設けられる。逆フランジ部151は、装着部137の後端部から装着部137の径方向内側に張り出す部分である。
規制部材139は、本体部材131に装着される導光部材136が本体部材131に対して位置ずれすることを規制するとともに、操作つまみ13を連結部材25の先端部25Aに保持させるための部材である。規制部材139は、筒状部161、前面部164、フランジ部162、係合部163、保持部165を備える。筒状部161は、本体部材131の胴部132の内径よりも小さい外径を有する円筒状である。前面部164は、筒状部161の前端部に設けられる正面視円形状の面部である。筒状部161の後端部から前面部164までの長さは、本体部材131の前後方向における長さよりやや短い。フランジ部162は、筒状部161の後端部から筒状部161の径方向外側に張り出す部分である。係合部163は、筒状部161の外周面の後部において、筒状部161の径方向外側に向けてわずかに突出する鉤状部である。本実施形態において、係合部163は、筒状部161の周方向において、等間隔に三つ設けられる。保持部165は、前面部164の後面中央部から後方に延びる軸状部である。保持部165は、連結部材25の先端部25Aに設けられる穴部25B(図5参照)に挿入されるための部分である。
導光部材136の延設部138における複数の突出部138Aの夫々の形状は、本体部材131の凹部142における複数の凹部142Aの夫々の形状に対応する。導光部材136の装着部137は、複数の突出部138Aの夫々の後部を連結し、本体部材131の凹部142における複数の凹部142Aの周方向における間隔と、複数の突出部138Aの夫々の間隔とが同一になるようにしている。導光部材136が本体部材131の凹部142の内側に対して後方から挿入されると、複数の凹部142Aの夫々に対して延設部138の複数の突出部138Aの夫々が、後方から前方に向けて差し入れられる。したがって、導光部材136が、本体部材131の胴部132に対して胴部132の周方向に回転することが規制される。この状態で、導光部材136の装着部137は、胴部132の後端部133の外周部を環状に覆う。
規制部材139の前面部164及び筒状部161は、凹部142に対して導光部材136が挿入された本体部材131の胴部132の内側に、後方から挿入される。このとき、本体部材131の胴部132における三つの係合穴141の夫々と、規制部材139の筒状部161における三つの係合部163の夫々とが、前後方向において同じ位置に並ぶようにして、胴部132に対して規制部材139が挿入される。本体部材131の胴部132に挿入された規制部材139の前面部164及び筒状部161は、胴部132の三つの係合穴141の夫々に対して、三つの係合部163の夫々が係合する位置まで押し込まれる。三つの係合穴141の夫々に対して、三つの係合部163の夫々が係合することによって、本体部材131、導光部材136及び規制部材139が一体となって、操作つまみ13が構成される。規制部材139の保持部165が連結部材25の先端部25Aに挿入されることで、連結部材25は、先端部25Aにおいて操作つまみ13を一体に固定する。
図6を参照して、待機位置にある操作つまみ13の外観及び操作つまみ13の構成の詳細について説明する。待機位置において、操作つまみ13は、前板部134をコンロ1の筐体2の前面Fと前後方向においてほぼ同じ位置に配置する。したがって、コンロ1は、操作つまみ13が待機位置にある状態(本実施形態では、バーナが消火しておりコンロ1が調理等に使用されていない状態)のコンロ1の前方からの外観を、操作つまみ13が目立たず、平面的で統一感のあるものにできる。
図6のW1領域に示すように、本体部材131、導光部材136及び規制部材139が一体となって操作つまみ13が構成された状態において、導光部材136の逆フランジ部151は、本体部材131の胴部132の後端部133の後方において、胴部132の径方向内側に張り出す。すなわち、導光部材136の逆フランジ部151が、本体部材131の胴部132の後端部133に当接する。また、規制部材139のフランジ部162は、導光部材136の逆フランジ部151の後方において、筒状部161の後端部から筒状部161の径方向外側に張り出す。したがって、操作つまみ13において、導光部材136の逆フランジ部151は、本体部材131の胴部132の後端と規制部材139のフランジ部162とによって前後方向において挟着される。このため、導光部材136が本体部材131の胴部132において前後方向に位置ずれすることが防止される。
図7から図9を参照して、操作つまみ13における火力表示について説明する。図7から図9において、操作つまみ13は操作位置にある。光源基板60は、LED61が実装される実装面が正面よりも下方を向くように傾斜した状態で設置される。光源基板60の複数のLED61は、安全弁の開放時に全てが点灯する。複数のLED61は、実装面に対して垂直方向に光を出射する。したがって、LED61から出射する出射光は、操作つまみ13の後端部のうち上側の部分に向けて、光源基板60から斜め下方に向かう。光源基板60は、LED61を複数用いることで、単独のLED等の光源を用いる場合よりも強い光を、操作つまみ13の後端部に向けて出射できる。
前述したように、操作つまみ13が操作位置にある場合、火力調節カム26は操作つまみ13と連結し、操作つまみ13の回動操作に応じて奥バーナ6の火力を調節する。操作つまみ13が回転すると、筒状体70は筒状体操作部材36を介して火力調節カム26とともに軸心AXの周りを回転する。筒状体70の本体部71は、光通過部77が設けられる位置を除き、操作つまみ13の後端部に対してLED61の出射光を遮る。光通過部77が設けられる位置においてはLED61の出射光が通過し、出射光が操作つまみ13の後端部の上側の部分に到達する。操作つまみ13が回転されて火力が変更されると、光通過部77が軸心AXの周りを周方向に移動するので、LED61の出射光が操作つまみ13の後端部に到達する範囲が変化する。
前述したように、操作つまみ13が待機位置にある場合、本体部材131の前板部134が前面Fと前後方向においてほぼ同じ位置となる位置に配置され、導光部材136は、その全体が化粧パネル80よりも後方(筐体2の前面Fよりも後方)に配置される。このため、操作つまみ13が待機位置にある場合、使用者は導光部材136を視認することができない。一方、操作つまみ13が待機位置から押込位置を経て操作位置に移動すると、操作つまみの本体部材131の大部分が、前面Fよりも前方に突出する。これに伴い、図9のW2領域に示すように、延設部138の先端部分が、化粧パネル80の前面よりも前方に突出して配置される。よって、操作つまみ13が操作位置にある場合、使用者は導光部材136の延設部138の先端部分を視認できる。
図8及び9に示すように、操作つまみ13の後端部は導光部材136の装着部137によって環状に覆われている。光通過部77を通過するLED61の出射光は、装着部137のうち光通過部77が配置される位置に対応する部分を照射する。装着部137を照射する光は、装着部137の端面から導光部材136の内部に進入し、進入した光は導光部材136の内部で拡散し、拡散した光が突出部138Aに導かれる。このため、装着部137のうちLED61の出射光が到達した部分の近傍に配置される突出部138Aが発光する。一方、装着部137のうち光通過部77が配置されない位置に対応する部分からはLED61の出射光が進入しないので、その部分に対応する突出部138Aは発光しない。よって、操作つまみ13が回転されて火力が変更されることに応じて、LED61の出射光が導光部材136の装着部137に到達する範囲が変化する。
延設部138は、複数の突出部138Aを備えるので、装着部137のうちLED61の出射光が到達した部分の前方に配置される突出部138Aが発光し、出射光が到達しない部分の突出部138Aは発光しない。すなわち、奥バーナ6の火力に応じて、突出部138Aの夫々が独立して発光する。LED61の出射光が装着部137に到達する範囲が広くなるほど、発光する突出部138Aの数が増加する。また、出射光が装着部137に到達する範囲が狭くなるほど発光する突出部138Aの数が減少する。したがって、操作つまみ13は、操作つまみ13の回転量に対応する奥バーナ6の火力の程度を、操作つまみ13の胴部132の上側部分において、延設部138が発光する範囲(発光する突出部138Aの数)によって示すことができる。
本実施形態では、奥バーナ6の火力が強くなるほどLED61の出射光が装着部137に到達する範囲が広くなり、延設部138の発光する範囲が広くなる(発光する突出部138Aの数が多くなる)。また、奥バーナ6の火力が弱くなるほどLED61の出射光が装着部137に到達する範囲が狭くなり、延設部138が発光する範囲が狭くなる(発光する突出部138Aの数が少なくなる)。したがって、コンロ1は、延設部138が発光する範囲によって、奥バーナ6の火力を使用者に直観的に把握させることができる。操作位置における操作つまみ13の胴部132は、コンロ1の筐体2の前面F(図1参照)よりも前方に配置される。調理等でコンロ1を使用する使用者は、胴部132における延設部138の発光範囲を、調理中の姿勢のまま上方から見下ろすことで、奥バーナ6の火力を認識できる。
操作つまみ13において、複数の平面部143が設けられているので、使用者は、回動操作において操作つまみ13をしっかりと摘み、火力を精度よく調節することができる。導光部材136の延設部138における突出部138Aの夫々と、複数の平面部143の夫々とが、操作つまみ13において前後方向に一列に延びた印象を与えるので、操作つまみ13の美観が向上する。また、図9のW2領域に示すように、操作つまみ13が操作位置にある場合、本体部材131の胴部132における係合穴141及び係合穴141に係合する規制部材139の係合部163は、化粧パネル80の前面(前面F)よりも後方に位置する。このため、操作位置にある操作つまみ13の回動操作を行う使用者には、係合穴141及び係合部163が見えない。コンロ1は、このような係合穴141及び係合部163の配置の工夫によって、係合穴141及び係合部163を設けても、コンロ1の美観が低下することを回避できる。
なお、化粧パネル80において光源基板60の前方の位置に設けられる透光部81(図7及び図9参照)は、LED61から出射され、パネル本体部50の上側部分52の切欠部54(図3参照)を介して後面から入射する光を、化粧パネル80の前面から前方へ出射する。透光部81は、LED61の光を出射することによって、奥バーナ6が点火中であることを使用者に報知できる。なお、光源基板60の複数のLED61は、安全弁の閉鎖時においてコンロ1に何らかのエラーが生じている場合にも点灯する。この場合、透光部81は、LED61の光を出射することによって、コンロ1に何らかのエラーが生じていることを使用者に報知できる。安全弁の閉鎖時においては、操作つまみ13は待機位置にあり、導光部材136による奥バーナ6の火力表示が行われないので、使用者は、コンロ1に何らかのエラーが生じていることと、奥バーナ6が点火中であることとを誤認することがない。
以上説明したように、本体部材131は、胴部132に、三つの係合穴141を備える。規制部材139は、筒状部161に、三つの係合部163を備える。導光部材136を装着した胴部132に対して後方から筒状部161が挿入されると、胴部132における三つの係合穴141の夫々に対して、筒状部161における三つの係合部163の夫々が係合する。これにより、本体部材131、導光部材136及び規制部材139が一体となって、操作つまみ13が構成される。操作つまみ13において、導光部材136の逆フランジ部151は、本体部材131の胴部132の後端部133の後方において、胴部132の径方向内側に張り出す。規制部材139のフランジ部162は、導光部材136の逆フランジ部151の後方において、筒状部161の後端部から筒状部161の径方向外側に張り出す。これにより、導光部材136の逆フランジ部151が、フランジ部162と胴部132の後端との間で前後方向から挟着される。したがって、本体部材131に対する導光部材136の前後方向への位置ずれが規制される。コンロ1は、本体部材131、導光部材136及び規制部材139の形状の工夫によって、本体部材131、導光部材136及び規制部材139を一体にして操作つまみ13を構成するだけで、導光部材136の位置ずれを防止できる。
操作つまみ13において、本体部材131の胴部132に設けられる凹部142に対して、導光部材136の装着部137及び延設部138が差し入れられる。これにより、本体部材131の胴部132に対して、導光部材136が胴部132の周方向に回転する位置ずれが防止される。
凹部142は、複数の凹部142Aを備える。複数の凹部142Aの夫々は、胴部132の外周面に対して胴部132の径方向内側に凹む。複数の凹部142Aの夫々は、胴部132の後端部から前方に向けて、周方向に等間隔に延びるように形成される。導光部材136の延設部138は、装着部137から前方に向けて櫛歯状に等間隔に突出する突出部138Aを複数備える。装着部137は、複数の突出部138Aの夫々の後部を、本体部材131の凹部142における複数の凹部142Aの間隔と同じ間隔になるように連結している。複数の突出部138Aは、複数の凹部142の形状に対応して設けられている。導光部材136が本体部材131の凹部142の内側に対して後方から挿入されると、複数の凹部142Aの夫々に対して延設部138の複数の突出部138Aの夫々が、後方から前方に向けて差し入れられる。これにより、導光部材136が、本体部材131の胴部132に対して胴部132の周方向に回転することが規制される。したがって、コンロ1は、導光部材136が胴部132に対して周方向に位置ずれすることを防止できる。
コンロ1は、操作つまみ13の本体部材131の導光部材136に複数の平面部143を設けるので、使用者が操作位置にある操作つまみ13の回動操作をする場合に、操作つまみ13を摘まむ指を滑りにくくし、操作つまみ13の操作性を向上できる。また、コンロ1は、操作つまみ13が回動操作されても、導光部材136が胴部132に対して周方向に位置ずれすることを防止できる。導光部材136の延設部138における突出部138Aの夫々と、複数の平面部143の夫々とが、操作つまみ13において前後方向に一列に延びた印象を与えるので、操作つまみ13の美観が向上する。
操作つまみ13が操作位置にある場合、本体部材131の胴部132における係合穴141及び係合穴141に係合する規制部材139の係合部163は、化粧パネル80の前面(前面F)よりも後方に位置する。このため、係合穴141及び係合部163が、操作位置にある操作つまみ13の回動操作を行う使用者の目に入らない。したがって、コンロ1は、コンロ1の美観が妨げられることを防止できる。
本実施形態において、コンロ1が、本発明の「コンロ」に相当する。化粧パネル80が、本発明の「フロントパネル」に相当する。操作つまみ11,12,13,14が、本発明の「点消火ボタン」に相当する。本体部材131が、本発明の「本体部材」に相当する。前板部134が、本発明の「前板部」に相当する。胴部132が、本発明の「胴部」に相当する。係合穴141が、本発明の「係合穴」に相当する。光源基板60のLED61が、本発明の「発光部」に相当する。導光部材136が、本発明の「導光部材」に相当する。装着部137が、本発明の「装着部」に相当する。延設部138が、本発明の「延設部」に相当する。逆フランジ部151が、本発明の「逆フランジ部」に相当する。規制部材139が、本発明の「規制部材」に相当する。筒状部161及び前面部164が、本発明の「挿入部」に相当する。フランジ部162が、本発明の「フランジ部」に相当する。係合部163が、本発明の「係合部」に相当する。複数の凹部142Aが、本発明の「複数の凹部」に相当する。延設部138の複数の突出部138Aが、本発明の「複数の延設部」に相当する。複数の平面部143が、本発明の「複数の平面部」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、フランジ部162は、筒状部161の後端部のうち全ての部分から筒状部161の径方向外側に張り出している必要はない。フランジ部162は,筒状部161の後端部のうち少なくとも一部から筒状部161の径方向外側に張り出していればよい。この場合において、フランジ部162は,筒状部161の後端部のうち少なくとも三か所の部分から筒状部161の径方向外側に張り出していることが好ましい。
導光部材136の延設部138が突出部138Aを備えず、操作つまみ13の胴部132において装着部137に連続して前方に向けて環状に延びる形状であってもよい。
操作つまみ13の前板部134,144は、正面視で完全な円形である必要はなく、円形に近似した形状であればよい。例えば、前板部134,144が、円形からわずかに歪んだ楕円形であってもよいし、円形に近似する多角形状であってもよい。
操作つまみ13は、点火操作の終了後以外の場合に、操作位置に配置されてもよい。例えば、消火操作の終了後から点火操作が開始されるまでの間(バーナが消火しておりコンロ1が調理等に使用されていない状態)において、操作つまみ13が操作位置に配置されてもよい。
例えば、光通過部77として本体部71の前端部が周方向に切り欠かかれる幅は、上記実施形態よりも広くても狭くてもよい。例えば、光通過部77として本体部71の前端部が周方向に切り欠かかれる幅が、延設部138の1つの突出部138Aの周方向の幅と同じ程度であってもよい。この場合、操作つまみ13が回転されて火力が変更されることに応じて、LED61の出射光が操作つまみ13の後端部に配置される導光部材136の装着部137に到達する位置が変化し、出射光が到達した装着部137の位置に対応する1つの突出部138Aが発光する。したがって、操作つまみ13は、導光部材136の延設部138が発光する位置(1つの突出部138Aが発光する位置)を変化させることで、奥バーナ6の火力を示すことができる。
操作つまみ13は、完全な円筒状である必要はなく、例えば、操作つまみ13の本体部材131の胴部132が、後端部133から前板部134に向けて徐々に先細る形状であってもよい。
コンロ1は、ビルトインタイプのガスコンロであるが、この他、コンロ1は、操作つまみ13の回動操作によって火力調節を行う、ガステーブルコンロ、カセット式のガスコンロ等であってもよい。
コンロ1において、操作つまみ11,12,13,14の全てが、その外周部において導光部材136を用いた火力表示を行う必要はない。例えば、グリルバーナの火力調節が、無段階ではなく複数段階に調節可能にされている場合には、操作つまみ12の導光部材136の延設部138の発光によって複数段階の夫々が表示されてもよいし、操作つまみ12に導光部材136が設けられなくてもよい。
操作つまみ13が操作位置にある場合に、延設部138が化粧パネル80よりも前方に露出する量は、コンロ1を使用中の使用者が延設部138の一部を視認できる量であればよい。したがって、延設部138が化粧パネル80よりも前方に露出する量は、導光部材136による火力表示の見映え等に応じて任意に変更可能であり、上記実施形態よりも多くても少なくてもよい。
上記実施形態では、操作つまみ13が操作位置にある場合に連結部材25の歯部38が火力調節カム26の歯部35に噛み合い、操作つまみ13が待機位置にある場合には、連結部材25の歯部38が火力調節カム26の歯部35に噛み合わない。例えば、操作つまみ13がいずれの位置にある場合にも、連結部材25の歯部38が火力調節カム26の歯部35に噛み合うように構成されていてもよい。この場合、導光部材136は、操作つまみ13の胴部132のうち上側に配置される部分にのみ設けられてもよい。すなわち、装着部137は、胴部132の後端部133の一部を覆う形状であってもよい。
1 コンロ
4 右バーナ
5 左バーナ
6 奥バーナ
11,12,13,14 操作つまみ
60 発光部
61 LED
80 化粧パネル
131 本体部材
132 胴部
134 前板部
136 導光部材
137 装着部
138 延設部
138A 突出部
139 規制部材
141 係合穴
142 凹部
142A 凹部
143 平面部
151 逆フランジ部
161 筒状部
162 フランジ部
163 係合部
164 前面部

Claims (5)

  1. バーナの点火操作及び消火操作に用いられ、少なくとも前記点火操作の終了後に、フロントパネルの前方に突出する点消火ボタンを備えたコンロにおいて、
    前記点消火ボタンは、
    本体部材と、
    発光部から照射された光を受けて発光する導光部材と、
    前記本体部材に対する前記導光部材の位置ずれを規制する規制部材と
    を備え、
    前記本体部材は、
    正面視円形状の前板部と、
    前記前板部の周縁部から後方に延びる筒状の胴部と
    を備え、
    前記胴部には係合穴が設けられ、
    前記導光部材は、
    前記胴部の後端部に装着される装着部と、
    前記装着部から前方に延設され、前記胴部の外周面に配置される延設部と
    を備え、
    前記装着部には、前記延設部よりも前記胴部の径方向内側に張り出す逆フランジ部が設けられ、
    前記規制部材は、
    前記本体部材の後側の開口から前記胴部内に挿入される円筒状の挿入部と、
    前記挿入部の後端部から径方向外側に張り出すフランジ部と
    を備え、
    前記挿入部には、前記係合穴に係合する係合部が設けられ、
    前記導光部材は、前記装着部が前記胴部の前記後端部に後方から装着された状態において、前記延設部を前記胴部の前記外周面に配置すると共に、前記逆フランジ部を前記胴部の前記後端部に当接し、
    前記規制部材は、前記挿入部が前記本体部材の前記胴部内に挿入されて前記係合部が前記係合穴に係合する位置まで押し込まれた状態において、前記逆フランジ部を、前記フランジ部と前記胴部の前記後端部とで前後方向から挟着すること
    を特徴とするコンロ。
  2. 前記胴部に対して前記導光部材が周方向に回転するのを規制する回転規制手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のコンロ。
  3. 前記胴部の前記後端部には、周方向に等間隔に形成され、前記胴部の前記外周面に対して径方向内側に凹む複数の凹部が設けられ、
    前記延設部は、前記複数の凹部の形状に対応して複数設けられ、前記複数の凹部の内側に対して後方から前方に向けて差し入れ可能であって、
    前記装着部は前記胴部の前記後端部を環状に覆い、複数の前記延設部の夫々の後部を前記複数の凹部と同一間隔になるように周方向に連結するものであって、
    前記複数の凹部と複数の前記延設部は、前記回転規制手段として機能すること
    を特徴とする請求項2に記載のコンロ。
  4. 前記コンロは、前記点消火ボタンが、前記バーナが燃焼状態にあるときに前記フロントパネルから前方に突出した姿勢で回動操作されることで、前記バーナへのガス供給量を調整するものであって、
    前記胴部の前記外周面において、前記複数の凹部の夫々の前方には、周方向の幅が前記複数の凹部の夫々の幅と対応し且つ面方向が径方向外側を向く複数の平面部が前後方向に延びるようにして設けられたこと
    を特徴とする請求項3に記載のコンロ。
  5. 前記係合穴及び前記係合部は、前記点消火ボタンが前記フロントパネルの前方に突出した状態において、前記フロントパネルの前面よりも後方に位置すること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一に記載のコンロ。
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