JP2022165277A - 通信機器の設置構造 - Google Patents

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Kazushi Nagai
善孝 尾崎
Yoshitaka Ozaki
昌暖 半田
Masaharu Handa
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Abstract

【課題】ボックス側にネジ止めすることなく通信機器を着脱可能に設置することができる通信機器の設置構造を提供する。【解決手段】通信機器50側である鍔片15a及び鍔片15cの前面に、ロック片23、23を有するロック部材2、2を所定のロック位置と解除位置との間を左右方向へスライド可能に夫々取り付けている一方、収納ケース1に、左右方向に貫通するロック孔12を有するロック用リブ11、11・・を前方へ突設し、各ロック部材2をロック位置に位置させると、ロック部材2のロック片23、23がロック孔12、12に差し込まれ、収納ケース1からの通信機器50の取り出しが阻止される一方、ロック部材2を解除位置に位置させると、ロック部材2のロック片23、23がロック孔12、12から抜け出し、収納ケース1からの通信機器50の取り出しが許容されるようにした。【選択図】図7

Description

本発明は、たとえば無線通信するための通信機器を壁面等に埋込設置するための設置構造に関するものである。
従来、たとえば壁面に通信機器を埋込設置するための設置構造としては、壁面内に埋設されるボックス側に通信機器をネジ止めして設置するという構造が採用されていた(たとえば特許文献1)。
特開2016-110521号公報
しかしながら、従来の通信機器の設置構造では、上述したように通信機器とボックス側とがネジ止めされているため、通信機器が故障した等の理由で通信機器を交換する際に、通信機器の着脱作業が煩わしいという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、ボックス側にネジ止めすることなく通信機器を着脱可能に設置することができる通信機器の設置構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、壁内に埋設されているボックスに固定される基台部材と、前記ボックス内に収納される通信機器に設けられているとともに、前記基台部材に着脱可能とされた設置部と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容/阻止するためのロック部とを備えた通信機器の設置構造であって、前記設置部に、前記ロック部が設けられており、前記ロック部は、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止する所定のロック位置と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する所定の解除位置との間を、前記壁の表面に沿った所定方向へ移動可能である一方、前記基台部材に、前記ロック位置にある前記ロック部が係止可能であるとともに、前記ロック部の前記解除位置への移動に伴い前記ロック部との係止が解除される被係止部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、前記ロック部が、前記リブの前面を前記所定方向へスライドするロック部材において、当該スライド方向に沿って前記ロック位置側へ突出する凸部である一方、前記基台部材に、前方へ突出するロック用リブが設けられているとともに、前記ロック用リブに、前記ロック部材の前記ロック位置側へのスライドに伴い、前記ロック部が差し込まれるロック孔が前記被係止部として設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、前記ロック部が、前記リブに前記所定方向へ移動可能に取り付けられたロック部材において、前記移動方向に沿って前記ロック位置側へ突出する凸部である一方、前記基台部材に、前方へ突出する庇部が設けられているとともに、前記庇部に前記ロック位置にある前記ロック部が入り込む凹部が前記被係止部として設けられており、さらに、前記ロック部材が弾性部材により前記ロック位置側へ付勢されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項4に記載の発明は、壁内に埋設されているボックスに固定される基台部材と、前記ボックス内に収納される通信機器に設けられているとともに、前記基台部材に着脱可能とされた設置部と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容/阻止するためのロック部とを備えた通信機器の設置構造であって、前記基台部材に、前記ロック部が設けられており、前記ロック部は、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止する所定のロック状態と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する所定の解除状態との間で状態変化可能となっている一方、前記設置部に、前記ロック位置にある前記ロック部が係合可能であるとともに、前記ロック部の前記解除状態への状態変化に伴い前記ロック部との係合が解除される被係合部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、前記基台部材に、前方へ突出する弾性係合爪が前記ロック部として設けられており、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止するロック姿勢と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する解除姿勢とに姿勢変更可能となっている一方、前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、当該設置部に、前記ロック姿勢にある前記弾性係合爪が係合可能な係合孔が前記被係合部として設けられ、前記弾性係合爪の前記解除姿勢側への姿勢変更に伴い、前記弾性係合爪と前記係合孔との係合が解除されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、通信機器に設けられている設置部にロック部を設け、ロック部を、設置部の基台部材からの着脱を阻止する所定のロック位置と、設置部の基台部材からの着脱を許容する所定の解除位置との間で、壁の表面に沿った所定方向へ移動可能にする一方、基台部材に、ロック位置にあるロック部が係止可能であるとともに、ロック部の解除位置への移動に伴いロック部との係止が解除される被係止部を設けている。したがって、従来のように通信機器を基台部材(すなわちボックス側)にネジ止めすることなく着脱可能に設置することができ、特に通信機器が故障した等の理由で通信機器を交換する際に、通信機器の着脱作業を容易に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、基台部材の前面側に設置部が着脱される通信機器の設置構造について、設置部を、通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブとし、ロック部を、リブの前面を所定方向へスライドするロック部材において、当該スライド方向に沿ってロック位置側へ突出する凸部とする一方、基台部材に、前方へ突出するロック用リブを設けるとともに、ロック用リブに、ロック部材のロック位置側へのスライドに伴い、ロック部が差し込まれるロック孔を被係止部として設けている。したがって、ロック部材を所定方向へスライドさせるだけで通信機器を基台部材から着脱することができ、通信機器の着脱作業を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、基台部材の前面側に設置部が着脱される通信機器の設置構造について、設置部を、通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブとし、ロック部を、リブに所定方向へ移動可能に取り付けられたロック部材において、移動方向に沿ってロック位置側へ突出する凸部とする一方、基台部材に、前方へ突出する庇部を設けるとともに、庇部にロック位置にあるロック部が入り込む凹部を被係止部として設け、さらに、ロック部材を弾性部材によりロック位置側へ付勢するように構成している。したがって、弾性部材の付勢力に抗してロック部材を解除位置へ移動させるだけで通信機器を基台部材から取り外すことができ、請求項2に記載の発明同様、通信機器の着脱作業を容易に行うことができる。
一方、請求項4に記載の発明によれば、基台部材にロック部を設け、ロック部を、設置部の基台部材からの着脱を阻止する所定のロック状態と、設置部の基台部材からの着脱を許容する所定の解除状態との間で状態変化可能にする一方、通信機器に設けられている設置部に、ロック位置にあるロック部が係合可能であるとともに、ロック部の解除状態への状態変化に伴いロック部との係合が解除される被係合部を設けている。したがって、請求項1に記載の発明同様、従来のように通信機器を基台部材(すなわちボックス側)にネジ止めすることなく着脱可能に設置することができ、特に通信機器が故障した等の理由で通信機器を交換する際に、通信機器の着脱作業を容易に行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、基台部材の前面側に設置部が着脱される通信機器の設置構造について、基台部材に、前方へ突出する弾性係合爪をロック部として設けており、設置部の基台部材からの着脱を阻止するロック姿勢と、設置部の基台部材からの着脱を許容する解除姿勢とに姿勢変更可能としている一方、設置部を、通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブとし、当該設置部に、ロック姿勢にある弾性係合爪が係合可能な係合孔を被係合部として設け、弾性係合爪の解除姿勢側への姿勢変更に伴い、弾性係合爪と係合孔との係合が解除されるように構成している。したがって、弾性係合爪の姿勢を変更させるだけで通信機器を基台部材から取り外すことができ、通信機器の着脱作業を容易に行うことができる。
壁面に設置された状態にある通信機器を示した斜視説明図である。 壁面に設置された状態にある通信機器を左側から模式的に示した説明図である。 分解状態にある通信機器の設置構造を示した斜視説明図である。 ロック部材を示した斜視説明図である。 収納ケースを示した斜視説明図である。 化粧カバーを取り外した際の壁面に設置された状態にある通信機器を前側から示した説明図である。 ロック部材の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材がロック位置にある状態を、(b)はロック部材が解除位置にある状態を夫々示している。 壁面に設置された状態にある通信機器を示した斜視説明図である。 分解状態にある通信機器の設置構造を示した斜視説明図である。 ロック部材を示した斜視説明図であり、(a)は前面側を、(b)は後面側を夫々示している。 前フレーム部材を示した斜視説明図である。 化粧カバーを取り外した際の壁面に設置された状態にある通信機器を前側から示した説明図である。 ロック部材の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材がロック位置にある状態を、(b)はロック部材が解除位置にある状態を夫々示している。 壁面に設置された状態にある通信機器を示した斜視説明図である。 分解状態にある通信機器の設置構造を示した斜視説明図である。 前フレーム部材を示した斜視説明図である。 化粧カバーを取り外した際の壁面に設置された状態にある通信機器を前側から示した説明図である。 ロック爪の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック爪がロック姿勢にある状態を、(b)はロック爪が解除姿勢にある状態を夫々示している。 第1実施例の変更例となるロック部材について、その動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材がロック位置にある状態を、(b)はロック部材が解除位置にある状態を夫々示している。
以下、本発明の実施形態となる通信機器の設置構造について図面にもとづき詳細に説明する。
(第1実施例)
図1は、壁面Wに設置された状態にある通信機器50を示した斜視説明図である。図2は、壁面Wに設置された状態にある通信機器50を左側から模式的に示した説明図である。図3は、分解状態にある通信機器50の設置構造を示した斜視説明図である。図4は、ロック部材2を示した斜視説明図である。図5は、収納ケース1を示した斜視説明図である。図6は、化粧カバー3A、3Bを取り外した際の壁面Wに設置された状態にある通信機器50を前側から示した説明図である。図7は、ロック部材2の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材2がロック位置にある状態を、(b)はロック部材2が解除位置にある状態を夫々示している。
通信機器50を壁面Wに設置するための第1実施例となる設置構造は、通信機器50を収納可能な収納ケース1と、通信機器50に取り付けられており、通信機器50を収納ケース1に収納した状態のままロックするロック部材2、2と、ロック部材2、2等の前側を覆うように組み付けられる化粧カバー3A、3Bとを備えてなる。そして、通信機器50には、壁面W内を配線されているケーブルLが接続されるようになっている。
収納ケース1は、上板、底板、右側板、及び背板を有して、前面及び左側面に開口する箱状に形成されたケース本体5と、ケース本体5の背板に取り付けられるケーブル保持具6とを備えてなる。また、ケース本体5の上板の左部及び背板の左上隅部は、左側面の開口側から切り欠かれており、収納状態にある通信機器50のコネクタ接続部51を露出させるための接続口7とされている。一方、ケース本体5の前面開口周縁には、上方及び下方へ延びる壁状の固定部8、8が設けられている。そして、各固定部8には、ケース本体5を壁面Wに埋設されているスイッチボックス(図示せず)にネジ止めするための設置孔9が穿設されているとともに、設置孔9の上下方向で外側には、化粧カバー3Aをネジ止めするための取付孔10が穿設されている。また、各固定部8の前面には、設置孔9を挟んで左右で対向する2つのロック用リブ11、11が前方へ突設されており、各ロック用リブ11には、左右方向へ貫通するロック孔12が夫々穿設されている。加えて、ケース本体5の背板の内面側には、ケーブル保持具6の基部6aを取り付けるための取付部13が設けられているとともに、取付部13の上側には、基部6aが取付部13に取り付けられたケーブル保持具6をケース本体5の外側(後側)へ引き出すための引き出し口14が設けられている。なお、収納ケース1の上板から底板までの上下距離は、後述する通信機器50の本体ケースの上下長さと略同じとされている。
ケーブル保持具6は、上下方向へ延びるベルト状に形成されてなり、下端部が取付部13に取り付けられる基部6aとされている。また、基部6aの上側には、通信機器50に接続されるケーブルLを挿通可能なスリット6cが上下方向に延設されており、スリット6cが形成されている箇所がケーブルLを保持するための保持部6bとされている。さらに、保持部6bは弾性を有しており、前後方向へ撓んだり、先端側が基端側へ畳まれるように曲がったりすることができるとともに、スリット6cを左右に押し広げる方向にも変形可能となっている。そして、該ケーブル保持具6は、取付部13に基部13aが取り付けられ、引き出し口14から保持部6bがケース本体5の外側へ引き出された状態で、ケース本体5に設置されている。
一方、通信機器50は、本体ケースに無線通信のための回路基板等が内蔵されてなるものであって、該本体ケースの後部で、収納ケース1への収納状態で接続口7内に露出する箇所にはケーブルLのコネクタを接続可能なコネクタ接続部51が設けられている。また、本体ケースに矩形枠状の着脱用フレーム部材を固着することによって、本体ケースの周面(上面、左右両側面、及び下面)に、夫々外側へ突出する鍔片15a、15b、15c、15dが設けられている。そして、上面から上方へ突出する鍔片15aと下面から下方へ突出する鍔片15cとにはロック部材2を取り付けるための丸孔16が夫々穿設されていて、鍔片15a及び鍔片15cの前面は、ロック部材2を左右方向へスライドするためのガイド面として機能するようになっている。また、鍔片15a及び鍔片15cには、通信機器50を収納ケース1へ収納した際に、ロック用リブ11、11を鍔片15a及び15cよりも前方へ突出させるための切り欠き18、18が夫々設けられている。
上側のロック部材2は、左右方向へ延びる板体からなる本体21と、本体21の下端を前側へ折り曲げてなるガイド片22と、本体21の上辺から上方へ延びた後に左側へ延びるリブ状に形成され、ロック用リブ11のロック孔12に差し込み可能な2つのロック片23、23とを備えてなる。また、本体21の中央には、左右方向へ長い長孔状に形成されたガイド孔24が穿設されている。そして、各ロック部材2は、リベット25をガイド孔24から丸孔16へと差し込んでかしめることにより、鍔片15a(若しくは鍔片15c)の前面側に、ガイド孔24の左右長さだけ左右方向へスライド可能に取り付けられる。また、このような取付状態において、鍔片15aに取り付けられたロック部材2のロック片23、23から鍔片15cに取り付けられたロック部材2のロック片23、23までの上下距離は、上側の固定部8のロック用リブ11、11から下側の固定部8のロック用リブ11、11までの上下距離と同じとなっている。なお、2つのロック片23、23は、各固定部8におけるロック用リブ11、11に対応して形成されており、各ロック片23の左右方向への突出量は、ガイド孔24の左右長さよりも短くなっている。また、下側のロック部材2は、上側のロック部材2を上下逆さにしたものである。
そして、第1実施例に係る設置構造での通信機器50の設置について順を追って説明すると、まずケーブル保持具6が取り付けられた状態の収納ケース1において、スリット6cにケーブルLを通して保持部6bにケーブルLを保持させた状態とし、ケーブルLの先端をケース本体5内に引き込んでおく。そして、当該状態のまま壁面Wに開設された設置用開口70内にケース本体5を差し込み、ネジ17、17を用いて収納ケース1を壁に埋設されているスイッチボックス(図示せず)にネジ止めする。次に、ケーブルLのコネクタをコネクタ接続部51に接続してから、通信機器50の本体ケースをケース本体5へ前面開口を介して収納する。このとき上側のロック部材2はリベット25がガイド孔24の左端に位置するまで右側へ、下側のロック部材2はリベット25がガイド孔24の右端に位置するまで左側へ夫々スライドさせて(すなわち、上下のロック部材2、2を共に解除位置に位置させて)おけば、上側のロック部材2のロック片23、23は、切り欠き18、18を介して鍔片15aよりも前方へ突出したロック用リブ11、11の右側に、下側のロック部材2のロック片23、23は、切り欠き18、18を介して鍔片15cよりも前方へ突出したロック用リブ11、11の左側に夫々位置することになる。そこで、通信機器50の収納ケース1への収納後、上側のロック部材2を左側へ、下側のロック部材2を右側へ夫々スライドさせ、各ロック部材2を、ロック片23、23が対応するロック用リブ11、11のロック孔12、12へ差し込まれたロック位置に位置させれば、通信機器50の前方への移動(収納ケース1から抜け出す方向への移動)が規制され、収納ケース1からの取り出しがロックされた状態で通信機器50が設置されることになる(図6、図7(a))。後は、化粧カバー3Aをネジ71、71により収納ケース1にネジ止めした上で、化粧カバー3Bを化粧カバー3Aに組み付ければ、通信機器50の壁面Wへの設置は完了となる(図1)。なお、通信機器50を交換する等にあたって収納ケース1から取り出す際には、化粧カバー3A、3Bを外した後、上下のロック部材2、2を共にスライドさせて解除位置に位置させればよい(図7(b))。すると、各ロック部材2のロック片23、23がロック孔12、12から抜け出るため、通信機器50の前方への移動が許容されて、通信機器50を収納ケース1から取り出すことができる。
以上のような構成を有する第1実施例に係る通信機器50の設置構造によれば、少なくとも前面に開口した箱状で、通信機器50を収納可能な収納ケース1と、通信機器50を収納ケース1への収納状態でロック/解除するロック部材2、2とを備えており、収納ケース1を壁面Wに埋設されているスイッチボックスに固定することによって通信機器50を壁面Wに設置可能とした設置構造とした上で、通信機器50側である鍔片15a及び鍔片15cの前面に、ロック片23、23を有するロック部材2、2を所定のロック位置と解除位置との間を左右方向へスライド可能に夫々取り付けている一方、収納ケース1に、左右方向に貫通するロック孔12を有するロック用リブ11、11・・を前方へ突設しており、各ロック部材2をロック位置に位置させると、ロック部材2のロック片23、23がロック孔12、12に差し込まれ、収納ケース1からの通信機器50の取り出しが阻止される一方、ロック部材2を解除位置に位置させると、ロック部材2のロック片23、23がロック孔12、12から抜け出し、収納ケース1からの通信機器50の取り出しが許容されるようになっている。したがって、従来のように通信機器50を収納ケース(ボックス側)1へネジ止めすることなく、通信機器50を収納ケース1に着脱可能に設置することができるため、たとえば通信機器50の交換作業等を容易に行うことができる。
また、収納ケース1を介して通信機器50を壁面Wに設置する設置構造において、収納ケース1に、通信機器50のコネクタ接続部51を露出可能な接続口7と、コネクタ接続部51に接続されることによって接続口7から収納ケース1外へ延びるケーブルLを保持するためのケーブル保持具6とを設けている。したがって、通信機器50を交換等するためにケーブルLを通信機器から分離したとしても、当該ケーブルLが壁内の奥まで引き戻されたりすることがなく、再び通信機器50と容易に接続可能な通信機器50の設置構造とすることができる。
さらに、ケーブル保持具6が、収納ケース1外へ延びる帯状に形成された弾性を有する保持部6bと、保持部6bに開設され、ケーブルLを挿通可能なスリット6cとを備えているため、ケーブルLを通信機器50から分離した際に、ケーブルLが壁内の奥まで引き戻される事態を一層確実に防止することができる。
(第2実施例)
図8は、壁面Wに設置された状態にある通信機器50を示した斜視説明図である。図9は、分解状態にある通信機器50の設置構造を示した斜視説明図である。図10は、ロック部材30を示した斜視説明図であり、(a)は前面側を、(b)は後面側を夫々示している。図11は、前フレーム部材32を示した斜視説明図である。図12は、化粧カバー72を取り外した際の壁面Wに設置された状態にある通信機器50を前側から示した説明図である。図13は、ロック部材30の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材30がロック位置にある状態を、(b)はロック部材30が解除位置にある状態を夫々示している。なお、図9、図10、図12、及び図13では、コイルバネ47を模式的に柱状に示している。
通信機器50を壁面Wに設置するための第2実施例となる設置構造は、後フレーム部材31と、後フレーム部材31に組み付け可能な前フレーム部材32と、後フレーム部材31及び前フレーム部材32の組み付け状態を保持/解除するためのロック部材30、30と、ロック部材30、30等の前側を覆うように組み付けられる化粧カバー72とを備えてなる。
後フレーム部材31は、中央に通信機器50の本体ケース後部を挿通可能な設置窓33が開設されてなる正面視矩形のフレーム体であって、設置窓33の上下には、壁面Wに埋設されているスイッチボックス75にネジ止めするための設置孔34が夫々穿設されている。また、両設置孔34、34の上下方向で更に外側となる位置には、前方へ突出する庇部35が夫々設けられており、各庇部35の上下方向で内側の面(上側の庇部35の下面、及び下側の庇部35の上面)には、後述するロック部材30の係止片44が入り込み可能な係止凹部36が夫々設けられている。また、下側の庇部35の左右両側には、前方へ突出する載置段部37、37が設けられており、該載置段部37、37上には、前フレーム部材32が後述するようにして載置可能となっている。なお、後フレーム部材31の上端には、化粧カバー72を軸着可能な取付軸部38が設けられている。
一方、通信機器50は、本体ケースに無線通信のための回路基板等が内蔵されてなるものであって、該本体ケースの後部で、壁面Wへの設置時にスイッチボックス75内に位置する箇所には、図示しないケーブルのコネクタを接続可能なコネクタ接続部51が設けられている。また、通信機器50の本体ケースの前部には、前フレーム部材32がかしめ固定されており、通信機器50と前フレーム部材32とが一体化されている。
前フレーム部材32は、中央に通信機器50の本体ケース前部を挿通可能な挿通窓48が開設された矩形枠体であって、該前フレーム部材32の上辺部32aと下辺部32bとには、上下方向で外側へ開口して、ロック部材30に取り付けられたコイルバネ47を収納可能とされた収納凹部39が夫々設けられている。また、上辺部32aと下辺部32bとにおける収納凹部39の左右両側には、上下方向で外側へ延びる壁部40、40が夫々立設されており、各壁部40における対向する側の面には、上下方向に延びる案内溝41が夫々刻設されている。さらに、上辺部32a及び下辺部32bの前面であって、収納凹部39の左右外側で、且つ、壁部40よりは左右内側となる箇所には、前方及び上下方向で内側へは開放されている一方、上下方向で外側へは閉塞された掛止溝42、42が夫々刻設されている。
上側のロック部材30は、前後方向が厚み方向となる矩形板状のガイド板43と、ガイド板43の上縁から更に上方へ突出する係止片44と、ガイド板43の前面から前方へ突出した後に下方へ延びる操作片45と、該操作片45の下端から後方へ突出する掛止爪46、46と、ガイド板43の下面に取り付けられたコイルバネ47とを備えてなる。ガイド板43の左右長さは、対向する案内溝41、41同士の左右間隔と同じとなっており、ガイド板43の左右両端は案内溝41内に夫々嵌まり込み可能となっている。また、係止片44の左右長さは、上述したように係止凹部36に入り込み可能な左右長さとなっている。さらに、各掛止爪46は、掛止溝42内に入り込み可能となっており、掛止爪46、46同士の左右間隔は、掛止溝42、42同士の左右間隔と略同じとなっている。なお、操作片45の上面は凹面とされている。また、下側のロック部材30は、上側のロック部材30を上下逆さにしたものである。
上述したような上下両ロック部材30、30は、コイルバネ47を収納凹部39内に収納し、且つ、ガイド板43の左右両端を案内溝41、41内に夫々嵌め込むとともに、掛止爪46、46を掛止溝42、42内に入り込ませた状態で、前フレーム部材32に取り付けられている。そして、そのような取付状態において上側のロック部材30では、掛止爪46、46が掛止溝42、42の上端に夫々掛止し、コイルバネ47の付勢力によって上方へ付勢された状態となっている。一方、下側のロック部材30では、掛止爪46、46が掛止溝42、42の下端に夫々掛止し、コイルバネ47の付勢力によって下方へ付勢された状態となっている。
そして、第2実施例に係る設置構造での通信機器50の設置について順を追って説明すると、まずネジ17、17を用いて後フレーム部材31を壁に埋設されているスイッチボックス75にネジ止めする。次にロック部材30、30が前フレーム部材32に取り付けられている通信機器50の本体ケース後部を、設置窓33及び設置用開口70を介してスイッチボックス75内に収納するとともに、各ロック部材30の操作片45を夫々操作して、上側のロック部材30の係止片44を上側の庇部35の係止凹部36に、下側のロック部材30の係止片44を下側の庇部35の係止凹部36に係止させればよい。すなわち、各ロック部材30に上下方向で内側へ負荷をかけ、コイルバネ47の付勢力に抗して上下方向で内側に移動させた状態とし、その状態のまま係止凹部36の上下方向で内側へ係止片44を位置させてから上記負荷を解除する。すると、コイルバネ47の付勢力によって各ロック部材30が上下方向で外側へ移動し、係止片44が係止凹部36内に入り込んで係止状態になる(各ロック部材30がロック位置に位置する)とともに、コイルバネ47の付勢力によって当該係止状態のまま維持されるため、通信機器50の前方への移動(スイッチボックス75から抜け出す方向への移動)が規制され、スイッチボックス75からの取り出しがロックされた状態で通信機器50が設置されることになる(図12、図13(a))。また、当該設置状態にあっては、載置段部37、37上に前フレーム部材32の下辺部32bが載置された格好となっており、通信機器50は、後フレーム部材31に下方から支持された状態で設置されることになる。後は、化粧カバー72を後フレーム部材31に組み付ければ、通信機器50の壁面Wへの設置は完了となる(図8)。なお、通信機器50を交換する等にあたってスイッチボックス75から取り出す際には、化粧カバー72を外した後、各ロック部材30に上下方向で内側へ負荷をかけ、コイルバネ47の付勢力に抗して上下方向で内側に移動させ、係止片44と係止凹部36との係止状態を解除すればよい(図13(b)に示すように各ロック部材30を解除位置に位置させる)。すると、通信機器50の前方への移動が許容され、通信機器50をスイッチボックス75から取り出すことができる。
以上のような構成を有する第2実施例に係る通信機器50の設置構造によれば、壁面Wに埋設されているスイッチボックス75に固定される後フレーム部材31と、スイッチボックス75内に収納される通信機器50に一体化され、後フレーム部材31の前面側に対して着脱可能な前フレーム部材32と、前フレーム部材32の後フレーム部材31からの着脱を許容/阻止するためのロック部材30とを備えた通信機器50の設置構造とした上で、前フレーム部材32の上辺部32a及び下辺部32bに、上下方向で夫々外側へ突出する係止片44を有するロック部材30を夫々上下方向へ移動可能に設ける一方、後フレーム部材31に前方へ突出する庇部35を設けるとともに、各庇部35における上下方向で内側となる面にロック位置にある係止片44が入り込む係止凹部36を夫々設けており、さらに、各ロック部材30をコイルバネ47によってロック位置側へ付勢するように構成している。したがって、従来のように通信機器50をスイッチボックス75や後フレーム部材(ボックス側)31へネジ止めせずとも、各ロック部材30を、係止片44が係止凹部36から抜け出す解除位置へコイルバネ47の付勢力に抗して移動させるだけで通信機器50をスイッチボックス75から取り外すことができるため、通信機器50が故障した等の理由で通信機器50を交換する際に、通信機器50の着脱作業を容易に行うことができる。
(第3実施例)
図14は、壁面Wに設置された状態にある通信機器50を示した斜視説明図である。図15は、分解状態にある通信機器50の設置構造を示した斜視説明図である。図16は、前フレーム部材56を示した斜視説明図である。図17は、化粧カバー3A、3Bを取り外した際の壁面Wに設置された状態にある通信機器50を前側から示した説明図である。図18は、ロック爪59の動作態様を示した説明図であり、(a)はロック爪59がロック姿勢にある状態を、(b)はロック爪59が解除姿勢にある状態を夫々示している。
通信機器50を壁面Wに設置するための第3実施例となる設置構造は、後フレーム部材55と、後フレーム部材55に組み付け可能な前フレーム部材56と、後フレーム部材55及び前フレーム部材56等の前側を覆うように組み付けられる化粧カバー3A、3Bとを備えてなる。
後フレーム部材55は、中央に通信機器50の本体ケース後部を挿通可能な設置窓57が開設されてなる正面視矩形のフレーム体であって、設置窓57の上下には、壁面Wに埋設されているスイッチボックス75にネジ止めするための設置孔58が夫々穿設されている。また、両設置孔58、58の左右方向で外側となる位置には、弾性を有して左右方向に撓ませることができるロック爪59、59が夫々前方へ立設されている。
一方、通信機器50は、本体ケースに無線通信のための回路基板等が内蔵されてなるものであって、該本体ケースの後部で、壁面Wへの設置時にスイッチボックス75内に位置する箇所には、図示しないケーブルのコネクタを接続可能なコネクタ接続部51が設けられている。また、通信機器50の本体ケースの前部には、前フレーム部材56がかしめ固定されており、通信機器50と前フレーム部材56とが一体化されている。
前フレーム部材56は、中央に通信機器50の本体ケース前部を挿通可能な挿通窓60が開設された矩形枠体であって、該前フレーム部材56の上辺部56aと下辺部56bとには、ロック爪59、59が係合可能な係合孔61、61が開設されている。上辺部56a及び下辺部56bにおける係合孔61、61同士の左右間隔は、ロック爪59、59の左右間隔と略同じ(厳密にはロック爪59、59の左右間隔よりも僅かに狭い)とされている。また、上辺部56aの係合孔61、61と下辺部56bの係合孔61、61との上下距離は、後フレーム部材55における上側のロック爪59、59と下側のロック爪59、59との上下距離と同じとされている。さらに、前フレーム部材56の上辺部56a及び下辺部56bには、化粧カバー3Aをネジ止めするための取付孔62も夫々穿設されている。
そして、第3実施例に係る設置構造での通信機器50の設置について順を追って説明すると、まずネジ17、17を用いて後フレーム部材55を壁に埋設されているスイッチボックス75にネジ止めする。通信機器50の本体ケース後部を、設置窓57及び設置用開口70を介してスイッチボックス75内に収納するとともに、前フレーム部材56を後側へ押し込めばよい。すると、各ロック爪59が左右方向で内側に撓みながら前フレーム部材56の対応する係合孔61に後側から挿通された後、前フレーム部材56の前面側において、各ロック爪59が自身の弾性力によって係合孔61の左右方向で外縁に係合する(各ロック爪59がロック姿勢をとる)ため、通信機器50の前方への移動(スイッチボックス75から抜け出す方向への移動)が規制され、スイッチボックス75からの取り出しがロックされた状態で通信機器50が設置されることになる(図17、図18(a))。後は、化粧カバー3Aをネジ71、71により前フレーム部材56にネジ止めした上で、化粧カバー3Bを化粧カバー3Aに組み付ければ、通信機器50の壁面Wへの設置は完了となる(図14)。なお、通信機器50を交換する等にあたってスイッチボックス75から取り出す際には、化粧カバー3A、3Bを外した後、ロック爪59、59を摘まむ等して左右方向で内側へ撓ませて、ロック爪59、59と係合孔61、61との係合状態を解除すればよい(図18(b)に示すように各ロック爪59を解除姿勢にする)。すると、通信機器50の前方への移動が許容され、通信機器50をスイッチボックス75から取り出すことができる。
以上のような構成を有する第3実施例に係る通信機器50の設置構造によれば、壁面Wに埋設されているスイッチボックス75に固定される後フレーム部材55と、スイッチボックス75内に収納される通信機器50に一体化され、後フレーム部材31の前面側に対して着脱可能な前フレーム部材56と、前フレーム部材56の後フレーム部材55からの着脱を許容/阻止するためのロック爪59、59とを備えた通信機器50の設置構造とした上で、後フレーム部材55に、前方へ突出するロック爪59、59を設けており、前フレーム部材56の後フレーム部材55からの着脱を阻止するロック姿勢と、前フレーム部材56の後フレーム部材55からの着脱を許容する解除姿勢とに姿勢変更可能としている一方、前フレーム部材56の上辺部56a及び下辺部56bに、ロック姿勢にあるロック爪59、59が係合可能な係合孔61、61を設け、ロック爪59、59の解除姿勢側への姿勢変更に伴い、ロック爪59、59と係合孔61、61との係合が解除されるように構成している。したがって、従来のように通信機器50をスイッチボックス75や後フレーム部材(ボックス側)55へネジ止めせずとも、ロック爪59、59の姿勢を変更させるだけで通信機器50をスイッチボックス75から取り外すことができるため、通信機器50が故障した等の理由で通信機器50を交換する際に、通信機器50の着脱作業を容易に行うことができる。
なお、本発明に係る通信機器の設置構造は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、収納ケースやケーブル保持部に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、第1実施例に係るロック部材として、図19に示すようなロック部材81を採用することも可能である。図19は、第1実施例の変更例となるロック部材81について、その動作態様を示した説明図であり、(a)はロック部材81がロック位置にある状態を、(b)はロック部材81が解除位置にある状態を夫々示している。
ロック部材81について説明すると、ロック部材81は、第1実施例のロック部材2同様、本体82の上辺から上方へ延びた後に左側へ延びるリブ状に形成され、ロック用リブ11のロック孔12に差し込み可能な2つのロック片83、83を備えているとともに、本体82におけるロック片83、83の先端下方となる箇所に、夫々ロック片83の先端側(ここでは上方)へ突出する規制突起84、84を備えている。そして、ロック部材81は、支持片85等によって鍔片15a(若しくは鍔片15c)の前面側に左右方向へスライド可能に取り付けられており、ロック片82、82が対応するロック用リブ11、11のロック孔へ差し込まれるロック位置と、ロック片82、82がロック孔から抜け出す解除位置との間でスライド操作可能となっている。また、ロック部材81では、上述したような規制突起84、84が設けられており、ロック部材81をロック位置に位置させた際、規制突起84、84がロック用リブ11、11の側面下部に掛止し、ロック部材81の解除位置側へのスライドを規制するようになっている。
以上のようなロック部材81を採用したとしても、ロック部材2を採用した場合と同様に、従来のように通信機器50を収納ケース(ボックス側)へネジ止めすることなく、通信機器50を収納ケースに着脱可能に設置することができるため、たとえば通信機器50の交換作業等を容易に行うことができるという効果を奏することができる。また、ロック部材81の本体82におけるロック片83、83の先端下方となる箇所に、夫々ロック片83の先端側(ここでは上方)へ突出する規制突起84、84が設けられており、ロック部材81をロック位置に位置させた際、規制突起84、84がロック用リブ11、11の側面下部に掛止するようにしているため、ロック位置にあるロック部材81が不用意に解除位置側へスライドしてしまうような事態を防止することができる。
また他の変更例としては、上記第1実施例等では、通信機器の収納ケースへの設置に係りロック部材を左右方向へスライドさせるように構成しているが、上下方向であっても何ら問題はないし、前後方向を軸とする回転方向へスライドさせるように構成したり、前後方向を軸として回転するように構成してもよい。すなわち、ロック部が壁の表面に沿った方向へ移動するのであれば、ロック部材をどのように移動させるかについては適宜設計変更可能である。加えて、第1実施例等において、ロック部側を凹部(たとえば筒状部)とし、被係止部側を凸部(たとえばロック部内に嵌まり込む突起)等として構成することも可能である。
また、上記第1実施例では、ケーブル保持部を収納ケースとは別体に成形したケーブル保持具とし、該ケーブル保持具を収納ケースに取り付けてケーブル保持部を構成しているが、ケーブル保持部を収納ケースと一体成形しても何ら問題はない。たとえば、収納ケースの外面にフック状のケーブル保持部を設けることが考えられる。さらに、接続口及びケーブル保持部を収納ケースのどこに設けるかについても適宜設計変更可能であって、収納ケースの側面に接続口及びケーブル保持部を設けるとしてもよい。加えて、第1実施例の設置構造においてケーブル保持部を設けないとしてもよいし、第2実施例及び第3実施例の設置構造において、基台部材である後フレーム部材にスイッチボックス内へ延びるケーブル保持部を設けることも当然可能である。
さらに、第2実施例の設置構造では、ロック部材を上下方向へ移動可能に設けているが、左右方向へ移動可能に設けても何ら問題はなく、ロック部材の移動方向に応じて庇部等の被係止部の位置についても適宜設計変更することができる。また、第2実施例の設置構造において、弾性部材をコイルバネではなく板バネ等としても何ら問題はないし、ロック部側を凹部(たとえば溝)とし、被係止部側を凸部(たとえば溝内に嵌まり込むリブ)として構成することも可能である。
さらにまた、第3実施例の設置構造では、弾性係合爪を左右方向へ撓むように設けているが、言うまでもなく上下方向へ撓むように設けることはできる。また、被係合部としての係合孔の位置についても適宜設計変更可能であるし、係合孔に代えて、設置部である前フレーム部材の背面に係合凹部を設けるとしても何ら問題はないし、弾性係合爪や被係合部の位置については、言うまでもなく設計変更することができる。
加えて、上記第1実施例、第2実施例、及び第3実施例では、上下2組のロック部及び被係止部(若しくは被係合部)を設けるとしているが、何れか一方にしかロック部及び被係止部(若しくは被係合部)しか設けないとすることも可能である。すなわち他方側については、ロック位置や解除位置に移動しない(若しくはロック姿勢や解除姿勢に姿勢変更しない)リブを設け、該リブを所定の被係止部に係止状態とした上で、一方側のロック部を動作させ、通信機器を壁面に設置するように構成することも可能である。
1・・収納ケース(基台部材)、2、81・・ロック部材、11・・ロック用リブ、12・・ロック孔(被係止部)、15a、15c・・鍔片(設置部、リブ)、23、83・・ロック片(ロック部、凸部)、30・・ロック部材、31、55・・後フレーム部材(基台部材)、32、56・・前フレーム部材(設置部)、32a、56a・・上辺部(設置部、リブ)、32b、56b・・下辺部(設置部、リブ)、35・・庇部、36・・係止凹部(被係止部、凹部)、44・・係止片(ロック部、凸部)、47・・コイルバネ(弾性部材)、50・・通信機器、59・・ロック爪(ロック部、弾性係合爪)、61・・係合孔(被係合部)、75・・スイッチボックス(ボックス)、84・・規制突起、W・・壁面。

Claims (5)

  1. 壁内に埋設されているボックスに固定される基台部材と、前記ボックス内に収納される通信機器に設けられているとともに、前記基台部材に着脱可能とされた設置部と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容/阻止するためのロック部とを備えた通信機器の設置構造であって、
    前記設置部に、前記ロック部が設けられており、前記ロック部は、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止する所定のロック位置と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する所定の解除位置との間を、前記壁の表面に沿った所定方向へ移動可能である一方、
    前記基台部材に、前記ロック位置にある前記ロック部が係止可能であるとともに、前記ロック部の前記解除位置への移動に伴い前記ロック部との係止が解除される被係止部が設けられていることを特徴とする通信機器の設置構造。
  2. 前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、
    前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、前記ロック部が、前記リブの前面を前記所定方向へスライドするロック部材において、当該スライド方向に沿って前記ロック位置側へ突出する凸部である一方、
    前記基台部材に、前方へ突出するロック用リブが設けられているとともに、前記ロック用リブに、前記ロック部材の前記ロック位置側へのスライドに伴い、前記ロック部が差し込まれるロック孔が前記被係止部として設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通信機器の設置構造。
  3. 前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、
    前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、前記ロック部が、前記リブに前記所定方向へ移動可能に取り付けられたロック部材において、前記移動方向に沿って前記ロック位置側へ突出する凸部である一方、
    前記基台部材に、前方へ突出する庇部が設けられているとともに、前記庇部に前記ロック位置にある前記ロック部が入り込む凹部が前記被係止部として設けられており、
    さらに、前記ロック部材が弾性部材により前記ロック位置側へ付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の通信機器の設置構造。
  4. 壁内に埋設されているボックスに固定される基台部材と、前記ボックス内に収納される通信機器に設けられているとともに、前記基台部材に着脱可能とされた設置部と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容/阻止するためのロック部とを備えた通信機器の設置構造であって、
    前記基台部材に、前記ロック部が設けられており、前記ロック部は、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止する所定のロック状態と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する所定の解除状態との間で状態変化可能となっている一方、
    前記設置部に、前記ロック位置にある前記ロック部が係合可能であるとともに、前記ロック部の前記解除状態への状態変化に伴い前記ロック部との係合が解除される被係合部が設けられていることを特徴とする通信機器の設置構造。
  5. 前記基台部材の前面側に前記設置部が着脱される通信機器の設置構造であって、
    前記基台部材に、前方へ突出する弾性係合爪が前記ロック部として設けられており、前記設置部の前記基台部材からの着脱を阻止するロック姿勢と、前記設置部の前記基台部材からの着脱を許容する解除姿勢とに姿勢変更可能となっている一方、
    前記設置部が、前記通信機器の本体ケース周面から外方へ突設されたリブであり、当該設置部に、前記ロック姿勢にある前記弾性係合爪が係合可能な係合孔が前記被係合部として設けられ、
    前記弾性係合爪の前記解除姿勢側への姿勢変更に伴い、前記弾性係合爪と前記係合孔との係合が解除されることを特徴とする請求項4に記載の通信機器の設置構造。
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