JP2022164192A - 乗物用通信システム - Google Patents

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大貴 早川
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Abstract

Figure 2022164192000001
【課題】乗物の室内の無線通信環境と外部との間で無線通信を行うことを可能にする乗物用通信システムを提供する。
【解決手段】端末装置2と光源装置3との間での光無線通信が可能とされ、光源装置3に有線接続されたボデーECU4が、車外との無線通信が可能なDCM7に有線接続されると共に、光源装置3とボデーECU4とが電力線通信によって通信可能な構成とされている。これにより、光源装置3は、ボデーECU4およびDCM7を介して車外との間で情報の送受信が可能となり、車内の無線通信環境(端末装置2と光源装置3とを含んで構成される車内の無線通信環境)と車外との間で無線通信を行うことを実現する車両通信システム1を構築することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は乗物用通信システムに係る。特に、本発明は、自動車等の乗物の室内に位置する端末装置を外部と通信可能とするための乗物用通信システムに関する。
従来、乗物の室内に位置する端末装置が通信ネットワークを介して通信可能とされた通信システムとして特許文献1に開示されているものが知られている。
この特許文献1に開示されている通信システムは、有線通信ネットワークに接続された通信機能付室内灯が、座席および表示装置に対して可視光通信により情報(信号)を送信するLEDを備えている。また、座席および表示装置が、通信機能付室内灯から送信された情報を受信する受光部と、該受光部が受信した情報に基づいて自身の動作を制御する制御部とを備えている。これにより、座席および表示装置に接続する通信用の配線を不要にし、乗物における配線数の削減を図っている。
特開2020-83172号公報
しかしながら、特許文献1のものにあっては、情報(この特許文献1の場合には可視光により生成される情報)を送信するLEDを備えた通信機能付室内灯は、有線通信ネットワークに接続されたものとなっている。具体的には、鉄道車両の先頭車両に設置されたホスト機器から送信された情報を有線通信ネットワークを介して通信機能付室内灯が受信する構成となっている。つまり、情報の発信源であるホスト機器と通信機能付室内灯(端末装置に相当する座席や表示装置と無線通信する通信機能付室内灯)との間の通信形態は有線通信となっており、この通信機能付室内灯(通信装置)が無線通信によって車外(外部)との間で通信可能とする技術については開示されていない。このため、乗物の室内の無線通信環境(室内に位置する端末装置と、該端末装置との間で無線通信する通信装置を含む無線通信環境)と外部との間で無線通信を行うことを実現するためには検討の余地があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、乗物の室内の無線通信環境と外部との間で無線通信を行うことを可能にする乗物用通信システムを提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、乗物の室内において端末装置との間での無線通信が可能な通信装置と、前記通信装置に電源配線によって接続された制御装置と、前記制御装置に有線接続され、外部との無線通信が可能な無線通信装置とを備え、前記通信装置と前記制御装置とが、前記電源配線を使用した電力線通信によって通信可能な構成とされていることを特徴とする。
ここでいう、制御装置と無線通信装置との有線接続とは、これら装置が直接的に有線接続されている場合、および、他の機器(中継装置等)を介して有線接続されている場合の両方を含む。
この特定事項により、乗物の室内において無線通信が可能な端末装置と通信装置とを含んで構成される室内の無線通信環境は、通信信号の重畳が可能な電源配線を使用した電力線通信(PLC;Power Line Communication)によって制御装置との間での有線通信が可能である。また、外部との無線通信が可能な無線通信装置と制御装置とが有線接続されていることにより、通信装置は、制御装置および無線通信装置を介して外部との間で情報の送受信(受信のみを行う場合および送信のみを行う場合を含む)が可能となっている。これにより、乗物の室内の無線通信環境と外部との間で無線通信を行うことを実現する乗物用通信システムを構築することができる。
また、前記通信装置と前記制御装置との間において、前記電源配線を使用した複数の通信条件での通信品質評価信号の送受信を行う通信品質評価動作を行うことにより、前記電源配線を使用した前記通信装置と前記制御装置との間における通信条件を前記複数の通信条件の中から選択して決定するよう構成されている。
自動車等の乗物に搭載される通信システム(乗物用通信システム)は通信経路が複雑であることから、実用化を図る上においては、安定した通信状態が確保されるか否かの通信品質評価動作を行い、その通信品質評価動作の結果に応じて、通信に係る各種パラメータ等の調整に役立てることが重要である。この点に鑑み、本解決手段では、通信装置と制御装置との間における通信品質評価動作を行い、通信品質評価の高い通信条件を選択して、これら通信装置と制御装置との間における通信を行うようにしている。このため、通信装置と制御装置との間で安定した通信状態を確保することができ、乗物用通信システムの実用性を高めることができる。
また、前記通信品質評価動作では、前記電源配線を使用して前記制御装置から前記通信装置に向けて通信品質評価信号を送信する第1の通信品質評価動作、および、前記電源配線を使用して前記通信装置から前記制御装置に向けて通信品質評価信号を送信する第2の通信品質評価動作が行われるようにしている。
これにより、電源配線を使用した一方向の通信と他方向の通信との両方において通信品質評価動作が行われることになり、通信品質評価の精度を高めることができる。
また、前記通信装置と前記制御装置との間における通信品質評価動作の結果の通知形態として具体的には、乗物の室内に向けて前記通信装置から出力するよう構成されている。
例えば、乗物の室内に乗員がいる場合には、その乗員に向けて、通信装置と制御装置との間における通信品質評価動作の結果を通信装置からの出力によって通知(例えば光や音声等による通知)することが可能となり、乗員は、乗物用通信システムにおける通信状態(通信品質)を把握することができる。
この場合に、前記通信装置は発光器を備えており、前記乗物の室内に向けて前記通信装置から出力される通信品質評価動作の結果は、当該結果に応じて予め設定された前記発光器から照射される光の色または光の点滅により表されるよう構成されている。
これによれば、乗物の室内に乗員がいる場合に、その乗員は、通信装置の発光器から照射される光を見ることで通信装置と制御装置との間における通信状態を容易に把握することができる。尚、この解決手段において通信装置に備えられた発光器は、後述する光無線通信のための発光器であってもよいし、通信品質評価動作の結果の出力のためだけに備えられた発光器であってもよい。
また、前記通信品質評価動作の結果を前記制御装置にフィードバックすることにより、当該制御装置と前記通信装置との間での通信条件を調整するよう構成されている。
これにより、通信品質評価動作の結果を反映した通信条件の調整が行われることによって、通信装置と制御装置との間で安定した通信状態を確保することができ、乗物用通信システムの実用性を高めることができる。
また、前記端末装置と前記通信装置との間において、無線通信での通信品質評価動作を行い、当該通信品質評価動作の結果を前記通信装置にフィードバックすることにより、当該通信装置と前記端末装置との間での通信条件を調整するよう構成されている。
これにより、通信品質評価動作の結果を反映した通信条件の調整が行われることにより、通信装置と端末装置との間で安定した通信状態を確保することができ、これによっても、乗物用通信システムの実用性を高めることができる。
前記端末装置と前記通信装置との間での無線通信として具体的には、光無線通信が行われるようにしている。
光無線通信は、高い通信速度での通信を実現することが可能であり、電波干渉を生じないものであることから安定した通信を実現することができ、電磁波が発生しないことから乗物に搭載されている各種電子機器に与える影響がない。このため、乗物の室内における端末装置に対して高速で安定した通信を実現することができる。
また、前記通信装置は、前記端末装置との間で光無線通信を行うための発光器および受光器の両方を備えた構成、または、前記端末装置への光無線通信による送信を行うための発光器のみを備えた構成となっている。
通信装置が発光器および受光器の両方を備えている場合、端末装置も発光器および受光器の両方を備えていることを条件として、当該通信装置は端末装置との間で双方向通信が可能となる。また、通信装置が発光器のみを備えている場合、端末装置が受光器を備えていることを条件として、当該通信装置は端末装置に対する一方向通信が可能となる。これにより、端末装置と通信装置との間での無線通信の形態として光無線通信を実現することができる。
また、前記通信装置が前記発光器のみを備えた構成となっている場合に、前記制御装置から前記端末装置に亘る通信経路のうち少なくとも前記制御装置と前記通信装置との間における通信品質評価動作を行い、当該通信品質評価動作の結果を前記端末装置から前記制御装置へのフィードバックにより、当該制御装置から前記端末装置に亘る通信経路における通信条件を調整するよう構成されている。
前述した一方向通信が可能な乗物用通信システムにおいて、通信品質評価動作の結果を反映した通信条件の調整が行われることにより、制御装置から端末装置に亘る通信経路での安定した通信状態を確保することができ、乗物用通信システムの実用性を高めることができる。
本発明では、端末装置と通信装置との間での無線通信が可能とされ、電源配線によって通信装置に接続された制御装置が、外部との無線通信が可能な無線通信装置に有線接続されると共に、通信装置と制御装置とが電源配線を使用した電力線通信によって通信可能な構成とされている。これにより、通信装置は、制御装置および無線通信装置を介して外部との間で情報の送受信が可能となり、乗物の室内の無線通信環境(端末装置と通信装置とを含んで構成される室内の無線通信環境)と外部との間で無線通信を行うことを実現する乗物用通信システムを構築することができる。
実施形態に係る車両通信システムの概略構成を示す図である。 車両通信システムのブロック図である。 実施形態に係る車両通信システムを構築するための準備の手順を示すフローチャート図である。 光源装置の交換パターンを説明するための図である。 第1の通信品質評価動作の手順を示すフローチャート図である。 車内における光源装置の配置箇所の例を示す図である。 第2の通信品質評価動作の手順を示すフローチャート図である。 通信品質評価動作の結果に応じた処理を説明するための図2相当図である。 車両通信システムの使用状態の一例を説明するための車内を示す図である。 車両通信システムにおいて通信が成立していない場合の例を説明するための車内を示す図である。 変形例における通信品質評価動作の結果に応じた処理を説明するための図2相当図である。 車両通信システムを乗り合いバスに適用した例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る乗物用通信システムを自動車に適用した場合について説明する。従って、本実施形態では、乗物用通信システムを車両通信システムと言い換え、また、乗物の室内を車内と言い換えて説明する。また、自動車の車内での無線通信の形態として、光無線通信(Li-Fi:Light Fidelity)を使用した場合を例に挙げて説明する。尚、本発明における車内での無線通信の形態としては、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)を使用するものであってもよい。
また、本実施形態では、本発明に係る車両通信システムを搭載していない車両(既存の車両)に対して当該車両通信システムを導入(後付け)する場合を例に挙げて説明する。尚、本発明の技術的思想は、車両通信システムを新たに導入する場合に限定されるものではなく、車両の製造時に本発明に係る車両通信システムを搭載させる(新車の状態で当該車両通信システムを搭載している)場合も含む。
また、本実施形態では、車内に位置する端末装置と車外(例えばインターネット;より具体的にはインターネットに接続されたインターネットサービスプロバイダのサーバ)との通信形態として情報の送受信(以下、双方向通信という場合もある)が可能な車両通信システムとして構築された場合を例に挙げて説明する。尚、本発明の技術的思想は、この双方向通信が可能な車両通信システムに限定されるものではなく、端末装置が車外からの情報の受信のみを行うように構築された場合(以下、一方向通信という場合もある)も含む。
-車両通信システムの概略構成-
図1は、本実施形態に係る車両通信システム1の概略構成を示す図である。また、図2は、車両通信システム1のブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両通信システム1は、車内に位置する端末装置(例えば乗員が携帯しているスマートフォン等)2との間で情報の送受信を行うための通信が可能なシステムとして構築されている。
具体的に、この車両通信システム1は、通信装置としての光源装置3、制御装置としてのボデーECU(Electronic Control Unit)4、ゲートウェイECU5、各種ECU61,62、無線通信装置としてのDCM(Data Communication Module)7を備えた構成となっている。
そして、光源装置3とボデーECU4とは電源配線L1によって接続されており、光源装置3への給電(照明用の給電)だけでなく、この電源配線L1によって光源装置3とボデーECU4との間での電力線通信(PLC)も可能となっている。
また、ボデーECU4、ゲートウェイECU5、各種ECU61,62、DCM7は、信号線L2によって接続(有線接続)されることで、CAN(Controller Area Network)やEthernet等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じて双方向通信が可能となっている。これらボデーECU4、ゲートウェイECU5、各種ECU61,62、DCM7は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、クロック生成部、入出力インタフェース、通信インタフェース、および、内部バス等を含むコンピュータによって実現されている。
以下、端末装置2、および、車両通信システム1を構成する前記各機器について説明する。
(端末装置)
端末装置2は、例えば乗員が車内に持ち込んだ携帯端末(例えばスマートフォン)等であって、光源装置3との間で光無線通信(Li-Fi:登録商標)が可能な構成とされている。
図2に示すように、この端末装置2は、発光器21、受光器22、変調/復調回路23、光無線通信器24、信号処理装置25を備えている。
発光器21として具体的にはLED(Light Emitting Diode)が適用可能である。受光器22として具体的にはPD(Photodiode)が適用可能である。これにより、発光器21が発する光の点滅パターンを送信信号(デジタル信号)として光源装置3に送信することが可能であり、受光器22が受光する光の点滅パターンを受信信号として光源装置3から受信することが可能となっている。
Li-Fiの利点について簡単に説明すると、Li-Fiは、通信速度として5Gbps以上を実現することが可能であり極めて高速度での情報の送受信が可能となっている。また、Li-Fiで使用される光としては可視光に限らず、赤外線光や紫外線光も使用可能である。また、Li-Fiは電波干渉を生じないものであることから安定した通信を実現することができる。更に、Li-Fiは、電磁波が発生しないことから、車両に搭載されている各種電子機器に与える影響がなく、各種電子機器の安定した作動を実現することができるものである。本実施形態では、このような種々の利点を有するLi-Fiを利用して端末装置2と光源装置3との間での無線通信(光無線通信)が可能な構成とされている。
変調/復調回路23は、光源装置3に送信する光信号の変調、および、光源装置3から受信した光信号の復調を行う。光無線通信器24は、光源装置3に送信する光信号の生成と当該光信号の変調/復調回路23への出力を行うと共に、光源装置3から受信した光信号の復調後の情報を変調/復調回路23から受信する。信号処理装置25は、光無線通信器24との間で情報の送受信を行い、光無線通信器24から受信した情報(通信情報)に基づき、端末装置2に備えられた表示装置(モニタ)への画像表示等のユーザインタフェースへの出力のための処理や、乗員が端末装置2を操作した場合のその操作に基づく情報(乗員からの操作指示情報)の生成や、後述する通信品質評価動作のための情報の処理や、その通信品質評価動作の結果情報の生成や、光源装置3に対してフィードバックを行う通信条件の調整情報の生成等を行う。
(光源装置)
光源装置3は、端末装置2との間で光無線通信(Li-Fi)を行うと共に、前述したように電源配線L1によってボデーECU4に接続され、この電源配線L1に通信信号を重畳させる電力線通信によってボデーECU4との間での各種情報の送受信(通信)が可能となっている。
また、図2に示すように、光源装置3は、発光器31、受光器32、変調/復調回路33、および、信号処理装置34を備えている。
発光器31として具体的にはLEDが適用可能である。受光器32として具体的にはPDが適用可能である。これにより、発光器31に備えられた駆動回路(Txドライバ)の作動により、発する光の点滅パターンを送信信号(デジタル信号)として端末装置2に送信することが可能であり、受光器32に備えられた駆動回路(Rxドライバ)の作動により、受光する光の点滅パターンを受信信号として端末装置2から受信することが可能となっている。
変調/復調回路33は、ボデーECU4に送信する信号の変調、および、ボデーECU4から受信した信号の復調を行う。つまり、電源配線L1において重畳されて送受信される通信信号の変調および復調を行う。信号処理装置34は、変調/復調回路33との間で情報の送受信を行い、変調/復調回路33から受信した情報(通信情報)に基づき、後述する通信品質評価動作のための情報の処理や、その通信品質評価動作の結果情報の生成や、結果情報の出力等を行う。
(ボデーECU)
ボデーECU4は、車両に搭載された各種装置を制御する前記各種ECU61,62に信号線L2によって接続され、これらECU61,62に各種装置を制御するための制御信号を送信する。この各種装置としては、図示しないドアロック装置やランプ類等が挙げられる。また、前述したように、ボデーECU4は、電源配線L1によって光源装置3に接続され、この電源配線L1を使用した電力線通信によって光源装置3との間での各種情報の送受信(通信)が可能となっている。
また、図2に示すように、ボデーECU4は、変調/復調回路41、電源供給回路42、通信回路43、信号処理装置44を備えている。
変調/復調回路41は、光源装置3に送信する信号の変調、および、光源装置3から受信した信号の復調を行う。つまり、電源配線L1において重畳されて送受信される通信信号の変調および復調を行う。電源供給回路42は、車両に搭載されたバッテリ(蓄電池)に電源配線(図示省略)によって接続され、バッテリから受けた電力を変調/復調回路41に給電する。通信回路43は、ゲートウェイECU5に接続(有線接続)され、該ゲートウェイECU5との間で情報の送受信を行う。信号処理装置44は、変調/復調回路41との間で情報の送受信を行い、変調/復調回路41から受信した情報(通信情報)に基づき、後述する通信品質評価動作のための情報の処理や、その通信品質評価動作の結果情報の生成や、結果情報の出力を行う。
(ゲートウェイECU)
ゲートウェイECU5は、前記車載ネットワークを介してDCM7、ボデーECU4、各種ECU61,62に接続され、これら装置間での通信を中継する中継装置である。また、ゲートウェイECU5は、DCM7を介して、車外の所定のネットワーク(インターネット)100と接続可能となっている。
(各種ECU)
各種ECU61,62としては、前述したように図示しないドアロック装置やランプ類を制御するものが挙げられる。図1では2つのECU61,62を示すが、実際には、車両には多くのECUが搭載されている。例えば、エンジンECU、ブレーキECU、ステアリングECU、トランスミッションECU、メータECU、エアコンECU等である。
(DCM)
DCM7は、ゲートウェイECU5の制御の下で、多数の基地局を有する携帯電話網やインターネット網等を含む所定のネットワーク100を通じた双方向での通信が可能な通信デバイスである。具体的に、このDCM7は、車外アンテナ71によって車外(例えばインターネット等のネットワーク100)との間で通信可能となっている。より具体的に、DCM7は、例えば、3G(Generation)、4G、LTE、または、5G等の通信回線を介して無線通信を行う。つまり、DCM7は、これらの通信回線を介してネットワーク100に接続することができる。
以上が、端末装置2、および、車両通信システム1を構成する各機器3,4,5,61,62,7の構成である。
-車両通信システムを構築するための準備の手順-
次に、前述の如く構成される車両通信システム1を構築するための準備の手順について説明する。前述したように、本実施形態では、本発明に係る車両通信システム1を搭載していない車両(既存の車両)に対して当該車両通信システム1を適用(後付け)するものである。つまり、車両通信システム1を構築するために、必要に応じて部品交換やソフトウェアの書き換えを行わねばならない。以下、この車両通信システム1を構築するための準備の手順を図3のフローチャートに沿って説明する。
この車両通信システム1を構築するための準備として、先ず、ステップST1において、車両通信システム1に利用しようとする光源装置(現在、車内に配設されている光源装置)がLEDである(LEDを備えたものであってPDを備えていないもの)か否かを判断する。具体的な一例としては、車両通信システム1に適した光源装置としては、車内の天井面に配設されていることにより、座席に着座した乗員が把持して操作する端末装置2に向けて光を照射しやすい位置にあるルームランプが挙げられる。このステップST1では、具体的には、ルームランプが照明バルブではなくLEDとなっているか否かを判断する。この判断は、例えば、ユーザが、車両の仕様書を確認したり、実際に光源装置(ルームランプ)を目視によって確認することによって行われる。尚、車両通信システム1に適する光源装置の位置(何れのランプを車両通信システム1に適する光源装置3として使用するか)は、ユーザマニュアル等によって推奨するランプの提示を行うようにしておくことが好ましい。
車内に配設されている光源装置がLEDではなく(照明バルブとなっており)、ステップST1がNOの場合には、ステップST2に移り、車両通信システム1として導入したい通信用途が双方向通信および一方向通信(端末装置2に向けた送信のみ)のうち、双方向通信であるか否かを判断する。例えば、端末装置2による情報の検索等を必要とする場合には通信用途が双方向通信とされ、端末装置2の放送受信のみが必要な場合には通信用途が一方向通信とされる。
導入したい通信用途が双方向通信であり、ステップST2がYESの場合には、ステップST3に移り、交換される光源装置3として、発光器(LED)31および受光器(PD)32を備えた光源装置(双方向通信用光源装置)3が選択される。つまり、照明バルブを取り外し、発光器31および受光器32を備えた光源装置(光情報の送信および受信の両方が行える光源装置)3への交換が必要であるとされる。
一方、導入したい通信用途が一方向通信(端末装置2に向けた送信のみ)であり、ステップST2がNOの場合には、ステップST4に移り、交換される光源装置3として、発光器(LED)31のみを備えた光源装置(送信用光源装置)3が選択される。つまり、照明バルブを取り外し、発光器31のみを備えた光源装置(光情報の送信のみが行える光源装置)3への交換が必要であるとされる。
図4は、光源装置3の交換パターンを説明するための図である。既存光源が照明バルブであり、導入したい通信用途が双方向通信(送受信)である場合には、図4におけるパターンAとなり、照明バルブを取り外し、発光器(LED)31および受光器(PD)32を備えた光源装置3への交換が必要となる。また、既存光源が照明バルブであり、導入したい通信用途が一方向通信(送信用途のみ)である場合には、図4におけるパターンBとなり、照明バルブを取り外し、発光器(LED)31のみを備えた光源装置3への交換が必要となる。
図3のフローチャートにおいて、車内に配設されている光源装置がLEDであり、ステップST1がYESの場合には、ステップST5に移り、車両通信システム1として導入したい通信用途が双方向通信および一方向通信のうち、双方向通信であるか否かを判断する。
導入したい通信用途が双方向通信であり、ステップST5がYESの場合には、ステップST6に移り、交換される光源装置3として、発光器(LED)31および受光器(PD)32を備えた光源装置(双方向通信用光源装置)3が選択される。つまり、LEDを取り外し、発光器31および受光器32を備えた光源装置(光情報の送信および受信の両方が行える光源装置)3への交換が必要であるとされる。
一方、導入したい通信用途が一方向通信であり、ステップST5がNOの場合には、ステップST7に移る。この場合、LEDをそのまま使用できるので、光源装置の交換は必要ない(交換不要)とされる。
このように、既存光源がLEDであり、導入したい通信用途が双方向通信(送受信)である場合には、図4におけるパターンCとなり、LEDを取り外し、発光器(LED)31および受光器(PD)32を備えた光源装置3への交換が必要となる。また、既存光源がLEDであり、導入したい通信用途が一方向通信(送信用途のみ)である場合には、図4におけるパターンDとなり、光源装置の交換は不要となる。
このようにして光源装置3の交換の必要性の有無や、交換が必要である場合の光源装置3の種類が特定された後、ステップST8では、現在搭載されているボデーECUが電力線通信に対応したものになっているか否かを判断する。この判断は、例えば、ユーザが、車両の仕様書を確認したり、実際にボデーECUを目視によって確認することによって行われる。
現在搭載されているボデーECUが電力線通信に対応したものになっておらず、ステップST8がNOの場合には、ステップST9に移り、現在搭載されているボデーECUを電力線通信に対応したボデーECU4に交換可能であるか否かを判断する。例えば、電源配線L1が電力線通信に対応したものとなっており、且つ電力線通信に対応したボデーECU4の設置スペースが確保できる状況(既存のボデーECUを取り外した後のスペースとして、電力線通信に対応したボデーECU4を設置可能なスペースが確保できる状況)である場合には、電力線通信に対応したボデーECU4に交換可能であると判断される。
電力線通信に対応したボデーECU4に交換可能ではなく、ステップST9がNOの場合には、ステップST10に移り、光源装置3とボデーECU(現在搭載されているボデーECU)との間の電源配線L1に、電力線通信に対応したECUを挿入する必要があると判断される。
電力線通信に対応したボデーECU4に交換可能であり、ステップST9がYESの場合には、ステップST11に移り、現在搭載されているボデーECUを、電力線通信に対応したボデーECU4に交換する必要があると判断される。
一方、現在搭載されているボデーECUが電力線通信に対応したものであり、ステップST8がYESの場合には、ステップST12に移り、ボデーECU4の交換の必要はないものの、電力線通信を可能にする機能を備えさせるべく、当該ボデーECU4に記憶されているソフトウェアの書き換えの必要があると判断される。
以上の各判断動作に従い、作業者(ユーザ)は、必要に応じて部品交換(光源装置3の交換やボデーECU4の交換等)やボデーECU4のソフトウェアの書き換えを行い、これによって、前述した車両通信システム1が構築されることになる。
以上が、車両通信システム1を構築するための準備の手順である。
-通信品質評価動作-
次に、前述の如く構成された車両通信システム1における通信品質評価動作について説明する。車両に搭載される通信システム(車両通信システム1)は通信経路が複雑であることから、実用化を図る上においては、安定した通信状態が確保されるか否かの通信品質評価動作を行い、その通信品質評価動作の結果に応じて、通信に係る各種パラメータ等の調整に役立てることが重要である。以下、この通信品質評価動作について説明する。
本実施形態における通信品質評価動作としては、ボデーECU4から光源装置3への通信品質評価信号の送信により通信品質の評価を行う第1の通信品質評価動作と、光源装置3からボデーECU4への通信品質評価信号の送信により通信品質の評価を行う第2の通信品質評価動作とが順に行われる。以下、各通信品質評価動作について説明する。
(第1の通信品質評価動作)
先ず、第1の通信品質評価動作について説明する。図5は、第1の通信品質評価動作の手順を示すフローチャートである。この第1の通信品質評価動作は、前述した車両通信システム1を構築するための準備が完了した後、例えば、ボデーECU4にパーソナルコンピュータ等の外部電子機器を接続して通信品質評価動作の実行の指示信号を送信したり、DCM7を利用した無線通信によってボデーECU4に通信品質評価動作の実行の指示信号を送信したりすることによって開始される。
この第1の通信品質評価動作では、先ず、ステップST21において、ボデーECU4から光源装置3に向けて電源配線L1を使用した通信品質評価信号の送信を行う。具体的には、ボデーECU4の変調/復調回路41から電源配線L1に通信品質評価信号が出力され、この通信品質評価信号が、光源装置3の変調/復調回路33に向けて送信される。
より具体的に、この通信品質評価動作では、差動通信によって複数の重畳周波数の通信品質評価信号が、ボデーECU4から光源装置3に向けて送信され、また、シングルエンド通信によって複数の重畳周波数の通信品質評価信号が、ボデーECU4から光源装置3に向けて送信される。例えば、差動通信による通信品質評価信号の送信を行った後、必要に応じてシングルエンド通信による通信品質評価信号の送信を行う。
差動通信とは、周知の如く、2本の信号線を用い、互いに逆相の電流を流し、信号線間の電位差を使って情報の送受信を行う通信形態である。この差動通信では、一般的に耐ノイズ性を高めることができる。また、シングルエンド通信とは、周知の如く、1本の信号線を用い、グランドレベルに対する電位差によって信号を表す通信形態である。
また、これらの通信品質評価信号には、信号送信時刻の情報やエラーレート評価用のデータ値の情報が含まれている。信号送信時刻の情報は、ボデーECU4から光源装置3に向けて送信される信号の速度(通信速度)や遅延時間を算出するために利用される。また、エラーレート評価用のデータ値の情報は、通信情報の損失を算出するために利用される。尚、通信速度の低下や、通信遅延の発生や、通信情報の損失は、配線コネクタによるインピーダンス不連続箇所が存在していることにより生じる。
ボデーECU4から光源装置3に向けて通信品質評価信号の送信を行った後、ステップST22では、光源装置3(より具体的には光源装置3の変調/復調回路33)が通信品質評価信号を受信したか否かが判定される。
光源装置3の変調/復調回路33が通信品質評価信号を受信したことでステップST22でYES判定された場合には、ステップST23に移り、差動通信による通信品質評価信号の受信の可否、シングルエンド通信による通信品質評価信号の受信の可否、信号送信時刻の情報に基づいた通信速度や遅延時間の算出、および、エラーレート評価用のデータ値の情報に基づいた通信情報の損失の算出が行われ、その後、後述する第2の通信品質評価動作に移る。
一方、光源装置3の変調/復調回路33が通信品質評価信号を受信しておらず、ステップST22でNO判定された場合には、ステップST24に移る。この場合、ボデーECU4にあっては、規定時間内に応答がないことでタイムアウトとして扱い、通信適用不能と判断される。また、光源装置3にあっては、通信品質評価信号を受信しなかったことで通信未確立として車内に向けてエラー通知を行う。このエラー通知としては、発光器31の点滅動作や、通常とは異なる色(光無線通信で使用される色とは異なる色)の発光動作が行われる。そして、この場合、他の光源装置(他のランプ)を使用した車両通信システム1を構築するべく、光源装置3の適用箇所の検討や通信経路の検討が行われることになる。具体的には、前述したように光源装置3をルームランプに適用した場合に通信未確立となった場合には、光源装置3を例えばマップランプに適用する(前述した図4のパターンに従って光源装置3の交換を行う)こと等の検討が行われることになる。
図6は、車内における光源装置の配置箇所の例を示す図(車内の座席を仮想線で示している)である。この図6に示すように車内には光源装置(ランプ類)として、前述したルームランプRLやマップランプMLの他に、パーソナルランプPL、フットランプFL、カーテシランプCL等が備えられている。このため、前述したように光源装置3をルームランプRLに適用した場合に通信未確立となった場合には、光源装置3の適用箇所をマップランプMLに変更し、この場合にも通信未確立となった場合には、光源装置3の適用箇所をパーソナルランプPLに変更するといったように、光源装置3を適用するランプを順に変更していく。車両通信システム1における光源装置3となり得るその他のランプ類としては、メータパネル上の各種ランプ、センターコンソール上の各種ランプ等の種々のランプが挙げられる。
そして、光源装置3を適用するランプを変更したことで、光源装置3が通信品質評価信号を受信することになり、ステップST22でYES判定された場合には、ステップST23に移り、前述した信号の受信の可否や、通信速度、遅延時間、通信情報の損失の算出を行って、後述する第2の通信品質評価動作に移る。
尚、この第1の通信品質評価動作では、ボデーECU4から光源装置3に向けて送信された通信品質評価信号は、光無線通信によって光源装置3から端末装置2にも送信されることになるため(通信が正常に行われている場合)、端末装置2における信号受信状態に応じて、これら端末装置2と光源装置3との間における通信品質の評価も行うことができる。尚、この端末装置2と光源装置3との間における通信品質の評価のための動作は、前述した第1の通信品質評価動作とは別に実施されるようになっていてもよい。
(第2の通信品質評価動作)
次に、第2の通信品質評価動作について説明する。図7は、第2の通信品質評価動作の手順を示すフローチャートである。この第2の通信品質評価動作は、前述した第1の通信品質評価動作において光源装置3が通信品質評価信号を受信した後に開始される。
この第2の通信品質評価動作では、先ず、ステップST31において、光源装置3からボデーECU4に向けて電源配線L1を使用した通信品質評価信号の送信を行う。具体的には、光源装置3の変調/復調回路33から電源配線L1に通信品質評価信号が出力され、この通信品質評価信号が、ボデーECU4の変調/復調回路41に向けて送信される。
より具体的に、この通信品質評価動作においては、差動通信によって複数の重畳周波数の通信品質評価信号が、光源装置3からボデーECU4に向けて送信され、また、シングルエンド通信によって複数の重畳周波数の通信品質評価信号が、光源装置3からボデーECU4に向けて送信される。例えば、差動通信による通信品質評価信号の送信を行った後、必要に応じてシングルエンド通信による通信品質評価信号の送信を行う。
また、これらの通信品質評価信号にも、前述した第1の通信品質評価動作の場合と同様に、信号送信時刻の情報やエラーレート評価用のデータ値の情報が含まれている。それに加えて、この第2の通信品質評価動作では、前述した第1の通信品質評価動作においてステップST23で得られた情報(差動通信による通信品質評価信号の受信の可否の情報、シングルエンド通信による通信品質評価信号の受信の可否の情報、信号送信時刻の情報に基づいて算出された通信速度の情報や遅延時間の情報、および、エラーレート評価用のデータ値の情報に基づいて算出された通信情報の損失の有無の情報)も併せて送信される。
このようにして光源装置3からボデーECU4に向けて通信品質評価信号の送信を行った後、ステップST32では、ボデーECU4(より具体的にはボデーECU4の変調/復調回路41)が通信品質評価信号を受信したか否かが判定される。
ボデーECU4の変調/復調回路41が通信品質評価信号を受信したことでステップST32でYES判定された場合には、ステップST33に移り、差動通信による通信品質評価信号の受信の可否、シングルエンド通信による通信品質評価信号の受信の可否、信号送信時刻の情報に基づいた通信速度や遅延時間の算出、および、エラーレート評価用のデータ値の情報に基づいた通信情報の損失の算出が行われる。また、このステップST33では、これら通信品質評価信号の受信の可否および通信速度や遅延時間や通信情報の損失の算出は、前述した第1の通信品質評価動作においてステップST23で得られた情報も利用して行われる。
その後、ステップST34に移り、通信品質評価が最も高い通信条件が選択される。具体的には、差動通信による通信品質の評価とシングルエンド通信による通信品質の評価とが行われ(通信速度や遅延時間や通信情報の損失等の評価が行われ)、通信品質の評価が高い側の通信が選択されることになる。また、この場合、各通信による通信品質の評価が同等であった場合には、高速通信が期待できる差動通信が選択されることになる。また、シングルエンド通信が選択される条件としては、差動通信による通信品質の評価よりもシングルエンド通信による通信品質の評価の方が高いこと、および、シングルエンド通信における通信速度が10Mbps以上であること等が挙げられる。シングルエンド通信が選択された場合、通信信号はグランドレベルとの電位差によって表されることになる。
また、このステップST34では、前述した複数の重畳周波数の通信品質評価信号の評価が行われ、通信品質の評価が最も高い重畳周波数等の通信条件が選択されることになる。
このようにして通信条件(差動通信またはシングルエンド通信、重畳周波数等)が選択された後、ステップST35に移り、このように選択(決定)された通信条件の情報を、ボデーECU4から光源装置3に向けて電源配線L1を使用して送信(通知)する。これにより、ボデーECU4および光源装置3は、電源配線L1を使用した電力線通信(PLC)の通信条件を把握し、この通信条件での電力線通信を開始することになる。
一方、ボデーECU4の変調/復調回路41が通信品質評価信号を受信しておらず、ステップST32でNO判定された場合には、ステップST36に移る。この場合、ボデーECU4にあっては、規定時間内に信号の受信がないことで、タイムアウトとして扱い、通信適用不能と判断される。また、光源装置3にあっては、通信未確立として車内に向けてエラー通知を行う。このエラー通知としても、発光器31の点滅動作や、通常とは異なる色の発光動作が行われる。そして、この場合、他の光源装置(他のランプ)を使用した車両通信システム1を構築するべく、光源装置3の適用箇所の検討や通信経路の検討が行われることになる。具体的には、前述したように光源装置3をルームランプRLに適用した場合に通信未確立となった場合には、光源装置3を例えばマップランプMLに適用すること等の検討が行われることになる。
以上が、通信品質評価動作である。
尚、以上の通信品質評価動作は、車両通信システム1が構築された時点で行うだけでなく、周囲環境による変動が発生する可能性があることを考慮し、通信開始後の所定期間毎に(定期的に)行うようにしておくことが好ましい。これにより、周囲環境による変動が発生する状況になっても最適な通信条件での通信を継続することが可能になる。
-通信品質評価動作の結果に応じた処理-
次に、前述した通信品質評価動作の結果に応じた処理について説明する。図8は、通信品質評価動作の結果に応じた処理を説明するための図2相当図である。この処理としては、通信品質評価動作の結果の出力動作と、通信品質評価動作の結果に基づく通信条件の調整動作とが行われる。
通信品質評価動作において通信が成立していないと評価された場合には、前述したように、他の光源装置(他のランプ)を使用した車両通信システム1を構築するべく、光源装置3の適用箇所の検討や通信経路の検討が行われるだけでなく、発光器31の点滅動作や、通常とは異なる色の発光動作が行われることになる。また、図8に矢印A3で示すように、ボデーECU4が、車載の他のECUに対して通信品質評価動作の結果の情報を通知する。つまり、通信が成立していない旨の情報を各ECUにおいて共有する。
一方、通信品質評価動作において通信が成立していると評価された場合には、図8に矢印A1で示す光源装置3からの通信品質評価動作の結果の出力(通信が成立していることを表す発光器31の発光動作等)、図8に矢印A2で示す端末装置2からの通信品質評価動作の結果の出力、図8に矢印A3で示すボデーECU4からの通信品質評価動作の結果の出力が行われる。
そして、これらの情報に基づいて、光源装置3およびボデーECU4には、通信条件を調整するための情報がフィードバックされる。具体的に、図8に矢印A4で示す端末装置2から光源装置3にフィードバックされる情報は、これら端末装置2と光源装置3との間における通信品質評価動作の結果(図8において一点鎖線Iで示した区間を対象とした通信品質評価動作の結果)に基づき、これら端末装置2と光源装置3との間において通信品質が最も高くなる周波数等の通信条件を調整するための情報である。この通信条件を調整するための情報は、端末装置2によって自動生成されて光源装置3に出力されるようになっていてもよいし、端末装置2にインストールされているアプリケーションソフトを利用して乗員が手動操作によって、通信条件を調整するためのものとして光源装置3に出力するようになっていてもよい。また、図8に矢印A5で示すボデーECU4にフィードバックされる情報は、ボデーECU4と光源装置3との間における通信品質評価動作の結果(図8において一点鎖線IIで示した区間を対象とした通信品質評価動作の結果)に基づき、これらボデーECU4と光源装置3との間において通信品質が最も高くなる周波数等の通信条件を調整するための情報である。このボデーECU4にフィードバックされる情報を生成するECUとしては、ボデーECU4以外の何れのECUであってもよい。
このようにフィードバックされた情報に従って、光源装置3およびボデーECU4における通信条件が調整されることにより、高い通信品質での通信を実現することができ、安定した通信状態を確保することができる。
-車両通信システムの使用形態-
次に、前述の如く構成された車両通信システム1の使用形態について説明する。本実施形態における車両通信システム1は、当該車両通信システム1によるサービスの利用契約を結んだ端末装置(サービスの利用契約を結んだユーザが車両通信システム1にログインして操作している端末装置)2のみが光源装置3との間で光無線通信による情報提供のサービスを受けることができるようになっている。
このため、図9に示すように車内に2台の端末装置(乗員が携帯する端末装置)2,2’が存在している場合に、端末装置2がサービスの利用契約を結んだものであり、端末装置2’がサービスの利用契約を結んだものでない場合には、端末装置2のみが車両通信システム1によるサービスを受けることができる。このため、端末装置2に対しては光源装置(例えばルームランプRL)3からの光を受けて当該光源装置3との間で光無線通信を行うことになる。また、この際、光源装置3からの光としては前述したように可視光、赤外線光、紫外線光が使用可能であるが、可視光を使用した場合には、乗員は、光無線通信が可能な範囲を可視光の照射範囲として認識することができる。また、日中等であって、車内に可視光を照射したくない場合には、光源装置3からの光を赤外線光または紫外線光に切り替えることにより、乗員の要求(車内に可視光を照射したくないといった要求)に応えながらも光無線通信を行うことが可能になる。
これに対し、端末装置2’に対しては光源装置(例えばパーソナルランプPL)3からの光を受けたとしても当該光源装置3との間で光無線通信を行うことはできないことになる。
図10は、前述した通信品質評価動作によって通信が成立していないと評価された場合における車内を示す図である。この図10においても、端末装置2がサービスの利用契約を結んだものであり、端末装置2’がサービスの利用契約を結んだものでない場合を示している。
通信が成立していないと評価された場合、前述したように、発光器31が通常とは異なる色(光無線通信で使用される色とは異なる色)の発光動作を行うことになる。例えば、発光器31が白色光を発するLEDと赤色光を発するLEDとを備えており、通信が成立している場合には発光器31が白色光を発するのに対し、通信が成立していない場合には発光器31が赤色光を発する。図10では、光源装置(例えばルームランプRL)3から端末装置2(サービスの利用契約を結んだ端末装置2)に向けて赤色光を発している状態を示している。これにより、乗員は、光源装置3の発光器31から発せられる光を見ることで通信状態を容易に把握することができる。尚、この場合、赤色光を光無線通信のための光として利用して、通信の試行を継続するようにしている。
尚、図10に示す状態は、端末装置2’(サービスの利用契約を結んでいない端末装置2’)に向けて照射される発光器31からの光が点滅しており、この端末装置2’を携帯している乗員に対し、サービスの利用契約を結ぶことを促している。
尚、本実施形態では、通信が成立していないと評価された場合にサービスの利用契約を結んだ端末装置2に対しては赤色光を発し、サービスの利用契約を結んでいない端末装置2’に対しては点滅光を発するようにしているが、サービスの利用契約を結んだ端末装置2に対して点滅光を発し、サービスの利用契約を結んでいない端末装置2’に対しては光を発しないようにしてもよい。
-実施形態の効果-
以上説明したように、本実施形態では、端末装置2と光源装置3との間での無線通信が可能とされ、電源配線L1によって光源装置3に接続されたボデーECU4が、車外との無線通信が可能なDCM7に有線接続されると共に、光源装置3とボデーECU4とが電源配線L1を使用した電力線通信によって通信可能な構成とされている。これにより、光源装置3は、ボデーECU4およびDCM7を介して車外との間で情報の送受信が可能となり、車内の無線通信環境(端末装置2と光源装置3とを含んで構成される車内の無線通信環境)と車外との間で無線通信を行うことを実現する車両通信システム1を構築することができる。特に、大部分が金属で構成される車両の場合、電波を利用する通信形態では車内に電波が到達し難いといった課題があったが、本実施形態では、車外アンテナ71によって車外との間で通信が可能となっていると共に、端末装置2が光源装置3との間で光無線通信を行うようになっているので、車両に適用した場合であっても良好な通信状態を得ることが可能である。
また、本実施形態では、光源装置3とボデーECU4との間における通信品質評価動作を行い、通信品質評価の高い通信条件(差動通信またはシングルエンド通信、重畳周波数等)を選択して、これら光源装置3とボデーECU4との間における通信を行うようにしている。このため、光源装置3とボデーECU4との間で安定した通信状態を確保することができ、通信経路が複雑な車両通信システム1の実用性を高めることができる。
また、本実施形態では、車内に向けて光源装置3から出力される通信品質評価動作の結果は、当該結果に応じて予め設定された発光器31から照射される光の色により表すようにしている。つまり、通信が成立している場合には発光器31が白色光を発するのに対し、通信が成立していない場合には発光器31が赤色光を発するようにしている。このため、乗員は、光源装置3の発光器31から照射される光を見ることで光源装置3とボデーECU4との間における通信状態を容易に把握することができる。
また、本実施形態では、通信品質評価動作の結果を光源装置3やボデーECU4にフィードバックすることにより通信条件を調整するようにしている。このため、安定した通信状態を確保することができ、車両通信システム1の実用性を高めることができる。
-一方向通信に適用した例-
前述した実施形態では、光源装置3と端末装置2との間で双方向通信が行われる車両通信システム1について説明した。本発明は、前述したように、ボデーECU4から光源装置3への一方向通信および光源装置3から端末装置2への一方向通信のみが行われる車両通信システム1として構築されるものも含む。このように、一方向通信のみが行われる車両通信システム1にあっては、図示しないが、光源装置3が発光器31のみを備え、端末装置2が受光器22のみを備えた構成とされる。つまり、光源装置3の発光器31が発した光を端末装置2の受光器22が受けることによる光無線通信が行われるようになっている。
以下、このような一方向通信のみが行われる車両通信システム1における通信品質評価動作および当該通信品質評価動作の結果に応じた処理について説明する。
一方向通信のみが行われる車両通信システム1にあっては、ボデーECU4から光源装置3への一方向通信のみが可能であるため、通信品質評価動作としては前述した第1の通信品質評価動作のみが行われる。
図11は、この通信品質評価動作の結果に応じた処理を説明するための図2相当図である。
通信品質評価動作において通信が成立していないと評価された場合には、前述した実施形態の場合と同様に、他の光源装置(他のランプ)を使用した車両通信システム1を構築するべく、光源装置3の適用箇所の検討や通信経路の検討が行われる。
一方、通信品質評価動作において通信が成立していると評価された場合には、端末装置2において通信品質評価信号が受信され、通信条件、通信方式等の評価結果(スコア)等が端末装置2によって認識される。そして、図11に矢印A2で示す端末装置2からボデーECU4に、通信品質が最も高くなる周波数等の通信条件を調整するための情報がフィードバックされる。この場合、端末装置2からボデーECU4にフィードバック情報を送信するための通信手段を備えさせておく必要がある。例えば、Wi-Fiによる通信が可能な構成とされていたり、端末装置2とボデーECU4とを一時的に有線接続することでフィードバック情報の送信を可能にしておく必要がある。この通信条件を調整するための情報も、端末装置2によって自動生成されてボデーECU4に出力されるようになっていてもよいし、端末装置2にインストールされているアプリケーションソフトを利用して乗員が手動操作によって、通信条件を調整するためのものとしてボデーECU4に出力するようになっていてもよい。このようにフィードバックされた情報に従って、ボデーECU4から端末装置2に亘る通信経路における通信条件が調整されることにより、高い通信品質での通信を実現することができ、安定した通信状態を確保することができる。
-変形例-
次に、変形例について説明する。前述した実施形態は、乗用車に車両通信システム1を適用した場合について説明した。本変形例は、乗り合いバスに車両通信システム1を適用したものである。
図12は、車両通信システム1を乗り合いバスBUに適用した例を示す模式図である。この図12に示すように、本変形例に係る車両通信システム1は、乗り合いバスBUの座席SEに着座している複数の乗員それぞれが携帯している端末装置2,2,…との間で情報の送受信を行うための通信が可能なシステムとして構築されている。
具体的に、この車両通信システム1は、前述した実施形態のものと同様に、光源装置3、ボデーECU4、ゲートウェイECU5、各種ECU(図示省略)、DCM7を備えた構成となっている。そして、本変形例に係る車両通信システム1の特徴は、乗り合いバスBUの各座席SEに対応して複数の光源装置3,3,…が天井面に配設されており、これら光源装置3,3,…それぞれが電源配線L1によってボデーECU4に接続されている。これにより、各乗員それぞれが携帯している端末装置2,2,…は、その上方に位置している光源装置3,3,…との間で光無線通信を行うことが可能となっている。
尚、本変形例の場合にあっても、車両通信システム1によるサービスの利用契約を結んだ端末装置(サービスの利用契約を結んだユーザが車両通信システム1にログインして操作している端末装置)2のみが光源装置3との間で光無線通信による情報提供のサービスを受けることができるようになっている。その他の構成および動作(通信品質評価動作や当該通信品質評価動作の結果に応じた処理等)は前述した実施形態のものと同様である。
本変形例においても前述した実施形態の場合と同様に、車内の無線通信環境(端末装置2,2,…と光源装置3,3,…とを含んで構成される車内の無線通信環境)と車外との間で無線通信を行うことを実現する車両通信システム1を構築することができる。
-他の実施形態-
尚、本発明は、前記実施形態および前記変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記変形例では、乗物用通信システム(車両通信システム1)を乗用車や乗り合いバスに適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、鉄道車両、飛行機、船舶等の種々の乗物に適用することが可能である。
また、前記実施形態および前記変形例では、通信品質評価動作として、端末装置2からボデーECU4に亘る通信経路上の各機器同士の間での通信品質を評価するものとしていた。本発明はこれに限らず、ボデーECU4とDCM7との間の通信品質評価動作を行って、この通信品質評価動作の結果を反映した通信条件の調整を行うことで、ボデーECU4とDCM7との間で安定した通信状態を確保できるようにしたり、端末装置2からDCM7に亘る通信経路での通信品質評価動作を行って、この通信品質評価動作の結果を反映した通信条件の調整を行うことで、端末装置2からDCM7に亘る通信経路で安定した通信状態を確保できるようにしてもよい。
また、前記実施形態および前記変形例では、端末装置2として乗員が携帯しているスマートフォンを例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、車内に設置された種々の機器(例えばカーナビゲーション装置、オーディオ装置、エアコン装置等)と光源装置3との間で無線通信(光無線通信等)を行うシステムとして車両通信システム1が構築されていてもよい。
また、前記実施形態および前記変形例では、通信品質評価動作の結果を光源装置3から車内への光の照射によって行うようにしていた。本発明はこれに限らず、通信品質評価動作の結果を音声によって車内へ発するようにしてもよい。例えば、光源装置3にスピーカを内蔵させたり、既存のスピーカ(車載のスピーカや端末装置2のスピーカ)に通信品質評価動作の結果情報を送信する等して、スピーカから通信品質評価動作の結果を音声によって車内へ発するものである。
また、前記実施形態および前記変形例では、車両通信システム1によるサービスの利用契約を結んだ端末装置2のみが光源装置3との間で光無線通信による情報提供のサービスを受けることができるものを例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、契約の有無に関わりなく車内の全ての端末装置2が光源装置3との間で光無線通信による情報提供のサービスを受けることができるものとしてもよい。
本発明は、車内の無線通信環境と車外との間で無線通信を行うことを可能にする車両通信システムに適用可能である。
1 車両通信システム(乗物用通信システム)
2 端末装置
3 光源装置(通信装置)
31 発光器
32 受光器
4 ボデーECU(制御装置)
7 DCM(無線通信装置)
100 ネットワーク
L1 電源配線

Claims (10)

  1. 乗物の室内において端末装置との間での無線通信が可能な通信装置と、
    前記通信装置に電源配線によって接続された制御装置と、
    前記制御装置に有線接続され、外部との無線通信が可能な無線通信装置とを備え、
    前記通信装置と前記制御装置とは、前記電源配線を使用した電力線通信によって通信可能な構成とされていることを特徴とする乗物用通信システム。
  2. 請求項1記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信装置と前記制御装置との間において、前記電源配線を使用した複数の通信条件での通信品質評価信号の送受信を行う通信品質評価動作を行うことにより、前記電源配線を使用した前記通信装置と前記制御装置との間における通信条件を前記複数の通信条件の中から選択して決定するよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
  3. 請求項2記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信品質評価動作では、前記電源配線を使用して前記制御装置から前記通信装置に向けて通信品質評価信号を送信する第1の通信品質評価動作、および、前記電源配線を使用して前記通信装置から前記制御装置に向けて通信品質評価信号を送信する第2の通信品質評価動作が行われることを特徴とする乗物用通信システム。
  4. 請求項2または3記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信装置と前記制御装置との間における通信品質評価動作の結果を、乗物の室内に向けて前記通信装置から出力するよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
  5. 請求項4記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信装置は発光器を備えており、
    前記乗物の室内に向けて前記通信装置から出力される通信品質評価動作の結果は、当該結果に応じて予め設定された前記発光器から照射される光の色または光の点滅により表されるよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
  6. 請求項2~5のうち何れか一つに記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信品質評価動作の結果を前記制御装置にフィードバックすることにより、当該制御装置と前記通信装置との間での通信条件を調整するよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
  7. 請求項1~6のうち何れか一つに記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記端末装置と前記通信装置との間において、無線通信での通信品質評価動作を行い、当該通信品質評価動作の結果を前記通信装置にフィードバックすることにより、当該通信装置と前記端末装置との間での通信条件を調整するよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
  8. 請求項1~7のうち何れか一つに記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記端末装置と前記通信装置との間での無線通信は光無線通信により行われることを特徴とする乗物用通信システム。
  9. 請求項8記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信装置は、前記端末装置との間で光無線通信を行うための発光器および受光器の両方を備えた構成、または、前記端末装置への光無線通信による送信を行うための発光器のみを備えた構成となっていることを特徴とする乗物用通信システム。
  10. 請求項9記載の乗物用通信システムにおいて、
    前記通信装置が前記発光器のみを備えた構成となっている場合に、
    前記制御装置から前記端末装置に亘る通信経路のうち少なくとも前記制御装置と前記通信装置との間における通信品質評価動作を行い、当該通信品質評価動作の結果を前記端末装置から前記制御装置へのフィードバックにより、当該制御装置から前記端末装置に亘る通信経路における通信条件を調整するよう構成されていることを特徴とする乗物用通信システム。
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