JP2022162309A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体表面から異物を除去するプロセスカートリッジの提供。【解決手段】導電性基材上に感光層を備え、回動可能に支持された像担持体と、像担持体に対向して設けられた帯電部材と、像担持体に現像剤を転写して像を形成するための現像剤担持体と、像担持体に形成された像を記録媒体に転写する転写部材と、像担持体の回動方向に対して転写部材よりも下流側に設けられて像担持体上に残留した現像剤を除去するためのクリーニング部材と、回動方向に対して転写部材よりも下流側であってクリーニング部材よりも上流側に配置されて像担持体と回動可能に当接した紙粉除去部材と、を有し、紙粉除去部材には、帯電部材が像担持体に印加する電位と同極性の電位が印加されるとともに、当該紙粉除去部材に印加される電位の絶対値は、帯電部材によって当該像担持体に印加される電位の絶対値よりも大きいことを特徴とする。【選択図】図2

Description

この発明は、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体の表面に残留した転写残トナーをクリーニングブレードなどのクリーニング装置によって回収し、現像装置に搬送して再利用する方式が考えられている。
他方、記録媒体上に描かれる画像の高精細化を目的として、現像剤であるトナーは小粒形化、球形化が推し進められており、こうした細かなトナーを補足できるように導電性のクリーニングブラシを用いた静電式のクリーニング装置も知られている(特許文献1、2等参照)。
さて、上述のような構成を用いてトナーの再利用をするときには、回収した残トナーに用紙の紙粉など、記録媒体の細かな剥離片や粉が混ざってしまい、意図しない画像不良になる虞がある(特許文献3等参照)。
そこで、このような異物の除去を可能とする方法が求められていた。
本発明は、かかる課題を解決するために、帯電装置によって像担持体に印加されるバイアスと同極性かつ帯電装置により像担持体に印加されるバイアスより絶対値が大きいバイアスを紙粉除去部材に印加することで、像担持体表面から異物を除去することを目的とする。
この発明のプロセスカートリッジは、導電性基材上に感光層を備え、回動可能に支持された像担持体と、前記像担持体に対向して設けられた帯電部材と、前記像担持体に現像剤を転写して像を形成するための現像剤担持体と、前記像担持体に形成された前記像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の回動方向に対して前記転写部材よりも下流側に設けられて前記像担持体上に残留した前記現像剤を除去するためのクリーニング部材と、前記回動方向に対して前記転写部材よりも下流側であって前記クリーニング部材よりも上流側に配置されて前記像担持体と回動可能に当接した紙粉除去部材と、を有し、前記紙粉除去部材には、前記帯電部材が前記像担持体に印加する電位と同極性の電位が印加されるとともに、当該紙粉除去部材に印加される電位の絶対値は、前記帯電部材によって当該像担持体に印加される電位の絶対値よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、帯電装置によって像担持体に印加されるバイアスと同極性かつ帯電装置により像担持体に印加されるバイアスより絶対値が大きいバイアスを紙粉除去部材に印加することで、像担持体表面から異物を除去する。
本発明にかかる画像形成装置の構成の一例を示す図である。 図1に示した画像形成装置のうち、感光体周辺の構成の一例を示す図である。 図1に示す画像形成装置の動作の一例を示す図である。 紙粉除去部材の動作の一例を示す模式図である。 紙粉除去部材の動作の他の一例を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。図1には、本発明によるプロセスカートリッジの実施形態の一例として画像形成装置100の概略構成が示されている。
まず、図1にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
画像形成装置100は、表面にトナー像が形成される感光体ドラム1と、パソコンなどの外部の入力装置から入力された画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム1上に照射する光書き込み部たる露光部7と、を有している。
画像形成装置100はまた、感光体ドラム1の表面に担持されたトナー像を転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPに転写する転写部材たる転写ローラ9と、感光体ドラム1と帯電ローラ4と現像装置5とクリーニング装置2と廃トナー搬送部等が一体化されたユニットであるプロセスカートリッジ10と、用紙等のシートPが収納された着脱可能な給紙カセットである給紙装置12と、を有している。
画像形成装置100はまた、感光体ドラム1と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部に向けてシートPを搬送する一対のレジストローラ(タイミングローラ)16と、シートP上の未定着画像を定着する定着装置20と、定着装置20に設置された定着ローラ21と、定着装置20に設置された加圧ローラ22と、現像剤収容容器としてのトナー容器30と、制御部90と、を有している。
感光体ドラム1は、導電性基材上に感光層を備え、回動可能に支持された円柱状の像担持体である。
ここで、感光体ドラム1の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置2、廃トナー搬送部などが配設されている。そして、これらの部材(感光体ドラム1、帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置2)は、プロセスカートリッジ10(着脱部材、着脱装置、着脱ユニット)として一体化されていて、画像形成装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。プロセスカートリッジ10は、一定の交換サイクルで新品のものに交換されることになる。
また、着脱部材としてのプロセスカートリッジ10の現像装置5の上方には、現像剤収容容器としてのトナー容器30が、画像形成装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。トナー容器30の内部には、粉体としてのトナー(新品のトナーである。)が収納されている。そして、トナー容器30から現像装置5の内部に向けてトナーが適宜に補給されることになる。トナー容器30は、その内部に収容されたトナーが空になると(又は、現像装置5の内部に収容されたトナーが空になると)、新品のものに交換されることになる。なお、本実施の形態におけるトナー容器30には、新品のトナーが収納されたトナー収納部31(粉体収納部)の他に、粉体としての廃トナーが回収される廃トナー回収部32(粉体回収部)が設けられているが、これについては後で詳しく説明する。
帯電ローラ4は、導電性の刷毛を備え、与えられた電位(バイアス)によって当接する感光体ドラム1を同電位とするための帯電部材である。
なお、かかる構成に限定されるものではなく、帯電部材として用いることができる部材であればよい。
現像装置5は、内部に現像剤たるトナーを収容するとともに、表面にトナーを一様に付着するための現像ローラ5a、2つの現像搬送スクリュ5b、5c、ドクターブレード5d、などで構成されている。
このうち特に現像ローラ5aは、像担持体である感光体ドラム1に対向して回動可能に配置され、当該感光体ドラム1に現像剤であるトナーを転写してトナー像を形成するための現像剤担持体としての機能を有している。
また、かかる現像ローラ5aにトナーを一定に供給するために、2つの現像搬送スクリュ5b、5cや、表面に付着したトナーを一定量に規制するためのドクターブレード5d等が配置されている。
図1及び図2を用いて、画像形成装置100における、通常の画像形成時の動作について説明する。
図1を参照して、まず、パソコン等の外部の入力装置から画像形成装置100の露光部7に画像情報が送信されると、露光部7からその画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム1の表面に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム1は、矢印方向(時計方向)に回転している。以降、簡単のため帯電ローラ4との対向部から時計回りに順に説明を行う。
まず、感光体ドラム1の表面は、帯電ローラ4との対向部で、一様に帯電される(帯電工程)。こうして、感光体ドラム1上には、-900V程度の帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム1の表面は、露光光Lの照射位置に達する。
感光体ドラム1の露光光Lが照射された部分の電位は0~-100V程度の潜像電位となって、感光体ドラム1の表面には電位によって不可視の静電潜像が形成される(露光工程)。
さらに回転すると、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面は、現像装置5との対向位置に達する。現像装置5から感光体ドラム1上にトナーが供給されて、感光体ドラム1上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。
なお、図2に示すように、現像装置5は、現像ローラ5a、2つの現像搬送スクリュ5b、5c、ドクターブレード5d、などで構成されている。現像装置5の内部にはトナー(1成分現像剤)が収容されている。また、現像装置5のトナーの消費に応じて、トナー容器30(トナー収納部31)の排出口36から現像装置5の流入口を介して現像装置5内にトナーが補給される。そして、補給されたトナーは、現像搬送スクリュ5b、5cによって、もともと収容されていたトナーとともに撹拌されながら、現像搬送スクリュ5b、5cの回転軸方向である長手方向(図2の紙面垂直方向)に循環搬送される。そして、現像搬送スクリュ5bによって搬送されるトナーの一部が現像ローラ5aに汲み上げられて、現像ローラ5aに汲み上げられたトナーがドクターブレード5dによって均一に適量化された後に、感光体ドラム1との対向位置(現像領域)に達する。このとき、現像ローラ5a上のトナーは、ドクターブレード5dとの摺接によって摩擦帯電することになる。
現像領域においては、適量化されたトナーが現像ローラ5aと感光体ドラム1との間の電場によって移動し、感光体ドラム1上の静電潜像に付着することで、感光体ドラム1上にトナー像が形成される。なお、現像ローラ5aと2つの現像搬送スクリュ5b、5cとは、画像形成装置本体100に設置された駆動モータから駆動を受けて、それぞれ図2の矢印方向に回転駆動される。
現像工程後の感光体ドラム1の表面は、転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に達する。そして、転写ローラ9との転写ニップ部で、電源部から転写ローラ9にトナーの極性とは異なる極性の転写バイアスが印可されることによって、レジストローラ16により搬送されたシートP上に、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写される(転写工程)。
さて、転写工程を抜けるときには、シートPから感光体ドラム1に向かって、紙粉や微小な異物を吸着してしまうことがある。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、転写ニップ部よりも感光体ドラム1の回転方向の下流側に、除電部材24を設けている。
かかる除電部材24は、例えば露光部7の光源に用いられるのと同様の部材であって、紫外光等を当てることで感光体ドラム1の除電を行う除電手段であっても良いし、その他の除電手段であっても良い。
かかる除電部材24を設置することで、転写位置から移動した感光体ドラム1の表面の電位は0~-100V程度まで落とされる(除電工程)。
さらに感光体ドラム1が回転すると、紙粉除去部材25と対向する位置に到達する。
紙粉除去部材25は、第1の紙粉除去部材として機能する回動可能なローラであって、接続された電源によって帯電ローラ4によって感光体ドラム1に印加されるバイアスと同極性のバイアスが印加されている。すなわち、紙粉除去部材25は、本実施形態では、負極性に帯電する。このとき、後述するように、シートPに付着していた紙粉等の異物は、紙粉除去部材25へと吸着される(除去工程)。
また、このとき、紙粉除去部材25に印加されるバイアスは、帯電ローラ4によって感光体ドラム1に印加されるバイアスに対して絶対値が大きくなるように設定されることがより好ましい。すなわち、紙粉除去部材25には、-900Vよりも小さい、-1000V程度の電位が印加されることが好ましい。
さらに、紙粉除去部材25は、本実施形態ではその周方向における回転速度が、感光体ドラム1の表面における周方向の回転速度と略同一になるように設定されることが好ましい。
かかる構成により、紙粉除去部材25の当接面において感光体ドラム1の表面に付着している紙粉や転写残トナーに与える物理的な力が減り、特に紙粉をプロセスカートリッジの筐体内にまき散らしてしまうことを防止することができる。
このように、周速度を略同一にするとは、紙粉除去部材25と感光体ドラム1との当接面において紙粉に影響を与えない程度の速度差を含んで良い。
また、紙粉除去部材25は、感光体ドラム1と連れまわるように回動可能とすることで、紙粉や未転写トナーが紙粉除去部材25自身によってせき止められてシートP側へと落下することを防いでいる。
紙粉除去部材25の感光体ドラム1とは反対側に、第2紙粉除去部材たる紙粉除去ブレード28が設けられている。
かかる紙粉除去ブレード28は、紙粉除去部材25と当接して紙粉除去部材25に付着した紙粉をはじめとする異物を除去するので、紙粉除去部材25の感光体ドラム1に当接する位置では常に安定して紙粉除去能力を発揮することが可能である。
さらに、紙粉除去ブレード28は、紙粉除去部材25を挟んで感光体ドラム1とは反対側に位置し、かつ図2のようにクリーニング装置2の筐体壁面の内側に配置されている。かかる構成により、紙粉除去部材25によって取り除かれた紙粉は、シートPの搬送路へと戻ってしまうことなく、クリーニング装置2の着脱によって清掃することが可能である。
紙粉を除去された後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置2との対向位置に達する。かかる位置で、クリーニングブレード26によって感光体ドラム1上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、クリーニング装置2内に回収される(クリーニング工程)。このように、クリーニングブレード26は、感光体ドラム1の残留トナーを除去するためのクリーニング部材として機能する。
こうして、感光体ドラム1上における一連の作像プロセスが終了する。
なお、クリーニング装置2の内部に回収された未転写トナーは、クリーニング装置2内に設置された回収スクリューによって幅方向(回転軸方向)の一端側に搬送されて、廃トナー搬送部によって図2の斜め右上方に搬送された後に、廃トナー搬送部の流出口からトナー容器30の廃トナー回収部32に廃トナーとして回収される。
新品のトナー容器30は、トナー収納部31に新品のトナーが充填されていて、廃トナー回収部32が空の状態になっていることになる。
一方、感光体ドラム1と転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、給紙装置12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙ローラ15によって、搬送経路に向けて給送される。
その後、シートPは、レジストローラ16の位置に達する。そして、レジストローラ16の位置に達したシートPは、感光体ドラム1上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ローラ9と感光体ドラム1との当接位置である転写ニップ部に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写ニップ部を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップ部)に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の定着ローラ21、加圧ローラ22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ニップ部から送出された後に、画像形成装置本体100から排出されて、排紙トレイ101上に載置される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
制御部90は、これら各部の動作を指示するために画像形成装置100に設けられた制御手段である。
制御部90は、CPU(Central Processing Unit)、メインメモリ(MEM-P)、ノースブリッジ(NB)、サウスブリッジ(SB)を有している。
制御部90はまた、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ローカルメモリ(MEM-C)を有している。
制御部90はまた、HD(Hard Disk)、HDD(Hard Disk Drive)、PCIバス、ネットワークI/Fを有している。
CPUは、メインメモリに記憶されたプログラムに従って、データを加工・演算したり、上述した各部の動作を制御したりするものである。メインメモリは制御部90の記憶領域としてはたらき、制御部90の各機能を実現させるプログラムやデータを記憶する。あるいはこのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、FD、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
ローカルメモリ(MEM-C)は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いる。HDは、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDは、CPUの制御にしたがってHDに対するデータの読み出し又は書き込みを制御する。ネットワークI/Fは、通信ネットワークを介して情報処理装置等の外部機器と情報を送受信する。
制御部90は、通信ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御するための通信制御手段として動作する。
制御部90はまた、上位装置からの画像データを露光部7に送る画像データ処理手段としても動作する。
さて、このような紙粉除去部材25の機能についてさらに詳しく説明する。
既に述べたように、転写位置において、シートPに当接した感光体ドラム1には、シートPの紙粉等の異物が付着する場合があることが知られている。
このような異物の付着を放置すると、かかる紙粉がプロセスカートリッジ内外で脱落することによる画像形成装置100の内部の汚れの原因となってしまったり、感光体ドラム1の表面に付着したまま回ることでトナーが感光体ドラム1の表面に付着せずにトナー像の漏れ、欠け等の画像不良を引き起こすことが懸念される。
このような紙粉の除去を目的として、クリーニングブレードやブラシを用いた方法も考えられるが、特に紙粉のような微小な粉体物を除去しようとすると、感光体ドラム1の表面に強く押し当てざるを得ず、感光体を傷つけてしまう虞もある。
そこで本実施形態では、紙粉除去部材25によって、静電気力によって吸着することで紙粉を除去することを目的としている。
さて、感光体ドラム1の表面には、既に述べたように負極性の電位が印加されている。すなわち、感光体ドラム1の表面にある紙粉が同様に負極性であれば、何もせずとも斥力が生じて離間するために、付着している紙粉は多くの場合正極性に帯電しているものとみなすことができる。
そこで、かかる感光体ドラム1の表面の電荷と、紙粉の電荷とを模式的に表す図が図4である。
図4では各部材の正負の記号により、どちらの極性に帯電しているかを示している。また、矢印Eの向きは、凡その電場の方向を示している。
既に述べたように、紙粉除去部材25には、帯電ローラ4によって印加されるバイアスと同極性(負極性)であって、かつ絶対値が大きくなるように設定されている。感光体ドラム1の表面に誘起される電位は、最大値が帯電ローラ4と同電位であるはずなので、紙粉除去部材25よりも低い電位になる位置は基本的にはないはずである。
つまり本実施形態では、電場Eの向きは感光体ドラム1の表面から紙粉除去部材25に向かって伸びるように向かうこととなる。
従って、正極性に帯電した紙粉が紙粉除去部材25に近づいた場合には、かかる紙粉は、E方向に力を受けるため、より電位の低い紙粉除去部材25に引き付けられるように移動する。
このように、紙粉除去部材25に印加するバイアスを、帯電ローラ4と同極性であって、かつ絶対値が大きくなるように設定することとすれば、紙粉除去部材25に紙粉を吸着させることができる。
また、本実施形態では、除電部材24によって感光体ドラム1の表面は、予め除電される。
このとき、除電部材24は感光体ドラム1の表面の極性を変えずに絶対値が小さくなるように除電をすることとすれば、紙粉除去部材25と感光体ドラム1の表面とが対向する位置において電位差が大きくなる(すなわち電場Eが大きくなる)ので、より紙粉を除去する方向に力が強くなるため、より効率よく紙粉を除去することができる。
一方、仮に帯電ローラ4において印加する電位が正極性であった場合についても図5に示す。
この場合には、感光体ドラム1の表面は正極性に帯電するため、同様に紙粉は負極性に帯電しているものが多くなる。
さらに、かかる構成においても紙粉除去部材25は、「帯電ローラ4において印加するバイアスと同極性」であってかつ「絶対値が大きくなるように」設定される。
このとき、紙粉除去部材25は、正極性で大きい絶対値を持つので、電場の方向は必ずE方向に示すように、今度は紙粉除去部材25から感光体ドラム1の表面に向かう方向に延びることとなる。
しかしながら、今回は紙粉も負極性に帯電しており、電場の方向と逆向きに力を受けるから、紙粉の移動としては、極性が逆転しても負極性を印加した場合と全く同様に、紙粉除去部材25に向かって移動するように力が働くこととなる。
このように、紙粉除去部材25に印加するバイアスを、帯電ローラ4と同極性であって、かつ絶対値が大きくなるように設定することとすれば、紙粉除去部材25に紙粉を吸着させることができる。
さらに、除電部材24においても、帯電ローラ4で印加した極性を弱める方向に「除電」するものであるから、いずれにせよ紙粉除去部材25と感光体ドラム1の表面とが対向する位置において電位差が大きくなる(すなわち電場Eが大きくなる)ので、より紙粉を除去する方向に力が強くなって、より効率よく紙粉を除去することができる。
このように、本実施形態では、導電性基材上に感光層を備え、回動可能に支持された感光体ドラム1と、感光体ドラム1に対向して設けられた帯電ローラ4と、感光体ドラム1に現像剤を転写してトナー像を形成するための現像装置5と、感光体ドラム1に形成されたトナー像をシートPに転写する転写ローラ9と、を有している。
また本実施形態では、感光体ドラム1の回動方向に対して転写ローラ9よりも下流側に設けられて感光体ドラム1上に残留したトナーを除去するためのクリーニング装置2と、回動方向に対して転写ローラ9よりも下流側であってクリーニング装置2よりも上流側に配置されて感光体ドラム1と回動可能に当接した紙粉除去部材25と、を有している。
また紙粉除去部材25には、帯電ローラ4が感光体ドラム1に印加する電位と同極性の電位が印加されるとともに、当該紙粉除去部材25に印加される電位の絶対値は、帯電ローラ4によって感光体ドラム1に印加される電位の絶対値よりも大きい。
かかる構成により、感光体ドラム1に残留したトナーをクリーニング装置2によって除去するよりも先に、紙粉等の異物を取り除くことができるから、回収されたトナー中に異物が混入することを防ぐことができる。
また本実施形態では、回動方向に対して転写ローラ9よりも下流側であって紙粉除去部材25よりも上流側に除電部材24を設けられる。
かかる構成により、感光体ドラム1表面を除電してバイアスの絶対値が小さくなり相対的に紙粉除去部材25に印加されるバイアスの絶対値が大きくなるので、紙粉には感光体ドラム1に引き付けられる力より紙粉除去部材25に回収される力の方が大きくなるため、紙粉を効率的に回収することができる。
また本実施形態では、紙粉除去部材25の表面における周速と、感光体ドラム1の表面における周速とが略同一になるように定められる。
かかる構成により、感光体ドラム1に付着している紙粉や転写残トナーに与える物理的な力が減り、特に紙粉がプロセスカートリッジ内にまき散らされることを防いで紙粉除去部材25により効率よく回収することができる。
また本実施形態では、紙粉除去部材25で回収された紙粉を、紙粉除去部材25から除去する第2紙粉除去部材として紙粉除去ブレード28を有している。
かかる構成により、紙粉除去部材25によって回収された紙粉が再び感光体ドラム1に戻ることを防いで、効率よく紙粉を回収することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について述べたが、この発明は上述した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において種々の構成をとることが可能である。
例えば、本発明の画像形成装置は、単色の現像剤を用いる場合についてのみ述べたが、その他カラーで印刷可能な画像形成装置等にも用いることができる。
この発明の実施形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は、「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
1 像担持体(感光体ドラム)
4 帯電部材(帯電ローラ)
5a 現像剤担持体(現像ローラ)
9 転写部材(転写ローラ)
10 プロセスカートリッジ
24 除電部材
25 紙粉除去部材
26 クリーニング部材(クリーニングブレード)
28 第2紙粉除去部材(紙粉除去ブレード)
100 画像形成装置
P 記録媒体(シート)
T 現像剤(トナー)
特開2005-300684号公報 特開2016-180889号公報 特許第5037951号

Claims (5)

  1. 導電性基材上に感光層を備え、回動可能に支持された像担持体と、
    前記像担持体に対向して設けられた帯電部材と、
    前記像担持体に現像剤を転写して像を形成するための現像剤担持体と、
    前記像担持体に形成された前記像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記像担持体の回動方向に対して前記転写部材よりも下流側に設けられて前記像担持体上に残留した前記現像剤を除去するためのクリーニング部材と、
    前記回動方向に対して前記転写部材よりも下流側であって前記クリーニング部材よりも上流側に配置されて前記像担持体と回動可能に当接した紙粉除去部材と、を有し、
    前記紙粉除去部材には、前記帯電部材が前記像担持体に印加する電位と同極性の電位が印加されるとともに、当該紙粉除去部材に印加される電位の絶対値は、前記帯電部材によって当該像担持体に印加される電位の絶対値よりも大きいことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 請求項1に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記回動方向に対して前記転写部材よりも下流側であって前記紙粉除去部材よりも上流側に除電部材を設けられたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 請求項1または2記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記紙粉除去部材の表面における周速と、前記像担持体の表面における周速とが略同一になるように定められたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記紙粉除去部材で回収された紙粉を、前記紙粉除去部材から除去する第2紙粉除去部材を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載のプロセスカートリッジを有する画像形成装置。
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