JP2022161557A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルの加湿効率を向上させることができる液体吐出装置を提供する。【解決手段】ノズル12から液体を吐出するヘッド13と、閉空間36を形成可能なキャップ32と、キャップ32内の液体を排出可能な排出流路39と、排出流路39に連通する分岐流路49を切り替え可能な切替部48と、液体を収容可能な第1廃液収容部54fが接続される第1接続部50fと、液体を収容可能な第2廃液収容部54sが接続される第2接続部50sと、第2廃液収容部54sとキャップ32とを連通可能な加湿流路38と、切替部48を制御する制御部57と、を備え、ノズル12から予備吐出された液体がキャップ32から排出される場合、制御部57は、第1分岐流路49fを排出流路39に連通させ、予備吐出とは異なる方法でノズル12から液体が排出される場合、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンターなどの液体吐出装置に関する。
例えば特許文献1のように、ノズルの一例であるインク吐出口から液体の一例であるインクを吐出して印刷する液体吐出装置の一例である記録装置がある。記録装置は、インク吐出口が形成されたヘッドの一例である記録ヘッドと、インク吐出口を覆うキャップの一例であるキャップ部材と、廃インクを溜める廃インクタンクと、を備える。
記録装置は、キャップ部材から廃インクタンクに廃インクを流す廃インク管と、廃インクタンク内の蒸気をキャップ部材に流す加湿流路の一例である蒸気管と、を備える。記録装置は、廃インクから生じさせた蒸気によりキャップ部材内を高湿度にする。
特開2008-178998号公報
水分が蒸発して乾燥が進んだ液体は、水蒸気が生じにくくなる。そのため、乾燥が進んだ液体をノズルの加湿に用いる場合、加湿効率を低下させてしまうことがある。
上記課題を解決する液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能であり、前記ノズルから排出される前記液体を受容可能であるキャップと、前記キャップと連通し、前記キャップ内の前記液体を排出可能な排出流路と、前記排出流路の下流端で分岐する複数の分岐流路と、前記複数の分岐流路のうち前記排出流路に連通する分岐流路を切り替え可能な切替部と、前記複数の分岐流路のうちの第1分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が接続される第1接続部と、前記複数の分岐流路のうちの第2分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が接続される第2接続部と、前記第2接続部に接続される前記第2廃液収容部と前記キャップとを連通可能な加湿流路と、前記切替部を制御する制御部と、を備え、前記ノズルから予備吐出された前記液体が前記キャップから排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第1分岐流路を前記排出流路に連通させ、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから前記液体が排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させる。
上記課題を解決する液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部と、前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部と、前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、を備える。
上記課題を解決する液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が着脱可能に接続される第1接続部と、前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が着脱可能に接続される第2接続部と、前記第2接続部に接続された前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、を備える。
液体吐出装置の第1実施形態の模式図。 メンテナンスルーチンを示すフローチャート。 液体排出ルーチンを示すフローチャート。 液体吐出装置の第2実施形態の模式図。
(第1実施形態)
以下、液体吐出装置の第1実施形態を、図面を参照して説明する。液体吐出装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体吐出装置11は、ノズル12から液体を吐出するヘッド13を備える。液体吐出装置11は、ヘッド13を保持する保持部14と、ヘッド13に液体を供給する供給機構15と、ヘッド13のメンテナンスを行うメンテナンス機構16と、を備えてもよい。
<ヘッド>
ヘッド13は、供給された液体を一時貯留する共通液室18と、複数のキャビティー19と、複数のアクチュエーター20と、を備えてもよい。
複数のキャビティー19は、各ノズル12に個別に対応するように設けられる。各キャビティー19は、対応する1つのノズル12と、共通液室18と、に連通する。連通とは、液体及び気体などの流体が流通可能な状態で繋がることである。
複数のアクチュエーター20は、各キャビティー19に個別に対応するように設けられる。各アクチュエーター20は、キャビティー19を変形させることにより、このキャビティー19に連通するノズル12から液体を吐出させる。ヘッド13は、図示しない媒体に対して液体を吐出することにより、この媒体に印刷する。
本実施形態の液体は、保湿剤及び水分を含有する。液体は、色材等の材料を含有してもよい。保湿剤は、例えばグリセリン及びジエチレングリコールなどの多価アルコール類を用いてもよい。保湿剤は、吸湿性を有し、吸湿した水分を保持する。
<保持部>
ヘッド13がシリアルタイプである場合、保持部14は、ヘッド13を保持して媒体を横切るように往復移動するキャリッジであってもよい。ヘッド13がラインタイプである場合、保持部14は、ヘッド13を媒体の搬送経路上に固定して配置するものであってもよい。
<供給機構>
供給機構15は、供給側装着部22、供給針23、供給流路24、加圧部25、及び圧力調整機構26を備えてもよい。供給側装着部22には、液体を収容する液体供給源27が着脱可能に装着される。
供給針23は、供給側装着部22に設けられる。供給針23は、供給側装着部22に装着された液体供給源27に挿し込まれ、液体供給源27に収容された液体を供給流路24に導出する。供給流路24は、上流端が供給針23に連通し、下流端が共通液室18に連通する。供給流路24は、ヘッド13に液体を供給可能である。
本実施形態の加圧部25は、供給流路24に設けられる。加圧部25は、一対の一方向弁29と、ダイヤフラムポンプ30と、を備えてもよい。ダイヤフラムポンプ30は、一対の一方向弁29の間に設けられる。一方向弁29は、上流から下流への液体の流れを許容するのに対し、下流から上流へ液体の流れを制限する弁である。加圧部25は、液体供給源27から液体を吸引し、吸引した液体を加圧してヘッド13に液体を送る。すなわち、加圧部25は、ヘッド13内を加圧可能である。
圧力調整機構26は、保持部14に設けてもよい。圧力調整機構26は、加圧供給される液体の圧力を調整する。圧力調整機構26を設けることで、ノズル12に供給される液体の圧力を安定させることができる。
<メンテナンス機構>
メンテナンス機構16は、ノズル12から排出される液体を受容可能なキャップ32を備える。キャップ32は、ヘッド13をキャッピングする図1に示すキャッピング位置と、ヘッド13から離間する図示しない離間位置と、に移動可能に設けられる。キャップ32は、ヘッド13に接触可能なリップ部33と、液体を吸収可能な吸収部材34と、を備えてもよい。
キャッピング位置に位置するキャップ32は、リップ部33がヘッド13に接触する。キャッピング位置に位置するキャップ32は、キャップ32の開口がヘッド13に塞がれることで、ノズル12が開口する閉空間36を形成する。リップ部33は、例えば弾性変形するゴムもしくはエラストマーなどにより形成すると、閉空間36の密閉性を高めることができる。吸収部材34は、閉空間36内に設けられ、ノズル12と対向する。離間位置に位置するキャップ32は、リップ部33がヘッド13から離間し、キャップ32の開口が開放される。離間位置に位置するキャップ32は、キャップ32内の空間を開空間にする。
メンテナンス機構16は、キャップ32に連通する加湿流路38及び排出流路39を備える。加湿流路38及び排出流路39は、キャップ32の移動に追従して変形可能な例えばチューブにより構成してもよい。
メンテナンス機構16は、加湿流路38に設けられる開閉弁41と、加湿流路38が連通する加湿接続部42と、を備えてもよい。開閉弁41は、加湿流路38を開閉可能である。すなわち、開閉弁41は、加湿流路38の状態を、加湿流路38を開放して気体の流通を許容する状態と、加湿流路38を閉鎖して気体の流通を制限する状態と、に切り替え可能である。加湿流路38は、一端が加湿接続部42に連通し、他端がキャップ32に形成された加湿孔43に連通する。加湿孔43は、キャップ32の側壁に形成されてもよい。加湿孔43は、吸収部材34より上方に位置してもよい。
排出流路39は、上流端がキャップ32に形成された排出孔45に連通する。排出流路39は、キャップ32内の液体を排出可能である。排出孔45は、キャップ32の底壁に形成されてもよい。排出孔45は、加湿孔43より下方であって、吸収部材34の下に位置してもよい。
メンテナンス機構16は、排出流路39に設けられる減圧部46を備えてもよい。減圧部46は、例えばチューブポンプである。減圧部46は、キャップ32内を減圧可能である。
メンテナンス機構16は、排出流路39の下流端が接続される切替部48と、排出流路39の下流端で分岐する複数の分岐流路49と、を備える。切替部48は、複数の分岐流路49のうち排出流路39に連通する分岐流路49を切り替え可能である。本実施形態のメンテナンス機構16は、2つの分岐流路49を備える。以下の説明では、一方の分岐流路49を第1分岐流路49fといい、他方の分岐流路49を第2分岐流路49sという。
メンテナンス機構16は、複数の分岐流路49のうちの第1分岐流路49fと連通する第1接続部50fと、複数の分岐流路49のうちの第2分岐流路49sと連通する第2接続部50sと、を備える。切替部48が排出流路39と第1分岐流路49fとを連通させた場合、第1接続部50fは、第1分岐流路49f及び排出流路39を介してキャップ32内と連通する。この場合、第2分岐流路49s及び第2接続部50sは、排出流路39に対して非連通になる。切替部48が排出流路39と第2分岐流路49sとを連通させた場合、第2接続部50sは、第2分岐流路49s及び排出流路39を介してキャップ32内と連通する。この場合、第1分岐流路49f及び第1接続部50fは、排出流路39に対して非連通になる。
メンテナンス機構16は、排出側装着部52と、電気接続部53と、を備えてもよい。排出側装着部52には、廃液収容部54が着脱可能に装着される。廃液収容部54は、排出側装着部52に対して装着方向Dに押し込まれることで、排出側装着部52に装着されてもよい。廃液収容部54は、記憶媒体55を有してもよい。廃液収容部54が排出側装着部52に装着されると、電気接続部53は、記憶媒体55に電気的に接続される。
加湿接続部42、第1接続部50f、及び第2接続部50sは、排出側装着部52に設けられてもよい。加湿接続部42、第1接続部50f、及び第2接続部50sは、装着方向Dと平行に設けてもよい。この場合、廃液収容部54が排出側装着部52に装着されるのに伴って、加湿接続部42、第1接続部50f、及び第2接続部50sを廃液収容部54に挿し込むことができる。
廃液収容部54は、液体を収容可能な第1廃液収容部54fと、液体を収容可能な第2廃液収容部54sと、を備えてもよい。すなわち、本実施形態の廃液収容部54は、第1廃液収容部54fと、第2廃液収容部54sと、を一体で形成した一体型である。
第1接続部50f、第2接続部50sは、同じ長さであってもよい。第1廃液収容部54fを第1接続部50fに接続するために必要な第1廃液収容部54fの移動量と、第2廃液収容部54sを第2接続部50sに接続するために必要な第2廃液収容部54sの移動量と、を同じにしてもよい。第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sは、まとめて交換可能としてもよい。
第2廃液収容部54sを構成する壁は、第1廃液収容部54fを構成する壁よりも水蒸気透過性が低くてもよい。水蒸気は、厚みが厚い壁よりも、厚みが薄い壁を透過しやすい。本実施形態の第1廃液収容部54fは、少なくとも一部の壁の厚みが、第2廃液収容部54sを構成する壁より薄い。
本実施形態の第1接続部50f及び第2接続部50sは、一体型の第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sが着脱可能に接続される。すなわち、第1接続部50fには、第1廃液収容部54fが着脱可能に接続される。第2接続部50sには、第2廃液収容部54sが着脱可能に接続される。
排出側装着部52に廃液収容部54が装着されると、加湿接続部42は、第2廃液収容部54sに接続される。したがって、加湿流路38は、第2接続部50sに接続される第2廃液収容部54sとキャップ32とを連通可能である。
<電気的構成>
液体吐出装置11は、切替部48を制御する制御部57を備える。制御部57は、加圧部25、アクチュエーター20、減圧部46、及び開閉弁41など、液体吐出装置11の各種構成を制御してもよい。制御部57は、電気接続部53を介して記憶媒体55が記憶する情報の読み取り及び記憶媒体55への情報の書き込みが可能であってもよい。
制御部57は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。ハードウェア回路は、例えば特定用途向け集積回路である。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
制御部57は、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いに関する乾燥情報を記憶可能であってもよい。乾燥情報は、例えば第2廃液収容部54sが液体を収容している時間、液体吐出装置11が設置される環境の気温、第2廃液収容部54sの温度、季節などの情報のうち少なくとも1つの情報を含んでもよい。制御部57は、記憶する乾燥情報を記憶媒体55に書き込んでもよい。制御部57は、第1廃液収容部54fが収容する液体の第1収容量と、第2廃液収容部54sが収容する液体の第2収容量と、のうち少なくとも一方を含む収容量情報を記憶媒体55に書き込んでもよい。記憶媒体55は、乾燥情報と、収容量情報と、を記憶可能である。
<液体排出>
ヘッド13は、吐出不良を起こすことがある。吐出不良の原因は、ノズル12の目詰まり、ヘッド13への気泡の混入、またはノズル12周辺への異物の付着などがある。液体吐出装置11は、吐出不良の予防または解消のために、予備吐出、吸引クリーニング、及び加圧クリーニングなどのメンテナンス動作を行い、ノズル12から液体を排出させる。
<予備吐出>
予備吐出は、ノズル12から液体を吐出により排出させるメンテナンスである。制御部57は、キャップ32を離間位置に位置させると共に、ノズル12と吸収部材34とが対向する状態でアクチュエーター20を駆動させることで、予備吐出を行う。キャップ32は、予備吐出により排出された液体を受容する。予備吐出は、印刷を実行する前、印刷の途中などに行ってもよい。
<吸引クリーニング>
吸引クリーニングは、負圧を作用させた液体をノズル12から排出させるメンテナンスである。制御部57は、キャップ32をキャッピング位置に位置させた状態で減圧部46を駆動させることで、吸引クリーニングを行う。すなわち、制御部57は、閉空間36を減圧部46に減圧させ、ノズル12内の液体に負圧を作用させることでノズル12から液体を排出させる。吸引クリーニングは、加圧クリーニングでは吐出不良が解消しない場合に行ってもよい。
<加圧クリーニング>
加圧クリーニングは、加圧した液体をノズル12から排出させるメンテナンスである。制御部57は、キャップ32を離間位置に位置させた状態で加圧部25を駆動させることで、加圧クリーニングを行う。ノズル12から排出された液体は、キャップ32が受容する。
<メンテナンスルーチン>
次に、図2に示すフローチャートを参照し、メンテナンスルーチンについて説明する。このメンテナンスルーチンは、液体吐出装置11の電源が投入されたタイミングで実行され、電源が落とされるまで繰り返し実行される。
図2に示すように、ステップS101において、制御部57は、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いが乾燥閾値より大きいか否かを判断する。乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、ステップS101がYESになり、制御部57は、処理をステップS102に移行する。ステップS102において、制御部57は、開閉弁41を閉鎖させて閉空間36と第2廃液収容部54sとを非連通にさせる。
乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合には、ステップS101がNOになり、制御部57は、処理をステップS103に移行する。ステップS103において、制御部57は、開閉弁41を開放させて閉空間36と第2廃液収容部54sとを連通させる。
ステップS104において、制御部57は、ノズル12から液体を排出させる命令が入力されたか否かを判断する。液体を排出させない場合、ステップS104がNOになり、制御部57は、処理をステップS108に移行する。液体を排出させる場合、ステップS104がYESになり、制御部57は、処理をステップS105に移行する。
ステップS105において、制御部57は、開閉弁41を閉鎖させる。ステップS106において、制御部57は、図3に示す液体排出ルーチンを実行する。ステップS107において、制御部57は、キャップ32をキャッピング位置に移動させ、キャップ32にヘッド13をキャッピングさせる。
ステップS108において、制御部57は、印刷を行うか否かを判断する。印刷を行わない場合、ステップS108がNOになり、制御部57は、処理をステップS101に移行する。印刷を行わせる場合、ステップS108がYESになり、制御部57は、処理をステップS109に移行する。ステップS109において、制御部57は、印刷を実行し、処理をステップS101に移行する。
<液体排出ルーチン>
図3に示すように、ステップS201において、制御部57は、第1廃液収容部54fが収容する液体の第1収容量が、第1閾値量以上であるか否かを判断する。ステップS202及びステップS205において、制御部57は、第2廃液収容部54sが収容する液体の第2収容量が、第2閾値量以上であるか否かを判断する。
第1収容量が第1閾値量以上であって、且つ第2収容量が第2閾値量以上の場合、ステップS201及びステップS202がYESになる。制御部57は、処理をステップS203に移行する。ステップS203において、制御部57は、廃液収容部54の交換が必要であると報知し、処理を終了する。
第1収容量が第1閾値量以上であって、且つ第2収容量が第2閾値量より小さい場合、ステップS201がYESになり、ステップS202がNOになる。制御部57は、処理をステップS204に移行する。ステップS204において、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させ、処理をステップS207に移行する。すなわち、第1廃液収容部54fに第1閾値量以上の液体が収容される場合には、切替部48を制御して第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。
第1収容量が第1閾値量より小さく、且つ第2収容量が第2閾値量以上の場合、ステップS201がNOになり、ステップS205がYESになる。制御部57は、処理をステップS206に移行する。ステップS206において、制御部57は、第1分岐流路49fを排出流路39に連通させ、処理をステップS207に移行する。すなわち、第2廃液収容部54sに第2閾値量以上の液体が収容される場合には、切替部48を制御して第1分岐流路49fを排出流路39に連通させる。
第1収容量が第1閾値量より小さく、且つ第2収容量が第2閾値量より小さい場合、ステップS201及びステップS205がNOになり、制御部57は、処理をステップS210に移行する。
ステップS207及びステップS210において、制御部57は、ノズル12から液体を排出させる方法が、予備吐出であるか、予備吐出とは異なる方法であるかを判断する。予備吐出である場合、ステップS207及びステップS210がYESになる。吸引クリーニングもしくは加圧クリーニングである場合、ステップS207及びステップS210がNOになる。
ステップS207がYESになる場合、制御部57は、処理をステップS208に移行する。ステップS208において、制御部57は、予備吐出を実行させる。ステップS209において、第1収容量及び第2収容量を更新し、処理を終了する。すなわち、制御部57は、第1収容量及び第2収容量に、それぞれ新たに収容した液体の量を加算し、処理を終了する。ステップS207がNOになる場合、制御部57は、処理をステップS213に移行する。
ステップS210がYESになる場合、制御部57は、処理をステップS211に移行する。ステップS211において、制御部57は、第1分岐流路49fを排出流路39に連通させ、処理をステップS208に移行する。
ステップS210がNOになる場合、制御部57は、処理をステップS212に移行する。ステップS212において、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。ステップS213において、制御部57は、吸引クリーニングもしくは加圧クリーニングを実行させ、処理をステップS209に移行する。
<作用>
第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sのうち一方が満杯の場合、制御部57は、排出された液体を他方に収容させる。具体的には、第1廃液収容部54fの第1収容量が第1閾値量以上である場合、制御部57は、液体を第2廃液収容部54sに排出させる。第2廃液収容部54sの第2収容量が第2閾値量以上である場合、制御部57は、液体を第1廃液収容部54fに排出させる。
制御部57は、第1閾値量及び第2閾値量を予め記憶している。第1閾値量は、第1廃液収容部54fの第1最大収容量より、最大排出量以上少ない量である。第2閾値量は、第2廃液収容部54sの第2最大収容量より、最大排出量以上少ない量である。
第1最大収容量は、第1廃液収容部54fに収容可能な液体の量である。第2最大収容量は、第2廃液収容部54sに収容可能な液体の量である。第1最大収容量と第2最大終了は、同じであってもよいし、異なる値であってもよい。
最大排出量は、予備吐出、吸引クリーニング、もしくは加圧クリーニングにおいて、ノズル12から一度に排出させる液体の最大量である。すなわち、第1収容量が第1閾値量より小さい場合、第1廃液収容部54fは、ノズル12から排出された液体を収容可能である。第2収容量が第2閾値量より小さい場合、第2廃液収容部54sは、ノズル12から排出された液体を収容可能である。
制御部57は、減圧部46を駆動させ、キャップ32内の液体を排出させる。減圧部46を駆動するとき、制御部57は、開閉弁41を閉鎖させてもよい。
ノズル12から予備吐出された液体がキャップ32から排出される場合、制御部57は、切替部48を制御して第1分岐流路49fを排出流路39に連通させる。予備吐出により排出された液体は、排出流路39、第1分岐流路49f、及び第1接続部50fを介して第1廃液収容部54fに収容される。
予備吐出により排出される液体の量は、吸引クリーニング及び加圧クリーニングにより排出される液体の量より少ない。予備吐出では、水分が蒸発しやすいノズル12周辺の液体が排出される。そのため、予備吐出で排出される液体は、吸引クリーニングもしくは加圧クリーニングにより排出される液体より水分の割合が低くなりやすい。第1廃液収容部54fは、水分の割合が低い液体を収容する。
予備吐出とは異なる方法でノズル12から液体が排出される場合、制御部57は、切替部48を制御して第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。具体的には、減圧部46が閉空間36を減圧してノズル12から液体を排出させる吸引クリーニングを行う場合、制御部57は、切替部48を制御して第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。加圧部25がヘッド13内を加圧してノズル12から液体を排出させる加圧クリーニングを行う場合、制御部57は、切替部48を制御して第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。
吸引クリーニングもしくは加圧クリーニングにより排出された液体は、排出流路39、第2分岐流路49s、及び第2接続部50sを介して第2廃液収容部54sに収容される。吸引クリーニングもしくは加圧クリーニングにより排出される液体は、予備吐出により排出される液体より水分の割合が高くなりやすい。第2廃液収容部54sは、水分の割合が高い液体を収容する。第2廃液収容部54s内の湿度は、第1廃液収容部54f内の湿度より高くなりやすい。
ノズル12からの液体の排出が終了すると、制御部57はキャップ32をキャッピング位置に位置させ、キャップ32にヘッド13をキャッピングさせる。制御部57は、キャッピングさせる前に図示しないワイパーによりヘッド13を払拭してもよい。制御部57は、キャップ32の開閉を、開閉弁41を閉鎖させた状態で行ってもよい。すなわち、制御部57は、キャップ32を開放する前に開閉弁41を閉鎖させ、キャッピングした後に開閉弁41を開放させてもよい。
制御部57は、キャッピングした後、開閉弁41を開放させるか否かを、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いに基づいて判断してもよい。制御部57は、乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合には開閉弁41を開放させ、乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には開閉弁41を開放させなくてもよい。制御部57は、液体に含まれる水分及び保湿剤の割合などに基づいて予め設定された乾燥閾値を記憶する。乾燥閾値は、乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合に、第2廃液収容部54s内の湿度が閉空間36内の湿度より高くなるように設定してもよい。
液体に含まれる水分が蒸発して生じる水蒸気は、湿度が高い方から低い方に移動する。そのため、第2廃液収容部54s内の水蒸気は、加湿流路38を介して閉空間36に移動し、ノズル12内の液体から水分が蒸発することを抑制する。
<第1実施形態の効果>
(1)ノズル12周辺の液体は、水分が蒸発しやすい。予備吐出は、水分が蒸発しやすい液体をノズル12から吐出させるメンテナンスである。制御部57は、排出流路39に連通する分岐流路49の切り替えを制御する。制御部57は、第1分岐流路49fを排出流路39に連通させることにより、予備吐出された水分の比較的少ない液体を第1廃液収容部54fに収容させる。制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させることにより、予備吐出とは異なる方法で排出された水分の比較的多い液体を第2廃液収容部54sに収容させる。加湿流路38は、第2廃液収容部54sとキャップ32とを連通可能である。そのため、水分の比較的多い液体をノズル12の加湿に利用することができ、予備吐出により排出された液体をキャップ32内の加湿に利用する場合に比べ、ノズル12の加湿効率を向上させることができる。
(2)液体吐出装置11は、開閉弁41を備える。開放された開閉弁41は、加湿流路38を通る水蒸気の移動を許容する。閉鎖された開閉弁41は、加湿流路38を通る水蒸気の移動を制限する。したがって、キャップ32が開空間を形成する場合に開閉弁41を閉鎖することで、水蒸気の移動を抑制することができる。キャップ32が閉空間36を形成する場合に開閉弁41を開放して水蒸気の移動を促すことで、ノズル12を効率よく加湿することができる。
(3)第2廃液収容部54sは、第2接続部50sに対して着脱可能に接続される。したがって、作業者は、第2廃液収容部54sを交換することができる。
(4)第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sは、一体型である。第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sは、まとめて交換することができるため、第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sを個別に交換する場合に比べ、交換工数が低減される。
(5)水蒸気は、湿度が高い方から低い方に移動する。第2廃液収容部54sが乾燥度合いの大きい液体を収容する場合、乾燥度合いの大きい液体からは水蒸気が生じにくいため、第2廃液収容部54s内の湿度は上がりにくい。第2廃液収容部54s内の湿度が、キャップ32が形成する閉空間36内の湿度より低い場合、閉空間36から第2廃液収容部54sに水蒸気が移動してしまう。その点、制御部57は、第2廃液収容部54s内の液体の乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、キャップ32が形成する閉空間36と第2廃液収容部54sとを非連通にさせる。これにより、閉空間36内の水蒸気が第2廃液収容部54sに移動してしまう虞を低減できる。制御部57は、第2廃液収容部54s内の液体の乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合には、キャップ32が形成する閉空間36と第2廃液収容部54sとを連通させる。したがって、第2廃液収容部54s内の液体から水蒸気が生じやすい場合にキャップ32が形成する閉空間36と第2廃液収容部54sとを連通させることができ、ノズル12を効率よく加湿することができる。
(6)記憶媒体55は、乾燥情報を記憶可能である。したがって、第2廃液収容部54sが第2接続部50sから外されて、再び装着された場合でも、記憶媒体55が記憶する乾燥度合いに関する情報を利用することができる。
(7)減圧部46は、キャップ32内を減圧し、キャップ32内の液体を排出させる。したがって、例えば水頭によりキャップ32内の液体を排出させる場合に比べ、液体の排出を迅速に行うことができる。
(8)液体は、ノズル12において空気と接し、水分が蒸発しやすい。予備吐出は、ノズル12周辺の液体を排出させる。減圧部46が閉空間36を減圧する場合は、予備吐出よりも多くの液体がノズル12から排出される。すなわち、閉空間36を減圧する場合は、水分が蒸発しにくい領域にある液体が排出される。そのため、減圧部46が排出させた液体が含む水分の割合は、予備吐出により排出された液体が含む水分の割合より大きい。減圧部46が閉空間36を減圧する場合、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。したがって、水分の多い液体を排出流路39及び第2分岐流路49sを介して第2廃液収容部54sに収容することができ、ノズル12の加湿効率を向上させることができる。
(9)加圧部25がヘッド13内を加圧する場合は、予備吐出よりも多くの液体がノズル12から排出される。そのため、加圧部25が排出させた液体が含む水分の割合は、予備吐出により排出された液体が含む水分の割合より大きい。加圧部25がヘッド13内を加圧する場合、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させる。したがって、水分の多い液体を排出流路39及び第2分岐流路49sを介して第2廃液収容部54sに収容することができ、ノズル12の加湿効率を向上させることができる。
(10)第2廃液収容部54sを構成する壁は、第1廃液収容部54fを構成する壁より水蒸気透過が低い。したがって、第2廃液収容部54s内の水蒸気が外部に流出してしまう虞を低減できる。
(11)第1廃液収容部54fに第1閾値量以上の液体が収容される場合、制御部57は、第2分岐流路49sを排出流路39に連通させ、第2廃液収容部54sに液体を収容させる。第2廃液収容部54sに第2閾値量以上の液体が収容される場合、制御部57は、第1分岐流路49fを排出流路39に連通させ、第1廃液収容部54fに液体を収容させる。したがって、一方の廃液収容部に閾値量の液体が収容される場合でも、他方の廃液収容部に液体を収容させることで、継続して稼働させることができる。
(12)予備吐出により排出された液体は、吸収部材34に受容される。加湿孔43は、吸収部材34より上方に位置するため、予備吐出により排出された液体が加湿孔43から加湿流路38に浸入する虞を低減できる。
(13)第1廃液収容部54fを構成する壁は、第2廃液収容部54sを構成する壁より水蒸気透過性が高い。したがって、第1廃液収容部54f内の水蒸気を外部に逃がすことができ、第1廃液収容部54f内の液体の蒸発を促進させることができる。第1廃液収容部54f内の液体は、水分が蒸発することにより量が減るため、より多くの液体を第1廃液収容部54fに排出することができる。
(第2実施形態)
次に、液体吐出装置の第2実施形態について図を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、メンテナンス機構の構成が第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図4に示すように、メンテナンス機構16は、吐出キャップ32j、排出キャップ32d、加湿キャップ32h、第1排出流路39f、第2排出流路39s、第1接続部50f、第2接続部50s、及び加湿流路38を備える。
排出側装着部52には、第1廃液収容部54fと、第2廃液収容部54sと、を別々に装着してもよい。すなわち、本実施形態の廃液収容部54は、第1廃液収容部54fと、第2廃液収容部54sと、が別々に構成された別体型である。液体を収容可能な第1廃液収容部54fは、第1接続部50fに着脱可能に接続される。液体を収容可能な第2廃液収容部54sは、第2接続部50sに着脱可能に接続される。
第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sは、それぞれ記憶媒体55を有してもよい。メンテナンス機構16は、各記憶媒体55に電気的に接続される複数の電気接続部53を備えてもよい。
吐出キャップ32jは、ノズル12から予備吐出された液体を受容可能である。吐出キャップ32jは、吸収部材34を備え、リップ部33を備えない構成としてもよい。ヘッド13は、ノズル12が吸収部材34と対向すると共に、吐出キャップ32jから離れた状態で液体を吐出し、予備吐出を行ってもよい。
第1排出流路39fは、吐出キャップ32jと連通し、吐出キャップ32j内の液体を排出可能である。第1排出流路39fは、上流端が吐出キャップ32jに形成された排出孔45に連通し、下流端が第1接続部50fに接続する。換言すると、第1接続部50fは、第1排出流路39fと連通する。第1接続部50fは、排出孔45より下方に設けてもよい。メンテナンス機構16は、吐出キャップ32jが受容した液体を水頭により第1廃液収容部54fに排出させてもよい。
排出キャップ32dと加湿キャップ32hは、リップ部33と、吸収部材34と、を備えてもよい。排出キャップ32dと加湿キャップ32hは、ヘッド13に接触可能なキャッピング位置と、ヘッド13から離れる離間位置と、に移動可能に設けてもよい。
排出キャップ32dは、予備吐出とは異なる方法でノズル12から排出された液体を受容可能である。制御部57は、排出キャップ32dにより吸引クリーニングを行ってもよい。制御部57は、加圧クリーニングにより排出させた液体を排出キャップ32dに受容させてもよい。
第2排出流路39sは、排出キャップ32dと連通し、排出キャップ32d内の液体を排出可能である。第2排出流路39sは、上流端が排出キャップ32dに形成された排出孔45に連通し、下流端が第2接続部50sに接続する。換言すると、第2接続部50sは、第2排出流路39sと連通する。減圧部46は、排出キャップ32dが受容した液体を第2廃液収容部54sに送る。
加湿キャップ32hは、ノズル12が開口する閉空間36を形成可能である。加湿流路38は、一端が加湿キャップ32hに形成された加湿孔43に連通し、他端が加湿接続部42に連通する。加湿流路38は、第2接続部50sに接続された第2廃液収容部54sと加湿キャップ32hとを連通可能である。加湿孔43は、加湿キャップ32hの底壁であって、吸収部材34の下に形成してもよい。
<作用>
第1廃液収容部54fは、予備吐出によりノズル12から排出された液体を収容する。第2廃液収容部54sは、予備吐出とは異なる方法でノズル12から排出された液体を収容する。
媒体への印刷及びヘッド13のメンテナンスが行われない待機状態では、加湿キャップ32hがヘッド13をキャッピングする。開閉弁41を開放すると、第2廃液収容部54s内の水蒸気は、加湿流路38を介して閉空間36に移動し、ノズル12内の液体から水分が蒸発することを抑制できる。
<第2実施形態の効果>
(14)予備吐出された水分の比較的少ない液体は、吐出キャップ32j及び第1排出流路39fを介して第1廃液収容部54fに収容される。予備吐出とは異なる方法で排出された水分の比較的多い液体は、排出キャップ32d及び第2排出流路39sを介して第2廃液収容部54sに収容される。加湿流路38は、第2廃液収容部54sと加湿キャップ32hとを連通させる。そのため、水分の多い液体をノズル12の加湿に利用することができ、予備吐出により排出された液体を加湿に利用する場合に比べ、加湿効率を向上させることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1実施形態において、廃液収容部54は、第1廃液収容部54fと、第2廃液収容部54sと、が別々に構成された別体型であってもよい。第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sは、それぞれ記憶媒体55を有してもよい。
・第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sのうち、少なくとも第2廃液収容部54sは、第2接続部50sに接続された状態で着脱不能とされてもよい。第2廃液収容部54sが着脱不能である場合、加湿流路38は、第2廃液収容部54sに接続された状態を維持できる。したがって、例えば加湿流路38を第2廃液収容部54sに着脱可能に接続する場合に比べ、第2廃液収容部54sと加湿流路38との間の気密性を容易に確保することができる。第1廃液収容部54fは、第1接続部50fに接続された状態で着脱不能とされてもよい。廃液収容部54が一体型である場合、廃液収容部54は、第1廃液収容部54fが第1接続部50fに接続され、第2廃液収容部54sが第2接続部50sに接続された状態で着脱不能とされてもよい。着脱不能とは、例えば取り付けもしくは取り外しに工具が必要な状態であり、作業者が素手で取り付けもしくは取り外しができない状態である。廃液収容部54、第1廃液収容部54f、及び第2廃液収容部54sのうち少なくとも1つは、例えばねじにより排出側装着部52に固定されてもよい。廃液収容部54、第1廃液収容部54f、及び第2廃液収容部54sのうち少なくとも1つは、記憶媒体55を備えない構成としてもよい。
・第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sの少なくとも1つが着脱不能とされる場合でも、制御部57は、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いに応じて開閉弁41を開閉させてもよい。メンテナンス機構16が加湿キャップ32hを備える場合でも、制御部57は、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いに応じて開閉弁41を開閉させてもよい。すなわち、制御部57は、乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、開閉弁41を閉鎖させ、乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合には、開閉弁41を開放させてもよい。
・液体吐出装置11は、第1排出流路39fと連通する第1廃液収容部54fを備えてもよい。第1排出流路39fは、第1接続部50fを介して第1廃液収容部54fに連通してもよいし、第1廃液収容部54fに直接連通してもよい。
・液体吐出装置11は、第2排出流路39sと連通する第2廃液収容部54sを備えてもよい。第2排出流路39sは、第2接続部50sを介して第2廃液収容部54sに連通してもよいし、第2廃液収容部54sに直接連通してもよい。
・第1接続部50f、第2接続部50s、及び加湿接続部42のうち少なくとも一つは、移動可能に設けられてもよい。第1接続部50fは、第1廃液収容部54fが排出側装着部52に固定もしくは装着されたあと、第1廃液収容部54fに接続されてもよい。第2接続部50sと加湿接続部42は、第2廃液収容部54sが排出側装着部52に固定もしくは装着されたあと、第2廃液収容部54sに接続されてもよい。
・第2廃液収容部54sは、予め水を収容していてもよい。
・減圧部46は、第2廃液収容部54s内を減圧し、第2廃液収容部54s内の液体をキャップ32に供給可能としてもよい。制御部57は、例えば液体吐出装置11の電源が落とされるとき、液体吐出装置11を使用しない期間が長くなると予想されるとき、などにキャップ32に液体を供給してもよい。第2廃液収容部54sに収容された液体を、キャップ32に送ることにより、キャップ32に残った保湿剤などを洗うことができ、閉空間36の加湿効率を高めることができる。制御部57は、キャップ32に送った液体を第1廃液収容部54fに排出させてもよい。
・加圧部25は、チューブポンプにより構成してもよい。この場合、加圧部25は、一方向弁29を備えなくてもよい。
・加圧部25は、液体供給源27内に加圧した気体を送り込むことで液体を加圧してもよい。
・制御部57は、キャッピングした状態で加圧部25と減圧部46とを駆動してノズル12から液体を排出させてもよい。吸引クリーニングと加圧クリーニングとを一緒に行うことにより、一方を行う場合に比べて吐出不良を解消しやすくできる。
・液体吐出装置11は、吸引クリーニングと加圧クリーニングのうち何れか一方を実行可能としてもよい。液体吐出装置11は、加圧部25と減圧部46のうち何れか一方を備える構成としてもよい。例えば、液体吐出装置11は、水頭によって液体供給源27からヘッド13に液体を供給すると共に、加圧部25を備えない構成とし、吸引クリーニングによりノズル12から液体を排出させてもよい。例えば、液体吐出装置11は、減圧部46を備えない構成とし、加圧クリーニングによりノズル12から排出された液体を、水頭により第2廃液収容部54sに排出してもよい。
・液体吐出装置11は、キャップ32と、加湿キャップ32hと、を備えてもよい。加湿流路38は、加湿キャップ32hと第2廃液収容部54sとを連通させてもよい。
・第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sの少なくとも一方は、液体を吸収可能な吸収体を備えてもよい。吸収体に液体を吸収させることにより、例えば、第1廃液収容部54fと第2廃液収容部54sに振動が加えられたり、姿勢が変更されたりした場合に、液体が漏れる虞を低減できる。
・第1廃液収容部54fの壁の一部を樹脂フィルムにより構成することで、水分を透過しやすくしてもよい。第2廃液収容部54sの壁は、金属箔を貼り付けたり、金属を蒸着などの方法で付着させたりすることで、水分を透過させにくくしてもよい。第1廃液収容部54f及び第2廃液収容部54sは、液体を収容する空間と大気とを連通させる連通路を有してもよい。第1廃液収容部54fが有する第1連通路は、第2廃液収容部54sが有する第2廃液収容部54sより、流体が流動する際の抵抗を小さくし、第1廃液収容部54f内の水蒸気が第1連通路を介して外部に逃げやすくしてもよい。
・第1収容量が第1閾値量以上の場合、制御部57は、メンテナンスを中止してもよい。
・第2収容量が第2閾値量以上の場合、制御部57は、メンテナンスを中止してもよい。
・第1廃液収容部54fの壁の水蒸気透過性は、第2廃液収容部54sの壁の水蒸気透過性と同じであってもよい。第1廃液収容部54fの壁の水蒸気透過性は、第2廃液収容部54sの壁の水蒸気透過性より低くてもよい。
・液体吐出装置11は、開閉弁41を備えない構成としてもよい。開閉弁41は、キャップ32もしくは加湿キャップ32hに設けてもよい。
・制御部57は、第2廃液収容部54sに収容される液体の乾燥度合いには関係なく開閉弁41を開閉させてもよい。例えば、制御部57は、液体吐出装置11の電源が落とされるタイミングで開閉弁41を開放させてもよい。制御部57は、液体吐出装置11の電源が投入されたタイミングで開閉弁41を閉鎖させてもよい。
・液体吐出装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置であってもよい。液体吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。液体吐出装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体吐出装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。液体吐出装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能であり、前記ノズルから排出される前記液体を受容可能であるキャップと、前記キャップと連通し、前記キャップ内の前記液体を排出可能な排出流路と、前記排出流路の下流端で分岐する複数の分岐流路と、前記複数の分岐流路のうち前記排出流路に連通する分岐流路を切り替え可能な切替部と、前記複数の分岐流路のうちの第1分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が接続される第1接続部と、前記複数の分岐流路のうちの第2分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が接続される第2接続部と、前記第2接続部に接続される前記第2廃液収容部と前記キャップとを連通可能な加湿流路と、前記切替部を制御する制御部と、を備え、前記ノズルから予備吐出された前記液体が前記キャップから排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第1分岐流路を前記排出流路に連通させ、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから前記液体が排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させる。
ノズル周辺の液体は、水分が蒸発しやすい。予備吐出は、水分が蒸発しやすい液体をノズルから吐出させるメンテナンスである。この構成によれば、制御部は、排出流路に連通する分岐流路の切り替えを制御する。制御部は、第1分岐流路を排出流路に連通させることにより、予備吐出された水分の比較的少ない液体を第1廃液収容部に収容させる。制御部は、第2分岐流路を排出流路に連通させることにより、予備吐出とは異なる方法で排出された水分の比較的多い液体を第2廃液収容部に収容させる。加湿流路は、第2廃液収容部とキャップとを連通可能である。そのため、水分の比較的多い液体をノズルの加湿に利用することができ、予備吐出により排出された液体をキャップ内の加湿に利用する場合に比べ、ノズルの加湿効率を向上させることができる。
(B)液体吐出装置は、前記加湿流路を開閉可能な開閉弁を更に備え、前記開閉弁は、前記加湿流路に設けられてもよい。
この構成によれば、液体吐出装置は、開閉弁を備える。開放された開閉弁は、加湿流路を通る水蒸気の移動を許容する。閉鎖された開閉弁は、加湿流路を通る水蒸気の移動を制限する。したがって、キャップが開空間を形成する場合に開閉弁を閉鎖することで、水蒸気の移動を抑制することができる。キャップが閉空間を形成する場合に開閉弁を開放して水蒸気の移動を促すことで、ノズルを効率よく加湿することができる。
(C)液体吐出装置において、前記第1接続部及び前記第2接続部のうち少なくとも前記第2接続部は、前記第2廃液収容部が着脱可能に接続されてもよい。
この構成によれば、第2廃液収容部は、第2接続部に対して着脱可能に接続される。したがって、作業者は、第2廃液収容部を交換することができる。
(D)液体吐出装置において、前記第1接続部及び前記第2接続部は、一体型の前記第1廃液収容部及び前記第2廃液収容部が着脱可能に接続されてもよい。
この構成によれば、第1廃液収容部及び第2廃液収容部は、一体型である。第1廃液収容部及び第2廃液収容部は、まとめて交換することができるため、第1廃液収容部及び第2廃液収容部を個別に交換する場合に比べ、交換工数が低減される。
(E)液体吐出装置において、前記制御部は、前記第2廃液収容部に収容される前記液体の乾燥度合いに関する乾燥情報を記憶可能であるとともに、前記乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、前記開閉弁を閉鎖させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを非連通にさせ、前記乾燥度合いが前記乾燥閾値以下である場合には、前記開閉弁を開放させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを連通させてもよい。
水蒸気は、湿度が高い方から低い方に移動する。第2廃液収容部が乾燥度合いの大きい液体を収容する場合、乾燥度合いの大きい液体からは水蒸気が生じにくいため、第2廃液収容部内の湿度は上がりにくい。第2廃液収容部内の湿度が、キャップが形成する閉空間内の湿度より低い場合、閉空間から第2廃液収容部に水蒸気が移動してしまう。その点、この構成によれば、制御部は、第2廃液収容部内の液体の乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、キャップが形成する閉空間と第2廃液収容部とを非連通にさせる。これにより、閉空間内の水蒸気が第2廃液収容部に移動してしまう虞を低減できる。制御部は、第2廃液収容部内の液体の乾燥度合いが乾燥閾値以下である場合には、キャップが形成する閉空間と第2廃液収容部とを連通させる。したがって、第2廃液収容部内の液体から水蒸気が生じやすい場合にキャップが形成する閉空間と第2廃液収容部とを連通させることができ、ノズルを効率よく加湿することができる。
(F)液体吐出装置において、前記第2接続部に接続された前記第2廃液収容部が有する記憶媒体に電気的に接続される電気接続部を更に備え、前記制御部は、前記電気接続部を介して前記記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び前記記憶媒体への情報の書き込みが可能であり、前記記憶媒体は、前記乾燥情報を記憶可能であってもよい。
この構成によれば、記憶媒体は、乾燥情報を記憶可能である。したがって、第2廃液収容部が第2接続部から外されて、再び装着された場合でも、記憶媒体が記憶する乾燥度合いに関する情報を利用することができる。
(G)液体吐出装置において、前記第1廃液収容部及び前記第2廃液収容部のうち、少なくとも前記第2廃液収容部は、前記第2接続部に接続された状態で着脱不能とされていてもよい。
この構成によれば、第2廃液収容部は、第2接続部に接続された状態で着脱不能とされている。そのため、加湿流路は、第2廃液収容部に接続された状態を維持できる。したがって、例えば加湿流路を第2廃液収容部に着脱可能に接続する場合に比べ、第2廃液収容部と加湿流路との間の気密性を容易に確保することができる。
(H)液体吐出装置において、前記制御部は、前記第2廃液収容部に収容される前記液体の乾燥度合いに関する乾燥情報を記憶可能であるとともに、前記乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、前記開閉弁を閉鎖させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを非連通にさせ、前記乾燥度合いが前記乾燥閾値以下である場合には、前記開閉弁を開放させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを連通させてもよい。この構成によれば、上記液体吐出装置と同様の効果を奏することができる。
(I)液体吐出装置は、前記キャップ内を減圧可能な減圧部を更に備え、前記減圧部は、前記排出流路に設けられてもよい。
この構成によれば、減圧部は、キャップ内を減圧し、キャップ内の液体を排出させる。したがって、例えば水頭によりキャップ内の液体を排出させる場合に比べ、液体の排出を迅速に行うことができる。
(J)液体吐出装置において、前記減圧部が前記閉空間を減圧して前記ノズルから前記液体を排出させる場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させてもよい。
液体は、ノズルにおいて空気と接し、水分が蒸発しやすい。予備吐出は、ノズル周辺の液体を排出させる。減圧部が閉空間を減圧する場合は、予備吐出よりも多くの液体がノズルから排出される。すなわち、閉空間を減圧する場合は、水分が蒸発しにくい領域にある液体が排出される。そのため、減圧部が排出させた液体が含む水分の割合は、予備吐出により排出された液体が含む水分の割合より大きい。この構成によれば、減圧部が閉空間を減圧する場合、制御部は、第2分岐流路を排出流路に連通させる。したがって、水分の多い液体を排出流路及び第2分岐流路を介して第2廃液収容部に収容することができ、ノズルの加湿効率を向上させることができる。
(K)液体吐出装置は、前記ヘッド内を加圧可能な加圧部を更に備え、前記加圧部が前記ヘッド内を加圧して前記ノズルから前記液体を排出させる場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させてもよい。
加圧部がヘッド内を加圧する場合は、予備吐出よりも多くの液体がノズルから排出される。そのため、加圧部が排出させた液体が含む水分の割合は、予備吐出により排出された液体が含む水分の割合より大きい。この構成によれば、加圧部がヘッド内を加圧する場合、制御部は、第2分岐流路を排出流路に連通させる。したがって、水分の多い液体を排出流路及び第2分岐流路を介して第2廃液収容部に収容することができ、ノズルの加湿効率を向上させることができる。
(L)液体吐出装置において、前記第2廃液収容部を構成する壁は、前記第1廃液収容部を構成する壁よりも水蒸気透過性が低くてもよい。
この構成によれば、第2廃液収容部を構成する壁は、第1廃液収容部を構成する壁より水蒸気透過が低い。したがって、第2廃液収容部内の水蒸気が外部に流出してしまう虞を低減できる。
(M)液体吐出装置において、前記制御部は、前記第1廃液収容部に第1閾値量以上の前記液体が収容される場合には、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させ、前記第2廃液収容部に第2閾値量以上の前記液体が収容される場合には、前記切替部を制御して前記第1分岐流路を前記排出流路に連通させてもよい。
この構成によれば、第1廃液収容部に第1閾値量以上の液体が収容される場合、制御部は、第2分岐流路を排出流路に連通させ、第2廃液収容部に液体を収容させる。第2廃液収容部に第2閾値量以上の液体が収容される場合、制御部は、第1分岐流路を排出流路に連通させ、第1廃液収容部に液体を収容させる。したがって、一方の廃液収容部に閾値量の液体が収容される場合でも、他方の廃液収容部に液体を収容させることで、継続して稼働させることができる。
(N)液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部と、前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部と、前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、を備える。
この構成によれば、予備吐出された水分の比較的少ない液体は、吐出キャップ及び第1排出流路を介して第1廃液収容部に収容される。予備吐出とは異なる方法で排出された水分の比較的多い液体は、排出キャップ及び第2排出流路を介して第2廃液収容部に収容される。加湿流路は、第2廃液収容部と加湿キャップとを連通させる。そのため、水分の多い液体をノズルの加湿に利用することができ、予備吐出により排出された液体を加湿に利用する場合に比べ、加湿効率を向上させることができる。
(O)液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が着脱可能に接続される第1接続部と、前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が着脱可能に接続される第2接続部と、前記第2接続部に接続された前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、を備える。
この構成によれば、上記液体吐出装置と同様の効果を奏することができる。
11…液体吐出装置、12…ノズル、13…ヘッド、14…保持部、15…供給機構、16…メンテナンス機構、18…共通液室、19…キャビティー、20…アクチュエーター、22…供給側装着部、23…供給針、24…供給流路、25…加圧部、26…圧力調整機構、27…液体供給源、29…一方向弁、30…ダイヤフラムポンプ、32…キャップ、32d…排出キャップ、32h…加湿キャップ、32j…吐出キャップ、33…リップ部、34…吸収部材、36…閉空間、38…加湿流路、39…排出流路、39s…第2排出流路、39f…第1排出流路、41…開閉弁、42…加湿接続部、43…加湿孔、45…排出孔、46…減圧部、48…切替部、49…分岐流路、49f…第1分岐流路、49s…第2分岐流路、50f…第1接続部、50s…第2接続部、52…排出側装着部、53…電気接続部、54…廃液収容部、54f…第1廃液収容部、54s…第2廃液収容部、55…記憶媒体、57…制御部、D…装着方向。

Claims (15)

  1. ノズルから液体を吐出するヘッドと、
    前記ノズルが開口する閉空間を形成可能であり、前記ノズルから排出される前記液体を受容可能であるキャップと、
    前記キャップと連通し、前記キャップ内の前記液体を排出可能な排出流路と、
    前記排出流路の下流端で分岐する複数の分岐流路と、
    前記複数の分岐流路のうち前記排出流路に連通する分岐流路を切り替え可能な切替部と、
    前記複数の分岐流路のうちの第1分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が接続される第1接続部と、
    前記複数の分岐流路のうちの第2分岐流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が接続される第2接続部と、
    前記第2接続部に接続される前記第2廃液収容部と前記キャップとを連通可能な加湿流路と、
    前記切替部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記ノズルから予備吐出された前記液体が前記キャップから排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第1分岐流路を前記排出流路に連通させ、
    前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから前記液体が排出される場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記加湿流路を開閉可能な開閉弁を更に備え、
    前記開閉弁は、前記加湿流路に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1接続部及び前記第2接続部のうち少なくとも前記第2接続部は、前記第2廃液収容部が着脱可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1接続部及び前記第2接続部は、一体型の前記第1廃液収容部及び前記第2廃液収容部が着脱可能に接続されることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2廃液収容部に収容される前記液体の乾燥度合いに関する乾燥情報を記憶可能であるとともに、
    前記乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、前記開閉弁を閉鎖させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを非連通にさせ、
    前記乾燥度合いが前記乾燥閾値以下である場合には、前記開閉弁を開放させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを連通させることを特徴とする請求項2~請求項4のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2接続部に接続された前記第2廃液収容部が有する記憶媒体に電気的に接続される電気接続部を更に備え、
    前記制御部は、前記電気接続部を介して前記記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び前記記憶媒体への情報の書き込みが可能であり、
    前記記憶媒体は、前記乾燥情報を記憶可能であることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第1廃液収容部及び前記第2廃液収容部のうち、少なくとも前記第2廃液収容部は、前記第2接続部に接続された状態で着脱不能とされていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第2廃液収容部に収容される前記液体の乾燥度合いに関する乾燥情報を記憶可能であるとともに、
    前記乾燥度合いが乾燥閾値より大きい場合には、前記開閉弁を閉鎖させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを非連通にさせ、
    前記乾燥度合いが前記乾燥閾値以下である場合には、前記開閉弁を開放させて前記閉空間と前記第2廃液収容部とを連通させることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記キャップ内を減圧可能な減圧部を更に備え、
    前記減圧部は、前記排出流路に設けられることを特徴とする請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記減圧部が前記閉空間を減圧して前記ノズルから前記液体を排出させる場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記ヘッド内を加圧可能な加圧部を更に備え、
    前記加圧部が前記ヘッド内を加圧して前記ノズルから前記液体を排出させる場合、前記制御部は、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させることを特徴とする請求項1~請求項10のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第2廃液収容部を構成する壁は、前記第1廃液収容部を構成する壁よりも水蒸気透過性が低いことを特徴とする請求項1~請求項11のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  13. 前記制御部は、
    前記第1廃液収容部に第1閾値量以上の前記液体が収容される場合には、前記切替部を制御して前記第2分岐流路を前記排出流路に連通させ、
    前記第2廃液収容部に第2閾値量以上の前記液体が収容される場合には、前記切替部を制御して前記第1分岐流路を前記排出流路に連通させることを特徴とする請求項1~請求項12のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
  14. ノズルから液体を吐出するヘッドと、
    前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、
    前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、
    前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、
    前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、
    前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、
    前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部と、
    前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部と、
    前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  15. ノズルから液体を吐出するヘッドと、
    前記ノズルから予備吐出された前記液体を受容可能な吐出キャップと、
    前記予備吐出とは異なる方法で前記ノズルから排出された前記液体を受容可能な排出キャップと、
    前記ノズルが開口する閉空間を形成可能な加湿キャップと、
    前記吐出キャップと連通し、前記吐出キャップ内の前記液体を排出可能な第1排出流路と、
    前記排出キャップと連通し、前記排出キャップ内の前記液体を排出可能な第2排出流路と、
    前記第1排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第1廃液収容部が着脱可能に接続される第1接続部と、
    前記第2排出流路と連通し、前記液体を収容可能な第2廃液収容部が着脱可能に接続される第2接続部と、
    前記第2接続部に接続された前記第2廃液収容部と前記加湿キャップとを連通可能な加湿流路と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
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