JP2022156953A - 外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラクトバシラス菌に由来する臭気を好適に抑制する。【解決手段】外用組成物は、エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び下記の臭気抑制剤(E)を含有する。臭気抑制剤(E):サリチル酸、酸化銀、及びへキシルグリセリンから選ばれる少なくとも一つ。【選択図】図1

Description

本発明は、外用組成物に関する。
特許文献1は、植物の抽出エキスを含有する外用組成物について記載している。
特許文献2は、アズレン化合物と、非イオン性界面活性剤と、酢酸ベタイン型界面活性剤とを配合した外用組成物について記載している。
特開平08-208499号公報 特開2014-162725号公報
特許文献1、2等の外用組成物では、外用組成物中で増殖したラクトバシラス菌に由来する臭気の抑制が課題として挙げられる。
上記課題を解決するための外用組成物は、エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び下記の臭気抑制剤(E)を含有することを要旨とする。
臭気抑制剤(E):サリチル酸、酸化銀、及びへキシルグリセリンから選ばれる少なくとも一つ。
上記外用組成物について、前記エタノール(A)の含有割合が0.1質量%以上30質量%以下であり、前記フェノキシエタノール(B)の含有割合が0.05質量%以上1質量%以下であり、前記プロパンジオール(C)の含有割合が0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
上記外用組成物について、前記サリチル酸の含有割合が0.01質量%以上0.2質量%以下であることが好ましい。
上記外用組成物について、前記酸化銀の含有割合が0.00001質量%以上0.0003質量%以下であることが好ましい。
上記外用組成物について、前記へキシルグリセリンの含有割合が0.2質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
上記外用組成物について、パラベン類を含有しないことが好ましい。
本発明の外用組成物によれば、ラクトバシラス菌に由来する臭気を好適に抑制することができる。
保存効力試験の結果を示すグラフ。
本発明の外用組成物を具体化した一実施形態を説明する。
外用組成物は、エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び下記の臭気抑制剤(E)を含有する。
臭気抑制剤(E):サリチル酸、酸化銀、及びへキシルグリセリンから選ばれる少なくとも一つ。
外用組成物が、エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び上記の臭気抑制剤(E)を含有することにより、外用組成物中のラクトバシラス菌を好適に減少させることができる。そのため、ラクトバシラス菌に由来する臭気を好適に抑制することができる。
ここで、ラクトバシラス菌とは、ラクトバシラス属の細菌を意味するものとする。ラクトバシラス菌は、ラクトバチルス菌とも呼ばれる。
臭気抑制剤(E)としてのサリチル酸、酸化銀、及びへキシルグリセリンは、これらのうち少なくとも一つを含有していれば本発明の効果が得られる。また、これらのうち二つを含有していることが好ましく、三つ全てを含有していることがより好ましい。
上記プロパンジオール(C)としては特に制限されず、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール等を用いることができる。これらの中でも、1,3-プロパンジオールを用いることが好ましい。
外用組成物中の上記エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)の含有割合は、特に制限されない。例えば、エタノール(A)の含有割合は0.1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、2質量%以上20質量%以下がより好ましく、3質量%以上10質量%以下がさらに好ましい。
フェノキシエタノール(B)の含有割合は0.05質量%以上1質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下がより好ましく、0.2質量%以上0.5質量%以下がさらに好ましい。
プロパンジオール(C)の含有割合は0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、2質量%以上15質量%以下がより好ましく、3質量%以上10質量%以下がさらに好ましい。
エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)の含有割合が上記数値範囲であることにより、ラクトバシラス菌をより好適に減少させることができる。
上記水(D)の含有割合は、特に制限されない。水(D)の含有割合は、例えば、上記エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、臭気抑制剤(E)、及び、後述のその他成分以外の残部とする。
上記サリチル酸の含有割合は、特に制限されないが、0.01質量%以上0.2質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上0.15質量%以下であることがより好ましい。
上記酸化銀の含有割合は、特に制限されないが、0.00001質量%以上0.0003質量%以下であることが好ましく、0.00005質量%以上0.0002質量%以下であることがより好ましい。
上記へキシルグリセリンの含有割合は、特に制限されないが、0.2質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上2質量%以下がより好ましい。
上記サリチル酸、酸化銀、へキシルグリセリンの含有割合が上記数値範囲であることにより、臭気抑制剤(E)として個別に用いた場合であってもラクトバシラス菌をより好適に低減させることができる。
また、上記外用組成物は、パラベン類を含有しないものであることが好ましい。
ここで、パラベン類とは、パラオキシ安息香酸エステルを意味するものとする。パラオキシ安息香酸エステルの具体例としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、ベンジルパラベン等を挙げることができる。
上記構成によれば、パラベン類を含有しないものであっても、ラクトバシラス菌を好適に減少させることができる。
なお、上記「パラベン類を含有しない」とは、パラベン類を不純物レベルで含有することを許容するものとする。
本実施形態の外用組成物は、常法により上記の各成分を混合、撹拌することにより製造することができる。
また、本願発明の効果を損なわない範囲で、通常、外用組成物に使用できるその他成分を配合することができる。外用組成物に使用できるその他成分としては、例えば、保湿剤、界面活性剤、水溶性高分子、油性成分、シリコーン誘導体、キレート剤、ハイドロトロープ剤、防腐剤、酸化防止剤、薬効成分、植物エキス、pH調節剤、紫外線吸収剤、色素、香料等を挙げることができる。これらの具体例を下記に例示する。
保湿剤としては、例えば、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ラノリンアルコール、還元ラノリン、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、グリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(以下、PCA-Naともいう。)、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリオキシエチレングリコール、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ジ2-エチルヘキサン酸グリセリル、1,3-ブチレングリコール、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液(以下、ポリクオタニウム-51ともいう。)等が挙げられる。
上記保湿剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
外用組成物中の保湿剤の含有量は特に制限されないが、1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、5質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び、ノニオン界面活性剤の少なくともいずれかを用いることができる。
アニオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルメチル-β-アラニンタウリンナトリウム、ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のオレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、スルホコハク酸ラウリル2Na等のモノアルキルスルホコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤の具体例としては、例えば、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えば、コカミドプロピルベタイン等のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチル酢酸ベタイン、N-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N-ココアミドプロピル-N,N-ジメチル-N-βヒドロキシプロピルアミノスルホン酸塩、2-(N-2-ヒドロキシアルキル-N-メチルアミノ)エチルリン酸エステル等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤の具体例としては、例えは、アルキル(C8-16)グルコシド、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(以下、PEG-60水添ヒマシ油ともいう。)、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ジメチルアルキルアミンオキシド、ビス-(2-ヒドロキシエチル)アルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
上記界面活性剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
外用組成物中の界面活性剤の含有量は特に制限されないが、0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0.3質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
水溶性高分子としては、例えば、セルロース誘導体、キサンタンガム、ポリビニルピロリドン、カルボマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス-20)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸パルメス-25)コポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸セテス-20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸アルキル(C12-22))コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス-20)クロスポリマー、寒天、ペクチン、ジェランガム、ゼラチン、粘土鉱物等が挙げられる。
上記水溶性高分子は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、水溶性高分子は、水溶性増粘剤ともいうものとする。
外用組成物中の水溶性高分子の含有量は特に制限されないが、0.01質量%以上3質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上1質量%以下であることがより好ましい。
油性成分としては、オリーブ油、大豆油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、椿油、メドウフォーム油等の植物油、流動パラフィン、スクワラン、オレフィンオリゴマー、ワセリン、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ラノリン、ミツロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、セタノール、セチルアルコール等の高級アルコール類、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オクタン酸イソステアリル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、レシチン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル等の脂肪酸エステル類等が挙げられる。
上記油性成分は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
シリコーン誘導体としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、高重合ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、メチルフェニル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリペプチドとシリコーンを縮合させたシリコーン誘導体、シリコーンに燐酸基等のアニオン基を導入したシリコーン誘導体、ジメチコン等が挙げられる。
上記シリコーン誘導体は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン4酢酸(以下、EDTAともいう。)、ヒドロキシエタンジホスホン酸、クエン酸、及びそれらの塩等が挙げられる。EDTAとしては、EDTA-2Na塩、EDTA-4Na塩が挙げられる。
上記キレート剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ハイドロトロープ剤としては、例えば、プロピレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。
上記ハイドロトロープ剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
防腐剤としては、例えば、1,2-ジブロモ-2、4-ジシアノブタン、感光素、イソチアゾロン誘導体、ヒダントイン誘導体等が挙げられる。
上記防腐剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
酸化防止剤としては、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
上記酸化防止剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
薬効成分としては、例えば、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、水溶性亜鉛、イオウ、トリクロサン、3,4,4-トリクロロカルバニリド、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸、アラントイン、グアイアズレン、カンゾウエキス、ビタミン類等が挙げられる。
上記薬効成分は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
植物エキスとしては、例えば、柿の葉、ヘチマ、シラカバ、ヨモギ、アロエ、ドクダミ等が挙げられる。
上記植物エキスは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
外用組成物中の植物エキスの含有量は特に制限されないが、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上1質量%以下であることがより好ましい。
pH調節剤としては、例えば、クエン酸、乳酸、酢酸、塩酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。
上記pH調節剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
紫外線吸収剤としては、例えば、オキシベンゾン、ジイソプロピルケイヒ酸エチル、シノキサート、ジメトキシケイヒ酸エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイヒ酸イソプロピル、メトキシケイヒ酸オクチル等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態の外用組成物の用途としては、特に制限されないが、例えば、医薬品用組成物、医薬部外品用組成物、化粧品用組成物、口腔用組成物等に用いることができる。外用組成物の剤形としては、特に制限されないが、フェイスパック、ペースト、軟膏、クリーム、ジェル、ローション、乳液、美容液、化粧水、スプレー剤等が挙げられる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)外用組成物は、エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び上記の臭気抑制剤(E)を含有する。
エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、及びプロパンジオール(C)に加えて、上記の臭気抑制剤(E)を含有させることにより、ラクトバシラス菌を減少させる効果を相乗的に向上させることができる。したがって、ラクトバシラス菌に由来する臭気を好適に抑制することができる。言い換えれば、ラクトバシラス菌の増殖を好適に抑制して、ラクトバシラス菌に由来する臭気の発生を予防することが可能になる。
(2)エタノール(A)の含有割合が0.1質量%以上30質量%以下であり、フェノキシエタノール(B)の含有割合が0.05質量%以上1質量%以下であり、プロパンジオール(C)の含有割合が0.5質量%以上20質量%以下である。したがって、ラクトバシラス菌をより好適に減少させることができる。
(3)サリチル酸の含有割合が、0.01質量%以上0.2質量%以下である。酸化銀の含有割合が、0.00001質量%以上0.0003質量%以下である。へキシルグリセリンの含有割合が、0.2質量%以上5質量%以下である。
サリチル酸、酸化銀、へキシルグリセリンの含有割合が上記数値範囲であることにより、臭気抑制剤(E)として、サリチル酸、酸化銀、へキシルグリセリンを個別に用いた場合であってもラクトバシラス菌をより好適に低減させることができる。
以下に試験例を挙げ、本実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
表1に示す実施例1~3、及び、比較例1~4の外用組成物を常法に従って各成分を混合、撹拌することによって製造した。表1において、各成分の右側に記載した数値は、含有量(質量%)を意味する。なお、プロパンジオールとしては、1,3-プロパンジオールを使用した。
また、pH調節剤の含有量は、サリチル酸を含有する実施例1と比較例1では、外用組成物のpHが4.7以下となるように適量を配合した。それ以外の実施例、及び比較例では、外用組成物のpHが6.0以上6.2以下となるように適量を配合した。
(評価試験)
実施例1~3、及び、比較例1~4の外用組成物について、ラクトバシラス菌に対する防腐効果を評価した。
防腐効果の評価は、ISO11930に準拠した保存効力試験法によって行った。
各実施例、及び比較例の外用組成物を用いて作製した検体に、ラクトバシラス菌の懸濁液を一定濃度添加した。検体にラクトバシラス菌の懸濁液を添加した日を菌接種日とした。菌接種直後の検体中の生菌数は、菌懸濁液中の生菌数と接種濃度から算出し、菌接種日から7日後の検体中の生菌数を測定した。
菌懸濁液中の生菌数と接種後の生菌数の測定は、LP希釈液(ISO184152を参照し自家調製)と生理食塩水で段階希釈したものをMRS寒天培地で32.5℃、5日間培養したものを用いて行った。
保存効力試験の結果を図1に示す。また、防腐効果はISO11930の基準Aに従い下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
・防腐効果の評価基準
○(可):菌接種日から7日後の検体中の生菌数が、初期から3log以上減少した場合
×(不可):菌接種日から7日後の検体中の生菌数が、初期から3log未満減少した場合
Figure 2022156953000002
図1、表1に示すように、比較例1~4では、いずれも菌接種日から7日後の検体中の生菌数が、初期から3log未満の減少であった。これに対し、実施例1~3では、いずれも菌接種日から7日後の検体中の生菌数が、初期から3log以上減少していた。
また、比較例1~4の菌接種日から7日後の検体の臭気を嗅いだところ、ラクトバシラス菌に由来する臭気である腐ったような臭気が確認された。これに対し、実施例1~3の菌接種日から7日後の検体の臭気を嗅いだところ、腐ったような臭気は確認されず、ラクトバシラス菌に由来する臭気を好適に抑制できることが確認された。
以下、本発明の処方例を表2~4に示す。
表2~4において、各成分の右側に記載した数値は、含有量(質量%)を意味する。
表2に、乳液として用いた処方例1を示す。
Figure 2022156953000003
表3に、クリームとして用いた処方例2を示す。
Figure 2022156953000004
表4に、ジェルとして用いた処方例3を示す。
Figure 2022156953000005

Claims (6)

  1. エタノール(A)、フェノキシエタノール(B)、プロパンジオール(C)、水(D)、及び下記の臭気抑制剤(E)を含有することを特徴とする外用組成物。
    臭気抑制剤(E):サリチル酸、酸化銀、及びへキシルグリセリンから選ばれる少なくとも一つ。
  2. 前記エタノール(A)の含有割合が0.1質量%以上30質量%以下であり、
    前記フェノキシエタノール(B)の含有割合が0.05質量%以上1質量%以下であり、
    前記プロパンジオール(C)の含有割合が0.5質量%以上20質量%以下である請求項1に記載の外用組成物。
  3. 前記サリチル酸の含有割合が0.01質量%以上0.2質量%以下である請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 前記酸化銀の含有割合が0.00001質量%以上0.0003質量%以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の外用組成物。
  5. 前記へキシルグリセリンの含有割合が0.2質量%以上5質量%以下である請求項1~4のいずれか一項に記載の外用組成物。
  6. パラベン類を含有しない請求項1~5のいずれか一項に記載の外用組成物。
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