JP2022156689A - 通信システム、通信装置、プログラム、及び送信方法 - Google Patents

通信システム、通信装置、プログラム、及び送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置に対する制御の指示を、特定の端末装置から実行させる作業の負荷を軽減できる通信システム、通信装置、プログラム及び送信方法を提供すること。【解決手段】印刷システム1の携帯端末装置10は、近距離通信部13と近距離通信部21との間でNFC方式の近距離無線通信を実行させる通信開始通知を送信する(S18)。プリンタ20は、S18の処理に応じて、Wi-Fi Direct(登録商標)の接続に用いるWFD認証情報と、プリンタワンタイムトークンPWTを、近距離通信部21から近距離通信部13へNFC通信により送信する(S21)。携帯端末装置10は、S21により取得したWFD認証情報を用いて、外部通信部16から外部通信部22へWFD通信により、ルータ2の接続情報を送信する(S27)。プリンタ20は、取得した接続情報に基づいて、ルータ2への接続設定を実行する(S29)。【選択図】 図4

Description

本願は、通信システム、通信装置、プログラム、及び送信方法に関する。
従来、端末装置とプリンタとの間で近距離無線通信を実行する技術について種々提案されている。例えば、特許文献1のプリンタは、エラーが発生した場合に、自装置に近づいてきた携帯型通信端末装置へ、NFC(Near Field Communication)規格に準じた通信によりエラーを通知している。
特開2013-187567号公報
ところで、プリンタなどの通信装置に対して制御を指示できる端末装置は、セキュリティ上の観点から特定の端末装置に制限されることが好ましい。しかしながら、制御の指示を通信装置側で受け付ける端末装置を制限するために、端末装置の確認作業などをユーザに要求すると、ユーザの作業の負荷が増加する虞がある。
本願は、上記した課題を解決するためになされたものであって、通信装置に対する制御の指示を、特定の端末装置から実行させる作業の負荷を軽減できる通信システム、通信装置、プログラム、及び送信方法を提供する。
本願の通信システムは、端末装置と、通信装置と、を備え、前記端末装置は、近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、端末装置側制御部と、を備え、前記通信装置は、前記近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、前記第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、通信装置側制御部と、を備え、前記端末装置側制御部は、前記端末装置側近距離無線通信部と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理を実行し、前記通信装置側制御部は、前記通信開始処理に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信処理を実行し、前記端末装置側制御部は、前記第1識別情報送信処理により前記通信装置から取得した前記第1接続情報を用いて、前記端末装置側無線通信部から前記通信装置側無線通信部へ前記第1無線通信により、第1制御情報を送信する第1制御情報送信処理を実行し、前記通信装置側制御部は、前記第1制御情報送信処理により前記端末装置から取得した前記第1制御情報に基づいて、前記通信装置の制御を実行する制御処理を実行する。
また、本願の通信システムは、端末装置と、通信装置と、を備え、前記端末装置は、近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、端末装置側制御部と、を備え、前記通信装置は、前記近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、前記第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、通信装置側制御部と、を備え、前記端末装置側制御部は、前記端末装置側近距離無線通信部と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理を実行し、前記通信装置側制御部は、前記通信開始処理に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信処理と、前記第1接続情報に基づいて前記端末装置との前記第1無線通信の接続の確立を行う第1接続処理と、前記第1無線通信を通じて前記端末装置から送信される第1制御情報を用いて第2無線通信の確立を行う第2接続処理と、前記第2無線通信を通じて前記端末装置から送信される前記第1識別情報に基づいて前記端末装置を認証する認証処理と、を実行する。
また、本願に開示の内容は、通信システムとしての実施に限らず、例えば、無線通信を行う通信装置及び端末装置のコンピュータが読み取り可能なプログラム、通信システムにおける送信方法として実施しても有益である。
上記構成の通信システム、通信装置、プログラム、送信方法によれば、通信装置に対する制御の指示を、特定の端末装置から実行させる作業の負荷を軽減できる。
実施形態に係る印刷システムの構成図である。 図1に示すプリンタ管理テーブルの説明図である。 図1に示すサーバ管理テーブルの説明図である。 無線制御処理が実行された場合のシーケンス図である。 初期設定処理が実行された場合のシーケンス図である。 無料チャージ処理が実行された場合のシーケンス図である。 プリンタの通信設定が完了した後にタッチ操作が実行された場合のシーケンス図である。 印刷処理が実行された場合のシーケンス図である。
(印刷システム1の構成)
以下、本願の通信システムを具体化した一実施形態である印刷システム1について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システム1の構成図である。印刷システム1は、例えば、複数のプリンタ20や携帯端末装置10を備え、ユーザに印刷サービスを提供する。印刷サービスは、プリンタ20によって印刷可能な用紙の枚数である印刷可能枚数に対してユーザが課金することにより、ユーザが印刷可能となるサービスである。例えば、ユーザがこの印刷サービスを申し込むときに初期費用を支払うことにより、ユーザに対して所定の印刷可能枚数(例えば2000枚)が付与される。以下の説明では、印刷可能枚数を設定することや、追加で課金して印刷可能枚数を増加させることを、「チャージする」という場合がある。
また、本実施形態においてプリンタ20は、例えば、インクジェットプリンタである。ベンダからユーザに送付されるプリンタ20には、ユーザに対して付与された所定の印刷可能枚数以上(例えば2000枚+α枚)の印刷をするために必要な量のインクが充填されている。このため、本印刷サービスでは、ユーザは、プリンタ20を入手した後、初期費用を支払うことにより付与された印刷可能枚数の印刷を行うまでの間に、プリンタ20にインクを充填したり、インクカートリッジを交換したりする手間が不要となる。従って、本印刷サービスは、プリンタ20へのインクの補充作業が不要となり、ユーザにとっての利便性が高いサービスである。
また、ユーザが初期費用の支払いにより付与された所定の印刷可能枚数を超えて印刷を行いたい場合は、追加の費用を支払う。そして、追加の印刷可能枚数を購入することにより、ユーザはプリンタ20を継続して利用可能である。ユーザが追加の印刷枚数の購入を繰り返したために、初期費用の支払いにより入手したプリンタ20のインク残量が少なくなった場合には、プリンタ20の交換をユーザが申請することによりプリンタ20が交換されることによって、印刷サービスが継続される。
図1に示すように、印刷システム1は、携帯端末装置10、プリンタ20及びサーバ30を備えている。尚、図面が煩雑となるのを避けるため、図1には、1台の携帯端末装置10と1台のプリンタ20のみを図示している。携帯端末装置10とプリンタ20とは、ルータ2を介して相互に通信可能に接続されている。また、携帯端末装置10及びプリンタ20は、ルータ2及びインターネット3を介してサーバ30と相互に通信可能に接続されている。尚、上記したネットワークの構成は、一例である。例えば、サーバ30をLAN内に配置し、携帯端末装置10及びプリンタ20を、インターネット3を介さずにサーバ30に接続しても良い。また、サーバ30に接続される携帯端末装置10やプリンタ20は、1台でも複数台でも良い。また、複数の携帯端末装置10で1つのプリンタ20を共用して使用しても良く、1つの携帯端末装置10が、複数のプリンタ20を使い分けても良い。
(携帯端末装置10の構成)
携帯端末装置10は、用紙に対して画像の印刷をプリンタ20に実行させるものである。携帯端末装置10は、例えば、スマートフォンである。携帯端末装置10は、端末制御部11、近距離通信部13、タッチパネル14、及び、外部通信部16を備えている。これらの構成要素は、バス19を介して互いに通信可能とされている。
端末制御部11は、端末CPU17、端末記憶部18を備えている。端末記憶部18は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等を組み合わせて構成されている。端末記憶部18には、端末プログラム18A、管理アプリケーション(アプリケーションプログラムの略)18B、印刷アプリケーション18C、印刷可能枚数18Dが記憶されている。端末プログラム18A、管理アプリケーション18B、印刷アプリケーション18C、印刷可能枚数18Dは、例えば、端末記憶部18における読み取り及び書き込みが可能なフラッシュメモリやSSDなどのROMに記憶されている。端末プログラム18Aは、携帯端末装置10を統括的に制御するプログラムであり、管理アプリケーション18B及び印刷アプリケーション18Cに基本的な機能やサービスを提供する。端末プログラム18Aは、例えば、Android(登録商標)OSやiOS(登録商標)である。また、携帯端末装置10が例えばPCである場合、端末プログラム18Aは、Windows(登録商標)OSなどである。
管理アプリケーション18B及び印刷アプリケーション18Cは、例えば、プリンタ20のベンダから提供されるプログラムであり、端末プログラム18Aの機能等を利用して、プリンタ20に対する各種処理を実行するプログラムである。管理アプリケーション18Bは、例えば、プリンタ20をサーバ30へ登録する指示、サーバ30に対するチャージ指示等を実行する。印刷アプリケーション18Cは、例えば、プリンタ20に対する設定指示や印刷指示を実行する。尚、管理アプリケーション18Bと印刷アプリケーション18Cは、1つのアプリケーションソフトウェアでも良い。
端末制御部11は、端末プログラム18A、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cを端末CPU17で実行し、携帯端末装置10を統括的に制御する。印刷可能枚数18Dは、プリンタ20の印刷可能枚数(図2参照)の情報を、携帯端末装置10側で記憶した情報である。携帯端末装置10は、例えば、プリンタ20へ印刷指示を受け付ける画面で、現在の印刷可能枚数18Dを表示する。
尚、以下の説明では、端末プログラム18A、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cを端末CPU17で実行する端末制御部11のことを、単に装置名で記載する場合がある。例えば、「携帯端末装置10は」という記載は、「端末プログラム18A、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cを端末CPU17で実行する端末制御部11は」ということを意味する場合がある。また、本明細書では、主に、プログラムに記述された命令に従った端末CPU17の処理を示す。即ち、以下の説明における「判断」、「送信」等の処理は、端末CPU17の処理を表している。端末CPU17による処理は、ハードウェア制御も含む。また、後述するプリンタプログラム26B1をプリンタCPU26Aで実行するプリンタ制御部26(プリンタ20)や、サーバプログラム32B1をサーバCPU32Aで実行するサーバ制御部32(サーバ30)についても同様である。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
また、プログラム(端末プログラム18A、管理アプリケーション18B、印刷アプリケーション18C)を記憶する端末記憶部18は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種である信号媒体であるが、non-transitoryなストレージ媒体には含まれない。尚、後述するプリンタプログラム26B1を記憶するプリンタ記憶部26B、サーバプログラム32B1を記憶するサーバ記憶部32Bについても同様である。
近距離通信部13は、例えば、NFC(Near Field Communicationの略)規格に準じた近距離無線通信が可能な通信インタフェースである。尚、近距離通信部13が実行する近距離無線通信は、NFCに限らず、Bluetooth(登録商標)等の他の通信規格の近距離無線通信でも良い。タッチパネル14は、例えば、液晶パネルや液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜等を備え、端末制御部11の制御に基づいて液晶パネルの表示内容を変更する。また、タッチパネル14は、ユーザからの操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号を端末制御部11に出力する。尚、携帯端末装置10は、タッチパネル14の他に、電源ボタン等を備えても良い。また、携帯端末装置10が備えるユーザインタフェースは、タッチパネル14に限らない。例えば、携帯端末装置10は、LCDや有機ELディスプレイ等の表示装置と、押しボタンスイッチ、スライドスイッチ等の入力装置を別々に備えても良い。
外部通信部16は、例えば、Wi-Fi(登録商標)の通信規格に準じた無線通信が可能な通信インタフェースである。携帯端末装置10は、外部通信部16を介してルータ2に接続される。ルータ2は、インターネット3を介してサーバ30に接続されている。尚、外部通信部16は、無線方式の通信インタフェースに替えて又は加えて、LANケーブル等の有線ケーブルが接続可能な有線方式の通信インタフェースを備えても良い。
(プリンタ20の構成)
プリンタ20は、例えば、インクジェット方式のカラー印刷機である。プリンタ20は、近距離通信部21、外部通信部22、タンク部23、インク残量検出部24、印刷部25、ユーザIF(インタフェースの略)27及び、プリンタ制御部26を備えている。近距離通信部21は、例えば、NFC規格に準じた近距離無線通信が可能な通信インタフェースである。尚、近距離通信部21が実行する近距離無線通信は、NFCに限らず、Bluetooth(登録商標)等の他の通信規格の近距離無線通信でも良い。プリンタ20は、近距離通信部21を介して近距離通信部13と通信可能であり、携帯端末装置10から設定情報や、印刷指示を取得可能である。本願における「取得」とは、要求を必須とはしない概念で用いる。即ち、プリンタ20が要求することなく指示を受信するという処理も、「プリンタ20が指示を取得する」という概念に含まれる。
外部通信部22は、例えば、Wi-Fi(登録商標)の通信規格に準じた無線通信が可能な通信インタフェース、及びLANケーブルが接続可能な有線方式の通信インタフェースをそれぞれ備えている。プリンタ20は、外部通信部22を介してルータ2に接続される。尚、外部通信部22は、無線方式の通信インタフェース又は有線方式の通信インタフェースの一方のみを備える構成でも良い。
タンク部23は、インクを貯留するものである。本実施形態においてインクは4種類あり(マゼンタM、シアンC、イエローY及びブラックBK)、タンク部23は、インクの種類毎に複数設けられている。即ち、プリンタ20は、複数のタンク部23を用いて4種類のインクそれぞれを独立させて貯留する。尚、プリンタ20は、モノクロ印刷のプリンタでも良い。また、本実施形態において、ベンダからユーザにプリンタ20が供給される際には、複数のタンク部23それぞれには、例えば、単色カバレッジを5%とした場合において、所定枚数の用紙を印刷可能なインクの量が充填されている。所定枚数とは、印刷サービスを申し込んだユーザに付与される印刷可能枚数よりも多い枚数であり、印刷サービスを提供するベンダが適宜設定可能である。
また、タンク部23は、ユーザがインクを充填不能に設けられている。具体的には、タンク部23は、ユーザによっては触れることができない位置に配置されている。また、タンク部23は、プリンタ20に着脱不能に固定されている。インク残量検出部24は、タンク部23に貯留されたインクの残量であるインク残量を検出するものである。インク残量検出部24は、タンク部23に配置され、インクの液面の高さを検出することにより、インク残量を検出する光学センサである。インク残量検出部24は、複数のタンク部23のそれぞれに配置され、複数のタンク部23のそれぞれのインク残量を検出する。尚、プリンタ20は、タンク部23をユーザが交換可能な構成でも良い。
印刷部25は、タンク部23に貯留されたインクを用いて印刷を実行する。印刷部25は、例えば、インクジェットヘッドなどを備え、携帯端末装置10から取得した印刷指示に含まれる画像データを、既知のインクジェット方式で用紙に印刷する。ユーザIF27は、例えば、タッチパネル、電源ボタン等を含み、ユーザからの操作入力の受け付けや各種の情報の表示を行う。尚、プリンタ20は、タッチパネル等のユーザIF27を備えない構成でも良い。
プリンタ制御部26は、プリンタ20を統括的に制御するものである。プリンタ制御部26は、プリンタCPU26A、プリンタ記憶部26Bを備えている。プリンタCPU26Aは、プリンタ記憶部26B内のプリンタプログラム26B1を実行することで、プリンタ20の動作を制御する。プリンタプログラム26B1は、プリンタ20を統括的に制御するプログラムであり、プリンタ20に各種処理を実行させるプログラムである。プリンタ記憶部26Bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDDなどが組み合わされて構成されている。プリンタプログラム26B1は、例えば、プリンタ記憶部26Bの書き換え可能なROM(フラッシュメモリ等)に記憶されている。
また、プリンタ記憶部26Bには、プリンタ管理テーブルPTBが記憶されている。プリンタ管理テーブルPTBは、例えば、プリンタ記憶部26Bの書き換え可能なROMに記憶されている。プリンタ管理テーブルPTBは、印刷サービスの利用に関して、プリンタ20に関する情報が記憶されたデータである。図2に示すように、プリンタ管理テーブルPTBには、デバイスID、印刷可能枚数、インク残量、及びデバイス設定が関連付けられて記憶されている。デバイスIDは、例えば、プリンタ20のベンダによって設定されたシリアル番号であり、任意のプリンタ20を他のプリンタ20と識別できる固有の情報である。尚、デバイスIDは、シリアル番号に限らず、例えば、近距離通信部21や外部通信部22のMACアドレスなど、他の装置固有の情報でも良い。
印刷可能枚数は、プリンタ20によって印刷を実行可能な用紙の枚数を示すものである。プリンタ20を利用するユーザは、プリンタ管理テーブルPTBに記憶された印刷可能枚数の範囲で(枚数だけ)印刷することができる。印刷可能枚数は、ユーザによって課金されることにより、課金された額に応じた枚数が加算(チャージ)される。一方、印刷可能枚数は、プリンタ20の印刷によって使用された用紙の枚数が減算される。プリンタ20は、例えば、印刷可能枚数がゼロ以下となると、印刷が実行できない状態となる。プリンタ20は、例えば、印刷指示を受け付けるごとに印刷を実行して、印刷枚数を印刷可能枚数から減算し、印刷可能枚数がゼロになるまで印刷を実行する。プリンタ20は、印刷可能枚数がゼロになると印刷の実行を禁止し、エラーを携帯端末装置10に通知等する。尚、プリンタ20は、印刷指示を受け付けた時点で、その印刷指示の印刷枚数が印刷可能枚数以上であった場合、印刷を実行せずに印刷可能枚数を残したままエラーを携帯端末装置10に通知しても良い。
インク残量は、インク残量検出部24によって検出されたインク残量を示すものである。プリンタ20は、例えば、インクジェットヘッドへのインクの補充、ノズルチェック、印刷等のインクを使用する動作を実行した後、インク残量検出部24によって検出したインク残量をプリンタ管理テーブルPTBに記憶する。デバイス設定は、プリンタ20の機能(印刷等)、各機能の設定(用紙サイズ、カラー、倍率等)、及びユーザIF27に表示する言語等の設定情報である。
尚、図2に示すプリンタ管理テーブルPTBの内容は、一例である。例えば、プリンタ管理テーブルPTBは、サーバ30によって管理されるアクティベーション情報を備えても良い。ここでいうアクティベーション情報とは、例えば、サーバ30によってオン状態に設定された場合に印刷部25による印刷の実行が許容され、オフ状態に設定された場合に印刷部25による印刷の実行が制限される情報である。これにより、サーバ30は、個々のプリンタ20の印刷の可否を制御できる。
(サーバ30の構成)
図1に示すように、サーバ30は、外部通信部31及びサーバ制御部32を備えている。外部通信部31は、インターネット3を介して接続された携帯端末装置10やプリンタ20と通信を実行する。サーバ制御部32は、サーバCPU32A及びサーバ記憶部32Bを備えている。サーバCPU32Aは、サーバ記憶部32B内のサーバプログラム32B1を実行することで、サーバ30の動作を統括的に制御する。サーバプログラム32B1は、サーバ30を統括的に制御するプログラムであり、サーバ30に各種処理を実行させるプログラムである。
サーバ記憶部32Bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD等を組み合わせて構成されている。また、サーバ記憶部32Bには、サーバ管理テーブルSTBが記憶されている。サーバ管理テーブルSTBは、印刷サービスを利用するにあたって必要な情報が記憶されたデータである。サーバ管理テーブルSTBは、印刷サービスを利用する各プリンタ20の情報が、プリンタ20のデバイスIDに関連付けて記憶され、ベンダによって管理されている。
図3に示すように、サーバ管理テーブルSTBには、デバイスID、印刷可能枚数、及びインク残量が関連付けられて記憶されている。デバイスID、印刷可能枚数、及びインク残量は、上述したプリンタ管理テーブルPTBと同じデータであり、同じデバイスIDに対応するプリンタ管理テーブルPTBのデータが記憶される。本実施形態のサーバ30は、印刷サービスを利用する複数のプリンタ20について、デバイスIDと印刷可能枚数を関連付けたサーバ管理テーブルSTBによって、各プリンタ20の印刷可能枚数を管理する。サーバ30は、携帯端末装置10の印刷指示やチャージ指示に応じて増減する印刷可能枚数を、プリンタ20との間で同期する処理を実行し、最新の印刷可能枚数をサーバ管理テーブルSTBで管理する。また、サーバ30は、同期処理によって最新のインク残量の情報をプリンタ20から収集する。サーバ30は、インク残量が所定の閾値以下になると、プリンタ20の交換を携帯端末装置10に通知する。これにより、ユーザは、使用中のプリンタ20のインク残量がなくなって印刷ができなくなる前に、プリンタ20の交換を申請して新しいプリンタ20を受け取ることができる。
(無線制御処理)
次に、携帯端末装置10とプリンタ20との間で実行する無線制御処理におけるユーザの作業、各装置の処理の内容について説明する。ユーザは、例えば、プリンタ20を初めて購入し、ベンダからプリンタ20が到着すると、図4に示す作業を行う。携帯端末装置10、プリンタ20、サーバ30の各装置は、ユーザの作業に応じて各処理を実行する。尚、図4以降のシーケンス図では、ユーザ(人)による作業は、斜め下向きの矢印で示している。また、図4以降に示す処理、作業の内容や順番は、一例である。また、プリンタ20として、デバイスIDが「dv1」(図2参照)のプリンタ20を用いる場合について説明する。
まず、図4のステップ(以下、単にSと記載する)11において、ユーザは、プリンタ20の電源を投入する。プリンタ20は、電源が投入されると、プリンタプログラム26B1をプリンタCPU26Aで実行し、プリンタ20のシステムを起動する(S13)。また、プリンタ20は、システムを起動するとNFC規格の近距離無線(以下、NFC通信という)の機能を有効化する(S13)。これにより、プリンタ20は、携帯端末装置10との間でNFC通信が可能な状態となる。尚、プリンタ20は、ユーザによる操作を受け付けるまでNFC通信の機能を有効化しない設定でも良い。
また、プリンタ20は、プリンタワンタイムトークンPWTを生成する(S13)。後述するように、本実施形態のプリンタ20及びサーバ30は、通信相手(例えば、携帯端末装置10)を識別するための情報としてトークンを生成する。トークンとしては、例えば、数字やアルファベットを組み合わせた文字列を採用できる。プリンタ20及びサーバ30は通信相手にトークンを送信し、その後、その通信相手との通信で送信したトークンを用いた認証を実行することで、なりすまし、データの漏洩、データの改ざんなどの発生を抑制することができる。例えば、プリンタ20等からトークンを受け取った通信相手は、プリンタ20やサーバ30に向けてデータを送信する際に、そのデータにトークンを添付して送信し、トークンを取得した装置であることを証明する。プリンタ20等は、通信相手から取得したトークンと、自装置が保持するトークンとが一致する場合に、認証に成功したと判断する。
尚、プリンタ20やサーバ30は、トークンを適宜生成しなくとも良い。例えば、予め通信相手の数に応じた数のトークンを生成しておき、プリンタ20やサーバ30は、生成済みのトークンの中から使用するトークンを選択して使用しても良い。即ち、プリンタ20やサーバ30は、トークンを適宜生成せずに、トークンを選択して通信相手に関連付ける設定処理を実行しても良い。また、トークンの使い方は、上記したトークンの一致を判断する方法に限らない。プリンタ20等は、トークンの文字列が完全に一致していない場合でも、例えば、大文字や小文字の違いがあっても、認証に成功したと判断しても良い。あるいは、プリンタ20等は、通信相手の装置から取得した認証情報に基づいて生成したハッシュ値と、自装置で保持するハッシュ値とが一致した場合に、認証に成功したと判断しても良い。また、プリンタ20等は、トークンを用いたデータの暗号化を実行し、データが正常に復号化できたことに基づいて、通信相手の認証に成功したと判断しても良い。
また、ワンタイムトークンとは、例えば、トークンに比べて有効な期間が比較的短いものであり、トークンを生成する前の通信において、通信相手の認証に使用されるものである。ワンタイムトークンの有効期間を短することで、仮に、ワンタイムトークンの文字数を短くしても、ランダムや総当たりのような不正なトークンの生成による認証の機会(試みる時間)を減らしてセキュリティレベルを維持できる。プリンタ20は、例えば、使用するプリンタワンタイムトークンPWTを所定時間(例えば、1時間)ごとに更新し、有効なプリンタワンタイムトークンPWTを変更する(S13)。
一方、ユーザは、携帯端末装置10の設定を実行する(S15)。ユーザは、例えば、タッチパネル14を操作してルータ2のSSIDや暗号化キーを入力し、携帯端末装置10の外部通信部16とルータ2を、Wi-Fi(登録商標)方式の無線通信により接続する(S15)。また、ユーザは、タッチパネル14を操作して、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cのインストールを実行する(S15)。携帯端末装置10は、例えば、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cをインストールされることで、管理アプリケーション18Bや印刷アプリケーション18Cを使用したNFC通信の機能を有効化する。尚、携帯端末装置10は、NFC通信の機能を自動で有効化せずに、ユーザの操作を受け付けるまで無効化しても良い。
ユーザは、管理アプリケーション18B等をインストールした後、携帯端末装置10の近距離通信部13をプリンタ20の近距離通信部21に近づけるタッチ操作を実行する(S17)。一方、プリンタ20は、例えば、S13でNFC通信の機能を有効化すると、近距離通信部13から電波を送信して(あるいは、磁界を発生させ)ポーリングを実行する。携帯端末装置10は、プリンタ20からの電波を受信すると(あるいは、電磁誘導による誘導電流が流れると)、NFC通信を開始するための開始通知をプリンタ20へ送信する(S18)。携帯端末装置10は、例えば、開始通知において、NFCIDなどのNFC通信に必要な情報を送信する。
プリンタ20は、S18の開始通知を取得し、タッチ操作によりNFC通信が可能な無線端末が近距離通信部21に近づけられたことを検出すると、自装置の状態を判断する(S19)。プリンタ20は、タッチ操作に対するNFC通信の応答において、自装置の状態に応じた情報を応答する(S21)。例えば、図4に示す状態では、プリンタ20は、ベンダから発送された状態であり、後述するサーバ30への登録処理を実行していない状態である。このため、プリンタ20は、S21において、管理アプリケーション18Bの起動等を指示する情報、及び管理アプリケーション18Bに対するサーバ30への登録指示の情報を送信する。尚、プリンタ20は、S19のNFC通信が可能な無線端末が近づけられたことに基づく自装置の状態を判断する処理を実行しなくとも良い。この場合、プリンタ20は、S21において、後述するWi-Fi Direct認証情報やプリンタワンタイムトークンPWTのみを送信しても良い。
また、図4に示す状態では、例えば、プリンタ20は、外部通信部22の設定が未設定であり、ルータ2やインターネット3に接続されていない状態である。このため、プリンタ20は、携帯端末装置10が接続されているネットワークの情報(例えば、ルータ2の情報)を携帯端末装置10から取得し、携帯端末装置10が接続されているネットワークに接続する処理を実行する。詳述すると、プリンタ20は、S21において、Wi-Fi Direct認証情報と、S13で生成したプリンタワンタイムトークンPWTを、NFC通信で携帯端末装置10へ送信する。Wi-Fi Direct認証情報は、Wi-Fi Direct(登録商標、以下、WFDと略記する)方式に従った無線通信を実行するための認証情報である。WFD方式は、例えば、Wi-Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Peer-to-Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式であり、IEEE802.11規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。
プリンタ20は、例えば、S21でWFD認証情報として、SSIDと暗号化キーを携帯端末装置10に送信した後、WFDのアプリケーションソフトウェアを起動し(S23)、自装置の外部通信部22をアクセスポイントとして機能させる(図1参照)。このWFDのアプリケーションは、例えば、プリンタプログラム26B1に含まれている。プリンタ20は、S21で送信したSSID及び暗号化キーを用いたアクセスポイントに対するアクセスを検出すると、通信相手との間でWFD方式の無線通信(以下、WFD通信という場合がある)によりP2P通信を実行する。
携帯端末装置10は、S21において、管理アプリケーション18Bの起動等を指示する情報を取得すると、管理アプリケーション18Bを起動する(S25)。例えば、プリンタ20は、S21において、起動等を指示する情報として、アプリケーションID(本願の登録処理の実行に用いる情報の一例)を、携帯端末装置10に送信する。ここでいうアプリケーションIDとは、Android(登録商標)OSやiOS(登録商標)で用いられるアプリケーションを識別するための情報である。より具体的には、Android(登録商標)OSのアプリケーションであれば、「com.example.xxx」など、アプリケーションを一意に識別可能な情報である。管理アプリケーション18B等のアプリケーションは、このアプリケーションIDによって、デバイス(携帯端末装置10)や、アプリケーションの配信サービス(Google社のPlay Store、Apple社のApp Storeなど)で一意に識別される。
携帯端末装置10は、S21で管理アプリケーション18BのアプリケーションIDを取得することで、既に、管理アプリケーション18Bをインストール済みであれば管理アプリケーション18Bを起動する。また、携帯端末装置10は、管理アプリケーション18Bがインストールされていなければ、例えば、「管理アプリケーション18Bのインストールを実行しますか?」などの文字をタッチパネル14に表示する、あるいは、インストールを実行するためのApp Store等のページを表示する。尚、管理アプリケーション18Bの起動等を指示する情報は、上記したアプリケーションIDに限らない。例えば、起動等を指示する情報は、プリンタ20のベンダのサーバのURLや、管理アプリケーション18Bの配信サービスのWebサイトのURLでも良い。また、携帯端末装置10は、プリンタ20からの指示ではなく、ユーザからの操作に基づいて管理アプリケーション18Bを起動しても良い。
携帯端末装置10は、S25で管理アプリケーション18Bを起動すると、管理アプリケーション18Bを介してプリンタ20との間でWFD通信を実行する(S27)。携帯端末装置10は、S27以降の処理を管理アプリケーション18Bにより実行する。携帯端末装置10は、S21で取得したWFDのSSID及び暗号化キーを用いて、外部通信部16からプリンタ20の外部通信部22(アクセスポイント)にアクセスする(S27)。プリンタ20は、S27において携帯端末装置10から取得したSSID及び暗号化キーを用いた認証処理を実行し、認証に成功したと判断すると、携帯端末装置10との間でWFD通信を実行する。これにより、携帯端末装置10の外部通信部16とプリンタ20の外部通信部22とがWFD通信で接続される。
また、携帯端末装置10は、S27において、ルータ2のSSID及び暗号化キー、即ち、自装置が接続されているネットワークに接続するための接続情報を、プリンタ20に送信する(S27)。例えば、携帯端末装置10は、S21において、プリンタ20からWFD認証情報を取得したことを条件に、接続情報をプリンタ20へ送信しても良い。この場合、プリンタ20は、タッチ操作が実行された際に自装置の通信設定が未設定等であると判断し(S19)、WFD認証情報を携帯端末装置10へ送信することで、接続情報を携帯端末装置10から取得できる。あるいは、プリンタ20は、自装置の通信設定が未設定と判断した場合(S19)、S21において、接続情報を携帯端末装置10へ要求する指示を送信しても良い。この場合、後述する図8に示すようなタッチ操作に応じてWFD通信による印刷処理も実行可能な場合、携帯端末装置10は、プリンタ20からの要求指示に対して、図4~図6の登録処理等を実行するのであれば、図4のS27(接続情報の送信)を実行し、図8の印刷処理を実行するのであればプリンタ20からの要求には応じず印刷指示をWFD通信で送信しても良い(図8のS121参照)。尚、S21においてプリンタ20から携帯端末装置10へ送信する情報を、上記した通信設定、インク残量等以外の情報に基づいて決定しても良い。例えば、既に通信設定が完了したプリンタ20の接続するネットワークを変更したい場合、ユーザがユーザIF27に対して所定の操作入力を行なうことで、プリンタ20が、タッチ操作に応じて接続情報を携帯端末装置10へ要求等しても良い。これにより、プリンタ20に設定済みの通信設定(ネットワーク)を、タッチ操作に応じて携帯端末装置10から送信したルータ2のSSID等によって変更できる。
プリンタ20は、携帯端末装置10からWFD通信でアクセスされ、ルータ2の接続情報を取得すると(S27)、WFDのアプリケーションを終了する(S29)。これにより、携帯端末装置10とプリンタ20との間におけるWFD通信が切断される。また、プリンタ20は、S27で携帯端末装置10から取得した接続情報(SSID及び暗号化キー)を用いてルータ2に、Wi-Fi(登録商標)方式の無線通信により接続する(S29)。携帯端末装置10及びプリンタ20がルータ2を介して相互に通信可能となる。また、プリンタ20は、ルータ2を介してサーバ30と通信可能となる。
次に、携帯端末装置10は、管理アプリケーション18Bの制御に基づいて、Wi-Fi(登録商標)方式の無線通信(ルータ2)を介して、プリンタトークンPTの生成指示を、プリンタ20へ送信する(S31)。携帯端末装置10は、S31のプリンタ20との間の通信において、S21で取得したプリンタワンタイムトークンPWTを用いた認証を実行する。例えば、携帯端末装置10は、送信データにプリンタワンタイムトークンPWTを付加してプリンタ20へ送信する。プリンタ20は、送信データに付加されたプリンタワンタイムトークンPWTと、自装置が保持するプリンタワンタイムトークンPWTが一致した場合、認証に成功したと判断でき、通信相手の携帯端末装置10や管理アプリケーション18Bを識別できる。
プリンタ20は、S31で生成指示を取得すると、プリンタトークンPTを生成する(S33)。プリンタトークンPTは、例えば、プリンタワンタイムトークンPWTに比べて文字数を長くしてセキュリティを高めたトークンであり、携帯端末装置10を識別可能な情報である。尚、プリンタトークンPTは、プリンタワンタイムトークンPWTと同じ文字数でも良く、プリンタワンタイムトークンPWTよりも少ない文字数でも良い。プリンタ20は、例えば、S31の生成指示の送信元の携帯端末装置10、即ち、プリンタワンタイムトークンPWTで特定される携帯端末装置10の識別情報と、生成したプリンタトークンPTとを関連付けてプリンタ記憶部26Bに記憶する。プリンタ20は、以降の処理において、この関連付けた情報に基づいて、通信相手の携帯端末装置10を特定・認証等する。携帯端末装置10の識別情報は、例えば、管理アプリケーション18BのIDや外部通信部22のMACアドレスなどの装置を識別可能な情報である。
また、プリンタ20は、携帯端末装置10との間のトークンの情報として、プリンタワンタイムトークンPWTを使用する状態からプリンタトークンPTを使用する状態へと移行したため、プリンタワンタイムトークンPWTを再度生成して更新する(S33)。これにより、プリンタ20は、古いプリンタワンタイムトークンPWTを用いた制御指示を受け付けない状態となる。また、新たな携帯端末装置10からNFC通信のアクセスを受け付けた場合に、更新後のプリンタワンタイムトークンPWTを用いた通信を実行する。
プリンタ20は、S33で生成したプリンタトークンPTを携帯端末装置10へ送信する(S35)。携帯端末装置10とプリンタ20とは、ルータ2を介した通信においてプリンタトークンPTを用いた認証を実行し、各種の処理を実行することができる。例えば、携帯端末装置10及びプリンタ20は、プリンタ20に対する初期設定処理(S37、図5参照)を実行する。即ち、携帯端末装置10とプリンタ20とは、NFC通信によるタッチ操作に基づいて、管理アプリケーション18Bの起動処理からプリンタ20への登録処理、さらには後述する無料チャージまで実行する。
携帯端末装置10は、プリンタトークンPTを用いた所定処理(例えば、初期設定処理)の実行が完了すると、プリンタトークンPTを削除する削除指示を、プリンタ20へ送信する(S39)。プリンタ20は、携帯端末装置10からの削除指示に基づいて、プリンタトークンPTを削除する(S41)。これにより、プリンタ20は、削除したプリンタトークンPTを用いた制御指示を受け付けない状態となる。尚、プリンタ20は、携帯端末装置10からの指示に基づいてプリンタトークンPTを削除せずに、例えば、一定時間だけ、プリンタトークンPTを用いた通信を受け付けなかった場合に、プリンタトークンPTを自動で削除しても良い。また、プリンタ20は、S39の送信元の携帯端末装置10を、S33で関連付けた情報(管理アプリケーション18BのIDや外部通信部22のMACアドレスなど)に基づいて判断し、削除指示の送信元の携帯端末装置10と、プリンタトークンPTを付与した携帯端末装置10とが一致するか確認しても良い。また、図4のS43以降の処理については後述する。
尚、図4に示す無線制御処理の処理内容は、一例である。例えば、携帯端末装置10は、NFC、Wi-Fi Direct(登録商標)を介して、プリンタ20をルータ2に接続させたが、通信規格はこれに限らない。例えば、NFCによる双方向通信が可能でプリンタ20に対するSSID等の設定が可能である場合、携帯端末装置10は、NFC通信のみで、プリンタ20をルータ2に接続させる制御を実行しても良い。また、携帯端末装置10は、Bluetooth(登録商標)などの他の近距離無線通信により、プリンタ20からのプリンタワンタイムトークンPWTの取得、WFD認証情報の取得、ルータ2のSSID等の接続情報の送信を実行しても良い。
(初期設定処理)
次に、図5を用いて、図4のS37の初期設定処理について説明する。上記したように、プリンタ20は、図4のS19、S21において、自装置がサーバ30に未登録である場合、サーバ30への登録指示を、携帯端末装置10の管理アプリケーション18Bへ送信する。携帯端末装置10の管理アプリケーション18Bは、この指示に基づいて、プリンタ20の登録処理を自動で実行する。尚、プリンタ20は、S21において、管理アプリケーション18Bの起動指示だけを送信しても良い。管理アプリケーション18Bは、S25で起動した後、プリンタ20の登録処理を実行するか否かをユーザに確認し、実行指示を受け付けた場合に、S27以降の処理を実行しても良い。そして、管理アプリケーション18Bは、S27から図5、図6の処理までを実行し、登録処理、無料チャージを実行しても良い。また、プリンタ20は、S19の判断結果に応じて、例えば、印刷可能枚数が所定の閾値より少ない場合、S21でチャージの指示を携帯端末装置10へ送信しても良い。
図5に示すように、携帯端末装置10(管理アプリケーション18B)とプリンタ20との間の通信は、図4のS33、S35で生成・送信したプリンタトークンPTを認証情報として用いる。携帯端末装置10(管理アプリケーション18B)は、例えば、図4のS35でプリンタトークンPTを取得すると、サーバ30への登録指示を、プリンタ20へ送信する(S53)。プリンタ20は、S53の登録指示を取得すると、サーバ30へ登録指示を送信する(S55)。プリンタ20がサーバ30のアクセス先の情報を取得する方法は、特に限定されないが、例えば、サーバ30のアクセス先(URLなど)の情報を予めプリンタ記憶部26Bに設定しても良い。あるいは、プリンタ20は、サーバ30のアクセス先の情報を携帯端末装置10から取得しても良い。
プリンタ20は、S55において、プリンタ管理テーブルPTBのデバイスID(今回は、「dv1」)、印刷可能枚数、インク残量を、サーバ30へ送信する。ベンダから送付された時点では、プリンタトークンPTの印刷可能枚数は、例えば、ゼロ枚となっている。また、インク残量は、ほぼ満タンの残量となる。サーバ30は、プリンタ20から登録指示を取得すると(S55)、取得したデバイスID等の情報を、サーバ管理テーブルSTBに登録する(S57)。これにより、ベンダから送付されたプリンタ20の情報を、サーバ30に登録することができる。
また、サーバ30は、S57において、サーバトークンSTを生成する。サーバ30は、生成したサーバトークンSTと、S55の指示を取得したプリンタ20のデバイスIDとを関連付けてサーバ記憶部32Bに記憶する。尚、サーバ30は、サーバトークンSTを、サーバ管理テーブルSTBで管理しても良い。サーバ30は、生成したサーバトークンSTを、プリンタ20へ送信する(S59)。プリンタ20は、サーバ30から取得したサーバトークンSTをプリンタ記憶部26Bに記憶する(S61)。サーバ30とプリンタ20は、は、以降の通信において、このサーバトークンSTを用いた認証を実行する。
一方、携帯端末装置10は、S53の登録指示を送信した後、例えば、サーバ30への登録処理が完了したか否かを、定期的にプリンタ20へ問い合わせるポーリングを実行する(S63)。プリンタ20は、S61でサーバトークンSTを取得すると、携帯端末装置10からのS63の問い合わせに対し、登録が完了したことを示す登録完了通知を送信する(S65)。尚、携帯端末装置10は、ポーリングを実行せずに、プリンタ20からの登録完了通知を取得できるまで待機する処理を実行しても良い。
携帯端末装置10は、プリンタ20から登録完了通知を取得すると、プリンタ20を介してサービスワンタイムトークンSVWTをサーバ30から取得するため、サービスワンタイムトークンSVWTの生成指示をプリンタ20へ送信する(S67)。プリンタ20は、携帯端末装置10から生成指示を取得すると、サービスワンタイムトークンSVWTの生成指示をサーバ30へ送信する(S69)。
サーバ30は、S69の生成指示を取得すると、S69の通信で用いられたサーバトークンSTと、S57でサーバトークンSTに関連付けたデバイスIDの情報に基づいて、送信元のプリンタ20のデバイスIDを特定する(S71)。また、サーバ30は、サービスワンタイムトークンSVWTを生成し、生成したサービスワンタイムトークンSVWTと、特定したデバイスIDとを関連付けてサーバ記憶部32Bに記憶する。これにより、特定のプリンタ20(デバイスID)と、サービスワンタイムトークンSVWTを関連付けることができる。サーバ30は、S71で生成したサービスワンタイムトークンSVWTを、プリンタ20を介して携帯端末装置10へ送信する(S73,S75)。
携帯端末装置10は、プリンタ20からサービスワンタイムトークンSVWTを取得すると、サービストークンSVTの生成指示を、プリンタ20を介さずに、サーバ30へ直接送信する(S77)。携帯端末装置10は、S77の通信において、サービスワンタイムトークンSVWTを用いた認証を実行する。
サーバ30は、S77の生成指示を取得すると、S71と同様に、S77の通信で用いられたサービスワンタイムトークンSVWTと、S71に関連付けたデバイスIDの情報に基づいて、デバイスIDを特定する(S79)。また、サーバ30は、サービストークンSVTを生成し、生成したサービストークンSVTと、特定したデバイスIDとを関連付けてサーバ記憶部32Bに記憶する。これにより、特定のプリンタ20(デバイスID)と、通信相手(携帯端末装置10)を、サービストークンSVTを介して関連付けることができる。尚、サーバ30は、S79において、サービストークンSVTと、携帯端末装置10の識別情報(端末IDや管理アプリケーション18BのID)を関連付けても良い。サーバ30は、サービストークンSVTを生成し、サービスワンタイムトークンSVWTからサービストークンSVTによる認証に移行したため、サービスワンタイムトークンSVWTを削除する(S79)。サーバ30は、S79で生成したサービストークンSVTを、携帯端末装置10へ送信する(S81)。
これにより、サーバ30は、携帯端末装置10との間の通信において、サービストークンSVTを認証に用いることで、どのプリンタ20(デバイスID)を対象とした通信(制御指示等)であるかを判断できる。携帯端末装置10とサーバ30は、サービストークンSVTを用いて各種処理を実行する(S83)。ここでいう各種処理とは、例えば、サーバ30への登録に応じて無料で印刷可能枚数をチャージする無料チャージ処理、印刷可能枚数を課金に応じてチャージする有料チャージ処理、プリンタ20の交換を申請する交換申請処理などである。
(無料チャージ処理)
以下の説明では、サービストークンSVTを用いた処理の一例として、無料チャージ処理について、図6を参照しつつ説明する。ここで、本実施形態の印刷システム1は、チャージの実行に応じて料金を徴収し、印刷可能枚数をプリンタ20に付与する。ユーザは、例えば、印刷可能枚数を増やすためには、クレジットカード等の料金の支払い方法などを登録し、チャージする印刷可能枚数(以下、チャージ枚数という)を選択するチャージ操作を、管理アプリケーション18Bで実行する。このチャージ操作について料金の支払い方法の登録などがあるため、ユーザがチャージを躊躇する可能性がある。これに対し、本実施形態の印刷システム1は、例えば、サーバ30に登録を行ったプリンタ20に対して無料で所定の印刷可能枚数(以下、無料チャージ枚数という)をチャージしつつ、管理アプリケーション18Bによってチャージ操作をユーザに教示するチュートリアル処理を実行する。例えば、管理アプリケーション18Bは、図5のS81のサービストークンSVTを取得した後、無料のチャージ(以下、無料チャージという)を実行すべきか確認する確認指示をサーバへ送信する(S85)。サーバ30は、携帯端末装置10とのS85の通信において、サービストークンSVTを用いた認証を実行する。サーバ30は、例えば、自装置が生成したサービストークンSVTの中に、携帯端末装置10から送信されたサービストークンSVTが存在する場合、携帯端末装置10からの指示(今回は、確認指示)に基づく制御を実行する。
サーバ30は、S85の確認指示を取得すると、S85の認証に用いたサービストークンSVTに基づいて、図5のS79でサービストークンSVTに関連付けたデバイスID(今回は、「dv1」)を特定する(S87)。サーバ30は、特定したデバイスIDのプリンタ20について、無料チャージを既に実行済みであるか否かを判断する。例えば、サーバ30は、サーバ管理テーブルSTBのデバイスIDに、無料チャージを実行したか否かを示す実行情報を付加し、無料チャージの実行に応じてその実行情報を更新することで、実行の有無を確認しても良い。サーバ30は、無料チャージが未実行である場合、チャージワンタイムトークンCWTを生成する(S87)。サーバ30は、生成したチャージワンタイムトークンCWTを、無料チャージが未実行のデバイスIDに関連付ける。また、サーバ30は、チャージワンタイムトークンCWTに、無料チャージ枚数の値(例えば、2000枚)を関連付ける。尚、既に、他の携帯端末装置10(管理アプリケーション18B)によって無料チャージが実行済みである場合、サーバ30は、ゼロ枚の無料チャージ枚数を関連付け、S89以降のチュートリアル処理を実行しても良い。これにより、印刷可能枚数は増加しないものの、チャージ操作を教示するチュートリアル処理を実行できる。
サーバ30は、S87で生成したチャージワンタイムトークンCWTと、関連付けた無料チャージ枚数の値を携帯端末装置10へ送信する(S89)。携帯端末装置10は、チャージワンタイムトークンCWT等を取得すると、管理アプリケーション18Bにより、無料チャージ枚数をタッチパネル14に表示させる(S91)。また、携帯端末装置10は、例えば、無料チャージ枚数を表示しつつ、実際の有料のチャージ操作の流れなどをタッチパネル14に表示し、チャージ操作のチュートリアル処理を開始する。携帯端末装置10は、例えば、実際のチャージ操作を模擬しつつ、無料チャージをチャージするチャージ操作を受け付ける(S91)。
携帯端末装置10は、チュートリアル処理においてチャージを実行する操作を受け付けると、チャージワンタイムトークンCWTで認証を実行しつつ、チャージの実行指示をサーバ30へ送信する(S93)。サーバ30は、携帯端末装置10から取得したチャージワンタイムトークンCWTがS87で生成したチャージワンタイムトークンCWTと一致するか確認して認証を実行する(S95)。サーバ30は、認証に成功すると、S87で関連付けた無料チャージ枚数(例えば、2000枚又はゼロ枚)、デバイスIDを特定する。サーバ30は、特定したデバイスIDのプリンタ20に対する無料チャージを有効にする。具体的には、サーバ30は、特定したデバイスIDのプリンタ20について、印刷可能枚数を同期する指示を取得すると、そのプリンタ20に対して無料チャージ枚数の加算を実行する設定を行なう。サーバ30は、S95において、チャージワンタイムトークンCWTを削除する。これにより、一度認証したチャージワンタイムトークンCWTについては再度の認証を実行しないことで、2000枚の無料チャージが複数回実行されることを抑制できる。サーバ30は、無料チャージの受け付けが完了したことを示す完了通知を携帯端末装置10へ送信する(S97)。
携帯端末装置10は、完了通知を取得すると、同期を開始させる同期指示をプリンタ20へ送信する(S99)。この同期指示の送信先は、チュートリアル処理の操作において選択されているプリンタ20であり、図5の初期設定処理を実行したデバイスID(今回は「dv1」)のプリンタ20である。プリンタ20は、S99の同期指示を取得すると、サーバ30へ同期指示を送信する(S101)。プリンタ20は、例えば、図5のS61で記憶したサーバトークンSTを用いてサーバ30との認証を実行し、同期指示を送信する(S101)。
サーバ30は、S101の同期指示の通信において用いられたサーバトークンSTに基づいて、図5のS79で関連付けたデバイスIDを特定する(S103)。サーバ30は、S103で特定したデバイスIDについて、S95で無料チャージを有効にした無料チャージ枚数があれば、無料チャージを実行する。サーバ30は、無料チャージ枚数の加算指示をプリンタ20へ送信する(S105)。プリンタ20は、自装置のプリンタトークンPTの印刷可能枚数に無料チャージ枚数を加算し(S107)、加算後の印刷可能枚数と、加算が完了したことを示す完了通知をサーバ30へ通知する(S109)。
サーバ30は、プリンタ20から取得した加算後の印刷可能枚数で、サーバトークンSTの印刷可能枚数(デバイスIDが「dv1」の印刷可能枚数)を上書きする(S111)。サーバ30は、無料チャージが完了したことを示す完了通知と、加算後の印刷可能枚数を、携帯端末装置10へ送信する(S113)。携帯端末装置10は、取得した印刷可能枚数で、印刷可能枚数18Dを更新し、チュートリアル画面に表示等する(S115)。携帯端末装置10は、例えば、実際のチャージ操作と同様に、印刷可能枚数が増加される画面を表示し、チュートリアル処理を終了する。これにより、図5の初期設定処理で設定したサービストークンSVTを用いた処理(S83)として、無料チャージ処理を実行できる。尚、上記した図6の例では、本願の「通信装置に係わる第2制御情報」として、S85で無料チャージ確認指示をサーバ30へ送信したが、本願の第2制御情報は、これに限らない。例えば、第2制御情報として、料金の支払いが発生する有料チャージ指示を採用し、携帯端末装置10からサーバ30へチャージを指示しても良い。また、第2制御情報として、プリンタ20の交換申請指示を採用し、携帯端末装置10からサーバ30へ交換の申請を実行しても良い。このような有料チャージ処理や交換申請処理においても、上記した無料チャージ処理と同様に、サービストークンSVT、チャージワンタイムトークンCWTを用いて通信相手を特定し、処理を実行できる。
また、サーバ30が生成するサービストークンSVTは、なりすまし等のトークンの不正使用を抑制する観点では、有効期限を設定することが好ましい。このため、サーバ30は、サービストークンSVTを生成してから、そのサービストークンSVTを用いた通信が一定時間だけ発生しない場合、そのサービストークンSVTを削除しても良い。この場合、上記したように図5の初期設定処理で生成されたサービストークンSVTを用いてS83で無料チャージを直ぐに実行する場合、サービストークンSVTを用いることができるが、無料チャージ処理、有料チャージ処理、交換申請処理の実行が、初期設定処理から一定時間だけ経過すると、サービストークンSVTの有効期限が切れる虞がある。その結果、携帯端末装置10は、図5のS67以降に示すように、サーバ30に対して、サービスワンタイムトークンSVWTの生成指示を再度送信し、プリンタ20を介してサービスワンタイムトークンSVWTを取得する必要がある。
そこで、プリンタ20は、携帯端末装置10からの指示がなくとも、定期的にサービスワンタイムトークンSVWTをサーバ30から取得しても良い。例えば、図4のS43に示すように、プリンタ20は、プリンタトークンPTを削除した後、サーバ30に対してサービスワンタイムトークンSVWTの取得処理を定期的に実行し(S43)、取得したサービスワンタイムトークンSVWTをサーバ記憶部32Bに記憶する(S45)。これにより、有効なサービスワンタイムトークンSVWTを、サーバ記憶部32Bに常に記憶することができる。
プリンタ20は、サービスワンタイムトークンSVWTの生成指示を携帯端末装置10から取得すると、既に取得済み(記憶済み)のサービスワンタイムトークンSVWTを携帯端末装置10へ送信する(S49)。携帯端末装置10は、図5のS77と同様に、プリンタ20から取得したサービスワンタイムトークンSVWTを用いて、サービストークンSVTをサーバ30から取得し、サービストークンSVTを用いた処理を実行することができる(S51)。これにより、プリンタ20によるサービスワンタイムトークンSVWTの取得で発生する遅延時間を短縮できる。
(プリンタ20の通信設定を完了した後のタッチ操作)
上記した図4の処理では、プリンタ20の通信設定が未設定で、サーバ30への登録が未登録の状態で、タッチ操作された場合について説明した。これに対し、プリンタ20の通信設定及びサーバ30への登録が完了した後に、タッチ操作された場合について説明する。図7は、プリンタ20の通信設定が完了した後にタッチ操作が実行された場合の各装置の処理を示している。尚、以下の説明では、上記した図4~図6と同様の内容については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
例えば、プリンタ20は、図4~図6の処理が終了し、タッチ操作が実行された携帯端末装置10との通信が切断された後も、S43、S45を定期的に実行し、サービスワンタイムトークンSVWTを更新する。その後、例えば、携帯端末装置10とは異なる携帯端末装置10Aからタッチ操作が実行される(S17、S18)。例えば、携帯端末装置10は、上記したプリンタ20の通信設定、登録、無料チャージ等を実行するシステム管理者の装置である。また、携帯端末装置10Aは、例えば、プリンタ20による印刷を実行するユーザ(使用者)の端末である。尚、携帯端末装置10と携帯端末装置10Aは、同一装置及び同一ユーザでも良い。
プリンタ20は、携帯端末装置10Aのタッチ操作(S17,S18)に応じて自装置の状態を判断する(S19)。プリンタ20は、例えば、自装置の状態について、サーバ30への登録が完了していると判断する。また、プリンタ20は、例えば、サービスワンタイムトークンSVWTをサーバ30から取得できていることから、自装置の通信設定が完了していると判断する。
プリンタ20は、登録が完了し、且つ、自装置の通信設定が完了しているため、自装置のインク残量や印刷可能枚数を判断し(S19)、状態に応じた情報を送信する。例えば、まず、プリンタ20は、インク残量が所定残量閾値以下であるか、即ち、プリンタ20の交換が必要であるかを判断し、所定残量閾値以下であれば、サーバ30の交換申請を行なうURL、や管理アプリケーション18BのアプリケーションIDを指定した交換申請指示を、NFC通信で送信する(S116)。これにより、携帯端末装置10Aは、例えば、URLを取得すれば、ブラウザソフトウェア(以下、ブラウザソフトという)を起動等して取得したURLにアクセスし、タッチパネル14に交換申請のWebページを表示させる(S117、S118)。また、携帯端末装置10Aは、例えば、アプリケーションIDを取得した場合、管理アプリケーション18Bを起動等し、交換申請の画面を表示させる(S117、S118)。
また、例えば、プリンタ20は、登録及び通信設定が完了し、且つ、インク残量が所定残量閾値でない(交換の必要がない場合)、印刷可能枚数が所定枚数閾値以下であるか、即ち、チャージする必要があるかを判断し(S19)、所定枚数閾値以下であれば、サーバ30のチャージを行なうURL、や管理アプリケーション18BのアプリケーションIDを指定したチャージ指示を、NFC通信で送信する(S116)。これにより、携帯端末装置10Aは、例えば、URLを取得すれば、ブラウザソフトを起動等して取得したURLにアクセスし、タッチパネル14にチャージのWebページを表示させる(S117、S118)。また、携帯端末装置10Aは、例えば、アプリケーションIDを取得した場合、管理アプリケーション18Bを起動等し、チャージの画面を表示させる(S117、S118)。
また、プリンタ20は、S116において、予め取得したサービスワンタイムトークンSVWTを、近距離通信部21から近距離通信部13へNFC通信により携帯端末装置10Aに送信する。携帯端末装置10Aは、サービスワンタイムトークンSVWTを取得すると、上記した図5と同様に、サービストークンSVTをサーバ30から取得する(S77、S79、S81)。
そして、携帯端末装置10Aは、S116で交換申請を行なうURLを取得した場合、ブラウザソフトを起動し(S117)、URLにS81で取得したサービストークンSVTを付加し、付加したURLにブラウザソフトでアクセスする(S118)。例えば、サービストークンSVTを変数(クエリパラメータとも言い得る)としてサーバ30に通知することで、サーバ30側でサービストークンSVTに基づいて特定したデバイスID(プリンタ20)の交換申請ページを表示することが可能となる(S119以降の処理)。同様に、携帯端末装置10Aは、S116でアプリケーションIDを指定した交換申請指示を取得した場合、管理アプリケーション18Bを起動し(S117)、管理アプリケーション18Bによってサーバ30にアクセスする際にサービストークンSVTを通知する(S118)。これにより、携帯端末装置10Aは、サーバ30側でサービストークンSVTにより特定したプリンタ20に応じた管理アプリケーション18Bの交換申請画面を表示させることができる。携帯端末装置10Aは、特定したプリンタ20を対象とする交換申請をサーバ30に指示することができる(S119以降の処理)。
また、携帯端末装置10Aは、チャージ指示を受け付けた場合にも、上記した交換申請と同様に処理できる。詳細については、省略するが、例えば、携帯端末装置10Aは、S116でチャージを行なうURLを取得した場合、URLにサービストークンSVTを付加してアクセスすることで(S118)、サーバ30のチャージページを表示させることができる。
因みに、上記した実施形態において、印刷システム1は、通信システムの一例である。携帯端末装置10,10Aは、端末装置の一例である。プリンタ20は、通信装置、印刷装置の一例である。端末制御部11は、端末装置側制御部の一例である。近距離通信部13は、端末装置側近距離無線通信部の一例である。NFCは、近距離無線通信の一例である。Wi-Fi Direct(登録商標)は、第1無線通信の一例である。外部通信部16は、端末装置側無線通信部の一例である。近距離通信部21は、通信装置側近距離無線通信部の一例である。外部通信部22は、通信装置側無線通信部の一例である。プリンタ制御部26は、通信装置側制御部の一例である。Wi-Fi Direct認証情報は、第1接続情報の一例である。プリンタワンタイムトークンPWTは、第1識別情報の一例である。ルータ2の接続情報(SSID及び暗号化キー)は、第1制御情報、第2接続情報の一例である。Wi-Fi(登録商標)は、第2無線通信の一例である。ルータ2は、アクセスポイントの一例である。プリンタトークンPTは、第2識別情報の一例である。サービストークンSVT、サービスワンタイムトークンSVWTは、サーバ側識別情報の一例である。S18は、通信開始処理、通信開始工程の一例である。S21は、第1識別情報送信処理、第1識別情報送信工程、第1識別情報取得処理の一例である。S27は、第1制御情報送信処理、第1制御情報送信工程、第1制御情報取得処理の一例である。S29は、制御処理、制御工程の一例である。S27は、第1接続処理の一例である。S29は、第2接続処理の一例である。S31は、第1設定指示送信処理、認証処理の一例である。S33,S35は、第2識別情報送信処理の一例である。S53は、登録指示送信処理の一例である。S55は、登録処理の一例である。S67,S77は、サーバ側識別情報取得処理の一例である。S85は、第2制御情報送信処理の一例である。S79は、関連付け処理の一例である。S43は、第2サーバ側識別情報取得処理の一例である。S49は、サーバ側識別情報送信処理の一例である。S116は、サーバ側識別情報転送処理の一例である。
(効果)上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態の携帯端末装置10は、近距離通信部13と近距離通信部21との間でNFC通信を実行させる通信開始通知を送信する(S18)。プリンタ20は、S18の処理に応じて、WFD通信の接続に用いるWFD認証情報と、プリンタワンタイムトークンPWTを、近距離通信部21から近距離通信部13へNFC通信により送信する(S21)。携帯端末装置10は、S21により取得したWFD認証情報を用いて、外部通信部16から外部通信部22へWFD通信により、ルータ2の接続情報(SSID及び暗号化キー)を送信する(S27)。プリンタ20は、S27により取得したルータ2の接続情報に基づいて、ルータ2への接続設定を実行する(S29)。
これによれば、プリンタ20は、近距離無線で通信可能な、即ち、比較的、近距離に存在する携帯端末装置10(ユーザ)から接続情報を取得して自装置に無線通信の設定を実行できる。これにより、プリンタ20の近くに存在するユーザ、即ち、正規のユーザである可能性が高いユーザに対して、プリンタ20に対する設定の変更、動作の指示などの制御処理を実行させることができる。さらに、例えば、プリンタ20のユーザIF27をユーザにタッチ操作させるなどの物理的な認証をユーザに要求することなく、プリンタ20の近くに存在するユーザの認証を実行できる。従って、プリンタ20に対する制御の指示を、特定の携帯端末装置10から実行させる場合において、物理的な認証などのユーザの作業負荷を軽減できる。
(2)上記実施形態において、近距離無線通信として、NFC(Near Field Communication)規格に準じた通信を用いる。これによれば、NFC通信が可能なプリンタ20から近い距離の範囲に存在するユーザのみに、プリンタ20に対する制御の指示を許可することができる。
(3)上記実施形態では、本願の第1無線通信として、携帯端末装置10と、プリンタ20とが他の装置(ルータ2など)を介さずに直接通信を行なうWFD通信を採用している。携帯端末装置10は、Wi-Fi(登録商標)によりアクセスポイント(ルータ2)に接続され、ルータ2に接続するのに用いるSSID及び暗号化キーを有する。携帯端末装置10は、S27において、ルータ2のSSID等を送信する。プリンタ20は、S29において、携帯端末装置10から取得した接続情報に基づいて、Wi-Fi(登録商標)によりルータ2に接続する設定を実行する。これによれば、プリンタ20は、NFC通信が可能な近くに存在する携帯端末装置10から接続情報を取得し、ルータ2に接続することができる。信頼性の高い携帯端末装置10から接続情報をもらってプリンタ20を、ネットワークに接続させることができる。
(4)携帯端末装置10は、プリンタトークンPTを生成させる生成指示(本願の第1設定指示の一例)を、プリンタワンタイムトークンPWTによる認証を実行して、Wi-Fi(登録商標)によりプリンタ20へ送信する(S31)。プリンタ20は、S31の生成指示を取得したことに応じて、プリンタワンタイムトークンPWTとは異なり、且つ携帯端末装置10を識別するためのプリンタトークンPTを生成し(S33)、携帯端末装置10へ送信する(S35)。これによれば、携帯端末装置10は、NFC通信で取得したプリンタワンタイムトークンPWT(本願の第1識別情報の一例)とは異なるプリンタトークンPTを用いて、プリンタ20等へ制御を指示できる。また、プリンタワンタイムトークンPWTとプリンタトークンPTの文字数を変更することで、WFD通信とWi-Fi(登録商標)方式の通信で用いるトークンのセキュリティレベルを変更できる。尚、上記したように、プリンタ20やサーバ30は、生成指示を受けてからトークンを生成しなくとも良い。例えば、図4のS31において、プリンタワンタイムトークンPWTの設定指示(本願の第1設定指示の一例)をプリンタ20へ送信する(本願の第1設定指示送信処理の一例)。プリンタ20は、予め生成済みの複数のプリンタトークンPTを有しており、S33において、生成済みのプリンタトークンPTの中から使用するプリンタトークンPTを選択する。プリンタ20は、例えば、S31の設定指示の送信元の携帯端末装置10、即ち、プリンタワンタイムトークンPWTで特定される携帯端末装置10の識別情報と、選択したプリンタトークンPTとを関連付けてプリンタ記憶部26Bに記憶する。従って、プリンタ20は、プリンタトークンPTを適宜生成せずに、生成済みのプリンタトークンPTから選択して通信相手の携帯端末装置10に関連付ける設定処理を実行しても良い。
(5)携帯端末装置10は、S35により取得したプリンタトークンPTを用いて、サーバ30への登録指示を、Wi-Fi(登録商標)によりプリンタ20へ送信する(S53)。プリンタ20は、登録指示を取得したことに基づいて、Wi-Fi(登録商標)によりサーバ30へ接続し、自装置の情報を登録する(S55)。これによれば、信頼性の高い携帯端末装置10からプリンタトークンPTを用いて登録指示をプリンタ20に送信し、プリンタ20をサーバ30に登録できる。プリンタ20の登録をより安全に実行できる。
(6)プリンタ20は、S13においてプリンタワンタイムトークンPWTを所定時間ごとに更新し、且つ、S33において、プリンタトークンPTを生成した場合にもプリンタワンタイムトークンPWTを更新する。これによれば、プリンタワンタイムトークンPWTを定期的又は使用後ごとに更新することで、プリンタワンタイムトークンPWTを用いた制御に対するセキュリティレベルを高めることができる。例えば、プリンタワンタイムトークンPWTの有効期間を短くすることで、仮に、プリンタワンタイムトークンPWTの文字数を短くしても、ランダムや総当たりのような不正なトークンの生成による認証の機会(試みる時間)を減らしてセキュリティレベルを維持できる。即ち、プリンタワンタイムトークンPWTの文字数を短くすることができる。
(7)サーバ30は、サービストークンSVTを生成可能である。携帯端末装置10は、S33,S35によりプリンタ20から取得したプリンタトークンPTを用いて、プリンタ20を介してサービストークンSVTを取得する(S67、S77)。携帯端末装置10は、サービストークンSVTを用いて、図6のS85において無料チャージ確認指示(本願の第2制御情報の一例)をサーバ30に送信する。サーバ30は、S67,S77によりサービストークンSVTを携帯端末装置10へ送信する(S81)前に、S67のサービスワンタイムトークンSVWT生成指示で経由したプリンタ20をサーバトークンSTで特定し(S71)、特定したプリンタ20のデバイスIDとサービストークンSVTを関連付ける(S79)。サーバ30は、S85の無料チャージ確認指示を取得したことに応じて、通信に用いられたサービストークンSVTに関連付けられたプリンタ20を対象に、無料チャージを実行する(S87以降の処理)。これによれば、サーバ30は、サービストークンSVTの生成に合せて、生成したサービストークンSVTとプリンタ20を関連付けておく。サーバ30は、携帯端末装置10から無料チャージ確認指示を取得した際に、通信に用いられたサービストークンSVTからどのプリンタ20を対象とした指示か判断できる。携帯端末装置10から制御情報の処理対象を、サービストークンSVTを用いて特定できる。
(8)上記実施形態では、本願の通信装置として、インク(本願の着色剤の一例)を用いて用紙(本願のシートの一例)に印刷を実行するプリンタ20を採用している。プリンタ20は、印刷動作を許可する印刷可能枚数(本願の印刷許可量の一例)範囲で印刷動作を実行する。サーバ30は、プリンタ20のデバイスIDと印刷可能枚数とを関連付けてサーバ管理テーブルSTBに記憶している。携帯端末装置10は、S85において、印刷許可量を増加させる無料チャージ確認指示を送信する。これによれば、無料チャージ、有料チャージ、交換指示等をサーバ30へ指示する携帯端末装置10や、指示対象のプリンタ20を、サービストークンSVTで特定して処理できる。
(9)プリンタ20は、Wi-Fi(登録商標)によりサーバ30に接続した後、サービストークンSVTに係るサービスワンタイムトークンSVWTをサーバ30から所定時間毎に取得する(S43)。サーバ30は、携帯端末装置10からサービスワンタイムトークンSVWTを要求された場合に(S47)、S43で取得済みのサービスワンタイムトークンSVWTを携帯端末装置10へ送信する(S49)。これによれば、携帯端末装置10は、サービスワンタイムトークンSVWTを用いてサービストークンSVTの生成をサーバ30へ指示することができる。プリンタ20によるサービスワンタイムトークンSVWTの取得で発生する遅延時間を短縮できる。
(10)プリンタ20は、Wi-Fi(登録商標)によりルータ2を介してサーバ30と通信可能である場合、サーバ30からサービスワンタイムトークンSVWTを取得する。プリンタ20は、NFC通信のタッチ操作に応じて(図7のS18)、サーバ30から取得したサービスワンタイムトークンSVWTを、近距離通信部21から近距離通信部13へNFC通信により携帯端末装置10Aへ送信する(S116)。これによれば、プリンタ20は、サーバ30から予め取得したサービスワンタイムトークンSVWTを、携帯端末装置10Aへ送信する。携帯端末装置10AがサービスワンタイムトークンSVWTを用いて取得したサービストークンSVTを用いてサーバ30へのアクセスを実行することで、サーバ30は、どのプリンタ20を対象としたアクセスであるのかをサービストークンSVTで特定することができる。また、サービストークンSVTによる認証を実行することで、携帯端末装置10Aからサーバ30の交換申請ページやチャージベージにアクセスがあった場合に、携帯端末装置10Aに対する認証を省略して、サービストークンSVTで特定したプリンタ20のページを表示させることができる。
(11)また、携帯端末装置10は、近距離通信部13と近距離通信部21との間でNFC通信を実行させる通信開始通知を送信する(S18)。プリンタ20は、S18の処理に応じて、WFD通信の接続に用いるWFD認証情報と、プリンタワンタイムトークンPWTを、近距離通信部21から近距離通信部13へNFC通信により送信する(S21)。プリンタ20は、送信したWFD認証情報に基づいて携帯端末装置10とのWFD通信の接続の確立を行なう(S27)。また、プリンタ20は、WFD通信を通じて携帯端末装置10から送信されるルータ2のSSIDや暗号化キー(本願の第1制御情報の一例)を用いてWi-Fi(登録商標)規格の無線通信の確立を行う(S29)。プリンタ20は、S31のWi-Fi(登録商標)規格の無線通信において、S21で送信したプリンタワンタイムトークンPWTを用いた認証を実行する(本願の認証処理の一例)。尚、プリンタ20は、S27のWFD通信において、プリンタワンタイムトークンPWTを用いた認証を実行しても良い。この場合、S27は、本願の認証処理の一例である。
これによれば、携帯端末装置10とプリンタ20のWFD通信を確立するためのWFD認証情報と、プリンタ20に対する携帯端末装置10の認証を行なうプリンタワンタイムトークンPWTをNFC通信で送信する。近距離無線通信が可能なプリンタ20に近い携帯端末装置10で近距離無線通信を実行することで、WFD通信を接続しプリンタワンタイムトークンPWTによる認証を実行でき、認証処理におけるユーザの作業負荷を少なくでき、セキュアな認証を提供することができる。また、プリンタ20は、近距離無線で通信可能な、即ち、比較的、近距離に存在する携帯端末装置10(ユーザ)からSSID等の接続情報を取得して自装置に無線通信の設定を実行できる。
(12)プリンタ20は、S31の認証処理を実行したことに応じて、Wi-Fi(登録商標)規格の無線通信を通じてプリンタトークンPTを携帯端末装置10へ送信する(S35)。これによれば、携帯端末装置10は、NFC通信で取得したプリンタワンタイムトークンPWTとは異なるプリンタトークンPTを用いて、プリンタ20等へ制御を指示できる。
(13)プリンタ20は、S21において、管理アプリケーション18BのアプリケーションID(本願の登録処理の実行に用いる情報の一例)を携帯端末装置10へ送信する。これによれば、携帯端末装置10は、NFC通信において、サーバ30への登録に用いる情報を受け取ることができ、管理アプリケーション18Bの起動や自動で登録処理を実行できる。従って、登録処理におけるユーザの負荷が低減される。
(WFD通信を用いた印刷処理)
また、上記した図4に示す例では、S25において管理アプリケーション18Bを起動し、本願の第1制御情報としてルータ2の接続情報(SSID及び暗号化キー)を送信し、本願の制御処理としてプリンタ20をルータ2に接続する無線通信の設定を実行した。しかしながら、本願の第1制御情報及び制御処理は、無線通信の設定に係わる制御情報や制御処理に限らない。例えば、図8に示すように、印刷に係わる制御情報や印刷の制御処理でも良い。尚、以下の説明では、図4と同様の内容については、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。また、図8に示す例では、プリンタ20には、ベンダから発送された時点で、所定の印刷可能枚数がチャージされているものとする。
例えば、携帯端末装置10は、S17,S18のタッチ操作を実行した後、WFD認証情報とプリンタワンタイムトークンPWTをプリンタ20から取得すると(S21)、印刷アプリケーション18Cを起動する(S120)。印刷アプリケーション18Cの起動は、プリンタ20からの指示に基づいて実行しても良く、ユーザからの指示に基づいて実行しても良い。ユーザは、印刷アプリケーション18Cを操作してプリンタ20に対する印刷を指示する。
携帯端末装置10は、印刷アプリケーション18Cに対する操作入力に基づいて、印刷指示を、WFD通信によりプリンタ20へ送信する(S121)。S121の通信において、プリンタ20は、例えば、プリンタワンタイムトークンPWTによる携帯端末装置10の認証を実行する。即ち、印刷指示の送信元の携帯端末装置10が、S18でタッチ操作をしてきた携帯端末装置10であるか判断する。尚、プリンタ20は、プリンタワンタイムトークンPWTによる認証を実行しなくとも良い。この場合、プリンタ20は、S21でプリンタワンタイムトークンPWTを送信しなくとも良い。プリンタ20は、認証に成功すると、取得した印刷指示に基づく印刷を印刷部25で実行する(S123)。プリンタ20は、プリンタ管理テーブルPTBの印刷可能枚数から印刷枚数を減算した後(S123)、WFD通信により印刷の完了を携帯端末装置10へ通知する(S125)。プリンタ20は、減算後の印刷可能枚数を、携帯端末装置10へ通知する(S125)。
因みに、図8の処理において、S121の印刷指示は、本願の第1制御情報の一例である。S123の印刷処理は、制御処理の一例である。
上記した図8の処理では、携帯端末装置10は、印刷指示を第1制御情報として送信する(S121)。プリンタ20は、S123において、携帯端末装置10から取得した印刷指示に基づく印刷を実行する。これによれば、NFC通信が可能な、即ち、プリンタ20の近くに存在するユーザにのみプリンタ20の印刷指示を許可することができる。従って、図4のWi-Fi(登録商標)の無線通信の設定と同様に、プリンタ20の近くに存在する正規ユーザである可能性が高いユーザにのみ、印刷指示を許可できる。また、ユーザIF27に対する物理的な操作(認証)などを必要とせず、プリンタ20の近くに存在するユーザから印刷指示を受け付けることができる。従って、プリンタ20に対する制御の指示を、特定の携帯端末装置10から実行させる場合において、物理的な認証などのユーザの作業負荷を軽減できる。
(変形例)
以上、本願の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、本願の端末装置として、スマートフォンである携帯端末装置10を採用したが、これに限らない。端末装置としては、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等の端末を採用できる。
また、本願の通信装置として、インクジェット方式のプリンタ20を採用したが、レーザー方式やサーマル方式のプリンタでも良い。また、本願の通信装置は、無線通信が可能な各種装置、例えば、スキャン、コピー、FAX機能等を備える複合機、家庭用・工業用ミシン、工作機械でもでも良い。
印刷システム1は、図8に示す印刷処理のみを実行し、図4のプリンタ20をルータ2に接続する処理や、図5のプリンタ20をサーバ30に登録する処理等を実行しなくとも良い。
プリンタ20は、S13において、プリンタワンタイムトークンPWTを所定時間ごとに更新したが、更新しなくとも良い。
また、プリンタ20は、図4のS43,S45のサービスワンタイムトークンSVWTを定期的に取得する処理を実行しなくとも良い。
また、上記実施形態において、印刷可能枚数をプリンタ管理テーブルPTB等に記憶させ、その印刷可能枚数を印刷ごとに減算し、印刷の可否を決定した。これに対し、プリンタ20で印刷した印刷済枚数などの印刷により増加する量を用いて、印刷可能枚数を管理しても良い。この場合、例えば、チャージ枚数の累計値である累計チャージ枚数から、印刷枚数の累計である累計印刷枚数を差し引いた値を印刷可能枚数(印刷許可量)として管理しても良い。
また、印刷システム1は、デバイスIDと印刷可能枚数を関連付けてサーバ管理テーブルSTBに記録し、プリンタ20ごとの印刷可能枚数を管理するシステムであったが、これに限らない。印刷システム1は、例えば、印刷可能枚数をユーザに関連付けて管理するシステムでも良い。ここでいうユーザとしては、管理アプリケーション18Bに登録されたユーザID、携帯端末装置10を使用するユーザのIDなどを採用できる。
また、プリンタ20は、プリンタ管理テーブルPTBを、プリンタ記憶部26Bに記憶する構成であったが、これに限らない。例えば、プリンタ20は、ICカードやメモリカード等を読み取り可能な読み取りIFを備えても良い。そして、プリンタ20は、読み取りIFに装着されたICカード等から、デバイスIDや印刷可能枚数などのプリンタ管理テーブルPTBの情報を読み取って用いても良い。即ち、プリンタ20は、プリンタ管理テーブルPTBを、ICカード等で管理される構成でも良い。
あるいは、プリンタ20は、印刷可能枚数等のプリンタ管理テーブルPTBの情報を、タンク部23のインクタンクに設けられたメモリ、レーザプリンタの場合であれば、トナーカートリッジのメモリ、感光体ドラムのメモリなど、プリンタプログラム26B1が記憶された記憶部以外のメモリ等に記憶して管理しても良い。
また、本願における印刷許可量は、印刷可能枚数に限らない。例えば、印刷許可量は、インクやトナーの消費量でも良い。印刷許可量は、何ドット(ピクセル)だけインクの吐出を許可する量、インクの使用を許可する量(何mlなど)でも良い。あるいは、印刷許可量は、感光体ドラム等の印刷動作にともなって回転する部材の回転数で規定しても良い。
また、上記実施形態の印刷システム1の構成は、一例である。印刷システム1は、サーバ30を備えない構成でも良い。また、印刷システム1は、複数の携帯端末装置10、プリンタ20、サーバ30を備えても良く、複数の携帯端末装置10で1つのプリンタ20を使用しても良く、1つの携帯端末装置10で複数のプリンタ20を使用しても良い。
プリンタ20は、ユーザがインクを補充可能(タンク部23の各インクタンクを交換可能)な構成でも良い。また、インクなどの消耗品を補充するための手段としては、他にはタンク部23に対してインクなどが入ったボトルから注入可能にする構成などが挙げられる。
また、本願の端末装置側制御部、通信装置側制御部は、端末記憶部18やプリンタ記憶部26Bなどの記憶部を備えなくとも良い。
1 印刷システム(通信システム)、2 ルータ(アクセスポイント)、10,10A 携帯端末装置(端末装置)、11 端末制御部(端末装置側制御部)、13 近距離通信部(端末装置側近距離無線通信部)、16 外部通信部(端末装置側無線通信部)、20 プリンタ(通信装置、印刷装置)、21 近距離通信部(通信装置側近距離無線通信部)、22 外部通信部(通信装置側無線通信部)、26 プリンタ制御部(通信装置側制御部)、PWT プリンタワンタイムトークン(第1識別情報)、PT プリンタトークン(第2識別情報)、SVT サービストークン(サーバ側識別情報)。

Claims (19)

  1. 端末装置と、
    通信装置と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、
    端末装置側制御部と、
    を備え、
    前記通信装置は、
    前記近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、
    前記第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、
    通信装置側制御部と、
    を備え、
    前記端末装置側制御部は、
    前記端末装置側近距離無線通信部と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記通信開始処理に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信処理を実行し、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第1識別情報送信処理により前記通信装置から取得した前記第1接続情報を用いて、前記端末装置側無線通信部から前記通信装置側無線通信部へ前記第1無線通信により、第1制御情報を送信する第1制御情報送信処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記第1制御情報送信処理により前記端末装置から取得した前記第1制御情報に基づいて、前記通信装置の制御を実行する制御処理を実行する、通信システム。
  2. 前記近距離無線通信は、
    NFC(Near Field Communication)規格に準じた通信である、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1無線通信は、
    前記端末装置と、前記通信装置とが他の装置を介さずに直接通信を行なう無線通信であり、
    前記端末装置は、
    第2無線通信によりアクセスポイントに接続され、前記アクセスポイントに接続するのに用いる第2接続情報を有し、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第1制御情報送信処理において、前記第2接続情報を前記第1制御情報として送信し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記制御処理において、前記端末装置から取得した前記第1制御情報に基づいて、前記第2無線通信により前記アクセスポイントに接続する設定を実行する、請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記端末装置側制御部は、
    第2識別情報を設定させる第1設定指示を、前記第1識別情報による認証を実行して前記第2無線通信により前記通信装置へ送信する第1設定指示送信処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記第1設定指示を取得したことに応じて、前記第1識別情報とは異なり、且つ前記端末装置を識別するための識別情報を前記第2識別情報として、前記端末装置へ送信する第2識別情報送信処理を実行する、請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記端末装置側制御部は、
    前記第2識別情報送信処理により前記通信装置から取得した前記第2識別情報を用いて、サーバへの登録指示を、前記第2無線通信により前記通信装置へ送信する登録指示送信処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記登録指示を取得したことに基づいて、前記第2無線通信により前記サーバへ接続し、前記サーバへ自装置の情報を登録する登録処理を実行する、請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記通信装置側制御部は、
    前記第1識別情報を所定時間ごとに更新し、且つ、前記第1設定指示の取得に応じて前記第2識別情報を設定した場合にも前記第1識別情報を更新する、請求項4又は請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記通信装置は、
    前記第2無線通信によりサーバに接続され、
    前記サーバは、
    サーバ側識別情報を設定可能であり、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第2識別情報送信処理により前記通信装置から取得した前記第2識別情報を用いて、前記通信装置を介して前記サーバ側識別情報を取得するサーバ側識別情報取得処理と、
    前記サーバ側識別情報を用いて、前記通信装置に係わる第2制御情報を前記サーバに送信する第2制御情報送信処理と、
    を実行し、
    前記サーバは、
    前記サーバ側識別情報取得処理により前記サーバ側識別情報を前記端末装置へ送信するのに応じて、前記サーバ側識別情報取得処理で経由した前記通信装置と前記サーバ側識別情報とを関連付ける関連付け処理と、
    前記第2制御情報送信処理の前記第2制御情報を取得したことに応じて、前記第2制御情報の送信に用いられた前記サーバ側識別情報に関連付けられた前記通信装置を対象に、前記第2制御情報に基づく制御を実行する、請求項4から請求項6の何れか1項に記載の通信システム。
  8. 前記通信装置は、
    着色剤を用いてシートに印刷を実行する印刷装置であり、印刷動作を許可する印刷許可量の範囲で印刷動作を実行し、
    前記サーバは、
    前記印刷装置と前記印刷許可量とを関連付けて記憶しており、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第2制御情報送信処理において、前記印刷許可量を増加させる前記第2制御情報を送信する、請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記通信装置側制御部は、
    前記第2無線通信により前記サーバに接続した後、前記サーバ側識別情報に係る情報を前記サーバから所定時間毎に取得する第2サーバ側識別情報取得処理と、
    前記端末装置から前記サーバ側識別情報に係る情報を要求された場合に、前記第2サーバ側識別情報取得処理で取得済みの前記サーバ側識別情報に係る情報を前記端末装置へ送信するサーバ側識別情報送信処理と、
    を実行する、請求項7又は請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記通信装置は、
    着色剤を用いてシートに印刷を実行する印刷装置であり、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第1制御情報送信処理において、印刷指示を前記第1制御情報として送信し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記制御処理において、前記端末装置から取得した前記印刷指示に基づく印刷を実行する、請求項1から請求項9の何れか1項に記載の通信システム。
  11. 前記端末装置は、
    第2無線通信によりアクセスポイントを介してサーバに接続され、
    前記サーバは、
    サーバ側識別情報を設定可能であり、
    前記通信装置側制御部は、
    前記第2無線通信により前記アクセスポイントを介して前記サーバから前記サーバ側識別情報を取得した場合、前記通信開始処理に応じて、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により前記サーバ側識別情報を送信するサーバ側識別情報転送処理を実行する、請求項1から請求項10の何れか1項に記載の通信システム。
  12. 近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、
    通信装置側制御部と、
    を備える通信装置であって、
    前記通信装置側制御部は、
    端末装置と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理と、
    前記通信開始処理に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信処理と、
    前記第1識別情報送信処理により送信した前記第1接続情報を用いて、前記端末装置から前記通信装置側無線通信部へ前記第1無線通信により、第1制御情報を取得する第1制御情報取得処理と、
    前記第1制御情報取得処理により前記端末装置から取得した前記第1制御情報に基づいた制御を実行する制御処理を実行する、通信装置。
  13. 近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、
    を備える端末装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記端末装置側近距離無線通信部と通信装置との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理と、
    前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により取得する第1識別情報取得処理と、
    前記第1識別情報取得処理により前記通信装置から取得した前記第1接続情報を用いて、前記端末装置側無線通信部から前記通信装置へ前記第1無線通信により、第1制御情報を送信し、前記第1制御情報に基づいた制御を前記通信装置に実行させる第1制御情報送信処理と、
    を実行させる、プログラム。
  14. 端末装置と、
    通信装置と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、
    端末装置側制御部と、
    を備え、
    前記通信装置は、
    前記近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、
    前記第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、
    通信装置側制御部と、
    を備え、
    前記端末装置側制御部は、
    前記端末装置側近距離無線通信部と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記通信開始処理に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始処理を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信処理と、
    前記第1接続情報に基づいて前記端末装置との前記第1無線通信の接続の確立を行う第1接続処理と、
    前記第1無線通信を通じて前記端末装置から送信される第1制御情報を用いて第2無線通信の確立を行う第2接続処理と、
    前記第2無線通信を通じて前記端末装置から送信される前記第1識別情報に基づいて前記端末装置を認証する認証処理と、
    を実行する、通信システム。
  15. 前記通信装置側制御部は、
    前記認証処理が実行されたことに応じて、前記第2無線通信を通じて前記端末装置に第2識別情報を送信する第2識別情報送信処理を実行する、請求項14に記載の通信システム。
  16. 前記端末装置は、
    前記第2無線通信によりアクセスポイントに接続され、
    前記端末装置側制御部は、
    前記第2識別情報送信処理により前記通信装置から取得した前記第2識別情報を用いて、サーバへの登録指示を、前記第2無線通信により前記通信装置へ送信する登録指示送信処理を実行し、
    前記通信装置側制御部は、
    前記登録指示を取得したことに基づいて、前記第2無線通信により前記サーバへ接続し、前記サーバへ自装置の情報を登録する登録処理を実行する、請求項15に記載の通信システム。
  17. 前記通信装置側制御部は、
    前記第1識別情報送信処理において、前記端末装置に対し前記登録処理の実行に用いる情報を送信する、請求項16に記載の通信システム。
  18. 通信システムにおける送信方法であって、
    前記通信システムは、
    端末装置と、
    通信装置と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    近距離無線通信が可能な端末装置側近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信とは異なる無線通信方式の第1無線通信が可能な端末装置側無線通信部と、
    端末装置側制御部と、
    を備え、
    前記通信装置は、
    前記近距離無線通信が可能な通信装置側近距離無線通信部と、
    前記第1無線通信が可能な通信装置側無線通信部と、
    通信装置側制御部と、
    を備え、
    前記端末装置側制御部により、前記端末装置側近距離無線通信部と前記通信装置側近距離無線通信部との間で前記近距離無線通信を実行させる通信開始工程と、
    前記通信装置側制御部により、前記通信開始工程に応じて、前記第1無線通信の接続に用いる第1接続情報と、前記通信開始工程を実行した前記端末装置を識別するための第1識別情報を、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により送信する第1識別情報送信工程と、
    前記端末装置側制御部により、前記第1識別情報送信工程により前記通信装置から取得した前記第1接続情報を用いて、前記端末装置側無線通信部から前記通信装置側無線通信部へ前記第1無線通信により、第1制御情報を送信する第1制御情報送信工程と、
    前記通信装置側制御部により、前記第1制御情報送信工程により前記端末装置から取得した前記第1制御情報に基づいて、前記通信装置の制御を実行する制御工程と、
    を含む送信方法。
  19. 前記端末装置は、
    第2無線通信によりアクセスポイントを介してサーバに接続され、
    前記サーバは、
    サーバ側識別情報を設定可能であり、
    前記通信装置が前記アクセスポイントに接続されていない場合、前記通信装置側制御部により、前記第1識別情報送信工程を実行させ、
    前記第2無線通信により前記アクセスポイントを介して前記通信装置が前記サーバと通信可能である場合、前記通信装置側制御部により、前記通信開始工程に応じて、前記通信装置側近距離無線通信部から前記端末装置側近距離無線通信部へ前記近距離無線通信により、前記サーバから取得した前記サーバ側識別情報を送信するサーバ側識別情報転送工程を、含む請求項18に記載の送信方法。
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