JP2022156678A - 医用画像診断装置、医用画像診断方法、及びプログラム - Google Patents

医用画像診断装置、医用画像診断方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成で寝台に搭乗する被検体の重量を計測できるようにする。【解決手段】実施形態の医用画像診断装置は、取得部と、導出部と、を持つ。取得部は、画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を駆動開始させる際のトルクを取得する。導出部は、前記取得部が取得したトルクに基づいて、前記被検体の重量を導出する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置、医用画像診断方法、及びプログラムに関する。
X線CT(Computed Tomography)装置などの医用画像診断装置を用いた診断において、患者などの被検体に造影剤を投与することにより、体内の細部を画像化することが可能となる。また、被検体に投与される造影剤の分量は、例えば、被検体の重量(体重)に基づいて算出される。このため、被検者の重量を予め把握することが求められる。
被検体の重量を測定するにあたり、被検体が自立できない場合などには、迅速な撮影が難しく、診断に必要な工程も増加する。被検体自らの申告で重量を把握することもできるが、この場合、重量の過少申告などがあると、正確な造影剤の量を決定することが難しくなる。
そこで、医用画像診断装置の寝台に被検体が搭乗する際に、寝台に加わる荷重によって被検体の重量を計測する技術がある。この技術では、寝台を支持する支持装置などに重量を検出するロードセルなどのセンサを利用する。このため、医用画像診断装置の部品点数の増大を招くおそれがある。
特開2012-125305号公報 特開平3-70548号公報 特開2010-167189号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、簡素な構成で寝台に搭乗する被検体の重量を計測できるようにすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態の医用画像診断装置は、取得部と、導出部と、を持つ。取得部は、画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を駆動開始させる際のトルクを取得する。導出部は、前記取得部が取得したトルクに基づいて、前記被検体の重量を導出する。
実施形態に係るX線CT装置1の構成図。 寝台上下動装置32の斜視図。 造影CT画像を撮像する際に実行される処理の一例を示すフローチャート。 導出重量を導出する処理の一例を示すフローチャート。 導出重量を導出する際の電気信号の流れを示すブロック線図。 モータ70を流れる電流の電流値の時間変化を示すグラフ。 モータ70を流れる電流の時間変化に伴う天板33の上昇速度の時間変化を示すグラフ。 天板上下動モデルMの一例の概要を示す図。 第1平行リンク機構80の概要を示す図。 第2平行リンク機構90の概要を示す図。
以下、図面を参照しながら、実施形態の医用画像診断装置、医用画像診断方法、及びプログラムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係るX線CT装置1の構成図である。X線CT装置1は、例えば、架台装置10と、カメラ20と、寝台装置30と、コンソール装置40と、を有する。図1では、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置10は一つである。実施形態では、非チルト状態での回転フレーム17の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。X線CT装置1は、画像診断を行うための造影CT画像を撮像する。X線CT装置1は、医用画像診断装置の一例である。
架台装置10は、例えば、X線管11と、ウェッジ12と、コリメータ13と、X線高電圧装置14と、X線検出器15と、データ収集システム(以下、DAS:Data Acquisition System)16と、回転フレーム17と、制御装置18とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管11は、真空管を含む。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ12は、X線管11から画像診断の対象となる被検体Pに照射されるX線量を調節するためのフィルタである。ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量の分布が予め定められた分布になるように、自身を透過するX線を減衰させる。ウェッジ12は、ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。ウェッジ12は、例えば、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したものである。
コリメータ13は、ウェッジ12を透過したX線の照射範囲を絞り込むための機構である。コリメータ13は、例えば、複数の鉛板の組み合わせによってスリットを形成することで、X線の照射範囲を絞り込む。コリメータ13は、X線絞りと呼ばれる場合もある。コリメータ13の絞り込み範囲は、機械的に駆動可能であってよい。
X線高電圧装置14は、例えば、高電圧発生装置と、X線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)および整流器などを含む電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生させる。X線制御装置は、X線管11に発生させるべきX線量に応じて高電圧発生装置の出力電圧を制御する。高電圧発生装置は、上述した変圧器によって昇圧を行うものであってもよいし、インバータによって昇圧を行うものであってもよい。X線高電圧装置14は、回転フレーム17に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(不図示)の側に設けられてもよい。
X線検出器15は、X線管11が発生させ、被検体Pを通過して入射したX線の強度を検出する。X線検出器15は、検出したX線の強度に応じた電気信号(光信号などでもよい)をDAS16に出力する。X線検出器15は、例えば、複数のX線検出素子列を有する。複数のX線検出素子列のそれぞれは、X線管11の焦点を中心とした円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたものである。複数のX線検出素子列は、スライス方向(列方向、row方向)に配列される。
X線検出器15は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。それぞれのシンチレータは、シンチレータ結晶を有する。シンチレータ結晶は、入射するX線の強度に応じた光量の光を発する。グリッドは、シンチレータアレイのX線が入射する面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(一次元コリメータまたは二次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。光センサアレイは、シンチレータにより発せられる光の光量に応じた電気信号を出力する。X線検出器15は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもよい。
DAS16は、例えば、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを有する。増幅器は、X線検出器15の各X線検出素子により出力される電気信号に対して増幅処理を行う。積分器は、増幅処理が行われた電気信号をビュー期間に亘って積分する。A/D変換器は、積分結果を示す電気信号をデジタル信号に変換する。DAS16は、デジタル信号に基づく検出データをコンソール装置40に出力する。
回転フレーム17は、X線管11、ウェッジ12、およびコリメータ13と、X線検出器15とを対向支持する。回転フレーム17は、中央に円形の開口が形成された円形の両側面と、両側面の内側円同士を繋ぐ内側面と、両側面の外側円同士を繋ぐ外側面と、を備える円環状の部材である。回転フレーム17の両側面は平面であり、内側面及び外側面は曲面である。
回転フレーム17は、X線管11、ウェッジ12、およびコリメータ13と、X線検出器15とを対向支持する円環状の部材である。回転フレーム17は、不図示の固定フレームによって、内部に導入された被検体Pを中心として回転自在に支持される。回転フレーム17は、更にDAS16を支持する。DAS16が出力する検出データは、回転フレーム17に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、受信機によってコンソール装置40に転送される。なお、回転フレーム17から非回転部分への検出データの送信方法として、前述の光通信を用いた方法に限らず、非接触型の任意の送信方法を採用してよい。回転フレーム17は、X線管11などを支持して回転させることができるものであれば、円環状の部材に限らず、アームのような部材であってもよい。
X線CT装置1は、例えば、X線管11とX線検出器15の双方が回転フレーム17によって支持されて被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-TypeのX線CT装置(第3世代CT)であるが、これに限らず、円環状に配列された複数のX線検出素子が固定フレームに固定され、X線管11が被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-TypeのX線CT装置(第4世代CT)であってもよい。
制御装置18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを有する処理回路と、モータやアクチュエータなどを含む駆動機構とを有する。処理回路は、例えば、ハードウェアプロセッサが記憶装置(記憶回路)に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA)などの回路(circuitry)を意味する。記憶装置にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。記憶装置は、非一時的(ハードウェアの)記憶媒体でもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
制御装置18は、例えば、回転フレーム17を回転させたり、架台装置10の架台をチルトさせたり、寝台装置30の天板33を上下動動作などで移動させたり、X線管11からX線を放射(曝射)させたりする。制御装置18は、架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられてもよい。
カメラ20は、例えば、第1カメラ21及び第2カメラ22を備える。第1カメラ21及び第2カメラ22は、いずれも寝台装置30における天板33よりも上方に設けられている。第1カメラ21及び第2カメラ22は、いずれも架台装置10における寝台が設けられた側の上部及び右側方部において、寝台装置30の方向を向けて設けられている。カメラ20は、例えば、天板33上に搭載されたオプション品を撮像する。オプション品としては、「シリンジポンプ」「ドレーンバッグ」「畜尿用バッグ」「ベッドサイドモニタ」「医療用酸素ボンベ」「バックボード」「輸液」「トレー」が例示される。カメラ20は、撮像したオプション品を含む画像の電気信号をコンソール装置40に送信する。天板33は、寝台の一例である。オプション品は、付属品の一例である。オプション品の重量は、その都度計測してもよいし、予めオプション品に対応付けてメモリ41に格納しておいてもよい。
寝台装置30は、スキャン対象となる被検体Pを搭乗させて移動させ、架台装置10の回転フレーム17の内部に導入する装置である。寝台装置30は、例えば、基台31と、寝台上下動装置32と、天板33と、支持フレーム34と、を備える。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(Y軸方向)に移動可能に支持する筐体を含む。
図2は、寝台上下動装置32の斜視図である。寝台上下動装置32は、例えば、Xリンク機構60と、モータ70と、を備える。Xリンク機構60は、X形状に枢支された第1リンク61と第2リンク62とを備える。第1リンク61及び第2リンク62は、支点63を中心に回転可能に設けられている。第1リンク61及び第2リンク62は、それぞれ同一の長さを有する一対の板状形状を有する金属板により形成される。
第1リンク61の下端部同士の間には、第1下リンク64が掛け渡され、第1リンク61の上端部同士の間には、第1上リンク65が掛け渡されている。第2リンク62の下端部同士の間には、第2下リンク66が掛け渡され、第2リンク62の上端部同士の間には、第2上リンク67が掛け渡されている。
第1下リンク64は、Z方向にスライド可能となるように基台31の上方に配置されている。第1上リンク65は、支持フレーム34をZ方向にスライド可能となるように支持する。第2下リンク66は、基台31に対して自転可能に枢支される。第2上リンク67は、支持フレーム34に対して自転可能に枢支される。天板33は、支持フレーム34によって天板33の長手方向にスライド(移動)可能に支持されている。天板33は、Xリンク機構60を備える寝台上下動装置32を介してモータ70のトルクが伝達されることにより上下方向に移動可能とされている。寝台上下動装置32は、駆動力伝達機構の一例である。
モータ70は、基台31上に載置される。モータ70には、リードスクリュ71の一端が接続されている。モータ70が作動することにより、リードスクリュ71を回転させる。リードスクリュ71には、ナット72が取り付けられている。モータ70は、リードスクリュ71を回転させることにより、ナット72を移動させる。モータ70は、駆動源の一例である。
例えば、モータ70は、モータ70から第1リンク61の下端部をZ方向に沿った軸(以下、Z軸)に対してリードスクリュ71を時計回りに回転させることにより、ナット72をモータ70から遠ざかる方向(+Z方向)に移動させる。ナット72が+Z方向に移動することにより、第1リンク61の下端部が+Z方向に押し込まれ、第1リンク61及び第2リンク62の上端部がそれぞれ同じ高さ位置で上昇する。第1リンク61及び第2リンク62の上端部が上昇することにより、支持フレーム34及び支持フレーム34に載置された天板33(図1)が上昇する。
モータ70は、X軸に対してリードスクリュ71を反時計回りに回転することにより、ナット72をモータ70に近づける方向(-Z方向)に移動させる。ナット72が-Z方向に移動することにより、天板33及び天板33に載置された被検体Pの重量により、支持フレーム34及び支持フレーム34に載置された天板33が下降する。
図1に戻り、モータ70には、電流センサ75が取り付けられている。電流センサ75は、モータ70がリードスクリュ71を回転させる際にモータ70を流れる電流の検出値を検出する。電流センサ75は、検出した電流の検出値に応じた電気信号をコンソール装置40の処理回路50に送信する。
天板33には、エンコーダ78が取り付けられている。エンコーダ78は、予め定められた基準点からの天板33の上下方向への変位量を検出する。エンコーダ78は、検出した天板33の変位量をコンソール装置40に送信する。エンコーダ78は、Xリンク機構60におけるスライド可能な第1リンク61の上端部の上下方向や左右方向の変位量を検出するものでもよい。
コンソール装置40は、例えば、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、アラーム装置44と、処理回路50とを有する。実施形態では、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40の各構成要素の一部または全部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、検出データや投影データ、再構成画像データ、CT画像データ等を記憶する。メモリ41は、造影CT画像を撮像する際に天板33上に搭載されると想定されるオプション品の重量及び後に説明する導出重量を導出する際に利用するシミュレータを更に記憶する。これらのデータは、メモリ41ではなく(或いはメモリ41に加えて)、X線CT装置1が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路によって生成された医用画像(CT画像)や、医師や技師などの操作者による各種操作を受け付けるGUI(Graphical User Interface)画像等を表示する。ディスプレイ42は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えばタブレット端末)でもよい。
入力インターフェース43は、操作者による各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を示す電気信号を処理回路50に出力する。例えば、入力インターフェース43は、検出データまたは投影データを収集する際の収集条件、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件などの入力操作を受け付ける。
入力インターフェース43は、更に、被検体Pの造影CT画像を撮像する際に、被検体Pの氏名や重量(体重)などの被検体Pの入力操作を受け付ける。入力インターフェース43は、例えば、マウスやキーボード、タッチパネル、ドラッグボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、カメラ、赤外線センサ、マイク等により実現される。入力インターフェース43は、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えばタブレット端末)により実現されてもよい。
なお、本明細書において入力インターフェースはマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェースの例に含まれる。
アラーム装置44は、ディスプレイ42に画像を表示させる機能と、ブザーやスピーカなどの警報を出力する機能を備える。処理回路50により警告情報が出力された場合に、造影CT画像を撮像する際に使用する被検体Pの重量を選択する通知をディスプレイ42に表示させる。アラーム装置44は、通知をディスプレイ42に表示させる際に、ブザーやスピーカなどから警報を出力する。アラーム装置44は、ディスプレイ42に表示したりブザーやスピーカなどから警報を出力したりして操作者に警告する。
処理回路50は、X線CT装置1の全体の動作を制御する。処理回路50は、例えば、制御機能51と、前処理機能52と、再構成処理機能53と、画像処理機能54と、取得機能55と、導出機能56と、判定機能57と、警告機能58と、算出機能59と、を備える。処理回路50は、例えば、ハードウェアプロセッサが記憶装置(記憶回路)に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイスまたは複合プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなどの回路を意味する。記憶装置にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。記憶装置は、非一時的(ハードウェアの)記憶媒体でもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
コンソール装置40または処理回路50が有する各構成要素は、分散化されて複数のハードウェアにより実現されてもよい。処理回路50は、コンソール装置40が有する構成ではなく、コンソール装置40と通信可能な処理装置によって実現されてもよい。処理装置は、例えば、一つのX線CT装置と接続されたワークステーション、或いは、複数のX線CT装置に接続され、以下に説明する処理回路50と同等の処理を一括して実行する装置(例えばクラウドサーバ)である。
処理回路50に含まれる各機能は、複数の回路に分散されていてもよいし、メモリ41に記憶されたアプリケーションソフトを起動させることで利用可能となるようにしてもよい。例えば、制御機能51、前処理機能52、再構成処理機能53、及び画像処理機能54が処理回路50に含まれており、取得機能55、導出機能56、判定機能57、警告機能58、及び算出機能59がメモリ41に記憶されたアプリケーションソフトを起動させることで利用可能となるようにしてもよい。
制御機能51は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、処理回路50の各種機能を制御する。例えば、制御機能51は、X線高電圧装置14、DAS16、制御装置18および寝台上下動装置32を制御することで、架台装置10における検出データの収集処理等を実行する。
前処理機能52は、DAS16により出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを生成し、生成した投影データをメモリ41に記憶させる。
再構成処理機能53は、前処理機能52によって生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等による再構成処理を行って、CT画像データを生成し、生成したCT画像データをメモリ41に記憶させる。
画像処理機能54は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、CT画像データを公知の方法により、三次元画像データや任意断面の断面像データに変換する。三次元画像データへの変換は、前処理機能52によって行われてもよい。
取得機能55は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、被検体Pの氏名や重量などの被検体Pの情報を取得する。取得機能55は、取得した被検体Pの情報を登録情報としてメモリ41に格納する。取得機能55は、電流センサ75により送信される電気信号を受信して取得する。取得機能55は、受信した電気信号に基づく電流の検出値を導出機能56に出力する。
取得機能55は、カメラ20により送信される画像の電気信号を受信する。取得機能55は、受信した電気信号に基づく画像を画像処理することにより、天板33に搭載されたオプション品の情報を取得する。取得機能55は、天板33に搭載されたオプション品の情報をメモリ41に記憶されたオプション品の重量に参照して、天板33に搭載されたオプション品の重量の情報(以下、オプション品情報)を取得する。取得機能55は、取得したオプション品情報を導出機能56に出力する。取得機能55は、取得部の一例である。
導出機能56は、取得機能55により出力された電流の検出値に基づいて、モータ70のトルク、例えば天板33を移動開始させる際のトルク(以下、初動トルク)を算出する。取得機能55が取得して導出機能56に出力した電流の検出値は、天板33の初動トルクに関するトルク情報の一例である。初動トルクは、例えば、エンコーダ78により送信される変位量が変化(増加)したタイミングにおける電流の検出値に基づくモータ70のトルクである。
導出機能56は、エンコーダ78により送信される天板33の変位量を受信する。導出機能56は、受信した天板33の変位量に基づいて、天板33の高さ位置を取得する。導出機能56は、算出した初動トルク及び導出した天板33の高さ位置の双方に基づいて、天板33に加わる荷重を算出する。導出機能56は、天板33の高さ位置に代えて、高さ位置以外の位置、例えば、モータ70からの相対的な距離によって示される位置に基づいて、天板33に加わる荷重を算出してもよい。
導出機能56は、取得機能55により出力されたオプション品情報に含まれるオプション品の重量を、算出した天板33に加わる荷重から減算することにより、被検体Pの重量(以下、導出重量)を導出(測定)する。導出機能56は、導出した導出重量の情報を判定機能57に出力する。導出機能56は、導出部の一例である。
判定機能57は、導出機能56により導出重量の情報が出力された場合に、メモリ41に格納された登録情報に含まれる被検体Pの重量(以下、登録重量)を読み出す。判定機能は、導出重量と登録重量に差異があるか否かを判定する。判定機能57は、導出重量に差異がないと判定した場合に、導出重量と登録重量のいずれかを含む重量情報を算出機能59に出力する。判定機能57は、導出重量と登録重量に差異があると判定した場合に、導出重量及び登録重量の重量情報を警告機能58に出力する。
警告機能58は、導出重量及び登録重量の重量情報が判定機能57により出力された場合に、アラーム装置44に警告情報を出力し、アラーム装置44に警告させる。アラーム装置44により警告された後、入力インターフェース43は、操作者が入力操作して選択した導出重量または登録重量の選択情報を受け付ける。警告機能58は、入力インターフェース43が受け付けた選択情報に応じた導出重量または登録重量のいずれかの重量情報を算出機能59に出力する。
算出機能59は、判定機能57または警告機能58により出力された重量情報に基づいて、被検体Pに投与する造影剤の分量を算出する。算出機能59は、算出した造影剤の分量を含む造影剤情報を制御機能51に出力する。制御機能51は、算出機能59により出力された造影剤情報を利用して、被検体Pの造影CT画像を撮像するためのスキャン計画を生成し、スキャン計画に沿った撮像(スキャン)を実行する。
次に、第1の実施形態のX線CT装置1における処理について説明する。図3は、造影CT画像を撮像する際に実行される処理の一例を示すフローチャートである。X線CT装置1において、造影CT画像を撮像するにあたり、まず、入力インターフェース43は、操作者による入力操作によって入力される被検体Pの情報を受け付ける(ステップS101)。被検体Pの情報には、被検体Pの氏名や重量(体重)などの情報が含まれる。入力インターフェース43は、受け付けた情報を処理回路50に送信する。処理回路50における取得機能55は、入力インターフェース43により送信された被検体Pの情報を取得し、メモリ41に登録する(ステップS101)。ここで登録される被検体Pの重量が登録重量となる。
続いて、被検体Pの情報が登録されたら、被検体Pは、寝台装置30の天板33に搭乗させられ、必要によって固定される(ステップS103)。続いて、操作者は、被検体Pの体格や診断の種類等に応じて、モータ70を作動させることによって、寝台上下動装置32を作動させ、天板33を上下動させて高さを調整する(ステップS105)。
天板33の高さを調整する際に、コンソール装置40の処理回路50は、電流センサ75によって検出される電流の検出値等に基づいて、被検体Pの重量を計測して導出する(ステップS107)。処理回路50が被検体Pに重量を計測して導出する手順については、フローチャートを分けて後にさらに説明する。ここで導出される被検体Pの重量が導出重量となる。
続いて、判定機能57は、登録重量と導出重量を比較し、登録重量と導出重量に差異があるか否かを判定する(ステップS109)。判定機能57は、登録重量と導出重量の差が一定の誤差の範囲内に収まる場合に、登録重量と導出重量に差異がないと判定し、登録重量と導出重量の差が一定の誤差を超えた場合に登録重量と導出重量に差異があると判定する。
登録重量と導出重量に差異があると判定した場合、判定機能57は、登録重量と導出重量の重量情報を警告機能58に出力する。判定機能57により重量情報を出力された警告機能58は、アラーム装置44に警告情報を出力する。警告機能58により警告情報を出力されたアラーム装置44は、被検体Pの重量を選択するように操作者及び被検体Pに対して警告する(ステップS111)。
アラーム装置44による警告を受けた操作者が入力インターフェース43を入力操作すると、入力インターフェース43は、被検体Pの重量を選択する選択情報を受け付ける。算出機能59は、入力インターフェース43が受け付けた選択情報に応じた被検体Pの重量(導出重量または登録重量)のうち、被検体Pに投与する造影剤の分量を求める際に使用する重量情報を決定する(ステップS113)。続いて、算出機能59は、決定した重量情報に基づく被検体Pの重量に基づいて、被検体Pに投与する造影剤の分量を算出する(ステップS115)。ステップS109において、登録重量に差異がないと判定機能57が判定した場合、算出機能59は、重量情報に基づく被検体Pの重量に基づいて、被検体Pに投与する造影剤の分量を算出する(ステップS115)。
算出機能59が造影剤の分量を算出した後、制御機能51は、被検体Pのスキャン位置を決定し(ステップS117)、スキャノ画像を撮像する(ステップS119)。続いて、操作者は、撮像したスキャノ画像を参照してスキャン計画を生成し入力インターフェース43を入力操作して生成したスキャン計画の情報を入力する(ステップS121)。
そして、制御機能51は、被検体Pのスキャンを実行する(ステップS123)。さらに、制御機能51は、スキャンした被検体Pの画像データをディスプレイ42に表示するなどして処理する(ステップS125)。こうして、X線CT装置1は、図3に示す処理を終了する。
続いて、ステップS107における導出重量を導出する処理について説明する。図4は、導出重量を導出する処理の一例を示すフローチャートである。導出重量を導出するにあたり、まず、取得機能55は、電流センサ75により送信される電気信号に基づく電流の検出値を取得する(ステップS201)。取得機能55は、取得した電流の検出値を導出機能56に出力する。
続いて、導出機能56は、エンコーダ78により送信される天板33の基準位置からの変位量を受信し(ステップS203)、天板33の変位量が変化したか否かを判定する(ステップS205)。天板33の変位量が変化していないと判定した場合、導出機能56は、処理をステップS201に戻す。
天板33の変位量が変化したと判定した場合、導出機能56は、天板33の高さ位置を取得する(ステップS207)。ここで取得される高さ位置は、天板33が上昇を開始する前の高さ位置である。ここで、カメラ20は、天板33の上を撮像し、撮像したオプション品を含む画像の電気信号をコンソール装置40の処理回路50に送信する。
続いて、取得機能55は、カメラ20により送信される画像の電気信号を受信する(ステップS209)。導出機能56は、カメラ20により送信される画像の電気信号に基づいて、天板33上に搭載されたオプション品を検出し、検出したオプション品のオプション品情報に含まれるオプション品の重量を取得する(ステップS211)。ステップS207からS211の工程は、ステップS205の前に実行してもよい。
続いて、導出機能56は、取得した電流値に基づいて、モータ70の初動トルクを算出する(ステップS213)。初動トルクを算出した導出機能56は、モータ70の初動トルク及び天板33の高さ位置に基づいて、天板33に加わる荷重を導出する(ステップS215)。
続いて、導出機能56は、算出した天板33に加わる荷重から、取得したオプション品の重量を減算して、導出重量を導出する(ステップS217)。導出機能56は、天板33に加わる荷重を導出するにあたり、この実施形態では、メモリ41に記憶されたシミュレータ用いる。シミュレータについては、後に説明する。こうして、X線CT装置1は、図4に示す処理を終了する。
続いて、導出重量を導出する際に利用するシミュレータについて説明する。図5は、導出重量を導出する際の電気信号の流れを示すブロック線図である。導出重量を導出する際には、シミュレータにモータ70を流れる電流の電流値及び天板33の高さを示す電気信号が入力される。
被検体Pが寝台装置30の天板33に搭乗すると、被検体Pの体重成分の負荷がモータ70に加わる。このため、天板33が上下動を開始する前後でモータ70のトルクが変化し、初動トルクは、直前のトルクと比較して大きく変化する。X線CT装置1は、モータ70が初動トルクを出力する際のトルクの変化を利用して、被検体Pの重量を検出する。
天板33の高さ位置を調整する際に、モータ70を流れる電流の電流値を線形的に上昇させる。モータ70のトルクは、電流値の上昇に比例して上昇する。モータ70のトルクが天板33に加わる荷重を超えると、天板33は上昇する。天板33が上下動を開始する際のモータ70のトルクが初動トルクとなる。
このときのモータ70を流れる電流の電流値の時間変化と天板33の速度との関係について説明する。図6Aは、モータ70を流れる電流の電流値の時間変化を示すグラフである。図6Bは、モータ70を流れる電流の時間変化に伴う天板33の上昇速度の時間変化を示すグラフである。モータ70を流れる電流の電流値を時間の変化に対して線型的に上昇させる場合、モータ70に電流を流してからしばらくの間は、天板33は上昇することなく停止している。
モータ70を流れる電流の電流値が増加すると、電流値の増加に伴ってモータ70のトルクも増加し、例えば時刻t1にモータ70のトルクが天板33に加わる荷重に到達する。その後、モータ70を流れる電流の電流値が増加してモータ70のトルクが天板33に加わる荷重を超えると、天板33が上昇を開始する。天板33の速度が目標速度Vmに到達すると、天板33は等速で上昇する。天板33が上昇を開始する際のモータ70のトルクが初動トルクとなる。
モータ70の初動トルクは、天板33の高さ位置及び天板33に加わる荷重によって変動するので、シミュレータにおける各パラメータは、シミュレーションによって算出することができる。そのため、天板33の高さ位置及びモータ70の初動トルクを入力パラメータとし、入力条件に対する荷重を出力するパラメータとするシミュレータを使用することにより、天板33に加わる荷重に相当する被検体Pの重量を算出することができる。
シミュレータは、モータ出力モデルと天板上下動モデルとを含む。モータ出力モデルは、モータ70に流れる電流の電流値を入力してモータ70が出力するトルクのトルク情報を生成して出力するシミュレーションモデルである。天板上下動モデルは、モータ出力モデルにより出力されたトルク情報及び天板33の高さ位置の情報を入力して天板33に加わる荷重を出力する1Dシミュレーションモデルである。天板33の高さ位置は、例えば天板33の変位量に基づいて算出される。
天板上下動モデルは、寝台上下動装置32における各構成部品の特徴量を抽出して得られたモデルである。寝台上下動装置32における各構成部品の特徴量には、例えば、長さ、質量、剛性といった項目が含まれる。天板上下動モデルは、第3シミュレーションモデルの一例である。モータ出力モデルは第2シミュレーションモデルの一例である。
天板上下動モデルは、天板33の高さ位置の情報を入力せず、モータ出力モデルにより出力されたトルク情報を入力したときに天板33に加わる荷重を出力する1Dシミュレーションモデルでもよい。この場合の天板上下動モデルは、第1シミュレーションモデルの一例である。
ここで、天板上下動モデルについて説明する。図7は、天板上下動モデルMの一例の概要を示す図である。天板上下動モデルMは、図2に示すモータ70のトルクによって生じる第1推力F1でXリンク機構60における第1リンク61の下端部をモータ70から遠ざける方向に押した場合の動作をシミュレートする。第1推力F1は、水平方向(Z方向)に作用するが、Xリンク機構60を介することにより、天板33が上昇する上方向(Y方向)に作用する第2推力F2となる。
電流センサ75によって検出された電流値をシミュレータに入力する場合、モータ出力モデルによって、入力する電流値が上昇するに応じて天板33を上昇させるモータ70のトルクが求められる。ここで、天板33を上昇させるモータ70のトルクは、天板33の高さ位置に応じて変動する。このため、天板上下動モデルは、天板33の高さ位置を考慮したモデルとされている。
具体的に、天板33を上昇させるモータ70のトルクは、天板33が高い位置にあるほど小さくなる。このため、天板上下動モデルは、天板33の高さ位置が高いほどモータ70のトルクを小さく算出する。したがって、モータ70の初動トルクは、天板33の高さ位置が高いほど小さく算出される。
ここでは、天板33を上昇させる場合を例として説明したが、天板33を下降させる場合にも同様にモータ70初動トルクを算出することができる。天板33を下降させるモータ70のトルクは、天板33を上昇させる場合と同様に、天板33が高い位置にあるほど小さくなる。したがって、モータ70の初動トルクは、天板33の高さ位置が高いほど小さく算出される。
天板33を上昇させる場合と下降させる場合とにおける天板33の高さ位置とモータ70のトルクとの関係を示すと、天板33が上昇するときと下降するときのいずれも天板33が最下点に位置するときに、モータ70のトルクが最大となる。また、天板33が上昇するときと下降するときのいずれも天板33が最上点に位置するときに、モータ70のトルクが最小となる。
天板33が最下点から最上点のいずれに位置する場合にも、モータ70のトルクは増加しない。さらに、天板33には、侍従方向に力がかかるので、上昇時の初動トルクは、下降時の初動トルクよりも大きくなる。
さらに、天板33にオプション品が搭載されている場合、被検体Pの重量とともにオプション品の重量による荷重も天板33に加わる。このため、シミュレータを用いて求めた重量からオプション品の重量を減算することにより、オプション品の影響を受けることなく、被検体Pの重量を測定することができる。オプション品の情報は、カメラ20で撮像して得られる情報のほか、入力インターフェース43を介して入力することによってオプション品の情報を得られるようにしてもよい。
上記の実施形態にX線CT装置1は、初動トルクに関するトルク情報としてのモータ70の電流の検出値に基づいて、天板33に搭乗する被検体Pの重量を測定する。このため、ロードセルなどのセンサを別途設けることなく被検体Pの重量を計測することができる。したがって、簡素な構成で寝台に搭乗する被検体Pの重量を計測できる。
また、X線CT装置1は、天板33の位置に更に基づいて初動トルクを導出する。このため、被検体Pの重量の測定の開始位置において天板33の高さで制約を受けることなく天板33の高さ位置を任意の位置にすることができる。さらに、天板33の移動を開始させる際のモータ70の初動トルクを精度よく導出することができる。
また、天板33は、その長手方向に移動可能に支持フレーム34に支持され、支持フレーム34は、Xリンク機構60によって天板33を上下方向に移動可能に支持している。モータ70の初動トルクは、天板33の高さ位置によって変動する。このため、天板33の高さ位置に更に基づいて初動トルクを導出することにより、初動トルクをさらに精度よく導出することができる。
また、X線CT装置1は、被検体Pの重量を計測する際に、天板33に搭載されたオプション品の重量を取得し、天板33にかかる荷重からオプション品の重量を減算して被検体Pの重量を算出して計測する。このため、天板33上にオプション品が搭載された場合でも被検体Pの重量を精度よく測定することができる。
また、X線CT装置1は、モータ出力モデルや天板上下動モデルなど、初動トルク情報を入力パラメータとしたシミュレーションモデルを用いて被検体Pの重量を導出する。このため、被検体Pの重量を導出する際の手間を軽減することができる。シミュレーションモデルに代えてまたは加えて、ルックアップテーブルを用いてもよい。この場合、ルックアップテーブルは、たとえば、天板33の高さ位置として1cmごとにモータ70の初動トルクに応じた天板33にかかる荷重(または被検体Pの重量)を記憶するテーブルであればよい。ルックアップテーブルを用いる場合、データの量に応じて導出する重量の精度が変動するので、シミュレーションモデルを用いる方が好適である。
また、X線CT装置1では、造影CT画像を撮像するフローの中で被検体Pの重量を測定する。このため、被検体Pが自立して体重測定が不可能である患者であっても、別途ストレッチャ等を使用して体重測定を行わずに済ませることができる。また、天板33に搭乗された被検体Pの重量を測定して被検体Pに投与する造影剤の分量を決定する。このため、被検体Pに投与する造影剤の分量を適切にすることができる。また、天板33に搭載されたまま被検体Pの重量の測定が行われるので、重量を測定されていることを被検体Pである患者に認識させないようにすることができる。したがって、患者の身体的及び精神的な負担を軽減することができる。
また、X線CT装置1は、導出重量と登録重量に差異がある場合に、その旨をアラーム装置44が操作者や被検体Pに警告する。このため、被検体Pが体重を過少申告することを防ぐことができる。
上記の実施形態のX線CT装置1では、Xリンク機構60を備える寝台上下動装置32を介してモータ70のトルクが天板33に伝達されるが、天板33は、支持フレーム34を介することなく直接Xリンク機構60にモータ70のトルクが伝達されてもよい。また、寝台上下動装置32は、Xリンク機構60以外の伝達機構を含んでもよい。以下に、変形例として、Xリンク機構60以外の伝達機構について説明する。
(変形例1 第1平行リンク機構80を備える寝台上下動装置)
図8は、第1平行リンク機構80の概要を示す図である。第1平行リンク機構80は、前方平行リンク81と、後方平行リンク82と、を備える。前方平行リンク81及び後方平行リンク82の下端は、それぞれ基台83にピン接合され、それぞれの上端は、天板84にピン接合されている。
後方平行リンク82には、油圧シリンダ85が接続されており、後方平行リンク82は、油圧シリンダ85によってその下端部を軸として揺動可能とされている。図8に実線で示すように、後方平行リンク82は、油圧シリンダ85のシリンダロッドが延びると立ち上がる。
一方、図8に実線で示すように、後方平行リンク82は、油圧シリンダ85のシリンダロッドが縮むと倒伏する。前方平行リンク81は、後方平行リンク82の揺動に伴い、第2平行リンクと平行状態を維持したまま揺動する。前方平行リンク81及び後方平行リンク82が揺動することで、天板84が床面に対して平行な状態を維持したまま前後上下に移動する。
第1平行リンク機構80を備える寝台上下動装置では、実施例で示したXリンク機構60と同様、天板84を上昇させる油圧シリンダ85の駆動力(トルク)は天板84の高さ位置が高いほど小さくなる。このため、油圧シリンダ85の初動トルクは、天板84の高さ位置が高いほど小さく算出される。
また、天板84を下降させる場合も同様に、油圧シリンダ85の初動トルクは、天板84の高さ位置が高いほど小さく算出される。天板84を上昇させる場合と下降させる場合とにおける天板84の高さ位置と油圧シリンダ85のトルクとの関係は、上記の実施形態における天板33の高さ位置とモータ70のトルクとの関係と同様である。
(変形例2 第2平行リンク機構90を備える寝台上下動装置)
図9は、第2平行リンク機構90の概要を示す図である。第2平行リンク機構90は、前方平行リンク91と、後方平行リンク92と、を備える。前方平行リンク91及び後方平行リンク92の下端部は、それぞれ基台93にピン接合され、それぞれの上端部は、天板94にピン接合されている。
後方平行リンク92の長手方向略中央部分には、補助リンク95の一端部(上端部)がピン接合されている。補助リンク95の他端部(下端部)は、基台93に対してスライド移動可能とされたスライダ96にピン接合されている。スライダ96の側方には、アクチュエータ97が設けられている。アクチュエータ97は、例えばジャッキである。アクチュエータ97は、スライダ96をスライドさせることができる。
前方平行リンク91及び後方平行リンク92における下端部は、補助リンク95の下端部に対して、アクチュエータ97を挟んだ反対側に配置されている。前方平行リンク91の下端部は、後方平行リンク92の下端部よりもアクチュエータ97から遠い位置に配置されている。
アクチュエータ97がスライダ96をアクチュエータ97に近づける方向に移動させると、図9に仮想線で示すように、補助リンク95が後方平行リンク92を押し上げる。後方平行リンク92が押し上げられると、前方平行リンク91も押し上げられ、前方平行リンク91と後方平行リンク92は平行状態を維持する。
アクチュエータ97がスライダ96をアクチュエータ97から遠ざかる方向に移動させると、図9に実線で示すように、補助リンク95が後方平行リンク92を引き下げる。後方平行リンク92が引き下げられると、前方平行リンク91も引き下げられ、前方平行リンク91と後方平行リンク92は平行状態を維持する。このように、前方平行リンク91と後方平行リンク92平行状態を維持したまま揺動することで、天板94が前後上下に移動する。
第2平行リンク機構90を備える寝台上下動装置では、実施例で示したXリンク機構60と同様、天板94を上昇させるアクチュエータ97の駆動力(トルク)は天板94の高さ位置が高いほど小さくなる。このため、アクチュエータ97の初動トルクは、天板94の高さ位置が高いほど小さく算出される。
また、天板94を下降させる場合も同様に、アクチュエータ97の初動トルクは、天板84の高さ位置が高いほど小さく算出される。天板94を上昇させる場合と下降させる場合とにおける天板94の高さ位置とアクチュエータ97のトルクとの関係は、上記の実施形態における天板33の高さ位置とモータ70のトルクとの関係と同様である。
また、上記の実施形態では、X線CT装置1は、トルク情報としてモータ70の電流の検出値を用いたが、モータ70のトルクをトルクセンサで検出し、検出したトルクの検出値をトルク情報として利用してもよい。このとき、図5に示すシミュレータを用いる場合においては、モータ出力モデルは不要となる。
また、上記の実施形態及び変形例においては、天板33が上下方向に移動する際のモータ70などの駆動源の初動トルクに基づいて、被検体Pの重量を導出する。これに対して、天板33が上下方向でない方向、例えば水平方向に移動する場合の駆動源のトルクに基づいて、被検体Pの重量を導出してもよい。また、天板33が複数の方向に移動した際の駆動源のトルクに基づいて、それぞれ導出した被検体Pの重量を総合して、最終的に被検体Pの重量を決定してもよい。例えば、天板33が上下方向に移動する場合に導出された被検体Pの重量に対して、天板33が水平方向に移動する場合に導出された被検体Pの重量を補助データとして利用して被検体Pの重量を決定してもよい。
また、上記の実施形態及び変形例において、導出機能56は、第1シミュレーションモデルまたは第3シミュレーションモデルと第2シミュレーションモデルとを用いて、少なくともモータ70に流れる電流値を入力とし、天板33に加わる荷重を出力として被検体Pの重量を検出する。これに対して、導出機能56は、これら以外のシミュレーションモデルを用いて被検体Pの重量を導出してもよい。例えば、導出機能56は、モータ70を流れる電流の電流値を入力したときに天板33に加わる荷重を導出する第4シミュレーションモデルにより出力された荷重に基づいて、被検体Pの重量を導出してもよい。あるいは、導出機能56は、モータ70を流れる電流の電流値及び天板33の高さ位置の情報を入力したときに天板33に加わる荷重を導出する第5シミュレーションモデルにより出力された荷重に基づいて、被検体Pの重量を導出してもよい。
上記の実施形態及び変形例においては、医用画像診断装置としてX線CT装置1を例示しているが、医用画像診断装置はX線CT装置1以外の装置でもよい。医用画像診断装置は、例えば、PET(positron emission tomography:陽電子放射)-CT装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴断層撮影)装置、血管造影撮像装置などでもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を移動開始させる際のトルクに関するトルク情報を取得する取得部と、前記取得部が取得したトルク情報に基づいて、前記被検体の重量を導出する導出部と、を持つことにより、簡素な構成で寝台に搭乗した被検体の重量を計測できる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…X線CT装置
10…架台装置
11…X線管
12…ウェッジ
13…コリメータ
14…X線高電圧装置
15…X線検出器
16…DAS
17…回転フレーム
18…制御装置
20…カメラ
21…第1カメラ
22…第2カメラ
30…寝台装置
31…基台
32…寝台上下動装置
33…天板
34…支持フレーム
40…コンソール装置
41…メモリ
42…ディスプレイ
43…入力インターフェース
44…アラーム装置
50…処理回路
51…制御機能
52…前処理機能
53…再構成処理機能
54…画像処理機能
55…取得機能
56…導出機能
57…判定機能
58…警告機能
59…算出機能
60…Xリンク機構
70…モータ
75…電流センサ
78…エンコーダ
80…第1平行リンク機構
90…第2平行リンク機構
F1…第1推力
F2…第2推力
M…天板上下動モデル
P…被検体
t1…時刻
Vm…目標速度

Claims (12)

  1. 画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を移動開始させる際のトルクに関するトルク情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得したトルク情報に基づいて、前記被検体の重量を導出する導出部と、を備える、
    医用画像診断装置。
  2. 前記トルク情報は、前記駆動源を流れる電流の電流値を含み、
    前記導出部は、前記寝台を移動開始させる際の前記駆動源のトルクを、前記電流値に基づいて算出して導出する、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記導出部は、前記寝台を移動開始させる際の前記駆動源のトルクを、前記電流値及び前記寝台の位置の双方に基づいて導出する、
    請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記寝台は、Xリンク機構を備える駆動力伝達機構を介して前記駆動源のトルクが伝達されることにより上下方向に移動可能とされており、
    前記寝台の位置は、前記寝台の高さ位置を含む、
    請求項2または3に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記取得部は、前記寝台に搭載された付属品の重量を更に取得し、
    前記導出部は、前記取得部が取得したトルク情報に基づいて、前記寝台に加わる荷重を算出し、算出した前記寝台にかかる荷重から前記付属品の重量を減じて、前記被検体の重量を導出する、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記導出部は、前記寝台を移動開始させる際のトルク情報を入力したときに前記寝台に加わる荷重を出力する第1シミュレーションモデルにより出力された前記荷重に基づいて、前記被検体の重量を導出する、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記導出部は、前記寝台を移動開始させる際のトルク情報及び前記寝台の高さ位置の情報を入力したときに前記寝台に加わる荷重を出力する第3シミュレーションモデルにより出力された前記荷重に基づいて、前記被検体の重量を導出する、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記導出部は、前記駆動源を流れる電流の電流値を入力したときに前記寝台を移動開始させる際のトルクを出力する第2シミュレーションモデルを用いて、前記電流値に基づいて、前記トルク情報を生成する、
    請求項6または7に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記導出部は、前記駆動源を流れる電流の電流値を入力したときに前記寝台に加わる荷重を導出する第4シミュレーションモデルにより出力された前記荷重に基づいて、前記被検体の重量を導出する、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記導出部は、前記駆動源を流れる電流の電流値及び前記寝台の高さ位置の情報を入力したときに前記寝台に加わる荷重を導出する第5シミュレーションモデルにより出力された前記荷重に基づいて、前記被検体の重量を導出する、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  11. 医用画像診断装置のコンピュータが、
    画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を移動開始させる際のトルクに関するトルク情報を取得し、
    取得した前記トルクに基づいて、前記被検体の重量を導出する、
    医用画像診断方法。
  12. 医用画像診断装置のコンピュータに、
    画像診断の対象となる被検体が搭乗する寝台を駆動する駆動源が、前記寝台を移動開始させる際のトルクに関するトルク情報を取得させ、
    取得した前記トルクに基づいて、前記被検体の重量を導出させる、
    プログラム。
JP2021060486A 2021-03-31 2021-03-31 医用画像診断装置、医用画像診断方法、及びプログラム Pending JP2022156678A (ja)

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