JP2022155173A - 血中成分モニタリング装置、血中成分モニタリングプログラム、及び血中成分モニタリングシステム - Google Patents

血中成分モニタリング装置、血中成分モニタリングプログラム、及び血中成分モニタリングシステム Download PDF

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Abstract

【課題】細かいアドバイスを可能とすることを目的とする。【解決手段】血中成分モニタリング装置10は、血中成分をモニタリングする血中成分モニタリング装置10である。血中成分モニタリング装置10は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得部52を備える。血中成分モニタリング装置10は、食事によるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成部54を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、血中成分モニタリング装置、血中成分モニタリングプログラム、及び血中成分モニタリングシステムに関するものである。
特許文献1には、食事アドバイス提供システムが開示されている。
この食事アドバイス提供システムは、食事前に測定された血中糖質レベルと、食事後に測定された血中糖質レベルと、血中糖質レベルを取得した時刻とに基づいて、食事に関するアドバイスを行う。
WO2019/021358公報
しかしながら、このような食事アドバイス提供システムにあっては、血中糖質レベルのみに基づいて食事に関するアドバイスを行う。このため、食事によって変動する血中の成分には、脂質も含まれるが、糖質に関するアドバイスを行うことしかできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、糖質だけではなく、食事により変動する他の血中成分を加味した血中状態に関する情報を多面的に提供可能とすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、血中成分をモニタリングする血中成分モニタリング装置である。血中成分モニタリング装置は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得部を備える。血中成分モニタリング装置は、食事によるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成部を備える。
この態様によれば、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値との変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する。
したがって、血中糖質レベルのみに基づいて情報を生成する場合と比較して、糖質だけではなく、食事により変動する他の血中成分を加味した血中状態に関する情報を多面的に提供することが可能となる。
また、変動パターンを用いて血中状態に関する情報を生成するので、変動に応じた適切なタイミングで血中状態に関する情報を提供することが可能となる。
図1は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、第一実施形態に係るアドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、第一実施形態に係る組合アドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、第一実施形態に係るグルコース相関値の変動パターンを示す図である。 図7は、第一実施形態に係る中性脂質相関値の変動パターンを示す図である。 図8は、中性脂質相関値が正常の場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示すデータテーブルの一例を示す図である。 図9は、食後高脂血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示すデータテーブルの一例を示す図である。 図10は、高脂血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示すデータテーブルの一例を示す図である。 図11は、低脂質血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示すデータテーブルの一例を示す図である。 図12は、第一実施形態に係る超過時アドバイス処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、リアルタイムアドバイスの一例を示す図である。
<第一実施形態>
以下、添付図面を参照しながら第一実施形態について説明する。
図1は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング装置10のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング装置10の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
血中成分モニタリング装置10は、利用者の血中成分をモニタリングする装置である。モニタリングの対象となる血中成分としては、グルコース(血糖)と中性脂質(中性脂肪)とが挙げられる。
血中成分モニタリング装置10は、一例として、利用者が装着して使用するウェアラブル・デバイスで構成される。血中成分モニタリング装置10の装着位置としては、一例として、利用者の手首が挙げられる。
(ハードウエア構成)
血中成分モニタリング装置10は、図1に示すように、コンピュータを構成するプロセッサ12を中心に構成されている。プロセッサ12には、測定部14と、記憶部30と、入力部32と、表示部34と、報知部36と、時計部38と、通信部40とが接続されている。
測定部14は、利用者の血中成分を検出する検出センサで構成される。測定部14を構成する検出センサは、利用者を傷つけることなく、非侵襲で体内の血中成分の濃度に相関がある相関値を検出する。
血中成分の濃度に相関がある相関値の検出方法は、既知の検出方法が用いられる。この検出方法では、一例として近赤外線が利用される。測定部14は、近赤外線を用いることで、利用者の体内の血中成分の濃度に相関がある相関値を連続的に検出する。
測定部14が検出対象とする血中成分は、グルコース及び中性脂質である。測定部14は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とを連続的に検出して両者の検出信号をプロセッサ12に送る。これにより、血中成分モニタリング装置10は、グルコース相関値及び中性脂質相関値を連続的に取得し、グルコース相関値及び中性脂質相関値の経時的変化を取得する。
グルコース相関値は、グルコースの血中濃度に相関があり、グルコース相関値からグルコースの血中濃度を推定できる。中性脂質相関値は、中性脂質の血中濃度に相関があり、中性脂質相関値から中性脂質の血中濃度を推定できる。
ここで、グルコース相関値が示す概念は、グルコースの血中濃度を含む。また、中性脂質相関値が示す概念は、中性脂質の血中濃度を含む。
なお、本実施形態では、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とを検出する場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、グルコース相関値及び中性脂質相関値に加えて、他の血中成分の血中濃度に相関がある相関値を検出してもよい。
また、本実施形態では、血中濃度に相関がある相関値を非侵襲で測定する場合について説明するが、これに限定されるものではない。一例として、体内の血液を採取して血中濃度に相関がある相関値を測定してもよい。
記憶部30は、プロセッサ12によってデータを読み出し可能に記憶する。記憶部30には、血中成分モニタリング装置10の動作を制御する血中成分モニタリングプログラムが格納される。
記憶部30は、本実施形態の情報処理装置の機能を実現する血中成分モニタリングプログラムを格納する記憶媒体として機能する。記憶部30は、不揮発性メモリ(ROM:Read Only Memory)、及び揮発性メモリ(RAM:Random Access Memory)などにより構成される。
また、記憶部30は、血中成分モニタリングプログラムで使用するデータが読み出し可能に記憶される。
一例として、記憶部30には、測定部14で取得したグルコース相関値及び中性脂質相関値が逐次記憶される。また、記憶部30には、測定部14の測定結果に応じて用いられるアドバイスを示す音声データが音声として再生可能に記憶されている。さらに、記憶部30には、測定部14の測定結果に応じて用いられるアドバイスを示す文字データが文字として表示可能に記憶されている。
具体的に説明すると、記憶部30には、食事によるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンとアドバイスとの関係を示すデータテーブルが記憶されている。また、記憶部30には、グルコース相関値及び中性脂質相関値の少なくとも一方が所定値を超えた場合に用いられるアドバイスが記憶されている。
そして、記憶部30には、グルコース相関値が第一閾値を超えた場合に用いられる食事の摂り方についてのアドバイスが記憶されている。食事の摂り方についてのアドバイスは、食事を摂るスピードを抑えるためのアドバイスを含む。なお、これらのアドバイスが記憶されたテータテーブルを記憶部30に記憶してもよい。
また、記憶部30には、中性脂質相関値が第二閾値を超えた場合に用いられる運動を促すためのアドバイスが記憶されている。
入力部32は、利用者が入力したデータをプロセッサ12に送る。入力部32は、利用者の入力操作を受け付ける入力インターフェースとして機能する。入力部32は、一例として、複数の操作ボタン及び数字ボタンで構成される。
表示部34は、プロセッサ12からのデータに従って表示を行う。表示部34は、測定結果やアドバイス等を表示によって利用者に報知する。表示で報知する装置としては、発光ダイオード又はLCD(Liquid Crystal Display)等の液晶表示パネルが挙げられ、本実施形態の表示部34は、一例として、液晶表示パネルで構成される。
報知部36は、プロセッサ12からのデータに従って報知を行う。報知部36は、案内や警告音やアドバイス等を利用者に音で報知する。音で報知する装置としては、圧電ブザー又はスピーカなどが挙げられ、本実施形態の報知部36は、一例として、スピーカで構成される。
時計部38は、現在の年月日及び時刻を示すととともに時間を測定する。時計部38は、現在の年月日及び時刻をプロセッサ12に出力する。
通信部40は、プロセッサ12と外部装置との間でデータの送受信を可能とする。通信部40は、データを送受信するためのインターフェースを構成する。通信部40は、USB(universal serial bus)、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、近距離無線通信(FeliCa(登録商標)など)、LPWA、又は、4G及び5G等の携帯電話回線などを用いて通信を行うハードウエアで構成される。
前述した血中成分モニタリングプログラムが外部装置から供給される場合、通信部40は、外部装置から血中成分モニタリングプログラムを受信してプロセッサ12に送る。プロセッサ12は、受信した血中成分モニタリングプログラムを記憶部30に格納する。通信部40がインターネット接続装置で構成される場合、通信部40は、インターネット網及び電話網などのネットワークを通じて外部装置であるサーバなどから血中成分モニタリングプログラムを受信する。
プロセッサ12は、一例として、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。プロセッサ12は、記憶部30に格納されたプログラムを読み出すとともに、読み出したプログラムに従って動作する。これにより、プロセッサ12は、血中成分モニタリング装置10の各部を制御して血中成分モニタリング方法を実施する。
また、プロセッサ12は、アドバイス等を表示部34に表示したり、報知部36から報知したり、通信部40を介して外部装置へ送信したりする。
(機能ブロック)
血中成分モニタリング装置10は、図2に示すように、濃度取得部52と、情報生成部である情報生成部54とを備える。情報生成部54は、組合せアドバイス部56と、超過時アドバイス部58とを備える。超過時アドバイス部58は、食事に関するアドバイスの一例である食事スピードアドバイス部60と、運動促進アドバイス部62とを備える。
血中成分モニタリング装置10における各部の機能は、プロセッサ12が記憶部30から読み出したソフトウエアプログラムである血中成分モニタリングプログラムを実行することで実現される。
なお、血中成分モニタリング装置10の各部の機能のうち少なくとも一つを、ASIC等の個別のハードウエアによって実現してもよい。また、ソフトウエアプログラム及び個別のハードウエアの組み合わせによって血中成分モニタリング装置10の各部を実現してもよい。
《濃度取得部》
濃度取得部52は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とを取得する。
濃度取得部52は、利用者の血中成分の濃度に相関がある相関値を測定部14の検出センサから取得した取得値より両者の血中成分の濃度を推定する。推定する相関値は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とである。
なお、体内の血液を採取して血中濃度に相関がある相関値を取得する場合、相関値は、グルコースの血中濃度及び中性脂質の血中濃度となる。
濃度取得部52は、グルコース相関値及び中性脂質相関値を連続的に取得して、グルコース相関値及び中性脂質相関値の経時的変化を取得する。濃度取得部52は、連続的に取得したグルコース相関値及び中性脂質相関値を時計部38より得た日時及び時刻に関連付けて記憶部30に読み出し可能に記録する。
《情報生成部》
情報生成部54は、グルコース相関値及び中性脂質相関値の食事に起因する変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する。情報生成部54が生成する情報としては、アラートやアドバイス等が挙げられる。本実施形態において、情報生成部54は、アドバイスを生成する。
生成されるアドバイスとしては、一例として、健康に関するアドバイスが挙げられる。健康に関するアドバイスは、少なくとも食事に関するアドバイス又は運動に関するアドバイスを含む。
食事に関するアドバイスは、食事の量、食事の内容、食事時間、食事を摂る順番、食事の調理方法が挙げられる。
食事によるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンは、利用者が食事した場合に、食事の前後に現われるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変化を示す。
利用者が食事を開始したか否かは、記憶部30に記憶されたグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンに基づいて判断したり、入力部32の操作ボタンの入力状態に基づいて判断したりする。本実施形態では、一例として、入力部32の操作ボタンがオン操作された場合に、食事が開始されたと判断する。
中性脂質は、エネルギー源となる。しかし、過剰に摂取すると脂肪として体内に取り込まれる。このため、グルコースの変動に加えて、中性脂質の変動を測定することで、グルコース及び脂質の取りすぎを確認することができる。これにより、食事の内容の改善及び運動の必要性を報知することを可能とする。
脂肪と糖尿病との関係は、動脈硬化に関連することが知られている。グルコースを過剰に摂取すると、中性脂肪を貯めやすい体質になることが知られている。中性脂質の濃度が高いときに甘いものを摂取すると、肥満リスクが高まることが知られている。このため、中性脂質とグルコースとを同時に測定することで、これらの予防に役立つ。
ここで、グルコースと中性脂質との組合せに対して必要となる基本的なアドバイスついて説明する。
「グルコースが高く中性脂質が高い場合」
グルコースが高く中性脂質が高い場合のアドバイスは、次のようなものが挙げられる。
食事の量に関するアドバイスとしては、「飲食を控えてください。」などが挙げられる。食事の内容に関するアドバイスとしては、「無糖のお茶を推奨します。」などが挙げられる。食事時間に関するアドバイスとしては、「食事は、ゆっくり摂りましょう。」、「よく噛んで食べましょう。」などが挙げられる。
食事を摂る順番に関するアドバイスとしては、「スープ、野菜、主菜、ごはんの順番で食事を摂りましょう。」などが挙げられる。調理方法に関するアドバイスとしては、「ごはんを、五穀米やチャーハンに変更しましょう。」などが挙げられる。
運動に関するアドバイスとしては、「運動してください。」、「30分のウォーキングをしましょう。」、「30分間自転車に乗りましょう。」、「一駅前で下車して歩いて帰りましょう。」などが挙げられる。
「グルコースが低く中性脂質が高い場合」
グルコースが低く中性脂質が高い場合のアドバイスは、次のようなものが挙げられる。
まず、中性脂質を下げるアドバイスを行う。これに加えて、中性脂質は糖質(グルコース)の影響を受けやすいという性質があるため、糖質(グルコース)を下げるアドバイスも行うことが望ましい。
食事の量に関するアドバイスとしては、「糖分及び特に脂質の高い食べ物を控えるようしてください。」などが挙げられる。
食事の内容に関するアドバイスとしては、「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」、「フライなどの揚げ物は控え、煮物や蒸し物などを摂りましょう。」、「穀物は摂っても大丈夫です。」が挙げられる。さらに、食事の内容に関するアドバイスとしては、「無糖のお菓子、炭水化物を含まない食べ物及び飲み物を摂ったほうがよいです。」、「無糖のお茶、カロリーの低いデザートやお菓子、炭水化物を含まないデザートを摂ったほうがよいです。」などの糖質を下げるアドバイスを行うとなおよい。
このように、中性脂質を下げる為のアドバイスを優先的に行い、さらに糖質(グルコース)を下げる為のアドバイスを行ってもよい。
運動に関するアドバイスとしては、「運動してください。」、「30分のウォーキングをしましょう。」、「30分間自転車に乗りましょう。」、「一駅前で下車して歩いて帰りましょう。」などが挙げられる。
「グルコースが高く中性脂質が低い場合」
グルコースが高く中性脂質が低い場合のアドバイスは、次のようなものが挙げられる。この場合、脂質については制限がない。
なお、グルコースが高く中性脂質が低い場合は、グルコースだけ下げるアドバイスを行う。
食事の量及び食事の内容に関するアドバイスとしては、「炭水化物(穀物)や甘いものは控えてください。」、「無糖のお茶、無糖で炭水化物を含まないデザートを摂ってください。」などが挙げられる。食事時間に関するアドバイスとしては、「食事をゆっくり摂りましょう。」、「よく噛んで食べましょう。」などが挙げられる。
食事を摂る順番に関するアドバイスとしては、「スープ、野菜、主菜、ごはんの順番で食事を摂りましょう。」などが挙げられる。
調理方法に関するアドバイスでは、血糖値の吸収を抑えるために油の使用を推奨する。調理方法に関するアドバイスとしては、「ごはんは、五穀米やチャーハンに変更しましょう」、「油を使ったおかずを取り入れましょう。」などが挙げられる。このように、グルコースが高く中性脂質が低い場合には、血中の中性脂質濃度が若干上昇するような事項であったとしても、血中のグルコース濃度を減少させることを優先させたアドバイスを提供することができる。
「グルコースが低く中性脂質が低い場合」
グルコースが低く中性脂質が低い場合は、「正常です。」として、正常である旨を伝える。
なお、グルコース及び中性脂質が低すぎる場合には、食事を促すアドバイスを行う。また、食事時間以外の場合には、間食を奨めるアドバイスを行う。
また、グルコース又は中性脂質の変動パターンとアドバイスとの基本的な考えについて説明する。
グルコース(血糖値)が急激に上昇する場合には、食べ方についてアドバイスする。食べ方のアドバイスは、一例として、「ゆっくり食べましょう。」、「よく噛みましょう。」などが挙げられる。
調理方法のアドバイスとしては、「ごはんを、チャーハンに変更しましょう。」、「うどんを、焼きそばに変更しましょう。」などが挙げられる。食事を摂る順番のアドバイスとしては、「野菜、主菜(肉、魚)、ごはんの順番で食事を摂りましょう。」などが挙げられる。食べ合わせのアドバイスとしては、「揚げ物を摂りましょう。」などが挙げられる。
食事開始から一定時間が経過しても中性脂質が減少しない場合には、運動に関するアドバイスを行う。運動に関するアドバイスとしては、「有酸素運動をしましょう。」などが挙げられる。有酸素運動は、一例として、「30分間のウォーキング」や「15分間自転車に乗る」などが挙げられる。
また、空腹時に中性脂質が高い場合には、食事の内容を見直すためのアドバイスや、食べ過ぎ又は飲み過ぎなどの反省を促すためのアドバイスや、今後の食事の内容のアドバイスを行う。空腹時にグルコース(糖質)が低く、低血糖状態の場合には、飴などで糖分の摂取を促すアドバイスを行う。
グルコースが急激に上昇する血糖値スパイクがみられる場合のアドバイスとしては、「食べるスピードが速いので、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。」、「一口につき20回咀嚼しましょう。」が挙げられる。食事を摂る順番に関するアドバイスとしては、「野菜、おかず、ごはんの順番で食事を摂りましょう。」などが挙げられる。調理方法に関するアドバイスとしては、「油を使った料理を摂りましょう。」、「油を使って調理した炭水化物を摂りましょう。」などが挙げられる。
食後の中性脂質の最大値の出現が遅く、グルコース(血中濃度)が低下しない場合のアドバイスとしては、「野菜をもっと取りましょう。」、「野菜、おかず、ごはんの順番に食事を摂りましょう。」、「油を使った料理の摂取は控えましょう。」、「蒸し物や煮物など油を使わない主食を摂りましょう。」、「肉を摂取することを控え、魚に変更しましょう。」などが挙げられる。
この情報生成部54は、前述したグルコース及び中性脂質の組合せに対応した基本的なアドバイスと、グルコース又は中性脂質の変動パターンに対応した基本的なアドバイスとに基づいて、アドバイスを生成する。
[組合せアドバイス部]
組合せアドバイス部56は、グルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンの組合せに基づいてアドバイスを生成する。
組合せアドバイス部56は、グルコース相関値の変動パターンを、一例として四つのパターンに分類する。
グルコース相関値の四つのパターンは、グルコース相関値の変動パターンが正常値に近いグルコース正常パターンと、食後にグルコース相関値が一時的に急上昇する食後高血糖パターンとを含む。また、グルコース相関値の四つのパターンは、食後所定時間経過後にグルコース相関値が上昇し続ける糖尿病パターンと、食事前後でグルコース相関値が所定値以下で変化が少ない低血糖パターンとを含む。
また、組合せアドバイス部56は、中性脂質相関値の変動パターンを、一例として四つのパターンに分類する。
中性脂質相関値の四つのパターンは、中性脂質相関値の変動パターンが正常値に近い中性脂質正常パターンと、食後所定時間経過しても中性脂質相関値が上昇し続ける食後高脂血症パターンとを含む。また、中性脂質相関値の四つのパターンは、食事の前後において中性脂質相関値が所定値を超えている高脂血症パターンと、食事の前後において中性脂質相関値が所定値以下で変化が少ない低脂質血症パターンとを含む。
組合せアドバイス部56は、グルコース相関値の四つのパターンと、中性脂質相関値の四つのパターンとの組み合わせに応じて、アドバイスを生成する。また、組合せアドバイス部56は、生成したアドバイスを、表示部34及び報知部36から報知する。
なお、組合せアドバイス部56は、生成したアドバイスを、通信部40を介して、他の装置に送信してもよい。
[超過時アドバイス部]
超過時アドバイス部58は、グルコース相関値及び中性脂質相関値の少なくとも一方が所定値を超えた場合にアドバイスを生成する。
超過時アドバイス部58は、一例として、グルコース相関値が所定値を超えた場合に食事に関する事項のアドバイスを生成する。また、超過時アドバイス部58は、一例として、中性脂質相関値が所定値を超えた場合に運動に関するアドバイスを生成する。
〈食事スピードアドバイス部〉
食事スピードアドバイス部60は、グルコース相関値が第一閾値を超えた場合に食事を摂るスピードを抑えるためのアドバイスを生成する。
食事スピードアドバイス部60は、一例として、逐次測定するグルコース相関値が第一閾値を超えた時点において、食事を摂るスピードを抑えるためのアドバイスを生成する。食事スピードアドバイス部60は、生成したアドバイスを、表示部34及び報知部36から報知する。
なお、食事スピードアドバイス部60は、生成したアドバイスを、通信部40を介して、他の装置に送信してもよい。
〈運動促進アドバイス部〉
運動促進アドバイス部62は、中性脂質相関値が第二閾値を超えた場合に運動を促すためのアドバイスを生成する。
運動促進アドバイス部62は、一例として、逐次測定する中性脂質相関値が第二閾値を超えた時点において、運動を促すためのアドバイスを生成する。運動促進アドバイス部62は、生成したアドバイスを、表示部34及び報知部36から報知する。
なお、運動促進アドバイス部62は、生成したアドバイスを、通信部40を介して、他の装置に送信してもよい。
(動作説明)
次に、血中成分モニタリング装置10の動作を、図3から図13を用いるとともに、血中成分モニタリング装置10のプロセッサ12が実行する処理手順に従って説明する。
図3は、第一実施形態に係る血中成分モニタリング処理の動作の一例を示すフローチャートである。図4は、第一実施形態に係るアドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。図5は、第一実施形態に係る組合アドバイス生成処理の一例を示すフローチャートである。
血中成分モニタリング装置10のプロセッサ12が記憶部30に記憶された血中成分モニタリング処理を実行すると、プロセッサ12は、初期設定を行う(ステップS2)。初期設定においてプロセッサ12は、一例として、記憶部30にデータの記憶エリアを確保したり、生成したアドバイスのデータを一時的に保存する領域を確保したりする。
そして、プロセッサ12は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値を測定部14から取得し、取得したグルコース相関値を、時計部38から取得した日時及び時刻に関連付けて記憶部30に記録する(ステップS4)。また、プロセッサ12は、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を測定部14から取得し、取得した中性脂質相関値を、時計部38から取得した日時及び時刻に関連付けて記憶部30に記録する(ステップS6)。そして、プロセッサ12は、アドバイス生成処理を実行する(ステップS8)。
アドバイス生成処理において、プロセッサ12は、図4に示すように、組合せアドバイス処理を実行する(ステップSB2)。
組合せアドバイス処理において、プロセッサ12は、図5に示すように、記憶部30に記憶されたグルコース相関値の経時的変化に基づいて、グルコース相関値の変動パターンが、どのようなパターンであるかを決定する(ステップSC2)。
なお、グルコース相関値の蓄積量が少なく、食事開始から二時間後までのグルコース相関値を得られない場合には、グルコース相関値の変動パターンの決定を行わずにステップSC4へ移行する。
具体的な変動パターンの決定方法について、図6を用いて説明する。図6は、第一実施形態に係るグルコース相関値の変動パターンを示す図である。
グルコース相関値の変動パターンは、グルコース正常パターンAと、食後高血糖パターンBと、糖尿病パターンCと、低血糖パターンDとに分類される。
グルコース正常パターンAは、グルコース相関値の変動パターンが正常値に近いパターンを示す。具体的にグルコース正常パターンAは、グルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が、食事開始から二時間以内に上昇するが、第一所定値102を超えないパターンを示す。
第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、160mg/dL以上180mg/dL以下の範囲で定められる。本実施形態において、第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、180mg/dLである。
食後高血糖パターンBは、食後にグルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が一時的に急上昇するパターンを示す。具体的に食後高血糖パターンBは、グルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が、食事開始後に第一所定値102を超えて上昇した後、食事開始から二時間以内に第一所定値102以下になるパターンを示す。
第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、160mg/dL以上180mg/dL以下の範囲で定められる。本実施形態において、第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、180mg/dLである。
糖尿病パターンCは、食後所定時間経過後にグルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が上昇し続けるパターンを示す。具体的に糖尿病パターンCは、グルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が、食後開始後から第一所定値102を超えて上昇し、食事開始から二時間を超えても第一所定値102を超えた状態が続くパターンを示す。
第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、160mg/dL以上180mg/dL以下の範囲で定められる。本実施形態において、第一所定値102は、一例として、グルコースの値で、180mg/dLである。
なお、本実施形態では、グルコース正常パターンAの判断、食後高血糖パターンBの判断、及び糖尿病パターンCの判断で第一所定値102を用いたが、これに限定されるものではない。グルコース正常パターンAの判断、食後高血糖パターンBの判断、及び糖尿病パターンCの判断で用いる所定値は、異なる値であってもよい。
低血糖パターンDは、食事前後でグルコース相関値が所定値以下で変化が少ないパターンを示す。具体的に低血糖パターンDは、グルコース相関値が示すグルコースの血中濃度が、食事の前後において第二所定値104以下のパターンを示す。第二所定値104は、一例として、グルコースの値で、100mg/dLが挙げられる。
ステップSC2においてプロセッサ12は、記憶部30に記憶されたグルコース相関値の経時的変化は、グルコース正常パターンA、食後高血糖パターンB、糖尿病パターンC、又は低血糖パターンDのうち、どのパターンであるかを決定する。
ここで、本実施形態では、グルコース相関値が示すグルコースの血中濃度と各所定値102、104とを比較して、各パターンを分類したが、これに限定されるものではない。例えば、記憶部30に蓄積された過去の変動パターンと現在の変動パターンとの相対的な変化に基づいて、利用者に適したパターンを決定することができる。
そして、プロセッサ12は、記憶部30に記憶された中性脂質相関値の経時的変化に基づいて、中性脂質相関値の変動パターンが、どのようなパターンであるかを決定する(ステップSC4)。
なお、中性脂質相関値の蓄積量が少なく、食事開始から二時間後までの中性脂質相関値を得られない場合には、中性脂質相関値の変動パターンの決定を行わずにステップSC6へ移行する。
具体的な変動パターンの決定方法について、図7を用いて説明する。図7は、第一実施形態に係る中性脂質相関値の変動パターンを示す図である。
中性脂質相関値の変動パターンは、中性脂質正常パターンEと、食後高脂血症パターンFと、高脂血症パターンGと、低脂質血症パターンHとに分類される。
中性脂質正常パターンEは、中性脂質相関値の変動パターンが正常値に近いパターンを示す。具体的に中性脂質正常パターンEは、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度が、食事開始後から上昇し、食事開始から四時間後までに下降を開始するパターンを示す。また、中性脂質正常パターンEは、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度が、第三所定値112を超えない。
第三所定値112は、一例として、中性脂質の値で、200mg/dL以上250mg/dL以下の範囲で定められる。本実施形態において、第三所定値112は、一例として、中性脂質の値で、250mg/dLである。
食後高脂血症パターンFは、食事開始から所定時間経過しても中性脂質相関値が上昇し続けるパターンを示す。具体的に食後高脂血症パターンFは、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度が、食事を開始してから上昇し続け、食事を開始してから四時間後に第三所定値112を超えるパターンを示す。
第三所定値112は、一例として、中性脂質の値で、200mg/dL以上250mg/dL以下の範囲で定められる。本実施形態において、第三所定値112は、一例として、中性脂質の値で、250mg/dLである。
なお、本実施形態では、中性脂質正常パターンEの判断及び食後高脂血症パターンFの判断で第三所定値112を用いたが、これに限定されるものではない。中性脂質正常パターンEの判断及び食後高脂血症パターンFの判断で用いる所定値は、異なる値であってもよい。
高脂血症パターンGは、食事の前後において中性脂質相関値が所定値を超えているパターンを示す。具体的に高脂血症パターンGは、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度が、食事の前後において第四所定値114を超えているパターンを示す。
本実施形態において、第四所定値114は、一例として、中性脂質の値で、150mg/dLである。
ここで、中性脂質値の正常値は、空腹時において、30mg/dL以上149mg/dL以下とされている。中性脂質値が高い場合、脂質異常症又は動脈硬化を引き起こすといわれている。また、中性脂質が低い場合、ダイエット又は過度の運動、疾病(甲状腺機能亢進症、肝機能障害)、又は体質が考えられる。
低脂質血症パターンHは、食事の前後において中性脂質相関値が所定値以下で変化が少ないパターンを示す。具体的に低脂質血症パターンHは、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度が、食事の前後において第四所定値114以下であるパターンを示す。
本実施形態において、第四所定値114は、一例として、中性脂質の値で、150mg/dLである。
なお、本実施形態では、高脂血症パターンGの判断及び低脂質血症パターンHの判断で第四所定値114を用いたが、これに限定されるものではない。高脂血症パターンGの判断及び低脂質血症パターンHの判断で用いる所定値は、異なる値であってもよい。
ステップSC4においてプロセッサ12は、記憶部30に記憶された中性脂質相関値の経時的変化は、中性脂質正常パターンE、食後高脂血症パターンF、高脂血症パターンG、又は低脂質血症パターンHのうち、どのパターンであるかを決定する。
ここで、本実施形態では、中性脂質相関値が示す中性脂質の血中濃度と各所定値112、114とを比較して、パターンを分類したが、これに限定されるものではない。例えば、記憶部30に蓄積された過去の変動パターンと現在の変動パターンとの相対的な変化に基づいて、利用者に適したパターンを決定することができる。
そして、プロセッサ12は、決定したグルコース相関値の変動パターンと中性脂質相関値の変動パターンとの組合せに基づいてアドバイスを生成する(ステップSC6)。
このアドバイスを生成する処理では、記憶部30に記憶されたデータテーブルが用いられる。アドバイスを生成する処理を、図8から図11に示した第一データテーブル122、第二データテーブル124、第三データテーブル126、及び第四データテーブル128を用いて説明する。
図8は、中性脂質相関値が正常の場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示す第一データテーブル122の一例を示す図である。第一データテーブル122には、中性脂質相関値の変動パターンが正常値に近い中性脂質正常パターンEと、グルコース相関値の変動パターンを示す各パターンA、B、C、Dとの組み合わせに対応するアドバイスが記憶されている。
中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEであってグルコース相関値の変動パターンがグルコース正常パターンAの場合、プロセッサ12は、第一データテーブル122からアドバイス132を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、中性脂質相関値及びグルコース相関値のどちらも正常であり、注意すべき指摘ない。
アドバイス132は、一例として「正常です。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEであってグルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBの場合、プロセッサ12は、第一データテーブル122からアドバイス134を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、食後高血糖が疑われるので、血糖値の上昇を抑えるためのアドバイスを行う。また、脂質への制限はないが、糖尿病リスクが高いので、その旨を知らせる。ここで、脂質は、グルコースの上昇を抑える効果がある。
アドバイス134は、一例として「炭水化物(穀物)や甘いものは控えてください。」、「脂質を含む食べもの(揚げ物)は摂ってください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEであってグルコース相関値の変動パターンが糖尿病パターンCの場合、プロセッサ12は、第一データテーブル122からアドバイス136を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、糖尿病が疑われるため、糖質制限をアドバイスする。また、脂質に対しての注意喚起を行う。
アドバイス136は、一例として「炭水化物(穀物)や甘いものは控えてください。」、「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEであってグルコース相関値の変動パターンが低血糖パターンDの場合、プロセッサ12は、第一データテーブル122からアドバイス138を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、低血糖なので、血糖値を上昇させるためのアドバイスを行う。
アドバイス138は、一例として「食事をきちんと摂りましょう。」とする。
図9は、食後高脂血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示す第二データテーブル124の一例を示す図である。
第二データテーブル124には、中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症の疑いがある食後高脂血症パターンFと、グルコース相関値の変動パターンを示す各パターンA、B、C、Dとの組み合わせに対応するアドバイスが記憶されている。
中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症パターンFであってグルコース相関値の変動パターンがグルコース正常パターンAの場合、プロセッサ12は、第二データテーブル124からアドバイス142を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せの場合、食後高脂血症が疑われるので、中性脂質の上昇を抑えるアドバイスを行う。また、糖質の摂取は注意程度とする。
アドバイス142は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症パターンFであってグルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBの場合、プロセッサ12は、第二データテーブル124からアドバイス144を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、食後高血糖及び食後高脂血症が疑われるので、血糖値の上昇を抑え、且つ脂質の上昇を抑えるためのアドバイスを行う。また、糖尿病のリスクが極めて高いので、その旨を知らせる。
アドバイス144は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」、「炭水化物(穀物)や甘いものは控えてください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症パターンFであってグルコース相関値の変動パターンが糖尿病パターンCの場合、プロセッサ12は、第二データテーブル124からアドバイス146を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、糖尿病及び食後高脂血症が疑われるので、食事制限する旨のアドバイスを行う。
アドバイス146は、一例として「食事制限をしましょう。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症パターンFであってグルコース相関値の変動パターンが低血糖パターンDの場合、プロセッサ12は、第二データテーブル124からアドバイス148を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、利用者が 糖質制限を行っている可能性が高いため、糖質を上げ、且つ脂質の上昇を抑えるためのアドバイスを行う。また、中性脂質が上がっていると糖質制限の意味がないことを知らせるアドバイスを行う。
アドバイス148は、一例として「飴などで糖分を補給しましょう。」とする。
図10は、高脂血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示す第三データテーブル126の一例を示す図である。
第三データテーブル126には、中性脂質相関値の変動パターンが高脂血症の疑いがある高脂血症パターンGと、グルコース相関値の変動パターンを示す各パターンA、B、C、Dとの組み合わせに対応するアドバイスが記憶されている。
中性脂質相関値の変動パターンが高脂血症パターンGであってグルコース相関値の変動パターンがグルコース正常パターンAの場合、プロセッサ12は、第三データテーブル126からアドバイス152を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せの場合、高脂血症が疑われるので、脂質を制限する旨のアドバイスを行う。また、運動と推奨するアドバイスを行う。さらに、糖質の摂取に注意する旨のアドバイスを行う。
アドバイス152は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」、「運動してください。」とする。
ここで、中性脂質が増える原因として、脂質・糖質の過剰摂取又は運動不足が挙げられる。中性脂質の改善方法としては、有酸素運動(ウォーキング、水泳、自転車、スロージョギングなど)が知られており、運動強度が、3Metsで、30分以上継続して運動することが望ましい。
中性脂質相関値の変動パターンが高脂血症パターンGであってグルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBの場合、プロセッサ12は、第三データテーブル126からアドバイス154を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、食後高血糖及び高脂血症が疑われるので、脂質を制限する旨のアドバイスを行う。また、糖尿病リスクが極めて高いので、その旨を知らせる。
アドバイス154は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は控えてください。」、「糖尿病のリスクが高いです。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが高脂血症パターンGであってグルコース相関値の変動パターンが糖尿病パターンCの場合、プロセッサ12は、第三データテーブル126からアドバイス156を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、糖尿病及び高脂血症が疑われるので、食事を制限する旨のアドバイスを行う。
アドバイス156は、一例として「食事を制限してください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが高脂血症パターンGであってグルコース相関値の変動パターンが低血糖パターンDの場合、プロセッサ12は、第三データテーブル126からアドバイス158を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、高脂血症が疑われるので、医師の診断が必要である旨のアドバイスを行う。
アドバイス158は、一例として「医師の診断をお勧めします。」とする。
図11は、低脂質血症の疑いがある場合における変動パターンの組合せとアドバイスとの関係を示す第四データテーブル128の一例を示す図である。
第四データテーブル128には、中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症の疑いがある低脂質血症パターンHと、グルコース相関値の変動パターンを示す各パターンA、B、C、Dとの組み合わせに対応するアドバイスが記憶されている。
中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症パターンHであってグルコース相関値の変動パターンがグルコース正常パターンAの場合、プロセッサ12は、第四データテーブル128からアドバイス162を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せの場合、低脂質血症、食事制限、過剰な運動、疾患、又は体質的な原因が考えられるので、脂質を上昇させるためのアドバイスを行う。また、ハードな運動を停止する旨及び栄養を補給する旨のアドバイスを行う。
アドバイス162は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は摂ってください。」、「激しい運動は避けてください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症パターンHであってグルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBの場合、プロセッサ12は、第四データテーブル128からアドバイス164を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、低脂質血症及び食後高血糖が疑われるので、脂質を上昇させるためのアドバイスを行う。また、グルコース(血糖値)の上昇を抑えるためのアドバイスを行う。
アドバイス164は、一例として「脂質を含む食べもの(揚げ物)は摂ってください。」、「炭水化物(穀物)や甘いものは控えてください。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症パターンHであってグルコース相関値の変動パターンが糖尿病パターンCの場合、プロセッサ12は、第四データテーブル128からアドバイス166を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、通常では考えにくい組合せなので、医師の診断が必要である旨を知られる。
アドバイス156は、一例として「医師の診断をお勧めします。」とする。
中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症パターンHであってグルコース相関値の変動パターンが低血糖パターンDの場合、プロセッサ12は、第四データテーブル128からアドバイス168を示す音声データと文字データとを抽出する。
このパターンの組合せは、食事の摂取を促す旨のアドバイスを行う。また、拒食症も疑われるので、医師の診断が必要である旨を知らせる。
アドバイス168は、一例として「食事を摂りましょう。」、「医師の診断をお勧めします。」とする。
そして、プロセッサ12は、各データテーブル122~128から抽出したアドバイスを、記憶部30に確保されたアドバイス領域に読み出し可能に保存することで、アドバイスを設定し(ステップSC8)、アドバイス生成処理に戻る。
図4に示したように、アドバイス生成処理において、プロセッサ12は、超過時アドバイス処理を実行行う(ステップSB4)。
図12は、第一実施形態に係る超過時アドバイス処理の一例を示すフローチャートである。
この超過時アドバイス処理において、図12に示すように、プロセッサ12は、現在のグルコース相関値が第一閾値である所定値を超えているか否かを判断する(ステップSD2)。
ステップSD2の判断で用いる所定値である第一閾値は、一例として、前述した第一所定値102と同じ値とし、第一閾値は、グルコースの値で、180mg/dLとする。
ステップSD2において、現在のグルコース相関値が第一閾値である所定値以下と判断した場合、ステップSD6へ移行する。
また、ステップSD2において、現在のグルコース相関値が第一閾値である所定値を超えていると判断した場合(図6のX参照)、プロセッサ12は、食事を摂るスピードを抑えるためのアドバイスを生成する(ステップSD4)。具体的に説明すると、プロセッサ12は、記憶部30に予め記憶された「食事を摂るスピードを下げてください。」を示す音声データと文字データとを、記憶部30に確保されたアドバイス領域に読み出し可能に記憶する。
そして、プロセッサ12は、現在の中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えているか否かを判断する(ステップSD6)。
ステップSD6の判断で用いる所定値である第二閾値は、一例として、前述した第三所定値112と同じ値とし、第二閾値は、中性脂質の値で、250mg/dLとする。
ステップSD6において、現在の中性脂質相関値が第二閾値である所定値以下と判断した場合(図7のY参照)、アドバイス生成処理へ戻る。
また、ステップSD6において、現在の中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えていると判断した場合、プロセッサ12は、運動を促すためのアドバイスを生成する(ステップSD8)。具体的に説明すると、プロセッサ12は、記憶部30に予め記憶された「運動をしてください。」を示す音声データと文字データとを、記憶部30に確保されたアドバイス領域に読み出し可能に記憶し、アドバイス生成処理へ戻る。
ここで、本実施形態では、グルコース相関値が第一閾値である所定値を超えている場合に食事を摂るスピードを抑えるためのアドバイスを生成した。また、中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えている場合に運動を促すためのアドバイスを生成したが、これに限定されるものではない。
一例として、アドバイスを生成するための判断に、グルコース相関値の変動パターンと中性脂質相関値の変動パターンとの組合せを加えてもよい。
その具体例について、図13を用いて説明する。図13は、リアルタイムアドバイスの一例を示す図である。記憶部30には、図13に示すように、第五データテーブル172が記憶されている。
アドバイスを生成する場合、プロセッサ12は、グルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBであって中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEの場合にグルコース相関値が第一閾値である所定値を超えているか否かを判断する。
この判断で用いる所定値である第一閾値は、一例として、前述した第一所定値102と同じ値とし、第一閾値は、グルコースの値で、180mg/dLとする。
そして、プロセッサ12は、グルコース相関値が第一閾値である所定値を超えていると判断した場合、第五データテーブル172からアドバイス174を抽出してアドバイス領域に読み出し可能に記憶する。アドバイス174は「食事を摂るスピードを下げてください。」を示す声データと文字データとである。
また、プロセッサ12は、グルコース相関値の変動パターンがグルコース正常パターンAであって中性脂質相関値の変動パターンが食後高脂血症パターンFの場合、中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えているか否かを判断する。
この判断で用いる所定値である第二閾値は、一例として、前述した第三所定値112と同じ値とし、第二閾値は、中性脂質の値で、250mg/dLとする。
そして、プロセッサ12は、現在の中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えていると判断した場合、第五データテーブル172からアドバイス176を抽出してアドバイス領域に読み出し可能に記憶し、アドバイス生成処理へ戻る。アドバイス176は「運動をしてください。」を示す声データと文字データとである。
次に、アドバイス生成処理では、図4に示したように、血中成分モニタリング処理へ戻る。
血中成分モニタリング処理では、図3に示したように、アドバイスの報知を行う(ステップS10)。具体的に説明すると、プロセッサ12は、記憶部30のアドバイス領域に記憶された音声データを読み込んで、報知部36から音声として出力する。また、プロセッサ12は、記憶部30のアドバイス領域に記憶された文字データを読み込んで、表示部34から文字表示として出力する。
ここで、グルコース相関値の蓄積量及び中性脂質相関値の蓄積量が所定値に達しており、グルコース相関値の変動パターン及び中性脂質相関値の変動パターンが決定されている場合、各変動パターンの組合せに応じたアドバイスがアドバイス領域に記憶されている。この場合、そのアドバイスが報知部36から音声として出力されるとともに、表示部34から文字表示として出力される。
一方、グルコース相関値の蓄積量及び中性脂質相関値の蓄積量が所定値に達していない場合、グルコース相関値の変動パターン及び中性脂質相関値の変動パターンが決定されない。この場合、各変動パターンの組合せに応じたアドバイスは、アドバイス領域に記憶されない。
しかしながら、グルコース相関値が第一閾値である所定値を超えていた場合、アドバイス領域には「食事を摂るスピードを下げてください。」を示す音声データと文字データとが記憶されている。
このため、グルコース相関値が第一閾値である所定値を超えた現時点において、報知部36からは、音声で「食事を摂るスピードを下げてください。」と出力される。また、表示部34からは、文字表示で「食事を摂るスピードを下げてください。」と出力される。
また、中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えていた場合、アドバイス領域には「運動をしてください。」を示す音声データと文字データとが記憶されている。
このため、中性脂質相関値が第二閾値である所定値を超えた現時点において、報知部36からは、音声で「運動をしてください。」と出力される。また、表示部34からは、文字表示で「運動をしてください。」と出力される。
そして、一例として、入力部23を構成する終了ボタンの操作状態に基づいて、測定を終了するか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12において、終了ボタンが操作されておらず測定を継続すると判断した場合、ステップS2へ分岐して測定を継続する。また、ステップS12において、終了ボタン操作され測定を終了すると判断した場合、血中成分モニタリング処理を終了する。
(作用及び効果)
次に、血中成分モニタリング装置10の作用効果について説明する。
本実施形態における血中成分モニタリング装置10は、血中成分をモニタリングする血中成分モニタリング装置10である。血中成分モニタリング装置10は、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得部52を備える。血中成分モニタリング装置10は、食事によるグルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成部54を備える。
この構成によれば、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値との変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する。
したがって、血中糖質レベルのみに基づいて情報を生成する場合と比較して、糖質だけではなく、食事により変動する他の成分を加味した血中状態に関する情報を多面的に提供することが可能となる。
例えば、グルコースの血中濃度が高い場合には、「グルコースの血中濃度と中性脂質の血中濃度の双方が高い場合」と、「グルコースの血中濃度が高いが中性脂質の血中濃度は高くない場合」と、が含まれる。そのため、グルコースの血中濃度が高い場合に提供するアドバイスとして、中性脂質の血中濃度も加味した適切な内容を提供することが可能となる。
また、本実施形態では、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値との変動パターンに基づいて血中状態に関する情報としてアドバイスを生成する。このため、一方の変動パターンに応じたアドバイスを、他方の変動パターンに応じて細かく分けることができる。
したがって、血中糖質レベルのみに基づいてアドバイスを行う場合と比較して、細かく分類したアドバイスを提供することが可能となる。
また、ある一時点での血中成分の情報ではなく、経時的に変化する変動パターンを用いて血中状態に関する情報を生成するので、変動に応じた適切なタイミングで血中状態に関する情報を提供することが可能となる。
例えば、食後高血糖を判断するために閾値を設定して、所定時間後の測定結果が閾値以下であるか、という判定を行うとする。この場合、食後高血糖の判定に適した規定値を閾値とすると、人によって血糖値が下がるまでの時間は異なるので、血糖値(グルコース相関値)が、まだ下がりきっていない場合に異常となってしまう。
このため、食後高血糖の判定に適した規定値よりも高い値を閾値とすると、閾値が高めに設定されることで、誤検知が多発してしまう。
また、脂質(中性脂質相関値)は、時間に対する大きさの変化が人によって、またはその人が摂った食事の内容などによって異なる。例えば、脂質と相関がある中性脂質相関値の変動パターンは、 ピークが二時間後になる場合や四時間後になる場合など大きな差がある。
このため、ある時点の中性脂質相関値を用いて、中性脂質相関値の変動パターン(波形)を予測することは、困難である。よって、ある時点の中性脂質相関値を用いて、血中状態に関する情報を生成した場合、情報に誤りが生じ得る。
これに対して、本実施形態では、中性脂質相関値の変動パターンを用いて血中状態に関する情報を生成する。このため、中性脂質相関値の変動パターンの予測が不要となるとともに、生成した血中状態に関する情報の精度を高めることが可能となる。
具体例を挙げて説明すると、グルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBであっても、中性脂質相関値の変動パターンが中性脂質正常パターンEの場合、脂質の摂取に関しては制限がない。また、グルコース相関値の変動パターンが食後高血糖パターンBであっても、中性脂質相関値の変動パターンが低脂質血症パターンHの場合、脂質の摂取を抑える必要はない。
ここで、脂質は、グルコースの上昇抑制効果があることが知られている。
このため、これらの変動パターンの組合せの場合、脂質の摂取を促すことで、グルコース値(血糖値)の急激な上昇を抑制することができる。
したがって、食後高血糖パターンBの利用者にあっては、食後に生じ得るグルコースの急上昇を抑制することが可能となる。
また、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、濃度取得部52は、グルコース相関値及び中性脂質相関値を連続的に取得してグルコース相関値及び中性脂質相関値の経時的変化を取得する。
この構成によれば、食前に測定した測定値と食後に測定した測定値とそれぞれの測定時間とを用いて、測定値の変動パターンを取得してアドバイスを行う場合と比較して、適切なアドバイスが可能となる。
さらに、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、情報生成部54は、グルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンの組合せに基づいて血中状態に関する情報を生成する。
この構成によれば、グルコース相関値及び中性脂質相関値の変動パターンの組合せに基づいて血中状態に関する情報を生成する。このため、食後に測定した測定値の組合せに基づいて、血中状態に関する情報としてのアドバイスを生成する場合と比較して、細かく分類した適切なアドバイスを行うことが可能となる。
また、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、情報生成部54は、グルコース相関値及び中性脂質相関値の少なくとも一方が所定値を超えた場合に血中状態に関する情報を生成する。
この構成によれば、グルコース相関値又は中性脂質相関値が変動する過程において、グルコース相関値又は中性脂質相関値が所定値を超えた時点で血中状態に関する情報としてのアドバイスを行うことができる。
さらに、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、情報生成部54は、グルコース相関値が第一閾値を超えた場合に食事に関する事項の血中状態に関する情報を生成する。
この構成によれば、グルコース相関値が変動する過程において、第一閾値を超えた時点で食事に関する血中状態に関する情報としてのアドバイスを行うことができる。
また、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、情報生成部54は、グルコース相関値が第一閾値を超えた場合に食事を摂るスピードを抑えるための血中状態に関する情報を生成する。
この構成によれば、グルコース相関値が変動する過程において、グルコース相関値が第一閾値を超えた時点で食事を摂るスピードを抑えるための血中状態に関する情報としてのアドバイスを行うことができる。このアドバイスによって、一例として、グルコースの急激な上昇の抑制が可能となる。
さらに、本実施形態における血中成分モニタリング装置10において、情報生成部54は、中性脂質相関値が第二閾値を超えた場合に血中状態に関する情報のうち運動を促すためのアドバイスを生成する。
この構成によれば、中性脂質相関値が変動する過程において、中性脂質相関値が第二閾値を超えた時点で運動を促すためのアドバイスを行うことができる。このアドバイスによって、一例として、中性脂質の上昇を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では、血中成分モニタリング装置10が前述した各部を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば第二実施形態に示すように、異なる装置で各部を構成してもよい。
<第二実施形態>
以下、第二実施形態に係る血中成分モニタリングシステムについて説明する。なお、第一実施形態と同一又は同等部分に関しては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分についてのみ説明する。
第二実施形態に係る血中成分モニタリングシステムは、複数の装置で構成される。各装置は、濃度取得部52と、情報生成部54と、組合せアドバイス部56と、超過時アドバイス部58と、食事スピードアドバイス部60と、運動促進アドバイス部62とを備える。そして、各装置全体として、各部を構成する。
その一例を示すと、グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とを取得する濃度取得部52を、利用者に装着される測定装置で構成する。
また、情報生成部54と、組合せアドバイス部56と、超過時アドバイス部58と、食事スピードアドバイス部60と、運動促進アドバイス部62とを、利用者が利用する端末装置で構成する。
端末装置は、一例として、濃度取得部52が取得したグルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値と、中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値とを、無線通信によって測定装置から取得してアドバイスを生成する。
このように、測定装置と端末装置とで構成された血中成分モニタリングシステムであっても、第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 血中成分モニタリング装置
12 プロセッサ
14 測定部
30 記憶部
52 濃度取得部
54 情報生成部
56 組合せアドバイス部
58 超過時アドバイス部
60 食事スピードアドバイス部
62 運動促進アドバイス部
102 第一所定値
104 第二所定値
112 第三所定値
114 第四所定値
132、134、136、138、142、144、146、148、152、154、156、158、162、164、166、168、174、176 アドバイス
A グルコース正常パターン
B 食後高血糖パターン
C 糖尿病パターン
D 低血糖パターン
E 中性脂質正常パターン
F 食後高脂血症パターン
G 高脂血症パターン
H 低脂質血症パターン

Claims (9)

  1. 血中成分をモニタリングする血中成分モニタリング装置であって、
    グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得部と、
    食事による前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成部と、
    を備える血中成分モニタリング装置。
  2. 請求項1に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記濃度取得部は、前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値を連続的に取得して前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の経時的変化を取得する、
    を備える血中成分モニタリング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記情報生成部は、前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の変動パターンの組合せに基づいて前記血中状態に関する情報を生成する、
    血中成分モニタリング装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記情報生成部は、前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の少なくとも一方が所定値を超えた場合に前記血中状態に関する情報を生成する、
    血中成分モニタリング装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記情報生成部は、前記グルコース相関値が第一閾値を超えた場合に食事に関する事項の前記血中状態に関する情報を生成する、
    血中成分モニタリング装置。
  6. 請求項5に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記情報生成部は、前記グルコース相関値が前記第一閾値を超えた場合に食事を摂るスピードを抑えるための前記血中状態に関する情報を生成する、
    血中成分モニタリング装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の血中成分モニタリング装置であって、
    前記情報生成部は、前記中性脂質相関値が第二閾値を超えた場合に前記血中状態に関する情報のうち運動を促すためのアドバイスを生成する、
    血中成分モニタリング装置。
  8. 血中成分をモニタリングするプロセッサに、
    グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得手順と、
    食事による前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成手順と、
    を実行させるための血中成分モニタリングプログラム。
  9. 血中成分をモニタリングするための複数の装置を有する血中成分モニタリングシステムであって、
    グルコースの血中濃度に相関があるグルコース相関値及び中性脂質の血中濃度に相関がある中性脂質相関値を取得する濃度取得部と、
    食事による前記グルコース相関値及び前記中性脂質相関値の変動パターンに基づいて血中状態に関する情報を生成する情報生成部と、
    を備える血中成分モニタリングシステム。
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