JP2022151731A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管時には適度な硬さを有するクリーム状でありながら、皮膚に適用する際にはべたつかずに軽くなめらかに伸び広がって、肌にすっとなじむ水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る水中油型乳化化粧料は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(いずれもアルキル基の炭素数は14~22である)から選択される非イオン性界面活性剤、(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、(C)高級アルコール、及び(D)融点が65℃より高いロウを含有する水中油型乳化化粧料であって、(A)非イオン性界面活性剤と(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルの配合量の合計が水中油型乳化化粧料の全量に対して1.35~1.85質量%であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。より詳しくは、保管時には適度な硬さのクリーム状でありながら、皮膚に塗布する際にべたつかず、なめらかに伸びて肌なじみの良い水中油型乳化化粧料に関する。
スキンケア等の皮膚に塗布される化粧料において、その使い心地は重要な要素である。特に、保管時には適度な硬さを維持しつつ、塗布開始時には柔らかく崩れ、なめらかかつきしむことなく伸び広がることが望ましい。
これらの使用感触に影響を与える要因の1つとして、化粧料の増粘方法が挙げられる。水中油型乳化化粧料の代表的な増粘方法としては、例えば水溶性高分子によるものと界面活性剤によるものが知られている。
水溶性高分子は水相の増粘剤として用いられるが、そのような水溶性高分子としては、従来から一般的に用いられているカルボマーや多糖類に加えて、比較的良好な使用性と電解質添加時の安定性をもたらすためにアルキル基やイオン性基(スルホン酸基)を導入した多糖類等も使用されている(特許文献1)。しかし、いずれの水溶性高分子を用いる場合も、高い増粘性を付与するのに十分な量を添加すると、皮膚に塗布する際にぬめりやのびの重さ、べたつきなどを生じる傾向がある。
また、界面活性剤による増粘としては、油相の乳化に必要な界面活性剤を単独もしくは他の成分と組み合わせて用いる方法が挙げられる。例えば特許文献2では、アシルメチルタウリン塩とベヘニルアルコールを組み合わせてαゲルを形成してのびのよい化粧料を調製する方法が報告されている。なお、αゲルとは、一般には高級アルコールと親水性界面活性剤が水中でラメラ液晶構造を有する会合体を形成したゲルを意味する。
しかしながら、αゲルにより適度な硬さを実現するには比較的多量の界面活性剤や高級アルコールが必要となり、それによって、皮膚に塗布した時に伸びが重くなったり、べたついたりするなど、使用性の悪さを生じる場合があった。
特開平9-235301号公報 特開2010-6716号公報
本発明は、保管時には適度な硬さを有するクリーム状でありながら、皮膚に適用する際にはべたつかずに軽くなめらかに伸び広がって、肌にすっとなじむ水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の非イオン性界面活性剤とα-モノアルキルグリセリルエーテルを所定の配合量となるように配合し、さらに高級アルコールと特定のロウを配合してαゲルを形成することにより、目的とする新規な特性を有する水中油型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(いずれもアルキル基の炭素数は14~22である)から選択される非イオン性界面活性剤、
(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、
(C)高級アルコール、及び
(D)融点が65℃より高いロウ
を含有する水中油型乳化化粧料であって、
(A)非イオン性界面活性剤と(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルの配合量の合計が水中油型乳化化粧料の全量に対して1.35~1.85質量%である、水中油型乳化化粧料を提供する。
本発明に係る水中油型乳化化粧料は、上記構成とすることにより、室温(25℃)における保管時には硬度10g以上というリッチで適度な硬さを有しながら、手指で肌に塗布する際には素早く崩れて、軽く塗り伸ばすことができる。さらに、べたつかず、肌なじみが良く、優れた使用性を実現することができる。
また、各成分同士の相溶性にも優れるため、ブツ(ロウの不溶物の塊が細かく分散したもの)が発生しにくい。この点で、例えば、国際公開第2010/113930号に開示されているような、常温で固体~半固体のワックスを水系分散媒中に微細分散させた組成物とは本質的に相違する。
本発明の水中油型乳化化粧料は、(A)非イオン性界面活性剤、(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、(C)高級アルコール、及び(D)ロウを必須に含む。以下、詳しく説明する。
<(A)非イオン性界面活性剤>
本発明で用いられる(A)非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)アルキルエーテル(いずれもアルキル基の炭素数は14~22である)から選ばれる一種又は二種以上である。POEおよびPOPの合計付加モル数は20~30が好ましい。
(A)非イオン性界面活性剤としては、例えば、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテル等を挙げることができる。なかでも、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(20)・POP(4)セチルエーテルから選ばれる一種又は二種以上が特に好ましい。市販品としては、NIKKOL BB-20、BB-30等(日光ケミカルズ株式会社)を挙げることができる。
(A)非イオン性界面活性剤の配合量は、水中油型乳化化粧料の全量に対して0.01~1.35質量%が好ましく、0.5~1.3質量%がより好ましい。配合量が0.01質量%未満では適度な硬さや乳化安定性が得られず、1.35質量%を超えるとべたつきを生じ、伸びが悪くなる場合がある。
<(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル>
本発明で用いられる(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルは、アルキル基が炭素数8~24の直鎖アルキル基、又は、炭素数8~24の分岐アルキル基であるものが好ましく、例えば、キミルアルコール(グリセリンとセタノールのモノエーテル)、バチルアルコール(グリセリンとステアリルアルコールのモノエーテル)、セラキルアルコール(グリセリンとオレイルアルコールのモノエーテル)から選ばれる一種又は二種以上を用いることができる。なかでも、(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルとして特に好ましいものは、バチルアルコールである。
(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルは市販されているものを用いることができ、例えば、NIKKOL バチルアルコール EX(日光ケミカルズ株式会社)等を挙げることができる。
(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルの配合量は、水中油型乳化化粧料の全量に対して0.01~1.2質量%が好ましく、0.1~1.0質量%がより好ましい。配合量が0.01質量%未満では適度な硬さや乳化安定性が得られず、1.2質量%を超えるとべたつきを生じ、伸びが悪くなる場合がある。
<(A)+(B)合計配合量>
(A)非イオン性界面活性剤と(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルの配合量の合計(以下、「(A)+(B)合計配合量」と記載することがある)は、水中油型乳化化粧料の全量に対して1.35~1.85質量%であり、より好ましくは1.48~1.80質量%である。(A)+(B)合計配合量が1.35質量%未満又は1.85質量%より多いと化粧料の硬度が不十分となる傾向がある。
<(C)高級アルコール>
本発明に配合される(C)高級アルコールは、化粧品や医薬品等に通常使用されるものを用いることができ、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、硬化ナタネ油アルコール等);分岐鎖アルコール(例えば、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。なかでも、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の炭素数14~22の直鎖非分岐アルコールが特に好ましい。
(C)高級アルコールの配合量は、水中油型乳化化粧料の全量に対して、0.1~2.7質量%が好ましく、0.3~2.5質量%がより好ましい。配合量が0.1質量%未満では適度な硬さや乳化安定性が得られず、2.7質量%を超えるとべたつきを生じ、伸びが悪くなる場合がある。
<(B)+(C)合計配合量>
(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルと(C)高級アルコールの配合量の合計(以下、「(B)+(C)合計配合量」と記載することがある)は、水中油型乳化化粧料の全量に対して1.0~3.8質量%が好ましく、1.5~3.5質量%がより好ましい。(B)+(C)合計配合量が1.0質量%未満では適度な硬さや乳化安定性が得られず、3.8質量%より多いとべたつきや伸びが悪くなる傾向があることに加え乳化安定性が悪くなり硬さも出にくい傾向がある。
<(D)ロウ>
本発明で用いられる(D)ロウは、化粧品や医薬品等に通常使用されるロウのうち、融点が65℃より高いものであり、より好ましくは67~95℃、さらに好ましくは75~90℃のものである。融点が65℃以下のロウを配合しても、適度な硬さ又は使用性を実現することができない。なお、ロウを2種以上含む場合の融点は、全てのロウの混合物の融点を意味する。
融点は示差走査熱量計(例えばリガク社製DSC8230など)を用いて熱量変化を測定して求めることができる。
(D)ロウの代表例としては、カルナウバロウ(融点80~86℃)、コメヌカロウ(融点70~83℃)、キャンデリラロウ(融点66~71℃)、水添ヒマシ油(融点82~87℃)、ポリエチレンワックス(融点83~95℃)等を挙げることができる。また、パラフィンロウ(融点40~70℃)やマイクロクリスタリンロウ(60~90℃)等の石油由来のロウのうち融点が65℃より高いものも使用できる。これらのなかでも植物由来のロウであるカルナウバロウ、コメヌカロウ、キャンデリラロウが好ましく、カルナウバロウが最も好ましい。
一方、化粧料に汎用される油脂類であってもミツロウ(融点63~64℃)、モクロウ(融点49~56℃)、水添パーム油(融点53~58℃)、ラノリン(融点38℃)、鯨ロウ(融点41~48℃)等は融点が65℃以下であることから、本発明の(D)ロウに含まれない。
(D)ロウの配合量は、水中油型乳化化粧料の全量に対して0.15~3.0質量%が好ましく、0.25~2.5質量%がより好ましい。配合量が0.15質量%未満では化粧料に適度な硬さを付与できないほか使用性にも劣る傾向があり、一方、配合量が3.0質量%超では他の油分との相溶性が悪くブツが発生する場合がある。
本発明の水中油型乳化化粧料では、(D)ロウを含む乳化粒子の周りに(A)非イオン性界面活性剤、(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、(C)高級アルコールが水とαゲルを形成することにより、保管時には適度な硬さを達成しつつ、皮膚に塗布する際には軽くなめらかに伸び広がって、べたつかずに肌にすっとなじむ優れた使用性を実現することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、25℃における硬度が10g以上であり、より好ましくは12~30gである。この範囲内であれば、保管時には硬いクリーム状でありながら、手指で肌に塗布する際には素早く崩れて、べたつくことなくなめらかに塗り伸ばすことができる。なお、本発明における「硬度」は、レオメーター(株式会社レオテック製)を用いて25℃で測定した硬度(測定条件:感圧軸11.3φ、針入速度2cm/min、針入度10mm)である。
<任意配合成分>
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記(A)~(D)成分以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、化粧料に通常用いられる成分を配合することができる。例えば、水性溶媒、油分、増粘剤、保湿剤、薬剤のほか、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、粉体、香料、色剤、色素等を必要に応じて適宜配合することができる。
水性溶媒としては、例えば、水(精製水、イオン交換水、水道水等)、低級アルコール、又はこれらの混合物を挙げることができる。
油分としては、特に限定されるものではなく、化粧料に広く用いられている種々の油分を配合できる。例えば、アボカド油、月見草油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、アーモンド油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油等の液体油脂;オクタン酸セチル、セチル2-エチルヘキサノエート、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エチルラウレート、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、2-エチルヘキシルパルミテート、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、ドデシルオレエート、オレイン酸オレイル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、コハク酸2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、アセトグリセライド、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール等のエステル油;流動パラフィン、スクワレン、プリスタン、ポリブテン等の炭化水素油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の各種変性ポリシロキサン等のシリコーン油が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、トラガガントガム、ガラクタン、グアガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシード(マルメロ)抽出物、褐藻粉末等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、プルラン、サクシノグリカン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシデンプン等のデンプン類、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸塩、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリアクリルイミド、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー等のアクリル系高分子、その他グリチルリチン酸やアルギン酸およびその塩等が挙げられる。
保湿剤としては、ポリオキシアルキレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテル、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D-マンニット等が挙げられる。
薬剤としては、例えば、アスコルビン酸(ビタミンC)、トラネキサム酸、コウジ酸、エラグ酸、アルブチン、アルコキシサリチル酸、ニコチン酸アミド、グリチルリチン酸、トコフェロール、レチノール及びこれらの塩又は誘導体(例えば、L-アスコルビン酸ナトリウム、L-アスコルビン酸エステルマグネシウム塩、L-アスコルビン酸グルコシド、2-O-エチル-L-アスコルビン酸、3-O-エチル-L-アスコルビン酸、4-メトキシサリチル酸ナトリウム塩、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル、酢酸トコフェノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等)を例示することができる。
<製法>
本発明の水中油型乳化化粧料は、特に限定されないが、例えば、(A)~(D)成分及び他の油性成分を高温で溶解して油分パーツを調製し、水性成分を含む水相パーツを加温したものに前記油分パーツを加えて常法により乳化して冷却することによって製造することができる。
<用途>
本発明の水中油型乳化化粧料の形態は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、ジェル、エッセンス(美容液)、パック等の基礎化粧品、口紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、サンスクリーン等のメーキャップ化粧品、口腔化粧品、芳香化粧品、毛髪化粧品、ボディ化粧品等、従来化粧料に用いるものであればいずれの形態でも広く適用可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。各実施例について具体的に説明する前に、採用した評価方法について説明する。
(1)硬度
調製から1日後の水中油型乳化化粧料の硬度(g)を、25℃において、レオテック社製レオメーター(感圧軸11.3φ、針入速度2cm/min、針入度10mm)で測定した。
(2)使用性
化粧品評価専門パネル20名に実施例及び比較例の化粧料を使用してもらい、使用性(肌なじみの良さ・べたつきの無さ)を以下の基準に従って5段階評価し、全パネルの評点の平均点を以下の4段階の判断基準に従って判定した。
(評価基準)
評価結果 : 評点
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
(判定基準)
判定 : 評点の平均点
A : 4.5以上
B : 3.5以上~4.5未満
C : 1.5以上~3.5未満
D : 1.5未満
<実施例1~13及び比較例1~7>
下記の表1及び表2に記載の組成を有する水中油型乳化化粧料を調製し、上記評価方法に従って硬度及び使用性を評価した。
Figure 2022151731000001
*1 KF-96L-1.5CS(信越化学工業株式会社製)
*2 脱臭ポリブテン-P(日興リカ株式会社製)
Figure 2022151731000002
*1 KF-96L-1.5CS(信越化学工業株式会社製)
*2 脱臭ポリブテン-P(日興リカ株式会社製)
上記表1及び表2に示されるように、(A)特定の非イオン性界面活性剤、(B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、(C)高級アルコール、及び(D)融点が65℃より高いロウを含み、なおかつ、(A)+(B)合計配合量が所定の範囲である場合に、適度な硬さを有しつつ、優れた使用性を実現できた(実施例1~13)。
一方、ロウを配合しない場合や融点が65℃以下のロウを配合した場合には、硬度及び/又は使用性に劣っていた(比較例1、2、5~7)。また、(D)ロウを配合しても(A)+(B)合計配合量が1.35~1.85質量%の範囲外である場合には、適度な硬さが得られなかった(比較例3、4)。

Claims (5)

  1. (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(いずれもアルキル基の炭素数は14~22である)から選択される非イオン性界面活性剤、
    (B)α-モノアルキルグリセリルエーテル、
    (C)高級アルコール、及び
    (D)融点が65℃より高いロウ
    を含有する水中油型乳化化粧料であって、
    (A)非イオン性界面活性剤と(B)α-モノアルキルグリセリルエーテルの配合量の合計が水中油型乳化化粧料の全量に対して1.35~1.85質量%である、水中油型乳化化粧料。
  2. (B)α-モノアルキルグリセリルエーテルと(C)高級アルコールの配合量の合計が水中油型乳化化粧料の全量に対して1.0~3.8質量%である、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. (D)ロウの配合量が水中油型乳化化粧料の全量に対して0.15~3.0質量%である、請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
  4. (A)非イオン性界面活性剤の配合量が水中油型乳化化粧料の全量に対して0.01~1.35質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の水中油型乳化化粧料。
  5. (B)α-モノアルキルグリセリルエーテルがバチルアルコールである、請求項1~4のいずれか一項に記載の水中油型乳化化粧料。
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