JP2022138814A - 金属空気電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液空間を確保しつつ、負極の形状変化を抑えることができる金属空気電池を提供する。【解決手段】金属空気電池1は、金属負極4と、空気極5と、金属負極4と正極5との間に配置されたスペーサー10とを備える。スペーサー10は、3次元方向に延伸された格子状の骨格と、骨格の間を満たす電解液9とで構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、金属負極および正極を備える金属空気電池に関する。
従来の金属空気電池では、反応空間内に電解液を保持して電池性能を向上させるため、負極と充電極との間、あるいは、負極と空気極との間に、スペーサーを配置することがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-224983号公報 特開2020-126754号公報
特許文献1に記載の金属空気電池では、負極と、イオン移動層と、イオン移動層を介して負極と隔てられた正極とを備える。この金属空気電池では、イオン移動層および負極からなる接合体の形状を維持するために、スペーサーを挿入することがあり、スペーサーの材料として、多孔質材料が挙げられている。
特許文献2に記載の空気二次電池では、セパレータを介して重ね合わされた空気極および負極を含む電極群と、電極群をアルカリ電解液とともに収容している容器とを備える。セパレータに採用される材料としては、ポリアミド繊維製不織布が挙げられている。
上述した金属空気電池では、スペーサーとして多孔質材料や不織布を用いているが、電解液の通る経路が入り組んでいるため、抵抗が増加するという課題がある。
ところで、充放電反応を繰り返した際、反応活物質の膨張が生じ、負極が変形することがあった。スペーサーにおいては、反応場の位置に相当する中心部が空洞になったものがあり、このようなスペーサーでは、負極の形状変化(シェイプチェンジ)を抑えられないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、電解液空間を確保しつつ、負極の形状変化を抑えることができる金属空気電池を提供することを目的とする。
本発明に係る金属空気電池は、金属負極と、正極と、前記金属負極と前記正極との間に配置されたスペーサーとを備えた金属空気電池であって、前記スペーサーは、3次元方向に延伸された格子状の骨格と、前記骨格の間を満たす電解液とで構成されていることを特徴とする。
本発明に係る金属空気電池では、前記スペーサーは、前記金属負極と前記正極とが対向する厚み方向で自身を貫通する貫通孔を有する構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記貫通孔は、前記厚み方向でサイズが変化する構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記貫通孔のサイズは、前記金属負極の側で小さく、前記正極側で大きい構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記スペーサーは、互いに格子間隔が異なる第1骨格と第2骨格とで構成され、前記第1骨格の格子間隔は、前記第2骨格の格子間隔に対して、2以上の整数倍となっている構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記骨格は、前記金属負極に接する面に沿った面方向と前記厚み方向とに対し、周期性を有する配置とされている構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記骨格は、太さが0.5~2mmである構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記骨格によって区画される小胞の体積は、30~100mmである構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記スペーサーの厚みは、1.5~5mmである構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記金属負極の厚みは、1mm以上であり、前記スペーサーの厚みは、前記金属負極の厚みの0.75倍以上である構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記金属負極と前記スペーサーとの間にセパレータが設けられ、前記セパレータの厚みと前記骨格の格子間隔との比は、0.05~0.09である構成としてもよい。
本発明に係る金属空気電池では、前記金属空気電池は、前記金属負極と対向する表面が、1対の固定具によって挟持されている構成としてもよい。
本発明によると、スペーサーを設けることで金属負極の反応による形状変化(シェイプチェンジ)を抑えつつ、内部を物質が円滑に移動できるように、電解液空間を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る金属空気電池を示す概略断面図である。 従来の金属空気電池を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る金属空気電池におけるスペーサーを示す概略正面図である。 変形例1におけるスペーサーを示す概略正面図である。 変形例2におけるスペーサーを示す概略正面図である。 変形例3におけるスペーサーを示す概略正面図である。 本発明の第2実施形態におけるスペーサーを示す概略正面図である。 図7Aに示すスペーサーの模式断面図である。 実験1の結果を示す特性図表である。 実験2の結果を示す特性図表である。 実験3の結果を示す特性図表である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池を示す概略断面図である。
本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1は、金属負極4を充電極3と空気極5(正極)との間に挟んだ構造とされ、3極方式の金属空気二次電池である。金属空気電池1は、例えば、亜鉛空気電池、リチウム空気電池、ナトリウム空気電池、カルシウム空気電池、マグネシウム空気電池、アルミニウム空気電池、および鉄空気電池などである。金属空気電池1は、内部に電解液9が充填されており、包材2によって包まれて密封性を保持している。
充電極3および空気極5は、撥水膜6を介して、包材2の内面に面しており、包材2は、充電極3および空気極5に対応する箇所に開口を設けて、空気だけを通す構造とされている。
空気極5は、空気極触媒を有し、且つ、放電正極となる多孔性の電極とされている。空気極5では、電解液としてアルカリ性水溶液を使用する場合、空気極触媒上において電解液などから供給される水と、大気から供給される酸素ガスと、電子とが反応し水酸化物イオンを生成する放電反応が起こる。
充電極3は、電子伝導性を有する材料で形成された多孔性の電極とされている。充電極3では、電解液としてアルカリ性水溶液を使用する場合、水酸化物イオンから酸素と水と電子とが生成される充電反応が起こる。
金属負極4は、充電極3側の面と空気極5側の面とがセパレータ7に覆われている。また、金属負極4およびセパレータ7は、PE袋8(ポリエチレン袋)に覆われており、PE袋8には、開口が設けられている。
金属負極4と空気極5との間には、スペーサー10が配置されている。スペーサー10は、3次元方向に延伸された格子状の骨格11と、骨格11の間を満たす電解液とで構成されている。なお、骨格11の詳細な形状については、後述する図3を参照して説明する。スペーサー10は、電池の電解質と反応しない物質であることが望ましい。電解質が強アルカリの電解液である場合、耐アルカリ性を有する樹脂が該当し、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、およびPTFE樹脂などが挙げられる。なお、負極と正極とが金属製のスペーサー10に接触していると、電池内部で通電してしまい、短絡の原因になるため、金属は該当しない。
金属空気電池1は、金属負極4と対向する表面が、1対の固定具20によって挟持されていてもよい。スペーサー10によって圧力を抑えても、金属負極4のシェイプチェンジによって発生した圧力が逆側に押し戻されて、電池が膨張してしまう。そこで、固定具20によって、電池を挟持することで、電池自体の膨張を抑えることができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1との比較のため、従来の金属空気電池について、図2を参照して説明する。
図2は、従来の金属空気電池を示す概略断面図である。
従来の金属空気電池(従来電池100)は、第1実施形態に対して、スペーサー10の替わりに、額縁型支持体110が設けられている。この額縁型支持体110は、金属負極4および空気極5と対向する面において、外周だけに存在し、開口した中央部に電解液9を通す空間が設けられている。金属空気電池では、反応によって金属負極4が膨張し、形状変化(シェイプチェンジ)することがある。このとき、額縁型支持体110では、金属負極4に対向する面で中央部が空洞になっているので、金属負極4のシェイプチェンジを抑えられず、図2に示すように、金属負極4の一部が、額縁型支持体110の空洞に入り込むように膨張する。それによって、電解液空間が狭くなったり、空気極5との距離が変わったりして、電池性能が低下する。
これに対し、本実施の形態では、格子状の骨格11を有するスペーサー10を用いることで、金属負極4の反応によるシェイプチェンジを抑えるようにしている。次に、本実施の形態におけるスペーサー10の詳細な構造について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池におけるスペーサーを示す概略正面図である。
図3は、スペーサー10(第1スペーサー10a)のうち、金属負極4に当接する面を見た状態を示している。金属負極4に当接する面では、所定の間隔を設け、縦方向と横方向とに並べて配置した複数の骨格11によって、貫通孔12が形成されている。本実施の形態において、貫通孔12は、金属負極4の側から見た状態で、正方形になるように形成されている。図3では、スペーサー10を模式的に示しており、骨格11や貫通孔12の数を省略しているが、実際の構造では、スペーサー10のサイズに応じて、骨格11や貫通孔12の数を適宜調整すればよい。また、スペーサー10では、図1に示すように、金属負極4と空気極5とが対向する厚み方向に対しても、骨格11同士が、間隔を設けて並べられている。このように、スペーサー10を設けることで金属負極4の反応による形状変化(シェイプチェンジ)を抑えつつ、内部を物質が円滑に移動できるように、電解液空間を確保することができる。また、金属負極4と空気極5とが対向する厚み方向でスペーサー10を貫通する貫通孔12を設けることで、電解液9の通る経路が入り組むことなく、厚み方向への物質の移動がスムーズになり、電池反応を促進させることができる。
上述したように、骨格11は、金属負極4に接する面に沿った面方向と厚み方向とに対し、周期性を有する配置とされている。このように、骨格11を周期的なパターンとすることで、スペーサー10に接する金属負極4の面に均一な圧力をかけることができるため、満遍なく押すことができ、シェイプチェンジをより抑制することができる。
スペーサー10については、自身の厚み、骨格11の太さ、および貫通孔12のサイズ等、各種パラメータを適切な値に設定することで、電池性能の低下をより効果的に抑えることができる。なお、スペーサー10の各種パラメータについて検討した実験結果については、後述する図8ないし図10を参照して説明する。
次に、貫通孔12の形状を異ならせた変形例1および変形例2について、図4および図5を参照して説明する。
図4は、変形例1におけるスペーサーを示す概略正面図である。
変形例1(第2スペーサー10b)において、貫通孔12は、金属負極4の側から見た状態で、六角形になるように形成されている。つまり、複数の六角形の貫通孔12を組み合わせたハニカム構造とされている。
図5は、変形例2におけるスペーサーを示す概略正面図である。
変形例2(第3スペーサー10c)において、貫通孔12は、金属負極4の側から見た状態で、菱形になるように形成されている。つまり、骨格11を電極との接触面の垂線に対して傾け、直線状に延びた骨格11同士を交差するように配置することで、菱形の貫通孔12を形成している。
次に、周縁部に額縁を設けた変形例3について、図6を参照して説明する。
図6は、変形例3におけるスペーサーを示す概略正面図である。
変形例3(第4スペーサー10d)では、周縁部に額縁13が設けられている。このように、額縁13を設けて周縁部に頑丈に補強しつつ、中央の骨格部を骨格11で構成することにより、空隙を設けて電解液空間を確保している。額縁13は、電池外部から加わる物理的衝撃に対して、中央の骨格部を保護するという役割を担っている。
(第2実施形態)
次に、サイズが異なる貫通孔12を設けた第2実施形態について、図7を参照して説明する。
図7Aは、本発明の第2実施形態におけるスペーサーを示す概略正面図であって、図7Bは、図7Aに示すスペーサーの模式断面図である。
第2実施形態では、2種類の骨格11(第1骨格11aおよび第2骨格11b)を設けて、金属負極4側と空気極5側とで貫通孔12のサイズが異なる構成とされている。図7Aでは、第1骨格11aと第2骨格11bとを区別するため、第1骨格11aを実線で示し、第2骨格11bを一点鎖線で示している。本実施の形態において、金属負極4の側(図7Bでは、左側)では、第1骨格11aと第2骨格11bとで貫通孔12を構成しており、空気極5の側(図7Bでは、右側)では、第1骨格11aだけで貫通孔12を構成している。第1骨格11aは、サイズが大きい貫通孔12を形成しており、第2骨格11bは、隣接する第1骨格11a同士の間に位置する。また、第1骨格11aの格子間隔は、第2骨格11bの格子間隔に対して、2以上の整数倍になるように配置されている。すなわち、第2骨格11bは、第1骨格11aによって形成した貫通孔12を複数に分割することで、サイズが小さい貫通孔12を形成している。スペーサー10を金属負極4の側から見た状態では、金属負極4の側と空気極5の側とで第1骨格11aが重なっており、空隙率の損失を少なくすることができる。
スペーサー10については、上述した構成に限らず、厚み方向での位置に応じて、骨格11同士の間隔を変えることで、貫通孔12のサイズを変化させてもよい。具体的に、金属負極4側においては、骨格11を密に配置して貫通孔12のサイズを小さくし、空気極5側においては、骨格11を疎に配置して貫通孔12のサイズを大きくしている。このように、貫通孔12のサイズを変化させることで、様々な特性を得ることができる。例えば、貫通孔12を小さくすると、シェイプチェンジによる圧力に耐えるための密な構造とすることができ、また、貫通孔12を大きくすると、電解液空間が広くなり、物質の移動を促進することができる。
本実施の形態では、負極側でシェイプチェンジが起こるため、負極側の貫通孔12のサイズを小さくすることが、骨格11内の区画での膨張を抑制するという点で望ましい。しかしながら、スペーサー10の厚み全体にわたって貫通孔12のサイズを小さくすると、厚み方向に垂直な断面に対し、骨格11の占める面積が増加するため、開口率が減少し、スペーサー10内部の物質移動が阻害されるという弊害がある。そこで、空気極5側では、貫通孔12のサイズを大きくする方が望ましい。
(実験結果)
本発明に係る金属空気電池1の実験に際して、金属空気電池1の一種である亜鉛空気電池を作製した。亜鉛空気電池の金属負極4は、ZnOで形成され、7.5Ahを金属集電体に担持させた。電解液9には、アルカリ性水溶液を使用した。撥水膜6の面積は、7×7cmであり、充電極3の反応面は、7×7cmであり、アニオン膜は、9×7cmであり、金属負極4の反応面は、7×7cmであり、負極ケース(PE袋8)の開口は、6.5×6.5cmであり、空気極5の反応面は、6.5×6.5cmである。スペーサー10は、樹脂製とされ、全体の表面が7×7cmであり、厚みが3mmであり、骨格11の太さが0.5mmであり、格子パターン1つあたりが4×4mmの正方形である。つまり、格子パターン1つのサイズが1つの貫通孔12に相当する。上述した充電極3、金属負極4、スペーサー10、および空気極5をこの順に積層し、包材2を熱溶着封止して金属空気電池1の実施例を作製した。
また、上述した実施例とは別に、データ比較のため、スペーサー10の替わりに同じ厚みの紙製の不織布を備えた比較例を用意し、充放電測定を行った。
充放電測定の測定条件は、電流密度が10mA/cmで深度60%とし、充電および放電各1回を1セットとして、複数回の充放電サイクルを実施した。放電の電流密度は、60mA/cmとした。
実施例では、60mA/cmでの電圧が1.02Vであったのに対し、比較例では、60mA/cmでの電圧が0.97Vであった。従って、金属空気電池1にスペーサー10を設けることで、60mA/cmでの電圧において、0.05Vの改善が確認できた。
また、比較例では、8回目の充放電サイクルにおいて、60mA/cmでの放電容量が、初回の放電容量に対して1%未満となったのに対して、実施例では、14回以上の充放電サイクルを実施することができた。これは、実施例ではスペーサー10を設けていることから、電解液空間を確保できたことで、イオンの物質移動を阻害しなかったことに起因する。
(実験1)
次に、骨格11の太さについて比較した実験1の結果について、図8を参照して説明する。
図8は、実験1の結果を示す特性図表である。
実験1に際して、骨格11の太さが異なる実験例1ないし実験例5を作製した。具体的に、実験例1では、骨格11の太さが0.4mmであり、実験例2では、骨格11の太さが0.5mmであり、実験例3では、骨格11の太さが1mmであり、実験例4では、骨格11の太さが2mmであり、実験例5では、骨格11の太さが2.1mmである。なお、実験例1ないし実験例5において、骨格11の太さ以外のパラメータは、上述した実施例と共通している。
実験1では、初期放電電圧、充放電のサイクル回数、組み立て時の破損、および空隙率の評価を行った。骨格11が太くなるほど、各極に接する面で見たスペーサー10の空隙率が小さくなり、スペーサー10内の電解液空間をイオンが通過しにくくなるため、電池の内部抵抗が増加し、結果として放電電圧が小さくなる。骨格11が細すぎる場合は、スペーサー10本体の物理的強度が不足するため、電池の組み立て時に破損を起こす。充放電サイクルの終了基準は、放電電圧が所定値(0.8V)以上を出せなくなることとしており、サイクルを経るほど放電電圧が減少するため、初期の放電電圧が低いほど充放電サイクル回数は減少する。
実験例1については、空隙率が大きいが、組み立て時に破損したため、他の項目の評価ができなかった。実験例5については、空隙率が小さく、初期の放電電圧が低いため、充放電サイクル回数が1回であった。実験1の結果によると、骨格11は、太さが0.5~2mmであることが好ましい。
(実験2)
次に、小胞の体積について比較した実験2の結果について、図9を参照して説明する。
図9は、実験2の結果を示す特性図表である。
実験2に際して、小胞の体積が異なる実験例6ないし実験例10を作製した。小胞の体積は、貫通孔12のサイズと厚み方向での骨格11の間隔によって決定される。具体的に、実験例6では、小胞の体積が20mmであり、実験例7では、小胞の体積が30mmであり、実験例8では、小胞の体積が50mmであり、実験例9では、小胞の体積が100mmであり、実験例10では、小胞の体積が150mmである。なお、実験例6ないし実験例10において、小胞の体積以外のパラメータは、上述した実施例と共通している。
実験2では、2サイクル目のmAh、充放電のサイクル回数、空隙率、およびセパレータ7の厚みと格子間隔との比の評価を行った。スペーサー10では、小胞の体積によって相対的な空隙率が決まり、セパレータ7の厚みと格子間隔との比が決まる。小胞の体積が小さくなると、パターンが密になるため、スペーサー10の空隙率は小さくなる。これによって、スペーサー10内の電解液空間をイオンが通過しにくくなるため、電池の内部抵抗が増加し、結果として放電電圧が小さくなる。小胞の体積が大きくなると、反応面を均一に押す効果が薄れ、骨格11の空隙内で金属負極4の膨張を許してしまうため、充放電サイクルの回数が低下する。
実験例6および実験例10については、2サイクル目のmAhが300であって、実験例7ないし実験例9よりも低かった。さらに、実験例6および実験例10は、サイクル回数が2回であり、他の実験例より少なく、2サイクル目のmAhの判定と合わせて、再充電が困難であると判定できる。実験2の結果によると、骨格11によって区画される小胞の体積は、30~100mmであることが好ましい。また、セパレータ7の厚みと骨格11の格子間隔との比は、0.05~0.09であることが好ましい。
(実験3)
次に、スペーサー10の厚みについて比較した実験3の結果について、図10を参照して説明する。
図10は、実験3の結果を示す特性図表である。
実験3に際して、スペーサー10の厚みが異なる実験例11ないし実験例15を作製した。具体的に、実験例11では、スペーサー10の厚みが1mmであり、実験例12では、スペーサー10の厚みが1.5mmであり、実験例13では、スペーサー10の厚みが3mmであり、実験例14では、スペーサー10の厚みが5mmであり、実験例15では、スペーサー10の厚みが6mmである。なお、実験例11ないし実験例15において、スペーサー10の厚み以外のパラメータは、上述した実施例と共通している。
実験3では、スペーサー10と金属負極4との厚みの比、クーロン効率、およびエネルギー密度の評価を行った。クーロン効率とは、充電の際に電池に送り込んだ電気容量(Ah)と、放電の際に電池が吐き出した電気容量(Ah)との比である。また、エネルギー密度とは、電池がため込んでいるエネルギーの総量(Wh)と、電池本体の重量(kg)との比である。スペーサー10と金属負極4との厚みの比については、金属負極4の厚みを2mmとして算出しており、エネルギー密度は、スペーサー10と金属負極4との厚みの比から算出した計算値である。
スペーサー幅(スペーサー10の厚み)は、負極-正極間に存在する電解液9の体積と比例関係にあり、スペーサー幅が大きくなるほど、電池の重量が上がるため、エネルギー密度が下がる。金属空気電池1の放電は、化学反応によって起こり、反応物と生成物との濃度が放電によって変化する。この濃度変化は、分極(電圧の降下)などの電池性能の低下を引き起こす。ここで、負極-正極間に存在する電解液9の体積が大きいほど、放電時の濃度変化を緩和できるため、電圧低下が抑えられ、放電できる容量が上がる。すなわち、放電容量と比例関係にあるクーロン効率も大きくなる。また、金属負極4の厚みは、負極活物質の量と比例関係にあり、金属負極4の厚みが小さくなるほど、電池に占める負極活物質の重量比が下がるため、エネルギー密度が下がる。すなわち、金属負極4の厚みは、大きい方が望ましく、1mm以上であることが好適である。
実験例12ないし実験例15では、クーロン効率が80%程度であるのに対して、実験例11は、クーロン効率が17%であり、明らかに小さかった。また、実験例11ないし実験例14では、エネルギー密度が100Wh/kg以上であるのに対して、実験例15は、97Wh/kgであり、所定値(100Wh/kg)よりも低かった。実験3の結果によると、スペーサー10の厚みは、1.5mm以上5mm以下であり、スペーサー10の厚みは、金属負極4の厚みの0.75倍以上であることが好ましい。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 金属空気電池
2 包材
3 充電極
4 金属負極
5 空気極
6 撥水膜
7 セパレータ
8 PE袋
9 電解液
10 スペーサー
11 骨格
12 貫通孔
20 固定具
特開2017-224383号公報 特開2020-126754号公報

Claims (12)

  1. 金属負極と、正極と、前記金属負極と前記正極との間に配置されたスペーサーとを備えた金属空気電池であって、
    前記スペーサーは、3次元方向に延伸された格子状の骨格と、前記骨格の間を満たす電解液とで構成されていること
    を特徴とする金属空気電池。
  2. 請求項1に記載の金属空気電池であって、
    前記スペーサーは、前記金属負極と前記正極とが対向する厚み方向で自身を貫通する貫通孔を有すること
    を特徴とする金属空気電池。
  3. 請求項2に記載の金属空気電池であって、
    前記貫通孔は、前記厚み方向でサイズが変化すること
    を特徴とする金属空気電池。
  4. 請求項3に記載の金属空気電池であって、
    前記貫通孔のサイズは、前記金属負極の側で小さく、前記正極側で大きいこと
    を特徴とする金属空気電池。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記スペーサーは、互いに格子間隔が異なる第1骨格と第2骨格とで構成され、
    前記第1骨格の格子間隔は、前記第2骨格の格子間隔に対して、2以上の整数倍となっていること
    を特徴とする金属空気電池。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記骨格は、前記金属負極に接する面に沿った面方向と前記厚み方向とに対し、周期性を有する配置とされていること
    を特徴とする金属空気電池。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記骨格は、太さが0.5~2mmであること
    を特徴とする金属空気電池。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記骨格によって区画される小胞の体積は、30~100mmであること
    を特徴とする金属空気電池。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記スペーサーの厚みは、1.5~5mmであること
    を特徴とする金属空気電池。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記金属負極の厚みは、1mm以上であり、
    前記スペーサーの厚みは、前記金属負極の厚みの0.75倍以上であること
    を特徴とする金属空気電池。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記金属負極と前記スペーサーとの間にセパレータが設けられ、
    前記セパレータの厚みと前記骨格の格子間隔との比は、0.05~0.09であること
    を特徴とする金属空気電池。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1つに記載の金属空気電池であって、
    前記金属空気電池は、前記金属負極と対向する表面が、1対の固定具によって挟持されていること
    を特徴とする金属空気電池。
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