JP2022134187A - 脳波検出システム - Google Patents

脳波検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022134187A
JP2022134187A JP2021033162A JP2021033162A JP2022134187A JP 2022134187 A JP2022134187 A JP 2022134187A JP 2021033162 A JP2021033162 A JP 2021033162A JP 2021033162 A JP2021033162 A JP 2021033162A JP 2022134187 A JP2022134187 A JP 2022134187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
sheet
detection system
electroencephalogram detection
computer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021033162A
Other languages
English (en)
Inventor
直敬 藤井
Naotaka Fujii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2021033162A priority Critical patent/JP2022134187A/ja
Publication of JP2022134187A publication Critical patent/JP2022134187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

Figure 2022134187000001
【課題】検出精度が高く、生体への負担が軽減される脳波検出システムを提供する。
【解決手段】脳波検出システム1は、生体の頭部の頭蓋よりも内側に複数配置されるシート状電極12と、頭部内においてシート状電極12に配線を経由して接続され、電極で検知されるアナログ波形をデジタル信号に変換するA/D変換計算機40と、頭部内においてA/D変換計算機40の出力経路に設けられる遠位側コネクタ50と、頭部内に配置されて遠位側コネクタ50に対して着脱自在に接続されるケーブル60と、ケーブル60を経由して複数のデジタル信号を収集するデータ収集装置70を備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、脳活動情報を検出するための脳波検出システムに関する。
従来、世界中において世界中においてBMI(Brain Machine Interface)技術の研究が盛んに行われている。BMI技術では、生体の脳と外部機器とを接続することにより脳から脳活動情報を読み取り、読み取られた脳活動情報から生体の意図を予測(「デコーディング」とも呼ばれる)したり、その予測結果に応じてデバイスを制御したりする。これにより、生体は、例えば、ある部位の動作を脳でイメージしただけで、その部位に代替するデバイスを遠隔操作することが可能となる。このようなBMI技術は、例えば、事故や病気によって失われた運動機能や、認知感覚機能、意思伝達機能等を再建することが可能な技術として、実用化の期待が高まっている。
BMI技術について、非刺入型の皮質脳波(Electrocorticogram:以下、ECoG)電極を大脳皮質表面に留置することにより、大脳皮質の複数の位置における脳活動情報を取得したり、大脳皮質に対して光刺激を付与したりする手法が知られている(特許文献1参照)。
特開2020-74993号公報
しかしながら、特許文献1のECoG電極の場合、複数の電極シートを組み合わせた単一のECoG電極を、大脳皮質表面に挿入する必要があり、頭蓋骨に形成する開口面積を大きくしなければならないという問題があった。また、各電極シートの面積が大きくなると同時に、各電極シートから記録制御部までの配線距離が長いことから、検出信号にノイズが混在しやすいという問題があった。
更に、測定中に電極シート等に不具合が生じた場合、単一のECoG電極全体を脳内から取り外す必要があり、生体への負担が大きいという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、生体への負担を軽減しつつ、脳波活動を高精度に検出可能な脳波検出システムを提供しようとするものである。
本発明者による鋭意研究により実現された本発明は、脳に生じる脳波信号を検出する脳波検出システムであって、生体の頭部の頭蓋よりも内側に複数配置され、前記脳波信号を検出するための複数の電極が可撓性シートに形成されてなるシート状電極と、前記頭部内において前記シート状電極の前記電極に対して配線を経由して接続され、該電極で検知されるアナログ波形をデジタル信号に変換するA/D変換計算機と、前記頭部内において前記A/D変換計算機の出力経路に設けられる遠位側コネクタと、前記頭部内に配置され、前記遠位側コネクタに対して着脱自在に接続されるケーブルと、前記ケーブルを経由して複数の前記デジタル信号を収集するデータ収集装置と、を備えることを特徴とする脳波検出システムである。
上記脳波検出システムに関連して、前記遠位側コネクタの接続方向は、前記シート状電極における前記電極が配置される電極平面に対して角度を有することを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記遠位側コネクタの少なくとも一部が、前記頭蓋骨の骨厚内に配置されることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記A/D変換計算機及び前記遠位側コネクタが実装される計算機側基板を備え、前記計算機側基板の基板平面の少なくとも一部が、前記シート状電極における前記電極が配置される電極平面に対して角度を有することを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記計算機側基板と、前記シート状電極の前記可撓性シートが、異方性導電膜によって接続されることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記シート状電極の前記可撓性シートが、前記計算機側基板を兼ねることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記ケーブルは、複数の前記遠位側コネクタと前記データ収集装置とを接続するバス配線であることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記シート状電極には、周縁から内側に向かって形成される挿入用スリットが形成されており、前記挿入用スリットが、前記シート状電極における前記頭蓋の開口から挿入される領域を区画することを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記挿入用スリットによって形成される前記シート状電極の挿入経路が、前記電極が配置される電極平面上において面方向に屈曲または湾曲する経路になることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記挿入経路の終端近傍に、前記遠位側コネクタが配置されることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、前記シート状電極の前記可撓性シートは、波状に折り畳に可能であることを特徴とできる。
上記脳波検出システムに関連して、頭蓋と係合することで、前記シート状電極の位置を固定する係合部材を有することを特徴とすることができる。
本発明によれば、生体への負担を軽減しつつ、脳波活動を高精度に検出可能な脳波検出システムを得ることが出来るという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る脳波検出システムの全体構成を示す図である。 同脳波検出システムにおける電極モジュールの脳内配置態様を示す斜視図である。 同電極モジュールの(A)背面図、(B)正面図、(C)右側面図である。 同電極モジュールのレイアウトを説明する正面図である。 (A)は同電極モジュールにおけるシート状電極の電極及び配線を拡大して示す断面図であり、(B)はシート状電極と計算機側基板を導電フィルムで接続する構成を示す断面図である。 (A)~(E)は、同電極モジュールを脳内に挿入する手順を示す遷移図である。 同電極モジュールにおけるA/D変換計算機の機能構成を示すブロック図である。 同脳波検出システムの結線構成を示すブロック図である。 同脳波検出システムの脳内外の配置態様を示す断面図である。 同脳波検出システムのデータ収集装置の機能構成を示すブロック図である。 同脳波検出システムの電極モジュールの変形例を示す側面図である。 (A)~(G)は、変形例に係る電極モジュールを脳内に挿入する手順を示す遷移図である。 (A)~(F)は、変形例に係る電極モジュールを脳内に挿入する手順を示す遷移図である。 (A)は、変形例に係る電極モジュールの正面図であり、(B)(C)は電極モジュールを脳内に挿入する手順を示す遷移図である。 (A)は、変形例に係る電極モジュールの正面図であり、(B)(C)は電極モジュールを脳内に挿入する手順を示す遷移図である。 変形例に係る電極モジュールの(A)側面図、及び(B)斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の脳波検出システム1の全体構成を示す。脳波検出システム1は、皮質脳波を検出する複数の電極モジュール10と、この電極モジュール10から出力されるデジタル信号を伝送するケーブル60と、ケーブル60を経由して複数の電極モジュール10のデジタル信号を収集するデータ収集装置70と、データ収集装置70に電力を供給する無線給電装置80と、データ収集装置70から出力されるデジタル信号を受信する解析装置90を有する。
[電極モジュール]
図2に示すように、生体の頭部101は、外側から内側に向かって、皮膚110、頭蓋(骨)120、硬膜130、脳実質140の順番で配置された積層構造となる。硬膜130と脳実質140の間には、特に図示しない、くも膜又は軟膜が積層される。以降、電極モジュール10の部品・部材を説明するために、便宜上、脳実質140側を内側、皮膚110側を外側と称することにする。
本実施形態の電極モジュール10は、電極部分が、頭蓋120と硬膜130の間(硬膜外隙間)、又は、硬膜130と脳実質140の間(硬膜内隙間)(以降、これらの隙間を「電極挿入隙間」と称する)に配置される。なお、好ましくは頭蓋120と硬膜130の間(硬膜外部)に配置される。
図3に示すように、電極モジュール10は、シート状電極12、計算機側基板部30、A/D変換計算機40、遠位側コネクタ50を有する。
(シート状電極)
シート状電極12は、柔軟性(可撓性)を有する可撓性シートで構成されており、本実施形態ではフレキシブルプリント基板となっている。例えばシート状電極12は、ポリイミド樹脂等で構成される絶縁層14Cと、その内側面に形成される複数の電極16と、その外側面に形成されて各電極16に対応する配線18とを有する。各電極16は硬膜130に接触することで、硬膜130を伝達する皮質脳波を検知する。図3(B)に示すように、全ての配線18は、シート状電極12における外部接続領域14Aまで到達している。電極16は、ここでは64個がマトリクス状に配置されているが、他の配置でも良い。電極16の数も特に限定されない。また、可撓性シートは、伸縮性を有するシリコーン樹脂シート等を採用し、その表面や内部に電極16や配線18を配置することで、シート状電極16を構成しても良い。
図5(A)に拡大して示すように、シート状電極12は、ポリイミド樹脂等で構成される絶縁層14Cと、絶縁層14Cの内側面に形成される銅素材の内側導電層14Dと、絶縁層14Cの外側面に形成される銅素材の外側導電層14Eを備える。電極16は内側導電層14Dをエッチング処理することで形成され、配線18は外側導電層14Eをエッチング処理することで形成される。電極16と配線18は、絶縁層14Cを貫通するスルーホール14Gを形成した後に、このスルーホール14G内に銅メッキを施すことで電気的に接続される。配線18の外側面には、更にポリイミドフィルム等による保護絶縁層14Fが形成される。電極16の内側面には、生体適応性が良好な金めっき層16Aが形成される。なお、電極16や配線18自体を金素材にした場合は、金めっき層を省略できる。
図4に示すように、シート状電極12は、シート状(面状)に広がる形状となっており、ここでは方形状となる。シート状電極12には、シートの外縁O及びそれよりも内側の領域を区画(分離)するための挿入用スリット20が形成される。これにより、頭蓋120の頭蓋開口120A(図2参照)から電極挿入隙間に最初に挿入される領域を、シート状電極12の一部に限定できる。
挿入用スリット20の一方側に隣接する外縁を上流側外縁OAと定義し、この上流側外縁OAから挿入用スリット20に沿って面方向内側に広がる部分領域を上流領域22Aと定義する。挿入用スリット20の他方側に隣接する外縁Oを下流側外縁OBと定義し、この下流側外縁OBから挿入用スリット20に沿って面方向内側に広がる部分領域を下流領域22Bと定義する。シート状電極12は、図6(A)に示すように、上流側外縁OA及び上流領域22Aから、頭蓋開口120Aを介して電極挿入隙間に最初に挿入される。下流側外縁OB及び下流領域22Bは、上流領域22Aよりも後に電極挿入隙間に挿入されるか、或いは、頭蓋開口120Aに留置されるか、頭蓋開口120Aから外側に留置される。
図4に戻って、シート状電極12は、挿入用スリット20の内周縁Nに沿って挿入経路Pが形成される。挿入経路Pは、頭蓋開口120Aに対して、シート状電極12を挿入する経路となる。挿入用スリット20の内周縁Nは、挿入用スリット20の開放端20Aの両端からスリット長手方向に延びて、スリット最奥部で繋がるU字形状(コ字形状)となる。具体的に挿入経路Pは、第一屈曲点P1で右方向又は左方向に90度で屈曲し、その後の第二屈曲点P2で更に第一屈曲点P1と同一方向(右方向又は左方向)に90度で屈曲する。つまり、第一及び第二屈曲点P1、P2でそれぞれ90度屈曲することで、合計180度の方向転換を行う。一方で、ここでは90度に二度屈曲する場合を例示するが、円弧状に湾曲して180度方向転換させても良い。方向転換の角度は180度未満でも構わない。
シート状電極12は、挿入用スリット20によって内部が区画されることで、U字形状(コ字形状)に延びる帯状部材となる。
上流領域22Aは、この帯状部材における挿入経路Pの上流部分に形成された直線領域となり、下流領域22Bは、帯状部材における挿入経路Pの下流部分に形成された直線領域となる。なお、帯状部材における上流領域22Aと下流領域22Bを繋ぐ中流領域22Mは、帯が屈曲または湾曲した屈曲(湾曲)形状領域となっており、詳細には90度の屈曲が同一方向に2回繰り返されることによるU字形状(コ字形状)の領域となる。
挿入用スリット20が外縁Oを分断する場所に限定して、この挿入用スリット20が延びる方向をスリット進入方向Xと定義し、更に、このスリット進入方向Xと直交する方向を進入幅方向Yと定義する。更に、シート状電極12の進入幅方向Yの最大外寸を基準最大外寸W1(本実施形態では上流側外縁OAと下流側外縁OBの合計距離)と定義する。上流側外縁OAは、頭蓋開口120Aの最大内寸(以下、開口最大内寸Tmax/図6(A)参照)より小さく設定される。一方で、基準最大外寸W1は、開口最大内寸Tmaxよりも大きく設定される。
また、既に述べたように、シート状電極12は、挿入用スリット20によって分離されてU字形状に延びる帯状部材となるが、この挿入経路Pに沿ったシート状電極12の帯幅Wpは、開口最大内寸Tmaxよりも常に小さく設定される。
図3(B)に示すように、シート状電極12には、硬膜130又は脳実質140の湾曲形状に沿って変形・変位するための複数の変形用スリット25A、25B、25Cが形成される。本実施形態では、シート状電極12において、挿入用スリット20の周囲に沿うU字形状(コ字形状)の第一変形用スリット25Aと、第一変形用スリット25Aの周囲に沿うU字形状(コ字形状)の第二変形用スリット25B、第二変形用スリット25Bの周囲に沿うU字形状(コ字形状)の第三変形用スリット25Cが形成される。これらの第一~第三変形用スリット25A、25B、25Cは、シート状電極12のシート外縁Oに達していない。即ち、第一~第三変形用スリット25A、25B、25Cは、シート状電極12のシート外縁Oよりも内部の閉じた領域(開口)となる。
これらの第一~第三変形用スリット25A、25B、25Cの存在により、シート状電極12は、最も内周に位置するU字形状(コ字形状)且つ帯形状の第一帯片26A、この第一帯片26Aの外周に沿って配置されるU字形状(コ字形状)且つ帯形状の第二帯片26B、この第二帯片26Bの外周に沿って配置されるU字形状(コ字形状)且つ帯形状の第三帯片26Cを有する。第一~第三帯片26A、26B、26Cの各々には、帯長手方向に沿って複数の電極16及び複数本の配線18が配置される。第一~第三帯片26A、26B、26Cは、互いに独立して変位できることから、図2に示すように、硬膜130又は脳実質140の湾曲形状に沿って変形・変位できるので、電極16を硬膜130に密着させることが可能となる。
なお、本発明の変形用スリットは上記に限定されず、第一~第三変形用スリット25A、25B、25Cが、シート外縁Oに到達しても良く、更に、挿入用スリット20に到達しても良い。
(計算機側基板部)
図3(B)及び(C)に示すように、計算機側基板部30は、柔軟性(可撓性)を有する可撓性シートで構成されており、本実施形態ではフレキシブルプリント基板となっている。図5(B)に拡大して示すように、計算機側基板部30は、ポリイミド樹脂等で構成される絶縁層30Cと、絶縁層30Cの一方面に形成される銅素材の一方側導電層30Dと、他方面に形成される銅素材の他方側導電層30Eを備える。一方側導電層30Dには複数(合計64本)の端子32が形成される。この複数の端子32は、シート状電極12の外部接続領域14Aに集中される複数(合計64本)の配線18の終端18Aに対応する。他方側導電層30Eには、複数(合計64本)の端子32に対応して設けられる入力配線34が形成される。この入力配線34は、端子32とA/D変換計算機40側の複数(合計64個)の入力端子40Aを電気的に繋ぐ役割を担う。なお、端子32と配線34は、絶縁層30Cのスルーホール30Gを介して電気的に繋がる。更に、他方側導電層30Eには、複数(合計4本)の出力配線36が形成される。この出力配線36は、A/D変換計算機40側の複数(4個)の出力端子40Bと、遠位側コネクタ50の複数(4個)の端子50Aを電気的に繋ぐ役割を担う。計算機側基板部30は、伸縮性を有するシリコーン製フレキシブル基板を採用しても良い。
計算機側基板部30とシート状電極12は、シート状電極12の外部接続領域14A(下流領域22B)において導電フィルム38によって接続される。ここでは、導電フィルム38として、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)が用いられる。この導電フィルム38を介在させた状態で、計算機側基板部30の端子32をシート状電極12の終端18Aを対向させて加熱・圧力を加えることで、端子32と終端18Aの間のみが導電領域38Aとなり、残部38Bが絶縁領域となる。これにより、はんだ等の実装作業を経ずして、計算機側基板部30とシート状電極12が電気的に接続される。
図3(C)に示すように、計算機側基板部30は、途中で屈曲されることで、シート状電極12を基準とした起立平面35が形成される。起立平面35は、シート状電極12における電極16が配置される平面(電極平面)に対して角度αを有する。起立平面35の角度αは、ここでは電極平面に対して約90度となるように屈曲されているが、20度以上であることが好ましく、望ましくは45度以上とし、160度以下であることが好ましく、望ましくは135度以下とする。
(A/D変換計算機)
A/D(アナログ/デジタル)変換計算機40は、計算機側基板部30の起立平面35に実装される。A/D変換計算機40は、アンプを内蔵した半導体チップで構成されており、入力端子40Aから入力される複数(64個)のアナログ信号波形を、アンプによって増幅してデジタル信号波形に変換して統合し、これらのデジタル信号波形データを集約(多重化)して、出力端子40Bからシリアル信号として出力する。例えば、A/D変換計算機40は、極小化のために、パッケージによる封止を省略したいわゆるベア・チップとすることが好ましく、この場合、ベア・チップが計算機側基板部30に対してワイヤボンディング等によって実装される。実装されたA/D変換計算機40は、防水用の樹脂(防水エポキシ等)によって包埋されることで防水対応とすることが望ましい。
図7にA/D変換計算機40の機能構成ブロックを示す。A/D変換計算機40は、電圧印加部42A、増幅部42B、多重化部42C、デジタル変換部42D、送受信制御部42Eを備える。電圧印加部42Aは、複数(64個)の入力端子40A及び配線18を介して、各電極16に脳波検出用の電圧を印加する。なお、この電圧印加部42Aには、基準電圧を決定するための基準電極44が配線を介して接続される。この基準電極44は、電極16と類似する構成によって、所望の配線44Aを経由してシート状電極12に形成されることが好ましい。
増幅部42Bは、各電極16から検出される皮質脳波のアナログ波形信号を増幅する。多重化部42Cは、いわゆるアナログマルチプレクサであり、増幅部42Bで増幅された64個のアナログ波形信号を合成(多重化)して、多重化アナログ信号波形を生成する。デジタル変換部42Dは、多重化アナログ信号波形をデジタル変換して、多重化デジタル信号波形を生成する。送受信制御部42Eは、このA/D変換計算機40の全体の動作を制御すると同時に、この多重化デジタル信号波形を出力端子40Bから出力する。出力時の伝送プロトコルとしては、例えば、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(Serial Peripheral Interface:SPI)を採用できる。
本実施形態のA/D変換計算機40には、SPI用として、出力端子40Bが少なくとも4個設けられている。出力端子40Bの一つは、データ収集装置70から送信されるクロック信号を受信するクロック端子(SCLK)となる。もう一つは、多重化デジタル信号波形を出力する信号出力端子(MOSO)となる。もう一つは、データ収集装置70から送信されるデータを受信する信号受信端子(MOSI)となる。もう一つは、データ収集装置70から送信される送信許可信号を受信する制御端子(SS)となる。
A/D変換計算機40から各電極16までの配線の総長さは20cm以下となることが好ましく、より望ましくは15cm以下とする。
(遠位側コネクタ)
図9に示すように、遠位側コネクタ50は、計算機側基板部30の起立平面35に実装される。この遠位側コネクタ50には、ケーブル60の遠位端が着脱自在に接続される。なお、ケーブル60の近位端はデータ収集装置70の近位側コネクタ70Aに着脱自在に接続される。遠位側コネクタ50は、例えば、SPI規格に対応した超小型高密度角型コネクタであり、コンタクトピッチは1.0mm以下が好ましく、コネクタの全幅は20mm以下が好ましく、コネクタの厚みは5mm以下が好ましい。この遠位側コネクタ50は、ケーブル60との接点部分に関して防水機能を有することが望ましい。また、遠位側コネクタやA/D変換計算機40を、まとめて防水ケース・防水カバー等に収容することで、防水機能を付加することもできる。
既に述べたように、計算機側基板部30は可撓性シートによって途中で屈曲されている。結果、遠位側コネクタ50とケーブル60の着脱方向は、電極16が配置される平面(電極平面)に対して角度αを有する。ここでは角度αが約90度となるように屈曲されているが、20度~160度の範囲内が好ましく、より望ましくは45度~135度の範囲内とする。遠位側コネクタ50は、頭蓋120の骨厚内(頭蓋開口120A内)に位置しており、骨厚方向に延在する。例えば、頭蓋120の骨厚が不十分で、A/D変換計算機40や遠位側コネクタ50の一部が、頭蓋120からはみ出る場合は、この角度αを、積極的に90度未満の範囲、又は、90度超の範囲にすることで、A/D変換計算機40や遠位側コネクタ50を傾斜させることで、骨厚内(頭蓋開口120A内)に埋め込むことが好ましい。
[ケーブル]
図9に示すように、ケーブル60は、皮膚110と頭蓋120の間に敷設される。図8に、複数(64個)の電極モジュール10とデータ収集装置70を結ぶケーブル60の接続構成を示す。このケーブル60の少なくとも一部はいわゆるバス配線構造となる。ケーブル60は、クロック配線(SCLK配線)、信号出力配線(MOSO配線)、信号送信配線(MOSI配線)を備える。これらの配線は、各電極モジュール10のクロック端子(SCLK)、信号出力端子(MOSO)、信号受信端子(MOSI)で共有されることで、バス配線となる。一方、ケーブル60は、電極モジュール10の数と同数又はそれ以上の制御配線(SS配線)を備えており、各電極モジュール10の制御端子(SS)に個別接続される。つまり、各電極モジュール10の送信許可・送信不許可を制御する趣旨から、制御配線(SS配線)は、電極モジュール10毎をスター型(ハブ・アンド・スポーク型)で接続する。なお、ケーブル60の配線構造(トポロジー)は本実施形態に特に限定されず、リング型、メッシュ型等を採用することも可能である。
[データ収集装置]
図9及び図10に、データ収集装置70の構成を示す。データ収集装置70は、データ収集計算機72、無線送信機74、電源装置76、無線受電装置78、これらが実装される基板79を有しており、これらの部材の一部または全部に対して防水処理が施されていることが好ましい。例えば、エポキシ樹脂等の防水樹脂で被覆したり、防水ケースに収容したりできる。
(データ収集計算機)
データ収集計算機72は、例えば半導体チップで構成されており、ケーブル60の各配線に接続される。図10の機能ブロックに示すように、データ収集計算機72は、モジュール選択部73A、収集制御部73B、転送部73Cを有する。モジュール選択部73Aは、複数(64個)の電極モジュール10の制御端子(SS)にそれぞれ接続される制御配線SS1~SS64を利用して、多重化デジタル信号波形を受信する電極モジュール10を順番に選択する(切り替える)。収集制御部73Bは、モジュール選択部73Aによって送信(通信)を許可した電極モジュール10のA/D変換計算機40との間でSPIプロトコルに基づいて通信を行い、多重化デジタル信号波形を受信する。なお、収集制御部73Bは、クロック配線(SCLK配線)によってクロック信号を送信して各電極モジュール10のA/D変換計算機40と同期をとり、信号出力配線(MOSO配線)によって多重化デジタル信号波形を受信する。なお、信号送信配線(MOSI配線)によって、A/D変換計算機40に各種制御信号を送信する。結果、収集制御部73Bでは、全ての電極モジュール10の多重化デジタル信号波形を受信できる。転送部73Cは、収集制御部73Bで収集される多重化デジタル信号波形を、無線送信機74に転送する。
(無線送信機)
無線送信機74は、デジタル信号を無線伝送する装置であり、例えば、Wi-Fi(登録商標)等のような、国際標準規格のIEEE 802.11規格を使用した無線伝送プロトコルによって、多重化デジタル信号波形を送信する。これにより、皮膚110内に埋め込まれるデータ収集装置70から、多重化デジタル信号波形を頭外に無線送信可能となる。
(電源装置)
電源装置76は、例えばリチウムイオン等のバッテリであり、データ収集計算機72、無線送信機74、及び、ケーブル60を経由したA/D変換計算機40に電力を供給する。
(無線受電装置)
無線受電装置78は、ワイヤレス給電システムにおける受電側機械となり、無線給電装置80から送信されるエネルギーを受信して電力に変換し、電源装置76のバッテリを充電する。ワイヤレス給電システムの伝送方式は、電磁誘導方式、磁気共鳴方式、電波方式等、様々に選択できる。これにより、体外から電力をワイヤレス供給できることになる。
[解析装置]
体外に配置される解析装置90は、いわゆる計算機であり、データ収集計算機72の無線送信機74から送信される多重化デジタル信号波形を受信して信号解析を行う。具体的には、多重化デジタル信号波形を分解し、合計4096個の各電極16のデジタル信号波形を得る。
[電極モジュールの挿入手順]
図6に、各電極モジュール10を頭蓋120と硬膜130の隙間(電極挿入隙間)に挿入する手順を示す。図6(A)に示すように、頭蓋開口120Aの内部に、上流側外縁OA及び上流領域22Aを配置する。その後、上流側外縁OA及び上流領域22Aを、挿入経路Pに沿って電極挿入隙間に進入させる。具体的に、図6(A)では、頭蓋開口120Aに対して、図の下方向に電極モジュール10を直線的に移動させる。結果、図6(B)に示すように、中流領域22Mが頭蓋開口120Aに到達する。図6(B)(C)に示すように、中流領域22Mでは、挿入経路Pが第一屈曲点P1及び第二屈曲点P2で屈曲している。まず、第一屈曲点P1で電極モジュール10の挿入方向を転換するために、図6(C)では、頭蓋開口120Aに対して、図右方向に電極モジュール10を直線的に移動させる。結果、図6(D)に示すように、頭蓋開口120Aに、中流領域22Mの第二屈曲点P2が到達するので、この第二屈曲点P2で電極モジュール10の挿入方向を転換する。具体的に、頭蓋開口120Aに対して、図上方向に電極モジュール10を直線的に移動させる。結果、図6(E)に示すように、頭蓋開口120Aに対して下流領域22Bが到達することで、電極モジュール10の挿入が完了する。なお、挿入経路Pの終端近傍となる下流領域22Bに、計算機側基板部30が起立状態で接続されていることから、頭蓋120の骨厚方向に沿って、A/D変換計算機40及び遠位側コネクタ50が配置される。
なお、ここでは特に図示しないが、挿入経路Pを第一及び第二屈曲点P1、P2で方向展開する際に、電極モジュール10全体を頭蓋開口120Aに対して相対回転させても良い。
図1に示すように、複数の電極モジュール10を、複数の頭蓋開口120Aから電極挿入隙間に挿入したら、これらの電極モジュール10と、頭蓋開口120Aの外側に配置されるデータ収集装置70を、ケーブル60で接続する。
以上の通り、本実施形態の脳波検出システム1によれば、電極モジュール10内において、シート状電極12とA/D変換計算機40が共に頭部内に収容される。結果、シート状電極12側の配線18及び計算機側基板部30の配線34によるアナログ波形信号の総距離が短くなるので、A/D変換計算機40に入力されるアナログ信号波形に含まれるノイズを小さくすることができる。また、配線18及び配線34が、共に可撓性シートによって形成されている結果、配線間ピッチも固定され、また、配線の変形・変位も抑制される。これもノイズの抑制につながる。
特に本電極モジュール10では、A/D変換計算機40が頭蓋120の頭蓋開口120Aより内側に配置される。換言すると、配線18及び配線34が、頭蓋120よりも内側(これは頭蓋120の骨厚位置を含む)に配置されるので、頭外からの電波等の影響を受けにくい。結果、A/D変換計算機40に入力されるアナログ信号波形に含まれるノイズを小さくすることができる。
また、更に本電極モジュール10は遠位側コネクタ50を備えており、ケーブル60に対して着脱自在となっている。結果、ケーブル60を取り外した状態で、電極モジュール10のみを頭部に搭載してから、ケーブル60を装着できるので、搭載時の作業性が飛躍的に向上する。また、使用中に電極モジュール10が故障した場合、故障した電極モジュールのみを、頭部から取り外して、新たな電極モジュール10に交換できるので、作業者による作業時間が短縮され、生体の負担を軽減できる。また、電極モジュール10の数の増減にも容易に対応できる。
本電極モジュール10では、遠位側コネクタ50が、頭蓋120の骨厚方向に配置される。結果、遠位側コネクタ50が、皮膚110から突出することが抑制され、生体への負担を軽減できる。更に、遠位側コネクタ50のケーブル接続方向が、シート状電極12の電極平面に対して角度を有するように配置されるので、遠位側コネクタ50に対するケーブルの着脱が容易となる。
本電極モジュール10では、シート状電極12の可撓性シートと、計算機側基板部30の可撓性シートが、導電フィルム38によって接合されている。このようにすると、シート状電極12の製作と、計算機側基板部30の製作及びA/D変換計算機40の実装を別工程にできるので、電極モジュール10を量産する際の歩留まりが向上する。
本電極モジュール10では、シート状電極12において、外縁Oから内側に向かって形成される挿入用スリット20によって、頭蓋開口120Aから挿入する領域を、全体の一部に区画できる。つまり、挿入用スリット20によって、シート状電極12の全幅よりも狭幅となる帯状部材となるので、この帯状部材を挿入経路Pに沿って電極挿入隙間に徐々に挿入できる。結果、頭蓋開口120Aのサイズをシート状電極12の面積よりも小さくすることが可能となり、生体への負担が軽減される。更に、挿入用スリット20によって形成されるシート状電極12の挿入経路Pが、電極平面上において面方向に屈曲または湾曲しているので、頭蓋開口120Aのサイズを小さくしたまま、シート状電極12の外形形状を様々に設定できる。また、本電極モジュール10では、挿入経路Pの終端近傍に遠位側コネクタ50が配置されているので、電極挿入隙間に対するシート状電極12の挿入が完了すると、自ずと、頭蓋開口120Aの近傍に、遠位側コネクタ50が配置される。
[変形例]
上記実施形態では、A/D変換計算機40が、頭蓋開口120Aの骨厚内に配置される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図11(A)に示すように、A/D変換計算機40を硬膜130に接近させて、硬膜130と平行となるように装着しても良い。例えば図11(B)に示すように、遠位側コネクタ50も硬膜130に接近させて、硬膜130と平行となるように装着しても良い。また図11(C)に示すように、遠位側コネクタ50を、頭蓋120の外側に配置しても良い。
更に上記実施形態では、A/D変換計算機40が実装される計算機側基板部30と、シート状電極12の可撓性シートが別部材となる場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、図11(D)に示すように、シート状電極12の可撓性シートに、A/D変換計算機40や遠位側コネクタ50を直接実装しても良い。なお、特に図示しないが、計算機側基板部30をZ状やW状に折り畳んで、頭蓋開口120Aの骨厚内に配置することもできる。
また、上記実施形態では、シート状電極12に単一の挿入用スリット20が形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図12に示すように、シート状電極12に対して、複数の挿入用スリット20、20、20、20が、対向する縁から内側に向かって互いに平行状態で交互に形成しても良い。このようにすると、挿入用スリット20によってU字形状の挿入経路Pが形成され、挿入用スリット20によってU字形状の挿入経路Pが形成され、挿入用スリット20によってU字形状の挿入経路Pが形成され、挿入用スリット20によってU字形状の挿入経路Pが形成される。各挿入経路P、P、P、Pには、それぞれ、上流領域22A、中流領域22M、下流領域22Bが形成される。図12(A)~12(G)に示すように、四種類の挿入経路P、P、P、Pが連続することで蛇行状の挿入経路となる。このように挿入用スリットの数を増やすことで、挿入時の帯幅を狭くすることが出来、頭蓋開口120Aのサイズを一層小さくできる。
更に、図13に示すように、シート状電極12に対して、らせん状の挿入用スリット20を形成しても良い。このようにすると、らせんの最も外側にU字形状の挿入経路Pが形成され、その内側にU字形状の挿入経路Pが形成され、その内側に更にU字形状の挿入経路Pが形成される。各挿入経路P、P、Pには、それぞれ、上流領域22A、中流領域22M、下流領域22Bが形成される。図13(A)~13(F)に示すように、3種類の挿入経路P、P、Pが連続することで、らせん状の挿入経路となる。このように挿入用スリットをらせん状にすると、挿入時の帯幅を狭くすることが出来、頭蓋開口120Aのサイズを一層小さくできる。
また、図14に示すように、シート状電極12に対して、対向する両外縁O1、O2から内側に向かって複数の屈曲用スリット29を形成しても良い。このようにすると、図14(B)(C)に示すように、シート状電極12の一部を湾曲させることで、シート状電極12よりも小さい頭蓋開口120A内に対して、シート状電極12を経路Pに沿って順番に挿入できる。
更に図15に示すように、シート状電極12を、山折り線T1及び谷折り線T2に沿って展開自在に折り畳むようにしても良い。ここでは、シート状電極12を、平行四辺形を基調としたテッセレーション折り(通称、ミウラ折り(登録商標))によって、屏風状に折り畳むようにしている。このようにすると、図15(B)に示すように、屏風状に折り畳んだ状態のシート状電極12を、頭蓋開口120Aに挿入し、その後、図15(C)に示すように、頭蓋120の内部で展開することで、電極挿入隙間にシート状電極12を挿入できる。ここでは四角形を基調としたテッセレーション折りを例示したが、三角形を基調としたテッセレーション折りでも良く、その他の折り方でも構わない。
更にまた、図16に示すように、計算機側基板部30における起立平面35の少なくとも一部や、遠位側コネクタ50、A/D変換計算機40等が防水ケース300に収容されても良い。防水ケース300は蓋部300Aを有しており、この蓋部300Aと本体の境界を通じて、ケーブル60の遠位端が防水ケース300内に挿入される。防水ケース300は、頭蓋開口120A内に配置される。このようにすると、蓋部300Aを開閉するのみで、ケーブル60の脱着が可能となる。
更に、図16の事例では、防水ケース300が、頭蓋120との係合部材を兼ねており、シート状電極12の位置固定機能を発揮する。係合部材(防水ケース300)は、頭蓋開口120A内に配置されることで、頭蓋開口120Aが平面方向に係合し、その結果、シート状電極12の位置がずれにくくなる。位置固定精度を高める場合は、係合部材(防水ケース300)と頭蓋開口120Aの形状を近似させることが好ましい。
なお、上記脳波検出システム1では、特に図示しない基板状の刺激電極を備えるようにし、シート状電極12の近傍において、脳に刺激を印加するようにしても良い。この刺激用電極は、例えばLED等を用いることで、脳実質に対して光による刺激を印加できる。
本発明の脳波検出システム1は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 脳波検出システム
10 電極モジュール
12 シート状電極
14A 外部接続領域
16 電極
18 配線
20 スリット
20 挿入用スリット
22A 上流領域
22B 下流領域
22M 中流領域
30 計算機側基板部
38 導電フィルム
40 A/D変換計算機
42A 電圧印加部
42B 増幅部
42C 多重化部
42D デジタル変換部
42E 送受信制御部
50 遠位側コネクタ
60 ケーブル
70 データ収集装置
72 データ収集計算機
74 無線送信機
76 電源装置
78 無線受電装置
80 無線給電装置
90 解析装置
101 頭部
110 皮膚
120 頭蓋
120A 頭蓋開口
130 硬膜
140 脳実質
OA 上流側外縁
OB 下流側外縁
P 挿入経路

Claims (12)

  1. 脳に生じる脳波信号を検出する脳波検出システムであって、
    生体の頭部の頭蓋よりも内側に複数配置され、前記脳波信号を検出するための複数の電極が可撓性シートに形成されてなるシート状電極と、
    前記頭部内において前記シート状電極の前記電極に対して配線を経由して接続され、該電極で検知されるアナログ波形をデジタル信号に変換するA/D変換計算機と、
    前記頭部内において前記A/D変換計算機の出力経路に設けられる遠位側コネクタと、
    前記頭部内に配置され、前記遠位側コネクタに対して着脱自在に接続されるケーブルと、
    前記ケーブルを経由して複数の前記デジタル信号を収集するデータ収集装置と、
    を備えることを特徴とする脳波検出システム。
  2. 前記遠位側コネクタの接続方向は、前記シート状電極における前記電極が配置される電極平面に対して角度を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の脳波検出システム。
  3. 前記遠位側コネクタの少なくとも一部が、前記頭蓋骨の骨厚内に配置されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の脳波検出システム。
  4. 前記A/D変換計算機及び前記遠位側コネクタが実装される計算機側基板を備え、
    前記計算機側基板の基板平面の少なくとも一部が、前記シート状電極における前記電極が配置される電極平面に対して角度を有することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の脳波検出システム。
  5. 前記計算機側基板と、前記シート状電極の前記可撓性シートが、異方性導電膜によって接続されることを特徴とする、
    請求項4に記載の脳波検出システム。
  6. 前記シート状電極の前記可撓性シートが、前記計算機側基板を兼ねることを特徴とする、
    請求項4又は5に記載の脳波検出システム。
  7. 前記ケーブルは、複数の前記遠位側コネクタと前記データ収集装置とを接続するバス配線であることを特徴とする、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の脳波検出システム。
  8. 前記シート状電極には、周縁から内側に向かって形成される挿入用スリットが形成されており、
    前記挿入用スリットが、前記シート状電極における前記頭蓋の開口から挿入される領域を区画することを特徴とする、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の脳波検出システム。
  9. 前記挿入用スリットによって形成される前記シート状電極の挿入経路が、前記電極が配置される電極平面上において面方向に屈曲または湾曲する経路になることを特徴とする、
    請求項8に記載の脳波検出システム。
  10. 前記挿入経路の終端近傍に、前記遠位側コネクタが配置されることを特徴とする、
    請求項9に記載の脳波検出システム。
  11. 前記シート状電極の前記可撓性シートは、波状に折り畳に可能であることを特徴とする、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の脳波検出システム。
  12. 頭蓋と係合することで、前記シート状電極の位置を固定する係合部材を有することを特徴とする、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の脳波検出システム。
JP2021033162A 2021-03-03 2021-03-03 脳波検出システム Pending JP2022134187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021033162A JP2022134187A (ja) 2021-03-03 2021-03-03 脳波検出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021033162A JP2022134187A (ja) 2021-03-03 2021-03-03 脳波検出システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022134187A true JP2022134187A (ja) 2022-09-15

Family

ID=83231221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021033162A Pending JP2022134187A (ja) 2021-03-03 2021-03-03 脳波検出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022134187A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7335228B2 (ja) 生体用電極パッドと生体信号処理装置との組合せ
JP3923861B2 (ja) 生体電極
ES2311643T3 (es) Sistema inalambrico de electrocardiografia.
US8868152B2 (en) Electrode array
US8463354B2 (en) Electrode system with rigid-flex circuit
US6415169B1 (en) Multiple electrode assembly with extendible electrodes and methods of fabrication and application
JP3561858B2 (ja) 医療用電極体を備えた医療器
US20110166434A1 (en) System for sensing electrophysiological signals
US7844316B1 (en) EKG cable
JP2007301358A (ja) 放射状電極アレイ
WO2012150528A1 (en) Electrode assembly for contacting skin
JP2022134187A (ja) 脳波検出システム
JP4795645B2 (ja) 患者監視システム
JP3689188B2 (ja) 撮像装置
CN113301848B (zh) 弹性可穿戴传感器
CN209107334U (zh) 一种新型柔性印刷贴面电极阵列
EP3777675B1 (en) Wearable sensor device
WO2023084971A1 (ja) 伸縮デバイス
CN219630441U (zh) 电极绑带以及电极绑带组件
US20230148932A1 (en) Wearable Sensor
JP2017035174A (ja) 生体情報取得装置
CN114515154A (zh) 一种一体化脑电极结构及其制备方法
CN117460455A (zh) 心电电极贴