JP2022131377A - 塗布部材、塗布具及び化粧具 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な状況で化粧液を塗布することができる塗布部材、塗布具、及び化粧具を提供すること。【解決手段】塗布具を構成する軸部材に取り付けられるための、かつ化粧液を塗布対象上に塗布するための塗布部材であって、該軸部材に取り付けられており、かつ軸線に沿って延在している軸部と、軸部の遠位端から遠位に突出している頭部と、を含み、頭部が、第1の塗布面と、該第1の塗布面の反対側の第2の塗布面と、周縁部と、を含み、該第2の塗布面は軸線から離れて突出する湾曲面であり、第1の塗布面は第2の塗布面よりも平坦である、塗布部材。【選択図】図2
Description
本願は、アイシャドーなどの化粧液を、瞼などの塗布対象上に塗布するための塗布部材、そのような塗布部材を含む塗布具、及びそのような塗布具を含む化粧具に関する。
従来、特許文献1に開示されている塗布部材が、アイシャドーなどの化粧液を瞼などの塗布対象上に塗布するための塗布部材として提案されている。
この塗布部材は、塗布具の軸部材に取り付けられている軸部と、該軸部の遠位端から突出している頭部と、を含み、頭部は、凹状の第1の面及び該第1の面の反対側の凸状の第2の面と、周縁部と、を含む。そのような塗布部材は、軸部を軸部材に取り付けることによって、塗布具を構成し、該塗布具は、化粧液を含有する容器本体の首部に取外し可能に取り付けられる。塗布具は、化粧液を塗布する時に容器本体から引き出され、凹状の第1の面は化粧液を保持し続け、その結果、凸状の第2の面上に付けられている化粧液は、引き出す時に容器本体の内側に配設されているワイパーと接触することによって、拭き取られる。次いで、第1の面上の化粧液は、第2の面を塗布対象と接触させることによって、塗布対象上に最初に塗布される。
上記特許文献1に加えて、塗布部材として、特許文献2~7において開示されている塗布部材が知られている。
この塗布部材は、塗布具の軸部材に取り付けられている軸部と、該軸部の遠位端から突出している頭部と、を含み、頭部は、凹状の第1の面及び該第1の面の反対側の凸状の第2の面と、周縁部と、を含む。そのような塗布部材は、軸部を軸部材に取り付けることによって、塗布具を構成し、該塗布具は、化粧液を含有する容器本体の首部に取外し可能に取り付けられる。塗布具は、化粧液を塗布する時に容器本体から引き出され、凹状の第1の面は化粧液を保持し続け、その結果、凸状の第2の面上に付けられている化粧液は、引き出す時に容器本体の内側に配設されているワイパーと接触することによって、拭き取られる。次いで、第1の面上の化粧液は、第2の面を塗布対象と接触させることによって、塗布対象上に最初に塗布される。
上記特許文献1に加えて、塗布部材として、特許文献2~7において開示されている塗布部材が知られている。
しかしながら、これらの塗布部材では、様々な状況で化粧液を塗布する必要がある。
したがって、本願の発明の目的は、様々な状況で化粧液を塗布することができる塗布部材、塗布具、及び化粧具を提供することである。
したがって、本願の発明の目的は、様々な状況で化粧液を塗布することができる塗布部材、塗布具、及び化粧具を提供することである。
本発明は、上記の問題を解決するために、次の手段を採用する。本発明による塗布部材は、塗布具を構成する軸部材に取り付けられるための、かつ化粧液を塗布対象上に塗布するための塗布部材であって、前記軸部材に取り付けられており、かつ軸線に沿って延在している軸部と、軸部の遠位端から遠位に突出している頭部と、を含み、前記頭部が、第1の塗布面と、該第1の塗布面の反対側の第2の塗布面と、周縁部と、を含み、前記第2の塗布面が、前記軸線から離れて突出する湾曲面であり、前記第1の塗布面が、前記第2の塗布面よりも平坦である。
本発明によれば、より平坦な第1の塗布面は、第2の塗布面と比較して、より多くの化粧液を保持することができるので、第1の塗布面を塗布対象と接触させることによって、比較的大量の化粧液が塗布対象上に塗布されることが可能であり、必要に応じて、塗布対象上に塗布された化粧液は、第2の塗布面を塗布対象と接触させることによって、広げられ、ぼやかされることが可能である。さらに、必要に応じて、化粧液のラインが、周縁部を塗布対象と接触させることによって引かれることが可能である。したがって、様々な状況で塗布対象上に化粧液を塗布することができる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記周縁部には、前記化粧液を保持する保持溝部が設られてもよい。
本発明によれば、周縁部を塗布対象と接触させて化粧液のラインを引く場合、保持溝部内に保持されている化粧液は、塗布対象と接触する周縁部に供給される。したがって、これにより、化粧液のラインがぼやけることまたは途切れることが防止される。したがって、周縁部を用いてより化粧液のラインを滑らかに引くことができる。
本発明によれば、周縁部を塗布対象と接触させて化粧液のラインを引く場合、保持溝部内に保持されている化粧液は、塗布対象と接触する周縁部に供給される。したがって、これにより、化粧液のラインがぼやけることまたは途切れることが防止される。したがって、周縁部を用いてより化粧液のラインを滑らかに引くことができる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記保持溝部が、前記頭部の前記遠位端に亘って延在してもよい。
本発明によれば、保持溝部は頭部の遠位端に亘って形成されているので、周縁部の遠位端の厚さは薄くなる。したがって、これにより、周縁部の遠位端を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細い線を引くことが可能になる。
本発明によれば、保持溝部は頭部の遠位端に亘って形成されているので、周縁部の遠位端の厚さは薄くなる。したがって、これにより、周縁部の遠位端を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細い線を引くことが可能になる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記周縁部には、両側部に一対の保持溝部が設けられていてもよい。
本発明によれば、上述と同様に、保持溝部は頭部の側部に形成されているので、周縁部の側部の厚さは薄くなる。したがって、これにより、周縁部の側部を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細いラインを引くことが可能になる。
本発明によれば、上述と同様に、保持溝部は頭部の側部に形成されているので、周縁部の側部の厚さは薄くなる。したがって、これにより、周縁部の側部を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細いラインを引くことが可能になる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記頭部が沿って延在している頭部軸線が、前記軸線に対して前記第2の塗布面側に向かって傾斜してもよい。
本発明によれば、塗布部材を取り付けられている塗布具を、化粧液を含有する容器本体から引き出す時、第2の塗布面上に付着している化粧液を容器本体によって効果的に拭き取ることができる。
本発明によれば、塗布部材を取り付けられている塗布具を、化粧液を含有する容器本体から引き出す時、第2の塗布面上に付着している化粧液を容器本体によって効果的に拭き取ることができる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記頭部の遠位端における幅が、遠位に狭くなってもよい。
本発明によれば、化粧液のより細いラインが頭部の遠位端を用いて引かれることが可能である。さらに、塗布対象上に化粧液を引いた後に塗布部材が取り付けられている塗布具を容器本体に取り付ける場合、塗布部材は容器本体の首部を容易に通過することができる。
本発明によれば、化粧液のより細いラインが頭部の遠位端を用いて引かれることが可能である。さらに、塗布対象上に化粧液を引いた後に塗布部材が取り付けられている塗布具を容器本体に取り付ける場合、塗布部材は容器本体の首部を容易に通過することができる。
さらに、本発明による塗布部材では、前記頭部が、前記軸線に関して線対称に形成され得る。
本発明によれば、塗布部材の位置を、塗布部材が取り付けられている塗布具を保持する方法を大きく変えることなく、右瞼上に化粧液を塗布するための一の状態から、左瞼上に化粧液を塗布するための別の状態へ変えることが可能である。したがって、塗布具はより便利になる。
本発明によれば、塗布部材の位置を、塗布部材が取り付けられている塗布具を保持する方法を大きく変えることなく、右瞼上に化粧液を塗布するための一の状態から、左瞼上に化粧液を塗布するための別の状態へ変えることが可能である。したがって、塗布具はより便利になる。
さらに、本発明による塗布具は、上記塗布部材と、前記塗布部材に取り付けられている軸部材と、を含む。
その上、本発明による化粧具は、上記塗布具と、前記塗布具が取外し可能に取り付けられている、化粧液を含有する容器本体と、を含む。
これらの発明によれば、上述と同様に、第1の塗布面を塗布対象と接触させることによって、比較的大量の化粧液が塗布対象上に塗布されることが可能であり、必要に応じて、塗布対象上に塗布された化粧液は、第2の塗布面を塗布対象と接触させることによって、広げられ、ぼやかされることが可能である。さらに、必要に応じて、化粧液のラインが、周縁部を塗布対象と接触させることによって引かれることが可能である。したがって、様々な状況で塗布対象上に化粧液を塗布することができる。
その上、本発明による化粧具は、上記塗布具と、前記塗布具が取外し可能に取り付けられている、化粧液を含有する容器本体と、を含む。
これらの発明によれば、上述と同様に、第1の塗布面を塗布対象と接触させることによって、比較的大量の化粧液が塗布対象上に塗布されることが可能であり、必要に応じて、塗布対象上に塗布された化粧液は、第2の塗布面を塗布対象と接触させることによって、広げられ、ぼやかされることが可能である。さらに、必要に応じて、化粧液のラインが、周縁部を塗布対象と接触させることによって引かれることが可能である。したがって、様々な状況で塗布対象上に化粧液を塗布することができる。
以下、本発明による塗布部材、塗布具、及び化粧具の第1の実施形態が、図に基づいて説明される。次の説明において用いられる図では、各要素をわかりやすくするために、各要素が相応に縮尺で図示されている。
本実施形態による塗布部材1が、図1から図6までに示されているように、アイシャドーなどの化粧液を、瞼などの塗布対象上に塗布するためのものである。塗布部材1は熱可塑性エラストマーから形成されており、図1に示されている枠Xによって取り囲まれている塗布部材1の表面が、塗布部材1上の化粧液を塗布するために、フロック加工されている。該フロックは、例えば、好ましくは0.3mmと1.5mmとの間の、より好ましくは0.7mmと1.2mmとの間の長さと、例えば1.7dtexの厚さと、を有する。
塗布部材1は、塗布具10の軸部材11の遠位端に取り付けられている。塗布具10は、塗布部材1と、軸部材11と、軸部材11の近位端に取り付けられているハンドル(図示せず)と、を含む。さらに、化粧具は、塗布具10と、化粧液を含有する容器本体と、を含み、塗布具のハンドルは、上記容器本体の首部とスナップ嵌合される。塗布具10のハンドルは、スナップ嵌合以外の任意の適切な方法で、容器本体の首部に取外し可能に取り付けられることが可能である。さらに、円錐台形のワイパーは、容器本体の内側に配設されており、このワイパーは、塗布具10を容器本体内へ挿入する時かつ塗布具10を容器本体から引き出す時、塗布部材1と接触する。
以下、軸部材11が沿って延在する軸線Oに沿って軸部材11から離れる方向を遠位方向と称し、その反対方向を近位方向と称する。
以下、軸部材11が沿って延在する軸線Oに沿って軸部材11から離れる方向を遠位方向と称し、その反対方向を近位方向と称する。
塗布部材1は、軸部材11の遠位端に取り付けられている円柱軸部21と、軸部21の遠位端から突出している頭部22と、を含む。軸部材11及び軸部21は、軸線Oに沿って延在しており、頭部22は頭部軸線O’に沿って延在している。
軸部21は、軸線Oに沿って延在している円柱軸本体部31と、軸本体部31よりも小さい直径を有する円柱小径部32と、軸本体部31と小径部32とを接続する接続部33と、を含み、小径部の外径は、その近位側からその遠位側に向かって大きくなる。軸線Oに沿った軸部21の長さL1は、例えば9.7mmであり、軸本体部31のうちフロックのない部分の遠位端から接続部33の近位端までの軸部21の長さL2は、例えば6.5mmである。
軸部21は、軸線Oに沿って延在している円柱軸本体部31と、軸本体部31よりも小さい直径を有する円柱小径部32と、軸本体部31と小径部32とを接続する接続部33と、を含み、小径部の外径は、その近位側からその遠位側に向かって大きくなる。軸線Oに沿った軸部21の長さL1は、例えば9.7mmであり、軸本体部31のうちフロックのない部分の遠位端から接続部33の近位端までの軸部21の長さL2は、例えば6.5mmである。
頭部22は、軸部21の遠位端から遠位方向に延在している平板であり、頭部22は、実質的に平坦な第1の塗布面41と、該第1の塗布面41の反対側の第2の塗布面42と、頭部22の外周を巡って延在している周縁部43と、を含む。
頭部軸線O’は、軸線Oに対して傾斜している。すなわち、頭部22は、軸部21の遠位端から、軸部21の遠位端から曲がる方向に突出している。頭部軸線O’と軸線Oとによって形成されている角度θ1は、例えば18度である。
頭部軸線O’は、軸線Oに対して傾斜している。すなわち、頭部22は、軸部21の遠位端から、軸部21の遠位端から曲がる方向に突出している。頭部軸線O’と軸線Oとによって形成されている角度θ1は、例えば18度である。
頭部22は、正面図において五角形形状を有し、軸部21の近位にある近位部44と、近位部44から遠位に配置されている遠位部45と、を含む。
該近位部44は、正面図において台形形状を有し、横方向の近位部44の幅はその近位側からその遠位側に向かって漸増する。近位部44の遠位端すなわち遠位部45の近位端における幅W1は、例えば、好ましくは5mmと7mmとの間、より好ましくは5.2mmと6mmとの間である。
遠位部45は、正面図において三角形形状を有し、横方向の遠位部45の幅は、その近位側からその遠位側に向かって漸減する。
頭部軸線O’に沿った遠位部45の長さL3は、頭部軸線O’に沿った近位部44の長さL4よりも短い。近位部44の長さL4は、例えば、好ましくは6mmと9mmとの間、より好ましくは8mmと9mmとの間であり、頭部軸線O’に沿った遠位部45の長さL3は、例えば、好ましくは3mmと5mmとの間、より好ましくは4mmと4.5mmとの間である。さらに、軸線Oに沿った頭部22の長さL5は、例えば、好ましくは10mmと14mmとの間、より好ましくは10mmと13mmとの間である。
該近位部44は、正面図において台形形状を有し、横方向の近位部44の幅はその近位側からその遠位側に向かって漸増する。近位部44の遠位端すなわち遠位部45の近位端における幅W1は、例えば、好ましくは5mmと7mmとの間、より好ましくは5.2mmと6mmとの間である。
遠位部45は、正面図において三角形形状を有し、横方向の遠位部45の幅は、その近位側からその遠位側に向かって漸減する。
頭部軸線O’に沿った遠位部45の長さL3は、頭部軸線O’に沿った近位部44の長さL4よりも短い。近位部44の長さL4は、例えば、好ましくは6mmと9mmとの間、より好ましくは8mmと9mmとの間であり、頭部軸線O’に沿った遠位部45の長さL3は、例えば、好ましくは3mmと5mmとの間、より好ましくは4mmと4.5mmとの間である。さらに、軸線Oに沿った頭部22の長さL5は、例えば、好ましくは10mmと14mmとの間、より好ましくは10mmと13mmとの間である。
第1の塗布面41は、その近位側からその遠位側へ頭部軸線O’に徐々に接近するために、近位部44において傾斜し、遠位部45において頭部軸線O’に実質的に平行に延在する。さらに、第1の塗布面41は、その中心部から横方向に、横方向にその外側に向かって、第2の塗布面42に向かって傾斜するために、凸状に湾曲している。
さらに、第1の塗布面41は、塗布具10を容器本体に取り付ける時かつ塗布具10を容器本体から引き出す時、容器本体の内側に配設されているワイパーと接触しないように設計されている。
さらに、第1の塗布面41は、塗布具10を容器本体に取り付ける時かつ塗布具10を容器本体から引き出す時、容器本体の内側に配設されているワイパーと接触しないように設計されている。
第2の塗布面42は、第1の塗布面41に接近するために、その中心部から周縁部43に向かって湾曲している。したがって、第2の塗布面42は、頭部軸線O’から離れて突出する湾曲面を有する。
さらに、第2の塗布面42は、塗布具10を容器本体に取り付ける時かつ塗布具10を容器本体から取り出す時、容器本体の内側に設けられているワイパーと接触するように構成されている。したがって、第2の塗布面42に付着した化粧液は、塗布具10を容器本体から引き出す時、ワイパーによって完全に拭き取られる。
さらに、第2の塗布面42のうち軸線Oから最も遠い部分と軸線Oとの間の距離D1は、例えば、好ましくは4.2mmと5mmとの間、より好ましくは4.5mmと4.9mmとの間である。
さらに、第2の塗布面42は、塗布具10を容器本体に取り付ける時かつ塗布具10を容器本体から取り出す時、容器本体の内側に設けられているワイパーと接触するように構成されている。したがって、第2の塗布面42に付着した化粧液は、塗布具10を容器本体から引き出す時、ワイパーによって完全に拭き取られる。
さらに、第2の塗布面42のうち軸線Oから最も遠い部分と軸線Oとの間の距離D1は、例えば、好ましくは4.2mmと5mmとの間、より好ましくは4.5mmと4.9mmとの間である。
周縁部43は、第2の塗布面42に円滑に接続し、保持溝部43Aを備えて形成されている。該保持溝部43Aは、軸部21の近位にある周縁部43の近位部を除いて、ほとんどその周囲に亘って形成されている。それにより、周縁部43のうち塗布対象と接触している部分の厚さは、保持溝部43Aを有さない厚さと比較して、より薄くなる。
次に、塗布部材1、塗布具10及び化粧具を使用する方法を説明する。
最初に、塗布具10は、化粧液を含有する容器本体から引き出される。塗布部材1の頭部22の表面には、化粧液が付着している。塗布具10が容器本体から引き出される時、第2の塗布面42は、容器本体の内側に配設されているワイパーと接触する。したがって、塗布具10が容器本体から引き出される時、ワイパーは、第2の塗布面42に付着した化粧液を拭き取る。第2の塗布面42は湾曲面であるので、第2の塗布面42は、ワイパーと良好に接触し、第2の塗布面42上に付着した化粧液は、良好に拭き取られる。したがって、頭部22の表面上の過剰な化粧液は、拭き取られる。化粧液は、第1の塗布面41上に及び保持溝部43A内に保持される。
最初に、塗布具10は、化粧液を含有する容器本体から引き出される。塗布部材1の頭部22の表面には、化粧液が付着している。塗布具10が容器本体から引き出される時、第2の塗布面42は、容器本体の内側に配設されているワイパーと接触する。したがって、塗布具10が容器本体から引き出される時、ワイパーは、第2の塗布面42に付着した化粧液を拭き取る。第2の塗布面42は湾曲面であるので、第2の塗布面42は、ワイパーと良好に接触し、第2の塗布面42上に付着した化粧液は、良好に拭き取られる。したがって、頭部22の表面上の過剰な化粧液は、拭き取られる。化粧液は、第1の塗布面41上に及び保持溝部43A内に保持される。
次いで、第1の塗布面41は、瞼などの塗布対象と接触し、第1の塗布面41上の化粧液を付着させる。その後、第2の塗布面42は、第1の塗布面41によって化粧液が塗布される塗布対象と接触し、塗布対象に対して移動して、塗布対象上に化粧液を均一に広げる。さらに、第2の塗布面42は、化粧液を広げ、ぼやけさせることができる。
さらに、周縁部43の遠位端のみが塗布対象と接触し、塗布対象に対して移動して、塗布対象上に化粧液のラインを引く。化粧液のラインが引かれると、頭部22に付着している化粧液は減少する。しかしながら、保持溝部43A内に保持されている化粧液は、周縁部43の遠位端に供給されるので、化粧液のラインは、ぼやけることまたは途切れることなく引かれる。同様の事項は、周縁部43の側部のみが塗布対象と接触して化粧液のラインを引く状況に適用される。
保持溝部43Aがほとんどその全周囲に亘って形成され、かつ塗布対象と接触する周縁部43の部分の厚さは減少するので、化粧液のより細いラインが引かれることが可能である。
塗布部材1、塗布具10及び化粧具を上述した方法で使用する。
保持溝部43Aがほとんどその全周囲に亘って形成され、かつ塗布対象と接触する周縁部43の部分の厚さは減少するので、化粧液のより細いラインが引かれることが可能である。
塗布部材1、塗布具10及び化粧具を上述した方法で使用する。
上述のように、塗布部材1、塗布部材1を含む塗布具10及び該塗布具10を含む化粧具によれば、第1の塗布面41を塗布対象と接触させることによって、比較的大量の化粧液が塗布対象上に塗布されることが可能であり、必要に応じて、塗布対象上に塗布された化粧液は、第2の塗布面42を塗布対象と接触させることによって、広げられ、ぼやけさせられることが可能である。必要に応じて、化粧液のラインが、周縁部43を塗布対象と接触させることによって引かれることが可能である。このようにして、様々な状況で塗布対象上に化粧液を塗布できる。
さらに、保持溝部43A内に保持されている化粧液は、周縁部43を塗布対象と接触させて化粧液のラインを引く場合、塗布対象と接触する周縁部43に供給されるので、化粧液のラインがぼやけることまたは途切れることを防止することが可能であり、したがって、化粧液のラインは、周縁部43を用いて円滑に引かれることが可能である。
その上、保持溝部43Aは頭部22の遠位端に亘って形成されるので、保持溝部43A内に保持されている化粧液は、塗布対象と接触する周縁部に供給され、周縁部43の遠位端を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細いラインを引くことが可能である。
さらに、化粧液を含有する容器本体から塗布具10を引き出す時、第2の塗布面42上に付着した化粧液は、容器本体の内側に設けられているワイパーによって、効果的に拭き取られることが可能である。さらに、その遠位端における頭部22の幅は遠位に狭くなるので、塗布部材1は容器本体の首部を容易に通過することができ、したがって、塗布対象上に化粧液を引いた後に塗布具10を容器本体に取り付ける場合、ワイパーを通過することもできる。
さらに、頭部22は頭部軸線O’に関して線対称に形成されるので、塗布部材1の位置を、塗布具10を保持する方法を大きく変えることなく、右瞼上に化粧液を塗布するための一の状態から、左瞼上に化粧液を塗布するための別の状態へ変えることが可能である。
さらに、保持溝部43A内に保持されている化粧液は、周縁部43を塗布対象と接触させて化粧液のラインを引く場合、塗布対象と接触する周縁部43に供給されるので、化粧液のラインがぼやけることまたは途切れることを防止することが可能であり、したがって、化粧液のラインは、周縁部43を用いて円滑に引かれることが可能である。
その上、保持溝部43Aは頭部22の遠位端に亘って形成されるので、保持溝部43A内に保持されている化粧液は、塗布対象と接触する周縁部に供給され、周縁部43の遠位端を用いて化粧液のラインを引く場合、化粧液のより細いラインを引くことが可能である。
さらに、化粧液を含有する容器本体から塗布具10を引き出す時、第2の塗布面42上に付着した化粧液は、容器本体の内側に設けられているワイパーによって、効果的に拭き取られることが可能である。さらに、その遠位端における頭部22の幅は遠位に狭くなるので、塗布部材1は容器本体の首部を容易に通過することができ、したがって、塗布対象上に化粧液を引いた後に塗布具10を容器本体に取り付ける場合、ワイパーを通過することもできる。
さらに、頭部22は頭部軸線O’に関して線対称に形成されるので、塗布部材1の位置を、塗布具10を保持する方法を大きく変えることなく、右瞼上に化粧液を塗布するための一の状態から、左瞼上に化粧液を塗布するための別の状態へ変えることが可能である。
次に、本発明による塗布部材、塗布具及び化粧具の第2の実施形態が説明される。後述では、第1の実施形態よる塗布部材、塗布具、及び化粧具と類似した要素及び物体が省略される。
該実施形態による塗布部材50の頭部51が、図7から図12までに示されているように、周縁部52上に一対の保持溝部52Aを備えて形成される。保持溝部52Aは頭部軸線O’に対して両側に形成されている。
該実施形態による塗布部材50の頭部51が、図7から図12までに示されているように、周縁部52上に一対の保持溝部52Aを備えて形成される。保持溝部52Aは頭部軸線O’に対して両側に形成されている。
上記構造を有する塗布部材50、塗布具及び化粧具は同様の効果を奏する。しかしながら、第2の実施形態による塗布部材50では、保持溝部52Aは周縁部52の遠位端に亘って延在せず、周縁部52の遠位端のうち塗布対象と接触する部分の厚さは、第1の実施形態による塗布部材1よりも厚い。したがって、化粧液のより太いラインが、周縁部52の側部と比較して、周縁部52の遠位端を用いて引かれ得る。
本願の発明は上記実施形態に限定されず、上記実施形態に対する様々な修正が、本願の発明の概念から逸脱することなく、施され得る。
例えば、上記実施形態における塗布部材は、瞼用のアイシャドーなどの化粧液を塗布するためのものであるが、塗布部材は、アイライナ、口紅、またはリップグロスなどの他の化粧液を塗布するためのものであり得る。同様の事項は、塗布具及び化粧具に適用される。
第1の塗布面は若干凸状の湾曲面を有するが、第1の塗布面は、第1の塗布面が第2の塗布面よりも平らである限り、若干凹状の形状または平坦な形状などの他の形状を有することができる。すなわち、第1の塗布面は、塗布具を容器本体から引き出した後に第1の塗布面が化粧液を保持し得る限り、様々な形状を有し得る。第2の塗布面の湾曲形状も適切に変更され得る。塗布具を容器本体から引き出す時に、第2の塗布面はワイパーと接触するが、第2の塗布面は、ワイパーと接触しないことが可能である。この場合、例えば、第2の塗布面上に付着した化粧液は、容器本体の首部の内面と接触することによって拭き取られる。
保持溝部は真っ直ぐな形状を有するが、保持溝部は、波形などの他の形状を有することができる。さらに、保持溝部の深さ及び幅は、適切に変更され得る。その上、保持溝部は、塗布部材上に設けられなくてもよい。図13及び図14に示されている通り、例えば、塗布部材60は、第1の塗布面41及び第2の塗布面42と保持溝部を備えていない周縁部62と、を含む頭部61を有する。
頭部は、頭部軸線に関して線対称に形成されるが、頭部は、頭部軸線に関して非線対称に形成されることが可能であり、他の適切な形状を有し得る。
頭部の遠位端の幅は、遠位に漸減し、頭部の遠位端の幅は、適切に設定され得る。
頭部軸線は、軸線に対して第2の塗布面に向かって傾斜するが、軸線に対する頭部軸線の角度は、適切に変更され得る。例えば、頭部軸線は、第1の塗布面に向かって傾斜することができるか、または軸線に対して頭部の横方向に傾斜することができる。さらに、頭部軸線は、軸線に平行であり得る。
第1の実施形態では、保持溝部は、その全周囲のほとんどに亘って形成されるが、保持溝部が頭部の遠位端に亘って延在する限り、保持溝部はその全周囲のほとんどに亘って延在しないことが可能である。同様に、第2の実施形態では、一対の保持溝部が周縁部の両側部に形成されるが、複数対の保持溝部が形成され得るか、または保持溝部は周縁部の一方の側部にのみ形成され得る。その上、保持溝部が化粧液を、塗布対象と接触する周縁部の部分に供給することができる限り、保持溝部が頭部の遠位端に延在しないことが可能である。
頭部は正面図において5角形形状を有するが、頭部は、6角形形状または三角形形状などの他の形状を有し得る。さらに、横方向の頭部の幅は横方向の軸部の幅よりも広いが、横方向の頭部の幅は横方向の軸部の幅よりも狭くすることができる。その上、頭部軸線に沿った遠位部分の長さは頭部軸線に沿った近位部分の長さよりも短いが、頭部軸線に沿った遠位部分の長さは頭部軸線に沿った近位部分の長さよりも長くすることができる。
化粧液は純正液体に限定されず、化粧液は粉末及び液体などの固形物の混合物とすることができる。
例えば、上記実施形態における塗布部材は、瞼用のアイシャドーなどの化粧液を塗布するためのものであるが、塗布部材は、アイライナ、口紅、またはリップグロスなどの他の化粧液を塗布するためのものであり得る。同様の事項は、塗布具及び化粧具に適用される。
第1の塗布面は若干凸状の湾曲面を有するが、第1の塗布面は、第1の塗布面が第2の塗布面よりも平らである限り、若干凹状の形状または平坦な形状などの他の形状を有することができる。すなわち、第1の塗布面は、塗布具を容器本体から引き出した後に第1の塗布面が化粧液を保持し得る限り、様々な形状を有し得る。第2の塗布面の湾曲形状も適切に変更され得る。塗布具を容器本体から引き出す時に、第2の塗布面はワイパーと接触するが、第2の塗布面は、ワイパーと接触しないことが可能である。この場合、例えば、第2の塗布面上に付着した化粧液は、容器本体の首部の内面と接触することによって拭き取られる。
保持溝部は真っ直ぐな形状を有するが、保持溝部は、波形などの他の形状を有することができる。さらに、保持溝部の深さ及び幅は、適切に変更され得る。その上、保持溝部は、塗布部材上に設けられなくてもよい。図13及び図14に示されている通り、例えば、塗布部材60は、第1の塗布面41及び第2の塗布面42と保持溝部を備えていない周縁部62と、を含む頭部61を有する。
頭部は、頭部軸線に関して線対称に形成されるが、頭部は、頭部軸線に関して非線対称に形成されることが可能であり、他の適切な形状を有し得る。
頭部の遠位端の幅は、遠位に漸減し、頭部の遠位端の幅は、適切に設定され得る。
頭部軸線は、軸線に対して第2の塗布面に向かって傾斜するが、軸線に対する頭部軸線の角度は、適切に変更され得る。例えば、頭部軸線は、第1の塗布面に向かって傾斜することができるか、または軸線に対して頭部の横方向に傾斜することができる。さらに、頭部軸線は、軸線に平行であり得る。
第1の実施形態では、保持溝部は、その全周囲のほとんどに亘って形成されるが、保持溝部が頭部の遠位端に亘って延在する限り、保持溝部はその全周囲のほとんどに亘って延在しないことが可能である。同様に、第2の実施形態では、一対の保持溝部が周縁部の両側部に形成されるが、複数対の保持溝部が形成され得るか、または保持溝部は周縁部の一方の側部にのみ形成され得る。その上、保持溝部が化粧液を、塗布対象と接触する周縁部の部分に供給することができる限り、保持溝部が頭部の遠位端に延在しないことが可能である。
頭部は正面図において5角形形状を有するが、頭部は、6角形形状または三角形形状などの他の形状を有し得る。さらに、横方向の頭部の幅は横方向の軸部の幅よりも広いが、横方向の頭部の幅は横方向の軸部の幅よりも狭くすることができる。その上、頭部軸線に沿った遠位部分の長さは頭部軸線に沿った近位部分の長さよりも短いが、頭部軸線に沿った遠位部分の長さは頭部軸線に沿った近位部分の長さよりも長くすることができる。
化粧液は純正液体に限定されず、化粧液は粉末及び液体などの固形物の混合物とすることができる。
1,50,60 塗布部材、10 塗布具、11 軸部材、21 円柱軸部、22,51,61 頭部、31 円柱軸本体部、32 円柱小径部、33 接続部、41 第1の塗布面、42 第2の塗布面、43,52,62 周縁部、43A,52A 保持溝部、44 近位部、45 遠位部、A1,A2,A3,B1,B2,B3 矢印、D1 (軸線Oから最も遠い第2の塗布面42の部分と軸線Oとの間の)距離、L1 (軸線Oに沿った軸部21の)長さ、L2 (フロックなしで軸本体部31の部分の遠位端から接続部33の近位端までの軸部21の)長さ、L3 (頭部軸線O’に沿った遠位部45の)長さ、L4 (頭部軸線O’に沿った近位部44の)長さ、L5 (軸線Oに沿った頭部22の)長さ、O 軸線、O’ 頭部軸線、W1 (近位部44の遠位端すなわち遠位部45の近位端における)幅、X 枠、θ1 角度
Claims (9)
- 塗布具を構成する軸部材に取り付けられるための、かつ化粧液を塗布対象上に塗布するための塗布部材であって、
前記軸部材に取り付けられており、かつ軸線に沿って延在している軸部と、
軸部の遠位端から遠位に突出している頭部と、
を含み、
前記頭部が、第1の塗布面と、該第1の塗布面の反対側の第2の塗布面と、周縁部と、を含み、
前記第2の塗布面が、前記軸線から離れて突出する湾曲面であり、
前記第1の塗布面が、前記第2の塗布面よりも平坦である、塗布部材。 - 前記周縁部には、前記化粧液を保持する保持溝部が設けられている、請求項1に記載の塗布部材。
- 前記保持溝部が、前記頭部の前記遠位端に亘って延在している、請求項2に記載の塗布部材。
- 前記周縁部には、両側部に一対の保持溝部が設けられている、請求項2に記載の塗布部材。
- 前記頭部が沿って延在している頭部軸線が、前記軸線に対して前記第2の塗布面側に向かって傾斜している、請求項1から4のいずれか一項に記載の塗布部材。
- 前記頭部の遠位端における幅が、遠位に狭くなる、請求項1から5のいずれか一項に記載の塗布部材。
- 前記頭部が、前記軸線に関して線対称に形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の塗布部材。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記塗布部材と、
前記塗布部材に取り付けられている軸部材と、
を含む、塗布具。 - 請求項8に記載の前記塗布具と、
前記塗布具が取外し可能に取り付けられている、化粧液を含有する容器本体と、
を含む、化粧具。
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CN202280014257.5A CN116829027A (zh) | 2021-02-26 | 2022-01-14 | 涂敷构件、涂敷器和美容装置 |
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- 2022-01-14 CN CN202280014257.5A patent/CN116829027A/zh active Pending
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