JP2022122662A - 充放電要素の充放電制御方法、及び充放電要素の充放電制御装置 - Google Patents

充放電要素の充放電制御方法、及び充放電要素の充放電制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統上に充電する充放電要素と放電する充放電様子とが混在するのを抑制する。【解決手段】充放電要素の充放電制御方法は、電力系統(10)の電線(12)に接続された複数の充放電要素(EV1、EV2、EV3、・・・)による充放電の最大電力量の余裕量(ΔPall fmax)、及び、前記電力系統の系統周波数に応じた周波数調整容量の余裕量(ΔPall freq)を受信し、他の充放電要素(EV2、EV3、・・・)の充電又は放電よりも自己(EV1)の充電又は放電が優先される度合いを示す優先度(β)及び受信した2つの余裕量(ΔPall fmax)、(ΔPall freq)に基づいて、充電と放電との境界となる系統周波数(f)の値が優先度(β)によらず同一の、系統周波数(f)に対する充放電の優先度(β)に応じた出力特性を決定し、決定した出力特性に基づいて算出した出力で充電又は放電を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、充放電要素の充放電制御方法、及び充放電要素の充放電制御装置に関する。
特許文献1には、電力系統の周波数安定化システムの技術が記載されている。この技術では、電力系統側で、系統周波数を計測し、計測した系統周波数と基準周波数との偏差に基づいて電力系統の周波数調整容量を算出する。さらに、算出した周波数調整容量に応じた情報を、電力系統側から、電力系統に接続した複数の受電量制御負荷に一斉送信する。各受電量制御負荷は、系統周波数を自身で計測し、計測した系統周波数、電力系統側から受信した情報、及び、基準周波数に基づいて、各受電量制御負荷の受電量をそれぞれ制御する。
特許文献1の技術では、受電量制御負荷に電力系統側から一斉送信される情報は、受電量制御負荷の周波数応答特性に基づいて決定される。受電量制御負荷の周波数応答特性は、系統周波数の変動に対する受電量制御負荷の受電量の応答特性である。
特許文献1には、電力需要がピークに達する時間帯において、基準周波数におけるチャージ電力が下がるように、受電量制御負荷の周波数応答特性を平行移動させてもよいことも記載されている。
特許第5598896号公報
特許文献1では、電気自動車が、最適な受電量制御負荷の例として挙げられている。電気自動車では、バッテリの充放電出力特性が自己の優先度に応じて設定されることがある。自己の優先度とは、自己のバッテリの充放電が、同じ電力系統に接続された他の電気自動車のバッテリの充放電よりも優先される度合いを示すものである。
特許文献1の技術では、周波数応答特性の平行移動に関する記載にあるように、系統周波数の変動に応じて設定される周波数調整容量とは別に、電力系統上の負荷の消費電力に応じたベース容量を、電力需要に応じて設定する方法を採用している。
ベース電力を周波数調整容量とは別に設定すると、電気自動車を受電量制御負荷とする場合、電気自動車の消費電力が優先度に応じて変動する。電気自動車の消費電力が変動するとベース容量が変動し、周波数応答特性における充電出力領域と放電出力領域との境界周波数が変動する。電気自動車の優先度に応じて境界周波数が変動すると、例えば、電力系統に優先度が異なる複数の電気自動車を接続した場合に、バッテリを充電させる電気自動車とバッテリを放電させる電気自動車とが電力系統上に混在する。この混在は、バッテリの充放電効率を低下させる要因となる。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電力系統上に充電する充放電要素と放電する充放電様子とが混在するのを抑制することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一つの態様に係る充放電要素の充放電制御方法では、電力系統の電線に複数接続された充放電要素が、複数の充放電要素による充放電の最大電力量の余裕量と、電力系統の系統周波数に応じた周波数調整容量の余裕量とを受信する。他の充放電要素よりも自己の充電又は放電が優先される度合いを示す優先度と受信した2つの余裕量とに基づいて、充電と放電との境界となる系統周波数の値が優先度によらず同一の、系統周波数に対する充放電の優先度に応じた出力特性を決定し、出力特性に基づいて算出した出力で充電又は放電を行う。
本発明によれば、電力系統上に充電する充放電要素と放電する充放電様子とが混在するのを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る充放電制御方法が適用される充放電要素を含む電力システムの構成を示す図である。 図2は、図1の電気自動車の充放電制御装置及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。 図3は、図2の特性決定部が決定する電気自動車の優先度に応じた充放電の出力特性を示すグラフである。 図4は、充電する電気自動車と放電する電気自動車とが混在する周波数領域が発生する、比較例に係る電気自動車の優先度に応じた充放電の出力特性を示すグラフである。 図5は、図1の充放電制御装置が実行する処理ステップを時系列に並べたフローチャートである。 図6は、図2の特性決定部が決定する電気自動車の優先度に応じた充放電の出力特性において、優先度が高いほど放電領域では放電出力が大きくなることを示すグラフである。 図7は、図2の特性補正部が補正した充電の出力特性を示すグラフである。 図8は、充電出力が最大充電電力量を超える出力特性を、最大充電電力量以下に充電出力が収まるようにシフトさせた、比較例に係る電気自動車の優先度に応じた充放電の出力特性を示すグラフである。 図9は、図2の特性決定部が決定する、充電出力が最大充電電力量を超える出力特性を、最大充電電力量以下に充電出力が収まり出力特性の充電領域と放電領域との境界が他の優先度の出力特性と同じとなるようにした、電気自動車の優先度に応じた充放電の出力特性を示すグラフである。
図面を参照して、実施形態及びその変形例、実施形態又はその変形例を適用した具体的な実施例を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(電力系統)
図1を参照して、実施形態に係わる充放電制御装置をそれぞれ搭載した電気自動車及び電気自動車が接続された電力系統の構成を説明する。
電気自動車EV1~EV3(充放電要素の一例)は、実施形態に係わる充放電制御装置をそれぞれ搭載し、共通の電線12を介して電力網11に電気的に接続されている。電線12には、他の電力消費要素も接続されている。他の電力消費要素と電気自動車EV1~EV3とは、電力系統10から電力が供給される負荷群を構成する要素である。
電気自動車EV1~EV3は、電線12を介して、電力網11から電力を受電(充電)し、且つ電力網11へ電力を送電(放電)することができる。充放電制御装置の各々は、自らが搭載された電気自動車EV1~EV3が充放電する電力(充放電電力)を自律的に制御する。電線12に接続して充放電電力を自律的に制御する電気自動車(EV)の数は、図1に示す3台に限定されない。
電線12は、電流計測装置15及び変圧器14を介して電力網11に接続されている。電気自動車EV1~EV3は、電流計測装置15側から電力を受電し、電流計測装置15側に向けて電力を送電する。変圧器14の一例として、高圧配電線路に印加されている電圧を家庭や事務所等で使用する電圧に変更する柱上変圧器(ポールトランス)が挙げられる。
電流計測装置15は、電線12に流れる電流を計測し、計測した電流及び電線12の電圧に基づいて、電線12を経由して電気自動車EV1~EV3全体が充電又は放電している総充放電電力の現在値(Pall_now)を算出する。また、電流計測装置15は、計測した電流に基づいて、電力系統10の系統周波数(f)を測定する。系統周波数(f)は、電線12に流れる電流の周波数である。
電力系統10とは、電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる電力システムである。電力系統10は、スマートグリッド、スマートコミュニティ、及び、事業所や工場などの限られた範囲でエネルギー供給源から末端消費部分を通信網で管理するマイクログリッド又はMEMS(Mansion Energy Management System)を含む概念である。電力系統10には、図1に示す電力網11、電線12、変圧器14、電流計測装置15が含まれる。電力網11には、火力、原子力、水力などの各種発電所、及び数十万ボルト(V)から数千Vへ電圧を変圧する変電所が含まれる。
実施形態において、電力系統10には、情報送信装置16が更に含まれる。情報送信装置16は、電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化するコンピュータ又はサーバであって、コンピュータネットワークを介して、電流計測装置15に接続されている。或いは、電力網11を介して電流計測装置15から各種の電力情報を取得してもよい。
情報送信装置16は、電力系統10から供給される各種の電力情報に基づいて、電気自動車EV1~EV3全体へ充電又は放電を要求する信号を生成する計算部17と、計算部17が生成した信号を電気自動車EV1~EV3に対して同報送信する同報送信部18a及び同報送信装置18bとを有する。
計算部17が生成する信号には、電気自動車EV1~EV3全体に対する充電又は放電の要求、すなわち「系統要求」が含まれる。系統要求とは、例えば、後述する電力系統10の最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)である。
総充放電電力の最大値(Pall_max)は、電線12を介して電気自動車EV1~EV3全体が充電又は放電することできる電力量の最大値である。総充放電電力の最大値(Pall_max)は、予め定められている。総充放電電力の現在値(Pall_now)は、電線12を介して電気自動車EV1~EV3全体が充電又は放電している電力量の現在値である。実施形態に係わる充放電制御装置は、総充放電電力の最大値(Pall_max)の制約に基づき、総充放電電力の現在値(Pall_now)が、電力の最大値(Pall_max)を超えないように、電気自動車EV1~EV3の充放電出力を制御する。
情報送信装置16は、電流計測装置15が測定した電力系統10の系統周波数(f)及び総充放電電力の現在値(Pall_now)を、コンピュータネットワーク又は電力網11を介して受信する。情報送信装置16は、電力系統10の系統周波数(f)に対する総充放電電力(Pall)の基本出力特性を示すデータと、総充放電電力の最大値(Pall_max)を示すデータとを記憶した記憶装置を備える。
計算部17は、電流計測装置15が測定した系統周波数(f)と算出した総充放電電力の現在値(Pall_now)とから、電力系統10の系統周波数(f)に対する総充放電出力の出力特性を算出する。また、計算部17は、算出した出力特性と、電流計測装置15が測定した系統周波数(f)とから、系統周波数(f)の調整範囲の最大周波数(fmax)における電気自動車EV1~EV3全体の総充放電電力(Pall_fmax)の推定値を算出する。系統周波数(f)の調整範囲は、電力系統10の基準周波数(fref) が50Hzである場合、±0.2Hzとすることができる。
計算部17は、(1)式に示すように、総充放電電力の最大値(Pall_max)から最大周波数(fmax)における総充放電電力の推定値を減ずることにより、最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)を算出する。電力系統10が電気自動車EV1~EV3に対して充電を要求している状況において、計算部17は、最大周波数(fmax)における充電の差分電力を算出する。最大周波数(fmax)における充電の差分電力は、電線12が電気自動車EV1~EV3全体に送電することができる総充電電力の最大値から、最大周波数(fmax)において電線12を経由して電気自動車EV1~EV3全体に送電される総充電電力の推定値を減じて算出する。
一方、電力系統10が電気自動車EV1~EV3に対して放電を要求している状況において、計算部17は、最大周波数(fmax)における放電の差分電力を算出する。最大周波数(fmax)における放電の差分電力は、電線12が電気自動車EV1~EV3全体から受電することができる総放電電力の最大値から、最大周波数(fmax)において電線12を経由して電気自動車EV1~EV3全体から受電される総充電電力の推定値を減じて算出する。最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)は、0以上の正の値であり、最大周波数(fmax)における充電の差分電力及び放電の差分電力を含む概念である。
なお、電力系統10が電気自動車EV1~EV3に対して充電又は放電を要求している状況は、電力系統10における電力の需給バランスに応じて変化する。情報送信装置16は、記憶装置から読み出した総充放電電力の最大値(Pall_max)を示すデータと、計算部17が算出した最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)とを用いて、最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)を、充放電の最大電力量の余裕量を示す値として算出する。最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)を算出する方法として、国際公開第2020/194010号に開示された、総充放電電力の最大値(Pall_max)から総充放電電力の現在値(Pall_now)を減して差分電力(△P)を算出する方法を応用することができる。
Figure 2022122662000002
さらに、計算部17は、周波数調整容量の差分(ΔPall freq)を、周波数調整容量の余裕量を示す値として算出する。周波数調整容量の差分(ΔPall freq)は、記憶装置から読み出した基本出力特性により系統周波数(f)の調整範囲の最小周波数から最大周波数(fmax)までの間で得られる周波数調整容量(Pall freq)の理論値から、計算部17が算出した出力特性により系統周波数(f)の調整範囲の最小周波数から最大周波数(fmax)までの間で実績として得られる周波数調整容量(Pall freq)の実績値を減じた差分である。
同報送信部18aは、同報送信装置18bを用いて、計算部17が算出した最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)と周波数調整容量の差分(ΔPall freq)とを示す電気信号を、全ての電気自動車EV1~EV3に対して、同報送信(ブロードキャスト)する。同報送信部18aが同報送信する電気信号が示す、最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)と周波数調整容量の差分(ΔPall freq)は、情報送信装置16が処理サイクルを繰り返す毎に更新される。
同報送信の方法としては、Wi-Fi(ワイファイ:登録商標)のような無線LAN(Local Area Network)又はBluetooth(登録商標)を用いることができる。
実施形態において、「電気自動車EV1~EV3」は、電線12を経由して電力を充放電する「充放電要素」の一例である。充放電要素は、受電した電力をバッテリ(二次電池、蓄電池、充電式電池を含む)に蓄える。「充放電要素」には、車両(電気自動車、ハイブリッド車、建設機械、農業機械を含む)、鉄道車両、遊具、工具、家庭製品、日用品など、バッテリを備える、あらゆる機器及び装置が含まれる。実施形態において、充放電要素の一例として、電気をエネルギー源とし、モータを動力源として走行する電気自動車(EV)を挙げる。しかし、本発明における充放電要素を電気自動車(EV)に限定することは意図していない。
「充放電要素」は、実施形態に係る充放電制御装置による充放電制御の単位構成を示す。即ち、充放電要素を単位として実施形態に係わる充放電制御が行われる。例えば、複数の電気自動車EV1~EV3の各々について、互いに独立して並列に充放電制御が行われる。
(電気自動車)
図2を参照して、電線12に接続される電気自動車EV1~EV3、・・・の各々に搭載された充放電制御装置23及びその周辺装置の構成を説明する。なお、以後、電気自動車EV1~EV3、・・・のうち、電気自動車EV1を例にとり、説明するが、その他の電気自動車EV2、EV3、・・・も同様な構成を有し、同様に動作することができる。
電気自動車EV1には、充放電制御装置23の周辺装置として、受信装置21(受信部)、車両状態取得装置22、充放電装置24、モータ26、及びバッテリ25が搭載されている。
受信装置21は、同報送信装置18bから同報送信された電気信号(無線信号)を受信する装置である。受信装置21が受信する電気信号には、電気自動車EV1~EV3全体へ充電又は放電を要求する信号が含まれる。この信号には、系統要求の一例としての、電力系統10の周波数調整容量の要求値(Pfr)を示す信号、及び周波数調整容量の過不足容量(ΔPfr)を示す信号が含まれる。
車両状態取得装置22は、電気自動車EV1の状態を表す情報を取得する。例えば、「電気自動車EV1の状態」には、電気自動車EV1が備えるバッテリ25の充電率の現在値(SOCnow)、及び電気自動車EV1のユーザの要求を表す数値が含まれる。電気自動車EV1のユーザの要求を表す数値は、例えば、バッテリ25の充電率の目標値(SOCgoal)、及び電気自動車EV1の充放電を終了する時刻(充放電の終了時刻Td)である。終了時刻Tdまでの残り時間(T)は、電気自動車EV1が充放電を行うことができる残り時間である。
充放電装置24は、オンボードチャージャー(OBC)であって、充放電制御装置23による制御の下で、電線12を介してバッテリ25の充放電を実行する。充放電装置24は、受電した電力をバッテリ25に蓄える。或いは、充放電装置24は、受電した電力を、バッテリ25に蓄えず、駆動源としてのモータ26へ直接送電しても構わない。一方、充放電装置24は、バッテリ25に蓄えられている電力又はモータ26が発電した電力を、電線12を介して電力網11へ放電する。
充放電装置24は、電流計24aを備える。電流計24aは、電気自動車EV1が接続された電線12上の位置で、電線12を流れる電流を計測する。電気自動車EV1が接続された電線12上の位置を、電気自動車EV1の「受電端」と呼ぶ。充放電装置24は、電気自動車EV1の受電端において、電力系統10の系統周波数(f)を測定することができる。
バッテリ25は、充放電装置24が受電した電力を蓄える二次電池、蓄電池、充電式電池を含む。モータ26は、バッテリ25が蓄える電気エネルギー又電力に基づいて駆動する電気自動車EV1の駆動源である。
充放電制御装置23は、CPU(中央処理装置)、メモリ、及び入出力部を備えるマイクロコンピュータを用いて実現可能である。マイクロコンピュータを充放電制御装置23として機能させるためのコンピュータプログラムを、マイクロコンピュータにインストールして実行する。これにより、マイクロコンピュータは、充放電制御装置23が備える複数の情報処理部(31~38)として機能させることができる。ここでは、ソフトウェアによって充放電制御装置を実現する例を示すが、もちろん、各情報処理を実行するための専用のハードウェアを用意して、充放電制御装置23を構成することも可能である。専用のハードウェアには、実施形態に記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や従来型の回路部品のような装置を含む。
なお、充放電制御装置23、受信装置21、車両状態取得装置22、及び充放電装置24を異なる部材として説明したが、勿論、任意に選んだ2以上の装置を1つの装置として構成してもよい。あるいは、複数の情報処理部(31~38)を分割して2以上の異なる装置を用いて構成しても構わない。さらに、複数の情報処理部(31~37)の全てまたは一部を、電気自動車EV1に搭載されたその他のECU(Electronic Control Unit)を用いて構成しても構わない。
充放電制御装置23は、以下に示す優先度(β)の補正に係る処理を除くその他の電気自動車EV1の充放電制御に関する処理に対して、国際公開第2020/194010号に開示された受電制御装置が行う処理を適用することができる。
充放電制御装置23は、複数の情報処理部(31~37)として、充放電要求取得部31、電流情報取得部32、系統周波数測定部33、優先度算出部34、特性決定部35、充放電電力算出部36、及び充放電制御部37を備える。
充放電要求取得部31は、受信装置21が受信した電気信号から、系統要求の一例としての電力系統10の最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)を示す情報と、周波数調整容量の差分(ΔPall freq)を示す情報とを取得する。
電流情報取得部32は、電線12に対する電気自動車EV1の接続端において充放電装置24の電流計24aが計測した、電線12の電流値を取得する。
系統周波数測定部33は、電流情報取得部32が取得した電線12の電流値を用いて、電線12の系統周波数(f)を測定する。
優先度算出部34は、電気自動車EV1のユーザの要求を表す数値及び電気自動車EV1の状態に基づいて、他の電気自動車(EV2、EV3、・・・)の充電又は放電よりも自己EV1の充電又は放電が優先される度合いを示す電気自動車EV1の優先度(β)を算出する。具体的に、優先度算出部34は、(2)式を用いて、現時刻(To)から充放電の終了時刻(Td)までの残り時間(T)から優先度(β)を算出する。(2)式において、Nは、充放電を行う電気自動車の総数を示す。充電率の現在値(SOCnow)及び充電率の目標値(SOCgoal)を用いた優先度(β)の算出方法として、国際公開第2020/194010号に開示された方法を用いることができる。
Figure 2022122662000003
電気自動車の総数(N)は、電線12に接続された電気自動車を含む電力系統10の負荷群における過去の充放電履歴を調査して得られる統計データ(数量データ)であってもよいし、総充放電電力の現在値(Pall_now)から、おおよその電気自動車の総数(N)を推定することも可能である。総数(N)は差分電力(△P)と同様に情報送信装置16もしくは情報送信装置16に付随する装置から同報送信される。または、電気自動車の充電システムの位置情報や識別信号などで、総数(N)を特定してもよい。
特性決定部35は、優先度算出部34が算出した優先度(β)と、受信装置21が受信した電力系統10の最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)及び周波数調整容量の差分(ΔPall freq)に基づいて、系統周波数(f)に対する電気自動車EV1の充放電の出力特性を決定する。この出力特性は、系統周波数(f)の調整範囲の各周波数における電動自動車EV1の充放電出力を定義したものである。
特性決定部35は、優先度(β)に応じた電気自動車EV1の充放電の出力特性を決定する。
仮に、図4に示す比較例の出力特性のように、優先度(β)が高いほど、周波数調整容量とは別に確保する充放電電力(ベース電力)が大きい出力特性にすると、系統周波数(f)の調整範囲中に、優先度(β)に応じた出力特性によって充電する電気自動車と放電する電気自動車とが混在する周波数領域が発生する。この周波数領域では、ある電気自動車から放電された電力が他の電気自動車に充電されるので、充放電損失が大きくなり電気自動車全体による充放電効率が低下してしまう。
そこで、特性決定部35は、例えば、図3に示す高、中、低の各優先度(β)の出力特性のように、充電領域と放電領域との境界が優先度(β)によらず同じ系統周波数(f)となる出力特性を、電気自動車EV1の出力特性として決定する。
充電領域と放電領域との境界が優先度(β)によらず同じ系統周波数(f)となるように、電力系統10の総充放電電力を電気自動車EV1に分配するには、最大周波数(fmax)において電気自動車EV1~EV3、・・・全体が利用できる差分電力(ΔPall fmax)と、電気自動車EV1~EV3、・・・全体が供給する周波数調整容量(Pall freq)とを、両方とも電気自動車EV1の優先度(β)に応じて分配できればよい。差分電力(ΔPall fmax)は、出力特性の充放電出力軸における切片であり、周波数調整容量(Pall freq)は、出力特性の傾きである。
最大周波数において利用する電力と傾きを、電気自動車EV1の優先度(β)に対して比例関係を持つようにそれぞれ分配すれば、各優先度(β)の出力特性において、充放電出力がゼロになる系統周波数(f)が必然的に1つとなる。一般式で表現すると、各電気自動車EViの系統周波数(f)における充放電出力Piを、系統周波数(f)の関数による(3)式で与えることとする。
Figure 2022122662000004
ここで、(3)式中の添え字(右下付文字)「i」は、個々の電気自動車EV1~EV3、・・・を示す。
(3)式において、電気自動車全体の差分電力(ΔPall)と周波数調整容量(Pfreq)とを、電気自動車iの優先度βiに応じて分配するならば、各電気自動車iの要素差分電力(ΔPall,i)及び要素周波数調整容量(Pfreq,i)は、(4)式で表されることになる。(4)式において「Βtotal」は、電気自動車iの優先度βiの合計である。
Figure 2022122662000005
(4)式を(3)式の差分電力(ΔPall)と周波数調整容量(Pfreq)とに当てはめると、(5)式のようになる。この式では、右辺のβi/Βtotalを除く部分が「0」(ゼロ)になれば、優先度βiの値によらず、電気自動車iの充放電出力Piは「0」(ゼロ)になる。よって、特性決定部35は、充電領域と放電領域との境界が優先度(β)によらず同じ系統周波数(f)となる電気自動車EV1の充放電の出力特性を、(3)式を利用して決定する。
Figure 2022122662000006
充放電電力算出部36は、電気自動車EV1の要素充放電出力を算出する。要素充放電出力の算出には、(6)式を利用することができる。(6)式は、「系統要求」としての差分電力(ΔP)から、電力系統に接続された複数の充放電要素による充放電電力(Pt)の更新値(Pt+1)を求める更新式である。(6)式において、差分電力(ΔP)は、電力系統の総充放電電力の最大値(Pall_max)から総充放電電力の現在値(Pall_now)を減じた値である。
Figure 2022122662000007
(6)式では、差分電力(△P)に電気自動車の優先度(βi)を乗じることにより要素差分電力(βi×△P)を算出する。そして、前回の処理サイクルにおける要素充放電電力(Pt)に、要素差分電力(β×△P)を加算し、現在の充放電電力に対する補正係数αを用いた一定の電力補正値(α×Pt)を減算することにより、要素充放電電力(Pt)の更新値(Pt+1)を求めることができる。なお、充放電電力を示す記号「P」の添え字(右下付文字)「t」「t+1」は、「処理サイクル」の繰り返し回数を示す。tは、零を含む正の整数である。要素充放電電力(Pt)を更新する際に、一定の電力補正値(α×Pt)を減算することにより、差分電力(△P)を零に成り難くすることができる。新たに受電を開始したい電気自動車は、早期に受電を開始することができる。
この(6)式における充放電電力(Pt)に、受信装置21が受信した最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)及び周波数調整容量の差分(ΔPall freq)をそれぞれ代入することで、充放電電力算出部36は、電気自動車(EV1)の優先度(β)に応じた、最大周波数(fmax)における要素差分電力(ΔPt,all fmax)の更新値(ΔPt+1,all fmax)と、要素周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)の更新値(ΔPt+1,all freq)とを算出することができる。
充放電電力算出部36は、算出した要素差分電力の更新値(ΔPt+1,all fmax)と、要素周波数調整容量の差分の更新値(ΔPt+1,all freq)と、充放電装置24が測定した系統周波数(f)とから、(3)式を用いて、自身EV1の要素充放電出力を算出する。
充放電制御部37は、充放電電力算出部36が算出した要素充放電出力で電気自動車EV1が充電又は放電するように充放電装置24を制御する。このように、充放電制御装置23は、以下に示す(a)~(f)の処理サイクルを繰り返すことにより、電気自動車EV1が充放電する電力である充放電電力(P)を制御する。
(a)最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPt,all fmax)と周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)を示す情報を取得し、
(b)優先度(β)を算出し、
(c)最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPt,all fmax)と周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)の更新値(ΔPt+1,all fmax)(ΔPt+1,all freq)を求め、から、優先度(β)に応じた充放電出力特性を決定し、
(d)接続端で系統周波数(f)を測定し、
(e)測定した系統周波数(f)と、差分電力(ΔPt,all fmax)及び周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)の更新値(ΔPt+1,all fmax)(ΔPt+1,all freq)とから、要素充放電出力を決定し、
(f)決定した要素充放電出力で充放電するように充放電装置24を制御する。
図5のフローチャートを参照して、図2の充放電制御装置23による充放電制御方法の一例を説明する。この充放電制御方法は、各電気自動車EV1~EV3、・・・の充放電制御装置23よってそれぞれ実行される。なお、当業者であれば、図2の充放電制御装置23の具体的な構成及び機能の説明から、充放電制御装置23による充放電制御方法の具体的な手順を、容易に理解できる。よって、ここでは、図2の充放電制御装置23による充放電制御方法として、充放電制御装置23の主要な処理動作を説明し、詳細な処理動作の説明は、図2を参照した説明と重複するため割愛する。
まず、ステップS201で、優先度算出部34は、車両状態取得装置22が取得したバッテリ25の充電率の現在値(SOCnow)、出発予定時刻などから、充放電の優先度(β)を算出する。
ステップS202に進み、充放電電力算出部36は、電気自動車(EV1)の優先度(β)に応じた、最大周波数(fmax)における要素差分電力(ΔPt,all fmax)の更新値(ΔPt+1,all fmax)と、要素周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)の更新値(ΔPt+1,all freq)とを算出する。
ステップS203に進み、系統周波数測定部33は、電流計24aが計測した電線12の電流値を用いて電線12の系統周波数(f)を測定する。ステップS204に進み、充放電電力算出部36は、最大周波数(fmax)における要素差分電力(ΔPt,all fmax)の更新値(ΔPt+1,all fmax)と、要素周波数調整容量の差分(ΔPt,all freq)の更新値(ΔPt+1,all freq)と、系統周波数測定部33が測定した電線12の系統周波数(f)と、特性決定部35が決定した充放電の出力特性とから、電気自動車EV1の要素充放電出力を決定する。
ステップS205に進み、充放電制御部37は、充放電電力算出部36が算出した要素充放電出力で電気自動車EV1が充電又は放電するように充放電装置24を制御する。
本発明の実施形態によれば、以下の作用効果を得られる。
電力系統10の情報送信装置16が、電力系統10における充放電の最大電力量の余裕量を示す値として、系統周波数(f)の調整範囲の最大周波数(fmax)における差分電力(ΔPall fmax)を、電気自動車EV1~EV3、・・・全体による周波数調整容量の余裕量を示す値としての周波数調整容量の差分(ΔPall freq)と共に同報送信する。すると、各電気自動車EV1~EV3、・・・では、充電領域と放電領域との境界が優先度(β)によらず同じ系統周波数(f)となる出力特性が、各電気自動車EV1~EV3、・・・の出力特性としてそれぞれ決定される。
したがって、どんな優先度(β)の電気自動車も、同じ系統周波数(f)では一律に充電又は放電するようになる。このため、優先度(β)に応じた出力特性によって、同じ系統周波数(f)でも充電する電気自動車と放電する電気自動車とが混在する周波数領域が発生するのを抑制し、電力系統10における電気自動車EV1~EV3、・・・全体による充放電効率が、充放電損失によって低下するのを抑制することができる。
(第1変形例)
以上の実施形態では、特性決定部35が優先度(β)に応じて、図3に示すように充電領域と放電領域とに跨がる線形の出力特性を決定する。この出力特性では、充電領域では優先度(β)が高いほど充電出力が大きくなり、放電領域では、図6の破線で囲んだ部分に示すように、優先度(β)が高いほど放電出力が大きくなる。これでは、充電出力の優先度が高い電気自動車EV1~EV3、・・・ほど、放電領域において放電しやすくなってしまう。そこで、優先度算出部34が算出する優先度(β)を、充電領域と放電領域とで異ならせるようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、全ての優先度(β)の電気自動車EV1~EV3、・・・が充電出力となる周波数領域と放電出力となる周波数領域とで、優先度(β)の高低を逆転させてもよい。この場合、充電領域では優先度(β)が高い電気自動車EV1~EV3、・・・は、放電領域では低い優先度(β)となる。反対に、充電領域では優先度(β)が低い電気自動車EV1~EV3、・・・は、放電領域では高い優先度(β)となる。このため、充電出力の優先度が高い電気自動車EV1~EV3、・・・ほど、放電領域において放電しにくくすることができる。
なお、異なる優先度(β)への変更は、系統周波数(f)が充電領域と放電領域との境界を跨いで変化するタイミングで不連続に変更してもよく、複数の段階を経て連続的に変更してもよい。
そして、充電領域と放電領域との境界が優先度(β)によらず同じ系統周波数(f)となるように、各電気自動車EV1~EV3、・・・の充放電の出力特性を決定する上で、優先度(β)に関する制約がないので、充電領域と放電領域とで優先度(β)を異ならせても、電力系統10における電気自動車EV1~EV3、・・・全体による充放電効率の低下を抑制することができる。
(第2変形例)
以上の実施形態では、特性決定部35が優先度(β)に応じて決定する出力特性の傾きが、図3に示すように、優先度(β)が高いほど大きくなる。このため、出力特性の傾きの大きさによっては、例えば、高い優先度(β)に対応する出力特性の最大周波数側における充電出力が、電気自動車EV1~EV3、・・・全体による最大充電電力量を超える可能性がある。
この場合には、例えば、充電出力が最大充電電力量を超える出力特性の優先度(β)に上限値を設定し、図8に示す比較例における高い優先度(β)に対応する出力特性のように、最大充電電力量以下に充電出力が収まるようにシフトさせることが考えられる。しかし、シフトさせた高い優先度(β)の出力特性の充電領域と放電領域との境界となる系統周波数(f)は、他の優先度(β)の出力特性とは異なる周波数になってしまう。
そこで、優先度算出部34が、充電出力が最大充電電力量を超える出力特性の優先度(β)に上限値を設定し、充電出力が最大充電電力量を超える、高い優先度(β)に対応する出力特性を、図9に示すように、最大充電電力量以下に充電出力が収まり出力特性の充電領域と放電領域との境界が他の優先度の出力特性と同じ周波数となるようにしてもよい。この上限値は、例えば、(7)式で表される上限設定式によって定めることができる。
Figure 2022122662000008
これにより、充電出力が最大充電電力量を超えるのを防ぎつつ、電力系統10における電気自動車EV1~EV3、・・・全体による充放電効率の低下を抑制することができる。また、充電出力が最大充電電力量に達した電気自動車EV1~EV3、・・・を、一律に同じ優先度(β)に変更して、充電領域と放電領域との境界が一部の優先度(β)の出力特性と他の優先度の出力特性とで異なる周波数となるのを回避し易くすることができる。
なお、第2変形例の優先度(β)に対する上限値の設定は、(6)式におけるΔPの項がゼロに近づいた場合に実行すると、特に有効である。即ち、特性決定部35は、元々、図3に示すように、優先度(β)が高い電気自動車EV1~EV3、・・・ほど出力特性の傾きを大きくしようとする。このため、(6)式におけるΔPの項がゼロに近づいて、電気自動車EV1~EV3、・・・全体による充電出力が最大充電電力量に近づくと、優先度(β)が高い電気自動車EV1~EV3、・・・ほど、出力特性通りには充電されなくなる。
そこで、(6)式におけるΔPの項がゼロに近づいた場合に、優先度算出部34が優先度(β)に対して上限値を設定することで、充電されにくい状況の電気自動車EV1~EV3、・・・に対して、充放電制御部37が大きい充電出力を行わせる制御を発生しにくくすることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
10 電力系統
12 電線
21 受信装置
34 優先度算出部
35 特性決定部
37 充放電制御部
EV1、EV2、EV3、・・・ 電気自動車

Claims (9)

  1. 電力系統の電線に接続された複数の充放電要素による充放電の最大電力量の余裕量、及び、前記電力系統の系統周波数に応じた周波数調整容量の余裕量を受信し、
    他の充放電要素の充電又は放電よりも自己の充電又は放電が優先される度合いを示す優先度と、受信した前記充放電の最大電力量の余裕量及び前記周波数調整容量の余裕量とに基づいて、充電と放電との境界となる前記系統周波数の値が前記優先度によらず同一の、前記系統周波数に対する充放電の前記優先度に応じた出力特性を決定し、
    前記出力特性に基づいて算出した出力で充電又は放電を行う、
    充放電要素の充放電制御方法。
  2. 前記出力特性における前記充放電の最大電力量と前記周波数調整容量とが、前記優先度が異なる前記出力特性の間でそれぞれ比例関係にある請求項1に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  3. 前記出力特性に基づいた充電又は放電の出力を、現在の充放電電力をPt、前記優先度をβi、前記充放電の最大電力量の余裕量をΔP、現在の充放電電力に対する補正係数をαとしたときに、以下の更新式
    Figure 2022122662000009
    を用いて更新する請求項1又は2に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  4. 充電と放電とで異なる前記優先度に基づいて、前記出力特性を決定する請求項1~3のいずれか1項に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  5. 充電と放電とで高低が逆転した前記優先度に基づいて、前記出力特性を決定する請求項1~4のいずれか1項に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  6. 前記出力特性に基づいて算出した充電出力が前記電力系統の最大充電電力に達すると、前記優先度に上限値が設定される請求項1又は2に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  7. 前記出力特性に基づいた充電又は放電の出力を、現在の充放電電力をPt、前記優先度をβi、前記充放電の最大電力量の余裕量をΔP、現在の充放電電力に対する補正係数をαとしたときに、以下の更新式
    Figure 2022122662000010
    を用いて更新し、前記上限値を、以下の上限設定式
    Figure 2022122662000011
    によって与える請求項6に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  8. 前記更新式の前記充放電の最大電力量の余裕量ΔPの値に基づいて前記他の充放電要素の前記優先度を推定し、推定した前記他の充放電要素の前記優先度に基づいて前記上限値を設定する請求項7に記載の充放電要素の充放電制御方法。
  9. 電力系統の電線に接続された複数の充放電要素による充放電の最大電力量の余裕量、及び、前記電力系統の系統周波数に応じた周波数調整容量の余裕量を受信する受信部と、
    他の充放電要素の充電又は放電よりも自己の充電又は放電が優先される度合いを示す優先度を算出する優先度算出部と、
    前記優先度と、前記充放電の最大電力量の余裕量及び前記周波数調整容量の余裕量とに基づいて、充電と放電との境界となる前記系統周波数の値が前記優先度によらず同一の、前記系統周波数に対する充放電の前記優先度に応じた出力特性を決定する特性決定部と、
    前記出力特性に基づいて算出した出力でに、前記電力系統における充電又は放電の出力を制御する制御部と、
    を備える充放電要素の充放電制御装置。
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