JP2022119484A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サンプル・ホールド回路を構成する素子間の特性ばらつきを低減し、CDSによる補正処理の精度を向上する。【解決手段】光電変換装置において、列回路は、リセット信号を保持するサンプル・ホールド回路と、光検出信号を保持するサンプル・ホールド回路44Sと、を有する。サンプル・ホールド回路は、出力線16と単位容量部C21~C2Nとの間に設けた第1スイッチS61~S6Nと、隣り合う単位容量の一方の電極の間に設けた複数の第2スイッチS71~S7N-1と、を有する。サンプル・ホールド回路の単位容量部C21~C2Nの他方の電極は、配線IL5によって互いに接続されている。第2スイッチS71~S7N-1は、複数の列に平行な第1方向に沿って配置されており、配線IL5は第1の方向に沿って延在している。【選択図】図6

Description

本発明は、光電変換装置に関する。
特許文献1には、画素から出力される信号を保持するサンプル・ホールド部を備えた固体撮像素子が開示されている。特許文献1に記載のサンプル・ホールド部は、1本の垂直信号線に対して2つのサンプル・ホールド回路を並列に備え、これら2つのサンプル・ホールド回路の少なくとも一方が少なくとも2個のサンプリング容量を有するものである。
国際公開第2019/069614号
特許文献1に記載のサンプル・ホールド部は、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理によるノイズ除去の機能を備え得る。しかしながら、特許文献1には、当該サンプル・ホールド部においてCDSによる補正処理の精度を向上するための具体的な技術については述べられていなかった。
本発明の目的は、CDSによる補正処理の精度を向上しうる光電変換装置を提供することにある。
本発明の一観点によれば、光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の列をなすように配された画素アレイ部と、前記複数の列に対応して設けられ、前記画素から第1の信号及び第2の信号が出力される複数の出力線と、前記複数の出力線に対応して設けられた複数の列回路と、を有する光電変換装置であって、前記複数の列回路の各々は、前記第1の信号を保持する第1のサンプル・ホールド回路と、前記第2の信号を保持する第2のサンプル・ホールド回路と、を含むサンプル・ホールド部を有し、前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々は、複数の単位容量と、前記出力線と前記複数の単位容量との間に設けられたスイッチ回路と、を有し、前記スイッチ回路は、前記出力線と前記複数の単位容量の第1の電極との間にそれぞれ設けられた複数の第1のスイッチと、隣り合う単位容量の前記第1の電極の間にそれぞれ設けられた複数の第2のスイッチと、を有し、前記第1のサンプル・ホールド回路の前記複数の単位容量の第2の電極は第1の配線によって互いに接続されており、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記複数の単位容量の第2の電極は第2の配線によって互いに接続されており、前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の前記スイッチ回路を構成する前記複数の第2のスイッチは、前記複数の列に平行な第1の方向に沿って配置されており、前記第1の配線及び前記第2の配線は、前記第1の方向に沿って延在している光電変換装置が提供される。
また、本発明の他の一観点によれば、光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の列をなすように配された画素アレイ部と、前記複数の列に対応して設けられ、前記画素から第1の信号及び第2の信号が出力される複数の出力線と、前記複数の出力線に対応して設けられた複数の列回路と、を有する光電変換装置であって、前記複数の列回路の各々は、前記第1の信号を保持する第1のサンプル・ホールド回路と、前記第2の信号を保持する第2のサンプル・ホールド回路と、を含むサンプル・ホールド部を有し、前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々は、複数の単位容量と、前記出力線と前記複数の単位容量との間に設けられたスイッチ回路と、を有し、前記スイッチ回路は、前記出力線と前記複数の単位容量の第1の電極との間にそれぞれ設けられた複数の第1のスイッチと、隣り合う単位容量の前記第1の電極の間にそれぞれ設けられた複数の第2のスイッチと、を有し、前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量と、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量とが、前記複数の列に平行な第1の方向に沿って隣接して交互に配置されている光電変換装置が提供される。
本発明によれば、精度が向上された光電変換装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における画素の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における画素の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における列回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置におけるN信号サンプル・ホールド回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置におけるS信号サンプル・ホールド回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における列AD変換部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の各部及び配線の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における単位容量部の各部の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における容量部のレイアウト例を示す平面図(その1)である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における容量部のレイアウト例を示す平面図(その2)である。 本発明の第2実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の各部の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第3実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の各部の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第4実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の各部の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の各部の配置のレイアウト例を示す図である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置における単位容量部の各部の配置のレイアウト例を示す図(その1)である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置における単位容量部の各部の配置のレイアウト例を示す図(その2)である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置における単位容量部の各部の配置のレイアウト例を示す図(その3)である。 本発明の第6実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本実施形態による光電変換装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態による光電変換装置100は、図1に示すように、画素アレイ部10と、垂直走査部20と、信号処理部30と、サンプル・ホールド部40と、アナログ-デジタル変換部(AD変換部)60と、デジタルメモリ部70と、を有する。また、光電変換装置100は、水平走査部80と、デジタル信号処理部82と、出力部84と、制御部90と、を更に有する。
画素アレイ部10には、複数の行及び複数の列に渡ってマトリクス状に配された複数の画素12が設けられている。図1には便宜的に画素アレイ部10を構成する画素12のうちの一部を示している。また、画素アレイ部10には、入射光の光量に応じた画素信号を出力する有効画素のほか、光電変換部が遮光されたオプティカルブラック画素や、信号を出力しないダミー画素などが配置されていてもよい。画素アレイ部10を構成する画素12の数は、特に限定されるものではない。なお、画素12の具体的な構成例については後述する。
画素アレイ部10の各行には、第1の方向(図1において横方向)に延在して、制御線14が配されている。制御線14は、第1の方向に並ぶ画素12にそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなしている。制御線14の延在する第1の方向は、行方向或いは水平方向と表記することがある。行方向は、複数の行に平行な方向である。制御線14の各々は、複数種類の制御信号を画素12に供給するための複数の信号線を含み得る。各行の制御線14は、垂直走査部20に接続されている。
画素アレイ部10の各列には、第1の方向と交差する第2の方向(図1において縦方向)に延在して、出力線16が配されている。出力線16の各々は、第2の方向に並ぶ画素12にそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなしている。出力線16の延在する第2の方向は、列方向或いは垂直方向と表記することがある。列方向は、複数の列に平行な方向である。出力線16は、信号処理部30に接続されている。
垂直走査部20は、制御部90から出力される制御信号を受け、画素12を駆動するための制御信号を生成し、制御線14を介して画素12に供給する機能を備える制御部である。垂直走査部20には、シフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられ得る。垂直走査部20は、画素アレイ部10内の画素12を行単位で順次走査し、出力線16を介して各画素12の画素信号を信号処理部30へと出力する。
信号処理部30は、画素アレイ部10の各列に対応して設けられた複数の列信号処理部32を有する。各列の列信号処理部32は、対応する列の出力線16に接続されている。列信号処理部32の各々は、出力線16を介して画素12にバイアス電流を供給する電流源や、増幅器などを含み得る。
サンプル・ホールド部40は、画素アレイ部10の各列に対応して設けられた複数の列サンプル・ホールド部42を有する。列サンプル・ホールド部42の各々は、対応する列の列信号処理部32に接続されている。列サンプル・ホールド部42は、列信号処理部32から出力される信号をサンプリングし、保持する機能を備える。なお、列サンプル・ホールド部40の具体的な構成例については後述する。
AD変換部60は、画素アレイ部10の各列に対応して設けられた複数の列AD変換部62を有する。列AD変換部62の各々は、対応する列の列サンプル・ホールド部42に接続されている。列AD変換部62は、列サンプル・ホールド部42から出力される信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する機能を備える。
デジタルメモリ部70は、画素アレイ部10の各列に対応して設けられた複数の列メモリ部72を有する。列メモリ部72の各々は、対応する列の列AD変換部62に接続されている。列メモリ部72は、列AD変換部62から出力されるデジタル信号を保持する機能を備える。
なお、画素アレイ部10の各列に対応して設けられた列信号処理部32、列サンプル・ホールド部42、列AD変換部62及び列メモリ部72は、列回路と呼ばれることがある。すなわち、信号処理部30、サンプル・ホールド部40、AD変換部60及びデジタルメモリ部70は、画素アレイ部10を構成する画素列の数に応じた複数の列回路を構成している。
水平走査部80は、制御部90から出力される制御信号を受け、デジタルメモリ部70に保持されているデジタル信号を出力するための制御信号を生成し、デジタルメモリ部70に供給する機能を備える制御部である。水平走査部80には、シフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられ得る。画素アレイ部10の各列に対応して設けられた水平走査部80の制御線は、対応する列の列メモリ部72に接続されている。各列の列メモリ部72は、水平走査部80の対応する列の制御線を介して制御信号を受信すると、保持するデジタル信号をデジタル信号処理部82に出力する。
デジタル信号処理部(DFE:Digital Front End)82は、デジタルメモリ部70から出力されるデジタル信号に対して所定の信号処理を実行する回路部である。デジタル信号処理部82が実行する処理としては、例えば、増幅処理や補正処理などが挙げられる。
出力部84は、外部インターフェース回路を有し、デジタル信号処理部82で処理された信号を光電変換装置100の外部へ出力するための回路部である。出力部84が備える外部インターフェース回路は、特に限定されるものではない。外部インターフェース回路には、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)回路、SLVS(Scalable Low Voltage Signaling)回路等のSerDes(SERializer/DESerializer)送信回路を適用可能である。
制御部90は、垂直走査部20、信号処理部30、サンプル・ホールド部40、AD変換部60、デジタルメモリ部70、水平走査部80、出力部84に、それらの動作やそのタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。なお、これら制御信号の総ては必ずしも制御部90から供給される必要はなく、これら制御信号のうちの少なくとも一部は光電変換装置100の外部から供給されてもよい。
次に、本実施形態による光電変換装置100における画素12の構成例について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態による光電変換装置における画素の構成例を示す回路図である。
画素12の各々は、画像を構成するために繰り返して配置される回路の最小単位であり得る。画素12の各々は、例えば図2に示すように、光電変換部PDと、転送トランジスタM1と、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM3と、選択トランジスタM4と、により構成され得る。転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3及び選択トランジスタM4は、例えばN型MOSトランジスタであり得るが、P型MOSトランジスタや他の公知のスイッチ素子であってもよい。画素12の各々は、入射光が光電変換部PDに導かれるまでの光路上に配されたマイクロレンズ及びカラーフィルタを有していてもよい。マイクロレンズは、入射光を光電変換部PDに集光する。カラーフィルタは、所定の色の光を選択的に透過する。
光電変換部PDは、例えばフォトダイオードであり得る。光電変換部PDを構成するフォトダイオードは、アノードが接地ノード(GND)に接続され、カソードが転送トランジスタM1のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートに接続されている。転送トランジスタM1のドレイン、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートの接続ノードは、いわゆる浮遊拡散部FDである。浮遊拡散部FDは、容量成分(浮遊拡散容量)を含み、電荷保持部としての機能を備える。この浮遊拡散容量には、PN接合容量や配線容量などが含まれる。
リセットトランジスタM2のドレイン及び増幅トランジスタM3のドレインは、電源電圧ノード(電圧VDD)に接続されている。増幅トランジスタM3のソースは、選択トランジスタM4のドレインに接続されている。選択トランジスタM4のソースは、出力線16に接続されている。
図2の画素構成の場合、画素アレイ部10に配された各行の制御線14は、垂直走査部20からの制御信号PRES,PTX,PSELが供給される3本の信号線を含む。制御信号PRESが供給される信号線は、対応する行に属する画素12のリセットトランジスタM2のゲートにそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなす。制御信号PTXが供給される信号線は、対応する行に属する画素12の転送トランジスタM1のゲートにそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなす。制御信号PSELが供給される信号線は、対応する行に属する画素12の選択トランジスタM4のゲートにそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなす。画素12を構成する各トランジスタがN型トランジスタで構成される場合、垂直走査部20からHighレベル(以下、「Hレベル」と表記する)の制御信号が供給されると、対応するトランジスタがオン(導通状態)になる。また、垂直走査部20からLowレベル(以下、「Lレベル」と表記する)の制御信号が供給されると、対応するトランジスタがオフ(非導通状態)になる。
次に、本実施形態による光電変換装置100における画素12の動作について図2及び図3を用いて説明する。図3は、本実施形態による光電変換装置における画素の動作を示すタイミングチャートである。
光電変換部PDは、入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)するとともに、生じた電荷を蓄積する。転送トランジスタM1は、オンになることにより光電変換部PDが保持する電荷を浮遊拡散部FDに転送する転送部としての機能を備える。浮遊拡散部FDは、光電変換部PDから転送された電荷を保持する電荷保持部としての機能を備えるとともに、浮遊拡散容量による電荷電圧変換によって、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電圧となる。増幅トランジスタM3は、ドレインに電源電圧が供給され、ソースに出力線16及び選択トランジスタM4を介して図示しない電流源からバイアス電流が供給される構成となっており、ゲートを入力ノードとする増幅部(ソースフォロワ回路)を構成する。選択トランジスタM4は、画素12を選択するスイッチであり、オンになることにより増幅トランジスタM3を出力線16に接続する。これにより増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電圧に応じた信号を、選択トランジスタM4を介して出力線16に出力する。リセットトランジスタM2は、オンになることにより浮遊拡散部FDを電源電圧に応じた電圧にリセットする。
図3は、画素12から出力線16への画素信号の読み出し動作を示すタイミングチャートである。図3には、垂直走査部20から1つの行に出力される制御信号PSEL、PRES、PTXのタイミングと、画素12から対応する列の出力線16に出力される出力電位VOUTとを示している。時刻T1より前の期間において、制御信号PSEL,PRES,PTXはLレベルであるものとする。また、光電変換部PDには、入射した光の量に応じた電荷が蓄積されているものとする。
時刻T1において、垂直走査部20は、制御信号PSELをLレベルからHレベルへと制御する。これにより、選択トランジスタM4がオンになり、増幅トランジスタM3のソースが選択トランジスタM4を介して出力線16に接続される。
続く時刻T2から所定の期間において、垂直走査部20は、制御信号PRESをLレベルからHレベルへと制御する。これにより、リセットトランジスタM2がオンになり、浮遊拡散部FDが電圧VDDに応じた所定の電位(リセット電位)にリセットされる。この状態が画素12のリセット状態である。これにより、出力線16の出力電位VOUTは、浮遊拡散部FDのリセット電位に応じた電位となる。この電位は、リセットトランジスタM2がオフになり出力線16の電位が静定した後、時刻T3までの期間の間に、リセット信号(「N信号」とも表記する)としてサンプル・ホールド部40に保持される。
続く時刻T3から所定の期間において、垂直走査部20は、制御信号PTXをLレベルからHレベルへと制御する。これにより、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDに蓄積されていた電荷が浮遊拡散部FDへと転送され、浮遊拡散部FDが光電変換部から転送された電荷の量に応じた電圧となる。これにより、出力線16の出力電位VOUTは、浮遊拡散部FDに転送された電荷の量に応じた電位となる。この電位は、転送トランジスタM1がオフになり出力線16の電位が静定した後、時刻T4までの期間の間に、光検出信号(「S信号」とも表記する)としてサンプル・ホールド部40に保持される。
続く時刻T4において、垂直走査部20は、制御信号PSELをHレベルからLレベルへと制御する。これにより、選択トランジスタM4がオフになり増幅トランジスタM3のソースが出力線16から切り離され、当該1行に属する画素12から出力線16への画素信号の読み出し動作が終了する。
次に、本実施形態による光電変換装置100におけるサンプル・ホールド部40について図4乃至図11を用いて説明する。
図4は、画素アレイ部10を構成する複数の列のうちの1つの列に対応する1つの画素12、列信号処理部32、列サンプル・ホールド部42、列AD変換部62を抜き出し手示したものである。
列信号処理部32は、出力線16に接続された電流源34を有する。画素12の増幅トランジスタM3は、電流源34から供給されるバイアス電流を受け、ソースフォロワ回路を構成する。
列サンプル・ホールド部42は、図4に示すように、N信号サンプル・ホールド回路44Nと、S信号サンプル・ホールド回路44Sと、抵抗Rと、を有する。N信号サンプル・ホールド回路44Nは、出力線16に接続されるノードと、配線IL1に接続されるノードと、を有する。S信号サンプル・ホールド回路44Sは、出力線16に接続されるノードと、配線IL2に接続されるノードと、配線IL3に接続されるノードと、を有する。N信号サンプル・ホールド回路44NとS信号サンプル・ホールド回路44Sとは、配線IL1、抵抗R及び配線IL2を介して接続されている。配線IL3は、列AD変換部62に接続されている。
N信号サンプル・ホールド回路44Nは、画素12から出力されるリセット信号を出力線16を介して取得し、保持する機能を備える。S信号サンプル・ホールド回路44Sは、画素12から出力される光検出信号を出力線16を介して取得し、保持する機能を備える。N信号サンプル・ホールド回路44Nは、配線IL1、抵抗R及び配線IL2を介してS信号サンプル・ホールド回路44Sに接続されており、保持しているリセット信号に基づく電流をS信号サンプル・ホールド回路44Sに供給する。S信号サンプル・ホールド回路44Sは、光検出信号とリセット信号との差に基づく電流を、配線IL3を介して列AD変換部62に出力する。これにより、光検出信号とリセット信号との相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)による補正処理が行われる。
図5は、N信号サンプル・ホールド回路44Nの構成例を示す回路図である。N信号サンプル・ホールド回路44Nは、図5に示すように、容量部46Nと、増幅部48Nと、を有する。
容量部46Nは、複数(N個)の単位容量部50N,…,50N,50Nn+1,…,50Nを有する(Nは2以上の整数、nは1以上N未満の整数)。単位容量部50N~50NN-1の各々は、スイッチS1と、スイッチS2と、容量C1と、を有する。単位容量部50Nは、スイッチS1と、容量C1と、を有する。図5には、スイッチS1、スイッチS2及び容量C1が属する単位容量部50Nを表すために、これらの符号に単位容量部50Nと同様の連続番号を付記している。例えば、単位容量部50Nの構成要素は、スイッチS1、スイッチS2、容量C1のように表記している。
増幅部48Nは、反転増幅器52Nと、電流源54Nと、トランジスタM5と、スイッチS3,S4,S5と、を有する。トランジスタM5は、P型トランジスタである。スイッチS1~S1、スイッチS2~S2N-1、スイッチS3、スイッチS4及びスイッチS5は、制御部90から供給される制御信号に応じてオン又はオフに制御される。
単位容量部50N~50Nの各々において、スイッチS1の一方の端子は、出力線16に接続されている。スイッチS1の他方の端子は、容量C1の一方の端子に接続されている。容量C1の他方の端子は、配線IL4に接続されている。すなわち、単位容量部50N~50NのスイッチS1の一方の端子は出力線16に共通に接続され、単位容量部50N~50Nの容量C1の他方の端子は配線IL4に共通に接続されている。別の言い方をすると、単位容量部50N~50Nは、出力線16と配線IL4との間に並列に接続されている。配線IL4は、単位容量部50N~50Nと増幅部48Nとを接続する配線である。
単位容量部50N~50NN-1のスイッチS2は、隣り合う単位容量部50NのスイッチS1と容量C1との接続ノードの間に接続されている。すなわち、nを1~N-1の整数であるとすると、単位容量部50NのスイッチS1と容量C1との間の接続ノードは、スイッチS2を介して、単位容量部50Nn+1のスイッチS1n+1と容量C1n+1との間の接続ノードに接続されている。
容量C1は、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成するサンプリング容量の構成単位となる単位容量である。容量部46Nを構成する複数のスイッチS1及び複数のスイッチS2は、複数の容量C1を組み合わせてサンプリング容量を構成するためのスイッチ回路を構成している。複数のスイッチS1は、出力線16と複数の容量C1との間の接続状態を選択的に切り替える機能を備える。複数のスイッチS2は、隣接する容量C1の一方の端子の間の接続状態を選択的に切り替える機能を備える。
配線IL4は、反転増幅器52Nの入力ノードに接続されている。反転増幅器52Nの出力ノードは、スイッチS5を介してトランジスタM5のゲートに接続されている。スイッチS3は、反転増幅器52Nの入力ノードと出力ノードとの間に接続されている。電源電圧ノード(電圧VDD)とトランジスタM5のドレインとの間には、電流源54Nが接続されている。トランジスタM5のソースは、接地ノード(GND)に接続されている。電流源54NとトランジスタM5のドレインとの間の接続ノードは、スイッチS4を介して、単位容量部50NのスイッチS1と容量C1との間の接続ノードに接続されている。また、電流源54NとトランジスタM5のドレインとの間の接続ノードは、配線IL1に接続されている。
増幅部48Nは、反転増幅器52Nと、電流源54N及びトランジスタM5により構成されるソースフォロワ回路とが縦続接続された増幅回路をなしている。増幅部48Nは、容量C1~C1に保持された電圧に応じた電流を配線IL1に出力することができる。
図6は、S信号サンプル・ホールド回路44Sの構成例を示す回路図である。S信号サンプル・ホールド回路44Sは、図6に示すように、容量部46Sと、増幅部48Sと、を有する。
容量部46Sは、複数(N個)の単位容量部50S,…,50S,50Sn+1,…,50Sを有する(Nは2以上の整数、nは1以上N未満の整数)。単位容量部50S~50SN-1の各々は、スイッチS6と、スイッチS7と、容量C2と、を有する。単位容量部50Sは、スイッチS6と、容量C2と、を有する。図6には、スイッチS6、スイッチS7及び容量C2が属する単位容量部50Sを表すために、これらの符号に単位容量部50Sと同様の連続番号を付記している。例えば、単位容量部50Sの構成要素は、スイッチS6、スイッチS7、容量C2のように表記している。
増幅部48Sは、反転増幅器52Sと、電流源54Sと、トランジスタM6と、スイッチS8,S9,S10と、を有する。トランジスタM6は、P型トランジスタである。スイッチS6~S6、スイッチS7~S7N-1、スイッチS8、スイッチS9及びスイッチS10は、制御部90から供給される制御信号に応じてオン又はオフに制御される。
単位容量部50S~50Sの各々において、スイッチS6の一方の端子は、出力線16に接続されている。スイッチS6の他方の端子は、容量C2の一方の端子に接続されている。容量C2の他方の端子は、配線IL5に接続されている。すなわち、単位容量部50S~50SのスイッチS6の一方の端子は出力線16に共通に接続され、単位容量部50S~50Sの容量C2の他方の端子は配線IL5に共通に接続されている。別の言い方をすると、単位容量部50S~50Sは、出力線16と配線IL5との間に並列に接続されている。配線IL5は、単位容量部50S~50Sと増幅部48Sとを接続する配線である。
単位容量部50S~50SN-1のスイッチS2は、隣り合う単位容量部50SのスイッチS6と容量C2との接続ノードの間に接続されている。すなわち、nを1~N-1の整数であるとすると、単位容量部50SのスイッチS6と容量C2との間の接続ノードは、スイッチS7を介して、単位容量部50Sn+1のスイッチS6n+1と容量C2n+1との間の接続ノードに接続されている。
容量C2は、S信号サンプル・ホールド回路44Sを構成するサンプリング容量の構成単位となる単位容量である。容量部46Sを構成する複数のスイッチS6及び複数のスイッチS7は、複数の容量C2を組み合わせてサンプリング容量を構成するためのスイッチ回路を構成している。複数のスイッチS6は、出力線16と複数の容量C2との間の接続状態を選択的に切り替える機能を備える。複数のスイッチS7は、隣接する容量C2の一方の端子の間の接続状態を選択的に切り替える機能を備える。
配線IL5は、反転増幅器52Sの入力ノードに接続されている。反転増幅器52Sの出力ノードは、スイッチS10を介してトランジスタM6のゲートに接続されている。スイッチS8は、反転増幅器52Sの入力ノードと出力ノードとの間に接続されている。電源電圧ノード(電圧VDD)とトランジスタM6のドレインとの間には、電流源54Sが接続されている。トランジスタM6のソースは、配線IL3に接続されている。電流源54SとトランジスタM6のドレインとの間の接続ノードは、スイッチS9を介して、単位容量部50SのスイッチS6と容量C2との間の接続ノードに接続されている。また、電流源54SとトランジスタM6のドレインとの間の接続ノードは、配線IL2に接続されている。
増幅部48Sは、反転増幅器52Sと、電流源54S及びトランジスタM6により構成されるソースフォロワ回路とが縦続接続された増幅回路をなしている。増幅部48Sは、容量C2~C2に保持された電圧に応じた電流と、配線IL2から入力される電流の差に応じた電流を配線IL3に出力することができる。
図3から図6を相互に参照しつつ、サンプル・ホールド部40の動作の概略を説明する。図3における時刻T2から時刻T3の間のリセット信号の出力期間において、スイッチS1~S1,S3,S6n+1~S6,S8がオン状態になる。この期間において、その他のスイッチはオフ状態である。その後、スイッチS1~S1,S3,S6n+1~S6,S8がオフ状態になる。これらの動作により、容量C1~C1,C2n+1~C2にリセット信号に基づく電圧が保持される。
その後、図3における時刻T3から時刻T4の間の光電変換信号の出力期間において、スイッチS2~S2N―1,S4,S5,S6~S6,S8がオン状態になる。この期間において、その他のスイッチはオフ状態である。この動作により、容量C1~C1は並列接続され、N信号サンプル・ホールド回路44Nは、容量C1~C1に保持されている電圧に応じた電流を配線IL1に出力する状態となる。その後、スイッチS6~S6,S8がオフになる。これらの動作により、容量C2~C2に光電変換信号に基づく電圧が保持される。
その後、スイッチS2~S2N―1,S4,S5,S7~S7N―1,S9,S10がオン状態になる。その他のスイッチはオフ状態である。この動作により、容量C2~C2は並列接続され、S信号サンプル・ホールド回路44Sは、容量C2~C2に保持された電圧に応じた電流と、配線IL2から入力される電流の差に応じた電流を配線IL3に出力する状態となる。
以上の動作により、光電変換信号とリセット信号との相関二重サンプリングによる補正処理が行われた電流信号を配線IL3に出力することができる。また、容量部46Sにおいて、n個の容量C2~C2に保持された光電変換信号と、N-n個の容量C2n+1~C2に保持されたリセット信号とが容量の個数に応じて加重平均される。これにより、リセット信号と光電変換信号の差の電圧がn/N倍に減衰される。したがって、列回路における入力信号の電圧レンジを拡張することができる。
図7は、本実施形態による光電変換装置における列AD変換部62の構成例を示すブロック図である。本実施形態において例示される列AD変換部62はデルタ-シグマ型のAD変換回路であるが、これに限定されるものではない。例えば、列AD変換部62は、ランプ信号と入力電圧を比較して、大小関係が反転するまでの時間をカウンタで計測する方式のAD変換回路であってもよい。また、列AD変換部62は、DA変換回路の出力電圧と入力電圧とを繰り返し比較することにより入力電圧に近いデジタル値を得る逐次比較型のAD変換回路であってもよい。また、本実施形態では1ビットのAD変換回路を例示しているが、実際にはこれよりも多くのビット数のAD変換が行われ得る。
列AD変換部62は、図7に示すように、デジタルアナログ変換回路(DA変換回路)64a,64b、容量Ca,Cb、電圧電流変換部66、量子化器68、デシメーションフィルタDF、バッファB1,B2を有している。上述のように、列AD変換部62には、列サンプル・ホールド部42から配線IL3を介して相関二重サンプリングによる処理後の電流信号が入力される。
配線IL3は、DA変換回路64aの出力端子、容量Caの第1端子及び電圧電流変換部66の入力端子と接続されている。電圧電流変換部66の出力端子は、DA変換回路64bの出力端子、容量Cbの第1端子及び量子化器68の入力端子と接続されている。量子化器68の出力端子は、デシメーションフィルタDFの入力端子及びバッファB1の入力端子と接続されている。バッファB1の出力端子は、DA変換回路64bの入力端子及びバッファB2の入力端子と接続されている。バッファB2の出力端子は、DA変換回路64aの入力端子と接続されている。DA変換回路64a,64bのグラウンド端子、容量Ca,Cbの第2端子、電圧電流変換部66のグラウンド端子、量子化器68のグラウンド端子及びデシメーションフィルタDFのグラウンド端子は、グラウンド配線GL3に接続されている。デシメーションフィルタDFの出力端子は、列AD変換部62の出力端子である。
配線IL3を流れる電流量及び時間経過に応じて、容量Caには電荷が蓄積される。電圧電流変換部66は、容量Caの第1端子の電位に応じた電流信号を出力端子から出力する。このように、容量Caは、積分器として機能する。
電圧電流変換部66から出力される電流量及び時間経過に応じて、容量Cbには電荷が蓄積される。このように、容量Cb及び電圧電流変換部66も、積分器として機能する。量子化器68は、比較回路であり得る。量子化器68は、容量Cbの第1端子の電位と閾値とを比較して、比較結果を出力する。これにより、量子化器68は、1ビットのアナログ-デジタル変換を行う。なお、量子化器68は、所望のサンプリング周波数よりも高い周波数によるオーバーサンプリングを行う。
量子化器68から出力されるデジタル信号は、バッファB1に入力される。このデジタル信号は、バッファB1、B2を介してDA変換回路64a,64bにフィードバックされる。DA変換回路64a,64bは電流源、スイッチ等を含む。DA変換回路64aは、入力されたデジタル信号に応じた電流を流すデジタルアナログ変換を行うことにより、デジタル信号に応じた電荷を容量Caの第1端子から抜き取ってグラウンド配線GL3に流す。DA変換回路64bも同様に、入力されたデジタル信号に応じた量の電荷を容量Cbの第1端子から抜き取ってグラウンド配線GL3に流す。このようにして、量子化器68から出力されるデジタル信号が、積分器又は量子化器68の入力側にフィードバックされる。このフィードバックループは、低周波領域における量子化誤差を低減させるように動作する。
なお、図7に示されるように、本実施形態の列AD変換部62は一方向に延びた回路配置となりやすいため、フィードバック用の配線が長くなることがある。バッファB1、B2が設けられていることにより、フィードバック用の配線が長いことに起因する電圧降下等の影響が低減される。しかしながら、フィードバック用の配線による影響が許容できる場合には、バッファB1、B2は設けられていなくてもよい。
デシメーションフィルタDFは、量子化器68から出力される信号を間引くことにより、サンプリング周波数を下げる処理を行う。これにより、高周波領域におけるノイズが除去される。
以上のように、本実施形態の列AD変換部62には、高精度化、高分解能化に適したデルタ-シグマ型が採用されている。これにより、高精度なデジタル信号を出力することができる。
ここで、光電変換信号とリセット信号との相関二重サンプリングによる補正処理の精度に着目すると、N信号サンプル・ホールド回路44Nの回路特性とS信号サンプル・ホールド回路44Sの回路特性とは、可能な限り近づけることが好ましい。そのため、N信号サンプル・ホールド回路44NとS信号サンプル・ホールド回路44Sとは、同じ構成にすることが好ましい。構成が同じことには、回路構成が同じであることや、各素子の構造や配置関係が同じであることが含まれ得る。回路構成が同じであることには、単位容量部50N(容量C1)の数と単位容量部50S(容量C2)の数とが同じであることが含まれ得る。
図8は、列サンプル・ホールド部42内における各部および配線の配置のレイアウト例を示す図である。図8に示す座標系おいて、X方向は行方向(水平方向)に対応し、Y方向は列方向(垂直方向)に対応している。
N信号サンプル・ホールド回路44NとS信号サンプル・ホールド回路44Sとは、図8に示すように、Y方向(列方向)に沿って並べて配置されている。また、N信号サンプル・ホールド回路44Nにおいて、容量部46Nと増幅部48Nとは、列方向に沿って並べて配置されている。同様に、S信号サンプル・ホールド回路44Nにおいて、容量部46Sと増幅部48Sとは、列方向に沿って並べて配置されている。列サンプル・ホールド部42を全体で見ると、容量部46N、増幅部48N、容量部46S及び増幅部48Nが、この順番で列方向に沿って並べて配置されている。列サンプル・ホールド部42の各回路要素をこのように配置することで、列回路の幅を狭め、X方向に沿った列回路の配置密度を高めることができる。
また、図8のレイアウト例では、出力線16と単位容量部50N~50N及び単位容量部50S~50Sとの接続部に、出力線16の一部として、Y方向に沿って延在するように配された配線IL6設けている。配線IL6は、単位容量部50N~50N及び単位容量部50S~50SのスイッチS1の一方の電極を共通に接続する配線である。すなわち、出力線16は、配線IL6を介して、単位容量部50N~50N及び単位容量部50S~50Sに接続されている。
出力線16と列サンプル・ホールド部42との接続部をこのように構成することで、画素12と容量部46Nとを接続する電気的経路の長さと、画素12と容量部46Sとを接続する電気的経路の長さとを近づけることができる。これにより、画素12と容量部46Nとの間の配線に寄生する寄生抵抗及び寄生容量と、画素12と容量部46Sとの間の配線の寄生抵抗及び寄生容量との差を低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
図9は、単位容量部50N内におけるスイッチS1,S2及び容量C1の配置のレイアウト例と、単位容量部50S内におけるスイッチS6,S7及び容量C2の配置のレイアウト例と、を示す図である。図9(a)及び図9(c)が単位容量部50N内におけるスイッチS1,S2及び容量C1の配置のレイアウトを示し、図9(b)及び図9(d)が単位容量部50S内におけるスイッチS6,S7及び容量C2の配置のレイアウトを示している。図9に示す座標系おいて、X方向は行方向(水平方向)に対応し、Y方向は列方向(垂直方向)に対応している。
単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1は、例えば図9(a)に示すように、X方向に並べて配置することができる。この場合、単位容量部50SのスイッチS6,S7及び容量C2は、例えば図9(b)に示すように、単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1と同様、X方向に並べて配置すること好ましい。或いは、単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1は、例えば図9(c)に示すように、Y方向に並べて配置することができる。この場合、単位容量部50SのスイッチS6,S7及び容量C2は、例えば図9(d)に示すように、単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1と同様、Y方向に並べて配置することが好ましい。
単位容量部50N,50Sを構成する2つのスイッチと1つの容量の配置はこれらに限定されるものではないが、単位容量部50Nのレイアウトと単位容量部50Sのレイアウトとは同じにすることが好ましい。このように構成することで、レイアウトの違いに起因して製造時に生じる素子サイズのばらつき等を低減することができる。これにより、容量部46Nと容量部46Sとの間の特性のばらつきを低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
図10は、単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1をX方向に並べて配置した場合の半導体基板上における具体的な平面レイアウト例を示している。図10には、Y方向に並ぶ3つの単位容量部50Nn-1~50Nn+1を示している。なお、ここでは、単位容量部50Nを例にして説明するが、単位容量部50SのスイッチS6,S7及び容量C2をX方向に並べて配置した場合も同様である。
図10には簡略化のため、半導体基板に画定される活性領域のパターンと、トランジスタのゲート電極やキャパシタの電極を構成するゲート層のパターンと、第1金属配線層のみを示している。×印を付した矩形の領域は、第1金属配線層と活性領域又はキャパシタ電極との間を接続するコンタクト部を示している。
半導体基板110には、スイッチS1を構成するトランジスタが設けられる活性領域112と、スイッチS2を構成するトランジスタが設けられる活性領域114と、容量C1が設けられる活性領域116と、が画定されている。活性領域112,114,116は、X方向に沿って並ぶように配置されている。
活性領域112の上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、スイッチS1を構成するトランジスタのゲート電極122が設けられている。活性領域114の上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、スイッチS2を構成するトランジスタのゲート電極124が設けられている。ゲート電極122,124は、X方向に沿って延在するように配されている。活性領域116の上には、図示しないキャパシタ絶縁膜を介して、キャパシタ電極126が設けられている。
スイッチS1を構成するトランジスタの一方の主ノード(ソース又はドレイン)には、配線IL6が接続されている。スイッチS1を構成するトランジスタの他方の主ノード(ドレイン又はソース)は、配線128を介して、スイッチS2を構成するトランジスタの一方の主ノード(ソース又はドレイン)とキャパシタ電極126とに接続されている。配線128は、隣接する単位容量部50NのスイッチS2を構成するトランジスタの他方の主ノード(ドレイン又はソース)にも接続されている。容量C1の下部電極を構成する活性領域116には、配線IL4が接続されている。
単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1、スイッチS2及び容量C1の各々は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。配線IL6は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1を構成するトランジスタの一方の主ノードに共通に接続されている。配線IL4は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Nn-1~50Nn+1の容量C1の下部電極(活性領域116)に共通に接続されている。
また、図示はしないが、単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS6、スイッチS7及び容量C2の各々も、Y方向に沿って並ぶように配置されている。配線IL6は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS1を構成するトランジスタの一方の主ノードに共通に接続されている。配線IL5は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Sn-1~50Sn+1の容量C1の下部電極(活性領域116)に共通に接続されている。
単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS6は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS2及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS7は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。単位容量部50Nn-1~50Nn+1の容量C1及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1の容量C2は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。
図11は、単位容量部50NのスイッチS1,S2及び容量C1をY方向に並べて配置した場合の半導体基板上における具体的な平面レイアウト例を示している。図11には、Y方向に並ぶ3つの単位容量部50Nn-1~50Nn+1を示している。なお、ここでは、単位容量部50Nを例にして説明するが、単位容量部50SのスイッチS6,S7及び容量C2をY方向に並べて配置した場合も同様である。
図11には簡略化のため、半導体基板に画定される活性領域のパターンと、トランジスタのゲート電極やキャパシタの電極を構成するゲート層のパターンと、第1金属配線層のみを示している。×印を付した矩形の領域は、第1金属配線層と活性領域又はキャパシタ電極との間を接続するコンタクト部を示している。
半導体基板110には、スイッチS1を構成するトランジスタが設けられる活性領域112と、スイッチS2を構成するトランジスタが設けられる活性領域114と、容量C2が設けられる活性領域116と、が画定されている。活性領域112,116,114は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。
活性領域112の上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、スイッチS1を構成するトランジスタのゲート電極122が設けられている。活性領域114の上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、スイッチS2を構成するトランジスタのゲート電極124が設けられている。ゲート電極122,124は、Y方向に沿って延在するように配されている。活性領域116の上には、図示しないキャパシタ絶縁膜を介して、キャパシタ電極126が設けられている。
スイッチS1を構成するトランジスタの一方の主ノード(ソース又はドレイン)には、出力線16が接続されている。スイッチS1を構成するトランジスタの他方の主ノード(ドレイン又はソース)は、配線128を介して、スイッチS2を構成するトランジスタの一方の主ノード(ソース又はドレイン)とキャパシタ電極126とに接続されている。配線128は、隣接する単位容量部50NのスイッチS2を構成するトランジスタの他方の主ノード(ドレイン又はソース)にも接続されている。容量C1の下部電極を構成する活性領域116には、配線IL4が接続されている。
図10及び図11に示すように、単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1、スイッチS2及び容量C1の各々は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。出力線16は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1を構成するトランジスタの一方の主ノードに共通に接続されている。配線IL4は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Nn-1~50Nn+1の容量C1の下部電極(活性領域116)に共通に接続されている。
また、図示はしないが、単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS6、スイッチS7及び容量C2の各々も、Y方向に沿って並ぶように配置されている。配線IL6は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS6を構成するトランジスタの一方の主ノードに共通に接続されている。配線IL5は、Y方向に沿って延在するように配されており、単位容量部50Sn-1~50Sn+1の容量C2の下部電極(活性領域116)に共通に接続されている。
すなわち、単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS1及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS6は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。単位容量部50Nn-1~50Nn+1のスイッチS2及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1のスイッチS7は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。単位容量部50Nn-1~50Nn+1の容量C1及び単位容量部50Sn-1~50Sn+1の容量C2は、Y方向に沿って並ぶように配置されている。
列サンプル・ホールド部42をこのように構成することで、各回路要素を効率的に配置することができ、列サンプル・ホールド部42の面積効率を向上することができる。
このように、本実施形態によれば、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成する素子とS信号サンプル・ホールド回路44Sを構成する素子との間の特性ばらつきを低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による光電変換装置について図12を用いて説明する。第1実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12は、本実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の配置のレイアウト例を示す図である。
本実施形態による光電変換装置は、列サンプル・ホールド部42内における各部のレイアウトが異なるほかは、第1実施形態による光電変換装置と同様である。すなわち、第1実施形態による光電変換装置においては、容量部46N、増幅部48N、容量部46S及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。これに対し、本実施形態による光電変換装置においては、図12に示すように、増幅部48N、容量部46N、容量部46S及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。
このように容量部46N,46S、増幅部48N,48Sを配置することで、容量部46Nと容量部46Sとを隣接して配置することができる。ここで、容量部46Nと容量部46Sとが隣接しているとは、容量部46Nと容量部46Sとの間にその他の回路要素(例えば、増幅部48N,48S)が配置されていないことを意味する。これにより、製造上における素子サイズやレイアウト等の面内ばらつきに起因する容量部46Nと容量部46Sとの間の特性のばらつきを低減することができる。また、クロストークや発熱等の外乱を受けた場合、その影響は容量部46N,46Sが同等に受けるため、外乱に起因する容量部46Nと容量部46Sとの間の特性変動のばらつきを低減することができる。これにより、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
また、容量部46N及び増幅部48Nと容量部46S及び増幅部48Sとは、容量部46Nと容量部46Sとの間の中心線に対して対称に配置されている。したがって、この中心線に対する各回路素子の構造的な対称性を更に高めることができる。これにより、画素12と容量部46Nとを接続する配線の寄生抵抗及び寄生容量と、画素12と容量部46Sとを接続する配線の寄生抵抗及び寄生容量との差を低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を更に向上することができる。
したがって、本実施形態の上記構成によれば、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成する素子とS信号サンプル・ホールド回路44Sを構成する素子との間の特性ばらつきを低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による光電変換装置について図13を用いて説明する。第1及び第2実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図13は、本実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の配置のレイアウト例を示す図である。
本実施形態による光電変換装置は、列サンプル・ホールド部42内における各部のレイアウトが異なるほかは、第1実施形態による光電変換装置と同様である。すなわち、第1実施形態による光電変換装置においては、容量部46N、増幅部48N、容量部46S及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。これに対し、本実施形態による光電変換装置においては、図13に示すように、容量部46N、容量部46S、増幅部48N及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。
このように容量部46N,46S、増幅部48N,48Sを配置することで、容量部46Nと容量部46Sとは隣接して配置することができる。これにより、製造上における素子サイズやレイアウト等の面内ばらつきに起因する容量部46Nと容量部46Sとの間の特性のばらつきを低減することができる。また、クロストークや発熱等の外乱を受けた場合、その影響は容量部46N,46Sが同等に受けるため、外乱に起因する容量部46Nと容量部46Sとの間の特性変動のばらつきを低減することができる。
同様に、増幅部48Nと増幅部48Sとは隣接して配置することができる。ここで、増幅部48Nと増幅部48Sとが隣接しているとは、増幅部48Nと増幅部48Sとの間にその他の回路要素(例えば、容量部46N,46S)が配置されていないことを意味する。これにより、製造上における素子サイズやレイアウト等の面内ばらつきに起因する増幅部48Nと増幅部48Sとの間の特性のばらつきを低減することができる。また、クロストークや発熱等の外乱を受けた場合、その影響は増幅部48N,48Sが同等に受けるため、外乱に起因する増幅部48Nと増幅部48Sとの間の特性変動のばらつきを低減することができる。
また、増幅部48Nと増幅部48Sとを隣接して配置することで、増幅部48Nと抵抗Rとを接続する配線IL1及び増幅部48Sと抵抗Rとを接続する配線IL2が短くなり、増幅部48N,48Sの出力側における配線の対称性を向上することができる。
したがって、本実施形態の上記構成によれば、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成する素子とS信号サンプル・ホールド回路44Sを構成する素子との間の特性ばらつきを低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
なお、本実施形態では、増幅部48N,48Sを容量部46N,46Sよりも下流側(図13において下側)に配置したが、増幅部48N,48Sを容量部46N,46Sよりも上流側(図13において上側)に配置してもよい。すなわち、増幅部48N、増幅部48S、容量部46N及び容量部46Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置してもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による光電変換装置について図14を用いて説明する。第1乃至第3実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図14は、本実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の配置のレイアウト例を示す図である。
本実施形態による光電変換装置は、列サンプル・ホールド部42内における各部の配置のレイアウトが異なるほかは、第1実施形態による光電変換装置と同様である。すなわち、第1実施形態による光電変換装置においては、容量部46N、増幅部48N、容量部46S及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。これに対し、本実施形態による光電変換装置においては、図14に示すように、容量部46N、増幅部48N、増幅部48S及び容量部46Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。
このように容量部46N,46S、増幅部48N,48Sを配置することで、増幅部48Nと増幅部48Sとを隣接して配置することができる。これにより、製造上における素子サイズやレイアウト等の面内ばらつきに起因する増幅部48Nと増幅部48Sとの間の特性のばらつきを低減することができる。また、クロストークや発熱等の外乱を受けた場合、その影響は増幅部48N,48Sが同等に受けるため、外乱に起因する増幅部48Nと増幅部48Sとの間の特性変動のばらつきを低減することができる。
また、増幅部48Nと増幅部48Sとを隣接して配置することで、増幅部48Nと抵抗Rとを接続する配線IL1及び増幅部48Sと抵抗Rとを接続する配線IL2が短くなり、増幅部48N,48Sの出力側における配線の対称性を向上することができる。
したがって、本実施形態の上記構成によれば、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成する素子とS信号サンプル・ホールド回路44Sを構成する素子との間の特性ばらつきを低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による光電変換装置について図15乃至図18を用いて説明する。第1乃至第4実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図15は、本実施形態による光電変換装置における列サンプル・ホールド部の配置のレイアウト例を示す図である。図16乃至図18は、本実施形態による光電変換装置における単位容量部50の配置のレイアウト例を示す図である。
本実施形態による光電変換装置は、列サンプル・ホールド部42内における各部のレイアウトが異なるほかは、第1実施形態による光電変換装置と同様である。すなわち、第1実施形態による光電変換装置においては、容量部46N、増幅部48N、容量部46S及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。これに対し、本実施形態による光電変換装置においては、図15に示すように、容量部46、増幅部48N及び増幅部48Sを、この順番で列方向に沿って並べて配置している。
容量部46は、Y方向(列方向)に沿って並べて配置された複数(N個)の単位容量部50~50を有する。複数の単位容量部50~50の各々は、図16に示すように、単位容量部50Nと単位容量部50Sとを有する。単位容量部50N及び単位容量部50Sは、第1乃至第4実施形態における単位容量部50N及び単位容量部50Sと同様である。スイッチS2は、単位容量部50Sを挟んで隣り合う単位容量部50NのスイッチS1と容量C1との接続ノードの間に設けられる。スイッチS7は、単位容量部50Nを挟んで隣り合う単位容量部50SのスイッチS6と容量C2との接続ノードの間に設けられる。このように構成された単位容量部50~50を列方向に並べて配置することで、単位容量部50Nと単位容量部Sとは、Y方向(列方向)に沿って隣接して交互に配置されることになる。ここで、単位容量部50Nと単位容量部50Sとが隣接しているとは、単位容量部50Nと単位容量部Sとの間にその他の回路要素が配置されていないことを意味する。
単位容量部50N,50Sを各々が含む複数の単位容量部50を配列して容量部46を構成することにより、容量部46Nと容量部46Sとを別々に構成する場合と比較して、単位容量部50Nと単位容量部50Sとの間の配置間隔を狭めることができる。これにより、製造上における素子サイズやレイアウト等の面内ばらつきに起因する単位容量部50Nと単位容量部50Sとの間の特性のばらつき(例えば、容量誤差)を低減することができる。また、クロストークや発熱等の外乱を受けた場合、仮にその外乱が局所的でも、その影響は単位容量部50N,50Sが同等に受けるため、外乱に起因する単位容量部50Nと単位容量部50Sとの間の特性変動のばらつきを低減することができる。
また、レイアウトに起因する素子サイズのばらつき(例えば、ゲート層をパターニングする際のマイクロローディング効果の影響)を低減する観点から、単位容量部50Nと単位容量部50Sとは同じレイアウトで設計することが望ましい。このような観点から、単位容量部50N及び単位容量部50Sの各々に、スイッチS2を構成する素子とスイッチS7を構成する素子とを配置しておくとよい。このように構成することで、単位容量部50Nのレイアウトと単位容量部50Sとのレイアウトとが同じになり、レイアウトに起因する特性ばらつきを低減することができる。
図5及び図6の回路を構成するうえで必要のないスイッチS2,S7はダミースイッチとし、第1金属配線層等による他の素子との接続を行わなければよい。図17は、単位容量部50Nに配置されたスイッチS7と単位容量部50Sに配置されたスイッチS2をダミースイッチとした例である。図18は、単位容量部50Sに配置されたスイッチS2,S7をダミースイッチとした例である。図17及び図18において、ダミースイッチは点線で示している。
ダミースイッチとしてのスイッチS2,S7の各々は、単位容量部50N及び単位容量部50Sのどちらに配置されていてもよく、ダミースイッチの配置は図17及び図18の例に限定されるものではない。すなわち、スイッチS2のダミースイッチを単位容量部50Nに配置し、スイッチS7のダミースイッチを単位容量部50Sに配置してもよい。或いは、スイッチS2,S7のダミースイッチを単位容量部50Nに配置してもよい。
したがって、本実施形態の上記構成によれば、N信号サンプル・ホールド回路44Nを構成する素子とS信号サンプル・ホールド回路44Sを構成する素子との間の特性ばらつきを更に低減し、相関二重サンプリングによる補正処理の精度を向上することができる。
なお、単位容量部50N内におけるスイッチS1,S2及び容量C1のレイアウトと、単位容量部50S内におけるスイッチS6,S7及び容量C2のレイアウトは、図16の配置に限定されるものではない。スイッチS1,S2,S6,S7及び容量C1,C2は、図16に示すようにX方向に並べて配置してもよいし、図9(c)及び図9(d)に示したようにY方向に並べて配置してもよい。或いは、その他の配置であってもよい。
また、図16には単位容量部50N及び単位容量部50Sを1つずつ含む単位容量部50を示しているが、単位容量部50は複数の単位容量部50N及び複数の単位容量部50Sを含んでもよい。例えば、単位容量部50N、単位容量部50N、単位容量部50S、単位容量部50Sがこの順番で列方向に沿って並ぶ単位容量部50を構成し、単位容量部50N,50Sが2個ずつ交互に配置された容量部46を構成してもよい。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による撮像システムについて、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1乃至第5実施形態で述べた光電変換装置100は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図19には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図19に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。撮像装置201は、第1乃至第5実施形態のいずれかで説明した光電変換装置100であって、レンズ202により結像された光学像を画像データに変換する。
撮像システム200は、また、撮像装置201より出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、撮像装置201が出力するデジタル信号から画像データの生成を行う。また、信号処理部208は必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。撮像装置201は、信号処理部208で処理されるデジタル信号を生成するAD変換部を備えうる。AD変換部は、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層(半導体基板)に形成されていてもよいし、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、信号処理部208が撮像装置201と同一の半導体基板に形成されていてもよい。
撮像システム200は、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。更に撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
撮像装置201は、撮像信号を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部208は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、第1乃至第5実施形態による光電変換装置100を適用した撮像システムを実現することができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体について、図20を用いて説明する。図20は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図20(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記第1乃至第5実施形態のいずれかに記載の光電変換装置100である。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図20(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、図2に示した画素12の回路構成は一例であり、適宜変更が可能である。例えば、浮遊拡散部FDとは別に電荷保持部を更に設け、グローバル電子シャッタ動作が可能な画素構成としてもよい。
また、上記第6及び第7実施形態に示した撮像システムは、本発明の光電変換装置を適用しうる撮像システム例を示したものであり、本発明の光電変換装置を適用可能な撮像システムは図19及び図20に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
C1,C2…容量
IL1,IL2,IL3,IL4,IL5,IL6…配線
S1,S2,S6,S7…スイッチ
10…画素アレイ部
12…画素
16…出力線
40…サンプル・ホールド部
42…列サンプル・ホールド部
44N…N信号サンプル・ホールド回路
44S…S信号サンプル・ホールド回路
46,46N,46S…容量部
48N,48S…増幅部
50,50N,50S…単位容量部
60…AD変換部
70…デジタルメモリ部
80…水平走査部
90…制御部
100…光電変換装置
200,300…撮像システム

Claims (20)

  1. 光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の列をなすように配された画素アレイ部と、前記複数の列に対応して設けられ、前記画素から第1の信号及び第2の信号が出力される複数の出力線と、前記複数の出力線に対応して設けられた複数の列回路と、を有する光電変換装置であって、
    前記複数の列回路の各々は、前記第1の信号を保持する第1のサンプル・ホールド回路と、前記第2の信号を保持する第2のサンプル・ホールド回路と、を含むサンプル・ホールド部を有し、
    前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々は、複数の単位容量と、前記出力線と前記複数の単位容量との間に設けられたスイッチ回路と、を有し、
    前記スイッチ回路は、前記出力線と前記複数の単位容量の第1の電極との間にそれぞれ設けられた複数の第1のスイッチと、隣り合う単位容量の前記第1の電極の間にそれぞれ設けられた複数の第2のスイッチと、を有し、
    前記第1のサンプル・ホールド回路の前記複数の単位容量の第2の電極は第1の配線によって互いに接続されており、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記複数の単位容量の第2の電極は第2の配線によって互いに接続されており、
    前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の前記スイッチ回路を構成する前記複数の第2のスイッチは、前記複数の列に平行な第1の方向に沿って配置されており、
    前記第1の配線及び前記第2の配線は、前記第1の方向に沿って延在している
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々において、前記複数の単位容量は、前記第1の方向に沿って隣接して配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々において、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記単位容量を各々が含む複数の単位容量部が、前記第1の方向に沿って隣接して配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光電変換装置。
  4. 前記第1のサンプル・ホールド回路の前記スイッチ回路及び前記複数の単位容量を含む第1の容量部と、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記スイッチ回路及び前記複数の単位容量を含む第2の容量部とが、前記第1の方向に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1のサンプル・ホールド回路は、前記第1の配線に接続された第1の増幅部を更に有し、
    前記第2のサンプル・ホールド回路は、前記第2の配線に接続された第2の増幅部を更に有し、
    前記第1の容量部と、前記第2の容量部と、前記第1の増幅部と、前記第2の増幅部とが、前記第1の方向に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項4記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の増幅部と前記第2の増幅部とが隣接している
    ことを特徴とする請求項5記載の光電変換装置。
  7. 前記第1の容量部と前記第2の容量部との間に前記第1の増幅部及び前記第2の増幅部のうちの少なくとも一方が配置されている
    ことを特徴とする請求項5記載の光電変換装置。
  8. 前記第1の容量部と前記第2の容量部とが隣接している
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量と、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量とが、前記第1の方向に沿って隣接して交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  10. 前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々は、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記単位容量を各々が含む複数の単位容量部を有し、
    前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部と、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部とが、前記第1の方向に沿って隣接して配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は9記載の光電変換装置。
  11. 前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部の平面レイアウトと、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部の平面レイアウトとが同じである
    ことを特徴とする請求項10記載の光電変換装置。
  12. 前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部及び前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量部のうちの少なくとも一方に、前記第2のスイッチを構成するスイッチ素子と同じ構造のダミースイッチが設けられている
    ことを特徴とする請求項11記載の光電変換装置。
  13. 前記画素と前記第1のサンプル・ホールド回路とを接続する電気的経路の長さと、前記画素と前記第2のサンプル・ホールド回路とを接続する電気的経路の長さとが同じである
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  14. 前記第1のサンプル・ホールド回路が有する前記単位容量の数と、前記第2のサンプル・ホールド回路が有する前記単位容量の数と、が同じである
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  15. 前記第1の信号は、前記光電変換部への入射光に応じた信号であり、
    前記第2の信号は、前記画素のリセット状態に基づく信号である
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  16. 前記サンプル・ホールド部は、前記第1の信号と前記第2の信号との差に応じた第3の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項15記載の光電変換装置。
  17. 前記列回路は、前記第3の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するAD変換部を更に有する
    ことを特徴とする請求項16記載の光電変換装置。
  18. 光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の列をなすように配された画素アレイ部と、前記複数の列に対応して設けられ、前記画素から第1の信号及び第2の信号が出力される複数の出力線と、前記複数の出力線に対応して設けられた複数の列回路と、を有する光電変換装置であって、
    前記複数の列回路の各々は、前記第1の信号を保持する第1のサンプル・ホールド回路と、前記第2の信号を保持する第2のサンプル・ホールド回路と、を含むサンプル・ホールド部を有し、
    前記第1のサンプル・ホールド回路及び前記第2のサンプル・ホールド回路の各々は、複数の単位容量と、前記出力線と前記複数の単位容量との間に設けられたスイッチ回路と、を有し、
    前記スイッチ回路は、前記出力線と前記複数の単位容量の第1の電極との間にそれぞれ設けられた複数の第1のスイッチと、隣り合う単位容量の前記第1の電極の間にそれぞれ設けられた複数の第2のスイッチと、を有し、
    前記第1のサンプル・ホールド回路の前記単位容量と、前記第2のサンプル・ホールド回路の前記単位容量とが、前記複数の列に平行な第1の方向に沿って隣接して交互に配置されている
    ことを特徴とする光電変換装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号を処理する信号処理装置と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  20. 移動体であって、
    請求項1乃至18のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
JP2021016652A 2021-02-04 2021-02-04 光電変換装置 Pending JP2022119484A (ja)

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