JP2022119115A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水温センサに異常が生じたときの内燃機関のオーバヒートを適切に回避しながら、車両の動力性能をできるだけ低下させずに維持する。【解決手段】車両に搭載される内燃機関を制御するものであって、内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサの異常を感知した場合、冷却水を吸込み吐出して循環させる冷却水ポンプによる冷却水の吐出流量を最大にまたは平常よりも大きく増大させるとともに、内燃機関が所定以上の高出力で運転されている状態が所定時間以上継続していることを条件として、内燃機関の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置を構成した。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関の運転を制御する制御装置に関する。
近時、内燃機関及び電動機の二種の動力源を備えるハイブリッド車両が一定の普及を見ている。シリーズ方式のハイブリッド車両(例えば、下記特許文献1を参照)は、内燃機関により発電用モータジェネレータを駆動して発電を行い、発電した電力を蓄電装置、即ちリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等のバッテリ及び/またはキャパシタに蓄えるとともに、走行用モータジェネレータに供給する。そして、走行用モータジェネレータによって車両の駆動輪を回転させて走行する。
発電用モータジェネレータのみならず、走行用モータジェネレータもまた、回生制動により発電を行い、発電した電力を蓄電装置に蓄えることができる。蓄電装置の容量一杯まで既に電荷が蓄えられている場合には、回生制動により得られる電力を敢えて発電用モータジェネレータに供給し、これを電動機として作動させて内燃機関を回転駆動するモータリングを行うことで、余剰の電力を消費する。
ハイブリッド車両では、内燃機関の気筒に燃料を供給して燃焼させるファイアリングを行わなくとも、走行用モータジェネレータが蓄電装置に蓄えた電荷を消費して回転駆動力を出力し、車両を走行させることが可能である。よって、車両の運用中であっても、内燃機関の回転を停止している状態が継続することがある。
蓄電装置に蓄えている電荷の量が減少したときや、走行用モータジェネレータに対する要求出力が大きいときには、内燃機関を始動してファイアリング運転し、内燃機関の出力する回転駆動力により発電用モータジェネレータを駆動、発電を実行して、蓄電装置を充電しまたは走行用モータジェネレータに供給する電力を増強する。ファイアリング中は、エンジン回転数毎の目標エンジントルク(または、エンジン負荷率、スロットルバルブ開度、吸入空気量、燃料噴射量)を結ぶ動作線に沿って、内燃機関の出力を制御する。目標エンジントルクは、対応するエンジン回転数の下で熱効率が最大化するような値に設定する。
シリーズ方式のハイブリッド車両にあって、発電用モータジェネレータは、停止した内燃機関を始動する準備として内燃機関をクランキングする役割を兼ねる。クランキング時には、蓄電装置から必要な電力の供給を受ける。
一般に、内燃機関の運転を制御するにあたっては、内燃機関の各所を水冷する冷却水の温度を水温センサを介して常時計測、監視している。冷却水温が低いならば、冷却水の循環流量を減量し、内燃機関を保温しまたは暖機を促進する。冷却水温が高いならば、冷却水の循環流量を増量しつつ、ラジエータをファンで強制空冷して冷却性能を高める。
極めて稀なことではあるが、水温センサが断線または短絡等して正常に機能しなくなることがある。内燃機関の制御を司る電子制御装置(Electronic Control Unit)は、そのような水温センサの異常を感知した場合に、以後の内燃機関の運転における制御の内容を変更する(例えば、下記特許文献2を参照)。
特開2020-156134号公報 特開平11-082144号公報
水温センサに異常が生じると、現在の内燃機関の冷却水温を正しく把握できなくなる。従前のフェイルセーフ制御では、水温センサの異常を感知した場合、その旨を運転者の視覚または聴覚に訴えかける態様で報知する(車両のコックピットに設けられた警告灯(エンジンチェックランプ)を点灯させる、ディスプレイに表示する、警告音声を出力する等)とともに、内燃機関の発熱量を低減してオーバヒートを予防するべく、吸入空気量(スロットルバルブ開度)及び燃料噴射量を一律に削減するようにしていた。
しかし、当然ながら、内燃機関の出力が平常よりも抑制されることになり、その帰結として車両の動力性能即ち車速や加速度が低下し、運転者に不全感、不満感を与えることがあった。
また、シリーズ方式のハイブリッド車両では、内燃機関と駆動輪との間が機械的に切り離されており、内燃機関は必ずしもアクセルペダルの踏込量に応じて制御されない。仮に、異常の報知を受けた運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めて運転するようになったとしても、蓄電装置に蓄えている電荷量が大きく減少したときには、速やかな充電のために内燃機関を高出力運転する可能性がある。それによる内燃機関のオーバヒートを招くリスクがあり、内燃機関から受熱した蓄電装置の性能が劣化することも無視できない。
以上に着目してなされた本発明は、冷却水温センサに異常が生じたときの内燃機関のオーバヒートを適切に回避しながら、車両の動力性能をできるだけ低下させずに維持することを所期の目的としている。
本発明では、車両に搭載される内燃機関を制御するものであって、内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサの異常を感知した場合、冷却水を吸込み吐出して循環させる冷却水ポンプによる冷却水の吐出流量を最大にまたは平常よりも大きく増大させるとともに、内燃機関が所定以上の高出力で運転されている状態が所定時間以上継続していることを条件として、内燃機関の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、冷却水温センサに異常が生じたときの内燃機関のオーバヒートを適切に回避しながら、車両の動力性能をできるだけ低下させずに維持することができる。
本発明の一実施形態におけるシリーズ方式のハイブリッド車両及び制御装置の概略構成を示す図。 同実施形態のハイブリッド車両に搭載される内燃機関の概要を示す図。 同実施形態における内燃機関の冷却水系統の構成を示す図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態におけるハイブリッド車両の主要システムの概略構成を示している。このハイブリッド車両は、内燃機関1と、内燃機関1により駆動されて発電を行う発電用モータジェネレータ2と、発電用モータジェネレータ2が発電した電力を蓄える蓄電装置3と、発電用モータジェネレータ2及び/または蓄電装置3から電力の供給を受けて車両の駆動輪62を駆動する走行用モータジェネレータ4とを備えている。
本実施形態のハイブリッド車両は、内燃機関1を発電にのみ使用するシリーズハイブリッド方式の電気自動車であり、車両の駆動輪62には専ら走行用モータジェネレータ4から走行のための駆動力を供給する。内燃機関1と駆動輪62との間は機械的に切り離されており、元来両者の間で回転駆動力の伝達がなされない。つまり、内燃機関1は、走行用モータジェネレータ4及び駆動輪62から完全に独立して回転し、また完全に独立して停止することが可能である。従って、イグニッションスイッチ(パワースイッチ、またはイグニッションキー)がONに操作されている車両の運用中、運転者がアクセルペダルを踏むことで車両が走行可能な状態にあっても、蓄電装置3が十分な電荷を蓄え、かつブレーキブースタ15が十分な負圧を蓄えている状況下では、燃料の燃焼を伴う内燃機関1の運転を実施しないことがある。
内燃機関1の回転軸であるクランクシャフトは、発電用モータジェネレータ2の回転軸と、歯車機構を介してまたは軸を直結して機械的に接続している。そして、内燃機関1が出力する回転駆動力を発電用モータジェネレータ2に入力することで、発電用モータジェネレータ2が発電する。発電した電力は、蓄電装置3に充電し、及び/または、走行用モータジェネレータ4に供給する。また、発電用モータジェネレータ2は、自らが回転駆動力を発生させて内燃機関1のクランクシャフトを回転駆動するモータリング用の電動機としても機能する。例えば、発電用モータジェネレータ2は、停止している内燃機関1を始動する準備としてのクランキングを実行する。
走行用モータジェネレータ4は、車両の走行のための駆動力を発生させ、その駆動力を減速機61を介して駆動輪62に入力する。また、走行用モータジェネレータ4は、駆動輪62に連れ回されて回転することで発電し、車両の運動エネルギを電気エネルギとして回収する。この回生制動により発電した電力は、蓄電装置3に充電する。
尤も、既に蓄電装置3の容量一杯まで電荷が蓄えられており、それ以上の充電が困難であるならば、走行用モータジェネレータ4が回生発電した電力を敢えて発電用モータジェネレータ2に供給し、発電用モータジェネレータ2を電動機として作動させて内燃機関1を回転駆動する。これにより、車両の制動性能を維持しつつ、余剰の電力を消尽する。また、このとき、内燃機関1の回転が保たれることから、内燃機関1の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行することができる。
発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2が発電する交流電力を直流電力に変換する。そして、その直流電力を蓄電装置3または駆動機インバータ41に入力する。並びに、発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2を電動機として作動させる際に、蓄電装置3及び/または駆動機インバータ41から供給される直流電力を交流電力に変換した上で発電用モータジェネレータ2に入力する。
駆動機インバータ41は、蓄電装置3及び/または発電機インバータ21から供給される直流電力を交流電力に変換した上で走行用モータジェネレータ4に入力する。並びに、駆動機インバータ41は、車両の回生制動を行うときに走行用モータジェネレータ4が発電する交流電力を直流電力に変換した上で蓄電装置3または発電機インバータ21に入力する。発電機インバータ21及び駆動機インバータ41は、PCU(Power Control Unit)02の一部をなす。
蓄電装置3は、バッテリ及び/またはキャパシタ等である。バッテリは、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の、エネルギ密度の大きい高電圧の二次電池である。蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々が発電する電力を充電して蓄える。並びに、蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々を電動機として作動させるための電力を放電し、それらモータジェネレータ2、4に必要な電力を供給する。
図2に、本実施形態のハイブリッド車両に搭載される内燃機関1の概要を示している。内燃機関1は、例えば火花点火式の4ストロークレシプロエンジンであり、複数の気筒11(例えば、三気筒。図2には、そのうち一つを図示する)を有している。
内燃機関1は水冷式である。図3に、内燃機関1の冷却水の経路を示している。冷却水を吸込み吐出して循環させる冷却水ポンプ51は、電動機から回転駆動力の伝達を受けて稼働する、既知の電動式のものである。この冷却水ポンプ51の回転数、出力ひいては冷却水の吐出流量は、内燃機関1の回転数に依拠せずに制御することが可能である。
冷却水ポンプ51が吐出した冷却水は、まず内燃機関1のシリンダブロック52に流入し、一部がEGRクーラ59に向かい、残りが内燃機関1のシリンダヘッド53に向かう。EGRクーラ55は、内燃機関1の排気通路14からEGR通路121経由で吸気通路13に還流するEGRガスと熱交換を行う熱交換器であり、EGRガスの温度を低下させる。
冷却水の流れは、シリンダヘッド53から、ヒータコア54またはラジエータ56へと分岐する。ヒータコア54は、車室内に供給される空気との間で熱交換を行う熱交換器であり、空気を暖めて車室内を暖房する。ラジエータ56は、冷却水を自然空冷または強制空冷してその温度を低下させる放熱器である。ラジエータ56には、これを強制的に空冷するファン(図示せず)が付随し、そのラジエータファンは電動機から回転駆動力の伝達を受けて稼働する。シリンダヘッド53とラジエータ56とを連絡する冷却水通路上には、当該通路を開閉するためのサーモスタット57を設置する。サーモスタット57は、冷却水の温度が所定以上の高温となったときに開弁し、それ未満の温度であるときには閉弁する。
EGRクーラ55、ヒータコア54またはラジエータ56内を流れた冷却水は、集合後シリンダブロック52に向けて流下し、再び冷却水ポンプ51に吸込まれる。
内燃機関1の冷却水系統には、内燃機関1から流出する冷却水の温度を計測するための水温センサ58を付設している。その冷却水温は、内燃機関1の現在の温度を示唆する。水温センサ58は、冷却水温の高低に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを内蔵する既知のものである。水温センサ58の出力電圧fは、冷却水温が高温になるほど低下し、低温になるほど上昇する。
内燃機関1、発電用モータジェネレータ2、蓄電装置3、インバータ21、41及び走行用モータジェネレータ4の制御を司る制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECU、即ち内燃機関1を制御するEFI(Electronic Fuel Injection)ECU01、モータジェネレータ2、4及びインバータ21、41を制御するMG(Motor Generator)ECU02、蓄電装置3を制御するBMS(Battery Management System)ECU03等、並びに、それらの制御を統括する上位のコントローラであるHV(Hybrid Vehicle)ECU00が、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものである。
ECU0に対しては、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、内燃機関1のクランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、運転者によるアクセルペダルの踏込量をアクセル開度(いわば、運転者が車両(の走行用モータジェネレータ4)に対して要求している駆動力)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、内燃機関1の気筒11に連なる吸気通路13(特に、サージタンク133若しくは吸気マニホルド134)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、大気圧を検出する大気圧センサから出力される大気圧信号e、内燃機関1の冷却水の温度を検出する水温センサ58から出力される冷却水温信号f、蓄電装置3に蓄えている電荷量を検出するセンサ(特に、バッテリ電流及び/またはバッテリ電圧センサ)から出力されるバッテリSOC(State Of Charge)信号g、ブレーキブースタ15の定圧室に蓄えている負圧を検出する負圧センサから出力される負圧信号h等が入力される。
そして、ECU0は、各種センサを介してセンシングしている、運転者が操作するアクセルペダルの踏込量や、現在の車両の車速、蓄電装置3が蓄えている電荷の量、発電用モータジェネレータ2の発電電力等に応じて、走行用モータジェネレータ4が出力する回転駆動力、内燃機関1が出力する回転駆動力、及び発電用モータジェネレータ2が発電する電力の大きさを増減制御する。
原則として、蓄電装置3が現在十分な電荷を蓄えており、走行用モータジェネレータ4に対して要求される出力が小さいならば、内燃機関1への燃料の供給を遮断して内燃機関1を運転しない。翻って、蓄電装置3が蓄えている電荷の量が下限値を下回り、または走行用モータジェネレータ4に対して要求される出力が大きいならば、内燃機関1を始動し気筒11に燃料を供給してこれを燃焼させるファイアリングを実行し、内燃機関1の出力する回転駆動力により発電機モータジェネレータ2を駆動し、発電を実施して蓄電装置3を充電し、または走行用モータジェネレータ4に供給する電力を増強する。
ECU0の一部をなすEFI ECU01は、内燃機関1の運転制御に必要な各種情報b、d、e、fを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒11に吸入される空気量を推算する。そして、吸入空気量に見合った(目標空燃比を具現するために必要な)要求燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング(一度の燃焼に対する点火の回数を含む)、要求EGR率(または、EGRガス量)、冷却水ポンプ51による冷却水の循環流量等といった内燃機関1の運転パラメータを決定する。EFI ECU01は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、mを、出力インタフェースを介して点火プラグ112のイグナイタ、インジェクタ111、スロットルバルブ132、EGRバルブ123、冷却水ポンプ51等に対して出力する。
しかして、図4に示すように、本実施形態のECU0は、内燃機関1の冷却水温を検出する水温センサ58の異常を感知した場合(ステップS1)、後述するフェイルセーフ制御(ステップS2(S21ないしS26))を実施する。ステップS1では、例えば、水温センサ58の出力電圧fがある極大値または極小値にはり付いて変化しなくなったときに、水温センサ58に異常が生じたと判断する。冷却水温を電気抵抗に変換するサーミスタを内蔵した水温センサ58では、断線が起こると出力電圧fが極大に高いままとなり、短絡が起こると出力電圧fが極小に低いままとなる。
図5に示すように、フェイルセーフ制御では、まず、冷却水ポンプ51による冷却水の吐出流量を、水温センサ58の出力信号fによらず(出力信号fとは無関係に)恒常的に最大化若しくは最大に近い量に一定化し、または最大化せずとも水温センサ58の異常を感知していない平常時と比較して大きく増量する(ステップS21)。典型的には、ポンプ51に入力する電力ひいてはポンプ51の吐出出力を最大化または最大に近づけるよう、PWM(Pulse Width Modulation)制御しているポンプ51への印加電流のDUTY比を平常よりも増大させる。
並びに、内燃機関1の目標出力、換言すれば目標エンジン回転数及び/または目標エンジントルクを、水温センサ58の異常を感知していない平常時よりも低下させる(ステップS22)。
ここで、ECU0の一部をなすHV ECU00が、ファイアリング中の内燃機関1の目標エンジン回転数及び目標エンジントルクを決定する手法に関して補足する。HV ECU00は、
(i)運転者が操作するアクセル開度に応じた、現在運転者が走行用モータジェネレータ4に対して要求している走行駆動出力
(ii)現在の蓄電装置3の蓄電量(SOC)に応じた、蓄電装置3を充電するための発電出力
(iii)現在ブレーキブースタ15に蓄えている負圧の大きさに応じた、ブレーキブースタ15に負圧を補給するための出力
(iv)運転者が車室内暖房を使用している場合の熱源となるヒータコア54の温度の維持
等の諸要素がそれぞれ要求する出力を調停し、より優先順位が高い要素の要求が満たされるよう、内燃機関1の目標出力即ちエンジン回転数及びエンジントルクを決定する。そして、それが達成されるように、目標エンジン回転数及び目標エンジントルクをEFI ECU001に対して指令する。EFI ECU001は、HV ECU00から指令された目標エンジン回転数及び目標エンジントルクに向けて内燃機関1のファイアリング運転を制御する。
上に挙げたものの中では、(i)が最も優先順位が高く、(iv)が最も優先順位が低い。具体例を挙げて述べると、蓄電装置3の蓄電量が十分であり(ii)による要求出力が低くとも(つまりは現状、充電の必要性に乏しい)、運転者がアクセルペダルを強く踏み込み車両の急加速を要求しているならば、(i)による要求出力を達成できるようにエンジン回転数及びエンジントルクを決定する。(iv)は、暖房使用中にヒータコア54の温度がある値以下に降下するようであれば内燃機関1のファイアリングを続行し冷却水を加温する必要がある、という程度のことであり、(i)ないし(iii)の何れも内燃機関1に対して特段出力を要求していないときにはじめて参酌され、暖房使用中でなければ内燃機関1のファイアリングを停止することになる。
ステップS22にて、HV ECU00は、内燃機関1の目標エンジン回転数及び目標エンジントルクを決定するにあたり、平常時には考慮しない下記の要素(v)を、比較的優先順位の低い要素として新たに追加する。
(v)水温センサ58の異常に伴うフェイルセーフとして、平常よりも低下させた内燃機関1の出力
(iv)の優先順位は、(i)、(ii)及び(iii)よりも低い(が、(iv)よりは優先順位が高いことがある)。従って、水温センサ58の異常を感知した状況下におけるステップS22にて、常に必ず内燃機関1の目標出力を平常時よりも引き下げるとは限らない。(iv)による要求出力よりも、(i)、(ii)または(iii)による要求出力の方が高いならば、(i)、(ii)または(iii)による要求出力を優先し、それを達成できるように((v)が規定する上限を上回る)目標エンジン回転数及び目標エンジントルクを定めることになる。これは、水温センサ58に異常が生じているとしても、可能な限り車両の動力性能を高く維持するための措置である。
一方で、フェイルセーフ制御中にも、運転者の操作如何により、(i)や(ii)等の要素に基づいて内燃機関1が高出力(または、高負荷)運転され続ける可能性がある。その間、水温センサ58を介して内燃機関1の冷却水温を計測することはできないので、冷却水温が過剰に昇温して内燃機関1のオーバヒートを招くおそれを完全には否定できない。そこで、本実施形態のECU0は、内燃機関1が所定以上の高出力(エンジン回転数及び/またはエンジントルク)で運転されている状態が所定時間以上継続しているときに(ステップS23)、内燃機関1の気筒11に対するインジェクタ111からの燃料噴射を一時的に停止する燃料カットを実行して(ステップS24)、内燃機関1のオーバヒートを防止する。
ステップS23の条件は、内燃機関1を始動しファイアリングを開始してから冷却水温が所定値(例えば、80℃。または、いわゆるエアコンカット(内燃機関1によりエアコンディショナの冷媒圧縮用コンプレッサを駆動するシステムにおける、コンプレッサを内燃機関1から一時的に切り離す)条件となる温度))に到達するまでの期間に相当する。ステップS23にいう「所定以上の高出力」及び/または「所定時間」の具体的な値は、そのときの車速に応じて変化させてもよい。即ち、車速が高いほど、車体のエンジンルーム内に吹き込む走行風が増加し、その分内燃機関1やラジエータ56が空冷されるので、「所定以上の高出力」をより高く、及び/または、「所定時間」をより長く設定することが考えられる。
なお、ステップS23は必要条件であり十分条件ではない。ステップS23の条件が成立しているとしても、必ずステップS23に遷移して燃料カットを実行するとは限られず、蓄電装置3の蓄電量が大きく減少しているような場合には、これを充電するべく燃料カットを実行しないこともあり得よう。その場合には、内燃機関1の出力をより低下させて、発電用モータジェネレータ2による発電を続行する。
ステップS24の燃料カットは、その開始から所要の時間が経過したときに(ステップS25)終了し、気筒11に対するインジェクタ111からの燃料噴射を再開する(ステップS26)。ステップS25にいう「所要の時間」は、内燃機関1のオーバヒートに対する保護を解除できる(内燃機関1の温度が降下しオーバヒートが回避される)程度の時間に設定する。具体的な値は、そのときの車速に応じて変化させてもよい。即ち、車速が高いほど、「所要の時間」をより短く設定することが考えられる。
本実施形態では、車両に搭載される内燃機関1を制御するものであって、内燃機関1の冷却水の温度を検出する水温センサ58の異常を感知した場合、冷却水を吸込み吐出して循環させる冷却水ポンプ51による冷却水の吐出流量を最大にまたは平常よりも大きく増大させるとともに、内燃機関1が所定以上の高出力で運転されている状態が所定時間以上継続していることを条件として、内燃機関1の気筒11への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、冷却水温センサ58に異常が生じたときの内燃機関1のオーバヒートを適切に回避できる。しかも、オーバヒートの回避に必要な範囲でのみ燃料カットを実行することから、車両の動力性能を低下させずに維持することが可能であり、運転者にとってのドライバビリティ、ドライブフィーリングが高く保たれる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、本発明を適用する対象は、シリーズ方式のハイブリッド車両に搭載される内燃機関1には限定されない。
その他、各部の具体的な構成や処理の内容等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
0…制御装置(ECU)
1…内燃機関
11…気筒
111…インジェクタ
51…冷却水ポンプ
58…冷却水温センサ
f…冷却水温信号
j…燃料噴射信号
m…冷却水ポンプの制御信号

Claims (1)

  1. 車両に搭載される内燃機関を制御するものであって、
    内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサの異常を感知した場合、
    冷却水を吸込み吐出して循環させる冷却水ポンプによる冷却水の吐出流量を最大にまたは平常よりも大きく増大させるとともに、
    内燃機関が所定以上の高出力で運転されている状態が所定時間以上継続していることを条件として、内燃機関の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置。
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