JP2022114748A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、製造された積層セラミックコンデンサの誘電体層に磁性体が含まれる可能性を低減可能な、誘電体ペーストの印刷方法及び印刷装置を提供する。【解決手段】本発明の印刷方法は、電極印刷シート100Bに、第2誘電体ペースト104を印刷する誘電体印刷工程を含み、誘電体印刷工程は、版胴310と、圧胴320と、第2誘電体ペースト104を版胴310に供給する供給部330と、版胴310に隣接して設けられた磁石350と、を備える印刷装置300を用い、電極印刷シート100Bを、版胴310と圧胴320の間を通過させる際に、該電極印刷シート100Bに、第2誘電体ペースト104を印刷するとともに、電極印刷シート100Bより版胴310に転写された磁性体を磁石に吸着させて版胴310から除去する。【選択図】図6

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに含まれる誘電体層を形成する誘電体ペーストの印刷方法及び印刷装置に関する。
従来、積層セラミックコンデンサに含まれる誘電体層を形成するため、支持フィルムに、第1誘電体ペーストを塗布してグリーンシートを作製し、その上に、内部電極パターン形状に導電性ペーストを印刷し、さらにその上に、第2誘電体ペーストを印刷する印刷方法が知られている(特許文献1参照)
特開2006-93447号公報
ここで、第2誘電体ペーストを印刷する工程は、版胴と圧胴の間に、すでに導電性ペーストにより内部電極パターンが印刷されたグリーンシートを通過させ、版胴に保持された第2誘電体ペーストをグリーンシートに転写する。
しかし、この際、導電性ペーストに含まれる磁性体が版胴に転写され、この磁性体が第2誘電体ペースト中に混入し、製造された積層セラミックコンデンサの誘電体層に磁性体が含まれる可能性がある。
本発明は、製造された積層セラミックコンデンサの誘電体層に磁性体が含まれる可能性を低減可能な、誘電体ペーストの印刷方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、支持フィルムに第1誘電体ペーストを印刷してグリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と、前記グリーンシートに、磁性体を含む導電性ペーストを、内部電極パターン形状に印刷する内部電極パターン印刷工程と、前記導電性ペーストが印刷された前記グリーンシートに、第2誘電体ペーストを印刷する誘電体印刷工程と、を含み、前記誘電体印刷工程は、版胴軸を中心として回転可能な版胴と、前記版胴軸と平行な圧胴軸を中心として回転可能で、前記グリーンシートにおける前記版胴との間に位置する部分を版胴側に押圧する圧胴と、前記第2誘電体ペーストを前記版胴に供給する供給部と、前記版胴に隣接して設けられた磁石と、を備える印刷装置を用い、前記導電性ペーストが印刷された前記グリーンシートを、前記版胴と前記圧胴の間を通過させる際に、該グリーンシートに、前記版胴に前記供給部より供給された第2誘電体ペーストを印刷するとともに、前記グリーンシートより前記版胴に転写された前記磁性体を前記磁石に吸着させて前記版胴から除去する印刷方法を提供する。
また、上記課題を解決するために本発明は、版胴軸を中心として回転可能な版胴と、前記版胴軸と平行な圧胴軸を中心として回転可能で、内部電極パターンが印刷されたグリーンシートにおける前記版胴との間に位置する部分を版胴側に押圧する圧胴と、第2誘電体ペーストを前記版胴に供給する供給部と、前記版胴に隣接して設けられた磁石と、を備える、印刷装置を提供する。
本発明によれば、製造された積層セラミックコンデンサの誘電体層に磁性体が含まれる可能性を低減可能な、誘電体ペーストの印刷方法及び印刷装置を提供することができる。
積層セラミックコンデンサ1の断面図である。 積層体2の斜視図である。 積層セラミックコンデンサ1の製造方法を説明するフローチャートである。 (a)から(d)は印刷工程S1、(e)及び(f)は積層工程S2及び切断工程S3を説明する図である。 内部電極印刷装置200の概略図である。 第1実施形態の誘電体印刷装置300の概略図である。 第2実施形態の誘電体印刷装置300Aの概略図である。 第3実施形態の誘電体印刷装置300Bの概略図である。 第4実施形態の誘電体印刷装置300Cの概略図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る印刷方法、及び、本発明の第1実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300について説明する。本発明の第1実施形態に係る印刷方法、及び、本発明の第1実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300は、積層セラミックコンデンサ1に含まれる誘電体層14を形成する第2誘電体ペースト104の印刷方法及び印刷装置である。
(積層セラミックコンデンサ1)
積層セラミックコンデンサ1は、略直方体形状で、積層体2と、積層体2の両端に設けられた一対の外部電極3とを備える。図2は積層体2の斜視図である。積層体2は、誘電体層14と内部電極層15とを複数組含む内層部11を含む。
以下の説明において、積層セラミックコンデンサ1の向きを表わす用語として、積層セラミックコンデンサ1において、一対の外部電極3が設けられている方向を長さ方向Lとする。誘電体層14と内部電極層15とが積層されている方向を積層方向Tとする。長さ方向L及び積層方向Tのいずれにも交差する方向を幅方向Wとする。なお、実施形態においては、幅方向は長さ方向L及び積層方向Tのいずれにも直交している。
また、以下の説明において、図2に示す積層体2の6つの外周面のうち、積層方向Tに相対する一対の外周面を主面Aとし、幅方向Wに相対する一対の外周面を側面Bとし、長さ方向Lに相対する一対の外周面を第1の端面Caと第2の端面Cbとする。なお、第1の端面Caと第2の端面Cbとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて端面Cとして説明する。
積層体2は、内層部11と、内層部11の両主面A側に配置される外層部12とを備える。
内層部11は、積層方向Tに沿って互に積層された誘電体層14と内部電極層15とを複数組含む。
誘電体層14は、セラミック材料で製造されている。セラミック材料としては、例えば、BaTiOを主成分とする誘電体セラミックが用いられる。また、セラミック材料として、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物等の副成分のうちの少なくとも一つを添加したものを用いてもよい。
内部電極層15は、例えばNi等の磁性体により形成されている。
また、外層部12は、内層部11の誘電体層14と同じ材料で製造されている。
外部電極3は、積層体2の第1の端面Caに設けられた第1の外部電極3aと、積層体2の第2の端面Cbに設けられた第2の外部電極3bとを備える。なお、第1の外部電極3aと第2の外部電極3bとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて外部電極3として説明する。外部電極3は、端面Cだけでなく、主面A及び側面Bの端面C側の一部も覆っている。
図1に示すように、内部電極層15は、複数の第1の内部電極層15aと、複数の第2の内部電極層15bとを備える。第1の内部電極層15aと第2の内部電極層15bとは、交互に配置されている。なお、第1の内部電極層15aと第2の内部電極層15bとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて内部電極層15として説明する。
第1の内部電極層15aは、第2の内部電極層15bと対向する第1の対向部152aと、第1の対向部152aから第1の端面Ca側に引き出された第1の引き出し部151aとを備える。第1の引き出し部151aの端部は、第1の端面Caに露出し、第1の外部電極3aに電気的に接続されている。
第2の内部電極層15bは、第1の内部電極層15aと対向する第2の対向部152bと、第2の対向部152bから第2の端面Cbに引き出された第2の引き出し部151bとを備える。第2の引き出し部151bの端部は、第2の外部電極3bに電気的に接続されている。
そして、以上の内部電極層15によれば、第1の内部電極層15aの第1の対向部152aと、第2の内部電極層15bの第2の対向部152bとに電荷が蓄積され、コンデンサの特性が発現する。
(積層セラミックコンデンサ1の製造方法)
図3は積層セラミックコンデンサ1の製造方法を説明するフローチャートである。
積層セラミックコンデンサ1の製造方法は、本発明の誘電体印刷装置300を用いて、本発明の印刷方法に基づいて第2誘電体印刷シート100Cを作製する印刷工程S1を含む。さらに積層セラミックコンデンサ1の製造方法は、第2誘電体印刷シート100Cから支持フィルム101を剥離して作製された積層シート100Dを、複数積層してマザーブロック100Eを作製する積層工程S2と、マザーブロック100Eを切断して積層体2を製造する切断工程S3と、積層体2に外部電極3を形成する外部電極形成工程S4と、外部電極3が形成された積層体2を焼成して積層セラミックコンデンサ1とする焼成工程S5とを含む。
(印刷工程S1)
図4の(a)から(d)は印刷工程S1、(e)及び(f)は積層工程S2及び切断工程S3を説明する図である。
印刷工程S1は、グリーンシート作製工程S11と、内部電極印刷工程S12と、誘電体印刷工程S13とを含む。
(グリーンシート作製工程S11)
グリーンシート作製工程S11は、図4(a)に示す支持フィルム101に第1誘電体ペースト102を塗布し、これを乾燥させて図4(b)に示すグリーンシート100Aを作製する。
第1誘電体ペースト102は、例えばチタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料にバインダ樹脂(例えば有機バインダ樹脂等)と溶剤とを加えて混合分散することにより得られる。
(内部電極印刷工程S12)
内部電極印刷工程S12は、内部電極印刷装置200を用いて、グリーンシート100Aに内部電極層パターン形状に導電性ペースト115を印刷して電極印刷シート100Bを作製する。
(内部電極印刷装置200)
図5は、グラビア印刷装置である内部電極印刷装置200の概略図である。
内部電極印刷装置200は、版胴軸211を中心として回転可能な版胴210と、版胴軸211と平行な圧胴軸221を中心として回転可能で、グリーンシート100Aにおける版胴210との間に位置する部分を版胴210側に押圧する圧胴320と、導電性ペースト115を版胴210に供給する供給部230と、版胴210の外周面に先端部が向くように配置されたドクターブレード240とを備える。
以下、版胴210に対して供給部230が配置されている側を下として説明する。圧胴320は版胴210の上部に配置されている。
(版胴210)
版胴210は水平に延びる版胴軸211を中心として回転可能な円筒状又は円柱状部材である。版胴210の外周面には、グリーンシート100Aに印刷される導電性ペースト115の電極パターン形状に対応した、複数の凹部216が形成されている。凹部216は、実施形態では、例えば、深さが5~50μmの矩形で、フォトマスク原版を用いたエッチングや彫刻などによって形成される。複数の凹部216は互いに同形で、版胴210の軸方向と円周方向に、一定の間隔で整列して形成されている。
(供給部230)
供給部230は、版胴210の下に配置されている導電性ペーストの貯留槽である。導電性ペースト115は、例えば、導体材料として、0.03~1μmの粒子径を有する磁性体であるNi粉末を含む。また、バインダとして樹脂が使用される。さらに、焼結時の収縮を制御するためのセラミック材料、分散剤などが添加されている。導電性ペースト115は供給部230に貯留され、版胴210の下方部分が導電性ペースト115に浸漬されている。それにより、版胴210外周面の凹部216に導電性ペースト115が入り込む。
(ドクターブレード240)
ドクターブレード240は支持部に保持された板状部材で、版胴軸211と平行に延びる先端部が、版胴210の外面と接触するようにして版胴210の側部に配置されている。
(圧胴220)
圧胴220は、版胴210の上に配置され、版胴軸211と略平行な圧胴軸221を中心として回転する円筒状又は円柱状部材である。圧胴220の外周面は弾性部材で覆われている。弾性部材は、シリコーンゴムやウレタンゴム等のゴム部材又は樹脂材で製造されているが、これに限定されず、他の弾性材料で製造されていてもよい。
圧胴220は、版胴210との間にグリーンシート100Aを挟持し、グリーンシート100Aを版胴210側に押圧する。
グリーンシート100Aは、圧胴320と版胴210との間に挟持され、版胴210の回転により搬送される。
供給部230に蓄えられた導電性ペースト115は、版胴210の凹部216に入り込み、版胴210の回転によりグリーンシート100Aとの接触部分まで運ばれる。
その途中において、ドクターブレード240の先端部が、版胴210の外周面に当接し、版胴210の外周面の凹部216以外の部分に付着した導電性ペースト115が掻き落とされる。
グリーンシート100Aは、圧胴320と版胴210との間を通過する際に圧胴220によって版胴210の外周面に押し当てられ、版胴210の凹部216内の導電性ペースト115がグリーンシート100Aに転写される。
これにより図4(c)に示すようにグリーンシート100Aに導電性ペースト115による内部電極層パターンが形成された電極印刷シート100Bが作製される。
(誘電体印刷工程S13)
続いて、誘電体印刷工程S13では、図4(d)に示すように、電極印刷シート100Bに第2誘電体ペースト104を印刷して第2誘電体印刷シート100Cを作製する。第2誘電体ペースト104は、実施形態では第1誘電体ペースト102と同じ材料を用いる。
(誘電体印刷装置300)
図6は電極印刷シート100Bに第2誘電体ペースト104をグラビア印刷して第2誘電体印刷シート100Cを作製する本発明の印刷装置である誘電体印刷装置300の概略図である。
誘電体印刷装置300は内部電極印刷装置200と同様に、版胴軸311を中心として回転可能な版胴310と、版胴軸311と平行な圧胴軸321を中心として回転可能で、電極印刷シート100Bにおける版胴310との間に位置する部分を版胴310側に押圧する圧胴320と、第2誘電体ペースト104を版胴310に供給する供給部330と、版胴310の側部に配置されたドクターブレード340と、を備える。
誘電体印刷装置300が内部電極印刷装置200と異なる点は、版胴310に凹部が設けられていない点と、供給部330に貯留されているものが第2誘電体ペースト104である点と、ドクターブレード340の版胴軸311と平行に延びる先端部が、印刷される第2誘電体ペースト104の厚みに対応して版胴310の外周面から一定の距離離間している点と、版胴210の外周面の近傍に、磁石350が配置されている点である。なお、他の同様な部分についての説明は省略する。
(磁石350)
磁石350は、永久磁石であってもよく、また電磁石であってもよい。磁石350は、版胴軸311と平行な軸線351を中心とした円柱形状である。そして、磁石350は、版胴210の外周面の近傍において磁石350の外周面が、版胴軸311の外周面と一定距離離間するように配置されている。第1実施形態で磁石350は、版胴210の外周面におけるドクターブレード340と供給部330との間に配置されている。
電極印刷シート100Bが圧胴320と版胴310との間に挟持され、版胴310の回転により搬送される。このとき、電極印刷シート100Bの導電性ペースト115が印刷されている面が版胴310側を向いている。このため、電極印刷シート100Bが圧胴320と版胴310との間を通過する際に、磁性体を含む導電性ペースト115の一部が版胴310の外周面に転写される。
版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115が転写された外周面の部分は、版胴310の回転により供給部330に移動する。供給部330内において磁性体を含む導電性ペースト115が転写された外周面の部分も含めて版胴310の外周面に第2誘電体ペースト104が付着する。
さらに版胴310が回転すると、版胴310の磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面は、磁石350が配置されている位置に到達する。ここで、磁石350によって磁性体が吸着され、版胴310の外周面から磁性体が除去される。
さらに版胴310の回転により、版胴310の外周面の磁性体が除去された部分はドクターブレード340が配置されている位置に到達する。ここで、版胴310の外面に付着した第2誘電体ペースト104のうちの余剰な厚み部分はドクターブレード340によって掻き落とされる。
そして、電極印刷シート100Bが、外周面に第2誘電体ペースト104を所定厚みで保持する版胴310と、圧胴320との間を通過する際、版胴310の第2誘電体ペースト104が、電極印刷シート100Bに転写される。これにより、図4(d)に示すように電極印刷シート100Bに第2誘電体ペースト104の層が形成された第2誘電体印刷シート100Cが作製される。
(積層工程S2)
次いで、積層工程S2において、第2誘電体印刷シート100Cから支持フィルム101が剥離され、図4(e)に示す積層シート100Dが作製される。なお、作製された積層シート100Dの厚みは実施形態で0.4μm~1.0μmである。
そして、積層シート100Dを複数枚積層する。この際、導電性ペースト115が隣り合う積層シート100D間において長さ方向Lにおいて半ピッチずつずれるようして配置される。
さらに、複数枚積層されたものの両側にそれぞれ、外層部12となる外層部用グリーンシート112を積み重ねてマザーブロック100Eが作製される。
(切断工程S3)
続く切断工程S3において、マザーブロック100Eを切断線Xに沿って切断され、図2に示す複数の積層体2が製造される。
(外部電極形成工程S4)
さらに外部電極形成工程S4において積層体2の両端部に外部電極3が形成される。
(焼成工程S5)
そして、設定された焼成温度で、窒素雰囲気中で所定時間加熱する。これにより、外部電極3が積層体2に焼き付けられ、図1に示す積層セラミックコンデンサ1が製造される。
以上、本実施形態によると、磁石350が、ドクターブレード340と第2誘電体ペースト104が貯留された供給部330との間の位置における、版胴210の外周面の近傍に配置されている。
したがって、版胴310に転写された、磁性体を含む導電性ペースト115が磁石350によって磁性体が吸着され、版胴310の外周面から磁性体を除去することができる。
ゆえに、最終的に製造された積層セラミックコンデンサ1において、第2誘電体ペースト104から形成された誘電体層14に磁性体が混入している可能性が低減される。これにより、積層セラミックコンデンサ1において内部電極層15間がショートする可能性が低減される。
また、実施形態では、最終的に製造された積層セラミックコンデンサ1において、誘電体層14は、第1誘電体ペースト102と第2誘電体ペースト104とを2層重ねたものとなる。したがって、耐圧が高くなる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第2実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Aについて説明する。本発明の第2実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第2実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Aが第1実施形態に係る印刷方法、及び第1実施形態に係る誘電体印刷装置300と異なる点は、以下である。なお、第1実施形態と同じ個所は説明を省略する。
図7は、第2実施形態の誘電体印刷装置300Aの概略図である。
第1実施形態の誘電体印刷装置300は磁石350とドクターブレード340とが別々に設けられていた。しかし、第2実施形態の誘電体印刷装置300Aは、ドクターブレード340A自体が磁石であり、別体としての磁石は設けられていない。
誘電体印刷装置300Aによると、版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面が、ドクターブレード340Aが配置されている位置に到達すると、版胴310の外面に付着した第2誘電体ペースト104のうちの余剰な厚み部分はドクターブレード340によって掻き落とされる。
それと同時に、ドクターブレード340の磁力によって磁性体が吸着され、版胴310の外周面から磁性体が除去される。
第2実施形態の誘電体印刷装置300Aによっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに磁石を別途設ける必要がないので、第1実施形態の誘電体印刷装置300Aよりも省スペース且つ低コストが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第3実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Bについて説明する。本発明の第3実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第3実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Bが、第1実施形態に係る印刷方法、及び第1実施形態に係る誘電体印刷装置300と異なる点は、以下である。なお、第1実施形態と同じ個所は説明を省略する。
図8は、第3実施形態の誘電体印刷装置300Bの概略図である。
第1実施形態の誘電体印刷装置300は磁石350がドクターブレード340の下方に設けられていた。しかし、第3実施形態の誘電体印刷装置300Bにおいて磁石350は、ドクターブレード340Aの上方であって、版胴210の外周面近傍の、ドクターブレード340Aが配置されている位置と、圧胴320との間で電極印刷シート100Bを挟持する位置との間に配置されている。
誘電体印刷装置300Bによると、版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面が、ドクターブレード340が配置されている位置に到達すると、版胴310の外面に付着した第2誘電体ペースト104のうちの余剰な厚み部分はドクターブレード340によって掻き落とされる。
さらに版胴310が回転して、版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面が、磁石350Bの位置に到達すると、磁石350Bの磁力によって磁性体が吸着され、版胴310の外周面から磁性体が除去される。
第3実施形態の誘電体印刷装置300Bによっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第4実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Cについて説明する。本発明の第4実施形態に係る印刷方法、及び本発明の第4実施形態に係る印刷装置である誘電体印刷装置300Cが、第1実施形態に係る印刷方法、及び第1実施形態に係る誘電体印刷装置300と異なる点は、以下である。なお、第1実施形態と同じ個所は説明を省略する。
図9は、第4実施形態の誘電体印刷装置300Cの概略図である。
第1実施形態の誘電体印刷装置300は磁石350がドクターブレード340の下方の一か所に設けられていた。しかし、第4実施形態の誘電体印刷装置300Cは、ドクターブレード340の下方の磁石350の他に、さらに版胴310の外周面の近傍における圧胴320との間で電極印刷シート100Bを挟持する位置と、版胴310が回転して供給部330に侵入する位置との間に配置された磁石350Cとを有する。
誘電体印刷装置300Cによると、版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面は、供給部330において第2誘電体ペースト104が付着される前に、磁石350Cが配置されている位置を通過する。ここで、版胴310の、磁性体を含む導電性ペースト115及び第2誘電体ペースト104が付着した外周面から、磁石350Cの磁力によって磁性体が吸着され、版胴310の外周面から磁性体の大部分が除去される。
次いで、磁性体の大部分が除去された部分には、供給部330内を通過して第2誘電体ペースト104が付着する。
そして、磁性体の大部分が除去された部分に磁性体が残存していた場合、その残存している磁性体が、第1実施形態と同様に、磁石350Bの位置に到達すると磁石350Bの磁力によって吸着され、版胴310の外周面から除去される。
さらに、その磁性体が除去された部分が、ドクターブレード340が配置されている位置に到達すると、版胴310の外面に付着した第2誘電体ペースト104のうちの余剰な厚み部分はドクターブレード340によって掻き落とされる。
第4実施形態の誘電体印刷装置300Cによっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第1実施形態よりも磁石の数が多いので、磁性体をより完全に除去することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、実施形態では電極印刷シート100B上の全面に第2誘電体ペースト104を印刷したが、これに限定されず、第2誘電体ペースト104は電極印刷シート100B上の全面に印刷しなくてもよい。
例えば電極印刷シート100B上の導電性ペースト115による内部電極パターンが形成されていない部分だけに第2誘電体ペースト104を印刷してもよい。
また、電極印刷シート100B上の導電性ペースト115による内部電極パターンが形成されていない部分と、導電性ペースト115による内部電極パターンが形成されている部分の外周部等の一部に、第2誘電体ペースト104を印刷してもよい。
また、実施形態で第2誘電体ペースト104は第1誘電体ペースト102と同じ材料からなるものを用いたが、これに限定されない。第2誘電体ペースト104と第1誘電体ペースト102との組成を変更することで、薄層化しても耐圧および静電容量など他の積層セラミックコンデンサ1に求められる特性とを両立させるようにしてもよい。
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層体
3 外部電極
11 内層部
12 外層部
14 誘電体層
15 内部電極層
100A グリーンシート
100B 電極印刷シート
100C 第2誘電体印刷シート
100D 積層シート
100E マザーブロック
101 支持フィルム
102 第1誘電体ペースト
104 第2誘電体ペースト
115 導電性ペースト
300,300A,300B,300C 誘電体印刷装置
310 版胴
311 版胴軸
320 圧胴
321 圧胴軸
330 供給部
340,340A ドクターブレード
350,350B,350C 磁石

Claims (7)

  1. 支持フィルムに第1誘電体ペーストを印刷してグリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と、
    前記グリーンシートに、磁性体を含む導電性ペーストを、内部電極パターン形状に印刷する内部電極パターン印刷工程と、
    前記導電性ペーストが印刷された前記グリーンシートに、第2誘電体ペーストを印刷する誘電体印刷工程と、を含み、
    前記誘電体印刷工程は、
    版胴軸を中心として回転可能な版胴と、
    前記版胴軸と平行な圧胴軸を中心として回転可能で、前記グリーンシートにおける前記版胴との間に位置する部分を版胴側に押圧する圧胴と、
    前記第2誘電体ペーストを前記版胴に供給する供給部と、
    前記版胴に隣接して設けられた磁石と、を備える印刷装置を用い、
    前記導電性ペーストが印刷された前記グリーンシートを、前記版胴と前記圧胴の間を通過させる際に、該グリーンシートに、前記版胴に前記供給部より供給された第2誘電体ペーストを印刷するとともに、
    前記グリーンシートより前記版胴に転写された前記磁性体を前記磁石に吸着させて前記版胴から除去する、
    印刷方法。
  2. 前記誘電体印刷工程は、
    前記供給部より前記版胴に供給された前記第2誘電体ペーストのうちの余剰な前記第2誘電体ペーストを、ドクターブレードによって掻き取る、
    請求項1に記載の印刷方法。
  3. 版胴軸を中心として回転可能な版胴と、
    前記版胴軸と平行な圧胴軸を中心として回転可能で、内部電極パターンが印刷されたグリーンシートにおける前記版胴との間に位置する部分を版胴側に押圧する圧胴と、
    第2誘電体ペーストを前記版胴に供給する供給部と、
    前記版胴に隣接して設けられた磁石と、を備える、
    印刷装置。
  4. 前記版胴の外周の、前記版胴の回転方向における前記供給部よりも下流側に配置されたドクターブレードを備え、
    前記磁石は、前記供給部と前記ドクターブレードとの間に配置されている、
    請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記版胴の外周の、前記版胴の回転方向における前記供給部よりも下流側に配置されたドクターブレードを備え、
    前記ドクターブレードが前記磁石を兼用する、
    請求項3または4に記載の印刷装置。
  6. 前記磁石は、前記版胴と平行に配置された棒状磁石である、
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記磁石は、前記版胴の円周に沿って、複数配置されている、
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置。
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