JP2022106247A - ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム - Google Patents

ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2022106247A
JP2022106247A JP2021001139A JP2021001139A JP2022106247A JP 2022106247 A JP2022106247 A JP 2022106247A JP 2021001139 A JP2021001139 A JP 2021001139A JP 2021001139 A JP2021001139 A JP 2021001139A JP 2022106247 A JP2022106247 A JP 2022106247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
user terminal
base station
plane network
network device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021001139A
Other languages
English (en)
Inventor
知幸 長野
Tomoyuki Nagano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2021001139A priority Critical patent/JP2022106247A/ja
Publication of JP2022106247A publication Critical patent/JP2022106247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】ユーザ端末が発呼したエリアをIPアドレスから特定することができる、ユーザ端末へのIPアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステムを提供する。【解決手段】モバイルコアシステム1において、IPアドレス範囲毎に配置された複数のユーザプレーンネットワーク装置と、基地局の基地局識別子毎に、IPアドレス範囲を対応付けたアドレステーブルを持つコントロールプレーンネットワーク装置と、を有する。コントロールプレーンネットワーク装置は、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、その基地局の基地局識別子を取得する。そして、コントロールプレーンネットワーク装置は、アドレステーブルを用いて、ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子に対応するIPアドレス範囲からIPアドレスを決定し、IPアドレス範囲に対応するユーザプレーンネットワーク装置へ、IPアドレスを払い出す。【選択図】図2

Description

本発明は、移動通信事業者ネットワークに接続するユーザ端末(User Equipment)に、IP(Internet Protocol)アドレスを割り当てる技術に関する。特に、IPアドレスに応じて呼を制御する技術に適する。
移動通信事業者ネットワークとしては、4G(4th Generation)規格と5G(5th Generation)規格とがある。両規格とも共通して、ユーザ端末と、RAN(Radio Access Network)と、モバイルコアシステムとから構成される。モバイルコアシステムは、コントロールプレーン(Control Plane)ネットワーク装置群の仮想化基盤に、ユーザプレーン(User Plane)ネットワーク装置群が配置されている。5Gは、4GのEPC(Evolved Packet Core)を拡充したものであって、CUPS(Control and User Plane Separation)の技術仕様が引き継がれている。
モバイルコアシステムには、ユーザ端末にIPアドレスを払い出す機能がある。ユーザ端末は、モバイルコアシステムから払い出されたIPアドレスを送信元として、例えばインターネットのような外部インターネットと直接的に通信することができる。
移動通信事業者ネットワークによれば、「緊急呼」に対する呼制御も必要となる。緊急呼としては、例えば警察署の「110」や消防署の「119」などの緊急機関への発呼がある。ユーザ端末から「110」で発呼した場合、そのユーザ端末が滞在する場所から最寄りの警察署へ、呼接続される必要がある。
最寄りの緊急機関を特定する方法として、一般的に、移動通信事業者ネットワークには、「基地局ID(IDentifier、識別子)」と「最寄りの緊急機関の電話番号」とを紐付けて管理する「基地局ID変換サーバ」を備えている。緊急呼を発呼したユーザ端末が接続する基地局の基地局IDから、その緊急呼に基づく最寄りの緊急機関の電話番号を特定する。
勿論、ユーザ端末がGPS(Global Positioning System)測位によって自らの位置情報を移動通信事業者ネットワークに送信する技術も、3GPP(Third Generation Partnership Project)に規定されている。但し、ユーザ端末の情報を用いることは、改竄の可能性も考えられるため、一般的には基地局IDが用いられている。
3GPP TS 24.229 IP multimedia call control protocol based on Session Initiation Protocol (SIP) and Session Description Protocol (SDP); Stage 3 3GPP TS 23.401 General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access 3GPP TS 23.214 Architecture enhancements for control and user plane separation of EPC nodes 3GPP TS 29.244 Interface between the Control Plane and the User Plane Nodes 3GPP TS 23.501 System architecture for the 5G System (5GS) 3GPP TS 23.502 Procedures for the 5G System (5GS)
前述したように、移動通信事業者ネットワークにおける緊急呼の呼制御では、「基地局ID変換サーバ」を備え、ユーザ端末が接続する基地局の基地局IDを別途取得する必要がある。
そのために、4Gのモバイルコアシステムによれば、基地局ID変換サーバは、HSS(Home Subscriber Server)を介してMME(Mobile Management Entity)へ、ユーザ端末が接続する基地局の基地局IDを問い合わせる必要があった。同様に、5Gのモバイルコアシステムであっても、基地局ID変換サーバは、UDM(Unified Data Management)を介してAMF(Access and Mobility Management Function)へ、ユーザ端末が接続する基地局の基地局IDを問い合わせる必要があった。
そのために、そのシーケンスの実行に時間を要し、呼接続までに時間がかかるという問題もあった。
これに対して、本願の発明者は、ユーザ端末からのセッション確立要求が送信されるだけで、ユーザ端末が発呼したエリアを特定することはできないか、と考えた。エリアを特定できれば、緊急呼について、当該エリアを所管する緊急機関も特定することができるのではないか、と考えた。
そこで、本発明は、ユーザ端末が発呼したエリアを特定することができる、ユーザ端末へのIPアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、モバイルコアシステムにおけるユーザ端末へのIPアドレス割当方法であって、
IPアドレス範囲毎に配置された複数のユーザプレーンネットワーク装置と、
基地局の基地局識別子毎に、IP(Internet Protocol)アドレス範囲を対応付けたアドレステーブルを持つコントロールプレーンネットワーク装置と
を有し、
コントロールプレーンネットワーク装置が、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子を取得する第1のステップと、
コントロールプレーンネットワーク装置が、アドレステーブルを用いて、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子に対応するIPアドレス範囲からIPアドレスを決定し、当該IPアドレス範囲に対応するユーザプレーンネットワーク装置へ、当該IPアドレスを払い出す第2のステップと
を有することを特徴とする。
本発明のIPアドレス割当方法における他の実施形態によれば、
ユーザプレーンネットワーク装置は、当該ユーザ端末へ当該IPアドレスを割り当て、
ユーザ端末は、ユーザプレーンネットワーク装置を中継して、払い出されたIPアドレスに基づくパケットを外部ネットワークとの間で送受信する
ことも好ましい。
本発明のIPアドレス割当方法における他の実施形態によれば、
4G規格のモバイルコアシステムの場合、
MME(Mobile Management Entity)を更に有し、
コントロールプレーンネットワーク装置は、PGW-C(Packet data network GateWay - Control)であり、
ユーザプレーンネットワーク装置は、PGW-U(Packet data network GateWay - User)であり、
MMEは、ユーザ端末からアタッチ要求を受信した際に、PGW-Cへ、セッション確立要求を送信し、
PGW-Cは、PGW-Uへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
ことも好ましい。
本発明のIPアドレス割当方法における他の実施形態によれば、
5G規格のモバイルコアシステムの場合、
AMF(Access and Mobility Management Function)を更に有し、
コントロールプレーンネットワーク装置は、SMF(Session Management Function)であり、
ユーザプレーンネットワーク装置は、UPF(User Plane Function)であり、
AMFは、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、SMFへ、セッション確立要求を送信し、
SMFが、UPFへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
ことも好ましい。
本発明のIPアドレス割当方法における他の実施形態によれば、
5G規格のモバイルコアシステムの場合、
コントロールプレーンネットワーク装置は、AMFであり、
ユーザプレーンネットワーク装置は、SMF及び複数のUPFからなるネットワークスライスであり、
AMFは、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、ネットワークスライスへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
ことも好ましい。
本発明によれば、前述したIPアドレス割当方法を用いて、発呼先を制御する呼制御方法であって、
モバイルコアシステムの外部ネットワークに、サービス制御システムが接続されており、
サービス制御システムは、IPアドレス範囲毎に電話番号を対応付けた電話番号テーブルを持つIPアドレス変換サーバを配置しており、
ユーザ端末が、払い出されたIPアドレスを送信元とする呼接続要求を送信した際に、ユーザプレーンネットワーク装置を介してサービス制御システムへ送信され、
サービス制御システムは、IPアドレス変換サーバを用いて当該呼接続要求のIPアドレスに対応する電話番号を検索し、当該電話番号へ向けて呼接続要求を発呼する
ことを特徴とする。
本発明の呼制御方法における他の実施形態よれば、
サービス制御システムは、IMS(IP Multimedia Subsystem)であってもよい。
本発明の呼制御方法における他の実施形態によれば、
基地局の基地局識別子に応じて、異なる電話番号の宛先へ発呼される
ことも好ましい。
本発明の呼制御方法における他の実施形態よれば、
ユーザ端末から発信される呼接続要求は、緊急呼であり、宛先は、エリア毎に異なる緊急機関である
ことも好ましい。
本発明によれば、ユーザ端末が、基地局を介して接続するモバイルコアシステムにおいて、
IPアドレス範囲毎に配置された複数のユーザプレーンネットワーク装置と、
基地局の基地局識別子毎に、IPアドレス範囲を対応付けたアドレステーブルを持つコントロールプレーンネットワーク装置と
を有し、
コントロールプレーンネットワーク装置は、
ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子を取得し、
アドレステーブルを用いて、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子に対応するIPアドレス範囲からIPアドレスを決定し、当該IPアドレス範囲に対応するユーザプレーンネットワーク装置へ、当該IPアドレスを払い出す
ことを特徴とする。
本発明のモバイルコアシステムにおける他の実施形態によれば、
ユーザプレーンネットワーク装置の外部ネットワークに接続された呼制御装置と、
IPアドレス範囲毎に電話番号を対応付けた電話番号テーブルを持つIPアドレス変換サーバと
を更に配置しており、
ユーザプレーンネットワーク装置は、ユーザ端末から、払い出されたIPアドレスを送信元とする呼接続要求を受信した際に、呼制御装置へ転送し、
呼制御装置は、IPアドレス変換サーバを用いて当該呼接続要求のIPアドレスに対応する電話番号を検索し、当該電話番号へ向けて呼接続要求を発呼する
ことを特徴とする。
本発明におけるユーザ端末へのIPアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステムによれば、ユーザ端末が発呼したエリアをIPアドレスから特定することができる。
本発明におけるシステム構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明における緊急呼接続のシステム構成図である。 本発明における緊急呼接続のシーケンス図である。 本発明を4Gモバイルコアシステムに適用したシーケンス図である。 本発明を5Gモバイルコアシステムに適用したシーケンス図である。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
図1によれば、ユーザ端末2は、RAN(Radio Access Network)の基地局3と接続する。このとき、ユーザ端末2は、滞在するエリア(場所)に応じて、接続する基地局3も異なってくる。ユーザ端末2はそれぞれ、基地局3を介してモバイルコアシステム1と通信する。
モバイルコアシステム1は、コントロールプレーンネットワーク装置11と、複数のユーザプレーンネットワーク装置12とから構成されている。コントロールプレーンとは、通信確立などの制御信号を送受信するネットワーク装置群という。ユーザプレーンとは、ユーザデータを送受信するネットワーク装置群をいう。
コントロールプレーンネットワーク装置11は、本発明の特徴として、基地局の基地局ID毎に、IPアドレス範囲を対応付けた「アドレステーブル」を持つ。図1のアドレステーブルによれば、「基地局ID」毎に、「ユーザプレーンネットワーク装置ID」と、「IPアドレス範囲」とが対応付けられている。
基地局ID<->ユーザプレーンネットワーク装置ID<->IPアドレス範囲
また、ユーザプレーンネットワーク装置12は、IPアドレス範囲毎に、複数配置されている。コントロールプレーンネットワーク装置11のアドレステーブルによれば、1つ以上の基地局IDに対してIPアドレス範囲が対応付けられているので、ユーザプレーンネットワーク装置12も、結果的に、1つ以上の基地局IDに対して配置されることとなる。ユーザプレーンネットワーク装置12は、ユーザ端末2と外部ネットワークとの間で、パケットを送受信する。
図2は、本発明におけるシーケンス図である。
(S11)ユーザ端末2は、セッション確立要求を、基地局3へ送信する。
(S12)基地局3は、ユーザ端末2から受信したセッション確立要求を、モバイルコアシステム1のコントロールプレーンネットワーク装置11へ送信する。コントロールプレーンネットワーク装置11は、セッション確立要求を受信すると共に、その送信元となる基地局の基地局IDを取得することができる。
(S21)コントロールプレーンネットワーク装置11は、アドレステーブルを用いて、その転送元の基地局の「基地局ID」から、「ユーザプレーンネットワーク装置ID」(例えば12b)及び「IPアドレス範囲」(例えばIPrange#2)を特定する。そして、そのIPアドレス範囲から、ユーザ端末2に対して1つのIPアドレスを決定する。
(S22)コントロールプレーンネットワーク装置11は、特定された「ユーザプレーンネットワーク装置ID」に対応するユーザプレーンネットワーク装置12bへ、決定したIPアドレスを払い出す。具体的には、コントロールプレーンネットワーク装置11は、決定したIPアドレスを含むセッション確立要求を、ユーザプレーンネットワーク装置12bへ送信する。
(S23)これに対し、コントロールプレーンネットワーク装置11は、そのIPアドレスを含むセッション確立応答を、基地局3を介してユーザ端末2へ送信する。これによって、ユーザ端末2には、IPアドレスが割り当てられる。
結果的に、ユーザ端末2が発呼したエリアに配置された基地局3に応じて、ユーザプレーンネットワーク装置12が選択され、そのユーザプレーンネットワーク装置12が担うIPアドレス範囲のIPアドレスが、そのユーザ端末2へ割り当てられる。
(S3)これによって、ユーザ端末2は、払い出されたIPアドレスを送信元とするパケットを、ユーザプレーンネットワーク装置12bを中継して、外部ネットワークとの間で送受信することができる。
ここで、ユーザ端末2が外部ネットワークを介して通信する相手方端末は、受信したパケットの送信元アドレスを見ることによって、送信元端末が大凡何れのエリアから、そのパケットを送信したかを認識することもできる。具体的には、相手方端末は、前述した図1のアドレステーブルに基づいて、エリアテーブルを持つことが好ましい。
IPアドレス範囲<->基地局IDに基づくエリアID
相手方端末は、このエリアテーブルを持つことによって、ユーザ端末2から受信したパケットの送信元IPアドレスが含まれるIPアドレス範囲から、エリアIDを特定することができる。
ここで、本発明のモバイルコアシステム1と、既存のモバイルコアシステムと比較する。
既存のモバイルコアシステムによれば、ユーザ端末2に付与すべきIPアドレスを選択することができるサービスは提供されていない。あくまで、移動通信事業者が、自ら構築したユーザプレーンネットワーク装置12のレジストリに応じて自由に、IPアドレスを付与しているに過ぎない。ユーザプレーンネットワーク装置12にはそれぞれ、収容可能なユーザ端末のIPアドレス範囲が予め固定されている。
これに対し、本発明によれば、ユーザ端末2から受信したパケットの送信元IPアドレスが含まれるIPアドレス範囲から、エリアIDを特定することができる。
図3は、本発明における緊急呼接続のシステム構成図である。
図3によれば、図1と比較して、モバイルコアシステム1に、サービス制御システム4が更に接続されている。サービス制御システム4としては、例えばSIP(Session Initiation Protocol)を規定するIMS(IP Multimedia Subsystem)であってもよい。これによって、例えば呼接続のような論理的なサービスレイヤを、アクセスネットワークレイヤと分離して管理することができる。
図3によれば、サービス制御システム4は、呼制御装置41と、IPアドレス変換サーバ42とを含む。
呼制御装置41は、ユーザプレーンネットワーク装置12の外部ネットワークに接続されており、ユーザ端末2から発信された呼接続要求を、モバイルコアシステム1を介して受信する。そして、呼制御装置41は、IPアドレス変換サーバ42を用いて、呼接続すべき相手先端末の電話番号を検索し、その電話番号へ向けて発呼する。
IPアドレス変換サーバ42は、「IPアドレス範囲」毎に、「電話番号」を対応付けた「電話番号テーブル」を持つ。これは、IPアドレスを受信することによって、そのIPアドレスが含まれるIPアドレス範囲から電話番号を特定し、その電話番号を返信する。
図4は、本発明における緊急呼接続のシーケンス図である。
図4によれば、ユーザ端末2から発信される呼接続要求が、「緊急呼」であるとする。この場合、着呼先は、ユーザ端末2が滞在するエリア毎に異なる緊急機関によって管轄されている。
緊急呼の制御については、発呼したユーザ端末2が接続する基地局3の基地局IDから、その緊急呼に基づく最寄りの緊急機関の電話番号を特定する。
(S11~S23)図2で前述したS11~S23と全く同様のシーケンスである。これは、緊急機関のエリアに応じて、ユーザ端末2へIPアドレスを割り当てるシーケンスである。
(S41~S46)IPアドレスから、最寄りの緊急機関の電話番号を特定するシーケンスである。
(S41)ユーザ端末2が、基地局3を介してモバイルコアシステム1へ、「呼接続要求」を送信したとする。呼接続要求のパケットには、S11~S23によって割り当てられたIPアドレスが送信元として付与されている。そのIPアドレスは、例えばエリア2に基づくIPアドレス範囲に含まれるものとする。呼接続要求は、モバイルコアシステム1の中で、そのIPアドレスに対応するユーザプレーンネットワーク装置12bによって受信される。
(S42)ユーザプレーンネットワーク装置12bは、呼接続要求を、外部ネットワークを介してサービス制御システム4へ転送される。その呼接続要求は、サービス制御システム4の呼制御装置41に受信される。
(S43)呼制御装置41は、IPアドレス変換サーバ42へ、受信した呼接続要求の送信元のIPアドレスを信号に含めて問い合わせる。
(S44)これに対し、IPアドレス変換サーバ42は、そのIPアドレスに対応する緊急機関の電話番号を応答する。
(S45)そして、呼制御装置41は、その電話番号へ発呼する。図4によれば、ユーザ端末2が滞在するエリア2を所管する緊急機関へ向けて発呼される。
(S46)これによって、ユーザ端末2は、自ら滞在するエリア2を所管する緊急機関と呼接続される。
図4によれば、ユーザ端末2から発信された呼接続要求の宛先が同一(例えば警察署の110番)であっても、ユーザ端末2と通信する基地局3の基地局IDに応じて、そのエリアを所管する電話番号の宛先へ発呼される。
また、図4によれば、前述した従来技術のように、基地局ID変換サーバが、HSSマ又はUDMを介してMME又はAMFへ、ユーザ端末2が接続する基地局の基地局IDを問い合わせる必要もない。ユーザ端末2から送信されるパケットの送信元アドレスを見るだけで、ユーザ端末2が滞在するエリアを特定することができる。そのために、基地局ID変換サーバを持つことによるホップ数の増加に基づくシーケンスの実行に時間を要することなく、呼接続までの時間を短縮することができる。
図5は、本発明を4Gモバイルコアシステムに適用したシーケンス図である。
図5における4G規格のモバイルコアシステム1は、ユーザ端末2を、RANを介して収容するべく、以下のノード装置を備える。
MME(Mobile Management Entity)
SGW(Serving Gateway)
PGW-C(Packet data network GateWay - Control)
PGW-U(Packet data network GateWay - User)
を更に有する。
コントロールプレーンネットワーク装置は、PGW-Cに相当し、ユーザプレーンネットワーク装置は、PGW-Uに相当する。
SGWは、MME13からの制御に基づいてIPパケットの伝達制御を実行する。
MME13は、ユーザ端末2毎に、移動管理と認証処理と、IP伝達経路の設定制御とを実行する。
図5によれば、図2と比較して、以下のようなシーケンスを実行する。
(S11)ユーザ端末2は、アタッチ要求を、基地局3へ送信する。
(S12)基地局3は、ユーザ端末2から受信したアタッチ要求を、モバイルコアシステム1のMME13へ送信する。アタッチ要求を受信したMME13は、SGWを介してPGW-C11へ、送信元の基地局の基地局IDと共に、セッション確立要求を送信する。
(S21)PGW-C11は、アドレステーブルを用いて、その転送元の基地局の「基地局ID」から、「PGW-UID」(例えば12b)及び「IPアドレス範囲」(例えばIPrange#2)を特定する。そして、そのIPアドレス範囲から、ユーザ端末2に対して1つのIPアドレスを決定する。
(S22)PGW-C11は、特定された「PGW-UID」に対応するPGW-U12bへ、決定したIPアドレスを払い出す。具体的には、PGW-C11は、決定したIPアドレスを含むセッション確立要求を、PGW-U12bへ送信する。
(S23)PGW-C11は、そのIPアドレスを含むセッション確立応答を、MME13及び基地局3を介してユーザ端末2へ送信する。これによって、ユーザ端末2には、IPアドレスが割り当てられる。
結果的に、ユーザ端末2が発呼したエリアに配置された基地局3に応じて、PGW-U12が選択され、そのPGW-U12が担うIPアドレス範囲のIPアドレスが、そのユーザ端末2へ割り当てられる。
図6は、本発明を5Gモバイルコアシステムに適用したシーケンス図である。
図6における5G規格のモバイルコアシステム1は、ユーザ端末2を、RANを介して収容するべく、以下のノード装置を備える。
AMF(Access and Mobility Management Function)
SMF(Session Management Function)
UPF(User Plane Function)
を更に有する。
コントロールプレーンネットワーク装置は、SMFに相当し、ユーザプレーンネットワーク装置は、UPFに相当する。
AMF14は、ユーザ端末2について、登録管理、接続管理及び移動管理を一元的に担う。
図6によれば、図2と比較して、以下のようなシーケンスを実行する。
(S11)ユーザ端末2は、セッション確立要求を、基地局3へ送信する。
(S12)基地局3は、ユーザ端末2から受信したアタッチ要求を、モバイルコアシステム1のAMF14へ送信する。アタッチ要求を受信したAMF14は、SMF11へ、送信元の基地局の基地局IDと共に、セッション確立要求を送信する。
(S21)SMF11は、アドレステーブルを用いて、その転送元の基地局の「基地局ID」から、「UPFID」(例えば12b)及び「IPアドレス範囲」(例えばIPrange#2)を特定する。そして、そのIPアドレス範囲から、ユーザ端末2に対して1つのIPアドレスを決定する。
(S22)SMF11は、特定された「UPFID」に対応するUPF12bへ、決定したIPアドレスを払い出す。具体的には、SMF11は、決定したIPアドレスを含むセッション確立要求を、UPF12bへ送信する。
(S23)SMF11は、そのIPアドレスを含むセッション確立応答を、AMF14及び基地局3を介してユーザ端末2へ送信する。これによって、ユーザ端末2には、IPアドレスが割り当てられる。
結果的に、ユーザ端末2が発呼したエリアに配置された基地局3に応じて、UPF12が選択され、そのUPF12が担うIPアドレス範囲のIPアドレスが、そのユーザ端末2へ割り当てられる。
尚、5G規格のモバイルコアシステム1における他の実施形態として、ネットワークスライスを用いることもできる。
その場合、コントロールプレーンネットワーク装置11は、AMFとなる。AMFは、NSSF(Network Slice Selection Function)を用いて、論理的なネットワークスライスを切り替える。ネットワークスライスは、前述したユーザプレーンネットワーク装置に相当し、この場合、SMF及び複数のUPFから構成される。
AMFは、ユーザ端末2からセッション確立要求を受信した際に、ネットワークスライスへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信することとなる。
以上、詳細に説明したように、本発明におけるユーザ端末へのIPアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステムによれば、ユーザ端末が発呼したエリアをIPアドレスから特定することができる。
また、ユーザ端末から発信された呼接続要求の宛先が同一(例えば警察署の110番)であっても、ユーザ端末と通信する基地局の基地局IDに応じて、そのエリアを所管する電話番号の宛先へ発呼される。
尚、これにより、「ユーザ端末が滞在するエリアに応じて付与されたIPアドレスに応じて呼制御が可能となる」ことから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 モバイルコアシステム
11 コントロールプレーンネットワーク装置、PGW-C、SMF
12 ユーザプレーンネットワーク装置、PGW-U、UPF
13 MME
14 AMF
2 ユーザ端末
3 基地局
4 サービス制御システム
41 呼制御装置
42 IPアドレス変換サーバ

Claims (11)

  1. モバイルコアシステムにおけるユーザ端末へのIPアドレス割当方法であって、
    IPアドレス範囲毎に配置された複数のユーザプレーンネットワーク装置と、
    基地局の基地局識別子毎に、IP(Internet Protocol)アドレス範囲を対応付けたアドレステーブルを持つコントロールプレーンネットワーク装置と
    を有し、
    コントロールプレーンネットワーク装置が、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子を取得する第1のステップと、
    コントロールプレーンネットワーク装置が、アドレステーブルを用いて、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子に対応するIPアドレス範囲からIPアドレスを決定し、当該IPアドレス範囲に対応するユーザプレーンネットワーク装置へ、当該IPアドレスを払い出す第2のステップと
    を有することを特徴とするIPアドレス割当方法。
  2. ユーザプレーンネットワーク装置は、当該ユーザ端末へ当該IPアドレスを割り当て、
    ユーザ端末は、ユーザプレーンネットワーク装置を中継して、払い出されたIPアドレスに基づくパケットを外部ネットワークとの間で送受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のIPアドレス割当方法。
  3. 4G規格のモバイルコアシステムの場合、
    MME(Mobile Management Entity)を更に有し、
    コントロールプレーンネットワーク装置は、PGW-C(Packet data network GateWay - Control)であり、
    ユーザプレーンネットワーク装置は、PGW-U(Packet data network GateWay - User)であり、
    MMEは、ユーザ端末からアタッチ要求を受信した際に、PGW-Cへ、セッション確立要求を送信し、
    PGW-Cは、PGW-Uへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のIPアドレス割当方法。
  4. 5G規格のモバイルコアシステムの場合、
    AMF(Access and Mobility Management Function)を更に有し、
    コントロールプレーンネットワーク装置は、SMF(Session Management Function)であり、
    ユーザプレーンネットワーク装置は、UPF(User Plane Function)であり、
    AMFは、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、SMFへ、セッション確立要求を送信し、
    SMFが、UPFへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のIPアドレス割当方法。
  5. 5G規格のモバイルコアシステムの場合、
    コントロールプレーンネットワーク装置は、AMFであり、
    ユーザプレーンネットワーク装置は、SMF及び複数のUPFからなるネットワークスライスであり、
    AMFは、ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、ネットワークスライスへ、当該ユーザ端末へ払い出すべきIPアドレスを含むセッション確立要求を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のIPアドレス割当方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のIPアドレス割当方法を用いて、発呼先を制御する呼制御方法であって、
    モバイルコアシステムの外部ネットワークに、サービス制御システムが接続されており、
    サービス制御システムは、IPアドレス範囲毎に電話番号を対応付けた電話番号テーブルを持つIPアドレス変換サーバを配置しており、
    ユーザ端末が、払い出されたIPアドレスを送信元とする呼接続要求を送信した際に、ユーザプレーンネットワーク装置を介してサービス制御システムへ送信され、
    サービス制御システムは、IPアドレス変換サーバを用いて当該呼接続要求のIPアドレスに対応する電話番号を検索し、当該電話番号へ向けて呼接続要求を発呼する
    ことを特徴とする呼制御方法。
  7. サービス制御システムは、IMS(IP Multimedia Subsystem)である
    ことを特徴とする請求項6に記載の呼制御方法。
  8. ユーザ端末から送信された呼接続要求の宛先が同一であっても、ユーザ端末と通信する基地局の基地局識別子に応じて、異なる電話番号の宛先へ発呼される
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の呼制御方法。
  9. ユーザ端末から発信される呼接続要求は、緊急呼であり、宛先は、エリア毎に異なる緊急機関である
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の呼制御方法。
  10. ユーザ端末が、基地局を介して接続するモバイルコアシステムにおいて、
    IPアドレス範囲毎に配置された複数のユーザプレーンネットワーク装置と、
    基地局の基地局識別子毎に、IPアドレス範囲を対応付けたアドレステーブルを持つコントロールプレーンネットワーク装置と
    を有し、
    コントロールプレーンネットワーク装置は、
    ユーザ端末からセッション確立要求を受信した際に、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子を取得し、
    アドレステーブルを用いて、当該ユーザ端末が通信する基地局の基地局識別子に対応するIPアドレス範囲からIPアドレスを決定し、当該IPアドレス範囲に対応するユーザプレーンネットワーク装置へ、当該IPアドレスを払い出す
    ことを特徴とするモバイルコアシステム。
  11. ユーザプレーンネットワーク装置の外部ネットワークに接続された呼制御装置と、
    IPアドレス範囲毎に電話番号を対応付けた電話番号テーブルを持つIPアドレス変換サーバと
    を更に配置しており、
    ユーザプレーンネットワーク装置は、ユーザ端末から、払い出されたIPアドレスを送信元とする呼接続要求を受信した際に、呼制御装置へ転送し、
    呼制御装置は、IPアドレス変換サーバを用いて当該呼接続要求のIPアドレスに対応する電話番号を検索し、当該電話番号へ向けて呼接続要求を発呼する
    ことを特徴とするモバイルコアシステム。

JP2021001139A 2021-01-06 2021-01-06 ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム Pending JP2022106247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021001139A JP2022106247A (ja) 2021-01-06 2021-01-06 ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021001139A JP2022106247A (ja) 2021-01-06 2021-01-06 ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022106247A true JP2022106247A (ja) 2022-07-19

Family

ID=82448880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021001139A Pending JP2022106247A (ja) 2021-01-06 2021-01-06 ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022106247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024109034A1 (zh) * 2022-11-22 2024-05-30 华为技术有限公司 地址分配方法、装置及***

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024109034A1 (zh) * 2022-11-22 2024-05-30 华为技术有限公司 地址分配方法、装置及***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110324284B (zh) 接入ims的方法和通信装置
EP1839420B1 (en) A method and apparatus for handling emergency calls
EP1643740A1 (en) System and method for enabling callback for VoIP emergency calls
JP4252771B2 (ja) 無線端末、無線端末管理装置及び位置登録補助装置
US7177399B2 (en) Determining the geographical location from which an emergency call originates in a packet-based communications network
US20060153172A1 (en) Emergency call system and emergency call method
GB2428356A (en) Handover processing in a mobile communication system
US6965594B2 (en) Internet assisted mobile calling
JP4138808B2 (ja) 通信システムおよび通信方法
JP2022106247A (ja) ユーザ端末へのipアドレス割当方法、呼制御方法及びモバイルコアシステム
KR100526514B1 (ko) 무선 고속 데이터 시스템에서 무선 고속 데이터 단말의 상태 정보 관리를 위한 호처리 방법 및 시스템
KR100447412B1 (ko) Ip 멀티미디어 서비스 가입자의 이동성 관리를 위한가입자 데이터 관리 장치 및 방법
KR100513022B1 (ko) 무선 고속 데이터 시스템에서 공중망과 사설망의 데이터위치 저장기 공통 사용 방법 및 시스템
JP2014195167A (ja) 電話システム及びその方法
CN109981524B (zh) 用户号码分区接入方法、装置、设备及介质
EA011272B1 (ru) Эксплуатация и поддержка двухрежимного оборудования пользователя
JP2009027710A (ja) 企業内の無線通信コストの削減
JP5125647B2 (ja) 通信制御システム、通信制御方法、代理登録装置および代理登録装置のためのコンピュータプログラム
JP2000036978A (ja) ローミング移動体端末への付加サービス提供方法および移動体交換機
JP6894872B2 (ja) ネットワーク装置間を最短経路の中継装置によって中継するデータ中継方法
JP7364813B1 (ja) 移動通信に用いられる管理装置、方法、システム及びプログラム
JP5112491B2 (ja) Ip基盤の有線無線統合ネットワークのための統合信号処理装置およびその方法
KR100942647B1 (ko) 호스트 네임과 방문지 네트워크에서의 리라우팅을 이용한이동성 관리 시스템 및 이동성 관리 방법
JP4125636B2 (ja) 移動通信システム
JP3655224B2 (ja) 移動通信システム、及び呼接続確立方法、並びに、ゲートウェイ装置、及び通信端末装置