JP2022106152A - 治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法 - Google Patents

治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法を提供する。【解決手段】この治療支援システム100は、画像処理部4を含む治療支援装置20と、表示用画像Pを表示する表示装置10とを備える。画像処理部4は、治療用レーザ光Lcにより治療対象部位103の治療を行っている際、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像Pを表示装置10に出力するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法に関し、特に、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法に関する。
近年、光免疫療法によるがん治療が注目されている。光免疫療法では、まず光化学反応をおこす蛍光物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを含む薬剤をがん患者の体内に投与する。投与された薬剤は、がん患者の体内を巡り、がん細胞の抗原に選択的に結合する。次に、蛍光物質に応じた特定の波長帯の光を照射することにより、がん細胞に結合した薬剤の蛍光物質が蛍光を発するとともに、光化学反応を起こして、蛍光物質の化学構造が変化する。この蛍光物質の化学構造の変化により、抗体の立体構造の変化が引き起こされる。そして、がん細胞に結合した抗体の立体構造の変化が、結合したがん細胞の細胞膜に損傷を与えることにより、がん細胞を破壊する(死滅させる)。蛍光物質に応じた特定の波長帯の光(治療光)として、たとえば近赤外レーザ光が照射される。このレーザ光は、治療光光源から、先端に拡散器が取り付けられた光ファイバに導光され、拡散器により拡散された後出射されて、患部に照射される。
このように、従来、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する治療支援システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する治療支援システムが開示されている。治療支援システムは、治療支援装置と、表示装置とを備えている。
治療支援装置は、治療時の被検体内の治療対象部位における画像を撮像し、治療支援を行うための装置である。治療支援装置は、撮像部と、制御部とを含んでいる。撮像部は、可視光の波長帯域を含む範囲の光を検出する可視光検出部を有している。制御部は、可視光検出部により出力された検出信号に基づいて、可視画像を生成するように構成されている。表示装置は、可視画像を表示するように構成されている
国際公開第2019/215905号
ここで、上記特許文献1ののような治療支援システムでは、上記特許文献1には明記されていないが、がんの治療に用いられる治療光のレーザの強度が高い。このため、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射して治療を行っている際、患部に照射された治療光からオペレータの目を保護するために、オペレータは治療光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していると考えられる。これにより、オペレータは患部に照射される治療光の照射位置(レーザ光スポット)を保護グラスを介して視認できない。また、治療対象部位における治療光の照射位置は、表示装置に表示された可視画像に表示されるが、保護グラスは、表示装置に表示された可視画像中の治療光の色成分の波長を遮るので、オペレータは治療光の照射位置(レーザ光スポット)を保護グラスを介して視認できない。したがって、オペレータは、保護グラスに起因して表示装置に表示された可視画像中の治療光の色成分を視認できないので、治療光が患部に正確に照射されているか否かを把握することが困難であると考えられる。このため、上記特許文献1のような治療支援システムでは、治療光(治療用レーザ光)からオペレータの目を保護しつつ、治療光が患部(治療対象部位)に正確に照射されているか否かを容易に把握可能なシステムを実現することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な治療支援システム、治療支援装置、表示用画像作成方法およびレーザ出力方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における治療支援システムは、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システムであって、治療対象部位に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力する光源部と、可視光を検出する可視光検出部を有し、可視光検出部により治療対象部位において反射した治療用レーザ光および治療対象部位を可視光画像として撮像可能な撮像部と、可視光画像に画像処理を行うことにより表示用画像を作成する画像処理部とを含む治療支援装置と、表示用画像を表示する表示装置とを備え、画像処理部は、治療用レーザ光により治療対象部位の治療を行っている際、可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示装置に出力するように構成されている。
この発明の第2の局面における治療支援システムは、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システムであって、可視光を検出する可視光検出部を有し、可視光検出部により治療対象部位の可視光画像を撮像可能な撮像部を含む治療支援装置と、可視光画像を表示する表示装置とを備え、治療支援装置は、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、治療用レーザ光よりも低出力であり、可視光画像中の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部と、治療用レーザ光を出力する際、ガイド用レーザ光を光源部から出力させる制御を行う制御部とをさらに含む。
この発明の第3の局面における治療支援装置は、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置であって、治療対象部位に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力する光源部と、可視光を検出する可視光検出部を含み、可視光検出部により治療対象部位において反射した治療用レーザ光および治療対象部位を可視光画像として撮像可能な撮像部と、治療用レーザ光により治療対象部位の治療を行っている際、可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示する表示装置に出力する画像処理部とを備える。
この発明の第4の局面における治療支援装置は、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置であって、可視光を検出する可視光検出部を含み、可視光検出部により治療対象部位の可視光画像を撮像可能な撮像部と、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、治療用レーザ光よりも低出力であり、可視光画像中の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部と、治療用レーザ光を出力する際、ガイド用レーザ光を光源部から出力させる制御を行う制御部とを備える。
この発明の第5の局面における表示用画像作成方法は、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力するステップと、治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示装置に出力するステップとを備える。
この発明の第6の局面におけるレーザ出力方法は、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光を出力するステップと、治療用レーザ光を出力するステップの際、治療用レーザ光よりも低出力であり、治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力するステップとを備える。
この発明の第1の局面における治療支援システムでは、上記のように、画像処理部を、治療用レーザ光により治療対象部位の治療を行っている際、可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示装置に出力するように構成する。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、再構成された表示用画像中の治療用レーザ光の他の色成分は保護グラスに遮られないので、表示装置に表示された可視光画像中の他の色成分の治療用レーザ光を視認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
この発明の第2の局面における治療支援システムでは、上記のように、治療支援装置に、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、治療用レーザ光よりも低出力であり、可視光画像中の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部を設ける。また、治療支援装置に、治療用レーザ光を出力する際、ガイド用レーザ光を光源部から出力させる制御を行う制御部を設ける。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、オペレータは、表示装置に表示された可視光画像中のガイド用レーザ光を視認することにより、表示装置に表示された可視光画像中の治療用レーザ光の照射位置を確認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
この発明の第3の局面における治療支援装置では、上記のように、画像処理部を、治療用レーザ光により治療対象部位の治療を行っている際、可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示する表示装置に出力するように構成する。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、再構成された表示用画像中の治療用レーザ光の他の色成分は保護グラスに遮られないので、オペレータは、表示装置に表示された可視光画像中の他の色成分の治療用レーザ光を視認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な治療支援装置を実現することができる。
この発明の第4の局面における治療支援装置では、上記のように、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、治療用レーザ光よりも低出力であり、可視光画像中の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部を設ける。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、オペレータは、表示装置に表示された可視光画像中のガイド用レーザ光を視認することにより、表示装置に表示された可視光画像中の治療用レーザ光の照射位置を確認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な治療支援装置を実現することができる。
この発明の第5の局面における表示用画像作成方法では、上記のように、治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像中の治療用レーザ光に対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示装置に出力するステップを設ける。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、再構成された表示用画像中の治療用レーザ光の他の色成分は保護グラスに遮られないので、オペレータは、表示装置に表示された可視光画像中の他の色成分の治療用レーザ光を視認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な表示用画像作成方法を実現することができる。
この発明の第6の局面におけるレーザ出力方法では、上記のように、治療用レーザ光を出力するステップの際、治療用レーザ光よりも低出力であり、治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像の治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力するステップを設ける。これにより、治療用レーザ光からオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光に対応する波長帯域の光を遮る保護グラスを装着していた場合でも、オペレータは、表示装置に表示された可視光画像中のガイド用レーザ光を視認することにより、表示装置に表示された可視光画像中の治療用レーザ光の照射位置を確認することができる。その結果、治療用レーザ光からオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光が治療対象部位に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能なレーザ出力方法を実現することができる。
第1実施形態の治療支援システムを示した模式図である。 第1実施形態の光源部を示した模式図である。 保護グラスを示した斜視図である。 第1実施形態の治療支援装置の撮像部において撮像された可視光画像を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置の画像処理部において可視光画像に基づいて表示用画像を取得する全体像を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置の再構成部において可視光画像を赤色画像、青色画像および緑色画像に分離した状態を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置の再構成部において赤色画像の赤色成分を緑色成分に変えて緑色画像を作成した状態を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置の再構成部において変換した緑色画像と、青色画像と、緑色画像とを合成する状態を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置の再構成部において再構成された表示用画像を示した模式図である。 第1実施形態の表示装置において複数の表示用画像を表示した状態を示した模式図である。 第1実施形態の治療支援装置における表示用画像作成方法を示したフローチャートである。 第2実施形態の治療支援システムを示した模式図である。 第2実施形態の光源部を示した模式図である。 第2実施形態の治療支援装置の撮像部において撮像された可視光画像を示した模式図である。 第2実施形態の治療支援装置におけるレーザ出力方法を示したフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図11を参照して、第1実施形態による治療支援システム100の構成について説明する。治療支援システム100は、図1に示すように、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤101を被検体に投与し、蛍光薬剤101を投与した被検体内の治療対象部位103に治療光を照射する際の治療支援を行うように構成されている。
ここで、蛍光薬剤101を用いたがん治療は光免疫療法と呼ばれている。光免疫療法では、まず光化学反応をおこす蛍光物質と、がん細胞(治療対象部位103)に選択的に結合する抗体とを含む蛍光薬剤101(IRDye(登録商標)700Dx)をがん患者の体内に投与する。投与された蛍光薬剤101は、がん患者の体内を巡り、がん細胞の抗原に選択的に結合する。次に、蛍光物質に応じた特定の波長帯の光を照射することにより、がん細胞に結合した蛍光薬剤101の蛍光物質が蛍光(不可視の近赤外光)を発するとともに、光化学反応を起こして、蛍光物質の化学構造が変化する。この蛍光物質の化学構造の変化により、抗体の立体構造の変化が引き起こされる。そして、がん細胞に結合した抗体の立体構造の変化が、結合したがん細胞の細胞膜に損傷を与えることにより、がん細胞を破壊する(死滅させる)。なお、患者の体内に投与する蛍光薬剤101は、IRDye(登録商標)700Dx以外の蛍光薬剤101であってもよい。
図1に示すように、このような光免疫療法を支援する治療支援システム100は、表示装置10と、治療支援装置20とを備えている。
表示装置10は、液晶ディスプレイなどから構成されている。表示装置10は、画像処理部4において画像処理された表示用画像P(図5参照)を表示するように構成されている。表示装置10は、治療対象部位103および治療対象部位103周辺の情報を画像としてオペレータに認識させるように構成されている。表示装置10は、赤色光源により設定される赤色成分の画素値と、青色光源により設定される青色成分の画素値と、緑色光源により設定される緑色成分の画素値とにより、患部を含む治療対象部位103周辺の情報をカラー画像として出力するように構成されている。
治療支援装置20は、オペレータによる光免疫療法の治療を支援するように構成されている。具体的には、治療支援装置20は、光源部1と、撮像部2と、操作部3と、画像処理部4とを含んでいる。また、画像処理部4は、制御部4aと、記憶部4bと、映像収集部4cと、再構成部4dと、合成部4eとを含んでいる。
図2に示すように、光源部1は、治療対象部位103に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光Lcを出力するように構成されている。すなわち、光源部1は、蛍光物質に応じた特定の波長帯の光(治療光)として所定波長の治療用レーザ光Lcを照射するように構成されている。詳細には、光源部1は、治療用レーザ光Lcとして近赤外のレーザ光を照射するように構成されている。治療用レーザ光Lcは、治療用光源から、先端に拡散器15が取り付けられた光ファイバに導光され、拡散器15により拡散されて出射されて、患部に照射される。
具体的には、光源部1は、レーザ部11と、光学素子12と、受光部13と、導光部材14と、拡散器15とを有している。
レーザ部11は、半導体レーザにより治療用レーザ光Lcを出力する。治療用レーザ光は、国際電気標準規格において定められたクラス3またはクラス4のレーザの強度を有している。このため、オペレータは、治療用レーザ光のレーザの強度が直視による視認が許容されないので、保護グラス(図3参照)を装着する必要がある。レーザ部11は、レーザ光として、蛍光物質に応じた特定の波長帯として近赤外(約690nm)の光を出力するように構成されている。照射される。なお、レーザ部11は、半導体レーザ以外の方法によりレーザ光を出力してもよい。
光学素子12は、ビームスプリッタである。光学素子12は、レーザ部11から出力された治療用レーザ光Lcを分離させるように構成されている。治療用レーザ光Lcの一部は、光学素子12において分離されて導光部材14の入力端に入射する。治療用レーザ光Lcの一部は、光学素子12において分離されて受光部13に入射する。受光部13は、フォトダイオードである。受光部13は、入射した治療用レーザ光Lcの強度に応じて電圧を出力する。
導光部材14は、入力端から入射した治療用レーザ光Lcを拡散器15に導光するように構成されている。導光部材14は、マルチコアファイバにより構成されている。なお、導光部材14は、マルチコアファイバ以外で構成されていてもよい。また、拡散器15は、導光部材14から出力された治療用レーザ光Lcを拡散するように構成されている。
図1に示すように、撮像部2は、オペレータによる治療の際、治療対象部位103および治療対象部位103付近を撮像するように構成されている。具体的には、撮像部2は、ズームレンズ21と、プリズム22と、可視光光源23と、励起光光源24と、可視光検出部25と、蛍光検出部26とを有している。
ズームレンズ21は、治療対象部位103に対する撮像部2の焦点を合わせるためのレンズである。プリズム22は、被検体から反射されズームレンズ21を通過した可視光と蛍光とを分離するように構成されている。プリズム22は、可視光を可視光検出部25に導くように構成されている。プリズム22は、蛍光を蛍光検出部26に導くように構成されている。
可視光光源23および励起光光源24は、発光ダイオード(LED)により構成されている。可視光光源23は、可視光として、たとえば、可視領域の複数の(全ての)波長を含む白色光を発生させるように構成されている。励起光光源24は、蛍光薬剤101に対応する波長帯域の励起光を発生するように構成されている。励起光は、ピーク波長約700nmの近赤外光である。励起光は、蛍光薬剤101が投与された部分を確認するための確認光である。励起光は、がんを治療するための治療用レーザ光Lcと比較して照射強度が低くなるように構成されている。
可視光検出部25および蛍光検出部26は、たとえば、それぞれCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等を用いたイメージセンサ(撮像素子)から構成されている。可視光検出部25は、可視光を検出するように構成されている。可視光検出部25は、可視光の波長帯域を含む範囲の光を検出する撮像素子を有している。可視光検出部25の撮像素子は、可視光画像Pvをカラー画像として撮影することが可能な素子である。蛍光検出部26は蛍光薬剤101から発せられる蛍光を検出するように構成されている。蛍光検出部26は、蛍光薬剤101から発せられる蛍光の波長帯域を含む範囲の光を検出する撮像素子を有している。
このように、撮像部2は、可視光検出部25により治療対象部位103において反射した治療用レーザ光Lc、治療対象部位103および治療対象部位103の周辺を可視光画像Pv(図4参照)として撮像するように構成されている。撮像部2は、蛍光検出部26により治療対象部位103において発生した蛍光薬剤101の蛍光を蛍光画像として撮像するように構成されている。
操作部3は、制御部4aを介して、治療支援装置20を操作するための入力を受け付けるように構成されている。
(制御部)
制御部4aは、表示装置10、光源部1、ズームレンズ21、記憶部4b、映像収集部4c、再構成部4dおよび合成部4eを制御するように構成されている。制御部4aは、CPU(Central Processing Unit)を有している。記憶部4bは、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリを有する記憶装置である。
映像収集部4c、再構成部4dおよび合成部4eの各々は、制御部4aにより実行されるソフトウェア(プログラム)の機能ブロックである。映像収集部4cは、撮像部2により撮像された可視光画像Pvおよび蛍光画像をデータ(情報)として記憶部4bに蓄積する機能を有している。再構成部4dは、映像収集部4cから受信した可視光画像Pvを表示装置10に表示する表示用画像Pに再構成する機能を有している。再構成部4dは、映像収集部4cから受信した蛍光画像を再構成部4dにおいて再構成された表示用画像Pに合成する機能を有している。以下に、再構成部4dおよび合成部4eについて詳細に説明する。
〈再構成部〉
ここで、オペレータは、蛍光薬剤101を投与した被検体内の治療対象部位103に治療用レーザ光Lcを照射して治療を行っている際、治療用レーザ光Lcから目を保護するために、治療用レーザ光Lcに対応する近赤外の波長帯域の光を遮る遮光レンズ102aを有する保護グラス102(図3参照)を装着している。保護グラス102は、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの色成分の波長も遮ってしまう。すなわち、保護グラス102は、波長帯域のうち遮蔽帯域と、遮蔽帯域以外の透過帯域とを有している。近赤外の波長帯域の治療用レーザ光Lcは、遮蔽帯域に含まれている。
したがって、図4に示すように、オペレータは、保護グラス102に起因して表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの色成分を視認できないので、治療用レーザ光Lcが患部に正確に照射されているか否かを把握することが困難である。なお、保護グラス102は、特許請求の範囲の「遮光眼鏡」の一例である。
そこで、第1実施形態の制御部4aは、図5に示すように、再構成部4dにより、治療用レーザ光Lcにより治療対象部位103の治療を行っている際、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像Pを表示装置10に出力するように構成されている。すなわち、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分としての赤色成分の画素値を他の色成分としての青色成分の画素値および緑色成分の画素値の少なくともいずれかに加算することにより表示用画像Pを再構成するように構成されている。ここで、他の色成分は、保護グラス102の波長帯域のうち遮蔽帯域以外の透過帯域に含まれている。なお、図5に示す表示用画像Pでは、可視光画像Pv中の赤色成分の画素値の全てを緑色成分の画素値に加算した例を示している。
これにより、オペレータは、保護グラス102を装着したままで、表示装置10に表示された表示用画像Pから治療用レーザ光Lcのスポット位置を視認することができる。ここで、可視光画像Pv中の他の色成分に対応する波長は、治療用レーザ光Lcの所定波長を含む第1帯域の光を遮る保護グラス102の第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である。
すなわち、可視光画像Pv中の他の色成分の画素値を含む治療用レーザ光Lcに対応する波長は、保護グラス102に透過される波長範囲内の可視光の波長である。たとえば、可視光画像Pv中の他の色成分の画素値に対応する波長は、約590nm以上約750nm以下(赤色)ではなく、約490nm以上約550nm以下(緑色)である場合が考えられる。
また、オペレータは、治療用レーザ光Lcを照射して患部を見る代わりに、表示装置10に表示された画像をみることで、治療用レーザ光Lcのスポット位置を確認することができる。
以下に、図6~図9を参照して、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分を一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像Pの作成方法について詳細に説明する。なお、説明の簡略化のため、可視光画像Pv中の赤色成分の画素値の全てを緑色成分の画素値に加算した例を参考にして説明する。
図6に示すように、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから赤色成分を含む赤色画像Pr、青色成分を含む青色画像Pbおよび緑色成分を含む緑色画像Pg1を分離するように構成されている。ここで、治療対象部位103に照射された赤色の治療用レーザ光Lcのスポット光(図6において○により表示)は、赤色画像Prには写るが、青色画像Pbおよび緑色画像Pg1には写らない。なお、赤色画像Prは、特許請求の範囲の「第1画像」の一例である。また、青色画像Pbおよび緑色画像Pg1の各々は、特許請求の範囲の「第2画像」の一例である。
そして、図7に示すように、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分を含む第1画像の一の色成分の画素値を他の色成分の画素値に変えるように構成されている。詳細には、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色画像Prの赤色成分の画素値を緑色成分の画素値に変換して緑色画像Pg2を取得するように構成されている。
図8に示すように、制御部4aは、再構成部4dにより、赤色画像Prを緑色画像Pg2に変換した後、緑色画像Pg2、可視光画像Pvから分離した青色成分を含む青色画像Pbおよび可視光画像Pvから分離した緑色成分を含む緑色画像Pg1を合成するように構成されている。すなわち、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分の画素値を他の色成分としての緑色成分の画素値に加算するように構成されている。これにより、図9に示すように、制御部4aは、表示用画像Pを取得するように構成されている。そして、制御部4aは、表示装置10を表示装置10に出力するように構成されている。
図10に示すように、制御部4aは、青色成分の画素値および緑色成分の画素値への赤色成分の画素値の配分の割合を互いに異ならせた複数の表示用画像Pを再構成するとともに、複数の表示用画像Pを表示装置10に切り替えて表示するように構成されている。ここで、表示装置10には、複数の表示用画像Pが表示されている。複数の表示用画像Pは、表示用画像P1、表示用画像P2および表示用画像P3である。複数の表示用画像Pは、赤色成分の画素値を全て緑色成分の画素値に加算した表示用画像P1を含んでいる。
すなわち、オペレータが、表示装置10に表示された表示用画像P1、表示用画像P2および表示用画像P3のうちから最も好ましい画像を操作部3により選択する。制御部は4aは、オペレータの選択に基づいて、選択された画像(図10ではP3)をたとえば拡大して表示装置10に表示する制御を行うように構成されている。
ここで、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分の画素値を他の色成分としての青色成分の画素値および緑色成分の画素値の両方に重み付け加算することにより表示用画像P2を再構成するように構成されている。すなわち、表示用画像P2は、重み付け加算により再構成された画像である。また、画像処理部4は、蛍光検出部26により検出された蛍光画像を重ねあわせた表示用画像P3を表示装置10に出力するように構成されている。すなわち、表示用画像P3は、表示用画像Pに蛍光画像を合成した画像である。
(表示用画像作成方法)
以下に、図11を参照して、制御部4aによる表示用画像Pを作成する表示用画像作成方法について説明する。
図11に示すように、ステップS1において、制御部4aは、光源部1から治療用レーザ光Lcを出力させる。詳細には、制御部4aは、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤101を投与した被検体内の治療対象部位103に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光Lcを光源部1から出力させる。ステップS2において、制御部4aは、ステップS1の治療用レーザ光Lcを光源部1から出力させている最中に、撮像部2に治療対象部位103および治療対象部位103の周辺を撮像させる。詳細には、制御部4aは、撮像部2の可視光検出部25により、治療対象部位103および治療対象部位103の周辺の可視光画像Pvを撮像させる。制御部4aは、撮像部2の蛍光検出部26により、治療対象部位103および治療対象部位103の周辺の蛍光画像を撮像させる。
ステップS3において、制御部4aは、再構成部4dにより、可視光画像Pvおよび蛍光画像に基づいて、複数の表示用画像Pの各々を再構成する。詳細には、制御部4aは、治療対象部位103の撮像を行う撮像部2により撮像された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分を緑(青)色成分に加算することにより表示用画像Pを作成する。制御部4aは、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分を緑色成分および青色成分に重み付け加算することにより表示用画像P2を作成する。制御部4aは、表示用画像Pに蛍光画像を合成した表示用画像P3を作成する。
ステップS4において、制御部4aは、複数の表示用画像Pを表示装置10に出力する。詳細には、制御部4aは、表示用画像P1、表示用画像P2および表示用画像P3を表示装置10に出力した後、表示用画像作成方法を終了する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、画像処理部4は、治療用レーザ光Lcにより治療対象部位103の治療を行っている際、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分(一の色成分)を赤色成分(一の色成分)以外の緑色成分(他の色成分)に変えることにより再構成された表示用画像Pを表示装置10に出力するように構成されている。これにより、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光Lcに対応する波長帯域の光を遮る保護グラス102を装着していた場合でも、再構成された表示用画像P中の治療用レーザ光Lcの他の色成分は保護グラス102に遮られないので、オペレータは、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の他の色成分の治療用レーザ光Lcを視認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、可視光画像Pv中の他の色成分の画素値を含む治療用レーザ光Lcに対応する波長は、治療用レーザ光Lcの所定波長を含む第1帯域の光を遮る保護グラス102の第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である。これにより、オペレータは保護グラス102(遮光眼鏡)を装着した状態で表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcを視認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、画像処理部4は、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分(一の色成分)を含む赤色画像Pr(第1画像)の赤色成分(一の色成分)の画素値を緑色成分(他の色成分)の画素値に変えた後、緑色成分(他の色成分)の緑色画像Pg2(第1画像)を可視光画像Pvから分離した青色成分を含む青色画像Pb(他の色成分を含む第2画像)および緑色画像Pg1(他の色成分を含む第2画像)に合成するように構成されている。これにより、緑色画像Pg2(第1画像)、青色画像Pb(他の色成分を含む第2画像)および緑色画像Pg1(他の色成分を含む第2画像)を合成して表示用画像Pを再構成することにより、治療用レーザ光Lcの表示装置10における赤色成分(一の色成分)を緑色成分(他の色成分)に変換した表示用画像Pを取得することができる。この結果、オペレータが保護グラス102(遮光眼鏡)を装着した状態で表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcを視認することが可能な可視光画像Pvを取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、所定波長の治療用レーザ光Lcは、近赤外のレーザ光であり、画像処理部4は、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分としての赤色成分の画素値を他の色成分としての緑色成分の画素値(青色成分の画素値および緑色成分の画素値の少なくともいずれか)に加算することにより表示用画像Pを再構成するように構成されている。これにより、表示用画像Pの再構成を容易に行うことができるので、画像処理部4の処理負荷の増大を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、画像処理部4は、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する一の色成分としての赤色成分の画素値を他の色成分としての緑色成分の画素値(青色成分の画素値および緑色成分の画素値の少なくともいずれか)に重み付け加算することにより表示用画像Pを再構成するように構成されている。これにより、オペレータが表示装置10に表示された治療用レーザ光Lcを視認しやすいように表示用画像Pを再構成することができるので、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かをより容易に把握することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、画像処理部4は、青色成分の画素値および緑色成分の画素値への赤色成分の画素値の配分の割合を互いに異ならせた複数の表示用画像Pを再構成するとともに、複数の表示用画像Pを表示装置10に切り替えて表示するように構成されている。これにより、オペレータが表示装置10に表示された治療用レーザ光Lcを視認しやすい表示用画像Pを複数の表示用画像Pのうちから選択することができるので、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かをより容易に把握することができる。
また、第1実施形態では、複数の表示用画像Pは、少なくとも赤色成分の画素値を全て青色成分の画素値に加算した表示用画像Pおよび赤色成分の画素値を全て緑色成分の画素値に加算した表示用画像Pのいずれかを含んでいる。これにより、赤色成分の画素値を青色成分の画素値および緑色成分の画素値の両方に加算した表示用画像Pと比較して、表示用画像P中に治療用レーザ光Lcをより鮮明に表示させた表示用画像Pを生成することができるので、オペレータが表示装置10に表示された治療用レーザ光Lcを視認しやすい表示用画像Pをより確実に選択することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、撮像部2は、蛍光薬剤101から発せられる蛍光を検出する蛍光検出部26をさらに含んでいる。画像処理部4は、蛍光検出部26により検出された蛍光画像を重ねあわせた表示用画像Pを表示装置10に出力するように構成されている。これにより、表示用画像Pにおいて治療用レーザ光Lcだけでなく治療対象部位103も確認することができるので、オペレータが治療を円滑に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、表示用画像作成方法は、治療対象部位103の撮像を行う撮像部2により撮像された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分(一の色成分)を赤色成分(一の色成分)以外の緑色成分(他の色成分)に変えることにより再構成された表示用画像Pを表示装置10に出力するステップS4を備えている。これにより、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光Lcに対応する波長帯域の光を遮る保護グラス102を装着していた場合でも、オペレータは、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の他の色成分の治療用レーザ光Lcを視認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能な表示用画像作成方法を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、図3、図4および図12~図15を参照して、第2実施形態の治療支援システム200について説明する。詳細には、第1実施形態の治療支援システム100とは異なり、第2実施形態の治療支援システム200では、光源部1から治療用レーザ光Lcだけでなくガイド用レーザ光Lgが出力される。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、第2実施形態の治療支援システム200は、表示装置10と、治療支援装置220とを備えている。
治療支援装置220は、オペレータによる光免疫療法の治療を支援するように構成されている。具体的には、治療支援装置220は、光源部201と、撮像部2と、操作部3と、画像処理部204とを含んでいる。画像処理部204は、制御部4aと、記憶部4bと、映像収集部4cとを含んでいる。
図13に示すように、第2実施形態の光源部201は、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光Lc、および、治療用レーザ光Lcよりも低出力であり、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置10において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光Lgを出力するように構成されている。ここで、治療用レーザ光Lcは、国際電気標準規格において定められたクラス3またはクラス4のレーザの強度を有している。このため、オペレータは、治療用レーザ光のレーザの強度が直視による視認が許容されないので、保護グラス102(図3参照)を装着する必要がある。また、ガイド用レーザ光Lgは、国際電気標準規格において定められたクラス1のレーザの強度を有している。このように、ガイド用レーザ光Lgは、保護グラス102(図3参照)なしで視認可能なレーザの強度である。
このように、光源部201は、蛍光物質に応じた特定の波長帯の光(治療光)として所定波長の治療用レーザ光Lcを照射するように構成されている。光源部201は、蛍光物質に応じた特定の波長帯とは異なる光(ガイド光)として所定波長のガイド用レーザ光Lgを照射するように構成されている。
第2波長は、治療用レーザ光Lcの第1波長を含む第1帯域の光を遮る保護グラス102の第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である。第1波長は、保護グラス102の遮光レンズ102aの遮蔽帯域に含まれる波長である。第2波長は、保護グラス102の遮光レンズ102aの透過帯域に含まれる波長である。
ここで、たとえば、第2波長は、約690nmを含む近赤外の帯域(約600以上nm約700以下)以外の可視光の範囲内の波長(約490nm以上約550nm以下)である。また、たとえば、第2波長は、約690nmを含む近赤外の帯域(約600以上nm約700以下)以外の可視光の範囲内の波長(約430nm以上約490nm以下)である。このように、ガイド用レーザ光Lgは、青色および緑色のいずれか一方、または、青色と緑色とを混ぜた色として表示装置10において視認される可視光に属するレーザ光である。
以下では、ガイド用レーザ光Lgの色が緑色である場合を例示して説明を行う。
光源部201は、第1レーザ部211aと、第2レーザ部211bと、光学素子212と、光学素子213と、受光部13と、導光部材14と、拡散器15とを有している。なお、第1レーザ部211aおよび第2レーザ部211bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1光源部」および「第2光源部」の一例である。
第1レーザ部211aは、半導体レーザにより治療用レーザ光Lcを出力する。第1レーザ部211aは、レーザ光として、蛍光物質に応じた特定の波長帯として近赤外(約690nm)の光を出力するように構成されている。照射される。なお、第1レーザ部211aは、半導体レーザ以外の方法によりレーザ光を出力してもよい。
第2レーザ部211bは、半導体レーザによりガイド用レーザ光Lgを出力する。第2レーザ部211bは、レーザ光として、特定の波長帯とは異なる緑色(約490nm以上約550nm以下)の光を出力するように構成されている。照射される。なお、第2レーザ部211bは、半導体レーザ以外の方法によりレーザ光を出力してもよい。
治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgは、同一の導光部材14に入射される。そして、治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgは、同時に拡散器15から出射される。すなわち、治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgは、混合された状態で拡散器15から出射される。治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgは、同軸で照射される。すなわち、治療用レーザ光Lcのスポット位置およびガイド用レーザ光Lgのスポット位置は、一致する。
光学素子212は、ハーフミラーである。光学素子212は、第1レーザ部211aから出力された治療用レーザ光Lcを透過させるように構成されている。光学素子212は、第2レーザ部211bから出力されたガイド用レーザ光Lgを反射するように構成されている。治療用レーザ光Lcは、光学素子212を透過して導光部材14の入力端に入射する。ガイド用レーザ光Lgは、光学素子212において反射されて導光部材14に入射する。光学素子213は、ビームスプリッタである。光学素子12は、混合された治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgを分離させるように構成されている。治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgの一部は、光学素子12において分離されて受光部13の入力端に入射する。
(制御部)
制御部4aは、表示装置10、光源部201、ズームレンズ21、記憶部4b、および、映像収集部4cを制御するように構成されている。制御部4aは、CPUを有している。記憶部4bは、ROMおよびRAMなどのメモリを有する記憶装置である。
ここで、オペレータは、蛍光薬剤101を投与した被検体内の治療対象部位103に治療用レーザ光Lcを照射して治療を行っている際、治療用レーザ光Lcから目を保護するために、治療用レーザ光Lcに対応する近赤外の波長帯域の光を遮る保護グラス102(図3参照)を装着している。保護グラス102は、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの色成分の波長も遮ってしまう。したがって、図4に示すように、オペレータは、保護グラス102に起因して表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの色成分を視認できないので、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを把握することが困難である。
そこで、第2実施形態では、制御部4aは、治療用レーザ光Lcを出力する際、ガイド用レーザ光Lgを光源部201から出力させる制御を行うように構成されている。これにより、図14に示すように、オペレータは、治療用レーザ光Lcの赤色成分(一の色成分)の代わりにガイド用レーザ光Lgの緑色成分(他の色成分)を視認することができる。このため、オペレータは、表示用画像Pおよび治療対象部位103を見た際に、治療用レーザ光Lcのスポット位置を確認することができる。このように、第2実施形態では、第1実施形態のように、画像処理部204において治療用レーザ光Lcの赤色成分(一の色成分)がガイド用レーザ光Lgの緑色成分(他の色成分)に変換されない。
詳細には、制御部4aは、第1レーザ部211aから出力される治療用レーザ光Lcに、第2レーザ部211bから出力されるガイド用レーザ光Lgを合流させて光源部201から出力する制御を行うように構成されている。ここで、制御部4aは、治療用レーザ光Lcを光源部201から出力させている間、ガイド用レーザ光Lgを出力させる制御を行うように構成されている。なお、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
(レーザ出力方法)
以下に、図15を参照して、制御部4aにより治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgを出力させるレーザ出力方法について説明する。
図15に示すように、ステップS201において、制御部4aは、光源部201から治療用レーザ光Lcを出力させる。詳細には、制御部4aは、励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤101を投与した被検体内の治療対象部位103に治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光Lcを出力する。第1波長の治療用レーザ光Lcを出力するステップS201を行っている最中、ステップS202において、制御部4aは、治療用レーザ光Lcを出力している際、光源部201から治療用レーザ光Lcを出力させる。制御部4aは、治療用レーザ光Lcを出力するステップS201の際、治療用レーザ光Lcよりも低出力であり、治療対象部位103の撮像を行う撮像部2により撮像された可視光画像Pvの治療用レーザ光Lcの一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置10において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光Lgを出力する。
ステップS203において、制御部4aは、可視光用画像を表示装置10に出力した後、レーザ出力方法を終了する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、治療支援システム200の治療支援装置220は、治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光Lc、および、治療用レーザ光Lcよりも低出力であり、可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの赤色成分(一の色成分)とは異なる緑色成分(他の色成分)で表示装置10において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光Lgを出力する光源部201を含んでいる。また、治療支援装置220は、治療用レーザ光Lcを出力する際、ガイド用レーザ光Lgを光源部201から出力させる制御を行う制御部4aを含んでいる。これにより、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光Lcに対応する波長帯域の光を遮る保護グラス102を装着していた場合でも、オペレータは、表示装置10に表示された可視光画像Pv中のガイド用レーザ光Lgを視認することにより、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの照射位置を確認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、光源部201は、治療用レーザ光Lcを出力する第1レーザ部211a(第1光源部)と、ガイド用レーザ光Lgを出力する第2レーザ部211b(第2光源部)とを含んでいる。制御部4aは、第1レーザ部211a(第1光源部)から出力される治療用レーザ光Lcに、第2レーザ部211b(第2光源部)から出力されるガイド用レーザ光Lgを合流させて光源部201から出力する制御を行うように構成されている。これにより、治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgの光源を別々にすることにより、治療用レーザ光Lcおよびガイド用レーザ光Lgを出力する構成を簡略化することができるので、光源部201の構造の複雑化を抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、第2波長は、治療用レーザ光Lcの第1波長を含む第1帯域の光を遮る保護グラス102(遮光眼鏡)の第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である。これにより、オペレータは保護グラス102(遮光眼鏡)を装着した状態で表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの照射位置をガイド用レーザ光Lgにより確認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、治療用レーザ光Lcは、表示装置10において赤色として視認される近赤外のレーザ光である。ガイド用レーザ光Lgは、緑色として(青色および緑色のいずれか一方、または、青色と緑色とを混ぜた色として)表示装置10において視認される可視光に属するレーザ光である。これにより、治療用レーザ光Lcによる蛍光薬剤101を用いた治療を行いつつ、可視光画像Pv中の緑色のガイド用レーザ光Lgを視認することにより、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの照射位置を確認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcを治療対象部位103に正確に照射した状態で治療を行うことができるので、蛍光薬剤101による治療を効果的に行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、レーザ出力方法は、治療用レーザ光Lcを出力するステップS201の際、治療用レーザ光Lcよりも低出力であり、治療対象部位103の撮像を行う撮像部2により撮像された可視光画像Pvの治療用レーザ光Lcの赤色成分(一の色成分)とは異なる緑色成分(他の色成分)で表示装置10において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光Lgを出力するステップS202を備えている。これにより、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護するために、オペレータが治療用レーザ光Lcに対応する波長帯域の光を遮る保護グラス102を装着していた場合でも、オペレータは、表示装置10に表示された可視光画像Pv中のガイド用レーザ光Lgを視認することにより、表示装置10に表示された可視光画像Pv中の治療用レーザ光Lcの照射位置を確認することができる。この結果、治療用レーザ光Lcからオペレータの目を保護しつつ、治療用レーザ光Lcが治療対象部位103に正確に照射されているか否かを容易に把握することが可能なレーザ出力方法を実現することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態の効果と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、画像処理部4は、再構成部4dにより、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分の画素値を他の色成分としての緑色成分の画素値に加算するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、治療支援装置は、可視光画像から分離した治療用レーザ光に対応する赤色成分の画素値を他の色成分としての青色成分の画素値に加算してもよい。
また、上記第1実施形態では、画像処理部4は、自動で、可視光画像Pvから分離した治療用レーザ光Lcに対応する赤色成分の画素値を他の色成分としての緑色成分の画素値に加算するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部は、オペレータの選択に基づいて、可視光画像から分離した治療用レーザ光に対応する一の色成分の画素値を他の色成分の画素値に加算するように構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、画像処理部4は、蛍光検出部26により検出された蛍光画像を重ね合わせた表示用画像Pを表示装置10に出力するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部は、蛍光画像を重ね合わせていない示用画像を表示装置に出力してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、撮像部2は、可視光画像Pvおよび蛍光画像を撮像する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、撮像部は、可視光画像のみを撮像してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、撮像部2は、可視光光源23と、励起光光源24とを有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、撮像部は、可視光光源と、励起光光源とを有していなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、複数の表示用画像Pは、赤色成分の画素値を全て緑色成分の画素値に加算した画像を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の表示用画像は、赤色成分の画素値を全て青色成分の画素値に加算した画像を含んでいてもよい。
また、上記第2実施形態では、光源部1は、ガイド用レーザ光として緑色のレーザ光を照射するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部は、ガイド用レーザ光として青色のレーザ光を照射するように構成されていてもよいし、青色と緑色とを混ぜた色のレーザ光を照射してもよい。
また、上記第2実施形態では、上記のように、制御部4aは、治療用レーザ光Lcを光源部201から出力させている間、ガイド用レーザ光Lgを出力させる制御を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、治療用レーザ光を光源部から出力させている間、ガイド用レーザ光を断続的に出力させる制御を行うように構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、上記のように、光源部1は、第1レーザ部211aと、第2レーザ部211bとを有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部1は、1つのレーザ部において異なるピーク波長を有するレーザ光を照射する構成を有していてもよい。
また、上記第1実施形態では、画像処理部4は、青色成分の画素値および緑色成分の画素値への赤色成分の画素値の配分の割合を互いに異ならせた複数の表示用画像Pを再構成するとともに、複数の表示用画像Pを表示装置10に切り替えて表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部は、複数の表示用画像を表示装置に切り替えて表示させなくてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、画像処理部4および制御部4aの制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、治療支援装置および制御部の制御処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
[態様]
(第1態様)
上記した例示的な実施形態は、以下の第1態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位(103)に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システム(100)であって、
前記治療対象部位に前記治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光(Lc)を出力する光源部(1)と、可視光を検出する可視光検出部(25)を有し、前記可視光検出部により前記治療対象部位において反射した前記治療用レーザ光および前記治療対象部位を可視光画像(Pv)として撮像可能な撮像部(2)と、前記可視光画像に画像処理を行うことにより表示用画像(P)を作成する画像処理部(4)とを含む治療支援装置(20)と、
前記表示用画像を表示する表示装置(10)とを備え、
前記画像処理部は、前記治療用レーザ光により前記治療対象部位の治療を行っている際、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された前記表示用画像を前記表示装置に出力するように構成されている、治療支援システム。
(項目2)
前記可視光画像中の前記他の色成分の画素値を含む前記治療用レーザ光に対応する波長は、前記治療用レーザ光の前記所定波長を含む第1帯域の光を遮る遮光眼鏡(102)の前記第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である、項目1に記載の治療支援システム。
(項目3)
前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分を含む第1画像(Pr)の前記一の色成分の画素値を前記他の色成分の画素値に変えた後、前記他の色成分の前記第1画像を前記可視光画像から分離した前記他の色成分を含む第2画像(Pr、Pg)に合成するように構成されている、項目1または2に記載の治療支援システム。
(項目4)
前記所定波長の前記治療用レーザ光は、近赤外のレーザ光であり、
前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分としての赤色成分の画素値を前記他の色成分としての青色成分の画素値および緑色成分の画素値の少なくともいずれかに加算することにより前記表示用画像を再構成するように構成されている、項目1~3のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目5)
前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分としての前記赤色成分の画素値を前記他の色成分としての前記青色成分の画素値および前記緑色成分の画素値の少なくともいずれかに重み付け加算することにより前記表示用画像を再構成するように構成されている、項目4に記載の治療支援システム。
(項目6)
前記画像処理部は、前記青色成分の画素値および前記緑色成分の画素値への前記赤色成分の画素値の配分の割合を互いに異ならせた複数の前記表示用画像を再構成するとともに、前記複数の表示用画像を前記表示装置に切り替えて表示するように構成されている、項目4または5に記載の治療支援システム。
(項目7)
前記複数の表示用画像は、少なくとも前記赤色成分の画素値を全て前記青色成分の画素値に加算した前記表示用画像および前記赤色成分の画素値を全て前記緑色成分の画素値に加算した前記表示用画像のいずれかを含む、項目6に記載の治療支援システム。
(項目8)
前記撮像部は、蛍光薬剤から発せられる蛍光を検出する蛍光検出部(26)をさらに含み、
前記画像処理部は、前記蛍光検出部により検出された蛍光画像を重ねあわせた前記表示用画像を前記表示装置に出力するように構成されている、項目1~7のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目9)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位(103)に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システム(200)であって、
可視光を検出する可視光検出部(25)を有し、前記可視光検出部により前記治療対象部位の可視光画像(Pv)を撮像可能な撮像部(2)を含む治療支援装置(220)と、
前記可視光画像を表示する表示装置(10)とを備え、
前記治療支援装置は、
前記治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光(Lc)、および、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で前記表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光(Lg)を出力する光源部と、
前記治療用レーザ光を出力する際、前記ガイド用レーザ光を前記光源部から出力させる制御を行う制御部(4a)とをさらに含む、治療支援システム。
(項目10)
前記光源部は、
前記治療用レーザ光を出力する第1光源部(211a)と、
前記ガイド用レーザ光を出力する第2光源部(211b)とを含み、
前記制御部は、前記第1光源部から出力される前記治療用レーザ光に、前記第2光源部から出力される前記ガイド用レーザ光を合流させて前記光源部から出力する制御を行うように構成されている、項目9に記載の治療支援システム。
(項目11)
前記第2波長は、前記治療用レーザ光の前記第1波長を含む第1帯域の光を遮る遮光眼鏡の前記第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である、項目9または10に記載の治療支援システム。
(項目12)
前記治療用レーザ光は、前記表示装置において赤色として視認される近赤外のレーザ光であり、
前記ガイド用レーザ光は、青色および緑色のいずれか一方、または、青色と緑色とを混ぜた色として前記表示装置において視認される可視光に属するレーザ光である、項目11に記載の治療支援システム。
(項目13)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した前記被検体内の治療対象部位(103)に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置(120)であって、
前記治療対象部位に前記治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光(Lc)を出力する光源部(1)と、
可視光を検出する可視光検出部(25)を含み、前記可視光検出部により前記治療対象部位において反射した前記治療用レーザ光および前記治療対象部位を可視光画像(Pv)として撮像可能な撮像部(2)と、
前記治療用レーザ光により前記治療対象部位の治療を行っている際、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像(P)を表示する表示装置に出力する画像処理部(4)とを備える、治療支援装置。
(項目14)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位(103)に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置(200)であって、
可視光を検出する可視光検出部(25)を含み、前記可視光検出部により前記治療対象部位の可視光画像(Pv)を撮像可能な撮像部(2)と、
前記治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光(Lc)、および、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置(10)において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光(Lg)を出力する光源部(201)と,
前記治療用レーザ光を出力する際、前記ガイド用レーザ光を前記光源部から出力させる制御を行う制御部(4a)とを備える、治療支援装置。
(項目15)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を投与した被検体内の治療対象部位(103)に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光(Lc)を出力するステップ(S1)と、
前記治療対象部位の撮像を行う撮像部(2)により撮像された可視光画像(Pv)中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像(P)を表示装置(10)に出力するステップ(S4)とを備える、表示用画像作成方法。
(項目16)
励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤(101)を投与した被検体内の治療対象部位(103)に治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光(Lc)を出力するステップ(S201)と、
前記治療用レーザ光を出力するステップの際、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記治療対象部位の撮像を行う撮像部(2)により撮像された可視光画像(Pv)の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置(10)において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光(Lg)を出力するステップ(S202)とを備える、レーザ出力方法。
1、201 光源部
2 撮像部
4 画像処理部
4a 制御部
10 表示装置
20、220 治療支援装置
25 可視光検出部
26 蛍光検出部
100、200 治療支援システム
101 蛍光薬剤
102 保護グラス(遮光眼鏡)
103 治療対象部位
211a 第1レーザ部(第1光源部)
211b 第2レーザ部(第2光源部)
P、P1、P2、P3 表示用画像
Pc 治療用レーザ光
Pg ガイド用レーザ光
Pv 可視光画像

Claims (16)

  1. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システムであって、
    前記治療対象部位に前記治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力する光源部と、可視光を検出する可視光検出部を有し、前記可視光検出部により前記治療対象部位において反射した前記治療用レーザ光および前記治療対象部位を可視光画像として撮像可能な撮像部と、前記可視光画像に画像処理を行うことにより表示用画像を作成する画像処理部とを含む治療支援装置と、
    前記表示用画像を表示する表示装置とを備え、
    前記画像処理部は、前記治療用レーザ光により前記治療対象部位の治療を行っている際、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された前記表示用画像を前記表示装置に出力するように構成されている、治療支援システム。
  2. 前記可視光画像中の前記他の色成分の画素値を含む前記治療用レーザ光に対応する波長は、前記治療用レーザ光の前記所定波長を含む第1帯域の光を遮る遮光眼鏡の前記第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である、請求項1に記載の治療支援システム。
  3. 前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分を含む第1画像の前記一の色成分の画素値を前記他の色成分の画素値に変えた後、前記他の色成分の前記第1画像を前記可視光画像から分離した前記他の色成分を含む第2画像に合成するように構成されている、請求項1または2に記載の治療支援システム。
  4. 前記所定波長の前記治療用レーザ光は、近赤外のレーザ光であり、
    前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分としての赤色成分の画素値を前記他の色成分としての青色成分の画素値および緑色成分の画素値の少なくともいずれかに加算することにより前記表示用画像を再構成するように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の治療支援システム。
  5. 前記画像処理部は、前記可視光画像から分離した前記治療用レーザ光に対応する前記一の色成分としての前記赤色成分の画素値を前記他の色成分としての前記青色成分の画素値および前記緑色成分の画素値の少なくともいずれかに重み付け加算することにより前記表示用画像を再構成するように構成されている、請求項4に記載の治療支援システム。
  6. 前記画像処理部は、前記青色成分の画素値および前記緑色成分の画素値への前記赤色成分の画素値の配分の割合を互いに異ならせた複数の前記表示用画像を再構成するとともに、前記複数の表示用画像を前記表示装置に切り替えて表示するように構成されている、請求項4または5に記載の治療支援システム。
  7. 前記複数の表示用画像は、少なくとも前記赤色成分の画素値を全て前記青色成分の画素値に加算した前記表示用画像および前記赤色成分の画素値を全て前記緑色成分の画素値に加算した前記表示用画像のいずれかを含む、請求項6に記載の治療支援システム。
  8. 前記撮像部は、前記蛍光薬剤から発せられる蛍光を検出する蛍光検出部をさらに含み、
    前記画像処理部は、前記蛍光検出部により検出された蛍光画像を重ねあわせた前記表示用画像を前記表示装置に出力するように構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の治療支援システム。
  9. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援システムであって、
    可視光を検出する可視光検出部を有し、前記可視光検出部により前記治療対象部位の可視光画像を撮像可能な撮像部を含む治療支援装置と、
    前記可視光画像を表示する表示装置とを備え、
    前記治療支援装置は、
    前記治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で前記表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部と、
    前記治療用レーザ光を出力する際、前記ガイド用レーザ光を前記光源部から出力させる制御を行う制御部とをさらに含む、治療支援システム。
  10. 前記光源部は、
    前記治療用レーザ光を出力する第1光源部と、
    前記ガイド用レーザ光を出力する第2光源部とを含み、
    前記制御部は、前記第1光源部から出力される前記治療用レーザ光に、前記第2光源部から出力される前記ガイド用レーザ光を合流させて前記光源部から出力する制御を行うように構成されている、請求項9に記載の治療支援システム。
  11. 前記第2波長は、前記治療用レーザ光の前記第1波長を含む第1帯域の光を遮る遮光眼鏡の前記第1帯域以外の可視光の範囲内の波長である、請求項9または10に記載の治療支援システム。
  12. 前記治療用レーザ光は、前記表示装置において赤色として視認される近赤外のレーザ光であり、
    前記ガイド用レーザ光は、青色および緑色のいずれか一方、または、青色と緑色とを混ぜた色として前記表示装置において視認される可視光に属するレーザ光である、請求項11に記載の治療支援システム。
  13. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置であって、
    前記治療対象部位に前記治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力する光源部と、
    可視光を検出する可視光検出部を含み、前記可視光検出部により前記治療対象部位において反射した前記治療用レーザ光および前記治療対象部位を可視光画像として撮像可能な撮像部と、
    前記治療用レーザ光により前記治療対象部位の治療を行っている際、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示する表示装置に出力する画像処理部とを備える、治療支援装置。
  14. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を被検体に投与し、前記蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光を照射する際の治療支援を行う治療支援装置であって、
    可視光を検出する可視光検出部を含み、前記可視光検出部により前記治療対象部位の可視光画像を撮像可能な撮像部と、
    前記治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光、および、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記可視光画像中の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力する光源部と、
    前記治療用レーザ光を出力する際、前記ガイド用レーザ光を前記光源部から出力させる制御を行う制御部とを備える、治療支援装置。
  15. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光として可視光に属する所定波長の治療用レーザ光を出力するステップと、
    前記治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像中の前記治療用レーザ光に対応する一の色成分を前記一の色成分以外の他の色成分に変えることにより再構成された表示用画像を表示装置に出力するステップとを備える、表示用画像作成方法。
  16. 励起光を吸収することにより蛍光を発する物質と、がん細胞に選択的に結合する抗体とを結合させた蛍光薬剤を投与した被検体内の治療対象部位に治療光として可視光に属する第1波長の治療用レーザ光を出力するステップと、
    前記治療用レーザ光を出力するステップの際、前記治療用レーザ光よりも低出力であり、前記治療対象部位の撮像を行う撮像部により撮像された可視光画像の前記治療用レーザ光の一の色成分とは異なる他の色成分で表示装置において視認される可視光に属する第2波長のガイド用レーザ光を出力するステップとを備える、レーザ出力方法。
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