JP2022101175A - サトウキビ収穫機 - Google Patents

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Daiki Otani
秀三 岡本
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Abstract

【課題】冷却風が取り込まれる防塵部が早期に目詰まりするおそれを少なくできるサトウキビ収穫機を提供する。【解決手段】機体前下部に設けられ、植立している作物を刈り取る刈取部と、刈取部にて刈り取った作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置6と、搬送装置6の前部側の上方に位置する運転部3と、が備えられ、運転部3の後方かつ搬送装置6の後部側の上方において、冷却風を生起する冷却ファン28と、冷却風により冷却される冷却装置29と、冷却風に含まれる塵埃を除去する防塵部30と、が前後方向に並ぶ状態で配備されている。【選択図】図4

Description

本発明は、サトウキビ収穫機に関する。
従来のサトウキビ収穫機では、機体各部に動力を供給するエンジンが略機体前後中央部であってかつ左右方向中間部の低い位置に備えられていた。そして、エンジンの左右方向一方側において、冷却風を生起する冷却ファンと、例えば、ラジエータ等の冷却風により冷却される冷却装置と、冷却風に含まれる塵埃を除去する防塵部と、が左右方向に並ぶ状態で配備されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-99314号公報
この種の収穫機では、作物の刈り取りは低い位置で行われ、収穫作業に伴って機体の横側外方側所では細かな作物屑や粉塵等の塵埃が多く発生することがある。しかし、上記従来構成では、冷却ファンの作用によって冷却風が取り込まれる防塵部が、低い位置であってかつ機体左右方向外方側に臨む状態で備えられるので、多く発生している塵埃に起因して防塵部が短期間の使用によって目詰まりするおそれがあった。
そこで、冷却風が取り込まれる防塵部が早期に目詰まりするおそれを少なくすることが要望されていた。
本発明に係るサトウキビ収穫機の特徴構成は、機体前下部に設けられ、植立している作物を刈り取る刈取部と、前記刈取部にて刈り取った作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置の前側部分の上方に位置する運転部と、が備えられ、前記運転部の後方かつ前記搬送装置の後側部分の上方において、冷却風を生起する冷却ファンと、前記冷却風により冷却される冷却装置と、冷却風に含まれる塵埃を除去する防塵部と、が前後方向に並ぶ状態で配備されている点にある。
本発明によれば、刈取部にて刈り取られた作物が、搬送装置によって機体後上方に向けて搬送されるが、搬送装置によって搬送されている途中では、搬送装置の後部側の上方に塵埃が飛散することはない。又、搬送装置の前側部分の上方に位置する運転部が備えられるので、搬送装置の後部側の上方には前方側から塵埃が飛散するおそれも少ない。
そして、搬送装置の後部側の上方において、冷却ファンによる吸引作用により前後方向に沿って冷却風が流動するので、防塵部は、塵埃が飛散するおそれが少ない領域から外気を吸入することになる。
その結果、冷却風が取り込まれる防塵部が早期に目詰まりするおそれを少なくすることが可能となった。
本発明においては、前記搬送装置の後部に接続され、かつ、前記作物を風選別によって夾雑物と収穫物とに分離する分離装置が備えられ、前記分離装置の前方に前記防塵部が備えられていると好適である。
本構成によれば、搬送装置の後部において、風選別によって夾雑物が分離されて排出される。その結果、搬送装置の後部の周辺においては塵埃も同様に強制排出されることになり、防塵部の周辺の外気が清浄な状態に保たれ、防塵部への塵埃の付着は少なくなる。
本発明においては、前記防塵部は、上部が前記分離装置と平面視で重なるように前記分離装置の上方に向けて膨出部が備えられ、前記防塵部の後部面及び横側面に吸気部が備えられれていると好適である。
本構成によれば、分離装置の上方空間を利用して、防塵部は膨出部を備えかつ後部面及び横側面に吸気部が備えられることによって、設置スペースを広げることなく、吸引面積を増やして冷却風を効率よく取り込むことができる。
本発明においては、前記防塵部は、前記冷却装置の冷却面を覆う閉状態と前記冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されていると好適である。
本構成によれば、メンテナンス時等において、防塵部を開状態に切り換えると、冷却装置の冷却面が外方に露出するので、冷却面に付着している塵埃を除去する等の処理を行うことができる。
本発明においては、前記冷却ファンの前下方であってかつ前記搬送装置の上方に位置する状態でエンジンが備えられ、前記冷却ファンから前記エンジンにわたって延ばされ、かつ、冷却風を前記エンジンに向けて案内する風洞部材が備えられていると好適である。
本構成によれば、冷却ファンにより生気され、冷却装置を通過した後の冷却風が、風洞部材によって案内されてエンジンに向けて供給される。冷却風を利用してエンジンの周囲の高温の空気を外方に排出させることができる。
本発明においては、前記冷却装置が前後方向に沿って重なる状態で複数備えられ、少なくとも前記防塵部と隣り合う冷却装置が、前記防塵部とは反対側の冷却装置の冷却面を覆う閉状態と前記冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されていると好適である。
本構成によれば、冷却装置が複数備えられる場合に、防塵部と隣り合う冷却装置については塵埃の除去等が行えるが、奥側に位置する冷却装置についてはメンテナンスが行い難い場合がある。そこで、本構成では、防塵部と隣り合う冷却装置を開状態に切り換え可能な構成とすることで、奥側に位置する冷却装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明においては、前記複数の冷却装置よりも低い位置に設けられ、前記複数の冷却装置のうちのいずれかの前記冷却装置に循環供給される作動油を貯留する作動油タンクと、前記冷却装置よりも低くかつ前記作動油タンクよりも高い位置に設けられ、エンジンの動力を複数の伝動系に分配するギア機構を内装する伝動ケースと、前記冷却装置から前記作動油タンクへの油戻り路のうち前記伝動ケースよりも高い位置で分岐され、かつ、前記伝動ケースに接続された分岐路と、前記伝動ケースと前記作動油タンクとを接続する分岐戻り路と、が備えられていると好適である。
本構成によれば、冷却装置において循環供給される作動油の一部は作動油タンクに戻される。残りの作動油は、作動油タンクへの油戻り路の途中から分岐路を通して自然流下により伝動ケースに供給される。また、伝動ケース内の作動油は分岐戻り路を通して自然流下により作動油タンクに戻される。
つまり、冷却装置からの戻り油を有効に利用して、ギア機構を内装して内部が高温になり易い伝動ケースに対して、専用の油圧ポンプ等を設けることなく、簡易な構成で冷却用の作動油を通流させることができる。
機体全体の左側面図である。 機体全体の平面図である。 機体全体の右側面図である。 原動部の側面図である。 閉状態の防塵部の背面図である。 開状態の防塵部の背面図である。
以下、本発明に係るサトウキビ収穫機の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1~図3は、サトウキビ収穫機の全体を示す図であり、図1は左側面図、図2は平面図、図3は右側面図である。この実施形態では、図1,2,3に符号(F)で示す方向が機体前側、符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
サトウキビ収穫機は、操向操作可能な左右の前部走行装置としての前車輪1と、操向不能で且つ回転駆動される左右の後部走行装置としての後車輪2とを備えて、後車輪2を駆動することで走行可能な車輪走行式に構成されている。
機体には、運転部3と、植立している作物を刈り取る刈取部4と、サトウキビの上部の葉部分を切断するトッパ5と、刈取部4にて刈り取られた作物を後上方に搬送する搬送装置としてのフィーダ6と、フィーダ6によって搬送される作物(サトウキビ)と夾雑物とを分離する分離装置7と、夾雑物と分離された作物(収穫物)を機体外方側に斜め上方に向けて搬送して排出する排出コンベア8、機体各部に動力を供給するエンジン9が備えられている。
運転部3は、機体前部の高い位置に備えられ、キャビン10によって周囲が覆われている。図示はしていないが、キャビン10内部には、運転座席、ステアリングハンドル、操作パネル等が備えられている。キャビン10の左右両側の側面部は夫々、開閉可能なドア部として形成されている。
刈取部4は、機体の前下部に備えられている。刈取部4には、植立作物のうち収穫対象を分草して案内する左右の分草装置11と、圃場に植立する作物を刈り取って後方に送り込む刈取ヘッダ12と、が備えられている。
左右の分草装置11は、回転駆動される縦向き姿勢の分草回転体13が備えられている。左右の分草装置11は、リンク機構14を介して機体フレーム15の前部フレーム体16に昇降可能に支持されている。
刈取ヘッダ12は、左右の分草装置11の後方に連なるように設けられた左右の側壁部17(図2参照)と、その左右の側壁部17にて挟まれた領域内に作物を前倒れ姿勢になるように押し倒しながら後方に掻き込むローラ(図示せず)、作物の株元を切断する切断装置18等、が備えられている。切断装置18は、左右の分草装置11の後方に位置して、上下軸芯周りで回転する左右一対の回転式カッターを備えている。
フィーダ6は、図2に示すように、刈取ヘッダ12の左右の側壁部17の間隔と略同じ搬送幅を有し、搬送始端部が切断装置18の後方に連なる低い位置に設けられている。フィーダ6は、機体後上方に向けて作物を搬送するように、後上がり傾斜姿勢に設けられている。フィーダ6は、全体として、略矩形筒状の搬送経路を形成する剛性の高い構造体が形成されている。
フィーダ6の内部には、図示していないが、左右両側の側壁部17の間において、搬送方向に沿って適宜間隔をあけて掻き出し回転体が作物の移送経路の上下両側に備えられ、上下両側の掻き出し回転体が、互いに逆方向に回転駆動され、それらの間に収穫物を挟み込んで後方に搬送するように構成されている。
フィーダ6は搬送終端部において、搬送されてくる長尺状の作物を運搬トラックへ積載して搬送するときに取扱いが容易な長さになるように細断するように構成されている。
図4に示すように、分離装置7は、ブロアケース7Aの内部に上下軸芯周りで回転する選別ファン7Bが備えられている。選別ファン7Bの上方への通風作用によって、フィーダ6の搬送終端部から排出される作物に含まれる細かな茎稈屑や葉切れ等の夾雑物を分離して、送風ガイド7Cに形成されて外方に開放されている排出部7Dから外方に排出する。このとき、ブロアケース7Aの外周の空気が吸気部7Eから吸引される。そのとき周囲の塵埃も吸引される。フィーダ6の後端部から排出される作物は、細かな茎稈屑や葉切れ等の比較的軽い夾雑物が上方に吸引され、夾雑物に比べて重い作物(サトウキビ)は、そのまま下方に落下する。
分離装置7の直下方側であって且つフィーダ6の後端部よりも後下方側に、フィーダ6から下方に排出された作物を受止め回収する受止めホッパー19が備えられている。受止めホッパー19にて受止められた作物は排出コンベア8の搬送始端部に排出される。
排出コンベア8は、機体フレーム15の後部に設けられたコンベア支持フレーム20によって全体が支持されており、機体の後下部から機体外方上方に向けて延びている。排出コンベア8は、図示しない油圧モータにより駆動され、作物を係止搬送して搬送終端部から運搬用トラックの荷台に落下排出する。
〔エンジン周りの構成〕
エンジン及びそれに関連する各種の機器を有する原動部21について説明する。
原動部21は、機体左右方向の中央位置において、運転部3の後方でかつフィーダ6の上方に位置する状態で備えられている。
図1,3,4に示すように、原動部21には、運転部3の後方の低い位置であってフィーダ6における前部側箇所の上方に位置する状態でエンジン9が備えられている。エンジン9は、矩形箱状のエンジンボンネット22の内部に収納されている。エンジンボンネット22の右側上部にエアークリーナ23とプレクリーナ24が備えられている。エンジンボンネット22の左側上部に排気管25が備えられている。
原動部21には冷却作用部26が備えられている。冷却作用部26は、運転部3の後方かつフィーダ6の後部側の上方に位置する状態で備えられている。冷却作用部26は、矩形箱状のケーシング27の内部に、冷却ファン28、冷却ファン28により冷却される複数の冷却装置29、冷却風に含まれる塵埃を除去する防塵部30等が、前後方向に並ぶ状態で配備されている。ケーシング27は前側部及び後側部が開放されており、冷却風が前後方向に通流することができるように構成されている。
複数の冷却装置29としては、図4に示すように、エンジン冷却用のラジエータ31、各種の油圧機器に供給される作動油を冷却する大型の第一オイルクーラ32、変速装置等に用いられる小型の第二オイルクーラ33、キャビン10内を空調する空調装置(図示せず)における冷媒を凝縮するコンデンサ34や、エンジン9への給気の温度を下げるインタークーラ35等が備えられている。
冷却ファン28が最前側に位置し、ラジエータ31、インタークーラ35、第一オイルクーラ32、第二オイルクーラ33、コンデンサ34の順に、前後方向に並んでいる。これら複数の冷却装置29の後側に防塵部30が備えられている。
防塵部30は、ケーシング27の後側部に連なる状態でかつ分離装置7の前方に位置する状態で備えられている。防塵部30は、矩形箱状の本体部30Aと本体部30Aの上部から後方に膨出する膨出部30Bとを備えている。膨出部30Bは、上部が分離装置7と平面視で重なるように分離装置7の上方に向けて膨出している。防塵部30は、図5に示すように、本体部30A及び膨出部30Bのそれぞれにおいて、左右横側面、後部面、及び、上部面のそれぞれに、多孔の網状体からなる吸気部37が備えられている。
冷却ファン28は、油圧モータ28Aによって駆動され、機体前方に向けて流動するように冷却風を生気する。その結果、防塵部30から外気が吸引され、冷却風がケーシング27内を前方に向けて流動することになる。冷却ファン28は、設定時間(例えば、数分間)が経過する毎に短時間(例えば、数秒~10秒程度)だけ逆方向に回転するように油圧モータ28Aが作動するように構成されている。この逆転により防塵部30の外面に付着した塵埃を吹き飛ばして除去する。
防塵部30は、冷却装置29の冷却面を覆う閉状態(図5参照)と冷却面を開放する開状態(図6参照)とに切り換え可能に構成されている。防塵部30は、ヒンジ39を介してケーシング27に対して左側下端部の前後軸芯X周りで回動可能に支持されている。
防塵部30は、閉状態において、ケーシング27の後側部に連なる状態となり防塵機能を発揮する。防塵部30は、ケーシング27に対する接続箇所において複数箇所に備えられた周知の構成のバネ式のロック機構38によって固定することができる。ロック機構38は手動操作によって容易にロックを解除することができる。防塵部30は、図6に示すように、開状態に切り換わると、ケーシング27の後側が開放された状態となり、冷却装置29の後側の冷却面が開放された状態となる。
防塵部30のヒンジ39の上部に、開状態において防塵部30のそれ以上の揺動を規制する規制部材40が備えられている。規制部材40は、2本のリンク41を枢支連結した腰折れリンクにて構成されている。規制部材40の一端がケーシング27に連結され、他端が防塵部30に連結されている。防塵部30が横倒れ姿勢となる閉状態では2本のリンク41が折れ曲がり格納されている。開状態では2本のリンク41が伸長状態となり、最も伸びた状態でそれ以上の揺動を規制する。また、ヒンジ39の横側における固定部42には、閉状態において防塵部30の側部が接当するゴム等の弾性材からなる接当規制部43が備えられている。
防塵部30と隣り合う冷却装置29としてのコンデンサ34及び第二オイルクーラ33が、防塵部30とは反対側の冷却装置29としての第一オイルクーラ32の冷却面を覆う閉状態と冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されている。
図4及び図6に示すように、コンデンサ34と第二オイルクーラ33は、同一の支持枠44に取り付けられており、この支持枠44は、左側端部がヒンジ44aを介してケーシング27に上下軸芯Y周りで揺動可能に支持されている。支持枠44の右側端部は、複数のビスによって取り外し可能にケーシング27に連結されている。防塵部30を開状態に切り換えている状態で、ビスを取り外して、支持枠44を揺動させると、第一オイルクーラ32の冷却面を開放させることができる。
冷却ファン28の前下方であってかつフィーダ6の上方に位置する状態でエンジン9が備えられる。そして、冷却ファン28からエンジン9にわたって延ばされ、かつ、冷却風をエンジン9に向けて案内する風洞部材45が備えられている。
風洞部材45は、ケーシング27と同じ横幅を有しかつケーシング27の前部側に接続され、ケーシング27の内部空間から前方に向けて連なり、かつ、前部下方側がエンジンボンネット22の内部空間に連なるように通風経路を形成する。風洞部材45の上部面は前下がり姿勢の傾斜面に形成され、通風する冷却風が前部下方のエンジン9に向けて案内するように構成されている。図3に示すように、エンジン9の右横側には、エンジン9によって駆動され、冷却風をエンジン9の周辺の熱気と共に右横外方に排出させるエンジンファン46が備えられている。
図4に示すように、複数の冷却装置29よりも低い位置に、複数の冷却装置29のうちのいずれかの冷却装置としての第一オイルクーラ32に循環供給される作動油を貯留する作動油タンク47が備えられている。また、第一オイルクーラ32よりも低くかつ作動油タンク47よりも高い位置に、エンジン9の動力を複数の伝動系に分配するギア機構48を内装する伝動ケース49が備えられている。そして、第一オイルクーラ32から作動油タンク47への油戻り路50のうち伝動ケース49よりも高い位置で分岐され、かつ、伝動ケース49に接続された分岐路51と、伝動ケース49と作動油タンク47とを接続する分岐戻り路52と、が備えられている。
伝動ケース49はエンジン9の左側に備えられ、エンジン9から動力が入力される。詳述はしないが、伝動ケース49内には、エンジン9の動力を複数の伝動軸に動力を分岐させるために、複数のギアが噛み合い伝動するギア機構48が内装されている。ギア機構48は駆動に伴って温度上昇するので冷却が必要である。そこで、第一オイルクーラ32から作動油タンク47への作動油の一部を自然流下させ、分岐戻り路52を通して作動油タンク47に余剰の作動油を戻すことにより、伝動ケース49を冷却させるようにしている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、防塵部30に膨出部30Bが備えられる構成としたが、このような膨出部30Bを備えない構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、防塵部30が前後軸芯X周りで揺動して閉状態と開状態とに切り換わる構成としたが、この構成に代えて、例えば、左右軸芯周りで揺動して閉状態と開状態とに切り換わる構成としてもよく、あるいは、縦軸芯周りで揺動して閉状態と開状態とに切り換わる構成としてもよい。さらに、防塵部30を取り外して開状態に切り換えるものでもよい。
(3)上記実施形態では、冷却ファン28の前下方に位置する状態でエンジン9が備えられ、冷却風をエンジン9に向けて案内する風洞部材45が備えられる構成としたが、この構成に代えて、エンジン9が冷却ファン28と同じ上下位置に設けられ、冷却風がケーシング27によりそのままエンジン9に供給される構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、コンデンサ34及び第二オイルクーラ33が、第一オイルクーラ32の冷却面を覆う閉状態と冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されたが、このような切り換え構成を備えない構成でもよい。
(5)上記実施形態では、第一オイルクーラ32から作動油タンク47への戻り油を分岐する分岐路51を備えて、分岐して流動される作動油を利用して伝動ケース49を冷却するようにしたが、このような分岐路を備えない構成でもよい。
本発明は、サトウキビ収穫機に適用できる。
3 運転部
4 刈取部
6 搬送装置
7 分離装置
9 エンジン
28 冷却ファン
29 冷却装置
30 防塵部
30B 膨出部
32 冷却装置(第一オイルクーラ)
47 作動油タンク
49 伝動ケース
50 油戻り路
51 分岐路
52 分岐戻り路

Claims (7)

  1. 機体前下部に設けられ、植立している作物を刈り取る刈取部と、
    前記刈取部にて刈り取った作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
    前記搬送装置の前側部分の上方に位置する運転部と、が備えられ、
    前記運転部の後方かつ前記搬送装置の後部側の上方において、冷却風を生起する冷却ファンと、前記冷却風により冷却される冷却装置と、冷却風に含まれる塵埃を除去する防塵部と、が前後方向に並ぶ状態で配備されているサトウキビ収穫機。
  2. 前記搬送装置の後部に接続され、かつ、前記作物を風選別によって夾雑物と収穫物とに分離する分離装置が備えられ、
    前記分離装置の前方に前記防塵部が備えられている請求項1に記載のサトウキビ収穫機。
  3. 前記防塵部は、上部が前記分離装置と平面視で重なるように前記分離装置の上方に向けて膨出部が備えられ、
    前記防塵部の後部面及び横側面に吸気部が備えられている請求項2に記載のサトウキビ収穫機。
  4. 前記防塵部は、前記冷却装置の冷却面を覆う閉状態と前記冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  5. 前記冷却ファンの前下方であってかつ前記搬送装置の上方に位置する状態でエンジンが備えられ、
    前記冷却ファンから前記エンジンにわたって延ばされ、かつ、冷却風を前記エンジンに向けて案内する風洞部材が備えられている請求項1から4のいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  6. 前記冷却装置が前後方向に沿って重なる状態で複数備えられ、
    少なくとも前記防塵部と隣り合う冷却装置が、前記防塵部とは反対側の冷却装置の冷却面を覆う閉状態と前記冷却面を開放する開状態とに切り換え可能に構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  7. 前記複数の冷却装置よりも低い位置に設けられ、前記複数の冷却装置のうちのいずれかの前記冷却装置に循環供給される作動油を貯留する作動油タンクと、
    前記冷却装置よりも低くかつ前記作動油タンクよりも高い位置に設けられ、エンジンの動力を複数の伝動系に分配するギア機構を内装する伝動ケースと、
    前記冷却装置から前記作動油タンクへの油戻り路のうち前記伝動ケースよりも高い位置で分岐され、かつ、前記伝動ケースに接続された分岐路と、
    前記伝動ケースと前記作動油タンクとを接続する分岐戻り路と、が備えられている請求項1から6のいずれか一項に記載のサトウキビ収穫機。
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