JP2022096306A - Developer management device in image forming apparatus, control method for the same, and program - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像形成装置における現像剤の管理装置、その制御方法、およびプログラム、に関する。 The present invention relates to a developer management device in an image forming apparatus, a control method thereof, and a program.
画像形成装置には、たとえば画像データに基づいて感光体に静電潜像を形成し、静電潜像を現像器のトナーで現像し、感光体の現像剤をシートに転写定着することにより、シートに画像を形成する電子写真方式のものがある。このような画像形成装置では、静電潜像を現像する際に粒子状の現像剤であるトナーを定量で感光体へ供給できるようにすることが望ましい。定量のトナーの中の帯電したものが感光体の表面に残る。感光体には、静電潜像の電荷に応じた量のトナーが残り、それに基づいて記録材に形成される画像の濃度が安定できる。このため、画像形成装置では、記録材への画像形成により減る現像器の現像剤の量が所定の基準量に対して安定化するように、現像剤の補給容器から現像器への現像剤の補給を繰り返すように制御している。画像形成装置は、現像器の現像剤の量が減ると、たとえば補給容器を一定量で回転させて、補給容器から現像器へ定量の現像剤の補給しようとしている。補給容器は、その現像剤が減ると画像形成装置から取り外され、新たなものに交換される。 In the image forming apparatus, for example, an electrostatic latent image is formed on the photoconductor based on the image data, the electrostatic latent image is developed with the toner of the developing device, and the developer of the photoconductor is transferred and fixed on the sheet. There is an electrophotographic method that forms an image on a sheet. In such an image forming apparatus, it is desirable to be able to supply a fixed amount of toner, which is a particulate developer, to the photoconductor when developing an electrostatic latent image. The charged substance in the fixed amount of toner remains on the surface of the photoconductor. An amount of toner corresponding to the charge of the electrostatic latent image remains on the photoconductor, and the density of the image formed on the recording material can be stabilized based on the amount of toner. Therefore, in the image forming apparatus, the developing agent from the developing agent replenishment container to the developing device is adjusted so that the amount of the developing agent in the developing device, which is reduced by forming an image on the recording material, is stabilized with respect to a predetermined reference amount. It is controlled to repeat replenishment. When the amount of the developer in the developer decreases, the image forming apparatus attempts to supply a fixed amount of the developer from the replenishment container to the developer by, for example, rotating the replenishment container by a constant amount. The replenishment container is removed from the image forming apparatus and replaced with a new one when the developer is depleted.
特許文献1では、現像器の粒子状の現像剤であるトナーの量を示すトナー濃度が低下すると、補給容器の交換を通知する画面を表示する。また、特許文献1では、現像器のトナー濃度が低下していても、補給容器からの補給回数が所定回数に満たない場合には、補給容器の交換を通知する画面の替わりに、補給容器からのトナー補給不良が発生していることを通知する画面を表示する。
In
しかしながら、特許文献1では、現像器のトナー濃度が実際に低下しないと、補給容器から現像器への粒子状の現像剤であるトナーの補給についての不良の発生を通知することができない。その一方で、補給容器から現像器への現像剤の補給不良は、たとえば補給容器から現像器までの供給路において現像剤が吸湿などにより凝集して凝集塊となることにより起きる。補給容器から現像器までの供給路における現像剤の凝集化は、画像形成装置の設置環境などに応じて何時でも起き得る。また、このような凝集塊の目詰まりが生じている場合には、現像器のトナー濃度が実際に低下して画質が低下してしまう前に、できるだけ早期にその凝集塊を取り除くことが望ましい。たとえば補給容器の出口などにおける凝集塊は、補給容器を画像形成装置から取り外して降ることにより容易に取り除くことができる。凝集塊を取り除いた補給容器を再度取り付けることで、画像形成装置は、画像の形成を再開して継続できる。
However, in
このように画像形成装置では、現像剤の目詰まりなどを抑制して、現像剤の目詰まりなどに起因する画質低下の発生を抑制することが求められている。 As described above, in the image forming apparatus, it is required to suppress the clogging of the developer and the like to suppress the occurrence of image quality deterioration due to the clogging of the developer and the like.
本発明に係る画像形成装置における現像剤の管理装置は、画像形成装置の現像器へ補給容器から現像剤を補給する画像形成装置における現像剤の管理装置であって、前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する性能取得手段と、前記画像形成装置における現像剤の消費速度を取得する速度取得手段と、前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給不良を判定する判定手段と、を有し、前記判定手段は、前記現像剤の消費速度に応じて異なる判定閾値を用いて、前記現像剤の補給性能を判定することにより、現像剤の補給不良を判定する。 The developer management device in the image forming apparatus according to the present invention is a developing agent management device in an image forming apparatus that supplies the developing agent from the replenishing container to the developing device of the image forming apparatus, and is the developing device from the replenishing container. A performance acquisition means for acquiring the replenishment performance of the developer to the processor, a speed acquisition means for acquiring the consumption rate of the developer in the image forming apparatus, and a determination of defective replenishment of the developer from the replenishment container to the developer. The determination means has a determination means, and the determination means determines the replenishment failure of the developer by determining the replenishment performance of the developer using different determination thresholds according to the consumption rate of the developer.
本発明では、画像形成装置での現像剤の目詰まりなどを抑制して、現像剤の目詰まりなどに起因する画質低下の発生を抑制することができる。 In the present invention, clogging of the developer in the image forming apparatus can be suppressed, and deterioration of image quality due to clogging of the developer can be suppressed.
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, the configurations described in the following embodiments are merely examples, and the scope of the present invention is not limited by the configurations described in the embodiments.
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置200の概略断面図である。図1の画像形成装置200は、電子写真方式によりシートにカラー画像を形成するものである。画像形成装置200は、回転駆動される中間転写ベルト7の外面に沿って4つの画像形成部Pa~Pdが並べられている、いわゆる中間転写タンデム方式の画像形成装置である。電子写真方式の画像形成装置200には、たとえば、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ、などがある。画像が形成されるシートSは、シート収納庫60に積載されており、画像形成部Pa~Pdによる画像形成のタイミングに応じて、摩擦分離方式を採用した給紙ローラ61により給紙される。給紙ローラ61は、シートSを搬送パスを介してレジストローラ62へ搬送する。レジストローラ62は、シートSの斜行を補正し、タイミングを調整して二次転写部T2にシートSを搬送する。レジストローラ62近傍には、超音波を送信する超音波センサを実装した送信基板31と超音波を受信する超音波センサを実装した受信基板30が配置され、制御部201により制御されることでシート判別装置として機能する。シート判別装置は、シートSを透過した超音波の検知を行い、検知結果に応じてシートSの種類を判別する。判別したシートSの種類に応じて、定着器13の温度条件等の画像形成条件が補正される。画像形成装置200は、画像形成部Pa~Pdにより画像形成を行う。画像形成部Pa~Pdは、感光体1a~1d、帯電器2a~2d、露光器3a~3d、現像器100a~100d、一次転写部T1a~T1d、および、感光体クリーナ6a~6d、を備える。帯電器2a~2dは、感光体1a~1dの表面を一様に帯電させる。感光体1a~1dは、回転駆動されており、露光器3a~3dにより光が照射される。露光器3a~3dは、形成する画像の画像データに応じて変調された光を感光体1a~1dに照射する。これにより感光体1a~1dには、画像に応じた静電潜像が形成される。
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an
現像器100a~100dは、感光体1a~1dに形成された静電潜像を現像剤により現像する。本実施形態では、現像剤としてトナーを用いる。現像器100a~100dは、静電潜像が形成された感光体1a~1dにトナーを付着させることで静電潜像を現像してトナー像を形成する。一次転写部T1a~T1dは、所定の加圧量および静電的負荷バイアスが与えられ、感光体1a~1dから中間転写ベルト7にトナー像を転写する。この際、感光体1a~1dの各々に形成されたトナー像は、中間転写ベルト7において重ねられる。画像形成部Paは、現像器100aがイエローのトナーを収容し、イエローのトナー像を生成する。画像形成部Pbは、現像器100bがマゼンタのトナーを収容し、マゼンタのトナー像を生成する。画像形成部Pcは、現像器100cがシアンのトナーを収容し、シアンのトナー像を生成する。画像形成部Pdは、現像器100aがブラックのトナーを収容し、ブラックのトナー像を生成する。但し、画像形成装置200において形成されるトナー像の色数は、4色に限定されるものではない。本実施形態の現像器100a~100dは、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤を収容するが、磁性トナー又は非磁性トナーのみの一成分現像剤であってもよい。現像器100a~100dは、画像形成により減る内部に収容するトナーの量が所定量よりも低下すると、現像器100a~100dへの現像剤の補給容器であるトナーボトルTa~Tdからトナーが繰り返し補給される。これにより、現像器100a~100dは、現像器100a~100dのトナーの量がたとえば所定の基準量に対して安定化し得る。現像器100a~100dのトナーの量が安定化することにより、現像器100a~100dは、感光体1a~1dに付着するトナーを安定化できる。感光体1a~1dに形成されるトナー像のトナー量は安定化し得る。
The
中間転写ベルト7には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が重ねて転写されることで、多色のトナー像が形成される。転写後に感光体1a~1dに残留するトナーは、感光体クリーナ6a~6dにより回収される。中間転写ベルト7は、不図示の中間転写ベルトフレームに設けられ、二次転写内ローラ8、テンションローラ17、および二次転写上流ローラ18によって張架される無端ベルトである。中間転写ベルト7は、二次転写内ローラ8、テンションローラ17、および二次転写上流ローラ18により矢印R7方向に回転駆動される。フルカラーのトナー像が形成された中間転写ベルト7は、回転することで二次転写部T2に多色のトナー像を搬送する。シートSおよび中間転写ベルト7に形成された多色のトナー像は、それぞれ二次転写部T2で合致するタイミングで搬送される。二次転写部T2は、対向して配置される二次転写内ローラ8および二次転写外ローラ9により形成される転写ニップ部であり、所定の加圧力および静電的負荷バイアスを与えることでシートS上に多色のトナー像を吸着させる。このように二次転写部T2は、中間転写ベルト7上の多色のトナー像をシートSに転写する。転写後に中間転写ベルト7に残留するトナーは、転写クリーナ11により回収される。多色のトナー像が転写されたシートSは、二次転写外ローラ9により二次転写部T2から定着器13に搬送される。定着器13は、対向するローラにより形成される定着ニップ内でシートSに所定の圧力および熱量を与えて、シートS上に多色のトナー像を溶融固着させる。多色のトナー像は、溶融固着の際に発色して、フルカラーのトナー像となる。定着器13は、熱源となるヒータを備え、常に最適な温度が維持されるように制御される。フルカラーのトナー像が定着されたシートSは、排紙トレイ63上に排出される。両面画像形成の場合、シートSは、反転搬送機構により反転してレジストローラ62に搬送される。これにより、画像形成装置200は、画像データに基づく画像をシートに形成することができる。
A multicolored toner image is formed by superimposing and transferring a toner image of each color of yellow, magenta, cyan, and black on the
図2は、図1の画像形成装置200の制御系のブロック図である。図2には、画像形成装置200に接続されるトナーの管理装置220の制御系についても図示されている。画像形成装置200とトナーの管理装置220とは、画像形成システムを構成している。管理装置220は画像形成装置200を管理するための装置であり、画像形成装置200の保守担当者が使用し、画像形成装置200の状態を把握して保守作業の計画を立てるのに用いられる。図2は1台の管理装置220と1台の画像形成装置200とが接続されている例であるが、管理装置220は、複数の画像形成装置200とインターネットを介して接続可能であり、複数の画像形成装置200の状態を監視して管理する機能を有する。以降の説明において、感光体1a~1dは、同様の構成であるため感光体1と称する。現像器100a、100b、100c、および100dは、同様の構成であるため現像器100と称する。トナーボトルTa、Tb、Tc、およびTdは、同様の構成であるためトナーボトルTと称する。トナーボトルTは、画像形成装置200において、画像形成装置200から取り外して交換可能に設けられる。
FIG. 2 is a block diagram of the control system of the
制御部201は画像形成装置200の全体を制御する。制御部201は、CPU202、を有する。CPU202には、トナーボトルモータ駆動回路205、トナーボトル回転検知センサ回路208、現像器駆動モータ駆動回路209、トナー濃度センサ駆動回路211、トナー濃度センサ検知回路213、が接続される。CPU202には、この他にも、RAM203、ROM204、通信I/F214、が接続される。ROM204は、画像形成装置200で実行される各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM203は、CPU202が制御プログラムを実行するために使用されるシステムワークメモリである。CPU202は、ROM204から制御プログラムを読み込んで、RAM203に展開し、実行する。これにより、CPU202は、画像形成装置200の各デバイスを制御する制御部201として機能する。たとえば、制御部201としてのCPU202は、画像データに基づくフルカラーのトナー像をシートへ転写定着することにより、シートにフルカラー画像を形成する。
The
トナー濃度センサ211は、たとえば、現像器100のトナーの量に基づいて変化する透磁率に応じた信号を出力する。なお、トナー濃度センサ211は、現像器100のトナーの量に基づいて変化する透磁率に応じた信号を出力するセンサに限定されず、現像器100のトナーの量を検知できるセンサであれば、どのようなセンサであってもよい。現像器駆動モータ210は、現像器100を駆動し、現像器100のトナーを循環させる駆動源である。現像器駆動モータ210は、現像器駆動モータ駆動回路209により電流を供給されて駆動し、現像器100を駆動する。
The
ここで、現像器100のトナー濃度検知制御について説明する。CPU202は、画像形成を開始すると、現像器駆動モータ駆動回路209に駆動信号を送信する。現像器駆動モータ駆動回路209は、駆動信号の受信に応じて現像器駆動モータ210に電流を供給する。現像器駆動モータ210は、電流供給を受けて駆動し、現像器100を駆動する。現像器100が駆動している間、CPU202は、トナー濃度センサ駆動回路211へ駆動信号を送信する。トナー濃度センサ駆動回路211は、駆動信号の受信に応じてトナー濃度センサ211へ電流を供給し、トナー濃度センサ211を駆動する。トナー濃度センサ211は、現像器100のトナー濃度を検知し、トナー濃度に応じた出力信号をトナー濃度センサ検知回路213へ送信する。トナー濃度センサ検知回路213は、トナー濃度センサ211の出力信号を受信してCPU202へ送信する。CPU202は、トナー濃度センサ211の出力信号を不図示の変換テーブルに基づいてトナー濃度に変換する。CPU202は、現像器100のトナー濃度が目標濃度となるように、トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給を繰り返し制御する。なお、トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能は、繰り返される補給の回数が少ないほど高いものとなる。
Here, the toner concentration detection control of the
トナーボトル駆動モータ206は、トナーボトルTから現像器100へトナーを補給するために、トナーボトルTを回転駆動する。本実施形態においては、駆動モータ206としてDCモータ(DCブラシモータ)を用いる。トナーボトル駆動モータ206は、トナーボトルモータ駆動回路205により電流を供給されて駆動し、トナーボトルTを駆動する。トナーボトル回転検知センサ207は、発光部と受光部とを備えた光学センサであり、受光部の受光量に応じた信号を出力する。トナーボトルTの所定領域が検出位置を通過している間、トナーボトル回転検知センサ207の受光量は、所定の閾値未満に低下する。一方、トナーボトルTが回転する回転方向においてトナーボトルTの所定領域以外の領域が検出位置を通過している間、トナーボトル回転検知センサ207の受光量は、所定の閾値以上となる。なお、トナーボトル回転検知センサ207の具体的な構成は、図5を用いて後述する。トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、トナーボトル回転検知センサ207の出力信号に基づき、トナーボトル回転検知センサ207の受光量が閾値以上であればハイレベルの信号を出力する。トナーボトル回転検知センサ207の受光量が閾値未満であれば、トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、ローレベルの信号を出力する。即ち、トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、トナーボトルTの所定領域が検出位置を通過している間にローレベルの信号を出力し、トナーボトルTの所定領域以外の領域が検出位置を通過している間にハイレベルの信号を出力する。
The toner
ここで、トナーボトルの補給制御について説明する。CPU202は、トナー濃度センサ211の検知結果に基づいてトナー濃度が目標濃度を下回ったと判定すると、トナーボトルモータ駆動回路205へ駆動信号を送信する。トナーボトルモータ駆動回路205は、駆動信号の受信に応じてトナーボトル駆動モータ206へ電流を供給する。トナーボトル駆動モータは、電流供給を受けてトナーボトルTを回転駆動する。トナーボトルTは、回転を開始する。トナーボトル回転検知センサ207は、トナーボトルTの所定領域が所定の検出位置であることを検知し、出力信号をトナーボトル回転検知センサ検知回路208へ送信する。トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、トナーボトル回転検知センサ207の出力信号に応じて、2値化した信号をCPU202へ送信する。CPU202は、トナーボトル回転検知センサ検知回路208から受信した信号に基づいてトナーボトルTの所定領域が所定の検出位置に到達したことを検知すると、トナー補給が完了したと判定する。この場合、CPU202は、トナーボトルモータ駆動回路205への駆動信号を停止して、トナーボトルTの回転駆動を停止する。
Here, the replenishment control of the toner bottle will be described. When the
操作部215は、表示手段としてのタッチパネルを有する。タッチパネルには、たとえば、ユーザにより操作される表示オブジェクトを含む表示画面を表示できる。タッチパネルは、CPU202からの信号によって、たとえばトナーボトル交換表示画面、トナー補給不良表示画面、を表示する。操作部215は、表示手段としてのタッチパネルに対する操作を、タッチパネルにより検出する。なお、上述した表示画面は、操作部215のタッチパネル以外に表示されてもよい。上述した表示画面は、たとえば、ネットワークを通じて画像形成装置200と通信可能に接続されているコンピュータ装置のモニタに表示されてよい。通信I/F214は、CPU202がネットワークを介して他の機器と通信を行うためのインターフェースである。他の機器には、たとえば管理装置220がある。CPU202は、一定時間ごとに、画像形成装置200の状態を示す情報を、通信I/F214を介して、管理装置220へ送信する。
The
管理装置220は、制御部221、表示部227、を有する。制御部221は、CPU222、を有する。CPU222には、RAM223、ROM224、通信I/F225、記憶装置226、表示部227、が接続される。ROM224は、管理装置220で実行される各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM223は、CPU222が制御プログラムを実行するために使用されるシステムワークメモリである。CPU222は、ROM224から制御プログラムを読み込んで、RAM223に展開し、実行する。これにより、CPU222は、管理装置220の各デバイスを制御して、管理装置220全体の動作を制御する制御部221として機能する。記憶装置226は、RAM223と比較して大容量な記憶装置(たとえばハードディスクドライブ:HDD)である。記憶装置226は、ソリッドステートドライブ(SSD)などでもよく、ハードディスクドライブと同等の機能を有する他の記憶装置に置き換えてよい。表示部227は、たとえばカラー液晶ディスプレイで構成され、画像形成装置200の状態に関する情報を表示する。通信I/F225は、CPU222がネットワークを介して他の機器と通信を行うためのインターフェースである。他の機器には、たとえば画像形成装置200がある。
The
ここで、トナーボトルTから現像器100へトナーの補給不良を検知する場合での、管理装置220の動作を説明する。CPU222は、通信I/F225を介してネットワークで接続された画像形成装置200と通信を行う。CPU222は、通信I/F225を介して画像形成装置200の状態に関する情報を受信し、記憶装置226に格納する。CPU222は、格納したデータを用いて、トナーボトルTから現像器100へトナーの補給不良を判定する。トナーボトルTから現像器100へトナーの補給不良の判定処理の詳細については後述する。CPU222は、トナー補給不良の判定結果を表示部227に表示したり、通信I/F225を介して画像形成装置200に送信したりする。これにより、管理装置220は、画像形成装置におけるトナーを管理する装置として機能し得る。
Here, the operation of the
図3は、図1の画像形成装置に取り外し可能に設けられるトナーボトルTの要部の説明図である。図3(a)は、トナーボトルTのキャップ部の外観図である。図3(b)、図3(c)は、トナーボトルTのキャップ部の内部構造の説明図である。トナーボトルTは、円柱形状の収容部307、トナーボトル駆動モータ206から駆動ギア323を介して回転駆動力が伝達される駆動伝達部306、キャップ部322、を有する。収容部307は、トナーを収容する収容室へ突出する螺旋状の凸部305が設けられる。螺旋状の凸部305は、円柱形状の収容部307の軸方向に沿って螺旋状に形成される。収容部307とキャップ部322とは、駆動伝達部306を介して連通する。収容部307は、駆動伝達部306と連結されている。駆動伝達部306が回転すると、収容部307は、駆動伝達部306とともに、円柱形状の軸の周囲で回転する。キャップ部322は、トナーを排出する排出口311を有する排出部312、排出部312のトナーを排出口311から排出するためのポンプ部310、ポンプ部310を伸縮させる往復動部材313、を有する。駆動伝達部306は、突起部320およびカム溝314が形成される。カム溝314は、駆動伝達部306の回転方向に一周にわたって形成される。カム溝314および突起部320は、駆動伝達部306と一体に回転する。キャップ部322は、排出口311を封止するシール部材322bを備える。シール部材322bは、排出口311からのトナー漏れ防止する。シール部材322bは、トナーボトルTを画像形成装置200へ装着する際に除去される。
FIG. 3 is an explanatory diagram of a main part of the toner bottle T detachably provided in the image forming apparatus of FIG. FIG. 3A is an external view of the cap portion of the toner bottle T. 3 (b) and 3 (c) are explanatory views of the internal structure of the cap portion of the toner bottle T. The toner bottle T has a
トナーボトル駆動モータ206が駆動ギア323を介して駆動伝達部306を回転させると、収容部307も従動して回転する。収容部307は、回転することで、凸部305に沿って収容するトナーをキャップ部322の排出部312に搬送する。キャップ部322は、回転が規制されており、駆動伝達部306の回転に従動して回転することはない。キャップ部322の排出部312、ポンプ部310、および往復動部材313も同様に回転が規制されており、駆動伝達部306の回転に従動して回転することはない。キャップ部322の内側には、駆動伝達部306の回転による往復動部材313の回転を規制する規制溝が形成される。往復動部材313は、駆動伝達部306が回転することで規制溝に係合される。また、往復動部材313は、ポンプ部310に接続されるとともに、不図示の爪部が駆動伝達部306のカム溝314に係合される。これにより往復動部材313は、駆動伝達部306の回転に応じて、回転を規制された状態でカム溝314に沿って移動することで、矢印X方向(トナーボトルTの長手方向)に往復動する。ポンプ部310は、往復動部材313の往復動に応じて伸長と圧縮とを繰り返す。ポンプ部310は、往復動部材313が矢印X方向に移動することで伸長する。ポンプ部310の伸長によりトナーボトルTの内圧が低下する。これにより排出部312は、排出口311から空気を吸い込み、吸い込んだ空気によって内部のトナーを解す。ポンプ部310は、往復動部材313が矢印X方向の逆方向に移動することで圧縮する。ポンプ部310の圧縮によりトナーボトルTの内圧が上昇する。これにより排出部312は、内部に収容するトナーを排出口311からトナー搬送路を介して現像器100に供給する。図3(b)は、ポンプ部310が最大限に伸長された状態である。図3(c)は、ポンプ部310が最大限に圧縮された状態である。ポンプ部310は、このように伸縮するために、たとえば容積が可変の樹脂製の蛇腹状に形成される。ポンプ部310は、「山折り」部と「谷折り」部とがトナーボトルTの長手方向に沿って交互に繰り返し並んで形成される。カム溝314には、ピーク領域と谷領域とが交互に、それぞれ2カ所ずつ形成される。往復動部材313の係合しているカム溝314の位置がピーク領域である場合、ポンプ部310が最大限に伸長する。往復動部材313の係合しているカム溝314の位置が谷領域である場合、ポンプ部310が最大限に圧縮する。
When the toner
このような構成のトナーボトルTは、トナーボトル駆動モータ206により回転駆動されることでトナーの補給動作を行う。トナーボトルTが回転駆動されると、収容部307のトナーは、螺旋状の凸部305によりキャップ部322へ向けて送られる。キャップ部322のトナーは、ポンプ部310のポンプ動作により排出部312へ送られ、排出部312からトナーボトルTの外へ排出される。トナーボトルTのトナーはトナーボトルTの回転量に応じた所定量で現像器100へ補給され得る。1回の補給動作は、ポンプ部310が最大限に圧縮された状態から開始され、伸長した後に再び最大限に圧縮した状態で終了する。トナーボトルTが1回転する間に、補給動作が2回行われる。そして、トナーボトルTでは、トナーの凝集塊が発生することがある。トナーの凝集塊は、他のトナーとともに凸部305によって搬送され、ポンプ部310の圧縮によりトナーボトルTの内圧が高まることで排出部312まで送られる。トナーの凝集塊は、たとえば排出口311と重なる不図示のメッシュを通過できない大きさまでになっていると、排出口311に詰まる。排出口311に詰まるトナーの凝集塊は、トナーボトルTから現像器100へのトナー補給を妨げる。
The toner bottle T having such a configuration is rotationally driven by the toner
図4は、図3のトナーボトルTについてのトナーボトル回転検知センサ207の説明図である。トナーボトル回転検知センサ207は、発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部とを有する光学センサである。フラグ304は、揺動可能に設けられ、自重によってトナーボトルTの駆動伝達部306に接触する。よって、フラグ304は、駆動伝達部306の凸部320に押されて回転軸304aを中心に揺動し、発光部からの光を遮光する。つまり、トナーボトル回転検知センサ207によって、フラグ304が凸部320に接触しているか否かを検知することができる。これにより、トナーボトル回転検知センサ207はトナーボトルTの回転位置を検知することができる。図4(a)では、トナーボトルTの駆動伝達部306に接触するフラグ304は、自重により揺れ下がって、駆動伝達部306についての凸部320が形成されていない部位に接触している。この場合、フラグ304は、トナーボトル回転検知センサ207の発光部と受光部の間に位置しない。トナーボトル回転検知センサ207の受光部は、発光部からの光を受ける。この場合、受光部の受光光量は、閾値以上になる。ここで、トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、受光部に受光される光の受光光量が閾値以上であればハイレベルの信号を出力し、受光部に受光される光の受光光量が閾値未満であればローレベルの信号を出力する。つまり、フラグ304が図4(a)のように凸部320以外の領域に接触している場合、トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、ハイレベルの信号をCPU202に出力する。一方、図4(b)では、トナーボトルTの駆動伝達部306に接触するフラグ304は、駆動伝達部306についての凸部320に押し上げられて、凸部320と接触している。この場合、フラグ304は、トナーボトル回転検知センサ207の発光部と受光部の間に位置する。トナーボトル回転検知センサ207の受光部は、発光部からの光を受光しない。受光部の受光光量は、閾値未満となる。このため、トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、フラグ304が凸部320に接触している場合には、ローレベルの信号をCPU202に出力する。そして、本実施形態では、ポンプ部310が圧縮し始めてから、ポンプ部310が最大限に圧縮されるまで、トナーボトルTの凸部320は、フラグ304を押し上げるように設定されている。トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、ポンプ部310が圧縮し始めてからポンプ部310が最大限に圧縮するまでの間において、ローレベルの信号を出力する。トナーボトル回転検知センサ検知回路208は、ポンプ部310が伸長し始めてからポンプ部310が最大限に伸長するまでの間において、ハイレベルの信号を出力する。CPU202は、トナーボトル回転検知センサ検知回路208から受信する出力信号がローレベルからハイレベルへ変化したことを検知することにより、1回の補給動作が終了したことを検知できる。
FIG. 4 is an explanatory diagram of the toner bottle
図5は、図1の現像器の説明図である。図5は、現像器100を、鉛直方向上側から見た図である。画像形成装置200では、現像器100の上側に、トナーボトルTが設けられる。現像器100は、第1のトナー収容室502、第2のトナー収容室507、を有する。
FIG. 5 is an explanatory diagram of the developer of FIG. FIG. 5 is a view of the
第1のトナー収容室502は、第2のトナー収容室507と接続される。第1のトナー収容室502と第2のトナー収容室507との間には、隔壁504が設けられる。第1のトナー収容室502には、トナー散らし撹拌スクリュー503が設けられる。トナーボトルTの排出口311から排出されたトナーは、画像形成装置200に取り付けられている不図示のトナー搬送路を介して、現像器100のトナー散らし部501に供給される。トナー散らし撹拌スクリュー503は、トナー散らし部501から補給されるトナーを撹拌しながら第1の収容室502において矢印Dの方向へ搬送する。第1の収容室502のトナーは、第二のトナー収容室507へ供給される。
The first
第2のトナー収容室507には、現像スリーブ506と、撹拌スクリュー505と、が設けられる。現像スリーブ506は、感光体1などと対向して回転する円筒形状の部材である。撹拌スクリュー505は、第2のトナー収容室507において現像スリーブ506と隣接して設けられ、現像スリーブ506へ供給される前のトナーを撹拌する。撹拌スクリュー505により、第2のトナー収容室507のトナーは、矢印Fの方向に拡散する。第二のトナー収容室507のトナーは、現像スリーブ506によって、現像器100から排出され、感光ドラム1へ供給される。現像器駆動モータ210は、トナー散らし撹拌スクリュー503、撹拌スクリュー505、現像スリーブ506、を回転駆動する。
The second
図6は、トナーの補給性能の一例の説明図である。図6には、トナーの補給性能の一例の説明として、積算ビデオカウント値と積算トナー補給回数との関係が模式的に示されている。縦軸の積算トナー補給回数とは、画像形成装置200または現像器100に対してトナーボトルTから補給したトナー量の積算値である。回転駆動されるトナーボトルTは、基本的に1回転ごとに略定量のトナーを現像器100へ補給することが可能である。したがって、積算トナー補給回数には、トナーボトルTから現像器100への補給回数の積算値を用いてよい。ビデオカウント値とは、画像の形成のために使用される画像データの出力レベルを画素毎に積算した値をいう。ビデオカウント値は、画像形成に用いる色成分ごとに積算されてよい。横軸の積算ビデオカウント値は、画像形成装置200または現像器100において画像が形成される度に、積算されて増加する。積算ビデオカウント値は、画像データの積算データ量を示すものである。画像の形成により現像器100のトナーが消費されると、現像器100のトナー濃度は低下する。そして、積算ビデオカウント値は、増加する。トナー濃度が閾値以下になると、トナーボトルTから現像器100へトナーを補給する。CPU202は、トナー濃度センサ211の検知結果に基づいて現像器100のトナー濃度が常に一定に保たれるように補給制御を実行する。したがって、画像の形成により、積算トナー補給回数は、積算ビデオカウント値と同様に増加する。
FIG. 6 is an explanatory diagram of an example of toner replenishment performance. FIG. 6 schematically shows the relationship between the integrated video count value and the integrated toner replenishment frequency as an explanation of the toner replenishment performance. The total number of times of toner replenishment on the vertical axis is an integrated value of the amount of toner replenished from the toner bottle T to the
1補給あたりのトナーボトルTからのトナー補給量が変化しないとすれば、積算ビデオカウント値と積算トナー補給回数とは、基本的に図6の実線の比例関係の特性線に沿って増加してゆく。これに対し、トナーの凝集塊が発生する場合、1補給あたりのトナーボトルTからのトナー補給量が低下する。目詰まりを起こしているトナーの凝集塊を取り除くまで、1補給あたりのトナーボトルTからのトナー補給量は、低下したままになる。トナー補給不良が発生すると、現像器100のトナー濃度を回復するためには、通常より多い回数の補給が必要になる。トナー補給不良が発生している場合、積算ビデオカウント値と積算トナー補給回数とは、図6の点線の特性線に示すものとなり、トナー補給不良が発生していない場合の正常な実線の特性線とは異なる比例関係になる。トナー補給不良が発生している場合の点線の特性線は、正常な場合の実線の特性線と比べて、傾きが大きい。積算ビデオカウント値の増加量に対する積算トナー補給回数の増加量は、トナー補給不良が発生していない正常時と比べて、多くなる。このようにトナー補給不良が発生している場合、積算ビデオカウント値と積算ビデオカウント値の関係についての特性線の傾きは、トナー補給不良が発生していない場合と比べて、大きくなる。トナー濃度の低下を抑制し難くなる程度のトナー補給不良が発生している場合、これらの特性線は、その傾きの違いにより区別できる。このように積算ビデオカウント値と積算トナー補給回数との関係性を示す特性線の傾きは、すなわち積算ビデオカウント値の単位増加量あたりの積算トナー補給回数の増加量は、トナー補給不良の発生の有無および程度といった状況に応じて変化する。トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能の評価指数として用いることができる。
Assuming that the amount of toner replenished from the toner bottle T per replenishment does not change, the integrated video count value and the integrated toner replenishment frequency basically increase along the characteristic line of the proportional relationship of the solid line in FIG. go. On the other hand, when agglomerates of toner are generated, the amount of toner replenished from the toner bottle T per replenishment decreases. The amount of toner replenished from the toner bottle T per replenishment remains low until the clogged toner agglomerates are removed. When a toner replenishment failure occurs, it is necessary to replenish the toner more times than usual in order to recover the toner concentration of the
図7は、現像器100でのトナーの量を示すトナー濃度の時間推移の模式的な説明図である。図7は、トナー濃度センサ211の出力信号に基づいてCPU202が算出したトナー濃度を縦軸とし、時間を横軸としている。図7において実線で示すトナー濃度の推移曲線は、印刷率の低い画像データの画像を連続して形成している場合での、現像器100のトナー濃度の時間推移である。また、図7には、横軸と平行な点線により、CPU202がトナー濃度を一定に保つ際に目標とするトナー濃度が示されている。図7(a)は、トナー補給不良が発生していない正常な状態でのトナー濃度の推移である。図7(b)は、トナー補給不良が発生している場合でのトナー濃度の推移である。
FIG. 7 is a schematic explanatory view of the time transition of the toner concentration showing the amount of toner in the
そして、図7(a)および図7(b)において矢印Aで示すタイミングにおいて、トナー濃度が目標値を下回る。CPU202は、トナーボトルTから現像器100へトナーを補給する制御を実行する。その後、トナーボトルTから現像器100へ補給されたトナーが、トナー濃度センサ211が設けられる第2のトナー収容室507に到達し、トナー濃度が上昇する。補給されたトナーが到達する直前の矢印Bで示すタイミングにおいて、トナー濃度は極小値Cとなる。補給されたトナーが到達すると、トナー濃度は極大値Dとなる。その後も画像形成が継続されることにより、現像器100のトナーは消費され、トナー濃度は再び低下する。CPU202は、トナー濃度が目標値を維持するように、トナーボトルTから現像器100へトナーを補給する制御を繰り返しに実行する。
Then, at the timing indicated by the arrow A in FIGS. 7 (a) and 7 (b), the toner concentration falls below the target value. The
図7(b)では、トナー補給不良が発生している。このため、1回でのトナーの補給量が少なくなる。補給によるトナー濃度の回復は、図7(a)の正常な状態と比べて、少なくなる。また、トナー濃度の極小値Dは、低くなる。図7(b)でのトナーの補給周期は、トナー補給不良が発生していない正常な状態でのものと比べて、短くなる。このように図6の点線となるようにトナー補給不良が発生すると、トナー補給回数が増えることになる。トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能は、図7(a)に対応する図6の実線の特性線によるものから、図7(b)に対応する図6の点線の特性線によるものへと変化する。
In FIG. 7B, poor toner supply has occurred. Therefore, the amount of toner replenished at one time is reduced. The recovery of the toner concentration by replenishment is less than that in the normal state of FIG. 7 (a). Further, the minimum value D of the toner concentration becomes low. The toner replenishment cycle in FIG. 7B is shorter than that in the normal state where no toner replenishment failure has occurred. When the toner replenishment failure occurs as shown by the dotted line in FIG. 6, the number of times of toner replenishment increases. The toner replenishment performance from the toner bottle T to the
図8は、図7よりトナー消費が多い場合での、現像器100でのトナー濃度の時間推移の模式的な説明図である。図7よりも印刷率の高い画像データの画像を連続して形成している場合、現像器100のトナー消費量は、増える。図8での縦軸、横軸、目標値、タイミングAの定義は、図7と同じである。図8(a)は、トナー補給不良が発生していない正常な状態でのトナー濃度の推移である。図7(a)よりも印刷率の高い画像データの画像を連続して形成しているため、図8(a)でのトナー濃度の減少の傾きは、図7(a)の場合より大きい。トナー補給回数も増加する。トナーの補給周期は、短くなる。このような状況において、図8(a)では、図7よりも印刷率の高い画像データの画像を連続して形成している期間にわたって、現像器100でのトナー濃度を目標値に維持している。
FIG. 8 is a schematic explanatory view of the time transition of the toner concentration in the
これに対し、図8(b)のようにトナー補給不良が発生すると、現像器100でのトナー濃度は、目標値を維持できなくなる。図8(b)では、トナー補給不良によりトナー濃度の回復が少ないため、短い補給周期でトナーを補給しても、トナー濃度は目標値から低下して乖離してゆく。CPU202がトナー濃度が目標値を維持するようにトナーボトルTから現像器100へトナーを補給する制御を繰り返しても、トナー濃度は目標値から低下してゆく。トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能は、図8(a)に対応する図6の実線の特性線によるものから、図8(b)に対応する図6の点線の特性線によるものへと変化する。
On the other hand, when a toner supply failure occurs as shown in FIG. 8B, the toner concentration in the
このように図6に示す特性線の傾きによるトナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能は、画像データの印刷率の高低にかかわらず、トナー補給不良の発生の有無または程度の状況に応じて、変化することになる。すなわちトナーの補給性能は、画像形成でのトナーの消費の大小にかかわらずに、トナー補給不良の発生の有無または程度の状況に応じて、変化する。トナーボトルから現像器へのトナーの補給性能は、トナーボトルから現像器へのトナーの補給性能が低下することに基づいて変化することになる。
As described above, the toner replenishment performance from the toner bottle T to the developing
なお、画像形成装置200において、CPU202がトナーボトルTから現像器100へトナーを補給する制御を繰り返す制御周期には、一般的に最小周期がある。制御周期について最小周期の制限がかけられていない場合、CPU202は、トナー濃度が目標値をわずかに下回るだけで、トナー補給制御を実行してしまうことになる。前回の補給制御で現像器100へ補給したトナーが第2のトナー収容室507に到達する前に、CPU202は次回の補給制御を実行しかねない。この場合、その結果として、現像器100の第2のトナー収容室507には、過剰なトナーが補給されてしまうようになる。不測の不具合が生じる恐れがある。このため、制御周期には、一般的に最小周期が設けられている。そして、図8(b)のようにトナー補給不良が発生している状態で、図7よりも印刷率の高い画像データの画像を連続して形成すると、CPU202によりトナー濃度が目標値を維持する補給制御を繰り返してもトナー濃度が目標値から低下してゆくことになる。特に、図8(a)の正常の場合においてすでに制御周期が最小周期となるように高い印刷率の画像データの画像を連続して形成している場合、トナー補給不良が発生すると、トナー濃度は、略確実に図8(b)のように目標値から低下してゆくことになる。これは、図7(b)と同等のトナー補給不良が発生しても、印刷する画像の印刷率によってはトナー濃度を一定に保つことができなくなることがあることを意味している。
In the
図9は、現像器100でのトナーの消費速度の一例の説明図である。図9の横軸は、印刷枚数の積算値である。縦軸は、積算ビデオカウント値である。図9には、所定の印刷率の画像を印刷し続けた場合での特性線を示している。所定の印刷率の画像を印刷し続ける場合、1枚当たりのビデオカウント値は常に一定である。積算印刷枚数と積算ビデオカウント値との関係を示す特性線は、比例関係になる。そして、印刷率が高い画像を印刷し続ける場合、1枚当たりのビデオカウント値は、印刷率が低い画像を印刷し続ける場合より高くなる。印刷率が高い場合の点線の特性線の傾きは、印刷率が低い場合の実線の特性線より大きくなる。
FIG. 9 is an explanatory diagram of an example of the toner consumption rate in the developing
このように積算印刷枚数と積算ビデオカウント値との関係を示す特性線の傾きは、現像器100でのトナーの消費速度の評価指数として用いることができる。たとえば印刷率が高い画像を印刷する場合、トナーは早い速度で消費され、特性線の傾きが大きくなる。印刷率が低い画像を印刷する場合、トナーは遅い速度で消費され、特性線の傾きが小さくなる。現像器100でのトナーの消費速度は、特性線の傾きに応じて変化する。トナーの消費速度は、シートの所定枚数あたりの画像データの積算データ量に基づいて推定することができる。
As described above, the slope of the characteristic line indicating the relationship between the total number of printed sheets and the total video count value can be used as an evaluation index of the toner consumption rate in the developing
図10は、トナーの補給性能と、トナー補給不良の判定閾値との関係の一例の説明図である。図10の横軸は、積算印刷枚数である。縦軸は、トナー補給性能の評価指数である。トナー補給性能の評価指数は、たとえば図6の特性線の傾きと連動して変化する値でよい。図10(a)は、矢印Aのタイミングにおいて比較的軽度のトナー補給不良が発生した場合での、トナー補給性能の評価指数の特性線である。図10(b)は、矢印Aのタイミングにおいて比較的重度のトナー補給不良が発生した場合での、トナー補給性能の評価指数の特性線である。矢印Aより左側は、トナー補給不良が発生する前の正常な状態である。矢印Aより右側は、トナー補給不良が発生している状態である。トナー補給不良が発生すると、トナーボトルTから現像器100へ補給できるトナー量が低下し、トナー補給性能の評価指数は低下する。トナー補給性能の評価指数は、トナー補給不良の発生により、その程度に応じた割合で低下する。トナー補給性能の評価指数は、図6の特性線の傾きが増加するほど、大きく低下する。
FIG. 10 is an explanatory diagram of an example of the relationship between the toner replenishment performance and the judgment threshold value for poor toner replenishment. The horizontal axis of FIG. 10 is the total number of printed sheets. The vertical axis is the evaluation index of toner replenishment performance. The evaluation index of the toner replenishment performance may be, for example, a value that changes in conjunction with the inclination of the characteristic line in FIG. FIG. 10A is a characteristic line of the evaluation index of the toner replenishment performance when a relatively mild toner replenishment failure occurs at the timing of arrow A. FIG. 10B is a characteristic line of the evaluation index of the toner replenishment performance when a relatively severe toner replenishment failure occurs at the timing of arrow A. The left side of the arrow A is a normal state before the toner supply failure occurs. The right side of the arrow A is a state in which poor toner supply has occurred. When a toner replenishment failure occurs, the amount of toner that can be replenished from the toner bottle T to the
本実施形態では、トナー補給不良を判定するために、複数の判定閾値を用いる。図10中の上にある点線の第一判定閾値TH1は、トナー消費速度が速い場合でのものである。下にある点線の第二判定閾値TH2は、トナー消費速度が遅い場合でのものである。複数の判定閾値は、トナー消費速度に基づいて選択される。なお、複数の判定閾値は、3以上でもよい。判定閾値は、トナー消費速度の関数などとして、トナー消費速度の増減に応じて連続的に変化するものとしてよい。この場合でも、複数の判定閾値が用いられることにはかわりがない。 In this embodiment, a plurality of determination threshold values are used to determine the toner supply failure. The first determination threshold value TH1 of the dotted line at the top of FIG. 10 is when the toner consumption rate is high. The second determination threshold value TH2 shown by the dotted line below is when the toner consumption rate is slow. The plurality of determination thresholds are selected based on the toner consumption rate. The plurality of determination threshold values may be 3 or more. The determination threshold value may be continuously changed as the toner consumption rate increases or decreases, as a function of the toner consumption rate or the like. Even in this case, there is no change in the fact that a plurality of determination threshold values are used.
トナー消費速度が速い場合、補給性能の低下が比較的小さくても消費に対して補給が追い付かなくなる可能性がある。比較的軽度のトナー補給不良であっても、検知できるようにすることが望ましい。このため、トナー消費速度が速い場合の第一判定閾値TH1は、トナーの補給性能の評価指数の低下量が図10(a)のように小さい場合でも検知できるように、高く設定する。この場合、トナー補給性能の評価指数が第一判定閾値TH1を下回ると、トナー補給不良が発生したと判定できる。 When the toner consumption rate is high, there is a possibility that the replenishment cannot keep up with the consumption even if the deterioration of the replenishment performance is relatively small. It is desirable to be able to detect even a relatively mild toner supply failure. Therefore, the first determination threshold value TH1 when the toner consumption rate is high is set high so that it can be detected even when the amount of decrease in the evaluation index of the toner supply performance is small as shown in FIG. 10A. In this case, when the evaluation index of the toner replenishment performance is lower than the first determination threshold value TH1, it can be determined that the toner replenishment failure has occurred.
一方、トナー消費速度が遅い場合、補給性能の低下が比較的小さいいときには消費に対して十分補給が追い付く可能性が高い。比較的軽度のトナー補給不良は、検知しなくてもよい。このため、トナー消費速度が遅い場合の第二判定閾値TH2は、トナーの補給性能の評価指数の低下量が図10(b)のように大きくなると検知できるように、低く設定する。ナー消費速度が遅い場合の第二判定閾値TH2は、トナー消費速度が速い場合の第一判定閾値TH1より低く設定される。この場合、トナー補給性能の評価指数が第二判定閾値TH2を下回ると、トナー補給不良が発生したと判定できる。トナー補給性能の評価指数が第一判定閾値TH1を下回っても、トナー補給不良が発生したと判定しないようにできる。 On the other hand, when the toner consumption rate is slow and the deterioration of the replenishment performance is relatively small, there is a high possibility that the replenishment can sufficiently catch up with the consumption. Relatively mild toner replenishment defects do not have to be detected. Therefore, the second determination threshold value TH2 when the toner consumption rate is slow is set low so that it can be detected when the amount of decrease in the evaluation index of the toner supply performance becomes large as shown in FIG. 10 (b). The second determination threshold value TH2 when the toner consumption rate is slow is set lower than the first determination threshold value TH1 when the toner consumption rate is high. In this case, when the evaluation index of the toner replenishment performance is lower than the second determination threshold value TH2, it can be determined that the toner replenishment failure has occurred. Even if the evaluation index of the toner replenishment performance is lower than the first determination threshold value TH1, it is possible to prevent the determination that the toner replenishment failure has occurred.
図11は、図2の画像形成装置200と管理装置220とにおいて、トナー補給不良対策のために実現される機能の説明図である。画像形成装置200には、補給回数カウント部1101、ビデオカウント値カウント部1102、印刷枚数カウント部1103、トナー補給性能算出部1104、トナー消費速度算出部1105、表示制御部1109、が実現される。これら画像形成装置200の機能は、画像形成装置200のCPU202がプログラムを実行することにより、画像形成装置200に実現される。管理装置220には、判定閾値算出部1106、トナー補給不良検知部1107、表示制御部1108、が実現される。これら管理装置220の機能は、管理装置220のCPU222がプログラムを実行することにより、管理装置220に実行される。
FIG. 11 is an explanatory diagram of functions realized in the
画像形成装置200において、補給回数カウント部1101は、トナーボトルTの補給回数をカウントする。補給回数カウント部1101は、トナー補給が実行される度にその補給回数をカウントする。補給回数カウント部1101は、カウント結果を、トナー補給性能算出部1104へ送信する。ビデオカウント値カウント部1102は、印刷する画像データのビデオカウント値をカウントする。ビデオカウント値カウント部1102は、印刷する画像データを受信する度にビデオカウント値を算出してカウントする。ビデオカウント値カウント部1102は、カウント結果を、トナー補給性能算出部1104およびトナー消費速度算出部1105へ送信する。印刷枚数カウント部1103は、印刷枚数をカウントする。印刷枚数カウント部1103は、印刷が実行される度に印刷枚数をカウントする。印刷枚数カウント部1103は、カウント結果を、トナー補給性能算出部1104およびトナー消費速度算出部1105へ送信する。トナー補給性能算出部1104は、トナー補給性能を算出する。トナー補給性能算出部1104は、所定枚数の印刷を行った期間における補給回数の積算値を、同じく所定枚数の印刷を行った期間におけるビデオカウント値の積算値で除することにより、トナー補給性能の評価指数を算出する。トナー補給性能算出部1104は、算出結果を、管理装置220のトナー補給不良検知部1107へ送信する。トナー消費速度算出部1105は、トナー消費速度を算出する。トナー消費速度算出部1105は、所定枚数の印刷を行った期間におけるビデオカウント値の積算値を所定印刷枚数で除することでトナー消費速度を算出する。トナー消費速度算出部1105は、算出結果を、管理装置220の判定閾値算出部1106へ送信する。表示制御部1109は、トナー補給不良が発生した場合の通知画面などを、操作部215に表示する。
In the
管理装置220において、判定閾値算出部1106は、トナー補給不良を判定する判定閾値を選択または算出する。判定閾値算出部1106は、トナー消費速度を変数とした演算式により、判定閾値を算出してよい。判定閾値算出部1106は、たとえば、トナー消費速度に対して、予め設計された変換係数を乗じることにより、判定閾値を算出してよい。この場合、判定閾値算出部1106は、たとえば、速いトナー消費速度に対してトナー補給が追い付かなくなる時のトナー補給性能と同等となる判定閾値を含む、複数の判定閾値を算出できるようにするとしてよい。また、判定閾値算出部1106は、トナー消費速度と判定閾値との関係に基づいて予め設計された変換テーブルを用いて、トナー消費速度に対応する判定閾値を選択してよい。変換テーブルは、トナー消費に対してトナー補給が追い付かなくなる時のトナー補給性能と同等となる判定閾値を含む、複数の判定閾値を含むようにするとよい。トナー補給不良検知部1107は、トナー補給不良の判定を行う。トナー補給不良検知部1107は、トナー補給性能が判定閾値を下回っているか否かを判定する。トナー補給不良検知部1107は、トナー補給性能が判定閾値を下回っている場合、トナー補給不良と判定して、表示制御部1108および表示制御部1109の少なくとも一方へトナー補給不良発生の情報を送信する。表示制御部1108は、トナー補給不良が発生した場合の通知画面などを、表示部227に表示する。表示制御部1108は、トナー補給不良発生の情報を受けると、トナー補給不良の通知画面を、表示部227に表示する。また、画像形成装置200の表示制御部1109は、トナー補給不良発生の情報を受けると、トナー補給不良の通知画面を、操作部215に表示する。
In the
図12は、図11の画像形成装置200のトナー消費速度算出部1105による、現像器でのトナー消費速度の算出処理のフローチャートである。画像形成装置200のCPU202は、トナー消費速度算出部1105として、図12のトナー消費速度の算出処理を実行する。CPU202は、たとえば画像形成装置200の印刷を実行する度に、図12のトナー消費速度の算出処理を実行してよい。
FIG. 12 is a flowchart of the toner consumption rate calculation process in the developing device by the toner consumption
ステップS101において、CPU202は、画像形成装置200の印刷を開始すると、印刷する画像データを取得する。ステップS102において、CPU202は、取得した画像データごとのビデオカウント値を算出する。CPU202は、印刷する画像データの出力レベルを画素毎に積算して、1枚の画像データについてのビデオカウント値を算出する。CPU202は、画像形成に用いる印刷する画像データの色成分ごとに、ビデオカウント値を積算してよい。ステップS103において、CPU202は、印刷に係る複数のすべての画像データについてのビデオカウント値を積算する。CPU202は、ステップS102で算出した画像データごとのビデオカウント値を積算して、印刷に係る複数の画像データのビデオカウント値を算出する。ステップS104において、CPU202は、ステップS103で演算した印刷に係る複数のすべての画像データについてのビデオカウント値を、印刷回数で積算して、印刷全体でのビデオカウント値を算出する。印刷全体でのビデオカウント値は、今回の印刷で消費されるトナーの総量を示すビデオカウント値を推定するための値となる。ステップS105において、CPU202は、1枚当たりのビデオカウント値ΔVを算出する。CPU202は、ステップS104で算出した印刷全体でのビデオカウント値を、印刷に係る印刷枚数で除して、1枚当たりのビデオカウント値ΔVを算出する。1枚当たりのビデオカウント値ΔVは、トナー消費速度として用いることができる。ステップS106において、CPU202は、ステップS105で算出した1枚当たりのビデオカウント値ΔVを、トナー消費速度として、RAM203に記憶する。画像形成装置200の通信I/F214は、たとえば一定の時間間隔ごとの送信タイミングにおいて定期的に、画像形成装置200のデータを、管理装置220へ送信する。この際、通信I/F214は、前回の送信後にRAM203に記憶されているトナー消費速度をまとめて、管理装置220へ送信する。
In step S101, when the
図13は、図11の画像形成装置200でのトナー補給処理のフローチャートである。画像形成装置200のCPU202は、図13のトナー補給処理を、繰り返し実行する。CPU202は、図11の画像形成装置200のトナー補給性能算出部1104による、現像器100へのトナー補給性能の算出処理を、図13のトナー補給処理の一部として実行する。
FIG. 13 is a flowchart of the toner replenishment process in the
ステップS201において、CPU202は、トナー濃度センサ211の出力信号に基づいて、現像器100のトナー濃度Dが目標値Dtarget未満であるかどうかを判定する。トナー濃度Dが目標値Dtarget未満でない場合、CPU202は、本処理を繰り返す。CPU202は、画像形成により現像器100のトナーが消費されてトナー濃度Dが目標値Dtarget未満となるまで、本処理を繰り返す。トナー濃度Dが目標値Dtarget未満である場合、CPU202は、処理をステップS202へ進める。ステップS202において、CPU202は、その判断時点が、補給禁止時間であるか否かを判断する。現像器100のトナー濃度Dが過剰となる可能性を抑制するために、CPU202は、前回のトナー補給を実行した後、一定の期間においては次回のトナー補給を実行しないように補給禁止時間を計測する。補給禁止時間である場合、CPU202は、処理をステップS201へ戻す。補給禁止時間が経過して、補給禁止時間でない場合、CPU202は、処理をステップS203へ進める。ステップS203において、CPU202は、トナーボトルTから現像器100へのトナー補給を実行する。CPU202は、トナーボトル駆動モータ206を駆動してトナーボトルTを回転駆動する。これにより、現像器100のトナー濃度Dは、目標値Dtargetを超えるように回復し得る。
In step S201, the
ステップS204において、CPU202は、補給回数を積算する。ステップS205において、CPU202は、補給回数と、ビデオカウント値とに基づいて、トナー補給性能の評価指数Iを算出する。CPU202は、所定印刷枚数における補給回数を、所定印刷枚数におけるビデオカウント値で除することにより、トナー補給性能の評価指数Iを算出する。ステップS206において、CPU202は、ステップS205で算出したトナー補給性能の評価指数Iを、RAM203に記憶する。RAM203に記憶されるトナー補給性能の評価指数Iは、後に管理装置220へ送信される。管理装置220は、後述するように、受信したトナー補給性能の評価指数Iなどを用いて、トナー補給不良を判定し、その判定結果を、画像形成装置200へ送信する。画像形成装置200は、受信したトナー補給不良の判定結果を、RAM203に記憶する。
In step S204, the
ステップS207において、CPU202は、トナーボトルTのトナー残量を判定する。CPU202は、現在装着されているトナーボトルTの累積補給回数と閾値Eとを比較する。閾値Eは、トナーボトルTのトナー残量が無くなる直前の累積補給回数として予め設定されている。累積補給回数が閾値Eを下回っている場合、CPU202は、トナーボトルTの交換が不要であるため、トナー補給不良の判定処理を実行するために、処理をステップS208へ進める。累積補給回数が閾値E以上である場合、CPU202は、トナーボトルTのトナー残量は残り僅かとなってその交換時期に来ているため、処理をステップS211へ進める。この場合、CPU202は、トナー補給不良の判定処理は実行しない。
In step S207, the
ステップS211は、トナーボトルTのトナー残量は残り僅かとなってその交換時期に来ている場合での処理である。CPU202は、トナー補給後の現像器100のトナー濃度Dが、閾値Dout未満であるか否かを判定する。閾値Doutは、トナーボトルTのトナー残量が無くなって、トナー補給を実行しても現像器100のトナー量が低下したままとなってしまう場合でのトナー濃度の値でよい。トナー濃度Dが閾値Dout以上である場合、CPU202は、トナーボトルTのトナー残量があると推定し、処理をステップS201へ戻す。この場合、CPU202は、補給禁止期間ごとにトナー補給を繰り返す。複数回のトナー補給により、現像器100のトナー濃度は、回復し得る。トナー濃度Dが閾値Dout未満である場合、CPU202は、トナーボトルTのトナー残量が不足して現像器100のトナー濃度が適当に回復できない場合の例外処理のために、処理をステップS212へ進める。ステップS212において、CPU202は、トナーボトルTのトナー残量が不足していて複数回の通常のトナー補給を実行したとしても現像器100のトナー濃度を回復し得ないため、画像形成を停止する。ステップS213において、CPU202は、トナーボトルTの残り少ないトナーを現像器100へ補給するための、絞り出し処理を実行する。ステップS214において、CPU202は、絞り出し処理の終了後、トナーボトルTを交換する必要があることを通知するために、操作部215に交換通知画面を表示する。その後、CPU202は、一連の処理を終了する。
Step S211 is a process when the remaining amount of toner in the toner bottle T is low and it is time to replace the toner bottle T. The
図14は、図11の画像形成装置200の操作部215に表示されるトナーボトルの交換指示画面の説明図である。なお、図14のトナーボトルの交換指示画面は、図11の管理装置220の表示部227に表示されてもよい。図14の画面が表示されることにより、画像形成装置200のユーザは、トナーボトルTのトナーが無くなったことを知り、トナーボトルTを交換することができる。
FIG. 14 is an explanatory diagram of a toner bottle replacement instruction screen displayed on the
ステップS208は、トナーボトルTの交換が不要である場合の処理である。CPU202は、ステップS206においてRAM203に記憶させたトナー補給性能の評価指数Iなどを、管理装置220へ送信し、トナー補給不良の判定結果を受信してRAM203に記憶している。CPUは、RAM203に記憶されている最新のトナー補給不良の判定結果を取得して参照する。ステップS209において、CPU202は、取得したトナー補給不良の判定結果に基づき、トナー補給不良の有無を判定する。取得したトナー補給不良の判定結果が補給不良なしである場合、CPU202は、処理をステップS201へ戻す。取得したトナー補給不良の判定結果が補給不良有りである場合、CPU202は、処理をステップS210へ進める。ステップS210において、CPU202は、トナーボトルTの補給不良への対処を促す通知のために、操作部215にトナー補給不良の通知画面を表示する。その後、CPU202は、一連の処理を終了する。
Step S208 is a process when the toner bottle T does not need to be replaced. The
図15は、図11の画像形成装置200の操作部215に表示されるトナー補給不良への対応指示画面の説明図である。なお、図15のトナー補給不良への対応指示画面は、図11の管理装置220の表示部227に表示されてもよい。図15の画面が表示されることにより、画像形成装置200のユーザは、トナーボトルTから現像器100へのトナー補給不良が発生している可能性があることを知り、トナー補給不良に対して対処できる。トナーボトルのトナー補給不良は、トナーの凝集塊が詰まって発生していることが多い。ユーザは、たとえば画像形成装置200からトナーボトルTを取り外して振り、元へ戻すことにより、トナーの凝集塊を取り除いて、トナー補給不良を解消し得る。この際、ユーザは、トナー凝集塊が詰まる排出口311を重力方向上に向けて、キャップ部322を重力方向上に向けた状態でトナーボトルTを振るとよい。
FIG. 15 is an explanatory diagram of a response instruction screen for a toner supply defect displayed on the
図16は、図13のステップS213の絞り出し処理の詳細な流れのフローチャートである。ステップS301において、CPU202は、カウント値Nを1に設定する。ステップS302において、CPU202は、トナーボトル駆動モータ206を駆動して、トナーボトルTを回転駆動し、4回分の補給制御を実行する。ステップS303において、CPU202は、所定時間で待機する。これは、トナーボトルTから現像器100へトナーを補給してから、トナー濃度センサ211によりトナー濃度の変化が検知できるようになるまで、一定のタイムラグの時間があるためである。ステップS304において、CPU202は、所定時間経過後に、トナー濃度センサ211の出力信号に基づいて、現像器100のトナー濃度Dが、目標値Dtarget未満であるか否かを判定する。トナー濃度Dが目標トナー濃度Dtarget未満である場合、CPU202は、処理をステップS305へ進める。トナー濃度Dが目標トナー濃度Dtarget以上に回復している場合、CPU202は、処理をステップS307へ進める。ステップS305において、CPU202は、カウント値Nが5に達しているか否かを判定する。カウント値Nが5に達していない場合、CPU202は、ステップS306においてカウント値Nを1増加させて、処理をステップS302へ戻す。CPU202は、カウント値Nが5に達するまで、ステップS302からステップS306の処理を繰り返す。その間に、トナー濃度Dは、目標トナー濃度Dtarget以上に回復することがある。カウント値Nが5に達している場合、一連の本処理を終了する。CPU202の処理は、図13のステップS214へ進む。トナーボトルTのトナーが無くなっていると考えられるため、CPU202は、ステップS214において、操作部215に交換通知画面を表示する。ステップS307では、ステップS302でのトナーの補給により、トナー濃度Dが目標値Dtarget以上に回復している。CPU202は、トナーボトルTにトナーが残っていて、その一部のトナーにより現像器100のトナー濃度を回復できたとして、停止していた画像形成を再開する。その後、CPU202は、処理を図13のステップS201へ戻す。
FIG. 16 is a flowchart of a detailed flow of the squeezing process in step S213 of FIG. In step S301, the
図17は、図11の管理装置220のトナー補給不良検知部1107による、トナー補給不良の判定処理のフローチャートである。管理装置220のCPU222は、図17のトナー補給不良の判定処理を、繰り返し実行する。ステップS401において、CPU222は、通信I/F225を介して画像形成装置200と通信し、画像形成装置200で生成されたトナー消費速度ΔVを受信する。これにより、CPU222は、速度取得手段として、画像形成装置200におけるトナーの消費速度を取得する。ステップS402において、CPU222は、受信したトナー消費速度ΔVを、記憶装置226に記憶する。ステップS403において、CPU222は、通信I/F225を介して画像形成装置200と通信し、トナー補給性能の評価指数Iを受信する。これにより、CPU222は、性能取得手段として、トナーボトルから現像器へのトナーの補給性能を取得する。ステップS404において、CPU222は、受信したトナー補給性能の評価指数Iを、記憶装置226に記憶する。
FIG. 17 is a flowchart of a toner replenishment defect determination process by the toner replenishment
ステップS405において、CPU222は、判定閾値算出部1106として、トナー補給不良を判定する判定閾値Thを算出する。CPU222は、たとえば、トナー消費速度に、変換係数αを乗じて、判定閾値Thを算出する。CPU222は、たとえばトナー消費速度が速い場合には、そのトナー消費に対してトナー補給が追い付かなくなるトナー補給性能と同等の判定閾値TH2を算出してよい。また、トナー消費速度が遅い場合には、CPU222は、たとえば判定閾値TH1を算出してよい。これにより、CPU222は、閾値取得手段として、トナーの消費速度に応じて異なる判定閾値を取得する。CPU222は、トナーの消費速度が低い場合の第一判定閾値TH1と、トナーの消費速度が高い場合での第一判定閾値TH1より大きい第二閾値TH2と、を含む複数の閾値の中から、取得しているトナーの消費速度に応じた判定閾値Thを取得する。
In step S405, the
ステップS406において、CPU222は、トナー補給不良検知部1107として、トナー補給不良を判定する。CPU222は、トナー補給性能の評価指数Iと、判定閾値Tとを比較する。これにより、CPU222は、判定手段として、トナーボトルから現像器へのトナーの補給不良を判定する。CPU222は、トナーの消費速度に応じて取得した異なる判定閾値を用いて、トナーの補給性能を判定することにより、トナーの補給不良を判定する。そして、トナー補給性能の評価指数Iが、トナー消費速度に対応する判定閾値Th未満である場合、CPU222は、トナー補給不良が発生していると判定する。CPU222は、判定手段として、トナーの補給性能が、トナーの消費速度に応じて異なる判定閾値を下回る場合には、トナーの補給が不良であると判定できる。
In step S406, the
この場合、CPU222は、処理をステップS407へ進める。これに対し、トナー補給性能の評価指数Iが判定閾値Th以上である場合、CPU222は、トナー補給不良が発生していないと判定し、一連の本処理を終了する。
In this case, the
ステップS407において、CPU222は、トナー補給不良が発生していることを通知する表示画面を、表示部227に表示する。CPU222は、管理装置220に設けられる通知手段として、判定されたトナーの補給不良を通知する。ステップS408において、CPU222は、トナー補給不良が発生していることを通知する情報を画像形成装置200へ送信する。その後、CPU222は、一連の本処理を終了する。画像形成装置200のCPU202は、トナー補給不良が発生していることを通知する表示画面を、操作部215に表示する。CPU202は、画像形成装置200に設けられる通知手段として、判定されたトナーの補給不良を通知する。
In step S407, the
図18は、図11の管理装置220の表示部227に表示されるトナー補給不良を通知する表示画面の説明図である。なお、図18のトナー補給不良の表示画面は、図11の画像形成装置200の操作部215に表示されてもよい。図18の表示画面には、トナー補給不良を通知するメッセージとして、トナー補給不良が発生した機体の機体No、今までに発生したトナー補給不良の発生件数、最も近いタイミングでトナー補給不良が発生した日時、が表示される。画像形成装置200の保守担当者は、トナー補給不良の発生状況を知ることができる。保守担当者は、たとえば、トナー補給不良発生件数が多いことに基づいて、ユーザがトナーボトルTについてのトナー補給不良への解消処置をしてもトナー補給不良が解消されない状態であることを把握できる。保守担当者は、交換用の新たなトナーボトルTを、画像形成装置200のユーザに届けることができる。
FIG. 18 is an explanatory diagram of a display screen for notifying the toner supply failure displayed on the
以上述べてきたように、本実施形態の画像形成装置200と管理装置220は、トナーボトルTの補給性能と印刷によるトナー消費速度に基づきトナーボトルTのトナー補給不良を検知する。これにより、本実施形態では、ユーザの印刷条件に合わせて適切なタイミングでトナーボトルTのトナー補給不良を通知することができる。本実施形態では、トナーの管理装置220は、トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能を取得し、画像形成装置200におけるトナーの消費速度を取得し、トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給不良を判定する。そして、管理装置220は、トナーの消費速度に応じて異なる判定閾値Thを用いて、トナーの補給性能を判定することにより、トナーの補給不良を判定する。これにより、本実施形態では、たとえばトナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能が低下し、トナーの消費速度に応じて異なる判定閾値Thを下回る場合には、トナーの補給不良を判定できる。この判定に基づいて、たとえば、トナーボトルTを画像形成装置200から取り外して振ることにより、トナーボトルTの出口などにおける凝集塊を容易に取り除くことができる。しかも、この判定時点では、現像器100のトナー濃度が低下していない。本実施形態では、現像器100のトナー濃度が実際に低下する前に、トナーの補給不良を判定して対処することができる。
As described above, the
その結果、本実施形態では、適切なタイミングでのトナーの補給不良の判定に基づいて凝集塊を取り除いて、凝集塊を取り除いたトナーボトルTを画像形成装置200において再度取り付けて使用し続けることができる。画像形成装置200は、トナーの目詰まりなどに起因して現像器100のトナー濃度が実際に低下して画質が低下してしまうことが起きる前に凝集塊などを取り除いて、画像の形成を継続できる。そして、画像形成装置200は、トナーの目詰まりなどを抑制して、トナーの目詰まりなどに起因する画質低下の発生を抑制することができる。
As a result, in the present embodiment, the agglomerates are removed based on the determination of the toner supply failure at an appropriate timing, and the toner bottle T from which the agglomerates have been removed can be reattached and used in the
特に、本実施形態では、トナーボトルTの補給性能の推定に基づいてトナー補給不良を判定しているので、現像器100のトナー濃度が実際に低下する前にトナー補給不良の通知を行うことができる。また、本実施形態では、トナー消費速度の推定に基づいて判定閾値Thを選択しているので、ユーザの使用状況に応じて、現像器100のトナー濃度が実際に低下し始めてしまう前にトナー補給不良の通知を行うことができる。たとえばトナー補給性能の低下の程度が小さく、しかも、トナー消費の少ない画像の印刷がなされている使用状況では、判定閾値Thを低くする。その結果、トナー補給不良の通知が頻繁になされないようにできる。トナー補給不良を解消するための処理が不用意に頻繁に生じることが起き難くなる。本実施形態では、印刷の割合が低いユーザに対しては、判定閾値Thを小さくして、小さな凝集体であれば通知を出さないようにして印刷を継続させることができる。この他にもたとえば、トナー補給性能の低下の程度が小さいが、トナー消費の多い画像の印刷がなされている使用状況では、判定閾値Thを高くする。その結果、トナー補給不良を解消するための処置が手遅れとならないように、早期に通知することができる。本実施形態では、印刷の割合の高いユーザに対しては閾値Thを大きくして、小さな凝集体であっても早期に通知を出すことができる。印刷の割合の高いユーザに対してたとえば凝集体が大きくなるまで放置してしまうと、印刷中にトナーの補給が追い付かなくなるケースが生じ易くなる。本実施形態では、このような事態の発生を効果的に抑制できる。
In particular, in the present embodiment, since the toner replenishment defect is determined based on the estimation of the replenishment performance of the toner bottle T, it is possible to notify the toner replenishment defect before the toner concentration of the
このように、本実施形態では、トナー消費速度に応じて通知のタイミングを調整することにより、不用意に多くの通知がなされないようにしながら、必要な通知については使用状況に応じて早期に通知するようにできる。本実施形態では、ユーザの使用状況に応じた最適なタイミングで、トナー補給不良の通知をすることができる。 As described above, in the present embodiment, the timing of notification is adjusted according to the toner consumption rate to prevent inadvertently many notifications, and necessary notifications are notified early according to the usage status. Can be done. In the present embodiment, it is possible to notify the toner supply failure at the optimum timing according to the usage status of the user.
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。 Although the present invention has been described in detail based on the preferred embodiments thereof, the present invention is not limited to these specific embodiments, and various embodiments within the range not deviating from the gist of the present invention are also included in the present invention. included.
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(たとえば、ASIC)によっても実現可能である。 The present invention supplies a program that realizes one or more functions of the above-described embodiment to a system or device via a network or storage medium, and one or more processors of the computer of the system or device reads the program. It can also be realized by the processing to be executed. The present invention can also be realized by a circuit (for example, ASIC) that realizes one or more functions.
上述した実施形態では、画像形成装置200のCPU202は、トナー補給性能算出部1104として、トナー補給性能の指標を算出している。CPU202は、所定枚数の印刷を行った期間における補給回数の積算値を、同じ枚数でのビデオカウント値の積算値で除することにより、トナー補給性能の指標を算出している。CPU202は、この他の方法により、トナー補給性能の評価指数を算出してよい。トナー補給性能の評価指数は、トナーボトルTのトナー補給性能を表す指標であればよい。CPU202は、性能取得手段として、トナーボトルTからトナーが補給されている現像器100におけるトナーの低下の程度から推定される、トナーボトルTから現像器100へのトナーの補給性能を取得してよい。図7および図8を用いて、他のトナー補給性能を示す指標の例について説明する。
In the above-described embodiment, the
図7(a)および図7(b)に示すように、トナー補給不良が発生している場合のトナー濃度CとDとの差、即ちトナー補給を行った前後でのトナーの濃度の増加程度は、補給されるトナー量が少ないためにトナー補給不良が発生していない場合より小さい。したがって、このトナー濃度CとDとの差分は、トナー補給性能の評価指数として用いることが可能である。画像形成装置200のCPU202は、たとえば、トナー補給を行ったタイミングAの後でトナー濃度が減少から増加に転じる点を、トナー濃度Cの値として検知してよい。CPU202は、トナー補給を行ったタイミングAの後でトナー濃度が増加から減少に転じる点を、トナー濃度Dの値として検知してよい。
As shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b), the difference between the toner concentrations C and D when the toner replenishment failure occurs, that is, the degree of increase in the toner concentration before and after the toner replenishment is performed. Is smaller than the case where the toner supply failure does not occur because the amount of toner to be replenished is small. Therefore, the difference between the toner concentrations C and D can be used as an evaluation index of the toner replenishment performance. The
この他にもたとえば、画像形成装置200のCPU202は、トナー補給を行ったタイミングAを基点として、現像器100において補給トナーがトナー濃度センサ211まで搬送され始めるまでの経過時間でのトナー濃度を、トナー濃度Cの値としてもよい。同様に、CPU202は、トナー補給を行ったタイミングAを基点として、補給トナーがトナー濃度センサ211に到達し終えるまでの時間が経過した時点でのトナー濃度を、トナー濃度Dの値として検知してもよい。
In addition to this, for example, the
この他にもたとえば、トナー濃度Cからトナー濃度Dに至るまでのトナー濃度推移の傾きは、補給されるトナー量によって変化する。したがって、CPU202は、トナー濃度Cからトナー濃度Dに至るまでのトナー濃度推移の傾きを、トナー補給性能の評価指数としてもよい。
In addition to this, for example, the slope of the toner concentration transition from the toner concentration C to the toner concentration D changes depending on the amount of toner to be replenished. Therefore, the
この他にもたとえば、CPU202は、トナー濃度について所定の閾値を設定し、トナー濃度が閾値を下回ったかどうかを判定することにより、トナー補給性能を評価する指標を得てよい。CPU202は、たとえば、閾値を下回れば0、閾値を超えていれば1となるトナー補給性能の評価指数を用いてよい。この閾値は、たとえば現像器100としての性能を維持できる最低値のトナー濃度でよい。
In addition to this, for example, the
上述した実施形態は、画像データに基づいて感光体1に静電潜像を形成し、静電潜像を現像器100のトナーで現像し、感光体1のトナーをシートSに転写定着することにより、シートSに画像を形成する電子写真方式の画像形成装置200の例である。画像形成装置200には、この他にもインクジェット方式のものがある。インクジェット方式の画像形成装置は、画像データに基づいてインクをシートSへ吐出して定着することにより、シートSに画像を形成する。このようなインクジェット方式の画像形成装置において、液状の現像剤であるインクを、インクボトルから吐出器へ補給する場合においても、本発明は適用できる。液状の現像剤であるインクは、インクボトルの出口などにおいて固化して目詰まりを起こすことがある。インク補給不良の通知に基づいてユーザが固化したインクを取り除くことにより、インクジェット方式の画像形成装置は、インクボトルを継続的に使用して画像を形成することができる。
In the above-described embodiment, an electrostatic latent image is formed on the
上述した実施形態では、管理装置220は、画像形成装置200と別体とされている。この他にもたとえば、管理装置220は、画像形成装置200に設けられてよい。この場合、画像形成装置200は、管理装置220のすべての機能および処理を備え、自らのトナー補給不良を自身で判定することができる。
In the above-described embodiment, the
100 現像器
200 画像形成装置
201 制御部
202 CPU
211 トナー濃度センサ
215 操作部
220 管理装置
221 制御部
222 CPU
223 RAM
226 記憶装置
227 表示部
1101 補給回数カウント部
1102 ビデオカウント値カウント部
1103 印刷枚数カウント部
1104 トナー補給性能算出部
1105 トナー消費速度算出部
1106 判定閾値算出部
1107 トナー補給不良検知部
1108 表示制御部
1109 表示制御部
T トナーボトル
Th 判定閾値
TH1 第一判定閾値
TH2 第二判定閾値
100
211
223 RAM
226
Claims (10)
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する性能取得手段と、
前記画像形成装置における現像剤の消費速度を取得する速度取得手段と、
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給不良を判定する判定手段と、
を有し、
前記判定手段は、前記現像剤の消費速度に応じて異なる判定閾値を用いて、前記現像剤の補給性能を判定することにより、現像剤の補給不良を判定する、
画像形成装置における現像剤の管理装置。 A developer management device in an image forming apparatus that supplies a developing agent from a supply container to the developing device of the image forming apparatus.
A performance acquisition means for acquiring the replenishment performance of the developer from the replenishment container to the developer, and
A speed acquisition means for acquiring the consumption speed of the developer in the image forming apparatus,
A determination means for determining poor supply of the developer from the supply container to the developer, and
Have,
The determination means determines the poor supply of the developer by determining the replenishment performance of the developer using different determination thresholds depending on the consumption rate of the developer.
A developer management device in an image forming apparatus.
請求項1記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 When the replenishment performance of the developer is lower than the determination threshold value different depending on the consumption rate of the developer, the determination means determines that the replenishment of the developer is defective.
The developer management device in the image forming apparatus according to claim 1.
画像形成により減る前記現像器の現像剤の量を安定化させるように前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給を繰り返すように制御する制御手段、を有し、
前記性能取得手段は、
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能が低下することに応じて増加する補給回数と、画像データの積算データ量とから推定される、前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する、
請求項1または2記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 The image forming apparatus is
It has a control means for controlling the replenishment of the developer from the replenishment container to the developer so as to stabilize the amount of the developer in the developer, which is reduced by image formation.
The performance acquisition means
The developer from the replenishment container to the developer, which is estimated from the number of replenishments increasing as the replenishment performance of the developer from the replenishment container to the developer deteriorates and the integrated data amount of the image data. To get the replenishment performance of
The developer management device in the image forming apparatus according to claim 1 or 2.
前記補給容器から現像剤が補給されている前記現像器における現像剤の低下の程度から推定される、前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する、
請求項1または2記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 The performance acquisition means
The replenishment performance of the developer from the replenishment container to the developer, which is estimated from the degree of deterioration of the developer in the developer to which the developer is replenished from the replenishment container, is acquired.
The developer management device in the image forming apparatus according to claim 1 or 2.
前記速度取得手段は、
前記記録材の所定枚数あたりの画像データの積算データ量に基づいて推定される前記現像剤の消費速度を取得する、
請求項1から4のいずれか一項記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 The image forming apparatus forms an image based on image data on a recording material.
The speed acquisition means is
The consumption rate of the developer estimated based on the integrated data amount of the image data per predetermined number of recording materials is acquired.
The developer management device in an image forming apparatus according to any one of claims 1 to 4.
前記閾値取得手段は、
前記現像剤の消費速度が低い場合の第一判定閾値と、前記現像剤の消費速度が高い場合での前記第一判定閾値より大きい第二判定閾値と、を含む複数の閾値の中から、前記速度取得手段が取得する前記現像剤の消費速度に基づいて前記判定閾値を取得し、
前記判定手段は、
前記閾値取得手段が取得した前記判定閾値を用いて、前記現像剤の補給性能を判定することにより、現像剤の補給不良を判定する、
請求項1から5のいずれか一項記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 It has a threshold value acquisition means for acquiring the determination threshold value that differs depending on the consumption rate of the developer.
The threshold value acquisition means is
The above-mentioned threshold value from a plurality of threshold values including a first determination threshold value when the consumption rate of the developer is low and a second determination threshold value larger than the first determination threshold value when the consumption rate of the developer is high. The determination threshold value is acquired based on the consumption rate of the developer acquired by the speed acquisition means, and the determination threshold value is acquired.
The determination means is
Using the determination threshold value acquired by the threshold value acquisition means, the replenishment performance of the developer is determined to determine the defective replenishment of the developer.
The developer management device in an image forming apparatus according to any one of claims 1 to 5.
前記通知手段は、
前記判定手段により判定された現像剤の補給不良を通知する、
請求項1から6のいずれか一項記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 It has a notification means provided in the image forming apparatus or the management apparatus, and has.
The notification means is
Notifying the poor replenishment of the developer determined by the determination means,
The developer management device in an image forming apparatus according to any one of claims 1 to 6.
請求項1から7のいずれか一項記載の、画像形成装置における現像剤の管理装置。 The developer management device is provided in the image forming device.
The developer management device in an image forming apparatus according to any one of claims 1 to 7.
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する処理と、
前記画像形成装置における現像剤の消費速度を取得する処理と、
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給不良を判定する判定処理と、
を有し、
前記判定処理は、前記現像剤の消費速度に応じて異なる判定閾値を用いて、前記現像剤の補給性能を判定することにより、現像剤の補給不良を判定する、
画像形成装置における現像剤の管理装置の制御方法。 It is a control method of the developer management device in the image forming apparatus that supplies the developer from the replenishment container to the developer of the image forming apparatus.
The process of acquiring the replenishment performance of the developer from the replenishment container to the developer, and
The process of acquiring the consumption rate of the developer in the image forming apparatus and
Judgment processing for determining defective replenishment of the developer from the replenishment container to the developer, and
Have,
In the determination process, the defective replenishment of the developer is determined by determining the replenishment performance of the developer using different determination threshold values according to the consumption rate of the developer.
A method for controlling a developer management device in an image forming device.
前記画像形成装置における現像剤の管理装置の制御方法は、
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給性能を取得する処理と、
前記画像形成装置における現像剤の消費速度を取得する処理と、
前記補給容器から前記現像器への現像剤の補給不良を判定する判定処理と、
を有し、
前記判定処理は、前記現像剤の消費速度に応じて異なる判定閾値を用いて、前記現像剤の補給性能を判定することにより、現像剤の補給不良を判定する、
プログラム。 A program that causes a computer to execute a control method for a developer management device in an image forming apparatus that supplies a developing agent from a replenishing container to the developing device of the image forming apparatus.
The control method of the developer management device in the image forming device is as follows.
The process of acquiring the replenishment performance of the developer from the replenishment container to the developer, and
The process of acquiring the consumption rate of the developer in the image forming apparatus and
Judgment processing for determining defective replenishment of the developer from the replenishment container to the developer, and
Have,
In the determination process, the defective replenishment of the developer is determined by determining the replenishment performance of the developer using different determination threshold values according to the consumption rate of the developer.
program.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020209346A JP2022096306A (en) | 2020-12-17 | 2020-12-17 | Developer management device in image forming apparatus, control method for the same, and program |
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