JP2022094307A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体及び中間転写ベルト等の駆動系の駆動状態を検出し、誤った画像位置ずれ補正が行われている場合は報知することで、誤った画像位置ずれ補正により画像品質が低下する不都合を防止する。【解決手段】複数色で形成される画像位置ずれ検出用パターンを転写ベルト上に形成し、この画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づいて、各色の各画像の画像位置ずれを補正する。この際、判断部は、転写ベルト上の画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔と、基準値となるパターン間隔との差分量を色毎に検出し、この差分量が所定の閾値以上であった場合に、転写ベルトを駆動する駆動系の駆動状態の異常が発生しているものと判断する。通知部は、いずれかの色の差分量に基づいて、駆動系の駆動状態の異常と判断された場合、画像位置ずれの発生を通知する。【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
今日において、像担持体上に画像データに応じた画像光を照射して形成した潜像画像を現像部で顕像化して記録紙上に転写することで画像を形成するカラー画像形成装置が知られている。
また、このようなカラー画像形成装置において、ベルト上に転写した画像位置ずれ検出用パターンを検出し、基準色に対する各色の画像位置ずれ量を算出し、この算出結果に応じて画像位置を補正する技術が知られている。
例えば、特許文献1(特開2007-293047号公報)には、感光体ドラム又は中間転写ベルト等の速度変動要因が除かれたレジストマークの位置ずれ量を最短時間に検知可能とし、また、カラーレジスト補正精度の向上を図ったカラー画像形成装置が開示されている。このカラー画像形成装置は、各色それぞれのレジストマークの平均速度を算出し、基準色の平均速度との差を算出し、検知した位置ずれ量と乗算することで、実質的なずれ量を算出するようになっている。
従来のカラー画像形成装置における画像位置ずれ補正制御は、中間転写ベルト上に形成した画像位置ずれ検出用パターンを検出できれば画像位置の補正が可能となる。
しかし、感光体及び転写ベルト等の駆動系の駆動状態により、画像位置ずれ検出用パターンが正確に検出されない場合がある。画像位置ずれ検出用パターンが正確に検出されていないにも関わらず、画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づいて画像位置ずれ補正を行うと、誤った画像位置ずれ補正が行われ画像品質が低下する不都合を生ずる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、感光体及び転写ベルト等の駆動系の駆動状態を検出し、誤った画像位置ずれ補正が行われている場合は報知することで、誤った画像位置ずれ補正により画像品質が低下する不都合を防止可能とした画像形成装置及び画像形成方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数色で形成される画像位置ずれ検出用パターンを転写ベルト上に形成する形成部と、転写ベルト上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出する検出部と、検出部による画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づいて、各色の各画像の画像位置ずれを補正する補正部と、転写ベルト上に形成された画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔と、基準値となるパターン間隔との差分量を色毎に検出し、差分量が所定の閾値以上であった場合に、少なくとも転写ベルトを駆動する駆動系の駆動状態の異常が発生しているものと判断する判断部と、判断部で、いずれかの色の差分量に基づいて、駆動系の駆動状態の異常と判断された場合、画像位置ずれの発生を通知する通知部と、を有する。
本発明によれば、感光体及び転写ベルト等の駆動系の駆動状態を検出し、誤った画像位置ずれ補正が行われている場合は報知することで、誤った画像位置ずれ補正により画像品質が低下する不都合を防止できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置の断面図である。 図2は、実施の形態のカラー画像形成装置の作像装置の構成を示す図である。 図3は、光ビーム走査装置を上から見た状態を示す上面図である。 図4は、光ビーム走査装置を駆動する画像形成制御部のブロック図である。 図5は、画素クロック生成部のVCOクロック発生部の構成を示すブロック図である。 図6は、書出開始位置制御部のブロック図である。 図7は、書出開始位置制御部における主走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。 図8は、書出開始位置制御部における副走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。 図9は、LD制御部の前段の構成を示すブロック図である。 図10は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置の印刷制御動作の流れを示すフローチャートである。 図11は、プリンタ制御部が、記憶部に記憶されている画像位置ずれ補正プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。 図12は、プリンタ制御部の各機能に基づいて実行される画像位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、画像位置ずれ検出用パターンの検出誤差について説明するための図である。 図14は、画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。 図15は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置における、画像位置ずれ補正後の印刷制御の流れを示すフローチャートである。 図16は、第1の実施の形態の第2の変形例を説明するためのフローチャートである。 図17は、第3の実施の形態にかかる画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。 図18は、第3の実施の形態にかかるプリンタ制御部の各機能に基づいて実行される画像位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 図19は、第3の実施の形態の変形例にかかる画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。 図20は、第4の実施の形態のカラー画像形成装置の作像装置の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態となるカラー画像形成装置(画像形成装置の一例)の説明をする。
[第1の実施の形態]
(全体構成)
図1は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1の断面図である。この図1に示すように、カラー画像形成装置1は、中央に中間転写ユニットを備えている。この中間転写ユニットには、無端ベルトである中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、モータなどによって回転する3つの支持ローラ14~16に掛け廻されており、時計廻りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の右に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17が設けられている。
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10の移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色の感光体40、帯電器18、現像ユニット8およびクリーニングユニット9を備えた作像装置20が設けられている。トナー現像部の一例である作像装置20は、カラー画像形成装置1の本体に対して脱着可能となっている。また、現像ユニット8に供給するトナーのトナーボトルは、色毎に設けられている。
作像装置20の上方には、各色感光体ユニットの各感光体40に画像形成のためのレーザ光を照射する光ビーム走査装置21(光書込み部の一例)が設けられている。また、中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22が設けられている。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡し、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押し当てるように配置したものである。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上の画像を用紙上に転写する。
2次転写ユニット22の横には、用紙上の転写画像を定着する定着ユニット25が設けられており、トナー像が転写された用紙が搬送される。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加熱、加圧ローラ27を押し当てたものである。2次転写ユニット22および定着ユニット25の下方に、表面に画像を形成した直後の用紙を、裏面にも画像を記録するために表裏を反転して搬送するシート反転ユニット28が設けられている。
操作部ユニットのスタートスイッチが操作されると、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿給紙台30上に原稿がセットされている場合は、その原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。ADF400に原稿がセットされていない場合は、コンタクトガラス32上に手置きされた原稿の読み取りを行うために、画像読み取りユニット300のスキャナが駆動され、第1キャリッジ33及び第2キャリッジ34が読み取り走査駆動される。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を照射すると共に、原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサであるCCD36に結像する。CCD36で得た画像信号に基づいてY、M、C、K各色記録データが生成される。
また、スタートスイッチが操作された際、パーソナルコンピュータ装置等から画像出力が指示された際、又は、ファクシミリ通信で受信した画像の出力指示があった際に、中間転写ベルト10の回動駆動が開始されると共に、作像装置20の各ユニットの作像準備が開始される。そして、各色作像の作像シーケンスが開始され、各色用の感光体ドラムに各色記録データに基づいて変調された露光レーザが投射され、各色作像プロセスにより、各色トナー像が中間転写ベルト10上に一枚の画像として、重ね転写される。
このトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するときに同時に先端が2次転写ユニット22に進入するようにタイミングをはかって用紙が2次転写ユニット22に搬送され、これにより中間転写ベルト10上のトナー像が用紙に転写する。トナー像が転写された用紙は、定着ユニット25に搬送され、そこでトナー像が用紙に定着される。
なお、用紙は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動することで、給紙ユニット43に多段に備える給紙トレイ44の1つから繰り出され、分離ローラ45により1枚だけ分離され、搬送コロユニット46に搬送される。そして、用紙は、搬送ローラ47によりプリンタ100内の搬送コロユニット48に搬送され、搬送コロユニット48のレジストローラ49に当接することで一旦停止した後に、上述のタイミングで2次転写ユニット22に搬送される。
手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することも可能である。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいるときには、プリンタ100が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込む。この引き込まれた用紙は、上述と同様にレジストローラ49に当接することで一旦停止する。
定着ユニット25で定着処理された排出される用紙は、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55でシート反転ユニット28に案内し、そこで反転させられて再び転写位置へと案内され、裏面にも画像が記録された後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニングユニット17で残留トナーが除去される。これにより、再度、画像形成可能となる。
(作像装置の構成)
図2は、作像装置20の構成を示す図である。この図2に示すように、作像装置20は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために4組の画像作像部と4組の光ビーム走査装置21を備えている。各感光体40は、モータなどによってそれぞれ回動駆動される。
図3を用いて後述するが、光ビーム走査装置21は、画像データに応じて駆動変調されることで選択的に光ビームを出射するLD制御ボードを備えている。出射された光ビームは、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラーで偏向され、fθレンズを介して折り返しミラーで反射され、回動駆動される感光体40上を走査する。
各色とも、感光体40の回りには、帯電器18、現像ユニット8、転写器7、クリーニングユニット9、除電器19が設けられている。通常の電子写真プロセスである帯電、露光、現像、転写により中間転写ベルト10上に1色目の画像が形成され、次に2色目、3色目、4色目の順に画像が転写されて、4色の画像が重ね合わされたカラー画像が形成される。さらに、2次転写ユニット22により、中間転写ベルト10上に形成された画像を、搬送された用紙に転写する。これにより、4色の画像が重ね合わされたカラー画像を用紙上に形成することができる。この用紙上に形成されたカラー画像は、定着装置により、用紙上に定着される。中間転写ベルト10上の残トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去される。
また、後述するが、作像装置20には、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出するための第1のセンサ61及び第2のセンサ62が設けられている。第1及び第2のセンサ61,62は、反射型の光学センサであり、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出する。第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、第1及び第2のセンサ61,62による画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づき、各色間の主走査方向及び副走査方向の画像位置ずれ、主走査方向の画像倍率を補正する。また、カラー画像形成装置1は、検出結果から、感光体40及び中間転写ベルト10等の駆動系60(図4参照)の速度変動を検出する。ここで、駆動系60とは、感光体40及び中間転写ベルト10等を、回動駆動する部材である。例えば、中間転写ベルト10を回動駆動する3つの支持ローラ14~16および支持ローラ14~16を駆動するモータ、感光体40を回転駆動するモータなどが該当する。
(光ビーム走査装置の構成)
図3は、光ビーム走査装置21を上から見た状態を示す上面図である。各色の光ビーム走査装置は、この図3に示す共通の構成を有している。この図3において、LDユニット71からの光ビームは、CYL(シリンダレンズ)72を通り、ポリゴンミラー73に入射する。ポリゴンミラー73は、回転することで光ビームを偏向する。偏向された光ビームは、fθレンズ74を通り、副走査方向のビーム位置等を補正する第2レンズ75を通り、折り返しミラー76によって感光体40上に照射される。これにより、感光体40が光ビームにより走査される。
主走査方向書出し側端部には、同期ミラー77、同期レンズ78、同期センサ79が設けられている。fθレンズ74を透過した光ビームは、同期ミラー77により反射され、同期レンズ78によって集光され、同期センサ79に入射する。同期センサ79は、主走査の書き出しタイミングを決定する同期検知信号を検出するための同期検知センサとして機能する。
(画像形成制御部の構成)
図4は、このような光ビーム走査装置21を駆動する画像形成制御部のブロック図である。この図4は、1色分の画像形成制御部及び光ビーム走査装置を示しているが、プリンタ制御部87、記憶部88、第1のセンサ61及び第2のセンサ62以外は、色毎に画像形成制御部及び光ビーム走査装置が設けられている。プリンタ制御部87は、カラー画像形成装置1の全体を制御する。プリンタ制御部87は、駆動系60を制御して、感光体40及び中間転写ベルト10等を回動駆動する。
光ビーム走査装置21の主走査方向端部の画像書き出し側に光ビームを検出する同期センサ79が設けられている。また、fθレンズ74を透過した光ビームが同期ミラー77で反射され、同期レンズ78で集光されて同期センサ79に入射する。
光ビームが同期センサ79上を通過することにより、同期センサ79から同期検知信号XDETPが出力され、画素クロック生成部130の位相同期クロック発生部84、同期検知用点灯制御部83及び書出開始位置制御部81に供給される。画素クロック生成部130の位相同期クロック発生部84は、同期検知信号XDETPに同期した画素クロックPCLKを生成し、書出開始位置制御部81、LD制御部82及び同期検知用点灯制御部83に供給する。
同期検知用点灯制御部83は、最初に同期検知信号XDETPを検出するために、LD強制点灯信号BDをONすることでLDユニット71を強制点灯させる。これに対して、同期検知用点灯制御部83は、同期検知信号XDETPを検出した後は、同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて、フレア光が発生しない程度で確実に同期検知信号XDETPを検出可能なタイミングでLDユニット71を点灯制御する。そして、同期検知用点灯制御部83は、これにより同期検知信号XDETPを検出すると、LDユニット71を消灯制御するためのLD強制点灯信号BDを生成し、LD制御部82に供給する。
また、同期検知用点灯制御部83は、各LDの光量制御タイミング信号APCを同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて生成し、LD制御部82に供給する。この光量制御タイミング信号APCの生成は、画像書き込み領域外のタイミングで光量が所定の光量に制御されて実行される。
LD制御部82は、同期検知用強制点灯信号BD、光量制御タイミング信号APC及び画素クロックPCLKに同期した画像データに応じてLDユニット71を点灯制御する。LDユニット71から出射された光ビームは、ポリゴンミラー73に偏向され、fθレンズ74及び第2レンズ75を通り、折り返しミラー76によって感光体40上を走査する。
ポリゴンモータ制御部80は、プリンタ制御部87からの制御信号により、ポリゴンモータを規定の回転数で回転制御する。書出開始位置制御部81は、同期検知信号XDETP、画素クロックPCLK、及びプリンタ制御部87からの制御信号等により、画像書出し開始タイミング及び画像幅を決定する主走査制御信号XLGATE、副走査制御信号XFGATEを生成する。
画像位置ずれ検出用パターンを検出する第1及び第2のセンサ61,62は、それぞれ検出した画像パターン情報をプリンタ制御部87に供給する。プリンタ制御部87は、各画像位置ずれ検出用パターンの位置ずれ量を算出して、この位置ずれを補正するための補正データを生成する。この補正データは、書出開始位置制御部81、画素クロック生成部130に設定するとともに、記憶部88に記憶される。記憶部88に記憶された補正データは、画像形成動作を行う際に、補正部の一例であるプリンタ制御部87により読み出され、書出開始位置制御部81及び画素クロック生成部130に設定される。
また、プリンタ制御部87は、第1及び第2のセンサ61,62で検出された画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔から感光体40、中間転写ベルト10の速度変動を算出し、図示しない操作パネル等にその情報を表示する。詳しくは後述する。
(VCOクロック発生部の構成)
図5は、画素クロック生成部130のVCOクロック発生部85の構成を示すブロック図である。この図5に示すように、VCOクロック発生部85は、基準クロック発生部86からの基準クロック信号FREFと、VCOクロック発生部85の出力信号であるVCLK出力信号を1/N分周器94でN分周した信号を位相比較器91に入力している。
位相比較器91は、基準クロック信号FREF及びVCLK出力信号の立ち下がりエッジのタイミングで位相比較を行い、誤差成分信号を定電流出力する。この誤差成分信号は、LPF(ローパスフィルタ)92によって不要な高周波成分及び雑音が除去され、VCO(電圧制御発振器)93に供給される。
VCO93は、LPF92の出力に依存した発振周波数信号を発振する。従って、プリンタ制御部87により、基準クロック発生部86からの基準クロック信号FREFの周波数及び分周比「N」を可変することでVCLK出力信号の周波数を可変できる。VCLK出力信号の周波数が変わることで、画素クロックPCLKの周波数も変わる。
(書出開始位置制御部の構成)
図6は、図4に示した書出開始位置制御部81のブロック図である。この図6に示すように、書出開始位置制御部81は、主走査ライン同期信号発生部96、主走査ゲート信号発生部98及び副走査ゲート信号発生部97を有している。
主走査ライン同期信号発生部96は、主走査ゲート信号発生部98内の主走査カウンタ103、及び、副走査ゲート信号発生部97内の副走査カウンタ99を動作させるためのXLSYNC信号を生成する。主走査ゲート信号発生部98は、画像信号の取り込みタイミング(主走査方向の画像書出しタイミング)を決定するためのXLGATE信号を生成する。副走査ゲート信号発生部97は、画像信号の取り込みタイミング(副走査方向の画像書出しタイミング)を決定するXFGATE信号を生成する。
主走査ゲート信号発生部98は、XLSYNC信号及び画素クロックPCLKで動作する主走査カウンタ103のカウンタ値、及び、プリンタ制御部87からの第1の設定値(補正データ)を比較するコンパレータ104を有している。また、主走査ゲート信号発生部98は、コンパレータ104からの比較結果に基づいてXLGATE信号を生成するゲート信号生成部105を有している。
副走査ゲート信号発生部97は、プリンタ制御部87からの制御信号(印刷開始信号)、XLSYNC信号及び画素クロックPCLKで動作する副走査カウンタ99と、カウンタ値及びプリンタ制御部87からの第2の設定値(補正データ)を比較するコンパレータ101を有している。また、副走査ゲート信号発生部97は、コンパレータ101からの比較結果からXFGATE信号を生成するゲート信号生成部102を有している。
書出開始位置制御部81は、記憶部88に記憶された補正データに基づいて、主走査方向に対する書出位置の補正を、画素クロックPCLKの1周期単位、つまり1ドット単位で行う。また、書出開始位置制御部81は、記憶部88に記憶された補正データに基づいて、副走査方向に対する書出位置の補正を、XLSYNC信号の1周期単位、つまり1ライン単位で行う。
図7は、書出開始位置制御部81における主走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。このうち、図7(a)は画素クロックPCLKのタイミングを示している。図7(b)は、光ビームが同期センサ79上を通過することで、同期センサ79から出力される同期検知信号XDETPのタイミングを示している。図7(c)は、主走査ライン同期信号発生部96で生成されるXLSYNC信号のタイミングを示している。図7(d)は、ゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号のタイミングを示している。図7(e)は、主走査カウンタ103のカウンタ値を示している。図7(f)は、ゲート信号生成部105で生成されるXLGATE信号のタイミングを示している。図7(g)は、画像信号のタイミングを示している。
このような図7のタイミングチャートにおいて、主走査カウンタ103は、図7(c)に示すXLSYNC信号でカウンタ値がリセットされた後、図7(a)に示す画素クロックPCLKのカウントを開始する。これにより、主走査カウンタ103が画素クロックPCLKをカウントする毎に、図7(e)に示すようにカウンタ値が1ずつカウントアップする。このカウンタ値が、プリンタ制御部87によって設定された第1の設定値(この場合、図7(e)に示す「X」のカウンタ値)になった際に、コンパレータ104からその比較結果が出力され、図7(f)に示すようにゲート信号生成部105で生成されるXLGATE信号がLowレベル(有効)になる。XLGATE信号は、主査方向の画像幅分だけLowレベルとなる信号である。
図8は、書出開始位置制御部81における副走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。このうち、図8(a)は印刷開始信号のタイミングを示している。図8(b)は、主走査ライン同期信号発生部96で生成されるXLSYNC信号のタイミングを示している。図8(c)は、副走査カウンタ99のカウンタ値を示している。図8(d)は、ゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号のタイミングを示している。図8(e)は、画像信号のタイミングを示している。
このような図8のタイミングチャートにおいて、図8(a)に示すプリンタ制御部87からの印刷開始信号で、図8(c)に示す副走査カウンタ99のカウンタ値がリセットされた後、主走査ライン同期信号発生部96で生成される図8(b)に示すXLSYNC信号のカウントを開始する。これにより、副走査カウンタ99がXLSYNC信号をカウントする毎に、図8(c)に示すようにカウンタ値が1ずつカウントアップする。このカウンタ値が、プリンタ制御部87によって設定された第2の設定値(この場合、図8(c)に示す「Y」のカウンタ値)になった際に、コンパレータ101からその比較結果が出力され、図8(d)に示すようにゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号がLowレベル(有効)になる。XFGATE信号は、副査方向の画像長さ分だけLowレベルとなる信号である。
(LD制御部の構成)
図9は、LD制御部82の前段の構成を示すブロック図である。この図9に示すように、LD制御部82には、その前段に、ラインメモリ106が設けられている。LD制御部82は、このラインメモリ106により、XFGATE信号及びXLGATE信号のタイミングで、例えばプリンタコントローラ、フレームメモリ又はスキャナ等からの画像データを取得する。ラインメモリ106に取り込まれた画像データは、画素クロックPCLKに同期して出力され、LDユニット71に供給される。これにより、LDユニット71から光ビームが出射される。
(印刷制御動作)
図10は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1の印刷制御動作の流れを示すフローチャートである。この図10のフローチャートにおいて、操作パネルのスタートキーが操作されると、プリンタ制御部87は、印刷条件に基づいた規定の回転数でポリゴンモータを回転させるようにポリゴンモータ制御部80を制御する(ステップS1)。
次に、プリンタ制御部87は、記憶部88に記憶されている補正データ(主走査方向及び副走査方向の書き出し開始位置、倍率の設定値)を書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に設定する(ステップS2)。これにより、同期検知信号を出力するためのLD点灯、及び、各LDが規定光量で点灯可能な状態となる(APC動作:ステップS3)。
この後、プリンタ制御部87は、画像形成動作を開始し(ステップS4)、次の画像がなければ(ステップS5:No)、LD制御部82を介して各LDを消灯制御(ステップS6)する。そして、プリンタ制御部87は、ポリゴンモータ制御部80を介してポリゴンモータを停止制御し(ステップS7)、この図10のフローチャートに示す印刷制御処理を終了する。
(画像位置ずれ補正機能)
ここで、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、所定のタイミングで画像位置ずれ補正処理を行う。この画像位置ずれ補正処理は、プリンタ制御部87が、記憶部88に記憶されている画像位置ずれ補正プログラムに基づいて実行される。
図11は、プリンタ制御部87が、記憶部88に記憶されている画像位置ずれ補正プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。この図11に示すように、プリンタ制御部87は、画像位置ずれ補正プログラムを実行することで、補正データ設定部110、パターン形成制御部111、パターン検出部112、ずれ量算出部113、判断部114、補正データ算出部115、記憶制御部116、画像形成制御部117、速度変動量算出部118、及び、表示制御部119の各機能を実現する。
補正データ設定部110は、記憶部88に記憶されている補正データを書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に設定する。形成部の一例であるパターン形成制御部111は、画像位置ずれ補正用パターンを形成する。検出部の一例であるパターン検出部112は、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ補正用パターンを、第1及び第2のセンサ61,62のセンサ出力に基づいて検出する。
ずれ量算出部113は、パターン検出部112で検出された画像位置ずれ補正用パターンに基づいて、基準色に対する各色のずれ量(色ずれ量)を算出する。判断部114は、算出された基準色に対する各色のずれ量に基づいて、画像位置ずれ補正を行うか否かの判断を行う。補正データ算出部115は、画像位置ずれ補正を行う場合に、補正データの算出を行う。記憶制御部116は、算出された補正データで、記憶部88に記憶されている補正データを更新処理する。
画像形成制御部117は、算出された補正データに基づいて、図10のフローチャートを用いて説明した印刷処理を行う。速度変動量算出部118は、画像位置ずれ検出用パターンを形成した感光体40及び中間転写ベルト10等の駆動系60の駆動状態(速度変動量)を算出する。通知部の一例である表示制御部119は、算出された駆動系60の速度変動量が所定以上の場合に、異常発生を示すエラーメッセージを表示部に表示制御する。
なお、この例では、補正データ設定部110~表示制御部119は、画像位置ずれ補正プログラムにより、ソフトウェアで実現することとした。しかし、これらのうち全部又は一部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、画像位置ずれ補正プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、画像位置ずれ補正プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、画像位置ずれ補正プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、画像位置ずれ補正プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(画像位置ずれ補正処理)
図12は、このようなプリンタ制御部87の各機能に基づいて実行される画像位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。以下に説明する画像位置ずれ補正処理は、プリンタ制御部87が実行のタイミングを制御する。例えば、電源がON操作された直後のタイミング、印刷直前のタイミング、規定した印刷枚数に到達したタイミング、又は、監視している温度が所定以上となったタイミング(所定の温度変化があったタイミング)等に画像位置ずれ補正処理が実行される。
図12のフローチャートにおいて、ステップS11では、補正データ設定部110が、記憶部88に記憶されている補正データを書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に設定する。ステップS12では、パターン形成制御部111が、画像位置ずれ補正用パターンを形成する。ステップS13では、パターン検出部112が、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ補正用パターンを、第1及び第2のセンサ61,62のセンサ出力に基づいて検出する。そして、ステップS14では、ずれ量算出部113が、パターン検出部112で検出された画像位置ずれ補正用パターンに基づいて、基準色に対する各色のずれ量(色ずれ量)を算出する。なお、複数組の画像位置ずれ検出用パターンを形成した場合、ずれ量算出部113は、誤差低減のため、各色のずれ量の平均値を算出する。
ステップS15では、判断部114が、算出された基準色に対する各色のずれ量に基づいて、画像位置ずれ補正を行うか否かの判断を行う。判断部114は、例えばずれ量が補正分解能の1/2以上であれば補正を行うものと判断する。算出された各色のずれ量がそれぞれ補正分解能の1/2未満である場合、補正する必要はないため(ステップS15:No)、そのまま図12のフローチャートの処理を終了する。
これに対して、算出された各色のずれ量がそれぞれ補正分解能の1/2以上である場合、補正する必要があるため(ステップS15:Yes)、補正データ算出部115が、補正データの算出を行う(ステップS16)。なお、「補正データ」は、主走査方向の画像倍率を決定する画素クロック周波数の設定値、主走査方向の画像位置を決定するXLGATE信号の設定値、及び、副走査方向の画像位置を決定するXFGATE信号の設定値である。
ステップS17では、記憶制御部116が、算出された補正データで、記憶部88に記憶されている補正データを更新処理する。これにより、更新処理された補正データが書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に、新たに設定され(ステップS18)、図10を用いて説明した印刷処理が行われる。
(駆動系の変動量に基づく警告動作)
一方、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、ステップS13で画像位置ずれ検出用パターンが検出されると、ステップS14で各色のずれ量を算出すると共に、ステップS19において、速度変動量算出部118が、画像位置ずれ検出用パターンを形成した感光体40、中間転写ベルト10等の駆動系60の速度変動量を算出する。
ステップS20では、速度変動量算出部118が、駆動系60の変動量が所定以上であるか否かを判別する。駆動系60の変動量が所定未満の場合(ステップS20:No)、そのまま図12のフローチャートに示す処理を終了する。
これに対して、駆動系60の変動量が所定以上である場合(ステップS20:Yes)、通知部の一例である表示制御部119は、画像位置ずれが発生している可能性があることを示すエラーメッセージ(警告)を操作パネル等の表示部に表示する(ステップS21)。
一例ではあるが、表示制御部119は、例えば「画像位置ずれが発生している可能性があります」というエラーメッセージを表示部に表示する。これにより、ユーザに対して、駆動系60の不具合の影響で画像位置ずれが発生していることを認識させることができる。このようなエラーメッセージを見たユーザは、駆動系60の点検を行い、画像位置のずれ量を所定のずれ量以下とする調整したうえで、印刷を再開することとなる。
なお、この例では、画像位置ずれが発生していることを示すエラーメッセージを表示することとしたが、画像位置ずれが発生していることを示すエラーメッセージを音声で出力してもよいし、画像位置ずれが発生していることを示す電子音を出力してもよい。または、画像位置ずれが発生していることを示す光を発光するように、発光ダイオード等を発光制御してもよい。
(検出誤差例)
図13は、画像位置ずれ検出用パターンの検出誤差について説明するための図である。すなわち、この図13は、感光体40及び中間転写ベルト10等の駆動系60に速度変動があった場合の画像位置ずれ検出用パターンの検出誤差の一例を示している。第1及び第2のセンサ61,62で検出される画像位置ずれ検出用パターンの周期変動が、この図13に示すような周期変動の場合、画像位置ずれ検出用パターンの数を増やして複数パターンを検出し、この検出出力を平均化処理することで、検出誤差を低減させることが可能な場合もある。
しかし、振幅(検出誤差)が変動している場合、及び、画像位置ずれ検出用パターンを形成している時間に対して変動している周期が長い場合には、検出誤差を低減させることは困難となる。このため、ステップS20及びステップS21で説明したように、駆動系60の変動量を検出して異常を知らせることが必要になる。
(画像位置ずれ量の算出動作の詳細)
図14は、画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。図11に示したパターン形成制御部111は、印刷する画像を形成していない期間(紙間等)に画像位置ずれ検出用パターンを形成する。なお、印刷開始前、又は印刷終了時に画像位置ずれ検出用パターンを形成してもよい。
感光体40は、中間転写ベルト10上に色毎の横線パターン(K11C11M11Y11、K21C21M21Y21、K12C12M12Y12、K22C22M22Y22・・・)及び斜め線パターン(K31C31M31Y31、K41C41M41Y41、K32C32M32Y32、K42C42M42Y42・・・)を形成する。
中間転写ベルト10の移動方向および移動方向と交差する方向が、画像位置ずれ検出用パターンの形成方向である、図14に矢印で示すベルト移動方向(副走査方向)に移動することにより、各色の横線パターン及び斜め線パターンが、順次、第1のセンサ61又は第2のセンサ62で検出される。この各パターンの検出出力は、各センサ61,62からプリンタ制御部87のずれ量算出部113及び速度変動量算出部118に供給される。
(駆動系の変動量の算出動作の詳細)
次に、このような画像位置ずれ検出用パターンは、画像位置ずれ量の補正値の算出以外に、パターン位置の変化に基づく駆動系60の状態の判断に用いることができる。
すなわち、複数組のパターン間隔は、予め設定された距離になるように中間転写ベルト10上に形成されるため、同じ色のパターン間隔は一定になる。しかし、光ビームを走査する感光体40及び画像位置ずれ検出用パターンが形成される中間転写ベルト10の速度に変動が生じると、その影響を受けてパターン間隔が変動する。このため、速度変動量算出部118により、予め設定された距離に対する変動量を算出することで、駆動系60の状態を判断可能となる。
具体的には、速度変動量算出部118は、規定値とは予め設定される値から算出されるものと定義して、第1のセンサ61で検出されるブラックの横線パターンについて、横線パターンK11及び横線パターンK12の間隔である「L_K11」と、規定値「A」との差分(絶対値)である「ΔL_K11」を算出する。また、速度変動量算出部118は、同様に、K12~K13の組、及び、K1n-1~K1nの組・・・の複数組のパターンについて、それぞれ基準値の一例である規定値「A」との差分(絶対値)である「ΔL_K1(n-1)」を算出する。
そして、速度変動量算出部118は、(n-1)個の算出結果に対してそれぞれ所定の閾値の一例である判定値「X」と比較して、例えば以下の第1の条件及び第2の条件に基づいて、駆動系60の異常の有無を判定して表示制御部119に通知する。なお、判定値「X」は、画像位置ずれへの影響度に基づいて予め決められた値である。
第1の条件→(n-1)個の最大値がX未満の場合、速度変動量算出部118は、想定内の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常なし(正常)」の通知を行う。
第2の条件→(n-1)個の最大値がX以上の場合、速度変動量算出部118は、想定外の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常あり」の通知を行う。
速度変動量算出部118は、上述の横線パターンの他、斜め線パターンを用いて上述と同様に駆動系60の異常を検出し、表示制御部119に通知する。
また、速度変動量算出部118は、第2のセンサ62で検出された画像位置ずれ検出用パターンも用いて、上述と同様に駆動系60の異常を検出し、表示制御部119に通知する。
また、速度変動量算出部118は、ブラック以外の色であるシアン、マゼンタ、イエローの画像位置ずれ検出用パターンも用いて、上述と同様に駆動系60の異常を検出し、表示制御部119に通知する。速度変動量算出部118は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の画像位置ずれ検出用パターンに基づいて上述の駆動系60の異常検出を行い、いずれか一つの色又は複数の色の画像位置ずれ検出用パターンに基づいて駆動系60の異常が検出された場合、表示制御部119に対して、いずれかの色で駆動系60の異常が発生している旨の通知を行う。
(色を特定した異常発生通知)
速度変動量算出部118は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の画像位置ずれ検出用パターンに基づいて上述の駆動系60の異常検出を行い、駆動系60の異常が検出された場合、表示制御部119に対して、異常が検出された色、及び、駆動系60の異常が発生している旨の通知を行う。
例えば、ブラックで異常が発生している場合、ブラックは、画像位置ずれ補正の基準色になるため、全色に影響する可能性があるが、例えば修理が必要な場合は、異常が発生している色の特定があった方が、異常発生要因の究明がしやすくなる。このため、画像位置ずれの発生とブラック等の異常を検出した色の両方を通知することで、異常個所の特定を容易化できる。
(パターン位置を特定した異常発生通知)
速度変動量算出部118はK11~Y11の組、K21~Y21の組、K12~Y12の組、K22~Y22の組等のように各組のパターン毎に、上述の駆動系60の異常検出を行い、異常が検出されたパターンの位置と共に、駆動系60の異常が発生している旨の通知を行う。
上述のように、画像位置ずれ補正は、各センサ61,62の検出値を平均化してずれ量を算出して行われるが、いずれか一方のセンサ61又はセンサ62で異常が検出される場合でも、画像位置ずれが発生する可能性がある。このため、画像位置ずれの発生と異常を検出したパターンの位置の両方を通知することで、異常個所の特定を容易化でき、修理等をし易くすることができる。
(第1の変形例)
異常検出は、色毎、パターンの位置毎(手前側又は奥側等)に分けて行ってもよい。また、センサ61,62の位置によって異常の有無が変わる場合、例えば手前側又は奥側等のように、位置を指定して通知してもよい。
(画像位置ずれ補正後の印刷制御)
次に、図15は、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1における、画像位置ずれ補正後の印刷制御の流れを示すフローチャートである。この図15のフローチャートにおいて、操作パネルのスタートキーが操作されると、プリンタ制御部87は、印刷条件に基づいた規定の回転数でポリゴンモータを回転させるようにポリゴンモータ制御部80を制御する(ステップS31)。
次に、プリンタ制御部87は、上述のように算出され、記憶部88上で更新された補正データ(主走査方向及び副走査方向の書き出し開始位置、倍率の設定値)を書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に設定する(ステップS32)。これにより、同期検知信号を出力するためのLD点灯、及び、各LDが規定光量で点灯可能な状態となる(APC動作:ステップS33)。
この後、プリンタ制御部87は、画像形成動作を開始し(ステップS34)、次の画像がなければ(ステップS35:No)、LD制御部82を介して各LDを消灯制御(ステップS36)する。そして、プリンタ制御部87は、ポリゴンモータ制御部80を介してポリゴンモータを停止制御する(ステップS37)。
次に、このように印刷を行うと、実際に画像位置ずれが発生しているか否かを、印刷物に基づいて視認できる。このため、表示制御部119は、印刷終了時にメッセージを非表示(通知を解除)とするように表示部を制御する(ステップS38)。これにより、図15のフローチャートの処理が終了する。
なお、印刷物に基づいて、画像位置ずれの発生が視認された場合、印刷終了後に、プリンタ制御部87により、上述の画像位置ずれ補正動作が再度実行され、画像位置ずれの補正処理が行われる。
(第2の変形例)
ここで、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、上述のように異常が検出された色を特定して通知可能となっている。この場合、表示制御部119により、例えば「シアン色に異常が発生している可能性があります」等のエラーメッセージが表示部に表示制御される。
しかし、印刷した画像にシアン色が含まれていない場合、ユーザは、印刷物から本当に異常があるか否かを判断することが困難となる。このため、表示制御部119は、図16のフローチャートに示すように、印刷終了後のステップS50において、印刷物に異常が検出された色が含まれているか否かを判別する。そして、印刷物に異常が検出された色が含まれている場合は(ステップS50:Yes)、ユーザが印刷物に基づいて異常の有無を判別できるため、表示制御部119が、ステップS38で上述のエラーメッセージを非表示として、この図16のフローチャートの処理を終了する。なお、この図16のフローチャートのステップS31~ステップS37の処理は、図15のフローチャートの同じステップ番号の処理と同じ処理である。
これに対して、印刷物に異常が検出された色が含まれていない場合(ステップS50:No)、ユーザが印刷物に基づいて異常の有無を判別することが困難であるため、表示制御部119が、上述のエラーメッセージを表示部に表示したままとして、この図16のフローチャートの処理を終了する。この場合、印刷終了後に画像位置ずれ補正処理が行われ、画像位置ずれが修復される。この修復後のエラーメッセージを非表示としてもよいし、または、異常が検出された色を含む印刷物が印刷されるまでの間、エラーメッセージを表示し続けてもよい。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、複数組の画像位置ずれ検出用パターンを形成する。この画像位置ずれ検出用パターンは、予め設定された間隔(距離)になるように生成されるため、同じ色の画像位置ずれ検出用パターンの間隔は一定になるはずである。しかし、ビームを走査する感光体、画像位置ずれ検出用パターンを転写する転写ベルトの速度に変動が生じていると、その影響を受けて画像位置ずれ検出用パターンの間隔が変動する。このため、実施の形態のカラー画像形成装置1は、予め設定された間隔(距離)に対する画像位置ずれ検出用パターンの間隔の変動量を検出することで、駆動系60の状態を判断してユーザに通知する。これにより、駆動系60に変動が生じた状態で誤った画像位置ずれ補正が行われ、画像品質が低下する不都合を防止できる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態のカラー画像形成装置の説明をする。上述の第1の実施の形態のカラー画像形成装置1は、速度変動量算出部118は、以下の第1の条件及び第2の条件に基づいて駆動系60の駆動状態の異常の有無を判断して、通知を行う例であった。
第1の条件→(n-1)個の最大値がX未満の場合、速度変動量算出部118は、想定内の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常なし(正常)」の通知を行う。
第2の条件→(n-1)個の最大値がX以上の場合、速度変動量算出部118は、想定外の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常あり」の通知を行う。
これに対して、第2の実施の形態のカラー画像形成装置は、上述の第1の条件及び第2の条件と共に、以下に説明する第3~第6の条件に基づいて、駆動系60の駆動状態の異常の有無を判断して通知を行う例である。なお、上述の第1の実施の形態と以下に説明する第2の実施の形態は、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
すなわち、第2の実施の形態のカラー画像形成装置の場合、速度変動量算出部118は、(n-1)個の最大値と共に、(n-1)個の加算値を算出する。そして、このような最大値及び加算値に基づいて、以下の第3~第6の条件に基づいて駆動系60の駆動状態の異常の有無を判断して通知を行う。この判定に用いる最大値「X」及び加算値「Y」は、画像位置ずれへの影響度に基づいて予め定められた値を用いる。このような加算値は、変動量がプラス側とマイナス側で同じ量だった場合はゼロとなる。しかし、どちらか一方が多い場合は、加算値が大きくなり、周期性がある変動ではないことがわかる。このため、速度変動量算出部118は、(n-1)個の最大値と共に、(n-1)個の加算値に基づいて、以下のように駆動系60の異常の有無を判断する。
第3の条件→最大値がX未満、かつ、加算値がY未満の場合は、想定内の変動という判断で、「異常なし(正常)」の通知を行う。
第4の条件→最大値がX以上、かつ、加算値がY未満の場合は、想定外の変動という判断で、「異常あり」の通知を行う。
第5の条件→最大値がX未満、かつ、加算値がY以上の場合は、想定内の変動という判断で、「異常なし(正常)」の通知を行う。
第6の条件→最大値がX以上、かつ、加算値がY以上の場合は、想定外の変動という判断で、「異常あり」の通知を行う。
速度変動量算出部118は、このような判断を、斜め線パターンにも基づいて行い、第2のセンサ62のパターンの検出出力に基づいて行い、また、ブラック以外の色であるシアン、マゼンタ、イエローのパターンに対しても同様に行う。
これにより、駆動系60の駆動状態をより詳細に判断して異常通知を行うことができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態のカラー画像形成装置の説明をする。第3の実施の形態のカラー画像形成装置は、中間転写ベルト10に画像位置ずれ検出用パターンを3列形成した例である。なお、上述の第1の実施の形態または第2の実施の形態と以下に説明する第3の実施の形態は、この点が異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
図17および図18は、第3の実施の形態を示す図である。
図17は、第3の実施の形態にかかる画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。図14では2つのセンサであったが、第3の実施の形態では3つのセンサを有している。
ここで、第3の実施の形態における中央の、第3のセンサ63は、手前側(図17に示す左半分)の主走査倍率と、奥測(図17に示す右半分)の主走査倍率のずれを補正するために設置されている。また、第1、第2、第3のセンサ61,62,63の3か所の平均値でずれ量を算出するので、第3のセンサ63は副走査ずれの補正精度向上のために設置されている。したがって、印刷する画像を形成していない期間(紙間等)には、画像位置ずれ検出用パターンを3列形成し、第1、第2、のセンサ61,62に加え、位置ずれ補正のために第3のセンサ63の検出状態も算出している。
図11に示したパターン形成制御部111は、印刷する画像を形成していない期間(紙間等)に図17に示す画像位置ずれ検出用パターンを形成する。なお、印刷開始前、又は印刷終了時、又は連続印刷中に画像形成を中断している時に画像位置ずれ検出用パターンを形成してもよい。
感光体40は、中間転写ベルト10上に色毎の横線パターン(K11C11M11Y11、K21C21M21Y21、K51C51M51Y51、K12C12M12Y12、K22C22M22Y22、K52C52M52Y52・・・)及び斜め線パターン(K31C31M31Y31、K41C41M41Y41、K61C61M61Y61、K32C32M32Y32、K42C42M42Y42、K62C62M62Y62・・・)を形成する。
中間転写ベルト10の移動方向および移動方向と交差する方向が、画像位置ずれ検出用パターンの形成方向である、図17に矢印で示すベルト移動方向(副走査方向)に移動することにより、各色の横線パターン及び斜め線パターンが、順次、第1のセンサ61、第2のセンサ62、第3のセンサ63で検出される。この各パターンの検出出力は、各センサ61,62,63からプリンタ制御部87のずれ量算出部113及び速度変動量算出部118に供給される。
(駆動系の変動量の算出動作の詳細)
次に、このような画像位置ずれ検出用パターンは、画像位置ずれ量の補正値の算出以外に、パターン位置の変化に基づく駆動系60の状態の判断に用いることができる。
すなわち、複数組のパターン間隔は、予め設定された距離になるように中間転写ベルト10上に形成されるため、同じ色のパターン間隔は一定になる。しかし、光ビームを走査する感光体40及び画像位置ずれ検出用パターンが形成される中間転写ベルト10の速度に変動が生じると、その影響を受けてパターン間隔が変動する。このため、速度変動量算出部118により、予め設定された距離に対する変動量を算出することで、駆動系60の状態を判断可能となる。
具体的には、速度変動量算出部118は、規定値とは予め設定される値から算出されるものと定義して、第1のセンサ61で検出されるブラックの横線パターンについて、横線パターンK11及び横線パターンK12の間隔である「L_K11」と、規定値「A」との差分(絶対値)である「ΔL_K11」を算出する。また、速度変動量算出部118は、同様に、K12~K13の組、及び、K1n-1~K1nの組・・・の複数組のパターンについて、それぞれ基準値の一例である規定値「A」との差分(絶対値)である「ΔL_K1(n-1)」を算出する。
そして、速度変動量算出部118は、(n-1)個の算出結果に対してそれぞれ所定の閾値の一例である判定値「X」および判定値「Z」と比較して、例えば以下の第1の条件、第2の条件、第3の条件に基づいて、駆動系60の異常の有無を判定して表示制御部119に通知する。なお、判定値「X」および判定値「Z」は、画像位置ずれへの影響度に基づいて予め決められた値である。
第1の条件→(n-1)個の最大値がZ以上の場合、速度変動量算出部118は、想定外の変動と判断し、表示制御部119に対して「補正中止」の通知を行う。
第2の条件→(n-1)個の最大値がX未満の場合、速度変動量算出部118は、想定内の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常なし(正常)」の通知を行う。
第3の条件→(n-1)個の最大値がX以上の場合、速度変動量算出部118は、想定外の変動と判断し、表示制御部119に対して「異常あり」の通知を行う。
速度変動量算出部118は、(n-1)個の最大値と共に、(n-1)個の加算値を算出する。そして、このような最大値及び加算値に基づいて、以下の第4~第7の条件に基づいて駆動系60の駆動状態の異常の有無を判断して通知を行う。この判定に用いる最大値「X」及び加算値「Y」は、画像位置ずれへの影響度に基づいて予め定められた値を用いる。このような加算値は、変動量がプラス側とマイナス側で同じ量だった場合はゼロとなる。しかし、どちらか一方が多い場合は、加算値が大きくなり、周期性がある変動ではないことがわかる。このため、速度変動量算出部118は、(n-1)個の最大値と共に、(n-1)個の加算値に基づいて、以下のように駆動系60の異常の有無を判断する。
第4の条件→最大値がX未満、かつ、加算値がY未満の場合は、想定内の変動という判断で、「異常なし(正常)」の通知を行う。
第5の条件→最大値がX以上、かつ、加算値がY未満の場合は、想定外の変動という判断で、「異常あり」の通知を行う。
第6の条件→最大値がX未満、かつ、加算値がY以上の場合は、想定内の変動という判断で、「異常なし(正常)」の通知を行う。
第7の条件→最大値がX以上、かつ、加算値がY以上の場合は、想定外の変動という判断で、「異常あり」の通知を行う。
判定値「Z」については、上述した第4~第7の条件(「X」を「Z」に置き換えることとし、詳細な説明を省略する)に基づいて駆動系60の駆動状態の異常の有無を判断して通知を行う。
速度変動量算出部118は、このような判断を、斜め線パターンにも基づいて行い、第2のセンサ62および第2のセンサ63のパターンの検出出力に基づいて行い、また、ブラック以外の色であるシアン、マゼンタ、イエローのパターンに対しても同様に行う。
これにより、駆動系60の駆動状態をより詳細に判断して異常通知を行うことができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、異常検出は、色毎、パターンの位置毎(手前側、中央、奥側等)に分けて行ってもよい。また、センサ61,62,63の位置によって異常の有無が変わる場合、例えば手前側、中央、奥側等のように、位置を指定して通知してもよい。
また、色の指定について、ブラックで異常が発生している場合は、画像位置ずれ補正の基準色になるため、全色に影響する可能性があるが、例えば、修理が必要な場合は色の指定があった方が原因究明しやすくなる。よって、画像位置ずれの発生とブラックの異常の両方を通知するのが好ましい。位置の指定について、画像位置ずれ補正制御は各センサの検出値を平均化してずれ量を算出しているので、一箇所だけの異常でも画像位置ずれが発生する可能性がある。但し、修理が必要な場合は位置の指定があった方が原因究明しやすくなるので、画像位置ずれの発生と異常がある位置の両方を通知するのが好ましい。
(画像位置ずれ補正処理)
図18は、図17に示す画像位置ずれ検出用パターンのときにおける、画像位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11では、補正データ設定部110が、記憶部88に記憶されている補正データを書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に設定する。ステップS12では、パターン形成制御部111が、画像位置ずれ補正用パターンを形成する。ステップS13では、パターン検出部112が、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ補正用パターンを、第1、第2、第3のセンサ61,62,63のセンサ出力に基づいて検出する。
画像位置ずれ検出用パターンが検出されると、ステップS60において、速度変動量算出部118が、画像位置ずれ検出用パターンを形成した感光体40、中間転写ベルト10等の駆動系60の速度変動量を算出する。
ステップS61において、変動量が上述した判定値「Z」以上の場合、補正によって逆にずれ量を大きくしてしまい、画像位置ずれ補正が正常に実施できない可能性があるため、補正を中止することを操作パネル等に表示(ステップS65)して終了する。
ステップS61において、変動量が上述した判定値「Z」未満の場合、速度変動量算出部118は、変動量が判定値「Z」より小さい判定値「X」より大きいかどうかを判定する(ステップS62)。
ステップS62において、変動量が上述した判定値「X」以上の場合、補正後、画像位置ずれが発生する可能性があることを操作パネル等に表示して(ステップS63)、異常の可能性があることを知らせる。
ステップS62において、変動量が上述した判定値「X」未満の場合、判断部114が、基準色に対する各色のずれ量を算出し(ステップS64)、算出された基準色に対する各色のずれ量に基づいて、画像位置ずれ補正を行うか否かの判断を行う(ステップS15)。
判断部114は、例えばずれ量が補正分解能の1/2以上であれば補正を行うものと判断する。算出された各色のずれ量がそれぞれ補正分解能の1/2未満である場合、補正する必要はないため(ステップS15:No)、そのまま図18のフローチャートの処理を終了する。
これに対して、算出された各色のずれ量がそれぞれ補正分解能の1/2以上である場合、補正する必要があるため(ステップS15:Yes)、補正データ算出部115が、補正データの算出を行う(ステップS16)。なお、「補正データ」は、主走査方向の画像倍率を決定する画素クロック周波数の設定値、主走査方向の画像位置を決定するXLGATE信号の設定値、及び、副走査方向の画像位置を決定するXFGATE信号の設定値である。
ステップS17では、記憶制御部116が、算出された補正データで、記憶部88に記憶されている補正データを更新処理する。これにより、更新処理された補正データが書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130に、新たに設定され(ステップS18)、図10を用いて説明した印刷処理が行われる。
[第3の実施の形態の変形例]
第3の実施の形態では、中間転写ベルト10に画像位置ずれ検出用パターンを3列形成していたが、本変形例では、条件によって形成するパターンを異ならせている。
図19は、第3の実施の形態の変形例にかかる画像位置ずれ検出用パターンの一例を示す図である。図11に示したパターン形成制御部111は、印刷する画像を形成していない期間(紙間等)に図19に示す画像位置ずれ検出用パターンを形成する。
一方、印刷開始前、又は印刷終了時、又は連続印刷中に画像形成を中断している時には、図17に示す画像位置ずれ検出用パターンを形成する。
このように、印刷状態に応じて、画像位置ずれ検出用パターンを形成する列数を異ならせることで、トナーの消費量を抑制できる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態のカラー画像形成装置の説明をする。
図20は、第4の実施の形態のカラー画像形成装置の作像装置の構成を示す図である。第1の実施の形態では、第1のセンサ61及び第2のセンサ62が中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出していたが、第4の実施の形態では第4のセンサ65、第5のセンサ66が2次転写ベルト上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号とし、説明を省略する。
第4の実施の形態にかかる中間転写ベルト10は、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを2次転写ベルト24に転写する。反射型の光学センサである第4のセンサ65、第5のセンサ66は、2次転写ベルト上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出する。第4センサ65、第5のセンサ66は、検出した画像パターン情報をプリンタ制御部87に供給する。プリンタ制御部87は、上述した各実施形態と同様に、画像位置ずれ検出用パターン(本実施形態では2次転写ベルト24上に形成されたものとする)の位置ずれ量を算出して、この位置ずれを補正するための補正データを生成する。この補正データは、書出開始位置制御部81、画素クロック生成部130に設定するとともに、記憶部88に記憶される。記憶部88に記憶された補正データは、画像形成動作を行う際に、補正部の一例であるプリンタ制御部87により読み出され、書出開始位置制御部81及び画素クロック生成部130に設定される。
プリンタ制御部87は、第4のセンサ65、第5のセンサ66による画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づき、各色間の主走査方向及び副走査方向の画像位置ずれ、主走査方向の画像倍率を補正する。そして、プリンタ制御部87は、第4センサ65、第5のセンサ66で検出された画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔から感光体40、中間転写ベルト10、2次転写ベルト24の速度変動を算出し、図示しない操作パネル等にその情報を表示する。
なお、第4センサ65、第5のセンサ66を通過した画像位置ずれ検出用パターンは、2次転写ベルトクリーニングユニット70によって除去される。
ここで、画像位置ずれ検出用パターンは、図14、図17での中間転写ベルト10を2次転写ベルト24に置き換えて読むことで説明を省略する。また、第4のセンサ65、第5のセンサ66は、図14、図17の形態を適用できる。また、図12,図18のフローチャートにおいても、画像位置ずれ検出用パターンが形成されている中間転写ベルト10を2次転写ベルト24に置き換えて読むことで説明を省略する。また、本実施の形態では、形成部は、パターン検出部112および中間転写ベルト10に相当し、中間転写ベルト10上の画像位置ずれ検出用パターンを2次転写ベルト24に形成(転写)することとなる。
第4の実施の形態においても、駆動系60に変動が生じた状態で誤った画像位置ずれ補正が行われ、画像品質が低下する不都合を防止できる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。このような各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 カラー画像形成装置
10 中間転写ベルト
21 光ビーム走査装置
24 2次転写ベルト
40 感光体
60 駆動系
61 第1のセンサ
62 第2のセンサ
63 第3のセンサ
65 第4のセンサ
66 第5のセンサ
73 ポリゴンミラー
80 ポリゴンモータ制御部
81 書出開始位置制御部
82 LD制御部
83 同期検知用点灯制御部
84 位相同期クロック発生部
85 VCOクロック発生部
86 基準クロック発生部
87 プリンタ制御部
88 記憶部
110 補正データ設定部
111 パターン形成制御部
112 パターン検出部
113 ずれ量算出部
114 判断部
115 補正データ算出部
116 記憶制御部
117 画像形成制御部
118 速度変動量算出部
119 表示制御部
130 画素クロック生成部
特開2007-293047号公報

Claims (11)

  1. 複数色で形成される画像位置ずれ検出用パターンを転写ベルト上に形成する形成部と、
    前記転写ベルト上に形成された前記画像位置ずれ検出用パターンを検出する検出部と、
    前記検出部による前記画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づいて、各前記色の各画像の画像位置ずれを補正する補正部と、
    前記転写ベルト上に形成された前記画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔と、基準値となるパターン間隔との差分量を前記色毎に検出し、前記差分量が所定の閾値以上であった場合に、少なくとも前記転写ベルトを駆動する駆動系の駆動状態の異常が発生しているものと判断する判断部と、
    前記判断部で、いずれかの前記色の前記差分量に基づいて、前記駆動系の駆動状態の異常と判断された場合、前記画像位置ずれの発生を通知する通知部と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記通知部は、前記駆動系の駆動状態の異常の発生の判断を行った色の通知を、前記画像位置ずれの発生の通知と共に行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記通知部は、前記駆動系の駆動状態の異常の発生の判断を行った前記画像位置ずれ検出用パターンの位置の通知を、前記画像位置ずれの発生の通知と共に行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記形成部は、前記転写ベルトの移動方向に沿って、少なくとも2列分の前記画像位置ずれ検出用パターンを形成し、
    前記検出部は、前記2列分の前記画像位置ずれ検出用パターンをそれぞれ検出し、
    前記判断部は、前記検出部でそれぞれ検出された前記画像位置ずれ検出用パターンの検出出力に基づいて、前記転写ベルトの移動方向に直交する方向である主走査方向に対応する前記画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔、及び、前記転写ベルトの移動方向である副走査方向に対応する前記画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔の両方を用いて、前記駆動系の駆動状態の異常の発生の有無を判断すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出部は、前記転写ベルトの移動方向と交差する3か所に位置し、前記画像位置ずれ検出用パターンを検出すること
    を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記形成部は、前記転写ベルトの移動方向に沿って、前記転写ベルトの移動方向と交差する2列または3列の前記画像位置ずれ検出用パターンを形成すること
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写ベルトは、第1転写ベルトと、第1転写ベルトと当接する第2転写ベルトとを有し、
    前記形成部は、前記第1転写ベルトに前記画像位置ずれ検出用パターンを形成し、前記第1転写ベルト上の前記画像位置ずれ検出用パターンを前記第2転写ベルトに転写し、
    前記検出部は、第2転写ベルト上の前記画像位置ずれ検出用パターンを検出すること
    を特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記通知部は、表示部に対して前記通知に対応する表示を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項7のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記通知部は、印刷物の印刷後に、前記通知を解除すること
    を特徴とする請求項1から請求項8のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷物に対して、前記駆動系の駆動状態の異常が検出された色が含まれていない場合、前記通知部は、前記印刷物の印刷終了後においても前記通知を継続して行うこと
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 複数色で形成される画像位置ずれ検出用パターンを、形成部が転写ベルト上に形成する形成ステップと、
    検出部が、前記転写ベルト上に形成された前記画像位置ずれ検出用パターンを検出する検出ステップと、
    補正部が、前記検出部による前記画像位置ずれ検出用パターンの検出結果に基づいて、各前記色の各画像の画像位置ずれを補正する補正ステップと、
    判断部が、前記転写ベルト上に形成された前記画像位置ずれ検出用パターンのパターン間隔と、基準値となるパターン間隔との差分量を前記色毎に検出し、前記差分量が所定の閾値以上であった場合に、少なくとも前記転写ベルトを駆動する駆動系の駆動状態の異常が発生しているものと判断する判断ステップと、
    前記判断部で、いずれかの前記色の前記差分量に基づいて、前記駆動系の駆動状態の異常と判断された場合、通知部が、前記画像位置ずれの発生を通知する通知ステップと、
    を有する画像形成方法。
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