JP2022086066A - 射出成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形型において、離型時の成形品に膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制する。【解決手段】第1型セット10は、型締め・型開き方向である第1方向D1に第2型セット20と相対的に移動する。第1型セット10は、成形品Mを成形するコア部11と、第1方向D1にコア部11と相対的に移動し、成形品Mを成形するスライドブロック12と、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、第1方向D1に交差する第2方向D2にスライドブロック12を移動させるスライド移動機構(アンギュラカム13)と、コア部11に連結され、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、スライドブロック12が成形品Mから第2方向D2に離隔しないようにスライドブロック12をロックするロック位置P1と、スライドブロック12のロックを解除するロック解除位置P2とに遷移するロック部材15とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形型に関する。
従来、可動金型と固定金型との型開き後に行われる成形品の離型動作に連動して、可動金型に保持されたスライドコアを、型開き方向とは交差する方向に移動させる射出成形金型が提案されている。この射出成形金型では、スライドコアは、成形品の成形時に、固定金型に固定されたロッキングブロックによって、成形品から離型しないようにロックされる。そのため、ロッキングブロックのロックは、型開き動作に連動して解除される。したがって、まず、型開き動作に連動してロッキングブロックのロックが解除され、その後の離型動作に連動してスライドコアが成形品から離型する。(例えば、特許文献1参照)
また、型開き動作に伴って離型動作が行われる射出成形金型において、スライドコアをロックするロックピンをバネ部材により押圧することによって、型開き動作の開始時よりも遅れてスライドコアが成形品から離型する射出成形金型も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010-110916号公報 特開2005-262781号公報
上述のように、型開き動作に連動してロッキングブロックのロックが解除され、その後の離型動作に連動してスライドコアが成形品から離型する射出成形型では、スライドコアが成形品から離型する前にロッキングブロックのロックが解除されることによって、成形品がスライドコア側に膨らんで成形不良となりやすい。この成形不良は、特に成形品が薄物であるときに生じやすい。
また、上述のように、型開き動作の開始時よりも遅れてロッキングブロックによるスライドコアのロックが解除される場合、型開き動作に連動してスライドコアが成形品から離型する。そのため、型開き動作とは独立してスライドコアを成形品から離型させることができない。
なお、例えば可動型セットにおいてコア部(センターコア)及びスライドブロック(スライドコア)によって成形品を成形する場合、コア部とスライドブロックとを同時に成形品から離型させると、コア部から離型した成形品がスライドブロック側に逃げるように膨らむことによって成形品が成形不良となることがある。このような成形品に膨らみが生じることに起因する成形不良は、離型時にコア部とスライドブロックとを同時に離型させる場合に限らず、型開き動作と離型動作とを連動させる場合にも生じ得る。
本発明の目的は、離型時の成形品に膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制することができる射出成形型を提供することである。
1つの態様では、射出成形型は、型締め・型開き方向である第1方向に相対的に移動する、第1型セット及び第2型セットを備え、前記第1型セットは、成形品を成形するコア部と、前記第1方向に前記コア部と相対的に移動し、前記成形品を成形するスライドブロックと、前記コア部と前記スライドブロックとの前記第1方向の相対移動に連動して、前記第1方向に交差する第2方向に前記スライドブロックを移動させるスライド移動機構と、前記コア部に連結され、前記コア部と前記スライドブロックとの前記第1方向の相対移動に連動して、前記スライドブロックが前記成形品から前記第2方向に離隔しないように前記スライドブロックをロックするロック位置と、前記スライドブロックのロックを解除するロック解除位置とに遷移するロック部材と、を有する。
上記態様によれば、離型時の成形品に膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制することができる。
第1実施形態に係る射出成形型を示す断面図である。 図1のII部拡大図である。 図1のIII部拡大図である。 第1実施形態における離型動作を説明するための断面図(その1)である。 第1実施形態における離型動作を説明するための断面図(その2)である。 図5のVI部拡大図である。 図5のVII部拡大図である。 第1実施形態における離型動作を説明するための断面図(その3)である。 第2実施形態に係る射出成形型の一部を示す断面図である。 第3実施形態に係る射出成形型の一部を示す断面図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る射出成形型1を示す断面図である。
図2は、図1のII部拡大図である。
図3は、図1のIII部拡大図である。
なお、図1は、射出成形型1の型締め状態を示しており、スプルー、ランナー、ゲート等のキャビティへの樹脂圧送経路の図示は省略している。
図1に示すように、射出成形型1は、型締め・型開き方向である第1方向D1に相対的に移動する、第1型セット10及び第2型セット20を備える。例えば、第1型セット10は、第1方向D1に移動する可動型セットであり、第2型セット20は、第1方向D1に移動不能な固定型セットである。なお、第1型セット10及び第2型セット20の両方が可動型セットであってもよいし、或いは、第1型セット10が固定型セットで第2型セット20が可動型セットであってもよい。
第1型セット10は、コア部11と、スライドブロック12と、スライド移動機構(アンギュラ部材)の一例であるアンギュラカム13と、ストリッパプレート14と、ロック部材15と、弾性体の一例であるバネ16と、突き出しシャフト17とを有する。
コア部11は、コアプレート11aと、センターコア11bと、コア固定プレート11cとを有する。
コアプレート11aは、コア固定プレート11cに固定されている。コアプレート11aには、それぞれがロック部材15の後述する膨出部15bを収容する例えば2つの凹部11a-1がコア固定プレート11c側に設けられている。
センターコア11bは、コアプレート11aに固定され、このコアプレート11aから第1方向D1へ第2型セット20側に突出する。図1のII部拡大図である図2に示すように、センターコア11bは、第2型セット20側の先端において、例えば円筒形状の成形品Mの内周面を成形する。
スライドブロック12は、ストリッパプレート14と第2型セット20との間に配置され、成形品Mの例えばアンダーカット部を有する外周面を成形する。スライドブロック12の数は、例えば、成形品Mの周方向に2分割された2つ(複数の一例)である。なお、ストリッパプレート14は、成形品Mの一部を成形する。
2つのスライドブロック12のそれぞれには、アンギュラカム13の後述する傾斜部13aが挿入される傾斜孔12aが設けられている。傾斜部13a及び傾斜孔12aは、第1方向D1と、この第1方向D1に直交(交差の一例)する第2方向D2とに傾斜する方向に設けられている。すなわち、傾斜部13aは、第1方向D1と第2方向D2とに傾斜する方向に傾斜孔12aに挿入されている。なお、第2方向D2は、第1型セット10と第2型セット20とのパーティング面に平行ということができる。
スライドブロック12は、ストリッパプレート14に固定された突き出しシャフト17の突き出しによってストリッパプレート14が第1方向D1に移動することによって、ストリッパプレート14とともに第1方向D1に移動する。そのため、スライドブロック12(及びストリッパプレート14)は、コア部11と第1方向D1に相対的に移動する。
2つのスライドブロック12のそれぞれには、第2方向D2における成形品Mとは反対側の端部に、ロック部材15の後述する傾斜面15aに接触する傾斜面12bが設けられている。
アンギュラカム13は、コア部11とスライドブロック12との第1方向の相対移動に連動して、第2方向D2にスライドブロック12を移動させるスライド移動機構の一例である。アンギュラカム13の数は、スライドブロック12の数に対応する数であり、例えば2つ(複数の一例)である。
2つのアンギュラカム13のそれぞれは、第1方向D1に延び、コア部11側の一端においてコア部11に固定され、ストリッパプレート14を貫通する。また、2つのアンギュラカム13のそれぞれには、第2型セット20側の他端において成形品Mとは離隔するように傾斜する傾斜部13aが設けられている。そのため、スライドブロック12及びストリッパプレート14がコア部11と相対的に第1方向D1に移動することによって、アンギュラカム13は、スライドブロック12をストリッパプレート14に沿って第2方向D2にスライド移動させる。例えば、スライドブロック12は、ストリッパプレート14が突き出しシャフト17により第1方向D1に突き出されることで、コア部11と第1方向D1に離隔する。これにより、スライドブロック12は、第2方向D2に成形品Mとは離隔する。また、スライドブロック12は、コア部11と第1方向D1に接近することによって第2方向D2に成形品Mに接近する。なお、スライド移動機構としては、ストリッパプレート14とともに用いられるアンギュラカム13に限られず、コア部11とスライドブロック12との第1方向の相対移動に連動して、第2方向D2にスライドブロック12を移動させるものであればよい。
ロック部材15は、コア部11に連結され、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、スライドブロック12が成形品Mから第2方向D2に離隔しないようにスライドブロック12をロックするロック位置P1と、スライドブロック12のロックを解除するロック解除位置P2とに遷移する。ロック部材15の数は、スライドブロック12の数に対応する数であり、例えば2つ(複数の一例)である。
ロック部材15には、上述の傾斜面15aが第1方向D1における第2型セット20側の一端に設けられている。また、ロック部材15は、ストリッパプレート14を貫通し、第1方向D1におけるコア部11側の他端に例えば大径部分である膨出部15bが設けられている。この膨出部15bは、上述の凹部11a-1に収容されている。ロック部材15は、図1に示す型締め状態(成形時)の射出成形型1においてロック位置P1に位置するが、このとき、図1のIII部拡大図である図3に示すように、膨出部15bがコアプレート11aの第2型セット20側の端部との間にギャップGを隔てて位置する。そのため、スライドブロック12(及びストリッパプレート14)がコア部11に対して第1方向D1に離隔を開始しても、後述するバネ16によってロック位置P1に向けて第1方向D1に付勢されることによって、ギャップGが埋まるまで傾斜面15aが傾斜面12bに接触し続ける。
バネ16は、コア部11とロック部材15との間に位置し、ロック位置P1に向けて第1方向D1にロック部材15を付勢する弾性体の一例である。バネ16は、ロック部材15が第1方向D1にスライドブロック12に接近するようにロック位置P1に向けてロック部材15を付勢することが望ましい。これにより、傾斜面15aにおいてスライドブロック12の傾斜面12bに接触するロック部材15は、スライドブロック12を第2方向D2に成形品Mに接近するように押圧することができる。そのため、キャビティに対する樹脂射出時などに、バネ16の弾性力によってスライドブロック12が第2方向D2において成形品Mから離隔しないようにすることもできる。バネ16の数は、スライドブロック12の数及びロック部材15の数に対応する数であり、例えば2つ(複数の一例)である。
突き出しシャフト17は、コア部11とスライドブロック12(ストリッパプレート14)とを第1方向D1に相対的に移動させる離型手段(突き出し機構)の一例であり、先端がストリッパプレート14に固定され、ストリッパプレート14及びスライドブロック12を第1方向D1に移動させる。突き出しシャフト17の数は、例えば2つ(複数の一例)である。
次に、本第1実施形態における離型動作について説明する。
図4、図5、及び図8は、離型動作を説明するための断面図である。なお、図5及び図8では、第2型セット20の図示を省略する。
図6は、図5のVI部拡大図である。
図7は、図5のVII部拡大図である。
まず、図4に示すように、図示しない駆動手段によって第1型セット10が第2型セット20から第1方向D1に離隔するように型開き動作が行われる。スライドブロック12、アンギュラカム13、及びロック部材15は、上述のように第1型セット10に配置されているため、型開き動作によって第1型セット10における離型は行われない。
次に、図5に示すように、2本の突き出しシャフト17がストリッパプレート14を第1方向D1に第2型セット20側へ突き出すことによって、ストリッパプレート14とともにスライドブロック12が第1方向D1に移動し、コア部11と離隔する。これにより、図5のVI部拡大図である図6に示すように、センターコア11bの成形品Mからの離型が完了する。なお、図6では、センターコア11bが成形品Mの内部から完全に抜け出ていないが、センターコア11bは、成形品M側に向かって径が小さくなるテーパ形状を呈する為、成形品Mの内部から完全に抜け出る前に離型が完了する。
ここで、ロック部材15は、成形時に上述のように膨出部15bがコアプレート11aの第2型セット20側の端部との間にギャップGを隔てて位置している。そのため、図5及びこの図5のVII部拡大図である図7に示すように、スライドブロック12がコア部11から第1方向Dに離隔を開始してからギャップG(余裕ストローク)が無くなるまでの所定時間、ロック部材15は、ロック位置P1に留まるようにバネ16によって第1方向D1にロック位置P1に向けて付勢される。ギャップGの大きさは、上記の所定時間が図6に示すようにセンターコア11bの成形品Mからの離型が完了したとき以降の時間となるように設定されるとよい。但し、ギャップGが少なからず存在することによって、成形品Mの離型時にコア部11とスライドブロック12とが第1方向D1に相対的に移動を開始してから遅れて、ロック位置P1からロック解除位置P2遷移する。これにより、コア部11から離型した成形品Mがスライドブロック12側に逃げるように膨らむのを抑制することができる。
その後、図8に示すように、2本の突き出しシャフト17がストリッパプレート14を第1方向D1に第2型セット20側へ更に突き出すことによって、ギャップGが無くなった後はスライドブロック12がロック部材15及びコア部11と第1方向D1に離隔するため、ロック部材15はロック解除位置P2に遷移する。なお、傾斜部13aと傾斜孔12aとには第2方向D2に間隙が設けられている。このように間隙が設けられていることによって、スライドブロック12がコア部11から第1方向D1に離隔するように移動を開始してから遅れて、スライドブロック12が第2方向D2に成形品Mから離隔する。
そして、アンギュラカム13(傾斜部13a)もスライドブロック12(傾斜孔12a)から抜けると、スライドブロック12の第2方向D2への移動も停止する。これにより、成形品Mをストリッパプレート14から取り出すことができる。
以上説明した第1実施形態では、射出成形型1は、型締め・型開き方向である第1方向D1に相対的に移動する、第1型セット10及び第2型セット20を備える。第1型セット10は、コア部11と、スライドブロック12と、スライド移動機構の一例であるアンギュラカム13と、ロック部材15とを有する。コア部11は、成形品Mを成形する。スライドブロック12は、第1方向D1にコア部11と相対的に移動し、成形品Mを成形する。アンギュラカム13は、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、第1方向D1に交差する第2方向D2にスライドブロック12を移動させる。ロック部材15は、コア部11に連結され、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、スライドブロック12が成形品Mから第2方向D2に離隔しないようにスライドブロック12をロックするロック位置P1と、スライドブロック12のロックを解除するロック解除位置P2とに遷移する。
このように、スライドブロック12及びロック部材15が共通の第1型セット10に配置されているため、第1型セット10と第2型セット20との型開き動作が行われても、スライドブロック12は、ロック部材15によってロックされたまま成形品Mを成形する位置に留まることができる。そのため、型開き動作に伴ってロック部材15によるロックが解除される態様と比較して、コア部11とスライドブロック12とを第1方向D1に相対的に移動させて第1型セット10における離型を行うまで、成形品Mがスライドブロック12側に膨らむことを防止することができる。よって、本第1実施形態によれば、離型時の成形品Mに膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制することができる。なお、後述するように弾性体の一例であるバネ16を用いてコア部11(センターコア11b)の成形品Mからの離型が開始した後もロック部材15がスライドブロック12をロックするようにすることで、コア部11から離型した成形品Mがスライドブロック12側に逃げるように膨らむのを防止することが望ましいが、バネ16(弾性体)の配置が省略される場合にも、上述のように成形品Mがスライドブロック12側に膨らむことを防止することができる。
また、本第1実施形態では、第1型セット10は、第1方向D1にスライドブロック12と一体に移動するストリッパプレート14を更に有し、スライド移動機構は、コア部11に連結されたアンギュラカム13(アンギュラ部材の一例)であり、アンギュラカム13(傾斜部13a)は、ストリッパプレート14を貫通し、第1方向D1と第2方向D2とに傾斜する方向にスライドブロック12(傾斜孔12a)に挿入され、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、スライドブロック12を第2方向D2に移動させる。
これにより、ストリッパプレート14及びアンギュラカム13を用いた簡素な構成で、ストリッパプレート14とコア部11との第1方向D1の相対的な移動に連動して、スライドブロック12を第2方向D2に移動させることができる。そのため、射出成形型1を簡素な構成にすることができる。
また、本第1実施形態では、第1型セット10は、コア部11とロック部材15との間に位置し、ロック位置P1に向けて第1方向D1にロック部材15を付勢する弾性体の一例であるバネ16を更に有し、ロック部材15は、成形品Mの成形時にロック位置P1においてスライドブロック12をロックするとともに、バネ16によってロック位置P1に向けて付勢されることによって、成形品Mの離型時にコア部11とスライドブロック12とが第1方向D1に相対的に移動を開始してから遅れて、ロック位置P1からロック解除位置P2に遷移する。
これにより、コア部11(センターコア11b)の成形品Mからの離型が開始した後もロック部材15がスライドブロック12をロックするため、コア部11から離型した成形品Mがスライドブロック12側に逃げるように膨らむのを防止することができる。したがって、離型時の成形品Mに膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を、より一層抑制することができる。
また、本第1実施形態では、アンギュラカム13は、コア部11とスライドブロック12とが第1方向D1に離隔することによって、スライドブロック12を成形品Mから離隔するように第2方向D2に移動させ、バネ16は、ロック部材15が第1方向D1にスライドブロック12に接近するようにロック位置P1に向けてロック部材15を付勢し、ロック部材15は、離型時にコア部11とスライドブロック12とが第1方向D1に離隔を開始してから所定時間(例えば、膨出部15bとコアプレート11aの第2型セット20側の端部との間のギャップGが無くなるまで)、ロック位置P1に留まるようにバネ16によって第1方向D1にロック位置P1に向けて付勢される。これにより、バネ16の弾性力(及びギャップG)を用いた簡素な構成で、コア部11から離型した成形品Mがスライドブロック12側に逃げるように膨らむのを防止することができる。
また、本第1実施形態では、第1型セット10は、第1方向D1に移動する可動型セットである。これにより、コア部11とスライドブロック12とを第1方向D1に相対的に移動させる突き出しシャフト17等の離型手段を、第1型セット10を第1方向D1に移動させる駆動手段とともに第1型セット10側に配置することができるため、射出成形型1を簡素な構成にすることができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係る射出成形型2を示す断面図である。
本第2実施形態に係る射出成形型2は、スライド移動機構(アンギュラ部材)の一例として、図1等に示すアンギュラカム13に代えて、アンギュラピン31を有する。その他の事項については上述の第1実施形態と同様にすることができるため、詳細な説明は省略する。
図9に示す第1型セット30は、アンギュラカム13に代えてアンギュラピン31を有すること以外、図1に示す第1型セット10と同様にすることができる。アンギュラピン31は、図1に示すアンギュラカム13と同様に、コア部11とスライドブロック12との第1方向の相対移動に連動して、第2方向D2にスライドブロック12を移動させるスライド移動機構の一例である。アンギュラピン31の数は、スライドブロック12の数に対応する数であり、例えば2つ(複数の一例)である。
2つのアンギュラピン31のそれぞれは、コア部11側の一端においてコア部11に固定され、第1方向D1と第2方向D2とに傾斜する方向に延び、ストリッパプレート14を貫通し、傾斜孔12aに挿入される。そのため、スライドブロック12及びストリッパプレート14がコア部11と相対的に第1方向D1に移動することによって、アンギュラピン31は、スライドブロック12をストリッパプレート14に沿って第2方向D2にスライド移動させる。
以上説明した第2実施形態においても、上述の第1実施形態の効果、すなわち、離型時の成形品Mに膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制することができるなどの効果を得ることができる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態に係る射出成形型3を示す断面図である。
本第3実施形態に係る射出成形型3は、ロック部材41が、スライド移動機構(第1実施形態ではアンギュラカム13、第2実施形態ではアンギュラピン31等のアンギュラ部材)としても機能する。その他の事項については上述の第1実施形態と同様にすることができるため、詳細な説明は省略する。
図10に示す第1型セット40は、アンギュラカム13及びロック部材15に代えてロック部材41を有すること以外、図1に示す第1型セット10と同様にすることができる。
ロック部材41は、コア部11とスライドブロック12との第1方向の相対移動に連動して、第2方向D2にスライドブロック12を移動させるスライド移動機構の一例である。
ロック部材41は、傾斜部41a及び膨出部41bを有する。なお、ロック部材41の数は、スライドブロック12の数に対応する数であり、例えば2つ(複数の一例)である。
ロック部材41は、図1に示すアンギュラカム13と同様に、第1方向D1に延び、ストリッパプレート14を貫通し、先端である傾斜部41aが傾斜孔12aに挿入されている。傾斜部41aは、第1方向D1と第2方向D2とに傾斜する方向に、成形品Mとは離隔するように傾斜している。
そのため、スライドブロック12及びストリッパプレート14がコア部11と相対的に第1方向D1に移動することによって、ロック部材41は、スライドブロック12をストリッパプレート14に沿って第2方向D2にスライド移動させる。
ロック部材41は、図1に示すロック部材15と同様に、コア部11に連結され、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、スライドブロック12が成形品Mから第2方向D2に離隔しないようにスライドブロック12をロックするロック位置P1と、スライドブロック12のロックを解除するロック解除位置(図示せず)とに遷移する。ロック部材41の傾斜部41aには、傾斜面41a-1が設けられており、ロック部材41のロック位置P1において、傾斜面41a-1が傾斜孔12aの成形品M側の端部に接触している。
ロック部材41には、第1方向D1におけるコア部11側の端部に例えば大径部分である膨出部41bが設けられている。この膨出部41bは、コアプレート11aの凹部11a-1に収容されている。ロック部材41は、図10に示す型締め状態(成形時)の射出成形型1においてロック位置P1に位置するが、このとき、膨出部41bがコアプレート11aの第2型セット20側の端部との間にギャップGを隔てて位置し、バネ16は、ロック部材41をロック位置P1に向けて第1方向D1に付勢する。
以上説明した第3実施形態においても、上述の第1実施形態と同様の事項に関しては同様の効果、すなわち、離型時の成形品Mに膨らみが生じることに起因する成形不良の発生を抑制することができるなどの効果を得ることができる。
また、本第3実施形態では、ロック部材41は、スライド移動機構である。すなわち、ロック部材41は、スライドブロック12が成形品Mから第2方向D2に離隔しないようにスライドブロック12をロックするロック位置P1と、スライドブロック12のロックを解除するロック解除位置とに遷移するロック部材として機能するのに加えて、コア部11とスライドブロック12との第1方向D1の相対移動に連動して、第2方向D2にスライドブロック12を移動させるスライド移動機構として機能する。
これにより、ロック部材とスライド移動機構とを単一部品であるロック部材41にすることができるため、射出成形型3を簡素な構成にすることができる。
1,2,3 射出成形型
10 第1型セット
11 コア部
11a コアプレート
11a-1 凹部
11b センターコア
11c コア固定プレート
12 スライドブロック
12a 傾斜孔
12b 傾斜面
13 アンギュラカム
13a 傾斜部
14 ストリッパプレート
15 ロック部材
15a 傾斜面
15b 膨出部
16 ブロック用バネ
17 突き出しシャフト
20 第2型セット
30 第1型セット
31 アンギュラピン
40 第1型セット
41 ロック部材
41a 傾斜部
41a-1 傾斜面
41b 膨出部
D1 第1方向
D2 第2方向
G ギャップ
M 成形品
P1 ロック位置
P2 ロック解除位置

Claims (6)

  1. 型締め・型開き方向である第1方向に相対的に移動する、第1型セット及び第2型セットを備え、
    前記第1型セットは、
    成形品を成形するコア部と、
    前記第1方向に前記コア部と相対的に移動し、前記成形品を成形するスライドブロックと、
    前記コア部と前記スライドブロックとの前記第1方向の相対移動に連動して、前記第1方向に交差する第2方向に前記スライドブロックを移動させるスライド移動機構と、
    前記コア部に連結され、前記コア部と前記スライドブロックとの前記第1方向の相対移動に連動して、前記スライドブロックが前記成形品から前記第2方向に離隔しないように前記スライドブロックをロックするロック位置と、前記スライドブロックのロックを解除するロック解除位置とに遷移するロック部材と、を有する
    ことを特徴とする射出成形型。
  2. 前記第1型セットは、前記第1方向に前記スライドブロックと一体に移動するストリッパプレートを更に有し、
    前記スライド移動機構は、前記コア部に連結されたアンギュラ部材であり、
    前記アンギュラ部材は、前記ストリッパプレートを貫通し、前記第1方向と前記第2方向とに傾斜する方向に前記スライドブロックに挿入され、前記コア部と前記スライドブロックとの前記第1方向の相対移動に連動して、前記スライドブロックを前記第2方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成形型。
  3. 前記第1型セットは、前記コア部と前記ロック部材との間に位置し、前記ロック位置に向けて前記第1方向に前記ロック部材を付勢する弾性体を更に有し、
    前記ロック部材は、前記成形品の成形時に前記ロック位置において前記スライドブロックをロックするとともに、前記弾性体によって前記ロック位置に向けて付勢されることによって、前記成形品の離型時に前記コア部と前記スライドブロックとが前記第1方向に相対的に移動を開始してから遅れて、前記ロック位置から前記ロック解除位置に遷移する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形型。
  4. 前記スライド移動機構は、前記コア部と前記スライドブロックとが前記第1方向に離隔することによって、前記スライドブロックを前記成形品から離隔するように前記第2方向に移動させ、
    前記弾性体は、前記ロック部材が前記第1方向に前記スライドブロックに接近するように前記ロック位置に向けて前記ロック部材を付勢し、
    前記ロック部材は、前記離型時に前記コア部と前記スライドブロックとが前記第1方向に離隔を開始してから所定時間、前記ロック位置に留まるように前記弾性体によって前記第1方向に前記ロック位置に向けて付勢される
    ことを特徴とする請求項3記載の射出成形型。
  5. 前記第1型セットは、前記第1方向に移動する可動型セットである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の射出成形型。
  6. 前記ロック部材は、前記スライド移動機構である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の射出成形型。
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