JP2022080994A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザーが選択可能なペーパーカタログを確認する際の利便性が高い画像形成装置を得る。【解決手段】 用紙サイズセンサー３１，３３は、給紙カセット１１，１２に収容されたプリント用紙１０１，１０２の用紙サイズを検出する。フィルター情報設定部６１は、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズを示すフィルター情報を給紙カセット１１，１２に関連付けて設定する。ペーパーカタログリスト生成部６２は、所定のペーパーカタログデータ５１に含まれているペーパーカタログのうち、上述のフィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出したペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成する。【選択図】 図２

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。

ある画像形成装置は、登録されている用紙プロファイルの一覧画面を表示可能となっている（例えば特許文献１参照）。

また、別の画像形成装置は、搬送中の用紙の特性をメディアセンサーで検出し、検出した特性に基づいて、印刷条件設定を自動的に登録している（例えば特許文献２参照）。

特開２０１３－０５２５９７号公報 特開２０１０－２１７７４２号公報

しかしながら、登録されている用紙プロファイル（ペーパーカタログともいう）の一覧画面が表示される場合、多数の用紙プロファイルが登録されているときには、ユーザーが所望する用紙プロファイルを選択する際の手間や時間が掛かってしまい不便である。

なお、搬送中の用紙の設定が自動的に登録される場合、少なくとも１回、事前に、用紙を搬送させる必要があるとともに、ユーザー所望の設定にならない可能性もあるため、好ましくない。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ユーザーが選択可能なペーパーカタログを確認する際の利便性が高い画像形成装置を得ることを目的とする。

本発明に係る画像形成装置は、プリントに使用されるプリント用紙を収容する給紙部と、前記給紙部に収容された前記プリント用紙の用紙サイズを検出する用紙サイズセンサーと、前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズを示すフィルター情報を前記給紙部に関連付けて設定するフィルター情報設定部と、所定のペーパーカタログデータに含まれているペーパーカタログのうち、前記フィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出した前記ペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成するペーパーカタログリスト生成部とを備える。

本発明によれば、ユーザーが選択可能なペーパーカタログを確認する際の利便性が高い画像形成装置が得られる。

本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。

図１は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成の一部を示す側面図である。 図２は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成の一部を示すブロック図である。 図３は、実施の形態１に係る画像形成装置の、給紙カセット開閉時の動作について説明するフローチャートである。 図４は、実施の形態１に係る画像形成装置の、ペーパーカタログリスト表示時の動作について説明するフローチャートである。 図５は、実施の形態１におけるフィルタリングされていないペーパーカタログリストの一例を示す図である。 図６は、実施の形態１におけるフィルタリングされたペーパーカタログリストの一例を示す図である。 図７は、実施の形態２に係る画像形成装置の、給紙カセット開閉時の動作について説明するフローチャートである。 図８は、実施の形態２における給紙カセット開閉時に表示されるダイアログの一例を示す図である。 図９は、実施の形態２における給紙カセット開閉時に表示される設定画面の一例を示す図である。 図１０は、実施の形態３に係る画像形成装置のプリントカウンターに関する動作について説明するフローチャートである。 図１１は、実施の形態４に係る画像形成装置の、ペーパーカタログリスト表示時の動作について説明するフローチャートである。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

実施の形態１．

図１は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成の一部を示す側面図である。図１に示す画像形成装置は、プリンター、ファクシミリ装置、複写機、複合機などといった、電子写真方式のプリント機能を有する装置である。

この実施の形態の画像形成装置は、タンデム方式のカラー現像装置を有する。このカラー現像装置は、感光体ドラム１ａ～１ｄ、露光装置２ａ～２ｄおよび現像ユニット３ａ～３ｄを有する。感光体ドラム１ａ～１ｄは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの４色の感光体である。感光体ドラム１ａ～１ｄは、例えばアモルファスシリコン製である。

露光装置２ａ～２ｄは、感光体ドラム１ａ～１ｄへレーザー光を走査しつつ照射して静電潜像を形成する装置である。レーザー光は、感光体ドラム１ａ～１ｄの回転方向（副走査方向）に垂直な方向（主走査方向）に走査される。露光装置２ａ～２ｄは、レーザー光の光源であるレーザーダイオード、およびそのレーザー光を感光体ドラム１ａ～１ｄへ導く光学素子（レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなど）を含むレーザースキャニングユニットを有する。

さらに、感光体ドラム１ａ～１ｄの周囲には、スコロトロン等の帯電器、クリーニング装置、除電器などが配置されている。クリーニング装置は、１次転写後に、感光体ドラム１ａ～１ｄ上の残留トナーを除去し、除電器は、１次転写後に、感光体ドラム１ａ～１ｄを除電する。

現像ユニット３ａ～３ｄは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの４色のトナーがそれぞれ充填されるトナーカートリッジと、トナーカートリッジ内のトナーホッパーから搬送されてくるトナーを感光体ドラム１ａ～１ｄへ付着させる現像器とを有し、そのトナーを感光体ドラム１ａ～１ｄ上の静電潜像に付着させてトナー画像を形成する。トナーは、図示せぬモーターなどの駆動装置によって動作するトナー搬送部によって、トナーホッパーから現像器へ搬送される。

感光体ドラム１ａ、露光装置２ａおよび現像ユニット３ａにより、マゼンタの現像が行われ、感光体ドラム１ｂ、露光装置２ｂおよび現像ユニット３ｂにより、シアンの現像が行われ、感光体ドラム１ｃ、露光装置２ｃおよび現像ユニット３ｃにより、イエローの現像が行われ、感光体ドラム１ｄ、露光装置２ｄおよび現像ユニット３ｄにより、ブラックの現像が行われる。

中間転写ベルト４は、感光体ドラム１ａ～１ｄに接触し、感光体ドラム１ａ～１ｄ上のトナー画像を１次転写される環状の像担持体（中間転写体）である。中間転写ベルト４は、駆動ローラー５に張架され、駆動ローラー５からの駆動力によって、感光体ドラム１ｄとの接触位置から感光体ドラム１ａとの接触位置への方向へ周回していく。

転写ローラー６は、後述するように搬送されてくる用紙を中間転写ベルト４に接触させ、中間転写ベルト４上のトナー画像を用紙に２次転写する。なお、トナー画像を転写された用紙は、定着器９へ搬送され、トナー画像が用紙へ定着される。

ローラー７は、クリーニングブラシを有し、クリーニングブラシを中間転写ベルト４に接触させ、用紙へのトナー画像の転写後やキャリブレーション後に中間転写ベルト４に残ったトナーを除去する。

センサー８は、中間転写ベルト４に光線を照射し、中間転写ベルト４の表面またはその表面上のトナーパターンからの反射光を検出する。例えば、センサー８は、トナー階調のキャリブレーションの際に、中間転写ベルト４の所定の領域（キャリブレーション用のトナーパッチが転写される領域）に光線を照射し光線の反射光を検出し、その光量に応じた電気信号を出力する。

さらに、この実施の形態に係る画像形成装置は、複数の給紙カセット１１，１２と手差しトレイ１３とを備えている。

給紙カセット１１，１２は、それぞれ、プリントに使用されるプリント用紙を収容する給紙部である。

給紙カセット１１は、開閉可能であって、開状態でユーザー等により供給されたあるサイズの１または複数枚のプリント用紙１０１を積載し、閉状態で、リフト板２１でプリント用紙１０１を上方に押し上げて給紙ローラー２２に当接させる。リフト板２１の駆動機構は、例えば、給紙カセット１１が閉状態となることで機械的にリフト板２１を上方に押し上げるように構成されている。給紙カセット１１に載置されたプリント用紙１０１は上側から１枚ずつ給紙ローラー２２によって給紙される。搬送ローラー２３は、給紙カセット１１から給紙ローラー２２によって給紙されたプリント用紙１０１を１枚ずつ搬送するローラーである。

同様に、給紙カセット１２は、開閉可能であって、開状態でユーザー等により供給されたあるサイズの１または複数枚のプリント用紙１０２を積載し、閉状態で、リフト板２４でプリント用紙１０２を上方に押し上げて給紙ローラー２５に当接させる。リフト板２４の駆動機構は、例えば、給紙カセット１２が閉状態となることで機械的にリフト板２４を上方に押し上げるように構成されている。給紙カセット１２に載置されたプリント用紙１０２は上側から１枚ずつ給紙ローラー２５によって給紙される。搬送ローラー２６は、給紙カセット１２から給紙ローラー２５によって給紙されたプリント用紙１０２を１枚ずつ搬送するローラーである。

また、手差しトレイ１３には、ユーザーにより用紙を載置される。手差しトレイ１３に載置された用紙は１枚ずつ給紙ローラー２７によって給紙される。搬送ローラー２８は、手差しトレイ１３から給紙ローラー２７によって給紙された用紙を１枚ずつ搬送するローラーである。

搬送ローラー２９は、給紙カセット１１から搬送されてくるプリント用紙１０１と給紙カセット１２から搬送されてくるプリント用紙１０２に共通な搬送路上の搬送ローラーである。搬送ローラー３０は、給紙カセット１１，１２から搬送されてくるプリント用紙１０１，１０２と手差しトレイ１３から搬送されてくる用紙に共通な搬送路上の搬送ローラーである。

つまり、プリント時に給紙元として給紙カセット１１が指定された場合、搬送ローラー２３，２９，３０によって、プリント用紙１０１が転写ローラー６の手前にあるレジストローラー（図示せず）へ搬送されていく。プリント時に給紙元として給紙カセット１２が指定された場合、搬送ローラー２６，２９，３０によって、プリント用紙１０２が転写ローラー６の手前にあるレジストローラー（図示せず）へ搬送されていく。プリント時に給紙元として手差しトレイ１３が指定された場合、搬送ローラー２８，３０によって、用紙が転写ローラー６の手前にあるレジストローラー（図示せず）へ搬送されていく。

さらに、給紙カセット１１に対応して、給紙カセット１１内のプリント用紙１０１の用紙サイズを検出する用紙サイズセンサー３１、および給紙カセット１１の開閉を検出する開閉センサー３２が設けられている。同様に、給紙カセット１２に対応して、給紙カセット１２内のプリント用紙１０２の用紙サイズを検出する用紙サイズセンサー３３、および給紙カセット１２の開閉を検出する開閉センサー３４が設けられている。

用紙サイズセンサー３１，３３は、給紙カセット１１，１２に収容されたプリント用紙１０１，１０２の用紙サイズを検出する。例えば、用紙サイズセンサー３１，３３は、給紙カセット１１，１２内でスライド可能であってプリント用紙１０１，１０２の後端に合わせて固定される後端規制ガイドの位置に連動して動作する可変抵抗の抵抗値に基づき、用紙サイズを検出する。

開閉センサー３２，３４は、給紙カセット１１，１２の開閉（具体的には、開状態から閉状態への変化）を検出する。

例えば、開閉センサー３２，３４は、給紙カセット１１，１２の側面に接するインターロックスイッチを備え、そのインターロックスイッチで給紙カセット１１，１２が閉状態の位置にあるか、開状態の位置にあるのかを検出する。

図２は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成の一部を示すブロック図である。図２に示すように、この画像形成装置は、さらに、記憶装置４１、プリント装置４２と、操作パネル４３と、コントローラー４４とを備える。

記憶装置４１は、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶装置であって、１または複数のペーパーカタログを含むペーパーカタログデータ５１を記憶する。

ペーパーカタログデータ５１には、既定のペーパーカタログやユーザーペーパーカタログ（ユーザーによって登録されたペーパーカタログ） が含まれる。ある用紙のペーパーカタログは、その用紙の名称、サイズ、坪量、方向などの属性を含む。

また、プリント装置４２は、図１に示すような機械的構成で原稿画像をプリントする内部デバイスである。

操作パネル４３は、ユーザーに対して操作画面を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置４３ａと、ユーザー操作を受け付けるタッチパネル、ハードキーなどの入力装置４３ｂとを備える。

コントローラー４４は、コンピューター、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）などを備え、ソフトウェアおよび／またはハードウェアで各種処理部として動作し、プリント装置４２などの内部デバイスを監視および制御するとともに、各種データ処理を行う。

コントローラー４４は、上述のローラーなどを駆動する図示せぬ駆動源、現像バイアスおよび１次転写バイアスを印加するバイアス印加回路、並びに露光装置２ａ～２ｄを制御して、トナー画像の現像、転写および定着、並びに給紙、プリントおよび排紙を実行させる処理回路である。現像バイアスは、感光体ドラム１ａ～１ｄと現像ユニット３ａ～３ｄとの間にそれぞれ印加され、１次転写バイアスは、感光体ドラム１ａ～１ｄと中間転写ベルト４との間にそれぞれ印加される。

さらに、コントローラー４４は、フィルター情報設定部６１、ペーパーカタログリスト生成部６２、給紙設定部６３、ログイン処理部６４、プリント処理部６５、およびペーパーカタログ登録部６６として動作する。

フィルター情報設定部６１は、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズを示すフィルター情報を給紙カセット１１，１２にそれぞれ関連付けて設定する。なお、給紙カセット１１，１２に関連付けられたフィルター情報は、設定データとして記憶装置４１などに保存される。

この実施の形態では、フィルター情報設定部６１は、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズが所定の定型サイズ（Ｂ５，Ａ３、Ａ４、Ｌｅｔｔｅｒなど）であるか否かを判定し、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズが所定の定型サイズである場合には、上述のフィルター情報を給紙カセット１１，１２に関連付けて設定し、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズが所定の定型サイズではない場合には、上述のフィルター情報を給紙カセット１１，１２に関連付けて設定しない。

また、この実施の形態では、フィルター情報設定部６１は、開閉センサー３２，３４によって給紙カセット１１，１２の開閉が検出されたときに、上述のフィルター情報を給紙カセット１１，１２に関連付けて設定する。

ペーパーカタログリスト生成部６２は、所定のペーパーカタログデータ５１に含まれているペーパーカタログのうち、上述のフィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出したペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成し、操作パネル４３の表示装置４３ａなどに表示する。

給紙設定部６３は、給紙カセット１１，１２に関連付けられるペーパーカタログを設定する。なお、給紙カセット１１，１２に関連付けられたペーパーカタログは、設定データとして記憶装置４１などに保存される。

ログイン処理部６４は、ログイン要求を入力したユーザーについて、既存の方法で、登録ユーザーのアカウント情報（ユーザーＩＤ、パスワードなど）に基づいてユーザー認証処理（入力されたアカウント情報が正当なものであるか否かの判定）を行い、ユーザー認証処理で認証成功したユーザーのログインを許可し、そのユーザーの要求に従ってプリントなどを実行可能な状態とする。

プリント処理部６５は、ユーザーにより指定されたペーパーカタログや、プリントに使用する用紙の収容されている給紙カセット１１，１２に関連付けられているペーパーカタログに基づいて、各種プリント条件パラメーターを設定して、ユーザーにより指定された画像のプリントをプリント装置４２に実行させる。

ペーパーカタログ登録部６６は、ユーザーによって指定されたペーパーカタログをユーザーペーパーカタログとして登録する。具体的には、操作パネル４３の入力装置４３ｂに対するユーザー操作によって指定されたペーパーカタログがユーザーペーパーカタログとして登録される。

次に、実施の形態１に係る画像形成装置の動作について説明する。

（ａ）給紙カセット開閉時の動作

図３は、実施の形態１に係る画像形成装置の、給紙カセット開閉時の動作について説明するフローチャートである。

実施の形態１では、フィルター情報設定部６１は、開閉センサー３２，３４によって給紙カセット１１，１２の開閉が検出されたか否かを監視している（ステップＳ１）。

給紙カセット１１，１２の開閉が検出されると、フィルター情報設定部６１は、開閉の検出された給紙カセット１１，１２の用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズを特定する（ステップＳ２）。

そして、フィルター情報設定部６１は、特定した用紙サイズが所定の定型サイズであるか否かを判定し（ステップＳ３）、特定した用紙サイズが所定の定型サイズである場合には、特定した用紙サイズを含むフィルター情報をその給紙カセット１１，１２に関連付けて設定する（ステップＳ４）。

一方、特定した用紙サイズが所定の定型サイズではない場合には、フィルター情報設定部６１は、特定した用紙サイズを含むフィルター情報をその給紙カセット１１，１２に関連付けて設定しない。

このように、給紙カセット１１，１２が開閉された場合、収容されている用紙が変更された可能性があるため、用紙サイズが検出され、フィルター情報が新規設定または更新される。

（ｂ）ペーパーカタログリスト表示時の動作

図４は、実施の形態１に係る画像形成装置の、ペーパーカタログリスト表示時の動作について説明するフローチャートである。図５は、実施の形態１におけるフィルタリングされていないペーパーカタログリストの一例を示す図である。図６は、実施の形態１におけるフィルタリングされたペーパーカタログリストの一例を示す図である。

例えば給紙カセット１１，１２にペーパーカタログを関連付ける場合や、プリント要求で指定するペーパーカタログを選択する場合に、ペーパーカタログリストを表示させるためユーザー操作が操作パネル４３の入力装置４３ｂに対して行われる。

ペーパーカタログリスト生成部６２は、そのユーザー操作が入力装置４３ｂで検出されたか否かを監視している（ステップＳ１１）。そのユーザー操作が入力装置４３ｂで検出されると、ペーパーカタログリスト生成部６２は、上述のユーザー操作で指定される給紙カセット１１，１２に上述のフィルター情報が設定されているか否かを判定する（ステップＳ１２）。

指定された給紙カセット１１，１２にフィルター情報が設定されている場合、ペーパーカタログリスト生成部６２は、そのフィルター情報で指定されている用紙サイズに一致する用紙サイズのペーパーカタログを、ペーパーカタログデータ５１から抽出し、（ペーパーカタログデータ５１に登録されているペーパーカタログのうち）抽出したペーパーカタログのみを含むペーパーカタログリストを生成する（ステップＳ１３）。

一方、指定された給紙カセット１１，１２にフィルター情報が設定されていない場合、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ペーパーカタログデータ５１に登録されているすべてのペーパーカタログを含むペーパーカタログリストを生成する（ステップＳ１４）。

そして、ペーパーカタログリスト生成部６２は、生成したペーパーカタログリストを操作パネル４３の表示装置４３ａに表示する（ステップＳ１５）。

例えば図５に示すような、ペーパーカタログデータ５１に登録されているすべてのペーパーカタログのペーパーカタログリストに比べ、例えば図６に示すような、用紙サイズでフィルタリングされたペーパーカタログのペーパーカタログリストのほうが、ユーザーは、より多くの選択可能なペーパーカタログを、１つの画面で同時に視認することができる。

以上のように、上記実施の形態１によれば、用紙サイズセンサー３１，３３は、給紙カセット１１，１２に収容されたプリント用紙１０１，１０２の用紙サイズを検出する。フィルター情報設定部６１は、用紙サイズセンサー３１，３３により検出された用紙サイズを示すフィルター情報を給紙カセット１１，１２に関連付けて設定する。ペーパーカタログリスト生成部６２は、所定のペーパーカタログデータ５１に含まれているペーパーカタログのうち、上述のフィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出したペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成する。

これにより、給紙カセット１１，１２に収容されているプリント用紙１０１，１０２に対して選択できないペーパーカタログがペーパーカタログリストに含まれないため、ユーザーが選択可能なペーパーカタログを確認する際の利便性が高くなる。

実施の形態２．

実施の形態２に係る画像形成装置では、開閉センサー３２，３４によって給紙カセット１１，１２の開閉が検出されたときに、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ペーパーカタログリストを生成し、給紙設定部６３は、そのペーパーカタログリストからユーザーによって選択されたペーパーカタログを、給紙カセット１１，１２に関連付けられるペーパーカタログとして設定する。

つまり、給紙カセット１１，１２の開閉が検出されると、その都度、開閉の検出された給紙カセット１１，１２に関連付けられるペーパーカタログが、必要に応じて更新される。

次に、実施の形態２に係る画像形成装置の、給紙カセット開閉時の動作について説明する。図７は、実施の形態２に係る画像形成装置の、給紙カセット開閉時の動作について説明するフローチャートである。図８は、実施の形態２における給紙カセット開閉時に表示されるダイアログの一例を示す図である。図９は、実施の形態２における給紙カセット開閉時に表示される設定画面の一例を示す図である。

実施の形態２では、開閉センサー３２，３４によって給紙カセット１１，１２の開閉が検出されたときに（ステップＳ１）、用紙サイズに応じてフィルター情報が設定された後（ステップＳ２～Ｓ４）、給紙設定部６３は、開閉の検出された給紙カセット１１，１２に関連付けられている用紙設定を変更するか否かをユーザーに問い合わせるダイアログを、ポップアップ形式で、例えば図８に示すように操作パネル４３の表示装置４３ａに表示する（ステップＳ２１）。

そのダイアログに対するユーザー操作が操作パネル４３の入力装置４３ｂで検出されると、給紙設定部６３は、そのユーザー操作に従って、用紙設定を変更するか否かを判定する（ステップＳ２２）。

そして、用紙設定を変更すると判定した場合、給紙設定部６３は、設定画面を例えば図９に示すように操作パネル４３の表示装置４３ａに表示する（ステップＳ２３）。

そのダイアログに対するユーザー操作が操作パネル４３の入力装置４３ｂで検出されると、給紙設定部６３は、そのユーザー操作に従って、用紙設定をペーパーカタログで行うか否かを判定する（ステップＳ２４）。

用紙設定をペーパーカタログで行うと判定した場合、給紙設定部６３は、ペーパーカタログリスト生成部６２に、ペーパーカタログリストの生成および表示（つまり、図４に示す処理）を実行させる（ステップＳ２５）。

そして、そのペーパーカタログリストからユーザー所望のペーパーカタログを選択するユーザー操作が操作パネル４３の入力装置４３ｂで検出されると、給紙設定部６３は、そのユーザー操作により選択されたペーパーカタログを特定し、そのペーパーカタログを、開閉の検出された給紙カセット１１，１２に関連付けて、その給紙カセット１１，１２の用紙設定を行う（ステップＳ２６）。

一方、ステップＳ２４において、用紙設定をペーパーカタログで行わないと判定した場合、給紙設定部６３は、操作パネル４３の入力装置４３ｂに対するユーザー操作に従って手動設定を行う（ステップＳ２７）。手動設定では、ペーパーカタログ内の各パラメーターの値がユーザーにより入力装置４３ｂに入力される。

なお、実施の形態２に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態１と同様であるので、その説明を省略する。

以上のように、上記実施の形態２によれば、給紙カセット１１，１２の開閉が検出されるたびに、開閉の検出された給紙カセット１１，１２に関連付けられるペーパーカタログが、必要に応じて更新されるため、複数の給紙カセット１１，１２がある場合に、ユーザーは、用紙設定を更新すべき給紙カセット１１，１２を選択してからペーパーカタログの更新を行う必要がなくなり、ユーザーの利便性が向上する。

実施の形態３．

実施の形態３に係る画像形成装置では、ペーパーカタログリスト生成部６２は、用紙種類ごとのプリント枚数の現時点のカウント値に基づく配列順序でペーパーカタログを配列させたペーパーカタログリストを生成する。ここで、この配列順序は、昇順および降順からユーザー（ユーザー操作やユーザー設定）によって選択可能となっている。なお、デフォルトの設定では、例えば、この配列順序は、降順とされる。

つまり、配列順序を降順とした場合には、プリント枚数が多い（つまり利用頻度の高い）用紙種類のペーパーカタログが先に配列され、配列順序を昇順とした場合には、プリント枚数が少ない（つまり利用頻度の低い）用紙種類のペーパーカタログが先に配列される。配列順序を昇順とした場合には、比較的最近登録されたペーパーカタログが先に配列されるため、ユーザーは、新しいペーパーカタログを選択したい場合には、配列順序を昇順に設定する。

具体的には、ペーパーカタログごとに、プリント枚数をカウントするプリントカウンターが設定され、そのカウント値がペーパーカタログデータ５１に含められる。プリント処理部６５は、１枚のプリントが完了するたびに、そのプリントに使用されたペーパーカタログのカウント値を１だけ増加させる。そして、ペーパーカタログリストを表示する際に、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ペーパーカタログに対応するカウント値に基づく配列順序でペーパーカタログを配列させたペーパーカタログリストを生成する。

次に、実施の形態３に係る画像形成装置のプリントカウンターに関する動作について説明する。図１０は、実施の形態３に係る画像形成装置のプリントカウンターに関する動作について説明するフローチャートである。

プリント処理部６５は、プリント要求に基づきプリントを開始する際に（ステップＳ３１）、プリント要求で用紙種類が指定されているか否かを判定する（ステップＳ３２）。プリント要求で用紙種類が指定されている場合、プリント処理部６５は、指定されている用紙種類が新規の用紙種類であるか否か（プリントカウンターが設定されているか否か）を判定し（ステップＳ３３）、指定されている用紙種類が新規の用紙種類であれば、プリントカウンターを初期値０で設定する（ステップＳ３４）。

プリント要求で用紙種類が指定されている場合、その用紙種類の用紙を使用して１枚のプリントが完了すると（ステップＳ３５）、プリント処理部６５は、その用紙種類のプリントカウンターの値を１だけインクリメントする（ステップＳ３６）。そして、プリント要求に基づくプリントが完了するまで、プリント処理部６５は、１枚のプリントが完了するたびにそのプリントカウンターをインクリメントしていく。

このようにして、各用紙種別のプリント枚数が累積的にカウントされていく。

なお、実施の形態３に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態１または２と同様であるので、その説明を省略する。

以上のように、上記実施の形態３によれば、ユーザー所望の傾向（利用頻度の高いペーパーカタログを先に表示するか、新しいペーパーカタログを先に表示するか、など）で配列順序が変更できるため、ユーザーの利便性が向上する。

実施の形態４．

実施の形態４に係る画像形成装置では、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ペーパーカタログデータ５１に登録されているユーザーペーパーカタログのうち、フィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出したペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成する。つまり、ペーパーカタログデータ５１に登録されているペーパーカタログのうち、ユーザーによって登録されたペーパーカタログ以外のペーパーカタログは、ペーパーカタログリストに含められない。

具体的には、ユーザーペーパーカタログを登録する際に、ペーパーカタログ登録部６６は、そのユーザーペーパーカタログを登録するユーザーのアカウント情報（ユーザーＩＤなど）を、そのユーザーペーパーカタログに関連付けてペーパーカタログデータ５１に含め、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ログイン中のユーザーのアカウント情報（ユーザーＩＤなど）に一致するアカウント情報が関連付けられているユーザーペーパーカタログを抽出し、アカウント情報で抽出したユーザーペーパーカタログのうち、フィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出したペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成する。したがって、他のユーザーの登録したペーパーカタログは、ペーパーカタログリストに含められない。

次に、実施の形態４に係る画像形成装置の、ペーパーカタログリスト表示時の動作について説明する。図１１は、実施の形態４に係る画像形成装置の、ペーパーカタログリスト表示時の動作について説明するフローチャートである。

ユーザーは、当該画像形成装置を利用したいときに、ログイン画面にアカウント情報を入力する。ログイン処理部６４は、入力されたアカウント情報についてユーザー認証処理を行い（ステップＳ４１）、ユーザー認証処理で認証成功したユーザーのログインを許可し（ステップＳ４２）、そのユーザーの要求に従ってプリントなどを実行可能な状態とする。

その後、そのユーザー（つまり、ログインユーザー）がログイン状態であるときに（つまり、ログアウトする前に）、例えば給紙カセット１１，１２にペーパーカタログを関連付ける場合や、プリント要求で指定するペーパーカタログを選択する場合に、ペーパーカタログリストを表示させるためユーザー操作が入力装置４３ｂに対して行われる。

ペーパーカタログリスト生成部６２は、そのユーザー操作が入力装置４３ｂで検出されたか否かを監視している（ステップＳ４３）。そのユーザー操作が入力装置４３ｂで検出されると、ペーパーカタログリスト生成部６２は、上述のユーザー操作で指定される給紙カセット１１，１２に上述のフィルター情報が設定されているか否かを判定する（ステップＳ４４）。

指定された給紙カセット１１，１２にフィルター情報が設定されている場合、ペーパーカタログリスト生成部６２は、そのフィルター情報で指定されている用紙サイズおよびログインユーザーのアカウント情報に一致する用紙サイズおよびアカウント情報のペーパーカタログを、ペーパーカタログデータ５１から抽出し、抽出したペーパーカタログのみを含むペーパーカタログリストを生成する（ステップＳ４５）。

一方、指定された給紙カセット１１，１２にフィルター情報（用紙サイズのフィルター情報）が設定されていない場合、ペーパーカタログリスト生成部６２は、ペーパーカタログデータ５１に登録されているペーパーカタログのうち、ログインユーザーのアカウント情報に一致するアカウント情報のペーパーカタログを、ペーパーカタログデータ５１から抽出し、抽出したペーパーカタログのみを含むペーパーカタログリストを生成する（ステップＳ４６）。

そして、ペーパーカタログリスト生成部６２は、生成したペーパーカタログリストを操作パネル４３の表示装置４３ａに表示する（ステップＳ４７）。

なお、実施の形態４に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態１～３のいずれかと同様であるので、その説明を省略する。

以上のように、上記実施の形態４によれば、用紙サイズの観点で選択可能なペーパーカタログのうち、ユーザーが登録したペーパーカタログのみがリストで表示され、ユーザーにとって不要なペーパーカタログがリストに含まれずに所望のペーパーカタログを選択しやすくなるため、ユーザーの利便性が向上する。

なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。

例えば、上記実施の形態２において、開閉の検出された給紙カセット１１，１２で検出された用紙サイズが、開閉の検出された給紙カセット１１，１２に現時点で関連付けられているペーパーカタログの用紙サイズと一致した場合には、給紙設定部６３は、上述のダイアログを表示せずに、開閉の検出された給紙カセット１１，１２の設定変更を行わないようにしてもよい。

また、上記実施の形態１～３において、用紙サイズの観点で選択可能なペーパーカタログのうち、ユーザーが登録したペーパーカタログを除外して、デフォルトとして予め登録されているペーパーカタログのみがリストで表示されるようにしてもよい。

本発明は、例えば、複合機などの画像形成装置に適用可能である。

１１，１２ 給紙カセット（給紙部の例）
３１，３３ 用紙サイズセンサー
３２，３４ 開閉センサー
４２ プリント装置
５１ ペーパーカタログデータ
６１ フィルター情報設定部
６２ ペーパーカタログリスト生成部
６３ 給紙設定部
６６ ペーパーカタログ登録部

Claims (5)

1. プリントに使用されるプリント用紙を収容する給紙部と、
   前記給紙部に収容された前記プリント用紙の用紙サイズを検出する用紙サイズセンサーと、
   前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズを示すフィルター情報を前記給紙部に関連付けて設定するフィルター情報設定部と、
   所定のペーパーカタログデータに含まれているペーパーカタログのうち、前記フィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出した前記ペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成するペーパーカタログリスト生成部と、
   を備えることを特徴とする画像形成装置。
2. 前記フィルター情報設定部は、前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズが所定の定型サイズであるか否かを判定し、前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズが前記所定の定型サイズである場合には、前記フィルター情報を前記給紙部に関連付けて設定し、前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズが前記所定の定型サイズではない場合には、前記フィルター情報を前記給紙部に関連付けて設定しないことを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. 前記給紙部の開閉を検出する開閉センサーと、前記給紙部に関連付けられるペーパーカタログを設定する給紙設定部とをさらに備え、
   前記フィルター情報設定部は、前記開閉センサーによって前記給紙部の開閉が検出されたときに、前記用紙サイズセンサーにより検出された前記用紙サイズを示すフィルター情報を前記給紙部に関連付けて設定し、
   前記ペーパーカタログリスト生成部は、前記開閉センサーによって前記給紙部の開閉が検出されたときに、前記ペーパーカタログリストを生成し、
   前記給紙設定部は、前記開閉センサーによって前記給紙部の開閉が検出されたときに、前記ペーパーカタログリストからユーザーによって選択されたペーパーカタログを、前記給紙部に関連付けられるペーパーカタログとして設定すること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
4. 前記ペーパーカタログリスト生成部は、用紙種類ごとのプリント枚数の現時点のカウント値に基づく配列順序で前記ペーパーカタログを配列させたペーパーカタログリストを生成し、
   前記配列順序は、昇順および降順から、ユーザーによって選択されたものであること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
5. ユーザーによって指定されたペーパーカタログをユーザーペーパーカタログとして登録するペーパーカタログ登録部をさらに備え、
   前記ペーパーカタログリスト生成部は、登録されている前記ユーザーペーパーカタログのうち、前記フィルター情報に適合するペーパーカタログを抽出し、抽出した前記ペーパーカタログでペーパーカタログリストを生成すること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。

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